(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明中の「DC」は「直流」を意味し、「AC」は「交流」を意味する。
【0015】
図1は、実施の形態に従う車両および家屋の全体ブロック図である。まず、車両について説明する。
【0016】
図1を参照して、車両100は、太陽電池101と、蓄電装置104,130と、コンバータ140と、制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)とも称する。)109とを備える。
【0017】
太陽電池101は、太陽光によりDC電力を生じる。太陽電池101の出力端子は、蓄電装置130に接続される。太陽電池101は、太陽電池101の発電量を検出するため電力計を含む。太陽電池101は、検出された発電量を示す信号をECU109へ出力する。
【0018】
蓄電装置104,130は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置104,130は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電池などの二次電池、あるいは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子のセルを含んで構成される。蓄電装置130は、太陽電池101の発電電圧よりも低い電圧を出力するように構成される。このような構成により、電力変換を行わずに太陽電池101の発電電力を蓄電装置130に蓄えることができる。一方、蓄電装置104は、蓄電装置130の出力電圧よりも高い電圧を出力するように構成され、車両100に搭載される電気機器に電力を供給する。
【0019】
蓄電装置104,130は、蓄電装置104,130の充電状態(SOC:State Of Charge)などをモニタし、過充電や過放電を防ぐための機能を備えた保護回路を含む。また、蓄電装置104,130は、保護回路がモニタして得られた蓄電装置104,130のSOCやそれに付随する情報を、ECU109に送信することが可能に構成されている。付随する情報は、たとえば、充電可能または充電不可能を示す情報などである。
【0020】
コンバータ140は、蓄電装置130と蓄電装置104との間に設けられる。コンバータ140は、ECU109からの制御信号に基づいて、蓄電装置130の出力電圧を昇圧して蓄電装置104へ出力する。これにより、蓄電装置130の蓄電電力を用いて蓄電装置104を充電することができる。
【0021】
ここで、太陽電池101の発電電力が小さい場合には、コンバータ140を作動させるための消費電力が太陽電池101の発電電力に対して大きくなり、充電効率が低下してしまう。そこで、ECU109は、太陽電池101の発電によって蓄電装置130のSOCが上昇するとコンバータ140を動作させ、蓄電装置104の充電によって蓄電装置130のSOCが低下するとコンバータ140を停止することによって、コンバータ140を間欠的に動作させる。このように、コンバータ140を間欠的に動作させることによって、蓄電装置104の充電をより高い電圧で短時間に実行することができる。したがって、コンバータ140の消費電力を抑制して、充電効率を向上することができる。
【0022】
車両100は、家屋200との間でAC電力を授受するための構成として、接続端子108と、インバータ106と、コンバータ107とをさらに備える。
【0023】
接続端子108は、AC電力を入出力するための接続端子である。接続端子108には、電力ケーブル302の一方のコネクタが接続される。電力ケーブル302の他方のコネクタは、家屋200の接続端子209に接続される。
【0024】
インバータ106は、蓄電装置104と接続端子108との間に設けられる片方向のインバータである。インバータ106は、ECU109からの制御信号に基づいて、蓄電装置104からのDC電力をAC電力に変換して接続端子108へ出力する。インバータ106は、蓄電装置104に蓄えられた電力を車両外部に放電する放電器として機能する。
【0025】
コンバータ107は、蓄電装置104と接続端子108との間に設けられる片方向のコンバータである。コンバータ107は、ECU109からの制御信号に基づいて、接続端子108を介して家屋200から入力されるAC電力をDC電力に変換して蓄電装置104へ出力する。コンバータ107は、車両外部から入力された電力によって蓄電装置104を充電する充電器として機能する。
【0026】
