(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記光インターフェイスから前記光コネクタを介して前記光伝送路に入力する光信号の一部を検出することにより、前記光信号の強度を測定する光強度測定部を更に備える請求項11に記載のデバイスインターフェイス装置。
前期光強度測定部は、前記光伝送路から前記光コネクタを介して前記光インターフェイスへと出力する光信号の一部を検出することにより、前記光インターフェイスへと出力する前記光信号の強度を更に測定する請求項12に記載のデバイスインターフェイス装置。
前記光インターフェイスに向かって前記光コネクタを移動させて前記光インターフェイスおよび前記光コネクタを光接続させる光コネクタ移動部を備える請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイスインターフェイス装置。
前記光信号検出部は、前記光インターフェイスと前記光コネクタとが接続される場合、前記光インターフェイスおよび前記光コネクタに接触しないように配置される請求項1から15のいずれか一項に記載のデバイスインターフェイス装置。
前記光インターフェイスおよび前記光コネクタの少なくとも一方から出力される前記光信号のスポットサイズは、前記光信号検出部が前記光信号を受光する受光面積未満である、請求項1から15のいずれか一項に記載のデバイスインターフェイス装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0008】
図1は、本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100の構成例を被試験モジュール10と共に示す。
図2は、本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100の断面の構成例を被試験モジュール10と共に示す。デバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイスを有する被試験デバイスまたは被試験モジュールを搭載して被試験デバイスと試験装置との光接続を確立する。デバイスインターフェイス装置100は、被試験デバイスまたは被試験モジュールと光接続を確立する前に、被試験デバイス等および/または試験装置が光信号を出力できるか否かを判定し、この結果に基づき試験を続行するか否かを判断する。
【0009】
デバイスインターフェイス装置100は、被試験デバイス等が電気信号を授受する電気インターフェイスをさらに有する場合、被試験デバイスまたは被試験モジュールとの光接続および電気接続を確立する。ここで、被試験デバイス、光インターフェイス、および電気インターフェイスの組み合わせを、被試験デバイスと称してもよいが、本実施例においては、単一の被試験デバイスと区別して被試験モジュール10と称する。
【0010】
本実施例において、デバイスインターフェイス装置100が、光インターフェイスおよび電気インターフェイスを有する被試験モジュール10と光接続および電気接続する例について説明する。ここで、被試験モジュール10は、1または複数の被試験デバイス12と、1または複数の光インターフェイス14と、1または複数のデバイス側電気端子16とを備える。
【0011】
被試験デバイス12は、アナログ回路、デジタル回路、メモリ、および/またはシステム・オン・チップ(SOC)等を含み、光インターフェイス14と光信号を授受する光入出力部を有する。これに代えて、被試験デバイス12は、被試験モジュール10内で光信号から電気信号に変換された電気信号を受信してよく、また、被試験モジュール10内で光信号に変換される電気信号を出力してもよい。
【0012】
被試験モジュール10は、一例として、光インターフェイス14を当該被試験モジュール10の側面向きに有する。光インターフェイス14は、被試験モジュール10に複数配置されてよく、この場合、複数の光インターフェイス14のそれぞれは、互いに異なる側面の方向に向いて配置されてよい。
【0013】
光インターフェイス14は、嵌合することで1以上の光信号をそれぞれ接続するコネクタを有してよい。光インターフェイス14は、例えば、光ファイバの一端の端面が露出して配列されて形成されるコネクタである。これに代えて、光インターフェイス14は、MT型、MPO型、LC型、MU型、SC型、ST型、またはFC型といった、規格化された光ファイバコネクタを有してよい。本実施形態において、被試験モジュール10が、複数の光インターフェイス14を有する例を説明する。
【0014】
デバイス側電気端子16は、被試験モジュール10の外部と電気信号を授受する。デバイス側電気端子16は、複数の半田バンプが整列したBGA(Ball Grid Array)であってよく、これに代えて、複数の平面電極パッドが整列したLGA(Land Grid Array)であってもよい。また、デバイス側電気端子16は、1以上の半田バンプ、1以上のランド、および/またはコネクタ等であってよい。デバイス側電気端子16は、電気信号を授受する1以上の入力端子、1以上の出力端子、および/または1以上の入出力端子であってよい。
【0015】
デバイスインターフェイス装置100は、上記のような被試験モジュール10と光信号および電気信号を授受する目的で、被試験モジュール10を搭載する。デバイスインターフェイス装置100は、基板110と、ソケット部120と、デバイス搭載部130と、光コネクタ140と、光伝送路150と、光ポート160と、光信号検出部170と、ハンドラ装置200とを備える。
【0016】
基板110は、一例として、試験装置に接続され、試験装置からの試験信号を被試験モジュールまたは被試験デバイスに供給し、供給した試験装置に応じて出力される応答信号を受け取って試験装置に供給するパフォーマンスボードである。基板110は、被試験モジュール10の動作速度、形状、ピン数、ピン形状、光コネクタ形状、および/または試験項目毎に形成されてよい。これに代えて、基板110は、被試験モジュール10とのインターフェイスボードであってよい。
