特許第6042011号(P6042011)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6042011ポイント管理システム、装置、および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6042011
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】ポイント管理システム、装置、および方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20161206BHJP
   G06Q 40/04 20120101ALI20161206BHJP
【FI】
   G06Q30/02 322
   G06Q40/04
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-86762(P2016-86762)
(22)【出願日】2016年4月25日
【審査請求日】2016年5月10日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508141173
【氏名又は名称】株式会社Sound−F
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】土屋 清美
【審査官】 田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−021195(JP,A)
【文献】 特開2002−169963(JP,A)
【文献】 特開2001−229461(JP,A)
【文献】 特開2015−088088(JP,A)
【文献】 国際公開第2004/003805(WO,A1)
【文献】 FinTechが示す決済ビジネスの可能性,CardWave 2015年11・12月号,日本,株式会社カード・ウェーブ,2015年12月25日,第28巻,第6号,第16-17頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が利用する利用者端末と、通信ネットワークを介して前記利用者端末と接続されたポイント管理装置とを備え、利用者に配布されたポイントに関するポイント残高を管理するポイント管理システムであって、
前記ポイントは、ポイント残高が指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントからなり、
前記ポイント管理装置は、
前記ポイントに関する単位ポイント当たりの金額を示すポイントレート、前記利用者に配布されたポイント数に対応する配布株数、および前記指定企業の新たな株価に基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるポイント管理部と、
前記ポイント残高の照会を示す前記利用者端末からの残高照会要求に応じて、前記ポイント管理部により更新された前記利用者の新たなポイント残高を前記利用者端末へ通知する端末処理部とを備える
ことを特徴とするポイント管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のポイント管理システムにおいて、
前記ポイント管理部は、前記ポイントレートおよび前記配布株数に代えて前記利用者のポイント残高を更新した際に用いた前記指定企業の更新時株価を用い、前記更新時株価と前記指定企業の新たな株価とに基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させることを特徴とするポイント管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のポイント管理システムにおいて、
前記端末処理部は、更新した前記利用者のポイント残高を前記利用者端末へ通知する際、前記ポイント残高の更新に関するトランザクションの内容を、前記通信ネットワーク下に構築されているブロックチェーンの新たなブロックに記述して、前記通信ネットワークへブロードキャストし、
前記利用者端末は、前記通信ネットワークから受信した前記ブロックを前記ブロックチェーンに基づき検証し、正当性が得られたブロックに含まれるトランザクションの内容に基づいて、更新された前記利用者のポイント残高を前記利用者に提示する
ことを特徴とするポイント管理システム。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のポイント管理装置において、
前記ポイント管理部は、前記利用者端末からの新規登録要求に応じて、前記新規登録要求に含まれる新規ポイント数と、前記新規登録要求に含まれるポイントIDと対応する前記ポイントレートと、前記ポイントIDと対応する基準株価とに基づいて、前記新規ポイント数に対応する前記配布株数を計算し、
前記ポイント管理装置は、前記通信ネットワークに接続されている所定の株価提供サーバへアクセスして、前記ポイント管理部で管理する前記ポイントが連動する企業の新たな株価を取得する株価取得部をさらに備える
ことを特徴とするポイント管理システム。
【請求項5】
利用者が利用する利用者端末と、通信ネットワークを介して前記利用者端末と接続されたポイント管理装置とを備え、利用者に配布されたポイントに関するポイント残高を管理するポイント管理システムで用いられる前記ポイント管理装置であって、
前記ポイントは、ポイント残高が指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントからなり、
前記ポイントに関する単位ポイント当たりの金額を示すポイントレート、前記利用者に配布されたポイント数に対応する配布株数、および前記指定企業の新たな株価に基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるポイント管理部と、
前記ポイント残高の照会を示す前記利用者端末からの残高照会要求に応じて、前記ポイント管理部により更新された前記利用者の新たなポイント残高を前記利用者端末へ通知する端末処理部と
を備えることを特徴とするポイント管理装置。
