特許第6042780号(P6042780)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6042780
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-166485(P2013-166485)
(22)【出願日】2013年8月9日
(65)【公開番号】特開2015-33524(P2015-33524A)
(43)【公開日】2015年2月19日
【審査請求日】2015年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100077573
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 勇
(74)【代理人】
【識別番号】100126413
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 太亮
(72)【発明者】
【氏名】松本 泰明
(72)【発明者】
【氏名】菊谷 浩平
【審査官】 高藤 華代
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−067493(JP,A)
【文献】 特開2011−067541(JP,A)
【文献】 特開2008−237772(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の進行に応じて種々の演出を行う演出装置を備えた遊技機であって、
前記演出装置は、
所定の駆動力を付与する駆動手段と、
前記駆動手段から付与された駆動力を受けて回転する円環部材と、
前記円環部材の回転を安定させるための複数の回転安定部材と、
前記複数の回転安定部材の少なくとも一つに設けられており、前記回転安定部材が前記円環部材に当接する方向に、前記回転安定部材に対して付勢力を付与する付勢手段と
前記付勢手段が設けられた前記回転安定部材が取り付けられるとともに、前記回転安定部材をロックするロック部材を有するベース部とを備えており、
前記付勢手段が設けられた前記回転安定部材は、前記円環部材と当接して前記円環部材の回転を安定させる当接部を有し、前記付勢力を受けることで前記当接部が前記円環部材と当接する通常位置と、前記ロック部によりロックされるロック位置とに変位可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
ベース部に取り付けられた軸部と
記軸部が設けられる軸受部と、前記当接部が回転自在に設けられる当接受部と、前記付勢手段の付勢力を受ける付勢力受け部とを有し、前記付勢力を受けると、前記軸部を中心として、前記当接部が前記円環部材と当接する方向に回動する本体部とを備えた請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
円環部材は、駆動手段から付与された駆動力を受けるための駆動力受け部と、前記駆動力受け部の後方において回転安定部材が当接される回転当接部とを有する請求項1又は2記載の遊技機。
【請求項4】
付勢手段が設けられていない他の回転案内部材は、円環部材に当接して前記円環部材の回転を安定させる当接部がベース部に取り付けられた回転軸に対して回転自在に取り付けられている請求項2又は3記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技の演出を行うための演出装置を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコ機やスロットマシン等という遊技機が知られている。近年の遊技機では、遊技の進行に応じて種々の演出を行うための演出装置を備えているのが一般的である。演出装置としては、例えば液晶表示装置等を用いて種々の画像やアニメーション等を表示することができるように構成されているものや、複数の可動体を備えたものが知られている。これら演出装置は、遊技者の遊技の興趣を向上させることができるアニメーションを遊技の進行に応じて表示させたり、遊技の進行に応じて予め定められた可動パターンに基づいて複数の可動体を可動させることができるようになっている。また、演出装置としては、上記した構成を有するものの他に、遊技機において予め定められた位置に、駆動手段により駆動される回転体を備えたものも従来から知られている。