特許第6043303号(P6043303)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6043303産業用フィールド機器を産業用無線ネットワークに結合するためのアダプタ装置、および関連するシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043303
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】産業用フィールド機器を産業用無線ネットワークに結合するためのアダプタ装置、および関連するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   G06F13/00 351B
【請求項の数】14
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-558166(P2013-558166)
(86)(22)【出願日】2012年3月15日
(65)【公表番号】特表2014-514635(P2014-514635A)
(43)【公表日】2014年6月19日
(86)【国際出願番号】US2012029199
(87)【国際公開番号】WO2012129043
(87)【国際公開日】20120927
【審査請求日】2015年3月4日
(31)【優先権主張番号】61/454,177
(32)【優先日】2011年3月18日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/331,638
(32)【優先日】2011年12月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500575824
【氏名又は名称】ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】コラヴェンヌ,スーミトリ
(72)【発明者】
【氏名】チェルノグゾフ,アレキサンダー
(72)【発明者】
【氏名】パウエル,ロバート
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/154744(WO,A1)
【文献】 特開2006−172462(JP,A)
【文献】 特開2009−111976(JP,A)
【文献】 特開2009−055134(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業用制御システム(100)中のフィールド機器(field instrument)(112、112a〜112e)と通信するように構成されている第1のインターフェース(302)と、
産業用無線ネットワークを通して少なくとも1つの他の装置と通信するように構成されている第2のインターフェース(304)と、
コントローラ(308)とを備え、
前記コントローラが、
前記第1のインターフェースを介して、前記フィールド機器にネイティブ(native)な第1のプロトコルで、前記フィールド機器からの情報を受信し、
前記情報を、前記第1のプロトコルから前記産業用無線ネットワークにネイティブな第2のプロトコルに情報を変換し、
前記第2のインターフェースを介して、前記情報を、前記第2のプロトコルで、前記産業用無線ネットワークを通して前記少なくとも1つの他の装置に伝送する
ように構成されており、
前記コントローラが、前記フィールド機器への遠隔モデムインターフェースとして機能するように構成されたインターフェースオブジェクト(436)を実行するように構成され、当該インターフェースオブジェクトが、前記少なくとも1つの他の装置によって、前記第2のインターフェースを介してアクセス可能であり、当該インターフェースオブジェクトが、前記フィールド機器と、前記少なくとも1つの他の装置の間で、前記インターフェースオブジェクトによって顕示された機能と属性を介して、コマンド及び応答を輸送するように構成される、
装置(120)。
【請求項2】
前記コントローラは、前記第2のインターフェースを介して、ユーザ装置(122)から構成(configuration)データおよびプロビジョニングの(provisioning)データの少なくとも1つを受け取るように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記構成データが、前記第1のプロトコルを用いて前記フィールド機器と通信するために、前記コントローラを構成するための情報を含む、
請求項に記載の装置。
【請求項4】
前記プロビジョニングの(provisioning)データが、前記第2のプロトコルを用いて、前記産業用無線ネットワークと通信するために、前記コントローラを構成するための情報を含む、
請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記コントローラが、前記フィールド機器に対する特有の識別子を、前記少なくとも1つの他の装置に伝送するように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記インターフェースオブジェクトが、前記コントローラによって実装されたホストプロキシによって顕示された機能を呼び出すために、前記少なくとも1つの他の装置によってアクセスされ得るように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
産業用制御システム(100)中のフィールド機器(112、112a〜112e)と、
前記フィールド機器に結合され、無線通信性能(capability)を前記フィールド機器に付与する(provide)ように構成されているアダプタ装置(120)とを含み、前記アダプタ装置は、
前記フィールド機器と通信するように構成されている第1のインターフェース(302)、
産業用無線ネットワークを通して少なくとも1つの他の装置と通信するように構成されている第2のインターフェース(304)、および
コントローラ(308)を含み、
前記コントローラが、
前記第1のインターフェースを介して、前記フィールド機器にネイティブ(native)な第1のプロトコルで、前記フィールド機器からの情報を受信し、
前記情報を、前記第1のプロトコルから前記産業用無線ネットワークにネイティブな第2のプロトコルに情報を変換し、
前記第2のインターフェースを介して、前記情報を、前記第2のプロトコルで、前記産業用無線ネットワークを通して前記少なくとも1つの他の装置に伝送する
ように構成されており、
前記コントローラが、前記フィールド機器への遠隔モデムインターフェースとして機能するように構成されたインターフェースオブジェクト(436)を実行するように構成され、当該インターフェースオブジェクトが、前記少なくとも1つの他の装置によって、前記第2のインターフェースを介してアクセス可能であり、当該インターフェースオブジェクトが、前記フィールド機器と、前記少なくとも1つの他の装置の間で、前記インターフェースオブジェクトによって顕示された機能と属性を介して、コマンド及び応答を輸送するように構成される、
システム。
【請求項8】
前記コントローラは、前記第2のインターフェースを介して、ユーザ装置(122)から構成データおよびプロビジョニングのデータの少なくとも1つを受け取るように構成されている、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記構成データは、前記第1のプロトコルを用いて前記フィールド機器と通信するように、前記コントローラを構成するための情報を含み、
前記プロビジョニングデータは、前記第2のプロトコルを使用して前記産業用無線ネットワークと通信するように、前記コントローラを構成するための情報を含む、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記コントローラが、前記フィールド機器に対する特有の識別子を、前記少なくとも1つの他の装置に伝送するように構成される、
