(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コンテンツを一覧表示する端末装置に、前記端末装置を利用するユーザへ通知する前記コンテンツの配信サービス以外であって前記ユーザが利用中のサービスにおける前記ユーザに関するサービス情報に基づく通知情報であって、前記コンテンツ間に予め差し込まれ、前記コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する配信部、
を備えたことを特徴とする配信装置。
コンテンツを一覧表示する端末装置に、前記端末装置を利用するユーザへ通知する前記コンテンツの配信サービス以外であって前記ユーザが利用中のサービスにおける前記ユーザに関するサービス情報に基づく通知情報であって、前記コンテンツ間に予め差し込まれ、前記コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する配信手順、
をコンピュータに実行させることを特徴とする配信プログラム。
コンテンツを一覧表示する端末装置に、前記コンテンツの配信サービス以外であって前記端末装置を利用するユーザが所定の登録を行ったサービスにより前記ユーザに通知される通知情報であって、前記コンテンツ間に予め差し込まれ、前記コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する配信部、
を備えたことを特徴とする配信装置。
コンテンツを一覧表示する端末装置に、前記コンテンツの配信サービス以外であって前記端末装置を利用するユーザが所定の登録を行ったサービスにより前記ユーザに通知される通知情報であって、前記コンテンツ間に予め差し込まれ、前記コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する配信手順、
をコンピュータに実行させることを特徴とする配信プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.配信処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る配信処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る配信処理の一例を示す図である。
図1に示す配信装置100は、所定のコンテンツを配信する配信サービスを提供する。なお、配信装置100が配信するコンテンツは、記事を含むコンテンツや、画像を含むコンテンツや動画像を含むコンテンツなど種々のコンテンツが含まれる。また、配信装置100が配信するコンテンツは、いわゆる広告コンテンツであってもよい。以下、配信装置100が配信するコンテンツを「配信コンテンツ」と称する場合がある。
【0011】
また、配信装置100が配信する配信コンテンツは、端末装置10において一覧表示される。そして、配信装置100は、ユーザへ通知する配信コンテンツ以外の通知情報であって、配信コンテンツとともに一覧表示される通知情報を、端末装置10に配信する。
【0012】
図1に示すように、配信システム1は、端末装置10と、外部装置50と、配信装置100とが含まれる。端末装置10と、外部装置50と、配信装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示した配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の外部装置50や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
【0013】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、ユーザによる操作を受け付ける。
図1に示す例において端末装置10は、ユーザの操作により所定のブラウザアプリ(以下、単に「ブラウザ」とする場合がある)を起動する。そして、端末装置10は、ユーザの操作によりブラウザに表示するコンテンツを配信装置100へ要求する。なお、端末装置10は、ブラウザに限らず、配信装置100が配信する配信コンテンツを表示するためのアプリケーションにより配信コンテンツを表示してもよい。
【0014】
また、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1に示す例においては、端末装置10がタッチパネル機能を有するスマートフォンである場合を示す。また、端末装置10は、端末装置10を利用するユーザへの通知情報を配信装置100から受信する。また、端末装置10は、受信した通知情報を配信装置100が配信する配信コンテンツとともに一覧表示する。
【0015】
配信装置100は、端末装置10に配信コンテンツや通知情報を配信するサービスを提供する情報処理装置である。
図1に示す例において、配信装置100は、端末装置10から配信要求を受け付け、端末装置10において起動されたブラウザ中のウェブページ(以下、単に「ページ」とする場合がある)に一覧表示される配信コンテンツを配信する。また、配信装置100は、ユーザへ通知する配信コンテンツ以外の通知情報であって、配信コンテンツとともに一覧表示される通知情報を端末装置10に配信する。
【0016】
外部装置50は、配信装置100が提供する配信サービス以外のサービスを提供する情報処理装置である。なお、外部装置50は、配信装置100が提供する配信サービス以外のサービスであれば、どのようなサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、外部装置50は、メールサービスを提供する情報処理装置であってもよく、電子商取引サービスを提供する情報処理装置であってもよく、天気予報サービスを提供する情報処理装置であってもよい。また、外部装置50は、配信装置100以外の配信サービスを行う情報処理装置であってもよい。なお、
図1においては、外部装置50が、メールサービスを提供する情報処理装置である場合を例として説明する。
【0017】
以下、
図1を用いて、配信処理の一例を説明する。
図1に示す例においては、ユーザがユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)である場合を示す。また、
図1においては、ユーザU1は、外部装置50が提供するメールサービスを利用中のユーザであるとする。
【0018】
図1に示すように、ユーザU1は端末装置10で起動されたブラウザを操作し、配信装置100にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS11)。例えば、
図1においては図示を省略するが、ユーザがブラウザのアドレスバーに配信装置100のURL(Uniform Resource Locator)を入力することにより、配信装置100にコンテンツの配信を要求する。
【0019】
端末装置10から配信要求を受け付けた配信装置100は、端末装置10に配信装置100が提供する配信サービスの配信コンテンツを配信する(ステップS12)。そして、端末装置10は、配信装置100から受信した配信コンテンツを表示する(ステップS13)。すなわち、端末装置10は、ブラウザ中のページW11に配信コンテンツを一覧表示する。
図1に示す例においては、端末装置10中のページW11には、コンテンツCT11、コンテンツCT12、広告コンテンツAC11、コンテンツCT13の順に上下方向に並んで一覧表示される。このように、端末装置10において、配信コンテンツは所定の方向に並べて一覧表示される。具体的には、配信コンテンツはスクロール方向(
図1においては上下方向)に並べて表示される。なお、以下では、配信コンテンツに含まれる広告コンテンツを他のコンテンツと区別しない場合は、広告コンテンツを単にコンテンツとする場合がある。
【0020】
なお、ページW11に表示されたコンテンツCT11〜13、広告コンテンツAC11は配信コンテンツの一部であり、ユーザは端末装置10の表示画面にタッチした指F1を下から上へ移動させる操作(以下、「フリック操作」とする場合がある)をすることにより、表示を下へスクロールさせて、下に続く残りのコンテンツを表示させることができる。
【0021】
その後、端末装置10は、サービス情報を配信装置100へ問い合わせる(ステップS14)。
図1に示す例において、端末装置10は、外部装置50が提供するメールサービスに関するサービス情報を配信装置100へ問い合わせる。例えば、端末装置10は、サービスを識別する情報や端末装置10を利用するユーザを識別する情報を配信装置100へ送信することにより、サービス情報を配信装置100へ問い合わせる。
【0022】
配信装置100は、端末装置10からサービス情報の問合せを受け付けた場合、問合せを受け付けたサービスを提供する外部装置50に、端末装置10を利用するユーザU1に関する情報を要求する(ステップS15)。
図1に示す例において、配信装置100は、ユーザU1に関するメールサービスのサービス情報を外部装置50に要求する。例えば、配信装置100は、ユーザを識別する情報を送信することにより、外部装置50にサービス情報を要求する。
【0023】
配信装置100から要求を受け付けた外部装置50は、端末装置10を利用するユーザU1に関するサービス情報を配信装置100に送信する(ステップS16)。
図1に示す例において、外部装置50は、ユーザU1の新着メールに関する情報を、ユーザU1に関するサービス情報として配信装置100に送信する。
【0024】