【請求項6】
請求項に記載のポイント管理装置において、
前記ポイント管理部は、前記ポイントレートおよび前記配布株数に代えて前記利用者のポイント残高を更新した際に用いた前記指定企業の更新時株価を用い、前記更新時株価と前記指定企業の新たな株価とに基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させることを特徴とするポイント管理装置。
【請求項7】
利用者が利用する利用者端末と、通信ネットワークを介して前記利用者端末と接続されたポイント管理装置とを備え、利用者に配布されたポイントに関するポイント残高を管理するポイント管理システムで用いられるポイント管理方法であって、
前記ポイントは、ポイント残高が指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントからなり、
前記ポイント管理装置のポイント管理部が、前記ポイントに関する単位ポイント当たりの金額を示すポイントレート、前記利用者に配布されたポイント数に対応する配布株数、および前記指定企業の新たな株価に基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるポイント管理ステップと、
前記ポイント管理装置の端末処理部が、前記ポイント残高の照会を示す前記利用者端末からの残高照会要求に応じて、前記ポイント管理ステップにより更新された前記利用者の新たなポイント残高を前記利用者端末へ通知するポイント通知ステップと
を備えることを特徴とするポイント管理方法。
【請求項8】
請求項に記載のポイント管理方法において、
前記ポイント管理ステップは、前記ポイントレートおよび前記配布株数に代えて前記利用者のポイント残高を更新した際に用いた前記指定企業の更新時株価を用い、前記更新時株価と前記指定企業の新たな株価とに基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させることを特徴とするポイント管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者に配布されたポイントに関するポイント残高を管理するポイント管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、企業が取り扱っている商品を購入したりサービスを利用した利用者に対してポイントを配布し、そのポイントのポイント残高に応じて、特定の景品と交換や割引サービスなどの特典を受けることができる、いわゆるポイントサービスが提供されている。これにより、利用者は所望の特典を受けるべく、ポイントが貯まるよう商品を購入したりサービスを利用するようになり、利用者の購入意欲や利用意欲を向上させることができる(例えば、非特許文献1など参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「ポイントサービス」、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9、ウィキペディア
【非特許文献2】「ブロックチェーンの仕組みとその可能性」、Finance Information Technology Focus 2015.10、野村総合研究所
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、商品やサービスを提供する上で、商品やサービスの価値を高めるだけでなく、企業のイメージやブランドの構築、いわゆるブランディングが重要視されている。これは、利用者に対して、「信頼」、「安心」、「高品質」というイメージを与え、それが他社との差別化に繋がるからである。したがって、このようなイメージやブランドを手にすることにより、利用者が満足感を得て、企業自体に対するロイヤリティを持つことになる。
【0005】
しかしながら、このような従来技術では、ポイントが付与されている特定の商品やサービスについてのみ、利用者の購入意欲や利用意欲を向上させるものであるため、企業と利用者との繋がりを効果的に強化できず、企業自体に対する利用者のロイヤリティを高めることができないという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、企業自体に対する利用者のロイヤリティを高めることができるポイント管理技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明にかかるポイント管理システムは、利用者が利用する利用者端末と、通信ネットワークを介して前記利用者端末と接続されたポイント管理装置とを備え、企業から利用者に配布されたポイントに関するポイント残高を管理するポイント管理システムであって、前記ポイントは、ポイント残高が指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントからなり、前記ポイント管理装置は、前記ポイントに関する単位ポイント当たりの金額を示すポイントレート、前記利用者に配布されたポイント数に対応する配布株数、および前記指定企業の新たな株価に基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるポイント管理部と、前記ポイント残高の照会を示す前記利用者端末からの残高照会要求に応じて、前記ポイント管理部により更新された前記利用者の新たなポイント残高を前記利用者端末へ通知する端末処理部とを備えるものである。
【0008】
また、本発明にかかる上記ポイント管理システムの一構成例は、前記ポイント管理部が、前記ポイントレートおよび前記配布株数に代えて前記利用者のポイント残高を更新した際に用いた前記指定企業の更新時株価を用い、前記更新時株価と前記指定企業の新たな株価とに基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるようにしたものである。
【0009】
