(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6041946
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】エレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車
(51)【国際特許分類】
B62B 3/10 20060101AFI20161206BHJP
B66B 7/12 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
B62B3/10 B
B66B7/12 Z
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-166047(P2015-166047)
(22)【出願日】2015年8月25日
【審査請求日】2016年3月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 俊洋
(72)【発明者】
【氏名】竹内 進
(72)【発明者】
【氏名】津田 英嗣
(72)【発明者】
【氏名】杉本 茂和
(72)【発明者】
【氏名】大塚 貴晃
(72)【発明者】
【氏名】笹島 和雄
(72)【発明者】
【氏名】森 章則
【審査官】
森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−225167(JP,A)
【文献】
特開2002−53271(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 3/10
B66B 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の制御ケーブルを渦巻状に収容する収容箱を、当該制御ケーブル束の渦巻軸が水平方向となる立設状態で運搬する運搬台車であって、
前記運搬台車に固定され、前記収容箱内で渦巻状の前記制御ケーブル束を回動可能に支持するローラ付き支持体と、
前記運搬台車に固定され、前記収容箱を前記運搬台車に立設状態で固定する固定用アームと、
を備え、
前記収容箱に収容された前記制御ケーブルは、前記固定用アームにより前記収容箱が前記運搬台車に固定された状態で、前記収容箱から一端が引き出されるのに伴い前記渦巻状の制御ケーブル束が回転することにより前記収容箱から送り出されることを特徴とする、
エレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車。
【請求項2】
前記ローラ付き支持体は、上部が前記運搬台車の前後方向に沿って下方に湾曲した支持体と、前記支持体の湾曲に沿って取り付けられ前記渦巻状の制御ケーブル束を回動可能に支持する複数のローラとを含むことを特徴とする、
請求項1に記載のエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車。
【請求項3】
前記収容箱は、前後方向に長い略直方体形状を有し、
前記固定用アームは、上下方向に延びた一対のアングル部材からなり、
前記一対のアングル部材は、前記収容箱の前面に当接する第1壁部および前記前面に隣接する側面に当接する第2壁部から構成された前側アングル部材と、前記収容箱の後面に当接する第3壁部および前記側面に当接する第4壁部から構成された後側アングル部材とからなることを特徴とする、
請求項1または2に記載のエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺の制御ケーブルを運搬する台車、特に、制御ケーブルを渦巻状に巻いた状態で運搬するとともに当該ケーブルを送り出す機能を備えた運搬台車に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータの改修工事等の際に乗りかごと昇降路内のケーブルハンガ等の中継点との間に取り付けられる制御ケーブルは、段ボール箱等の収容箱に渦巻状に巻かれた状態で改修工事の現場に搬入される。そして、制御ケーブルは、平台車等に積み替えられた上で、乗りかご内へ運び込まれ、乗りかご天井の救出口から昇降路へ引き出される。制御ケーブルの先端を昇降路内の中継点に接続した後、乗りかごを降下させながら平台車に積載された制御ケーブルを送り出すが、この際、制御ケーブルが絡まないように手作業で制御ケーブルを送り出す必要がある。
【0003】
特許文献1には、制御ケーブルを渦巻状に巻いたドラム体を回転可能に支持するシャフトと、このシャフトを昇降可能に支持する昇降装置とを備え、この昇降装置によって渦巻状の制御ケーブルを台車上に持ち上げて積載するとともに、制御ケーブルをドラム体から送り出せるようにした運搬台車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011‐225167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された運搬台車では、例えば、段ボール箱等の収容箱に収容されている渦巻状の制御ケーブルを一旦収容箱から取り出してドラム体に巻き付けた状態で運搬台車に載せ替える必要がある。
【0006】