外部装置50からユーザU1に関するサービス情報を受け付けた配信装置100は、ユーザU1に関するサービス情報に基づいて生成した通知情報を端末装置10へ配信する(ステップS17)。
図1に示す例において、配信装置100は、ユーザU1の新着メールに関する情報に基づいて生成した通知情報NC11を端末装置10へ配信する。この場合、配信装置100は、コンテンツCT11〜CT13と同じ表示態様となるように生成した通知情報を端末装置10へ配信する。
【0025】
その後、ユーザU1は、指F1を下から上へフリック操作を行う(ステップS18)。これにより、端末装置10中のページW11には、コンテンツCT11〜CT13、広告コンテンツAC11の次のコンテンツが表示される(ステップS19)。ここで、端末装置10は、次に表示されるコンテンツに通知情報を割り込ませて表示させる。
図1に示す例において、端末装置10中のページW11には、コンテンツCT14、広告コンテンツAC12、通知情報NC11、コンテンツCT15の順に上下方向に並んで一覧表示される。このように、端末装置10において、通知情報NC11が、広告コンテンツAC12とコンテンツCT15との間に差し込まれて一覧表示される。
【0026】
図1に示すように、通知情報NC11は、外部装置50が提供するメールサービスにおけるユーザU1に関するサービス情報を示す。具体的には、端末装置10中のページW11には、ユーザU1宛に送信された新着メールの送信元と本文の一部を含む通知情報NC11が表示される。
【0027】
ここで、通知情報NC11の内容は、ユーザU1に新しいメールが届いたことを通知する内容である。言い換えると、通知情報NC11の内容は、配信装置100の配信サービス以外であってユーザが利用中のサービスによりユーザに通知される情報である。具体的には、通知情報NC11は、ユーザが利用中のメールサービスを提供する外部装置50によりユーザU1に通知される情報である。
【0028】
このような内容の通知情報NC11を閲覧したユーザU1は、外部装置50が提供するメールサービスのアプリ等を起動して、メールを確認する可能性が高い。すなわち、通知情報NC11は、配信コンテンツを提供するサービス以外のサービスの利用を促す情報である。具体的には、通知情報NC11は、配信装置100以外の外部装置50が提供するメールサービスの利用を促す情報である。
【0029】
上述したように、配信装置100は、配信コンテンツ以外で配信コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する。そして、通知情報を受信した端末装置10は、配信コンテンツとともに通知情報を一覧表示する。
図1に示す例においては、端末装置10は、コンテンツCT14、CT15、広告コンテンツAC12とともに、メールサービスに関する通知情報NC11を上下方向に並べて一覧表示される。つまり、配信装置100は、通知情報をユーザが閲覧しているコンテンツとともに表示されるように配信することができるため、通知情報をユーザに視認可能性が高い態様で、ユーザに通知することができる。また、配信装置100は、配信コンテンツに重畳させることなく、配信コンテンツと調和した態様で通知情報が表示されるように配信することができるため、ユーザの満足度を低下させることなく、通知情報をユーザに適切に通知することができる。すなわち、配信装置100は、ユーザに適切に情報を通知することができる。
【0030】
なお、上記の例における通知情報の配信タイミングは一例であり、配信装置100は、目的に応じて種々のタイミングで通知情報を配信してもよい。例えば、配信装置100は、ステップS11において端末装置10から配信要求を受け付けた際に、ステップS15、S16の処理を行い、ステップS12において配信コンテンツを配信する際に通知情報も併せて配信してもよい。すなわち、配信装置100は、配信コンテンツを配信するタイミングで通知情報を配信してもよいし、配信コンテンツの配信と異なるタイミングで通知情報を配信してもよい。
【0031】
なお、配信コンテンツを配信する情報処理装置と、通知情報を配信する情報処理装置は別体であってもよい。例えば、所定のコンテンツ配信装置が配信コンテンツを配信し、配信装置100や端末装置10から要求を受け付けた配信装置100が端末装置10やコンテンツ配信装置に通知情報を配信してもよい。例えば、コンテンツ配信装置は、端末装置10から要求に応じて端末装置10に配信コンテンツを配信し、通知情報を配信装置100に問い合わせてもよい。コンテンツ配信装置から問合せを受け付けた配信装置100は、端末装置10へ直接通知情報を配信してもよい。つまり、端末装置10は、配信コンテンツと通知情報との各々を別の装置から配信を受けてもよい。例えば、端末装置10には、配信コンテンツがコンテンツ配信装置から配信され、配信装置100から通知情報が配信されてもよい。また、配信装置100は、コンテンツ配信装置を介して端末装置10へ通知情報を通知してもよい。すなわち、コンテンツ配信装置が通知情報を問い合せした配信装置100から受け付けた場合、コンテンツ配信装置は配信装置100から受け付けた通知情報を端末装置10に配信する。この場合、配信装置100と外部装置50とが、一体であってもよい。
【0032】
また、上記例における通知情報は一例であり、例えば、外部装置50がオークションサービスを提供する場合、配信装置100は、端末装置10を利用するユーザのオークションに関するサービス情報を受け付け、そのサービス情報に基づいて通知情報を生成してもよい。例えば、配信装置100は、外部装置50が提供するオークションサービスにおけるユーザが入札した商品の落札に関する情報やユーザが出品した商品の現在価格に関する情報等を、通知情報として配信してもよい。また、例えば、外部装置50が気象情報サービスを提供する場合、配信装置100は、端末装置10を利用するユーザの気象情報に関するサービス情報を受け付け、そのサービス情報に基づいて通知情報を生成してもよい。例えば、配信装置100は、外部装置50が提供する気象情報サービスに登録した位置情報に対応する地域の天気に関する情報等を、通知情報として配信してもよい。また、配信装置100は、端末装置10から取得した位置情報を外部装置50へ送信することにより、外部装置50からユーザの現在位置に対応する地域の天気に関する情報を取得し、その情報に基づいて、ユーザの現在位置の天気に関する情報を通知情報として配信してもよい。なお、通知情報は、メッセージサービスに関する情報や、またはソーシャルネットワーキングサービスサービスに関する情報や音楽配信サービスに関する情報や動画配信サービスに関する情報や株価情報サービスに関する情報や通話サービスに関する情報や位置情報サービスに関する情報などであってもよい。また、上記の例においては、端末装置10が、ブラウザにより配信コンテンツを表示する場合を示したが、配信コンテンツの表示は上記に限らず、端末装置10は、例えば配信コンテンツを閲覧する専用のアプリケーションなどにより、配信コンテンツを表示してもよい。
【0033】
〔2.配信装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。
図2に示すように、配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、配信装置100は、配信装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0034】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0035】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、
図2に示すように、コンテンツ情報記憶部121と、広告情報記憶部122とを有する。
【0036】
(コンテンツ情報記憶部121)
実施形態に係るコンテンツ情報記憶部121は、コンテンツに関する各種情報を記憶する。
図3に、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部121の一例を示す。
図3に示すコンテンツ情報記憶部121は、「コンテンツID」、「コンテンツ」、「提供元ID」、「カテゴリ」といった項目を有する。
【0037】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別情報を示す。「コンテンツ」は、いわゆるコンテンツプロバイダ等の提供元から取得したコンテンツを示す。
図3では「コンテンツ」に「CT11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。また、「提供元ID」は、コンテンツの提供元を識別するための識別情報を示す。「カテゴリ」は、コンテンツの内容に基づく分類情報を示す。
【0038】
例えば、
図3に示す例において、コンテンツID「CT11」により識別されるコンテンツCT11は、提供元ID「CP11」により識別される提供元から取得したコンテンツであり、その内容はカテゴリ「経済」に分類されることを示す。
【0039】
なお、コンテンツ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部121は、コンテンツを取得した日時やコンテンツが作成された日時に関する情報を記憶してもよい。
【0040】
(広告情報記憶部122)
実施形態に係る広告情報記憶部122は、広告に関する各種情報を記憶する。
図4に、実施形態に係る広告情報記憶部122の一例を示す。
