特許第6042241号(P6042241)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6042241
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】無線機器設置場所選択支援装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/18 20090101AFI20161206BHJP
   H04W 4/04 20090101ALI20161206BHJP
【FI】
   H04W16/18
   H04W4/04 190
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-52817(P2013-52817)
(22)【出願日】2013年3月15日
(65)【公開番号】特開2014-179833(P2014-179833A)
(43)【公開日】2014年9月25日
【審査請求日】2015年9月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】田辺 樹
【審査官】 石田 昌敏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−128225(JP,A)
【文献】 特開2009−225082(JP,A)
【文献】 特開2013−046362(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0143077(US,A1)
【文献】 特開2003−058678(JP,A)
【文献】 特開平08−317458(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
H04B 17/00−17/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置場所が固定された無線機器を第1の無線機器とし、この第1の無線機器と通信を行う無線機器を第2の無線機器とし、この第2の無線機器の設置場所を複数の設置場所候補の中から選択する際の意思決定を支援する無線機器設置場所選択支援装置であって、
前記第2の無線機器の設置場所候補毎に、その設置場所候補に前記第2の無線機器を設置したと仮定した場合の前記第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得する通信品質関連情報取得部と、
前記第2の無線機器の設置場所候補毎に、その設置場所候補に前記第2の無線機器を設置すると仮定した場合の前記第2の無線機器の設置作業に関連する情報を取得する設置作業関連情報取得部と、
前記第2の無線機器の設置場所候補毎に、前記通信品質関連情報取得部が取得した前記第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報と前記設置作業関連情報取得部が取得した前記第2の無線機器の設置作業に関連する情報とを対にして設置場所候補情報として、画面に一覧表示する無線機器設置場所選択表示部と
を備えることを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載された無線機器設置場所選択支援装置において、
前記通信品質関連情報取得部は、
前記第2の無線機器の設置場所候補毎に、前記第2の無線機器を設置したと仮定した場合の前記第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報として、その設置場所候補に仮置きされた前記第2の無線機器と前記第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得する
ことを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【請求項3】
請求項1に記載された無線機器設置場所選択支援装置において、
前記通信品質関連情報取得部は、
前記第2の無線機器の設置場所候補毎に、前記第2の無線機器を設置したと仮定した場合の前記第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報として、その設置場所候補に仮置きされた前記無線機器設置場所選択支援装置と前記第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得する
ことを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載された無線機器設置場所選択支援装置において、
前記無線機器設置場所選択表示部は、
前記第2の無線機器の設置場所候補毎の前記設置場所候補情報の一覧に加え、
前記第2の無線機器の設置場所候補の中から前記第2の無線機器の設置場所として所望の設置場所候補の選択指定を可能とする無線機器設置場所選択指定部と、
前記第2の無線機器の設置場所として選択指定された設置場所候補に対する無線機器の設置依頼者からの承認の可否の入力を可能とする設置依頼者承認入力部と、
前記第2の無線機器の設置場所として選択指定された設置場所候補に対する無線機器の設置作業者からの承認の可否の入力を可能とする設置作業者承認入力部とを前記画面に表示し、
前記無線機器設置場所選択支援装置は、さらに、