例えば、特許文献1においては、大径の円環部材の内部に円板を固着しておき、この円環部材が駆動手段により付与される駆動力を受けて回転できるように構成されたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−125089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている遊技機では、円環部材がスムーズに回転するように、回転案内部材が円環部材の外周側の複数個所に設けられており、円環部材が回転する際に該円環部材が径方向に移動したり、回転時にガタツキが生じないように構成されている。しかしながら、回転案内部材をベース部材に取付固定する場合には取り付け誤差が発生しやすく、この取り付け誤差によっては、円環部材をスムーズに回転させることができないおそれが生じるという問題があった。即ち、回転案内部材の取り付け誤差は、予め定められた場所に対して、円環部材の径方向内側に発生する場合と径方向外側に発生する場合とが考えられるところ、複数の回転案内部材の取り付け誤差が円環部材の径方向内側に偏って発生した場合には、回転案内部材が円環部材の外周面を押さえつけ、円環部材の回転を阻止してしまったり、又は円環部材を破損させるおそれが生じることがあるという問題があった。これに対し、複数の回転案内部材の取り付け誤差が円環部材の径方向外側に偏って発生した場合には、円環部材の回転が阻止される等の問題は解消されるものの、円環部材の回転時に径方向におけるガタツキが生じやすく、やはりスムーズに回転させることが難しいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、円環部材をスムーズに回転させることができ、遊技の興趣を大幅に向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
(1)遊技の進行に応じて種々の演出を行う演出装置を備えた遊技機であって、前記演出装置は、所定の駆動力を付与する駆動手段と、前記駆動手段から付与された駆動力を受けて回転する円環部材と、前記円環部材の回転を安定させるための複数の回転安定部材と、前記複数の回転安定部材の少なくとも一つに設けられており、前記回転安定部材が前記円環部材に当接する方向に、前記回転安定部材に対して付勢力を付与する付勢手段と、前記付勢手段が設けられた前記回転安定部材が取り付けられるとともに、前記回転安定部材をロックするロック部材を有するベース部とを備えており、前記付勢手段が設けられた前記回転安定部材は、前記円環部材と当接して前記円環部材の回転を安定させる当接部を有し、前記付勢力を受けることで前記当接部が前記円環部材と当接する通常位置と、前記ロック部によりロックされるロック位置とに変位可能に構成されていることを特徴とする遊技機、
(2)ベース部に取り付けられた軸部と、前記軸部が設けられる軸受部と、前記当接部が回転自在に設けられる当接受部と、前記付勢手段の付勢力を受ける付勢力受け部とを有し、前記付勢力を受けると、前記軸部を中心として、前記当接部が前記円環部材と当接する方向に回動する本体部とを備えた上記(1)記載の遊技機、
(3)円環部材は、駆動手段から付与された駆動力を受けるための駆動力受け部と、前記駆動力受け部の後方において回転安定部材が当接される回転当接部とを有する上記(1)又は(2)記載の遊技機、
(4)付勢手段が設けられていない他の回転案内部材は、円環部材に当接して前記円環部材の回転を安定させる当接部がベース部に取り付けられた回転軸に対して回転自在に取り付けられている上記(2)又は(3)記載の遊技機を要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、円環部材が回転する際に、適切な大きさの力で回転安定部材を円環部材に当接させることができるので、円環部材をガタツキなくスムーズに回転させることができる。したがって、本発明によれば、円環部材を回転させることによる演出をスムーズに行うことができ、遊技者の興趣をさらにより向上させることができる演出を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態に係る遊技機の正面図である。
図2】演出装置の正面図である。