請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
無線通信性能を産業用制御システム(100)中のフィールド機器(112、112a〜112e)に付与するために、前記フィールド機器にアダプタ装置(120)を結合する(coupling)ステップ(502)と、
前記フィールド機器から、当該フィールド機器にネイティブな第1のプロトコルで情報を受信するステップ(514)と、
前記アダプタ装置によって、第1のプロトコルから、産業用無線ネットワークにネイティブな第2のプロトコルに情報を変換するステップ(514)と、
前記情報を、前記第2のプロトコルで、前記産業用無線ネットワークを通して少なくとも1つの他の装置に伝送するステップ(516)と
を含み、
前記アダプタ装置が、前記フィールド機器への遠隔モデムインターフェースとして機能するように構成されたインターフェースオブジェクト(436)を実行し、当該インターフェースオブジェクトが、前記少なくとも1つの他の装置によって、前記第2のインターフェースを介してアクセス可能であり、当該インターフェースオブジェクトが、前記フィールド機器と、前記少なくとも1つの他の装置の間で、前記インターフェースオブジェクトによって顕示された機能と属性を介して、コマンド及び応答を輸送するように構成される、
方法。
【請求項12】
前記アダプタ装置を構成し、提供するために、ユーザ装置(122)を、前記アダプタ装置に通信可能に結合するステップ(504)と、
前記アダプタ装置を、前記第1のプロトコルを用いて前記フィールド機器と通信するように構成するステップ(506)と、
前記アダプタ装置を、前記第2のプロトコルを用いて前記無線ネットワークと通信するように構成するステップ(508)と、
を更に含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記産業用無線ネットワークを介した、前記少なくとも1つの他の装置との定期的通信を取り決めるステップを更に含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記アダプタ装置から、前記フィールド機器に対する特有の識別子、及び、前記フィールド機器によって使用される前記第1のプロトコルを特定するプロトコル属性、を送信するステップを更に含む、
請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、2011年3月18日出願の米国仮特許出願第61/454,177号に対する優先権を主張するものであり、それを参照によって本明細書に援用する。
【0002】
[0002]本開示は、一般に産業用制御システムに関する。より詳細には、本開示は、産業用フィールド機器を産業用無線ネットワークに結合するためのアダプタ装置、および関連するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]産業用制御および自動化システムは、大規模で複雑な産業用プロセスを自動化するために、しばしば使用される。これらのタイプのシステムは、いつも同じように、広範囲の産業用フィールド装置との通信を支援する無線ネットワークを含む。フィールド装置は、無線センサ、無線アクチュエータおよび無線コントローラを含むことができる。複数の産業用無線ネットワークのプロトコルが開発されている。開発された1つの例示の無線ネットワークのプロトコルは、ISA100.11aプロトコルである。
【0004】
[0004]状況によっては、ユーザは、同じ用途について異なるプロトコルを使用してフィールド機器を動作させることが必要となる場合があり、これらの機器は、互いに通信することが必要となる場合がある。ユーザは、異なる無線プロトコルを使用するので、共通の有線制御システムと通信する複数の無線ネットワークを備えることをしばしば余儀なくされる。これには、通常、無線プロトコル毎に別々の無線インフラが必要になる。たとえば、ユーザが、ある用途のためにISA100.11aおよび無線通信規格HART(W−HART:Wireless Highway Addressable Remote Transducer)機器の組み合わせを使用したいと望んだ場合、ISA100.11aネットワークおよびW−HARTネットワーク(それぞれが、それ自体の通信および管理インフラを備える)が、両方、求められることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]本開示は、産業用フィールド機器を産業用無線ネットワークに結合するためのアダプタ装置、および関連するシステムおよび方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006]第1の実施形態では、方法は、産業用制御システム中のフィールド機器に無線通信性能を付与するために、フィールド機器にアダプタ装置を結合するステップを含む。また、本方法は、アダプタ装置によって、フィールド機器にネイティブな第1のプロトコルから無線ネットワークにネイティブな第2のプロトコルに情報を変換するステップを含む。方法は、無線ネットワークを通して少なくとも1つの他の装置に情報を伝送するステップをさらに含む。
【0007】
[0007]第2の実施形態では、装置は、産業用制御システム中のフィールド機器と通信するように構成されている第1のインターフェースを含む。また、装置は、無線ネットワークを通して少なくとも1つの装置と通信するように構成されている第2のインターフェースを含む。さらに、装置は、フィールド機器にネイティブな第1のプロトコルから無線ネットワークにネイティブな第2のプロトコルに情報を変換し、かつ第2のインターフェースを介して、その情報を、無線ネットワークを通して少なくとも1つの他の装置に伝送するように構成されているコントローラを含む。
【0008】
[0008]第3の実施形態では、システムは、産業用制御システム中のフィールド機器と、フィールド機器に無線通信性能を付与するように構成されているアダプタ装置とを含む。アダプタ装置は、フィールド機器と通信するように構成されている第1のインターフェースを含む。また、アダプタ装置は、無線ネットワークを通して少なくとも1つの装置と通信するように構成されている第2のインターフェースを含む。さらに、アダプタ装置は、フィールド機器にネイティブな第1のプロトコルから無線ネットワークにネイティブな第2のプロトコルに情報を変換し、かつ第2のインターフェースを介して、その情報を、無線ネットワークを通して少なくとも1つの他の装置に伝送するように構成されているコントローラを含む。
【0009】
[0009]他の技術的な特徴は、次の図、本明細書および請求項から、当業者に容易に明らかになり得る。
[0010]ここで、本開示をより完全に理解してもらうために、添付図面とともに次の明細書を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】[0011]本開示による例示の産業用制御および自動化システムを例示する図である。
図2】[0012]本開示による例示のフィールド機器を例示する図である。
図3】[0013]本開示による例示のアダプタ装置を例示する図である。
図4】[0014]本開示による、産業用制御および自動化システム中のアダプタ装置中の例示のプロトコルスタックを例示する図である。
図5】[0015]本開示による、ユーザ装置を介してアダプタ装置を構成し、かつ設けるための例示の方法を例示する図である。
図6】[0016]本開示による、HARTコマンドセットを使用してフィールド装置からデータを入手するための例示の技法を例示する図である。
図7】本開示による、HARTコマンドセットを使用してフィールド装置からデータを入手するための例示の技法を例示する図である。