図1および
図2は、基板110が1つの被試験モジュール10を搭載する例を説明する。
【0017】
ソケット部120は、基板110の上面に設けられ、被試験モジュール10と電気的に接続される。ソケット部120は、基板110から送信される電気信号を被試験モジュール10に伝送させて、被試験モジュール10から送信される電気信号を基板110に伝送する。ソケット部120は、被試験モジュール10のデバイス側電気端子16に接続されるソケット側電気端子122を有する。
【0018】
ソケット側電気端子122は、被試験モジュール10が備えるデバイス側電気端子16の形状、種類、および/または数に応じて、被試験モジュール10と電気的に接続されるべき形状、種類、および/または数の端子が予めソケット部120に備わる。ソケット側電気端子122は、デバイス側電気端子16と直接接触する端子、プローブ、カンチレバー、またはメンブレンバンプ等であってよい。
【0019】
また、ソケット側電気端子122は、デバイス側電気端子16がコネクタである場合、デバイス側電気端子16と勘合するコネクタであってよい。ソケット部120は、例えば、被試験モジュール10が備えるデバイス側電気端子16の数以上のソケット側電気端子122を有する。
【0020】
デバイス搭載部130は、被試験モジュール10を搭載する。デバイス搭載部130は、ソケット部120に対して移動可能に設けられ、ソケット部120に向かって押し付けられて、搭載した被試験モジュール10とソケット部120とが電気的に接続される。デバイス搭載部130は、バネ機構132を有してよい。バネ機構132は、ソケット部120との間に設けられる。バネ機構132により、デバイス搭載部130は、ソケット部120に対して押し付けられない状態においてソケット部120から離間し、ソケット部120に対して押し付けられるとソケット部120に向かって近づく。
【0021】
光コネクタ140は、被試験モジュール10が有する光インターフェイス14に接続され、光信号を授受する。光コネクタ140は、被試験モジュール10の光インターフェイス14に対応して設けられ、被試験モジュール10が複数の光インターフェイス14を有する場合、当該複数の光インターフェイス14に対応してそれぞれ接続される複数の光コネクタ140が設けられる。
【0022】
光インターフェイス14がコネクタを有する場合、光コネクタ140は、光インターフェイス14が有するコネクタと嵌合するコネクタを有してよい。これに代えて、光コネクタ140は、光ファイバの端面が設けられ、当該端面を介して光インターフェイス14と光信号を授受してもよい。また、光コネクタ140は、光インターフェイス14と密着して光接続されてもよい。これに代えて、光コネクタ140は、レンズ等の光学系を有してもよい。
【0023】
光伝送路150は、一端が光コネクタ140に接続され、他端が基板110に対して固定される。光伝送路150は、フレキシブルな伝送路であってよく、一例として、光ファイバであってよい。光伝送路150の他端は、基板110上に固定された光ポート160に接続されてよい。
【0024】
デバイスインターフェイス装置100は、光伝送路150を複数備え、そのうちの一部は被試験モジュール10に光ポート160からの光信号の試験信号を伝送してよく、また、他の一部は被試験モジュール10から出力される光信号を光ポート160に伝送してよい。これに代えて、またはこれに加えて、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10および光ポート160の間で光信号を授受する1または複数の光伝送路150を備えてもよい。
【0025】
光ポート160は、基板110上に固定される。光ポート160は、光電変換器および/または電光変換器を内部に有してよい。光ポート160は、基板110から供給される電気信号を、内部の電光変換器を介して光信号に変換して、光伝送路150に供給してよい。また、光ポート160は、光伝送路150から伝送される光信号を、内部の光電変換器で電気信号に変換して、基板110に伝送してよい。
【0026】
これに代えて、光ポート160は、被試験モジュール10に対して光ポート160よりも更に遠くに設けられた外部の電光変換器が変換した光信号を光伝送路150に供給してよい。また、光ポート160は、光伝送路150から伝送される光信号を、外部の光電変換器に伝送してもよい。ここで、外部の電光変換器および光電変換器は、一例として、試験装置の試験ボード等に設けられる。
【0027】
光信号検出部170は、光インターフェイス14および/または光コネクタ140に対応して設けられる。光信号検出部170は、光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方から出力される光信号を検出する。
【0028】
光信号検出部170は、デバイス搭載部130に搭載された被試験モジュール10の光インターフェイス14と光コネクタ140とが接続される前に、光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方から出力される光信号を検出する。光信号検出部170は、光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方に対応して、光信号を電気信号に変換する光電変換部を有する。
【0029】
光信号検出部170は、例えば、被試験モジュール10が複数の光インターフェイス14を有する場合、当該複数の光インターフェイス14のそれぞれに対応して複数設けられ、複数の光インターフェイス14から出力される光信号をそれぞれ検出する。同様に、光信号検出部170は、デバイスインターフェイス装置100に複数の光コネクタ140が設けられる場合、当該複数の光コネクタ140のそれぞれに対応して複数設けられ、複数の光コネクタ140から出力される光信号をそれぞれ検出してよい。