前記無線機器設置場所選択指定部より前記第2の無線機器の設置場所として所望の設置場所候補が選択指定され、かつ、前記設置依頼者承認入力部および前記設置作業者承認入力部の双方からその選択指定された設置場所候補を設置場所として承認する旨の入力があった場合、その選択指定された設置場所候補を前記第2の無線機器の設置場所として確定する無線機器設置場所確定部
を備えることを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【請求項5】
請求項4に記載された無線機器設置場所選択支援装置において、
前記無線機器設置場所確定部は、
前記選択指定された設置場所候補を前記第2の無線機器の設置場所として確定すると共に、
前記無線機器設置場所選択指定部での前記設置場所候補の選択指定の変更を禁止する
ことを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載された無線機器設置場所選択支援装置において、
前記通信品質関連情報取得部は、
前記第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報として、少なくともこの第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報と予め定められた閾値とから判断された前記第1の無線機器との間の通信品質の判定結果を取得する
ことを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか1項に記載された無線機器設置場所選択支援装置において、
前記第2の無線機器の設置作業に関連する情報は、前記第2の無線機器を設置するためにかかる工事費用である
ことを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【請求項8】
請求項1〜6の何れか1項に記載された無線機器設置場所選択支援装置において、
前記第2の無線機器の設置作業に関連する情報は、前記第2の無線機器を設置するためにかかる作業時間である
ことを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【請求項9】
請求項1〜6の何れか1項に記載された無線機器設置場所選択支援装置において、
前記第2の無線機器の設置作業に関連する情報は、前記第2の無線機器を設置するための作業内容である
ことを特徴とする無線機器設置場所選択支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無線機器の設置場所を複数の設置場所候補の中から選択する際の意思決定を支援する無線機器設置場所選択支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、流量計測器や圧力発信器などのフィールド機器として、有線式のフィールド機器が用いられている。有線式のフィールド機器は、ケーブルを介して、測定した物理量を電気信号で他の設備へ伝送する。フィールド機器の設置場所は、測定対象によって決定されるが、ケーブルによって伝送路が確保されるため設置場所への制約は少ない。
【0003】
一方、最近では、有線式のフィールド機器に代えて、無線式のフィールド機器が用いられるようになってきている。無線式のフィールド機器の多くは、機器本体と電池,無線部,アンテナが一体となった構造になっており、有線式のフィールド機器と同様に測定対象によってその設置場所が決定される。
【0004】
無線式のフィールド機器は、電波を利用した通信で計測データを伝送するが、設置場所により通信品質が複雑に変化する。このため、無線式のフィールド機器を設置する場合、設置条件の評価・判定作業が必要となる。この設置条件の評価・判定作業には知識と経験が要求され、不適切な判定により設置場所が決定されると、通信障害を発生させるなどの問題が生じる虞がある。このため、無線式のフィールド機器の設置には消極的になるケースが発生し、その普及の妨げになっている。
【0005】
これに対し、例えば特許文献1に示された無線通信システムでは、現時点の無線機器の接続関係や通信品質を表示して、通信品質が低い場合に、その原因を推測し表示すると共に、その改善策を示し、改善策をとった場合の通信の予測品質を示すようにしている(特許文献1の図12参照)。これにより、現時点の無線機器の通信状態の改善を促すことができる。
【0006】
また、特許文献2に示された通信品質推定システムでは、現場のレイアウト上に複数の無線機器間の通信品質を等高線状に表示することにより、現状と改善策とを比較し、改善策の効果を容易に確認できるようにしている(特許文献2の図3図4参照)。これにより、現時点の無線機器の通信状態の改善を促すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011−9974号公報
【特許文献2】特開2011−176743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に示された方法では、次のような問題がある。
(1)無線機器の設置依頼者としては、無線機器を設置するための工事費用や作業時間なども重要な関心項目であり、通信品質のみでは、工事費用や作業時間等も妥当な設置場所を適切に選択する意思決定ができない。
