特許第6043108号(P6043108)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043108
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/14 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   F16L37/14
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-153304(P2012-153304)
(22)【出願日】2012年7月9日
(65)【公開番号】特開2014-15969(P2014-15969A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2015年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135209
【氏名又は名称】株式会社ニフコ
(74)【代理人】
【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三
(74)【代理人】
【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100095061
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 恭介
(72)【発明者】
【氏名】根津 幹夫
【審査官】 横溝 顕範
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−289381(JP,A)
【文献】 特開2002−267071(JP,A)
【文献】 実開平07−032346(JP,U)
【文献】 特表2007−500328(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/153510(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 37/14
F16L 37/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端にホースが接続され、他端に雄部材が装着される筒状のコネクタハウジングと、
一端にホースが接続され、他端が前記コネクタハウジングに装着される雄部材と、
前記コネクタハウジングと前記雄部材とを係合および解除可能なロック部材とから成るコネクタであって、
前記雄部材は、外周にロック部材の一部が係合する係合部を備え、
前記コネクタハウジングは、外周に形成されたロック部材保持壁と、
前記ロック部材の先端部が摺動する摺動斜面を有すると共に、前記コネクタハウジングの軸線方向において前記係合部の前後に間を空けて一対の側壁が形成された断面略コ字状のコ字状壁と、
前記ロック部材保持壁に保持されたロック部材の一部が通過し、前記コネクタハウジングに装着された雄部材の外周に形成された係合部と係合するべく形成された透孔とを備え、
前記ロック部材は、無負荷状態で弾性力によって、前記雄部材の外周に形成された係合部と係合し、負荷を加えることにより前記雄部材の外周に形成された係合部から外れることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記コ字状壁に形成された摺動斜面は、曲面であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ロック部材は、無負荷状態で雄部材の外周に形成された係合部と係合した状態で前記摺動斜面の頂部に位置することを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ロック部材は、弾性を有する金属線材から構成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ロック部材は、左右対称に形成されると共に、前記コ字状壁に形成された摺動斜面もコネクタハウジングの左右対称位置に配設され、
前記ロック部材の頂部を押圧することによりロック部材が拡開して前記雄部材の外周に形成された係合部との係合が解除されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流体配管の接続に用いられるコネクタに関し、特に自動車用配管の接続を迅速かつ確実に行うことのできるコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にコネクタは、コネクタハウジングとパイプ体(雄部材)をワイヤリテーナー(ロック部材)を操作することによって、係合および解除することのできる構成である。
