(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043280
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)システム
(51)【国際特許分類】
G01T 1/161 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
G01T1/161 B
【請求項の数】22
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2013-513413(P2013-513413)
(86)(22)【出願日】2011年6月6日
(65)【公表番号】特表2013-532280(P2013-532280A)
(43)【公表日】2013年8月15日
(86)【国際出願番号】US2011039319
(87)【国際公開番号】WO2011153544
(87)【国際公開日】20111208
【審査請求日】2014年6月6日
(31)【優先権主張番号】61/351,750
(32)【優先日】2010年6月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507030380
【氏名又は名称】ニューロロジカ・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100096013
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100092967
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 修
(74)【代理人】
【識別番号】100114487
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 幸作
(72)【発明者】
【氏名】ティビンコウスキー,アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ベイリー,エリック
(72)【発明者】
【氏名】ネミロフスキー,リディア
(72)【発明者】
【氏名】アリス,ダニエル
【審査官】
原 俊文
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭63−253281(JP,A)
【文献】
特開平05−302979(JP,A)
【文献】
特表2008−508061(JP,A)
【文献】
米国特許第05866906(US,A)
【文献】
特開平06−300848(JP,A)
【文献】
特開平03−154889(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0143249(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0084961(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01T 1/161−1/166
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システムにおいて、
撮像すべき解剖学的構造を囲むための回転リングと、
前記回転リングの回転軸に関して径方向に移動可能なように前記回転リングに移動可能に取り付けられている、2つのカメラマウントと、
前記2つのカメラマウントのそれぞれに搭載され、前記2つのカメラマウントのそれぞれ毎に単一のSPECT焦点に焦点を合わされる少なくとも1つのガンマカメラとを備え、
前記2つのカメラマウントは、2つのSPECT焦点が提供されるように、前記回転リング上で互いに対して直径方向の反対位置に配置され、前記2つのSPECT焦点のそれぞれは、撮像すべき前記解剖学的構造の周りを前記回転リングが回転し、前記2つのカメラマウントが前記回転リング上で径方向に移動されると前記解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿り、前記2つのSPECT焦点は、それぞれの渦巻き状経路を辿るときに互いに直径方向の反対位置にあることにより、前記解剖学的構造の走査画像を生成する、高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項2】
前記解剖学的構造および前記回転リングのうちの少なくとも一方が、走査時に他方に関して長手方向に移動されることにより、前記解剖学的構造の体積走査画像を生成する請求項1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項3】
前記回転リングは、患者に関して長手方向に移動される、請求項2に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項4】
前記回転リングは、フレームに取り付けられ、さらに、前記フレームは、連続ループ駆動部を使用して表面に沿って移動される、請求項3に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項5】
前記連続ループ駆動部は、一対のムカデ型ベルト駆動部を備えた、請求項4に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項6】
前記患者は、前記回転リングに関して長手方向に移動される、請求項2に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項7】
前記患者は、電動式ベッドを使用して前記回転リングに関して移動される、請求項6に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項8】
