特許第6042013号(P6042013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6042013点検情報管理システム及び点検情報管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6042013
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】点検情報管理システム及び点検情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20161206BHJP
   G06Q 10/00 20120101ALI20161206BHJP
【FI】
   G06Q50/26
   G06Q10/00 300
【請求項の数】4
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-98260(P2016-98260)
(22)【出願日】2016年5月16日
【審査請求日】2016年5月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591216473
【氏名又は名称】一般財団法人首都高速道路技術センター
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100161089
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100196829
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 言一
(72)【発明者】
【氏名】八崎 弘昌
(72)【発明者】
【氏名】平林 望
【審査官】 田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−173891(JP,A)
【文献】 特開2004−112333(JP,A)
【文献】 特開2011−150476(JP,A)
【文献】 特開2006−119941(JP,A)
【文献】 特開2004−310616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末及び前記ユーザ端末と通信するサーバを有し、都市高速道路構造物の点検箇所に関する点検結果に係る点検項目情報を含む点検情報を管理する点検情報管理システムであって、
記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末記憶部と、
複数の前記点検箇所のそれぞれを撮像した複数の撮像画像情報を記憶する記憶媒体を装着する装着部と、
画像登録枠を含む登録画面を表示するとともに、前記装着部に装着された前記記憶媒体から取得された前記複数の撮像画像情報を選択可能に表示する表示処理部と、
ユーザによって前記登録画面に入力された所定の点検箇所の点検項目情報を取得する点検項目取得部と、
前記表示された複数の撮像画像情報の中からユーザによって選択された撮像画像情報を、所定の点検箇所の点検画像情報として、前記登録画面の前記画像登録枠内に表示する画像表示処理部と、
前記所定の点検箇所の点検項目情報、前記記憶された端末識別情報、及び、前記所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時とともに、前記所定の点検箇所の点検画像情報、及び、前記点検画像情報が選択された選択日時を、前記サーバに送信する端末送信部と、を備え、
前記サーバは、
サーバ記憶部と、
前記ユーザ端末から、前記点検項目情報、前記端末識別情報及び前記取得日時とともに、前記点検画像情報及び前記選択日時を受信するサーバ受信部と、
前記端末識別情報を示す文字列及び前記取得日時を示す文字列を少なくとも含む、前記点検情報の登録識別情報を生成し、前記生成された登録識別情報と前記点検項目情報と前記選択日時を示す文字列を少なくとも含むファイル名が設定された前記点検画像情報とを含む、前記所定の点検箇所に関する点検情報を前記サーバ記憶部に記憶する記憶処理部と、を備える、
ことを特徴とする点検情報管理システム。
【請求項2】
前記端末送信部は、前記登録識別情報を含む帳票要求を前記サーバに送信し、
前記サーバ受信部は、前記ユーザ端末から前記帳票要求を受信し、
前記サーバは、
前記帳票要求に含まれる前記登録識別情報の文字列を含む前記点検情報を前記サーバ記憶部から取得し、取得された前記点検情報を含む帳票情報を作成する作成部と、
前記作成された帳票情報を前記ユーザ端末に送信するサーバ受信部と、を備える、請求項1に記載の点検情報管理システム。
【請求項3】
ユーザ端末及び前記ユーザ端末と通信するサーバを有し、都市高速道路構造物の点検箇所に関する点検結果に係る点検項目情報を含む点検情報を管理する点検情報管理システムであって、
記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末記憶部と、
複数の前記点検箇所のそれぞれを撮像した複数の撮像画像情報を記憶する記憶媒体を装着する装着部と、
画像登録枠を含む登録画面を表示するとともに、前記装着部に装着された前記記憶媒体から取得された前記複数の撮像画像情報を選択可能に表示する表示処理部と、
ユーザによって前記登録画面に入力された所定の点検箇所の点検項目情報を取得する点検項目取得部と、
前記表示された複数の撮像画像情報の中からユーザによって選択された撮像画像情報を、所定の点検箇所の点検画像情報として、前記登録画面の前記画像登録枠内に表示する画像表示処理部と、
前記端末識別情報を示す文字列及び前記所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時を示す文字列を少なくとも含む、前記点検情報の登録識別情報を生成し、且つ、前記点検画像情報が選択された選択日時を示す文字列を少なくとも含むファイル名を生成する生成処理部と、
前記所定の点検箇所の点検項目情報と、前記生成された前記点検項目情報の登録識別情報と、前記ファイル名が設定された前記点検画像情報とを、前記サーバに送信する端末送信部と、を備え、
前記サーバは、
サーバ記憶部と、
前記ユーザ端末から、前記所定の点検箇所の点検項目情報登録識別情報、及び前記ファイル名が設定された前記点検画像情報を受信するサーバ受信部と、
前記受信された点検項目情報登録識別情報、及び前記ファイル名が設定された前記点検画像情報含む、前記所定の点検箇所に関する点検情報前記サーバ記憶部に記憶する記憶処理部と、を備える、
ことを特徴とする点検情報管理システム。
【請求項4】
