(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6042535
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】ワイパブレード用のパッケージ
(51)【国際特許分類】
B65D 85/00 20060101AFI20161206BHJP
B65D 77/26 20060101ALI20161206BHJP
B65D 85/68 20060101ALI20161206BHJP
B60S 1/04 20060101ALN20161206BHJP
【FI】
B65D85/00 P
B65D77/26 A
B65D77/26 B
B65D85/68 W
!B60S1/04 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-517713(P2015-517713)
(86)(22)【出願日】2013年6月17日
(65)【公表番号】特表2015-526347(P2015-526347A)
(43)【公表日】2015年9月10日
(86)【国際出願番号】EP2013062535
(87)【国際公開番号】WO2014001130
(87)【国際公開日】20140103
【審査請求日】2014年12月22日
(31)【優先権主張番号】102012210885.8
(32)【優先日】2012年6月26日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】ピーター カステレイン
(72)【発明者】
【氏名】リューディガー レナー
(72)【発明者】
【氏名】ディルク ヘーリンクス
【審査官】
高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】
特表2005−528294(JP,A)
【文献】
実開平01−170612(JP,U)
【文献】
実開昭53−126828(JP,U)
【文献】
特開2001−206473(JP,A)
【文献】
実開昭63−171331(JP,U)
【文献】
仏国特許出願公開第02684958(FR,A1)
【文献】
米国特許第05027947(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/00
B65D 77/26
B65D 85/68
B60S 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイパブレード(115)用のパッケージ(100)であって、
直方体形状の折り箱(105)と、
前記ワイパブレード(115)を収容するためのものであって、かつ前記折り箱(105)内に収容される中間パッケージ(110)と、を有しており、
前記中間パッケージ(110)は、
平らな材料(155)から折り曲げによって製造可能であり、
前記折り箱(105)の内側面に接触する互いに平行な2つの長辺側(120,130,410)を有しており、
さらに、前記中間パッケージ(110)内における前記ワイパブレード(115)の傾倒を阻止するために、側部の支持装置(125,225,425,525,625)を有しており、
前記中間パッケージ(110)はV字形の横断面を有しているか、又は
前記中間パッケージ(110)は、1つの長辺側において開放していて、横断面を取り囲む帯封(220)を有しているか、又は
前記中間パッケージ(110)は、U字形の横断面を有する第1のエレメント(205)と、第2のエレメント(210)とを有しており、該第2のエレメント(210)は、交互に連続する鉛直部分と水平部分とを備えた横断面を有しており、中央部分を中心にして対称的に配置されており、前記第2のエレメント(210)の中央部分は、前記第1のエレメント(205)の中央部分に接触しているか、又は
前記中間パッケージ(110)の横断面は、M字形の底部分(405)を有しているか、又は
前記中間パッケージ(110)は、前記ワイパブレード(115)の両端部のためのプリズム形の載置部(515)を有しており、この場合該載置部(515)はそれぞれ、前記ワイパブレード(115)を支持するためのV字形の切欠き(520)を有しているか、又は
前記中間パッケージ(110)は長手方向に延びる2つの折り目(605)を備え、前記中間パッケージ(110)はU字形であり、前記折り目(605)が2つのU字形の屈曲部を形成し、前記折り目(605)の領域においてそれぞれ内側に向けられたL字形の支持エレメント(625)を有し、前記L字形の支持エレメント(625)のL字形の屈曲部が前記折り目(605)によって形成されている
ことを特徴とする、ワイパブレード(115)用のパッケージ(100)。
【請求項2】
前記中間パッケージ(110)は、前記ワイパブレード(115)を1つの長辺側(130)から収容するように構成されている、請求項1記載のパッケージ(100)。
【請求項3】
前記折り箱は、前記ワイパブレード(115)を備えた前記中間パッケージ(110)を1つの端面側から収容するように構成されている、請求項1又は2記載のパッケージ(100)。
