【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、たばこ煙濾過材料を含む長手方向に延びる(例えば円筒状)コアと、この長手方向に延びるコアの周囲に結合した外部ラッパーと、を備えるたばこ煙フィルタ(又はフィルタ要素)であって、長手方向に延びるコアは、このコアの下流端部から上流へ長手方向に延びる1本以上の流路を含み、外部ラッパーの下流端部は、周囲に結合したコアの下流端部を越えて延び、フィルタの下流端部において(例えば管状の)空洞を画定する、たばこ煙フィルタ(又はフィルタ要素)が提供される。周囲に結合したコアの下流端部を越えて延びる外部ラッパーの半径方向内面が、(例えば長手方向に延びるコアの下流端部と共に)リセスフィルタ下流端部において空洞又はリセス、例えば管状空洞/リセス、を画定する。
【0008】
リセスフィルタを、コアの下流端部から上流へ長手方向に延びる(1本以上の)目に見える流路を含むフィルタの下流端部(吸い口端部)と組み合わせることで、偽造が難しい非常に特徴的な端部外観が提供される。
【0009】
1つの例では、長手方向に延びるコアが、たばこ煙濾過材料で作られた中空管を備える。たばこ煙濾過材料は、例えばセルロースアセテート濾過材料であってよい。中空管(従って、流路)の断面は円形又は非円形であってよい。円形又は非円形断面の中空管の壁又は壁群が、コアの下流端部から上流へ長手方向に延びる流路を画定する。概して、流路はコアの全長にわたっては延びていない。各種のフィルタは、管状セグメント内、及びそれ故リセス端部内へ入る煙の流れの混合及び通流を、喫煙者の口蓋に入る前に調整することが可能なため、感応特性の向上をもたらし、より冷温の煙を生じさせるであろうと期待されうる。
【0010】
本発明の別の一態様によれば、たばこ煙濾過材料を含む長手方向に延びる(例えば円筒状)コアと、この長手方向に延びるコアの周囲に結合した外部ラッパーと、を備えるたばこ煙フィルタ(又はフィルタ要素)であって、
長手方向に延びるコアは、長手方向に延びる内部本体まで概ね内部へ(例えば径方向内部へ)延びる複数の離間されたリブであって、間に(例えばリブの間に)(複数の)長手方向に延びる流路を画定するリブを有する長手方向に延びる管を備えた下流要素(例えば下流セグメント)を含み、
外部ラッパーの下流端部は、それが周囲に結合したコアの下流端部を越えて延び(及び下流要素の下流端部を越えて延び)、フィルタの下流端部において(例えば管状の)空洞を画定する、たばこ煙フィルタ(又はフィルタ要素)が提供される。
【0011】
周囲に結合したコアの下流端部を越えて延びる外部ラッパーの半径方向内面が、(例えば長手方向に延びるコアの下流端部と共に)リセスフィルタの下流端部において空洞又はリセス、例えば管状空洞/リセス、を画定する。
【0012】
長手方向に延びるコアの下流要素(下流セグメント)は、(複数の)長手方向に延びる内部本体まで概ね内部へ(例えば径方向内部へ)延びる複数の離間されたリブであって、間に(例えばリブの間に)長手方向に延びる流路を画定するリブを有する長手方向に延びる管を備える。内部本体は、中空の(例えば管状の)内部本体であってよく、中空内部本体の内壁が更なる長手方向に延びる流路を画定する。下流要素{例えば、長手方向に延びる管、離間されたリブ、及び(例えば中空の)内部本体}は、例えば押し出し成形によって、単独の要素として一体的に形成されてよい。下流要素は、押し出し成形できる任意の熱可塑性材料、例えばLDPE、で作られていてよい。下流要素は分解性ポリマーで作られていてよい。下流要素は、所望の色又は暗度を付与する顔料を含有してよい。顔料は濾過材料の色と対照的でもよい(例えば、白又はオフホワイトと対照的でもよい)。下流要素はいかなる内部設計のものであってもよい。例を挙げると、例えば英国意匠出願第4017159号に例示されている通りの、支持リブを有する内部流路であってよい。
【0013】