前記2つのカメラマウントのそれぞれに搭載された前記少なくとも1つのガンマカメラは、コリメータならびにシンチレーション結晶および関連する電子機器を備えた、請求項1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項9】
複数の前記ガンマカメラは、前記カメラマウントのそれぞれの上に搭載され、与えられた前記カメラマウント上の前記複数のガンマカメラはすべて前記カメラマウントに対する単一のSPECT焦点に焦点を合わされる、請求項1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項10】
前記2つのSPECT焦点は、それぞれの前記カメラマウントが前記回転リング上に適切に配置されたときに互いに重ね合わせられうる、請求項1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項11】
少なくとも3つの前記カメラマウントが、前記回転リング上に設けられた、請求項1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項12】
前記2つのカメラマウントは、回転するねじと前記2つのカメラマウントに取り付けられて前記回転するねじ上に載るボールナットとを使用して、前記回転リングに関して移動される、請求項1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
【請求項13】
撮像すべき解剖学的構造を囲むための回転リングと、前記回転リングの回転軸に関して径方向に移動可能なように前記回転リングに移動可能に取り付けられている2つのカメラマウントと、前記2つのカメラマウントのそれぞれに搭載され、前記2つのカメラマウントのそれぞれ毎に単一のSPECT焦点に焦点を合わされる少なくとも1つのガンマカメラとを備え、前記2つのカメラマウントは、2つのSPECT焦点が提供されるように、前記回転リング上で互いに対して直径方向の反対位置に配置され、前記2つのSPECT焦点のそれぞれは、撮像すべき前記解剖学的構造の周りを前記回転リングが回転し、前記2つのカメラマウントが前記回転リング上で径方向に移動されると前記解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿り、前記2つのSPECT焦点は、それぞれの渦巻き状経路を辿るときに互いに直径方向の反対位置にある、高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システムの作動方法において、
撮像すべき前記解剖学的構造の周りで前記回転リングを回転させ、前記回転リング上で前記2つのカメラマウントを径方向に移動し、それにより前記2つのカメラマウントに搭載された前記少なくとも1つのガンマカメラの前記単一のSPECT焦点のそれぞれが前記解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿ることにより、前記解剖学的構造の走査画像を生成する、ステップを含む方法。
【請求項14】
前記解剖学的構造を載置するためのベッドおよび前記回転リングのうちの少なくとも一方は、走査時に他方に関して長手方向に移動されることにより、前記解剖学的構造の体積走査画像を生成する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記回転リングは、患者に関して長手方向に移動される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記回転リングは、フレームに取り付けられ、さらに、前記フレームは、連続ループ駆動部を使用して表面に沿って移動される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記連続ループ駆動部は、一対のムカデ型ベルト駆動部を備えた、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ベッドは、前記回転リングに関して長手方向に移動される、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記ベッドは、電動式ベッドである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記2つのカメラマウント上に搭載された前記少なくとも1つのガンマカメラは、コリメータならびにシンチレーション結晶および関連する電子機器を備えた、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
複数のガンマカメラは、前記カメラマウントのそれぞれの上に搭載され、与えられた前記カメラマウント上の前記複数のガンマカメラがすべて、前記カメラマウントに対する単一のSPECT焦点に焦点を合わされる、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記2つのSPECT焦点は、それぞれの前記カメラマウントが前記回転リング上に適切に配置されたときに互いに重ね合わせられうる、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
係属中の先行特許出願の参照
本特許出願は、参照により本明細書に組み込まれている、Andrew P. Tybinkowskiらによって2010年6月4日に出願された係属中の先行米国仮特許出願第61/351,750号、名称「HIGH RESOLUTION SINGLE PHOTON EMISSION COMPUTED TOMOGRAPHY (SPECT) SYSTEM」 (整理番号NEUROLOGICA−26 PROV)の利益を主張するものである。
