特許第6043347号(P6043347)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6043347線維芽細胞増殖因子受容体4の発現のアンチセンス調節
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043347
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】線維芽細胞増殖因子受容体4の発現のアンチセンス調節
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/113 20100101AFI20161206BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/7115 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/712 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/7125 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   C12N15/00 GZNA
   A61P3/04
   A61K31/7115
   A61K31/712
   A61K31/7125
【請求項の数】7
【全頁数】163
(21)【出願番号】特願2014-516066(P2014-516066)
(86)(22)【出願日】2012年6月15日
(65)【公表番号】特表2014-521310(P2014-521310A)
(43)【公表日】2014年8月28日
(86)【国際出願番号】US2012042813
(87)【国際公開番号】WO2012174476
(87)【国際公開日】20121220
【審査請求日】2015年5月21日
(31)【優先権主張番号】61/497,921
(32)【優先日】2011年6月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595104323
【氏名又は名称】アイオーニス ファーマシューティカルズ, インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Ionis Pharmaceuticals,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100117813
【弁理士】
【氏名又は名称】深澤 憲広
(72)【発明者】
【氏名】バノット,サンジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ユー,シン−シャン
(72)【発明者】
【氏名】マッカレブ,マイケル・エル
【審査官】 宮岡 真衣
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−539950(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/109465(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/113
A61K 31/7115
A61K 31/712
A61K 31/7125
A61P 3/04
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
PubMed
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/WPIDS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
20個の連結したヌクレオシドからなる一本鎖の修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記の連結したヌクレオシドが、配列番号16に記載された核酸塩基配列を含み、そして、前記オリゴヌクレオチドが、
10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;および
5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメント;
を含み、前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し;各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み;各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり;そして、各シトシンが5−メチルシトシンである、前記化合物。
【請求項2】
一本鎖修飾型オリゴヌクレオチドからなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記アンチセンス化合物が複合体化している、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物若しくは薬学的に許容可能なその誘導体、及び、薬学的に許容可能な担体若しくは希釈剤のうちの少なくとも1つを含む組成物。
【請求項5】
請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物又は組成物を含む、医薬組成物。
【請求項6】
ヒトの代謝性疾患の治療用又は予防用の、請求項に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記代謝性疾患が肥満である、請求項に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列表
本願は電子形式の配列表と共に出願される。その配列表は、2012年6月15日に作製されたBIOL0157WOSEQ.txtという表題の、サイズが144kbであるファイルとして提供される。配列表の電子形式の情報は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
分野
動物において線維芽細胞増殖因子受容体4(FGFR4)のmRNAとタンパク質の発現を低減させる方法、化合物および組成物が本明細書において提供される。そのような方法、化合物および組成物は、例えば、代謝性疾患、特に、肥満に関連する障害の治療、予防、遅延化または改善に有用である。
【背景技術】
【0003】
肥満は長期にわたる代謝性疾患と考えられている。いくつかの重篤な続発症が肥満に関連して存在する。世界中で10億を超える人が太りすぎであり、1億人が臨床的に肥満である。肥満関連疾患の治療の医療費は増加しつつあり、米国だけで毎年1000億ドルを超えると推定されている。現行の肥満の治療法には行動変容、食餌療法、外科手術(胃形成術)、食欲刺激シグナルまたは栄養(脂肪)の吸収を阻止する医薬の投与、および熱発生または脂肪代謝を増大させる薬剤の投与が含まれる。これらの方法のいくつかは患者の決意に依存する、侵襲的である、または好ましくない副作用を有するという点で欠点を持っている。肥満を調節する機序の理解により治療上の重要な情報が提供され得る。
【0004】
肥満はしばしばインスリン抵抗性と関連しており、その後の2型糖尿病と心血管系疾患の発生のリスクファクターを共に構成する。2型糖尿病の発生のかなり前にインスリン抵抗性が生じ、そして、そのインスリン抵抗性を補償し、正常なグルコースレベルを維持するためにインスリンが過剰生産される。膵臓が正常なグルコースレベルを維持するために十分なインスリンをもはや産生することができなくなると、2型糖尿病が結果として起こる。2型糖尿病の初期段階はインスリンレベルの上昇を伴うが、その疾患が進行するにつれ、膵臓はインスリンを産生することができなくなり、結果として血中グルコースレベルが上昇することになり得る。糖尿病は心臓疾患と脳卒中の両方にとって重要なリスクファクターであり、失明と末期腎臓不全の主な原因である。
【0005】
糖尿病はインスリン産生の低下またはインスリン抵抗性または両方に起因し得るインスリン作用欠損による高血糖症を特徴とする障害である。真性糖尿病は、世界中で相当な割合の人々が罹患している多因子性障害である。それは2つの型に分けられる。I型糖尿病またはインスリン依存性真性糖尿病(IDDM)では、患者は、グルコース利用を調節するホルモンであるインスリンをほとんど、または全く産生しない。2型糖尿病または非インスリン依存性真性糖尿病(NIDDM)では、患者は、多くの場合、糖尿病ではないヒトと比較して同じ血漿中インスリンレベルを有する。しかしながら、これらの患者は、主なインスリン感受性組織、すなわち、筋肉、肝臓および脂肪組織でグルコース代謝および脂質代謝のインスリン刺激性効果に対する抵抗性を発生させており、その明白なインスリン抵抗性を克服するには血漿中インスリンレベルが不十分である。さらに、長期にわたる高血糖症に起因する糖毒性が組織依存的インスリン抵抗性を誘導し (Nawano et al., Am. J. Physiol. Endocrinol. Metab., 278, E535-543)、その疾患を悪化させる。2型糖尿病は全ての糖尿病の症例の90%超を占める。それは、神経障害、腎障害、網膜症、高トリグリセリド血症、肥満、およびメタボリックシンドロームと一般に称される他の心血管系疾患などの派生的な合併症をもたらす高血糖症を特徴とする代謝性障害である。
【0006】
メタボリックシンドロームは、心血管系疾患と糖尿病のリスクを増大させる医的障害の組合せである。一部の個体では、高血圧、高トリグリセリド、HDL減少および肥満を含む症状が共に現れる傾向がある。メタボリックシンドロームは、(代謝性)X症候群、インスリン抵抗性症候群またはリーブン症候群(Reaven’s syndrome)などの他の様々な名称で知られている。
【0007】
肥満が糖尿病の病態を悪化させることが知られており、そして、糖尿病患者の60%超が肥満であることから、糖尿病と肥満(現在では、場合によっては集合的に「糖尿肥満」と呼称される)は相関がある。ほとんどのヒト肥満がインスリン抵抗性およびレプチン抵抗性と関連している。実際、肥満は糖尿病自体よりもインスリン作用にさらに大きい影響を及ぼし得ることが示唆されている(Sindelka et al., Physiol Res., 51, 85-91)。さらに、糖尿病治療用の市販のいくつかの化合物は、この疾患の治療にとって非常に望ましくない副作用である体重増加を誘導することが知られている。したがって、糖尿病と肥満の両方を治療する効力を有する化合物なら現行の治療に著しい改善をもたらすだろう。
【0008】
線維芽細胞増殖因子受容体4(FGF受容体4、TKF;線維芽細胞増殖因子受容体関連チロシンキナーゼ;ヒドロキシアリール‐タンパク質キナーゼ;チロシルタンパク質キナーゼ;Fgfr4;FGFR‐4;FGFR4;CD334、FGFR4_HUMANおよびJTK2としても知られる)は酸性および/または塩基性線維芽細胞増殖因子に対して高親和性を有する(Armstrong et al., Genes Chromosomes Cancer, 4, 94-98)。
【0009】
FGFRは一般に身体中に広く分布することが示されているが、FGFR4は現在までいくつかの組織で見いだされているのみである。ヒトリンパ球およびマクロファージを含む、試験された様々な細胞および組織のうち、肺、およびいくつかの肺起源の腫瘍ならびに肺組織に由来しない腫瘍でFGFR4が発現することが分かった (Holtrich et al., Proc. Nat. Acad. Sci.,. 88, 10411-10415)。肝臓および脂肪組織でFGFR4が発現することも分かっている(Patel et al., JCEM, 90(2), 1226-1232)。ある癌細胞株でFGFR4が発現することも分かっている(Bange et al., Cancer Res., 62, 840-847)。
【0010】
さらに、FGFR4は全身の脂質およびグルコースの恒常性維持に役割を果たすことが示されている。正常食で飼育されたFGFR4欠損マウスは、高コレステロール血症に加えてインスリン抵抗性の量の増加を含むメタボリックシンドロームの特色を示した。ある肥満マウスモデルでは、FGFR4欠損が、メタボリックシンドロームとの相関物でもある、高脂肪食誘導性脂肪肝を軽減することが示された。FGFR4の回復、特にFGFR4欠損マウスの肝細胞での回復が血漿中脂質レベルを減少させ、そして、高脂肪食誘導脂肪肝を復活させたが、耐糖性およびインスリンへの感受性を復活させることはできなかった (Huang et al., Diabetes, 56, 2501-2510).
【0011】
FGFR4のアンチセンス阻害は、アンチセンス阻害剤がその化合物の前記タンパク質への競合的結合に依存せず、FGFR4の発現を直接低減させることによって活性を阻害するという点で、伝統的な小分子阻害剤に対して独特な利点を提供する。FGFR4アンチセンス阻害剤を教示する代表的な米国特許には米国特許出願公開第2010/0292140号が挙げられるが、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。アンチセンス技術は特定の遺伝子産物の発現を低減させるための有効な手段として現れつつあり、したがって、それはFGFR4の調節について多数の治療上、診断上および研究上の応用で独特の有用性を証明し得る。
【0012】
代謝性障害の治療にとって許容できる選択肢は現在のところ無い。それ故、そのような疾患および障害の治療用の化合物および方法を提供することが、本願の1つの目的である。本発明は、FGFR4遺伝子の発現の新規で非常に強力な阻害剤の発見に関連する。
【0013】
本願で引用される、特許、特許出願、記事、書籍および学術論文を含むが、これらに限定されないあらゆる文書、または文書の一部が、本明細書で考察される文書の一部ならびにそれらの全体についての参照により明確に本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0014】
FGFR4発現の調節のための、ならびに代謝性障害、特に、肥満関連障害および/またはその症状の治療、遅延化または改善のための方法、化合物および組成物が本明細書で提供される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
特許請求の範囲で請求されるように、前述の概要および下記の詳細な説明の両方が例示および説明のみを目的とし、本明細書の記載による限定を目的とするものではないことが理解されるものとする。本明細書において、単数形の使用は、別途特に明言されない限り、複数形を包含する。本明細書で使用される場合、「または(or)」の使用は、別途明言されない限り、「および/または(and/or)」を意味する。さらに、「含んでいる(including)」という用語ならびに「含む(includes)」および「含んだ(included)」などの他の語形の使用は非限定的である。また、「要素(element)」または「成分(component)」などの用語は、別途特に明言されない限り、1つの単位を含む複数の要素および成分ならびに1つより多い副単位を含む複数の要素および成分の両方を包含する。
【0016】
本明細書で使用されている表題部は文書の構成のみを目的としており、記載内容を限定するものと解釈されてはならない。本願で引用される、特許、特許出願、記事、書籍および学術論文を含むが、これらに限定されないあらゆる文書、または文書の一部が、本明細書で考察される文書の一部ならびにそれらの全体についての参照により明示的に本明細書に組み込まれる。
【0017】
定義
特定の定義が提供されない限り、本明細書に記載される、分析化学、合成有機化学および医化学および薬化学に関連して使用される命名法、およびそれらの方法および技術は周知であり、当技術分野において一般に使用される。化学合成および化学分析に標準的な技法を使用することができる。許される場合、本願で引用される、あらゆる特許、特許出願、特許出願公開、および他の論文発表、GENBANK受託番号、および国立生物工学情報センター(NCBI)などのデータベースから得ることができる関連の配列情報、および本開示を通して参照される他のデータを含むが、これらに限定されないあらゆる文書、または文書の一部が、本明細書で考察される文書の一部ならびにそれらの全体について、参照により本明細書に組み込まれる。
【0018】
別途指示されない限り、以下の用語は次の意味を有する。
【0019】
「2’−O−メトキシエチル」(2’−MOEおよび2’−O(CH−OCHとも)はフロシル環の2’位のO−メトキシ−エチル修飾を指す。2’−O−メトキシエチル修飾型糖は修飾型糖である。
【0020】
「2’−O−メトキシエチルヌクレオチド」は2’−O−メトキシエチル修飾型糖部分を含むヌクレオチドを意味する。
【0021】
「3’標的部位」は、特定のアンチセンス化合物の最も3’側にあるヌクレオチドに相補的である標的核酸のヌクレオチドを指す。
【0022】
「5’標的部位」は、特定のアンチセンス化合物の最も5’側にあるヌクレオチドに相補的である標的核酸のヌクレオチドを指す。
【0023】
「5‐メチルシトシン」は、5’位に結合したメチル基で修飾されたシトシンを意味する。5‐メチルシトシンは修飾型核酸塩基である。
【0024】
「約」はある値の±10%以内を意味する。例えば、「マーカーが約50%増加し得る」と述べられる場合、それは、そのマーカーが45%から55%の間の値だけ増加し得ることを暗に意味する。
【0025】
「活性薬剤」は、個体に投与されると治療上の利益をもたらす医薬組成物中の単数の物質または複数の物質を意味する。例えば、ある特定の実施形態では、FGFR4を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドが活性薬剤である。
【0026】
「活性標的領域」または「標的領域」は1つ以上の活性アンチセンス化合物が標的とする領域を意味する。「活性アンチセンス化合物」は、標的核酸レベルまたはタンパク質レベルを低減させるアンチセンス化合物を意味する。
【0027】
「脂肪形成」は前脂肪細胞からの脂肪細胞の発生を意味する。「脂質生成」は脂肪の産生または形成、脂肪変性または脂肪浸潤のどちらかを意味する。
【0028】
「脂肪組織」または「体脂肪」または「脂肪貯留組織」は脂肪細胞から構成される疎性結合組織である。二種類の脂肪組織、すなわち白色脂肪組織(WAT)および褐色脂肪組織(BAT)が存在する。
【0029】
「肥満症」または「肥満」は、肥満である状態、すなわち、除脂肪体重に比して非常に大量の体脂肪または脂肪組織がある状態を指す。体脂肪の量には身体での脂肪の分布および貯蔵脂肪組織のサイズと質量の両方に対する問題が含まれる。体脂肪分布は、皮下脂肪の測定値、腹囲対臀囲比、または超音波、コンピュータ断層法もしくは核磁気共鳴画像法などの技術によって推定することができる。疾病予防管理センターによれば、30以上のボディマス指数(BMI)を有する個体は肥満であるとみなされている。「肥満」という用語は、本明細書で使用される場合、身体での脂肪組織の過剰な蓄積の結果として身体上の必要を越えた体脂肪の増加が存在する状態を包含する。「肥満」という用語には、次の状態が含まれるが、これらに限定されない:成人発症型肥満;食餌性肥満;内在性または炎症性肥満;内分泌性肥満;家族性肥満;高インスリン性肥満;過形成性肥厚性肥満;性機能低下性肥満;甲状腺機能低下性肥満;終身性肥満;病的肥満および外因性肥満。
【0030】
「同時に投与される」は、2つの薬剤の両方の薬理学的効果が同時に患者で現れるあらゆる方法でのそれらの薬剤の共投与を指す。同時投与は、両方の薬剤が単一の医薬組成物、同一の剤形または同一の投与経路で投与されることを必要としない。両方の薬剤の効果が同時に発現することを必要としない。ある期間効果が重なっているだけでよく、同一の期間に効果が存在する必要は無い。
【0031】
「投与」は動物に薬剤を提供することを意味し、そして、医療従事者による投与および自己投与を含むがこれらに限定されない。
【0032】
「薬剤」は、動物に投与されると治療上の利益を提供し得る活性物質を意味する。「第1薬剤」は、本明細書で提供される治療用化合物を意味する。例えば、第1薬剤はFGFR4を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドであり得る。「第2薬剤」は本明細書に記載される第2治療用化合物(例えば、FGFR4を標的とする第2アンチセンスオリゴヌクレオチド)および/または非FGFR4治療用化合物を意味する。
【0033】
「改善」は、関連の疾患、障害または健康状態の少なくとも1つの指標、徴候または症状の減少を指す。指標の重症度は当業者に知られている主観的測定方法または客観的測定方法により決定され得る。
【0034】
「動物」はヒトまたは非ヒト動物を指し、非ヒト動物はマウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタおよび非ヒト霊長類を含むが、これらに限定されず、非ヒト霊長類はサルおよびチンパンジーを含むが、これらに限定されない。
【0035】
「アンチセンス活性」は、アンチセンス化合物のその標的核酸へのハイブリダイゼーションに帰すことができるあらゆる検出可能または測定可能な活性を意味する。ある特定の実施形態では、アンチセンス活性は、標的核酸またはそのような標的核酸によりコードされるタンパク質の量または発現の低下である。
【0036】
「アンチセンス化合物」は、水素結合を介して標的核酸にハイブリダイゼーションすることができるオリゴマー性化合物を意味する。
【0037】
「アンチセンス阻害」は、標的核酸に相補的であるアンチセンス化合物の存在下で、そのアンチセンス化合物が存在しないときの標的核酸レベルまたは標的タンパク質レベルと比較した、標的核酸レベルまたは標的タンパク質レベルの低下を意味する。
【0038】
「アンチセンスオリゴヌクレオチド」は、標的核酸の対応する領域または区域へのハイブリダイゼーションを可能とする核酸塩基配列を有する一本鎖オリゴヌクレオチドを意味する。
【0039】
「二環式糖」は、2個の非ジェミナル環原子の架橋により修飾されたフロシル環を意味する。二環式糖は修飾型糖である。
【0040】
「二環式核酸」または「BNA」は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのフラノース部分がフラノース環上の2個の炭素原子を連結する架橋を含み、それにより二環式系を形成しているヌクレオシドまたはヌクレオチドを指す。
【0041】
「バイオマーカー」はFGFR4阻害剤の効果を示す遺伝子またはタンパク質またはタンパク質断片を表すとされる。それは、「バイオマーカー」が検出因子として使用されることを意味する。
【0042】
「キャップ構造」または「末端キャップ部分」は、アンチセンス化合物のどちらかの末端に組み込まれている化学修飾を意味する。
【0043】
「化学的に異なる領域」は、あるアンチセンス化合物の別の領域と何らかの点で化学的に異なる同一のアンチセンス化合物のある領域を指す。例えば、2’−O−メトキシエチルヌクレオチドを有する領域は2’−O−メトキシエチル修飾が無いヌクレオチドを有する領域と化学的に異なる。
【0044】
「キメラアンチセンス化合物」は、少なくとも2つの化学的に異なる領域を有するアンチセンス化合物を意味する。
【0045】
「共投与」は2つ以上の薬剤の個体への投与を意味する。その2つ以上の薬剤は単一の医薬組成物の形状であり得るし、別々の医薬組成物の形状でもあり得る。2つ以上の薬剤のそれぞれが同一の、または異なる投与経路を介して投与され得る。共投与は並行投与または順次投与を包含する。
【0046】
「コレステロール」はあらゆる動物組織の細胞膜に見出されるステロール分子である。コレステロールは、超低密度リポタンパク質(VLDL)、中間密度リポタンパク質(IDL)、低密度リポタンパク質(LDL)および高密度リポタンパク質(HDL)を含むリポタンパク質によって動物の血漿中に輸送されなければならない。「血漿コレステロール」は血漿または血清中に存在する全てのリポタンパク質(VDL、IDL、LDL、HDL)エステル化および/または非エステル化コレステロールの総計を指す。
【0047】
「相補性」は第1核酸と第2核酸の核酸塩基間で対合する能力を意味する。
【0048】
「cEt」または「拘束エチル」は、4’炭素および2’炭素を連結する、4’−CH(CH)−O−2’という式を有する架橋を含む二環式糖部分を意味する。
【0049】
「拘束エチルヌクレオシド」(cEtヌクレオシドとも)は、4’−CH(CH)−O−2’架橋を含む二環式糖部分を含むヌクレオシドを意味する。
【0050】
「連続核酸塩基」は互いに直ぐ隣接する核酸塩基を意味する。
【0051】
「デオキシリボヌクレオチド」は、ヌクレオチドの糖部分の2’位に水素を有するヌクレオチドを意味する。デオキシリボヌクレオチドは様々な置換基のうちのいずれかにより修飾され得る。
【0052】
「真性糖尿病」または「糖尿病」は、不十分なレベルのインスリンまたはインスリン感受性の低下に起因する代謝乱調および異常高血糖(高血糖症)を特徴とする症候群である。特徴的な症状は、高血糖レベルが原因の大量の尿の産生(多尿症)、排尿の増加を補償しようとする多渇と水分摂取の増加(多飲症)、眼の光学系への高血糖の影響が原因の霞視、原因不明の体重減少および活力の欠如である。
【0053】
「糖尿病性脂質異常症」または「脂質異常症併発2型糖尿病」は、2型糖尿病、HDL‐C低下、トリグリセリド上昇および高密度小LDL粒子の増加を特徴とする健康状態を意味する。
【0054】
「希釈剤」は、薬理学的活性は無いが、薬学的に必要な、または望ましい組成物中の成分を意味する。例えば、注射組成物中の希釈剤は液体、例えば、生理食塩水であり得る。
【0055】
「脂質異常症」は、脂質および/またはリポタンパク質の過剰産生または欠乏を含む、脂質代謝および/またはリポタンパク質代謝の障害を指す。脂質異常症は、コレステロールおよびトリグリセリドなどの脂質ならびに低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールなどのリポタンパク質の増加が兆候として現れ得る。
【0056】
「投薬単位」は、医薬が提供される形状、例えば、丸剤、錠剤、または当技術分野において公知の他の投薬単位を意味する。ある特定の実施形態では、投薬単位は凍結乾燥アンチセンスオリゴヌクレオチドを含有するバイアルである。ある特定の実施形態では、投薬単位は加水して再構成したアンチセンスオリゴヌクレオチドを含有するバイアルである。
【0057】
「用量」は、単回投与で、または特定の期間に提供される医薬の特定の量を意味する。ある特定の実施形態では、1、2、またはそれ以上の単位のボーラス、錠剤または注射で用量が投与され得る。例えば、皮下投与が望ましいある特定の実施形態では、所望の用量が単回注射では容易に処理されない体積を必要とし、それ故、所望の用量を達成するために2回以上の注射が用いられ得る。ある特定の実施形態では、医薬が長時間にわたる点滴によって、または持続的に投与される。用量は1時間、1日、1週間または1か月当たりの医薬の量と述べることができる。
【0058】
「有効量」または「治療上有効量」は、活性医薬の、その薬剤を必要とする個体において所望の生理的結果を生じさせるのに十分な量を意味する。有効量は、治療される個体の健康状態および生理状態、治療される個体の分類群、組成物の剤形、個体の医学的状態の評価、および他の妥当な要因に応じて個体間でまちまちであり得る。
【0059】
「線維芽細胞増殖因子4」または「FGFR4」はFGFR4のあらゆる核酸またはタンパク質を意味する。
【0060】
「FGFR4発現」はFGFR4をコードする遺伝子から転写されるmRNAのレベル、またはそのmRNAから翻訳されたタンパク質のレベルを意味する。FGFR4発現をノーザンブロットまたはウェスタンブロットなどの当技術分野で公知の方法によって決定することができる。
【0061】
「FGFR4核酸」はFGFR4をコードするあらゆる核酸を意味する。例えば、ある特定の実施形態では、FGFR4核酸はFGFR4をコードするDNA配列、FGFR4をコードするDNA(イントロンおよびエクソンを含むゲノムDNAを包含する)から転写されるRNA配列、およびFGFR4をコードするmRNA配列を包含する。「FGFR4 mRNA」はFGFR4タンパク質をコードするmRNAを意味する。
【0062】
「完全に相補的な」または「100%相補的な」は、第1核酸の核酸塩基配列の各核酸塩基が第2核酸の第2核酸塩基配列中に相補的な核酸塩基を有することを意味する。ある特定の実施形態では、第1核酸はアンチセンス化合物であり、そして、標的核酸が第2核酸である。
【0063】
「ギャップマー」は、1つ以上のヌクレオシドを有する外部領域の間にRNase H切断を助ける複数のヌクレオシドを有する内部領域が位置し、内部領域を含むヌクレオシドが外部領域を含む単数のヌクレオシドまたは複数のヌクレオシドと化学的に異なるキメラアンチセンス化合物を意味する。その内部領域を「ギャップセグメント」と呼称することができ、そして、その外部領域を「ウイングセグメント」と呼称ことができる。
【0064】
「ギャップが拡張した」は、1個から6個までのヌクレオシドを有する5’および3’ウイングセグメントの間に、およびそれらに直ぐ隣接して位置する12個以上の連続する2’‐デオキシリボヌクレオシドのギャップセグメントを有するキメラアンチセンス化合物を意味する。
【0065】
「グルコース」はエネルギー源および炎症性中間物として細胞によって使用される単糖である。「血漿グルコース」は血漿中に存在するグルコースを指す。
【0066】
「ハイブリダイゼーション」は相補的な核酸分子のアニーリングを意味する。ある特定の実施形態では、相補的な核酸分子にはアンチセンス化合物と標的核酸が含まれる。
【0067】
「高脂質血症」または「高脂肪血症」は、血清中脂質または循環(血漿中)脂質の上昇を特徴とする健康状態である。この健康状態は異常に高濃度の脂肪を示す。循環血液中の脂質画分はコレステロール、低密度リポタンパク質、超低密度リポタンパク質およびトリグリセリドである。
【0068】
「高トリグリセリド血症」はトリグリセリドレベルの上昇を特徴とする健康状態を意味する。
【0069】
代謝性を有する動物を「特定すること」または「選択すること」は、代謝性疾患もしくは代謝性障害と診断されている対象を特定もしくは選択すること、または、メタボリックシンドローム、高血糖症、高トリグリセリド血症、高血圧、インスリン抵抗性の上昇、インスリン感受性の低下、正常値を超える体重、および/もしくは正常値を超える体脂肪、もしくはこれらのあらゆる組合せを含むが、これらに限定されない代謝性疾患の任意の症状を有する対象を特定もしくは選択することを意味する。そのような特定は、血清または循環(血漿)血糖の測定、血清または循環(血漿)トリグリセリドの測定、血圧の測定、体脂肪の測定、体重測定などのような標準的な臨床試験または臨床評価を含むが、これらに限定されない任意の方法により達成され得る。
【0070】
「直ぐ隣接する」は、直ぐ隣接する要素の間に介在性要素が存在しないことを意味する。
【0071】
「個体」または「対象」または「動物」は処置または治療に選択されたヒトまたは非ヒト動物を意味する。
【0072】
「発現または活性の阻害」は、RNAまたはタンパク質の発現または活性の低下または妨害を指し、発現または活性の完全な排除を必ずしも表さない。
【0073】
「インスリン抵抗性」は、正常量のインスリンが脂肪細胞、筋肉細胞および肝細胞から正常なインスリン応答を引き出すのに不十分である健康状態と定義される。脂肪細胞におけるインスリン抵抗性は貯蔵トリグリセリドの加水分解を引き起こし、それが血漿中の遊離脂肪酸を上昇させる。筋肉でのインスリン抵抗性はグルコース取込を低下させ、一方、肝臓でのインスリン抵抗性はグルコース貯蔵を低下させ、両方の効果が血糖を上昇させるように働く。インスリン抵抗性が原因のインスリンとグルコースの高い血漿中レベルが、多くの場合、メタボリックシンドロームと2型糖尿病を引き起こす。