本発明の目的は、渦巻状に巻かれた制御ケーブルを収容箱から一旦取り出して載せ替える手間を要することなく、台車に積まれた制御ケーブルを送り出すことができるエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車は、長尺の制御ケーブルを渦巻状に収容する収容箱を、当該制御ケーブル束の渦巻軸が水平方向となる立設状態で運搬する運搬台車であって、運搬台車に固定され、収容箱内で渦巻状の制御ケーブル束を回動可能に支持するローラ付き支持体と、運搬台車に固定され、収容箱を運搬台車に立設状態で固定する固定用アームと、を備え、収容箱に収容された制御ケーブルは、固定用アームにより収容箱が運搬台車に固定された状態で、収容箱から一端が引き出されるのに伴い渦巻状の制御ケーブル束が回転することにより収容箱から送り出されることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係るエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車において、ローラ付き支持体は、上部が運搬台車の前後方向に沿って下方に湾曲した支持体と、支持体の湾曲に沿って取り付けられる渦巻状の制御ケーブル束を回動可能に支持する複数のローラとを含むことが好ましい。
【0009】
また、本発明に係るエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車において、収容箱は、前後方向に長い略直方体形状を有し、固定用アームは、上下方向に延びた一対のアングル部材からなり、一対のアングル部材は、収容箱の前面に当接する第1壁部および前面に隣接する側面に当接する第2壁部から構成された前側アングル部材と、収容箱の後面に当接する第3壁部および側面に当接する第4壁部から構成された後側アングル部材とからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車によれば、固定用アームによって収容箱を立設状態で運搬台車に固定するとともに、制御ケーブルの一端が収容箱から引き出されるのに伴い渦巻状の制御ケーブル束を回転させて送り出すことができる。このため、制御ケーブルを収容箱から取り出して運搬台車に載せ替える手間を要することなく渦巻状の制御ケーブルを送り出すことができる。この結果、制御ケーブルの設置作業を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態であるエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車が適用されるエレベータの全体構成図である。
【
図2】本発明の実施形態であるエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車の構成を示す側面図と上側から見た部分平面図を示す図である。
【
図3】
図3(a)は
図2に示す運搬台車下面に取り付けられた回転支持板およびキャスターの構成を示す図であり、
図3(b)は運搬台車の回転支持板を90°回転させた状態を示す図であり、
図3(c)は運搬台車を前後方向に伸ばした状態を示す図である。
【
図4】
図2に示す運搬台車を収容箱に差し込むときの状態を示す図である。
【
図5】
図2に示す運搬台車に渦巻状の制御ケーブルを積載した状態を示す図である。
【
図6】
図2に示す運搬台車に積載した収容箱から制御ケーブルを引き出しつつ乗りかごを下降させて制御ケーブルを設置する際の作業状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
【0013】
図1は、本発明に係る実施の形態であるエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車が適用されるエレベータ10の全体構成を示す図である。エレベータ10は、巻上機12を備えている。
【0014】
巻上機12は、図示した実施形態では、昇降路Sの直上の機械室Mに設置されており、主ロープ13を介して乗りかご14およびカウンタ錘(不図示)を相対的に昇降させる。
【0015】
乗りかご14は、乗客や荷物を載せて昇降する機能を有し、各階の乗場15−1,15−2,15−3に設置された乗場扉16−1,16−2,16−3と対向するようにかご扉17が設けられている。乗りかご14は行先階登録釦等が設けられた操作パネル18をかご内に備えるとともに、緊急時に乗客を救出する救出口19が天井に設けられている。
【0016】
エレベータ制御盤20は、上述した機械室Mに設置され、乗りかご14の底面に設けられた接続口14aと昇降路Sの壁面に設置されたケーブルハンガ21との間に取り付けられた制御ケーブル22を介して乗りかご14に接続されている。エレベータ制御盤20は、巻上機12や乗りかご14の運転を統括的に制御している。
【0017】
図2及び
図3を用いて、エレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車(以下、適宜に運搬台車とだけいう)30の構成について説明する。
図2は、運搬台車30の構成を示す図である。
図3(a)は、運搬台車30の下面に取り付けられた回転支持板およびキャスターの運搬時の構成を示す図である。同図(b)はキャスターを運搬台車30の幅方向に展開した状態を示す図である。同図(c)は、運搬台車30を前後方向に伸ばした状態を示す図である。図中に示す「X」は前後方向を、「Y」は上下方向を、「Z」は幅方向を示している。
【0018】