図8】本開示による、HARTコマンドセットを使用してフィールド装置からデータを入手するための例示の技法を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0017]図1〜8、および以下で論ずる、本特許文書中の本発明の原理を述べるために使用する様々な実施形態は、例示するためだけのものであり、決して本発明の範囲を限定すると解釈すべきでない。当業者なら、本発明の原理が任意のタイプの適切に構成されている装置またはシステムで実施することができることを理解されたい。
【0012】
[0018]図1に、本開示による例示の産業用制御および自動化システム100を例示する。図1に示すように、システム100は、1つまたは複数のプロセス要素102を含む。プロセス要素102は、プロセスシステム中の、任意の幅広い様々な機能を果たす構成要素を表す。たとえば、プロセス要素102は、センサ、アクチュエータ、あるいは処理環境下における任意の他の、または追加の産業用機器類を表すことができる。各プロセス要素102は、プロセスシステム中で1つまたは複数の機能を果たすための任意の好適な構造を含む。また、プロセスシステムは、ある方法で1つまたは複数の材料を処理するように構成されている、任意のシステムまたはその一部分を表す。
【0013】
[0019]コントローラ104がプロセス要素102に結合される。コントローラ104は、1つまたは複数のプロセス要素102の動作を制御する。たとえば、コントローラ104は、プロセス要素102のいくつかからのセンサ測定値など、プロセスシステムと関連する情報を受信することができる。コントローラ104は、この情報を使用して、アクチュエータなど、他のプロセス要素102に関する制御信号を発生することができ、それによって、それらのプロセス要素102の動作が調節される。コントローラ104は、1つまたは複数のプロセス要素102を制御するための任意の好適な構造を含む。コントローラ104は、たとえば、マイクロソフト社のWINDOWS(登録商標)または適切なリアルタイムオペレーティングシステムを実行する計算装置を表すことができる。
【0014】
[0020]ネットワーク106によって、システム100中で様々な構成要素の間の通信が容易になる。たとえば、ネットワーク106では、インターネットプロトコル(IP)パケット、フレームリレーフレーム(frame relay frame)、非同期転送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)セル(cell)、またはネットワークアドレスの間の他の適切な情報を伝達することができる。ネットワーク106は、1つまたは複数のローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network)、広域ネットワーク(wide area network)、グローバルネットワーク(global network)のすべてまたはその一部分、または任意の他の通信システム(複数可)を1つまたは複数の位置に含むことができる。具体的な実施例として、ネットワーク106は、ハネウエルインターナショナル社のフォールト・トレラント・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(FAULT TOLERANT ETHERNET NETWORK)を含むことができる。
【0015】
[0021]また、システム100は、無線センサまたは他の無線フィールド装置と通信するための1つまたは複数の産業用無線ネットワークを含む。図1に示す実施例では、産業用無線ネットワークは、フィールドルータ108a〜108cおよびバックボーンルータ110a〜110bを含む。フィールドルータ108a〜108cおよびバックボーンルータ110a〜110bは、網目状ネットワーク(mesh network)などの無線ネットワークを形成するために、互いに無線で通信する。たとえば、フィールドルータ108a〜108cは、フィールド機器112a〜112eから無線で伝送されるデータを受信して、そのデータをバックボーンルータ110a〜110bに送ることができる。バックボーンルータ110a〜110bは、フィールドルータ108a〜108cから直接的または間接的に(他のフィールドルータを通してなど)データを受信し、かつフィールド機器112a〜112eから直接的または間接的に受信し、バックボーンネットワーク114を通して伝送することができる。また、フィールドルータ108a〜108cおよびバックボーンルータ110a〜110bは、バックボーンネットワーク114を通して受信したデータをフィールド機器112a〜112eに送ることができる。このようにして、フィールドルータ108a〜108cおよびバックボーンルータ110a〜110bは、大規模な産業複合体など、規定された領域中のフィールド機器および他の装置に対する無線カバレッジをもたらすことができるネットワークを構成する。この無線ネットワークは、ISA100.11aなど、任意の適切な産業用無線ネットワークプロトコル(複数可)をサポートすることができる。
【0016】
[0022]この実施例では、フィールドルータ108a〜108cおよびバックボーンルータ110a〜110bは、一般に、他の装置に関するメッセージを格納し転送する、かつ通常、ライン給電式、すなわち外部ソース(AC電源ラインなど)から動作電力を受け取ることを意味するルーティング装置を表す。しかし、フィールドまたはバックボーンのルータは、内部バッテリなど、ローカルの電源から給電される(ローカルに給電されると称する)装置を表すことができる。フィールド機器112a〜112eは、一般に、通常ローカルに給電される非ルーティング装置を表すが、しかし、フィールド機器は、ルーティング機能性を備えることができる、またはラインから給電することができる。
【0017】
[0023]各フィールドルータ108a〜108cおよびバックボーンルータ110a〜110bは、無線周波(RF)周波数ホッピングスペクトラム拡散方式(FHSS:frequency−hopping spread spectrum)または直接スペクトラム拡散方式(DSSS:direct sequence spread spectrum)トランシーバなど、無線通信を支援するための任意の好適な構造を含む。また、バックボーンルータ110a〜110bのそれぞれは、イーサネットトランシーバなど、バックボーンネットワーク114を介する通信を支援するための任意の好適な構造を含む。バックボーンネットワーク114は、フォールト・トレラント・イーサネット・ネットワーク、無線網目状ネットワーク、あるいは他の有線または無線のネットワークなど、データを移送するための任意の好適なネットワークを含む。
【0018】
[0024]ゲートウエイ116が、ネットワーク106とバックボーンネットワーク114を結合する。ゲートウエイ116は、許可されたトラフィックだけが、ネットワーク106とネットワーク114の間を流れることを可能にするセキュリティ機能を果たすことができる。また、ゲートウエイ116は、プロトコルの間を翻訳する翻訳機能を果たすことができる。ゲートウエイ116は、ネットワークにアクセスし、かつそれらのネットワークが使用するプロトコルの間を翻訳するための任意の好適な構造を含む。
【0019】
[0025]無線構成およびプロセス制御用OLE(OPC:OLE for Process Control)サーバ118によって、システム100の様々な面を構成し制御することができる。たとえば、サーバ118によって、フィールドルータ108a〜108c、バックボーンルータ110a〜110bおよびフィールド機器112a〜112eの動作を構成することができる。また、サーバ118は、暗号鍵または他のセキュリティ・データを様々な無線装置または他の構成要素に配布することによってなど、システム100中のセキュリティをサポートすることができる。サーバ118は、無線ネットワークを構成し、セキュリティ情報を提供するための任意の好適な構造を含む。
【0020】
