(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の入力操作部としてのタッチパネル203の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100は、通常時、郵便物の種別に対応したラベル、例えば、証紙、書留追跡用バーコードラベル、スタンプシールなど(郵便物に貼付する枚葉状の印刷物)を発行可能である。
【0011】
また、郵便窓口の混雑時、短時間に大量の郵便物を引き受ける場合など、二人の郵便局員が、一台の郵便窓口端末装置100を用いて、一方の郵便局員が引受けた郵便物の情報を郵便窓口端末装置100の記憶部に登録する処理と、他方の郵便局員がラベル未貼付且つ記憶部に登録済みの郵便物に貼付するラベルの発行に関する処理と、を同時に並列に行う。
【0012】
詳細には、
図1に示したように、郵便窓口端末装置100は、その端末本体部200のタッチパネル203を有する。タッチパネル203は表示部201と入力部202とを有する。
【0013】
タッチパネル203は、郵便窓口などで受けた郵便物に関する情報を操作可能に表示する郵便情報操作領域としての郵便情報入力操作領域203Aと、ラベルの発行に関する情報を表示入力するラベル発行操作領域(発行操作領域)203Bとを区分して設えている。本実施形態では、
図1に示したように、タッチパネル203の一つの操作領域のうち左半分の領域、右半分の領域にそれぞれ、郵便情報入力操作領域203Aと、ラベル発行操作領域203Bが設けられた操作部からなる。
郵便窓口端末装置100の制御部は、入力操作部(操作部)としてのタッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aとラベル発行操作領域203Bとを独立的に並列に制御する。制御部は、各領域203A、203Bの面積比、位置、形状などは、適宜設定可能である。
【0014】
制御部は、郵便情報入力操作領域203Aに、郵便物の種別を入力設定可能な設定領域P10、計量部で計量された郵便物の重量を示す表示領域P11、郵便物のサイズを入力設定可能な設定領域P12、引受けた郵便物の郵便料金を示す表示領域P13、撮像部により撮像された郵便物の画像情報を表示する領域P14、表示形式切替ボタンP20、P21などを表示する処理を行う。
二人のうち一方の郵便局員は、タッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aにより、引受けた郵便物の情報を郵便窓口端末装置100の記憶部に登録する。詳細には、制御部は、郵便情報入力操作領域203Aで、郵便物の種別を示す識別情報(切手、はがき、手紙・書類(第一種郵便物〜第四種郵便物)、小包(ゆうパック:商標登録第4689650号)、書留、簡易書留、現金書留など)が設定された場合、識別情報が示す郵便物の種別に対応したラベルのラベルフォーマット情報、郵便情報(郵便物に貼付するラベルの発行に必要な情報等)、などに基づいて印字データ99を生成して、印字データ99と識別情報とを関連付けて記憶部に記憶する。尚、小包は本発明でいう郵便物に該当するものとする。郵便物や小包を配達物ともいう。
【0015】
制御部は、記憶部から読み出した、ラベル未貼付の郵便物に貼付するラベルに関する印字データ99や、郵便物の画像情報、重量情報などを含む候補画像(P1、P2、P3)をラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示する。
二人のうち他方の郵便局員は、ラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示された候補画像(P1、P2、P3)のうちから、所望のラベル未貼付の郵便物に関するものを選択する。詳細には、制御部は、ラベル未貼付の郵便物に貼付するラベルに関する、所望の印字データ99を含む候補画像が選択された場合、印字部により、その印字データ99を台紙レスラベルロールから繰出されたラベル用紙に印字することで、ラベルLを発行する処理を行う。
このように、二人の郵便局員が、一台の郵便窓口端末装置100を用いて、郵便物の情報を表示入力に関する処理と、ラベル未貼付且つ記憶部に登録済みの郵便物に貼付するラベルの発行に関する処理と、を同時に並列に行う。
【0016】
以下、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100を、詳細に図面を参照しながら説明する。
図2に示したように、郵便物などの物品の配達に関する配達管理システム700は、郵便窓口端末装置100と、郵便局内サーバ501と、携帯端末装置502と、などを有する。この郵便窓口端末装置100と、郵便局内サーバ501と、ハンディスキャナなどの携帯端末装置502とは、郵便局500などに配置されており、それぞれがLANなどの通信路505を介して、データ通信可能に接続されている。
【0017】
また、配達管理システム700は、更に、管理センターなどに設置された管理サーバ600と、他の郵便局510内に設置された各端末装置511と、などを有する。
上記郵便窓口端末装置100、郵便局内サーバ501、携帯端末装置502などは、通信路505、および、通信ネットワーク(通信路)710などを介して、管理サーバ600や各端末装置511などとデータ通信可能に接続されている。
【0018】
郵便局500の郵便窓口では、通常時、郵便局員などが郵便物を引受けたとき、郵便窓口端末装置100を操作して、郵便物の種別を示す識別情報(切手、はがき、手紙・書類(第一種郵便物〜第四種郵便物)、小包(ゆうパック)、書留、簡易書留など)や郵便情報(郵便物に貼付するラベルの発行に必要な情報等)などを入力し設定する。郵便窓口端末装置100は、その郵便物の種別を示す識別情報に関連付けられたラベルフォーマット情報および郵便情報に基づいて、その郵便物に対応した証紙(メータースタンプ)、追跡番号を示すバーコードラベルなどの各種ラベル、レシート(受領証)や引受証を発行する。この受領証には、上記追跡番号が印字されていてもよい。
郵便局員は、郵便物に証紙(メータースタンプ)や追跡番号を示すバーコードラベルなどを貼付し、レシート(受領証)をその郵便物の依頼者に渡し、その郵便物を配送担当者などに引き渡す。
【0019】
郵便窓口端末装置100は、郵便物の種別、引受日、引受日時、追跡番号など、その郵便物に関する郵便情報を通信路505を介して郵便局内サーバ501に送信する。郵便局内サーバ501は、その郵便物に関する情報を通信路505および通信ネットワーク710を介して、管理サーバ600等に送信する。管理サーバ600は、各郵便局500、510などの郵便局内サーバ501から送信された郵便物に関する情報を統括して管理する。
【0020】
図3は本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の一例を示す図である。
図3に示したように、郵便窓口端末装置100は、タッチパネル203を備える端末本体部200(タッチパネル装置ともいう)と、プリンタ101と、計量装置300とを有する。このプリンタ101、端末本体部200、および、計量装置300はそれぞれ通信線などによりデータ通信可能に接続されている。
【0021】
プリンタ101は、略直方体形状の本体部の正面側に、受領証(レシート)や引受証の発行用の印字発行部で発行された受領証や引受証の排紙口102と、証紙・ラベル発行用の印字発行部で発行された証紙や各種ラベルの排紙口103とが並んで設けられ、本体部の正面右下部に、残り発行ラベル枚数などを表示する数字表示部17が設けられている。
【0022】