図3】演出装置の裏面図である。
図4】演出装置の正面側からの分解斜視図である。
図5】演出装置の裏面側からの分解斜視図である。
図6】(a)図は、第3回転安定部材の正面側からの分解斜視図であり、(b)図は、第3回転安定部材の裏面側からの分解斜視図である。
図7】(a)図は、第3回転安定部材が通常の位置にある状態を表した説明図であり、(b)図は、第3回転安定部材がロック位置にある状態を表した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る遊技機の実施の形態について、図面を用いて具体的に説明する。なお、本明細書では、本発明に係る遊技機の例としてパチンコ遊技機(以下、単に遊技機と言う。)を用いて説明するが、本発明はパチンコ機以外の遊技機にも使用することができる。また、本明細書においては、遊技機及び遊技機を構成する各部材の「前側」、「後側」、「上側」、「下側」、「左側」及び「右側」は、遊技機を正面から見た場合における表面側(前面側)、背面側(後面側)、「上側」、「下側」、「左側」及び「右側」を示すものとする。また、本明細書においては、遊技球が各種入賞口に流入することを「入賞」と言い、遊技球が入賞することによって遊技者に払い出される遊技球のことを「賞球」と言う。
【0010】
[遊技機1の外観構成]
図1に示すように、遊技機1は、機体の外郭を構成する縦長方形の外枠2を備えている。この外枠2の開口前面側には、縦長方形の中枠3が着脱自在に組み付けられている。中枠3は、全体的に合成樹脂材料を用いて形成されており、内部に遊技盤11等を取付固定することができるように構成されている。前枠4は、中枠3の前面側に、該前枠4の左側に設けられたヒンジを中心に中枠3に対して横開きをすることができるように開閉自在に組み付けられている。前枠4は、ガラス板5を備えており、遊技者が遊技盤11を視認することができ、かつ遊技盤11を保護することができるように構成されている。また、前枠4は、遊技に使用する遊技球を一時的に貯留する上受け皿6と、上受け皿6から溢れ出て流下した遊技球を貯留する下受け皿7とをガラス板5の下方に備えている。
【0011】
遊技機1は、遊技盤11に向けて遊技機1を弾発するための発射装置を内部に備えており、この発射装置の弾発強さを操作ハンドル8の回動量によって調節することができるように構成されている。また、上受け皿6には、遊技球を貯留する貯留スペースの前側に、遊技者が遊技中に押圧操作する各種ボタン9a,9b,9cが配置されている。また、遊技機1の上部には、音声を出力するためのスピーカ10が設けられている。
【0012】
遊技盤11は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材料で略正方形に形成された平板状の部材である。この遊技盤11の背面側には、裏ユニット(図示せず)がビス等によって取付固定されている。遊技盤11には、センター役物としての演出装置12の装飾枠13を取り付けるための開口部が略中央部に開口形成されている。また、遊技盤11の表面には、発射装置で弾発された遊技球を遊技盤11の上部へ案内する案内レール15が設けられている。また、遊技盤11には、案内レール15により遊技盤11の上部に案内された遊技球が遊技盤11の下部に向けて流下する遊技領域16が形成されている。
【0013】
遊技領域16には、演出装置12を視認可能にするとともに装飾枠13を取り付けるための開口部が略中央部に開口形成されている。また、遊技領域16には、第1始動入賞装置ユニット21、大入賞装置22、通過ゲート23及び第2始動入賞装置ユニット24等の各種入賞装置ユニット等が設けられている。また、遊技領域16には、多数の誘導釘25が打たれている。遊技領域16を流下する遊技球は、誘導釘25に当たって流下方向を変化させながら、遊技領域16の上部から下部に向かって流下する。遊技領域16を流下する遊技球の一部は、各種入賞装置に設けられている各種入賞口(図示せず)に入賞する。また、遊技領域16を流下する遊技球のうち、各種入賞口に入賞しなかった遊技球は、遊技領域16の最下部に設けられた第1アウト口26又は第1始動入賞装置ユニット21に形成されている後述する第2アウト口33に流入する。
【0014】