端末記憶部と複数の点検箇所のそれぞれを撮像した複数の撮像画像情報を記憶する記憶媒体を装着する装着部とを備えるユーザ端末、及び、サーバ記憶部を備え、前記ユーザ端末と通信するサーバを有し、都市高速道路構造物の点検箇所に関する点検結果に係る点検項目情報を含む点検情報を管理する点検情報管理システムの点検情報管理方法であって、
記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末を識別するための端末識別情報を前記端末記憶部に記憶し、
画像登録枠を含む登録画面を表示するとともに、前記装着部に装着された前記記憶媒体から取得された前記複数の撮像画像情報を選択可能に表示し、
ユーザによって前記登録画面に入力された所定の点検箇所の点検項目情報を取得し、
前記表示された複数の撮像画像情報の中からユーザによって選択された撮像画像情報を、所定の点検箇所の点検画像情報として、前記登録画面の前記画像登録枠内に表示し、
前記所定の点検箇所の点検項目情報、前記記憶された端末識別情報、及び、前記所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時とともに、前記所定の点検箇所の点検画像情報、及び、前記点検画像情報が選択された選択日時を、前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記ユーザ端末から、前記点検項目情報、前記端末識別情報及び前記取得日時とともに、前記点検画像情報及び前記選択日時を受信し、
前記端末識別情報を示す文字列及び前記取得日時を示す文字列を少なくとも含む、前記点検情報の登録識別情報を生成し、前記生成された登録識別情報と前記点検項目情報と前記選択日時を示す文字列を少なくとも含むファイル名が設定された前記点検画像情報とを含む、前記所定の点検箇所に関する点検情報を前記サーバ記憶部に記憶する、
ことを含むことを特徴とする点検情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点検情報管理システム及び点検情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、道路施設を管理するための道路施設管理システムでは、道路施設に関する各種データが地図情報に関連付けて登録され、登録された道路施設に関する各種データが、使用者の要求に応じて帳票出力されることについて知られている。このような道路施設管理システムによって管理される各種データには、道路施設を撮像した静止画データ又は動画データ等の撮像画像情報が含まれる。
【0003】
例えば、特許文献1には、道路施設に関する苦情の受付、苦情の対策の決定、及び、苦情の対策を講じた結果の記録を実行する道路施設管理システムが記載されている。この道路施設管理システムは、道路施設に関する苦情場所に、現場周辺の写真を対応付けることができる。また、道路施設管理システムでは、使用者の操作によって、苦情場所に対応付けられた写真が随時呼び出され、呼び出された写真が表示装置又はプリンタ装置等に出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−220586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の道路施設管理システムでは、道路施設に関する各種情報のファイルの識別情報等は、道路施設管理システムの使用者の手動操作によって登録されていた。このため、使用者は、道路視施設管理システムにおいて膨大な数のデータファイルを管理するために、多くの時間を費やしていた。
【0006】
また、従来の道路施設管理システムにおいて、道路施設の撮像画像情報のファイル名として、道路施設を撮像した撮像装置毎に固有に設定されたファイル名が用いられていた。また、撮像画像情報と撮像対象の道路施設との関連付けは、道路施設管理システムの使用者による手動操作だけで行われていた。
【0007】
このため、道路施設に関連付けて記憶された撮像画像情報が第三者の偽造目的によって他の道路施設に関連付けされても、道路施設管理システムの使用者は、その偽造を容易に確認することができなかった。また、道路施設管理システムの使用者は、撮像画像情報がどの道路施設と関連付けられているのかを、撮像画像情報のファイル名から容易に判別することができなかった。
【0008】
このように、従来の道路施設管理システムでは、道路施設管理システムの利用者は、道路施設に関する各種情報及び撮像画像情報の管理の負担を強いられるため、道路施設管理システムの利便性が低下する要因となっていた。
【0009】
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、道路構造物の点検箇所に係る点検結果の膨大な数の点検情報を効率的に管理することを可能とする点検情報管理システム及び点検情報管理方法を提供することを目的とする。また、本発明は、道路構造物の点検箇所の撮像画像情報の登録の偽造防止を可能とする点検情報管理システム及び点検情報管理方法を提供することを目的とする。また、本発明は、道路構造物の点検箇所の撮像画像情報を容易に管理することを可能とする点検情報管理システム及び点検情報管理方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、都市高速道路等に沿って配置される各設備の補修計画や点検計画を立案するのに際して、効率のよい作業計画を立案することを可能とする点検情報管理システム及び点検情報管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る点検情報管理システムは、ユーザ端末及びユーザ端末と通信するサーバを有し、都市高速道路構造物の点検箇所に関する点検結果に係る点検項目情報を含む点検情報を管理する点検情報管理システムであって、サーバは、点検項目情報を入力するための点検項目入力画面を含む、点検情報の登録画面を表示するための登録画面表示データを記憶するサーバ記憶部と、登録画面表示データをユーザ端末に送信するサーバ送信部と、を備え、ユーザ端末は、ユーザ端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末記憶部と、サーバから送信された登録画面表示データを受信する端末受信部と、登録画面表示データに基づいて登録画面を表示する表示処理部と、ユーザによって登録画面に入力された所定の点検箇所の点検項目情報を取得する点検項目取得部と、所定の点検箇所の点検項目情報、記憶された端末識別情報、及び、所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時を、サーバに送信する端末送信部と、を備え、サーバは、更に、ユーザ端末から、点検項目情報、端末識別情報、及び、取得日時を受信するサーバ受信部と、端末識別情報を示す文字列及び取得日時を示す文字列を少なくとも含む、点検情報の登録識別情報を生成し、生成された登録識別情報と点検項目情報とを含む、所定の点検箇所に関する点検情報をサーバ記憶部に記憶する記憶処理部と、を備える。
