(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
携帯端末と、前記携帯端末にネットワークを介して接続される情報管理サーバと、前記情報管理サーバに接続される運行管理サーバとからなる情報送信システムにおける情報送信方法であって、
前記情報管理サーバにより、登録列車番号とメールアドレスとを対応付けて記憶するユーザ登録情報記憶ステップと、遅延列車の遅延列車番号と、前記遅延列車に対する代替列車の代替列車番号とを対応付けて記憶する代替列車データ記憶ステップと、前記運行管理サーバから、電文を受信する電文受信ステップと、前記電文から特定される前記遅延列車番号と対応する前記代替列車番号を、取得する代替列車番号取得ステップと、前記登録列車番号に対応する前記メールアドレスを取得するメールアドレス取得ステップと、取得した前記メールアドレスに前記代替列車番号を送信する遅延情報送信ステップと、
前記携帯端末により、前記代替列車番号を受信する代替列車番号受信ステップと、
前記情報管理サーバにより、前記遅延列車番号と、途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻とを対応付けて記憶する遅延列車データ記憶ステップと、を有し、
前記遅延情報送信ステップでは、前記電文から特定される前記遅延列車番号と対応する前記途中駅到着遅延時刻および前記途中駅出発遅延時刻を取得し、前記取得した前記メールアドレスに前記代替列車番号とともに、前記途中駅到着遅延時刻および前記途中駅出発遅延時刻を送信することを特徴とする情報送信方法。
携帯端末と、前記携帯端末にネットワークを介して接続される情報管理サーバと、前記情報管理サーバに接続される運行管理サーバとからなる情報送信システムのコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記情報管理サーバにより、登録列車番号とメールアドレスとを対応付けて記憶するユーザ登録情報記憶ステップと、遅延列車の遅延列車番号と、前記遅延列車に対する代替列車の代替列車番号とを対応付けて記憶する代替列車データ記憶ステップと、前記運行管理サーバから、電文を受信する電文受信ステップと、前記電文から特定される前記遅延列車番号と対応する前記代替列車番号を、取得する代替列車番号取得ステップと、前記登録列車番号に対応する前記メールアドレスを取得するメールアドレス取得ステップと、取得した前記メールアドレスに前記代替列車番号を送信する遅延情報送信ステップと、
前記携帯端末により、前記代替列車番号を受信する代替列車番号受信ステップと、
前記情報管理サーバにより、前記遅延列車番号と、途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻とを対応付けて記憶する遅延列車データ記憶ステップと、を前記コンピュータに実行させ、
前記遅延情報送信ステップでは、前記電文から特定される前記遅延列車番号と対応する前記途中駅到着遅延時刻および前記途中駅出発遅延時刻を取得し、前記取得した前記メールアドレスに前記代替列車番号とともに、前記途中駅到着遅延時刻および前記途中駅出発遅延時刻を送信するように前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0014】
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態における、情報送信システムの構成例の概要を示す図である。
図1において、情報送信システムは例えば、携帯端末300と、前記携帯端末300にネットワークを介して接続される情報管理サーバ200と、前記情報管理サーバ200にネットワークを介して接続される運行管理サーバ100とを有する。
【0015】
また、携帯端末300および情報管理サーバ200および運行管理サーバ100は、所定のハードウェアおよびソフトウェアにより実装される。例えば、携帯端末300および情報管理サーバ200および運行管理サーバ100は、プロセッサやメモリなどを有し、プロセッサによるメモリ上のプログラムの実行により、情報送信システムとして、携帯端末300および情報管理サーバ200および運行管理サーバ100のコンピュータを機能させる。
【0016】
運行管理サーバ100は、情報管理サーバ200へダイヤの変更内容を示す電文を送信する。
【0017】
情報管理サーバ200は、電文受信部210、データ抽出部220、遅延時間予測部230、代替列車検索部240、遅延情報送信部250、電文通番記憶部261、変更列車データ記憶部262、実施列車データ記憶部263、遅延列車データ記憶部264、実績運行データ記憶部265、代替列車データ記憶部266、ユーザ登録情報記憶部267を有する。
