特許第6042751号(P6042751)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6042751
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】UリンクおよびUコード
(51)【国際特許分類】
   H01R 31/08 20060101AFI20161206BHJP
   H01R 13/70 20060101ALI20161206BHJP
   H01R 31/06 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   H01R31/08 M
   H01R13/70
   H01R31/06 M
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-49888(P2013-49888)
(22)【出願日】2013年3月13日
(65)【公開番号】特開2014-175280(P2014-175280A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2016年2月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】599151776
【氏名又は名称】中国計器工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107467
【弁理士】
【氏名又は名称】員見 正文
(72)【発明者】
【氏名】高橋 純二
(72)【発明者】
【氏名】難波 貴之
(72)【発明者】
【氏名】野上 忠志
(72)【発明者】
【氏名】松永 毅
【審査官】 楠永 吉孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−186652(JP,A)
【文献】 特開2006−253006(JP,A)
【文献】 実開平03−026983(JP,U)
【文献】 特開2009−099439(JP,A)
【文献】 実開昭55−051731(JP,U)
【文献】 実開昭60−004017(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 31/06〜31/08
H01R 11/01
H01R 13/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2のプラグ差込片を備えたUコードが接続可能なUリンク(10)であって、
本体(10g)の表面の中央部に並設された、かつ、前記Uコードの前記第1および第2のプラグ差込片をそれぞれ差し込むための第1および第2の差込口(10X,10Y)と、
該本体の後面の下部から先端部が突出するように並設された第1および第2の機器側差込・差込受片(10a,10b)と、
前記本体の後面の上部から先端部が突出するように並設された第1および第2の回線側差込・差込受片(10c,10d)とを具備し、
前記第1の機器側差込・差込受片および前記第1の回線側差込・差込受片が、前記第1の差込口に差し込まれた前記Uコードの前記第1のプラグ差込片と電気的に接続可能とされており、
前記第2の機器側差込・差込受片および前記第2の回線側差込・差込受片が、前記第2の差込口に差し込まれた前記Uコードの前記第2のプラグ差込片と電気的に接続可能とされており、
前記第1の機器側差込・差込受片、前記第2の機器側差込・差込受片、前記第1の回線側差込・差込受片および前記第2の回線側差込・差込受片が1枚の導電板からそれぞれ構成されている、
ことを特徴とする、Uリンク。
【請求項2】
請求項1記載のUリンク(10)に接続可能なUコード(20)であって、
本体(20g)の前面の中央部から先端部が突出するように並設された第1および第2のプラグ差込片(20X,20Y)と、
前記本体に取り付けられた、かつ、第1および第2の導電部材を備えた、かつ、第1乃至第3のモードの切替が可能なスライドスイッチ(20i)と、
前記本体内に設けられた、かつ、先端部が前記スライドスイッチの前記第1および第2の導電部材にそれぞれ電気的に接続された第1および第2の可撓性コード(20j,20k)とを具備し、
前記第1のプラグ差込片が、第1の機器側導電部(20Xb1)および第1の回線側導電部(20Xb2)を第1の絶縁板(20Xa)の両側面にそれぞれ取り付けた構成とされており、
前記第2のプラグ差込片が、第2の機器側導電部(20Yb1)および第2の回線側導電部(20Yb2)を第2の絶縁板(20Ya)の両側面にそれぞれ取り付けた構成とされており、