例えば、特許文献1に示すように、コネクタはコネクタハウジングとワイヤリテーナー(ロック部材)とから構成され、コネクタハウジングのリテーナー取り付け部に係合スリット(透孔)を設けておき、ワイヤリテーナーの一部が係合スリット内に入り込んでリテーナー取り付け部内に突出する。この状態でパイプ体(雄部材)を挿入すると、ワイヤリテーナーがパイプ体の外周溝に係合してロックされる。解除の際は、ワイヤリテーナーを上に引き上げる構造である。(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−266472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の特許文献1の場合では、ワイヤリテーナー(ロック部材)を上に引き上げる操作によって、解除する構造であるためワイヤリテーナーの出代(操作ストローク)大きく、狭いスペースに於いては作業が困難である。
また、近接する部品との間隔を取る必要があり、密接配置の要求される自動車のエンジンルーム等に適さない。更に、解除の為に工具が必要な場合もあり、作業性に問題があると共に、工具で他の部品を破損する虞も存在した。
また、ロック解除後にコネクタを取り外す場合に、ワイヤリテーナー(ロック部材)が伸びたままなので、他の部品と干渉する虞もあった。
【0005】
この発明は、上記したような不都合を解消する為になされたもので、コネクタハウジングとコネクタハウジングに装着される雄部材とロック部材とから成り、前記ロック部材を押圧することにより、係合状態を解除することのできるコネクタを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、以下のような内容である。
(1)上記目的を達成するため、本発明は一端にホースが接続され、他端に雄部材が装着される筒状のコネクタハウジングと、一端にホースが接続され、他端が前記コネクタハウジングに装着される雄部材と、前記コネクタハウジングと前記雄部材とを係合および解除可能なロック部材とから成るコネクタであって、前記雄部材は、外周にロック部材の一部が係合する係合部を備え、前記コネクタハウジングは、外周に形成されたロック部材保持壁と、前記ロック部材の先端部が摺動する摺動斜面を有した断面略コ字状のコ字状壁と、前記ロック部材保持壁に保持されたロック部材の一部が通過し、前記コネクタハウジングに装着された雄部材の外周に形成された係合部と係合するべく形成された透孔とを備え、前記ロック部材は、無負荷状態で弾性力によって、前記雄部材の外周に形成された係合部と係合し、負荷を加えることにより前記雄部材の外周に形成された係合部から外れることを特徴とする。
(2)また、前記コ字状壁に形成された摺動斜面は、曲面であることを特徴とする。
(3)前記ロック部材は、無負荷状態で雄部材の外周に形成された係合部と係合した状態で前記摺動斜面の頂部に位置することを特徴とする。
(4)前記ロック部材は、弾性を有する金属線材から構成されたことを特徴とする。
(5)前記ロック部材は、左右対称に形成されると共に、前記コ字状壁に形成された摺動斜面もコネクタハウジングの左右対称位置に配設され、前記ロック部材の頂部を押圧することによりロック部材が拡開して前記雄部材の外周に形成された係合部との係合が解除されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、一端にホースが接続され、他端に雄部材が装着される筒状のコネクタハウジングと、一端にホースが接続され、他端が前記コネクタハウジングに装着される雄部材と、前記コネクタハウジングと前記雄部材とを係合および解除可能なロック部材とから成るコネクタであって、前記雄部材は、外周にロック部材の一部が係合する係合部を備え、前記コネクタハウジングは、外周に形成されたロック部材保持壁と、前記ロック部材の先端部が摺動する摺動斜面を有した断面略コ字状のコ字状壁と、前記ロック部材保持壁に保持されたロック部材の一部が通過し、前記コネクタハウジングに装着された雄部材の外周に形成された係合部と係合するべく形成された透孔とを備え、前記ロック部材は、無負荷状態で弾性力によって、前記雄部材の外周に形成された係合部と係合し、押圧負荷を加えることにより前記雄部材の外周に形成された係合部から外れるので、ワンタッチで解除操作できると共に、出代の発生がない。また、近接する部品との間隔を詰めて密接設置できる。更に、工具による解除が不要であると共に、工具によって周囲を傷付ける虞がない。また、ロックを解除して取り外す際にロック部材の出代が他の部品と干渉することがない。
また、前記コ字状壁に形成された摺動斜面は、曲面であるので、解除操作のための押圧力を変化させることができる。
また、前記ロック部材は、無負荷状態で雄部材の外周に形成された係合部と係合した状態で前記摺動斜面の頂部に位置するので、解除操作の始めに大きな力を必要とし、不用意に解除されるのを防止することができる。
また、前記ロック部材は、弾性を有する金属線材から構成されたので、係合強度を大きくすることができる。また、金型が不要で製造コストを低減できる。更に、クリープ変形がなく、安定した係合強度を得ることができる。
また、前記ロック部材は、左右対称に形成されると共に、前記コ字状壁に形成された摺動斜面もコネクタハウジングの左右対称位置に配設され、前記ロック部材の頂部を押圧することによりロック部材が拡開して前記雄部材の外周に形成された係合部との係合が解除されるので、ワンタッチで係合を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の一実施形態を示すコネクタの結合状態を示す斜視図である。