【0018】
電文受信部210は、電文受信処理(後述、
図2)を行う。
【0019】
データ抽出部220は、変更列車データ記憶部262から遅延列車番号と途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻を抽出する。また、データ抽出部220は、抽出した遅延列車番号と途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻とを対応付けて遅延列車データ記憶部264へ記憶する。
【0020】
遅延時間予測部230は、電文から特定される遅延列車番号と対応する途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻を、実績運行データ記憶部265から取得する。また、遅延時間予測部230は、途中駅到着遅延時刻または途中駅出発遅延時刻が複数存在する場合、複数存在する途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻の平均値を、途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻として遅延列車データ記憶部264を更新する。
【0021】
代替列車検索部240は、代替列車検索処理(後述、
図5)を行う。
【0022】
遅延情報送信部250は、電文から特定される遅延列車番号と対応する代替列車番号を、代替列車データ記憶部266から取得する。また、遅延情報送信部250は、ユーザ登録情報記憶部267から登録列車番号に対応するメールアドレスを取得する。また、遅延情報送信部250は、取得したメールアドレスに代替列車番号を送信する。また、遅延情報送信部250は、電文から特定される遅延列車番号と対応する途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻を、遅延列車データ記憶部264から取得する。また、遅延情報送信部250は、取得したメールアドレスに代替列車番号とともに、途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻を送信する。
【0023】
電文通番記憶部261は、電文の通番を記憶する。
【0024】
変更列車データ記憶部262は、電文に含まれる変更データを記憶する。
【0025】
実施列車データ記憶部263は、当日から翌々日までの期間に計画されている運行データを記憶する。
【0026】
遅延列車データ記憶部264は、遅延列車番号と、途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻とを対応付けて記憶する。
【0027】
実績運行データ記憶部265は、現時点までに運行済の列車である実績列車の実績列車番号と、途中駅到着遅延時刻および途中駅出発遅延時刻とを対応付けて記憶する。
【0028】
代替列車データ記憶部266は、遅延列車の遅延列車番号と、遅延列車に対する代替列車の代替列車番号とを対応付けて記憶する。
【0029】
ユーザ登録情報記憶部267は、登録列車番号とメールアドレスとを対応付けて記憶する。
【0030】
携帯端末300は、代替列車番号と、遅延時間とを情報管理サーバ200から受信する。そして、受信した遅延情報を携帯端末300の図示しない表示部に表示する。また、この携帯端末300は、メールアドレスが割り振られており、ユーザが携帯している。
【0031】
<データ構成>
図7は、本発明の実施の形態における、電文の構成例を示す図である。
図7において、電文は制御部とユーザ情報部とから構成される。制御部は、通信を制御するための情報を記憶する。ユーザ情報部は、電文ごとに割り振られる[通番]と、ダイヤの変更内容を示す[変更データ]を記憶する。[変更データ]は、 [変更種別]、[始端駅]、[終端駅]、[線区]、[経路]、[日付] 、[途中駅名]、 [途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]、[遅延列車番号]などのデータ項目からなる。
【0032】
図8は、本発明の実施の形態における、遅延情報の構成例を示す図である。
図8において、遅延情報は制御部とユーザ情報部とから構成される。ユーザ情報部は、[代替列車番号]と[途中駅変更後到着時刻]、[途中駅変更後出発時刻]などの遅延時間を記憶する。
【0033】
<テーブル構成>
図9は、電文通番記憶部261が記憶するテーブルの構成例を示す図である。電文通番記憶部261に記憶されたテーブルは、[日付]、[通番]などのデータ項目を含む。[日付]は、電文が生成された日付を示す。 [通番]は、各電文に割り振られる通し番号を示す。