前記スライドスイッチをスライドさせてモードを前記第1のモードにした場合には、前記第1の導電部材が前記第1の機器側導電部にのみ電気的に接続するとともに、前記第2の導電部材が前記第2の機器側導電部にのみ電気的に接続し、
前記スライドスイッチをスライドさせてモードを前記第2のモードにした場合には、前記第1の導電部材が前記第1の機器側および回線側導電部にのみ電気的に接続するとともに、前記第2の導電部材が前記第2の機器側および回線側導電部にのみ電気的に接続し、
前記スライドスイッチをスライドさせてモードを前記第3のモードにした場合には、前記第1の導電部材が前記第1の回線側導電部にのみ電気的に接続するとともに、前記第2の導電部材が前記第2の回線側導電部にのみ電気的に接続するようにされている、
ことを特徴とする、Uコード。
【請求項3】
前記第1のプラグ差込片の前記第1の機器側導電部が、前記第1の絶縁板の前記第2のプラグ差込片と反対側の側面に取り付けられているとともに、末端部が該第1の絶縁板の末端部で該第1の絶縁板の前記第2のプラグ差込片側の側面の末端部に達するように折り返されており、
前記第1のプラグ差込片の前記第1の回線側導電部が、前記第1の絶縁板の前記第2のプラグ差込片側の側面に取り付けられているとともに、末端が前記第1の機器側導電部の末端と所定の間隔をもって離されており、
前記第2のプラグ差込片の前記第2の機器側導電部が、前記第2の絶縁板の前記第1のプラグ差込片と反対側の側面に取り付けられているとともに、末端部が該第2の絶縁板の末端部で該第2の絶縁板の前記第1のプラグ差込片側の側面の末端部に達するように折り返されており、
前記第2のプラグ差込片の前記第2の回線側導電部が、前記第2の絶縁板の前記第1のプラグ差込片側の側面に取り付けられているとともに、末端が前記第2の機器側導電部の末端と所定の間隔をもって離されている、
ことを特徴とする、請求項2記載のUコード。
【請求項4】
前記スライドスイッチが、上端部が前記本体の上面から突出するとともに下端部が該本体の下面から突出した棒状の形状を有し、
前記本体の上面および下面に、前記スライドスイッチを該本体の長手方向にスライド可能とするための貫通孔が形成されており、
前記本体の上面に、前記スライドスイッチの前記第1乃至第3のモードのスライド位置をそれぞれ示す3つの文字が記されている、
ことを特徴とする、請求項2または3記載のUコード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログ回線を使用した通信機器に装備された通信回線の試験などを行うのに好適なUリンクおよびUコードに関する。
【背景技術】
【0002】
電力会社では、たとえば、図3に示すように制御所監視制御装置1(以下、「制御所MP1」と称する。)と変電所遠方監視制御装置2(以下、「変電所TC2」と称する。)との間で通信回線試験を行う場合に、変電所TC2が運用中であるときには、試験員は、制御中継所情報配信装置3(以下、「制御中継所DX3」と称する。)と変電所TC2とを接続するジャック盤4からUリンク5を引き抜いて、同図に実線の矢印で示すようにジャック盤4の第1および第2の装置側差込口4a,4bにUコード7の第1および第2のプラグ差込片7X,7Yをそれぞれ差し込んで制御中継所DX3と模擬試験装置6(以下、「TCT6」と称する。)とを接続している。
【0003】
また、制御所MP1と変電所TC2との間で通信回線試験を行う場合に、制御所MP1が何らかの理由で使用できないときには、試験員は、ジャック盤4からUリンク5を引き抜いて、図3に破線の矢印で示すようにジャック盤4の第1および第2の回線側差込口4c,4dにUコード7の第1および第2のプラグ差込片7X,7Yをそれぞれ差し込んで変電所TC2とTCT6とを接続している。
【0004】
そのため、従来のUリンク5は、図4(a),(b)に示すように、導電性の第1および第2の機器側差込片5a,5bと、導電性の第1および第2の回線側差込片5c,5dと、導電性の第1および第2の差込受片5e,5fと、中空の直方体形状の本体5gとを具備する。
本体5gの表面の中央部には、第1および第2の差込口5X,5Yが並設されており、Uコード7の第1および第2のプラグ差込片7X,7Yをそれぞれ差し込めるようにされている。
第1および第2の機器側差込片5a,5bは、本体5gの後面の下部から先端部が突出するように並設されており、常時はジャック盤4の第1および第2の機器側差込口4a,4b(図3参照)にそれぞれ差し込まれている。