【0002】
本発明は、一般に、解剖学的撮像システム(anatomical imaging systems)に関するものであり、より詳細には、単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)システムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
さまざまな種類の解剖学的撮像システムが当技術分野ではよく知られている。
【0004】
例えば、限定はしないが、X線撮像システムは、X線源とX線検出器とを備える。X線源は、撮像すべき解剖学的構造(anatomy)の一方の側に配置され、X線検出器は、撮像すべき解剖学的構造の他方の側に配置される。X線検出器は、この解剖学的構造を通過したX線を捕捉し、これにより、解剖学的構造の二次元(2D)像を形成する。このような二次元X線撮像システムは、現在では、病院、外科センター、歯科医院などで幅広く使用されている。
【0005】
複数の二次元像を複数の画角から取得し、その後コンピュータ断層撮影(CT)法を使用してこれらの複数の二次元像からデータを組み合わせることによって、解剖学的構造の三次元(3D)像が構成されうる。このようなCT撮像システムは、現在では、病院、外科センター、および同様の施設で幅広く使用されている。
【0006】
数多くの他の撮像システムは、当技術分野でよく知られている。例えば、限定はしないが、超音波撮像システムおよび核磁気共鳴撮像(MRI)システムは、現在世界中で幅広く使用されている2つの他の種類の撮像システムである。
【0007】
別の種類の撮像システム、および本発明が対象とする撮像システムは、シンチグラフィに依存している、つまり、放射性同位体が体内に配置され、次いで、放射性同位体によって放射される放射線の像を捕捉し、形成するためにカメラが使用される。これらのシンチグラフィシステムは、比較的単純な二次元システムであるか、またはコンピュータ断層撮影(CT)法を使用して、解剖学的構造の三次元像を生成することがある。
【0008】
1つのよく知られている種類のシンチグラフィシステムは、単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)システムであり、1つまたは複数の移動するカメラが体内に配置された放射性同位体によって放射されるガンマ線を検出して複数の画角から複数の二次元像を生成し、次いで、得られた二次元像を組み合わせて三次元像にするためにコンピュータ断層撮影(CT)法が使用される。
【0009】
別のよく知られている種類のシンチグラフィシステムは、陽電子放射断層撮影(PET)システムである。この撮像システムは放射性同位体トレーサーを使用し、この放射性同位体トレーサーが陽電子を放射し、次いでこれが隣接する電子を消滅させ、ガンマ光子を反対方向に放射させる。これらのガンマ光子がシステムによって検出され、複数の画角から複数の二次元像を生成し、次いで、これらの複数の二次元像が、コンピュータ断層撮影(CT)法を使用して組み合わされて三次元像にされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
一般に、PET撮像システムは、SPECT撮像システムに比べて高い分解能を有する。しかし、SPECT撮像システムは、PET撮像システムに比べて製作/運用費が一般的に著しく安価である。これは、とりわけSPECT撮像システムが一般的にPET撮像システムに比べて、長寿命で入手が容易な放射性同位体を利用することができるからである。
【0011】
そのため、現行のSPECT撮像システムと比較して高い分解能を備える新しい、改善されたSPECT撮像システムが、現在求められている。
【0012】
前記に加えて、従来技術のSPECT撮像システムでは、これらの複数の二次元像を複数の画角から得るために複数のガンマカメラが一般的に使用されている。しかし、従来技術のSPECTシステムでは、複数のガンマカメラの移動を制御するために複雑な電気機械的システムが一般的に必要であった。複数のガンマカメラ、およびそれらの複雑な電気機械的制御システムを使用することで、そのようなSPECT撮像システムを製作し、維持するための費用が著しく増大する。
【0013】
そこで、単純化された構造を使用する新しい、改善されたSPECT撮像システムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のこれらの目的、および他の目的は、簡略化された構造を使用しつつも高分解能走査を行う新規性のある高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)システムによって達成される。本発明の新規性のあるSPECTシステムは、一般的に、撮像すべき解剖学的構造を囲む回転リングを備える。少なくとも1つのカメラマウントが回転リングに移動可能に取り付けられ、これにより、カメラマウントは回転リングに関して径方向に移動可能である(つまり、カメラマウントは回転リングの回転軸に関して内向きまたは外向きに移動可能である)。カメラマウントは、その上に複数のガンマカメラを搭載し、そのカメラマウント上の複数のガンマカメラはすべて単一のSPECT焦点に焦点を合わされる。前記構成の結果、回転リングが患者の周りで回転し、カメラマウントが回転リング上で径方向に移動されると、そのカメラマウントに搭載された複数のガンマカメラの単一のSPECT焦点は、解剖学的構造内を渦巻き状パターンで辿る。その結果、単一のSPEC焦点によって横断される解剖学的構造がSPECT撮像システムによって走査され、その解剖学的構造の走査画像を生成する。そのような走査が実行されている間、解剖学的構造および/または回転リングは、好ましくは、CTもしくはMRI装置のやり方で、互いに関して長手方向に移動され、解剖学的構造の体積走査画像を生成する。このようにして、患者の解剖学的構造の三次元像が形成されうる。
