特許第6042847号(P6042847)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6042847
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】ガス流表示器
(51)【国際特許分類】
   G01F 1/22 20060101AFI20161206BHJP
   A61M 16/00 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   G01F1/22 B
   A61M16/00 370A
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-138625(P2014-138625)
(22)【出願日】2014年7月4日
(65)【公開番号】特開2016-17756(P2016-17756A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2016年1月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231235
【氏名又は名称】大陽日酸株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(72)【発明者】
【氏名】西澤 理
(72)【発明者】
【氏名】西野 民男
【審査官】 森 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−236922(JP,A)
【文献】 特許第3665120(JP,B2)
【文献】 特許第5487043(JP,B2)
【文献】 特公平1−25027(JP,B2)
【文献】 実公平3−28379(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 1
A61M 16
G01P 13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から内部を視認可能なシリンダと、該シリンダ内に移動可能に挿入されたピストンと、前記ピストンをシリンダの上流側に付勢するバネ部材とを備えたガス流表示器であって、前記シリンダのシリンダ軸線方向中間部から下流側端部にわたる範囲の内周面に、下流側端部に向かって次第に溝の深さが深くなる傾斜底面を有する複数の傾斜溝を設けるとともに、周方向に隣接する前記傾斜溝同士の間に、シリンダの上流側内周面と同一内径を有する複数のガイド面を設けたことを特徴とするガス流表示器。
【請求項2】
前記シリンダの上流側に上流側部材が設けられるとともに、前記シリンダの下流側に下流側部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のガス流表示器。
【請求項3】
前記傾斜底面は、シリンダ内周側が凸となる円弧面となっていることを特徴とする請求項1又は2記載のガス流表示器。
【請求項4】
前記ピストンは、前記シリンダの内径に対応した外径を有する円盤状のピストン本体部と、該ピストン本体部のシリンダ上流側に突出したピストン本体部の外径より小径のガイド筒部と、該ガイド筒部の外周面にピストン軸線方向に設けられた複数のガイドリブとを有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のガス流表示器。
【請求項5】
前記上流側部材は、前記シリンダの上流側端部を接続する接続部と、前記ピストンの上流側を収納可能なピストン収納部とを備え、該ピストン収納部内にピストンの流入部側を収納したときに、前記ピストンの下流側先端面が、前記接続部の先端面と面一乃至先端面より上流側に位置することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のガス流表示器。
【請求項6】
前記バネ部材は、前記上流側部材と前記ピストンとの間に設けられていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項記載のガス流表示器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス流表示器に関し、詳しくは、低流量のガス流の有無を外部から視認することができるガス流表示器に関する。
【背景技術】
【0002】
流体の流量を測定する機器として、上部が拡開したテーパー管内に浮き子を収納した面積流量計が従来から広く用いられている。この面積流量計は、構造が簡単で故障もしにくいという利点を有しているものの、浮き子を重力によって作動させているため、テーパー管の軸線を鉛直方向に向けて設置する必要があり、使用場所、使用条件が限られていた。一方、浮き子に相当するピストンをスプリングで付勢することにより、テーパー管の軸線を鉛直方向以外に向けても流量測定を可能とした流量計が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−236922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記特許文献1に記載されたように、ピストンをスプリングで付勢した流量計は、高流量ではピストンが振動して大きな振動音が発生することがあり、また、低流量、例えば毎分2リットル未満の流量ではピストンが移動せず、流量の確認ができないだけでなく、ガス流の有無を確認することもできなくなることがあった。