【0034】
図10(a)(b)は、変更列車データ記憶部262が記憶するテーブルの構成例を示す図である。
【0035】
図10(a)のテーブルは、変更データのうち運行休止をしている列車についての情報を示す。
図10(a)のテーブルは、[変更種別]、[始端駅]、[終端駅]、[日付]、[遅延列車番号]などのデータ項目を含む。 [始端駅]は、運行休止区間の始端駅の駅名を示す。[終端駅]は、運行休止区間の終端駅の駅名を示す。[日付]は、運行を休止する日付を示す。
【0036】
図10(b)のテーブルは、変更データのうち時刻変更をしている列車についての情報を示す。
図10(b)のテーブルは、[変更種別]、[始端駅]、[終端駅]、[線区]、[経路]、[日付]などのデータ項目を含む。そして、[始端駅]と[終端駅]の間に存在するすべての[途中駅名]とその途中駅の[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]、[遅延列車番号]を記憶する。
【0037】
[途中駅名]は、始端駅と終端駅に存在する駅の駅名を示す。[遅延列車番号]は、遅延する列車を識別するための番号を示す。[途中駅到着遅延時刻]は、列車が途中駅へ到着する遅延時刻を示す。[途中駅出発遅延時刻]は、列車が途中駅を出発する遅延時刻を示す。
【0038】
図11は、実施列車データ記憶部263が記憶するテーブルの構成例を示す図である。実施列車データ記憶部263は、当日から翌々日までの期間に計画されている運行データを記憶している。そして、実施列車データ記憶部263に記憶されたテーブルは、[休活フラグ]、[日付]、[線区]、[経路]、[実施列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]などのデータ項目を含む。
【0039】
[休活フラグ]は、列車が運行を休止しているか否かを示す。具体的には、「0」の場合は、列車が運行を休止していることを示し、「1」の場合は、列車が運行していることを示す。[日付]は列車が運行する日付を示す。 [経路]は、列車を運行する経路を示す。[途中駅名]は、線区内に存在する一の途中駅の名称を示す。[途中駅到着遅延時刻]は、線区内に存在する一の途中駅に到着する遅延時刻を示す。[途中駅出発遅延時刻]は、線区内に存在する一の途中駅を出発する遅延時刻を示す。
【0040】
図12は、遅延列車データ記憶部264が記憶するテーブルの構成例を示す図である。
遅延列車データ記憶部264に記憶されたテーブルは、[休活フラグ]、[日付]、[線区]、[経路]、[遅延列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]などのデータ項目を含む。
【0041】
図13は、実績運行データ記憶部265が記憶するテーブルの構成例を示す図である。実績運行データ記憶部265は、現時点までに運行済みの運行データを記憶している。実績運行データ記憶部265に記憶されたテーブルは、[休活フラグ]、[日付]、[線区]、[経路]、[実績列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]などのデータ項目を含む。[実績列車番号]は、現時点までに運行済みの列車を識別するための番号を示す。
【0042】
図14は、代替列車データ記憶部266が記憶するテーブルの構成例を示す図である。代替列車データ記憶部266に記憶されたテーブルは、[代替列車日付]、[代替列車始端駅]、[代替列車終端駅]、[代替列車番号]、[代替列車途中駅名]、[代替列車途中駅到着時刻]、[代替列車途中駅出発時刻]、[代替列車途中駅到着遅延時刻]、[代替列車途中駅出発遅延時刻]、[遅延列車日付]、[遅延列車始端駅]、[遅延列車終端駅]、[遅延列車途中駅名]、[遅延列車番号]などのデータ項目を含む。[代替列車日付]は代替列車が運行する日付を示す。[代替列車始端駅]は、代替列車が運行する始端駅の駅名を示す。[代替列車終端駅]は、代替列車が運行する終端駅の駅名を示す。[代替列車番号]は、代替列車を識別するための番号を示す。[代替列車途中駅駅名]は、代替列車が運行する途中駅の駅名を示す。[代替列車途中駅到着時刻]は、代替列車が途中駅に到着する時刻を示す。[代替列車途中駅出発時刻]は、代替列車が途中駅を出発する時刻を示す。[代替列車途中駅到着遅延時刻]は、代替列車が途中駅に到着する遅延時刻を示す。[代替列車途中駅出発遅延時刻]は、代替列車が途中駅を出発する遅延時刻を示す。[遅延列車日付]は、遅延列車が運行する日付を示す。[遅延列車始端駅]は、遅延列車が運行する始端駅の駅名を示す。[遅延列車終端駅]は、遅延列車が運行する終端駅の駅名を示す。[遅延列車途中駅名]は、遅延列車が運行する途中駅の駅名を示す。[遅延列車番号]は、遅延列車を識別するための番号を示す。