長手方向に延びるコアは、(下流要素の上流端部の上流に配置される)たばこ煙濾過材料を備える1つ以上の(例えば1つ、2つ、3つ又は4つの)追加要素(単数又は複数)(セグメント又はセグメント群)を含んでよい。たばこ煙濾過材料は、例えば、たばこ煙フィルタ製造に従来用いられている材料(通常、フィラメント、繊維、ウェブ又は押し出し材)の何れのものであってもよい。濾過材料は、例えば、綿、又はポリエチレン若しくはポリプロピレン等のプラスチック製の天然又は合成フィラメントトウ、或いはセルロースアセテートフィラメントトウであってよい。それは、例えば、天然又は合成ステープルファイバ、脱脂綿、紙(通常、クレープ紙)及び合成不織布等のウェブ材料、並びに押し出し材(例えばデンプン、合成フォーム)であってよい。
【0014】
これらの追加要素(更なるセグメント)においては、シガレットフィルタ用に知られているあらゆる種類のフィルタ構造、例えば、「被覆アセテート(Wrapped Acetate)」、「非被覆アセテート(Non−Wrapped Acetate)」、「ランダム配向アセテート(Random Orientated Acetate)」、「セルロースアセテート」又は「活性アセテート」が用いられてよい。下流(例えば「SPF」)要素の上流には、(好ましくは異なる特性の)任意の数の要素、例えば1つ、2つ、3つ又は4つのセグメント、が用いられてよい。たばこ煙濾過材料を備える追加要素が2つ以上ある場合には、これらの追加要素は、好ましくは、異なる濾過特性のもの、例えば、セルロースアセテートセグメント及び「活性アセテート」セグメント、である。
【0015】
追加要素のうちの1つ以上は、シガレットフィルタ用に適した(例えば微粒子状の)添加物材料(例えば活性炭)を含有してよく、及び/又はメンソール等の着香料を含有してよい。
【0016】
添加物材料は微粒子添加物であってよい。微粒子添加物は、たばこ煙フィルタ用に適した任意の微粒子添加物、例えば活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂(例えば弱塩基性陰イオン交換樹脂)、セピオライト、シリカゲル、アルミナ、分子篩、炭素質ポリマー樹脂及び珪藻土であってよい。微粒子添加物は2種類以上の材料の混合物であってよい。添加物は、着香料、例えばメンソールを含んでよい。例えば、添加物は、メンソールが塗布されたセピオライト顆粒であってよい。たばこ煙濾過の長手方向に延びるコアが、内部に添加物が内蔵される完全に包囲された(例えば内蔵された)ポケット(単数又は複数)を含む場合には、添加物は、例えば、濾過材料と実質的に分離し、濾過材料内に完全に包囲された微粒子添加物の粒子の個別のポケット又は鞘として濾過材料内に包囲される、活性炭等の微粒子添加物であってよい(上記参照)。別の例では、完全に包囲された(例えば内蔵された)添加物のポケット(単数又は複数)は、壊れやすいカプセル又はカプセル群、或いは1つ又は複数の壊れやすいマイクロカプセル群であってよい。カプセル(単数又は複数)又はマイクロカプセル(単数又は複数)は、様々な媒体、例えば着香料、及び/又は例えば煙濾過を助けるための、液体、固体又はその他の材料を含有してよい。カプセル又はマイクロカプセルの利用は当技術分野において周知である。
【0017】
上記の(又は他の)追加要素は、セルロースアセテート濾過材料で作られた長手方向に延びる円筒状プラグを備えてもよい。セルロースアセテート濾過材料で作られた長手方向に延びる円筒状プラグは、例えば有孔又は無孔プラグラップのラッパーを更に備えてよい。このような被覆されたフィルタ/要素は「被覆アセテート」フィルタ又はフィルタ要素として知られる。
【0018】
上記の(又は他の)追加要素は、例えば有孔又は無孔プラグラップのラッパーを任意追加的に有する、微粒子添加物を更に備えるセルロースアセテート濾過材料で作られた長手方向に延びる円筒状プラグを備えてもよい。このようなフィルタ/要素は「活性アセテート」フィルタ又はフィルタ要素として知られる。
【0019】