【0030】
光信号検出部170は、例えば、光インターフェイス14と光コネクタ140とが接続される前に、光インターフェイス14および光コネクタ140の間に配置される。そして、光信号検出部170は、光インターフェイス14と光コネクタ140とが接続される場合、光インターフェイス14および光コネクタ140に接触しないように配置される。
【0031】
即ち、光信号検出部170の少なくとも一部は、光信号検出部170が光信号を検出する場合、デバイスインターフェイス装置100に設けられる移動機構により、光インターフェイス14および光コネクタ140からそれぞれ出力される光信号の光軸上に移動する。また、光信号検出部170の少なくとも一部は、光インターフェイス14と光コネクタ140とが接続される場合、当該移動機構により、光インターフェイス14および光コネクタ140のそれぞれの光軸上から離間する。
【0032】
ハンドラ装置200は、被試験モジュール10を運搬してデバイスインターフェイス装置100に搭載させる。ハンドラ装置200は、被試験モジュール10を吸着固定するデバイス吸着部204を有してよい。ハンドラ装置200は、被試験モジュール10を吸着固定してデバイスインターフェイス装置100のデバイス搭載部130に被試験モジュール10を搭載した後に、被試験モジュール10の吸着を解除してよい。ハンドラ装置200は、デバイスインターフェイス装置100が被試験モジュール10の位置決めを終えた後に、被試験モジュール10をデバイスインターフェイス装置100に押し当ててよい。
【0033】
図3は、本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100の動作フローを示す。デバイスインターフェイス装置100は、当該動作フローを実行して、被試験モジュール10を搭載して位置決めし、被試験モジュール10との電気接続、被試験モジュール10の動作確認、試験装置の動作確認、および被試験モジュール10との光接続を順次実行する。
【0034】
デバイスインターフェイス装置100は、ハンドラ装置200により被試験モジュール10を搬送させてデバイス搭載部130上に被試験モジュール10を搭載する(S300)。ハンドラ装置200は、一例として、デバイス吸着部204を用いて被試験モジュール10を吸着固定して搬送する。
図4は、本実施形態に係るデバイス搭載部130が被試験モジュール10を搭載した段階の上面図の構成例を示す。次に、ハンドラ装置200は、デバイス吸着部204の吸着を一旦解除する。
【0035】
次に、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10の位置決めをする(S310)。被試験モジュール10の位置決めについては、
図4および
図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態に係るデバイス搭載部130が被試験モジュール10を位置決めした段階の上面図の構成例を示す。
【0036】
デバイス搭載部130は、デバイス側電気端子16およびソケット側電気端子122を接触させるのに先立って、デバイス搭載部130に対して被試験モジュール10を位置決めする位置決め部410を有する。位置決め部410は、例えば、断面がL型またはコの字型の形状を有し、被試験モジュール10を押してデバイス搭載部130上で被試験モジュール10を位置決めして固定する。また、デバイス搭載部130は、被試験モジュール10の少なくとも一部が内部に置かれる窪み134を有する。例えば、
図4は、被試験モジュール10がデバイス搭載部130の窪み134に置かれた状態を示す。
【0037】
この状態において、位置決め部410は、窪み134内の側壁に設けられた基準面136に対して被試験モジュール10を押し当てることによりデバイス搭載部130に対して被試験モジュール10を位置決めする。一例として、
図5において、デバイス搭載部130は、窪み134が上下左右方向(Y軸の正方向、負方向、X軸の負方向、正方向)に持つ被試験モジュール10を向く4つの側壁のうち、上側(Y軸の正方向側)と左側(X軸の負方向側)の側壁に基準面136を設ける。
【0038】
位置決め部410は、電力、磁力、ガスの圧力等によって駆動して図中の矢印の方向に被試験モジュール10を押し、2つの基準面136に被試験モジュール10を押し当てて、被試験モジュール10を位置決めする。
図6は、本実施形態に係るデバイス搭載部130が被試験モジュール10を位置決めした段階の断面図の構成例を示す。
【0039】
ここで位置決め部410は、被試験モジュール10がXY面に平行に置かれるように、Z方向の基準面138に被試験モジュール10を押して被試験モジュール10を位置決めしてよい。これに代えて、ハンドラ装置200は、被試験モジュール10をデバイスインターフェイス装置100側に押し当ててよい。位置決め部410が被試験モジュール10を位置決めして固定した状態において、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10のデバイス側電気端子16と対応するソケット側電気端子122とがそれぞれ対向するように各部および被試験モジュール10を配置する。
【0040】
次に、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10と電気接続する(S320)。即ち、デバイス搭載部130は、被試験モジュール10が位置決めされた状態でソケット部120に向かって押し付けられる。押し付けられたデバイス搭載部130に搭載された被試験モジュール10のデバイス側電気端子16は、対応するソケット側電気端子122と電気的に接続される。
図7は、本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100が被試験モジュール10と電気接続した段階の構成例を示す。
【0041】