第1および第2の回線側差込片5c,5dは、本体5gの後面の上部から先端部が突出するように並設されており、常時はジャック盤4の第1および第2の回線側差込口4c,4d(図3参照)にそれぞれ差し込まれている。
第1の差込受片5eは、本体5g内に設けられており、第1の機器側差込片5aおよび第1の回線側差込片5cと電気的に接続されているとともに、第1の差込口5Xに差し込まれたUコード7の第1のプラグ差込片7Xが受容できるようにされている。
第2の差込受片5fは、本体5g内に設けられており、第2の機器側差込片5bおよび第2の回線側差込片5dと電気的に接続されているとともに、第2の差込口5Yに差し込まれたUコード7の第2のプラグ差込片7Yが受容できるようにされている。
【0005】
従来のUコード7は、図5(a)〜(d)に示すように、導電性の第1および第2のプラグ差込片7X,7Yと、導電性の第1および第2の接続片7a,7bと、中空の直方体形状の本体7gと、中空の矩形体形状の接続部7hとを具備する。
第1および第2のプラグ差込片7X,7Yは、本体7gの前面の中央部から先端部が突出するように並設されている。
第1および第2の接続片7a,7bは、本体7g内に設けられており、末端が接続部7hに固定され、先端が第1および第2のプラグ差込片7X,7Yの末端とそれぞれ電気的に接続されている。
接続部7hは、前面部が本体7gの裏面部に取り付けられており、後面から挿入されたTCT6とUコード7とを接続する2本の接続コード(図3参照)を第1および第2の接続片7a,7bとそれぞれ電気的に接続するようにされている。
【0006】
これにより、Uコード7の第1および第2のプラグ差込片7X,7Yをジャック盤4の第1および第2の装置側差込口4a,4bにそれぞれ差し込むと、制御中継所DX3とTCT6とをUコード7の第1および第2のプラグ差込片7X,7Y並びに第1および第2の接続片7a,7bと2本の接続コードとを介して接続することができる。
また、Uコード7の第1および第2のプラグ差込片7X,7Yをジャック盤4の第1および第2の回線側差込口4c,4dにそれぞれ差し込むと、変電所TC2とTCT6とをUコード7の第1および第2のプラグ差込片7X,7Y並びに第1および第2の接続片7a,7bと2本の接続コードとを介して接続することができる。
【0007】
なお、本出願人の一人は、下記の特許文献1で、機器側および回線側の各2端子のプラグと、その間を外部から差込み棒などの挿入・引抜きにより開閉する開閉手段と、2端子の一方に接続した測定用ソケット手段とを設け、差込み棒を有する測定用プラグの差込み棒の長さの設定によって開閉手段の開閉状態を制御することにより、操作が容易で確実かつ迅速に通信回線試験を行うことができる通信回線用Uリンクを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−186652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述したUリンク5では、ジャック盤4内には穴が開いているため、試験員がジャック盤4からUリンク5を引き抜くときにUリンク5が手から離れて落としてしまうと、Uリンク5が床より下に落ちてしまい探すのが大変であるという問題があった。
また、Uリンク5をジャック盤4に戻す際に試験員がUリンク5の第1および第2の機器側差込片5a,5bまたは第1および第2の回線側差込片5c,5dをジャック盤4の第1および第2の装置側差込口4a,4bまたは第1および第2の回線側差込口4c,4dに差し込まずにずらして差し込んでしまったままにシステムを復旧すると、警報を上げてしまうという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、Uリンクをジャック盤に差し込んだままUコードをUリンクに接続して通信回線試験などを行うことができるUリンクおよびUコードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のUリンクは、第1および第2のプラグ差込片を備えたUコードが接続可能なUリンク(10)であって、本体(10g)の表面の中央部に並設された、かつ、前記Uコードの前記第1および第2のプラグ差込片をそれぞれ差し込むための第1および第2の差込口(10X,10Y)と、該本体の後面の下部から先端部が突出するように並設された第1および第2の機器側差込・差込受片(10a,10b)と、前記本体の後面の上部から先端部が突出するように並設された第1および第2の回線側差込・差込受片(10c,10d)とを具備し、前記第1の機器側差込・差込受片および前記第1の回線側差込・差込受片が、前記第1の差込口に差し込まれた前記Uコードの前記第1のプラグ差込片と電気的に接続可能とされており、前記第2の機器側差込・差込受片および前記第2の回線側差込・差込受片が、前記第2の差込口に差し込まれた前記Uコードの前記第2のプラグ差込片と電気的に接続可能とされており、前記第1の機器側差込・差込受片、前記第2の機器側差込・差込受片、前記第1の回線側差込・差込受片および前記第2の回線側差込・差込受片が1枚の導電板からそれぞれ構成されていることを特徴とする。