【0074】
「インスリン感受性」は、個体がどれくらい効果的にグルコースを処理するかということの尺度である。高インスリン感受性を有する個体は効果的にグルコースを処理し、一方、低インスリン感受性を有する個体は効果的にグルコースを処理することがない。
【0075】
「ヌクレオシド間結合」はヌクレオシド間の化学結合を指す。
【0076】
「静脈内投与」は静脈への投与を意味する。
【0077】
「連結ヌクレオシド」は共に結合している隣接ヌクレオシドを意味する。
【0078】
「脂質低下治療」または「脂質低下薬剤」は、対象において1つ以上の脂質を低下させるために対象に提供される治療計画を意味する。ある特定の実施形態では、ApoB、総コレステロール、LDL‐C、VLDL‐C、IDL‐C、非HDL‐C、トリグリセリド、高密度小LDL粒子およびLp(a)のうちの1つ以上を対象で低下させるために、脂質低下治療が提供される。脂質低下治療の例にはスタチン類、フィブラート類およびMTP阻害剤が挙げられる。
【0079】
「主要リスクファクター」は、特定の疾患または健康状態の高いリスクに寄与する要因を指す。ある特定の実施形態では、冠動脈性心疾患の主要リスクファクターには、喫煙、高血圧、低HDL‐C、冠動脈性心疾患の家族歴、年齢、および本明細書で開示される他の要因が挙げられるが、これらに限定されない。
【0080】
「代謝性疾患」または「代謝性障害」は、代謝機能の異常または障害を特徴とする健康状態を指す。「代謝性」および「代謝」は当技術分野において周知の用語であり、そして、生物内で起こる生化学的処理の全範囲を一般に包含する。代謝性疾患または代謝性障害は肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せを包含するが、これらに限定されない。
【0081】
「メタボリックシンドローム」は、代謝起源の脂質性および非脂質性心血管系リスクファクターの集積を特徴とする健康状態を意味する。ある特定の実施形態では、メタボリックシンドロームは、次の要因のうちのいずれか3つの存在により特定される:男性では102cm、または女性では88cmを超える腹囲;少なくとも150mg/dLの血清中トリグリセリド;男性では40mg/dL未満、または女性では50mg/dL未満のHDL‐C;少なくとも130/85mmHgの血圧;および少なくとも110mg/dLの空腹時グルコース。これらの決定要素は臨床診療で容易に測定され得る (JAMA, 2001, 285: 2486-2497)。
【0082】
「ミスマッチ」または「非相補的核酸塩基」は、第1核酸の核酸塩基が第2核酸または標的核酸の対応する核酸塩基と対合することができない場合を指す。
【0083】
「混合型脂質異常症」はコレステロールの上昇とトリグリセリドの上昇を特徴とする健康状態を意味する。
【0084】
「修飾型ヌクレオシド間結合」は天然のヌクレオシド間結合(すなわち、ホスホジエステルヌクレオシド間結合)からの置換またはあらゆる変化を指す。
【0085】
「修飾型核酸塩基」はアデニン、シトシン、グアニン、チミジンまたはウラシル以外のあらゆる核酸塩基を指す。「非修飾型核酸塩基」はプリン塩基であるアデニン(A)およびグアニン(G)ならびにピリミジン塩基であるチミン(T)、シトシン(C)およびウラシル(U)を意味する。
【0086】
「修飾型ヌクレオシド」は独立して修飾型糖部分または修飾型核酸塩基を有するヌクレオシドを意味する。
【0087】
「修飾型ヌクレオチド」は独立して修飾型糖部分、修飾型ヌクレオシド間結合または修飾型核酸塩基を有するヌクレオチドを意味する。「修飾型ヌクレオシド」は独立して修飾型糖部分または修飾型核酸塩基を有するヌクレオシドを意味する。
【0088】
「修飾型オリゴヌクレオチド」は少なくとも1つの修飾型ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドを意味する。
【0089】
「修飾型糖」は天然糖からの置換または変化を指す。
【0090】
「モチーフ」はアンチセンス化合物内の化学的に異なる領域のパターンを意味する。
【0091】
「天然ヌクレオシド間結合」は3’‐5’ホスホジエステル結合を意味する。
【0092】
「天然糖部分」はDNA(2’−H)またはRNA(2’−OH)に見出される糖を意味する。
【0093】
「非アルコール性脂肪肝疾患」または「NAFLD」は、過剰なアルコール使用(例えば、20g/日を超えるアルコール消費)が原因ではない肝臓の脂肪性炎症を特徴とする健康状態を意味する。ある特定の実施形態では、NAFLDはインスリン抵抗性およびメタボリックシンドロームに関連する。NAFLDは肝細胞での単なるトリグリセリド蓄積(脂肪肝)から炎症併発性脂肪肝(脂肪性肝炎)、線維症および硬変までの範囲の疾患を包含する。
【0094】
「非アルコール性脂肪性肝炎」(NASH)はトリグリセリドの蓄積を越えたNAFLDの進行から生じる。壊死、炎症および線維症を誘導することができる「第2撃」がNASHの発生に必要とされる。その第2撃の候補は、酸化ストレスの増加を引き起こす要因、および炎症誘発性サイトカインの発現を促進する要因という大分類に分けることができる。
【0095】
「核酸」は単量体のヌクレオチドから構成される分子を指す。核酸にはリボ核酸(RNA)、デオキシリボ核酸(DNA)、一本鎖核酸、二本鎖核酸、低分子干渉リボ核酸(siRNA)、およびマイクロRNA(miRNA)が含まれる。核酸はまた一つの分子にこれらの要素の組み合わせを含むこともできる。
【0096】
「核酸塩基」は別の核酸の塩基と対合することができる複素環部分を意味する。
【0097】
「核酸塩基配列」はあらゆる糖、結合または核酸塩基修飾から独立した連続する核酸塩基の順序を意味する。
【0098】
「ヌクレオシド」は糖に結合した核酸塩基を意味する。
【0099】
「ヌクレオシド模倣物」は、例えば、モルホリノ糖模倣物、シクロヘキセニル糖模倣物、シクロヘキシル糖模倣物、テトラヒドロピラニル糖模倣物、ビシクロまたはトリシクロ糖模倣物、例えば、非フラノース糖単位を有するヌクレオシド模倣物など、糖、または糖と塩基を置換するために使用され、必ずしもオリゴマー性化合物の1つ以上の位置の結合を置換するために使用されるわけではない構造を包含する。
【0100】
「ヌクレオチド」は、ヌクレオシドの糖部分に共有結合したリン酸基を有するヌクレオシドを意味する。
【0101】
「ヌクレオチド模倣物」は、例えば、ペプチド核酸またはモルホリノ類(−N(H)−C(=O)−O−または他の非ホスホジエステル結合によって連結したモルホリノ類)など、オリゴマー性化合物の1つ以上の位置のヌクレオシドと結合を置換するために使用される構造を包含する。
【0102】
「オリゴマー性化合物」または「オリゴマー」は、2つ以上の副構造を含み、核酸分子のある領域にハイブリダイズすることができる重合体構造を指す。ある特定の実施形態では、オリゴマー性化合物はオリゴヌクレオシドである。ある特定の実施形態では、オリゴマー性化合物はオリゴヌクレオチドである。ある特定の実施形態では、オリゴマー性化合物はアンチセンス化合物である。ある特定の実施形態では、オリゴマー性化合物はアンチセンスオリゴヌクレオチドである。ある特定の実施形態では、オリゴマー性化合物はキメラオリゴヌクレオチドである。
【0103】
「オリゴヌクレオチド」は、ヌクレオシドのそれぞれが互いに独立して修飾型または非修飾型であり得る、連結したヌクレオシドからなる重合体を意味する。
【0104】
「非経口投与」は注射または点滴による投与を意味する。非経口投与には皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与、動脈内投与、腹腔内投与または頭蓋内投与、例えば、髄腔内投与もしくは脳室内投与が含まれる。投与は連続投与、または長期投与、または短期投与、または断続的投与であり得る。
【0105】
「ペプチド」は、アミド結合により少なくとも2つのアミノ酸を結合して形成された分子を意味する。ペプチドはポリペプチドおよびタンパク質を指す。
【0106】
「医薬」は、個体に投与されると治療上の利益を提供する物質を意味する。例えば、ある特定の実施形態では、FGFR4を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドは医薬である。
【0107】
「医薬組成物」は個体への投与に適切な物質の混合物を意味する。例えば、医薬組成物は1つ以上の活性薬剤および無菌水溶液を含み得る。
【0108】
「薬学的に許容可能な担体」は、オリゴヌクレオチドの構造に干渉しない媒体または希釈剤を意味する。そのような担体のある特定のものによって、医薬組成物は、例えば、対象による経口摂取用の錠剤、丸剤、糖衣剤、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁剤およびトローチ剤として製剤され得る。例えば、薬学的に許容可能な担体は無菌水溶液であり得る。
【0109】
「薬学的に許容可能な誘導体」は本明細書に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩、複合体、プロドラッグまたは異性体を包含する。
【0110】
「薬学的に許容可能な塩」はアンチセンス化合物の生理学的および薬学的に許容可能な塩、すなわち、親オリゴヌクレオチドの所望の生物活性を保持し、望ましくない毒性をそれに加えない塩を意味する。
【0111】
「ホスホロチオエート結合」は、非架橋酸素原子のうちの1つをイオウ原子で置換することによりホスホジエステル結合が修飾されているヌクレオシド間の結合を意味する。ホスホロチオエート結合は修飾型ヌクレオシド間結合である。
【0112】
「部分」は、核酸の限定した数の連続する(すなわち、連結した)核酸塩基を意味する。ある特定の実施形態では、部分は、標的核酸の限定した数の連続する核酸塩基である。ある特定の実施形態では、部分は、アンチセンス化合物の限定した数の連続する核酸塩基である。
【0113】
「予防する」は、数分から無限までの期間、疾患、障害または病気の発症または発生を遅らせること、または未然に防ぐことを指す。「予防する」は疾患、障害または病気の発生のリスクを低減することも意味する。
【0114】
「プロドラッグ」は、不活性型で調製され、内在性の酵素または他の化学物質または条件によって体内または細胞内でその活性型に変換される治療薬を意味する。
【0115】
「副作用」は、ある処置に帰することができる、所望の効果以外の生理的反応を意味する。ある特定の実施形態では、副作用には注射部位反応、肝機能検査異常、腎機能異常、肝毒性、腎毒性、中枢神経系異常、筋障害および倦怠感が含まれる。例えば、血清中のアミノトランスフェラーゼレベルの上昇は肝毒性または肝機能異常を示し得る。例えば、ビリルビンの増加は肝毒性または肝機能異常を示し得る。
【0116】
「一本鎖オリゴヌクレオチド」は、相補鎖にハイブリダイズされていないオリゴヌクレオチドを意味する。
【0117】
「特異的にハイブリダイズ可能な」は、インビボ測定および治療の場合に、所望の効果を誘導するのに十分な程度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと標的核酸の間の相補性を有しているが、特異的な結合が望ましい条件、すなわち、生理的条件では、非標的核酸に対して最小の効果を示す、または全く効果を示さないアンチセンス化合物を指す。
【0118】
「スタチン」はHMG‐CoAレダクターゼの活性を阻害する薬剤を意味する。
【0119】
「皮下投与」は皮膚のすぐ下への投与を意味する。
【0120】
「標的とする」または「標的とした」は、標的核酸に特異的にハイブリダイズし、そして、所望の効果を誘導するアンチセンス化合物の設計および選択の過程を意味する。
【0121】
「標的核酸」、「標的RNA」および「標的RNA転写物」は全てアンチセンス化合物によって標的とされ得る核酸を指す。
【0122】
「標的セグメント」は、アンチセンス化合物が標的とする標的核酸のヌクレオチド配列を意味する。「5’標的部位」は標的セグメントの最も5’側のヌクレオチドを指す。「3’標的部位」は標的セグメントの最も3’側のヌクレオチドを指す。
【0123】
「治療上有効量」は、個体に治療上の利益を提供する薬剤の量を意味する。
【0124】
「治療のための生活習慣の変更(therapeutic lifestyle change)」は、脂肪/脂肪組織質量および/またはコレステロールの低減を目的とした食事および生活習慣の変更を意味する。そのような変更は心臓疾患のリスクを低下させることができ、そして、1日の総カロリー、総脂肪、飽和脂肪、多価不飽和脂肪、一価不飽和脂肪、炭水化物、タンパク質、コレステロール、不溶性繊維の食事による摂取に対する勧告ならびに身体活動に対する勧告を包含する。
【0125】
「トリグリセリド」または「TG」は、3つの脂肪酸分子と組み合わさったグリセロールからなる脂質または中性脂肪を意味する。
【0126】
「2型糖尿病」(「2型真性糖尿病」または「真性糖尿病、2型」としても知られており、以前は「II型真性糖尿病」、「非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)」、「肥満関連糖尿病」または「成人発症性糖尿病」と呼ばれていた)は、インスリン抵抗性、相対的インスリン欠乏および高血糖症を主な特徴とする代謝性障害である。
【0127】
「治療する」は、疾患、障害または健康状態の変化または改善をもたらすために動物に医薬組成物を投与することを指す。
【0128】
「非修飾型ヌクレオチド」は天然の核酸塩基、糖部分およびヌクレオシド間結合から構成されるヌクレオチドを意味する。ある特定の実施形態では、非修飾型ヌクレオチドはRNAヌクレオチド(すなわち、β‐D‐リボヌクレオシド)またはDNAヌクレオチド(すなわち、β‐D‐デオキシリボヌクレオシド)である。
【0129】
ある特定の実施形態
ある特定の実施形態は、FGFR4発現を阻害するための方法、化合物および組成物を提供する。
【0130】
ある特定の実施形態は、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物を提供する。ある特定の実施形態では、FGFR4核酸は、GENBANK受託番号NM_002011.3(配列番号1として本明細書に組み込まれる)、GENBANK受託番号NT_023133.11から切り出したヌクレオシド21323018から21335213まで(配列番号2として本明細書に組み込まれる);およびGENBANK受託番号AB209631.1(配列番号3として本明細書に組み込まれる);およびGENBANK受託番号NM_022963.2(配列番号4として本明細書に組み込まれる)に示されるような配列のいずれかである。ある特定の実施形態では、FGFR4は、GENBANK受託番号NW_001121000.1から切り出したヌクレオシド3094000から3109000まで(配列番号5)に示されるようなアカゲザル配列を有する。ある特定の実施形態では、FGFR4は、GENBANK受託番号BC033313.1(配列番号6)に示されるようなマウス配列を有する。
【0131】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜6のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、12〜30個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0132】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、12〜30個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0133】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は12〜30個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号7〜322のいずれかの少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0134】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は12〜30個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138のいずれかの少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有することができる。
【0135】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物はISIS番号463588、463589、463690、463691、463835、463837もしくは464225である、またはISIS番号463588、463589、463690、463691、463835、463837もしくは464225を含む。
【0136】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は12〜30個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0137】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は12〜30個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0138】
ある特定の実施形態では、前記の化合物または組成物はISIS番号463588である、または、ISIS番号463588を含む。
【0139】
ある特定の実施形態では、前記の化合物または組成物はISIS番号463690である、または、ISIS番号463690を含む。
【0140】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、15〜30個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0141】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は15〜30個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号7〜322のいずれかの少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0142】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は15〜30個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138のいずれかの少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0143】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物はISIS番号463588、463589、463690、463691、463835、463837もしくは464225である、またはISIS番号463588、463589、463690、463691、463835、463837もしくは464225を含む。
【0144】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は15〜30個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0145】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は15〜30個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0146】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物はISIS番号463588である、またはISIS番号463588を含む。
【0147】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物はISIS番号463690である、または、ISIS番号463690を含む。
【0148】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、18〜21個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0149】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は18〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322のいずれかの少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0150】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は18〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138のいずれかの少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0151】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は18〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0152】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は18〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0153】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20〜35個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0154】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0155】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0156】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有することができる。
【0157】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有することができる。
【0158】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20〜30個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0159】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0160】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する
【0161】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0162】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0163】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20〜25個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0164】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜25個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0165】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜25個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0166】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜25個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0167】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜25個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0168】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20〜24個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0169】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜24個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0170】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜24個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0171】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜24個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0172】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜24個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0173】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20〜23個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0174】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜23個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0175】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜23個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0176】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜23個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0177】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜23個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0178】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20〜22個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0179】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜22個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0180】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜22個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0181】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜22個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0182】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜22個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0183】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20〜21個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0184】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0185】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0186】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0187】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0188】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20〜21個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0189】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である核酸塩基配列を有する、20個のヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0190】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号7〜322の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0191】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0192】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号16の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0193】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、そして、配列番号45の少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する。
【0194】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は前記修飾型オリゴヌクレオチドの塩を含む。
【0195】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は薬学的に許容可能な担体または希釈剤をさらに含む。
【0196】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列は、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体に対して測定すると、配列番号1〜4のいずれか1つに対して少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%相補的である。