端末本体部200は、タッチパネル203などの表示部の画面に郵便物に関する情報を表示する。また、端末本体部200は、郵便局員による操作情報をプリンタ101や郵便局内サーバ501に送信する。また、端末本体部200は、テンキー入力装置205と無線通信路または有線通信路を介してデータ通信可能に接続された構成であってもよい。
【0023】
計量装置300は、本体部の上部側に、計量部301の載置部が設けられ、本体部の正面側に郵便物の重量などを表示する重量表示部302と、書留郵便物、簡易書留郵便物、速達郵便物などの郵便物の種別を入力する入力部としての入力ボタン303と、などが設けられている。計量装置300は、郵便物などの重量情報や、郵便物の種別を示す情報などを、端末本体部200やプリンタ101に送信する。
【0024】
<郵便窓口端末装置100のプリンタ101>
次に、郵便窓口端末装置100のプリンタ101の構成の一例を説明する。
図4は本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100のプリンタ101の一例を示す構成図であり、詳細には、
図4(a)は証紙・ラベル発行用の印字発行部15の構成図であり、
図4(b)は受領証発行用の印字発行部16の構成図である。
【0025】
<証紙・ラベル発行用の印字発行部15>
図4(a)に示したように、プリンタ101の証紙・ラベル発行用の印字発行部15は、台紙レスラベル用紙1aをロール状に巻いた台紙レスラベルロール1が着脱自在に設けられている。
【0026】
この台紙レスラベルロール1は、一方の面側に、複数色の感熱発色層が形成され、他方の面側に、郵便物に貼付される粘着層が形成された感熱式ラベルロールである。各感熱発色層の発色温度はそれぞれ異なるように設定されている。本実施形態では、台紙レスラベルロール1は、一方の面側に赤色発色層と黒色発色層とを有する。具体的には、基紙上に、赤色発色層を設け、その赤色発色層上に黒色発色層を設けている。赤色発色層は低温発色(発色温度が約80℃)に設定され、黒色発色層は高温発色(発色温度が約160℃)に設定されている。
【0027】
このラベルロール1は、ロール装填部2に回転可能にセットされている。
プリンタ101は、
図4(a)に示したように、台紙レスラベル用紙1aの引き出し方向の下流側に、印字ヘッド3aとプラテンローラ3bとを備える印字部3が配置され、さらに、印字部3より下流側近傍にカッタ部4が配置され、カッタ部4より下流側近傍にラベル受け5が配置されている。
【0028】
カッタ部4より下流側で、ラベル受け5の後端側(ラベル用紙1aの送出方向と反対側)の略真上位置などにラベル検出部6が配置されている。ラベル検出部6は、ラベル受け5上に送出された台紙レスラベル用紙1a(又は台紙レスラベルL)の有無を検出する。
【0029】
ラベルロール1は、上述したように、一方面(上面)に印字面、他方面(下面)に粘着剤を塗布した粘着面である長尺帯状の台紙レスラベル用紙1aが、印字面に剥離加工を施してロール状に巻回されており、ロール装填部2に回転可能に支持される。ラベルロール1から引き出される台紙レスラベル用紙1aは案内ローラ9を介して印字部3の印字ヘッド3aとプラテンローラ3bとの間に供給され、プラテンローラ3bの駆動回転により台紙レスラベル用紙1aが引き出されるようになっている。
【0030】
印字部3の印字ヘッド3aはサーマルヘッドで構成され、印字ヘッド3aの発熱体を選択的に発熱させて、移送される台紙レスラベル用紙1aの印字面に印字を施す。この際、制御部10は、記憶部11から読み出した識別情報に関連付けられた印字色情報に基づいて、印字部3の印字ヘッド3aとしてのサーマルヘッドにより、台紙レスラベルロールから繰出されたラベル用紙1aに、その該印字色情報に応じた発色温度に制御して、所定の印字色で印字処理を行う。
【0031】
また、印字ヘッド3aとで台紙レスラベル用紙1aを挟着するプラテンローラ3bは、表面に離型剤がコーティングされており、台紙レスラベル用紙1aの印字面とは反対側の粘着面に塗布されている粘着剤が付着しないようにしてあり、それによって台紙レスラベル用紙1aの送出が円滑に行われるようになっている。尚、台紙レスラベル用紙1aの粘着面に塗布された粘着剤がプラテンローラ3bに付着しにくくする構成は、上記構成に限らず、プラテンローラ3b自体又はプラテンローラ3bの最外層部分を易剥離性の部材で構成してもよい。そして、プラテンローラ3bはステッピングモータで駆動回転するように構成されている。
なお、ラベルロール1は、ラベル用紙1aの裏側面に粘着層を形成しているが、これに限らず、例えば、ラベル用紙1aの裏面側の粘着層は通常時粘着性を有しておらず、加熱されると熱活性化し粘着層を形成するラベルロール1としてもよい。詳細には、プラテンローラ3b又はラベル受け部5等の何れかをヒートローラを兼ねる機構とし、該ヒートローラによりラベル用紙1aの裏面側が加熱されることにより、粘着面が熱で活性し貼着可能な粘着層を形成するラベルロール1としてもよい。
また、ラベルロール1は、感熱層を備えない単なる用紙ロールであってもよい、この場合、巻回されたインクリボンを介して印字ヘッド3aがインクリボンを加熱することにより、ラベル用紙1aの表面に熱転写するようにしてもよい。
【0032】
印字部3でラベル1枚分のデータが印字された台紙レスラベル用紙1aを切断するカッタ部4は、剪断作用で台紙レスラベル用紙1aを切断する上下一対の帯状の刃体で構成されている。具体的には、カッタ部4は、直線状に送出される台紙レスラベル用紙1aの下側に配置される固定刃4aと、台紙レスラベル用紙1aの上側に配置され、固定刃4aに向けて進退動する可動刃4bとを有する。可動刃4bは、モータ(ステッピングモータ)で駆動するように構成されている。カッタ部4は、印字部3の下流側で、プラテンローラ3bに接近して配置されている。
【0033】
印字部3で印字された台紙レスラベル用紙1aは、カッタ部4の固定刃4aと可動刃4bとの間を通って下流側に送出されるが、その送出される台紙レスラベル用紙1a部分を略水平状に支持するラベル受け部5がカッタ部4の下流側近傍に配置されている。そのラベル受け部5は、外周面が剥離処理された回転筒などを有する。
【0034】
ラベル受け部5におけるカッタ部4寄りの略真上位置に、印字部3で所定の郵便情報が印字された台紙レスラベル用紙1aが送出されたか否か、および、切断送出された台紙レスラベルLが存在するか否か、を検出するラベル検出部6が配置されている。
【0035】
ラベル検出部6は、反射型光学センサなどで構成されている。ラベル検出部6は、受光する反射光のレベルの変化(差)に基づいて、ラベル受け部5上における台紙レスラベル用紙1a又は台紙レスラベルLの有無を検出し、その検出情報を後述する制御部10に出力する。
ラベル検出部6の検出タイミングは、台紙レスラベル用紙1aを印字ヘッド3aの位置からラベル受け部5へ向けて送出するプラテンローラ3bの駆動回転後に行われるように制御されている。
【0036】
<受領証・引受証発行用の印字発行部16>
受領証・引受証発行用の印字発行部16は、上記証紙・ラベル発行用の印字発行部15と略同様な構成要素であり、同様な構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
図4(b)に示したように、プリンタ101の受領証発行用の印字発行部16は、ラベル用紙1Raをロール状に巻いたラベルロール1Rが着脱自在に設けられている。このラベルロール1Rは、一方の面側に、黒色などの単色の感熱発色層が形成され、他方の面側に粘着層が形成されていない感熱式ラベルロールである。
【0037】
印字発行部16のその他の構成要素は、
図4(a)に示した印字発行部15と略同様である。ラベルロール1Rから引き出されるラベル用紙1Raは案内ローラ9を介して印字部3の印字ヘッド3cとプラテンローラ3dとの間に供給され、プラテンローラ3dの駆動回転により台紙レスラベル用紙1Raが引き出されるようになっている。印字部3Rで印字されたラベル用紙1Raは、カッタ部4の固定刃4aと可動刃4bとの間を通って下流側に送出され、カッタ部4によりカットされて、受領証(レシート)LRとして排紙される。