(2)無線機器の設置作業者としては、設置場所候補に無線機器を設置するための作業内容が反映されていないので、現場でどの程度の作業が発生するのか事前に分からず、作業を始めてから追加工事が必要なことが分かって、設置依頼者に追加費用の請求をする場合、両者でトラブルが発生する可能性がある。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、不適切な設置場所による通信障害の発生を抑制すると共に、無線機器の設置依頼者と設置作業者との間の合意形成を促進することが可能な無線機器設置場所選択支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するために本発明は、設置場所が固定された無線機器を第1の無線機器とし、この第1の無線機器と通信を行う無線機器を第2の無線機器とし、この第2の無線機器の設置場所を複数の設置場所候補の中から選択する際の意思決定を支援する無線機器設置場所選択支援装置であって、第2の無線機器の設置場所候補毎に、その設置場所候補に第2の無線機器を設置したと仮定した場合の第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得する通信品質関連情報取得部と、第2の無線機器の設置場所候補毎に、その設置場所候補に第2の無線機器を設置すると仮定した場合の第2の無線機器の設置作業に関連する情報を取得する設置作業関連情報取得部と、第2の無線機器の設置場所候補毎に、通信品質関連情報取得部が取得した第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報と設置作業関連情報取得部が取得した第2の無線機器の設置作業に関連する情報とを対にして設置場所候補情報として、画面に一覧表示する無線機器設置場所選択表示部とを備えることを特徴とする。
【0011】
無線機器の設置場所を決定するための評価・判定作業は複数の要因から行われるため、知識、経験を要求する作業となっている。また、この判定に不備があると通信障害により計測データの伝送ができなくなるため、大きな問題となる。このとき、設置依頼者(例えば、無線式のフィールド機器のユーザ)と設置作業者(例えば、主に無線式のフィールド機器のメーカ)は異なる企業であることが、無線機器の設置を実施する際の判断に影響を与えている。すなわち、設置後に通信障害が発覚する場合は、金銭的トラブルまで発展することがある。また、最終的な設置場所は設置作業者ではなく、設置依頼者(ユーザ)が決定することになるため、互いの合意形成も重要である。
【0012】
本発明は、この互いの合意形成が重要である点に着眼し、第2の無線機器の設置場所候補毎に、その設置場所候補に第2の無線機器を設置したと仮定した場合の第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得するようにし、第2の無線機器の設置場所候補毎に、その設置場所候補に第2の無線機器を設置すると仮定した場合の第2の無線機器の設置作業に関連する情報を取得するようにし、第2の無線機器の設置場所候補毎に、その取得した第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報と第2の無線機器の設置作業に関連する情報とを対にして設置場所候補情報として、画面に一覧表示するようにしたものである。
【0013】
これにより、無線機器の設置作業者は、将来的に通信障害の発生することがないよう、通信品質の観点から設置する位置の判断を行うことができ、無線機器の設置依頼者にとっては、通信品質に関連する情報に加えて、工事費用や作業時間などの設置作業に関連する情報も重要な判断材料となる。この通信品質に関連する情報と設置作業に関連する情報とを併せて表示させることで、無線機器の設置依頼者も積極的に設置場所判断に加わることができる。すなわち、通信品質に関連する情報と設置作業に関連する情報とを対にした設置場所候補の情報が画面に一覧表示されるので、満たすべき通信品質が期待できる設置場所候補の中から、設置作業に関連する情報(工事費用や作業時間など)の最も有利な場所を選択することができ、設置依頼者と設置作業者の双方にメリットが生じる。これにより、不適切な設置場所による通信障害の発生を抑制すると共に、無線機器の設置依頼者と設置作業者との間の合意形成を促進することが可能となる。
【0014】
本発明において、通信品質に関連する情報の取得は、2つの方式が考えられる。例えば、第1の方式では、第2の無線機器の設置場所候補毎に、その設置場所候補に仮置きされた第2の無線機器と第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得する。すなわち、第2の無線機器を設置場所候補に仮置きして、この設置場所候補に仮置きされた第2の無線機器と第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得する。第2の方式では、第2の無線機器の設置場所候補毎に、その設置場所候補に仮置きされた無線機器設置場所選択支援装置と第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得する。すなわち、第2の無線機器の代わりに本発明に係る無線機器設置場所選択支援装置を設置場所候補に仮置きして、この無線機器設置場所選択支援装置と第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報を取得する。