図4に示す広告情報記憶部122は、「広告ID」、「広告」、「広告主ID」、「商品名」といった項目を有する。
【0041】
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主から入稿された広告コンテンツを示す。
図4では「広告コンテンツ」に「AC11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。「広告主ID」は、広告主を識別するための識別情報を示す。なお、広告主は、入稿作業等を代理店に依頼する場合もある。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であるものとする。「商品名」は、広告の対象となる商品名やサービス名を示す。なお、各商品を識別する情報としては「商品名」に限らず、商品を識別するための「商品ID」等の情報を記憶してもよい。
【0042】
例えば、
図4に示す例において、広告ID「A11」により識別される広告コンテンツAC11は、広告主ID「AP1」により識別される広告主から取得した広告コンテンツであり、その広告の対象となる商品は「車A」であることを示す。
【0043】
なお、広告情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告情報記憶部122は、入札価格に関する情報等を記憶してもよい。
【0044】
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0045】
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、生成部132と、配信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0046】
(受付部131)
受付部131は、外部の情報処理装置から配信要求を受け付ける。例えば、受付部131は、端末装置10から配信要求を受け付ける。
図1に示す例において、受付部131は、端末装置10において動作するブラウザによる配信要求を受け付ける。また、受付部131は、端末装置10からサービス情報の問合せを受け付ける。
図1に示す例において、受付部131は、端末装置10から外部装置50が提供するサービスに関するサービス情報の問合せと受け付ける。また、受付部131は、外部装置50からサービス情報を受け付ける。
図1に示す例において、受付部131は、ユーザU1が利用中のサービスを提供する外部装置50からユーザU1に関するサービス情報を受け付ける。
【0047】
また、受付部131は、外部の情報処理装置からコンテンツ情報記憶部121に記憶されるコンテンツ情報を受け付けてもよい。この場合、例えば、受付部131は、コンテンツプロバイダ等が管理する情報処理装置からコンテンツを受け付ける。また、受付部131は、広告主から広告コンテンツの入稿を受け付けてもよい。なお、受付部131は、広告主から広告コンテンツの入稿を依頼された代理店から広告コンテンツの入稿を受け付けてもよい。この場合、例えば、受付部131は、広告主や代理店が利用する情報処理装置から広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、例えば、受付部131は、受け付けた広告コンテンツを広告情報記憶部122に記憶する。
【0048】
(生成部132)
生成部132は、受付部131により受け付けられたユーザに関するサービス情報に基づいて、通知情報を生成する。
図1に示す例において、生成部132は、受付部131により受け付けられたユーザに関するサービス情報に基づいて、通知情報NC11を生成する。また、生成部132は、受付部131により外部装置50が提供するサービスに関するサービス情報の問合せが受け付けられた場合、外部装置50へサービス情報の問合せを行ってもよい。また、生成部132は、外部装置50へサービス情報の問合せを配信部133に行わせてもよい。
【0049】
生成部132は、端末装置10へ配信する配信コンテンツを生成してもよい。例えば、生成部132は、受付部131により配信要求が受け付けられた場合、コンテンツ情報記憶部121に記憶されたコンテンツや広告情報記憶部122に記憶された広告コンテンツを加工して配信コンテンツを生成してもよい。この場合、生成部132は、端末装置10に表示する形式に応じて、コンテンツ情報記憶部121に記憶されたコンテンツや広告情報記憶部122に記憶された広告コンテンツを加工し、配信コンテンツを生成してもよい。なお、配信装置100が、コンテンツ情報記憶部121に記憶されたコンテンツや広告情報記憶部122に記憶された広告コンテンツを、配信コンテンツとして端末装置10へ配信する場合、生成部132は、配信コンテンツの生成をしなくてもよい。
【0050】
(配信部133)
配信部133は、コンテンツを一覧表示する端末装置10に、端末装置10を利用するユーザへ通知するコンテンツ以外の通知情報であって、コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する。例えば、配信部133は、配信要求に対応する配信コンテンツを一覧表示する端末装置10に、配信コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する。例えば、配信部133は、配信要求を送信した端末装置10に、通知情報を配信する。
図1に示す例において、配信部133は、コンテンツCT14、CT15、広告コンテンツAC12とともに一覧表示される通知情報NC11を端末装置10へ配信する。また、配信部133は、受付部131により受け付けられたユーザに関するサービス情報に基づく通知情報NC11を配信する。
【0051】
また、配信部133は、コンテンツの配信サービス以外のサービスに関する通知情報を配信する。例えば、配信部133は、配信コンテンツを提供するサービス以外のサービスの利用を促す通知情報を配信する。
図1に示す例において、配信部133は、外部装置50が提供するメールサービルの利用を促す通知情報NC11を端末装置10へ配信する。また、配信部133は、配信装置100の配信サービス以外であってユーザが利用中のサービスによりユーザに通知される通知情報を配信する。
図1に示す例において、配信部133は、外部装置50が提供するメールサービルにおけるユーザU1への新着メールの受信を知らせる通知情報NC11を端末装置10へ配信する。例えば、配信部133は、通知情報として、メールサービスに関する情報、または電子商取引サービスに関する情報、または気象情報サービスに関する情報、または地震情報サービスに関する情報、またはトレンドに関する情報、またはメッセージサービスに関する情報、またはソーシャルネットワーキングサービスサービスに関する情報、または音楽配信サービスに関する情報、または動画配信サービスに関する情報、または株価情報サービスに関する情報、または通話サービスに関する情報、または位置情報サービスに関する情報を配信する。また、配信部133は、通知情報が所定の条件を満たす場合、受付部131による配信要求の受け付けに関わらず、端末装置10に通知情報を配信する。例えば、配信部133は、通知情報が例えば警報や注意報等の緊急性を要する情報である場合、受付部131により配信要求が受け付けられていない場合であっても、通知情報を生成した後、直ちに端末装置10に通知情報を配信してもよい。例えば、配信部133は、通知情報の緊急度を判定する閾値を用いて、通知情報の緊急度を判定してもよい。この場合、配信部133は、通知情報の緊急度が閾値以上である場合、受付部131により配信要求が受け付けられていない場合であっても、直ちに端末装置10に通知情報を配信してもよい。
【0052】
また、配信部133は、コンテンツがスクロール方向に並べて表示される端末装置10に、コンテンツ間に配置して表示される通知情報を配信する。例えば、配信部133は、コンテンツの各々が複数の表示形式のいずれかにより表示される端末装置10に、複数の表示形式から選択される表示形式で表示される通知情報を配信する。
図1に示す例において、配信部133は、コンテンツが所定に表示形式により表示される端末装置10に、所定に表示形式で表示される通知情報NC11を配信する。
【0053】
〔3.端末装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを有する。
【0054】
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、配信装置100との間で情報の送受信を行う。
【0055】
(記憶部12)
記憶部12は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。
【0056】
(入力部13)
入力部13は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部13は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部153)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部13は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0057】
(出力部14)
出力部14は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
【0058】