デバイス搭載部130は、例えば、被試験モジュール10を保持したまま下方に移動する機構を備え、デバイス側電気端子16と対応するソケット側電気端子122との間を接続する。ここで、ハンドラ装置200は、被試験モジュール10を再びデバイス吸着部204を用いて被試験モジュール10を吸着固定し、被試験モジュール10をソケット部120に向けて押しつけてよい。これに代えて、ハンドラ装置200は、直接デバイス搭載部130に接触してデバイス搭載部130をソケット部120に向けて押し付ける押し付け部を有してよい。
【0042】
デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10と電気接続した後に、一例として、被試験モジュール10に電源および/または電気信号を供給する。ここで、デバイスインターフェイス装置100は、予め定められた電圧の電気信号を供給し、流れる電流の値が予め定められた電流値の範囲であるか否かを検出して被試験モジュール10との電気接続を確認してよい。
【0043】
そして、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10へと流れる電流の値が予め定められた電流値の範囲外の場合、被試験モジュール10を一旦デバイス搭載部130から離間させ、再びデバイス搭載部130に搭載する段階S300から実行し直してよい。デバイスインターフェイス装置100は、デバイス搭載部130に搭載する段階S300からのフローを予め定められた回数繰り返しても電気接続が確認できなかった場合、被試験モジュール10の電気インターフェイスが不良と判断して当該フローを中断してよい。
【0044】
デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10と正常な電気接続を確認した後に、光インターフェイス14から光信号を出力させる電源および/または電気信号を当該被試験モジュール10に供給する。これによって、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10と光接続をする前に、電気接続を確立して当該被試験モジュール10の光インターフェイス14から光信号を出力させることができる。
【0045】
次に、光信号検出部170は、被試験モジュール10の光インターフェイス14からの光信号を検出する(S330)。光信号検出部170は、光インターフェイス14から出力される光信号の光軸上に配置され、当該光信号を受光して検出する。
図8は、本実施形態に係る光信号検出部170の構成例を光インターフェイス14と共に示す。光信号検出部170は、光インターフェイス14に対応する光電変換部172を有する。
【0046】
即ち、光信号検出部170が有する第1の面は、光インターフェイス14が出力する1または複数の光信号の出射面に対向し、光インターフェイス14が出力する光信号を電気信号に変換する1または複数の光電変換部172が設けられる。ここで、光インターフェイス14が複数の光信号を出力する場合、対応する光信号検出部170は、複数の光信号をそれぞれ電気信号に変換する複数の光電変換部172を有する。
図8は、光信号検出部170が、光インターフェイス14が出力する複数の光信号にそれぞれ対応する複数の光電変換部172を有する例を示す。
【0047】
光信号検出部170は、例えば、光電変換部172において受光する光信号のスポットサイズが当該光電変換部172の受光面積未満となるように、光インターフェイス14の近傍に配置される。これに代えて、光信号検出部170は、受光する光信号の光軸上にレンズ等の光学系をさらに有してもよい。
【0048】
デバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイス14から光信号を出力させ、当該光信号を対応する光電変換部172で検出して被試験モジュール10の光出力動作を確認する。光信号検出部170は、一例として、光電変換部172が変換した電気信号が予め定められた電圧値および/または電流値の範囲にあるか否かに応じて、当該光電変換部172が受光した光信号が正常に発光されているか否かを判断する。
【0049】
デバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイス14の光信号出力を不良と判断した場合、被試験モジュール10を搭載する段階S300からのフローを再度実行してもよい。デバイスインターフェイス装置100は、デバイス搭載部130に搭載する段階S300からのフローを予め定められた回数繰り返しても光信号の出力を確認できなかった場合、被試験モジュール10の光インターフェイス14が不良と判断して当該フローを中断してよい。
【0050】
ここで、デバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイス14が光信号を出力する出力部を複数有する場合、当該複数の出力部に対応する光電変換部172で検出して、光出力動作を確認する。この場合、デバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイス14が出力する複数の光信号のうち、一部ずつを発光させて当該一部ずつの光信号出力を順次確認してよい。これに代えて、デバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイス14が出力する複数の光信号を同時に発光させて、同時に確認してよい。
【0051】
次に、光信号検出部170は、光コネクタ140からの光信号を検出する(S340)。光信号検出部170は、光インターフェイス14と光コネクタ140の間に配置され、光インターフェイス14とは反対側の光コネクタ140から出力される光信号を受光して検出する。光信号検出部170は、光コネクタ140から出力される光信号の光軸上に配置され、光コネクタ140に対応する光電変換部を有する。
【0052】