本発明のUコードは、本発明のUリンク(10)に接続可能なUコード(20)であって、本体(20g)の前面の中央部から先端部が突出するように並設された第1および第2のプラグ差込片(20X,20Y)と、前記本体に取り付けられた、かつ、第1および第2の導電部材を備えた、かつ、第1乃至第3のモードの切替が可能なスライドスイッチ(20i)と、前記本体内に設けられた、かつ、先端部が前記スライドスイッチの前記第1および第2の導電部材にそれぞれ電気的に接続された第1および第2の可撓性コード(20j,20k)とを具備し、前記第1のプラグ差込片が、第1の機器側導電部(20Xb1)および第1の回線側導電部(20Xb2)を第1の絶縁板(20Xa)の両側面にそれぞれ取り付けた構成とされており、前記第2のプラグ差込片が、第2の機器側導電部(20Yb1)および第2の回線側導電部(20Yb2)を第2の絶縁板(20Ya)の両側面にそれぞれ取り付けた構成とされており、前記スライドスイッチをスライドさせてモードを前記第1のモードにした場合には、前記第1の導電部材が前記第1の機器側導電部にのみ電気的に接続するとともに、前記第2の導電部材が前記第2の機器側導電部にのみ電気的に接続し、前記スライドスイッチをスライドさせてモードを前記第2のモードにした場合には、前記第1の導電部材が前記第1の機器側および回線側導電部にのみ電気的に接続するとともに、前記第2の導電部材が前記第2の機器側および回線側導電部にのみ電気的に接続し、前記スライドスイッチをスライドさせてモードを前記第3のモードにした場合には、前記第1の導電部材が前記第1の回線側導電部にのみ電気的に接続するとともに、前記第2の導電部材が前記第2の回線側導電部にのみ電気的に接続するようにされていることを特徴とする。
ここで、前記第1のプラグ差込片の前記第1の機器側導電部が、前記第1の絶縁板の前記第2のプラグ差込片と反対側の側面に取り付けられているとともに、末端部が該第1の絶縁板の末端部で該第1の絶縁板の前記第2のプラグ差込片側の側面の末端部に達するように折り返されており、前記第1のプラグ差込片の前記第1の回線側導電部が、前記第1の絶縁板の前記第2のプラグ差込片側の側面に取り付けられているとともに、末端が前記第1の機器側導電部の末端と所定の間隔をもって離されており、前記第2のプラグ差込片の前記第2の機器側導電部が、前記第2の絶縁板の前記第1のプラグ差込片と反対側の側面に取り付けられているとともに、末端部が該第2の絶縁板の末端部で該第2の絶縁板の前記第1のプラグ差込片側の側面の末端部に達するように折り返されており、前記第2のプラグ差込片の前記第2の回線側導電部が、前記第2の絶縁板の前記第1のプラグ差込片側の側面に取り付けられているとともに、末端が前記第2の機器側導電部の末端と所定の間隔をもって離されていてもよい。
前記スライドスイッチが、上端部が前記本体の上面から突出するとともに下端部が該本体の下面から突出した棒状の形状を有し、前記本体の上面および下面に、前記スライドスイッチを該本体の長手方向にスライド可能とするための貫通孔が形成されており、前記本体の上面に、前記スライドスイッチの前記第1乃至第3のモードのスライド位置をそれぞれ示す3つの文字が記されていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明のUリンクおよびUコードは、Uコードのスライドスイッチによるモード切替により、第1の導電部材を第1の機器側導電部にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材を第2の機器側導電部にのみ電気的に接続するか、第1の導電部材を第1の機器側および回線側導電部にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材を第2の機器側および回線側導電部にのみ電気的に接続するか、第1の導電部材を第1の回線側導電部にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材を第2の回線側導電部にのみ電気的に接続するかを選択することができるため、Uリンクをジャック盤に差し込んだままUコードをUリンクに接続して通信回線試験などを行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施例によるUリンク10およびUコード20の構成を示す図であり、(a)はUリンク10の内部構造について説明するための図であり、(b)はUコード20の外部構造および内部構造について説明するための図である。