(制御部15)
制御部15は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶部12などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、インストールされているアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0059】
図5に示すように、制御部15は、要求部151と、受信部152と、表示部153とを有し、以下に説明する配信処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する配信処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、
図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0060】
要求部151は、入力部13により受け付けたユーザ操作に従って、配信装置100へ配信要求を送信する。例えば、要求部151は、起動したブラウザ等のアプリからの配信要求を配信装置100へ送信する。また、要求部151は、サービス情報の問合せを要求する。
図1に示す例において、要求部151は、配信装置100にサービス情報の問合せを要求する。なお、要求部151は、外部装置50や通知装置へサービス情報の問合せを要求してもよい。
【0061】
受信部152は、配信装置100から配信された配信コンテンツを受信する。また、受信部152は、端末装置10を利用するユーザへの通知情報を受信する。また、受信部152は、受信した配信コンテンツや通知情報を記憶部12に格納してもよい。
図1に示す例において、受信部152は、配信装置100から通知情報を受信する。なお、受信部152は、外部装置50や通知装置から通知情報を受信してもよい。
【0062】
表示部153は、受信部152により受信された通知情報を所定のコンテンツとともに一覧表示する。具体的には、表示部153は、通知情報を配信コンテンツとともに一覧表示する。また、表示部153は、配信コンテンツを所定の方向に並べて一覧表示する。具体的には、表示部153は、コンテンツをスクロール方向に並べて表示する。また、表示部153は、コンテンツ間に通知情報を配置して表示する。また、表示部153は、コンテンツの各々を複数の表示形式のいずれかで表示する。この場合、表示部153は、通知情報を複数の表示形式から選択した表示形式で表示する。また、表示部153は、コンテンツが所定に表示形式により表示する。この場合、表示部153は、コンテンツと同じ表示形式で通知情報を表示する。
【0063】
図1に示す例においては、表示部153は、コンテンツCT11、コンテンツCT12、広告コンテンツAC11、コンテンツCT13の順に上下方向に並べて、ページW11に一覧表示する。また、表示部153は、ユーザのフリック操作等により、表示を下へスクロールさせる操作がされた場合、下に続く残りのコンテンツを表示する。
図1に示す例においてユーザのフリック操作がされた後、表示部153は、コンテンツCT11〜CT13、広告コンテンツAC11の次のコンテンツをページW11に表示する。
【0064】
また、表示部153は、次に表示されるコンテンツに通知情報を割り込ませて表示する。
図1に示す例において、表示部153は、コンテンツCT14、広告コンテンツAC12、通知情報NC11、コンテンツCT15の順に上下方向に並べて、ページW11に一覧表示する。具体的には、表示部153は、広告コンテンツAC12とコンテンツCT15との間に通知情報NC11を差し込ませて一覧表示する。このように、表示部153は、通知情報NC11をコンテンツCT14、CT15、広告コンテンツAC12とともに一覧表示する。
【0065】
なお、上述した制御部15による選択処理等の処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。また、上述した選択処理が所定のアプリケーションにより行われる場合や選択処理が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリや専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
【0066】
〔4.配信処理のフロー〕
次に、
図6及び
図7を用いて、実施形態に係る配信システム1による配信処理の手順について説明する。まず、
図6を用いて配信装置100における通知情報の配信までの処理の流れを示す。
図6は、実施形態に係る通知情報を配信する処理の一例を示すフローチャートである。
【0067】
図6に示すように、配信装置100の受付部131は、端末装置10から配信要求を受け付ける(ステップS101)。例えば、
図1に示す例において、受付部131は、端末装置10において起動されたブラウザから配信要求を受け付ける。その後、配信装置100の配信部133は、端末装置10へコンテンツを配信する(ステップS102)。例えば、配信部133は、配信装置100の生成部132により生成された配信コンテンツを端末装置10へ配信する。そして、受付部131は、端末装置10からサービス情報の問合せを受け付ける(ステップS103)。なお、ステップS103は、ステップS101と同じタイミングで行われてもよいし、ステップS101の配信要求がサービス情報の問合せを含んでもよい。
【0068】
サービス情報の問合せを受け付けた配信装置100は、生成部132または配信部133により、サービス情報の問合せに対応する外部装置50に、端末装置10を利用するユーザに関するサービス情報を要求する(ステップS104)。
図1に示す例において、配信装置100は、メールサービスを提供する外部装置50へユーザU1に関するサービス情報を要求する。その後、受付部131は、外部装置50からユーザに関するサービス情報を受け付ける(ステップS105)。
図1に示す例において、受付部131は、外部装置50からユーザU1に関するサービス情報を受け付ける。
【0069】
そして、生成部132は、ステップS105において受け付けたサービス情報を基に通知情報を生成する(ステップS106)。
図1に示す例において、生成部132は、受付部131により外部装置50から受け付けられたサービス情報を基に、通知情報NC11を生成する。なお、配信装置100が外部装置50から受け付けたサービス情報を通知情報として、端末装置10へ配信する場合、ステップS106の処理を行わなくてもよい。その後、配信部133は、通知情報を端末装置10へ配信する(ステップS107)。なお、配信部133は、ステップS101において配信コンテンツとともに通知情報を端末装置10へ配信してもよい。
【0070】
次に、
図7を用いて端末装置10における通知情報の表示までの処理の流れを示す。
図7は、実施形態に係る通知情報を表示する処理の一例を示すフローチャートである。
【0071】
図7に示すように、端末装置10の要求部151は、配信装置100へ配信要求を送信する(ステップS201)。例えば、
図1に示す例において、要求部151は、端末装置10において起動されたブラウザによる配信要求を配信装置100へ送信する。その後、端末装置10の受信部152は、配信装置100からコンテンツを受信する(ステップS202)。例えば、受信部152は、配信装置100から配信コンテンツを受信する。そして、端末装置10の表示部153は、配信装置100から受信したコンテンツを表示する(ステップS203)。例えば、表示部153、配信装置100から受信した配信コンテンツを表示する。
【0072】
そして、要求部151は、所定のタイミングでサービス情報の問合せを行う(ステップS204)。なお、ステップS204は、ステップS201と同じタイミングで行われてもよいし、ステップS201の配信要求がサービス情報の問合せを含んでもよい。例えば、
図1に示す例において、要求部151は、配信装置100へサービス情報の問合せを行う。なお、要求部151は、外部装置50や通知装置へサービス情報の問合せを行ってもよい。その後、受信部152は、通知情報を受信する(ステップS205)。
図1に示す例において、受信部152は、配信装置100から通知情報NC11を受信する。なお、受信部152は、ステップS202においてコンテンツとともに通知情報を受信してもよい。
【0073】
通知情報の受信後において表示するコンテンツを変更した場合(ステップS206:Yes)、表示部153は、コンテンツとともに通知情報を表示する(ステップS207)。
図1に示す例において、ユーザのフリック操作等により表示するコンテンツが変更された場合、表示部153は、次のコンテンツとともに通知情報を表示する。具体的には、表示部153は、次のコンテンツCT14、CT15、広告コンテンツAC12とともに通知情報NC11を表示する。なお、表示するコンテンツが変更されない場合(ステップS206:No)、例えば、表示部153は、ステップS206の判定を繰り返す。
【0074】
〔5.通知情報の表示形式〕
ここで、
図8を用いて、通知情報の表示形式について説明する。
図8は、実施形態に係る端末装置における通知情報の表示の一例を示す図である。
【0075】
図1や
図8に示すように、配信コンテンツは種々の表示形式により表示される。例えば、コンテンツCT11と広告コンテンツAC11とは、表示形式が異なる。具体的には、コンテンツCT11は、文字情報の左側に正方形状の画像が配置される。また、広告コンテンツAC11は、全体に一つの画像が表示される。なお、配信コンテンツの表示形式は、目的に応じて適宜選択可能であり、例えば、コンテンツCT11を広告コンテンツAC11の表示形式で表示してもよいし、広告コンテンツAC11をコンテンツCT11の表示形式で表示してもよい。また、