また、本発明にかかる上記ポイント管理システムの一構成例は、前記端末処理部が、更新した前記利用者のポイント残高を前記利用者端末へ通知する際、前記ポイント残高の更新に関するトランザクションの内容を、前記通信ネットワーク下に構築されているブロックチェーンの新たなブロックに記述して、前記通信ネットワークへブロードキャストし、前記利用者端末は、前記通信ネットワークから受信した前記ブロックを前記ブロックチェーンに基づき検証し、正当性が得られたブロックに含まれるトランザクションの内容に基づいて、更新された前記利用者のポイント残高を前記利用者に提示するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記ポイント管理システムの一構成例は、前記ポイント管理部が、前記利用者端末からの新規登録要求に応じて、前記新規登録要求に含まれる新規ポイント数と、前記新規登録要求に含まれるポイントIDと対応する前記ポイントレートと、前記ポイントIDと対応する基準株価とに基づいて、前記新規ポイント数に対応する前記配布株数を計算し、前記ポイント管理装置は、前記通信ネットワークに接続されている所定の株価提供サーバへアクセスして、前記ポイント管理部で管理する前記ポイントが連動する企業の新たな株価を取得する株価取得部をさらに備えるものである。
【0010】
また、本発明にかかるポイント管理装置は、利用者が利用する利用者端末と、通信ネットワークを介して前記利用者端末と接続されたポイント管理装置とを備え、企業から利用者に配布されたポイントに関するポイント残高を管理するポイント管理システムで用いられる前記ポイント管理装置であって、前記ポイントは、ポイント残高が指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントからなり、前記ポイントに関する単位ポイント当たりの金額を示すポイントレート、前記利用者に配布されたポイント数に対応する配布株数、および前記指定企業の新たな株価に基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるポイント管理部と、前記ポイント残高の照会を示す前記利用者端末からの残高照会要求に応じて、前記ポイント管理部により更新された前記利用者の新たなポイント残高を前記利用者端末へ通知する端末処理部とを備えている。
【0011】
また、本発明にかかる上記ポイント管理装置の一構成例は、前記ポイント管理部が、前記ポイントレートおよび前記配布株数に代えて前記利用者のポイント残高を更新した際に用いた前記指定企業の更新時株価を用い、前記更新時株価と前記指定企業の新たな株価とに基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるようにしたものである。
【0012】
また、本発明にかかるポイント管理方法は、利用者が利用する利用者端末と、通信ネットワークを介して前記利用者端末と接続されたポイント管理装置とを備え、企業から利用者に配布されたポイントに関するポイント残高を管理するポイント管理システムで用いられるポイント管理方法であって、前記ポイントは、ポイント残高が指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントからなり、前記ポイント管理装置のポイント管理部が、前記ポイントに関する単位ポイント当たりの金額を示すポイントレート、前記利用者に配布されたポイント数に対応する配布株数、および前記指定企業の新たな株価に基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるポイント管理ステップと、前記ポイント管理装置の端末処理部が、前記ポイント残高の照会を示す前記利用者端末からの残高照会要求に応じて、前記ポイント管理ステップにより更新された前記利用者の新たなポイント残高を前記利用者端末へ通知するポイント通知ステップとを備えている。
【0013】
また、本発明にかかる上記ポイント管理方法の一構成例は、前記ポイント管理ステップが、前記ポイントレートおよび前記配布株数に代えて前記利用者のポイント残高を更新した際に用いた前記指定企業の更新時株価を用い、前記更新時株価と前記指定企業の新たな株価とに基づいて、前記ポイント残高を更新することにより、前記ポイント残高を株価と連動させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、本発明にかかるポイント(ストックポイント)は、ポイント残高が指定企業の株価と連動して変化するため、ポイントを保持している利用者は、指定企業の株価を意識するようになる。このため、利用者が指定企業の株価が上昇すること、さらには指定企業の業績が上がるよう応援しようという動機や意思を持つようになり、結果として、企業自体に対する利用者のロイヤリティを高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1の実施の形態にかかるポイント管理システムの構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施の形態にかかるポイント管理システムの概略図である。
図3】ポイント発行テーブルの構成例である。
図4】第1の実施の形態にかかるポイント残高テーブルの構成例である。
図5】第1の実施の形態にかかるポイント管理システムの動作を示すシーケンス図である。
図6】第1の実施の形態にかかるポイント管理システムの動作例を示す説明図である。
図7】ストックポイントの残高照会画面例である。
図8】第2の実施の形態にかかるポイント残高テーブルの構成例である。
図9】第2の実施の形態にかかるポイント管理システムの動作例を示す説明図である。
図10】第3の実施の形態にかかるポイント管理システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるポイント管理システム1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるポイント管理システムの構成を示すブロック図である。図2は、第1の実施の形態にかかるポイント管理システムの概略図である。
【0017】
