(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6042832
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】グリル付きガスコンロ
(51)【国際特許分類】
F24C 15/10 20060101AFI20161206BHJP
F24C 3/12 20060101ALI20161206BHJP
F24C 3/00 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
F24C15/10 B
F24C3/12 L
F24C3/00 L
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-18785(P2014-18785)
(22)【出願日】2014年2月3日
(65)【公開番号】特開2015-145762(P2015-145762A)
(43)【公開日】2015年8月13日
【審査請求日】2015年6月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】特許業務法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】倉地 大修
(72)【発明者】
【氏名】橋本 道弘
【審査官】
渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−007491(JP,A)
【文献】
特開2009−243755(JP,A)
【文献】
実開昭63−146996(JP,U)
【文献】
特開2008−224162(JP,A)
【文献】
特開2004−319111(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 9/00−15/14
F24C 3/00− 3/14
F24C 7/04− 7/06
A47J 37/00−37/07
H05B 6/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンロ本体と、コンロ本体の上面を覆う天板と、天板に開設したバーナ用開口を通して天板上に露出するコンロバーナと、コンロ本体内に設けられたグリルとを備えるグリル付きガスコンロであって、
天板に、部分的に、所定温度以上になったときに変色する感温表示部が設けられ、
天板の前縁から所定の前後方向範囲の部分を前縁近傍部分として、感温表示部が設けられる天板の部分は、グリルの上方への投影面内に位置する前縁近傍部分を含むことを特徴とするグリル付きガスコンロ。
【請求項2】
前記感温表示部は、前記天板の前縁近傍部分に、前記グリルの上方への投影面内に位置する部分だけでなく当該部分から天板の横方向両端部に亘って帯状に設けられることを特徴とする請求項1記載のグリル付きガスコンロ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンロ本体と、コンロ本体の上面を覆う天板と、天板に開設したバーナ用開口を通して天板上に露出するコンロバーナと、コンロ本体内に設けられたグリルとを備えるグリル付きガスコンロに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、赤外線を透過する材料で形成される天板の下にハロゲンヒータを配置した加熱調理器として、使用者の手が誤って高温の天板に手が触れることを防止するため、天板に、所定温度以上になったときに変色する感温表示部を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、ガスコンロでは、コンロバーナの燃焼中は炎が見えるため、天板が熱くなっていると認識でき、上記加熱調理器の如く天板に感温表示部を設ける必要はない。然し、グリル付きガスコンロでは、グリルを使用していてもこれを外部から確認しにくく、グリル使用中に熱くなった天板に手が触れてしまうことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平1−196424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、グリル使用中に天板が熱くなったときに注意を喚起できるようにしたグリル付きガスコンロを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、コンロ本体と、コンロ本体の上面を覆う天板と、天板に開設したバーナ用開口を通して天板上に露出するコンロバーナと、コンロ本体内に設けられたグリルとを備えるグリル付きガスコンロであって、
天板に、部分的に、所定温度以上になったときに変色する感温表示部が設けられ
、天板の前縁から所定の前後方向範囲の部分を前縁近傍部分として、感温表示部が設けられる天板の部分は、グリルの上方への投影面内に位置する前縁近傍部分を含むことを特徴とする。
【0007】
ここで、グリル使用中はグリルの上方への投影面内に位置する天板の部分が加熱されるが、本発明によれば、天板の上記部分が加熱されて所定温度以上になると、感温表示部が変色して、熱くなったことを報知し、注意を喚起できる。これにより、グリル使用中に熱くなった天板の部分に手が触れることを可及的に抑制できる。
【0008】