尚、ラベル用紙1Raの裏面側に、粘着層が形成されていないので、印字発行部16のプラテンローラ3dなどの表面には、粘着剤の付着防止加工を施さなくともよい。
なお、本発明の実施の形態において、郵便窓口端末装置100は、印字発行部15および印字発行部16を備えているがこれに限らず、印字発行部15のみのとし印字発行部16を備えなくてもよい。この場合は、ラベル用紙1aの裏面側の粘着層は、加熱されることにより粘着層を形成するようにし、プラテンローラ3b又はラベル受け部5等の何れかをヒートローラを兼ねる機構とし、該ヒートローラによりラベル用紙1aの裏面側が加熱されることにより粘着面が熱で活性し貼着可能な粘着層を形成するラベルロール1とする。従って、受領証(レシート)LRを発行する場合には、ヒートローラで加熱を行わないので粘着層が形成されることがないためレシートとして使用することができる。
【0038】
図5は本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の電気的な構成の一例を示す図である。郵便窓口端末装置100は、上述したように、プリンタ101と、端末本体部200(タッチパネル装置)と、計量装置300(計量部)と、を有する。
【0039】
<端末本体部200(タッチパネル装置)>
端末本体部200は、制御部(CPU)10と、記憶部11と、通信部12と、ハンディスキャナなどの撮像部18と、タッチパネル203と、などを有する。各構成要素は、バスなどのデータ通信線等を介して電気的に接続されている。
【0040】
制御部(CPU)10は、本実施形態では、記憶部11に記憶された制御プログラム(PRG)を実行することにより、郵便窓口端末装置100の各構成要素を統括的に制御する。制御部10の詳細な機能に関しては後述する。
【0041】
記憶部11は、郵便窓口端末装置100の制御プログラム(PRG)、制御用データなどを記憶する。記憶部11は、RAM、ROM、ハードディスクドライブなどで構成されている。
記憶部11は、郵便物の種別を示す識別情報と、該識別情報が示す郵便物の種別に対応したラベルのラベルフォーマット情報と、郵便情報と、を関連付けて関連付けファイル120として記憶する。
また、記憶部11は、郵便物の種別を示す識別情報と、その郵便物の種別により規定される、郵便物に貼付する種類の異なる複数のラベル種別情報と、郵便物への種類の異なるラベルの発行順を示す発行順情報と、を関連付けて、発行順ファイル121として記憶する。
また、記憶部11は、登録重量情報と、ラベルの印字データと、郵便物特定情報入力部として撮像部18により入力された、表示部201の画面上で郵便物を特定可能な郵便物特定情報(画像情報)と、郵便物の種別を示す識別情報と、などを関連付けてラベル未発行ファイル(未発行データ)125として記憶する。
【0042】
RAMは、ワークエリアを有し、そのワークエリアに、印字データをドットデータに展開するドット展開記憶部、ラベルフォーマットファイルからフォーマット情報(各種フォーマット情報)を呼び出して記憶する呼び出しフォーマット記憶部、郵便情報などを呼び出して記憶する郵便情報記憶部などを有する。
【0043】
通信部12は、制御部10の制御により、郵便局内サーバ501や携帯端末装置502などと通信路505を介してデータ通信を行う。また、通信部12は、通信路505、通信ネットワーク710を介して、管理サーバ600、他の郵便局510などの各端末装置511などとデータ通信を行う。
【0044】
また、端末本体部200は、操作入力部として、表示装置および入力装置を兼ね備えたタッチパネル203を有する。タッチパネル203は、表示部201と入力部202とを備える。表示部201は、液晶表示装置や有機EL表示装置などであり、制御部10の制御により郵便物に関する情報を表示する。入力部202は、表示部201の表側に設けられており、指などの指示体により画面に触れられた位置を感知して、接触情報や位置情報を制御部10に出力する。つまり、オペレータ(操作者)は、タッチパネル203により、ボタンやアイコンが表示された画面中の所望の位置をタップ、ダブルタップなど所定の動作を行うことで、直感的に入力操作を行うことができる。
また、上述したように、操作入力部としてのタッチパネル203は、一つの操作領域に関して、郵便物に関する情報を表示入力する郵便情報入力操作領域203A(郵便情報操作領域)と、ラベルの発行に関する情報を表示入力するラベル発行操作領域203Bと、を区分して設けられている。
制御部10は、郵便情報入力操作領域203Aと、ラベル発行操作領域203Bと、を独立的に並列に制御する。
【0045】
尚、上記実施形態では、郵便窓口端末装置100の操作入力部として、表示部201および入力部202を有するタッチパネル203を採用したが、この形態に限られるものではない。例えば、郵便窓口端末装置100は、液晶表示装置などの表示部201と、キーボードや入力ボタンなどの入力部202とを備えていてもよい。
【0046】
撮像部18は、ハンディスキャナなどの撮像装置であり、郵便物の宛名、宛先の住所、郵便番号、差出人、差出人の住所、追跡番号を示すバーコード、外観、荷姿などを読み取り、それら画像情報を制御部10に出力する。制御部10は、この画像情報を、記憶部11などに記憶する。
【0047】
<プリンタ101>
プリンタ101は、プリンタ制御部14と、証紙・ラベル発行用の印字発行部15と、受領証発行用の印字発行部16と、数字表示部17と、などを有する。プリンタ制御部14は、証紙・ラベル発行用の印字発行部15と、受領証発行用の印字発行部16と、数字表示部17と、データ通信線などによりデータ通信可能に接続されている。
プリンタ制御部14は、端末本体部200の制御部10とデータ通信を行い、証紙・ラベル発行用の印字発行部15と、受領証発行用の印字発行部16と、数字表示部17と、などを統括的に制御する。
【0048】
証紙・ラベル発行用の印字発行部15は、プラテンローラ3bを駆動回転するステッピングモータ151と、サーマルヘッド152(印字ヘッド3a)と、カッター駆動用モータ153と、などを有する。証紙・ラベル発行用の印字発行部15は、プリンタ制御部14の制御により台紙レスラベル用紙1aに所定のラベルフォーマット情報と郵便情報とに応じた印字を行い、印字された台紙レスラベル用紙1aをカッタ部4により枚葉状に切断して台紙レスラベルLを発行する。ラベル検出部(センサ)154は、ラベル受け部5上における台紙レスラベル用紙1a、または、台紙レスラベルLの有無を検出する。プリンタ制御部14は、ラベル検出部(センサ)154の検出結果に基づいて、印字部3の動作(駆動/停止)が制御される。
【0049】
受領証発行用の印字発行部16は、プラテンローラ3dを駆動回転するステッピングモータ161と、サーマルヘッド162(印字ヘッド3c)と、カッター駆動用モータ163と、などを有する。受領証発行用の印字発行部16は、プリンタ制御部14の制御によりラベル用紙1Raに所定のラベルフォーマット情報と郵便情報とに応じた印字を行い、印字されたラベル用紙1Raをカッタ部4により枚葉状に切断して領収証(レシート)LRなどを発行する。ラベル検出部(センサ)164は、ラベル受け部5上における台紙レスラベル用紙1Ra、または、台紙レスラベルLの有無を検出する。プリンタ制御部14は、ラベル検出部(センサ)164の検出結果に基づいて、印字部3Rの動作(駆動/停止)が制御される。
【0050】