このポイント管理システム1は、利用者が利用する複数の利用者端末20と、通信ネットワークNWを介して利用者端末20と接続されたポイント管理装置10とを備え、企業から利用者に配布されたポイントに関するポイント残高を管理するサービスシステムである。このうち、利用者端末20は、スマートホン、タブレット、パソコンなどの情報処理端末からなり、ポイント管理装置10は、サーバなどの情報処理装置からなる。
【0018】
本発明にかかるポイントは、企業が取り扱っている商品を購入したりサービスを利用した利用者に対して配布されるポイントであるが、ポイント残高が、例えばポイントを配布した配布企業や配布企業と関連する関連企業や提携企業など、予め指定された指定企業の株価と連動する株価連動型ポイントであることを特徴としている。以下では、本発明にかかる株価連動型ポイントをストックポイント(stock point)と呼び、その数量をspという。
【0019】
図2に示すように、企業Aがプロモーションを企画して利用者にポイントを配布する場合、まず、企業Aからポイント管理システム1に対してストックポイントの発行を依頼する。この際、ストックポイントの原資となる株式を購入するための購入資金Wと、1sp当たりの金額を示すポイントレートRとが指定される。なお、購入資金Wについては、プロモーションの規模に応じてプロモーションごとに変更されるが、ポイントレートRについては、企業(株式銘柄)ごとに一定である。
【0020】
これに応じて、ポイント管理システム1から信託会社に対して、購入資金Wによる企業Aの株式購入が信託会社に依頼され、信託会社により株式マーケットから購入資金W分の企業Aの株式が購入される。この後、購入した株式の株価を示す基準株価Pと購入できた購入株数Nとが、信託会社からポイント管理システム1へ購入結果として通知され、この購入結果に基づいて、購入株式を原資とするストックポイントがポイント管理システム1から企業Aに発行される。
【0021】
この際、購入株式を原資として発行されるストックポイントのポイント発行数Mは、基準株価Pおよび購入株数NとポイントレートRとに基づいて計算される。例えば、図2に示すように、購入資金W=100万円で、企業Aの株価が8000円であった場合、手数料や端数を無視すれば125株(=W/P=100万円/8000円)を購入できることになる。したがって、ポイントレートRが1sp当たり1円であった場合、ポイント発行数Mは、100万sp(=P×N/R=8000円×125株/1)となる。
【0022】
企業Aは、このようにしてポイント管理システム1から発行されたストックポイントを、商品やサービスに付与して利用者に配布する。例えば、ペットボトルに付与する場合には、キャップに張り付けたシールにQRコード(登録商標)で、ストックポイントを識別するためのポイントIDや配布するポイント数を暗号化して付与してもよく、オンラインサービスに付与する場合には、ポイントIDやポイント数を含む暗号化データを電子メールで配信してもよい。配布したストックポイントに関するポイントIDやポイント数を暗号化しておくことにより、不正なポイント登録が排除される。
【0023】
利用者は、商品やサービスに付与されているストックポイントに関する暗号化データを利用者端末20で取得し、利用者端末20ポイント管理システム1のポイント管理装置10に対して、暗号化データを含むポイント情報をHTTPなどのプロトコルで送信することにより、ストックポイントの登録を要求する。
これにより、商品やサービスに付与されているストックポイントが、利用者のストックポイントとして登録されることになる。
【0024】
この後、利用者のストックポイントは、ポイント管理装置10により、株価連動タイミングの到来に応じてポイント残高が更新される。株価連動タイミングとしては、一定時間ごとに設定してもよいが、利用者数に応じて処理負担が増大するため、例えば1日、1週間、1か月に1回、その期間の終値が特定された後に処理実行するようにしてもよい。
これにより、利用者のストックポイントのポイント残高が指定企業Aの株価Pに連動することになり、利用者は、利用者端末20での残高照会操作により、ポイント管理装置10との間でポイント情報をHTTPなどのプロトコルでやり取りすることにより、ポイント残高を確認することができる。
【0025】
[ポイント管理装置]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるポイント管理装置10の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、ポイント管理装置10には、主な機能部として、通信I/F部11、操作入力部12、画面表示部13、ポイントDB14、株価取得部15、端末処理部16、およびポイント管理部17が設けられている。
【0026】
通信I/F部11は、通信ネットワークNWを介して利用者端末20や株価提供サーバ30とデータ通信を行う機能を有している。
操作入力部12は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出する機能を有している。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、操作メニュー、設定データ、管理データを画面表示する機能を有している。
【0027】
ポイントDB14は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、ストックポイントの管理に用いる各種処理情報を記憶するデータベースである。ポイントDB14で記憶する主な処理情報として、ポイント発行テーブルとポイント残高テーブルがある。
【0028】
図3は、ポイント発行テーブルの構成例である。ポイント発行テーブルは、企業から依頼されたポイント発行に関する内容を示す情報が登録されるテーブルである。ポイント管理部17は、操作入力部12でのオペレータ操作や、外部装置から通知された各種指示に応じて、発行するストックポイントに関する情報をポイント発行テーブルに登録する。
【0029】
図3の例では、ストックポイントを識別するポイントIDごとに、指定企業を識別するための企業ID、ストックポイントに関する購入資金W、ポイントレートR、基準日時T0、基準株価P(T0)、基準株数N、ポイント発行数Mが組として登録されている。このうち、基準日時T0は指定企業の株式を購入した日時を示し、基準株価P(T0)および基準株数Nは、基準日時T0において株式を購入した際の購入株価および購入株数を示している。