【0011】
また、本発明に係る点検管理情報システムにおいて、端末送信部は、登録識別情報を含む帳票要求をサーバに送信し、サーバ受信部は、ユーザ端末から帳票要求を受信し、サーバは、帳票要求に含まれる登録識別情報の文字列を含む点検情報をサーバ記憶部から取得し、取得された点検情報を含む帳票情報を作成する作成部を更に備え、サーバ送信部は、作成された帳票情報をユーザ端末に送信することが好ましい。
【0012】
また、本発明に係る点検管理情報システムにおいて、登録画面は、画像登録枠を含み、ユーザ端末は、複数の点検箇所のそれぞれを撮像した複数の撮像画像情報を記憶する記憶媒体を装着する装着部を更に備え、表示処理部は、装着部に装着された記憶媒体から取得された複数の撮像画像情報を選択可能に表示し、ユーザ端末は、表示された複数の撮像画像情報の中からユーザによって選択された撮像画像情報を、所定の点検箇所の点検画像情報として、登録画面の画像登録枠内に表示する画像表示処理部を更に備え、端末送信部は、点検項目情報、端末識別情報、及び、取得日時とともに、所定の点検箇所の点検画像情報、及び、点検画像情報が選択された選択日時を更にサーバに送信し、サーバ受信部は、ユーザ端末から所定の点検箇所の点検画像情報及び選択日時を受信し、記憶処理部は、選択日時を示す文字列を少なくとも含むファイル名が設定された点検画像情報を、所定の点検箇所に関する点検情報に含めて、サーバ記憶部に記憶することが好ましい。
【0013】
本発明に係る点検情報管理システムは、ユーザ端末及びユーザ端末と通信するサーバを有し、都市高速道路構造物の点検箇所に関する点検結果に係る点検項目情報を含む点検情報を管理する点検情報管理システムであって、サーバは、点検項目情報を入力するための点検項目入力画面を含む、点検情報の登録画面を表示するための登録画面表示データを記憶するサーバ記憶部と、登録画面表示データをユーザ端末に送信するサーバ送信部と、を備え、ユーザ端末は、ユーザ端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末記憶部と、サーバから送信された登録画面表示データを受信する端末受信部と、登録画面表示データに基づいて登録画面を表示する表示処理部と、ユーザによって登録画面に入力された所定の点検箇所の点検項目情報を取得する点検項目取得部と、端末識別情報を示す文字列及び所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時を示す文字列を少なくとも含む、点検情報の登録識別情報を生成する生成処理部と、所定の点検箇所の点検項目情報と、生成された点検項目情報の登録識別情報とを、サーバに送信する端末送信部と、を備え、サーバは、更に、ユーザ端末から、所定の点検箇所の点検項目情報及び登録識別情報とを受信するサーバ受信部と、受信された点検項目情報及び登録識別情報を、互いに関連付けて所定の点検箇所に関する点検情報としてサーバ記憶部に記憶する記憶処理部と、を備える。
【0014】
本発明に係る点検情報管理方法は、端末記憶部を備えるユーザ端末、及び、ユーザ端末と通信するサーバを有し、都市高速道路構造物の点検箇所に関する点検結果に係る点検項目情報を含む点検情報を管理する点検情報管理システムの点検情報管理方法であって、サーバは、点検項目情報を入力するための点検項目入力画面を含む、点検情報の登録画面を表示するための登録画面表示データをサーバ記憶部に記憶し、登録画面表示データをユーザ端末に送信し、ユーザ端末は、ユーザ端末を識別するための端末識別情報を端末記憶部に記憶し、サーバから送信された登録画面表示データを受信し、登録画面表示データに基づいて登録画面を表示し、ユーザによって登録画面に入力された所定の点検箇所の点検項目情報を取得し、所定の点検箇所の点検項目情報、記憶された端末識別情報、及び、所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時を、サーバに送信し、サーバは、ユーザ端末から、点検項目情報、端末識別情報、及び、取得日時を受信し、端末識別情報を示す文字列及び取得日時を示す文字列を少なくとも含む、点検情報の登録識別情報を生成し、生成された登録識別情報と点検項目情報とを含む、所定の点検箇所に関する点検情報をサーバ記憶部に記憶する、ことを含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る点検情報管理システム及び点検情報管理方法によって、道路構造物の点検箇所に係る点検結果の膨大な数の点検情報を効率的に管理することが可能となる。また、本発明に係る点検情報管理システム及び点検情報管理方法によって、道路構造物の点検箇所の撮像画像情報を容易に管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】点検情報管理システム1の概略構成の一例を示す図である。
図2】ユーザ端末2の概略構成の一例を示す図である。
図3】ユーザ端末2によって表示される登録画面400の一例を示す図である。
図4】点検画像情報の選択方法の一例について説明するための模式図である。
図5】サーバ3の概略構成の一例を示す図である。
図6】点検情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図7】点検情報管理システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。
図8】登録処理の動作フローの一例を示す図である。
図9】点検情報管理システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0018】
(点検情報管理システム1の概要)
本実施形態の点検情報管理システム1は、ユーザ端末2、及び、ユーザ端末2と通信するサーバ3、を有し、都市高速道路の道路構造物の点検箇所に関する点検情報を管理する。都市高速道路は、都市圏において建設される自動車専用道路であり、日本における都市高速道路は、首都高速道路、阪神高速道路、名古屋高速道路、広島高速道路、福岡高速道路及び北九州高速道路である。また、都市高速道路は、一般道路とは異なる、嵩上(高架)式、地下式等の道路構造物によって構成される。以下、都市高速道路の道路構造物を都市高速道路構造物と称する場合がある。
【0019】