【0043】
図15は、ユーザ登録情報記憶部267が記憶するテーブルの構成例を示す図である。ユーザ登録情報記憶部267に記憶されたテーブルは、[ユーザID]、[パスワード]、[線区]、[途中駅名]、[途中駅出発時刻]、[登録列車番号]などのデータ項目を含む。[ユーザID]は、ユーザを識別するIDを示す。[パスワード]は、[ユーザID]の認証に使う英数字の文字列である。[登録列車番号]は、ユーザが登録する列車番号を示す。ユーザが登録する登録列車番号は、例えば、ユーザが通勤時に利用する列車の列車番号が該当する。ユーザは携帯端末300を操作し、通勤時に利用する列車の列車番号を入力し、入力した情報を情報管理サーバ200へ送信することで、ユーザ登録情報記憶部267は受信した登録列車番号をユーザIDと対応付けて記憶する。
【0044】
<処理(1):電文受信処理>
図2は、本システムにおける電文受信処理の処理フローの一例を示す図である。
【0045】
まず、S201にて、電文受信部210は、運行管理サーバ100から、電文を受信する。
【0046】
次に、S202にて、電文受信部210は、電文通番記憶部261に記憶されている[通番]をすべて取得する。
【0047】
次に、S203にて、運行管理サーバ100から受信した電文に割り振られている[通番]と、S202にて電文通番記憶部261から取得した各[通番]とを比較する。S201で受信した電文の[通番]が、S202にて取得した[通番]よりも大きい場合(S203−Yes)、S204へ進む。一方、S201で受信した電文の[通番]が、S202にて取得した[通番]よりも小さい場合(S203−No)、処理を終了する。
【0048】
次に、S204にて、S201にて受信した電文の[通番]を、電文通番記憶部261に記憶する。
【0049】
次に、S205にて、S201で受信した電文の変更データを、変更列車データ記憶部262に記憶する。
【0050】
<処理(2):データ抽出処理>
図3は、本システムにおけるデータ抽出処理の処理フローの一例を示す図である。
【0051】
まず、S301にて、データ抽出部220は、変更列車データ記憶部262から[変更種別]、[線区]、[経路]、[日付]、[遅延列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]のデータ項目からなる変更データを取得する。
【0052】
次に、S302にて、データ抽出部220は、取得した変更データの[途中駅到着遅延時刻]や[途中駅出発遅延時刻]のデータ項目に遅延時刻が記憶されているか否かを判定する。データ項目に遅延時刻が記憶されている場合(S302−Yes)、S303へ進む。一方、データ項目に遅延時刻が記憶されていない場合(S302−No)、S304へ進む。
【0053】
次に、S303にて、データ抽出部220は、変更データから[線区]、[経路]、[日付]、[遅延列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]を抽出する。そして、データ抽出部220は、抽出した[線区]、[経路]、[日付]、[遅延列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]を遅延列車データ記憶部264に記憶し、S304へ進む。
【0054】
次に、S304にて、データ抽出部220は、S301で取得した変更データの[変更種別]のデータ項目に記憶されているデータが「運転休止」であるか否かを判定する。変更データの[変更種別]に記憶されているデータが「運転休止」である場合(S304−Yes)、S305に進む。一方、取得した変更データの[変更種別]に記憶されているデータが「運転休止」でない場合(S304−No)、処理を終了する。
【0055】
次に、S305にて、データ抽出部220は、変更データからから運行休止に関するデータ項目である[休活フラグ]を、「0」として遅延列車データ記憶部264に記憶する。
【0056】
<処理(3):遅延時間予測処理>
図4は、本システムにおける遅延時間予測処理の処理フローの一例を示す図である。
【0057】
まず、S401にて、遅延時間予測部230は、遅延列車データ記憶部264から、[休活フラグ]、[日付]、[線区]、[経路]、[遅延列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]のデータ項目からなる遅延列車データを取得する。
【0058】
