特許第6042903号(P6042903)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6042903リモート通信データの収集方法及び収集装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6042903
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】リモート通信データの収集方法及び収集装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   H04Q9/00 311K
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-540295(P2014-540295)
(86)(22)【出願日】2012年8月7日
(65)【公表番号】特表2014-533464(P2014-533464A)
(43)【公表日】2014年12月11日
(86)【国際出願番号】CN2012079790
(87)【国際公開番号】WO2013071777
(87)【国際公開日】20130523
【審査請求日】2014年5月15日
(31)【優先権主張番号】201110359700.6
(32)【優先日】2011年11月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513260269
【氏名又は名称】航天科工深▲せん▼(集団)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100123618
【弁理士】
【氏名又は名称】雨宮 康仁
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】楊 駿
【審査官】 永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−312787(JP,A)
【文献】 特開平08−265875(JP,A)
【文献】 米国特許第04057785(US,A)
【文献】 特開昭57−168307(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08C 17/00−25/04
H03J 9/00− 9/06
H04Q 9/00− 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)リモート通信データの収集装置が、現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して第一予設記憶領域における臨時記憶領域に記憶するステップと、
b)リモート通信データの収集装置が、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データと第一予設記憶領域における定常記憶領域に記憶された前回受信した複数チャンネルのリモート通信データとを比較して、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したかを判断するステップと、
c)リモート通信データの収集装置が、変位指示信号を生成するステップと、
d)リモート通信データの収集装置が、前記変位指示信号に応じて、前記第一予設記憶領域から前記現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集し第二予設記憶領域に記憶して、ステップaに戻るステップと、を備え、
ステップbにおいて、
リモート通信データの収集装置が、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データ中のチャンネルごとのリモート通信データと前回受信した前記複数チャンネルのリモート通信データ中のチャンネルごとのリモート通信データとを、受信順に一対一で比較し、
前記現在の複数チャンネルのリモート通信データ中のあるチャンネルでのリモート通信データが、その前回受信した前記複数チャンネルのリモート通信データ中の対応するあるチャンネルでのリモート通信データと相違する場合、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したと判定し、相違しない場合、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位しないと判定し、
変位したと判断する場合、ステップcを実行し、そうでない場合ステップaに戻る、
ことを特徴とするリモート通信データの収集方法。
【請求項2】
ステップaの前に、
さらに、入力に従って複数チャンネルのリモート通信データの受信周波数を設定し、一回目の受信を始めてから、前記リモート通信データの収集装置が前記受信周波数で複数チャンネルのリモート通信データを受信する受信時点を算出するステップを備え、
前記ステップaは、
リモート通信データの収集装置が、前記受信時点に達したかを判断するステップa1と、
リモート通信データの収集装置が、現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して第一予設記憶領域における臨時記憶領域に記憶するステップa2と、を備え、
ステップa1において、前記受信時点に達した場合、ステップa2へ進み、達しない場合、ステップa1へ進む、
ことを特徴とする請求項1に記載のリモート通信データの収集方法。
【請求項3】
前記ステップaと前記ステップbの間に、
さらに、リモート通信データの収集装置が、前記定常記憶領域にリモート通信データが存在するかを判断するステップを備え、存在する場合、ステップbを実行し、存在しない場合、現在の複数チャンネルのリモート通信データを比較用の初期データとして前記臨時記憶領域から前記定常記憶領域へ転送しかつ記憶して、前記ステップaに戻る、
ことを特徴とする請求項1に記載のリモート通信データの収集方法。