【0015】
本発明の好ましい一形態において、2つのカメラマウントが回転リング上に設けられ、2つのカメラマウントは回転リング上で互いに直径方向の反対位置になるように配置される。この構成により、2つのSPECT焦点のそれぞれは、解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿り、この2つのSPECT焦点はそれぞれの渦巻き状経路を辿るときに互いに直径方向の反対位置にある。好ましくは、撮像システムは、2つのSPECT焦点が、それぞれのカメラマウントが回転リング上の適切に配置されたときに互いに重ね合わせられるように構成される。
【0016】
本発明の別の好ましい形態において、ただ1つのカメラマウントのみが回転リング上に設けられており、したがって、ただ1つのSPECT焦点が解剖学的構造を横断する。
【0017】
また、本発明の別の好ましい形態おいて、3つ以上のカメラマウントが設けられ、したがって、3つ以上のSPECT焦点が解剖学的構造を横断する。
【0018】
本発明の別の好ましい形態において、高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システムが提供され、本撮像システムは、
撮像すべき解剖学的構造を囲むための回転リングと、
カメラマウントが回転リングの回転軸に関して径方向に移動可能なように回転リングに移動可能に取り付けられた少なくとも1つのカメラマウントと、
少なくとも1つのカメラマウント上に搭載された、単一のSPECT焦点に焦点を合わされる少なくとも1つのガンマカメラとを備え、
回転リングが撮像すべき解剖学的構造の周りで回転され、少なくとも1つのカメラマウントが回転リング上で径方向に移動されたときに、カメラマウントに搭載された少なくとも1つのガンマカメラの単一のSPECT焦点が解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿り、これにより解剖学的構造の走査画像を生成する。
【0019】
本発明の別の好ましい形態において、解剖学的構造を撮像するための方法が提供され、本方法は、
高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システムを提供するステップであって、この撮像システムが
撮像すべき解剖学的構造を囲むための回転リングと、
カメラマウントが回転リングの回転軸に関して径方向に移動可能なように回転リングに移動可能に取り付けられた少なくとも1つのカメラマウントと、
少なくとも1つのカメラマウント上に搭載された、単一のSPECT焦点に焦点を合わされる少なくとも1つのガンマカメラとを備える、ステップと、
撮像すべき解剖学的構造の周りで回転リングを回転させ、回転リング上で少なくとも1つのカメラマウントを径方向に移動し、それによりカメラマウントに搭載された少なくとも1つのガンマカメラの単一のSPECT焦点が解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿り、それにより解剖学的構造の走査画像を生成するようにする、ステップとを含む。
【0020】
本発明の別の好ましい形態において、解剖学的構造を撮像するための方法が提供され、本方法は、
焦点に焦点を合わされた少なくとも1つのカメラを提供するステップと、
焦点が解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿るように解剖学的構造に関して少なくとも1つのカメラを円周方向と径方向に同時に移動し、それにより解剖学的構造の走査画像を生成するステップとを含む。
【0021】
本発明のこれらおよび他の目的ならびにこれらおよび他の特徴は、類似の番号が類似の部分を指す添付図面と併せて考察すべき、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明によってより完全に開示されるか、または明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】SPECT撮像システムが、回転リング、および2つのSPECT焦点が解剖学的構造を横断するように回転リング上で直径方向の反対位置にある2つのカメラマウントを備える、本発明により形成されるSPECT撮像システムの概略図である。
【
図2】SPECT撮像システムが、回転リング、および2つのSPECT焦点が解剖学的構造を横断するように回転リング上で直径方向の反対位置にある2つのカメラマウントを備える、本発明により形成されるSPECT撮像システムの概略図である。
【
図3】SPECT撮像システムが、回転リング、および2つのSPECT焦点が解剖学的構造を横断するように回転リング上で直径方向の反対位置にある2つのカメラマウントを備える、本発明により形成されるSPECT撮像システムの概略図である。
【
図4】SPECT撮像システムが、回転リング、および2つのSPECT焦点が解剖学的構造を横断するように回転リング上で直径方向の反対位置にある2つのカメラマウントを備える、本発明により形成されるSPECT撮像システムの概略図である。
【
図5】
図1乃至
図4のSPECT撮像システムによって与えられる2つのSPECT焦点が辿る2つの渦巻き状経路を示す概略図である。
【
