(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
シートの下部に当接される機械式のスイッチで着座検知システムの着座センサを構成する場合、乗員の着座によって下方に沈み込むように動くシートを採用する必要がある。しかしながら、このような遊びのあるシートは、部品の組み付け精度が低いという印象をユーザに与え、商品イメージを低下させてしまう。本発明者らは、この問題が、「シートから加わる荷重」を「機械式のスイッチ」で検出する機構に起因して生じていることに着目し、これらを変更することで本発明を完成させた。
【0023】
すなわち、本発明の骨子は、「シートを支持する収納ボックスから加わる荷重」を、「歪センサ素子」で検出することである。より具体的には、シートを支持する収納ボックスを介して荷重が加わる車体フレームの荷重受け領域に、収納ボックスを介して加わる荷重を検出する歪センサ素子を設けることである。
【0024】
ここで、「荷重受け領域」とは、車体フレームにおいて収納ボックスからの荷重が加わる領域であり、シート及び収納ボックスにより一体的に加わる荷重を受ける領域である。例えば、「荷重受け領域」は、収納ボックスの固定される領域や、乗員の着座で下方に移動した収納ボックスと接触可能な領域をいう。また、「収納ボックスを介して加わる荷重」とは、シートへの乗員の着座によって収納ボックスを介して荷重受け領域に加わる荷重(乗員、シート、収納ボックス、収納ボックスに収容される荷物などの重量)であり、歪センサ素子で検出可能なものをいう。
【0025】
例えば、収納ボックスの固定される領域を荷重受け領域とする場合、乗員の着座で生じる収納ボックスからの荷重で荷重受け領域は撓み、荷重受け領域に設けられた歪センサ素子は、当該荷重受け領域の撓みを検出する。また、乗員の着座で下方に移動した収納ボックスと接触可能な領域を荷重受け領域とする場合、シートに乗員が着座すると収納ボックスは下方に沈み込み、荷重受け領域に設けられた歪センサ素子は収納ボックスと接触する。歪センサ素子は、収納ボックスとの接触によって加わる荷重を直接的に検出する。
【0026】
このように、収納ボックスを介して荷重が加わる車体フレームの荷重受け領域に歪センサ素子を設ければ、シートの遊びは不要になるので、部品の組み付け精度が低いという印象をユーザに与えずに済む。また、収納ボックスから加わる荷重を歪センサ素子でアナログ的に検出するので、機械式スイッチのようにデジタル的に(ON/OFFで)検出する場合などと比較して、比較的軽量な荷物などによる誤検知を防止できる。さらに、着座に対応して収納ボックスから加わる荷重を検出するので、立ち乗りなどの不完全な乗車状態に起因する誤検知を防止できる。その上、固定された収納ボックスから加わる荷重を検出するので、開閉可能なシートから加わる荷重を検出する構成と比較して歪センサ素子に加わる荷重が安定し、検出精度を高めることができる。また、通常の使用状態においてユーザの目に入らない車体フレームの荷重受け領域に歪センサ素子を設けるので、デザイン上も有利である。
【0027】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る着座検知システムをスクータータイプの自動二輪車に適用する例を説明するが、本発明の適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。
【0028】
(実施の形態1)
図1を参照して、本実施の形態に係る着座検知システムを備える自動二輪車の構成の概略を説明する。
図1は、本実施の形態に係る着座検知システムを備える自動二輪車の構成の概略を示す模式図である。なお、以下の説明に用いる各図では、車体前方向をF、車体左方向をL、車体右方向をRでそれぞれ示す。
【0029】
図1に示すように、スクータータイプの自動二輪車1は、鋼製又はアルミ合金製のアンダーボーン型の車体フレーム11に、車両外装としての各種カバーを装着することで構成されている。この自動二輪車1は、前方に運転者の足回りを保護するレッグシールド21及びセンターフレームカバー22が設けられている。レッグシールド21及びセンターフレームカバー22の後方には、車両側面を覆うサイドフレームカバー23が配置されている。
【0030】