たばこ煙濾過材料を備える上記の(又は他の)追加要素は、内部に完全に包囲された(例えば内蔵された)添加物(例えば微粒子添加物)のポケット(又は少なくとも1つのポケット)を有する、たばこ煙濾過材料で作られた棒状コアを備えてもよい。たばこ煙濾過材料で作られた棒状コアは、棒状コアの周囲に結合した追加のラッパー(例えば有孔又は無孔)を任意追加的に有してもよい。たばこ煙濾過材料で作られたコア内に完全に包囲された添加物のポケットを設けることは、添加物がコアの第2端部から遠ざけられるという効果がある(添加物のポケットとコアの端部との間にたばこ煙濾過材料があるため)。内部に完全に包囲された(例えば内蔵された)添加物(例えば微粒子添加物)のポケット(又は少なくとも1つのポケット)を有するたばこ煙濾過材料で作られた棒状コアを備える、たばこ煙濾過材料で作られた単独の長手方向に延びるコアは、例えば、国際公開第2006/059134号に開示されている方法及び装置によって製造されてよい。
【0020】
たばこ煙濾過材料を備える上記の(又は他の)追加要素は、たばこ煙濾過材料で作られた棒状コア、及びこの棒状コアの周囲に結合した添加物(例えば微粒子添加物)内包ラッパーを備えてもよい。添加物内包ラッパーは、添加物内包ラッパーの半径方向内面の1つ以上の部分(単数又は複数)に接着した添加物(例えば微粒子添加物)を有する。前記添加物内包ラッパーは、コアの下流端部においては、添加物内包ラッパーの周縁の周りに添加物を含まない。添加物内包ラッパーの下流端部においては添加物がないということは、添加物がコアの下流端部から遠ざけられるという効果がある(コアの第2端部においてはラッパー上に添加物がないため)。好ましくは、添加物内包ラッパーは、コアの下流及び上流端部のどちらにおいても、添加物内包ラッパーの周縁の周りに添加物を含まない。たばこ煙濾過材料で作られた棒状コア、及びこの棒状コアの周囲に結合した添加物(例えば微粒子添加物)内包ラッパーを備える、たばこ煙濾過材料で作られた長手方向に延びるコアは、英国特許第2261152号に開示されている通りのフィルタ要素であってよい。添加物内包ラッパーは有孔又は無孔であってよい。
【0021】
たばこ煙フィルタは、長さ15から40mm、例えば17から35mm、例えば20から30mm、であってよい。フィルタのリセス部(即ち、外部ラッパー下流端部が、周囲に結合したコアの下流端部を越えて延び、フィルタの下流(例えば吸い口)端部において空洞を画定する長さ)は、長さ3から10mmを有してよく、最も好ましくは、長さ4から6mmである。長手方向に延びるコア(下流要素、及びたばこ煙濾過材料を含むあらゆる追加要素を含む)は、長さ10から30mm、例えば14から27mm、例えば17から25mm、であってよい。たばこ煙フィルタは、周長14から28mm、例えば16から26mm、例えば16から17mm又は24から25mm、であってよい。最終的なフィルタシガレットは通気型又は非通気型で、喫煙製品において伝統的に用いられている任意の周長範囲(例えば周長c.14からc.28mm)のものであってよい。
【0022】
外部ラッパーは、紙、例えばプラグラップ紙、例えば堅いプラグラップ紙、であってよい。外部ラッパーは有孔又は無孔であってよい。外部ラッパーは、約40から約120g/m
2の坪量の紙であってよい。外部ラッパーは、例えば標準的な(c.24〜25mm)周長のリセスフィルタ用の、約80から約120g/m
2の坪量、例えば100g/m
2前後の坪量、のものであってよい。(例えば16〜17mm前後の周長に至る)薄型又は超薄型リセスフィルタ用には、外部ラッパーは、より低い坪量、例えば50g/m
2前後、のプラグラップ紙であってよい。最終的なリセスフィルタシガレットに所望の剛性を与えるために、プラグラップ紙と併用してより堅いチップペーパーを用いることも可能であることを理解されたい。
【0023】