[0026]具体的な実施形態では、図1の無線ネットワーク中の様々な装置が、2.4GHzまたは5.8GHzで通信する網目状ネットワークを形成する。また、具体的な実施形態では、データは、ルータまたはフィールド機器を通して無線網目状ネットワーク中に送り込むことができ、それによって、無線検知、資産位置追跡、人員追跡、無線通信、ならびに任意の他の、または追加の機能性について、多用途で多機能の施設全体にわたるカバレッジが、要求通りに得られる。
【0021】
[0027]動作の一態様では、フィールド機器112a〜112eの少なくとも1つは、適切な無線ネットワークプロトコルを使用して無線ネットワークを通して通信する能力に欠けていることがある。たとえば、フィールド機器112a〜112eの少なくとも1つは、規定された通信性能を以前備えていなかったレガシフィールド装置とすることができる。あるいは、フィールド機器は、HART(Highway Addressable Remote Transducer)、無線HART(W−HART)または他のフィールド機器のプロトコルを使用して通信することができ、無線ネットワークは、ISA100.11aまたは他の産業用無線ネットワークのプロトコルをサポートすることができる。そのフィールド機器が無線ネットワークを通して通信することを可能にするために、アダプタ装置120を設けることができる。アダプタ装置120は、関連するフィールド機器112a〜112eと通信して、フィールド機器からの発信データを獲得する、またはそこへの着信データを提供する。また、アダプタ装置120は、適切な無線ネットワークプロトコルを使用して無線ネットワークを通して、発信データを無線で伝送する、または着信データを無線で受信する。さらに、アダプタ装置120は、フィールド機器112a〜112eが使用するプロトコルを無線ネットワークが使用するプロトコルに変換する(すなわち、翻訳する)ように構成することができる。このように、アダプタ装置120によって、複数の無線プロトコルをサポートする通信およびネットワークの管理インフラを必要とせずに、HART、W−HARTまたは他のフィールドの機器が、ISA100.11aまたは他の無線ネットワーク内で通信することが可能になる。
【0022】
[0028]具体的な実施形態では、アダプタ装置120は、ISA100.11a通信プロトコルをサポートし、かつ2線の4〜20mA有線通信モデムを介してHARTまたはW−HARTのフィールド機器と結合する。アダプタ装置120は、この接続を介して、フィールド機器からHARTアプリケーションデータを読み出すことができる。次いで、このデータは、ISA100.11aの通信層を通して移送することができる。すべてのHARTおよびW−HARTの装置は、プロビジョニングおよびハンドヘルドリーダのサポートのために、このインターフェースを備えることが必要になる。この機能性は、フィールド機器に関するありふれたユーザ層のHARTインターフェースオブジェクトを定義することよって、獲得することができる。HARTインターフェースオブジェクトは、ISA100.11aユーザアプリケーションプロセス(UAP:user application process)内に含めることができる。
【0023】
[0029]具体的な実施形態では、アダプタ装置120は、それに関連するフィールド機器112a〜112eと関連する一意の識別子を受け取る。一意の識別子は、フィールド機器112a〜112eを識別し、ネットワークが、ネットワーク上のどこにフィールド機器112a〜112eが位置決めされているのかを識別するために、その一意の識別子を使用することができる。また、アダプタ装置120は、一意の識別子をプロトコル属性とともに伝送することができる。プロトコル属性は、無線ネットワーク上の他の装置に対して、フィールド機器112a〜112eが、どのプロトコルを使用しているのかを通知するように構成されている。たとえば、プロトコル属性は、フィールド機器112a〜112eがHART装置であることを言うことができる。その後、HART装置と通信することが必要な、ネットワーク上の任意の装置は、どの装置がHART装置であり、そのHART装置がネットワーク上のどこに位置決めされているのかを決定することができる。
【0024】
[0030]標準の有線HARTインターフェースによるフィールド機器112a〜112eは、(i)HARTベースのコマンドを使用するクエリ/応答メカニズムに、および(ii)フィールド装置が、予め定められた更新レートでプロセスデータを周期的に送るHARTバーストモードとして参照される非請求応答モード伝送に、しばしば限定される。これらの通信方法は、2線のマスタ/スレーブ通信インターフェースを介するデータ転送について設計され最適化された。HARTベースのプロトコルは、移送またはネットワークのサービスを考慮しておらず、多くの場合、物理層のアスペクトを制御するために、アプリケーション層のフィーチャを結合している。その結果、HARTプロトコルをISA100.11aプロトコルに単にカプセル化しても、分散無線ネットワークに求める所望のアドレス指定、効率および機能性が獲得されない。HARTフィールド機器112a〜112eを無線ネットワークに対してインターフェースで接続するために、インターフェースオブジェクトを使用することによって、HARTフィールド機器112a〜112eに、ネットワーク通信のために必要な標準のISA100.11aフィーチャおよびサービスを備えることができる。これらのフィーチャおよびサービスは、読み出し、書き込み、発行、署名および方法実行を含む標準のISA100.11aのアプリケーションサービスを備える、標準のISA100.11aのアドレス指定可能なオブジェクトとして識別されるインターフェースとなるための能力を含む。
【0025】
[0031]いくつかの実施形態では、外部装置は、インターフェースを介して接続し、ISA100.11aサービスを使用してインターフェースオブジェクトを入手し、それによって、アダプタ装置中で実行されるHARTプロシキのホストアプリケーションによって顕示される特定の機能を呼び出すことができる。これらの機能は、オープン(open)、センド(end)、レシーブ(receive)およびクローズ(close)を含むことができる。
【0026】
[0032]オープン機能は、選択されたインターフェースと関連するHARTアプリケーションに、通信するためのHARTインターフェースを準備するように指示することができる。これは、HART装置が接続されていることをチェックするステップと、データ翻訳のための一意の識別子を決定するステップとを含むことができる。センド動作は、選択されたインターフェースと関連するアプリケーションに、接続されたHART装置に特定のコマンドを送るように指示することができる。センド動作は、ブロックする(戻る前に応答を待つ)、またはブロックしないことができる(コマンドが成功裏に送られ、レシーブ動作を伴うポーリングによって、応答を返すことができるという肯定応答を伴って戻る)。クローズ動作は、選択されたインターフェースと関連するアプリケーションに、フィールド装置との通信を終了して、インターフェースを低電力状態に何とか置くように指示することができる。これらの顕示される機能を使用することによって、ハンドヘルドまたは他の装置中で走るアプリケーションは、遠隔のモデムインターフェースとしてインターフェースオブジェクトを利用して、プリアンブル、バスアービトレーション、装置検出など、HARTプロトコルのフィーチャ、ならびに他のデータおよび物理層のフィーチャに関係付ける必要がなく、センドおよびレシーブすることができる。このようにして、HARTプロトコルは、インターフェースを通して使用されないが、しかしその代わり、HARTコマンドおよびHART応答データだけが、インターフェースオブジェクトによって顕示される機能および属性によるISA100.11aの標準サービスを使用することによって、転送される。
【0027】