車両前方には、ステアリングシャフト31を介してフロントフォーク32が回転可能に支持されている。ステアリングシャフト31の上方には、前輪3を操舵するためのハンドルバー33が設けられている。ハンドルバー33にはブレーキレバー34が設けられており、ハンドルバー33の前方にはヘッドランプ35が配置されている。フロントフォーク32の下部には前輪3が回転可能に支持されており、前輪3の上部には、フロントフェンダ36が設置されている。
【0031】
サイドフレームカバー23の後部には、テールランプ41及びリヤフェンダ42が設けられている。サイドフレームカバー23の内側において、車体フレーム11の後部には、荷物などの被収納物を収納するための収納空間を有する収納ボックス81が固定されている。収納ボックス81の上方には、収納ボックス81の収納空間を閉じるようにシート82が配置されている。
【0032】
シート82は、収納ボックス81の前部に設けられたヒンジ部81a(
図2参照)において収納ボックス81と連結されている。ヒンジ部81aを支点にシート82を開閉させることで、収納ボックス81の収納空間に被収納物を収納できる。この収納ボックス81、シート82、車体フレーム11、車体フレーム11に固定される歪センサ素子13(
図3参照)などにより、本実施の形態に係る着座検知システム53(
図4参照)が構成されている。
【0033】
収納ボックス81の下方には、エンジン(不図示)が配置されている。エンジンの燃焼室には、空気と燃料とが混合されて供給される。燃焼後のガスは、エンジンの後方に設けられたマフラ(不図示)から排気ガスとして排出される。
【0034】
サイドフレームカバー23の下部には、車体フレーム11に連結された揺動可能なスイングアーム(不図示)が配置されており、車体フレーム11とスイングアームとの間には、サスペンション(不図示)が取り付けられている。スイングアームの後部には、後輪4が回転可能に支持されている。後輪4の左側には、チェーンカバー43が設けられている。チェーンカバー43に格納されるチェーン(不図示)及びリヤスプロケット(不図示)によって、エンジンの動力が後輪4に伝達される。また、チェーンカバー43の前方には、駐車状態において車両を支持するサイドスタンド(不図示)が設けられている。なお、チェーンの代わりにドライブベルトやギヤなどを用いてエンジンの動力を後輪4に伝達することもできる。
【0035】
次に、
図2を参照して、本実施の形態に係る着座検知システムの配置構造を説明する。
図2は、本実施の形態に係る着座検知システムの配置構造を示す模式図であり、主に、収納ボックス81の周辺の構造を示している。
図2Aは、収納ボックス81の周辺の構造を斜め前方から見た状態を模式的に示し、
図2Bは、収納ボックス81の周辺の構造を正面から見た状態を模式的に示している。
【0036】
車体フレーム11は、車体左側の左フレーム11Lと、車体右側の右フレーム11Rとを含んでいる。左フレーム11Lの後部には、収納ボックス81の左後部を固定する左ブラケット111Lが設けられており、右フレーム11Rの後部には、収納ボックス81の右後部を固定する右ブラケット111Rが設けられている。収納ボックス81は、ボルトなどの締結部材112L,112Rを介して左ブラケット111L及び右ブラケット111Rに固定されている。
【0037】
収納ボックス81の前下部は、左フレーム11Lと右フレーム11Rとを連結する連結フレーム12に固定されている。連結フレーム12の左端部は、左フレーム11Lの左ブラケット113Lに固定されており、連結フレーム12の右端部は、右フレーム11Rの右ブラケット113Rに固定されている。連結フレーム12は、締結部材114L,114Rを介して左ブラケット113L及び右ブラケット113Rに固定されている。収納ボックス81は、締結部材115を介して連結フレーム12に固定されている。
【0038】
収納ボックス81の上部には、シート82が設けられている。シート82は、収納ボックス81の前部に設けられたヒンジ部81aにおいて収納ボックス81と連結されている。すなわち、シート82は、収納ボックス81を介して車体フレーム11に固定されている。このシート82に乗員が着座すると、左ブラケット111L、右ブラケット111R、連結フレーム12、左ブラケット113L、右ブラケット113Rなどを含む収納ボックス81が固定された領域には、収納ボックス81を介して荷重が加わる。そのため、シート82に乗員が着座すると、車体フレーム11は、収納ボックス81を介して荷重が加わる領域(荷重受け領域)において僅かに撓む。
【0039】
連結フレーム12は、歪センサ素子13(