【請求項4】
前記折り箱(105)は、2つの中間パッケージ(110)を収容するように構成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のパッケージ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイパブレード用のパッケージに関する。本発明は特に、折り曲げ可能な材料から製造可能な、ワイパブレード用の2部分から成るパッケージに関する。
【0002】
従来の技術
自動車のワイパシステム用のワイパブレードは、定期的に交換することが望ましい消耗品である。汎用の自動車の寸法が種々異なっていること及び自動車に設置されるワイパシステムが種々様々であることに基づいて、種々様々な多数のワイパブレードが存在しており、これらのワイパブレードから交換時には、それぞれの自動車のために適合したワイパブレードを選択する必要がある。ワイパブレード用の販売箇所、例えばガソリンスタンド、建築資材などを販売している店の専門コーナ又は自動車サービスポイントにおいて、ワイパブレードを等しい品質で十分に提供できるようにするために、運搬中及び在庫中に十分に保護されるように、ワイパブレードを包装することが必要である。さらに、包装された多数のワイパブレードは、保管及び運搬を容易にするために、システマティックに積み重ね可能であることが望まれている。最後に、1つずつ包装されたワイパブレードと対を成して包装されたワイパブレードとを、類似のもしくは互いに適合したパッケージにおいて包装すると有利である。パッケージは、ワイパブレードを長い保管時間においても確実に保護することが望ましい。特にジョイントのないワイパブレードは、保管による損傷を可能な限り排除するように、パッケージによって支持されていることが望ましい。
【0003】
ゆえに本発明の課題は、ワイパブレードのこのようなパッケージを提供することである。
【0004】
この課題は、本発明によれば独立請求項に記載の特徴的な構成を備えたパッケージによって解決される。好適な態様は、従属請求項に記載されている。
【0005】
発明の開示
本発明に係るワイパブレード用のパッケージは、直方体形状の折り箱と、ワイパブレードを収容するためのものであって、かつ折り箱内に収容される中間パッケージと、を有している。この場合中間パッケージは、平らな材料から折り曲げによって製造可能であり、折り箱の内側面に接触する互いに平行な2つの長辺側を有している。さらに、中間パッケージは、該中間パッケージ内におけるワイパブレードの傾倒を阻止するために、側部の支持装置を有している。
【0006】
中間パッケージを用いて、品数の多様性の枠内で長さ、高さ又は幅が様々に異なっているワイパブレードを、同様な形式で包装することが可能であり、これによって一方では、包装されたワイパブレードが最適に保護され、かつ他方では、包装された複数のワイパブレードを同様な形式で配置することもしくは取り扱うことが可能である。これによって保管、運搬並びに、選択もしくは販売のための提供を、容易にすることができる。
【0007】
本発明の態様では、中間パッケージはV字形の横断面を有している。このように構成されていると、V字の両方の脚は、ワイパブレードの側部に密着することができ、簡単かつ効果的に、ワイパブレードを横方向もしくは側部において支持することができる。V字形の横断面の開放した上側におけるワイパブレードの挿入は、簡単に行うことができる。
【0008】
本発明の別の態様では、中間パッケージは、1つの長辺側において開放していて、横断面を取り囲む帯封を有している。帯封は好ましくは中間パッケージのように、平らで折り曲げ可能な材料、特に薄紙、厚紙又は相応の派生品から製造可能である。これによって中間パッケージ内におけるワイパブレードの自動化された固定を、容易にすることができる。さらに、ワイパブレードを収容した中間パッケージを折り箱から取り出す間に、ワイパブレードを特別に価値があるように呈示することができる。
【0009】
別の態様では、中間パッケージは、U字形の横断面を有する第1のエレメントと、第2のエレメントとを有しており、該第2のエレメントの横断面は、交互に鉛直な部分と水平な部分とを有していて、第2のエレメントは、第1のエレメントの脚の間において該第1のエレメントに接触している中央部分に関して、対称的である。この態様は、特に上に述べた態様と組み合わせることができる。それとは択一的に、第1のエレメントが、第1のエレメントを長辺側において閉じることができる追加的な部分を有するような態様も可能である。これによって、中間パッケージ内に収容されたワイパブレードに対する保護作用を、さらに高めることが可能である。
【0010】
さらに別の態様では、中間パッケージの横断面は、M字形の底部分を有している。M字形の底部分によって側部における支持作用を簡単かつ確実に得ることができる。中間パッケージの追加的な部分は、横断面に方形の外面形状を与えるために、ワイパブレードの周りに階段状に設置されてもよい。
【0011】