【0015】
本発明において、無線機器設置場所選択表示部は、第2の無線機器の設置場所候補毎に第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報と第2の無線機器の設置作業に関連する情報とを対にした設置場所候補情報を画面に一覧表示するが、この一覧に加え、第2の無線機器の設置場所候補の中から第2の無線機器の設置場所として所望の設置場所候補の選択指定を可能とする無線機器設置場所選択指定部と、第2の無線機器の設置場所として選択指定された設置場所候補に対する無線機器の設置依頼者からの承認の可否の入力を可能とする設置依頼者承認入力部と、第2の無線機器の設置場所として選択指定された設置場所候補に対する無線機器の設置作業者からの承認の可否の入力を可能とする設置作業者承認入力部とを画面に表示するようにし、無線機器設置場所選択指定部より第2の無線機器の設置場所として所望の設置場所候補が選択指定され、かつ、設置依頼者承認入力部および設置作業者承認入力部の双方からその選択指定された設置場所候補を設置場所として承認する旨の入力があった場合、その選択指定された設置場所候補を第2の無線機器の設置場所として確定するようにしてもよい。
【0016】
また、本発明において、選択指定された設置場所候補を第2の無線機器の設置場所として確定した場合、無線機器設置場所選択指定部での設置場所候補の選択指定の変更を禁止するようにしてもよい。このようにすると、設置場所の決定合意後、設置依頼者と設置作業者間で設置作業をめぐってトラブルが発生することを防止することができる。
【0017】
なお、本発明において、第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報は、例えば、電波強度やパケットエラー比率(PER)としたり、第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報と予め定められた閾値とから判断された第1の無線機器との間の通信品質の判定結果としたりする。また、本発明において、第2の無線機器の設置作業に関連する情報は、例えば、第2の無線機器を設置するためにかかる工事費用としたり、第2の無線機器を設置するためにかかる作業時間としたり、第2の無線機器を設置するための作業内容としたりする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、第2の無線機器の設置場所候補毎に、第1の無線機器との間の通信品質に関連する情報と第2の無線機器の設置作業に関連する情報とを対にして設置場所候補情報として、画面に一覧表示するようにしたので、満たすべき通信品質が期待できる設置場所候補の中から、設置作業に関連する情報(工事費用や作業時間など)の最も有利な場所を選択することができるようになり、不適切な設置場所による通信障害の発生を抑制すると共に、無線機器の設置依頼者と設置作業者との間の合意形成を促進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る無線機器設置場所選択支援装置の一実施の形態を実装したシステムのイメージを示す図である。
図2】このシステムにおいて第2の無線機器(無線機器M2)を複数の設置場所候補に移動させて第1の無線機器(無線機器M1)へデータを送っている様子を示す図である。
図3】このシステムに実装した無線機器設置場所選択支援装置の機能ブロック図である。
図4】この無線機器設置場所選択支援装置の無線機器設置場所選択表示部が表示する画面例を例示する図である。
図5図4に示した画面に設置場所候補の平面図を加えた例を示す図である。
図6図4に示した画面に設置場所候補の斜視図を加えた例を示す図である。
図7】無線機器設置場所選択支援装置をハンディタイプとした場合の図1に対応する図である。
図8】無線機器設置場所選択支援装置をハンディタイプとした場合の図2に対応する図である。
図9】ハンディタイプの無線機器設置場所選択支援装置の機能ブロック図である。
図10】第1の無線機器(無線機器M1)と第2の無線機器(無線機器M2)との間の往路・復路の両方の経路での電波強度やPERなどを通信品質の判断材料とする場合の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る無線機器設置場所選択支援装置の一実施の形態を実装したシステムのイメージを示す図である。
【0021】
図1において、1は流体が蓄えられるタンク、2はタンク1への流体の流路Lに設けられたバルブ、3はバルブ2の開度を制御するバルブポジショナ、4は流路Lから吐出されるタンク1への流体の流量を計測する流量計測器、5はタンク1内の流体の圧力を検出する圧力発信器、6は流量計測器4からの流体の流量と圧力発信器5からの流体の圧力とに基づいてバルブポジショナ3へバルブ2の開度に対する制御指令を送るタンク制御装置、7は受信したデータをタンク制御装置6に送る無線データ受信部である。
【0022】
このシステムにおいて、流量計測器4および圧力発信器5は既設のフィールド機器であり、タンク制御装置5とは通信線で結ばれている。すなわち、流量計測器4および圧力発信器5は、有線式のフィールド機器とされている。また、無線データ受信部7は固定された場所に設置された既設の無線機器であり、この無線データ受信部7が本発明でいう第1の無線機器に相当する。