図3参照)を含む歪センサユニット14と一体に形成されている。歪センサ素子13は、低融点ガラスなどの絶縁材料でなるバインダに金属などの導電材料が分散されており、応力(圧縮応力、引張応力など)を受けると導電材料の密度変化で電気抵抗が変化するように構成されている。
【0040】
この歪センサ素子13を含む歪センサユニット14を、連結フレーム12と一体に設けることで、収納ボックス81からの荷重による連結フレーム12の撓みを検出できる。すなわち、シート82に乗員が着座すると、連結フレーム12を含む荷重受け領域は僅かに撓むので、この撓みに起因する歪センサ素子13の電気抵抗の変化に基づいて荷重を検出し、乗員の着座を検知できる。また、本実施の形態では、歪センサ素子13を含む歪センサユニット14を、連結フレーム12と一体に形成しているので、歪センサ素子13を含む歪センサユニット14の脱落などの不具合を防止できる。
【0041】
図3は、歪センサ素子を含む歪センサユニットの構成例を示す模式図である。
図3に示す歪センサユニット14は、略T字型に形成された金属板などで構成される起歪体141を備えている。起歪体141は、円形の開口部142aを有する矩形状の中央部142と、中央部142の両側を挟む一対の幅狭部143,144と、幅狭部143,144の先端側に設けられた矩形状の幅広部145,146とを有する。幅広部145,146には、それぞれ、円形の開口部145a,146aが形成されている。
【0042】
幅狭部143,144には、それぞれ2個の歪センサ素子13(歪センサ素子13a,13b、及び歪センサ素子13c,13d)が配置されている。この歪センサ素子13は、応力(圧縮応力、引張応力など)を受けると電気抵抗が変化するように構成されており、幅狭部143,144の撓みを検出する。中央部142には、起歪体141に形成された配線(不図示)を介して歪センサ素子13と接続される回路基板147が設けられている。
【0043】
回路基板147は、小型の演算装置(不図示)などを備えており、歪センサ素子13の電気抵抗変化に基づき起歪体141の撓みを検出する。検出結果は、自動二輪車1の制御部55(
図4参照)に通知される。この歪センサユニット14は、例えば、開口部145a,146aに締結部材114L,114Rを挿通され、開口部142aに締結部材115を挿通されることで、左ブラケット111L、右ブラケット111R、及び収納ボックス81に固定される。このように、歪センサユニット14は、連結フレーム12(又は連結フレーム12の一部)として使用できる。歪センサユニット14の外形形状などは、連結フレーム12に必要とされる形状に応じて変更されても良い。
【0044】
なお、本実施の形態では、歪センサ素子13を含む歪センサユニット14を連結フレーム12と一体に形成しているが、本発明に係る着座検知システムはこれに限定されない。例えば、連結フレーム12とは別に構成された歪センサユニット14を、連結フレーム12に取り付けるようにしても良い。また、歪センサ素子13は、単体で用いても良い。この場合、例えば、歪センサ素子13を連結フレーム12と一体に形成しても良いし、歪センサ素子13を、連結フレーム12に取り付けるようにしても良い。
【0045】
さらに、歪センサユニット14(又は単体の歪センサ素子13)は、連結フレーム12とは別の部材に設けられても良い。例えば、歪センサユニット14(又は単体の歪センサ素子13)を、連結フレーム12とは別のフレームに設けることができる。この場合、歪センサユニット14(又は単体の歪センサ素子13)を対象のフレームと一体に形成しても良いし、対象のフレームとは別に構成された歪センサユニット14(又は単体の歪センサ素子13)を、対象のフレームに取り付けるようにしても良い。少なくとも、収納ボックス81を介して荷重が加わる荷重受け領域に歪センサユニット14(又は単体の歪センサ素子13)を設けることができれば、乗員の着座を適切に検知できる。
【0046】
なお、収納ボックス81が固定される領域の他、乗員の着座で下方に移動した収納ボックス81が接触するような領域を、歪センサユニット14(又は単体の歪センサ素子13)の配置される荷重受け領域としても良い。この場合、収納ボックス81との接触により加わる荷重で歪センサユニット14(又は単体の歪センサ素子13)は撓むので、歪センサ素子13の電気抵抗の変化に基づいて収納ボックス81からの荷重を検出し、乗員の着座を検知できる。
【0047】
次に、本実施の形態に係る着座検知システムを用いたエンジンの再始動に係る制御フローを説明する。