第1始動入賞装置ユニット21は、遊技盤11において役物装置の下方であって該遊技盤11の左右方向中央よりも左側の案内レール15寄りにネジ止め等の方法で取付固定されている。第1始動入賞装置ユニット21は、第1始動入賞口(図示せず)が形成された第1始動入賞装置31、第1普通入賞口(図示せず)を有する第1普通入賞装置32及び第2アウト口33が第1始動入賞装置用ベース部材34に設けられて構成されている。これら第1始動入賞口、第1普通入賞口及び第2アウト口33は、いずれも遊技球が入賞可能な大きさに開口形成されている。遊技機1では、第1普通入賞口に遊技球が入賞すると、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出され、第1始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技機1において遊技者に有利な特別遊技状態に移行するか否かを抽選する大当り抽選を行う。また、第2アウト口33には、第1始動入賞装置ユニット21に向けて流下してきて、第1普通入賞口及び第1始動入賞口のいずれにも入賞しなかった遊技球が流入する。大当り抽選の結果は、普通図柄表示装置37とともに遊技盤11の下部に設けられている特別図柄表示装置43で表示する。
【0015】
大入賞装置22は、遊技盤11において役物装置の下方であって該遊技盤11の左右方向中央よりも右側にネジ止め等の方法で取付固定されている。大入賞装置22は、大入賞装置用ベース部材35に大入賞口(図示せず)が開口形成されると共に、この大入賞口を開閉する扉部材36が大入賞装置用ベース部材35に開閉自在に取り付けられている。遊技機1では、上記した大当り抽選に当選して特別遊技状態に移行した場合に、所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、又は所定時間(例えば30秒)が経過するまでの間、扉部材36が開いて大入賞口に遊技球が入賞し、その入賞した遊技球の数に対応した数の賞球を払い出す。
【0016】
通過ゲート23は、遊技盤11の上下方向の略中央であって該遊技盤11の左右方向中央よりも右側にネジ止め等の方法で取付固定されている。通過ゲート23は、遊技球が通過可能な大きさに形成された通過入賞口(図示せず)を有している。遊技球が通過入賞口を通過すると、予め定められた確率の下で抽選を行う。抽選の結果は、遊技盤11の下部に設けられている普通図柄表示装置37に表示される。
【0017】
第2始動入賞装置ユニット24は、遊技盤11において通過ゲート23と大入賞装置22との間の高さ位置であって、遊技盤11の左右方向中央よりも右側にネジ止め等の方法で取付固定されている。第2始動入賞装置ユニット24は、第2始動入賞口(図示せず)が形成されるとともに該第2始動入賞口を開閉するための開閉扉38が設けられた第2始動入賞装置39、第2普通入賞口(図示せず)を有する第2普通入賞装置40、第3普通入賞口(図示せず)を有する第3普通入賞装置41が第2始動入賞装置用ベース部材42に設けられて構成されている。これら第2始動入賞口、第2普通入賞口及び第3普通入賞口は、いずれも遊技球が入賞可能な大きさに開口形成されている。遊技機1では、第2始動入賞口に遊技球が入賞すると、特別遊技状態に移行するか否かを抽選する大当り抽選を行う。大当り抽選の結果は、普通図柄表示装置37とともに遊技盤11の下部に設けられている特別図柄表示装置43で表示する。
【0018】
[演出装置12の構成]
演出装置12は、遊技機1の裏ユニットに取付固定されている。図2及び図3に示すように、演出装置12は、ベース部材51、補強部材52、円環部材53、カバー部材54、駆動手段としての駆動モータ55、並びに回転安定部材としての第1回転安定部材56、第2回転安定部材57及び第3回転安定部材58を備えている。ベース部材51には、補強部材52がベース部材51の前側からネジ止め等によって取付固定されており、該ベース部材51の前面を補強部材52が覆うように構成されている。また、ベース部材51の略中央部には第1開口部51aが開口形成され、補強部材52の略中央部には第2開口部52aが開口形成されている。これら第1開口部51a及び第2開口部52aには、ベース部材51の裏側から円環部材53が回転可能な状態に嵌め込まれている。円環部材53は、ベース部材51に取り付けられた状態の時は、該円環部材53の表面が補強部材52の表面よりも前側に突出するように配置される。また、ベース部材51の裏側には、該ベース部材51に対して円環部材53が嵌め込まれた時に、この嵌め込まれた円環部材53の周囲に位置するように、第1回転安定部材56、第2回転安定部材57及び第3回転安定部材58が配置されている。