【0005】
そこで本発明は、使用時の方向性がなく、低流量時のガス流の確認を確実に行えるとともに、高流量時の振動音の発生を抑えることができる構造を備えたガス流表示器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のガス流表示器は、外部から内部を視認可能なシリンダと、該シリンダ内に移動可能に挿入されたピストンと、前記ピストンをシリンダの上流側に付勢するバネ部材とを備えたガス流表示器であって、前記シリンダのシリンダ軸線方向中間部から下流側端部にわたる範囲の内周面に、下流側端部に向かって次第に溝の深さが深くなる傾斜底面を有する複数の傾斜溝を設けるとともに、周方向に隣接する前記傾斜溝同士の間に、シリンダの上流側内周面と同一内径を有する複数のガイド面を設けたことを特徴としている。
【0007】
さらに、本発明のガス流表示器は、前記シリンダの上流側に上流側部材が設けられるとともに、前記シリンダの下流側に下流側部材が設けられていること、前記傾斜底面は、シリンダ内周側が凸となる円弧面となっていることを特徴としている。
【0008】
また、前記ピストンは、前記シリンダの内径に対応した外径を有する円盤状のピストン本体部と、該ピストン本体部のシリンダ上流側に突出したピストン本体部の外径より小径のガイド筒部と、該ガイド筒部の外周面にピストン軸線方向に設けられた複数のガイドリブとを有していることを特徴としている。
【0009】
さらに、前記上流側部材は、前記シリンダの上流側端部を接続する接続部と、前記ピストンの上流側を収納可能なピストン収納部とを備え、該ピストン収納部内にピストンの流入部側を収納したときに、前記ピストンの下流側先端面が、前記接続部の先端面と面一乃至先端面より上流側に位置することを特徴とし、前記バネ部材が、前記上流側部材と前記ピストンとの間に設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明のガス流表示器によれば、シリンダ軸線方向中間部から下流側端部にわたって傾斜底面を有する複数の傾斜溝を設けるとともに、傾斜溝間にガイド面を設け、また、シリンダ軸線方向上流側端部から中間部までは傾斜溝が無いので、ガス流量が少ないときのピストンは、シリンダ軸線方向中間部から下流側の傾斜溝の溝の深さが浅い部分まで移動し、外部からピストンの移動を視認することが可能である。また、ガス流量が多いときのピストンは、傾斜溝の溝の深さが深い部分まで移動し、大量のガスは溝内を通過して流れる。また、ピストンが下流側に移動したときには、傾斜溝間のガイド面によってピストンの振動を抑制することができるので、ガス流量が多いときでも振動音の発生を抑えることができる。
【0011】
特に、傾斜溝の底面を円弧面で形成することにより、溝の深さの変化量を平面に比べて大きくできるので、シリンダの長さを短くすることができ、ガス流表示器の小型軽量化を図ることができる。また、ピストンを円盤状のピストン本体部と、小径のガイド筒部と、複数のガイドリブとで形成することにより、高流量時の振動を抑えながらピストンの軽量化を図ることができ、低流量時の応答性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明のガス流表示器の一形態例を示す断面図である。
図2】同じくシリンダ及びピストンを示す分解斜視図である。
図3】同じくガス流表示器の外観を示す斜視図である。
図4】低流量時の状態を示す断面図である。
図5図4のV−V断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本形態例に示すガス流表示器は、外部から内部を視認可能な材料で形成されたシリンダ11と、該シリンダ11内に移動可能に挿入されたピストン12と、前記シリンダ11の上流側端部に装着される上流側部材13と、前記シリンダ11の下流側端部に装着される下流側部材14と、前記ピストン12をシリンダ11の上流側に付勢するコイルスプリングからなるバネ部材15とを備えている。
【0014】
シリンダ11の内周面11aには、該シリンダ11のシリンダ軸線方向中間部から下流側端部にわたる範囲の周方向3箇所に傾斜溝16が設けられるとともに、隣接する傾斜溝16,16同士の間の周方向3箇所にガイド面17が設けられている。本形態例では、シリンダ内周面周方向の60度毎に、傾斜溝16とガイド面17とが交互に形成された状態になっている。また、シリンダ11の外周面には、ガスの流れ方向を示す矢印11bが設けられている。
【0015】
前記ガイド面17は、シリンダ軸線方向中間部より上流側の内周面11aと同一内径であり、シリンダ上流側内周面11aからシリンダ全長にわたって連続した面となっている。傾斜溝16は、シリンダ軸線方向中間部の傾斜溝16の始端から下流側端部に向かって次第に溝の深さが深くなる傾斜底面16aを有するものであって、傾斜底面16aは、シリンダ内周側が凸となる円弧面で形成され、平面の底面に比べて深さの変化が大きくなっている。
【0016】