光コネクタ140に対応する光電変換部は、光インターフェイス14に対応する光電変換部172と一体となって光信号検出部170を構成してよく、これに代えて、別個独立の部品であってもよい。
図8は、光インターフェイス14に対応する光電変換部172および光コネクタ140に対応する光電変換部174が、光信号検出部170に一体となって構成される例を示す。
【0053】
即ち、光信号検出部170が有する第2の面は、光コネクタ140が出力する1または複数の光信号の出射面に対向し、光コネクタ140が出力する光信号を電気信号に変換する1または複数の光電変換部174が設けられる。
図8において、光信号検出部170の表面を第1の面とすると、第2の面は、表面と反対側の裏面となる。ここで、光コネクタ140が複数の光信号を出力する場合、対応する光信号検出部170は、複数の光信号をそれぞれ電気信号に変換する複数の光電変換部174を有する。
【0054】
光信号検出部170は、例えば、光電変換部174において受光する光信号のスポットサイズが当該光電変換部174の受光面積未満となるように、光コネクタ140の近傍に配置される。これに代えて、光信号検出部170は、受光する光信号の光軸上にレンズ等の光学系をさらに有してもよい。
【0055】
デバイスインターフェイス装置100は、光コネクタ140から出力する光信号を対応する光電変換部174で検出して、光コネクタ140からの光出力動作を確認する。光信号検出部170は、一例として、光電変換部174が変換した電気信号が予め定められた電圧値および/または電流値の範囲にあるか否かに応じて、当該光電変換部174が受光した光信号が正常に発光されているか否かを判断する。
【0056】
デバイスインターフェイス装置100は、光コネクタ140からの光信号の出力を確認できなかった場合、光コネクタ140の光出力端面の汚染および/または劣化等を判断して当該フローを中断してよい。これによって、ユーザは、光コネクタ140の洗浄または交換のタイミングを把握することができる。
【0057】
ここで、デバイスインターフェイス装置100は、光コネクタ140が光信号を出力する出力部を複数有する場合、当該複数の出力部に対応する光電変換部174で検出して、光出力動作を確認する。この場合、デバイスインターフェイス装置100は、光コネクタ140が出力する複数の光信号のうち、一部ずつが発光することに応じて、当該一部ずつの光信号出力を順次確認してよい。これに代えて、デバイスインターフェイス装置100は、光コネクタ140が複数の光信号を同時に出力することに応じて、当該複数の光信号を同時に確認してよい。
【0058】
以上のように、光信号検出部170は、光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方から出力される光信号を検出する。また、光信号検出部170は、相異なる面にそれぞれ光電変換部を有することで、対応する光インターフェイス14および光コネクタ140から出力される光信号をそれぞれ検出することができる。
【0059】
図8に示すように、光信号検出部170の少なくとも一部は、光信号を検出する場合に、光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方から出力される光信号の光軸上に配置される。即ち、デバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方から出力される光信号を光信号検出部170に検出させるべく、対応する光電変換部を当該光信号の光軸上に移動させる移動部を備える。
【0060】
即ち、
図8は、移動部によって対応する光電変換部が光信号の光軸上に移動した後の例を示す。ここで、当該移動部は、光信号検出部170がデバイスインターフェイス装置100に複数備わる場合、複数の光信号検出部170のそれぞれを、対応する光インターフェイス14および対応する光コネクタ140の間に移動させる。
【0061】
次に、被試験モジュール10の光インターフェイス14と光コネクタ140とを光接続する(S350)。光インターフェイス14と光コネクタ140とを接続する場合、移動部は、光インターフェイス14の光軸上から光電変換部を離間させる。そしてデバイスインターフェイス装置100は、光コネクタ140を移動して光インターフェイス14と光コネクタ140とを接続する。
【0062】
デバイスインターフェイス装置100は、一例として、光インターフェイス14に向かって光コネクタ140を移動させて光インターフェイス14および光コネクタ140を光接続させる光コネクタ移動部を備える。
図9は、本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100の一部の断面の構成例を被試験モジュール10と共に示す。
図9において、光信号検出部170は、移動部によって移動し、デバイス搭載部130の内部に収容されている例を示す。
【0063】
光コネクタ移動部520は、被試験モジュール10の側面に対して垂直に、即ち、デバイス搭載部130におけるデバイス搭載面と平行に、光インターフェイス14に向かって光コネクタ140を移動させる。光コネクタ移動部520は、シリンダ522と弾性体524を有する。
【0064】
シリンダ522は、外部から受けるガス圧により光コネクタ140を光インターフェイス14の方向に移動させる。シリンダ522は、気体または液体等の流体を内部に納める筒状の部品であってよい。シリンダ522は、外部から導入される圧縮ガス等によって図中の矢印の方向に押され、シリンダ522と接続固定されている光コネクタ140は、光インターフェイス14に向かって移動する。これに代えて、シリンダ522は、電力または磁力等により光コネクタ140を移動させてもよい。
【0065】