例えば押し出し成形(例えば「SPFセグメント」)によって、単独の要素として一体的に形成される下流要素{例えば長手方向に延びる管、離間されたリブ、及び(例えば中空の)内部本体}を、リセスフィルタ構造内で、例えばフィルタの吸い口端部における、下流要素の通例の位置ではなく、用いることにより、押し出し成形されたマウスピースに万一、喫煙者の舌が直接触れたときの、シガレットに対する「プラスチック感」の不快感がすべて克服される。それは、シガレットに対するより好ましい「口あたり」を提供する。これは、リセスの端部は、硬質のプラスチック製マウスピースに伴うものよりも柔らかいためである。フィルタ吸い口端部においてリセスと下流要素(SPF部)とを組み合わせるということは、喫煙者にはっきり見えるフィルタの端部の染色がほとんどなくなるということでもある。これらの種類のフィルタは、SPF若しくは管状セグメント内、及びそこからリセス端部内へ入る煙の流れの混合及び通流を、喫煙者の口蓋に入る前に制御することが可能であるため、感応特性の向上をもたらし、より冷温の煙を生じさせるであろうと期待されてよい。
【0024】
本発明の別の態様によれば、たばこ煙濾過材料を含む長手方向に延びる(例えば円筒状)コアと、この長手方向に延びるコアの周囲に結合した外部ラッパーと、を備えるたばこ煙フィルタ(又はフィルタ要素)であって、
長手方向に延びるコアは、たばこ煙濾過材料で作られた長手方向に延びる(例えば円筒状)下流コア、この下流コアの周囲に結合した第1内部ラッパー、及び任意追加的に、第1ラッパーの周囲に結合した第2内部ラッパーを備える下流要素を含み、第1ラッパーは、第2内部ラッパー又は外部ラッパーと共に少なくとも1本の長手方向に延びる流路{例えば、下流コアの下流端部から上流へ長手方向に延びる少なくとも1本の長手方向に延びる流路}を画定する輪郭が定められた(例えば波形の)外面を有し、
外部ラッパーの下流端部及び/又は第1内部ラッパーの下流端部は、周囲に結合したコアの下流端部を越えて延び、フィルタの下流端部において(例えば管状の)空洞を画定する、たばこ煙フィルタ又はフィルタ要素が提供される。周囲に外部ラッパー又は第1内部ラッパーが結合したコアの下流端部を越えて延びる外部ラッパーの半径方向内面又は第1内部ラッパーの半径方向内面が、(例えば長手方向に延びるコア/下流コアの下流端部と共に)リセスフィルタの下流端部において空洞又はリセス、例えば管状空洞/リセス、を画定する。第1内部ラッパーは空気透過性又は空気非透過性材料で作られていてよい。好ましくは空気透過性である。(第2内部ラッパーがある場合には)第2内部ラッパーは空気透過性又は空気非透過性材料で作られていてよい。
【0025】
上記の(又はそれぞれの)流路は下流コアの下流端部から上流へ長手方向に延びてよい。好ましくは、上記又はそれぞれの流路は下流コアの全長の一部にわたってのみ延びてよい。上記又はそれぞれの流路は、好ましくは、流路の長手方向範囲にわたって実質的に一様な深さになる。ただし、例えば、流路が閉鎖端部に近づく場所では、変化があってよい。
【0026】
上記の(又はそれぞれの)流路は(代替的に又は追加的に)下流コアの下流端部から下流へ(リセスエリア内へと)長手方向に延びてよい。
【0027】
第1ラッパーは、例えば、輪郭が定められた(例えば波形の)面を有するシートであってよい。シートは、輪郭が定められた面を外部ラッパー又は第2ラッパーに向けて被覆される。第1ラッパーは、好ましくは、少なくとも第2ラッパー又は外部ラッパーと共に長手方向に延びる流路(単数又は複数)を画定する、長手方向に(例えば軸方向に)延びる波形、例えば下流コアの下流端部から(上流へ)長手方向に延びる波形、を有する。それぞれの流路は、流路が延びだす下流コアの下流端部から遠隔の端部において第1ラッパーの波形が閉鎖又は閉塞されることによって提供されてよい。第1ラッパーは両面が波形になっており、下流コア並びに第2ラッパー又は外部ラッパーと共に長手方向に延びる流路を画定してよい。ただし、包み込まれた下流コア面は第1ラッパーの波形内面になじみ、第1内部ラッパーと第2内部ラッパー又は外部ラッパーとの間にのみ流路を残してもよい。
【0028】