別の態様では、中間パッケージは、ワイパブレードの両端部のためのプリズム形の載置部を有しており、この場合該載置部はそれぞれ、ワイパブレードを支持するためのV字形の切欠きを有している。プリズム形の載置部は、中間パッケージの材料を横方向に折ることによって容易に製造することができる。このような切欠きは、種々様々なワイパブレードに簡単に適合することができる。
【0012】
別の態様では、中間パッケージは長手方向において2つの折り目を備えてU字形に形成されていて、折り目の領域においてそれぞれL字形の支持エレメントが内側に向かって折られている。このような支持エレメントは、種々様々なワイパブレードに容易に適合させることができる。このように構成されていると、さらに中間パッケージを方形の出発材料から裁断なしに折ることができる。
【0013】
本発明の好適な態様では、中間パッケージは、ワイパブレードを1つの長辺側から収容するように構成されている。特にワイパブレードを上から中間パッケージに挿入することができる。これによって、ワイパブレードの自動化された製造及び包装を容易にすることができる。
【0014】
さらに別の好適な態様では、折り箱は、2つの中間パッケージを収容するように構成されている。これによって、一台の自動車に対を成して必要なワイパブレードを、より容易に合理的に管理することができる。ただ1つの中間パッケージだけを収容するための別の折り箱は、その高さが第1の折り箱の幅に相当するように形成することができる。
【0015】
次に図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳説する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1実施形態による、ワイパブレード用のパッケージ及び包装方法を示す図である。
【
図2】第2実施形態による、ワイパブレード用のパッケージ及び包装方法を示す図である。
【
図3】第3実施形態による、ワイパブレード用のパッケージ及び包装方法を示す図である。
【
図4】第4実施形態による、ワイパブレード用のパッケージ及び包装方法を示す図である。
【
図5】第5実施形態による、ワイパブレード用のパッケージ及び包装方法を示す図である。
【
図6】第6実施形態による、ワイパブレード用のパッケージ及び包装方法を示す図である。
【0017】
実施の形態の詳細な説明
以下において、1つのワイパブレードもしくは一対のワイパブレード用のパッケージの6つの異なった実施形態について、より詳細に説明する。各パッケージには、中間パッケージを折り曲げ可能な平らな材料から形成し、ワイパブレードを中間パッケージに挿入し、かつ中間パッケージをワイパブレードと一緒に折り箱内に包装するための方法が、それぞれ対応している。パッケージの実施形態は、以下の図面においてそれぞれ左側に示され、方法は右側に略示されている。各実施形態における表示の仕方は、すべての図においてほぼ同じである。
【0018】
種々様々な実施形態の中間パッケージの特徴は、全体的に互いに組合せ可能である。所属の方法ステップは、このような場合、当業者には以下の説明から容易に分かるように、場合によっては相応に適合されねばならない。
【0019】
図1には左側に、ワイパブレード用のパッケージ100の第1実施形態が示されている。このパッケージ100は、直方体形状の折り箱105と中間パッケージ110とを有している。折り箱105は、任意の方法によって製造可能であり、その内容物のプリント又はその他のマークを有することが可能である。中間パッケージ110はそのために、ワイパブレード115を収容し、かつワイパブレード115と一緒に折り箱105内に収容されるように構成されている。
図1の上側領域において左から右に向かって、ワイパブレード115を備えた中間パッケージ110と、中間パッケージ110及びワイパブレード115を備えた第1の折り箱105と、2つの中間パッケージ110及び2つのワイパブレード115を備えた第2の折り箱105とが示されている。
図1の下側領域には、中間パッケージ110及びワイパブレード115を備えた第1の折り箱105及び第2の折り箱105が横断面図で示されている。この場合ワイパブレード115の横断面は単に象徴的に示されているだけである。
【0020】
中間パッケージ110は、V字形の、又は図示の実施形態では、先端を切り落とされて、台形の横断面を有している。中間パッケージ110の底部分の両側には、各1つのサイド部分125が配置されている。1つ又は好ましくは両方のサイド部分125は、その延長部において蓋部分130として、底部分120に対して平行に折られている。この場合互いに接触している蓋部分130は互いに面で接着されていてよい。
【0021】
図1において右側には、パッケージ100内にワイパブレード115を包装するための方法150が示されている。出発材料としては、平面体(Plano)155と呼ばれる折り曲げ可能な平らな材料が使用される。この平面体155は、特に厚紙、ボール紙、薄紙、パルプ又はプラスチックから成っていてよい。平面体155は好ましくは、予め設定された箇所において折り目を有しており、これによって、そこで次いで容易に折ることができるようになっている。
【0022】