【0019】
ベース部材51の裏側には、円環部材53を回転駆動するための駆動モータ55が取付固定されている。また、ベース部材51の裏側には、ベース部材51等に嵌め込まれた円環部材53を覆うと共に、この円環部材53がベース部材51等に対して回転可能に嵌め込まれた状態を維持するためのカバー部材54が取付固定されている。なお、本実施の形態では、駆動モータ55は複数個のギヤからなるギヤユニット59を介して円環部材53を回転させるように構成されているが、駆動モータ55の駆動ギヤと円環部材53とを直接連結させてもよいし、これ以外の構成であってもよい。
【0020】
ベース部材51は、演出装置12の基台となる部材である。図4及び図5に示すように、ベース部材51は、一部が切り欠かれた略四角形状に形成された板状の部材であり、略中央部に第1開口部51aが開口形成されている。第1開口部51aは、ベース部材51の裏側から表側に向けて円環部材53が挿通され、該ベース部材51の表面よりも前側に円環部材53の表面が位置することができ、かつベース部材51に嵌め込まれた円環部材53が回転可能となる大きさに貫通形成されている。また、ベース部材51の表面側には、演出装置12の装飾枠13を取り付けるための装飾枠取付部60が形成されている。また、ベース部材51の裏面側には、回転安定部材を構成する第1回転安定部材56の第1回転軸82を取付固定するための第1ベース側軸受部61と、第2回転安定部材57の第2回転軸84を取付固定するための第2ベース側軸受部62と、第3回転安定部材58の第3回転軸87を取付固定するための第3ベース側軸受部63とが形成されている。また、図7に示すように、ベース部材51には、第3回転安定部材を後述するロック位置に位置することを維持するためのロック部51bが形成されている。
【0021】
補強部材52は、ベース部材51の強度を補うための部材である。この補強部材52は、ベース部材51の前側から該ベース部材51に対してネジ止め等の方法によって取付固定されるように構成されている。また、補強部材52には第2開口部52aが開口形成されている。第2開口部52aは、補強部材52の略中央部であって、該補強部材52をベース部材51に取付固定した時に、ベース部材51に開口形成されている第1開口部51aと同じ位置となる位置に開口形成されている。補強部材52は、ベース部材51を補強することができればよく、従来から公知の材料を任意に選択して用いてよいが、補強の観点から、ベース部材51よりも強度が高いものを用いることが好ましい。なお、本実施の形態では補強部材52はベース部材51の前側から取付固定する構成にしているが、これに限定されるものではない。
【0022】
円環部材53は、円環状に形成されており、円環部材本体65、駆動力受け部66及び回転当接部67を備えている。円環部材本体65は、円環状に形成されており、奥行方向、即ち前後方向に向けて所定の厚さを有し、側方に外周面68を有するように形成されている。この円環部材本体65には、内部にLED等の各種発光部材(図示せず)が配置されており、遊技の進行に応じてこれらLED等が種々の態様で発光して、遊技の演出を向上させることができる構成になっている。また、円環部材本体65には、中央部に第1空間部69が形成されている。この第1空間部69は、図1に示すように、演出装置12における演出体Sを配置するためのスペースである。本実施の形態では、演出体Sの例としてピエロの形状をした演出体Sを用いているが、これに限定されるものではない。また、演出体Sとしては、本実施の形態に示すような所定の形状を有するものに限定されず、例えば液晶表示装置等のような各種画像表示装置を配置してもよい。
【0023】