数字表示部17(残り発行ラベル枚数表示部)は、プリンタ制御部14の制御により、例えば、郵便物の種別を示す識別情報が入力部202により入力された場合、これから発行予定のラベルの枚数(残り発行ラベル枚数)などを表示する。(例えば、1つの郵便物に貼付する一連の各種ラベルの総枚数を表示し、各種ラベルを1枚発行する毎に総枚数から1枚をダウンカウントし、当該郵便物に貼付すべき残りの発行されていない各種ラベル枚数を表示する。)
【0051】
<計量装置300>
計量装置300は、郵便物などの物品を計量する。計量装置300は、計量部301と、重量表示部302と、入力ボタン303と、を有する。
計量部301は、郵便物などの物品を計量し、重量情報を制御部10や重量表示部302に出力する。
重量表示部302は、計量部301から取得した重量情報や、郵便物の種別や重量情報に基づいて規定された料金などを表示する。
入力ボタン303は、速達、書留、簡易書留など郵便物の種別を入力するためのボタン、重量/料金表示切替ボタンなどを有し、操作入力された情報を制御部10や端末本体部200などに出力する。なお、計量部で計量した計量値をA/Dを介して、タッチパネル装置200に表示する方式で有る場合は、計量装置300は重量表示部302を備える必要はない。この場合は、計量装置300とタッチパネル装置200とが接続(有線または無線接続)されることにより計量器として機能する構成となる。
【0052】
図6は本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100により発行されるラベルL等の一例を示す図である。
郵便窓口端末装置100は、証紙・ラベル発行用の印字発行部15により、詳細には、単一の台紙レスラベルロール1、および、単一の印字部3の印字ヘッド3aとしてのサーマルヘッドにより、
図6に示したように、証紙(メータースタンプ)81、仕分けラベル82、簡易書留等の追跡番号バーコードラベル83、スタンプラベル84、宅配物に貼付するラベル85(配達指定日シール86等)、などを印字発行する。
【0053】
本実施形態の郵便窓口端末装置100は、
図6に示したように、台紙レスラベルロール1から繰り出されたラベル用紙に黒色印字Bおよび赤色印字Rを行うことが可能であり、黒色印字BされたラベルL(仕分けラベル82など)、赤色印字RされたラベルL(証紙81、スタンプラベル84、宅配物に貼付するラベル85など)、黒色印字Bおよび赤色印字RされたラベルL(追跡番号バーコードラベル83など)を発行することができる。
【0054】
図7は本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の記憶部11が記憶する郵便物の種別を示す識別情報90とラベルフォーマット情報98と郵便情報97の一例を示す図である。
【0055】
記憶部11は、郵便物の種別を示す識別情報90と、ラベルフォーマット情報98と、郵便情報97と、を関連付けて関連付けファイル120として記憶する。
ラベルフォーマット情報98は、ラベルの種類を示すラベル種別情報91と、ラベルの向き(印字の向き)情報92と、縦書き/横書き情報93と、ラベル搬送方向に沿った長さLyと、印字色情報95と、ラベルロールの幅情報(一定)Lxと、郵便情報97とを関連付けて記憶している。
【0056】
図7に示したように、関連付けファイル120は、例えば、識別情報90として、切手、はがき、手紙・書類(第一種郵便物〜第四種郵便物)、小包(ゆうパック)、書留、簡易書留など、ラベル種別情報としては証紙81、印字の向き情報(ラベルの向き情報)92としてラベルの搬送方向をラベルの横方向とする横向き印字、縦書き/横書き情報93として横書き、ラベル搬送方向に沿った長さLyとして29mm、印字色情報95として赤色、ラベルロールの幅情報Lxとして50mm、郵便情報97として金額データや引受日付データ、などを関連付けて記憶する。尚、金額データや引受日付データは郵便物の引受時、入力部202からの操作情報に基づいて規定される。
【0057】
また、識別情報90として、仕分けラベル82は、ラベル種別情報91として仕分けラベル82、印字の向き情報(ラベルの向き情報)92としてラベルの搬送方向を、ラベルの縦方向とする縦向き印字、縦書き/横書き情報93として横書き、ラベル搬送方向に沿った長さLyとして47mm、印字色情報95として黒色、ラベルロールの幅情報Lxとして50mm、郵便情報97として宛先の郵便番号、受付けた局名(店舗名)、引受番号、引受番号を示すバーコード(画像情報)、などを関連付けて記憶する。尚、郵便番号、受付けた局名(店舗名)、引受番号、引受番号を示すバーコード(画像情報)などは、郵便物の引受時、入力部202からの操作情報に基づいて設定される。
【0058】
簡易書留等の追跡番号バーコードラベル83、スタンプラベル84、宅配物に貼付するラベル85などは、
図7に示したように規定されている。
【0059】
図8は本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の記憶部11が記憶する郵便物の種別を示す識別情報90、ラベル種別情報91、発行順情報122の一例を示す図である。
図8に示したように、発行順ファイル121は、郵便物の種別を示す識別情報90と、その郵便物の種別により規定される、その郵便物に貼付するラベルの種類を示すラベル種別情報91と、郵便物へ貼付するラベルの発行順を示す発行順情報122とを関連付けて記憶部11に記憶されている。
記憶部11は、関連付けファイル120と発行順ファイル121とを関連付けて記憶している。
【0060】
制御部10は、記憶部11から関連付けファイル120と発行順ファイル121を読み出して、識別情報を検索条件として、関連付けファイル120と発行順ファイル121を検索し、識別情報に関連付けられたラベル種別情報91、発行順情報122に基づいて、台紙レスラベルロールから繰出されたラベル用紙に、順次、印字発行部15により印字を行うことで、識別情報90に関連付けられた郵便物に貼付する種類の異なる複数のラベルの発行処理を行う。
発行順情報122は、郵便物の種別を示す識別情報90に対応した複数のラベルを発行順に記憶し、その最後にはラベル発行のストップ制御記号(ENDなど)が記憶されている。制御部10は、発行順情報122に従って順番にラベル種別情報91を読み込み、そのラベル種別情報に関連したラベルを発行し、ストップ制御記号(END)の時点で、一連のラベル発行の終了と判断して、一連のラベル発行を終了する。
【0061】
図9は、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の記憶部11が記憶する郵便物の種別を示す登録重量情報96、郵便物の種別を示す識別情報90、画像情報918(撮像情報)、印字データ99、郵便料金94の一例を示す図である。
図9に示したように、記憶部11は、登録重量情報96と、ラベルの印字データ99と、郵便物特定情報入力部としての撮像部18により入力された、表示部201の画面上でその郵便物を特定可能な郵便物特定情報(画像情報918)と、郵便物の郵便料金94と、などを関連付けてラベル未発行ファイル125として記憶している。
また、記憶部11は、ラベル未発行ファイル125と、関連付けファイル120と、発行順ファイル121と、を関連付けて記憶している。
【0062】
次に、制御部10の詳細な機能を説明する。
図10は本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の機能ブロック図である。
図10および
図1に示したように、操作入力部としてのタッチパネル203は、表示部201と入力部202とを有する。タッチパネル203は、上述したように、一つの操作領域に関して、郵便物に関する情報を表示入力する郵便情報入力操作領域203Aと、ラベルの発行に関する情報を表示入力するラベル発行操作領域203Bと、を区分して設けられている。
【0063】
