特許第6042757号(P6042757)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本発條株式会社の特許一覧

特許6042757識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置
<>
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000002
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000003
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000004
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000005
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000006
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000007
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000008
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000009
  • 特許6042757-識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6042757
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】識別媒体、コード情報の読み取り方法、コード情報の読み取り装置、識別媒体の製造方法、および識別媒体の製造装置
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/06 20060101AFI20161206BHJP
   B42D 25/364 20140101ALI20161206BHJP
   B42D 25/382 20140101ALI20161206BHJP
   G06K 7/12 20060101ALI20161206BHJP
   G02B 5/32 20060101ALI20161206BHJP
   G02B 5/30 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   G06K19/06 140
   G06K19/06 065
   B42D15/10 364
   B42D15/10 382
   G06K7/12
   G02B5/32
   G02B5/30
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-58716(P2013-58716)
(22)【出願日】2013年3月21日
(65)【公開番号】特開2014-182767(P2014-182767A)
(43)【公開日】2014年9月29日
【審査請求日】2015年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096884
【弁理士】
【氏名又は名称】末成 幹生
(72)【発明者】
【氏名】星野 秀一
(72)【発明者】
【氏名】竹内 逸雄
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 聖也
(72)【発明者】
【氏名】井田 亘
【審査官】 甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−293729(JP,A)
【文献】 特開平05−278380(JP,A)
【文献】 特開2012−022381(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 19/00 −19/18
B42D 25/364
B42D 25/382
G06K 7/00 − 7/14
G06K 17/00
G02B 5/30 − 5/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
観察される側の面から順に、
可視光帯域の第1の波長の円偏光を選択的に反射する特性を有し、ホログラム加工が施されたコレステリック液晶層と、
前記第1の波長と異なる波長の赤外光を吸収または反射するインクにより構成されたコード情報が印刷されたコード印刷層と
が配置され、
観察する側から見て、前記ホログラム加工が施された領域と前記コード印刷層の前記インクが印刷された領域とが少なくとも一部において重なった位置にあることを特徴とする識別媒体。
【請求項2】
前記コレステリック液晶層と前記コード印刷層との間に可視光を吸収し、前記赤外光を透過する材質の隠蔽層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の識別媒体。
【請求項3】
前記コード印刷層を構成するインクが可視光に対して透明で赤外光に対して透明でない材質であることを特徴とする請求項1または2に記載の識別媒体。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体に赤外光を照射するステップと、