また、円環部材本体65の表面には、回転装飾部70が設けられている。この回転装飾部70は、遊技機1のコンセプトに応じた所定の装飾が施されている。本実施の形態では、回転装飾部70には、図示しない各種絵柄や図柄等が複数描かれるとともに、「777」の数字を装飾した部品等が取り付けられている。また、本実施の形態では、複数の各種絵柄や図柄等の境界に所定の装飾が施された装飾部が設けられている。回転装飾部70は、このような各種絵柄や図柄等による演出効果を得ることができるのみならず、円環部材本体65の内部に配置されている各種発光部材を遊技の進行に応じて発光させたりすることで、各種絵柄や図柄による演出効果と光による演出効果を組み合わせて用いた演出を行うことができるように構成されている。なお、本実施の形態における回転装飾部70の構成は一つの例であり、これに限定されるものではない。
【0024】
駆動力受け部66は、外周面に歯部が形成された歯車状に形成された部材であり、円環部材本体65の後部に設けられている。駆動力受け部66は、円環部材本体65と別体で形成して該円環部材本体65に組み付けるように構成してもよいし、円環部材本体65と一体的に形成してもよい。歯部は、駆動モータ55の駆動力を受けるためのものであり、ギヤユニット59と噛み合って連結されるように形成されている。
【0025】
回転当接部67は、外周に当接面67aが形成された部材であり、駆動力受け部66の後方に形成されている。この回転当接部67は、駆動力受け部66と別体で形成して該駆動力受け部66に組み付けるように構成してもよいし、駆動力受け部66と一体的に形成してもよい。当接面67aは、第1回転安定部材56を構成する後述する第1ローラ部材81の第1当接面71、第2回転安定部材57を構成する後述する第2ローラ部材83の第2当接面72及び第3回転安定部材58を構成する後述する第3ローラ部材86の第3当接面73が当接するように形成されている。この当接面67aは、円環部材本体65が回転する時に、第1当接面71、第2当接面72及び第3当接面73とが当接することができるよう平滑な面に形成されていることが好ましい。
【0026】
カバー部材54は、円環部材53がベース部材51及び補強部材52に対して回転可能に嵌め込まれた状態を維持するとともに、この円環部材53の回転量等を検知するための後述する各種センサ部材76を支持するためのものである。カバー部材54は、カバー部材本体74と、カバー部材本体74の内側に形成された第2空間部75とから構成されている。カバー部材本体74は、外周端部74aが径方向に広がるとともに、この外周端部74aから第2空間部75側に形成されている内周端部74bに向けて、該外周端部74aよりも徐々に前側に進出するように形成されている。また、カバー部材54には、内周端部74bに各種センサ部材76が設けられている。これら各種センサ部材76は、円環部材53の回転量や回転時における位置等を検出するためのものである。各種センサ部材76に用いられるセンサ部材としては、従来から公知のものを任意に選択して用いてよく、例えば発光部及び受光部を有する光電センサ等を用いることができる。
【0027】
駆動モータ55は、ベース部材51の裏側に取付固定されており、ギヤユニット59を介して、円環部材53の駆動力受け部66に対して駆動力を伝達することができるように構成されている。この駆動モータ55は、駆動力を駆動力受け部66に伝達することで、該駆動力受け部66が設けられている円環部材53を所定速度で所定量だけ回転駆動するように構成されている。なお、図4における符号55aは駆動モータの駆動軸、符号55bは、駆動軸に取付固定される駆動ギヤである。
【0028】
第1回転安定部材56は、第1当接部としての第1ローラ部材81及び第1回転軸82を有しており、ベース部材51に形成された第1ベース側軸受部61に第1回転軸82が取付固定され、この第1回転軸82に対して第1ローラ部材81が回転自在に取り付けられている。第1回転安定部材56は、ベース部材51の裏面において、開口部の下方位置に取り付けられている。この第1回転安定部材56は、第1ローラ部材81の外周面が円環部材53の回転当接部67における当接面67aと当接する第1当接面71となるように構成されている。
【0029】
また、第2回転安定部材57は、第2当接部としての第2ローラ部材83及び第2回転軸84を有しており、ベース部材51に形成された第2ベース側軸受部62に第2回転軸84が取付固定され、この第2回転軸84に対して第2ローラ部材83が回転自在に取り付けられている。第2回転安定部材57は、ベース部材51の裏面において、開口部の高さ方向略中央部に位置するように取り付けられている。この第2回転安定部材57は、第2ローラ部材83の外周面が円環部材53の回転当接部67における当接面67aと当接する第2当接面72となるように構成されている。