本実施形態では、制御部10は、郵便情報入力操作領域203Aと、ラベル発行操作領域203Bと、を独立的に並列に制御する。詳細には、制御部10は、郵便物登録モード処理部170と、発行モード処理部190と、などを有する。制御部10は、記憶部に記憶された制御プログラムを実行することにより、コンピュータとしての郵便窓口端末装置100に各機能を実現させる。
【0064】
郵便物登録モード処理部170は、タッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aを制御して、郵便物に関する情報を郵便窓口端末装置100に登録する処理を行う。
詳細には、郵便物登録モード処理部170は、郵便情報入力操作領域203Aで、郵便物の種別を示す識別情報が設定された場合、その識別情報が示す郵便物の種別の識別情報に対応したラベルのラベルフォーマット情報(各種フォーマット情報)、郵便情報などに基づいて印字データ99を生成し、その印字データ99と識別情報90とを関連付けて記憶部11に記憶する処理を行う。また、郵便物登録モード処理部170は、必要に応じて、郵便情報入力操作領域で、郵便物の種別を示す識別情報が設定された場合、撮像部18で撮像された郵便物の画像情報と、上記印字データ99とを関連付けて記憶部11に記憶する。
【0065】
また、郵便物登録モード処理部170は、入力操作部としてのタッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aで、郵便物の種別を示す識別情報が設定された場合、その識別情報と計量部による郵便物の重量情報、または、その識別情報と郵便物のサイズ情報(定型、定形外、縦サイズ、横サイズ、高さサイズなど)と運送距離に基づいて、郵便物の郵便料金を確定し、当該郵便料金94と印字データ99とを関連付けて記憶部11に記憶する処理を行う。
【0066】
発行モード処理部190は、ラベル未貼付で、且つ、記憶部11に重量情報を登録済みのラベル貼付対象の郵便物に関し、その郵便物に貼付するラベルを発行する処理を行う。
【0067】
詳細には、発行モード処理部190は、記憶部11から読み出した印字データ99を、タッチパネル203のラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示した状態で、その印字データ99が選択された場合、印字部3により、印字データ99を台紙レスラベルロール1から繰出されたラベル用紙1aに印字することで、ラベルLを発行する処理を行う。
【0068】
また、発行モード処理部190は、
図1に示したように、記憶部11から読み出した、ラベル未貼付の郵便物に貼付するラベルに関する印字データ99や、郵便物の画像情報、重量情報などを関連付けて候補画像(P1、P2、P3)として、ラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示する。発行モード処理部190は、ラベル発行操作領域203Bに候補画像(P1、P2、P3)を選択可能に表示した状態で、その画像情報918または印字データ99が選択された場合、印字部3により、印字データ99をラベル用紙1aに印字することで、ラベルLを発行する処理を行う。
【0069】
また、制御部10は、入力操作部としてのタッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aとラベル発行操作領域203Bとを入れ替え可能に制御する。詳細には、制御部10は、表示形式切替ボタンP20、P21が操作されたことを検出した場合、上記郵便情報入力操作領域203Aとラベル発行操作領域203Bとを入れ替える処理を行う。
【0070】
次に、制御部10の機能の一具体例を説明する。
図11は、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の制御部10の機能ブロック図である。
制御部10は、郵便物登録モード処理部170と、発行モード処理部190と、ラベル検出処理部195と、感熱温度制御部196と、などを有する。
【0071】
郵便物登録モード処理部170は、上述したように、郵便物に関する情報を郵便窓口端末装置100に登録する処理を行う。詳細には、郵便物登録モード処理部170は、計量処理部171と、撮像処理部172と、サイズ入力処理部173と、料金算出部174と、印字データ生成部175と、印字データ蓄積部182と、受領証発行処理部183と、引受証発行処理部184と、を有する。
【0072】
計量処理部171は、計量装置300の計量部301から入力された、郵便物などの物品の重量情報を記憶部11に記憶する。この際、計量処理部171は、郵便物の重量情報と、その郵便物の種別を示す識別情報などと関連付けて記憶部11に記憶する。
【0073】
撮像処理部172は、撮像部18で郵便物を撮像して得られた画像情報を記憶部11に記憶する。
【0074】
サイズ入力処理部173は、端末本体部200の入力部202やキーボード(不図示)などから入力された、郵便物などの物品のサイズ情報を、その郵便物の種別を示す識別情報90などと関連付けて記憶部11に記憶する。
【0075】
入力部202で入力された郵便物の縦、横、高さなどの大きさを示すサイズ情報(定型、定形外等も含む)を記憶部11に記憶する。
【0076】
料金算出部174は、郵便物の種別を示す識別情報(切手、はがき、手紙・書類(第一種郵便物〜第四種郵便物)、小包(ゆうパック)、書留、簡易書留など)、重量情報、サイズ情報(定型、定型外、縦サイズ、横サイズ、高さサイズなど)等に基づいて、その郵便物の郵便料金を算出する。料金算出部174は、算出した郵便料金と、郵便物の種別を示す識別情報などと関連付けて記憶部11に記憶する。
【0077】
印字データ生成部175は、印字部3などによりラベル用紙に印字する印字データを生成する。この際、印字データ生成部175は、郵便物の種別を示す識別情報、その郵便物に貼付するラベルのラベルフォーマット情報、郵便情報などに基づいて、その郵便物に貼付するラベルに関する印字データを生成する。
詳細には、印字データ生成部175は、証紙発行処理部176と、書留等ラベル処理部177と、追跡コード処理部178と、仕分けラベル処理部179と、配達日指定シール処理部180と、スタンプシール処理部181と、を有する。
【0078】
証紙発行処理部176は、郵便物の種別を示す識別情報、日付情報、郵便料金情報、赤色(朱色)などの規定の印字色情報に基づいて、証紙に関する印字データを生成する。
【0079】
書留等ラベル処理部177は、郵便物の種別を示す識別情報が、書留、簡易書留、現金書留、特定記録などの場合、その識別情報に応じた規定の画像、追跡番号、追跡番号を示すバーコード、印字色情報などに基づいて、書留等ラベルの追跡用バーコードラベルに関する印字データを生成する。
【0080】
追跡コード処理部178は、郵便物の種別を示す識別情報が、書留、簡易書留、現金書留、特定記録、速達などの場合、例えば、管理サーバ600などとデータ通信を行い、管理サーバ600のデータベースで一元管理された追跡番号を、書留等ラベル処理部177、仕分けラベル処理部179などに出力する。
尚、追跡番号は、上述した形態に限られるものではなく、追跡コード処理部178は、郵便局を識別する番号と、その郵便局の郵便局内サーバ501で発行されたローカル番号と、などに基づいて追跡番号を生成してもよい。
【0081】
仕分けラベル処理部179は、郵便物の種別を示す識別情報が宅配便などの場合、郵便番号、引受局(引受店舗)、引受番号、引受番号を示すバーコード、印字色情報など、に基づいて、仕分けラベルに関する印字データを生成する。
【0082】
配達日指定シール処理部180は、郵便物の種別を示す識別情報が宅配便などの場合、入力部202から入力された配達日情報などに基づいて、配達部指定シールに関する印字データを生成する。