前記コード印刷層からの前記赤外光の反射光に基づき前記コード情報を得るステップと
を有することを特徴とするコード情報の読み取り方法。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体に赤外光を照射する赤外光照射部と、
前記コード印刷層からの前記赤外光の反射光に基づき前記コード情報を得るコード情報読み取り部と
を備えることを特徴とするコード情報の読み取り装置。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体の製造方法であって、
基材の上に前記コード印刷層を印刷する印刷ステップと、
前記基材の前記コード印刷層が印刷された面の側に前記コレステリック液晶層を貼り合わせるステップと
を有することを特徴とする識別媒体の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体を製造する装置であって、
基材の上に前記コード印刷層を印刷する印刷部と、
前記基材の前記コード印刷層が印刷された面の側に前記コレステリック液晶層を貼り合わせる貼り合わせ部と
を備えることを特徴とする識別媒体の製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品、パスポート、書類、各種カード、パス、紙幣、金券、証券、証書、商品券、絵画、切符、公共競技投票券、音楽や映像が記録された記録媒体、コンピュータソフトウェアが記録された記録媒体、各種部品、各種製品、衣料品およびそれらのパッケージ等の真正性(真贋性)を識別するための識別媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1および2には、赤外吸収材料で形成されたコードを赤外透過材料で隠蔽し、赤外光の照射でコードを読み取る技術が記載されている。特許文献3には、蛍光印刷をコレステリック液晶で被覆する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−133743号公報
【特許文献2】特開2013−33447号公報
【特許文献3】特開2012−22381号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1や2の技術では、通常の複写での複製(コピー)を不可能にしているが、原理が分れば特定の波長を照射することにより、読み取りや複製が可能となる。また、目視による識別性が得られず、コードを偽造された場合の真贋の判定ができない。また、意匠性の点で劣っている。特許文献3の技術では、蛍光現象を利用しているので、コスト、信頼性、耐久性の点で更なる改善が求められる。このような背景において、本発明は、コード表示を備えた構造において、目視で観察した場合の真贋判定が可能で、更にコスト、信頼性、耐久性の点で優れている識別媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、観察される側の面から順に、可視光帯域の第1の波長の円偏光を選択的に反射する特性を有し、ホログラム加工が施されたコレステリック液晶層と、前記第1の波長と異なる波長の赤外光を吸収または反射するインクにより構成されたコード情報が印刷されたコード印刷層とが配置され、観察する側から見て、前記ホログラム加工が施された領域と前記コード印刷層の前記インクが印刷された領域とが少なくとも一部において重なった位置にあることを特徴とする識別媒体である。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、可視光の一部がコレステリック液晶層により反射されるので、目視で見た場合に、コードの印刷内容(例えば、2次元バーコード表示)がコレステリック液晶層からのホログラム像を含んだ反射光により邪魔され、コード印刷層の内容が視認できない。したがって、通常の複写や撮影によるコード印刷層の印刷内容の読み取りができない状態とできる。また、コレステリック液晶層が可視光の一部を選択反射する設定であり、赤外光はコレステリック液晶層を透過する。よって、赤外光を照射した場合、当該赤外光はコレステリック液晶層を透過し、コード印刷層の印刷内容を検出することができる。なお、コレステリック液晶層とコード印刷層の間に他の層が存在していてもよいし、存在していなくてもよい。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コレステリック液晶層と前記コード印刷層との間に、可視光を吸収し前記赤外光を透過する材質の隠蔽層が形成されていることを特徴とする。請求項2に記載の発明によれば、隠蔽層が可視光を吸収するので、可視光が当たっている状態における目視、複写あるいは撮影をした場合に、コード印刷を見えなくすることができる。また、目視した場合に隠蔽層がコレステリック液晶層の背後光吸収層として機能するので、コレステリック液晶層からの反射光を優先的に視認することができ、鮮明なホログラム像を観察することができる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記コード印刷層を構成するインクが可視光に対して透明で赤外光に対して透明でない材質であることを特徴とする。