【0030】
第3回転安定部材58は、ベース部材51の裏面において、少なくとも円環部材53の高さ方向中心よりも上部に設けられており、具体的には、開口部よりも上側に位置するように取り付けられている。図6に示すように、第3回転安定部材58は、本体部85、当接部としての第3ローラ部材86、第3回転軸87及び軸部としての回動軸88を備えている。本体部85は、回動軸88が取り付けられる軸受部としての回動軸受け部89を一方側の端部に有し、第3回転軸87が取り付けられる当接受け部としての第3ローラ部材取付部90を他方側の端部に有している。また、本体部85は、後述する付勢手段としてのバネ部材92による付勢力を受けるための付勢力受け部91を回動軸受け部89と第3ローラ部材取付部90との間に有している。なお、付勢力受け部91は、バネ部材92からの付勢力を受けることができればよく、その位置は限定されない。また、本体部85には、後述するロック位置に位置する時に、ベース部材51のロック部51bと接触するロック面85aが形成されている。
【0031】
第3ローラ部材86は、中央に第3回転軸87が挿通可能な挿通孔93が開口形成され、外周面は円環部材53の回転当接部67に形成された当接面67aと当接する第3当接面73が形成されている。この第3ローラ部材86は、円環部材53が回転する時に、当接面67aと第3当接面73とが当接することによって、円環部材53の回転を安定させるためのものである。第3回転軸87は、本体部85の第3ローラ部材取付部90に取付固定されるとともに、第3ローラ部材86が回転自在に設けられるように構成されている。回動軸88は、ベース部材51の裏側に形成されている第3ベース側軸受部63に取付固定されるとともに、本体部85の回動軸受け部89が回動自在に設けられるように構成されている。
【0032】
バネ部材92は、一端部がベース部材51と当接し、他端部が本体部85の付勢力受け部91と当接して、第3回転安定部材58、具体的には本体部85に対して付勢力を付与するためのものである。このバネ部材92は、第3回転安定部材58に対して所定の大きさの付勢力を付与することができればよく、その形状は従来から公知のものを任意に選択して用いることができる。
【0033】
次に、本実施の形態に係る遊技機1における演出装置12の作用について説明する。図3に示すように、通常は、演出装置12は停止した状態を維持しており、この時、駆動モータ55はギヤユニット59を介して円環部材53の駆動力受け部66と連結している。また、円環部材53は、回転当接部67の当接面67aが第1ローラ部材81の第1当接面71、第2ローラ部材83の第2当接面72及び第3ローラ部材86の第3当接面73と当接するように配置されている。また、第3回転安定部材58は、バネ部材92の付勢力を受けているため、所定の大きさの押圧力をもって回転当接部67の当接面67aを押圧している。
【0034】
本実施の形態に係る遊技機1では、遊技の進行に応じて、演出装置12が駆動を開始する。演出装置12が駆動すると、所定の位置に設けられた発光部材が種々の発光態様で発光するとともに、円環部材53が回転駆動を開始する。
【0035】
遊技機1では、円環部材53を回転駆動させる場合には、駆動モータ55に対して電力が供給される。駆動モータ55は、電力が供給されると回転駆動を開始して、駆動軸55a及び駆動軸55aに取り付けられた駆動ギヤ55bを回転させる。駆動ギヤ55bは、ギヤユニット59を構成する複数の従動ギヤと噛み合って連結している。また、ギヤユニット59を構成する複数の従動ギヤのうちの一つは駆動力受け部66に形成された歯と噛み合って連結している。したがって、駆動モータ55が回転駆動を開始すると、駆動モータ55の駆動力は、ギヤユニット59及び駆動力受け部66を介して駆動力受け部66に伝達される。そして、駆動力受け部66に駆動力が伝達されると、駆動力受け部66を有する円環部材53が全体的に、例えば図3中のA方向に回転を開始する。
【0036】