前記ピストン12は、下流側に位置する円盤状のピストン本体部12aと、該ピストン本体部12aのシリンダ上流側に突出したガイド筒部12bと、該ガイド筒部12bの外周面に設けられた6本のガイドリブ12cとを有している。ピストン本体部12aの外径は、シリンダ11の内径に対応して設定されており、シリンダ11内でのピストン12の軸線方向の移動は可能であるが、シリンダ11の内周面とピストン12の外周面との間のガスの流通する部分には、両者の間に微細な隙間(流路)が形成されるように設定されている。
【0017】
ガイド筒部12bは、ピストン本体部12aの外径より小さな外径を有するもので、軸線方向の長さは、ピストン本体部12aの外径よりも短く形成されている。ガイドリブ12cは、ガイド筒部12bの外周面に60度の等間隔で設けられており、各ガイドリブ12cの外端を通る円の直径は、ピストン本体部12aの外径と同一に設定され、ガイドリブ12cの外端面とピストン本体部12aの外周面とは、面一に形成されている。
【0018】
また、ピストン本体部12aの中央部には、前記バネ部材15の下流端に設けた引っかけ部15aを係止するための通孔12dとばね係止部材12eとが設けられている。ばね係止部材12eは、通孔12dのピストン内部側に固着されたもので、ピストン外部側から通孔12dを利用してバネ部材15の下流端をばね係止部材12eに係止する作業を行えるようにしている。バネ部材15をばね係止部材12eに係止させた後は、ピストン本体部12aの外面に円形の封止部材12fを貼り付けて通孔12dを塞ぎ、ガスが漏れ出さないようにしている。
【0019】
前記シリンダ11の両端部には、端面内周側から突出した差口部11cがそれぞれ形成されるとともに、上流側部材13及び下流側部材14の装着側端部には、前記差口部11cが嵌入する接続部である受口部13a,14aがそれぞれ形成されている。L字状に形成された上流側部材13における前記受口部13aの上流側内周には、ピストン収納部13b及び位置決め段部13cが設けられている。このピストン収納部13b及び位置決め段部13cは、ピストン12の流入側端部が位置決め段部13cに当接した状態でピストン収納部13b内にピストン12の上流側が収納されたときに、ピストン12の下流側先端面が前記傾斜溝16よりも上流側に位置した状態になるとともに、ピストン12の下流側先端面と前記受口部13aの開口先端面とが面一になるように設定されている。
【0020】
ピストン収納部13bの更に上流側には、前記バネ部材15の上流端に形成した大径部15bを係止するバネ係止部13dが設けられており、バネ部材15は、上流側部材13のバネ係止部13dと、前記ピストン12のばね係止部材12eとの間に伸長状態で設けられることにより、ピストン12を上流側に付勢し、ガス流量がゼロのときに、ピストン12をピストン収納部13b内に引き込み、前述のように、ピストン12の下流側先端面と受口部13aの開口先端面とが面一になるようにしている。
【0021】
一方、下流側部材14の受口部14aの内周には、ピストン12の上流方向移動量を規制するための規制段部14bが設けられている。この規制段部14b及び前記位置決め段部13cは、周方向に等間隔で複数箇所に設けられており、各段部に当接したピストン12が傾斜することを防止するとともに、隣接する段部同士の間にガス流路を形成している。
【0022】
上流側部材13及び下流側部材14の反シリンダ側は、使用条件に応じて任意の形状にすることができ、例えば、上流側部材13のメス型ジョイント13eには医療用酸素供給装置の流量調節器が可撓性チューブ及びオス型ジョイントを介して接続され、下流側部材14のオス型ジョイント14cには患者が装着するカニューラなどの器具が可撓性チューブ及びメス型ジョイントを介して接続される。
【0023】
このように形成されたガス流表示器において、ガス流がゼロの場合は、図1に示すように、バネ部材15の付勢力によってピストン12の上流側の大部分が上流側部材13のピストン収納部13b内に収納され、ピストン12の下流側先端面が受口部13aの開口先端面と面一になる。このため、シリンダ11の外部からは、上流側部材13内に隠れた状態のピストン12を視認することができない。したがって、ガスが流れていない状態であることを確認できる。
【0024】
図1に示す状態から低流量のガスを流しはじめると、シリンダ11のシリンダ軸線方向中間部より上流側で、傾斜溝16が設けられていない直管部に位置しているピストン本体部12aの外周面とシリンダ11の上流側内周面11aの内周面との隙間が極めて小さいことから、ガス流の圧力でピストン12が下流側に押圧される。
【0025】
このとき、シリンダ軸線方向中間部は、シリンダ軸線方向の任意の位置に設定することができ、ガス流の圧力によって押圧されたピストン12が、使用者から視認できる位置に移動すればよく、使用するガス流の圧力や流量、使用者の視認しやすさなどを加味し、それに適した中間部の位置を適宜に設定することができる。
【0026】
図4及び図5に示すように、ガス流に押圧されたピストン12が下流側に移動してピストン本体部12aが傾斜溝16の部分に至ると、シリンダ上流側内周面11aと、ガイド筒部12bの外周面と、ガイドリブ12cとに囲まれた空間からピストン本体部12aの外周面と傾斜溝16の底面16aとに囲まれた空間に向かってガスが流通可能な状態になるので、ガスがシリンダ11の下流側に流れ始める。そして、ガス流による押圧力とバネ部材15の付勢力とが釣り合った位置でピストン12が停止し、ピストン12の下流側先端部が受口部13aの開口先端面から突出した状態になる。これにより、外部からピストン12を視認可能な状態となり、ガスが流れていることを確認することができる。