請求項3に記載の発明によれば、可視光が当たっている状態における目視、複写あるいは撮影をした場合に、コード印刷が透明で見えない効果が更に顕著に得られる。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体に赤外光を照射するステップと、前記コード印刷層からの前記赤外光の反射光に基づき前記コード情報を得るステップとを有することを特徴とするコード情報の読み取り方法である。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体に赤外光を照射する赤外光照射部と、前記コード印刷層からの前記赤外光の反射光に基づき前記コード情報を得るコード情報読み取り部とを備えることを特徴とするコード情報の読み取り装置である。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体の製造方法であって、基材の上に前記コード印刷層を印刷する印刷ステップと、前記基材の前記コード印刷層が印刷された面の側に前記コレステリック液晶層を貼り合わせるステップとを有することを特徴とする識別媒体の製造方法である。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体を製造する装置であって、基材の上に前記コード印刷層を印刷する印刷部と、前記基材の前記コード印刷層が印刷された面の側に前記コレステリック液晶層を貼り合わせる貼り合わせ部とを備えることを特徴とする識別媒体の製造装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、目視で観察した場合の真贋判定が可能で、更にコスト、信頼性、耐久性の点で優れている識別媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態の識別媒体の側断面図である。
図2】実施形態の識別媒体の側断面図である。
図3】実施形態の識別媒体の側断面図である。
図4】実施形態のコード読み取り装置のブロック図である。
図5】コードの読み取り方法の手順の一例を示すフローチャートである。
図6】実施形態の識別媒体の正面図(A)と側断面図(B)および(C)である。
図7】紙ラベル部をセパレータに貼り付けた状態を示す正面図と側面図である。
図8】ホログラムラベル部をセパレータに貼り付けた状態を示す正面図と側面図である。
図9】識別媒体の製造装置の一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
1.第1の実施形態
(構成)
図1には、実施形態の識別媒体100が示されている。識別媒体100は、基材101を有している。基材101は、厚さが10〜200μm程度であり、赤外光を反射する材質のフィルム状の材料により構成されている。基材101としては、白色等の明るい色の樹脂フィルムや紙材料が用いられる。基材101の上には、コード印刷層102が設けられている。コード印刷層102は、バーコード、2次元バーコード、文字コード、その他の既知のコード表示が赤外光を吸収するインクを用いて印刷された印刷層である。赤外光を吸収するインクとしては、カーボンやフタロシアニン等を材料としたインクが用いられる。コード印刷層102の厚さは、読み取りに支障がない範囲であれば任意である。赤外光としては、用いる材質や光源に応じて選択されるが、例えば、780nm〜1,000nmの範囲が選択する場合が挙げられる。
【0016】
図1において、符合102aがコード印刷層102を構成するインクが乗っている部分であり、符合102bが当該インクが乗っていない部分である。なお、コード印刷層102を構成するインクは、赤外光を反射する特性のものであってもよい。この場合、基材101として、赤外光を吸収する材質のものを用いる。
【0017】
コード印刷層の上には、コレステリック液晶層103が設けられている。コレステリック液晶層103は、厚さが1〜10μm程度であり、右旋回または左旋回の可視光帯域(例えば、緑や赤、または可視光全域)の円偏光を選択反射する設定とされている。本発明では、選択反射する円偏光の旋回方向は限定されず、左右のいずれであっても構わない。
【0018】
コレステリック液晶103には、エンボス型を押し付けることで形成されたホログラム加工104が施されている。ホログラム加工104に起因して観察されるホログラム像の内容は、特に限定されないが、コード印刷層102と同時に見た際に、コード印刷層102の視認を阻害する内容とする。ホログラム加工104に起因して観察されるホログラム像の内容としては、文字、各種の模様、写真画像や絵画に基づいた画像、ロゴ、これらの複数を組み合わせた画像等が挙げられる。ホログラム加工104が施された領域とコード印刷層102のインクがある領域102aは、積層方法(観察が行われる光軸の方向)において、少なくとも一部が重なり、ホログラム加工104に起因するホログラムと、コード印刷層103の表示(例えば、2次元バーコード表示)とを同時に見た場合に、両者が少なくとも一部で重なり、コード印刷層103の視認がホログラムによって阻害される状態とされている。