第1のステップ160において平面体155は、V字形もしくは、面取りされたプリズムの形に折られる。次いで、ステップ165においてワイパブレード115が、上部がまだ開放している中間パッケージ110内に挿入される。
【0023】
次のステップ170において中間パッケージ110の蓋部分130が、内方に向かって折られ、これによって蓋部分130は互いに接触する。この場合好ましくは、両蓋部分130は、互いに接着剤を用いて接着される。
【0024】
追加的なステップ175において、ワイパブレード115を挿入された複数の中間パッケージ110が集められる。特に、この集合動作は、1つの製造ラインの待ち行列又はトレイにおける中間パッケージ110の準備を包含することができる。
【0025】
次いで、ワイパブレード115を備えた中間パッケージ110が、折り箱180のうちの1つに導入される。この場合導入は、好ましくは端面側から行われる。そのために折り箱105は、複数の中間パッケージ110を収容するように構成されていて、これにより他の中間パッケージ110も折り箱105内に導入される。次いで、完全に包装されたワイパブレード115がステップ185において準備される。
【0026】
図2には、第2実施形態によるパッケージ100と、このパッケージ100内にワイパブレード115を包装するための方法250が示されている。
【0027】
図示の実施形態では、中間パッケージ110は、第1のエレメント205と第2のエレメント210とを有している。第1のエレメント205は、U字形の横断面を有していて、この場合好ましくは2つの折り目だけが長手方向に延びている。第2のエレメント210は、交互に連続する鉛直部分と水平部分とを備えた横断面を有しており、これらの部分は中央部分を中心にして対称的に配置されている。この中央部分は、好ましくは第1のエレメント205の中央部分に接触している。第2のエレメント210の最外位の鉛直部分は、好ましくは第1のエレメント205のサイド部分の内側面に接触している。
【0028】
別の実施形態では、第1のエレメント205と第2のエレメント210とが互いに一体に結合されていてよい。図示の横断面では、中間パッケージ110のための一体の材料の両端部が合わせ目(Stoss)215において互いに合致していてよい。合わせ目215は好ましくは、さもないと折り目又は折り曲げ部が位置している領域に配置されている。
【0029】
方法250もまた平面体155から始まり、この平面体155は、第1ステップ260において折られ、次のステップ265において部分的に接着される。両方のステップは、互いにまとめて実施することができる。次いで、折られて部分的に接着された平面体155は、なお平らな形状を有している。
【0030】
次のステップ270において、平面体155は開かれて中間パッケージ110が形成され、これによって突出部225が生ぜしめられる。その後でワイパブレード115がステップ272において上から中間パッケージ110内に挿入され、これによってワイパブレード115は、突出部225によって側部を支持される。
【0031】
次のステップ275において、単数又は複数の帯封220が、中間パッケージ110を横方向において取り囲むように中間パッケージ110に取り付けられる。帯封220は、ワイパブレード115が中間パッケージ110から脱落することを阻止し、かつ中間パッケージ110の安定した形状を保証する。
【0032】
さらに続くステップ280,285,290は、
図1のステップ175,180,185に対応している。
【0033】
図3には、第3実施形態によるパッケージ100と、パッケージ100内にワイパブレード115を包装する方法350が示されている。この実施形態が、
図2に示した実施形態と異なっているのは次の点にある。すなわち
図3の実施形態では、中間パッケージ110を閉鎖するために、上側において帯封220が使用されるのではなく、第1のエレメント205が蓋部分130を有していて、この蓋部分130によって中間パッケージ110の上側を閉鎖することができる。好適な実施形態では蓋部分130は、第1のエレメント205のサイド部分125との接着のために働く舌片を有している。
【0034】
この実施形態においても第1のエレメント205と第2のエレメント210とは、一体に形成されていてよい。この場合しかしながら通常のように中間パッケージ110の材料の両端部は、互いに接触しておらず、ひいては合わせ目215を形成していない。
【0035】
従って、方法350のステップ360〜390は、
図2に示した方法250のステップ260〜290に対応している。ステップ375だけが例外であり、このステップ375においては、帯封が取り付けられるのではなく、第1のエレメント205の蓋部分130が、中間パッケージ110の上側の開口の上に折り被せられるようになっている。好ましくは、蓋部分130は舌片を有していて、この舌片は、同じステップにおいて対応するサイド部分125と接着されてもよい。
【0036】
図4には、第4実施形態による別のパッケージ100と、パッケージ100内にワイパブレード115を包装する方法450が示されている。
【0037】