図2図1に示したUリンク10およびUコード20の電気的接続関係を示す図であり、(a)はモードが“常時”の場合の電気的接続関係を示す図であり、(b)はモードが“EQPT”の場合の電気的接続関係を示す図であり、(c)はモードが“LINE”の場合の電気的接続関係を示す図である。
図3】従来のUリンク5およびUコード7を用いた制御所MP1と変電所TC2との間の通信回線試験の方法について説明するための図である。
図4図3に示したUリンク5の構成を示す図であり、(a)はUリンク5の正面図、平面図および右側面図であり、(b)はUリンク5の本体5g内の構造を説明するための図である。
図5図3に示したUコード7の構成を示す図であり、(a)はUコード7の外部構造を示す平面図であり、(b)はUコード7の外部構造を示す正面図であり、(c)はUコード7の本体7g内の構造を示す平面図であり、(d)はUコード7の本体7g内の構造を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上記の目的を、Uリンクの第1の機器側差込・差込受片、第2の機器側差込・差込受片、第1の回線側差込・差込受片および第2の回線側差込・差込受片を1枚の導電板からそれぞれ構成し、また、Uコードの第1のプラグ差込片を電気的に絶縁された第1の機器側導電板および第1の回線側導電板を第1の絶縁板の両側面にそれぞれ取り付けた構成とするとともに、Uコードの第2のプラグ差込片を電気的に絶縁された第2の機器側導電板および第2の回線側導電板を第2の絶縁板の両側面にそれぞれ取り付けた構成として、スライドスイッチによって、第1の導電部材を第1の機器側導電板にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材を第2の機器側導電板にのみ電気的に接続するか、第1の導電部材を第1の機器側および回線側導電板にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材を第2の機器側および回線側導電板にのみ電気的に接続するか、第1の導電部材を第1の回線側導電板にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材を第2の回線側導電板にのみ電気的に接続するかを選択できるようにすることにより実現した。
【実施例1】
【0015】
以下、本発明のUリンクおよびUコードの実施例について図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施例によるUリンク10について説明する。
本実施例によるUリンク10は、図1(a)に示すように、1枚の導電板からそれぞれ構成された第1の機器側差込・差込受片10a、第2の機器側差込・差込受片10b、第1の回線側差込・差込受片10cおよび第2の回線側差込・差込受片10dを具備する点で、上述した従来のUリンク5と相違する。
【0016】
すなわち、従来のUリンク5では、第1の差込受片5eを第1の機器側差込片5aおよび第1の回線側差込片5cと常に電気的に接続しているとともに第2の差込受片5fを第2の機器側差込片5bおよび第2の回線側差込片5dと常に電気的に接続しているが(図4(b)参照)、本実施例によるUリンク10では、第1の差込受片5eを第2の機器側および回線側差込片5b,5d側と第2の機器側および回線側差込片5b,5dの反対側とに分けるとともに第2の差込受片5fを第1の機器側および回線側差込片5a,5c側と第1の機器側および回線側差込片5a,5cの反対側とに分けて、第1の差込受片5eの第2の機器側および回線側差込片5b,5dの反対側を第1の機器側差込片5aと常に電気的に接続することにより第1の機器側差込・差込受片10aを構成し、第1の差込受片5eの第2の機器側および回線側差込片5b,5d側を第1の回線側差込片5cと常に電気的に接続することにより第1の回線側差込・差込受片10cを構成し、第2の差込受片5fの第1の機器側および回線側差込片5a,5cの反対側を第2の機器側差込片5bと常に電気的に接続することにより第2の機器側差込・差込受片10bを構成し、第2の差込受片5eの第1の機器側および回線側差込片5a,5c側を第2の回線側差込片5dと常に電気的に接続することにより第2の回線側差込・差込受片10dを構成している。