【0197】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列は、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体に対して測定すると、配列番号7〜322のいずれか1つに対して少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の同一性を有する。
【0198】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列は、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体に対して測定すると、配列番号16、17、45、46、70、72または138のいずれか1つに対して少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の同一性を有する。
【0199】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列は、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体に対して測定すると、配列番号16に対して少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の同一性を有する。
【0200】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列は、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体に対して測定すると、配列番号45に対して少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の同一性を有する。
【0201】
ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物または修飾型オリゴヌクレオチドはFGFR4核酸のある領域を標的とする。ある特定の実施形態では、FGFR4核酸のある領域を標的とするそのような化合物またはオリゴヌクレオチドは前記の領域の等しい長さの核酸塩基部分に相補的である連続核酸塩基部分を有する。例えば、前記部分は、本明細書で列挙される領域の等しい長さの部分に相補的である少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基からなる部分であり得る。ある特定の実施形態では、そのような化合物またはオリゴヌクレオチドは配列番号1の以下のヌクレオチド領域を標的とする:160〜179、191〜210、191〜211、191〜212、191〜213、192〜211、192〜212、192〜213、193〜212、193〜213、194〜213、196〜215、196〜216、197〜216、200〜219、202〜221、202〜222、203〜222、290〜310、290〜309、290〜311、290〜312、290〜312、291〜310、291〜311、291〜312、292〜311、292〜312、293〜312、309〜328、332〜351、338〜357、338〜358、339〜358、347〜366、349〜368、357〜376、368〜387、368〜388、368〜389、368〜390、368〜391、369〜380、369〜389、369〜390、369〜391、370〜389、370〜390、370〜391、371〜390、371〜391、372〜391、388〜407、388〜408、389〜408、392〜411、404〜423、431〜450、431〜451、432〜451、443〜462、443〜463、444〜463、601〜620、624〜643、734〜753、757〜806、787〜807、788〜807、790〜809、790〜810、791〜810、970〜989、1024〜1043、1024〜1044、1024〜1045、1024〜1046、1024〜1047、1024〜1048、1024〜1105、1025〜1044、1025〜1045、1025〜1046、1025〜1047、1025〜1048、1026〜1045、1026〜1046、1026〜1047、1026〜1048、1027〜1046、1027〜1047、1027〜1048、1028〜1047、1028〜1048、1029〜1048、1031〜1050、1031〜1051、1032〜1051、1084〜1103、1084〜1105、1086〜1105、1097〜1116、1097〜1117、1097〜1122、1100〜1119、1100〜1120、1100〜1121、1100〜1122、1101〜1120、1101〜1121、1101〜1122、1102〜1121、1102〜1122、1103〜1122、1105〜1124、1105〜1125、1106〜1125、1110〜1029、1110〜1130、1111〜1130、1115〜1134、1185〜1204、1255〜1274、1290〜1309、1290〜1310、1291〜1310、1301〜1320、1417〜1436、1468〜1487、1468〜1488、1469〜1488、1559〜1578、1562〜1581、1564〜1583、1619〜1638、2325〜2344、2325〜2345、2326〜2345、2438〜2457、2812〜2831、2816〜2835、2816〜2836、2816〜2837、2816〜2838、2817〜2836、2817〜2837、2817〜2838、2818〜2837、2818〜2838、2819〜2838、2822〜2481、2822〜2842、2822〜2843、2822〜2844、2823〜2842、2823〜2843、2823〜2844、2824〜2843、2824〜2844、2825〜2844、2951〜2970、2951〜2971、2951〜2972、2951〜2973、2951〜2974、2951〜2975、2951〜3000、2952〜2971、2952〜2972、2952〜2973、2952〜2974、2952〜2975、2953〜2972、2953〜2973、2953〜2974、2953〜2975、2954〜2973、2954〜2974、2954〜2975、2955〜2974、2955〜2975、2956〜2975。
【0202】
ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物または修飾型オリゴヌクレオチドはFGFR4核酸のある領域を標的とする。ある特定の実施形態では、FGFR4核酸のある領域を標的とするそのような化合物またはオリゴヌクレオチドは前記の領域の等しい長さの核酸塩基部分に相補的である連続核酸塩基部分を有する。例えば、前記部分は、本明細書で列挙される領域の等しい長さの部分に相補的である少なくとも8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の連続する核酸塩基からなる部分であり得る。ある特定の実施形態では、そのような化合物またはオリゴヌクレオチドは配列番号2の以下のヌクレオチド領域を標的とする:3165〜3184、3196〜3215、3197〜3216、3196〜3217、3196〜3218、3197〜3216、3197〜3217、3197〜3218、3198〜3217、3198〜3218、3199〜3218、3201〜3220、3201〜3221、3202〜3221、3205〜3224、3207〜3226、3207〜3227、3208〜3227、3991〜4011、3991〜4010、3991〜4012、3991〜4013、3992〜4011、3992〜4012、3992〜4013、3993〜4012、3993〜4013、3994〜4013、4010〜4029、4033〜4052、4039〜4058、4039〜4059、4040〜4059、4048〜4067、4050〜4069、4058〜4077、4069〜4088、4069〜4089、4069〜4091、4069〜4091、4069〜4092、4070〜4091、4070〜4090、4070〜4091、4070〜4092、4071〜4090、4071〜4091、4071〜4092、4072〜4091、4072〜4092、4073〜4092、4089〜4108、4089〜4109、4090〜4109、4093〜4112、4105〜4124、4132〜4151、4132〜4152、4133〜4152、4144〜4163、4144〜4164、4145〜4164、4506〜4522、4528〜4547、4638〜4657、5268〜5290、5271〜5291、5272〜5291、5274〜5293、5274〜5294、5275〜5294、5966〜5985、6020〜6039、6020〜6040、6020〜6041、6020〜6042、6020〜6043、6020〜6044、6020〜6235、6021〜6040、6021〜6041、6021〜6042、6021〜6043、6021〜6044、6022〜6041、6022〜6042、6022〜6043、6022〜6044、6023〜6042、6023〜6043、6023〜6044、6024〜6043、6024〜6044、6025〜6044、6027〜6046、6027〜6047、6028〜6047、6214〜6235、6214〜6233、6214〜6235、6216〜6235、6227〜6246、6227〜6247、6227〜6252、6230〜6249、6230〜6250、6230〜6251、6230〜6252、6231〜6250、6231〜6251、6231〜6252、6232〜6251、6232〜6252、6233〜6252、6235〜6254、6235〜6255、6236〜6255、6241〜6260、6245〜6264、6315〜6334、6784〜6803、6974〜6993、7025〜7044、7025〜7045、7026〜7045、7059〜7081、7221〜7240、7223〜7242、7278〜7297、10866〜10885、10866〜10866、10867〜10886、11108〜11127、11482〜11501、11486〜11505、11486〜11506、11486〜11507、11486〜11508、11487〜11506、11487〜11507、11487〜11508、11488〜11507、11488〜11508、11489〜11508、11492〜11511、11492〜11512、11492〜11513、11492〜1151、11493〜11512、11493〜11513、11493〜11514、11494〜11513、11494〜11514、11495〜11514、11621〜11640、11621〜11641、11621〜11642、11621〜11643、11621〜11644、11621〜11645、11621〜11670、11622〜11641、11622〜11642、11622〜11643、11622〜11644、11622〜11645、11623〜11642、11623〜11643、11623〜11644、11623〜11645、11624〜11643、11624〜11644、11624〜11645、11625〜11644、11625〜11645、11626〜11645。
【0203】
ある特定の実施形態は、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記の連結ヌクレオシドが、配列番号1のヌクレオチド191〜210または369〜388から選択される領域内の等しい長さの核酸塩基部分に相補的である少なくとも8個の連続する核酸塩基からなる部分を含む、前記化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、配列番号1のヌクレオチド191〜210または369〜388から選択される領域内の等しい長さの部分に相補的である、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、または少なくとも20個の連続する核酸塩基からなる部分を有する。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、ヒトFGFR4をコードする核酸、例えば、配列番号1に対して90%、95%、99%または100%相補的である。
【0204】
ある特定の実施形態は、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記の連結ヌクレオシドが、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215または4070〜4089から選択される領域内の等しい長さの核酸塩基部分に相補的である少なくとも8個の連続する核酸塩基からなる部分を含む、前記化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215または4070〜4089から選択される領域内の等しい長さの部分に相補的である、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18、少なくとも19個、または少なくとも20個の連続する核酸塩基からなる部分を有する。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、ヒトFGFR4をコードする核酸、例えば、配列番号2に対して90%、95%、99%または100%相補的である。
【0205】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、788〜807、790〜809および2954〜2973から選択される領域内に60%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0206】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215、3198〜3217、4070〜4089、4071〜4090、5272〜5291、5274〜5293および11624〜11643から選択される領域内に60%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0207】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、188〜807、790〜809および2954〜2973から選択される領域内に70%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0208】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215、3198〜3217、4070〜4089、4071〜4090、5272〜5291、5274〜5293および11624〜11643から選択される領域内に70%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0209】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、188〜807、790〜809および2954〜2973から選択される領域内に80%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0210】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215、3198〜3217、4070〜4089、4071〜4090、5272〜5291、5274〜5293および11624〜11643から選択される領域内に80%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0211】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、188〜807、790〜809および2954〜2973から選択される領域内に90%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0212】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215、3198〜3217、4070〜4089、4071〜4090、5272〜5291、5274〜5293および11624〜11643から選択される領域内に90%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0213】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、188〜807、790〜809および2954〜2973から選択される領域内に95%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0214】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215、3198〜3217、4070〜4089、4071〜4090、5272〜5291、5274〜5293および11624〜11643から選択される領域内に95%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0215】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、188〜807、790〜809および2954〜2973から選択される領域内に99%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0216】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215、3198〜3217、4070〜4089、4071〜4090、5272〜5291、5274〜5293および11624〜11643から選択される領域内に99%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0217】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、188〜807、790〜809および2954〜2973から選択される領域内に100%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0218】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215、3198〜3217、4070〜4089、4071〜4090、5272〜5291、5274〜5293および11624〜11643から選択される領域内に100%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0219】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210内に60%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0220】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215から選択される領域内に60%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0221】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210内に70%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0222】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215から選択される領域内に70%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0223】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210内に80%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0224】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215から選択される領域内に80%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0225】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210内に90%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0226】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215から選択される領域内に90%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0227】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210内に95%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0228】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215から選択される領域内に95%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0229】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210内に99%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0230】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215から選択される領域内に99%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0231】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド191〜210内に100%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0232】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド3196〜3215から選択される領域内に100%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0233】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド369〜388内に60%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0234】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド4070〜4089内に60%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0235】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド369〜388内に70%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0236】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド4070〜4089内に70%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0237】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド369〜388内に80%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0238】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド4070〜4089内に80%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0239】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド369〜388内に90%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0240】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド4070〜4089内に90%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0241】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド369〜388内に95%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0242】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド4070〜4089内に95%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0243】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド369〜388内に99%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0244】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド4070〜4089内に99%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0245】
ある特定の実施形態は、配列番号1のヌクレオチド369〜388内に100%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0246】
ある特定の実施形態は、配列番号2のヌクレオチド4070〜4089内に99%相補的な20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を提供する。
【0247】
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸のある領域を標的とするそのような化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号1の領域191〜210または369〜388の等しい長さの核酸塩基部分に相補的である連続核酸塩基部分を有する。
【0248】
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸のある領域を標的とするそのような化合物またはオリゴヌクレオチドは、配列番号2の領域3196〜3215または4070〜4089の等しい長さの核酸塩基部分に相補的である連続核酸塩基部分を有する。
【0249】
ある特定の実施形態では、配列番号1の以下のヌクレオチド領域がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも65%の阻害が示される:160〜179、191〜210、191〜211、191〜212、191〜213、192〜211、192〜212、192〜213、193〜212、193〜213、194〜213、196〜215、196〜216、197〜216、200〜219、202〜221、202〜222、203〜222、290〜210、290〜309、290〜311、290〜312、290〜312、291〜310、291〜311、291〜312、292〜311、292〜312、293〜312、309〜328、332〜351、338〜357、338〜358、339〜358、347〜366、349〜368、357〜376、368〜387、368〜388、368〜389、368〜390、368〜391、369〜380、369〜389、369〜390、369〜391、370〜389、370〜390、370〜391、371〜390、371〜391、372〜391、388〜407、388〜408、389〜408、392〜411、404〜423、431〜450、431〜451、432〜451、443〜462、443〜463、444〜463、601〜620、624〜643、734〜753、767〜806、787〜807、788〜807、790〜809、790〜810、791〜810、970〜989、1024〜1043、1024〜1044、1024〜1045、1024〜1046、1024〜1047、1024〜1048、1024〜1105、1025〜1044、1025〜1045、1025〜1046、1025〜1047、1025〜1048、1026〜1045、1026〜1046、1026〜1047、1026〜1048、1027〜1046、1027〜1047、1027〜1048、1028〜1047、1028〜1048、1029〜1048、1031〜1050、1031〜1051、1032〜1051、1074〜1051、1084〜1103、1084〜1105、1086〜1105、1097〜1116、1097〜1117、1097〜1122、1100〜1119、1100〜1119、1100〜1120、1100〜1121、1100〜1122、1101〜1120、1101〜1121、1101〜1122、1102〜1121、1102〜1122、1103〜1122、1105〜1124、1105〜1125、1106〜1125、1110〜1029、1110〜1130、1111〜1130、1115〜1134、1185〜1204、1255〜1274、1290〜1309、1290〜1310、1291〜1310、1301〜1320、1417〜1436、1468〜1487、1468〜1488、1469〜1488、1559〜1578、1562〜1581、1564〜1583、1619〜1638、2325〜2344、2325〜2345、2326〜2345、2438〜2457、2812〜2831、2816〜2835、2816〜2836、2816〜2837、2816〜2838、2817〜2836、2817〜2837、2817〜2838、2818〜2837、2818〜2838、2819〜2838、2822〜2481、2822〜2842、2822〜2843、2822〜2844、2822〜2844、2823〜2842、2823〜2843、2823〜2844、2824〜2843、2824〜2844、2825〜2844、2951〜2970、2951〜2971、2951〜2972、2951〜2973、2951〜2974、2951〜2975、2951〜2975、2951〜3000、2952〜2971、2952〜2972、2952〜2973、2952〜2974、2952〜2975、2953〜2972、2953〜2973、2953〜2974、2953〜2975、2954〜2973、2954〜2974、2954〜2975、2955〜2974、2955〜2975、および2956〜2975。