図1に示す例においては、説明のため、各配信コンテンツの上下方向の幅を同じとしたが、スクロール方向(上下方向)の幅が異なる表示形式により、各配信コンテンツが一覧表示されてもよい。
【0076】
図8に示す端末装置10中のページW12には、コンテンツCT14と、広告コンテンツAC12と、通知情報NC12とが上下方向に並べて一覧表示される。ここで、
図8に示す例において端末装置10に一覧表示される通知情報NC12は、
図1に示す例における通知情報NC11とは表示形式が異なる。具体的には、通知情報NC12と通知情報NC11とはスクロール方向(上下方向)の幅が異なる。また、通知情報NC12には、通知情報NC11よりも多い文字情報が表示され、通知情報NC11では表示されていない添付画像も表示される。また、通知情報NC12には、「続きを読む」ボタンも表示される。そのため、ユーザは、例えば「続きを読む」ボタンを押下することにより、外部装置50が提供するメールサービスのアプリを起動することができる。上述のように、通知情報は、複数の表示形式から通知情報の内容や重要度に応じて選択される表示形式で表示される。すなわち、配信コンテンツや通知情報は、スクロール方向(上下方向)の幅を複数の幅から選択される幅で表示される。言い換えると、配信コンテンツや通知情報は、スクロール方向(上下方向)の幅を変動させて表示されるなお、配信コンテンツも通知情報NC12の表示形式で表示されてもよい。
【0077】
このように、配信装置100は、コンテンツの各々が複数の表示形式のいずれかにより表示される端末装置10に、複数の表示形式から選択される表示形式で表示される通知情報を配信する。具体的には、配信装置100は、コンテンツの各々がスクロール方向の幅を複数の幅から選択される幅で表示される端末装置10に、スクロール方向の幅が複数の幅から選択される幅で表示される通知情報を配信する。これにより、配信装置100は、通知情報の内容に応じて適切な表示態様で通知情報を表示させることができる。
【0078】
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信システム1の他の実施形態について説明する。
【0079】
〔6−1.変形例1:多数のユーザのサービス情報に基づいた通知情報〕
上述した実施形態においてはユーザが利用中のサービスによりユーザに通知される通知情報を配信する場合を例に説明したが、多数のユーザに関するサービス情報に基づいた通知情報を配信してもよい。この点について、
図9〜
図13を用いて説明する。
図9は、変形例1に係る配信処理の一例を示す図である。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。変形例1に係る配信システム2においては、多数のサービス情報に基づいた通知情報が配信される。
図9に示す例においては、配信装置200が、多数のユーザに関するサービス情報に基づいて抽出された急上昇キーワードに関する情報を、通知情報として配信する場合を示す。
【0080】
〔6−1−1.配信処理〕
まず、
図9を用いて、変形例1に係る配信処理の一例について説明する。
図9に示す配信装置200は、所定のコンテンツを配信する配信サービスを提供する。なお、配信装置200が配信するコンテンツは、記事を含むコンテンツや、画像を含むコンテンツや動画像を含むコンテンツなど種々のコンテンツが含まれる。また、配信装置200が配信するコンテンツは、いわゆる広告コンテンツであってもよい。以下、配信装置200が配信するコンテンツを「配信コンテンツ」と称する場合がある。
【0081】
また、配信装置200が配信する配信コンテンツは、端末装置10において一覧表示される。そして、配信装置200は、ユーザへ通知する配信コンテンツ以外の通知情報であって、配信コンテンツとともに一覧表示される通知情報を、端末装置10に配信する。
【0082】
図9に示すように、配信システム2は、端末装置10と、外部装置51と、配信装置200とが含まれる。端末装置10と、外部装置51と、配信装置200とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図9に示した配信システム2には、複数台の端末装置10や、複数台の外部装置51や、複数台の配信装置200が含まれてもよい。
【0083】
配信装置200は、端末装置10に配信コンテンツや通知情報を配信するサービスを提供する情報処理装置である。
図9に示す例において、配信装置200は、端末装置10から配信要求を受け付け、端末装置10において起動されたブラウザ中のページに一覧表示される配信コンテンツを配信する。また、配信装置200は、配信コンテンツとともに一覧表示される通知情報を端末装置10に配信する。
【0084】
外部装置51は、配信装置200が提供する配信サービス以外のサービスを提供する情報処理装置である。例えば、外部装置51は、Twitter(登録商標)等のSNS(Social Networking Service)サービスを提供する情報処理装置である。なお、外部装置51は、配信装置200が提供する配信サービス以外のサービスであれば、どのようなサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、外部装置51は、ブログ等のサービスを提供する情報処理装置や配信装置200以外の配信サービスを行う情報処理装置であってもよい。
【0085】
以下、
図9を用いて、配信処理の一例を説明する。
図9に示す例においては、ユーザがユーザU1である場合を示す。
図9に示すように、ユーザU1は端末装置10で起動されたブラウザを操作し、配信装置200にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS21)。例えば、
図9においては図示を省略するが、ユーザがブラウザのアドレスバーに配信装置200のURLを入力することにより、配信装置200にコンテンツの配信を要求する。
【0086】
端末装置10から配信要求を受け付けた配信装置200は、端末装置10に配信装置200が提供する配信サービスの配信コンテンツを配信する(ステップS22)。そして、端末装置10は、配信装置200から受信した配信コンテンツを表示する(ステップS23)。すなわち、端末装置10は、ブラウザ中のページW21に配信コンテンツを一覧表示する。
図9に示す例においては、端末装置10中のページW21には、コンテンツCT11、コンテンツCT12、広告コンテンツAC11、コンテンツCT13の順に上下方向に並んで一覧表示される。
【0087】
なお、ページW21に表示されたコンテンツCT11〜13、広告コンテンツAC11は配信コンテンツの一部であり、ユーザは端末装置10の表示画面にタッチした指F1をフリック操作することにより、表示を下へスクロールさせて、下に続く残りのコンテンツを表示させることができる。
【0088】
また、配信装置200は、外部装置51から多数のユーザに関するサービス情報を受け付ける(ステップS24)。例えば、配信装置200は、定期的(例えば、10分や1時間等)に外部装置51から多数のユーザに関するサービス情報を受け付ける。外部装置51からサービス情報を受け付けた配信装置200は、受け付けたサービス情報を分析する(ステップS25)。例えば、配信装置200は、受け付けたサービス情報を分析し、サービス情報に基づく急上昇キーワードを抽出する。
図9に示す例においては、配信装置200は、ステップS25の分析の結果、「うどん」を急上昇ワードとして抽出した場合を示す。
【0089】
その後、配信装置200は、分析により抽出した急上昇キーワードに基づいて生成した通知情報を端末装置10へ配信する(ステップS26)。
図9に示す例において、配信装置200は、急上昇キーワード「うどん」に基づいて生成した通知情報NC21を端末装置10へ配信する。この場合、配信装置200は、コンテンツCT11〜CT13と同じ表示態様となるように生成した通知情報を端末装置10へ配信する。
【0090】
その後、ユーザU1は、指F1を下から上へフリック操作を行う(ステップS27)。これにより、端末装置10中のページW21には、コンテンツCT11〜CT13、広告コンテンツAC11の次のコンテンツが表示される(ステップS28)。ここで、端末装置10は、次に表示されるコンテンツに通知情報を割り込ませて表示させる。
図9に示す例において、端末装置10中のページW21には、コンテンツCT14、広告コンテンツAC12、通知情報NC21、コンテンツCT15の順に上下方向に並んで一覧表示される。このように、端末装置10において、通知情報NC21が、広告コンテンツAC12とコンテンツCT15との間に差し込まれて一覧表示される。
【0091】
図9に示すように、通知情報NC21は、外部装置51が提供するSNSサービスにおいて注目され多用されている急上昇キーワードに関する情報を含む。具体的には、端末装置10中のページW21には、急上昇キーワード「うどん」に関する通知情報NC21が表示される。
【0092】
ここで、通知情報NC21の内容は、ユーザU1が配信コンテンツを閲覧している時点において、多数のユーザが注目しているキーワードが「うどん」であることを通知する内容である。このような内容の通知情報NC21を閲覧したユーザU1は、注目されているキーワードがうどんであることを認識して、お店の検索等うどんに関する行動を行う可能性が高い。