図2図2は、同コネクタの平面図である。
図3図3は、同コネクタの離間状態を示す側面図である。
図4図4は、同コネクタの一部を切り欠いた正面図である。
図5図5は、図2のA−A線断面図である。
図6図6は、同コネクタの離間状態を示す断面図である。
図7図7は、同コネクタの他の実施形態を示す斜視図である。
図8図8は、同コネクタに使用されるロック部材の正面図である。
図9図9は、同ロック部材の平面図である。
図10図10は、同ロック部材の側面図である。
図11図11は、同コネクタに使用されるロック部材の他の実施形態を示す正面図である。
図12図12は、同ロック部材の平面図である。
図13図13は、同ロック部材の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のコネクタは、コネクタハウジングと、コネクタハウジングに装着される雄部材と、ロック部材とから成り、前記コネクタハウジングは、外周に形成されたロック部材保持壁と、前記ロック部材の先端部が摺動する摺動斜面を有した断面略コ字状のコ字状壁と、前記ロック部材保持壁に保持されたロック部材の一部が通過し、前記コネクタハウジングに装着された雄部材の外周に形成された係合部と係合するべく形成された透孔とを備え、前記ロック部材は、無負荷状態で弾性力によって、前記雄部材の外周に形成された係合部と係合し、押圧負荷を加えることにより前記雄部材の外周に形成された係合部から外れるので、ワンタッチで操作できると共に、出代を無くすことができる。
【実施例1】
【0010】
以下、一実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を示すコネクタの結合状態を示す斜視図、図2は本発明のコネクタの平面図、図3は本発明のコネクタの側面図、図4は本発明のコネクタの一部を切り欠いた正面図である。ここでコネクタ10は、一端にホースが接続され、他端に雄部材11が装着される筒状のコネクタハウジング12と、一端にホースが接続され、他端が前記コネクタハウジング12に装着される雄部材11と、前記コネクタハウジング12と前記雄部材11とを係合および解除可能なロック部材13とから成り、雄部材11は、外周にロック部材13の脚部13bが係合する係合部である係合溝14を備え、コネクタハウジング12は、外周に形成されたロック部材保持壁15と、ロック部材13の先端部13aが摺動する摺動斜面16を有した断面略コ字状のコ字状壁17と、ロック部材保持壁15に保持されたロック部材13の一部が通過し、コネクタハウジング12に装着された雄部材11の外周に形成された係合溝14と係合するべく形成された透孔18とを備えている。なお、係合溝14は、係合段部であってもよい。
【0011】
雄部材11は、例えば合成樹脂等から構成され、筒状をしておりホースの接続される基端部にフランジ19を有するとともに、略中間部の外周に係合溝14が形成されている。また、コネクタハウジング12に装着される先端部11aは、先細に形成されており、係合溝14の直前で円錐状に拡径している。
【0012】
コネクタハウジング12は、一端にホースが接続されるホース接続部12aと他端に雄部材11が装着される装着口12bを有している。コネクタハウジング12は、例えば合成樹脂等から構成されている。また、ホース接続部12aの外周には、ホースの抜け止め用の複数の環状凹凸を有している。また、拡径した装着口12bの外周頂部には、中央に空隙Hを有してロック部材保持壁15が左右に形成されている。ロック部材保持壁15は、ロック部材13を摺動可能に保持できる保持溝20を有している。更に、コネクタハウジング12の外周には、ロック部材保持壁15に保持されたロック部材13の脚部13bが通過可能な透孔18が形成され、コネクタハウジング12に装着された雄部材11の外周に形成された係合溝14と係合する。
【0013】
また、コネクタハウジング12の外周で左右対称位置に摺動斜面16を有したコ字状壁17が形成されている。コ字状壁17は、ロック部材保持壁15の下方に位置しており、ロック部材保持壁15に保持されたロック部材13の先端部13aが摺動斜面16に当接するよう配設されている。また、コ字状壁17は、コネクタハウジング12の外周の接線方向に沿った一対の側壁17a、17bを有しており、この側壁17a、17b間に摺動斜面16が形成されている。摺動斜面16は、図1、3、4等に示すように本実施の形態では、下に向かってコネクタハウジング12から離れる方向に傾斜した平面として形成されている。
【0014】
コネクタハウジング12の装着口12bの奥端には、Oリング21およびOリング21を保持するバックアップリング22が配設されており、装着された雄部材11との水密性及び気密性を確保している。バックアップリング22は、合成樹脂等から形成されており、図外の爪部材や溶着によってコネクタハウジング12の内壁に固定される。なお、シール部材は、Oリングに限ることなく、VリングやXリング等の他のシール部材であってもよい。
【0015】