弾性体524は、シリンダ522が圧縮ガス等によって押されていない状態において、光コネクタ140と光インターフェイス14とを離隔する方向にシリンダ522を押す。弾性体524は、バネ等であってよい。これによって、光コネクタ移動部520は、圧縮ガスが光コネクタ140を移動させるのに十分な圧力でシリンダ522押さない場合、光コネクタ140を光インターフェイス14から離間させて、光信号検出部170が配置される空間を形成する。
【0066】
そして、光コネクタ移動部520は、圧縮ガスが光コネクタ140を移動させるのに十分な圧力でシリンダ522押した場合、光コネクタ140を光インターフェイス14に向けて移動させることができる。
図10は、本実施形態に係る光コネクタ140が被試験モジュール10の光インターフェイス14と接続した状態を示す。
【0067】
以上の本実施例において、光コネクタ140は、光インターフェイス14に向かって移動することによって光インターフェイス14と接続する例を説明した。ここで、光コネクタ140は、光インターフェイス14と位置ずれが生じていても、光インターフェイス14に向かって移動することによって光インターフェイス14と接続できる機構をさらに有してよい。
図11は、本実施形態に係る被試験モジュール10が備える光インターフェイス14の上面図と側面図を示す。
図12は、本実施形態に係る光コネクタ140の三面図を示す。
【0068】
光インターフェイス14は、ガイドピン24と、光信号入出力部32と、デバイス側プラグ部34とを備える。本例における光インターフェイス14は光コネクタを形成しており、ガイドピン24は、対応するコネクタと係合する場合のガイドとなる。光信号入出力部32は、1または複数の光導波路の一端の端面が露出されて形成されてよい。ここで、光導波路の端面は球面処理されてよく、これに代えて予め定められた方向と角度でフラットな端面に処理されてもよい。デバイス側プラグ部34は、ガイドピン24と、光信号入出力部32の外周を囲み光コネクタ140と係合する。
【0069】
光コネクタ140は、デバイス搭載部130に保持される。光コネクタ140は、デバイス搭載部130のデバイス搭載面と垂直な中心軸を中心として回転可能な遊びを持たせてデバイス搭載部130に保持されてよい。また、光コネクタ140は、デバイス搭載面上において光信号の進行方向と垂直な横方向に移動可能な遊びを持たせてデバイス搭載部130に保持されてよい。
【0070】
光コネクタ140は、光信号入出力部142と、ガイド穴224と、コネクタ側プラグ部148と、コネクタ台310と、突起部320とを有する。光信号入出力部142は、複数の光伝送路150の一端が露出されて形成されてよく、複数の光伝送路150のそれぞれの端面が対応する光信号入出力部32の光導波路の端面とそれぞれ物理的に接触して光接続されてよい。
【0071】
ガイド穴224は、ガイドピン24に対応して形成され、ガイドピン24がガイド穴224に入るように光コネクタ140が光インターフェイス14に移動した場合、光コネクタ140と光インターフェイス14は係合する。コネクタ側プラグ部148は、ガイド穴224と光伝送路の外周を囲みデバイス側プラグ部34と係合する。
【0072】
コネクタ台310は、コネクタ側プラグ部148に遊びを持たせてコネクタ側プラグ部148を保持する。コネクタ台310は、シリンダ522に保持されて、コネクタ側プラグ部148を保持したままデバイス搭載部130上を一方向に移動してよく、これによって光コネクタ140は、光インターフェイス14の方向に移動する。
【0073】
コネクタ台310は、溝形状を有し、側面から見てコの字形状であってよい。コネクタ台310は、溝形状の内部に突起部320を有する。突起部320は、コネクタ台310が有する遊び穴312を通してコネクタ側プラグ部148に接続され、コネクタ側プラグ部148を左右方向および回転方向に遊びを持たせたままコネクタ台310に保持させる。
【0074】
上記光インターフェイス14および光コネクタ140において、デバイス側プラグ部34およびコネクタ側プラグ部148は、光インターフェイス14および光コネクタ140を光接続する場合にデバイス側プラグ部34およびコネクタ側プラグ部148の相対位置を調整する位置調整機構を有する。
図13は、本実施形態に係るコネクタ側プラグ部148と光インターフェイス14が有するデバイス側プラグ部34の上面図を示す。デバイス側プラグ部34およびコネクタ側プラグ部148の一方は切欠き部22を有し、他方は切欠き部と嵌合する突起部222を有する。
【0075】
図中の例において、デバイス側プラグ部34は切欠き部22を有し、コネクタ側プラグ部148は突起部222を有する。ここで一例として、切欠き部22はV字型の溝、突起部222は山形の突起であってもよい。例えば、被試験モジュール10が位置決めされた状態において、光コネクタ140と光インターフェイス14との位置関係にずれが生じる場合がある。
【0076】
このような場合でも、突起部222が切欠き部22に嵌合する範囲のずれであれば、光コネクタ140が光インターフェイス14の方向に移動することによって突起部222が切欠き部22に嵌合して、コネクタ側プラグ部148は、デバイス側プラグ部34に対する正しい相対位置に調整される。これによって、コネクタ側プラグ部148は、デバイス側プラグ部34と係合することができ、デバイスインターフェイス装置100は、光コネクタ140を光インターフェイス14に光接続することができる。
【0077】
以上のように、本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100は、
図3に示した動作フローにより、被試験モジュール10の搭載と位置決め、被試験モジュール10との電気接続、被試験モジュール10の動作確認、試験装置の動作確認、および被試験モジュール10との光接続を順次実行することができる。このように、本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイスを備えた被試験モジュール10との光接続を容易に実行することができる。
【0078】