この時、本実施の形態に係る遊技機1の演出装置12では、円環部材53が第1ローラ部材81の第1当接面71、第2ローラ部材83の第2当接面72及び第3ローラ部材86の第3当接面73が回転当接部67の当接面67aに当接している。したがって、円環部材53は、これら第1〜第3当接面71〜73と当接面67aとが当接した状態を維持しながら回転することになり、回転時における上下左右方向のブレの発生を防止し、ガタツキを生じさせることなくスムーズに回転させることができる。特に、本実施の形態に係る遊技機1の演出装置12では、バネ部材92が第3回転安定部材58に対して図3及び図7(a)に示すB方向へ付勢力を付与しており、それに伴って、第3回転安定部材58も円環部材53に対して、B方向の力により押圧している。そのため、円環部材53の回転時に発生しがちな上下左右方向のガタツキを適度な力でより効果的に抑えることができ、円環部材53の回転を第1〜第3回転安定部材56〜58によって止めてしまうこともなく、さらによりスムーズに回転させることができる。また、このように、第3回転安定部材58をバネ部材92で付勢することによって、仮に円環部材53に多少のガタツキが発生した場合であっても、そのガタツキによる円環部材53の上下左右方向への動きを吸収しやすくすることができる。したがって、この演出装置12によれば、ガタツキの発生に伴って円環部材53が回転しなくなる等のような不具合を確実に解消することも可能になる。
【0037】
そのため、本実施の形態に係る遊技機1によれば、円環部材53を回転させることにより演出をよりスムーズに行うことができ、遊技者の興趣をさらにより向上させることができる演出を行うことが可能になる。
【0038】
次に、第3回転安定部材58をロックさせる動作について説明する。通常は、第3回転安定部材58は、第3ローラ部材86の第3当接面73が回転当接部67の当接面67aと当接するように配置されているため、図7(a)に示した状態となるように配置されている。しかし、第3回転安定部材58は、バネ部材92によって図7(a)中のB方向に付勢されているため、円環部材53をベース部材51に組み付けられていない場合には、バネ部材92の付勢力によって図7(a)に示す位置よりもさらにB方向へ移動した位置まで移動することになる。そのため、例えば円環部材53をベース部材51に対して取り外しする等のような場合には、第3回転安定部材58を通常の位置からロック位置へと、図7(a)中のC方向へ回動させる。この時、第3回転安定部材58は、回動軸88を中心としてC方向へ回動する。そして、本体部85のロック面85aがベース部材51のロック部の表面と接触する。その時の接触力の大きさはバネ部材92の付勢力よりも大きく形成されているので、第3回転安定部材58は、図7(b)に示す状態を維持することになる。
【0039】
このように、本実施の形態に係る遊技機1によれば、演出装置12を組み立てる際や円環部材を交換する等の場合には、第3回転安定部材58をロック位置に位置させておき、円環部材53をベース部材51に組み込む等の作業を行うことができる。したがって、組立時の手間を軽減することができ、製造効率を大幅に向上させることも可能になる。
【0040】
以上、本発明に係る遊技機の実施の形態について詳細に説明したが、本明細書に記載した遊技機の構成及び作用効果は、本発明に係る遊技機に関する一つの例を示したに過ぎず、これに限定させるものではない。また、本発明に係る遊技機においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜その構成を変更してもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 遊技機
11 遊技盤
12 演出装置
16 遊技領域
51 ベース部材
52 補強部材
53 円環部材
54 カバー部材
55 駆動モータ
56 第1回転安定部材
57 第2回転安定部材
58 第3回転安定部材
65 円環部材本体
66 駆動力受け部
67 回転当接部
67a 当接面
71 第1当接面
72 第2当接面
73 第3当接面
74 カバー部材本体
81 第1ローラ部材
82 第2回転軸
83 第2ローラ部材
84 第2回転軸
85 本体部
86 第3ローラ部材
87 第3回転軸
88 回動軸
90 第3ローラ部材取付部
91 付勢力受け部
92 バネ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7