【請求項4】
前記ステップcと前記ステップdの間に、
さらに、リモート通信データの収集装置が、前記定常記憶領域中の、前回受信した複数チャンネルのリモート通信データを、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データに更新するステップを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のリモート通信データの収集方法。
【請求項5】
現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して臨時記憶ユニットに記憶するためのリモート通信データ取得ユニットと、
前記現在の複数チャンネルのリモート通信データと前回受信した複数チャンネルのリモート通信データとを比較して、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したかを判断するための変位判断ユニットと、
前記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位した場合、変位指示信号を生成するための変位指示信号生成ユニットと、
前記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位しない場合、トリガとしてリモート通信データ比較ユニットを動作させるためのトリガユニットと、
受信した現在の複数チャンネルのリモート通信データを記憶するための前記臨時記憶ユニットと、前回の複数チャンネルのリモート通信データを記憶し、その中にリモート通信データがない場合、現在の複数チャンネルのリモート通信データを比較用の初期データとして記憶するための定常記憶ユニットとを含む第一記憶ユニットと、
リモート通信データ収集ユニットに収集された現在の複数チャンネルのリモート通信データを記憶するための第二記憶ユニットと、
前記変位指示信号に応じて前記第一記憶ユニットから前記現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集し、前記第二記憶ユニットに記憶するための前記リモート通信データ収集ユニットと、を備え、
前記変位判断ユニットは、
前記現在の複数チャンネルのリモート通信データ中のチャンネルごとのリモート通信データと前回受信した前記複数チャンネルのリモート通信データ中のチャンネルごとのリモート通信データとを、受信順に一対一で比較するためのリモート通信データ比較モジュールと、
前記現在の複数チャンネルのリモート通信データ中のあるチャンネルでのリモート通信データが、その前回受信した前記複数チャンネルのリモート通信データ中の対応するあるチャンネルでのリモート通信データと相違する場合、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したと判定し、相違しない場合、前記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位しないと判定するための変位判定モジュールと、
を備えることを特徴とするリモート通信データの収集装置。
【請求項6】
複数チャンネルのリモート通信データの受信周波数を設定し、前記受信周波数で複数チャンネルのリモート通信データを受信する受信時点を算出するための受信時点算出ユニットをさらに備え、
前記リモート通信データ取得ユニットが、
前記受信時点に達したかを判断するための受信時点判断ユニットと、
現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して前記臨時記憶ユニットに記憶するためのリモート通信データ受信・記憶ユニットと、
を含むことを特徴とする請求項5に記載のリモート通信データの収集装置。
【請求項7】
前記定常記憶ユニットにリモート通信データがあるかを判断するためのリモート通信データ判断ユニットと、
前記定常記憶ユニット中の、前回受信した複数チャンネルのリモート通信データを前記現在の複数チャンネルのリモート通信データに更新し、及び前記現在の複数チャンネルのリモート通信データを前記臨時記憶ユニットから前記定常記憶ユニットへ転送して記憶するためのリモート通信データ更新ユニットと、
をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のリモート通信データの収集装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ収集分野に属し、特に、リモート通信データの収集方法及び収集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電力システムの正常稼働を確保するために、その回路スイッチのオン/オフ状態の即時監視を行い、監視センターによりリモート通信データに対する即時収集と更新を行うことが必要になって、監視者が直ぐに回路スイッチの作業状態を把握することができるようになる。
【0003】
従来の技術には、即時更新という手段でリモート通信データを収集し、リモート通信データの変位にかかわらず、システムが間断なくリモート通信データに対する収集や更新を行うようになった。このように、リモート通信データに対する即時の収集と更新とが確保されるが、リモート通信データが変位したか否かを区別しなくてリモート通信データに対する収集や更新を行うと、リモート通信データに対する処理時間が増えて、有効リモート通信データに対する収集効率が低減される。
【0004】
従って、従来のリモート通信データの収集方法には、リモート通信データ処理時間が長く、かつ有効リモート通信データに対する収集効率が低い問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のリモート通信データの収集方法におけるリモート通信データ処理時間が長く、かつ有効リモート通信データに対する収集効率が低い問題を解決するように、本発明の目的は、リモート通信データの収集方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