【0030】
図4は、第1の実施の形態にかかるポイント残高テーブルの構成例である。ポイント残高テーブルは、利用者が保持するストックポイントのポイント残高に関する情報が登録されるテーブルである。ポイント管理部17は、利用者端末20からの各種要求や株価連動タイミングの到来に応じて、ポイント残高に関する情報を登録・更新する。
【0031】
図4の例では、利用者を識別するための利用者IDごとに、ポイントID、ポイント残高X(t)、ポイント残高X(t)を更新した更新日時t、ポイント残高X(t)に対応する配布株数Qが組として登録されている。
【0032】
株価取得部15は、株価連動タイミングTの到来に応じて、通信I/F部11から通信ネットワークNWを介して株価提供サーバ30へアクセスし、ポイントDB14で管理している各ストックポイントが連動する企業の新たな株価P(T)をそれぞれ取得する機能を有している。
【0033】
端末処理部16は、HTTPなどの通信プロトコルに基づいて、通信I/F部11および通信ネットワークNWを介して利用者端末20のWebブラウザからの各種要求を受け付ける機能と、利用者端末20からの新規登録要求に応じて、指定されたストックポイントの新規登録をポイント管理部17へ指示する機能と、利用者端末20からの残高照会要求に応じて、ポイント管理部17での更新により得られた利用者の新たなポイント残高X(T)をポイントDB14から取得して利用者端末20へ通知する機能とを有している。
【0034】
ポイント管理部17は、株価連動タイミングTの到来に応じて、ポイントDB14に登録されている、1sp(単位ポイント)当たりの金額を示すポイントレートRと、利用者に配布したポイント数に対応する配布株数Qと、指定企業の新たな株価P(T)とに基づいて、Tにおける新たなポイント残高X(T)を計算して更新することにより、ポイント残高を株価と連動させる機能を有している。この際、Tにおける新たなポイント残高X(T)は、次の式(1)で求められる。
X(T)=Q×P(T)/R …(1)
【0035】
[第1の実施の形態の動作]
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかるポイント管理システム1の動作について説明する。図5は、第1の実施の形態にかかるポイント管理システムの動作を示すシーケンス図である。
ここでは、ストックポイントの新規登録処理、ポイント残高の株価連動処理、およびポイント残高の残高照会処理について説明する。
【0036】
[新規登録処理]
まず、ストックポイントの新規登録処理について説明する。この新規登録処理は、利用者が、それまで登録したことのないポイントIDを有する配布ポイントを新規に登録する際に実行される。
【0037】
利用者が、配布ポイントに関するポイントIDおよび新規ポイント数ΔXの暗号化データを利用者端末20で取得した後、利用者端末20のWebブラウザでポイント管理装置10にアクセスし、ストックポイントの新規登録操作を行った場合(ステップ100)、配布ポイントに関する暗号化データと利用者の利用者IDとを含む新規登録要求が、利用者端末20からポイント管理装置10へ送信される(ステップ101)。
【0038】
ポイント管理装置10の端末処理部16は、利用者端末20からの新規登録要求に応じて、ポイント管理部17へストックポイントの新規登録を指示する。
これに応じて、ポイント管理部17は、新規登録要求に含まれる暗号化データからポイントIDおよび新規ポイント数ΔX(T0)を抽出し、ポイントDB14のポイント発行テーブルから、ポイントIDと対応するレートR、基準日時T0および基準株価P(T0)を取得する。
【0039】
続いて、ポイント管理部17は、新規ポイント数ΔX(T0)、レートR、および基準株価P(T0)に基づいて、新規登録するストックポイントに対応する配布株数Qを、次の式(2)に基づき計算する。
Q=ΔX(T0)×R/P(T0) …(2)
そして、ポイント管理部17は、ポイントDB14のポイント残高テーブルに、新規ポイント数ΔX(T0)、基準日時T0、および配布株数Qを、利用者IDのポイントIDと対応するポイント残高X(T0)、更新日時T0、および配布株数Qとして登録する(ステップ102)。
【0040】
この後、端末処理部16は、ポイントDB14のポイント残高テーブルから、新規登録要求の要求元である利用者IDのポイント残高X(T0)を取得し、対応する利用者端末20へポイント残高X(T0)を含む新規登録完了を通知する(ステップ103)。
これにより、利用者端末20のWebブラウザで、ポイント残高X(T0)が画面表示されるものとなり、利用者は、配布されたストックポイントの新規登録が完了したことを確認する(ステップ104)。
【0041】
[株価連動処理]
次に、ポイント残高の株価連動処理について説明する。この株価連動処理は、株価連動タイミングに応じて間欠的に実行される。
【0042】
ポイント管理装置10のポイント管理部17は、株価連動タイミングが到来した場合(ステップ110)、株価取得部15に対して株価の取得を指示し、これに応じて株価取得部15が、株価提供サーバ30からポイントDB14で管理している各ストックポイントが連動する企業の新たな株価P(T)をそれぞれ取得する(ステップ111)。
【0043】
続いて、ポイント管理部17は、ポイントDB14で管理している各利用者のストックポイントごとに、新たな株価P(T)に基づきポイント残高X(T)を計算して更新する(ステップ112)。
具体的には、ポイントDB14のポイント残高テーブルに登録されている利用者IDとポイントIDとの組み合わせごとに、前述した式(1)に基づきポイント残高X(T)を計算して更新する。これにより、各利用者の残高ポイントが指定企業の株価に連動して株価連動タイミングごとに自動更新されることになる。
【0044】
[残高照会処理]
次に、ポイント残高の残高照会処理について説明する。この残高照会処理は、利用者からの残高照会要求に応じて実行される。