図6】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図7】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図8】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図9】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図10】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図11】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図12】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図13】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図14】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図15】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図16】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図17】SPECT撮像システムが例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図18】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図19】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図20】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図21】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図22】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図23】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図24】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図25】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図26】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図27】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図28】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図29】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図30】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図31】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図32】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図33】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図34】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図35】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図36】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図37】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図38】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図39】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図40】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図41】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【
図42】SPECT撮像システムが例えば米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システムの選択された態様を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、簡略化された構造を使用しつつも解剖学的構造の高分解能走査を提供する新規性のある高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)システムを含む。
【0024】
より具体的には、次に
図1乃至
図4を参照すると、本発明により形成される新規性のあるSPECTシステム5が示されている。新規性のあるSPECTシステム5は、全体として、走査すべき解剖学的構造を囲む回転リング10を備える。回転リング10は、走査すべき解剖学的構造を受けるためのボア12を備える。少なくとも1つのカメラマウント15(例えば、15A、15Bなど)が回転リング10に移動可能に取り付けられ、これにより、カメラマウントは回転リングに関して径方向に移動可能である(つまり、カメラマウントは回転リングの回転軸に関して内向きまたは外向きに移動可能である)。例えば、限定はしないが、少なくとも1つのカメラマウント15は、レール20に取り付けることができ、このレール20は回転リング10に取り付けられ、これにより、少なくとも1つのカメラマウントは回転リング10に関して径方向に移動することができる。少なくとも1つのカメラマウントは、その上に複数のガンマカメラ25(