点検情報は、点検担当者によって登録された、都市高速道路構造物の点検箇所に関する各種情報であり、例えば、点検情報には、点検項目情報及び点検画像情報等が含まれる。点検項目情報は、点検箇所に関する点検結果に係る各種情報であり、例えば、路線名及び/又は損傷概要等に関する点検箇所の情報である。点検画像情報は、カメラ等の撮像装置が撮像した都市高速道路構造物の複数の撮像画像情報のうち、都市高速道路構造物の点検箇所に関連付けて登録された撮像画像情報である。
【0020】
サーバ3は、点検情報の登録画面をユーザ端末2に表示させるための登録画面表示データを記憶する。サーバ3は、ユーザ端末2を操作するユーザの登録画面要求に応じて、記憶された登録画面表示データをユーザ端末2に送信する。登録画面は、点検箇所の点検項目情報を入力するための点検項目入力部と、点検箇所の点検画像情報を表示するための画像登録枠とを含む。登録画面の点検項目入力部には、点検箇所に関する点検結果に係る複数の点検項目情報のそれぞれを入力するための各点検項目入力ボックスが表示される。なお、登録画面における点検項目入力部は、点検項目入力画面の一例である。
【0021】
ユーザ端末2は、都市高速道路構造物の複数の点検箇所のそれぞれを撮像した複数の撮像画像情報が記憶された記憶媒体を装着する装着部を備える。なお、記憶媒体に記憶された複数の撮像画像情報は、点検箇所に関連付けられて登録されていない撮像画像情報である。また、ユーザ端末2は、ユーザ端末2を識別するための端末ID(identification)等の端末識別情報を記憶する。
【0022】
以下、ユーザ端末2において画像登録枠内に点検画像情報が表示される処理について説明する。ユーザ端末2は、登録画面表示データに基づく登録画面を表示するとともに、記憶媒体に記憶される複数の撮像画像情報を選択可能に表示する。例えば、まず、記憶媒体に記憶された複数の撮像画像情報をユーザが選択するための撮像画像情報選択画面が、ユーザ端末2に表示される。次に、ユーザによるユーザ端末2の操作に応じて、撮像画像情報選択画面に表示された複数の撮像画像情報の中から何れかの撮像画像情報が選択され、ユーザによって選択された撮像画像情報が、所定の点検箇所の点検画像情報として画像登録枠内に表示される。例えば、撮像画像情報選択画面に表示された複数の撮像画像情報のうちの何れかが、ユーザのドラッグ・アンド・ドロップ(drag-and-drop)等の操作に応じて、登録画面の画像登録枠内に移動する。以上によって、登録画面の画像登録枠内に移動した撮像画像情報は、所定の点検箇所の点検画像情報として画像登録枠内に表示される。
【0023】
また、登録画面の各点検項目入力ボックスには、所定の点検箇所に関する点検結果に係る複数の点検項目情報のそれぞれが、ユーザによってテキスト入力される。なお、複数の点検項目情報の入力は、テキスト入力に限らない。例えば、複数の点検項目情報のそれぞれの入力候補が提示され、ユーザによって選択された入力候補が点検項目情報として入力されてもよい。
【0024】
次に、ユーザ端末2は、入力された所定の点検箇所の複数の点検項目情報と、画像登録枠内に表示された所定の点検箇所の点検画像情報と、ユーザ端末2の端末IDと、を含む登録要求を、サーバ3に送信する。なお、登録要求には、所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時、及び、点検画像情報が選択された選択日時が、更に含まれる。所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時は、例えば、ユーザ端末2が、ユーザによって入力された点検項目情報を取得した日時である。点検画像情報が選択された選択日時は、例えば、撮像画像情報が、ユーザのドラッグ・アンド・ドロップ操作に応じて登録画面の画像登録枠内に移動した日時、又は、所定の点検箇所の点検画像情報として表示された日時である。
【0025】
サーバ3は、ユーザ端末2から、所定の点検箇所に係る複数の点検項目情報、点検画像情報、ユーザ端末2の端末ID、取得日時、及び、選択日時、を含む登録要求を受信する。次に、サーバ3は、ユーザ端末2の端末IDを示す文字列と取得日時を示す文字情報とに基づいて、点検情報の登録識別情報の文字列を生成する。すなわち、ユーザ端末2の端末IDを示す文字列が「TKC05」であり、取得日時を示す文字列が「20151111084103」である場合、両文字列を含む点検情報の登録識別情報の文字列が生成される。この場合、点検情報の登録識別情報の文字列として、「20151111084103TKC05」等が生成される。
【0026】
次に、サーバ3は、生成された登録識別情報の文字列と受信された選択日時を示す文字列とに基づいて、点検画像情報のファイル名の文字列を生成する。すなわち、登録識別情報の文字列が「20151111084103TKC05」であり、選択日時を示す文字列が「20151111083021」である場合、両文字列を含む点検画像情報のファイル名の文字列が生成される。この場合、点検画像情報のファイル名の文字列として、「20151111084103TKC05−20151111083021」等が生成される。
【0027】
そして、サーバ3は、生成された登録識別情報と、所定の点検箇所に係る複数の点検項目情報と、生成されたファイル名が設定された所定の点検箇所の点検画像情報とを含む、所定の点検箇所に関する点検情報を記憶する。
【0028】
以上、説明したとおり、サーバ3は、所定の点検箇所の点検情報の登録識別情報として、ユーザ端末2の端末IDを示す文字列と所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時を示す文字列とを少なくとも含む文字列を生成する。また、サーバ3は、所定の点検箇所の点検画像情報のファイル名として、所定の点検箇所の登録識別情報を示す文字列と当該点検画像情報が選択された選択日時を示す文字列とを少なくとも含む文字列を生成する。そして、サーバ3は、生成された登録識別情報と、所定の点検箇所に係る複数の点検項目情報と、生成された文字列のファイル名が設定された所定の点検箇所の点検画像情報と、を含む、所定の点検箇所に関する点検情報を記憶する。これにより、点検情報管理システム1は、道路構造物の点検箇所に係る点検情報を容易に管理することが可能となる。また、所定の点検箇所の点検画像情報として、ユーザによって選択された日時に対応するファイル名が設定されるため、登録後のデータの改ざんを容易に発見することが可能となる。
【0029】
(点検情報管理システム1の構成)
図1は、点検情報管理システム1の概略構成の一例を示す図である。
【0030】
点検情報管理システム1は、複数のユーザのそれぞれが操作する複数のユーザ端末2と、サーバ3とを備える。ユーザ端末2とサーバ3とは、例えば、インターネット4等の通信ネットワークを介して相互に接続される。ユーザ端末2で実行されるプログラムと、サーバ3で実行されるプログラムとは、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol, HTTP)等の通信プロトコルを用いて通信を行う。