次に、S402にて、遅延時間予測部230は、遅延列車データ記憶部264から取得した遅延列車データの[遅延列車番号]、[線区]、[経路]、[途中駅名]をキーに実績運行データ記憶部265を検索することで対応する[途中駅到着遅延時刻]と、[途中駅出発遅延時刻]を取得する。そして、取得した[途中駅到着遅延時刻]または[途中駅出発遅延時刻]が複数存在する場合、遅延時間予測部230は、それら複数の[途中駅到着遅延時刻]または[途中駅出発遅延時刻]の平均値を、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]として算出する。
【0059】
次に、S403にて、遅延時間予測部230は、S401で遅延列車データ記憶部264から取得した[途中駅到着遅延時刻]と、S402で取得または算出した[途中駅到着遅延時刻]とを比較する。また、遅延時間予測部230は、S401で遅延列車データ記憶部264から取得した[途中駅出発遅延時刻]と、S402で取得または算出した[途中駅出発遅延時刻]とを比較する。そして、比較した結果、以後であると判定された時刻へ、遅延列車データ記憶部264が記憶するデータを更新し、S404へ進む。なお、S401で取得した[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]のいずれも、S402で取得した[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]の以後である場合は、遅延時間予測部230は、遅延列車データ記憶部264が記憶するデータを更新しないようにしてもよい。
【0060】
次に、S404にて、遅延時間予測部230は、S401で取得した遅延列車データの中にS402の検索のキーとしていない遅延列車データがあるか否かを判定する。S402の検索のキーとしていない遅延列車データがない場合(S404−No)、処理を終了する。一方、S402の検索のキーとしていない遅延列車データがある場合(S404−Yes)、S402へ進み、検索をしていない遅延列車データをキーに、実績運行データ記憶部265を検索する。
【0061】
<処理(4):代替列車検索処理>
図5は、本システムにおける代替列車検索処理の処理フローの一例を示す図である。
【0062】
まず、S501にて、代替列車検索部240は、遅延列車データ記憶部264から、[休活フラグ]、[日付]、[線区]、[経路]、[遅延列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]のデータ項目からなる遅延列車データを取得する。
【0063】
次に、S502にて、代替列車検索部240は、実績運行データ記憶部265から、[休活フラグ]、[日付]、[線区]、[経路]、[実施列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]のデータ項目からなる実績運行データを取得する。
【0064】
次に、S503にて、代替列車検索部240は、S501で遅延列車データ記憶部264から取得した遅延列車データの[日付]、[線区]、[経路]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]をキーに、実施列車データ記憶部263を検索することで対応する[実施列車番号]を取得する。
【0065】
次に、S504にて、代替列車検索部240は、S503で取得した[実施列車番号]の列車が、[途中駅名]の駅を通過しているか否かを判定する。[途中駅名]の駅を通過している場合(S504−Yes)、S507へ進む。一方、[途中駅名]の駅を通過していない場合(S504−No)、S505へ進む。なお、駅を通過しているか否かの判定は、[途中駅名]と[実施列車番号]をキーに実績運行データを検索し、キーと一致するデータがある場合、[途中駅名]の駅を通過したと判定する。
【0066】
次に、S505にて、代替列車検索部240は、S501で遅延列車データ記憶部264から取得した[遅延列車番号]の列車の[途中駅到着時刻]と、S503で取得した[実施列車番号]の列車の[途中駅到着時刻]とを比較する。そして、[実施列車番号]の列車の[途中駅到着時刻]の方が、[遅延列車番号]の列車の[途中駅到着時刻]よりも以前である場合(S505−No)、S506へ進む。一方、実施列車データ記憶部263から取得した[実施列車番号]の列車の[途中駅到着時刻]の方が、[遅延列車番号]の列車の[途中駅到着時刻]よりも以後である場合(S505−Yes)、S507へ進む。
【0067】
次に、S506にて、代替列車検索部240は、[実施列車番号]を[代替列車番号]とする。そして、[代替列車番号]と[遅延列車番号]とを対応付けて、代替列車データ記憶部266に記憶する。