図4)を搭載し、そのカメラマウント上の複数のガンマカメラ25は単一のSPECT焦点30に焦点を合わされる。より具体的には、ガンマカメラのそれぞれは、コリメータ35、ならびにシンチレーション結晶および関連する電子機器40を備える。コリメータは、患者の身体から発せられる放射線場45、つまり、そのガンマカメラが向けられた先のSPECT焦点30から発せられる放射線を濾波(または「集束」)するようになされる。次いで、コリメータ35が通す放射線は、シンチレーション結晶および関連する電子機器40によって検出される。前記構成の結果、回転リング10が患者の周りで回転し、カメラマウント15が回転リング上で径方向に移動されると、そのカメラマウント15に搭載されたガンマカメラ25の単一のSPECT焦点30は、解剖学的構造内で渦巻き状経路50を辿る。
図5を参照のこと。その結果、単一のSPECT焦点50によって横断される解剖学的構造がSPECT撮像システムによって走査され、その解剖学的構造の走査画像を生成する。
【0025】
そのような走査が実行されている間、解剖学的構造および/または回転リング10は、好ましくは、CTもしくはMRI装置のやり方で、互いに関して長手方向に移動され(つまり、回転リング10の回転軸に沿って)、解剖学的構造の体積走査画像を生成する。このようにして、患者の解剖学的構造の三次元像が形成されうる。例えば、限定はしないが、新しいSPECT撮像システムは、例えば、参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されている移動するCTスキャナーのやり方で、走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされうる。あるいは、新しいSPECT撮像システムは、走査時にスキャナーの回転リング10に関して患者の解剖学的構造を移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされている移動ベッド(図示せず)を備えることができる。
【0026】
本発明の好ましい一形態では、
図1乃至
図4に示されているように、2つのカメラマウント15A、15Bが回転リング10上に設けられ、2つのカメラマウントは回転リング上で互いに直径方向の反対位置になるように配置される。上で指摘されているように、それぞれのカメラマウント15A、15Bは、その上に複数のガンマカメラ25を搭載し、ガンマカメラ25はSPECT焦点30A、30Bにそれぞれ焦点を合わされる。この構成の仕方により、2つのSPECT焦点30A、30Bが提供され、2つのSPECT焦点30A、30Bのそれぞれは解剖学的構造内でそれ独自の渦巻き状パターン50A、50Bを辿り、この2つのSPECT焦点30A、30Bは解剖学的構造内でそれぞれの渦巻き50A、50Bを辿るときに互いに直径方向の反対位置に来る。
図5を参照のこと。好ましくは、SPECT撮像システム5は、2つのSPECT焦点30A、30Bが、それぞれのカメラマウント15A、15Bが回転リング10上の適切に配置されたときに互いに重ね合わせられるように構成される。
【0027】
本発明の別の好ましい形態では、ただ1つのカメラマウント15のみが回転リング10上に設けられており、したがって、ただ1つのSPECT焦点30が提供される。
【0028】
本発明の別の好ましい形態では、3つ以上のカメラマウント15が設けられ、したがって、3つ以上のSPECT焦点30が提供される。
【0029】
次に、
図6乃至
図17を参照すると、SPECT撮像システム5が例えば参照により本明細書に組み込まれている米国特許第7,175,347号で開示されているCTスキャナーと似たやり方で走査時に患者の解剖学的構造に関して移動して解剖学的構造の体積走査を行うようになされた、本発明により形成されたSPECT撮像システム5の選択された態様が図示されている。より具体的には、
図6乃至
図17には、回転リング10が取り付けられているフレーム55(
図9)、および回転リング10に取り付けられたレール20が図示されており、このレール20に、一対の直径方向の反対位置にあるカメラマウント15A、15Bが取り付けられる。また、その構成要素であるコリメータ35(
図14乃至
図17)ならびにその構成要素であるシンチレーション結晶および関連する電子機器40を備える例示的なガンマカメラ25(
図14および
図15)も図示されている。また、カメラマウント15A、15Bをレール20上で移動するための手段も図示されており、これにより回転リング10に関して径方向にカメラマウント15A、15Bを移動する。より具体的には、本発明の好ましい一形態では、カメラマウント15A、15Bのそれぞれは、その上に固定されたレバー60を有する。駆動ユニット65がレバー60を移動し、これにより、カメラマウント15はレール20上を移動し、したがってカメラマウント15は回転リング10に関して径方向に移動する。前記に加えて、
図6乃至
図17に示されているSPECT撮像システム5は、ボア12内に配置されている患者に関してフレーム55を移動し、したがってボア12内に配置されている患者に関して回転リング10(したがってカメラマウント15およびガンマカメラ25)を移動するためのムカデ型ベルト駆動部70も備える。
【0030】
図18乃至
図42は、本発明により形成されるSPECT撮像システム5の追加の選択された態様を示す。
図31乃至