【0093】
また、例えば、通知情報NC21が所定のサービスに関するページへのリンクを含む場合、ユーザが通知情報NC21を選択することにより、そのページを閲覧する可能性が高い。例えば、通知情報NC21は、配信装置200が提供する配信サービスにおけるうどんに関するコンテンツが表示されるページへのリンクを含んでもよい。この場合、配信装置200は、ユーザを配信装置200により提供される配信サービス内を回遊させることができる。すなわち、配信装置200は、ユーザが配信装置200により提供される配信サービスを利用する時間をできるだけ長くすることができる。また、配信装置200は、例えば、通知情報NC21が選択された場合に所定のアプリを起動するような通知情報NC21を配信することにより、ユーザが通知情報NC21を選択した場合に、所定のアプリを起動させてもよい。この場合、通知情報NC21は、配信コンテンツを提供するサービス以外のサービスの利用を促す情報である。具体的には、通知情報NC21は、所定のサービスの利用を促す情報である。
【0094】
なお、上記の例における通知情報の配信タイミングは一例であり、配信装置200は、目的に応じて種々のタイミングで通知情報を配信してもよい。例えば、配信装置200は、ステップS21において端末装置10から配信要求を受け付けた際に、ステップS25の処理を行い、ステップS22において配信コンテンツを配信する際に通知情報も併せて配信してもよい。すなわち、配信装置200は、配信コンテンツを配信するタイミングで通知情報を配信してもよいし、配信コンテンツの配信と異なるタイミングで通知情報を配信してもよい。
【0095】
〔6−1−2.配信装置の構成〕
次に、
図10を用いて、変形例1に係る配信装置200の構成について説明する。
図10は、変形例1に係る配信装置の構成例を示す図である。
図10に示すように、配信装置200は、通信部110と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、配信装置200は、配信装置200の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0096】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。変形例1に係る記憶部220は、
図10に示すように、コンテンツ情報記憶部121と、広告情報記憶部122と、サービス情報記憶部223とを有する。
【0097】
(サービス情報記憶部223)
変形例1に係るサービス情報記憶部223は、サービス情報を記憶する。
図11は、変形例1に係るサービス情報記憶部の一例を示す図である。
図11に示すサービス情報記憶部223は、「投稿ID」、「日時」、「投稿ユーザID」、「内容」といった項目を有する。
【0098】
「投稿ID」は、投稿を識別するための識別情報を示す。「日時」は、投稿が登録された日時を示す。「投稿ユーザID」は、投稿IDにより識別される投稿を行ったユーザを識別するための識別情報を示す。「内容」は、投稿の内容を示す。
【0099】
例えば、
図11に示す例において、投稿ID「P11」により識別される投稿は、「2015年6月11日18時45分30秒」に登録されたことを示す。また、
図4に示す例において、投稿ID「P11」により識別される投稿は、投稿ユーザID「PU11」により識別されるユーザにより投稿され、内容が「XXのうどんが・・・」であることを示す。
【0100】
なお、サービス情報記憶部223は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、サービス情報記憶部223は、投稿の引用回数、お気に入りに登録された回数等に関する情報等を記憶してもよい。
【0101】
(制御部230)
制御部230は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0102】
図10に示すように、制御部230は、受付部131と、生成部232と、配信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図10に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、
図10に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0103】
(生成部232)
生成部232は、受付部131により受け付けられた多数のユーザに関するサービス情報に基づいて、通知情報を生成する。
図9に示す例において、生成部232は、多数のユーザに関するサービス情報を分析し、サービス情報に基づく急上昇キーワードを抽出する。生成部232は、抽出した急上昇キーワードに関する通知情報NC21を生成する。なお、生成部232による急上昇キーワードの抽出は、目的に応じて種々の従来技術を適宜用いて実現される。なお、配信装置200は、急上昇キーワードを所定の外部装置51から取得してもよい。この場合、生成部232は、急上昇キーワードの抽出を行わなくてもよい。
【0104】
生成部232は、端末装置10へ配信する配信コンテンツを生成してもよい。例えば、生成部232は、受付部131により配信要求が受け付けられた場合、コンテンツ情報記憶部121に記憶されたコンテンツや広告情報記憶部122に記憶された広告コンテンツを加工して配信コンテンツを生成してもよい。この場合、生成部232は、端末装置10に表示する形式に応じて、コンテンツ情報記憶部121に記憶されたコンテンツや広告情報記憶部122に記憶された広告コンテンツを加工し、配信コンテンツを生成してもよい。なお、配信装置200が、コンテンツ情報記憶部121に記憶されたコンテンツや広告情報記憶部122に記憶された広告コンテンツを、配信コンテンツとして端末装置10へ配信する場合、生成部232は、配信コンテンツの生成をしなくてもよい。
【0105】
〔6−1−3.配信処理のフロー〕
次に、
図12及び
図13を用いて、変形例1に係る配信システム2による配信処理の手順について説明する。まず、
図12を用いて配信装置200における通知情報の配信までの処理の流れを示す。
図12は、変形例1に係る通知情報を配信する処理の一例を示すフローチャートである。
【0106】
図12に示すように、配信装置200の受付部131は、端末装置10から配信要求を受け付ける(ステップS301)。例えば、
図9に示す例において、受付部131は、端末装置10において起動されたブラウザから配信要求を受け付ける。その後、配信装置200の配信部133は、端末装置10へコンテンツを配信する(ステップS302)。例えば、配信部133は、配信装置200の生成部232により生成された配信コンテンツを端末装置10へ配信する。
【0107】
また、受付部131は、外部装置51からユーザに関するサービス情報を受け付ける(ステップS303)。
図9に示す例において、受付部131は、外部装置51からユーザU1に関するサービス情報を受け付ける。例えば、受付部131は、定期的(例えば、5分や30分等)に外部装置51から多数のユーザに関するサービス情報を受け付ける。
【0108】
そして、生成部232は、外部装置51からサービス情報を受け付けたサービス情報を基に急上昇キーワードを抽出する(ステップS304)。なお、配信装置200が急上昇キーワードを所定の外部装置51から取得する場合、生成部232は、ステップS304の処理を行わなくてもよい。その後、生成部232は、急上昇キーワードを基に通知情報を生成する(ステップS305)。
図9に示す例において、生成部232は、受付部131により外部装置51から受け付けられたサービス情報を基に、急上昇キーワード「うどん」に関する通知情報NC21を生成する。その後、配信部133は、通知情報を端末装置10へ配信する(ステップS306)。なお、配信部133は、ステップS301において配信コンテンツとともに通知情報を端末装置10へ配信してもよい。
【0109】
次に、
図13を用いて端末装置10における通知情報の表示までの処理の流れを示す。
図13は、変形例1に係る通知情報を表示する処理の一例を示すフローチャートである。
【0110】
図13に示すように、端末装置10の要求部151は、配信装置200へ配信要求を送信する(ステップS401)。例えば、
図9に示す例において、要求部151は、端末装置10において起動されたブラウザによる配信要求を配信装置200へ送信する。その後、端末装置10の受信部152は、配信装置200からコンテンツを受信する(ステップS402)。例えば、受信部152は、配信装置200から配信コンテンツを受信する。そして、端末装置10の表示部153は、配信装置200から受信したコンテンツを表示する(ステップS403)。例えば、表示部153、配信装置200から受信した配信コンテンツを表示する。
【0111】
そして、受信部152は、通知情報を受信する(ステップS404)。
図9に示す例において、受信部152は、配信装置200から通知情報NC21を受信する。なお、受信部152は、ステップS402においてコンテンツとともに通知情報を受信してもよい。
【0112】
通知情報の受信後において表示するコンテンツを変更した場合(ステップS405:Yes)、表示部153は、コンテンツとともに通知情報を表示する(ステップS406)。