【0250】
ある特定の実施形態では、配列番号2の以下のヌクレオチド領域がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも65%の阻害が示される:3165〜3184、3196〜3215、3196〜3216、3196〜3217、3196〜3218、3197〜3216、3197〜3217、3197〜3218、3198〜3217、3198〜3218、3199〜3218、3201〜3220、3201〜3221、3202〜3221、3205〜3224、3207〜3226、3207〜3227、3208〜3227、3991〜4011、3991〜4010、3991〜4012、3991〜4013、3991〜4014、3992〜4011、3992〜4012、3992〜4013、3993〜4012、3993〜4013、3994〜4013、4010〜4029、4033〜4052、4039〜4058、4039〜4059、4040〜4059、4048〜4067、4050〜4069、4058〜4077、4069〜4088、4069〜4089、4069〜4090、4069〜4091、4069〜4092、4070〜380、4070〜4090、4070〜4091、4070〜4092、4071〜4090、4071〜4091、4071〜4092、4072〜4091、4072〜4092、4073〜4092、4089〜4108、4089〜4109、4090〜4109、4093〜4112、4105〜4124、4132〜4151、4132〜4152、4133〜4152、4144〜4163、4144〜4164、4145〜4164、4506〜4522、4528〜4547、4638〜4657、5268〜5290、5271〜5291、5272〜5291、5274〜5293、5274〜5294、5275〜5294、5966〜5985、6020〜6039、6020〜6040、6020〜6041、6020〜6042、6020〜6043、6020〜6044、6020〜6045、6021〜6040、6021〜6041、6021〜6042、6021〜6043、6021〜6044、6022〜6041、6022〜6042、6022〜6043、6022〜6044、6023〜6042、6023〜6043、6023〜6047、6024〜6043、6024〜6044、6025〜6044、6027〜6046、6027〜6047、6028〜6047、6214〜6235、6214〜6233、6214〜6235、6216〜6235、6227〜6246、6227〜6247、6227〜6252、6230〜6249、6230〜6249、6230〜6250、6230〜6251、6230〜6252、6231〜6250、6231〜6251、6231〜6252、6232〜6251、6232〜6252、6233〜6252、6235〜6254、6235〜6255、6236〜6255、6230〜6260、6241〜6260、6245〜6264、6315〜6334、6784〜6803、6974〜6993、7025〜7044、7025〜7045、7026〜7045、7221〜7240、7223〜7242、7278〜7297、10866〜10885、10866〜10886、10867〜10886、11008〜11127、11482〜11501、11486〜11505、11486〜11506、11486〜11507、11486〜11508、11487〜11506、11487〜11507、11487〜11508、11488〜11507、11488〜11508、11489〜11508、11492〜11511、11492〜11512、11492〜11513、11492〜11514、11493〜11512、11493〜11513、11493〜11514、11494〜11513、11494〜11514、11495〜11514、11621〜11640、11621〜11641、11621〜11642、11621〜11643、11621〜11644、11621〜11645、11621〜11670、11622〜11641、11622〜11642、11622〜11643、11622〜11644、11622〜11645、11623〜11642、11623〜11643、11623〜11644、11623〜1645、11624〜11643、11624〜11644、11624〜11645、11625〜11644、11625〜11645、および11626〜11645。
【0251】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも65%の阻害が示される:7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、59、61、62、64、65、66、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115および116。
【0252】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも70%の阻害が示される:7、14、15、16、17、18、19、20、22、23、24、27、28、29、30、32、33、34、35、38、39、43、44、45、46、47、48、49、50、51、54、59、61、64、69、70、72、73、75、77、78、79、80、81、82、83、85、86、87、89、90、91、92、94、97、98、103、105、106、111、112、113および116。
【0253】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも75%の阻害が示される:7、14、16、17、22、24、28、29、30、32、33、34、39、43、44、45、46、47、49、50、59、61、69、70、72、73、75、77、78、79、80、83、85、89、90、91、92、105、106、111および112。
【0254】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも80%の阻害が示される:7、14、16、17、28、29、33、39、45、47、49、50、72、80、90、91および106。
【0255】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも85%の阻害が示される:7、14、16、29、45、50、80、90および91。
【0256】
ある特定の実施形態では、配列番号1または2の以下のヌクレオチド領域がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも65%の阻害が示される:908〜927、992〜1011、1138〜1157、1138〜1161、1142〜1161、1345〜1364、1386〜1405、1386〜1413、1394〜1413、1461〜1480、1461〜1482、1461〜1484、1461〜1486、1461〜1490、1463〜1482、1463〜1484、1463〜1486、1463〜1490、1465〜1484、1465〜1486、1465〜1490、1467〜1486、1467〜1490、1471〜1490、1542〜1561、1941〜1960、1941〜1962、1941〜1964、1943〜1962、1943〜1964、1945〜1964、2053〜2072、2104〜2123、2104〜2125、2104〜2127、2104〜2129、2104〜2131、2104〜2133、2104〜2135、2104〜2137、2106〜2125、2106〜2127、2106〜2129、2106〜2131、2106〜2133、2106〜2135、2106〜2137、2108〜2127、2108〜2129、2108〜2131、2108〜2133、2108〜2135、2108〜2137、2110〜2129、2110〜2131、2110〜2133、2110〜2135、2110〜2137、2112〜2131、2112〜2133、2112〜2135、2112〜2137、2114〜2133、2114〜2135、2114〜2137、2116〜2135、2116〜2137、2118〜2137、2271〜2290、2838〜2857、3122〜3141、3122〜3144、3125〜3144、3165〜3184、3325〜3344、3325〜3346、3325〜3348、3325〜3350、3325〜3352、3325〜3354、3325〜3356、3325〜3358、3325〜3360、3325〜3362、3325〜3362、3327〜3346、3327〜3346、3327〜3348、3327〜3350、3327〜3352、3327〜3354、3327〜3356、3327〜3358、3327〜3360、3327〜3362、3329〜3348、3329〜3348、3329〜3350、3329〜3352、3329〜3354、3329〜3356、3329〜3358、3329〜3360、3329〜3362、3331〜3350、3331〜3352、3331〜3354、3331〜3356、3331〜3358、3331〜3360、3331〜3362、3333〜3352、3333〜3354、3333〜3356、3333〜3358、3333〜3360、3333〜3362、3335〜3354、3335〜3356、3335〜3358、3335〜3360、3335〜3362、3337〜3356、3337〜3358、3337〜3360、3337〜3362、3339〜3358、3339〜3360、3339〜3362、3341〜3360、3341〜3362、3343〜3362、3386〜3405、3386〜3413、3386〜3417、3386〜3419、3386〜3423、3386〜3427、3386〜3434、3386〜3434、3394〜3413、3394〜3417、3394〜3423、3394〜3427、3394〜3434、3398〜3417、3398〜3419、3398〜3423、3398〜3427、3398〜3434、3400〜3419、3400〜3423、3400〜3427、3400〜3434、3404〜3423、3404〜3427、3404〜3434、3408〜3427、3408〜3434、3415〜3434、3445〜3464、3445〜3466、3445〜3468、3445〜3470、3447〜3466、3447〜3468、3447〜3470、3449〜3468、3449〜3470、3451〜3470、3499〜3518、3571〜3590、3571〜3592、3571〜3594、3571〜3596、3571〜3598、3573〜3592、3573〜3594、3573〜3596、3573〜3598、3575〜3594、3575〜3596、3575〜3598、3577〜3596、3577〜3598、3579〜3598、3772〜3791、3772〜3793、3772〜3795、3772〜3797、3772〜3801、3772〜3807、3772〜3817、3774〜3793、3774〜3795、3774〜3797、3776〜3795、3776〜3797、3778〜3797、3782〜3801、3782〜3817、3788〜3807、3788〜3817、3798〜3817、3993〜4012、4799〜4818、7684〜7703、7690〜7709、7692〜7711。
【0257】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも65%の阻害が示される:29、117、118、119、120、121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144、145、146、147、148、149、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、163、164、165、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、178、179、180、181、182、183、184、185、186、187、188、189、190、191、192、193、194、195、196、197、198、199、200、201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、217、218、219、220、221、222、223、224、225、226、227、228、229、230、231、232、233、234および235。
【0258】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも70%の阻害が示される:29、117、119、120、122、126、127、128、129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、160、161、162、163、164、165、166、167、169、170、171、174、180、183、184、185、186、187、188、189、190、193、195、198、199、200、201、202、203、206、207、208、209、210、211、213、214、215、216、217、218、219、220、221、222、223、225、226、227、228、229、231、233、234および235。
【0259】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも75%の阻害が示される:29、117、120、128、129、131、132、133、135、136、137、138、139、140、141、146、152、153、154、155、156、160、161、162、163、164、165、166、167、169、174、180、186、187、188、198、199、201、202、207、208、209、213、214、215、216、217、219、220、221、223、225、227、228、229、231、233および235。
【0260】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも80%の阻害が示される:29、117、131、132、133、135、136、137、138、140、141、152、153、154、155、156、160、162、163、164、174、186、187、188、199、201、202、207、208、213、214、215、216、217、219、220、221、223、227、229、231および233。
【0261】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも85%の阻害が示される:29、117、132、135、136、140、141、154、156、163、164、187、188、199、201、215、216、217、219、220、221、223、227、229、231および233。
【0262】
ある特定の実施形態では、配列番号1または2または3の以下のヌクレオチド領域がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも65%の阻害が示される:101〜120、101〜122、101〜124、101〜125、101〜126、101〜127、102〜126、103〜122、103〜124、103〜125、103〜126、103〜127、105〜124、105〜125、105〜127、106〜125、106〜126、106〜127、107〜126、107〜127、108〜127、1122〜1141、1165〜1184、1193〜1218、1198〜1217、1199〜1218、1323〜1342、1323〜1344、1323〜1346、1323〜1347、1323〜1352、1325〜1344、1325〜1346、1325〜1347、1327〜1346、1327〜1347、1328〜1347、1333〜1352、1333〜1354、1333〜1354、1333〜1356、1333〜1358、1333〜1360、1335〜1354、1335〜1356、1335〜1358、1335〜1360、1337〜1356、1337〜1358、1337〜1360、1339〜1358、1339〜1360、1341〜1360、1392〜1411、1392〜1417、1393〜1412、1394〜1413、1394〜1415、1394〜1417、1396〜1415、1396〜1417、1398〜1417、1413〜1432、1413〜1433、1413〜1434、1414〜1433、1414〜1434、1415〜1434、1445〜1464、1445〜1466、1445〜1468、1445〜1470、1445〜1471、1447〜1466、1447〜1468、1447〜1470、1447〜1471、1449〜1468、1449〜1470、1449〜1471、1451〜1470、1451〜1471、1452〜1471、1462〜1481、1462〜1481、1462〜1482、1462〜1483、1462〜1484、1462〜1485、1462〜1487、1463〜1482、1463〜1482、1463〜1483、1463〜1484、1463〜1485、1463〜1487、1464〜1483、1464〜1484、1464〜1485、1464〜1487、1465〜1484、1465〜1485、1465〜1487、1466〜1485、1466〜1487、1468〜1487、1501〜1521、1501〜1522、1503〜1522、1569〜1588、1569〜1589、1569〜1590、1569〜1591、1569〜1592、1569〜1593、1569〜1594、1569〜1596、1569〜1598、1570〜1589、1570〜1590、1570〜1591、1570〜1592、1570〜1593、1570〜1594、1570〜1596、1570〜1598、1571〜1590、1571〜1591、1571〜1591、1571〜1592、1571〜1592、1571〜1593、1571〜1593、1571〜1594、1571〜1594、1571〜1596、1571〜1596、1571〜1598、1571〜1598、1572〜1591、1572〜1592、1572〜1593、1572〜1594、1572〜1596、1572〜1598、1573〜1592、1573〜1593、1573〜1594、1573〜1596、1573〜1598、1574〜1593、1574〜1594、1574〜1596、1574〜1598、1575〜1594、1575〜1596、1575〜1598、1577〜1596、1577〜1598、1579〜1598、1778〜1797、1778〜1799、1778〜1805、1778〜1809、1778〜1811、1778〜1821、1780〜1799、1786〜1805、1790〜1809、1790〜1811、1790〜1821、1792〜1811、1792〜1821、1802〜1821、1944〜1963、1996〜2015、2053〜2072、2074〜2093、2418〜2437、4988〜5007、5120〜5139、5121〜5140、5121〜5146、5122〜5141、5122〜5142、5122〜5143、5122〜5144、5122〜5146、5123〜5142、5123〜5143、5123〜5144、5123〜5146、5124〜5143、5124〜5144、5124〜5144、5124〜5146、5125〜5146、5127〜5146、5150〜5169、5150〜5170、5150〜5171、5151〜5170、5151〜5171、5152〜5171、7801〜7820、7801〜7822、7803〜7822。
【0263】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2または3の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも65%の阻害が示される:29、239、240、241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、253、254、255、256、257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301、302、303、304、305、306、307、308、309、310、311、312、313、314、315、316、317、318、319、320、321および322。
【0264】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2または3の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも70%の阻害が示される:29、239、240、241、242、243、244、245、247、249、250、251、252、253、254、255、256、257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、268、269、270、271、272、274、275、276、277、278、279、280、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、294、295、296、297、298、299、300、301、304、305、306、307、308、309、310、311、312、313、314、315、317、319、320および322。
【0265】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2または3の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも75%の阻害が示される:29、239、240、241、242、243、244、245、247、250、251、252、253、254、255、256、257、258、259、260、261、262、264、266、269、271、272、274、275、276、277、278、279、283、284、286、287、288、291、298、299、300、305、306、307、308、309、310、312、313、315、317、319および320。
【0266】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2または3の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも80%の阻害が示される:29、241、242、243、244、245、247、250、253、254、255、256、259、260、261、262、264、266、271、272、274、276、278、283、284、286、287、299、300、305、306、307、308、310、312、313、317および320。
【0267】
ある特定の実施形態では、以下の配列番号で列挙される配列番号1または2または3の核酸塩基配列がアンチセンス化合物またはオリゴヌクレオチドによって標的とされると、少なくとも85%の阻害が示される:29、241、242、243、244、247、254、256、259、260、264、272、278、299、300、305、306、307、308、310、317および320。
【0268】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも65%阻害を示す:ISIS番号299005、299010、299018、299022、299024、299025、299028、299029、299030、463588、463589、463590、463592、463593、463594、463596、463598、463599、463601、463625、463627、463628、463629、463630、463636、463645、463648、463654、463655、463656、463657、463670、463672、463673、463677、463678、463679、463689、463690、463691、463692、463693、463708、463709、463712、463717、463718、463724、463733、463734、463735、463751、463763、463770、463774、463791、463805、463832、463834、463835、463836、463837、463838、463860、463861、463871、463874、463875、463876、463877、463878、463880、463882、463883、463884、463893、463894、463906、463907、463908、463909、463910、463912、463913、463918、463919、463922、463937、463938、463947、463967、463994、464002、464004、464013、464014、464015、464030、464033、464037、464038、464041、464043、464046、464048および464049。
【0269】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも70%阻害を示す:ISIS番号299005、299029、299030、463588、463589、463590、463592、463593、463596、463598、463599、463627、463628、463629、463630、463645、463648、463654、463655、463670、463672、463679、463689、463690、463691、463692、463693、463708、463709、463712、463724、463751、463763、463774、463834、463835、463837、463838、463861、463874、463875、463876、463877、463878、463880、463882、463884、463893、463894、463907、463908、463909、463910、463913、463922、463937、464002、464013、464014、464038、464041、464043および464049。
【0270】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも75%阻害を示す:ISIS番号299005、299029、463588、463589、463596、463599、463628、463629、463630、463645、463648、463654、463672、463679、463689、463690、463691、463692、463708、463709、463751、463763、463834、463835、463837、463838、463861、463874、463875、463876、463877、463882、463884、463907、463908、463909、463910、464013、464014、464038および464041。
【0271】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも80%阻害を示す:ISIS番号299005、299029、463588、463589、463628、463629、463648、463672、463690、463692、463708、463709、463837、463877、463908、463909および464014。
【0272】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも85%阻害を示す:ISIS番号299005、299029、463588、463629、463690、463709、463877、463908および463909。
【0273】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも65%阻害を示す:ISIS番号463629、299004、464138、464139、464167、464168、464170、464173、299055、464181、464203、464207、464208、464209、464210、464213、464214、464215、464216、464222、464223、464224、464225、464226、464227、464228、464238、464239、464254、464258、464266、464268、464269、464270、464278、464280、464284、464285、464286、464287、464288、464290、464291、464292、464298、464299、464300、464308、464309、464310、464311、464333、464342、464425、464428、464429、464430、464433、464449、464453、464568、464569、464575、464576、464579、464581、464582、464584、464585、464586、464587、464588、464589、464590、464591、464593、464617、464622、464623、464657、464658、464677、464682、464683、464684、464685、464686、464687、464688、464689、464692、464696、464698、464699、464701、464703、464705、464706、464707、464708、464709、464710、464711、464716、464717、464718、464719、464720、464726、464727、464728、464729、464730、464732、464734、464735、464736、464740、464800および464801。
【0274】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも70%阻害を示す:ISIS番号463629、299004、464138、464139、464168、464203、464207、464208、464209、464210、464213、464214、464215、464216、464222、464223、464224、464225、464226、464227、464228、464238、464258、464266、464268、464278、464280、464284、464285、464286、464287、464288、464290、464291、464298、464299、464300、464308、464309、464310、464311、464333、464425、464428、464429、464449、464579、464584、464585、464586、464587、464588、464589、464590、464591、464622、464657、464682、464683、464684、464685、464686、464687、464692、464696、464698、464699、464701、464703、464706、464707、464708、464709、464710、464711、464716、464717、464718、464719、464720、464727、464728、464729、464730、464732、464735、464740、464800および464801。