ところで、グリルの前面のグリル扉を半開きにしたままグリルを使用してしまうことがある。この場合、グリル扉から漏れ出た熱気により、グリルの上方への投影面内に位置する天板の前縁近傍部分(天板の前縁から所定の前後方向範囲の部分)が強く加熱されてしまう
。本発明
によれば、グリル扉が半開きで、グリルの上方への投影面内に位置する天板の前縁近傍部分が強く加熱されたときに、この部分に設けた感温表示部の変色で当該部分が熱くなったこと及びグリル扉が半開きであることを早期に報知でき、有利である。
【0009】
また、本発明において、感温表示部は、天板の前縁近傍部分に、グリルの上方への投影面内に位置する部分だけでなく当該部分から天板の横方向両端部に亘って帯状に設けられていてもよい。これによれば、天板の前縁近傍部分のグリルの上方への投影面内に位置する感温表示部の部分の変色によって、上述した効果が得られると共に、手が触れやすい天板の前縁近傍部分の温度分布を天板の横方向全幅に亘り視覚的に表示でき、天板の熱い部分に手が触れることを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1実施形態のガスコンロの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を参照して、1は本発明の実施形態の卓上式のガスコンロを示している。このガスコンロ1は、コンロ本体2と、コンロ本体2の上面を覆う天板3と、天板3に開設した各バーナ用開口(図示せず)を通して天板3上に露出する左右一対のコンロバーナ4、4と、コンロ本体1内の横方向中央部に設けられたグリル5とを備えている。
【0012】
天板3上には、各コンロバーナ4を囲うようにして五徳6が載置され、天板3の後部には、グリル5の排気口を覆う排気カバー7が設けられている。また、コンロ本体2の前面には、グリル5の前面開口を開閉するグリル扉5aが配置されると共に、グリル扉5aの側方に位置させて、コンロバーナ4用とグリル5用の各点消火ボタン8が配置されている。
【0013】
ところで、本実施形態の如きグリル付きガスコンロ1では、グリル5を使用していてもこれを外部から確認しにくく、グリル使用中に熱くなった天板3に手が触れてしまうことがある。
【0014】
そこで、本実施形態では、グリル5の上方への投影面内に位置する天板3の部分の少なくとも一部に、所定温度以上になったときに変色する感温表示部9を設けている。グリル使用中はグリル5の上方への投影面内に位置する天板3の部分が加熱されるが、本実施形態によれば、天板3の上記部分が加熱されて所定温度以上になると、感温表示部9が変色して、熱くなったことを報知し、注意を喚起できる。これにより、グリル使用中に熱くなった天板3の部分に手が触れることを可及的に抑制できる。
【0015】
尚、感温表示部9は、所定温度以上になったときに色だけが変化するものに限らず、変色によって危険を知らせる文字が現れるものであってもよい。また、感温表示部9は、天板3の上面に所定温度以上になったときに変色する感温材料を塗布し、或いは、感温材料を塗布したシートを天板3の上面に貼付して設けることができる。
【0016】
また、
図1、
図2に示す第1実施形態では、グリル5の上方への投影面内に位置する天板3の部分の全体に感温表示部9が設けられているが、
図3に示す第2実施形態の如く、グリル5の上方への投影面内に位置する天板3の部分の横方向中間部分の前部のみに感温表示部9を設けてもよい。また、グリル5の天井部に設けるグリルバーナ(図示せず)の真上に位置する天板3の部分が熱くなりやすいため、この部分のみに感温表示部9を設けてもよい。
【0017】
ところで、グリル扉5aを半開きにしたままグリル5を使用してしまうことがある。この場合、グリル扉5aから漏れ出た熱気により、グリル5の上方への投影面内に位置する天板3の前縁近傍部分が強く加熱されてしまう。
【0018】
そこで、第1、第2実施形態では、天板3の前縁から所定の前後方向範囲(例えば、10cmの範囲)の部分を前縁近傍部分として、感温表示部9が設けられる天板3の部分は、グリル5の上方への投影面内に位置する前縁近傍部分を含んでいる。これによれば、グリル扉5aが半開きで、グリル5の上方への投影面内に位置する天板3の前縁近傍部分が強く加熱されたときに、この部分に設けた感温表示部9の変色で当該部分が熱くなったこと及びグリル扉5aが半開きであることを早期に報知でき、有利である。
【0019】
また、
図4に示す第3実施形態の如く、感温表示部9を、天板3の前縁近傍部分に、グリル5の上方への投影面内に位置する部分だけでなく当該部分から天板3の横方向両端部に亘って帯状に設けてもよい。これによれば、グリル使用中にグリル5の上方への投影面内に位置する天板3の部分が熱くなったときにこれを報知できると共に、グリル扉5aが半開きであることを早期に報知できるという上記第1、第2実施形態と同様の効果が得られ、更に、手が触れやすい天板3の前縁近傍部分の温度分布を天板3の横方向全幅に亘り視覚的に表示でき、天板3の熱い部分に手が触れることを効果的に防止できる。
【0020】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態は卓上式のグリル付きガスコンロ1に本発明を適用したものであるが、システムキッチンのカウンタトップに組み込むビルトイン式のグリル付きガスコンロにも同様に本発明を適用できる。
【符号の説明】
【0021】
1…ガスコンロ、2…コンロ本体、3…天板、4…コンロバーナ、5…グリル、9…感温表示部。