【0083】
スタンプシール処理部181は、郵便物の種別を示す識別情報が、書留、簡易書留、現金書留、特定記録、速達などの場合、「書留」、「簡易書留」、「現金書留」、「特定記録」、「速達」などの文字を記したスタンプラベル(スタンプシール)に関する印字データを生成する。
【0084】
印字データ蓄積部182は、登録重量情報と、ラベルの印字データと、を関連付けてラベル未発行ファイル125として記憶部11に記憶する。また、詳細には、印字データ蓄積部182は、適宜必要に応じて、郵便物特定情報入力部としての撮像部18により入力された、表示部201の画面上で該郵便物を特定可能な郵便物特定情報(郵便物の画像情報など)と、登録重量情報と、ラベルの印字データと、などを関連付けてラベル未発行ファイル125として記憶部11に記憶する。
【0085】
受領証発行処理部183は、郵便物の各種情報に基づいて、ラベルロール1Rから繰出されたラベル用紙に印字発行部16により各種情報を印字することで、受領証を発行する処理を行う。
【0086】
引受証発行処理部184は、印字データを前記記憶部に記憶したとき、郵便物の種別を示す識別情報など、郵便物の各種情報に基づいて、ラベルロール1Rから繰出されたラベル用紙に印字発行部16により各種情報を印字することで、引受証を発行する処理を行う。
【0087】
発行モード処理部190は、詳細には、候補処理部191と、切替処理部192と、発行処理部193と、関連ラベル処理部194と、を有する。
【0088】
候補処理部191は、ラベル未貼付で、且つ、記憶部11に重量情報登録済みのラベル貼付対象の郵便物を、計量部により計量して重量情報を取得した場合、該重量情報を検索条件として、記憶部11に記憶されたラベル未発行ファイル125を検索し、重量情報と一致または近似する一つまたは複数の登録重量情報を抽出し、当該登録重量情報と、該登録重量情報に関連付けられた郵便物特定情報とを、計量部301により計量されたラベル貼付対象の郵便物の候補として表示部201に選択可能に表示する処理を行う。
【0089】
また、候補処理部191は、記憶部11に記憶されたラベル未発行ファイル125を検索し、重量情報と一致または近似する一つまたは複数の登録重量情報を抽出し、該登録重量情報に関連付けられた画像情報を、計量部301により計量されたラベル貼付対象の郵便物の候補として表示部201に選択可能に表示する処理を行う。
【0090】
図12は、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
図12を参照しながら、郵便窓口端末装置100の動作の一例を説明する。
【0091】
本実施形態では、一台の郵便窓口端末装置100を用いて、二人の郵便局員のうち一方の郵便局員が、
図1に示したように、タッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aで操作入力を行い、郵便窓口での郵便物引受け業務を行い、他方の郵便局員が、ラベル発行操作領域203Bで操作入力を行い、ラベル未貼付且つ記憶部11に登録済みの郵便物に貼付するラベルの発行に関する処理を、同時に並列に行う。
【0092】
ステップS11において、制御部10は、タッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aにおいて、識別情報、重量情報、サイズ情報などを表示入力操作を行う。
【0093】
ステップS13において、制御部10は、郵便料金を算出する処理を行う。詳細には、制御部10は、郵便物の種別を示す識別情報90が設定された場合、その識別情報と計量部301による郵便物の重量情報、または、その識別情報90とサイズ情報(定型、定形外、縦サイズ、横サイズ、高さサイズなど)と運送距離に基づいて、その郵便物の郵便料金を算出する。
【0094】
ステップS15において、上記郵便局員は、郵便窓口などで引受けた各郵便物それぞれについて郵便情報を入力し終えた場合、タッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aに表示された印字指示ボタン(不図示)を操作する。
詳細には、制御部10は、郵便情報入力操作領域203Aに印字指示ボタンを表示し、その印字指示ボタンが操作されたことを検出した場合、ラベル発行操作領域203Bにその旨を通知する画像を表示する(S31)。
【0095】
ステップS17において、制御部10は、印字データを生成する処理を行う。詳細には、上述したように、制御部10は識別情報90が示す郵便物の種別に対応したラベルのラベルフォーマット情報、郵便情報に基づいて印字データ99を生成する処理を行う。
【0096】
ステップS19において、制御部10は、印字データ99と識別情報とを関連付けて記憶部11に記憶する処理を行う。
【0097】
ステップS21において、制御部10は、郵便物の各種情報に基づいて、ラベルロール1Rから繰出されたラベル用紙に印字発行部16により各種情報を印字することで、受領証を発行する処理を行う。
【0098】
ステップS23において、制御部10は、郵便窓口などで引受けた全ての郵便物について郵便情報を入力し終えたと判断した場合、一連の郵便物の登録処理を終了し、それ以外の場合、ステップS11の処理に進む。
【0099】
ステップS31において、制御部10は、上述したように、印字指示を受信した場合、タッチパネル203のラベル発行操作領域203Bに、その旨を通知する画像を表示する。
【0100】
ステップS33において、制御部10は、ラベル未貼付且つ記憶部11に登録済みの郵便物に貼付するラベルに関する印字データ99などを、記憶部11から読み出す処理を行う。
【0101】
ステップS35において、制御部10は、
図1に示したように、記憶部11から読み出した、ラベル未貼付の郵便物に貼付するラベルに関する印字データ99や、郵便物の画像情報、重量情報などを含む候補画像(P1、P2、P3)をラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示する処理を行う。
【0102】
詳細には、ステップS37において、制御部10は、候補処理部191は、ラベル未貼付で、且つ、記憶部11に重量情報登録済みのラベル貼付対象の郵便物を、計量部301により計量して重量情報を取得した場合、その重量情報を検索条件として、記憶部11に記憶されたラベル未発行ファイル125を検索し、重量情報と一致または近似する一つまたは複数の登録重量情報を抽出し、当該登録重量情報と、該登録重量情報に関連付けられた郵便物特定情報とを、計量部301により計量されたラベル貼付対象の郵便物の候補として表示部201に選択可能に表示する処理を行う。
【0103】
ステップS39において、二人のうち他方の郵便局員は、ラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示された候補画像(P1、P2、P3)のうちから、所望のラベル未貼付の郵便物に関するものを選択する。詳細には、制御部10は、ラベル未貼付の郵便物に貼付するラベルに関する、所望の印字データ99を含む候補画像が選択された場合、印字部3により、その印字データ99を台紙レスラベルロール1から繰出されたラベル用紙1aに印字することで、ラベルLを発行する処理を行う。
【0104】
図13は、発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置により簡易書留の郵便に対して発行する複数種類のラベルの一例を示す図である。
例えば、
図1に示した候補画像(P1、P2、P3)のうち、候補画像P2が選択された場合、
図13に示したように、印字部3により証紙、簡易書留用の追跡番号バーコードラベル、簡易書留の文字を示すスタンプシールなどを順次発行する処理を行う。