[0033]また、アダプタ装置120は、ISA100.11aオブジェクト、または異なる無線ネットワークのプロトコルと関連するある他のオブジェクトをサポートすることができる。ISA100.11aオブジェクトは、無線ネットワークを介しISA100.11aオブジェクト中に実装される遠隔方法を使用して、遠隔のHARTモデムまたは他のインターフェースにアクセスすることができる。また、アダプタ装置120によって、標準ISA100.11aのオブジェクトタイプ(AI、AO、DIおよびDOなど)を標準のHARTまたは他のフィールド機器のプロトコルのオブジェクトタイプ(PV、SV、TVおよびQVなど)にマッピングすることが可能になる。これによって、オブジェクトタイプが、真のピアツーピアの発行者・契約者サービス(publisher-subscriber service)を使用して、ISA100.11aネットワーク上のHARTデバイだけでなく、さらに他の装置の間で発行される、および共有されることが可能になる。
【0028】
[0034]この機能性を使用して、既存のユーザ層のアプリケーション概念をサポートする、集中型、相互利用可能なユーザ層を含むリッチな情報モデルを使用して、共通の包括的な情報の視点をもたらすことができる。このアプローチは、フィールドにおける検知、駆動および制御など、広範囲の様々なプロセス制御アプリケーションをサポートするのに十分である。よりリッチでより良好なブロック指向のプロセス(block-oriented process)を使用して、エンタープライズセマンティックス(enterprise semantics)(ISA100.11aによって定義されているものなど)とコマンド指向のアプリケーションプロセス(command-oriented application process)(HARTによって定義されるものなど)の両方の視点をサポートし、それによって、単独の共通ユーザ層を介するより古い従来のシステム、アプリケーションプロトコルおよび通信スタックの要求を満たすことができる。また、アクセスが共通であるために、統合されたユーザ層によって、それほどプログラムすることも、それほど変換オーバーヘッドも必要としない、簡単化された端末間の解析アプリケーションの展開が促進される。
【0029】
[0035]本実施例では、2つだけのフィールド機器112および112eが、アダプタ装置120と関連付けられている。アダプタ装置120は、機器112aおよび112eのために、単にプロセス変数(PV:process variable)データを読み出して、それを無線で伝送することから、完全に双方向の相互作用および制御まで、様々な機能を果たすことができる。残されたフィールド機器112b〜112dは、無線ネットワークが使用する無線プロトコルを生来的にサポートすることができ、アダプタ装置120を必要としなくてもよい。なお、しかし、これは、例示するためだけである。
【0030】
[0036]各アダプタ装置120は、フィールド機器に結合し、かつ無線プロトコルを使用して通信をサポートするための任意の好適な構造を含む。各アダプタ装置120は、その使用に応じて複数の形状因子の1つを有することができる。たとえば、アダプタ装置120は、フィールド機器上に物理的に取り付けられる別個の装置、ケーブルまたは他の通信リンクによってフィールド機器に繋がれる別個の装置、またはフィールド機器内に統合される装置とすることができる。
【0031】
[0037]図1に、産業用制御および自動化システム100の一実施例を例示しているが、図1に様々な変更を行うことができる。たとえば、システム100は、任意の数の各構成要素を含むことができる。また、図1に示す機能分割は、例示するためだけである。図1の様々な構成要素は、組み合わせる、再分割する、または省略することができ、追加の構成要素を具体的な要求によって追加することができる。さらに、有線コントローラ104および有線プロセス要素102とともに使用するように、無線ネットワークを例示しているが、1つまたは複数の無線ネットワークを、有線の制御要素なしで、システム中に使用することができる。さらに、図1に、無線ネットワークを介するフィールド機器通信をサポートするアダプタ装置120を使用することができる、1つの例示の動作環境を示す。この機能性は、任意の他の適切なシステム中で使用することができる。
【0032】
[0038]図2に、本開示による例示のフィールド機器112を例示する。フィールド機器112は、図1のシステム100中で、または任意の他の適切なシステム中で使用することができる。
【0033】
[0039]図2に示すように、フィールド機器112は、フィールド機器の回路構成202を含む。回路構成202は、全体的に、フィールド機器112の産業用制御/自動化機能(複数可)を果たす。たとえば、回路構成202は、産業用プロセスセンサ内で検知し信号処理する回路構成を含むことができる。また、回路構成202は、産業用アクチュエータ内で産業用プロセスを調節するための作動回路構成を含むことができる。回路構成202は、プロセスコントローラ内で産業用プロセスをどのようにして調節するのかを決定するための処理回路構成をさらに含むことができる。任意の他の、または追加の機能をサポートする、任意の他の、または追加の回路構成202をフィールド機器112中で使用することができる。
【0034】
[0040]また、フィールド機器112は、少なくとも1つのインターフェース204を含む。インターフェース204は、フィールド装置の回路構成202と、フィールド機器112に結合される別の装置との間の通信をサポートする。インターフェース204は、たとえば、回路構成202から伝送されて発信データを検索し、そのデータを結合された装置に提供することができる。また、インターフェース204は、結合された装置から受信して入って来るデータを回路構成202に提供することができる。インターフェース204は、構成要素の間のデータ通信をサポートするための任意の好適な構造を含む。具体的な実施形態では、インターフェース204は、HART(highway addressable remote transducer)または無線HART(W−HART)など、フィールド機器と相互に作用するための任意の好適なプロトコルをサポートすることができる。他の実施形態では、インターフェース204は、シリアル・インターフェースを含む。なお、フィールド機器112が使用する産業用フィールド装置のプロトコル(複数可)に応じて、任意の他の適切なインターフェース(複数可)を使用することができる。
【0035】
[0041]フィールド機器112は、コントローラ210をさらに含み、コントローラ210は、機器112の全体の動作を制御する。たとえば、コントローラ210は、結合された装置との間のデータ通信を制御することができる。また、コントローラ210は、フィールド機器112が果たすプロセス制御/自動化機能性を制御することができる。さらに、コントローラ210は、以下に述べるように、HARTインターフェースオブジェクト、または他のフィールド装置のプロトコルのためのインターフェースオブジェクトと関連する機能性を実行することができる。コントローラ210は、フィールド機器の動作を制御するための任意の好適な構造を含む。具体的な実施例として、コントローラ210は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、デジタル信号プロセッサ、あるいは他の処理または制御装置(複数可)を表すことができる。
【0036】
[0042]メモリ212が、コントローラ210に結合される。メモリ212は、フィールド機器112が使用し、収集し、または発生する広範囲な様々の情報のいずれをも格納する。たとえば、メモリ212は、無線ネットワークを通して伝送される、またはそこから受信される情報を格納することができる。メモリ212は、任意の適切な揮発性および/または不揮発性の記憶および検索装置(複数可)を含む。
【0037】
[0043]図2に、フィールド機器112の一実施例を例示するが、図2に対して様々な変更を行うことができる。たとえば、フィールド機器112は、任意の数の各構成要素を含むことができる。また、図2に示す機能分割は、例示するためだけである。図2の様々な構成要素は、組み合わせる、再分割する、または省略することができ、追加の構成要素を、具体的な要求によって、追加することができる。