図7は本願発明のコネクタの他の実施形態を示す斜視図である。本実施の形態に於いて、コ字状壁17に形成された摺動斜面40は、上方向に凸の曲面となっている。このように構成した場合、ロック部材13を操作する際、当初大きな力を必要とし(硬く)、その後、徐々に小さな力で(弱く)操作することができる。したがって、ロック部材13が不用意に解除されてしまう事を阻止できる。
【0016】
ロック部材13は、図8〜10に示すように上に向かって凸状に湾曲した連結部23と、この連結部23の両側(幅方向両側)からそれぞれ、互いに平行状態で直線状に延設された脚部13bと脚部13bの先端に脚部と直角方向に折曲形成された先端部13aとを具備するように屈曲形成された例えば金属製の弾性線材で構成されている。また、連結部23の頂部には、コネクタハウジング12の軸線方向に膨出するコ字状の操作部24が形成されている。更に、操作部24は、コネクタハウジング12に形成されたロック部材保持壁15の中央空隙Hより小さい寸法となっている。また、脚部13bの径は、透孔18の幅より小さく、透孔18を通過することができる。脚部13bの長さ寸法は、透孔18の長さ(高さ寸法)より長く形成されている。なお、ロック部材13は、金属製、合成樹脂製の板材であってもよい。つまり、線材に限ることなく、細長い板材から構成しても同様の効果を得ることができる。
【0017】
図11〜13は、ロック部材25の他の実施形態を示すものである。本実施の形態において、上に向かって凸状に湾曲した連結部26と、この連結部26の両側(幅方向両側)からそれぞれ、互いに平行状態で直線状に延設された脚部25bと、脚部25bの先端に脚部と直角方向に折曲形成された先端部25aとを備えており、金属製の弾性線材で構成されている。また、連結部26の頂部には、直線状の操作部27が形成されている。また、先端部25aは、左右で夫々逆方向に折曲されている。
【0018】
ロック部材25をこのように構成した場合、先端部25aの配置が左右対称ではないので、コネクタハウジング12に取り付ける際の取り付け方向を何れの方向からでも取り付けることができ、組み付け作業の能率化を実現することができる。ロック状態を解除する操作は、操作部27を押圧するので、第1の実施形態と同様である。
【0019】
このように構成されたコネクタ10を組み立てる場合、先ず、コネクタハウジング12にロック部材13を上方向から取り付ける。ロック部材13の取り付け手順は、ロック部材保持壁15の保持溝20に脚部13bを左右に開くようにして差し込み解放すると、線材の弾性力により先端部13aが摺動斜面16の頂部に至る。また、本実施の形態では、ロック部材13の先端部13aをコネクタハウジング12のホース接続部12a方向に向けて取り付ける。取り付けた脚部13bの一部は、コネクタハウジング12の透孔18から装着口12b内へ突出する。この状態で、図3、6に示すように雄部材11を装着口12bから装着すると、先細に形成されてた先端部11a及び係合溝14の直前で円錐状に拡径した部分が、脚部13bを外周方向に押し広げた後、係合溝14に係合させる。脚部13bが係合溝14に係合した状態では、図5に示すようにOリング21が、雄部材11の先端部11a外周とコネクタハウジング12の装着口12bの内周の間に位置すると共に押圧されて、水密性や気密性を保持することができる。
【0020】
雄部材11とコネクタハウジング12の係合を解除する場合は、ロック部材13の操作部24を上から押すことにより、先端部13aが摺動斜面16に沿って下降し、脚部13bが左右に拡開する。脚部13bの拡開により、雄部材11の係合溝14から外れ、係合が解除されて雄部材11を引き抜くことができる。また、先端部13aは、コネクタハウジング12の軸線方向の前後を側壁17a、17bで囲まれているので、意図しない外力による先端部13aの変形等を防止し、確実に解除操作を実行することができる。このように本発明では、ロック部材13の操作部24を上から押すのみで操作できるので、突出させるスペースがなく、狭い場所であっても解錠することができる。
【0021】
この様に本発明のコネクタ10は、狭いスペースであっても操作が容易である上に、突出する部分がないので取り外す場合に他の部品を傷付ける虞もない。また、解除の際に工具を必要とせず、工具により部品を傷付けることもない。
【0022】
なお、摺動斜面16、40の形状を平面および上方向に凸の曲面である例について説明したが、上方向に凹の曲面或いは曲面の曲率が変化する形状であってもよい。
【0023】
本発明のコネクタは、大口径配管用のコネクタとして、建設機械のラジエータの水系配管やインタークーラー等のエア系の配管に使用することができる。
【符号の説明】
【0024】
10 コネクタ
11 雄部材
11a 先端部
12 コネクタハウジング
12a ホース接続部
12b 装着口
13 ロック部材
13a 先端部
13b 脚部
14 係合溝(係合部)
15 ロック部材保持壁
16、40 摺動斜面
17 コ字状壁
17a、b 側壁
18 透孔
19 フランジ
20 保持溝
21 Oリング
22 バックアップリング
23 連結部
24 操作部
25 ロック部材
25a 先端部
25b 脚部
26 連結部
27 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13