図9に示す例において、ユーザのフリック操作等により表示するコンテンツが変更された場合、表示部153は、次のコンテンツとともに通知情報を表示する。具体的には、表示部153は、次のコンテンツCT14、CT15、広告コンテンツAC12とともに通知情報NC21を表示する。なお、表示するコンテンツが変更されない場合(ステップS405:No)、例えば、表示部153は、ステップS405の判定を繰り返す。
【0113】
〔6−2.変形例2:通知情報は緊急情報〕
上述した実施形態及び変形例1においては次のコンテンツを表示する際に、通知情報を表示する場合を例に説明したが、通知情報が緊急を要する情報(以下、「緊急情報」とする場合がある)である場合、表示されているコンテンツ間に差し込ませて通知情報を表示してもよい。この点について、
図14を用いて説明する。
図14は、変形例2に係る配信処理の一例を示す図である。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。変形例2に係る配信システム3においては、緊急情報である通知情報が配信される。
図14に示す例においては、配信装置200が、緊急情報である通知情報を端末装置10へ配信する場合を示す。なお、配信システム3の配信装置は、配信装置100であってもよい。
【0114】
〔6−2−1.配信処理〕
外部装置52は、配信装置200が提供する配信サービス以外のサービスを提供する情報処理装置である。例えば、外部装置52は、緊急を要する情報を配信するサービスを提供する情報処理装置である。なお、外部装置52は、配信装置200が提供する配信サービス以外のサービスであれば、どのようなサービスを提供する情報処理装置であってもよい。
図14に示す例においては、外部装置52が、地震に関する緊急情報を配信するサービスを行う情報処理装置である場合を示す。
【0115】
以下、
図14を用いて、配信処理の一例を説明する。
図14に示す例においては、ユーザがユーザU1である場合を示す。
図14に示すように、ユーザU1は端末装置10で起動されたブラウザを操作し、配信装置200にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS31)。
【0116】
端末装置10から配信要求を受け付けた配信装置200は、端末装置10に配信装置200が提供する配信サービスの配信コンテンツを配信する(ステップS32)。そして、端末装置10は、配信装置200から受信した配信コンテンツを表示する(ステップS33)。すなわち、端末装置10は、ブラウザ中のページW31に配信コンテンツを一覧表示する。
図14に示す例においては、端末装置10中のページW31には、コンテンツCT11、コンテンツCT12、広告コンテンツAC11、コンテンツCT13の順に上下方向に並んで一覧表示される。
【0117】
なお、ページW31に表示されたコンテンツCT11〜13、広告コンテンツAC11は配信コンテンツの一部であり、ユーザは端末装置10の表示画面にタッチした指F1をフリック操作することにより、表示を下へスクロールさせて、下に続く残りのコンテンツを表示させることができる。
【0118】
ここで、配信装置200は、外部装置52から地震の発生を知らせる緊急情報であるサービス情報を受け付ける(ステップS34)。その後、配信装置200は、外部装置52から受け付けた緊急情報に基づいて生成した通知情報を端末装置10へ配信する(ステップS35)。なお、配信装置200は、外部装置52から受け付けた緊急情報を通知情報として端末装置10へ配信してもよい。
【0119】
通知情報を受信した端末装置10は、受信した通知情報が緊急情報であるため、表示されているコンテンツ間に差し込ませて通知情報を表示する(ステップS36)。
図14に示す例において、端末装置10中のページW31には、コンテンツCT12と広告コンテンツAC11との間に通知情報NC31が差し込まれて表示される。このように、端末装置10は、通知情報NC31が緊急を要する情報であるため、通知情報NC31を受信した時点で表示されているコンテンツ間に差し込ませて、通知情報NC31を一覧表示する。このように、配信システム3においては、緊急を要する通知情報は、ユーザの操作によらず、端末装置10が受信後すぐに表示されるため、ユーザが緊急を要する情報が通知されたことを確認することができる。
【0120】
〔6−3.カテゴリ毎のコンテンツ表示〕
なお、端末装置10において、コンテンツは、カテゴリ毎に分類されて表示されてもよい。この点について、
図15を用いて説明する。
図15は、端末装置におけるコンテンツの表示態様の一例を示す図である。
図15に示す端末装置は、カテゴリに基づいてコンテンツを表示する。
【0121】
図15に示す例においては、コンテンツW41には「すべて」のカテゴリCL11や「経済・IT」のカテゴリCL12や「スポーツ」のカテゴリCL13が含まれる。そして、ユーザは端末装置10に表示されたカテゴリCL11〜CL13等を選択しカテゴリを切り替えることにより、選択したカテゴリに分類されるコンテンツを表示させる。
【0122】
まず、
図15に示す例における左側の端末装置10では、「経済・IT」のカテゴリCL12が選択されており、端末装置10には、コンテンツW41に含まれるカテゴリ「経済・IT」に分類されるコンテンツCT21〜CT24が表示される。以下では、端末装置10は、ステップS41におけるカテゴリの切替前に、
図1に示すステップS14〜S17の同様の処理により配信装置100から通知情報NC11の配信を受けた場合を例に説明する。この場合、配信装置100は、コンテンツCT25〜CT27と同じ表示態様となるように生成した通知情報NC11を端末装置10へ配信する。なお、端末装置10は、ステップS41におけるカテゴリの切替前に、配信装置200から通知情報の配信を受けてもよい。
【0123】
そして、ユーザは、端末装置10に表示された「スポーツ」のカテゴリCL13を選択する(ステップS41)。これにより、端末装置10に表示されるコンテンツが「経済・IT」に関連するコンテンツCT21〜CT24から「スポーツ」に関連するコンテンツCT25〜CT27に切り替わる。
【0124】
ここで、端末装置10は、次に表示されるコンテンツに通知情報を割り込ませて表示させる。
図15に示す例において、端末装置10は、カテゴリ「スポーツ」に分類される部分コンテンツCT25〜CT27とともに通知情報NC11を表示する。具体的には、端末装置10中のページW41には、コンテンツCT25、通知情報NC11、コンテンツCT26、コンテンツCT27の順に上下方向に並んで一覧表示される。このように、端末装置10において、通知情報NC11が、コンテンツCT25とコンテンツCT26との間に差し込まれて一覧表示される。
【0125】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、配信部133を有する。配信部133は、コンテンツ(実施形態においては「配信コンテンツ」。以下同じ)を一覧表示する端末装置10に、端末装置10を利用するユーザへ通知するコンテンツ以外の通知情報であって、コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する。
【0126】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、通知情報をユーザが閲覧しているコンテンツとともに表示されるように配信することができるため、通知情報をユーザに視認可能性が高い態様で、ユーザに通知することができる。また、配信装置100、200は、配信コンテンツに重畳させることなく、配信コンテンツと調和した態様で通知情報が表示されるように配信することができるため、ユーザの満足度を低下させることなく、通知情報をユーザに適切に通知することができる。すなわち、配信装置100、200は、ユーザに適切に情報を通知することができる。
【0127】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、受付部131を有する。受付部131は、端末装置10から配信要求を受け付ける。また、配信部133は、配信要求を送信した端末装置10に、通知情報を配信する。
【0128】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、配信要求を送信した端末装置10を利用するユーザが閲覧しているコンテンツとともに表示されるように通知情報を配信することができるため、ユーザに適切に情報を通知することができる。
【0129】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、コンテンツの配信サービス以外のサービスに関する通知情報を配信する。
【0130】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、提供するサービス以外のサービスに関する通知情報を端末装置10に配信することにより、通知情報により他のサービスに関する情報をユーザに通知することができる。
【0131】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、コンテンツの配信サービス以外のサービスの利用を促す通知情報を配信する。
【0132】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、提供するサービス以外のサービスの利用を促す通知情報を端末装置10に配信することにより、通知情報によりサービスの利用を促すことができる。