【0031】
(ユーザ端末2の構成)
図2は、ユーザ端末2の概略構成の一例を示す図である。
【0032】
ユーザ端末2は、都市高速道路構造物の点検箇所に関する点検情報の登録処理及び帳票出力処理を実行するとともに、インターネット4を介してサーバ3に接続し、サーバ3と通信を行う。ユーザ端末2は、ユーザの操作に応じて、点検情報の入力を行う。また、ユーザ端末2は、サーバ3から点検情報に係る帳票情報を受信し、受信された帳票情報の出力を行う。そのために、ユーザ端末2は、端末通信部21と、端末記憶部22と、操作部23と、表示部24と、装着部25と、端末処理部26とを備える。
【0033】
なお、本実施形態では、ユーザ端末2としてはパーソナルコンピュータ(personal computer, PC)を想定するが、本発明はこれに限定されない。ユーザ端末2は、本発明が適用可能であればよく、例えば、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)でもよい。また、ユーザ端末2は、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC等の情報処理装置でもよい。
【0034】
端末通信部21は、通信インターフェース回路を備え、ユーザ端末2をインターネット4等のネットワークに接続する。端末通信部21は、ネットワークを介して端末処理部26から供給されたデータをサーバ3等に送信する。また、端末通信部21は、ネットワークを介してサーバ3等から受信したデータを端末処理部26に供給する。
【0035】
端末記憶部22は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、半導体記憶装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。端末記憶部22は、端末処理部26での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部22は、ドライバプログラムとして、操作部23を制御する入力デバイスドライバプログラムや、表示部24を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部22は、アプリケーションプログラムとして、ユーザが操作部23を操作することによって入力された各種要求データ及びサーバ3から取得した画面表示データ及び帳票情報等に基づいて各種画面及び帳票情報の表示処理を実行する。また、端末記憶部22は、データとして、ユーザ端末2を識別するための端末ID等を記憶する。なお、端末記憶部22は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0036】
操作部23は、ユーザ端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル等である。ユーザは、操作部23を用いて、文字や数字、記号等を入力し、表示画面上の位置を指定することができる。操作部23は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として、端末処理部26に供給される。
【0037】
表示部24は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。表示部24は、端末処理部26から供給された各種画面データ又は帳票情報に応じた画像等を表示する。
【0038】
装着部25は、記憶媒体Mを着脱可能に保持し、装着された記憶媒体Mに記憶された各種情報を読み出す機能を有する。例えば、記憶媒体MがUSB(Universal Serial Bus)メモリ又は外部補助記憶装置等である場合は、装着部25はUSBポートを備え、記憶媒体Mが、メモリカードの場合は、装着部25はカードスロットを備える。また、記憶媒体MがCD−ROM(compact disk read only memory)である場合は、装着部25はCDドライブを備える。また、記憶媒体MがDVD−ROM(digital versatile disk read only memory)である場合は、装着部25はDVDドライブを備える。
【0039】
端末処理部26は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。端末処理部26は、ユーザ端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。端末処理部26は、ユーザ端末2の各種処理が端末記憶部22に記憶されているプログラムや操作部23の操作等に基づいて適切な手順で実行されるように、端末通信部21や表示部24等の動作を制御する。端末処理部26は、端末記憶部22に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部26は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
【0040】
端末処理部26は、少なくとも端末送信部261、端末受信部262及び表示処理部263を備える。これらの各部は、端末処理部26が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとしてユーザ端末2に実装されてもよい。
【0041】
以下、図4及び5を参照して、ユーザ端末2の端末処理部26によって実現される表示機能及び登録情報入力機能について説明する。
【0042】
図4は、ユーザ端末2の表示部24に表示される登録画面400の一例を示す図である。
【0043】
登録画面400は、ユーザがユーザ端末2の操作部23を操作してサーバ3に送信した登録画面要求に応じてサーバ3から送信された表示データに基づく画面である。登録画面400には、点検箇所に関する点検結果に係る複数の点検項目情報を入力するための点検項目入力部401、及び、点検箇所の一又は複数の点検画像情報を表示するための画像登録枠402が表示される。
【0044】