上記郵便局員は、その郵便物に、郵便窓口端末装置100の印字部3から発行される、証紙、簡易書留用の追跡番号バーコードラベル、簡易書留の文字を示すスタンプシールなどを順次、その郵便物に貼付する。
【0105】
ステップS41において、制御部10は、記憶部11に記憶されている、全てのラベル未貼付の郵便物について処理が終了したか否かを判断し、その処理が終了したと判断した場合、一連のラベル発行処理を終了し、それ以外の場合、ステップS31の処理に進む。
【0106】
図14は、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100の表示切替に関する動作の一例を示すフローチャートである。
郵便窓口端末装置100は、操作入力部として複数のモードを有する。詳細には、操作入力部としてのタッチパネル203の1画面全領域に郵便情報入力操作領域203Aを設定する処理を行う第1のモードと、操作入力部としてのタッチパネル203の1画面全領域にラベル発行操作領域203Bを設定する処理を行う第2のモードと、操作入力部としてのタッチパネル203の全領域中、左半分領域に郵便情報入力操作領域203Aを設定し、右半分領域にラベル発行操作領域203Bを設定する処理を行う第3のモードと、操作入力部としてのタッチパネル203の全領域中、左半分領域にラベル発行操作領域203Bを設定し、右半分領域に郵便情報入力操作領域203Aを設定する処理を行う第4のモードと、を有する。
【0107】
ステップS51において、制御部10は、例えば、タッチパネル203に表示形式切替ボタンP20、P21などを表示し、その表示形式切替ボタンP20、P21が操作されたか否かを判断する。
制御部10は、表示形式切替ボタンP20、P21の操作に応じて、例えば、具体的には、表示形式切替ボタンP20、P21に対するタップ(押下)の回数などに基づいて、第1のモード(S53)、第2のモード(S55)、第3のモード(S57)、第4のモード(S57)の各モードに切り替える処理を行う。
【0108】
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100は、用紙ロールとしての所定の幅の台紙レスラベルロールから繰出された用紙(ラベル用紙)に、印字部3で印字を行った後、カッタ部4によりラベル用紙を断裁して、郵便物に貼付する枚葉状の印刷物としてのラベルLを発行する。
郵便窓口端末装置100は、郵便物の種別を示す識別情報90と、その識別情報が示す郵便物の種別に対応した各種フォーマット情報としてのラベルフォーマット情報と、郵便情報と、を関連付けて記憶する記憶部11と、郵便窓口で受けた郵便物に関する情報を操作可能に表示する郵便情報操作領域としての郵便情報入力操作領域203Aと、印刷物としてのラベルの発行に関する情報の表示と入力とを行うラベル発行操作領域(発行操作領域)203Bとを区分して設けた操作部としてのタッチパネル203と、郵便情報入力操作領域203Aとラベル発行操作領域203Bの操作を独立的に制御する制御部10と、を有する。
【0109】
制御部10は、郵便情報入力操作領域(郵便情報操作領域)203Aで、郵便物に関する情報の入力がなされると、該入力された郵便物に関する情報に基づいて印字データを生成し、該生成された印字データをラベル発行操作領域(発行操作領域)203Bに選択可能に表示し、前記選択可能に表示された印字データが選択されると、該選択された印字データに基づいて印刷物を発行する処理を行う。
詳細には、制御部10は、郵便情報入力操作領域203Aで、郵便物の種別を示す識別情報90が設定された場合、識別情報が示す郵便物の種別に対応したラベルのラベルフォーマット情報、郵便情報、などに基づいて印字データ99を生成して、印字データ99と識別情報90とを関連付けて記憶部11に記憶すると共に、記憶部11に記憶した、ラベル未貼付の郵便物に貼付するラベルに関する印字データ99を、ラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示した状態で、ラベル未貼付の郵便物に貼付するラベルに関する、所望の印字データ99が選択された場合、印字部3により、その印字データ99を台紙レスラベルロール1から繰出されたラベル用紙1aに印字することでラベルLを発行する処理を行う。
【0110】
例えば、二人の郵便局員が、一台の郵便窓口端末装置100を用いて同時に、並列に、異なる業務操作を行うことが可能である。詳細には、一方の局員が郵便情報入力操作領域203Aで、郵便物の情報を表示入力に関する処理を行う。他方の局員が、ラベル発行操作領域203Bで、ラベル未貼付且つ記憶部11に登録済みの郵便物に貼付するラベルの発行に関する処理を同時に並列に行うことができる。
こうすることで、郵便窓口の混雑時など、短時間に大量の郵便物を引き受ける場合であっても、二人の局員で、一台の郵便窓口端末装置100を使って、郵便物の情報を表示入力に関する処理と、郵便物に貼付するラベルの発行に関する処理を、同時に、並列処理を行うことが可能である。
【0111】
例えば、各局員一人に一台の端末装置を用意して設置する比較例と比べて、本発明に係る郵便窓口端末装置100は、郵便窓口など比較的狭いスペースに容易に設置可能である。
【0112】
また、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100は、郵便物の重量を計量する計量部301を更に有し、入力操作部としてタッチパネル203を採用している。
制御部10は、入力操作部としてのタッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aで、郵便物の種別を示す識別情報が設定された場合、その識別情報と計量部301による郵便物の重量情報、または、その識別情報とサイズ情報と運送距離に基づいて、その郵便物の郵便料金94を確定し、その郵便料金94とその郵便物に貼付するラベルの印字データ99とを関連付けて記憶部11に記憶する。
また、制御部10は、記憶部11から読み出した印字データ99を、タッチパネル203のラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示した状態で、選択候補中の所望の印字データ99が選択された場合、印字部3により、印字データ99を台紙レスラベルロール1から繰出されたラベル用紙1aに印字することでラベルを発行する処理を行う。郵便料金は証紙などに印字される。また、郵便料金は領収証などに記載される。
例えば、郵便情報入力操作領域203Aと、ラベル発行操作領域203Bは、タッチパネル203の一つの操作領域のうち左半分の領域、右半分の領域にそれぞれ配置されている。
【0113】
このため、二人のうち一方の郵便局員は、郵便情報入力操作領域203Aで、郵便窓口などで引受けた郵便物に関する情報、例えば、郵便物の種別を示す情報(書留、簡易書留、現金書留、速達、特定記録、宅配便など)、郵便物の重量情報、郵便物のサイズ情報、郵便物の運送距離などをタッチパネル203などにより入力すると、制御部10がそれら情報に基づいて郵便料金94を算出し、郵便料金94と印字データ99とを関連付けて記憶する。
他方の郵便局員は、ラベル未貼付の所望の郵便物にラベルを貼付するために、タッチパネル203のラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示された、記憶部11に記憶されているラベル未貼付の郵便物に関する印字データ99や郵便情報の候補の中から、所望の印字データ99を選択したとき、印字部3から発行される、上記所望の郵便物に貼付するラベルを、その郵便物に貼付する。
すなわち、郵便窓口での郵便物の引受け業務と、その引受けた郵便物に貼付するラベルを貼付する業務とを、一台の郵便窓口端末装置100を用いて、二人で並列に処理することができ、高効率で各業務を行わせることができる郵便窓口端末装置100を提供することができる。