a)現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して第一予設記憶領域における臨時記憶領域に記憶するステップと、
b)上記現在の複数チャンネルのリモート通信データと第一予設記憶領域における定常記憶領域に記憶された前回受信した複数チャンネルのリモート通信データとを比較して、上記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したかを判断するステップと、
c)変位指示信号を生成するステップと、
d)上記変位指示信号に応じて、上記第一予設記憶領域から上記現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集し第二予設記憶領域に記憶して、ステップaに戻るステップと、
を備え、ステップbにおいて、変位したと判断する場合、ステップcを実行し、そうでない場合、ステップaに戻る、リモート通信データの収集方法によって実現される。
【0007】
本発明の目的は、さらにリモート通信データの収集装置を提供することである。上記リモート通信データの収集装置は、
現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して上記臨時記憶ユニットに記憶するためのリモート通信データ取得ユニットと、
上記現在の複数チャンネルのリモート通信データと前回受信した複数チャンネルのリモート通信データとを比較して、上記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したかを判断するための変位判断ユニットと、
上記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位した場合、変位指示信号を生成するための変位指示信号生成ユニットと、
上記現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位しない場合、トリガとして上記リモート通信データ取得ユニットを動作させるためのトリガユニットと、
受信した現在の複数チャンネルのリモート通信データを記憶するための臨時記憶ユニットと、前回の複数チャンネルのリモート通信データを記憶し、その中にリモート通信データがない場合、現在の複数チャンネルのリモート通信データを比較用の初期データとして記憶するための定常記憶ユニットとを含む第一記憶ユニットと、
上記リモート通信データ収集ユニットに収集された現在の複数チャンネルのリモート通信データを記憶するための第二記憶ユニットと、
上記変位指示信号に応じて上記第一記憶ユニットから上記現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集して上記第二記憶ユニットに記憶するためのリモート通信データ収集ユニットと、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明において、ユーザのコマンドに応じて複数チャンネルのリモート通信データを受信し、又は一定の周波数において複数チャンネルのリモート通信データを受信し、また、現在のリモート通信データと前回受信したリモート通信データとを比較し、上記現在のリモート通信データに変位が発生すると、変位指示信号を生成し、さらに上記変位指示信号に応じて上記現在のリモート通信データを収集して予設記憶領域に記憶することにより、リモート通信データが変位した場合のみ、上記現在のリモート通信データを収集し、変位しない場合、当初のリモート通信データを維持するという目的が達成され、リモート通信データに対する処理時間が短縮され、有効リモート通信データに対する収集効率が向上されて、従来のリモート通信データの収集方法に存在しているリモート通信データ処理時間が長く、かつ有効リモート通信データに対する収集効率が低い問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る実施例におけるリモート通信データの収集方法を実現するフローチャートである。
図2】本発明に係る実施例におけるリモート通信データの収集方法を実現するフローチャートである。
図3】本発明に係る実施例におけるリモート通信データの収集装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る目的、技術手段及び利点をより分かりやすくなるように、以下、添付図面と実施例を参照して、本発明についてさらに具体的に説明する。ここで記述される具体的な実施例は、解釈用に過ぎなく、本発明がこれに限定されない。
【0011】
本発明に係る実施例には、ユーザのコマンドに応じて複数チャンネルのリモート通信データを受信し、又は一定の周波数において複数チャンネルのリモート通信データを受信し、また、現在受信したリモート通信データと前回受信したリモート通信データとを比較し、上記の現在受信されたリモート通信データに変位が発生すると、変位指示信号を生成し、さらに上記変位指示信号に応じて上記の現在受信したリモート通信データを収集して予設記憶領域に記憶することにより、リモート通信データが変位した場合のみ、上記リモート通信データを収集し、変位しない場合、当初のリモート通信データを維持するという目的が実現され、リモート通信データに対する処理時間が短縮され、有効リモート通信データに対する収集効率が向上される。
【0012】
以下、具体的な実施例を参照しつつ本発明に係る具体的な実現方法を詳細な説明する。
【0013】
実施例:
図1は、本発明に係る実施例におけるリモート通信データの収集方法を実現する流れを示し、また、説明のために、本発明に係る実施例に関連するものしか示しておらず、詳細は以下の通りである。
【0014】
ステップS101において、複数チャンネルのリモート通信データに対する受信周波数を設定し、この受信周波数で複数チャンネルのリモート通信データを受信する受信時点を算出する。