上記の(又はそれぞれの)、下流コアの、長手方向流路(例えば波形を含む)を含む部分は、本願明細書において縦溝又は縦溝部と呼ばれる。上記の(又はそれぞれの)、下流コアの、(コア断面全体に)長手方向流路を含まない部位又は部分は、本願明細書においてバー又はバー部と呼ばれる。本発明の本態様では、下流コアの下流(リセス)端部において縦溝部が存在することになり、リセスと共に、特徴的な端部外観を与えることを理解されたい。下流コアの上流(非リセス端部)において更なる縦溝部が存在してもよい。1つの例では、下流コアは、それぞれの端部において3mmの縦溝部を含み、下流コアの残り全体として単一の中央バー部を含む。このような構成は、バーの圧力降下(PD/mm)の方が縦溝のものよりも高いために、下流コア内の濾過材料(例えばセルロースアセテートトウ)の量が低減されてよいというさらなる利点を有してよい。
【0029】
本発明の本態様は吸い口(下流)端部においてリセスを提供してよく、すぐ上流に隣接して縦溝付き又は「CPA」要素(セグメント)があり、そこでは長手方向流路(単数又は複数)又は溝(単数又は複数)が吸い口端部の方へ面を向け、より特徴的な端部外観を作り出す。以下においてより詳細に説明されるように、CPAセグメントの上流に濾過材料で作られた1つ以上の追加要素(セグメント)が存在してもよい。CPAセグメントの更に上流に配置されるフィルタセグメントは何れも、好ましくは、例えば微粒子添加物及び/又は香料を組み込む、CPAセグメントと異なる濾過特性を有することになる。
【0030】
下流コアは最大23本の流路、好ましくは14本から20本の流路、{例えば、コアの下流端部から上流へ長手方向に延びる流路(25mm前後の周長のフィルタの場合)}を含んでよい。これらの流路の総断面積は合計でフィルタの全断面積の2から12%、好ましくは少なくとも4%、より好ましくは4から8%になってよい。それ故、流路の本数及び/又は深さを注意深く調整することによって(例えば第1ラッパーのエンボス加工の調整によって)、より向上した濾過性能を与えることができる。これは、波形の深さを増すことによって達成されてもよく、好ましくは喫煙に利用できる波形部分の表面積をともに増大することにより、及び任意選択的に、波形のピッチをともに増大することにより、即ち、波形の数を減らして波形を広げることにより、達成されてよい。例えば、本発明によるフィルタは、下流コアの下流端部において、深さ約0.45mm及び約1.5mmのピッチの15本の流路を有してよく、別のフィルタは、深さ0.32mmの流路を有し、流路の本数は1.05mmのピッチで23本であってよい。これらの例における煙濾過に利用できる波形ラップの面積は概して総波形表面積よりも少し小さい。これは、波形の頂部は概して外部ラッパーに接することになり、それ故、濾過の効果がないためである。
【0031】
第1ラッパーは、第2内部ラッパー又は外部ラッパーと共に、下流コアの下流端部から上流へ長手方向に延びる少なくとも1本の流路、及び下流コアの上流端部から下流へ長手方向に延びる少なくとも1本の流路を画定してよく、それぞれの流路は下流コアの全長の一部にわたってのみ延び、下流コアの少なくとも一部は長手方向に延びる流路を含まない。
【0032】
好ましくは、それぞれの流路の長さは2mm以上、好ましくは2.5mmから23mm、より好ましくは3mmから15mm、より好ましくは3.5mmから9mm、である。一方の端部(上流又は下流)から延びる流路又は流路群は、他方の端部から延びるものと異なる長さであってもよいし、又は同じ長さであってもよい。下流コアの両端部における流路は長さ7から8mmであってよい。下流コアの両端部における流路は長さ3から4mm、例えば長さ3.75mmであってよい。これらの寸法の流路を設けるということは、下流コアの性能(タール捕捉性等)が基準を満たすものになるということ、加えて、本発明の利点(例えば一貫した圧力降下、捕捉性の向上)が得られることを確実にするはずであるということを意味する。
【0033】
長手方向に延びるコアは下流コアのみを備えてもよいか、或いはたばこ煙濾過材料を備える追加要素(単数又は複数)(セグメント又はセグメント群)を1つ以上(例えば1つ、2つ、3つ又は4つ)含んでもよい。追加要素は下流コアの上流に配置されることになる。たばこ煙濾過材料は、例えば、たばこ煙フィルタ製造に従来用いられている材料(通常、フィラメント、繊維、ウェブ又は押し出し材)の何れであってもよい。濾過材料は、例えば、綿製、又はポリエチレン若しくはポリプロピレン等のプラスチック製の天然又は合成フィラメントトウ、或いはセルロースアセテートフィラメントトウであってよい。それは、例えば、天然又は合成ステープルファイバ、脱脂綿、紙(通常、クレープ紙)及び合成不織布等のウェブ材料、並びに押し出し材(例えばデンプン、合成フォーム)であってよい。