運搬台車30は、長尺の制御ケーブル22を渦巻状に収容する前後方向Xに長い略直方体形状の収容箱Lを運搬する機能を有している。収容箱Lに収容された制御ケーブル22の束は、渦巻軸が水平方向となる立設状態で運搬台車30に積載される(
図5参照)。運搬台車30は、
図2に示すように、前後に分割された前側台座32及び後側台座34から構成されている。前側台座32及び後側台座34の構成は同一であるため、以下の説明では主として前側台座32の構成についてのみ説明するものとし、後側台座34の構成については説明を適宜省略する。前側台座32の下部には、
図3(a)に示すように、回転支持板35が取り付けられている。回転支持板35は、回転軸35aを介して前側台座32の下面に取り付けられている。また、回転支持板35の前後両端にはストッパー付きのキャスター36,37が回転自在に取り付けられている。
【0019】
各キャスター36,37は、停止用のスライドレバー36a,37aが上部に設けられており、このスライドレバー36a,37aを周方向にスライドさせることにより、キャスター36,37が回転しないようにブレーキをかけることができる。これにより、運搬台車30が動かないように固定することができる。各キャスター36,37は回転支持板35を介して前側台座32に回転可能に支持されている。
【0020】
運搬台車30は、制御ケーブル22の束を回動可能に支持するローラ付き支持体40と、収容箱Lを運搬台車30に固定する固定用アーム50とを備えている。
【0021】
ローラ付き支持体40は、
図2に示すように、前側台座32に固定された支持体42と、支持体42の上部に取り付けられた複数のローラ44a〜44eを有している。支持体42は、2枚のパネル42a,42bを対向配置して両側面が構成されている。各パネル42a,42bは、上端面が前後方向Xに沿って下方へ凹状に湾曲している。また、前面パネル42cが各パネル42a,42bの前端を連結するように配置されている。支持体42の上端面は、支持体42及び後側台座34の支持体とともに全体として略円弧状に形成され、前後方向Xにおける中央部の高さが運搬台車30の前後両端の高さよりも低くなるように形成されている。
【0022】
各パネル42a,42bの上端面の湾曲に沿って複数のローラ44a〜44eが回転可能に取り付けられている。各ローラ44a〜44eは、その外周面の上側部分が各パネル42a,42bの上端面から突き出して露出している。本実施形態では、ローラ44a〜44eの5つのローラを備える例を挙げているが、ローラの数は5つに限定されるものではない。また、各パネル42a,42bの側面下部には、上下方向Yに長いスリット42dが設けられている。スリット42dには、回転支持板35の回り止めとして機能する固定用ピン46が上下方向Yに移動可能に係合されている。
【0023】
この固定用ピン46は、
図2に示すように、前側台座32の上面に設けられたマウント47に上下方向Yに移動可能に支持されており、前側台座32の貫通孔32aおよび回転支持板35の固定用孔35b,35c(
図3(a)及び
図3(b)参照)のいずれか一方に挿通され、回転支持板35の回り止めとして機能する。より詳しくは、
図3(a)に示すように、固定用ピン46が固定用孔35bに挿通されるとき、各キャスター36,37を含む回転支持板35は前側台座32の直下に収納された状態で固定される。これにより、運搬台車30を倒して平置き状態にすることができる。他方、
図3(b)に示すように、回転支持板35を約90度回転させて固定用ピン46が固定用孔35cに挿通されると、回転支持板35が幅方向Zに沿って展開された状態に固定される。これにより、前側台座32を自立させることができる。
【0024】
図3(a)及び
図3(b)に示すように、後側台座34の前端部下面にはプレート状の連結金具48が取り付けられている。連結金具48には、2つのボルト48b,48cが上下方向Yに貫通して取り付けられている。前側台座32の後端部には、上記2つのボルト48b,48cに対応する位置に長孔32b,32cが設けられており、この2つの長孔32b,32cにボルト48b,48cがそれぞれ挿通固定される。これにより、前側台座32および後側台座34の前後方向Xの長さを調節可能に連結することができる。この結果、前後方向Xの長さが異なる複数種類の収容箱Lに対応して運搬台車30の全長を調整できる。
【0025】
固定用アーム50は、
図2に示すように、上下方向Yに延びる一対のアングル部材52,54により構成される。アングル部材52は前側台座32の前端部上面に上下方向Xに沿って立設され、アングル部材54は後側台座34の後端部上面に上下方向Xに沿って立設されている。アングル部材52は、収容箱Lの前面に当接する第1壁部52aおよび収容箱Lの前面に隣接する側面に当接する第2壁部52bからなるL字型の部材で形成されている。アングル部材52は、支持体42に隙間αを介して対向するように配置されている。同様に、アングル部材54は、収容箱Lの後面に当接する第3壁部54aおよび収容箱Lの後面に隣接する側面に当接する第4壁部54bからなるL字型の部材で形成されている。
【0026】
なお、各アングル部材52,54の第1壁部52a及び第3壁部54aの外側面上部には、取っ手52c及び取っ手54cをそれぞれ設けることが好ましい。これにより、保守員が取っ手52c,54cを掴んで運搬台車30を移動させたり起こしたりし易くできる。
【0027】