【0019】
コレステリック液晶層103の上には、保護層105が設けられている。保護層105は、識別に用いる光を透過し、また透過する光の偏光の状態を乱さない性質の材料により形成されている。保護層105の材質としては、厚さが10〜100μm程度のTACフィルム等の樹脂材料が挙げられる。
【0020】
(機能)
識別媒体100は、保護層105の側が観察面となる。これは、他の実施形態でも同じである。まず、可視光が当たった状態において、目視や撮影による識別媒体100の観察を行う場合を説明する。この場合、コレステリック液晶層103からホログラム加工104に起因するホログラム像を構成する可視光帯域の反射光が選択的に反射される。このため、コード印刷層102が見えたとしても、コレステリック液晶層101からの反射光に起因するホログラム像に邪魔されて、印刷層104を正確に認識することはできない。
【0021】
また、右円偏光を透過させる円偏光フィルタ及び左円偏光を透過させる円偏光フィルタで観察した場合では、コレステリック液晶が右旋回の赤色を反射するものと仮定すると、右円偏光フィルタではホログラムの反射光は右円偏光となっているため、赤色のホログラム像を確認できるのに対して、左円偏光フィルタでは右円偏光を遮断するために、赤色のホログラム像は視認できない。この際の視認される画像の切り替わりから、識別媒体100の真贋の判定が可能となる。
【0022】
次に、赤外光を識別媒体100に照射した場合を説明する。この場合、保護層105の側から照射された赤外光は、コレステリック液晶層103を透過し、当該赤外光は、コード印刷層102に到達する。これは、コレステリック液晶の光学的な性質に由来する。すなわち、コレステリック液晶は、螺旋構造を有した液晶材料のピッチによって決まる特定の中心波長の右または左旋回の円偏光を選択的に反射する。この際、当該特定波長以外の円偏光、反射する円偏光と逆旋回の円偏光、および直線偏光は、当該コレステリック液晶を透過する。識別媒体100の場合、コレステリック液晶層103は、可視光を選択反射する特性に設定されている。したがって、赤外光は、コレステリック液晶層103を透過し、コード印刷層102に到達する。
【0023】
コード印刷層102に到達した赤外光は、インクがある部分で吸収され、インクが無い部分で反射される。ここで反射した赤外光は、入射時と逆の経路を辿ってコレステリック液晶層103を保護層105の側に透過する。したがって、識別媒体100から反射される赤外光を観察することで、コード印刷層102に形成されたコードを認識することができる。この際、例えば、赤外光を検出する光学読み取り装置を用いると、コード印刷層102のコード表示を読み取ることができる。すなわち、この例の場合、可視光が当たった環境下では、コレステリック液晶層103からの反射光が優勢となるが、赤外光を照射すると、コレステリック液晶層103が光学的に透明となり、コード印刷層102の内容が観察可能となる。
【0024】
(優位性)
識別媒体100は、可視光環境下におけるホログラムの観察において、ホログラムの精緻さや色合いによる真贋判定も可能となる。仮にコレステリック液晶層103を偽造したとしても、コレステリック液晶の成分や製造条件、ホログラム加工時における型押しの条件等の詳細がわからなければ、液晶ピッチやホログラム加工104の状態を模倣することは技術的に困難であり、微妙な色合いの具合やホログラムの見え方の具合が同じものを得ることは困難である。したがって、コード印刷層102のコード表示を模倣したとしても、コレステリック液晶層103の見え具合から識別媒体100の真贋判定を行うことができる。
【0025】
また、コレステリック液晶層102は、見る角度を垂直な方向から徐々に斜めに傾けてゆくと、観察される色が短波長側にシフトするカラーシフトを示す。このカラーシフトによる真贋の判定も行える。また、ホログラムは意匠性に優れるので、意匠性に優れた識別媒体を得ることができる。また、簡素な構造であり、更に時間の経過に従い特性が変化するような材料を用いず、高コストな材料を用いないので、低コスト、信頼性、耐久性の点で有利となる。以上の優位性は、識別媒体200と300の場合も同じである。
【0026】
なお、仮に、コレステリック液晶層103の代わりに、可視光を遮断し、赤外光を透過する材質を配置した場合、ホログラムやカラーシフト及び円偏光フィルタを利用した目視での真贋判定ができないので、読み取ったコードが偽造されたものか否かを判定することができない。また、ホログラムのような高い意匠性は得られない。
【0027】
2.第2の実施形態
(構成)
図2には、実施形態の識別媒体200が示されている。なお、以下の説明において、図1の識別媒体100と同じ部分については、図1に関連して説明した内容と同じである。識別媒体200では、図1の識別媒体100におけるコード印刷層102とコレステリック液晶層103との間に隠蔽層121が追加されている。
【0028】