図42に示されているように、駆動ユニット65は、一対のねじ80を駆動するモーター75を備える。ボールナット85がねじ80のそれぞれの上に取り付けられており、これにより、ねじ80が回転するとボールナット85はねじ80に沿って長手方向に運動する。ねじ80は反対方向に回るねじ山90を有し、したがって、ねじ80が同じ方向に回転すると一対のボールナット85がそれぞれのねじ上で反対方向に移動する、つまり、互いから離れる方向に、または互いの方へ移動する。レバー60は、ボールナット85およびカメラマウント15A、15Bに取り付けられる。この構成の結果、モーター75が一方向に回ると、ボールナット85は互いから引き離され、これにより、カメラマウント15A、15Bは互いから離れる方向に移動し、モーター75がそれと反対の方向に回ると、ボールナット85は互いの方へ移動し、これにより、カメラマウント15A、15Bは互いの方へ移動する。望ましい場合には、ボア12の対向する側に配置されている平行なねじ/ボールナット機構に回転運動を伝達するためにベルト95が使用されうる。
【0031】
修正形態
本発明の特質を説明するために本明細書に記述され、例示されている細部、材料、ステップ、および部品の配置構成の多くの変更が、本発明の原理および範囲から逸脱することなく、当業者によってなされうることは理解されるであろう。
(項目1)
高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システムにおいて、
撮像すべき解剖学的構造を囲むための回転リングと、
前記回転リングの回転軸に関して径方向に移動可能なように前記回転リングに移動可能に取り付けられている少なくとも1つのカメラマウントと、
前記少なくとも1つのカメラマウント上に搭載され、単一のSPECT焦点に焦点を合わされる少なくとも1つのガンマカメラとを備え、
撮像すべき前記解剖学的構造の周りを前記回転リングが回転し、前記回転リング上で前記少なくとも1つのカメラマウントが径方向に移動するときに、カメラマウントに搭載された前記少なくとも1つのガンマカメラの前記単一のSPECT焦点が前記解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿ることにより、前記解剖学的構造の走査画像を生成する、高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目2)
前記解剖学的構造および前記回転リングのうちの少なくとも一方が、走査時に他方に関して長手方向に移動されることにより、前記解剖学的構造の体積走査画像を生成する項目1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目3)
前記回転リングは、患者に関して長手方向に移動される、項目2に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目4)
前記回転リングは、フレームに取り付けられ、さらに、前記フレームは、連続ループ駆動部を使用して表面に沿って移動される、項目3に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目5)
前記連続ループ駆動部は、一対のムカデ型ベルト駆動部を備えた、項目4に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目6)
前記患者は、前記回転リングに関して長手方向に移動される、項目2に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目7)
前記患者は、電動式ベッドを使用して前記回転リングに関して移動される、項目6に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目8)
前記少なくとも1つのカメラマウント上に搭載された前記少なくとも1つのガンマカメラは、コリメータならびにシンチレーション結晶および関連する電子機器を備えた、項目1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目9)
複数のガンマカメラは、前記少なくとも1つのカメラマウント上に搭載され、前記カメラマウント上の前記複数のガンマカメラがすべて単一のSPECT焦点に焦点を合わされる、項目1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目10)
複数のカメラマウントは、それぞれのカメラマウントが前記回転リングの前記回転軸に関して径方向に移動されうるように前記回転リング上に移動可能に取り付けられ、さらに、前記複数のカメラマウントのそれぞれは、前記カメラマウントに対する単一のSPECT焦点に焦点を合わされた少なくとも1つのガンマカメラを備えた、項目1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目11)
複数のガンマカメラは、前記カメラマウントのそれぞれの上に搭載され、与えられたカメラマウント上の前記複数のガンマカメラはすべて前記カメラマウントに対する単一のSPECT焦点に焦点を合わされる、項目10に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目12)
2つのカメラマウントは、前記回転リング上に設けられ、前記2つのカメラマウントは、2つのSPECT焦点が提供されるように、前記回転リング上で互いに対して直径方向の反対位置に配置され、前記2つのSPECT焦点のそれぞれは、前記回転リングが撮像すべき前記解剖学的構造の周りを回転し、2つのカメラマウントが前記回転リング上で径方向に移動されると前記解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿り、前記2つのSPECT焦点は、それぞれの渦巻き状経路を辿るときに互いに直径方向の反対位置にある、項目10に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目13)