【0023】
8はこのシステムに追加設置しようとする無線式の流量計測器(無線式のフィールド機器)である。流量計測器8は、流量計測部8−1と、この流量計測部8−1に接続された無線データ送信部8−2とを備え、無線データ送信部8−2と無線データ受信部7との間で無線通信が行われる。この無線データ送信部8−2が本発明でいう第2の無線機器に相当する。以下、無線データ受信部7を無線機器(第1の無線機器)M1とし、無線データ送信部8−2を無線機器(第2の無線機器)M2とする。
【0024】
100は本発明に係る無線機器設置場所選択支援装置である。この無線機器設置場所選択支援装置100は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能として無線機器設置場所支援機能を有している。本実施の形態において、無線機器設置場所選択支援装置100は、中央監視室など、特定の場所に設置されている。また、無線機器設置場所選択支援装置100と無線機器M1との間は、LAN(Local Area Network)などの通信ネットワークで接続されている。
【0025】
この無線機器設置場所選択支援装置100を用いて、無線機器M2の設置場所について支援を仰ぐ場合、無線機器M2を複数の設置場所候補に移動させ、その移動させた設置場所候補に仮置きした状態で、無線機器M2から無線機器M1にデータを送る。この実施の形態では、データとして、少なくとも、無線機器M2が位置している設置場所候補を示すデータと、流量の計測データとを送る。
【0026】
図2に、設置場所候補a,b,cに無線機器M2を移動させ、その移動させた設置場所候補a,b,cにおいて、無線機器M2から無線機器M1へデータを送っている様子を示す。
【0027】
無線機器M1は、無線機器M2から送られてきた設置場所候補を示すデータから無線機器M2が仮置きされている設置場所候補を特定する。また、無線機器M2から送られてきた計測データを受信した際の電波強度、およびその計測データが正しく伝送(更新)されてきた割合を示すパケットエラー比率(PER)を計測し、この計測した電波強度およびPERを特定した無線機器M2の設置場所候補と対応づけて記憶する。
【0028】
図3に無線機器設置場所選択支援装置100の機能ブロック図を示す。無線機器設置場所選択支援装置100は、通信制御部101と、品質可否判定部102と、閾値記憶部103と、通信品質関連情報取得部104と、設置作業関連情報取得部105と、設置場所候補情報統合部106と、設置場所候補情報記憶部107と、無線機器設置場所選択表示部108と、無線機器設置場所確定部109と、確定設置場所記憶部110とを備えている。
【0029】
無線機器設置場所選択支援装置100において、通信制御部101は、無線機器M1と間の通信を制御し、無線機器M1から無線機器M2の設置場所候補と対応づけて記憶されている電波強度およびPERを読み出し、この読み出した設置場所候補毎の電波強度およびPERを品質可否判定部102ならびに通信品質関連情報取得部104へ送る。
【0030】
品質可否判定部102は、通信制御部101から送られてきた設置場所候補毎の電波強度およびPERのそれぞれについて、予め定められている判断基準(閾値)を満たすか否かを判断する。電波強度およびPERに対する閾値は閾値記憶部103に記憶されている。そして、電波強度およびPERの両方とも閾値を満たしていれば、その設置場所候補の通信品質の判定結果を「可」とし、一方でも閾値を満たしていなければ、その設置場所候補の通信品質の判定結果を「否」とする。品質可否判定部102は、この設置場所候補毎の通信品質の判定結果を通信品質関連情報取得部104へ送る。
【0031】
通信品質関連情報取得部104は、通信制御部101から送られてくる設置場所候補毎の電波強度およびPER、品質可否判定部102から送られてくる設置場所候補毎の通信品質の判定結果を、通信品質関連情報として取得する。この例では、設置場所候補aの通信品質関連情報をQ1(電波強度1,PER1,判定1)として取得し、設置場所候補bの通信品質関連情報をQ2(電波強度2,PER2,判定2)として取得し、設置場所候補cの通信品質関連情報をQ3(電波強度3,PER3,判定3)として取得する。
【0032】
設置作業関連情報取得部105は、無線機器M2の設置場所候補毎に、無線機器M2をその設置場所候補に設置するためにかかる工事費用(コスト)と、無線機器M2をその設置場所候補に設置するためにかかる作業時間(時間)と、無線機器M2をその設置場所候補に設置するための作業内容(内容)とを、設置作業関連情報として取得する。この例では、設置場所候補aの設置作業関連情報をW1(コスト1,時間1,内容1)として取得し、設置場所候補bの設置作業関連情報をW2(コスト2,時間2,内容2)として取得し、設置場所候補cの設置作業関連情報をW3(コスト3,時間3,内容3)として取得する。なお、この設置作業関連情報は、設置場所候補毎に定められた情報として、オペレータなどによって入力されるものとする。この設置作業関連情報は事前調査などによって得る。
【0033】