この実施形態では中間パッケージ110の横断面は、底部分405を有していて、この底部分405には2つのサイド部分410が接続されていて、両サイド部分410は、蓋部分415を用いて互いに結合されている。サイド部分410のうちの1つは、好ましくは、中間パッケージ110を接着するための舌片420を有している。
【0038】
中間パッケージ110の横断面で見て、底部分405はM字形に折られており、これによって2つのプリズム形の突出部425が生ぜしめられており、両突出部425の間には、ワイパブレード115の狭幅側が位置していてよい。底部分405の1つの側は、水平方向において反対側の端部に向かって戻るように延びていて、90°折り曲げられて第1のサイド部分410に移行している。別の折り曲げ部においてサイド部分410は、蓋部分415に移行し、この蓋部分415はさらに別の折り曲げ部によってサイド部分410へと移行する。このサイド部分410には、さらに折り曲げられて舌片420が接続している。
【0039】
方法450はステップ460で始まっており、このステップ460において底部分405は、M字形に折られる。次いでステップ465において、ワイパブレード110が上から底部分405の両突出部425の間に挿入される。
【0040】
次のステップ470において、平面体155の残りの部分がワイパブレード110を取り囲むように折られ、これによって横断面が閉じられ、舌片420は底部分405に接触する。この場合好ましくは、舌片420は底部分405に接着される。ステップ475,480,485は、
図3に示した方法350のステップ380〜390に対応している。
【0041】
図5には、第5実施形態によるパッケージ100と、パッケージ100内にワイパブレード115を包装する方法550が示されている。
【0042】
この実施形態における特徴は次のことにある。すなわちこの場合、中間パッケージ110の材料は横断面で見てワイパブレード115の周りを一周して延びており、この場合舌片505は、オーバラップし、追加的に接着されるようになっている。ワイパブレード115の両端部の領域において、平面体155の各1つの部分510が長手方向において内方に向かって折られていて、これによって横方向に位置するプリズム形の載置部515が形成されている。この載置部515には各1つの切欠き(Kerbe)520が設けられていて、この切欠き520に、ワイパブレード115の狭幅部分を収容することができる。切欠き520によって載置部515は2つの支持エレメント525に分割される。
【0043】
方法550では、方形とは異なった形状の平面体155を起点として始まる。この場合、最初は突出している2つの部分530が設けられており、両部分530は、第1のステップ560において、プリズム形の載置部515を形成するために長手方向において折られる。切欠き520は好ましくは、ステップ560において折られる前に、平面体155において切り抜きとして設けられている。
【0044】
ステップ565においてワイパブレード515は、上から切欠き520内に挿入され、これによってワイパブレード115は支持エレメント525に支持されている。後続のステップ570において、平面体155の残っている部分は、長手方向においてワイパブレード115を取り囲むように折られ、その結果中間パッケージ110の横断面は閉じられる。このような折り動作を可能にするために、平面体155における部分530の種々異なったポジションが可能である。
【0045】
中間パッケージ110は、好ましくは同時に舌片505の領域において接着される。後続のステップ580,585,590は、
図4に示した方法450のステップ475,480,485に対応している。
【0046】
図6には、第6実施形態によるパッケージ100と、パッケージ100内にワイパブレード115を包装する方法650が示されている。
【0047】
図6に示した実施形態は、
図2に示した第2の実施形態に似ており、この場合、中間パッケージ110が一体であり、かつ横断面において単層であるという相違点がある。中間パッケージ110は、方形の平面体155から製造可能である。中間パッケージ110は横断面がU字形であり、長手方向に延びる2つの折り目605を有している。両方の折り目605の領域には、支持エレメント625が形成されていて、これらの支持エレメント625は、膝のような屈曲部形状に、中間パッケージ110の内側に向かって平面体155から折り出されている。支持エレメント625は、ワイパブレード115の狭幅の端部の両側を側部において支持するようになっている。
【0048】
方法650は第1のステップ660において始まり、この第1のステップ660で、方形の平面体155はただ1回の作業工程でU字形に折られ、支持エレメント625が折り出される。次いでステップ665において、ワイパブレード115が上からU字形の中間パッケージ110内に挿入される。
【0049】
図2に示した方法250のステップ276に対応する後続のステップ670において、帯封220が取り付けられ、これによってワイパブレード215を中間パッケージ110内において安定させることができる。後に続くステップ675,680,685は、ステップ580,585,590に対応している。