点検項目入力部401には、点検箇所に関する点検結果に係る複数の点検項目情報のそれぞれを入力するための各点検項目入力ボックスが表示される。図4によって示される登録画面400における点検項目情報には、年度、点検名、工種、構造物、路線名、ランプ名、担当グループ、点検箇所、橋脚番号、方向、本数ランプ区分等の各種情報が含まれる。また、図4によって示される登録画面400における点検項目情報には、車線、伸縮継手番号、始KP(キロポスト)、終KP、位置、部位、損傷概要、クラック情報、数量・寸法等の各種情報が含まれる。更に、図4によって示される登録画面400における点検項目情報には、報告月、今回判定、二次判定、前回判定、後対応、点検日、点検回数、前回発見日、初回発見日等の各種情報が含まれる。なお、後述する登録番号の生成処理によって登録番号が自動生成されるため、ユーザが登録番号のボックスに登録番号を入力する必要はないが、予め固有の登録番号を用いる場合、ユーザは登録番号のボックスに登録番号を入力する。ユーザによって登録番号のボックスに登録番号が入力された場合、登録番号の生成処理は実行されない。登録番号は、複数の点検箇所のそれぞれの点検情報を識別するための登録識別情報の一例である。
【0045】
年度は、予め定められた点検箇所の点検年度である。点検名は、点検箇所の名称である。工種は、予め定められた点検箇所の点検種別である。構造物は、点検箇所に係る構造物の種別である。路線名及びランプ名は、点検箇所の都市高速道路構造物の路線名称及びランプ名称である。担当グループは、点検箇所の点検を総括する点検担当者のグループの名称である。橋脚番号は、点検箇所の近傍の上流側及び下流側の橋脚の番号である。方向は、損傷箇所が存在する都市高速道路構造物の道路車線の進行方向(上り若しくは下り、外回り若しくは内回り、又は、東行き若しくは西行き)である。本数ランプ区分は、点検箇所の都市高速道路構造物が本線であるかランプであるかを示す情報である。
【0046】
車線は、点検箇所の都市高速道路構造物の車線数である。伸縮継手番号は、伸縮継手の管理番号である。始KP及び終KPは、点検箇所の近傍の上流側及び下流側の距離標である。位置は、損傷箇所の位置を限定する情報である。部位は、損傷箇所の部位を限定する情報である。損傷概要は、点検箇所の損傷の説明である。クラック情報は、クラックの発生位置及び大きさを表す情報である。数量・寸法は、損傷の大きさを表す数値である。
【0047】
報告月は、点検箇所の点検情報を報告する月次である。今回判定は、点検箇所の損傷の程度を示すランクである。二次判定は、点検実施者の判定結果を管理者が再度判定したものである。前回判定は、同じ点検箇所における前回の点検時で示した損傷の程度を示すランクである。後対応は、損傷箇所に対し、補修等の措置を行った後の判定結果である。点検日は、点検箇所を点検した日付である。点検回数は、同じ点検箇所において行われた点検の回数である。前回発見日は、同じ点検箇所において同じ損傷を発見した点検日のうちの直近の日付である。初回発見日は、同じ点検箇所において同じ損傷を発見した点検日のうちの最初の日付である。
【0048】
画像登録枠402は、複数の撮像画像情報から選択された撮像画像情報を点検画像情報として表示するための表示枠である。
【0049】
図5は、所定の点検箇所の点検画像情報の選択方法の一例について説明するための模式図である。
【0050】
図5には、ユーザ端末2の表示部24に表示される撮像画像情報選択画面403が示されている。撮像画像情報選択画面403は、登録画面400に表示された、撮像画像情報の選択に係る所定のメニュー又はボタン等が、ユーザによって選択された場合に表示される。撮像画像情報選択画面403には、ユーザ端末2の装着部25によって保持された記憶媒体Mに記憶された複数の撮像画像情報404が表示される。なお、記憶媒体Mは、例えば、点検箇所を撮像するカメラ等の撮像装置に、着脱可能に装着される記憶媒体であり、撮像装置の撮像に応じて撮像画像情報404が記憶媒体Mに順次記憶される。
【0051】
ユーザによるユーザ端末2の操作部23の操作に応じて撮像画像情報選択画面403に表示された複数の撮像画像情報404の中から選択された撮像画像情報404が、所定の点検箇所の点検画像情報として画像登録枠402内に表示される。例えば、ユーザのドラッグ・アンド・ドロップ等の操作に応じて、撮像画像情報選択画面403内において選択された撮像画像情報404が、画像登録枠402に移動表示され、所定の点検箇所の点検画像情報として画像登録枠内に表示される。
【0052】
(サーバ3の構成)
図3は、サーバ3の概略構成の一例を示す図である。サーバ3は、サーバ通信部31と、サーバ記憶部32と、サーバ処理部33とを備える。
【0053】
サーバ通信部31は、サーバ3をインターネット4に接続するための通信インターフェース回路を備え、インターネット4との間で通信を行う。そして、サーバ通信部31は、ユーザ端末2等から受信したデータをサーバ処理部33に供給する。また、サーバ通信部31は、サーバ処理部33から供給されたデータをユーザ端末2等に送信する。
【0054】
サーバ記憶部32は、例えば、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも一つを備える。サーバ記憶部32は、サーバ処理部33での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部32にインストールされてもよい。また、サーバ記憶部32は、データとして、登録画面を含む各画面を表示するための表示データ、後述する点検情報テーブル、及び、点検画像情報等を記憶する。
【0055】
サーバ処理部33は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部33は、サーバ3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。サーバ処理部33は、サーバ3の各種処理がサーバ記憶部32に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、サーバ通信部31等の動作を制御する。サーバ処理部33は、サーバ記憶部32に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部33は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
【0056】
サーバ処理部33は、サーバ受信部331と、画面作成部332と、サーバ送信部333と、サーバ生成処理部334と、記憶処理部335とを有する。サーバ処理部33が有するこれらの各部は、サーバ処理部33が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部33が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとしてサーバ3に実装されてもよい。
【0057】
図6は、サーバ記憶部32に記憶される点検情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。点検情報テーブルには、各点検情報について、登録番号、年度、点検名及び/又は工種等の複数の点検項目情報と、一又は複数の点検画像情報のファイル名とが互いに関連付けて記憶される。