設置場所候補情報統合部106は、通信品質関連情報取得部104が取得した設置場所候補毎の通信品質関連情報Qi(i=1,2,3)を入力し、また設置作業関連情報取得部105が取得した設置場所候補毎の設置作業関連情報Wi(i=1,2,3)を入力し、設置場所候補毎にその通信品質関連情報Qiと設置作業関連情報Wiとを対とし、この対とした通信品質関連情報Qiと設置作業関連情報Wiとを統合後の設置場所候補情報Pi(i=1,2,3)とする。
【0034】
この設置場所候補毎の設置場所候補情報Pi(i=1,2,3)、すなわち設置場所候補aの設置場所候補情報P1(Q1+W1)、設置場所候補bの設置場所候補情報P2(Q2+W2)、設置場所候補cの設置場所候補情報P3(Q3+W3)は設置場所候補情報記憶部107に記憶される。
【0035】
無線機器設置場所選択表示部108は、設置場所候補情報記憶部107に記憶されている設置場所候補毎の設置場所候補情報Piを読み出し、画面に一覧表示する。図4に設置場所候補毎の設置場所候補情報Piの表示例を示す。この例では、画面中に設置場所候補情報表示部108aとして表示エリアAR1とAR2とを設け、表示エリアAR1に設置場所候補毎の通信品質関連情報Qiを一覧表示し、表示エリアAR2に設置場所候補毎の設置作業関連情報Wiを一覧表示している。
【0036】
すなわち、表示エリアAR1に、設置場所候補aの通信品質関連情報Q1(電波強度1,PER1,判定1)と、設置場所候補bの通信品質関連情報Q2(電波強度2,PER2,判定2)と、設置場所候補cの通信品質関連情報Q3(電波強度3,PER3,判定3)とを表示し、表示エリアAR2に、設置場所候補aの設置作業関連情報W1(コスト1,時間1,内容1)と、設置場所候補bの設置作業関連情報W2(コスト2,時間2,内容2)と、設置場所候補cの設置作業関連情報W3(コスト3,時間3,内容3)とを表示している。
【0037】
この例では、通信品質関連情報の項目を「電波強度」、「PER」、「判定」とし、「電波強度」の欄に各設置場所候補での電波強度の値(dBm)を、「PER」の欄に各設置場所候補でのPERの値(%)を、「判定」の欄に各設置場所候補での判定結果(可/否)を表示するようにしている。また、設置作業関連情報の項目を「工事費用」、「作業時間」、「高所作業」とし、「工事費用」の欄に各設置場所候補での工事費用(¥)を、「作業時間」の欄に各設置場所候補での作業時間を、「高所作業」の欄に各設置場所候補での高所作業の有無を表示するようにしている。
【0038】
また、無線機器設置場所選択表示部108は、画面中、設置場所候補候補情報表示部108aの下に、無線機器設置場所選択指定部108bを表示する。この無線機器設置場所選択指定部108bは、設置場所候補候補情報表示部108aにおける設置場所候補毎に、その設置場所候補に対応してチェックボックスを有している。この例では、設置場所候補aに対応してチェックボックスBX1が設けられ、設置場所候補bに対応してチェックボックスBX2が設けられ、設置場所候補cに対応してチェックボックスBX3が設けられている。このチェックボックスBX1〜BX3に選択的にチェックを入れることにより、そのチェックを入れたチェックボックスBXに対応する設置場所候補が、無線機器M2の設置場所として選択指定される。
【0039】
また、無線機器設置場所選択表示部108は、画面中、無線機器設置場所選択指定部108bの下に、設置作業者承認入力部108cと設置依頼者承認入力部108dとを表示する。設置作業者承認入力部108は、設置作業者の確認欄S1を有し、設置依頼者承認入力部108dは、設置依頼者の確認欄S2を有している。
【0040】
この無線機器設置場所選択表示部108が表示する画面において、無線機器M2の設置場所について設置作業者と設置依頼者の合意をとる場合、先ず、満たすべき通信品質が期待できる設置場所候補の中から、設置作業に関連する情報(工事費用や作業時間など)の最も有利な場所を設置場所として選択する。
【0041】
この例では、設置場所候補a,cでの通信品質の判定結果は「可」、設置場所候補bでの通品品質の判定結果は「否」であるので、満たすべき通信品質が期待できる設置場所候補を設置場所候補a,cとする。そして、この設置場所候補a,cの中から、工事費用が安く、作業時間が短く、高所作業もない設置場所候補cを、設置作業が最も有利な場所として選択する。そして、無線機器設置場所選択指定部108bにおいて、その選択した設置場所候補cに対応するチックボックスBX3にチェックを入れる。これにより、無線機器M2の設置場所として、設置場所候補cが選択指定される。
【0042】
次に、設置場所として選択指定した設置場所候補cについて、設置作業者と設置依頼者が合意すれば、設置作業者は設置作業者承認入力部108cの確認欄S1に「OK」のマークを入れ、設置依頼者は、設置依頼者承認入力部108dの確認欄S2に「OK」のマークを入れる。これにより、無線機器設置場所選択指定部108bにおいて選択指定された設置場所候補cが、無線機器M2の設置場所として設置作業者と設置依頼者の双方によって承認される。
【0043】
無線機器設置場所確定部109は、無線機器設置場所選択指定部108bにおいて無線機器M2の設置場所として設置場所候補cが選択指定され、設置作業者承認入力部108cの確認欄S1および設置依頼者承認入力部108dの確認欄S2の双方に「OK」のマークが入れられると、無線機器設置場所選択指定部108bで選択指定されている設置場所候補cを無線機器M2の設置場所として確定する。この確定された無線機器M2の設置場所は確定設置場所記憶部110に記憶される。