【0038】
[0044]図3に、本開示による例示のアダプタ装置120を例示する。アダプタ装置120は、図1の産業用制御および自動化システム100中で、または任意の他の適切なシステム中で使用することができる。
【0039】
[0045]この実施例で示すように、アダプタ装置120は、フィールド機器インターフェース(I/F)302を含む。インターフェース302は、少なくとも1つのフィールド機器112との通信をサポートする。インターフェース302は、たとえば、フィールド機器112から無線で伝送されて発信データを検索することができる。また、インターフェース302は、無線で受信される、入って来るデータをフィールド機器112に提供することができる。インターフェース302は、フィールド機器112と通信するための任意の好適な構造を含む。具体的な実施形態では、インターフェース302は、HARTまたはW−HARTのフィールド機器に結合するための2線4〜20mAの有線通信モデムを含む。他の実施形態では、インターフェース302は、シリアル・インターフェースを含む。なお、プロセッサ間のシリアル通信インターフェース(SCI:Serial Communication Interface)など、任意の他の適切なインターフェース(複数可)を使用することができる。これによって、フィールド機器のベンダーが、HARTコマンドセットに適合し、かつISA100.11aネットワークを通してアクセス可能であるフィールド機器を、有線HARTインターフェースを必要とすることなく、生成するための方法を提供することができる。そうすることによって、アプリケーションデータをアクセスするための基礎としてHARTコマンドをサポートする、バッテリ給電の無線フィールド機器を設計することができる。
【0040】
[0046]無線電信機304が、アンテナ306に結合される。無線電信機304およびアンテナ306は、無線ネットワーク中で1つまたは複数のフィールドまたはバックボーンのルータと無線で通信するために使用することができる。無線電信機304は、産業用無線ネットワークを通して通信するために必要なプロトコル(複数可)をサポートする。無線電信機304は、無線で伝送するための信号を提供するのに、および/または無線で受信される信号を得るための任意の好適な構造を含む。アンテナ306は、ワイヤレス信号を伝送するのに、および/または受信するための任意の好適な構造を表す。いくつかの実施形態では、無線電信機304は、RF FHSSまたはDSSSトランシーバなど、RFトランシーバを表す。具体的な実施例として、無線電信機304は、FREESCALEまたはMSP430プロセッサを使用して実現することができる。また、アンテナ306は、RFアンテナを表すことができる。なお、任意の他の適切なワイヤレス信号は、通信するために使用することができ、無線電信機は、送信機および別個の受信機を含むことができる。
【0041】
[0047]アダプタ装置120は、コントローラ308をさらに含み、コントローラ308は、アダプタ装置120の全体の動作を制御する。たとえば、コントローラ308は、フィールド機器112との間のデータ通信を制御することができる。また、コントローラ308は、無線電信機304との間のデータ通信を制御することができる。さらに、コントローラ308は、アダプタまたは翻訳の機能性をサポートするために、HARTインターフェースオブジェクト(または他のフィールド機器のプロトコルと関連するインターフェースオブジェクト)と関連する機能性を実行することができる。コントローラ308は、アダプタ装置120の動作を制御するための任意の好適な構造を含む。具体的な実施例として、コントローラ308は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、デジタル信号プロセッサ、または他の処理または制御装置(複数可)を表すことができる。
【0042】
[0048]メモリ310が、コントローラ308に結合される。メモリ310は、アダプタ装置120が使用する、収集する、または発生する、広範囲の様々な情報のいずれをも格納する。たとえば、メモリ310は、無線ネットワークを通して受信され、フィールド機器に伝送されることになる情報を、またはその逆も同様に、格納することができる。メモリ310は、任意の適切な揮発性および/または不揮発性の記憶および検索装置(複数可)を含む。
【0043】
[0049]示していないが、アダプタ装置120は、動作電力の任意の適切なソース(複数可)を含むことができる。たとえば、アダプタ装置120は、バッテリ、燃料電池または太陽電池など、内部電源によって給電することができる。アダプタ装置120は、内部電源の代わりに、またはそれに追加して、インターフェース302を介して電力を取り出すように設計することができる。
【0044】
[0050]いくつかの実施形態では、アダプタ装置120は、フィールド機器112中に統合することができる。これらの実施形態では、図3のアダプタ装置120の構成要素は、フィールド機器112のインターフェース204中になど、フィールド機器112中に既に存在する構成要素を表すことができる。その場合、フィールド機器112中の構成要素は、適切なインターフェースオブジェクトおよび無線ネットワークのプロトコルの使用をサポートするために、性能を高める、または交換することができる。
【0045】
[0051]動作の一態様では、少なくとも1つのフィールド機器は、アダプタ装置120を含む、またはそれに結合され、そのアダプタ装置は、(i)フィールド装置のローカルな構成およびモニタリング、(ii)フィールド装置を無線ネットワークに対してセットアップすること、および(iii)無線ネットワークを通したフィールド機器と他の装置との間のデータ通信をサポートする。アダプタ装置120は、帯域外(OOB:out-of-band)通信をサポートすることができる、つまり、通信は、無線ネットワークの外側で行われることを意味する。また、アダプタ装置120は、フィールド機器112がレガシプロトコルの装置であるときなど、フィールド機器112のために、ローカルなアップデートまたは性質の異なるプロトコル(foreign protocol)の翻訳をサポートすることができる。アダプタ装置120によって、携帯端末(PDA)または他のハンドヘルド/携帯型装置などのユーザ装置が、フィールド機器112と相互に作用する、かつアダプタ装置120をフィールド機器112と通信するように構成する、さらにまた無線ネットワークに対してフィールド機器112を構成しセットアップすることが可能になる。
【0046】
[0052]いくつかの実施形態では、アダプタ装置120は、規定の通信性能を以前備えていなかったレガシフィールド機器112と結合し、かつそれに無線通信性能などの通信性能を付与するように構成されている、内蔵型アダプタとすることができる。たとえば、アダプタ装置120は、無線通信性能をフィールド機器112に付与することができる一体無線アダプタ(OWA:one-wireless-adapter)とすることができる。また、アダプタ装置120は、外部装置と通信するための任意の好適な技術を使用することができる。たとえば、アダプタ装置120は、赤外線インターフェース、無線電波(radio)インターフェース、あるいは他の無線インターフェースまたは有線インターフェースを含むことができる。
【0047】
[0053]図3に、アダプタ装置120の一実施例を例示するが、様々な変更を図3に実施することができる。たとえば、アダプタ装置120は、任意の数の各構成要素を含むことができる。また、図3に示す機能分割は、例示するためだけである。図3の様々な構成要素は、組み合わせる、再分割する、または省略することができ、また追加の構成要素を、具体的な必要性に応じて、追加することができる。
【0048】