なお、この実施の形態では、インバータ106およびコンバータ107が、接続端子108と蓄電装置104との間に並列に設けられる。しかし、それらに替えて、双方向のインバータを、接続端子108と蓄電装置104との間に設ける構成としてもよい。
【0027】
車両100は、家屋200との間でDC電力を授受するための構成として、接続端子103と、コンバータ105と、リレー102とをさらに備える。
【0028】
接続端子103は、DC電力を入出力するための接続端子である。接続端子103には、電力ケーブル301の一方のコネクタが接続される。電力ケーブル301の他方のコネクタは、家屋200の接続端子207に接続される。
【0029】
コンバータ105は、接続端子103と蓄電装置104との間に設けられる。コンバータ105は、接続端子103と蓄電装置104との間でDC電圧を変換する双方向のコンバータである。このような構成により、コンバータ105は、蓄電装置104に蓄えられた電力を車両外部に放電し、または、車両外部から入力された電力によって蓄電装置104を充電することができる。
【0030】
リレー102は、接続端子103と、太陽電池101との間に設けられる。リレー102は、ECU109からの制御信号に基づいて、接続端子103と、太陽電池101との間の接続の導通状態(オン)および非導通状態(オフ)を切り替える。
【0031】
ECU109は、車両100に含まれる電気機器などの制御を行なう。さらに、ECU109は、後述する家屋200のホーム・エネルギー・マネジメント・システム(以下、HEMS(Home Energy Management System)とも称する。)210との間で通信可能に構成される。ECU109は、車両100と家屋200との間における電力制御をHEMS210とともに実行する。
【0032】
次に、車両100に接続される家屋200について説明する。家屋200は、太陽電池201と、リレー220と、コンバータ202と、インバータ203と、電気負荷204と、蓄電装置205と、HEMS210とを備える。
【0033】
太陽電池201は、太陽光によりDC電力を生じる。太陽電池201の出力端子は、リレー220の第1の端子に接続される。太陽電池201は、太陽電池201の発電量を検出するため電力計を含む。太陽電池201は、太陽電池201の発電電圧を検出するため電圧計を含む。太陽電池201は、検出された発電量を示す信号および検出された発電電圧を示す信号をHEMS210へ出力する。
【0034】
コンバータ202は、リレー220の第2の端子に接続される。コンバータ202は、HEMS210からの制御信号に基づいて動作する片方向のコンバータである。コンバータ202は、入力側端子(
図1の上側)から太陽電池201で生じたDC電力を取り込み、適切なDC電圧のDC電力に変換した後、出力端子(
図1の下側)より出力する。コンバータ202は、太陽電池201から効率よくDC電力を取り出すために、最大電力点追従制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking)方式を利用するものであってもよい。
【0035】
コンバータ202の出力側端子は、インバータ203、蓄電装置205、インバータ208などの電気機器に接続される。それらの電気機器が接続されて、同電位となっている箇所を、便宜上、DCバスライン211と呼ぶ。各電気機器は、DCバスライン211を通じてDC電力を授受することができる。
【0036】
インバータ203は、HEMS210からの制御信号に基づいて、DC電力をAC電力に変換する片方向のインバータである。インバータ203のDC側端子(
図1の上側)は、DCバスライン211に接続される。インバータ203のAC側端子(
図1の下側)は電気負荷204に接続される。これにより、DCバスライン211のDC電力は、インバータ203によりAC電力に変換された後、電気負荷204に供給される。
【0037】
電気負荷204は、家屋200で使用される電化製品などである。そのような電化製品は、AC電力の供給によって使用することが可能となる。
【0038】
蓄電装置205は、DCバスライン211に接続される。蓄電装置205は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置205は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電池などの二次電池、あるいは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子のセルを含んで構成される。蓄電装置205は、蓄電装置104,130と、容量や電圧などの電気的特性が異なっていてもよい。蓄電装置205は、DCバスライン211からDC電力を取り込む(充電)することもできるし、DCバスライン211にDC電力を出力(放電)することもできる。