図4は、本実施の形態に係る着座検知システムを備える自動二輪車の機能ブロック図であり、
図5は、エンジンの再始動に係る制御フローを示すフローチャートである。
【0048】
図4に示すように、本実施の形態に係る自動二輪車1は、車両の速度を検知する車速センサ51と、サイドスタンドの位置を検知するサイドスタンド位置検知センサ52と、着座検知システム53と、スロットルバルブの開度を検知するスロットルポジションセンサ54とを備えている。車速センサ51、サイドスタンド位置検知センサ52、着座検知システム53、スロットルポジションセンサ54などから出力される信号は、制御部55に入力される。制御部55は、入力される信号に基づき、シリンダ内の混合気に着火する点火コイル56、セルモータを回転させるACGスタータ57、エンジンに燃料を供給する燃料ポンプ58などを制御する。
【0049】
本実施の形態に係る着座検知システム53は、歪センサ素子13の電気抵抗の変化に基づき収納ボックス81から加わる荷重を検出し、乗員が着座しているか否かを判定する。この判定は、例えば、検出される荷重と、あらかじめ定められた閾値との大小関係を比較することで行われる。具体的には、着座検知システム53は、あらかじめ定められた閾値より検出された荷重が大きくなる場合に、乗員が着座していると判定する。判定結果は、制御部55に通知される。
【0050】
このような着座の判定は、例えば、歪センサユニット14の回路基板147に設けられた演算装置などで行われる。歪センサユニット14側で着座の検知に係る信号処理の一部を行うことで、自動二輪車1の制御部55側での信号処理を簡略化できる。なお、歪センサ素子13を単体で用いる場合には、制御部55に上述の判定機能を持たせれば良い。
【0051】
図5に示すように、エンジンの再始動に係る制御において、制御部55は、まず、車速センサ51から出力される信号に基づき、車両が停車状態であるか否かを判定する(ステップST1)。車両が走行状態であれば、エンジンの再始動に係る制御を行う必要はないからである。
【0052】
車両が停車状態である場合(ステップST1:YES)、制御部55は、サイドスタンド位置検知センサ52から出力される信号に基づき、サイドスタンドが上がった状態であるか否かを判定する(ステップST2)。車両が「駐車」された状態であれば、一時的に「停車」された状態とは異なり、エンジンの再始動に係る制御を行う必要はないからである。また、例えば、サイドスタンドが下がったままの状態でエンジンを再始動させ自動二輪車を走行させると、サイドスタンドと地面との接触により走行安定性が低下してしまうためである。
【0053】
サイドスタンドが上がった状態である場合(ステップST2:YES)、制御部55は、着座検知システム53から出力される信号に基づき、乗員の着座が検知されているか否かを判定する(ステップST3)。乗員の着座が検知されている場合(ステップST3:YES)、制御部55は、スロットルポジションセンサ54から出力される信号に基づき、スロットルバルブが開かれているか否かを判定する(ステップST4)。
【0054】
スロットルバルブが開かれている場合(ステップST4:YES)、制御部55は、エンジンを始動させる(ステップST5)。具体的には、制御部55は、エンジンが始動する条件で、点火コイル56、ACGスタータ57、燃料ポンプ58などを動作させる。一方、車両が停車状態でない場合(ステップST1:NO)、サイドスタンドが下がった状態である場合(ステップST2:NO)、乗員の着座が検知されていない場合(ステップST3:NO)、スロットルバルブが開かれていない場合(ステップST4:NO)には、エンジンを始動させない(ステップST6)。この制御により、乗員が着座していない状態での自動二輪車1の走行を防止できる。なお、ステップST1,ST2,ST3,ST4の順序は、任意に入れ替えることができる。また、ステップST1,ST2,ST3,ST4は、並列処理されても良い。
【0055】