【0017】
次に、本発明の一実施例によるUコード20について説明する。
本実施例によるUコード20は、図1(b)に示すように、以下に示す点で上述した従来のUコード7と相違する。
(1)第1および第2のプラグ差込片20X,20Yが、電気的に絶縁された導電板または導電膜を絶縁板の両側面にそれぞれ取り付けた構成とされている。
すなわち、第1のプラグ差込片20Xは、従来のUコード7の第1のプラグ差込片7Xと同様の形状および大きさの第1の絶縁板20Xaと、第1の絶縁板20Xaの第2のプラグ差込片20Yと反対側の側面に取り付けられた、かつ、末端部が第1の絶縁板20Xaの末端部で第1の絶縁板20Xaの第2のプラグ差込片20Y側の側面の末端部に達するように折り返された第1の機器側導電板20Xb1と、第1の絶縁板20Xaの第2のプラグ差込片20Y側の側面に取り付けられた、かつ、末端が第1の機器側導電板20Xb1の末端と所定の間隔をもって離された第1の回線側導電板20Xb2とから構成されている。
同様に、第2のプラグ差込片20Yは、従来のUコード7の第2のプラグ差込片7Yと同様の形状および大きさの第2の絶縁板20Yaと、第2の絶縁板20Yaの第1のプラグ差込片20Xと反対側の側面に取り付けられた、かつ、末端部が第2の絶縁板20Yaの末端部で第2の絶縁板20Yaの第1のプラグ差込片20X側の側面の末端部に達するように折り返された第2の機器側導電板20Yb1と、第2の絶縁板20Yaの第1のプラグ差込片20X側の側面に取り付けられた、かつ、末端が第2の機器側導電板20Yb1の末端と所定の間隔をもって離された第2の回線側導電板20Yb2とから構成されている。
【0018】
(2)従来のUコード7の第1および第2の接続片7a,7bの代わりに第1および第2の可撓性コード20j,20kが用いられているとともに、“EQPT”(装置側)、“常時”および“LINE”(回線側)の3つのモードの切替が可能なスライドスイッチ20iが本体20gの先端部側に取り付けられている。
【0019】
ここで、スライドスイッチ20iは、上端部がUコード20の本体20gの上面から突出するとともに下端部が本体20gの下面から突出した矩形棒状の形状を有し、試験員がスライドスイッチ20iの上端部および/または下端部に手で触れてスライドスイッチ20iを本体20gの長手方向に沿ってスライドすることにより3つのモードの切替ができるようにされている。
そのため、Uコード20の本体20gの上面および下面には、スライドスイッチ20iを本体20gの長手方向にスライド可能とするための貫通孔が形成されているとともに、本体20gの上面には、スライドスイッチ20iの3つのモードのスライド位置をそれぞれ示す“EQPT”、“常時”および“LINE”の文字が記されている。
【0020】
また、スライドスイッチ20iの中央部には第1および第2の導電部材が組み込まれており、スライドスイッチ20iをスライドさせてモード=“EQPT”にした場合には第1の導電部材が第1の機器側導電板20Xb1にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材が第2の機器側導電板20Yb1にのみ電気的に接続し、スライドスイッチ20iをスライドさせてモード=“常時”にした場合には第1の導電部材が第1の機器側および回線側導電板20Xb1,20Xb2にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材が第2の機器側および回線側導電板20Yb1,20Yb2にのみ電気的に接続し、スライドスイッチ20iをスライドさせてモード=“LINE”にした場合には第1の導電部材が第1の回線側導電板20Xb2にのみ電気的に接続するとともに第2の導電部材が第2の回線側導電板20Yb2にのみ電気的に接続するようにされている。
【0021】
第1および第2の可撓性コード20j,20kの先端部は、スライドスイッチ20iの第1および第2の導電部材にそれぞれ電気的に接続されている。
【0022】