【0039】
家屋200は、車両100との間でAC電力を授受するための構成として、接続端子209と、インバータ208とをさらに備える。
【0040】
接続端子209は、AC電力を入出力するための接続端子である。接続端子209には、電力ケーブル302の他方のコネクタが接続される。
【0041】
インバータ208は、接続端子209とDCバスライン211との間に設けられる双方向のインバータである。インバータ208のDC側端子は、DCバスライン211に接続される。インバータ208のAC側端子は、接続端子209に接続される。
【0042】
インバータ208は、HEMS210からの制御信号に基づいて、DCバスライン211のDC電力をAC電力に変換した後、接続端子209へ出力する。また、インバータ208は、HEMS210からの制御信号に基づいて、家屋200の外部から接続端子209に供給されたAC電力をDC電力に変換された後、DCバスライン211に供給することも可能である。
【0043】
家屋200は、車両100との間でDC電力を授受するための構成として、接続端子207と、コンバータ206と、リレー220とをさらに備える。
【0044】
接続端子207は、DC電力を入出力するための接続端子である。接続端子209には、電力ケーブル301の他方のコネクタが接続される。接続端子207は、リレー220の第3の端子にも接続される。
【0045】
コンバータ206は、接続端子207と蓄電装置205との間に設けられる双方向のコンバータである。コンバータ206は、HEMS210からの制御信号に基づいて、家屋200の外部から接続端子207に供給されたDC電力を取り込み、蓄電装置205を充電するのに適したDC電圧のDC電力に変換した後、蓄電装置205に出力する。また、コンバータ206は、HEMS210からの制御信号に基づいて、蓄電装置205に蓄えられた電力を接続端子207に出力することもできる。なお、コンバータ206は、MPPT方式を利用するものであってもよい。
【0046】
リレー220は、HEMS210からの制御信号に基づいて、第1の端子および第2の端子間の接続、ならびに第1の端子および第3の端子間の接続の導通状態および非導通状態を切り替える。リレー220は、第1の端子および第2の端子間の接続、ならびに第1の端子および第3の端子間の接続のうちの一方を導通状態とし、他方を非導通状態とする。
【0047】
HEMS210は、家屋200内の電力の管理などを行なう。HEMS210は、家屋200に含まれる電気機器などの制御も行なう。上述のように、HEMS210は、ECU109との間で通信可能に構成され、車両100と家屋200との間における電力制御をECU109とともに実行する。
【0048】
以上のような構成において、家屋200の太陽電池201の発電電力が非常に小さい場合には、コンバータ202は、太陽電池201から出力される電力の電圧を昇圧することができない場合がある。この場合、太陽電池201の発電電力を利用することができない。
【0049】
そこで、本実施の形態においては、太陽電池201が発電する電力の送電経路を切り替える制御を実行する。以下、この制御の内容について詳しく説明する。
【0050】
図2および
図3は、
図1に示す家屋の太陽電池が発電する電力の送電経路を示す図である。
図2および
図3を参照して、第1の電路LN1は、太陽電池201の発電電力をコンバータ202に送電する場合に形成される電路である。第2の電路LN2は、太陽電池201の発電電力を車両100に供給する場合に形成される電路である。リレー220は、第1の電路LN1を第2の電路LN2に切り替えることができる。そして、家屋200では、第2の電路LN2を経由して太陽電池201の発電電力を車両100へ供給する制御が実行される。また、このとき、車両100では、リレー102が導通状態に制御される。これにより、太陽電池101と太陽電池201とが直列接続される。
【0051】
以上のような制御によって、太陽電池201によって車両100の蓄電装置130を充電することができる。蓄電装置130に蓄えられた電力は、コンバータ140によって蓄電装置104に充電される。このとき、上述のようにコンバータ140が間欠的に動作することによって、充電効率を向上することができる。よって、太陽電池201の発電電力を有効に利用することができる。
【0052】
図4は、
図1に示す車両および電力システムで実行される処理を説明するためのフローチャートである。