【0015】
ステップS102において、現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して第一予設記憶領域における臨時記憶領域に記憶する。
【0016】
図2に示すように、具体的には、ステップS102は、
受信時点に達したかを判断するS1021と、
現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信し、この現在の複数チャンネルのリモート通信データを第一予設記憶領域における臨時記憶領域に記憶するS1022と、を備え、
また、S1021において、受信時点に達した場合、ステップS1022へ進み、達しない場合、ステップS1021へ進む。
【0017】
ステップS103において、第一予設記憶領域における定常記憶領域にはリモート通信データがあるかを判断して、存在する場合、ステップS105を実行し、存在しない場合、ステップS104を実行する。
【0018】
ステップS104において、現在の複数チャンネルのリモート通信データを比較用の初期データとして第一予設記憶領域における臨時記憶領域から第一予設記憶領域における定常記憶領域へ転送し記憶して、ステップS101に戻る。
【0019】
本発明に係る実施例には、ステップS103及びステップS104により、一回目の実行リモート通信データの収集操作の場合(すなわち、定常記憶領域にリモート通信データがない場合)に、受信された複数チャンネルのリモート通信データを臨時記憶領域を介して定常記憶領域へ転送して記憶することが確保されて、二回目に複数チャンネルのリモート通信データを受信した後、比較用の初期データを持って二回目に受信した複数チャンネルのリモート通信データの変位判断を行うことが確保される。
【0020】
ステップS105において、現在の複数チャンネルのリモート通信データと前回受信した複数チャンネルのリモート通信データとを比較して、この現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したかを判断し、変位した場合、ステップS106を実行し、変位しない場合、ステップS102に戻る。
【0021】
具体的には、ステップS105は、
現在の複数チャンネルのリモート通信データ中のチャンネルごとのリモート通信データと前回受信した複数チャンネルのリモート通信データ中のチャンネルごとのリモート通信データとを、受信順で一対一で比較するステップと、
現在の複数チャンネルのリモート通信データ中のあるチャンネルでのリモート通信データが、その前回受信した複数チャンネルのリモート通信データ中の対応するあるチャンネルでのリモート通信データと相違する場合、現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したと判定し、相違しない場合、現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位しないと判定する。
【0022】
ステップS106において、変位指示信号を生成する。
【0023】
ステップS107において、第一予設記憶領域における定常記憶領域中の前回受信した複数チャンネルのリモート通信データを現在の複数チャンネルのリモート通信データに更新する。
【0024】
本発明に係る実施例には、ステップS107において、前回受信した複数チャンネルのリモート通信データを現在の複数チャンネルのリモート通信データに更新することにより、現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位した場合に定常記憶領域に最新のリモート通信データを記憶していることが確保されて、システムが最新のリモート通信データを呼び出して後続のデータ分析を行うようになる。
【0025】
ステップS108において、変位指示信号に応じて第一予設記憶領域からこの現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集し第二予設記憶領域に記憶して、ステップS102に戻る。
【0026】
本発明に係る実施例には、ユーザのコマンドに応じて複数チャンネルのリモート通信データを受信し、又は一定の周波数において複数チャンネルのリモート通信データを受信し、また、現在の複数チャンネルのリモート通信データと前回受信した複数チャンネルのリモート通信データとを比較し、現在の複数チャンネルのリモート通信データに変位が発生すると、変位指示信号を生成し、さらにこの変位指示信号に応じて現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集して予設記憶領域に記憶することにより、リモート通信データが変位した場合のみ、現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集し、変位しない場合、当初のリモート通信データを維持するという目的が達成され、リモート通信データに対する処理時間が短縮され、有効リモート通信データに対する収集効率が向上されて、従来のリモート通信データの収集方法に存在しているリモート通信データ処理時間が長く、かつ有効リモート通信データに対する収集効率が低い問題が解決される。
【0027】
本発明に係る実施例には、人手で複数チャンネルのリモート通信データの受信周波数を予め設定し、一回目の受信が始めてから、上記の周波数に応じて後続の複数チャンネルのリモート通信データの受信時点を算出する。現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信するステップS101において、まず、受信時点であるかを判断し、そうである場合、リモート通信データの受信を行い、そうでない場合、受信時点まで待ち続ける。
【0028】