以上のように、本実施の形態に係る着座検知システム53では、収納ボックス81を介して荷重が加わる車体フレーム11の荷重受け領域に歪センサ素子13を設けるので、シート82の遊びは不要になり、部品の組み付け精度が低いという印象をユーザに与えずに済む。また、収納ボックス81から加わる荷重を歪センサ素子13でアナログ的に検出して閾値と比較するので、機械式スイッチのようにデジタル的に(ON/OFFで)検出する場合などと比較して、比較的軽量な荷物などによる誤検知を防止できる。さらに、着座に対応して収納ボックス81から加わる荷重を検出するので、立ち乗りなどの不完全な乗車状態に起因する誤検知を防止できる。その上、固定された収納ボックス81から加わる荷重を検出するので、開閉可能なシート82から加わる荷重を検出する構成と比較して歪センサ素子13に加わる荷重が安定し、検出精度を高めることができる。また、通常の使用状態においてユーザの目に入らない車体フレーム11の荷重受け領域に歪センサ素子13を設けるので、デザイン上も有利である。
【0056】
本実施の形態に係る構成は、他の実施の形態に係る構成と適宜組み合わせて実施することができる。
【0057】
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態とは異なる構造の着座検知システムについて説明する。
図6は、本実施の形態に係る着座検知システムの配置構造を示す模式図である。なお、本実施の形態に係る着座検知システムの構成の多くは、実施の形態1に係る着座検知システム53の構成と共通している。よって、実施の形態1と共通する構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0058】
図6に示すように、本実施の形態に係る着座検知システムは、収納ボックス81の前方に、歪センサユニット14(又は歪センサ素子13)と一体の連結フレーム12を固定するためのブラケット83を備えている。ブラケット83は、収納ボックス81の前面に設けられた基部83aと、基部83aの上部から前方に膨出された膨出部83bとを有している。
【0059】
基部83aの前面及び膨出部83bの下面には開口部が形成されており、この開口部内にはバッテリーなどを収容できるようになっている。歪センサユニット14は、膨出部83bの開口部に設けられた底板(不図示)に固定される。なお、ブラケット83は、収納ボックス81と一体に形成されても良いし、収納ボックス81とは別に構成されても良い。このように、収納ボックス81の前方にブラケット83を備える構造においても、実施の形態1に係る着座検知システム53と同等の効果を得ることができる。
【0060】
本実施の形態に係る構成は、他の実施の形態に係る構成と適宜組み合わせて実施することができる。
【0061】
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明に係る着座検知システムに適用可能な歪センサ素子の配置例を説明する。
図7は、本実施の形態に係る歪センサ素子の配置例を示す模式図である。
図7に示すように、本実施の形態では、締結部材115を介して収納ボックス81と固定された連結フレーム12の内部に歪センサ素子13が配置されている。なお、実施の形態1と共通する構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0062】
図7Aに示す構造では、歪センサ素子13を含む歪センサユニット14が連結フレーム12と一体化されており、歪センサ素子13は、連結フレーム12の下側の内壁12Aに設けられている。この構造では、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重により生じる下側の内壁12Aの撓みを歪センサ素子13で検出する。
【0063】
図7Bに示す構造では、歪センサ素子13を含む歪センサユニット14が連結フレーム12と一体化されており、歪センサ素子13は、連結フレーム12の上側の内壁12Bに設けられている。この構造では、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重により生じる上側の内壁12Bの撓みを歪センサ素子13で検出する。
【0064】
図7Cに示す構造では、歪センサ素子13を含む歪センサユニット14が連結フレーム12と一体化されており、歪センサ素子13は、連結フレーム12の下側の内壁12A及び上側の内壁12Bにそれぞれ設けられている。この構造では、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重により生じる下側の内壁12Aの撓み及び上側の内壁12Bの撓みを歪センサ素子13で検出する。このように、複数の歪センサ素子13を連結フレーム12の内部に設ければ、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重を高い精度で検出できる。なお、3個以上の歪センサ素子13を連結フレーム12の内部に配置しても良い。