【0275】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも75%阻害を示す:ISIS番号463629、299004、464139、464208、464209、464213、464214、464215、464222、464223、464224、464225、464226、464227、464228、464266、464284、464285、464286、464287、464288、464298、464299、464300、464308、464309、464310、464311、464333、464425、464449、464579、464587、464588、464589、464682、464683、464685、464686、464696、464698、464699、464706、464707、464708、464709、464710、464716、464717、464718、464720、464727、464729、464730、464732、464735、464740および464801。
【0276】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも80%阻害を示す:ISIS番号463629、299004、464213、464214、464215、464222、464223、464224、464225、464227、464228、464284、464285、464286、464287、464288、464298、464300、464308、464309、464449、464587、464588、464589、464683、464685、464686、464696、464698、464706、464707、464708、464709、464710、464716、464717、464718、464720、464729、464732、464735および464740。
【0277】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも85%阻害を示す:ISIS番号463629、299004、464214、464222、464223、464227、464228、464286、464288、464308、464309、464588、464589、464683、464685、464708、464709、464710、464716、464717、464718、464720、464729、464732、464735および464740。
【0278】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2または3の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも65%阻害を示す:ISIS番号463629、479530、479532、479533、479534、479535、479536、479537、479538、479539、479540、479541、479542、479543、479544、479545、479546、479547、479548、479549、479550、479551、479552、479553、479554、479555、479556、479557、479558、479560、479561、479562、479564、479565、479566、479567、479568、479569、479570、479572、479573、479574、479576、479577、479582、479583、479584、479585、479594、479596、479597、479608、479613、479614、479622、479625、479626、479641、479682、479689、479690、479691、479692、479693、479694、479696、479697、479698、479699、479703、479704、479705、479706、479716、479721、479722、479725、479731、479732、479736、479737、479738、479739、479740および479741。
【0279】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2または3の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも70%阻害を示す:ISIS番号463629、479530、479532、479533、479534、479535、479536、479537、479539、479541、479542、479543、479544、479545、479546、479547、479548、479549、479550、479551、479552、479553、479554、479555、479556、479557、479558、479561、479562、479564、479565、479566、479568、479569、479570、479572、479573、479574、479576、479582、479583、479584、479585、479594、479596、479597、479608、479613、479614、479626、479641、479682、479689、479690、479691、479692、479693、479697、479698、479699、479703、479704、479705、479706、479716、479721、479722、479725、479731、479736、479738、479739および479741。
【0280】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2または3の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも75%阻害を示す:ISIS番号463629、479530、479532、479533、479534、479535、479536、479537、479539、479542、479543、479544、479545、479546、479547、479548、479549、479550、479551、479552、479553、479554、479556、479558、479562、479565、479566、479568、479569、479570、479572、479573、479574、479583、479584、479594、479596、479597、479614、479690、479691、479692、479698、479699、479703、479704、479705、479706、479721、479722、479731、479736、479738および479739。
【0281】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2または3の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも80%阻害を示す:ISIS番号463629、479533、479534、479535、479536、479537、479539、479542、479545、479546、479547、479548、479551、479552、479553、479554、479556、479558、479565、479566、479568、479570、479573、479583、479584、479594、479596、479691、479692、479698、479699、479703、479704、479706、479721、479722、479736および479739。
【0282】
ある特定の実施形態では、以下のアンチセンス化合物はヒトFGFR4をコードする核酸である配列番号1または2または3の領域を標的とし、そして、FGFR4 mRNAの少なくとも85%阻害を示す:ISIS番号463629、479533、479534、479535、479536、479539、479546、479548、479551、479552、479556、479566、479573、479691、479692、479698、479699、479703、479704、479706、479736および479739。
【0283】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物はISIS番号299005よりも高い治療的可能性を有する。ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物はISIS番号299005よりも高いインビボ阻害性を有する。ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物はISIS番号299005よりも高い忍容性プロファイルを有する。
【0284】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物は一本鎖修飾型オリゴヌクレオチドからなる。
【0285】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34または35個の連結したヌクレオシドからなる。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは20個の連結したヌクレオシドからなる。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは19個の連結したヌクレオシドからなる。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは18個の連結したヌクレオシドからなる。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは17個の連結したヌクレオシドからなる。ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは16個の連結したヌクレオシドからなる。
【0286】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドの少なくとも1つのヌクレオシド間結合は修飾型ヌクレオシド間結合である。ある特定の実施形態では、各ヌクレオシド間結合はホスホロチオエートヌクレオシド間結合である。
【0287】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドの少なくとも1つのヌクレオシドは修飾型核酸塩基を含む。ある特定の実施形態では、前記修飾型核酸塩基は5‐メチルシトシンである。
【0288】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。ギャップセグメントは前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、そして、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが修飾型糖を含む。
【0289】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは20個の連結したヌクレオシドからなり、前記ギャップセグメントは10個の連結したデオキシヌクレオシドからなり、前記5’ウイングセグメントは5個の連結したヌクレオシドからなり、前記3’ウイングセグメントは5個の連結したヌクレオシドからなり、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシンが5‐メチルシトシンである。
【0290】
ある特定の実施形態では、前記修飾型オリゴヌクレオチドは17個の連結したヌクレオシドからなり、前記ギャップセグメントは10個の連結したデオキシヌクレオシドからなり、前記5’ウイングセグメントは3個の連結したヌクレオシドからなり、前記3’ウイングセグメントは4個の連結したヌクレオシドからなり、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシンが5‐メチルシトシンである。
【0291】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1〜4のいずれかの等しい長さの部分に相補的である少なくとも8個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。
【0292】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号1のいずれかの等しい長さの部分に相補的である少なくとも8個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。
【0293】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号7〜322のうちの少なくとも19個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。
【0294】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号16、17、45、46、70、72または138のうちの少なくとも19個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。
【0295】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号16の少なくとも19個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。
【0296】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号45の少なくとも19個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。
【0297】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号7〜322のうちの少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。
【0298】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号16、17、45、46、70、72または138のうちの少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463588、463589、463690、463691、463835、463837または464225のうちのいずれかの化合物を含む。
【0299】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号16の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463588の化合物を含む。
【0300】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、配列番号45の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記修飾型オリゴヌクレオチドは、a)10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;b)5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;およびc)5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメントを含む。前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル修飾型糖を含み、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合であり、そして、各シトシン残基が5‐メチルシトシンである。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463690の化合物を含む。
【0301】
ある特定の実施形態は、FGFR4発現を阻害するための方法、化合物および組成物を提供する。
【0302】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む、前記動物においてFGFR4発現を低下させる方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、15〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、18〜21個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20〜35個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20〜25個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20〜24個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20〜23個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20〜22個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20〜21個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0303】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む、前記動物において代謝性疾患を予防、改善または治療する方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。代謝性疾患または障害の例には肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
【0304】
ある特定の実施形態は、動物での代謝性疾患の予防、改善または治療に使用される本明細書に記載されるような化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。代謝性疾患または障害の例には肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
【0305】
ある特定の実施形態は、動物での代謝性疾患の予防、改善または治療用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。代謝性疾患または障害の例には肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
【0306】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む、前記動物で肥満を予防、改善または治療する方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463588、463589、463690、463691、463835、463837または464225の化合物を含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463588の化合物を含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463690の化合物を含む。
【0307】
ある特定の実施形態は、動物での肥満の予防、改善または治療に使用される本明細書に記載されるような化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463588、463589、463690、463691、463835、463837または464225の化合物を含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463588の化合物を含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463690の化合物を含む。
【0308】
ある特定の実施形態は、動物での肥満の予防、改善または治療用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463588、463589、463690、463691、463835、463837または464225の化合物を含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463588の化合物を含む。ある特定の実施形態では、前記化合物または組成物はISIS番号463690の化合物を含む。
【0309】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む、前記動物で体重を減少させる方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、体重が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%減少する。
【0310】
ある特定の実施形態は、動物での体重の減少に使用される本明細書に記載されるような化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、体重が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%減少する。
【0311】
ある特定の実施形態は、動物での体重の減少用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体重の減少が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、体重が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%減少する。
【0312】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む、前記動物で脂肪組織を減少させる方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、体脂肪蓄積が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%低下する。
【0313】
ある特定の実施形態は、動物での脂肪組織の低減に使用される本明細書に記載されるような化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、体脂肪蓄積が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%低下する。
【0314】
ある特定の実施形態は、動物での脂肪組織の低減用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での体脂肪蓄積の低下が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、体脂肪蓄積が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%低下する。
【0315】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む、前記動物で脂肪酸の酸化を増加させる方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、脂肪酸の酸化の増加が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、脂肪酸の酸化が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%増加する。
【0316】
ある特定の実施形態は、動物での脂肪酸酸化の増加に使用される本明細書に記載されるような化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、脂肪酸の酸化の増加が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、脂肪酸の酸化が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%増加する。
【0317】
ある特定の実施形態は、動物での脂肪酸酸化の増加用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物での脂肪酸の酸化の増加がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、脂肪酸の酸化の増加が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、脂肪酸の酸化が少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%増加する。
【0318】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む、前記動物においてグルコースレベルを低下させる方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、グルコースレベルが少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%低下する。
【0319】
ある特定の実施形態は、動物でのグルコースレベルの低下に使用される本明細書に記載されるような化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、グルコースレベルが少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%低下する。
【0320】
ある特定の実施形態は、動物でのグルコースレベルの低下用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、12〜30個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、前記化合物は、FGFR4を標的とする、20個の連結したヌクレオシドの長さの修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が代謝性疾患を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が糖尿病を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が肥満を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がメタボリックシンドロームを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がインスリン抵抗性を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が高血糖症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下がNAFLDを予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、動物でのグルコースレベルの低下が糖尿病性脂質異常症を予防、改善または治療する。ある特定の実施形態では、グルコースレベルが少なくとも5%、10%、20%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%低下する。
【0321】
ある特定の実施形態では、FGFR4は、GENBANK受託番号:GENBANK受託番号NM_002011.3(配列番号1として本明細書に組み込まれる)、GENBANK受託番号NT_023133.11から切り出したヌクレオシド21323018から21335213まで(配列番号2として本明細書に組み込まれる);GENBANK受託番号AB209631.1(配列番号3として本明細書に組み込まれる);およびGENBANK受託番号NM_022963.2(配列番号4として本明細書に組み込まれる)のいずれかに示されるような配列を有する。ある特定の実施形態では、FGFR4は、配列番号1〜4に示されるようなヒト配列を有する。ある特定の実施形態では、FGFR4は、GENBANK受託番号NW_001121000.1から切り出したヌクレオシド3094000から3109000まで(配列番号5)に示されるようなアカゲザル配列を有する。ある特定の実施形態では、FGFR4は、GENBANK受託番号BC033313.1(配列番号6)に示されるようなマウス配列を有する。
【0322】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、それらの塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16、17、45、46、70、72もしくは138に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20〜25個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16、17、45、46、70、72もしくは138に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16、17、45、46、70、72もしくは138に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。
【0323】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、それらの塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20〜25個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。
【0324】
ある特定の実施形態では、本明細書において提供される化合物または組成物は、それらの塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20〜25個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、前記組成物は、20個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤を含む。
【0325】
ある特定の実施形態は、FGFR4が関連する疾患または健康状態を有する動物を治療する方法であって、a)前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態を有する前記動物を特定すること、およびb)12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであって、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体にわたって測定すると、配列番号1〜4のいずれかに対して少なくとも90%相補的である核酸塩基配列を有する前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物の治療上有効量を前記動物に投与することを含む前記方法を提供する。ある特定の実施形態では、動物に投与された前記の治療上有効量の化合物が前記の動物におけるFGFR4が関連する疾患もしくは健康状態またはその症状を治療または軽減する。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は肥満である。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は糖尿病である。