【0027】
ガスの流量が増加すると、ピストン12を下流側に押圧するガス流の圧力と、ピストン12を上流側に付勢しているバネ部材15の付勢力との関係で、ガスの流量に応じた位置にピストン12が停止する。このとき、傾斜溝16の底面16aを円弧面としておくことにより、ピストン12の移動量に比べてガスの通過流量を大きく変化させることができるので、シリンダ11を短く形成しても,幅広いガス流量の変化に対応することができる。
【0028】
また、シリンダ11の全長にわたって上流側内周面11aとガイド面17とが連続して同一内径で設けられているので、ピストン12のピストン本体部12aとガイドリブ12cとが上流側内周面11a及びガイド面17のいずれかにガイドされた状態になる。さらに、傾斜溝16とガイド面17とを60度毎に交互に形成するとともに、ガイドリブ12cを60度間隔で6本設けているので、シリンダ11に対するピストン12の回転位置が変化しても、最低3本のガイドリブ12cがガイド面17にガイドされた状態になるので、ガイドリブ12cとガイド面17とによるピストン12のガイド性を十分に確保することができる。
【0029】
これにより、ピストン12が大きく振動することがなくなり、振動音の発生を抑制することができる。加えて、ガイドリブ12cと傾斜溝16とによってピストン12の周囲のガスを直線的にガイドすることができるので、ピストン12がシリンダ11内で回転することがなくなり、ピストン12の回転に起因する振動音の発生も防止できる。
【0030】
そして、ガイド面17を含むシリンダ11の内面でピストン12をガイドし、バネ部材15の付勢力によってピストン12の移動量をガス流量に対応させているので、シリンダ11の軸線の向きに制限がなく、水平方向に向けたり、下流側を下方に向けたりしても、ガス流の状態に応じてピストン12を移動させることができる。したがって、ピストン12の状態を外部から見ることによってガス流の有無を確実に認識することができるので、携帯用、携行用の各種酸素医療器にも問題なく好適に使用することができる。
【0031】
また、通常の面積流量計のようにシリンダの全体をテーパ形状にするものに比べて、シリンダ11の周方向に適当な幅及び深さの傾斜溝16を設けているので、低流量時のピストン12の移動量を大きくすることができ、小児患者における毎分0.12リットル程度の低流量でもピストン12を移動させることができ、低流量での僅かな流量変化でもピストン12が移動するので、連続流だけでなく、同調流の場合でもピストン12の移動によってガス流を確認することができる。
【0032】
一方、毎分6リットル以上の高流量でピストン12がシリンダ11の下流側に移動しても、ガイド面17によってピストン12の振動を抑えることができ、大きな振動音が発生することがなく、静かな病室での使用や在宅酸素療法での使用の際の患者のQOL(クオリティオブライフ)を低下させることがなくなる。
【0033】
さらに、バネ部材を除く全体を合成樹脂で形成できるので、軽量であることから携帯の邪魔になることはなく、両端の接続部を介して交換も容易であるから、適宜交換することができ、衛生的でもある。
【0034】
なお、シリンダ軸線方向に対する傾斜溝の位置及び長さ、傾斜溝の底面の形状、周方向における傾斜溝及びガイド面の設置数、ピストンの形状、ガイド筒部やガイドリブの有無、バネ部材の付勢力などは、ガス流量の変化量、ピストンの視認性などの各種条件に応じて設定すればよい。また、シリンダの上流側や上流側部材を着色したり、半透明材料や不透明材料で形成したりするなどして流量ゼロの際のピストンを視認不可能な状態にしてもよい。シリンダは、内部のピストンの移動を視認可能であればよく、着色されていたり、半透明材料で構成されていたり、シリンダの一部に不透明材料が使われていてもよい。
【0035】
さらに、ガス流量が多い場合には、チューブなどの先端部から噴出するガスを容易に確認することができるので、ガスの噴出を確認することが困難な低流量領域でピストンが移動するように設定すればよく、流量を計測する必要はないので、中流量でピストンがシリンダの下流端に移動した状態になっていてもよい。
【0036】
また、バネ部材は、上流側部材とピストンとの間に限らず、下流側部材とピストンとの間に設けるようにしてもよい。さらに、前記形態例では、上流側部材、シリンダ、下流側部材を別部品とした例を挙げたが、上流側部材とシリンダとを一体化したり、シリンダと下流側部材とを一体化したりすることもできる。
【符号の説明】
【0037】
11…シリンダ、11a…内周面、11b…矢印、11c…差口部、12…ピストン、12a…ピストン本体部、12b…ガイド筒部、12c…ガイドリブ、12d…通孔、12e…ばね係止部材、12f…封止部材、13…上流側部材、13a…受口部、13b…ピストン収納部、13c…位置決め段部、13d…バネ係止部、13e…メス型ジョイント、14…下流側部材、14a…受口部、14b…規制段部、14c…オス型ジョイント、15…バネ部材、15a…引っかけ部、15b…大径部、16…傾斜溝、16a…底面、17…ガイド面
図1
図2
図3
図4
図5