図4に示すフローチャートは、家屋200のHEMS210および車両100のECU109に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。あるいは、一部のステップについては、専用のハードウェア(電子回路)を構築して処理を実現することも可能である。なお、当該処理が開始される初期状態においては、家屋200および車両100は電力ケーブル301を介して接続され、リレー102はオフされており、リレー220は第1の電路LN1へ切り替えられているものとする。
【0053】
図1および
図4を参照して、家屋200のHEMS210は、ステップ(以下、ステップをSと略す。)200にて、家屋200の蓄電装置205の空き容量が所定量X1よりも大きいか否かを判定する。なお、所定量X1は、蓄電装置205を充電可能であることを示すしきい値である。
【0054】
家屋200の蓄電装置205の空き容量が所定量X1以下であると判定された場合は(S200にてNO)、蓄電装置205を充電できないものとして、HEMS210は、太陽電池201の発電電力を電力系統へ送電する(S202)。家屋200の蓄電装置205の空き容量が所定量X1よりも大きいと判定された場合は(S200にてYES)、HEMS210は、太陽電池201の発電電力によって蓄電装置205を充電する(S204)。
【0055】
続いてS206にて、HEMS210は、家屋200の太陽電池201の発電電圧が所定電圧V1よりも低いか否かを判定する。なお、所定電圧V1は、コンバータ202の動作範囲の下限電圧を示すしきい値である。所定電圧V1は、ユーザが設定してもよい。家屋200の太陽電池201の発電電圧が所定電圧V1以上であると判定された場合は(S206にてNO)、処理がS200に戻される。
【0056】
家屋200の太陽電池201の発電電圧が所定電圧V1よりも低いと判定された場合は(S206にてYES)、HEMS210は、車両100の蓄電装置130のSOCをECU109へ問い合わせる(S207)。ECU109は、S100にて、HEMS210からSOCの問合せを受信したか否かを判定する。HEMS210からSOCの問合せを受信していないと判定された場合は(S100にてNO)、処理がS104へ進められる。HEMS210からSOCの問合せを受信したと判定された場合は(S100にてYES)、ECU109は、SOCをHEMS210へ送信する(S102)。
【0057】
続いてS208にて、HEMS210は、ECU109から受信したSOCが所定量S1以上であるか否かを判定する。なお、所定量S1は、蓄電装置130に蓄えられた電力によって蓄電装置104を充電可能であることを示すしきい値である。たとえば、所定量S1は、蓄電装置130が満充電状態であることを示す値である。
【0058】
車両100の蓄電装置130のSOCが所定量S1以上であると判定された場合は(S208にてYES)、HEMS210は、車両100の蓄電装置104の空き容量をECU109へ問い合わせる(S210)。ECU109は、S104にて、HEMS210から空き容量の問合せを受信したか否かを判定する。HEMS210から空き容量の問合せを受信していないと判定された場合は(S104にてNO)、処理がS108へ進められる。HEMS210から空き容量の問合せを受信したと判定された場合は(S104にてYES)、ECU109は、空き容量をHEMS210へ送信する(S106)。
【0059】
続いてS211にて、HEMS210は、ECU109から受信した蓄電装置104の空き容量が所定量X2よりも大きいか否かを判定する(S211)。なお、所定量X2は、蓄電装置104を充電可能であることを示すしきい値である。たとえば、所定量X2は、蓄電装置130の上限蓄電量を示す値である。
【0060】
蓄電装置104の空き容量が所定量X2以下であると判定された場合は(S211にてNO)、処理がS200に戻される。蓄電装置104の空き容量が所定量X2よりも大きいと判定された場合は(S211にてYES)、HEMS210は、蓄電装置130に蓄えられた電力によって蓄電装置104を充電するための充電指令を、ECU109へ出力する(S212)。
【0061】
ECU109は、S108にて、HEMS210から充電指令を受信したか否かを判定する。HEMS210から充電指令を受信していないと判定された場合は(S108にてNO)、処理がS112へ進められる。HEMS210から充電指令を受信したと判定された場合は(S108にてYES)、ECU109は、蓄電装置130に蓄えられた電力によって蓄電装置104を充電するようにコンバータ140を制御する(S110)。
【0062】