【0058】
(点検情報管理システム1の動作シーケンス)
図7は、点検情報管理システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0059】
図7によって示される動作シーケンスは、予め端末記憶部22及びサーバ記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて、主に端末処理部26及びサーバ処理部33により、ユーザ端末2及びサーバ3の各要素と協働して実行される。
【0060】
最初に、ユーザのユーザ端末2の端末送信部261は、ユーザによる操作部23の操作に応じて、登録画面要求をサーバ3に端末通信部21を介して送信する(ステップS101)。
【0061】
次に、サーバ3のサーバ受信部331は、ユーザ端末2からサーバ通信部31を介して登録画面要求を受信すると、登録画面要求に対応する登録画面400を表示するための表示データの作成を画面作成部332に指示する。次に、画面作成部332は、登録画面400を表示するための表示データを作成し、作成された表示データをサーバ送信部333に渡す。次に、サーバ送信部333は、受け取った表示データを、サーバ通信部31を介してユーザ端末2に送信する(ステップS102)。
【0062】
次に、ユーザ端末2の端末受信部262は、サーバ3から端末通信部21を介して表示データを受信すると、表示処理部263に表示データを渡す。次に、表示処理部263は、受け取った表示データに基づいて登録画面400を表示部24に表示する(ステップS103)。
【0063】
次に、登録画面400に表示された、撮像画像情報の選択に係る所定のメニュー又はボタン等が、ユーザによる操作部23の操作に応じて選択された場合、表示処理部263は、撮像画像情報選択画面403を表示部24に表示する(ステップS104)。撮像画像情報選択画面403には、ユーザ端末2の装着部25によって保持された記憶媒体Mに記憶された複数の撮像画像情報404が表示される。なお、登録画面400の画像登録枠402がユーザによって選択された場合、表示処理部263は撮像画像情報選択画面403を表示部24に表示してもよい。
【0064】
次に、登録画面400に表示された、点検情報の登録に係る所定のメニュー又はボタン等が、ユーザによる操作部23の操作に応じて選択された場合、端末送信部261は、点検情報を取得する(ステップS105)。まず、端末送信部261は、点検情報の登録に係る所定のメニュー又はボタン等が選択された場合、登録画面400の点検項目入力部401の各点検項目入力ボックスにテキスト入力された複数の点検項目情報を取得する。端末送信部261は、複数の点検項目情報を取得する際に、端末記憶部22に記憶された端末IDを取得するとともに、複数の点検項目情報が取得された日時を、取得日時として特定する。そして、端末送信部261は、登録画面400の画像登録枠402に表示された点検画像情報を取得する。なお、複数の点検項目情報を取得する端末送信部261は、点検項目取得部の一例であり、画像登録枠402に点検画像情報を表示する表示処理部263は、画像表示処理部の一例である。また、画像登録枠402に表示された点検画像情報は、表示処理部263により撮像画像情報選択画面403に表示された複数の撮像画像情報404の中から、ユーザによる操作部23の操作に応じて選択された撮像画像情報404である。
【0065】
次に、端末送信部261は、取得された点検情報を含む登録要求をサーバ3に送信する(ステップS106)。まず、端末送信部261は、取得された複数の点検項目情報及び点検画像情報の点検情報並びにユーザ端末2の端末IDとともに、点検項目情報が取得された取得日時、及び、点検画像情報が選択された選択日時を含む、所定の点検箇所に係る登録要求を作成する。なお、画像登録枠402に表示された点検画像情報が複数ある場合、点検情報には複数の点検画像情報が含まれ、複数の点検画像情報のそれぞれに対応する選択日時が登録要求に含まれる。
【0066】
次に、サーバ3のサーバ受信部331は、ユーザ端末2からサーバ通信部31を介して登録要求を受信すると、登録要求に含まれる点検情報の登録処理を、サーバ生成処理部334及び記憶処理部335に指示する。そして、サーバ生成処理部334及び記憶処理部335は、登録要求に含まれる点検情報の登録処理を実行する(ステップS107)。登録処理の詳細については後述する。
【0067】
(登録処理)
図8は、サーバ生成処理部334及び記憶処理部335による登録処理の動作フローの一例を示す図である。図8に示す登録処理は、図7によって示される動作シーケンスのステップS107において実行される。
【0068】
最初に、記憶処理部335は、登録要求に含まれる点検情報を、ユーザ端末2の端末ID、取得日時及び選択日時とともに受け付ける(ステップS201)。
【0069】
次に、記憶処理部335は、点検情報に含まれる点検項目情報を取得する(ステップS202)。
【0070】
次に、記憶処理部335は、点検情報に含まれる点検画像情報を取得する(ステップS203)。
【0071】
次に、サーバ生成処理部334は、登録番号の生成処理を実行する(ステップS204)。すなわち、サーバ生成処理部334は、受け付けたユーザ端末2の端末IDを示す文字列と受け付けた取得日時を示す文字情報とを含む文字列を、点検情報の登録番号の文字列として生成する。
【0072】
次に、サーバ生成処理部334は、生成された登録番号の文字列と取得された選択日時の文字列とに基づいて、取得された点検画像情報のファイル名の文字列を生成する(ステップS205)。なお、ステップS203において、複数の点検画像情報が取得された場合、複数の取得画像情報のそれぞれに対応する複数の選択日時のそれぞれの文字列に基づいて、複数の取得画像情報のそれぞれのファイル名の文字列が生成される。
【0073】
そして、記憶処理部335は、生成された登録番号と、取得された点検項目情報と、生成されたファイル名とを、サーバ記憶部32の点検情報テーブルに記憶し(ステップS206)、一連のステップを終了する。なお、点検画像情報は、点検情報テーブルとは別にサーバ記憶部32に記憶される。以上の処理によって、サーバ3は、生成された登録番号と、所定の点検箇所に係る複数の点検項目情報と、生成されたファイル名が設定された所定の点検箇所の点検画像情報とを含む、所定の点検箇所に関する点検情報を記憶する。
【0074】
(点検情報管理システム1の動作シーケンス)
図9は、点検情報管理システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0075】
