【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明の第1の形態によれば、ソルビトール又はその誘導体と少なくとも1つのカルボン酸とのジエステルを含む潤滑流体のためのシール膨潤剤が提供される。
【0010】
本発明はさらに、潤滑流体中のシール膨潤剤として、ソルビトール又はその誘導体と少なくとも1つのカルボン酸とのジエステルの使用を提供する。
【0011】
好ましくは、シール膨潤剤は、非毒性である。
好ましくは、ソルビトール又はその誘導体は、ソルビトールの誘導体を含む。好ましくはソルビトールの誘導体は、ソルビトールの脱水誘導体である。好ましくはソルビトールの誘導体は、環状化合物を含む。好ましくはソルビトールの誘導体は、多環式化合物、より好ましくは2環式化合物を含む。
【0012】
好ましくは、ソルビトール又はその誘導体成分はイソソルビドである。
好ましくは、ジエステルはイソソルビドジエステルである。
【0013】
カルボン酸は、モノ−、ジ−又はポリ−カルボン酸であってもよい。好ましくは、カルボン酸はモノカルボン酸である。
【0014】
カルボン酸は、好ましくはC
4〜C
22カルボン酸、好ましくはC
4〜C
18カルボン酸、さらに好ましくはC
6〜C
14カルボン酸、特にC
8〜C
12カルボン酸である。
【0015】
カルボン酸は、飽和又は不飽和であってもよい。好ましくは、カルボン酸は飽和している。飽和酸は、不飽和の酸よりも、温度変化及び酸化に対して、より安定性を提供することが見出された。
【0016】
カルボン酸は、分枝しているか直鎖状でもよい。
カルボン酸が直鎖状の酸を含む時、直鎖状の酸は好ましくは、分岐した酸、例えば直鎖状の酸の分岐した異性体を含まない。好ましくはカルボン酸が直鎖状の酸を含む時、直鎖中の炭素原子の数は、カルボン酸中の炭素原子の数に等しい。
【0017】
本発明で使用するのに適した直鎖カルボン酸は、ブタン酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、及びオクタデカン酸を含む。オクタン酸及びデカン酸が最も好ましい。
【0018】
好ましくは、カルボン酸が分枝酸を含む時、分枝酸は好ましくは、直鎖状の酸、例えば分岐酸の直鎖状異性体を含まない。好ましくは、カルボン酸が分枝酸を含む時、好ましくは、分枝カルボン酸中の炭素原子の数は、最長の炭素鎖中の炭素原子の数と側鎖(複数可)中のすべての炭素原子の総数との和に等しい。
【0019】
カルボン酸が分枝酸を含む場合、分枝酸は好ましくは、最も長い直鎖の炭素原子に直接結合したアルキル分岐側鎖を含む。好ましくはアルキル分岐側鎖は、5個未満、さらに好ましくは3個未満、特に1又は2個の炭素原子を含み、分岐側鎖は好ましくはメチル及び/又はエチル基である。
【0020】
本発明の好適な態様において、側鎖基の数で、50%超、より好ましくは60%超、特に70〜97%の範囲、特に80〜93%の範囲は、メチル及び/又はエチル基である。分枝鎖カルボン酸は、好ましくは1つ以上のアルキル側鎖基を含む。分枝鎖カルボン酸は、好ましくは最大5個のアルキル側鎖基、好ましくは最大4個のアルキル側鎖基、さらに好ましくは最大3個のアルキル側鎖基を含む。
【0021】
好ましくは、分枝鎖カルボン酸中の最長の炭素鎖は、3〜21個の炭素原子の長さ、好ましくは4〜17個の炭素原子の長さ、より好ましくは5〜13個の炭素原子の長さ、より好ましくは6〜8個の炭素原子の長さである。
【0022】
本発明での使用に適した分枝鎖カルボン酸は、イソブタン酸、イソヘキサン酸、イソオクタン酸、イソデカン酸、イソドデカン酸、イソテトラデカン酸、イソヘキサデカン酸、及びイソオクタデカン酸等のイソ酸;ネオデカン酸などのネオ酸;抗イソ酸;及び/又は、例えばメチルヘキサン酸、ジメチルヘキサン酸、トリメチルヘキサン酸、エチルヘプタン酸、エチルヘキサン酸、ジメチルオクタン酸などの他の分枝酸を含む。好ましくは分枝鎖カルボン酸は、イソオクタン酸、イソデカン酸、イソノナン酸、エチルヘプタン酸、トリメチルヘキサン酸、好ましくはエチルヘプタン酸、トリメチルヘキサン酸、より好ましくは2−エチルヘプタン酸、及び3,5,5−トリメチルヘキサン酸を含む群から選択される。
【0023】
ある態様において、カルボン酸は2つ以上のカルボン酸の混合物を含んでもよい。
混合物として存在する時、カルボン酸は直鎖状の酸、分枝酸、又は直鎖及び分枝酸の混合物を含んでもよい。好ましくは、酸の混合物が存在する場合、混合物は、C
4〜C
22カルボン酸、好ましくはC
4〜C
18カルボン酸、さらに好ましくはC