図2に一点鎖線で示すように、収容箱Lの前端側の上下方向Yに延びる一方の角部は隙間αに差し込まれている。収容箱Lの後端側に位置する反対側の角部も同様に、アングル部材54および支持体42の隙間に差し込まれている。これにより、収容箱Lを立設状態で運搬台車30に固定することができる。
【0028】
続いて、
図4〜
図6を用いて運搬台車30を用いた制御ケーブル22の運搬及び取り付け方法について説明する。
【0029】
図4に示すように、保守員は、収容箱Lを床面に平置き状態で置いて、収容箱Lの底面を例えば、カッターナイフ等で切断して開口端L1を形成する。続いて、ローラ付き支持体40と前後のアングル部材52,54との隙間に上記開口端L1の前後両端の角部をそれぞれ差し込む。その後、固定用アーム50に設けられた取っ手52c,54cを掴んで収容箱Lを運搬台車30に固定した状態のまま引き起こす。そして、回転支持板35を90°回転させて固定用ピン46を固定用孔35cに挿通固定し(
図3(b)参照)、運搬台車30を
図5に示すように安定状態で自立させる。
【0030】
次に、保守員は、運搬台車30を押して移動し、乗りかご14内に搬入する。そして、かご内からのリモート操作で機械室Mのエレベータ制御盤20を操作してケーブルハンガ21に近接する位置まで乗りかご14を上昇させる。その後、収容箱Lの上端部をカッターナイフ等で切断して開口させ、制御ケーブル22の一端を引き出して乗りかご14の救出口19から昇降路S内へ制御ケーブル22を送り出す。この際、スライドレバー36a,37aをスライドさせてキャスター36,37にブレーキをかけておくことが好ましい。同様に、後側台座34のキャスターにもブレーキをかけておくことが好ましい。これにより、制御ケーブル22を送り出す際に運搬台車30が移動するのを防止できる。
【0031】
それから、
図6に示すように、制御ケーブル22の一端をケーブルハンガ21に接続し、エレベータ制御盤20をリモート操作して乗りかご14をゆっくりと下降させる。この際、収容箱Lに収容された制御ケーブル22は、渦巻状の制御ケーブル22が回転することにより収容箱Lから送り出される。そして、乗りかご14がピットPまで降下すると制御ケーブル22の他端を乗りかご14の下端に設けられた接続口14aに接続する。このようにして制御ケーブル22の取り付け作業を行うことができる。取り付けるべき制御ケーブル22の束が複数本有る場合には、上述した取り付け作業を繰り返し行えばよい。
【0032】
本発明に係るエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車30によれば、固定用アーム50によって収容箱Lを立設状態で運搬台車30に固定するとともに、制御ケーブル22が収容箱Lから引き出されるのに伴い渦巻状の制御ケーブル22の束を回転させて送り出すことができる。このため、渦巻状の制御ケーブル22を収容箱Lから一旦取り出して運搬台車30に載せ替える手間を要することなく、渦巻状の制御ケーブル22を収容箱Lから送り出すことができる。この結果、制御ケーブル22の取り付け作業を効率良く行うことができる。
【0033】
上記実施形態では、支持体42は運搬台車30の前後方向Xに沿って下方に湾曲しているが、支持体42の上辺部が必ずしも湾曲している必要は無く、複数のローラ44a〜44eの外周面が支持体42の上辺部から突き出して露出していればよい。
【0034】
また、上記実施形態では、固定用アーム50は運搬台車30の前後両端に設けられた一対のアングル部材52,54から構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、一対の平板部材又は棒状部材を運搬台車30の前後両端に立設してもよい。
【0035】
なお、本発明は、上述した実施形態およびその変形例の構成に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等の範囲内で種々の改良や変更が可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0036】
10 エレベータ、13 主ロープ、19 救出口、20 エレベータ制御盤、21 ケーブルハンガ、22 制御ケーブル、30 運搬台車、32 前側台座、32a 貫通孔、32b,32c 長孔、34 後側台座、35 回転支持板、35b,35c 固定用孔、36,37 キャスター、36a,37a スライドレバー、40 ローラ付き支持体、42 支持体、44a,44b,44c,44d,44e ローラ、50 固定用アーム、52,54 アングル部材、52a,52b,54a,54b 壁部、L 収容箱、L1 開口端、M 機械室、P ピット、S 昇降路、X 前後方向、Y 上下方向、Z 幅方向。
【要約】
【課題】渦巻状に巻かれた制御ケーブルを収容箱から一旦取り出して載せ替える手間を要することなく、積み込まれた制御ケーブルを送り出すことができるエレベータ用制御ケーブルの送り出し機能付き運搬台車を提供する。
【解決手段】運搬台車30は、長尺の制御ケーブル22を渦巻状に収容する収容箱Lを、制御ケーブル22の束の渦巻軸が水平方向となる立設状態で運搬し、収容箱L内で制御ケーブル22の束を回動可能に支持するローラ付き支持体40と、運搬台車30に固定され、収容箱Lを運搬台車30に立設状態で固定する固定用アーム50とを備え、収容箱Lに収容された制御ケーブル22は、固定用アーム50により収容箱Lが運搬台車30に固定された状態で、収容箱Lから一端が引き出されるのに伴い渦巻状の制御ケーブル22が回転することにより送り出される。
【選択図】
図5