上記実施例方法の全てまたは一部のステップを実現するように、プログラムのコマンドに従って、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、RОM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなどに記憶できるハードウェアにより達成してよいということは、当業者によって理解される。
【0029】
図3は、本発明に係る実施例におけるリモート通信データの収集装置の構成を示し、説明のために、本発明に係る実施例と関連しない部分を省略する。その詳細は以下の通りである。
【0030】
リモート通信データの収集装置は、リモート通信データ取得ユニット100と、変位判断ユニット200と、変位指示信号生成ユニット300と、リモート通信データ収集ユニット400と、臨時記憶ユニット501及び定常記憶ユニット502を含む第一記憶ユニット500と、第二記憶ユニット600と、を備える。
【0031】
リモート通信データ取得ユニット100は、現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して臨時記憶ユニット501に記憶するためのものである。
【0032】
また、具体的には、リモート通信データ取得ユニット100は、
受信時点に達したかを判断するための受信時点判断ユニット101と、
現在の複数チャンネルのリモート通信データを受信して臨時記憶ユニット501に記憶するためのリモート通信データ受信ユニット102と、
を備える。
【0033】
変位判断ユニット200は、現在の複数チャンネルのリモート通信データと前回受信した複数チャンネルのリモート通信データとを比較し、この現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したかを判断するためのものである。
【0034】
具体的には、変位判断ユニット200は、
現在の複数チャンネルのリモート通信データ中のチャンネルごとのリモート通信データと前回受信した複数チャンネルのリモート通信データ中のチャンネルごとのリモート通信データとを、受信順に一対一で比較するためのリモート通信データ比較モジュール201と、
現在の複数チャンネルのリモート通信データ中のあるチャンネルでのリモート通信データが、その前回受信した複数チャンネルのリモート通信データ中の対応するあるチャンネルでのリモート通信データと相違する場合、現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位したと判定し、相違しない場合、現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位しないと判定するための変位判定モジュール202と、
を備える。
【0035】
変位指示信号生成ユニット300は、現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位した場合、変位指示信号を生成するためのものである。
【0036】
臨時記憶ユニット501は、受信した現在の複数チャンネルのリモート通信データを記憶するためのものである。
【0037】
定常記憶ユニット502は、前回の複数チャンネルのリモート通信データを記憶し、その中にリモート通信データがない場合、現在の複数チャンネルのリモート通信データを比較用の初期データとして記憶するためのものである。
【0038】
リモート通信データ収集ユニット400は、変位指示信号に応じて第一記憶ユニット500から現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集して第二記憶ユニット600に記憶するためのものである。
【0039】
第二記憶ユニット600は、リモート通信データ収集ユニット400に収集された現在の複数チャンネルのリモート通信データを記憶するためのものである。
【0040】
リモート通信データの収集装置は、さらに、
複数チャンネルのリモート通信データの受信周波数を設定し、この受信周波数で複数チャンネルのリモート通信データを受信する受信時点を算出するための受信時点算出ユニット700と、
定常記憶ユニット502にリモート通信データがあるかを判断するためのリモート通信データ判断ユニット800と、
現在の複数チャンネルのリモート通信データが変位しない場合、トリガとしてリモート通信データ比較モジュール201を動作させるためのトリガユニット900と、
第一記憶ユニット500中の前回受信した複数チャンネルのリモート通信データを現在の複数チャンネルのリモート通信データに更新し、及び現在の複数チャンネルのリモート通信データを臨時記憶ユニット501から定常記憶ユニット502へ転送して記録するためのリモート通信データ更新ユニット1000と、
を備える。
【0041】
本発明に係る実施例には、ユーザのコマンドに応じて複数チャンネルのリモート通信データを受信し、又は一定の周波数において複数チャンネルのリモート通信データを受信し、また、現在の複数チャンネルのリモート通信データと前回受信した複数チャンネルのリモート通信データとを比較し、現在の複数チャンネルのリモート通信データに変位が発生すると、変位指示信号を生成し、さらにこの変位指示信号に応じて現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集して予設記憶領域に記憶することにより、リモート通信データが変位した場合のみ、現在の複数チャンネルのリモート通信データを収集し、変位しない場合、当初のリモート通信データを維持するという目的が実現され、リモート通信データに対する処理時間が短縮され、有効リモート通信データに対する収集効率が向上されて、従来のリモート通信データの収集方法に存在しているリモート通信データ処理時間が長く、かつ有効リモート通信データに対する収集効率が低い問題が解決される。
【0042】
上記は本発明に係る好ましい実施例に過ぎなく、本発明がこれに限定されない。本発明の精神と要旨を逸脱しない範囲での修正、等価の変更及び改良などは、いずれも本発明の範囲に含まれる。
図1
図2
図3