6〜C
14カルボン酸、特にC
8〜C
12カルボン酸を含む。
【0024】
本発明での使用に適したカルボン酸は、植物又は動物のエステルなどの天然の供給源から得ることができる。例えば、酸は、パーム油、菜種油、パーム核油、ヤシ油、ババス油、大豆油、ヒマシ油、ヒマワリ油、オリーブ油、アマニ油、綿実油、サフラワー油、牛脂、鯨油、又は魚油、グリース、ラード及びこれらの混合物から得ることができる。酸もまた/あるいは酸は、合成的に調製することができる。オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルミトレイン酸、エライジン酸等の比較的純粋な不飽和酸を単離することができるか、又は比較的粗製の不飽和酸の混合物が使用することができる。トール油中に存在するもののような樹脂酸を使用してもよい。
【0025】
好ましくはシール膨潤剤は、ある温度範囲で安定である。好ましくは、シール膨潤剤は、低温及び高温の両方で良好な安定性を示す。好ましくは、シール膨潤剤は、少なくとも−20℃まで、好ましくは少なくとも−30℃まで、より好ましくは少なくとも−50℃まで、特に少なくとも−60℃の温度まで安定である。好ましくはシール膨潤剤は、少なくとも100℃まで、好ましくは少なくとも150℃まで、より好ましくは少なくとも200℃まであり、特に少なくとも220℃の温度まで安定である。温度安定性は、空気中のシール膨潤剤の熱重量分析(TGA)の重量減少曲線の補償に従って決定される。
【0026】
好ましくはシール膨潤剤は、100℃で、少なくとも0.1cSt、好ましくは少なくとも1cSt、さらに好ましくは少なくとも2cSt、特に少なくとも3cStの動粘度を有する。好ましくシール膨潤剤、100℃で、最大100cSt、好ましくは最大80cSt、さらに好ましくは最大50cSt、特に最大20cStの動粘度を有する。
【0027】
好ましくはシール膨潤剤は無水である。用語「無水」は、シール膨潤剤が好ましくは最大5重量%の水を含むことを意味する。さらに好ましくは、活性化合物は、最大2重量%の水、最も好ましくは1重量%、望ましくは0.5重量%の水を含む。好ましくは化合物は、0.001〜5重量%の水、好ましくは0.01〜2重量%の水、最も好ましくは0.01〜0.5重量%の水を含む。
【0028】
好ましくはシール膨潤剤は、脂溶性である。用語「脂溶性」は、シール膨潤剤が油に完全に溶解して、連続的な油相を形成することを意味する。
【0029】
本発明の第2の態様において、基礎流体とシール膨潤添加剤とを含む潤滑液が提供され、ここで、シール膨潤添加剤は、ソルビトール又はその誘導体と少なくとも1つのカルボン酸とのジエステルを含む。
【0030】
好ましくは、基礎流体は油であり、好ましくは天然油又は合成油である。基礎流体は、ミネラル油、好ましくは水素化ミネラル油、さらに好ましくは水素化ミネラル油;及び合成基油、例えばポリアルファオレフィン及びフィッシャー−トロプシュ気液基油を含む群から選択されてもよい。
基礎流体は、異なる潤滑流体に応じて適宜選択することができる。
【0031】
潤滑流体という用語は、1次又は2次目的として、潤滑機能を有する任意の流体を意味する。好ましくは、潤滑流体は、自動車システムの潤滑及び動力伝達流体中に使用することができる流体、例えばエンジン油、動力伝達及び自動変速機流体、タービン油、ドライブトレイン油、ギヤ油、油圧作動流体及び燃料であり;今後、自動車潤滑剤とする。潤滑流体はまた、工業用ギア油、油圧システムの潤滑及び動力伝達流体で使用される流体でもある。
【0032】
自動車エンジン潤滑流体について、基礎流体という用語は、ガソリンとディーゼル(大型ディーゼル(HDDEO))エンジン油の両方を含む。基礎流体は、米国石油協会(API)により規定されたグループI〜グループVIの基礎流体(これは、グループIII
+ガス〜液体を含む)、又はこれらの混合物から選択することができる。好ましくは、基礎流体は、GpII、GpIII、又はGpIV基礎流体の1つをその主要成分として有する。主要成分という用語は、少なくとも50重量%の基礎流体、好ましくは少なくとも65%、さらに好ましくは少なくとも75%、特に少なくとも85%を含む。基礎流体は典型的には、0W〜25Wの範囲である。粘度指数は、好ましくは少なくとも90、より好ましくは少なくとも105である。ASTM D−5800に従って測定されるノアク(Noack)揮発度は、好ましくは20%未満、さらに好ましくは15%未満である。
【0033】