【0114】
また、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100は、入力操作部としてのタッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aとラベル発行操作領域203Bとが入れ替え可能(切替可能)に構成されている。詳細には、制御部10は、オペレータなどにより、切替ボタンP20、P21が操作されたことを検出した場合、制御部10は、タッチパネル203の郵便情報入力操作領域203Aとラベル発行操作領域203Bとを切替える処理を行う。
すなわち、郵便物の引受け業務担当の郵便局員と、引受けた郵便物に貼付するラベルを貼付する業務を担当する郵便局員との位置が入れ替わった場合であっても、各郵便局員は移動後の位置で同じ業務を行うことができる。すなわち、各業務担当者の位置が入れ替えた場合であっても、短時間に各郵便情報入力操作領域203Aとラベル発行操作領域203Bとを簡単に入れ替え可能な郵便窓口端末装置100を提供することができる。
また、郵便窓口端末装置100の設置位置が移動して、各業務を行う位置が入れ替わった場合であっても、各郵便情報入力操作領域203Aとラベル発行操作領域203Bとを簡単に入れ替え可能な郵便窓口端末装置100を提供することができる。
【0115】
また、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100は、郵便物を撮像して画像情報を生成する撮像部18を有する。制御部10は、郵便情報入力操作領域203Aで、郵便物の種別を示す識別情報90が設定された場合、郵便物の画像情報918とその郵便物に貼付するラベルに関する印字データ99とを関連付けて記憶する。
そして、制御部10は、記憶部11から読み出した印字データ99および画像情報918を関連付けて、ラベル発行操作領域203Bに選択可能に表示した状態で、その画像情報918または印字データ99が選択された場合、印字部3により上記選択された印字データ99を台紙レスラベルロール1から繰出されたラベル用紙1aに印字することで、その郵便物に貼付するラベルLを発行する処理を行う。
詳細には、郵便物の引受け業務担当の郵便局員の操作により、例えば、郵便情報入力操作領域203Aに表示された、引受けた郵便物の画像情報と、その郵便物の種別を示す識別情報90と、その郵便物に貼付するラベルに関する印字データ99とを記憶部11に記憶させる。制御部10は、タッチパネル203のラベル発行操作領域203Bに、ラベル未貼付で、且つ、記憶部11に登録された郵便物に関する画像情報918と、その郵便物に貼付するラベルに関する印字データ99とが関連付けて、選択可能に表示している。ラベルの貼付業務を担当する郵便局員が、タッチパネル203のラベル発行操作領域203Bを見て、ラベル未貼付でラベル貼付対象の郵便物に関する、画像情報918および印字データ99を選択すると、その郵便物に貼付するラベルLが印字部3により印字発行される。
すなわち、郵便物の画像情報を用いることにより、ラベルの貼付業務を担当する郵便局員によるラベルの貼付ミスを低減することができる郵便窓口端末装置100を提供することができる。
【0116】
また、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100は、記憶部11が、郵便物の種別を示す識別情報と、その郵便物に貼付するラベルの種類を示すラベル種別情報と、該ラベル種別情報に対応したラベルの印字色情報と、を関連付けて記憶する。
制御部10は、台紙レスラベルロールから繰出されたラベル用紙に、記憶部11から読み出したラベル種別情報に関連付けられた印字色情報に応じた色で、印字発行部15により印字処理を行う。
このため、制御部10は、記憶部11から読み出した識別情報に関連付けられた印字色情報に基づいて、印字発行部15により多色の印字を行うことができ、簡単な構成で、郵便用の各種ラベルを発行することができる郵便窓口端末装置100を提供することができる。尚、印字発行部15は、多色印字できる構成であればよく、インクジェット式であってもよい。
【0117】
また、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100では、台紙レスラベルロール1は、一方の面側に、複数色の感熱発色層が形成され、各感熱発色層の発色温度がそれぞれ異なるように設定され、他方の面側に、郵便物に貼付される粘着層が形成された感熱式の台紙レスラベルロール1である。
制御部10は、台紙レスラベルロール1から繰出されたラベル用紙1aに、記憶部11から読み出したラベル種別情報に関連付けられた印字色情報に基づいて、印字発行部15の印字ヘッドであるサーマルヘッド152により、その印字色情報に応じた発色温度に制御して印字処理を行う。
詳細には、記憶部11は、ラベルの種類郵便物の種別を示す識別情報と、その識別情報が示す郵便物の種別に対応したラベルの印字色情報と、を関連付けて記憶しておいてもよい。
制御部10は、記憶部11から読み出した識別情報に関連付けられた印字色情報に基づいて、印字発行部15の印字ヘッドであるサーマルヘッド152により、台紙レスラベルロール1から繰出されたラベル用紙に、その印字色情報に応じた発色温度に制御して印字処理を行う。
このため、制御部10は、印字色情報に基づいて、台紙レスラベルロール1から繰出されたラベル用紙1aに、サーマルヘッド152により、ラベルの種類に応じた印字色情報に応じた発色温度に制御して、印字色情報に対応した色で印字されたラベルを発行することができ、簡単な構成で、郵便用の各種ラベルを発行することができる郵便窓口端末装置100を提供することができる。
【0118】
また、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100は、記憶部11が郵便物の種別、を示す識別情報90と、郵便物の種別により規定される、郵便物に貼付する種類の異なる複数のラベルのラベルフォーマット情報98と、郵便物への種類の異なる複数のラベルの発行順を示す発行順情報122と、を関連付けて記憶する。制御部10は、記憶部11から読み出した郵便物の種別を示す識別情報90に関連付けられた、発行順情報122およびラベルフォーマット情報、郵便情報97に基づいて、台紙レスラベルロールから繰出されたラベル用紙に、順次、印字発行部15により印字を行うことで、郵便物の種別を示す識別情報90に関連付けられた郵便物に貼付する種類の異なる複数のラベルの発行処理を行う。
このため、制御部10は、郵便物の種別を示す識別情報90が設定された場合、この識別情報90に関連付けられた発行順情報122に従って、各ラベルを順次発行するので、郵便窓口の郵便局員は、郵便物に対してどのラベルを判断するかの必要がなく、郵便局員は、郵便物に、郵便窓口端末装置100から発行された、ラベルを順番に印字するだけでよい。
すなわち、郵便物に貼付する各種ラベルの貼付ミスを防止可能な郵便窓口端末装置100を提供することができる。
【0119】
また、本発明の実施形態に係る郵便窓口端末装置100は、印字発行部15およびカッタ部4により印字発行されたラベルの取り除きを検出するラベル検出部6を有する。制御部10は、ラベル検出部6によりラベルの取り除きを検出したことを条件として、識別情報に関連付けられた郵便物に貼付する種類の異なる複数のラベルの発行処理を行う。
このため、ラベルが取り除かれた場合、識別情報に関連付けられた郵便物に貼付される所定のラベルを順次発行可能な郵便窓口端末装置100を提供することができる。
【0120】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。