【0044】
また、無線機器設置場所確定部109は、設置場所候補cを無線機器M2の設置場所として確定すると、設置場所候補記憶部107に禁止指令を送り、無線機器設置場所選択指定部108bでの設置場所候補の選択指定の変更を禁止する。これにより、無線機器設置場所選択指定部108bでの設置場所候補cの選択指定状態がロックされ、設置場所の決定合意後、設置依頼者と設置作業者間で設置作業をめぐってトラブルが発生することが防止される。
【0045】
図5図4に示した画面に設置場所候補の平面図を加えた例を示す。図6図4に示した画面に設置場所候補の斜視図を加えた例を示す。このように、設置場所候補の通信品質関係情報や設置作業関連情報だけではなく、設置場所候補の位置関係も合わせて表示するようにしてもよい。なお、設置場所候補の平面図や斜視図は写真などとしてもよく、現場作業写真などでも構わない。
【0046】
上述した実施の形態では、無線機器設置場所選択支援装置100を特定の場所に設置し、無線機器設置場所選択支援装置100と無線機器M1との間をLANなどの通信ネットワークで接続し(図1参照)、無線機器M2を複数の設置場所候補に移動させるようにしたが(図2参照)、無線機器設置場所選択支援装置100をハンディタイプとし(図7参照)、このハンディタイプの無線機器設置場所選択支援装置100を無線機器M2の複数の設置場所候補に移動させるようにしてもよい(図8参照)。以下、図7に示したハンディタイプの無線機器設置場所選択支援装置100を100B、図1に示した固定タイプの無線機器設置場所選択支援装置100Aとし、両者を区別する。
【0047】
ハンディタイプの無線機器設置場所選択支援装置100Bを用いて、無線機器M2の設置場所について支援を仰ぐ場合、無線機器設置場所選択支援装置100Bを無線機器M2を設置しようとする複数の設置場所候補に移動させ、その移動させた設置場所候補に仮置きした状態で、無線機器M1から送られてくるデータを受信させるようにする。図8は、無線機器M2の設置場所候補a,b,cに無線機器設置場所選択支援装置100Bを移動させ、その移動させた設置場所候補a,b,cにおいて、無線機器M1から送られてくるデータを受信している様子を示している。
【0048】
図9に無線機器設置場所選択支援装置100Bの機能ブロック図を示す。無線機器設置場所選択支援装置100Bは、通信制御部101と、品質可否判定部102と、閾値記憶部103と、通信品質関連情報取得部104と、設置作業関連情報取得部105と、設置場所候補情報統合部106と、設置場所候補情報記憶部107と、無線機器設置場所選択表示部108と、無線機器設置場所確定部109と、確定設置場所記憶部110と、通信品質測定部111とを備えており、通信品質測定部111を備えている他は、図3に示した無線機器設置場所選択支援装置100Aと同構成である。
【0049】
この無線機器設置場所選択支援装置100Bにおいて、通信制御部101は、無線機器M1からのデータを受信し、通信品質測定部111へ送る。通信品質測定部111は、データを受信した際の電波強度、およびそのデータが正しく伝送(更新)されてきた割合を示すパケットエラー比率(PER)を計測し、この計測した電波強度およびPERをそのデータを受信した位置に対応づけて記憶する。この例では、設置場所候補a,b,cで受信したデータから計測した電波強度およびPERを、設置場所候補a,b,cに対応づけて記憶する。
【0050】
品質可否判定部102は、通信品質測定部111に記憶された設置場所候補a,b,cの電波強度およびPERのそれぞれについて、予め定められている判断基準(閾値)を満たすか否かを判断する。電波強度およびPERに対する閾値は閾値記憶部103に記憶されている。そして、電波強度およびPERの両方とも閾値を満たしていれば、その設置場所候補の通信品質の判定結果を「可」とし、一方でも閾値を満たしていなければ、その設置場所候補の通信品質の判定結果を「否」とする。品質可否判定部102は、この設置場所候補a,b,cの通信品質の判定結果を通信品質関連情報取得部104へ送る。
【0051】
通信品質関連情報取得部104は、通信品質測定部111に記憶されている設置場所候補a,b,cの電波強度およびPER、品質可否判定部102から送られてくる設置場所候補a,b,cの通信品質の判定結果を、通信品質関連情報として取得する。この例では、設置場所候補aの通信品質関連情報をQ1(電波強度1,PER1,判定1)として取得し、設置場所候補bの通信品質関連情報をQ2(電波強度2,PER2,判定2)として取得し、設置場所候補cの通信品質関連情報をQ3(電波強度3,PER3,判定3)として取得する。
【0052】
以下、図3に示した無線機器設置場所選択支援装置100Aと同様にして、設置作業関連情報取得部105での設置作業関連情報の取得、設置場所候補情報統合部106での通信品質関連情報と設置作業関連情報との統合、設置場所候補情報記憶部107での統合された設置場所候補情報の記憶、無線機器設置場所選択表示部108での設置場所候補情報などの画面表示が行われる。
【0053】