【0034】
これらの追加要素(更なるセグメント)においては、シガレットフィルタ用に知られているあらゆる種類のフィルタ構造、例えば、「被覆アセテート(Wrapped Acetate)」、「非被覆アセテート(Non−Wrapped Acetate)」、「ランダム配向アセテート(Random Orientated Acetate)」、「セルロースアセテート」又は「活性アセテート」が用いられてよい。下流(例えば「CPA」)要素の上流には、任意の数の要素(好ましくは異なる特性のもの)、例えば1つ、2つ、3つ又は4つのセグメントが用いられてよい。たばこ煙濾過材料を備える追加要素が2つ以上ある場合には、これらの追加要素は、好ましくは、異なる濾過特性のもの、例えば、セルロースアセテートセグメント及び「活性アセテート」セグメント、である。
【0035】
追加要素のうちの1つ以上は、シガレットフィルタ用に適した(例えば微粒子状の)添加物材料(例えば活性炭)を含有してよく、及び/又はメンソール等の着香料を含有してよい。
【0036】
添加物材料は微粒子添加物であってよい。微粒子添加物は、たばこ煙フィルタ用に適した任意の微粒子添加物、例えば活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂(例えば弱塩基性陰イオン交換樹脂)、セピオライト、シリカゲル、アルミナ、分子篩、炭素質ポリマー樹脂及び珪藻土であってよい。微粒子添加物は2種類以上の材料の混合物であってよい。添加物は、着香料、例えばメンソールを含んでよい。例えば、添加物は、メンソールが塗布されたセピオライト顆粒であってよい。たばこ煙濾過の長手方向に延びるコアが、内部に添加物が内蔵される完全に包囲された(例えば内蔵された)ポケット(単数又は複数)を含む場合には、添加物は、例えば、濾過材料と実質的に分離し、濾過材料内に完全に包囲された微粒子添加物の粒子の個別のポケット又は鞘として濾過材料内に包囲される、活性炭等の微粒子添加物であってよい(上記参照)。別の例では、完全に包囲された(例えば内蔵された)添加物のポケット(単数又は複数)は、壊れやすいカプセル又はカプセル群、或いは1つ又は複数の壊れやすいマイクロカプセル群であってよい。カプセル(単数又は複数)又はマイクロカプセル(単数又は複数)は、様々な媒体例えば着香料、及び/又は例えば煙濾過を助けるための、液体、固体又はその他の材料を含有してよい。カプセル又はマイクロカプセルの利用は当技術分野において周知である。
【0037】
上記の(又は他の)追加要素は、セルロースアセテート濾過材料で作られた長手方向に延びる円筒状プラグを備えてもよい。セルロースアセテート濾過材料で作られた長手方向に延びる円筒状プラグは、例えば有孔又は無孔プラグラップのラッパーを更に備えてよい。このような被覆されたフィルタ/要素は「被覆アセテート」フィルタ又はフィルタ要素として知られる。
【0038】
上記の(又は他の)追加要素は、例えば有孔又は無孔プラグラップのラッパーを任意追加的に有する、微粒子添加物を更に備えるセルロースアセテート濾過材料で作られた長手方向に延びる円筒状プラグを備えてもよい。このようなフィルタ/要素は「活性アセテート」フィルタ又はフィルタ要素として知られる。
【0039】
たばこ煙濾過材料を備える上記の(又は他の)追加要素は、内部に完全に包囲された(例えば内蔵された)添加物(例えば微粒子添加物)のポケット(又は少なくとも1つのポケット)を有する、たばこ煙濾過材料で作られた棒状コアを備えてもよい。たばこ煙濾過材料で作られた棒状コアは、棒状コアの周囲に結合した追加のラッパー(例えば有孔又は無孔)を任意追加的に有してもよい。たばこ煙濾過材料で作られたコア内に完全に包囲された添加物のポケットを設けることは、添加物がコアの第2端部から遠ざけられるという効果がある(添加物のポケットとコアの端部との間にたばこ煙濾過材料があるため)。内部に完全に包囲された(例えば内蔵された)添加物(例えば微粒子添加物)のポケット(又は少なくとも1つのポケット)を有するたばこ煙濾過材料で作られた棒状コアを備える、たばこ煙濾過材料で作られた単独の長手方向に延びるコアは、例えば、国際公開第2006/059134号に開示されている方法及び装置によって製造されてよい。