【0045】
利用者が、利用者端末20のWebブラウザでポイント管理装置10にアクセスし、ストックポイントの残高照会操作を行った場合(ステップ120)、利用者が保持するストックポイントに関する残高照会要求が、利用者端末20からポイント管理装置10へ送信される(ステップ121)。
【0046】
ポイント管理装置10の端末処理部16は、利用者端末20からの残高照会要求に応じて、ポイントDB14のポイント残高テーブルから、残高照会要求で指定された利用者IDと対応するポイント残高X(t)を取得し(ステップ122)、対応する利用者端末20へポイント残高X(t)を含む残高照会結果を通知する(ステップ123)。
これにより、利用者端末20のWebブラウザで、ポイント残高X(t)が画面表示されるものとなり、利用者は、指定企業の株価に連動するストックポイントのポイント残高を確認する(ステップ124)。
【0047】
[第1の実施の形態の動作例]
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかるポイント管理システム1の動作例について説明する。図6は、第1の実施の形態にかかるポイント管理システムの動作例を示す説明図である。
ここでは、図2に示したように、企業Aから日時T0において、基準株価P(T0)=8000円で購入した125株分を担保として、100万sp分のストックポイントが配布されているものとする。
【0048】
利用者Uが企業Aの商品を購入し、日時T1において、商品に付与されている100sp分のストックポイントを新規に登録する新規登録操作を利用者端末20で行った場合、利用者ID=U、ポイントID=A、および登録ポイント数ΔX(T0)=100spを含む新規登録要求が、利用者端末20からポイント管理装置10へ送信される。
【0049】
これに応じて、ポイント管理装置10のポイント管理部17は、ポイントDB14のポイント発行テーブルから、ポイントID=Aに関するレートR、配布日時t=T0、および基準株価P(T0)=8000円/株を取得して、前述した式(2)に基づいて、新規登録するストックポイントに対応する配布株数Q=100×1/8000=0.0125株を計算する。
【0050】
そして、ポイント管理部17は、新規登録要求で指定された登録ポイント数ΔX(T0)=100sp、配布日時t=T0、および配布株数Q=0.0125株を、ポイントDB14のポイント残高テーブルのうち、新規登録要求で指定された利用者ID=UのポイントID=Aに関する、ポイント残高X(T0)=100sp、更新日時t=T0、および配布株数Q=0.0125株として登録する。
【0051】
この後、日時T2において、株価連動タイミングが到来した場合、ポイント管理部17は、株価取得部15で取得された日時T2に関する各企業の新たな株価P(T2)に基づき、ポイントDB14のポイント残高テーブルに登録されている各ストックポイントのポイント残高P(t)を更新する。
【0052】
例えば、利用者ID=UのポイントID=Aに関するストックポイントについては、ポイント残高テーブルから配布株数Q=0.0125株が取得され、このストックポイントの指定企業である企業Aの新たな株価P(T2)=10000円/株に基づいて、前述した式(1)により、新たなポイント残高X(T2)=0.0125×10000/1=125spが計算される。
【0053】
これにより、ポイント残高テーブルのうち、利用者ID=UのポイントID=Aに関するポイント残高X(t)および更新日時tとして、新たなポイント残高X(T2)=125spおよびT2が登録される。
したがって、この後、利用者端末20から、利用者ID=UのポイントID=Aに関する残高照会要求が通知された場合、ポイント残高テーブルから対応するポイント残高P(T2)=10000円/株が取得されて、利用者端末20へ通知される。
【0054】
図7は、ストックポイントの残高照会画面例である。ここでは、利用者Uが企業A,B,Cの3種類のストックポイントを保持している場合の残高照会画面が例として示されており、ストックポイントごとに、新規登録日時における登録ポイント数を示す取得時合計ポイント数と、残高照会日時における指定企業の株価に応じて更新した最新のポイント残高を示す現在ポイント数とが、指定企業を示すアイコンとともに、それぞれ表示されている。
【0055】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、利用者に配布するポイントとして、ポイント残高がポイントを配布した指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントを用い、ポイント管理部17が、利用者のポイント残高を更新した際に用いた指定企業の更新時株価と、指定企業の新たな株価とに基づいて、ポイント残高を更新することにより、ポイント残高を株価と連動させ、端末処理部16が、ポイント残高の照会を示す利用者端末20からの残高照会要求に応じて、更新により得られた利用者の新たなポイント残高を利用者端末20へ通知するようにしたものである。
【0056】
したがって、本実施の形態にかかるポイント(ストックポイント)は、ポイント残高が指定企業の株価と連動して変化するため、ポイントを保持している利用者は、指定企業の株価を意識するようになる。このため、利用者が指定企業の株価が上昇すること、さらには指定企業の業績が上がるよう応援しようという動機や意思を持つようになり、結果として、企業自体に対する利用者のロイヤリティを高めることが可能となる。
【0057】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるポイント管理システム1について説明する。
前述した第1の実施の形態では、利用者Uのストックポイントごとに、配布株数を管理しておく場合を例として説明した。本実施の形態では、残高株価に代えてポイント残高更新時における更新時株価を管理しておく場合について説明する。
【0058】