【0326】
ある特定の実施形態は、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであって、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体にわたって測定すると、配列番号1〜4のいずれかに対して少なくとも90%相補的である核酸塩基配列を有する前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む、FGFR4関連疾患または健康状態の治療用の化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は肥満である。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は糖尿病である。
【0327】
ある特定の実施形態は、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであって、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体にわたって測定すると、配列番号1〜4のいずれかに対して少なくとも90%相補的である核酸塩基配列を有する前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物のFGFR4関連疾患または健康状態の治療用医薬の調製における使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は肥満である。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は糖尿病である。
【0328】
ある特定の実施形態は、FGFR4が関連する疾患または健康状態を有する動物を治療する方法であって、a)前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態を有する前記動物を特定すること、およびb)20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであって、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体にわたって測定すると、配列番号1〜4のいずれかに対して少なくとも100%相補的である核酸塩基配列を有する前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物の治療上有効量を前記動物に投与することを含む前記方法を提供する。ある特定の実施形態では、動物に投与された前記の治療上有効量の化合物が前記の動物におけるFGFR4が関連する疾患もしくは健康状態またはその症状を治療または軽減する。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は肥満である。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は糖尿病である。
【0329】
ある特定の実施形態は、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであって、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体にわたって測定すると、配列番号1〜4のいずれかに対して少なくとも100%相補的である核酸塩基配列を有する前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む、FGFR4関連疾患または健康状態の治療用の化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は肥満である。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は糖尿病である。
【0330】
ある特定の実施形態は、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであって、前記修飾型オリゴヌクレオチドの全体にわたって測定すると、配列番号1〜4のいずれかに対して少なくとも100%相補的である核酸塩基配列を有する前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物のFGFR4関連疾患または健康状態の治療用医薬の調製における使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は肥満である。ある特定の実施形態では、前記のFGFR4が関連する疾患または健康状態は糖尿病である。
【0331】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患を治療、予防または改善する方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記代謝性疾患は肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せである。
【0332】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患の治療、予防または改善用の本明細書に記載される化合物を提供する。ある特定の実施形態では、前記代謝性疾患は肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せである。
【0333】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患の治療、予防または改善用の医薬の調製における本明細書に記載される化合物の使用法を提供する。ある特定の実施形態では、前記代謝性疾患は肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せである。
【0334】
ある特定の実施形態は、動物に対して本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記方法は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを動物に投与することを含む。
【0335】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用の、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを提供する。
【0336】
ある特定の実施形態は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16、17、45、46、70、72または138に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドの、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用医薬の調製における使用法を提供する。
【0337】
ある特定の実施形態は、動物に対して本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記方法は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16に列挙される核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを動物に投与することを含む。
【0338】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用の、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを提供する。
【0339】
ある特定の実施形態は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号16に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドの、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用医薬の調製における使用法を提供する。
【0340】
ある特定の実施形態は、動物に対して本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記方法は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45に列挙される核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを動物に投与することを含む。
【0341】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用の、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを提供する。
【0342】
ある特定の実施形態は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、配列番号45に列挙される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドの、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用医薬の調製における使用法を提供する。
【0343】
ある特定の実施形態は、動物に対して本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記方法は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、ISIS番号463588に列挙される核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを動物に投与することを含む。
【0344】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用の、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、ISIS番号463588の核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを提供する。
【0345】
ある特定の実施形態は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、ISIS番号463588の核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドの、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用医薬の調製における使用法を提供する。
【0346】
ある特定の実施形態は、動物に対して本明細書に記載されるような化合物を動物に投与することを含む方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記方法は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、ISIS番号463690に列挙される核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを動物に投与することを含む。
【0347】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用の、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、ISIS番号463690の核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドを提供する。
【0348】
ある特定の実施形態は、20〜35個の連結したヌクレオシドからなり、そして、ISIS番号463690の核酸塩基配列の少なくとも20個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾型オリゴヌクレオチドの、代謝性疾患、糖尿病、および/または肥満の治療用医薬の調製における使用法を提供する。
【0349】
ある特定の実施形態では、前記動物はヒトである。
【0350】
ある特定の実施形態では、前記の投与が本明細書に記載されるような代謝性疾患を予防、治療、改善し、またはその進行を遅らせる。
【0351】
ある特定の実施形態では、前記の投与が本明細書に記載されるような肥満を予防、治療、改善し、またはその進行を遅らせる。
【0352】
ある特定の実施形態では、前記の投与が本明細書に記載されるような糖尿病を予防、治療、改善し、またはその進行を遅らせる。
【0353】
ある特定の実施形態では、前記化合物は第2の薬剤と共投与される。
【0354】
ある特定の実施形態では、前記化合物と前記第2薬剤は同時投与される。
【0355】
ある特定の実施形態では、投与は非経口投与である。
【0356】
ある特定の実施形態は、動物においてFGFR4 mRNAまたはタンパク質の発現を減少させる方法であって、前記動物においてFGFR4 mRNAまたはタンパク質の発現を減少させるために本明細書に記載されるような化合物または組成物を前記動物に投与することを含む前記方法をさらに提供する。ある特定の実施形態では、前記動物はヒトである。ある特定の実施形態では、FGFR4 mRNAまたはタンパク質の発現の低下が代謝性疾患を予防、治療、改善し、またはその進行を遅らせる。ある特定の実施形態では、前記の代謝性の疾患または健康状態は糖尿病である。ある特定の実施形態では、前記の代謝性の疾患または健康状態は肥満である。
【0357】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患を有するヒトを治療する方法であって、その疾患を有するヒトを特定し、そして、治療上有効量の本明細書に記載されるような化合物または組成物をそのヒトに投与することを含む前記方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記の治療が、メタボリックシンドローム、高血糖症、高トリグリセリド血症、高血圧、グルコースレベルの上昇、インスリン抵抗性の上昇、インスリン感受性の低下、正常値を超える体重、および/または正常値を超える体脂肪、またはそれらの任意の組合せからなる群より選択される症状を軽減する。
【0358】
ある特定の実施形態は、肥満を有するヒトを治療する方法であって、その疾患を有するヒトを特定し、そして、治療上有効量の本明細書に記載されるような化合物または組成物をそのヒトに投与することを含む前記方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記の治療が、メタボリックシンドローム、高血糖症、高トリグリセリド血症、高血圧、グルコースレベルの上昇、インスリン抵抗性の上昇、インスリン感受性の低下、正常値を超える体重、および/または正常値を超える体脂肪、またはそれらの任意の組合せからなる群より選択される症状を軽減する。
【0359】
ある特定の実施形態は、糖尿病を有するヒトを治療する方法であって、その疾患を有するヒトを特定し、そして、治療上有効量の本明細書に記載されるような化合物または組成物をそのヒトに投与することを含む前記方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記の治療が、メタボリックシンドローム、高血糖症、高トリグリセリド血症、高血圧、グルコースレベルの上昇、インスリン抵抗性の上昇、インスリン感受性の低下、正常値を超える体重、および/または正常値を超える体脂肪、またはそれらの任意の組合せからなる群より選択される症状を軽減する。
【0360】
治療上有効量の本明細書に記載されるような化合物または組成物をヒトに投与し、それにより代謝性疾患を軽減または予防することを含む、代謝性疾患を軽減または予防する方法がさらに提供される。
【0361】
治療上有効量の本明細書に記載されるような化合物または組成物をヒトに投与し、それにより糖尿病を軽減または予防することを含む、肥満を軽減または予防する方法がさらに提供される。
【0362】
治療上有効量の本明細書に記載されるような化合物または組成物をヒトに投与し、それにより糖尿病を軽減または予防することを含む、糖尿病を軽減または予防する方法がさらに提供される。
【0363】
代謝性疾患の症状を改善する方法であって、20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける代謝性疾患の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0364】
肥満の症状を改善する方法であって、20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける代謝性疾患の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0365】
糖尿病の症状を改善する方法であって、20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける代謝性疾患の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0366】
メタボリックシンドロームの症状を改善する方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおけるメタボリックシンドロームの症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0367】
代謝性疾患の症状を改善する方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける代謝性疾患の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0368】
肥満の症状を改善する方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける肥満の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0369】
糖尿病の症状を改善する方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける糖尿病の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0370】
メタボリックシンドロームの症状を改善する方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおけるメタボリックシンドロームの症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0371】
代謝性疾患の症状を改善する方法であって、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける代謝性疾患の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0372】
肥満の症状を改善する方法であって、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける肥満の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0373】
糖尿病の症状を改善する方法であって、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける糖尿病の症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0374】
メタボリックシンドロームの症状を改善する方法であって、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおけるメタボリックシンドロームの症状を改善することを含む方法がさらに提供される。
【0375】
代謝性疾患に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける代謝性疾患の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0376】
肥満に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける肥満の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0377】
糖尿病に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける糖尿病の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0378】
メタボリックシンドロームに関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、20〜35個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおけるメタボリックシンドロームの症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0379】
代謝性疾患に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける代謝性疾患の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0380】
肥満に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける肥満の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0381】
糖尿病に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける糖尿病の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0382】
メタボリックシンドロームに関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおけるメタボリックシンドロームの症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0383】
代謝性疾患に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける代謝性疾患の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0384】
肥満に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける肥満の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0385】
糖尿病に関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおける糖尿病の症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0386】
メタボリックシンドロームに関係する症状の進行速度を低下させる方法であって、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドであり、配列番号1、2、3、4または5に特異的にハイブリダイズする前記修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物を、それを必要とするヒトに投与し、それによりそのヒトにおけるメタボリックシンドロームの症状の進行速度を低下させることを含む方法がさらに提供される。
【0387】
代謝性疾患の治療、予防または改善用の医薬の調製のための方法および化合物もまた提供される。
【0388】
肥満の治療、予防または改善用の医薬の調製のための方法および化合物もまた提供される。
【0389】
糖尿病の治療、予防または改善用の医薬の調製のための方法および化合物もまた提供される。
【0390】
メタボリックシンドロームの治療、予防または改善用の医薬の調製のための方法および化合物もまた提供される。
【0391】
ある特定の実施形態は、代謝性疾患の治療、改善または予防用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。
【0392】
ある特定の実施形態は、肥満の治療、改善または予防用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。
【0393】
ある特定の実施形態は、糖尿病の治療、改善または予防用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。
【0394】
ある特定の実施形態は、メタボリックシンドロームの治療、改善または予防用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。
【0395】
ある特定の実施形態は、追加の薬剤との併用療法または本明細書に記載されるような治療法による、本明細書に記載されるような代謝性疾患の治療、予防または改善に使用される、本明細書に記載されるような化合物を提供する。薬剤または治療法を共投与または同時投与することができる。
【0396】
ある特定の実施形態は、追加の薬剤との併用療法または本明細書に記載されるような治療法による、本明細書に記載されるような糖尿病の治療、予防または改善に使用される、本明細書に記載されるような化合物を提供する。薬剤または治療法を共投与または同時投与することができる。
【0397】
ある特定の実施形態は、追加の薬剤との併用療法または本明細書に記載されるような治療法による、本明細書に記載されるような代謝性疾患の治療、予防または改善用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。薬剤または治療法を共投与または同時投与することができる。
【0398】
ある特定の実施形態は、追加の薬剤との併用療法または本明細書に記載されるような治療法による、本明細書に記載されるような肥満の治療、予防または改善用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。薬剤または治療法を共投与または同時投与することができる。
【0399】
ある特定の実施形態は、追加の薬剤との併用療法または本明細書に記載されるような治療法による、本明細書に記載されるような糖尿病の治療、予防または改善用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。薬剤または治療法を共投与または同時投与することができる。
【0400】
ある特定の実施形態は、追加の薬剤との併用療法または本明細書に記載されるような治療法による、本明細書に記載されるような糖尿病の治療、予防または改善用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。薬剤または治療法を共投与または同時投与することができる。
【0401】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような追加の薬剤または治療法が後に投与される患者での本明細書に記載されるような代謝性疾患の治療、予防または改善用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。
【0402】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような追加の薬剤または治療法が後に投与される患者での本明細書に記載されるような肥満の治療、予防または改善用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。
【0403】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような追加の薬剤または治療法が後に投与される患者での本明細書に記載されるような糖尿病の治療、予防または改善用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。
【0404】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような追加の薬剤または治療法が後に投与される患者での本明細書に記載されるようなメタボリックシンドロームの治療、予防または改善用の医薬の製造における本明細書に記載されるような化合物の使用法を提供する。
【0405】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような代謝性疾患の治療、予防または改善用のキットであって、
(i)本明細書に記載されるような化合物;および、代わりに
(ii)本明細書に記載されるような追加の薬剤または治療法
を含む前記キットを提供する。
【0406】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような肥満の治療、予防または改善用のキットであって、
(i)本明細書に記載されるような化合物;および、代わりに
(ii)本明細書に記載されるような追加の薬剤または治療法
を含む前記キットを提供する。
【0407】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるような糖尿病の治療、予防または改善用のキットであって、
(i)本明細書に記載されるような化合物;および、代わりに
(ii)本明細書に記載されるような追加の薬剤または治療法
を含む前記キットを提供する。
【0408】
ある特定の実施形態は、本明細書に記載されるようなメタボリックシンドロームの治療、予防または改善用のキットであって、
(i)本明細書に記載されるような化合物;および、代わりに
(ii)本明細書に記載されるような追加の薬剤または治療法
を含む前記キットを提供する。
【0409】
本明細書に記載されるようなキットは、本明細書に記載されるような併用療法により本明細書に記載されるような代謝性疾患を治療、予防または改善するためにそのキットを使用するための使用説明書をさらに含み得る。ある特定の実施形態では、前記代謝性疾患は肥満である。ある特定の実施形態では、前記代謝性疾患は糖尿病である。
【0410】