隠蔽層121は、厚さが1〜10μm程度であり、赤外光は透過し、可視光に対しては不透明な材質により構成されている。すなわち、隠蔽層121は、赤外光は透過し、可視光を吸収する材質で構成されている。この例では、隠蔽層121を目視すると、黒や濃紺等の暗色を背景に鮮明なホログラム像が見え、且つ、赤外光が照射された状態で赤外光の画像を撮像すると、隠蔽層121を赤外光が透過するので、コード印刷層102を撮像することができる。隠蔽層121を構成する材料としては、カーボン非含有の顔料や染料を挙げることができる。なお、隠蔽層121は、全面に存在していてもよいが、特定のパターンで形成されていてもよい。
【0029】
(機能)
まず、可視光が当たった状態において、目視や撮影による識別媒体200の観察を行う場合を説明する。この場合、コレステリック液晶層103からの可視光の反射光のみが観察される。これは、コレステリック液晶層を透過した可視光は、隠蔽層121で吸収されるからである。したがって、可視光が当たった状態でコード印刷層102が観察できない傾向が実施形態1の場合よりも顕著になる。また、隠蔽層121が背後光吸収層となるので、コレステリック液晶層121からの反射光が優先的に観察され、鮮明なホログラム像を観察することができる。仮に、隠蔽層121がない場合、あるいは隠蔽層121が可視光帯域で暗色に見えず、反射性の性質である場合、コレステリック液晶層103の背後からの反射光も観察されるので、コレステリック液晶層121の反射光(つまりホログラム像)の見た目の鮮明さは、本実施形態の場合に比較して低くなる。
【0030】
なお、隠蔽層121が特定のパターンであり、一部透明な部分がある場合、一部コード印刷層102が見えるが、可視光が当たった状態でコード印刷層102が観察し難くなる優位性は得られる。
【0031】
そして、赤外光を照射した状態で観察すると、赤外光がコレステリック液晶層103と隠蔽層121を透過し、更にコード印刷層102の印刷パターンが赤外光を吸収するので、コード印刷層102を優先的に観察することができる。よって、例えば赤外光を検知するリーダを用いて、コード印刷層102のコードを読み取ることができる、
【0032】
(変形例)
隠蔽層121を2層構造としてもよい。この場合、隠蔽層121を観察者側のコード表示層と被着体側(貼り付ける側)の可視光反射光層とで構成する。ここで、コード表示層には、可視光を吸収し、赤外光を透過する材料のインクを印刷したコード表示(例えば、2次元バーコード)が形成される。可視光反射層は、可視光帯域を反射し、赤外光を透過する材料で構成する。この場合、仮にコレステリック液晶層103が右円偏光を反射する設定であるとすると、可視光が当たった環境下で直視した場合にホログラム像に邪魔されて隠蔽層121のコード表示層のコードが読み取れない。そして、可視光が当たった環境下で左円偏光フィルタを介して観察すると、ホログラム像が消え、隠蔽層121のコード表示層のコードが読み取れる。そして、上記2層構造を有する隠蔽層121は、赤外光に対して透明なので、赤外光を用いたコード印刷層102のコードの読み取りは、隠蔽層121が1層構造の場合と同様に行える。
【0033】
この態様によれば、可視光による隠蔽層121のコードの読み取りと、赤外光によるコード印刷層102のコードの読み取りとを行うことができる。なお、2層構造とした隠蔽層121において、コード表示層の印刷を、可視光を反射し、赤外光を透過する材質によるものとし、2層目(コード印刷層の背後)を、可視光を吸収し、赤外光を透過する材質によるものとしてもよい。
【0034】
3.第3の実施形態
(構成)
図3には、実施形態の識別媒体300が示されている。なお、以下の説明において、図1の識別媒体100と同じ部分については、図1に関連して説明した内容と同じである。識別媒体300では、図1の識別媒体100におけるコード印刷層102の代わりにコード印刷層131が採用されている。
【0035】
コード印刷層131は、可視光は透過し、赤外光を吸収(または反射)する材質のインクにより構成されている。なお、コード印刷層131の印刷パターンは、コード印刷層102と同じである。図3において、符合131aの部分が、インクが乗っている部分であり、符合131bの部分が、インクが乗っていない部分である。
【0036】
識別媒体300において、コード印刷層131とコレステリック液晶層103の間に図2の隠蔽層121を配置してもよい。識別媒体300に隠蔽層121を配置すると、隠蔽層121がコレステリック液晶層103の背後光吸収層として機能するので、鮮明なホログラム像の観察が行える。
【0037】
(機能)
まず、可視光が当たった状態において、目視や撮影による識別媒体300の観察を行う場合を説明する。この場合、コレステリック液晶層121からの可視光の反射光のみが観察される。これは、コレステリック液晶層を透過した可視光は、コード印刷層131のインクのパターンを透過するので、コード印刷層131が観察できないからである。
【0038】
そして、赤外光を照射した状態で観察すると、赤外光がコレステリック液晶層103を透過し、更にコード印刷層131の印刷パターンが赤外光を吸収(または反射)するので、コード印刷層102を優先的に観察することができる。よって、例えば赤外光を検知するリーダを用いて、コード印刷層131のコードを読み取ることができる。
【0039】
4.第4の実施形態
(構成)
図4には、真贋判定機能付コード読み取り装置400が示されている。真贋判定機能付コード読み取り装置400は、識別媒体100〜300の真贋判定、および識別媒体100〜300からのコードの読み取りを行う機能を有する。