本実施の形態において、ポイント管理部17は、株価連動タイミングTの到来に応じて、ポイントDB14に登録されている、T直前の株価連動タイミングT−1に更新した利用者のポイント残高P(T−1)と、その更新に用いた指定企業の更新時株価P(T−1)と、指定企業の新たな株価P(T)とに基づいて、Tにおける新たなポイント残高X(T)を計算して更新することにより、ポイント残高を株価と連動させる機能を有している。この際、Tにおける新たなポイント残高X(T)は、次の式(3)で求められる。
X(T)=X(T−1)×P(T)/P(T−1) …(3)
【0059】
図8は、第2の実施の形態にかかるポイント残高テーブルの構成例である。ポイント残高テーブルは、利用者が保持するストックポイントのポイント残高に関する情報が登録されるテーブルである。ポイント管理部17は、利用者端末20からの各種要求や株価連動タイミングの到来に応じて、ポイント残高に関する情報を登録・更新する。
【0060】
図8の例では、利用者を識別するための利用者IDごとに、ポイントID、ポイント残高X(t)、ポイント残高X(t)を更新した更新日時t、更新日時tにおいてポイント残高X(t)の更新に用いた更新時株価P(t)が組として登録されている。
本実施の形態にかかるポイント管理システム1およびポイント管理装置10にかかるこのほかの構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0061】
[第2の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるポイント管理システム1の動作について説明する。
本実施の形態にかかるポイント管理システム1の動作は、前述した図5のシーケンスとほぼ同じであるが、ポイント管理装置10での処理内容が一部異なるため、ここでは、ストックポイントの新規登録処理、ポイント残高の株価連動処理、およびポイント残高の残高照会処理について、異なる部分を説明する。
【0062】
[新規登録処理]
まず、ストックポイントの新規登録処理について説明する。この新規登録処理は、利用者が、それまで登録したことのないポイントIDを有する配布ポイントを新規に登録する際に実行される。
この際、本実施の形態では、図5のステップ102において、配布株数Qに代えて、更新時株価P(T0)をポイントDB14のポイント残高テーブルに登録する点が異なる。
【0063】
すなわち、ポイント管理部17は、新規登録要求に含まれる暗号化データからポイントIDおよび新規ポイント数ΔX(T0)を抽出し、ポイントDB14のポイント発行テーブルから、ポイントIDと対応する基準日時T0および基準株価P(T0)を取得し、ポイントDB14のポイント残高テーブルに、利用者IDのポイントIDと対応する更新日時T0および更新時株価P(T0)として登録するとともに、新規ポイント数ΔX(T0)を利用者IDのポイントIDと対応するポイント残高X(T0)として登録する(ステップ102)。
【0064】
[株価連動処理]
次に、ポイント残高の株価連動処理について説明する。この株価連動処理は、株価連動タイミングに応じて間欠的に実行される。
この際、本実施の形態では、図5のステップ112において、ポイントレートRと配布株数Qを用いる式(1)に代えて、更新時株価P(T0)を用いる式(3)に基づいて、ポイント残高X(T2)を計算する点が異なる。
【0065】
すなわち、ポイント管理部17は、ポイントDB14のポイント残高テーブルに登録されている利用者IDとポイントIDとの組み合わせごとに、前述した式(3)に基づきポイント残高X(T)を計算して更新する。これにより、各利用者の残高ポイントが指定企業の株価に連動して株価連動タイミングごとに自動更新されることになる。
【0066】
[第2の実施の形態の動作例]
次に、図9を参照して、本実施の形態にかかるポイント管理システム1の動作例について説明する。図9は、第2の実施の形態にかかるポイント管理システムの動作例を示す説明図である。
ここでは、図2に示したように、企業Aから日時T0において、基準株価P(T0)=8000円で購入した125株分を担保として、100万sp分のストックポイントが配布されているものとする。
【0067】
利用者Uが企業Aの商品を購入し、日時T1において、商品に付与されている100sp分のストックポイントを新規に登録する新規登録操作を利用者端末20で行った場合、利用者ID=U、ポイントID=A、および登録ポイント数ΔX(T0)=100spを含む新規登録要求が、利用者端末20からポイント管理装置10へ送信される。
【0068】
これに応じて、ポイント管理装置10のポイント管理部17は、ポイントDB14のポイント発行テーブルから、ポイントID=Aに関する配布日時t=T0および基準株価P(T0)=8000円/株を取得して、ポイントDB14のポイント残高テーブルに、新規登録要求で指定された利用者ID=UのポイントID=Aに関する更新日時t=T0および更新時株価(T0)=8000円/株として登録するとともに、新規登録要求で指定された登録ポイント数ΔX(T0)=100spを、利用者ID=UのポイントID=Aに関するポイント残高X(T0)=100spとして登録する。
【0069】
この後、日時T2において、株価連動タイミングが到来した場合、ポイント管理部17は、株価取得部15で取得された日時T2に関する各企業の新たな株価P(T2)に基づき、ポイントDB14のポイント残高テーブルに登録されている各ストックポイントのポイント残高P(t)を更新する。
【0070】
例えば、利用者ID=UのポイントID=Aに関するストックポイントについては、ポイント残高テーブルからポイント残高X(T0)=100spおよび更新時株価P(T0)=8000円/株が取得され、このストックポイントの指定企業である企業Aの新たな株価P(T2)=10000円/株に基づいて、前述した式(1)により、新たなポイント残高X(T2)=100×10000/8000=125spが計算される。
【0071】
これにより、ポイント残高テーブルのうち、利用者ID=UのポイントID=Aに関するポイント残高X(t)、更新日時t、および更新時株価P(t)として、新たなポイント残高X(T2)=125sp、T2、およびP(T2)=10000円/株が登録される。