【0040】
たばこ煙濾過材料を備える上記の(又は他の)追加要素は、たばこ煙濾過材料で作られた棒状コア、及びこの棒状コアの周囲に結合した添加物(例えば微粒子添加物)内包ラッパーを備えてもよい。添加物内包ラッパーは、添加物内包ラッパーの半径方向内面の1つ以上の部分(単数又は複数)に接着した添加物(例えば微粒子添加物)を有する。添加物内包ラッパーは、コアの下流端部においては、添加物内包ラッパーの周縁の周りに添加物を含まない。添加物内包ラッパーの下流端部においては添加物がないということは、添加物がコアの下流端部から遠ざけられるという効果がある(コアの第2端部においてはラッパー上に添加物がないため)。好ましくは、添加物内包ラッパーは、コアの下流及び上流端部のどちらにおいても、添加物内包ラッパーの周縁の周りに添加物を含まない。たばこ煙濾過材料で作られた棒状コア、及びこの棒状コアの周囲に結合した添加物(例えば微粒子添加物)内包ラッパーを備える、たばこ煙濾過材料で作られた長手方向に延びるコアは、英国特許第2261152号に開示されている通りのフィルタ要素であってよい。添加物内包ラッパーは有孔又は無孔であってよい。
【0041】
たばこ煙フィルタは、長さ15から40mm、例えば17から35mm、例えば20から30mmであってよい。フィルタのリセス部(即ち、外部ラッパー下流端部が、周囲に結合したコアの下流端部を越えて延び、フィルタの下流(例えば吸い口)端部において空洞を画定する長さ)は、長さ3から10mmを有してよく、最も好ましくは、長さ4から6mmである。長手方向に延びるコア(下流縦溝付きコア、及びたばこ煙濾過材料を含むあらゆる追加要素を含む)は、長さ10から30mm、例えば14から27mm、例えば17から25mmであってよい。たばこ煙フィルタは、周長14から28mm、例えば16から26mm、例えば16から17mm又は24から25mmであってよい。最終的なフィルタシガレットは通気型又は非通気型で、喫煙製品において伝統的に用いられている任意の周長範囲(例えば周長c.14からc.28mm)のものであってよい。
【0042】
外部ラッパーは、紙、例えばプラグラップ紙、例えば堅いプラグラップ紙、であってよい。外部ラッパーは有孔又は無孔であってよい。外部ラッパーは、約40から約120g/m
2の坪量の紙であってよい。外部ラッパーは、例えば標準的な(c.24〜25mm)周長のリセスフィルタ用の、約80から約120g/m
2の坪量、例えば100g/m
2前後の坪量のものであってよい。(例えば16〜17mm前後の周長に至る)薄型又は超薄型リセスフィルタ用には、外部ラッパーは、より低い坪量、例えば50g/m
2前後、のプラグラップ紙であってよい。最終的なリセスフィルタシガレットに所望の剛性を与えるために、プラグラップ紙と併用してより堅いチップペーパーを用いることも可能であることを理解されたい。
【0043】
本発明の本態様の例では、第1内部ラッパーが、周囲に結合した下流コア/下流要素の下流端部を越えて延び、(例えば、単独で又は外部ラッパーと共に)フィルタの下流端部において(例えば管状の)空洞を画定してよい。このような場合には、フィルタの種々のセグメントを連結するために更なるラッパー(例えば、最終的なリセスフィルタの被覆に用いられる外部ラッパー)が必要とされてよいため、下流コアの第2内部ラッパーは省かれてもよい。ただし、坪量、例えば80g/m
2、の(例えばエンボス加工された)第1内部ラッパーによって、より低い重量、例えば40g/m
2、の外部ラッパーが用いられ、リセス端部において充分な剛性をなおも提供することが可能とされてよいことを理解されたい。
【0044】