【0068】
次に、S507にて、代替列車検索部240は、S501で取得した遅延列車データの中にS503の検索のキーとしていない遅延列車データがあるか否かを判定する。S503の検索のキーとしていない遅延列車データがない場合(S507−No)、処理を終了する。一方、S503の検索のキーとしていない遅延列車データがある場合(S507−Yes)、S503へ進み、検索をしていない遅延列車データをキーに、実施列車データ記憶部263を検索する。
【0069】
<処理(5):遅延情報送信処理>
図6は、本システムにおける遅延情報送信処理の処理フローの一例を示す図である。
【0070】
まず、S601にて、遅延情報送信部250は、遅延列車データ記憶部264から、[休活フラグ]、[日付]、[線区]、[経路]、[遅延列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]のデータ項目からなる遅延列車データを取得する。
【0071】
次に、S602にて、遅延情報送信部250は、代替列車データ記憶部266から、[代替列車日付]、[代替列車番号]、[途中駅名]、[途中駅到着時刻]、[途中駅出発時刻]、[途中駅到着遅延時刻]、[途中駅出発遅延時刻]、[遅延列車日付]、[遅延列車途中駅名]、[遅延列車番号]のデータ項目からなる代替列車データを取得する。
【0072】
次に、S603にて、遅延情報送信部250は、取得した遅延列車データの[遅延列車番号]をキーに、ユーザ登録情報記憶部267を検索する。
【0073】
次に、S604にて、遅延情報送信部250は、[遅延列車番号]と同一の[登録列車番号]がユーザ登録情報記憶部267に記憶されているか否かを判定する。[遅延列車番号]と同一の[登録列車番号]が記憶されていない場合(S604−No)、S607へ進む。一方、[遅延列車番号]と同一の[登録列車番号]が記憶されている場合(S604−Yes)、S605へ進む。
【0074】
次に、S605にて、遅延情報送信部250は、[遅延列車番号]をキーに代替列車データ記憶部266を検索することで対応する[代替列車番号]を取得し、S606へ進む。なお、遅延情報送信部250は、[遅延列車番号]をキーにS602で取得した代替列車データを検索することで対応する[代替列車番号]を取得するようにしても良い。
【0075】
次に、S606にて、[遅延列車番号]をキーにユーザ登録情報記憶部267を検索することでキーによって抽出される[メールアドレス]をすべて取得する。そして、取得した[メールアドレス]へ代替列車データ記憶部266から取得した[代替列車番号]と、[遅延列車番号]をキーに遅延列車データ記憶部264から取得した[途中駅到着遅延時刻]と[途中駅出発遅延時刻]とを送信する。その後、携帯端末300は代替列車番号を受信し、S607へ進む。
【0076】
S607では、遅延情報送信部250は、S601で取得したすべての[遅延列車番号]についてユーザ登録情報を検索したか否かを判定する。すべての[遅延列車番号]についてユーザ登録情報を検索していない場合(S607−No)、S603へ進む。一方、すべての[遅延列車番号]についてユーザ登録情報を検索している場合(S607−Yes)、処理を終了する。
【0077】
ここで、本発明の情報送信方法およびプログラムは、S201が電文受信ステップに相当し、S506が代替列車データ記憶ステップに該当し、S605が代替列車番号取得ステップに相当し、S606がメールアドレス取得ステップに相当し、S606が遅延情報送信ステップに相当し、S606が代替列車番号受信ステップに相当する。
【0078】
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、いつも利用している列車の代わりにどの列車に乗れば良いのかを示す情報をユーザに送信できるようになる。すなわち、ユーザが登録した登録列車番号の列車が遅延した場合に、この遅延列車に対する代替列車番号を情報管理サーバ200からユーザが携帯する携帯端末300に送信することができる。
【0079】
また、途中駅到着遅延時刻および途中駅出発時刻をも記憶しているので、いつも利用している列車の代わりにどの列車に乗れば良いのかを示す情報とともに、遅延時刻をユーザに送信できるようになる。
【0080】
また、電文に含まれる変更データ遅延列車番号と遅延時刻とを抽出して記憶できるようになる。
【0081】
さらに、現時点までに運行済の実績列車の複数存在する遅延時刻の平均値を、遅延時刻として予測できるようになる。
【0082】
以上、本発明によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。