したがって、この後、利用者端末20から、利用者ID=UのポイントID=Aに関する残高照会要求が通知された場合、ポイント残高テーブルから対応するポイント残高P(T2)=10000円/株が取得されて、利用者端末20へ通知される。
【0072】
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、利用者に配布するポイントとして、ポイント残高がポイントを配布した指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントを用い、ポイント管理部17が、利用者のポイント残高を更新した際に用いた指定企業の更新時株価と、指定企業の新たな株価とに基づいて、ポイント残高を更新することにより、ポイント残高を株価と連動させ、端末処理部16が、ポイント残高の照会を示す利用者端末20からの残高照会要求に応じて、更新により得られた利用者の新たなポイント残高を利用者端末20へ通知するようにしたものである。
【0073】
したがって、本実施の形態にかかるポイント(ストックポイント)は、ポイント残高が指定企業の株価と連動して変化するため、ポイントを保持している利用者は、指定企業の株価を意識するようになる。このため、利用者が指定企業の株価が上昇すること、さらには指定企業の業績が上がるよう応援しようという動機や意思を持つようになり、結果として、企業自体に対する利用者のロイヤリティを高めることが可能となる。
【0074】
また、利用者Uのストックポイントごとに、更新時株価P(t)を管理しておけばよく、この株価は異なる利用者U間で共通するデータであることから、例えばポイントIDに対応する企業IDと更新日時tとから株価を一意に特定することができる。したがって、異なる利用者U間において一元的に管理することができ、特に、株価終値を用いる場合には、ポイント管理装置10で管理することなく、必要に応じて株価提供サーバ30から逐次取得することも可能である。このため、第1の実施の形態のように、利用者Uのストックポイントごとに、個別の配布株数を管理する必要がなくなるため、ポイントDB14のポイント残高テーブルの規模を大幅に削減することができる。
【0075】
[第3の実施の形態]
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるポイント管理システム1について説明する。図10は、第3の実施の形態にかかるポイント管理システムの概略図である。
【0076】
前述した第1および第2の実施の形態では、ポイント管理装置10で各利用者のポイント残高を一元的に管理し、利用者端末20へポイント残高を通知する場合、HTTPなどの通信プロトコルを用いて通知する場合を例として説明した。
本実施の形態は、ブロックチェーン技術を利用して、ポイント管理装置10で各利用者のポイント残高を一元的に管理するのではなく、各利用者端末20が、ポイント管理装置10とともにポイント残高を分散管理する場合について説明する。
【0077】
ブロックチェーン技術とは、例えば、非特許文献2に記載されているように、ある金融業務に関する取引内容を示すトランザクションを、連続性が担保されているブロックと呼ばれる情報に格納し、参加者全員にブロードキャストし、受け取ったブロックをそれまでのブロックで構成されるブロックチェーンに基づき検証し、正当性が得られたブロックに含まれるトランザクションに基づき、取引を実行する技術である。
【0078】
本実施の形態は、前述したHTTPなどのプロトコルではなく、このようなブロックチェーン技術を用いて、図10に示すように、ポイント管理装置10と利用者端末20との間でポイント残高をやり取りするようにしたものである。なお、ポイント発行までの手順については、前述した図2と同様である。
【0079】
具体的には、端末処理部16は、更新した利用者のポイント残高を利用者端末20へ通知する際、ポイント残高の更新に関するトランザクションの内容を、通信ネットワークNW下で仮想的に構築されているブロックチェーンの新たなブロックに記述して、通信ネットワークNWへブロードキャストする機能を有している。
【0080】
利用者端末20は、通信ネットワークNWから受信したブロックを前記ブロックチェーンに基づき検証し、正当性が得られたブロックに含まれるトランザクションの内容に基づいて、更新された利用者のポイント残高を利用者に提示する機能を有している。
これら端末処理部16および利用者端末20におけるブロックチェーン処理については、一般的な処理モジュールょ用いて実現すればよい。
【0081】
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、ブロックチェーン技術を用いて、ポイント管理装置10と利用者端末20との間でポイント残高をやり取りするようにしたので、高いセキュリティ性を確保しつつ、ポイント残高をやり取りすることができ、より安全に株価連動型のポイントを流通させることが可能となる。
【0082】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0083】
1…ポイント管理システム、10…ポイント管理装置、11…通信I/F部、12…操作入力部、13…画面表示部、14…ポイントDB、15…株価取得部、16…端末処理部、17…ポイント管理部、20…利用者端末、30…株価提供サーバ、NW…通信ネットワーク。
【要約】
【課題】企業自体に対する利用者のロイヤリティを高める。
【解決手段】利用者に配布するポイントとして、ポイント残高がポイントを配布した指定企業の株価と連動する株価連動型のポイントを用い、ポイント管理部17が、利用者のポイント残高を更新した際に用いた指定企業の更新時株価と、指定企業の新たな株価とに基づいて、ポイント残高を更新することにより、ポイント残高を株価と連動させ、端末処理部16が、ポイント残高の照会を示す利用者端末20からの残高照会要求に応じて、更新により得られた利用者の新たなポイント残高を利用者端末20へ通知する。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図8
図9
図7
図10