ある特定の実施形態では、FGFR4阻害剤の抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15タンパク質レベルおよび/またはFGF19タンパク質レベルの上昇である。ある特定の実施形態では、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド誘発性抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15遺伝子および/またはFGF19遺伝子の発現レベルの上昇である。ある特定の実施形態では、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド誘発性抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15タンパク質レベルおよび/またはFGF19タンパク質レベルの上昇である。ある特定の実施形態では、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド誘発性抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15遺伝子および/またはFGF19遺伝子の発現レベルの上昇である。ある特定の実施形態では、FGF15核酸および/またはFGF19核酸は、GENBANK受託番号NM_008003.2(配列番号345として本明細書に組み込まれる)、GENBANK受託番号XM_001100825.1(配列番号346として本明細書に組み込まれる);およびGENBANK受託番号NM_005117.1(配列番号347として本明細書に組み込まれる)に示される配列のいずれかである。
【0411】
ある特定の実施形態は、回腸でのFGF15遺伝子および/または回腸でのFGF19遺伝子の発現ならびに血漿中のFGF15タンパク質レベルおよび/または血漿中のFGF19タンパク質レベルの上昇を測定することによる、動物におけるFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。
【0412】
ある特定の実施形態は、回腸でのFGF15遺伝子および/または回腸でのFGF19遺伝子の発現ならびに血漿中のFGF15タンパク質レベルおよび/または血漿中のFGF19タンパク質レベルの上昇を測定することによる、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。
【0413】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15遺伝子の発現を測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15遺伝子の発現を測定すること、(d)FGF15遺伝子の発現の上昇を検出することを含む、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0414】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19遺伝子の発現を測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19遺伝子の発現を測定すること、(d)FGF19遺伝子の発現の上昇を検出することを含む、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0415】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15タンパク質のレベルを測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15タンパク質のレベルを測定すること、(d)FGF15タンパク質レベルの上昇を検出することを含む、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0416】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19タンパク質レベルを測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19タンパク質レベルを測定すること、(d)FGF19タンパク質レベルの上昇を検出することを含む、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0417】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15遺伝子の発現を測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15遺伝子の発現を測定すること、(d)FGF15遺伝子の発現の上昇を検出することを含む、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0418】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19遺伝子の発現を測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19遺伝子の発現を測定すること、(d)FGF19遺伝子の発現の上昇を検出することを含む、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0419】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15タンパク質のレベルを測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15タンパク質のレベルを測定すること、(d)FGF15タンパク質レベルの上昇を検出することを含む、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0420】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19タンパク質レベルを測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19タンパク質レベルを測定すること、(d)FGF19タンパク質レベルの上昇を検出することを含む、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0421】
ある特定の実施形態は、肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せを含む代謝性疾患を治療する方法であって、血中または組織中に基準値レベルのFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質を有する対象に初回用量の本明細書に記載されるような化合物または組成物を投与し、そして、血中または組織中のFGF15またはFGF19のレベルがある期間、ある程度まで基準値レベルから上昇しなくなるまで、前記対象に追加用量の前記の化合物または組成物を1投薬以上投与することを含む前記方法を提供する。
【0422】
いくつかの態様では、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間基準値レベルから上昇しなくなるまで、追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を対象に1投薬以上投与する。
【0423】
ある特定の態様では、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが基準値レベルから少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%104%、105%、106%、107%、108%、109%、110%、111%、112%、113%、114%、115%、116%、117%、118%、119%、120%、121%、122%、123%、124%、125%、126%、127%、128%、129%、130%、131%、132%、133%、134%、135%、136%、137%、138%、139%、140%、141%、142%、143%、144%、145%、146%、147%、148%、149%、150%、151%、152%、153%、154%、155%、156%、157%、158%、159%、160%、161%、162%、163%、164%、165%、166%、167%、168%、169%、170%、171%、172%、173%、174%、175%、176%、177%、178%、179%、180%、181%、182%、183%、184%、185%、186%、187%、188%、189%、190%、191%、192%、193%、194%、195%、196%、197%、198%、199%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1,000%、または前述のパーセンテージのいずれかの間にある任意の値だけ上昇しなくなるまで、追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を対象に1投薬以上投与する。
【0424】
基準値レベルと比較した、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルのそのような上昇が少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間起こらなくなるまで、追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物の投与が1投薬以上続き得る。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0425】
ある特定の態様では、血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質のレベルが基準値レベルから少なくとも約1pg/mL、5pg/mL、10pg/mL、15pg/mL、20pg/mL、25pg/mL、30pg/mL、35pg/mL、40pg/mL、45pg/mL、50pg/mL、55pg/mL、60pg/mL、65pg/mL、70pg/mL、75pg/mL、80pg/mL、85pg/mL、90pg/mL、95pg/mL、100pg/mL、105pg/mL、110pg/mL、115pg/mL、120pg/mL、125pg/mL、130pg/mL、135pg/mL、140pg/mL、145pg/mL、150pg/mL、155pg/mL、160pg/mL、165pg/mL、170pg/mL、175pg/mL、180pg/mL、185pg/mL、190pg/mL、195pg/mL、200pg/mL、205pg/mL、210pg/mL、215pg/mL、220pg/mL、225pg/mL、230pg/mL、235pg/mL、240pg/mL、245pg/mL、250pg/mL、255pg/mL、260pg/mL、265pg/mL、270pg/mL、275pg/mL、280pg/mL、290pg/mL、295pg/mL、300pg/mL、350pg/mL、400pg/mL、450pg/mL、500pg/mL、550pg/mL、600pg/mL、650pg/mL、700pg/mL、750pg/mL、800pg/mL、850pg/mL、900pg/mL、950pg/mL、1,000pg/mL、2,000pg/mL、または前述の濃度のいずれかの間にある任意の値だけ上昇しなくなるまで、追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を対象に1投薬以上投与する。基準値レベルと比較した、血中または組織中のFGF15またはFGF19のタンパク質レベルのそのような上昇が少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間起こらなくなるまで、追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物の投与が1投薬以上続き得る。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0426】
前述の期間に1用量以上の本明細書に記載される化合物または組成物を投与することができることが理解される。例えば、対象は少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間のうちに1用量以上の本明細書に記載される化合物または組成物を投与されていてよい。ある特定の実施形態では、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが前述の期間に基準値レベルから少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%104%、105%、106%、107%、108%、109%、110%、111%、112%、113%、114%、115%、116%、117%、118%、119%、120%、121%、122%、123%、124%、125%、126%、127%、128%、129%、130%、131%、132%、133%、134%、135%、136%、137%、138%、139%、140%、141%、142%、143%、144%、145%、146%、147%、148%、149%、150%、151%、152%、153%、154%、155%、156%、157%、158%、159%、160%、161%、162%、163%、164%、165%、166%、167%、168%、169%、170%、171%、172%、173%、174%、175%、176%、177%、178%、179%、180%、181%、182%、183%、184%、185%、186%、187%、188%、189%、190%、191%、192%、193%、194%、195%、196%、197%、198%、199%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1,000%、または前述のパーセンテージのいずれかの間にある任意の値だけ上昇しなくなるまで、対象に追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を投与する。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0427】
様々な実施形態が、肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せを含む代謝性疾患を治療する方法であって、(a)対象の血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質の基準値レベルを得ること、(b)本明細書に記載される化合物または組成物の1用量を前記対象に投与すること、(c)本明細書に記載される化合物または組成物の投与後に血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルを得ること;および(d)血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが基線と比較してある期間、ある程度まで上昇しなくなるまで、ステップ(b)と(c)を繰り返すことを含む前記方法を対象とする。
【0428】
いくつかの態様では、ステップ(b)と(c)が、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが基線と比較して少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間上昇しなくなるまで繰り返される。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0429】
ある特定の態様では、血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質のレベルが基準値レベルから少なくとも約1pg/mL、5pg/mL、10pg/mL、15pg/mL、20pg/mL、25pg/mL、30pg/mL、35pg/mL、40pg/mL、45pg/mL、50pg/mL、55pg/mL、60pg/mL、65pg/mL、70pg/mL、75pg/mL、80pg/mL、85pg/mL、90pg/mL、95pg/mL、100pg/mL、105pg/mL、110pg/mL、115pg/mL、120pg/mL、125pg/mL、130pg/mL、135pg/mL、140pg/mL、145pg/mL、150pg/mL、155pg/mL、160pg/mL、165pg/mL、170pg/mL、175pg/mL、180pg/mL、185pg/mL、190pg/mL、195pg/mL、200pg/mL、205pg/mL、210pg/mL、215pg/mL、220pg/mL、225pg/mL、230pg/mL、235pg/mL、240pg/mL、245pg/mL、250pg/mL、255pg/mL、260pg/mL、265pg/mL、270pg/mL、275pg/mL、280pg/mL、290pg/mL、295pg/mL、300pg/mL、350pg/mL、400pg/mL、450pg/mL、500pg/mL、550pg/mL、600pg/mL、650pg/mL、700pg/mL、750pg/mL、800pg/mL、850pg/mL、900pg/mL、950pg/mL、1,000pg/mL、2,000pg/mL、または前述の濃度のいずれかの間にある任意の値だけ上昇しなくなるまで、追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を対象に1投薬以上投与する。基準値レベルと比較した、血中または組織中のFGF15またはFGF19のタンパク質レベルのそのような上昇が少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間起こらなくなるまで、追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物の投与が1投薬以上続き得る。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0430】
ある特定の実施形態では、代謝性疾患および/または肥満を治療する方法は、(a)対象の血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質の基準値レベルを得ること、(b)本明細書に記載される化合物または組成物の1用量を前記対象に投与すること、(c)本明細書に記載される化合物または組成物の投与後に血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルを得ること;および(d)血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間、基線に対して約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%104%、105%、106%、107%、108%、109%、110%、111%、112%、113%、114%、115%、116%、117%、118%、119%、120%、121%、122%、123%、124%、125%、126%、127%、128%、129%、130%、131%、132%、133%、134%、135%、136%、137%、138%、139%、140%、141%、142%、143%、144%、145%、146%、147%、148%、149%、150%、151%、152%、153%、154%、155%、156%、157%、158%、159%、160%、161%、162%、163%、164%、165%、166%、167%、168%、169%、170%、171%、172%、173%、174%、175%、176%、177%、178%、179%、180%、181%、182%、183%、184%、185%、186%、187%、188%、189%、190%、191%、192%、193%、194%、195%、196%、197%、198%、199%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1,000%、または前述のパーセンテージのいずれかの間にある任意の値だけ上昇しなくなるまで、ステップ(b)と(c)を繰り返すことを含む。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0431】
ある特定の実施形態は、肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せを含む代謝性疾患を治療する方法であって、基準値レベルの血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質を有する対象に初回用量の本明細書に記載されるような化合物または組成物を投与すること、および血中または組織中のFGF15またはFGF19のレベルが基準値レベルからある期間、ある程度まで上昇するまで前記対象により高い用量の前記の化合物または組成物をさらに1投薬以上投与することを含む前記方法を提供する。いくつかの態様では、そのような方法は、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質を基準値レベルよりも上のあるレベルに維持するために、前記対象に追加用量の前記の化合物または組成物を投与することをさらに含む。1投薬以上のより高い追加用量とは初回用量または直近に投与されたより高い追加用量に対するものであると理解される。
【0432】
いくつかの態様では、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間、基準値レベルから上昇するまで、より高い追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を対象に1投薬以上投与する。
【0433】
いくつかの態様では、1投薬以上のより高い追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物は初回用量または直近に投与されたより高い追加用量よりも少なくとも約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、2.0倍、2.1倍、2.2倍、2.3倍、2.4倍、2.5倍、2.6倍、2.7倍、2.8倍、2.9倍、3.0倍、3.1倍、3.2倍、3.3倍、3.4倍、3.5倍、3.6倍、3.7倍、3.8倍、3.9倍、4.0倍、4.1倍、4.2倍、4.3倍、4.4倍、4.5倍、4.6倍、4.7倍、4.8倍、4.9倍、5.0倍、5.1倍、5.2倍、5.3倍、5.4倍、5.5倍、5.6倍、5.7倍、5.8倍、5.9倍、6.0倍、6.1倍、6.2倍、6.3倍、6.4倍、6.5倍、6.6倍、6.7倍、6.8倍、6.9倍、7.0倍、7.1倍、7.2倍、7.3倍、7.4倍、7.5倍、7.6倍、7.7倍、7.8倍、7.9倍、8.0倍、8.1倍、8.2倍、8.3倍、8.4倍、8.5倍、8.6倍、8.7倍、8.8倍、8.9倍、9.0倍、9.1倍、9.2倍、9.3倍、9.4倍、9.5倍、9.6倍、9.7倍、9.8倍、9.9倍、または10.0倍多い量である。ある特定の態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0434】
ある特定の態様では、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%104%、105%、106%、107%、108%、109%、110%、111%、112%、113%、114%、115%、116%、117%、118%、119%、120%、121%、122%、123%、124%、125%、126%、127%、128%、129%、130%、131%、132%、133%、134%、135%、136%、137%、138%、139%、140%、141%、142%、143%、144%、145%、146%、147%、148%、149%、150%、151%、152%、153%、154%、155%、156%、157%、158%、159%、160%、161%、162%、163%、164%、165%、166%、167%、168%、169%、170%、171%、172%、173%、174%、175%、176%、177%、178%、179%、180%、181%、182%、183%、184%、185%、186%、187%、188%、189%、190%、191%、192%、193%、194%、195%、196%、197%、198%、199%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1,000%、または前述のパーセンテージのいずれかの間にある任意の値だけ基準値レベルから上昇するまで、より高い追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を対象に1投薬以上投与する。
【0435】
基準値レベルと比較した、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルのそのような上昇が少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間起こるまで、より高い追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物の投与が1投薬以上続き得る。ある特定の態様では、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質を基準値レベルよりも上のあるレベルに維持するために、追加用量の前記の化合物または組成物を前記対象に投与することができる。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0436】
ある特定の態様では、血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質のレベルが基準値レベルから少なくとも約1pg/mL、5pg/mL、10pg/mL、15pg/mL、20pg/mL、25pg/mL、30pg/mL、35pg/mL、40pg/mL、45pg/mL、50pg/mL、55pg/mL、60pg/mL、65pg/mL、70pg/mL、75pg/mL、80pg/mL、85pg/mL、90pg/mL、95pg/mL、100pg/mL、105pg/mL、110pg/mL、115pg/mL、120pg/mL、125pg/mL、130pg/mL、135pg/mL、140pg/mL、145pg/mL、150pg/mL、155pg/mL、160pg/mL、165pg/mL、170pg/mL、175pg/mL、180pg/mL、185pg/mL、190pg/mL、195pg/mL、200pg/mL、205pg/mL、210pg/mL、215pg/mL、220pg/mL、225pg/mL、230pg/mL、235pg/mL、240pg/mL、245pg/mL、250pg/mL、255pg/mL、260pg/mL、265pg/mL、270pg/mL、275pg/mL、280pg/mL、290pg/mL、295pg/mL、300pg/mL、350pg/mL、400pg/mL、450pg/mL、500pg/mL、550pg/mL、600pg/mL、650pg/mL、700pg/mL、750pg/mL、800pg/mL、850pg/mL、900pg/mL、950pg/mL、1,000pg/mL、2,000pg/mL、または前述の濃度のいずれかの間にある任意の値だけ上昇するまで、より高い追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を対象に1投薬以上投与する。基準値レベルと比較した、血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質のレベルのそのような上昇が少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間起こるまで、より高い追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物の投与が1投薬以上続き得る。ある特定の態様では、基準値レベルより上の前述の濃度のいずれかに血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質を維持するために、追加用量の前記の化合物または組成物を前記対象に投与することができる。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0437】
前述の期間により高い用量の本明細書に記載される化合物または組成物を1投薬以上投与することができることが理解される。例えば、対象は少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、13週間、14週間、15週間、16週間、17週間、18週間、19週間、20週間、21週間、22週間、23週間、24週間、25週間、26週間、27週間、28週間、29週間、30週間、31週間、32週間、33週間、34週間、35週間、36週間、37週間、38週間、39週間、40週間、41週間、42週間、43週間、44週間、45週間、46週間、47週間、48週間、49週間、または50週間の間に1用量以上の本明細書に記載される化合物または組成物を投与されていてよい。ある特定の実施形態では、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが前述の期間に少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%104%、105%、106%、107%、108%、109%、110%、111%、112%、113%、114%、115%、116%、117%、118%、119%、120%、121%、122%、123%、124%、125%、126%、127%、128%、129%、130%、131%、132%、133%、134%、135%、136%、137%、138%、139%、140%、141%、142%、143%、144%、145%、146%、147%、148%、149%、150%、151%、152%、153%、154%、155%、156%、157%、158%、159%、160%、161%、162%、163%、164%、165%、166%、167%、168%、169%、170%、171%、172%、173%、174%、175%、176%、177%、178%、179%、180%、181%、182%、183%、184%、185%、186%、187%、188%、189%、190%、191%、192%、193%、194%、195%、196%、197%、198%、199%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1,000%、または前述のパーセンテージのいずれかの間にある任意の値だけ基準値レベルから上昇するまでより高い追加用量の本明細書に記載される化合物または組成物を対象に投与する。ある特定の態様では、基準値レベルより上の前述の上昇したレベルのいずれかに血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質を維持するために、追加用量の前記の化合物または組成物を前記対象に投与することができる。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0438】