[0054]図4に、本開示による、産業用制御および自動化システム中におけるアダプタ装置120中の例示のプロトコルスタック400を例示する。具体的には、図4に、HARTフィールド装置のデータアクセスのために、ISA100.11aプロトコルの使用をサポートするプロトコルスタック400を例示する。もちろん、ISA100.11aスタックに対するインターフェースオブジェクトの拡張は、他のフィールド装置のコマンドプロセッサを使用して実現することができる。プロトコルスタックは、使用する無線通信メカニズムに応じて変わることができる。
【0049】
[0055]図4に示すように、プロトコルスタック400は、フィールド機器112に取り付けられたアダプタ装置120と関連付けられる。いくつかの実施形態では、アダプタ装置120が、フィールド機器112の内部構成要素であるとき、プロトコルスタック400は、フィールド機器112と関連付けられる。
【0050】
[0056]この実施例では、プロトコルスタック400は、ISA100.11aプロトコルをサポートする様々な層404を含む。層404は、物理層406、データ層408、ネットワーク層410およびトランスポート層412を含む(これは、標準OSIモデル機能をサポートすることができる)。また、層404は、アプリケーション副層を含むことができるアプリケーション層414と、ユーザプロセス層416とを含む。アプリケーション層414のおかげで、より高い層には、トランスポートレベルでどのタイプのサービスが利用できるのか、およびそのレベルで利用できるサービスの範囲を認識することを不要にすることによって、あるレベルの抽象性が提供される。また、アプリケーション層414は、互いに、およびより低い層と通信する、様々なアプリケーションを実行する。ユーザプロセス層416が、より高いレベルのアプリケーションのために、追加の層を形成する。
【0051】
[0057]プロトコルスタック400は、フィールド機器112の異なるアスペクトを管理するための様々なオブジェクトをさらに含む。たとえば、オブジェクトは、フィールド機器112、フィールド機器112に関するセキュリティおよびフィールド機器112によって実行されるユーザアプリケーション、それぞれを管理するために使用される。また、インターフェースオブジェクト436によって、フィールド機器112中で性質の異なるプロトコルの機器のアプリケーションの使用を支援する。ここで、アプリケーション層414に対する通信インターフェースによって、外部装置のインターフェースオブジェクト436を使用してネイティブなオブジェクトおよび非ISA100.11aプロトコルのアプリケーションの両方に対するローカルなアクセスが可能になる。
【0052】
[0058]いくつかの実施形態では、アダプタ装置120は、別のアダプタ装置120中のプロキシまたは外部装置上のプロキシのアプリケーションなど、別のプロキシと通信するように構成されているホストプロキシを含む。ホストプロキシは、PV情報の伝送などの通信を周期的に取り決めることができる。また、ホストプロキシは、クエリに対して定期に応答することに関する契約を取り決めることができる。たとえば、アダプタ装置120は、情報のパケット全体を送らないが、しかしむしろ、パケットの省略版を送るように、最適モードで定期的に応答を送ることができる。
【0053】
[0059]また、いくつかの実施形態では、プロビジョニングツールによって、フィールド機器112に関する無線通信を管理するように、アダプタ装置120を構成する。したがって、フィールド機器112は、アダプタ装置120をレガシインターフェース(有線インターフェースなど)と見なして通常に通信し、一方アダプタ装置120は、無線で情報を伝達する。アダプタ装置120は、レガシフィールド機器112からの情報(たとえば、プロトコル)を、そのとき無線ネットワーク上で伝送するのに最善に最適化されるプロトコルに翻訳することができる。したがって、アダプタ装置120によって、任意のレガシフィールド機器112を無線ネットワーク上に組み込むことができるように、ネットワークに対する通信を顕示させるための方法を提供することができる。そのように、レガシフィールド機器112は、無線ネットワーク上でネイティブな装置としてトークする。レガシフィールド装置112は、アダプタ装置120を通して、標準のフォームでPV情報を任意の他の機器112に送ることができる。アダプタ装置120は、レガシフィールド装置120のプロトコルを、MODBUSに対するHARTなど、標準のフォームに変換する。一度アダプタ装置120が、レガシフィールド機器112からの情報をネイティブな無線プロトコルに変換すると、その情報は、他のアダプタ装置120、フィールド機器112等々によって、任意の他のプロトコルに翻訳することができる。
【0054】
[0060]さらに、いくつかの実施形態では、プロビジョニングツールによって、運用者が、レガシプロトコルを使用してフィールド機器を構成することを可能にする、他のアプリケーションを提供することができる。つまり、プロビジョニングツールは、情報をアダプタ装置120に伝送することができ、それは、その情報をむき出しにして、ありのままのアプリケーション情報にし、そのありのままのアプリケーション情報をレガシフィールド機器112に伝達する。したがって、プロビジョニングツールは、レガシフィールド機器112を構成するために、フィールド機器112によって利用されるレガシプロトコルにかかわらず、アダプタ装置120を通して通信することができる。それゆえ、アダプタ装置120は、レガシフィールド機器112と通信するようにアダプタ装置をセットアップするために、さらにアダプタ装置120および関連するレガシフィールド機器112を無線ネットワークにセットアップするために、プロビジョニングツールからコマンドを受理する。
【0055】
[0061]さらに、いくつかの実施形態では、アダプタ装置120は、レガシフィールド機器112の一意のIDを、インターフェースオブジェクト436に対する属性として送ることができる。これによって、ゲートウエイ116が、フィールド機器112、さらにまたフィールド機器112のプロトコルを識別することが可能になる。ゲートウエイ116は、さらに、フィールド機器112の位置を、フィールド機器112の一意のIDおよびプロトコルタイプに基づき、ネットワーク上にマッピングすることができる。すなわち、ゲートウエイ116は、フィールド機器112のアドレスおよびフィールド機器112がHART装置であることを示すことができる。したがって、システム100上の任意の他の装置は、HART装置を探すときなど、フィールド機器112を見出すことができる。
【0056】
[0062]図4に、産業用制御および自動化システムにおけるアダプタ装置120中のプロトコルスタック400の一実施例を例示するが、様々な変更を図4に実施することができる。たとえば、上記に述べたように、ISA100.11aの使用は、例示するためだけである。また、任意の他の、または追加の層は、アダプタ装置120の様々な機能をサポートするために、アダプタ装置120中で使用することができる。
【0057】
[0063]図5に、本開示による、ユーザ装置を介してアダプタ装置120を構成しセットアップするための例示の方法500を例示する。図5に示すように、アダプタ装置120は、ステップ502でフィールド機器112に結合される。これは、インターフェース204を使用してアダプタ装置120とフィールド機器112の間に有線通信リンクを起動するステップを含むことができる。
【0058】
[0064]ステップ504で、アダプタ装置120は、ユーザ装置と通信可能に結合される。これは、たとえば、有線インターフェースを使用してプロビジョニング装置をアダプタ装置120と物理的に結合するステップを含むことができる。また、これは、無線電信機304を使用してプロビジョニング装置とアダプタ装置120の間に赤外線または他の無線通信セッションを起動するステップを含むことができる。
【0059】