これにより、図4に示したと同様に、設置場所候補情報表示部108a,無線機器設置場所選択指定部108b,設置作業者承認入力部108c,設置依頼者承認入力部108dが1つの画面に表示される。この画面から、前述した無線機器設置場所選択支援装置100Aの場合と同様にして、無線機器M2の設置場所として所望の設置場所候補を選択指定し、設置作業者と設置依頼者との合意がとれた無線機器M2の設置場所を確定することが可能となる。
【0054】
なお、上述した実施の形態では、通信品質関連情報として電波強度とPERと通信品質の判定結果を取得し、その全てを通信品質関連情報として設置場所候補毎に表示するようにしたが、通信品質の判定結果のみを表示するようにしてもよい。また、通信品質関連情報として、例えば計測データに加わるノイズの量を示すS/N比、計測データが伝送されるのに要する平均時間を示す情報、計測データが伝送されるのに要する最長時間を示す情報、データ転送経路、周辺の無線機器の数などを取得するようにしてもよい。また、設置場所候補の情報を、設置位置だけではなく、設置方向を含めた情報としてもよい。
【0055】
また、上述した実施の形態では、通信品質の判定結果を可/否で表すものとしたが、スコア値として表すようにしてもよい。例えば、PER、電波強度、S/N比、計測データの平均伝送時間、計測データの最長伝送時間などについて、それぞれの判断基準(閾値)を満たすか否かを判断し、満たす場合のスコアを1、満たさない場合のスコアを0とし、予め規定された加重をかけて、合計した結果(合計スコア値)を判定結果とする。この場合、例えば、設置場所候補に合わせて、判断材料の各スコア値と合計スコア値とを表示するようにする。
【0056】
また、上述した実施の形態では、通信品質の判定結果を得る際の各判断材料に対する閾値を1つとしたが、例えば複数の閾値に対して「A」「B」「C」など2段階以上で判定するようにし、「A」に対しては「1」、「B」に対しては「0.5」、「C」に対しては「0」などというように、スコアを定めてもよい。このようにすると、2段階以上の判定結果にできる。
【0057】
また、上述した実施の形態では、工事費用として具体的な金額を表示するようにしたが、「大」「中」「小」などその費用を大きさで示してもよい。また、作業時間も時間単位ではなく、日数などで示すようにしてもよい。また、作業内容も高所作業の有無に限られるものではなく、配管カット、他機器の移動など、具体的な作業内容を示してもよい。また、工事費用、作業時間、作業内容の全てを示す必要はなく、その何れか1つを示すようにしてもよい。
【0058】
また、例えば図4において、満たすべき通信品質が期待できる設置場所候補として設置場所候補a,cを設置場所候補bと区別して表示するようにしたり、最も推奨される設置場所候補として設置場所候補cを他と区別して表示するようにしたりしてもよい。
【0059】
また、上述した実施の形態では、例えば図2に示されるように、無線機器M2から無線機器M1への1方向の経路での電波強度やPERを通信品質を判断するための材料としたが、無線機器M1と無線機器M2との間の往路・復路の両方の経路での電波強度やPERなどを通信品質を判断するための材料としてもよい。
【0060】
例えば、図10に示すように、無線機器M1から無線機器M2へ設置場所と確認メッセージを送信する(矢印(1))。次に、無線機器M2は無線機器M1からの確認メッセージを受信した際の電波強度などを基に応答データを生成し、この生成した応答データを応答メッセージとして無線機器M1へ送信する(矢印(2))。
【0061】
この場合、無線機器M2が現在仮置きされている場所(判断材料(1))、無線機器M2が無線機器M1から確認メッセージを受信したときの電波強度(判断材料(2))、無線機器2の周辺に設置されている他の無線機器の数あるいは固体識別番号(判断材料(3))、無線機器M1が無線機器M2から応答メッセージを受信した時の電波強度(判断材料(4))などを通信品質の判断材料とし、例えば次のようにして通品品質の判断演算を行う。
【0062】
先ず、1次判断演算について、上記の判断材料(1),(4)は通信の品質確保に対して等しく重要な要素であるため、一方でも設定された判断基準を満たさない場合、結果を「否」とし、両方が判断基準を満たす場合に「可」とする。1次判断演算の結果が「可」であった場合、判断材料(3)について2次判断演算を行う。ここでは、判断材料(3)に対する判断基準が複数設けられているものとする。この場合、それに応じて判断結果を「A」、「B」、「C」・・・・と複数に段階分けする。この2次判断演算の結果を「1」、「0.5」、「0」・・・・というようにスコアリングすることで、最終的な通信品質の判定結果を得る。
【0063】
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0064】
7(M1)…無線データ受信部(第1の無線機器)、8…無線式の流量計測器、8−1…流量計測部、8−2(M2)…無線データ送信部(第2の無線機器)、100(100A,100B)…無線機器設置場所選択支援装置、101…通信制御部、102…品質可否判定部、103…閾値記憶部、104…通信品質関連情報取得部、105…設置作業関連情報取得部、106…設置場所候補情報統合部、107…設置場所候補情報記憶部、108…無線機器設置場所選択表示部、109…無線機器設置場所確定部、110…確定設置場所記憶部、111…通信品質測定部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10