【0065】
本実施の形態に係る構成は、他の実施の形態に係る構成と適宜組み合わせて実施することができる。
【0066】
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明に係る着座検知システムに適用可能な歪センサ素子の配置例を説明する。
図8は、本実施の形態に係る歪センサ素子の配置例を示す模式図である。
図8に示すように、本実施の形態では、締結部材115を介して収納ボックス81と固定された連結フレーム12の外部に歪センサ素子13が配置される。なお、実施の形態1と共通する構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0067】
図8Aに示す構造では、連結フレーム12の下側の外壁12Cに歪センサ素子13が設けられている。歪センサ素子13としては、例えば、フィルム状のものを使用できる。この構造では、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重により生じる下側の外壁12Cの撓みを歪センサ素子13で検出する。
【0068】
図8Bに示す構造では、連結フレーム12の上側の外壁12Dに歪センサ素子13が設けられている。歪センサ素子13としては、例えば、フィルム状のものを使用できる。この構造では、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重により生じる上側の外壁12Dの撓みを歪センサ素子13で検出する。
【0069】
図8Cに示す構造では、連結フレーム12の下側の外壁12C及び上側の外壁12Dに、それぞれ歪センサ素子13が設けられている。歪センサ素子13としては、例えば、フィルム状のものを使用できる。この構造では、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重により生じる下側の外壁12Cの撓み及び上側の外壁12Dの撓みを歪センサ素子13で検出する。このように、複数の歪センサ素子13を連結フレーム12の外部に設ければ、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重を高い精度で検出できる。なお、3個以上の歪センサ素子13を連結フレーム12の外部に配置しても良い。
【0070】
本実施の形態に係る構成は、他の実施の形態に係る構成と適宜組み合わせて実施することができる。
【0071】
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明に係る着座検知システムに適用可能な歪センサ素子の配置例を説明する。
図9〜
図12は、本実施の形態に係る歪センサ素子の配置例を示す模式図である。
図9〜
図12に示すように、本実施の形態では、乗員がシート82に着座していない状態で、収納ボックス81と接触しない車体フレームの一部の領域に歪センサ素子13が配置される。なお、実施の形態1と共通する構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0072】
図9Aに示す構造では、収納ボックス81の下方に位置する連結フレーム12の上側の外壁12Eに歪センサ素子13が設けられている。乗員がシート82に着座していない状態で、収納ボックス81と連結フレーム12の上側の外壁12Eとは接触しておらず、僅かな隙間が形成されている。この構造では、シート82に乗員が着座すると、収納ボックス81は、僅かに下方に移動し、連結フレーム12の外壁12Eに設けられた歪センサ素子13と接触する。これにより、歪センサ素子13は、収納ボックス81の移動によって加わる下向きの荷重を直接検出する。このように、歪センサ素子13を、乗員の着座で収納ボックス81が接触するような荷重受け領域に配置しても、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重を検出できる。
【0073】
図9Bに示す構造では、収納ボックス81の下方に位置する連結フレーム12の上側の外壁12Eに2個の歪センサ素子13が設けられている。このように、複数の歪センサ素子13を、乗員の着座で収納ボックス81が接触するような荷重受け領域に設ければ、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重を高い精度で検出できる。なお、3個以上の歪センサ素子13を上側の外壁12Eに配置しても良い。