【0040】
真贋判定機能付コード読み取り装置400は、発光部401、円偏光フィルタ切り替え部402、撮像部403、コード解読部404、画像表示部405および制御部406を備えている。発光部401は、赤の光(可視光)を発光する第1の発光部、赤外光の発光を行う第2の発光部を備えている。各発光部は、対応する波長の光を発光するLED等の発光素子とレンズ等の光学系を備えている。また、必要に応じて配置された透過波長の帯域を制限する光学フィルタを備えている。発光部401から、赤の光および赤外光から選択された光が対象物である識別媒体に照射される。
【0041】
円偏光フィルタ切り替え部402は、右円偏光を選択的に透過する右円偏光フィルタまたは左円偏光を選択的に透過する左円偏光フィルタを備え、スルーモード、右または左円偏光フィルタを光路に挿入するモードを選択することが可能とされている。
【0042】
撮像部403は、赤外光に感度を有するCCDカメラ等によって構成され、円偏光フィルタ切り替え部402を介して検出した赤外検出光を画像データに変換する。コード解読部404は、コードデコード部であり、撮像部403が撮像した赤外画像の画像データから、コード表示が示す情報を得る。画像表示部405は、撮像部403が撮像した画像の表示、コード解読部404が解読したコードの内容の表示、当該コードの内容に基づく各種情報の表示(たとえば、ID確認の有無等の表示)を行う。
【0043】
制御部406は、真贋判定機能付コード読み取り装置400の動作を制御するコンピュータであり、後述する処理の手順を実行する。制御部406は、CPU、メモリ、各種のインターフェースを備え、メモリには、制御動作を実行するためのプログラムが格納されている。
【0044】
(機能)
真贋判定機能付コード読み取り装置400を用いて識別媒体200の真贋判定とコードの読み取りを行う場合の一例を説明する。ここでは、コレステリック液晶層103が赤の右円偏光を選択的に反射する設定とされている場合の例を説明する。
【0045】
最初に、識別媒体200の真贋判定を行う例を説明する。図5に当該真贋判定の処理手順のフローチャートを示す。図5に示す処理を実行するためのプログラムは、制御部406のメモリに格納されており、適用な記憶領域に読み出されて制御部406によって実行される。なお、図5に示す処理を実行するためのプログラムを適用な記憶媒体に記憶させ、そこから提供される形態であってもよい。ここでは、図5の処理において、ホログラムが観察できたか否かの判定は、画像表示部405を見ている人間が行う。なお、画像認識技術を用いて、ホログラムの観察の有無の判定をソフトウェアにより行うことも可能である。
【0046】
処理が開始されると(ステップS501)、まず円偏光フィルタ切り替え部402において光路に右円偏光フィルタを挿入した状態として(ステップS502)、発光部401から赤色可視光を識別媒体200に照射する(ステップS503)。ここで、識別媒体200のホログラム加工104に起因するホログラムが見えれば、ステップS504からステップS505に進み、そうでなければ、観察対象の識別媒体200を偽物(あるいは偽物の可能性あり)と判定する(ステップS506)。また、ステップS504におけるホログラムの観察において、ホログラムの出来具合(精緻さや色合い)を観察することによる真贋判定も行われる。すなわち、ステップS504において、予め決められているホログラム像が観察されない場合、「規定のホログラムが観察されない」と判定され、観察対象の識別媒体200を偽物(あるいは偽物の可能性あり)と判定する(ステップS506)。この他にも、ホログラムを利用してコード情報を設けることにより、S504でコードの解読を行い、コードの解読ができた場合に真正と判定しステップS505に進み、コードの解読ができなかった場合にステップS506に進むフローを採用することもできる。
【0047】
真贋判定で偽物と判定されなかった場合、ステップS505に進む。ステップS505では、左円偏光フィルタが光路に挿入される。ステップS505の後、ステップS507に進み、ホログラムが観察できたか否か、を判定する。ここで、ホログラム観察できた場合、本来であれば左円偏光フィルタを介した観察では、コレステリック液晶層103からの右円偏光の反射光は見えないので、観察対象の識別媒体200を偽物(あるいは偽物の可能性あり)と判定する(ステップS506)。また、当該ホログラムが観察されなかった場合、ステップS508に進む。
【0048】
ステップS508では、円偏光フィルタ切り替え部402をスルーの状態(右円偏光フィルタを光路から退避させた状態)とし、更にステップ509に進む。ステップS509では、識別媒体200に照射される光が赤外光に切り替えられる。次に、赤外光を照射した状態で、識別媒体200を撮像した赤外画像の画像データをコード解読部404で解読し、コード印刷層102のコード内容(例えば、2次元バーコードのデータの内容)の解読が行われる(ステップS510)。
【0049】