また、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10との光接続を実行する前に、当該被試験モジュール10の光出力動作を確認することができる。また、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10との接続毎に、光コネクタ140の接続損失を測定することができるので、接続回数に対する当該接続損失の変動、および経年劣化等を容易に把握することができる。
【0079】
図14は、本実施形態に係る試験装置1000の構成例を被試験モジュール10と共に示す。試験装置1000は、光インターフェイスを有する被試験モジュールを試験する。試験装置1000は、被試験モジュール10を試験するための試験パターンに基づく試験信号を被試験モジュール10に供給し、試験信号に応じて被試験モジュール10が出力する出力信号に基づいて被試験モジュール10の良否を判定する。ここで、試験装置1000が被試験モジュール10に供給する試験信号は、電気信号および/または光信号でよく、また、被試験モジュール10が出力する出力信号も電気信号および/または光信号であってよい。
【0080】
試験装置1000は、デバイスインターフェイス装置100と試験部1100とを備える。デバイスインターフェイス装置100は、
図1から
図13において説明した本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置であり、被試験モジュール10を搭載して被試験モジュール10と電気接続および光接続する。試験部1100は、デバイスインターフェイス装置100を介して被試験モジュール10に接続され、被試験モジュール10に試験信号を供給してを試験する。試験部1100は、信号発生部1010と、信号受信部1020と、比較部1030と、光通信部1040と、電気通信部1050とを有する。
【0081】
信号発生部1010は、試験プログラムに応じて被試験モジュール10へ供給する複数の試験信号を発生する。信号発生部1010は、光試験信号を被試験モジュール10に供給する場合、試験信号を光通信部1040に送信する。光通信部1040は、受信した試験信号を電光変換した光試験信号を被試験モジュール10に供給する。
【0082】
また、信号発生部1010は、電気信号の試験信号を被試験モジュール10に供給する場合、試験信号を電気通信部1050に送信する。電気通信部1050は、受信した試験信号を被試験モジュール10に供給する。信号発生部1010は、試験信号に応じて被試験モジュール10が出力する応答信号の期待値を生成して比較部1030に送信してよい。
【0083】
光通信部1040は、被試験モジュール10が電気信号または光信号の試験信号に応じて出力する光応答信号を受信した場合、光応答信号を光電変換した応答信号を信号受信部1020に送信する。また、電気通信部1050は、被試験モジュール10が電気信号または光信号の試験信号に応じて出力する電気信号の応答信号を受信した場合、受信した応答信号を信号受信部1020に送信する。信号受信部1020は、受信した応答信号を比較部1030に送信してよい。また、信号受信部1020は、受信した応答信号を記録装置等に記録してもよい。
【0084】
比較部1030は、信号発生部1010から受信した期待値と信号受信部1020から受信した応答信号を比較する。試験装置1000は、比較部1030の比較結果に基づき、被試験モジュール10の良否を判定してよい。これによって試験装置1000は、光インターフェイスを有する被試験モジュール10と光信号および電気信号を授受して試験することができる。
【0085】
また、試験装置1000は、電気信号では伝送することが困難な、例えば数百MHz以上の高周波信号を光信号にして伝送することによって、被試験モジュール10との試験信号および応答信号を高速に授受することができる。これによって、試験装置1000は、例えば、被試験モジュール10を実際の動作速度で動作させて試験を実施させることもできる。
【0086】
また、試験装置1000は、波長多重光信号を被試験モジュール10に送信して試験することもできる。この場合、光通信部1040は、一例として、信号発生部1010から複数の電気信号を受け取って、対応するそれぞれの波長の光信号に電光変換した後に多重化して波長多重光信号を被試験モジュール10に送信する。
【0087】
本実施例における試験装置1000の試験部1100は、光通信部1040を有し、デバイスインターフェイス装置100と光信号を授受する例を説明したが、これに代えて、光通信部1040は、デバイスインターフェイス装置100の基板110に備えられてもよい。これによって試験部1100は、電気信号をデバイスインターフェイス装置100と授受することで、デバイスインターフェイス装置100と被試験モジュール10との電気信号および光信号を授受することができ、例えば、試験部1100の役割を汎用の試験装置の一部で実現することができる。
【0088】
図15は、本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100の変形例を被試験モジュール10と共に示す。本変形例のデバイスインターフェイス装置100において、
図2に示された本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。デバイスインターフェイス装置100は、光強度測定部180を備える。
【0089】
光強度測定部180は、光インターフェイス14から光コネクタ140を介して光伝送路150に入力する光信号の一部を検出することにより、当該光信号の強度を測定する。光強度測定部180は、例えば、被試験モジュール10から光ポート160の方向へと光伝送路150によって伝送される光の一部を分岐する分岐カプラ182と、分岐された光の一部を検出する光検出器184を有する。
【0090】