これにより、スライドスイッチ20iをスライドさせてモード=“常時”にした場合には、図2(a)に示すように、スライドスイッチ20iの第1の導電部材が第1の機器側および回線側導電板20Xb1,20Xb2にのみ電気的に接続するため、Uコード20をUリンク10に差し込むことにより、Uリンク10の第1の機器側差込・差込受片10aおよび第1の回線側差込・差込受片10cを電気的に接続させることができるとともに、スライドスイッチ20iの第2の導電部材が第2の機器側および回線側導電板20Yb1,20Yb2にのみ電気的に接続するため、Uコード20をUリンク10に差し込むことにより、Uリンク10の第2の機器側差込・差込受片10bおよび第2の回線側差込・差込受片10dを電気的に接続させることができる。
【0023】
また、スライドスイッチ20iをスライドさせてモード=“EQPT”にした場合には、図2(b)に示すように、スライドスイッチ20iの第1の導電部材が第1の機器側導電板20Xb1にのみ電気的に接続するため、Uコード20をUリンク10に差し込むことにより、Uリンク10の第1の機器側差込・差込受片10aと第1の可撓性コード20jとを電気的に接続させることができるとともに、スライドスイッチ20iの第2の導電部材を第2の機器側導電板20Yb1にのみ電気的に接続させることができるため、Uコード20をUリンク10に差し込むことにより、Uリンク10の第2の機器側差込・差込受片10bと第2の可撓性コード20kとを電気的に接続させることができる。
その結果、図3に示したように制御所MP1と変電所TC2との間で通信回線試験を行う場合に、変電所TC2が運用中であるときには、試験員は、ジャック盤4からUリンク10を引き抜くことなく、Uリンク10の第1および第2の差込口10X,10YにUコード20の第1および第2のプラグ差込片20X,20Yをそれぞれ差し込むことにより、制御中継所DX3とTCT6とを電気的に接続して通信回線試験を行うことができる。
【0024】
さらに、スライドスイッチ20iをスライドさせてモード=“LINE”にした場合には、図2(c)に示すように、スライドスイッチ20iの第1の導電部材が第1の回線側導電板20Xb2にのみ電気的に接続するため、Uコード20をUリンク10に差し込むことにより、Uリンク10の第1の回線側差込・差込受片10cと第1の可撓性コード20jとを電気的に接続させることができるとともに、スライドスイッチ20iの第2の導電部材が第2の回線側導電板20Yb2にのみ電気的に接続するため、Uコード20をUリンク10に差し込むことにより、Uリンク10の第2の回線側差込・差込受片10dと第2の可撓性コード20kとを電気的に接続させることができる。
その結果、図3に示したように制御所MP1と変電所TC2との間で通信回線試験を行う場合に、制御所MP1が何らかの理由で使用できないときには、試験員は、ジャック盤4からUリンク10を引き抜くことなく、Uリンク10の第1および第2の差込口にUコード20の第1および第2のプラグ差込片20X,20Yをそれぞれ差し込むことにより、変電所TC2とTCT6とを電気的に接続して通信回線試験を行うことができる。
【0025】
以上説明したように、本実施例によるUリンク10およびUコード20を用いることにより、Uリンク10をジャック盤4に取り付けたままUコード20をUリンク10に接続してスライドスイッチ20iをスライドさせてモード切替を行うだけで「接続状態/切離し状態」の切替および試験対象「装置側/回線側」の切替をより安全かつ簡易に実施することができる。
【符号の説明】
【0026】
1 制御所MP
2 変電所TC
3 制御中継所DX
4 ジャック盤
4a,4b 第1および第2の装置側差込口
4c,4d 第1および第2の回線側差込口
5 Uリンク
5X,5Y 第1および第2の差込口
5a,5b 第1および第2の機器側差込片
5c,5d 第1および第2の回線側差込片
5e,5f 第1および第2の差込受片
5g 本体
6 TCT
7 Uコード
7X,7Y 第1および第2のプラグ差込片
7a,7b 第1および第2の接続片
7g 本体
7h 接続部
10 Uリンク
10X,10Y 第1および第2の差込口
10a,10b 第1および第2の機器側差込・差込受片
10c,10d 第1および第2の回線側差込・差込受片
10g 本体
20 Uコード
20X,20Y 第1および第2のプラグ差込片
20Xa,20Ya 第1および第2の絶縁板
20Xb1,20Xb2 第1および第2の機器側導電板
20Yb1,20Yb2 第1および第2の回線側導電板
20g 本体
20h 接続部
20i スライドスイッチ
20j,20k 第1および第2の可撓性コード
図1
図2
図3
図4
図5