次にコード印刷層102のコードの解読ができたか否か、が判定され(ステップS511)、コードの解読ができた場合、処理を終了し(ステップS512)、コードの解読ができなかった場合、エラー処理を行う(ステップS513)。ここで、コードの解読ができた場合、画像表示部405に解読した内容や解読ができた旨に関する表示が行われる。また、エラー処理が行われた場合、画像表示部405にエラーが生じた旨の表示が行われる。
【0050】
ここでは、コレステリック液晶層103が赤の右円偏光を選択的に反射する設定とされている場合の例を説明したが、コレステリック液晶層103が他の色を反射する設定であってもよい。この場合は、S503で照射する光の色を対応する色に変更する。また、コレステリック液晶層103が左円偏光を選択的に反射する設定であってもよい。この場合、ステップS502において左円偏光フィルタを光路に挿入し、ステップS505において右円偏光フィルタを光路に挿入する。
【0051】
(優位性)
本実施形態によれば、コレステリック液晶の特性を利用した真贋判定を行った上で、コードの読み取りを行うことができる。
【0052】
(変形例)
本実施形態において、円偏光フィルタによる観察は人手による事前確認を行い、コード読み取り機能部分に特化した装置を用いてもよい。具体的には図4の真贋判定機能付コード読み取り装置400において、円偏光フィルタ切り替え部402を削除し、また発光部401の可視光域の発光機能を削除した構成としてもよい。
【0053】
5.第5の実施形態
(構成)
図6(A)には、実施形態の識別媒体700を正面から見た状態が示されている。ここで、識別媒体700は、セパレータ(離型紙)701上に貼り付けられた状態が示されている。識別媒体700は、機械部品、電子部品、その他各種製品等(あるいはそのパッケージ)に貼り付けられて使用される。識別媒体700は、2次元コード表示702、2次元コード表示702に重ねて設けられたホログラム表示703を備えている。2次元コード表示は、例えば2次元バーコードであり、当該識別媒体が貼り付けられる対象物に係る各種の情報や当該対象物に関する情報を取得できるインターネットアドレス等の情報がコード化されて記憶されている。また、識別媒体700は、例えば製品名、製造メーカ、ロット番号、その他情報が印刷表示されたその他印刷表示704を備えている。
【0054】
図6(B)には、識別媒体700にセパレータ701を貼り付けた状態の断面構造が示されている。以下、識別媒体700の断面構造について説明する。識別媒体700は、基材紙712を基材としている。基材紙712の図の下面側には、粘着材料による粘着層711が設けられている。識別媒体700を対象物に貼り付ける際には、セパレータ701を粘着層711から剥がし、露出した粘着層711を対象物に接触させることで、対象物に識別媒体700を固定する。
【0055】
基材紙712の粘着層711が設けられた側と反対の側の面(図の上面)には、印刷により設けられた2次元コード表示702とその他印刷表示704を構成するインクの層が設けられている。2次元コード表示702は、図1〜3のコード印刷層102と同じインクを用いて形成されている。また、その他印刷表示704は、通常のインクにより構成されている。2次元コード表示702の上には、粘着層714を介して隠蔽層121と同様の材質により構成される隠蔽層716が配置されている。
【0056】
隠蔽層716の上には、コレステリック液晶層103と同様のコレステリック液晶層718が設けられている。コレステリック液晶層718には、ホログラム表示703を行なうためのホログラム加工703’が施されている。ホログラム表示703は、2次元コード表示702と重なる位置に形成されている。そして、コレステリック液晶層718の上には、TACフィルム等により構成される透明保護層719が設けられている。
【0057】
(製造方法)
図6(C)に示すように、セパレータ701に貼り付けられた識別媒体700は、紙ラベル部720と、ホログラムラベル部730とで構成されている。ここで、紙ラベル部720は、一方の面に2次元コード表示702とその他印刷表示704が設けられ、他方の面に粘着層711が設けられた基材紙712により構成されている。ホログラムラベル部730は、粘着層714、隠蔽層716、コレステリック液晶層718、透明保護層719により構成されている。この構成では、紙ラベル部720とホログラムラベル部730とを別に作り、粘着層714の粘着機能により、両者を合体させることで、識別媒体700を得る。
【0058】
図7には、複数の紙ラベル部720がリボン状のセパレータ701に貼り付けられ、テープ状にされた状態が示されている。図7(A)は、正面から見た様子であり、図7(B)は、ロール721に巻き取られた状態を示す側面図である。図8には、複数のホログラムラベル部730がリボン状のセパレータ731に貼り付けられ、テープ状にされた状態が示されている。図8(A)は、正面から見た様子であり、図8(B)は、ロール732に巻き取られた状態を示す側面図である。
【0059】
例えば、セパレータ731からホログラムラベル部730を剥がし、それを紙ラベル部720の2次元コード表示702の部分(図6参照)に貼り付けることで、図6に示すセパレータ701に貼り付けられた状態の識別媒体700が得られる。
【0060】
(製造装置)