光検出器184は、検出した光の強度、および分岐カプラ182の分岐比に応じて、光伝送路150を伝送する光の強度を測定する。光検出器184は、一例として、検出した光の強度が10μW、分岐カプラ182の分岐比が100:1の場合、光伝送路150を伝送する光の強度を略1mWと測定する。
【0091】
このように、デバイスインターフェイス装置100は、光伝送路150を伝送する光の強度を測定することができるので、被試験モジュール10から光ポート160に実際に入力される光信号の強度を確認することができる。また、デバイスインターフェイス装置100は、被試験モジュール10から出力される光信号の光強度を、光信号検出部170および光強度測定部180で測定することができるので、2つの測定結果を比較することで、光コネクタ140による光ポート160方向の光伝送損失を測定することができる。
【0092】
また、光強度測定部は、光伝送路150から光コネクタ140を介して光インターフェイス14へと出力する光信号の一部を検出することにより、光インターフェイス14へと出力する光信号の強度を更に測定する。光強度測定部180は、例えば、光ポート160から被試験モジュール10の方向へと光伝送路150によって伝送される光の一部を分岐する分岐カプラ186と、分岐された光の一部を検出する光検出器188を有する。
【0093】
光検出器188は、検出した光の強度、および分岐カプラ186の分岐比に応じて、光伝送路150を伝送する光の強度を測定する。光検出器188は、一例として、検出した光の強度が20μW、分岐カプラ186の分岐比が100:1の場合、光伝送路150を伝送する光の強度を略2mWと測定する。
【0094】
このように、デバイスインターフェイス装置100は、光伝送路150を伝送する光の強度を測定することができるので、光ポート160から被試験モジュール10の方向に出力される光信号の強度を測定することができる。また、デバイスインターフェイス装置100は、光コネクタ140から出力される光信号の光強度を測定することができるので、2つの測定結果を比較することで、光コネクタ140による被試験モジュール10方向の光伝送損失を測定することができる。
【0095】
また、本変形例のデバイスインターフェイス装置100は、光信号検出部170がプローブ状に形成され、一例として、デバイス搭載部130の上方から光インターフェイス14および光コネクタ140の間に挿入される。そして、光信号検出部170は、光インターフェイス14および光コネクタ140を接続する場合、デバイス搭載部130の上方へと離間する。これによって、デバイスインターフェイス装置100は、デバイス搭載部130の光信号検出部170を収容する部分を省略して形成することができる。
【0096】
また、本変形例の光検出器184および光検出器188は、光伝送路150によって伝送される光の一部を分岐して、分岐された光の一部を検出することを説明した。これに代えて、光検出器184および光検出器188は、光伝送路150の伝送方向に対して略垂直方向に配置され、当該光伝送路150から漏れてくる光を検出することにより、伝送する光の強度を測定してもよい。
【0097】
図16は、本実施形態に係る光信号検出部170の変形例を示す。
図16において、
図1および
図2に示された本実施形態に係るデバイスインターフェイス装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。本変形例の光信号検出部170は、入射する光信号を予め定められた角度に反射させるミラー部176を更に有する。
【0098】
ミラー部176は、光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方から出力される光信号を光信号検出部170の方向に反射させて検出させる。
図16は、光インターフェイス14および光コネクタ140にそれぞれ対応する光電変換部172および光電変換部174が、デバイス搭載部130の方向に向けて設けられた光信号検出部170の例を示す。光信号検出部170は、デバイス搭載部130の上方に配置される。
【0099】
ミラー部176は、デバイス搭載部130のデバイス搭載面に対して略平行に出力される光インターフェイス14からの光信号を、対応する光電変換部172に向けて反射する。また、ミラー部176は、デバイス搭載部130のデバイス搭載面に対して略平行に出力される光コネクタ140からの光信号を、対応する光電変換部174に向けて反射する。
図16において、ミラー部176は、三角形の断面を有するプリズム形状で一体となって形成された例を示すが、これに代えて、ミラー部176は、光インターフェイス14および光コネクタ140にそれぞれ対応し、別個に独立したミラーをそれぞれ有してもよい。
【0100】
本変形例の光信号検出部170は、ミラー部176が移動して、デバイス搭載部130に収容される。即ち、デバイスインターフェイス装置100は、光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方から出力される光信号を光信号検出部170に検出させるべく、ミラー部176を光信号の光軸上に移動させる移動部を備える。
【0101】
即ち、
図16は、移動部によってミラー部176が光インターフェイス14および光コネクタ140からそれぞれ出力される光信号の光軸上に移動した後の例を示す。そして、当該移動部は、光インターフェイス14と光コネクタ140とを接続する場合、ミラー部176を光信号の光軸上から離間させてデバイス搭載部130に収容する。これによって、デバイスインターフェイス装置100は、光信号検出部170の一部を移動させることで、光インターフェイス14と光コネクタ140とを接続する前に光インターフェイス14および光コネクタ140の少なくとも一方から出力される光信号を検出することができる。
【0102】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0103】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。