第1内部ラッパー及び/又は第2内部ラッパーは、端部外観の弁別性を高めるために、着色されるか又は顔料を施されてよい。好ましくは、色又は顔料は例えば白色の濾過材料と対照をなす。
【0045】
第1内部ラッパーは必ずしも下流コアの下流端部を越えて延びる必要はない。このような例では、完成したリセスフィルタが組み立てられると空洞を画定する(厚手のプラグラップの)外部ラッパーですっぽり被覆される前に、下流コア及び第1内部ラッパーは、(この種の「CPA」フィルタ要素には通例のことであるように)第2内部ラッパーで被覆されてよい。他の例では、第2内部ラッパーは省かれてよい。これらの例は、第1内部ラッパーが下流へ延び、最終的なフィルタのリセス部内へ入る(又はそれを画定する)例とは異なる端部外観を作り出すことになることを理解されたい。
【0046】
本発明によるフィルタシガレットでは、被覆たばこ棒状体に本発明のフィルタ(又は本発明のフィルタ要素を含むフィルタ)が、フィルタの一方の端部をたばこに向けて接合される。フィルタは、例えば、リングチッピング{フィルタラップの大部分を露出したまま残すために、(被覆された)フィルタ及び棒状体の隣接端部の周囲のみに結合する}によって、或いは、より好ましくは、フルチッピングオーバーラップ(全フィルタ長及びたばこ棒状体の隣接端部の周囲に結合する)によって、被覆たばこ棒状体に接合されてよい。シガレットは、最終的なリセスフィルタシガレットに所望の(例えば更に高い)剛性を与えるために、フィルタの外部ラッパーと併用して(例えば堅いチップペーパーの)チッピングオーバーラップを含んでよい。
【0047】
本発明によるフィルタ又はフィルタシガレットは何れも、通気されなくてもよいし、或いは当技術分野において周知の方法によって、例えば、あらかじめ穿孔されているか又は空気透過性のラッパー(プラグラップ)の使用、並びに/或いはラッパー(プラグラップ)及びチッピングオーバーラップのレーザ穿孔によって、通気されてもよい。通気性のフルチッピングオーバーラップは、同様に、本質的に空気透過性であってもよいし、又は通気孔が設けられてもよく、フィルタプラグラップ及びチッピングオーバーラップの両方がある通気型製品においては、オーバーラップを通り抜ける通気は通常、プラグラップを通り抜けるものに位置を合わせていることになる。フィルタプラグラップを通り抜ける通気孔、又はチッピングオーバーラップを通り抜ける通気孔、或いは同時に両方を通り抜ける通気孔は、フィルタ又はフィルタシガレット製作の間にレーザ穿孔によって作られてよい。
【0048】
本発明によるフィルタ又はフィルタシガレット内の通気が、添加物、例えば活性炭、を含む製品の長手方向に局在化される場合には、この局在化は好ましくは、添加物の上流、下流、及び添加物に位置を合わせた領域から選択された1つ又は2つの領域になされる。それ故、本発明によるフィルタ又はフィルタシガレット内の通気は、フィルタ又はフィルタシガレットの長手方向に、要求される通気及び濾過性能に応じて、例えば、添加物のポケット(又は貼付材又は部分)の上流、下流、及びポケットに位置を合わせた領域から選択された1つ又は2つの領域に局在化されてよい。好ましくは、本発明によるフィルタ又はフィルタシガレット内の通気は、フィルタ又はフィルタシガレットの長手方向に、例えば、上述された通りの「活性アセテート」フィルタ又はフィルタ要素である追加要素に位置を合わせて局在化されてよい。例えば(第1添加物のポケットが存在する場合には)第1添加物のポケットの上流における通気及び/又はそれに位置を合わせた通気がしばしば好まれる。2つ以上の添加物がある場合には、第2添加物の部分(又はポケット又は貼付材)の間に通気があってもよい。
【0049】
本発明によれば、更なる態様において、上述された通りのフィルタ(又はフィルタ要素)であって、及び/又は本願明細書においては鏡像関係で端部と端部を接続して一体的に接合されたフィルタ(又はフィルタ要素)を複数(例えば2つ、4つ、6つ等)備える複合棒状体が提供される。複合棒状体及びそれらの製造方法は当技術分野において周知である。
次に、以下の実施例及び添付の図面を参照しながら本発明を説明する。