前記2つのSPECT焦点は、それぞれのカメラマウントが前記回転リング上の適切に配置されたときに互いに重ね合わせられうる、項目12に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目14)
少なくとも3つのカメラマウントが、前記回転リング上に設けられた、項目10に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目15)
前記少なくとも1つのカメラマウントは、回転するねじと前記少なくとも1つのカメラマウントに取り付けられて前記回転するねじ上に載るボールナットとを使用して、前記回転リングに関して移動される、項目1に記載の高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システム。
(項目16)
解剖学的構造を撮像するための方法において、
高分解能単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)撮像システムを提供するステップにおいて、前記システムは、
撮像すべき解剖学的構造を囲むための回転リングと、
前記回転リングの回転軸に関して径方向に移動可能なように前記回転リングに移動可能に取り付けられている少なくとも1つのカメラマウントと、
前記少なくとも1つのカメラマウント上に搭載され、単一のSPECT焦点に焦点を合わされる少なくとも1つのガンマカメラとを備えた、ステップと、
撮像すべき前記解剖学的構造の周りで前記回転リングを回転させ、前記回転リング上で前記少なくとも1つのカメラマウントを径方向に移動し、それによりカメラマウントに搭載された前記少なくとも1つのガンマカメラの前記単一のSPECT焦点が前記解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿ることにより、前記解剖学的構造の走査画像を生成する、ステップとを含む方法。
(項目17)
前記解剖学的構造および前記回転リングのうちの少なくとも一方は、走査時に他方に関して長手方向に移動されることにより、前記解剖学的構造の体積走査画像を生成する、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記回転リングは、患者に関して長手方向に移動される、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記回転リングは、フレームに取り付けられ、さらに、前記フレームは、連続ループ駆動部を使用して表面に沿って移動される、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記連続ループ駆動部は、一対のムカデ型ベルト駆動部を備えた、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記患者は、前記回転リングに関して長手方向に移動される、項目17に記載の方法。
(項目22)
前記患者は、電動式ベッドを使用して前記回転リングに関して移動される、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記少なくとも1つのカメラマウント上に搭載された前記少なくとも1つのガンマカメラは、コリメータならびにシンチレーション結晶および関連する電子機器を備えた、項目16に記載の方法。
(項目24)
複数のガンマカメラが、前記少なくとも1つのカメラマウント上に搭載され、前記カメラマウント上の前記複数のガンマカメラがすべて単一のSPECT焦点に焦点を合わされる、項目16に記載の方法。
(項目25)
複数のカメラマウントが、それぞれのカメラマウントが前記回転リングの前記回転軸に関して径方向に移動されうるように前記回転リング上に移動可能に取り付けられ、さらに、前記複数のカメラマウントのそれぞれは、前記カメラマウントに対する単一のSPECT焦点に焦点を合わされた少なくとも1つのガンマカメラを備えた、項目16に記載の方法。
(項目26)
複数のガンマカメラは、前記カメラマウントのそれぞれの上に搭載され、与えられたカメラマウント上の前記複数のガンマカメラがすべて、前記カメラマウントに対する単一のSPECT焦点に焦点を合わされる、項目25に記載の方法。
(項目27)
2つのカメラマウントが、前記回転リング上に設けられ、前記2つのカメラマウントは、2つのSPECT焦点が提供されるように、前記回転リング上で互いに対して直径方向の反対位置に配置され、前記2つのSPECT焦点のそれぞれは、前記回転リングが撮像すべき前記解剖学的構造の周りに回転され、2つのカメラマウントは前記回転リング上で径方向に移動されると、前記解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿り、前記2つのSPECT焦点は、それぞれの渦巻き状経路を辿るときに互いに直径方向の反対位置にある、項目25に記載の方法。
(項目28)
前記2つのSPECT焦点は、それぞれのカメラマウントが前記回転リング上に適切に配置されたときに互いに重ね合わせられうる、項目27に記載の方法。
(項目29)
解剖学的構造を撮像するための方法において、
焦点に焦点を合わされた少なくとも1つのカメラを提供するステップと、
前記焦点が前記解剖学的構造内で渦巻き状パターンを辿るように前記解剖学的構造に関して前記少なくとも1つのカメラを円周方向と径方向とに同時に移動することにより、前記解剖学的構造の走査画像を生成するステップとを含む方法。