続いてS213にて、HEMS210は、車両100の蓄電装置130のSOCをECU109へ問い合わせる。続いてS214にて、HEMS210は、ECU109から受信した蓄電装置130のSOCが所定量S2以下であるか否かを判定する。なお、所定量S2は、たとえば、蓄電装置130のSOCの下限値である。
【0063】
車両100の蓄電装置130のSOCが所定量S2よりも大きいと判定された場合は(S214にてNO)、処理がS212に戻されて蓄電装置104の充電が継続される。車両100の蓄電装置130のSOCが所定量S2以下であると判定された場合は(S214にてYES)、処理がS200に戻される。
【0064】
一方、S208にて、車両100の蓄電装置130のSOCが所定量S1よりも小さいと判定された場合は(S208にてNO)、HEMS210は、車両100の蓄電装置130が対応可能であるか否かを判定する(S216)。具体的には、HEMS210は、家屋200の太陽電池201の発電電力を蓄電装置130へ直接供給することができる場合に、蓄電装置130が対応可能であると判定する。より具体的には、HEMS210は、太陽電池201の発電電力および発電電圧、ならびに蓄電装置130の充電電力および充電電圧の組み合わせに基づいて、蓄電装置130が対応可能であると判定する。
【0065】
車両100の蓄電装置130が対応可能でないと判定された場合は(S216にてNO)、処理がS200に戻される。車両100の蓄電装置130が対応可能であると判定された場合は(S216にてYES)、HEMS210は、リレー220を第2の電路LN2へ切り替えるとともに、リレー220が第2の電路LN2へ切り替えられていることを示す信号をECU109へ出力する(S218)。
【0066】
ECU109は、S112にて、HEMS210からの信号に基づいて、リレー220が第2の電路LN2へ切り替えられているか否かを判定する。リレー220が第2の電路LN2へ切り替えられていないと判定された場合は(S112にてNO)、処理がS116へ進められる。リレー220が第2の電路LN2へ切り替えられていると判定された場合は(S112にてYES)、ECU109は、リレー102をオンする(S114)。これにより、太陽電池201の発電電力が蓄電装置130へ供給される。
【0067】
続いてS220にて、HEMS210は、家屋200の太陽電池201の発電電圧が所定電圧V1よりも低いか否かを判定する。家屋200の太陽電池201の発電電圧が所定電圧V1よりも低いと判定された場合は(S220にてYES)、処理がS207に戻される。家屋200の太陽電池201の発電電圧が所定電圧V1以上であると判定された場合は(S220にてNO)、HEMS210は、リレー220を第1の電路LN1へ切り替えるとともに、リレー220が第1の電路LN1へ切り替えられていることを示す信号をECU109へ出力する(S222)。
【0068】
ECU109は、S116にて、HEMS210からの信号に基づいて、リレー220が第1の電路LN1へ切り替えられているか否かを判定する。リレー220が第1の電路LN1へ切り替えられていないと判定された場合は(S116にてNO)、処理がメインルーチンに戻される。リレー220が第1の電路LN1へ切り替えられていると判定された場合は(S116にてYES)、ECU109は、リレー102をオフする(S118)。これにより、太陽電池201の発電電力がコンバータ202へ供給される。
【0069】
以上のように、この実施の形態においては、車両100は、太陽電池201を含む家屋200から電力を受ける。そして、車両100は、太陽電池201の発電電力が入力される接続端子103を、発電電力を用いて充電可能である蓄電装置130に電気的に接続可能に構成される。よって、太陽電池201によって蓄電装置130を充電することができる。したがって、この実施の形態によれば、太陽電池201の発電電力を有効に利用することができる。
【0070】
なお、上記において、太陽電池101,201が電力計を含む構成を説明したが、コンバータ140が太陽電池101の発電電力を測定する電力計を含み、コンバータ202が太陽電池201の発電電力を測定する電力計を含む構成であってもよい。
【0071】
なお、上記において、家屋200は、この発明における「電力システム」の一実施例に対応し、接続端子103は、この発明における「入力部」の一実施例に対応する。また、リレー102は、この発明における「接続部」の一実施例に対応し、リレー220は、この発明における「切替装置」の一実施例に対応する。
【0072】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。