自動車エンジン潤滑流体用の基礎流体はまた、少量成分として、好ましくは30%未満、より好ましくは20%未満、特に10%未満の、基礎流体の主要成分として使用されていないグループIII+、IV、及び/又はグループVの基礎流体のいずれか又は混合物を含んでよい。このようなグループVの基礎流体の例は、アルキルナフタレン、アルキル芳香族化合物、植物油、エステル、例えばモノエステル、ジエステル及びポリオールエステル、ポリカーボネート、シリコーン油、及びポリアルキレングリコールを含む。1種またはそれ以上の種類のグループVの基礎流体が存在してもよい。好適なグループVの基礎流体は、エステル、特にポリオールエステルである。
【0034】
自動車エンジンの潤滑流体用に、シール膨潤添加剤は、潤滑流体の総重量に基づいて、自動車潤滑流体の0.01重量%〜15重量%、好ましくは0.05〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%、特に0.1〜1重量%の範囲の濃度で存在する。
【0035】
燃料潤滑流体について、ベースストックという用語は、ガソリンとディーゼル燃料の両方を含む。
【0036】
工業用(発電設備ギアボックスを含む)及び自動車用ギアボックスと駆動系潤滑流体とを含むギア潤滑流体について、基礎流体は、米国石油協会(API)により規定されたグループI〜グループVIの基油(これは、グループIII
+ガス〜液体を含む)のいずれか、又はこれらの混合物から選択することができる。好ましくは基礎流体は、GpII、GpIII、又はGpIV基油の1つをその主要成分として含む。主要成分という用語は、少なくとも50重量%の基礎流体を意味する。好ましくは、100Cでの基礎流体動粘度は、約2〜約15cSt(mm2/秒)である。
【0037】
ギヤ及び/又は駆動系潤滑流体用の基礎流体はまた、少量成分として、好ましくは30%未満の、基礎流体中の主要成分として使用されていないグループIII+、IV、及び/又はグループVの基礎流体を含んでいてもよい。このようなグループVの基礎流体の例は、アルキルナフタレン、アルキル芳香族、植物油、エステル、例えばモノエステル、ジエステル、及びポリオールエステル、ポリカーボネート、シリコーン油、及びポリアルキレングリコールを含む。2種以上のグループVの基礎流体が存在してもよい。好適なグループVの基礎流体は、エステル、特にポリオールエステルである。
【0038】
ギヤ(工業用発電及び自動車ギア潤滑油)及び/又は駆動系潤滑流体用に、シール膨潤添加剤は、潤滑流体の総重量に基づいて、潤滑流体の0.01〜15重量%、好ましくは0.05〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%、特に0.1〜2重量%の範囲の濃度で存在する。
【0039】
油圧潤滑流体について、基礎流体は、米国石油協会(API)により規定されたグループI〜グループVIの基油(これは、グループIII
+ガス〜液体を含む)、又はこれらの混合物から選択することができる。好ましくは基礎流体は、GpII、GpIII、又はGpIV基礎流体の1つをその主要成分として含む。主要成分という用語は、少なくとも40重量%の基礎流体を意味する。好ましくは、100℃での基礎流体動粘度は、約2〜約15cSt(
mm2/秒)である。
【0040】
油圧潤滑流体について、基礎流体はまた、少量成分(好ましくは30%未満)として、基礎流体中の主要成分として使用されていないグループIII+、IV、及び/又はグループVの基礎流体を含んでもよい。グループVの基礎流体の例は、アルキルナフタレン、アルキル芳香族、植物油、エステル、例えばモノエステル、ジエステル、及びポリオールエステル、ポリカーボネート、シリコーン油、及びポリアルキレングリコールを含む。2種以上のグループVの基礎流体が存在してもよい。好適なグループVの基礎流体は、エステル、特にポリオールエステルである。
【0041】
油圧潤滑流体について、シール膨潤添加剤は、潤滑流体の総重量に基づいて、潤滑流体の0.01〜15重量%、好ましくは0.05〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%、特に0.1〜2重量%の範囲の濃度で存在する。
【0042】
上記の異なる種類の各潤滑流体において、基礎流体はまた、潤滑流体の総重量の0.1〜30重量%、より好ましくは0.5〜20重量%、特に1〜10重量%の濃度の、公知の機能の他の種類の添加剤を含んでもよい。これらは、摩擦調整剤、洗浄剤、分散剤、酸化防止剤、腐食防止剤(例えば銅腐食防止剤を含む)、防錆剤、耐摩耗添加剤、極圧添加剤、泡抑制剤、流動点降下剤、粘度指数向上剤、金属不活性化剤、デポジット調節剤、及び帯電防止剤、潤滑剤、乳化破壊剤、ワックス沈降防止剤、染料、抗弁座後退添加剤、及びこれらの混合物を含むことができる。