[0065]アダプタ装置120は、ステップ506で構成されている。これは、たとえば、運用者が、構成モードなど、プロビジョニング装置の動作モードを選択するステップを含むことができる。この構成モードでは、プロビジョニング装置は、フィールド機器112と通信するように、アダプタ装置120を構成する。たとえば、プロビジョニング装置は、フィールド機器112にネイティブなプロトコルを使用してフィールド機器112と通信するように、アダプタ112を構成することができる。
【0060】
[0066]プロビジョニングデータは、ステップ508でアダプタ装置120に提供される。これは、たとえば、運用者が、プロビジョニングモードなど、プロビジョニング装置の動作モードを選択するステップを含むことができる。プロビジョニング装置は、プロビジョニングモードで動作しているとき、無線ネットワーク識別子および無線セキュリティ証明書など、プロビジョニングデータをアダプタ装置120に伝達する。プロビジョニング装置は、セットアップの一部分として、識別された位置をアダプタ装置120に伝達してもよく、またはそうしなくてもよい。
【0061】
[0067]ステップ510で、アダプタ装置120は、無線ネットワークから通信を受け取る。これは、無線ネットワークについて構成されたプロトコルで情報を受け取るステップを含むことができる。アダプタ装置120は、ステップ512で、フィールド機器112にネイティブなフィールド機器のプロトコルに情報を変換する。ステップ514で、アダプタ装置120は、フィールド機器112からフィールド機器のプロトコルで情報を受け取る。アダプタ装置120は、ステップ516で、情報を無線ネットワークのプロトコルに変換する。
【0062】
[0068]図5に、ユーザ装置を介してアダプタ装置120を構成しセットアップするための方法500の一実施例を例示するが、様々な変更を図5に対して実施することができる。たとえば、図5の様々なステップは、一連のステップとして示しているが、重ね合わす、並行して行う、複数の回数行う、または異なる順序で行うことができる。
【0063】
[0069]図6〜8に、本開示による、HARTコマンドセットを使用してフィールド機器112からデータを入手するための例示の技法を例示する。なお、他のフィールド機器112のプロトコルは、アダプタ装置120およびフィールド機器112によってサポートすることができる。
【0064】
[0070]図6に例示する実施例では、インターフェースオブジェクトが、HARTプロトコルのアダプタ120を使用して、フィールド装置のデータベース602にアクセスする。アダプタ120は、無線通信性能をフィールド機器112に付与するように構成されている。この実施例では、フィールド機器112は、HARTモデム606を含み、アダプタ120は、電信機304およびHARTモデム610を含む。アダプタ120は、HARTモデム606とHARTモデム610の間に確立されたHARTフィールドネットワーク612を介してフィールド機器112に結合することができる。
【0065】
[0071]図7に例示する実施例では、インターフェースオブジェクトが、プロセッサ間の通信を使用してフィールド装置のデータベース710にアクセスする。通信は、HARTベースのプロトコル、または任意の他の適切なプロトコルに基づくことができる。図7では、フィールド機器112は、アダプタ装置120によってもたらされる無線電信性能を含む。アダプタ装置120は、フィールド機器の製造の後に、またはフィールド機器112の製造と同時にインストールすることができる。ISA100.11aの通信704は、プロセッサ間の通信に基づく。さらに、HARTのインターフェースオブジェクト708とフィールド装置のデータベース710の間の通信リンクは、プロセッサ間の通信706に基づくことができる。
【0066】
[0072]図8に例示する実施例では、インターフェースオブジェクトが、HARTコマンドを使用してフィールド装置のデータベース810にアクセスする。図8では、フィールド機器112は、アダプタ装置120によってもたらされる無線電信性能を含む。ISA100.11aの通信804は、プロセッサ間の通信に基づく。しかし、HARTのインターフェースオブジェクト808は、図6の実施例に示すような物理的接続を必要とせずに、かつ図7の実施例に示すようなプロセッサ間の通信なしに、HARTベースのコマンドを介してフィールド装置のデータベース810にアクセスすることができる。
【0067】
[0073]これらの技法を使用すると、既存のHARTベースの、または他のフィールド装置は、ISA100.11aの、または他の無線装置に効率よく発展させることができる。これによって、既存の産業用施設において、かつフィールド装置が、無線性能を備えずに製造されている場合、ISA100.11aまたは他の無線スタンダードの使用が促進される。
【0068】
[0074]図6〜8に、HARTのコマンドセットを使用してフィールド装置からデータを入手するための技法の実施例を例示するが、様々な変更を図5〜7に対して実施することができる。たとえば、インターフェース120は、任意の他の適切な方法で、フィールド装置の構成/モニタリングと無線ネットワークに対するフィールド装置のセットアップの両方をサポートするために、使用することができる。
【0069】
[0075]いくつかの実施形態では、上記に述べた様々な機能は、コンピュータプログラムによって実施される、またはサポートされ、それは、コンピュータ可読プログラムコードから形成され、コンピュータ可読媒体中に実装される。語句「コンピュータ可読プログラムコード」は、ソースコード、オブジェクトコードおよび実行可能なコードを含む、任意のタイプのコンピュータコードを含む。語句「コンピュータ可読媒体」は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハード・ディスク・ドライブ、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)または任意の他のタイプのメモリなど、コンピュータがアクセスすることが可能である、任意のタイプの媒体を含む。
【0070】
[0076]この特許文書の全体にわたって使用した、いくつかの言葉および語句の定義を述べることは、都合がよいことがある。用語「結合する(couple)」およびその派生語は、2つ以上の要素が、互いに物理的に接触している状態であろうとなかろうと、それら要素の間の任意の直接的または間接的な通信を言う。用語「含む(include)」および「含む(comprise)」、さらにその派生語は、限定せずに含むことを意味する。用語「または(or)」は包含的であり、「および/または」を意味する。語句「少なくとも1つの(at least one of)」は、アイテムの列挙とともに使用するとき、1つまたは複数の列挙したアイテムの異なる組み合わせを使用することができ、列挙中の1つのアイテムだけが必要になる場合があることを意味する。たとえば、「A、BおよびCの少なくとも1つ」は、A、B、C、AとB、AとC、BとCおよびAとBとCの組み合わせのいずれをも含む。語句「と関連する(associated with)」およびその派生語は、を含む、内に含まれる、と相互に接続される、含む(contain)、内に含まれる(be contained within)、に接続される、に結合される、と連通可能である、と協力する、交互に配置される、並置される、に隣接する、に結び付けられる、有する、の性質を有する、と関係を有する、等々を意味する場合がある。
【0071】
[0077]本開示で、いくつかの実施形態および全体的に関連する方法を述べてきたが、これら実施形態および方法の変更および置換は、当業者に明らかになろう。したがって、例示の実施形態に関する上記の明細書は、本開示を定義する、または制約するものではない。また、他の変更、置き換えおよび修正は、次の請求項で定義する、本開示の趣旨および範囲を逸脱せずに可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8