【0133】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、コンテンツの配信サービス以外であってユーザが利用中のサービスによりユーザに通知される通知情報を配信する。
【0134】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、ユーザが利用中のサービスによりユーザに通知される通知情報を配信することにより、ユーザが利用中のサービスの利便性を向上させることができ、ユーザの満足度を高めることができる。
【0135】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、ユーザが利用中のサービスにおけるユーザに関するサービス情報に基づく通知情報を配信する。
【0136】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、外部装置50、51、52が提供するサービスに関する通知情報を配信することができる。すなわち、配信装置100、200は、配信装置100、200以外の装置が提供するサービスに関する情報を配信することができる。
【0137】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、通知情報として、メールサービスに関する情報、または電子商取引サービスに関する情報、または気象情報サービスに関する情報、または地震情報サービスに関する情報、またはトレンドに関する情報、またはメッセージサービスに関する情報、またはソーシャルネットワーキングサービスサービスに関する情報、または音楽配信サービスに関する情報、または動画配信サービスに関する情報、または株価情報サービスに関する情報、または通話サービスに関する情報、または位置情報サービスに関する情報を配信する。
【0138】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、様々なサービスに関する通知情報を配信することができる。
【0139】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、コンテンツがスクロール方向に並べて表示される端末装置10に、コンテンツとともにスクロール方向に並べて表示される通知情報を配信する。
【0140】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、通知情報をユーザが閲覧しているコンテンツとともに表示されるように配信することができるため、通知情報をユーザに視認可能性が高い態様で、ユーザに通知することができる。また、配信装置100、200は、配信コンテンツに重畳させることなく、配信コンテンツと調和した態様で通知情報が表示されるように配信することができるため、ユーザの満足度を低下させることなく、通知情報をユーザに適切に通知することができる。すなわち、配信装置100、200は、ユーザに適切に情報を通知することができる。
【0141】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、コンテンツの各々が複数の表示形式のいずれかにより表示される端末装置10に、複数の表示形式から選択される表示形式で表示される通知情報を配信する。
【0142】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、通知情報の内容や重要度等に応じて適切に通知情報の表示形式を選択して、端末装置10に表示させることができる。そのため、配信装置100、200は、ユーザの満足度を低下させることなく、通知情報をユーザに適切に通知することができる。すなわち、配信装置100、200は、ユーザに適切に情報を通知することができる。
【0143】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、コンテンツが所定に表示形式により表示される端末装置10に、所定に表示形式で表示される通知情報を配信する。
【0144】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、通知情報をコンテンツと同じ表示形式で端末装置10に表示させることができる。そのため、配信装置100、200は、ユーザの満足度を低下させることなく、通知情報をユーザに適切に通知することができる。すなわち、配信装置100、200は、ユーザに適切に情報を通知することができる。
【0145】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、通知情報を表示中のコンテンツ間に差し込ませて表示する端末装置10に、通知情報を配信する。
【0146】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、通知情報の内容や重要度等に応じて表示中のコンテンツ間に差し込んだ態様で通知情報を表示させることができる。例えば、配信装置100、200は、緊急を要する情報である場合、ユーザの操作によらず通知情報を端末装置10に表示させることができるため、ユーザの満足度を高めることができる。
【0147】
また、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200において、配信部133は、通知情報が所定の条件を満たす場合、端末装置10に通知情報を配信する。
【0148】
これにより、実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、緊急を要する通知情報を即時にユーザに通知することができる。例えば、配信装置100、200は、緊急を要する情報である場合、配信要求の有無に関わらず通知情報を端末装置10に表示させることができるため、ユーザの満足度を高めることができる。
【0149】
また、実施形態及び変形例1、2に係る端末装置10は、受信部152と、表示部153とを有する。受信部152は、端末装置10を利用するユーザへの通知情報を受信する。表示部153は、受信部152により受信された通知情報を、通知情報以外のコンテンツとともに一覧表示する。
【0150】
これにより、実施形態及び変形例1、2に係る端末装置10は、通知情報をユーザが閲覧しているコンテンツとともに表示することができるため、通知情報をユーザに視認可能性が高い態様で、ユーザに通知することができる。また、端末装置10は、配信コンテンツに重畳させることなく、配信コンテンツと調和した態様で通知情報を表示することができるため、ユーザの満足度を低下させることなく、通知情報をユーザに適切に通知することができる。すなわち、端末装置10は、ユーザに適切に情報を通知することができる。
【0151】
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200は、例えば
図15に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図15は、配信装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0152】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0153】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0154】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0155】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0156】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信装置100及び変形例1、2に係る配信装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130、230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0157】
以上、本願の実施形態及び変形例1、2のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0158】
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例1、2において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0159】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0160】
また、上述してきた実施形態及び変形例1、2は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0161】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願に係る配信装置は、配信部を有する。配信部は、コンテンツを一覧表示する端末装置に、端末装置を利用するユーザへ通知するコンテンツ以外の通知情報であって、コンテンツとともに一覧表示される通知情報を配信する。例えば、配信部は、コンテンツがスクロール方向に並べて表示される端末装置に、コンテンツとともにスクロール方向に並べて表示される通知情報を配信する。また、例えば、配信部は、コンテンツが所定に表示形式により表示される端末装置に、所定に表示形式で表示される通知情報を配信する。