【0043】
好適な粘度指数向上剤の例は、
ポリイソブテン、ポリメタクリル酸エステル、プロピレン/エチレンコポリマー、ポリアクリル酸エステル、ジエンポリマー、ポリアルキルスチレン、アルケニルアリール共役ジエンコポリマー及びポリオレフィンを含む。好ましくは、一種以上の粘度調整剤は、潤滑流体の総重量に基づいて、0.5〜30重量%、より好ましくは2〜20重量%、特に3〜10重量%の濃度で存在する。
【0044】
適切な泡抑制剤の例は、シリコーン及び有機ポリマーを含む。好ましくは、1種又はそれ以上の泡抑制剤は、総潤滑流体に基づいて、5〜500ppmの濃度で存在する。
【0045】
適切な流動点降下剤の例は、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ハロパラフィンワックスと芳香族化合物との縮合生成物、ビニルカルボキシレートポリマー、ジアルキルフマレートのターポリマー、脂肪酸とアルキルビニルエーテルのビニルエステルを含む。
【0046】
適切な無灰洗浄剤の例は、カルボン酸分散剤、アミン分散剤、マンニッヒ分散剤、及びポリマー分散剤を含む。好ましくは、1種又はそれ以上の無灰洗浄剤は、潤滑流体の総重量に基づいて、0.1〜15重量%、より好ましくは0.5〜10重量%、特に2〜6重量%の濃度で存在する。
【0047】
適切な灰分含有洗浄剤の例は、酸性有機化合物の中性及び塩基性アルカリ土類金属塩を含む。好ましくは、1種又はそれ以上の灰分含有洗浄剤は、潤滑流体の総重量に基づいて、0.01〜15重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%の濃度で存在する。
【0048】
好適な耐摩耗添加剤の例は、ZDDP、無灰及び灰分含有有機リン及び有機イオウ化合物、ホウ素化合物、及び有機モリブデン化合物を含む。好ましくは、1種又はそれ以上の耐摩耗添加剤は、潤滑流体中に、リン含有添加剤については、潤滑流体の総重量に基づいて、0.01〜30重量%、より好ましくは0.05〜20重量%、特に0.1〜10重量%の濃度で、及びイオウのみ含有する添加剤については、潤滑流体の総重量に基づいて、0.01〜15重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%の濃度で存在する。潤滑流体中に存在する耐摩耗添加剤の濃度は、地方の又は業界標準の性能試験や規制に合格しなければならない。
【0049】
適切な極圧剤(EP添加剤)の例は、耐摩耗添加剤として上記したイオウ系化合物及びリン系化合物、ならびに硫化イソブチレン(SIB)、チアジアゾール、及びそれらの誘導体(ジアルキルチアジアゾール、アミンとの塩、チオエステル及など)、チオカルバメート、チオールウラン、脂溶性の有機リン含有化合物などが含む。好ましくは、1種又はそれ以上のEP添加剤は、潤滑流体中で、少なくとも約20重量%のイオウを含有する約0.1〜約7重量%の少なくとも1つの脂溶性有機イオウ含有EP添加剤、又は約0.2〜約3重量%の少なくとも1種の脂溶性の有機リン含有EP添加剤の濃度で存在する(両方の重量%とも、潤滑流体の総重量に基づく)。
【0050】
適切な酸化防止剤の例は、ヒンダードフェノールおよびアルキルジフェニルアミンを含む。好ましくは、1種またはそれ以上の酸化防止剤は、潤滑流体の総重量に基づいて、0.01〜7重量%、より好ましくは0.05〜5重量%、特に0.1から3重量%の濃度で、潤滑流体中に存在する。
【0051】
適切な銅腐食防止剤の例は、アゾール、アミン、アミノ酸を含む。好ましくは、1種又はそれ以上の脂溶性銅腐食防止剤は、潤滑流体中に、潤滑流体の総重量に基づいて、約0.05〜0.35重量%の濃度で存在する。
【0052】
適切な脂溶性防錆剤の例は、金属石油スルホネート、カルボン酸、アミン、及びサルコシネートを含む。好ましくは、1種又はそれ以上の防錆剤は、潤滑流体中に、潤滑流体の総重量に基づいて、約0.1〜0.8重量%の濃度で存在する。
【0053】
上記した追加の添加剤は、潤滑流体中に2つ以上の機能を有することができる。
【0054】
本発明は、効果的なシール膨潤機能を提供するが、非毒性であり、従ってフタレート系シール膨潤剤の欠点がない潤滑流体用のシール膨潤剤及びシール膨潤添加剤を提供する。
【0055】
本発明の上記特徴のいずれも、本発明のいずれかの形態と任意に組合せて理解すべきである。