【0074】
図10Aに示す構造では、右フレーム11Rの上側の外壁11RAに歪センサ素子13が設けられている。乗員がシート82に着座していない状態で、収納ボックス81と右フレーム11Rの上側の外壁11RAとは接触しておらず、僅かな隙間が形成されている。この構造では、シート82に乗員が着座すると、収納ボックス81は、僅かに下方に移動し、右フレーム11Rの外壁11RAに設けられた歪センサ素子13と接触する。これにより、歪センサ素子13は、収納ボックス81の移動によって加わる下向きの荷重を直接検出する。
【0075】
図10Bに示す構造では、左フレーム11Lの上側の外壁11LA、及び右フレーム11Rの上側の外壁11RAにそれぞれ歪センサ素子13が設けられている。このように、複数の歪センサ素子13を、乗員の着座で収納ボックス81が接触するような荷重受け領域に設ければ、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重を高い精度で検知できる。なお、3個以上の歪センサ素子13を上側の外壁11LA,11RAに配置しても良い。
【0076】
図11Aに示す構造では、収納ボックス81に、左フレーム11L及び右フレーム11Rに対応するブラケット811L,811Rが設けられている。右フレーム11Rの上側の外壁11RBには、ブラケット811Rの下方に歪センサ素子13が設けられている。乗員がシート82に着座していない状態で、ブラケット811Rと右フレーム11Rの上側の外壁11RBとは接触しておらず、僅かな隙間が形成されている。この構造では、シート82に乗員が着座すると、収納ボックス81は、僅かに下方に移動し、ブラケット811Rは右フレーム11Rの外壁11RBに設けられた歪センサ素子13と接触する。これにより、歪センサ素子13は、収納ボックス81の移動によって加わる下向きの荷重を直接検出する。
【0077】
図11Bに示す構造では、収納ボックス81に、左フレーム11L及び右フレーム11Rに対応するブラケット811L,811Rが設けられている。左フレーム11Lの上側の外壁11LBには、ブラケット811Lの下方に歪センサ素子13が設けられており、右フレーム11Rの上側の外壁11RBには、ブラケット811Rの下方に歪センサ素子13が設けられている。このように、複数の歪センサ素子13を、乗員の着座で収納ボックス81が接触するような荷重受け領域に設ければ、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重を高い精度で検知できる。なお、3個以上の歪センサ素子13を上側の外壁11LB,11RBに配置しても良い。
【0078】
図12Aに示す構造では、収納ボックス81の下方に1本の車体フレーム11が配置されており、車体フレーム11の上側の外壁11Aに歪センサ素子13が設けられている。乗員がシート82に着座していない状態で、収納ボックス81と車体フレーム11の上側の外壁11Aとは接触しておらず、僅かな隙間が形成されている。この構造では、シート82に乗員が着座すると、収納ボックス81は、僅かに下方に移動し、車体フレーム11の外壁11Aに設けられた歪センサ素子13と接触する。これにより、歪センサ素子13は、収納ボックス81の移動によって加わる下向きの荷重を直接検出する。
【0079】
図12Bに示す構造では、収納ボックス81の下方に1本の車体フレーム11が配置されており、車体フレーム11の上側の外壁11Aに2個の歪センサ素子13が設けられている。このように、複数の歪センサ素子13を、乗員の着座で収納ボックス81が接触するような荷重受け領域に設ければ、収納ボックス81を介して加わる下向きの荷重を高い精度で検知できる。なお、3個以上の歪センサ素子13を上側の外壁11Aに配置しても良い。
【0080】
本実施の形態に係る構成は、他の実施の形態に係る構成と適宜組み合わせて実施することができる。
【0081】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することができる。例えば、上記実施の形態における各構成の位置、大きさ、形状などは、発明の趣旨を変更しない限りにおいて適宜変更することが可能である。また、上記実施の形態に示す構成、方法などは、適宜組み合わせて実施することが可能である。その他、本発明は、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することができる。