図9によって示される動作シーケンスは、予め端末記憶部22及びサーバ記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて、主に端末処理部26及びサーバ処理部33により、ユーザ端末2及びサーバ3の各要素と協働して実行される。
【0076】
最初に、ユーザのユーザ端末2の端末送信部261は、ユーザによる操作部23の操作に応じて、帳票表示要求を、端末通信部21を介してサーバ3に送信する(ステップS301)。なお、帳票表示要求は、帳票要求の一例であり、所定の点検情報に関する帳票の表示データの送信を要求するものである。また、帳票表示要求には、要求する帳票に係る点検情報の登録番号が含まれる。
【0077】
次に、サーバ3のサーバ受信部331は、ユーザ端末2からサーバ通信部31を介して帳票表示要求を受信すると、帳票表示要求に対応する帳票画面を表示するための表示データの作成を画面作成部332に指示する。次に、画面作成部332は、帳票表示要求に含まれる登録番号に関連付けられた点検項目情報、及び、当該登録番号の文字列を含むファイル名を、点検情報データベースから抽出する。次に、抽出されたファイル名が設定された点検画像情報をサーバ記憶部32から抽出する。次に、画面作成部332は、抽出された点検項目情報及び点検画像情報に基づいて、所定のフォーマットに従った帳票画面を表示するための表示データを作成し、作成された表示データをサーバ送信部333に渡す。次に、サーバ送信部333は、受け取った表示データを、サーバ通信部31を介してユーザ端末2に送信する(ステップS302)。なお、帳票画面を表示するための表示データは、帳票情報の一例である。
【0078】
次に、ユーザ端末2の端末受信部262は、サーバ3から端末通信部21を介して表示データを受信すると、表示処理部263に表示データを渡す。次に、表示処理部263は、受け取った表示データに基づいて帳票画面を表示部24に表示する(ステップS303)。
【0079】
このように、点検情報管理システム1は、所定の点検箇所の点検情報の登録番号として、ユーザ端末2の端末IDを示す文字列と所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時を示す文字列とを少なくとも含む文字列を生成する。また、点検情報管理システム1は、所定の点検箇所の点検画像情報のファイル名として、所定の点検箇所の登録番号を示す文字列と当該点検画像情報が選択された選択日時を示す文字列とを少なくとも含む文字列を生成する。そして、点検情報管理システム1は、生成された文字列のファイル名が設定された所定の点検箇所の点検画像情報を、生成された登録番号と所定の点検箇所の複数の点検項目情報とともに、所定の点検箇所に関する点検情報として記憶する。これにより、点検情報管理システム1、及び、点検情報管理システム1によって実行される点検情報管理方法は、道路構造物の点検箇所に係る点検情報を容易に管理することが可能となる。また、所定の点検箇所の点検画像情報として、ユーザによって選択された日時に対応するファイル名が設定されるため、登録後のデータの改ざんを容易に発見することが可能となる。
【0080】
(変形例1)
なお、サーバ3のサーバ生成処理部334に替えて、ユーザ端末2が、点検情報の登録番号の文字列を生成し、点検画像情報のファイル名の文字列を生成する端末生成処理部264を備えてもよい。すなわち、撮像画像情報選択画面403内において選択された撮像画像情報404が画像登録枠402に移動表示され、所定の点検箇所の点検画像情報として画像登録枠内に表示され、且つ、登録画面400に表示された、点検情報の登録に係る所定のメニュー又はボタン等がユーザによる操作部23の操作に応じて選択された場合、端末生成処理部264は、登録番号の生成処理及びファイル名の生成処理を実行する。なお、端末生成処理部264は、生成処理部の一例である。
【0081】
登録番号の生成処理及びファイル名の生成処理では、まず、ユーザ端末2が備える端末生成処理部264は、ユーザによって入力された点検項目情報が取得された取得日時を特定するとともに、端末記憶部22に記憶された端末IDを取得する。次に、端末生成処理部264は、特定したユーザ端末2の端末IDを示す文字列と取得した取得日時を示す文字情報とを含む文字列を、点検情報の登録番号の文字列として生成する。次に、端末生成処理部264は、画像登録枠内に表示された点検画像情報の選択日時を特定する。次に、端末生成処理部264は、生成された登録番号の文字列と特定された選択日時の文字列とに基づいて、点検画像情報のファイル名の文字列を生成する。そして、端末生成処理部264は、生成されたファイル名の文字列を、選択された点検画像情報のファイル名として設定する。なお、この場合、端末送信部261は、ファイル名が設定された点検画像情報を登録要求に含めて、当該登録要求をサーバ3に送信する。
【0082】
(変形例2)
また、点検情報管理システム1は、ユーザ端末2のみを備える構成としてもよい。この場合、サーバ3のサーバ記憶部32に記憶された各データは、ユーザ端末2の端末記憶部22に記憶される。また、サーバ3の画面作成部332、サーバ生成処理部334及び記憶処理部335は、ユーザ端末2の端末処理部26によって実現される。
【0083】
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
【符号の説明】
【0084】
1 点検情報管理システム
2 ユーザ端末
21 端末通信部
22 端末記憶部
23 操作部
24 表示部
25 装着部
26 端末処理部
261 端末送信部
262 端末受信部
263 表示処理部
264 端末生成処理部
3 サーバ
31 サーバ通信部
32 サーバ記憶部
33 サーバ処理部
331 サーバ受信部
332 画面作成部
333 サーバ送信部
334 サーバ生成処理部
335 記憶処理部
【要約】
【課題】本発明は、道路構造物の点検箇所に係る点検結果の膨大な数の点検情報を効率的に管理することを可能とする点検情報管理システム等を提供する。
【解決手段】本発明に係る点検情報管理システムは、ユーザ端末及びユーザ端末と通信するサーバを有し、ユーザ端末は、ユーザ端末を識別するための端末識別情報を記憶し、ユーザによって登録画面に入力された所定の点検箇所の点検項目情報を取得し、所定の点検箇所の点検項目情報、記憶された端末識別情報、及び、所定の点検箇所の点検項目情報が取得された取得日時を、サーバに送信し、サーバは、ユーザ端末から、点検項目情報、端末識別情報、及び、取得日時を受信し、端末識別情報を示す文字列及び取得日時を示す文字列を少なくとも含む、点検情報の登録識別情報を生成し、生成された登録識別情報と点検項目情報とを含む、所定の点検箇所に関する点検情報をサーバ記憶部に記憶する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9