図9には、図6に示すセパレータ701に識別媒体700が貼り付けられた構成を有する識別ラベルを製造する識別ラベル製造装置の一例が示されている。図9には、識別ラベル製造装置750が示されている。識別ラベル製造装置750には、図7のロール721が装着されている。ロール721には、複数の紙ラベル部720(図6(C)参照)が貼り付けられたセパレータ701が巻き取られている。ここで、セパレータ701には、ミシン目が設けられており、後に簡単に分離が可能な構造とされている。複数の紙ラベル部720が貼り付けられたセパレータ701は、ロール721から巻き出され、ガイドロール751を経て、ガイドロール752に至る。ガイドロール752に対向して印刷手段である印刷ヘッド753が配置されており、紙ラベル部720に対する印刷が可能とされている。印刷ヘッド753において印刷可能な内容は、図6の2次元コード表示702およびその他印刷表示704の一部または全部である。印刷ヘッド753としては、インクジェット方式や熱転写方式のものを挙げることができる。
【0061】
他方で、識別ラベル製造装置750には、図8のロール732が装着されている。ロール732には、粘着層714の粘着力により、複数のホログラムラベル部730(図6(C)参照)が貼り付いたリボン状のセパレータ731が巻き取られている。上述したロール721からのセパレータ701の巻き出しに同期させて、ロール732からのセパレータ731の巻き出しが行なわれる。
【0062】
ロール732から巻き出されたホログラムラベル部730を有したセパレータ731は、対向した一対のロールにより構成される貼り付けローラー754に送られ、そこで紙ラベル部720の2次元コード表示702およびその他印刷表示704が行われている面と接触する。この際、図6(C)に示すように、ホログラムラベル部730の粘着層714が紙ラベル部720の2次元コード表示702の部分に接触する。ここで、貼り付けローラー754から受ける圧力により、ホログラムラベル部730が紙ラベル部720に確実に貼り付けられる。なお、図6(C)には、図9のセパレータ731は図示されていない。この貼り付けは、粘着層714の粘着機能によって行われる。この際、粘着層714の材質に応じて熱や紫外光を照射し、粘着機能の発現を助長してもよい。ホログラムラベル部730を紙ラベル部720側に貼り付けした後のセパレータ731は、巻き取りロール755に巻き取られる。
【0063】
こうして、貼り付けローラー754において、図6(B)に示す識別媒体700の複数が、セパレータ701に固定された状態が得られ、それが識別ラベル製造装置750の外部に出力される。ここで、セパレータ701には、個々の識別媒体700をセパレータ701ごと切り離すことができるようにミシン目が入れられており、簡単な作業でセパレータ701に貼り付けられた状態のラベル状の識別媒体700を得ることができる。
【0064】
図9に示す識別ラベル700は、紙ラベル部720に対して、印刷ヘッド735においてリアルタイムに印刷を行いつつ、その印刷内容の読み取りに識別性を持たせるホログラムラベル部730を形成することができる。この作業は、識別対象となる製品の製造現場や流通現場(例えば、出荷のための包装を行なう現場)において可能である。例えば、製品の出荷が行なわれる施設内において、顧客ごとにカスタマイズされた多様な仕様の製品毎に対応する情報を印刷ヘッド753から2次元コード表示702として印刷し、その上に識別性を持たせるためのホログラム表示703を形成する作業が可能となる。
【0065】
(変形例)
図6の例では、紙ラベル部720の側に2次元コード表示を印刷しているが、ホログラムラベル部730の側に2次元コード表示を印刷する形態も可能である。この場合、隠蔽層716と粘着層714の間に符号702の2次元コード表示が設けられる。また、隠蔽層と2次元コード表示が同系色であれば、コレステリック液晶層718と隠蔽層716の間に符合702の2次元コード表示を設けることも可能である。ホログラムラベル部730の側に2次元コード表示を印刷する形態とした場合、ホログラムラベル部730の紙ラベル部720への貼り付け位置がシビアにならない優位性が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、真贋の識別を行うための技術に利用することができる。
【符号の説明】
【0067】
100…識別媒体、101…基材、102…コード印刷層、103…コレステリック液晶層、104…ホログラム加工、105…保護層、121…隠蔽層、131…コード印刷層、200…識別媒体、300…識別媒体。700…識別媒体、701…セパレータ(離型紙)、702…2次元コード表示、703…ホログラム表示、703’…ホログラム加工、704…その他印刷表示、711…粘着層、712…基材紙、714…粘着層、716…隠蔽層、718…コレステリック液晶層、719…透明保護層、720…紙ラベル部、721…ロール、730…ホログラムラベル部、731…セパレータ、732…ロール、750…識別ラベル製造装置、751…ガイドロール、752…ガイドロール、753…印刷ヘッド、754…貼り付けローラー、755…巻き取りロール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9