ある特定の実施形態では、肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せを含む代謝性疾患を治療する方法が、(a)対象の血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質の基準値レベルを得ること、(b)本明細書に記載される化合物または組成物の1用量を前記対象に投与すること、(c)本明細書に記載される化合物または組成物の投与後に血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルを得ること;および(d)血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが基準値レベルに対して少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%104%、105%、106%、107%、108%、109%、110%、111%、112%、113%、114%、115%、116%、117%、118%、119%、120%、121%、122%、123%、124%、125%、126%、127%、128%、129%、130%、131%、132%、133%、134%、135%、136%、137%、138%、139%、140%、141%、142%、143%、144%、145%、146%、147%、148%、149%、150%、151%、152%、153%、154%、155%、156%、157%、158%、159%、160%、161%、162%、163%、164%、165%、166%、167%、168%、169%、170%、171%、172%、173%、174%、175%、176%、177%、178%、179%、180%、181%、182%、183%、184%、185%、186%、187%、188%、189%、190%、191%、192%、193%、194%、195%、196%、197%、198%、199%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1,000%、または前述のパーセンテージのいずれかの間にある任意の値だけ上昇するまで、ステップ(b)と(c)を繰り返すことを含む。ある特定の態様では、ステップ(d)で投与される用量は、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが前述のパーセンテージのいずれかだけ上昇するまで、以前に投与された用量よりも高くてもよい。ある特定の態様では、そのような方法は、基準値レベルより上の前述の上昇したレベルのいずれかに血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質を維持するために前記対象に追加用量の前記の化合物または組成物を投与することをさらに含む。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0439】
ある特定の実施形態では、肥満、糖尿病、高血糖症、前糖尿病、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症または高トリグリセリド血症、またはそれらの組合せを含む代謝性疾患を治療する方法が、(a)対象の血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質の基準値レベルを得ること、(b)本明細書に記載される化合物または組成物の1用量を前記対象に投与すること、(c)本明細書に記載される化合物または組成物の投与後に血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質のレベルを得ること;および(d)血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質のレベルが少なくとも約1pg/mL、5pg/mL、10pg/mL、15pg/mL、20pg/mL、25pg/mL、30pg/mL、35pg/mL、40pg/mL、45pg/mL、50pg/mL、55pg/mL、60pg/mL、65pg/mL、70pg/mL、75pg/mL、80pg/mL、85pg/mL、90pg/mL、95pg/mL、100pg/mL、105pg/mL、110pg/mL、115pg/mL、120pg/mL、125pg/mL、130pg/mL、135pg/mL、140pg/mL、145pg/mL、150pg/mL、155pg/mL、160pg/mL、165pg/mL、170pg/mL、175pg/mL、180pg/mL、185pg/mL、190pg/mL、195pg/mL、200pg/mL、205pg/mL、210pg/mL、215pg/mL、220pg/mL、225pg/mL、230pg/mL、235pg/mL、240pg/mL、245pg/mL、250pg/mL、255pg/mL、260pg/mL、265pg/mL、270pg/mL、275pg/mL、280pg/mL、290pg/mL、295pg/mL、300pg/mL、350pg/mL、400pg/mL、450pg/mL、500pg/mL、550pg/mL、600pg/mL、650pg/mL、700pg/mL、750pg/mL、800pg/mL、850pg/mL、900pg/mL、950pg/mL、1,000pg/mL、2,000pg/mL、または前述の濃度のいずれかの間にある任意の値だけ上昇するまでステップ(b)と(c)を繰り返すことを含む。ある特定の態様では、ステップ(d)で投与される用量は、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルが前述のパーセンテージのいずれかだけ上昇するまで、以前に投与された用量よりも高くてもよい。ある特定の態様では、そのような方法は、基準値レベルより上の前述の上昇した濃度のいずれかに血中または組織中のFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質を維持するために前記対象に追加用量の前記の化合物または組成物を投与することをさらに含む。いくつかの態様では、本明細書に記載される化合物または組成物の各用量は約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、約100〜200mg、または前述の範囲のいずれかの間にある任意の量であり得る。
【0440】
公知のいくつかの測定法により血中または肝臓組織などの組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルを得ることができる。例えば、定量的RT‐PCRによってFGF15またはFGF19のmRNAレベルを得ることができる。例えば、これらに限定されないが、「サンドイッチ法」としても知られる酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、酵素免疫アッセイ、放射免疫アッセイ(RIA)、蛍光免疫アッセイ(FIA)、化学発光免疫アッセイ(CLIA)計数免疫アッセイ(CIA)、濾過媒体酵素免疫アッセイ(MEIA)、または蛍光結合免疫吸着アッセイ(FLISA)などの多数のよく認識された免疫結合測定法のうちのいずれかを用いることによってFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質のレベルを得ることができる。FGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質に対するいくつかの市販の抗体が、血中または組織中のFGF15またはFGF19のmRNAまたはタンパク質のレベルを得るために適切である。例えば、Abcam社またはSanta Cruz Biotechnology社からそのような市販の抗体を入手することができる。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、マススペクトロメトリーまたは表面プラズモン共鳴によってFGF15タンパク質またはFGF19タンパク質のレベルを得ることもできる。
【0441】
アンチセンス化合物
オリゴマー性化合物にはオリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオシド、オリゴヌクレオチド類似体、オリゴヌクレオチド模倣物、アンチセンス化合物、アンチセンスオリゴヌクレオチドおよびsiRNAが含まれるが、これらに限定されない。オリゴマー性化合物は標的核酸に対して「アンチセンス」であり得るが、それは、水素結合を介した標的核酸へのハイブリダイゼーションを行うことができることを意味する。
【0442】
ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は、5’‐3’方向で記述されると、それが標的とする標的核酸の標的セグメントの逆相補的配列を含む核酸塩基配列を有する。特定のそのような実施形態では、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、5’‐3’方向で記述されると、それが標的とする標的核酸の標的セグメントの逆相補的配列を含む核酸塩基配列を有する。
【0443】
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物は長さが12〜30ヌクレオチドである。すなわち、アンチセンス化合物は12個から30個までの連結した核酸塩基である。他の実施形態では、前記アンチセンス化合物は、8〜80個、10〜50個、15〜30個、18〜21個、20〜80個、20〜35個、20〜30個、20〜29個、20〜28個、20〜27個、20〜26個、20〜25個、20〜24個、20〜23個、20〜22個、20〜21個、または20個の連結した核酸塩基からなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。特定のそのような実施形態では、前記アンチセンス化合物は、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、30個、31個、32個、33個、34個、35個、36個、37個、38個、39個、40個、41個、42個、43個、44個、45個、46個、47個、48個、49個、50個、51個、52個、53個、54個、55個、56個、57個、58個、59個、60個、61個、62個、63個、64個、65個、66個、67個、68個、69個、70個、71個、72個、73個、74個、75個、76個、77個、78個、79個、もしくは80個の長さの、または上記の値のいずれか2つにより限定される範囲の連結した核酸塩基からなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む。
【0444】
ある特定の実施形態では、前記アンチセンス化合物は短縮化または切断化修飾型オリゴヌクレオチドを含む。短縮化または切断化修飾型オリゴヌクレオチドは、5’末端(5’切断)、または代わりに3’末端(3’切断)から1個のヌクレオチドを欠失させることができる。短縮化または切断化オリゴヌクレオチドは5’末端から2個のヌクレオチドを欠失させることができ、または代わりに3’末端から2個のサブユニットを欠失させることができる。あるいは、例えば、5’末端から1個のヌクレオシドが欠失し、3’末端から1個のヌクレオシドが欠失したアンチセンス化合物において、欠質したヌクレオシドは前記修飾型オリゴヌクレオチド中に散在し得る。
【0445】
延長型オリゴヌクレオチドに1個の追加のヌクレオシドが存在するとき、その追加のヌクレオシドは前記オリゴヌクレオチドの5’末端または3’末端に位置することができる。2個以上の追加のヌクレオシドが存在するとき、例えば、オリゴヌクレオチドの5’末端(5’付加)、または代わりに3’末端(3’付加)に2個のヌクレオシドが付加されているオリゴヌクレオチドでは、その付加されたヌクレオシドは互いに隣接することができる。あるいは、例えば、1個のヌクレオシドが5’末端に付加され、および1つのサブユニットが3’末端に付加されているオリゴヌクレオチドでは、その付加されたヌクレオシドをそのアンチセンス化合物中に散在させることができる。
【0446】
活性を損なうことなく、アンチセンスオリゴヌクレオチドなどのアンチセンス化合物の長さを増加もしくは減少することができ、および/または、ミスマッチ塩基を導入することができる。例えば、Woolfら (Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:7305-7309, 1992) では、卵母細胞注入モデルで標的RNAの切断を誘導する能力について13〜25核酸塩基長の一連のアンチセンスオリゴヌクレオチドが試験された。アンチセンスオリゴヌクレオチドの末端付近に8または11箇所のミスマッチ塩基を有する25核酸塩基長のアンチセンスオリゴヌクレオチドが、ミスマッチを含まないアンチセンスオリゴヌクレオチドよりも程度が低いものの標的mRNAの特異的な切断を行うことができた。同様に、1または3箇所のミスマッチを有するものを含む、13核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドを使用して標的特異的切断が達成された。
【0447】
Gautschiら (J. Natl. Cancer Inst. 93:463-471, March 2001) は、bcl‐2 mRNAに対して100%の相補性を有し、および、bcl‐xL mRNAに対して3か所のミスマッチを有するオリゴヌクレオチドがbcl‐2とbcl‐xLの両方の発現をインビトロとインビボで低下させる能力を示した。さらに、このオリゴヌクレオチドは強力な抗腫瘍活性をインビボで示した。
【0448】
MaherおよびDolnick (Nuc. Acid. Res. 16:3341-3358,1988) は、ウサギ網状赤血球アッセイでヒトDHFRの翻訳を停止させる能力について一連の14核酸塩基のタンデムアンチセンスオリゴヌクレオチド、ならびに、それぞれ、2つまたは3つのそのタンデムアンチセンスオリゴヌクレオチドの配列から構成される28核酸塩基および42核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドを試験した。28核酸塩基または42核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドよりも控えめなレベルではあったが、前記の3つの14核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドのそれぞれだけでも翻訳を阻害することができた。
【0449】
アンチセンス化合物モチーフ
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物は、強化された阻害活性、標的核酸への上昇した結合親和性、または生体内核酸分解酵素による分解に対する抵抗性などの特性を前記アンチセンス化合物に付与するための、パターンまたはモチーフとして配列されている化学的に修飾されたサブユニットを有する。
【0450】
キメラアンチセンス化合物は通常、上昇した核酸分解酵素による分解に対する抵抗性、増加した細胞内取込、上昇した標的核酸への結合親和性、および/または上昇した阻害活性を付与するように修飾された少なくとも1つの領域を含有する。キメラアンチセンス化合物の第2領域は、RNA:DNA二本鎖のRNA鎖を切断する細胞性エンドヌクレアーゼRNase Hの基質として働いても働かなくてもよい。
【0451】
ギャップマーモチーフを有するアンチセンス化合物はキメラアンチセンス化合物とみなされる。ギャップマーでは、RNase H切断を助ける複数のヌクレオチドを有する内部領域はその内部領域のヌクレオシドと化学的に異なる複数のヌクレオチドを有する外部領域の間に位置する。ギャップマーモチーフを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドの場合、ギャップセグメントは一般にエンドヌクレアーゼ切断の基質として働くが、ウイングセグメントは修飾型ヌクレオシドを含む。ある特定の実施形態では、ギャップマーの領域は、それぞれの別個の領域を含む糖部分の種類が様々である。ギャップマーの領域に差異を生じさせるために使用される糖部分の種類には、いくつかの実施形態では、β‐D‐リボヌクレオシド、β‐D‐デオキシリボヌクレオシド、2’‐修飾型ヌクレオシド(そのような2’‐修飾型ヌクレオシドは、中でも2’−MOEおよび2’−O−CHを含み得る)、および二環式糖修飾型ヌクレオシド(そのような二環式糖修飾型ヌクレオシドには拘束エチルを有するヌクレオシドが含まれ得る)が含まれ得る。ある特定の実施形態では、ウイングは、例えば、2’−MOEおよび拘束エチルを含む、いくつかの修飾型糖部分を含み得る。ある特定の実施形態では、ウイングはいくつかの修飾型および非修飾型糖部分を含み得る。ある特定の実施形態では、ウイングは2’−MOEヌクレオシド、拘束エチルヌクレオシド、および2’‐デオキシヌクレオシドの様々な組合せを含み得る。
【0452】
それぞれの別個の領域は均一な糖部分、異型体または交替性の糖部分を含み得る。ウイング‐ギャップ‐ウイングモチーフはしばしば「X−Y−Z」と記述され、それでは「X」は5’‐ウイングの長さを表し、「Y」はギャップの長さを表し、そして「Z」は3’‐ウイングの長さを表す。「X」と「Z」は均一な糖部分、異型体または交替性の糖部分を含み得る。ある特定の実施形態では、「X」と「Y」は1個以上の2’‐デオキシヌクレオシドを含み得る。「Y」は2’‐デオキシヌクレオシドを含み得る。本明細書で使用される場合、「X−Y−Z」と記述されるギャップマーは、ギャップが5’‐ウイングと3’ウイングのそれぞれに直ぐに隣接して位置するような配置を有する。したがって、5’‐ウイングとギャップの間、またはギャップと3’‐ウイングの間に介在性ヌクレオチドが存在しない。本明細書に記載されるアンチセンス化合物のいずれもギャップマーモチーフを有し得る。ある特定の実施形態では、「X」と「Z」が同一であり、他の実施形態では、それらは異なる。ある特定の実施形態では、「Y」は8ヌクレオシドと15ヌクレオシドの間である。X、YまたはZは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30またはそれ以上のヌクレオシドのいずれかであり得る。
【0453】
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物は5−10−5ギャップマーモチーフを有する。
【0454】
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物は3−10−4ギャップマーモチーフを有する。
【0455】
標的核酸、標的領域およびヌクレオチド配列
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸は、GENBANK受託番号NM_002011.3(配列番号1として本明細書に組み込まれる)、GENBANK受託番号NT_023133.11から切り出したヌクレオシド21323018から21335213まで(配列番号2として本明細書に組み込まれる);GENBANK受託番号AB209631.1(配列番号3として本明細書に組み込まれる)およびGENBANK受託番号NM_022963.2(配列番号4として本明細書に組み込まれる)に示されるような配列のいずれかである。ある特定の実施形態では、FGFR4は、GENBANK受託番号NW_001121000.1から切り出したヌクレオシド3094000から3109000まで(配列番号5)に示されるようなアカゲザル配列を有する。ある特定の実施形態では、FGFR4は、GENBANK受託番号BC033313.1(配列番号6)に示されるようなマウス配列を有する。
【0456】
本明細書に含まれる実施例中の各配列番号で示される配列は糖部分、ヌクレオシド間結合、または核酸塩基に対する任意の修飾と無関係であることが理解される。したがって、配列番号によって限定されるアンチセンス化合物は糖部分、ヌクレオシド間結合または核酸塩基に対して1つ以上の修飾を独立して含み得る。Isis番号(Isis番号)で記述されるアンチセンス化合物は核酸塩基配列とモチーフの組合せを示す。
【0457】
ある特定の実施形態では、標的領域は標的核酸の構造的に定義された領域である。例えば、標的領域は3’UTR、5’UTR、エクソン、イントロン、エクソン/イントロンジャンクション、コード領域、翻訳開始領域、翻訳終止領域、または他の限定的な核酸領域を包含し得る。NCBIなどの配列データベースから受託番号によってFGFR4の構造的に限定された領域を入手することができ、そして、そのような情報は参照により本明細書に組み込まれる。ある特定の実施形態では、標的領域は標的領域内の1つの標的セグメントの5’末端部位から標的領域内の別の標的セグメントの3’標的部位までの配列を包含することができる。
【0458】
標的化には、所望の効果が生じるように、アンチセンス化合物がハイブリダイズする少なくとも1つの標的セグメントの決定が含まれる。ある特定の実施形態では、所望の効果はmRNA標的核酸レベルの低下である。ある特定の実施形態では、所望の効果は、標的核酸によってコードされるタンパク質のレベルの低下または標的核酸が関係する表現型の変化である。
【0459】
標的領域は1つ以上の標的セグメントを含み得る。標的領域内の複数の標的セグメントが重なり合っていてよい。あるいは、それらは重なり合っていなくてよい。ある特定の実施形態では、標的領域内の標的セグメントは約300を超えないヌクレオチドによって分断されている。ある特定の実施形態では、標的領域内の標的セグメントは標的核酸上の250、200、150、100、90、80、70、60、50、40、30、20、もしくは10ヌクレオチドの、約250、200、150、100、90、80、70、60、50、40、30、20、もしくは10ヌクレオチドの、250、200、150、100、90、80、70、60、50、40、30、20、もしくは10ヌクレオチド以下の、約250、200、150、100、90、80、70、60、50、40、30、20、もしくは10ヌクレオチド以下の多数のヌクレオチドによって分断されている、または前述の値のうちのいずれか2つによって限定される範囲にあるヌクレオチドによって分断されている。ある特定の実施形態では、標的領域内の標的セグメントは標的核酸上の5ヌクレオチド以下または約5ヌクレオチド以下のヌクレオチドによって分断されている。ある特定の実施形態では、標的セグメントは連続している。本明細書に記載される5’標的部位または3’標的部位のいずれかである出発核酸を有する範囲によって定義される標的範囲が企図されている。
【0460】
5’UTR、コード領域、3’UTR、イントロン、エクソン、またはエクソン/イントロンジャンクション内に適切な標的セグメントを見つけることができる。開始コドンまたは終止コドンを含む標的セグメントも適切な標的セグメントである。適切な標的セグメントは、開始コドンまたは終止コドンなどの特定の構造的に限定された領域を特異的に排除することができる。
【0461】
適切な標的セグメントの決定には、標的核酸の配列のゲノム中の他の配列に対する比較が含まれ得る。例えば、様々な核酸の間で似ている領域を特定するためにBLASTアルゴリズムを使用することができる。この比較によって、選択された標的核酸以外の配列(すなわち、非標的配列または標的外配列)に非特異的にハイブリダイズし得るアンチセンス化合物配列の選択を防ぐことができる。
【0462】
活性標的領域内におけるアンチセンス化合物の(例えば、標的核酸レベルのパーセント減少で定義されるような)活性は様々であり得る。ある特定の実施形態では、FGFR4 mRNAレベルの低下はFGFR4発現の阻害を示す。FGFR4タンパク質レベルの低下も標的mRNAの発現の阻害を示す。さらに、表現型の変化がFGFR4発現の阻害を示す。ある特定の実施形態では、グルコースレベルの低下、脂質レベルの低下、および体重の減少がFGFR4発現の阻害を示し得る。ある特定の実施形態では、代謝性疾患に関係する症状の改善がFGFR4発現の阻害を示し得る。ある特定の実施形態では、糖尿病に関係する症状の改善がFGFR4発現の阻害を示し得る。ある特定の実施形態では、インスリン抵抗性の低下がFGFR4発現の阻害を示す。ある特定の実施形態では、糖尿病バイオマーカーの減少がFGFR4発現の阻害を示し得る。ある特定の実施形態では、FGFR4発現の低下にはFGF15遺伝子および/もしくはFGF19遺伝子の発現の上昇ならびに/またはFGF15タンパク質レベルおよび/またはFGF19タンパク質レベルの上昇が伴う。ある特定の実施形態では、FGFR4発現の低下には回腸でのFGF15遺伝子および/または回腸でのFGF19遺伝子の発現の上昇ならびに血漿中のFGF15タンパク質レベおよび/または血漿中のFGF19タンパク質レベルの上昇が伴う。したがって、ある特定の実施形態は、回腸でのFGF15遺伝子および/または回腸でのFGF19遺伝子の発現の上昇ならびに血漿中のFGF15タンパク質レベルおよび/または血漿中のFGF19タンパク質レベルの上昇を測定することによりFGFR発現の低下を測定する方法を提供する。ある特定の実施形態では、FGFR4阻害剤の抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15遺伝子および/またはFGF19遺伝子の発現レベルの上昇である。ある特定の実施形態では、FGFR4阻害剤の抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15タンパク質レベルおよび/またはFGF19タンパク質レベルの上昇である。ある特定の実施形態では、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド誘発性抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15遺伝子および/またはFGF19遺伝子の発現レベルの上昇である。ある特定の実施形態では、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド誘発性抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15タンパク質レベルおよび/またはFGF19タンパク質レベルの上昇である。ある特定の実施形態では、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド誘発性抗肥満作用についてのバイオマーカーはFGF15遺伝子および/またはFGF19遺伝子の発現レベルの上昇である。
【0463】
ある特定の実施形態は、回腸でのFGF15遺伝子および/または回腸でのFGF19遺伝子の発現ならびに血漿中のFGF15タンパク質レベルおよび/または血漿中のFGF19タンパク質レベルの上昇を測定することによる、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。
【0464】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15遺伝子の発現を測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15遺伝子の発現を測定すること、(d)FGF15遺伝子の発現の上昇を検出することを含む、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0465】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19遺伝子の発現を測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19遺伝子の発現を測定すること、(d)FGF19遺伝子の発現の上昇を検出することを含む、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0466】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15タンパク質のレベルを測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15タンパク質のレベルを測定すること、(d)FGF15タンパク質レベルの上昇を検出することを含む、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0467】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19タンパク質レベルを測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19タンパク質レベルを測定すること、(d)FGF19タンパク質レベルの上昇を検出することを含む、動物でのFGFR4阻害剤の抗肥満作用の検出方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0468】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15遺伝子の発現を測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15遺伝子の発現を測定すること、(d)FGF15遺伝子の発現の上昇を検出することを含む、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0469】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19遺伝子の発現を測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19遺伝子の発現を測定すること、(d)FGF19遺伝子の発現の上昇を検出することを含む、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0470】
ある特定の実施形態は、回腸でのFGF15遺伝子および/または回腸でのFGF19遺伝子の発現ならびに血漿中のFGF15タンパク質レベルおよび/または血漿中のFGF19タンパク質レベルの上昇を測定することによる、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。
【0471】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15タンパク質のレベルを測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15タンパク質のレベルを測定すること、(d)FGF15タンパク質レベルの上昇を検出することを含む、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0472】
ある特定の実施形態は、(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19タンパク質レベルを測定すること、(b)FGFR4阻害剤を投与すること、(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19タンパク質レベルを測定すること、(d)FGF19タンパク質レベルの上昇を検出することを含む、動物のFGFR4阻害剤に対する反応性の予測方法を提供する。ある特定の実施形態では、前記FGFR4阻害剤はFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0473】
ハイブリダイゼーション
いくつかの実施形態では、ハイブリダイゼーションが本明細書で開示されるアンチセンス化合物とFGFR4核酸の間で起こる。ハイブリダイゼーションの最も一般的な機序には核酸分子の相補的な核酸塩基の間の水素結合(例えば、ワトソン‐クリック型水素結合、フーグスティーン型水素結合または逆フーグスティーン型水素結合)が関わる。
【0474】
ハイブリダイゼーションは様々な条件下で起こり得る。ストリンジェントな条件は配列依存的であり、ハイブリダイズされる核酸分子の性質と組成によって決定される。
【0475】
配列が標的核酸に特異的にハイブリダイズすることが可能であるかどうか判定する方法は当技術分野で周知である。ある特定の実施形態では、本明細書で提供されるアンチセンス化合物はFGFR4核酸に特異的にハイブリダイズすることが可能である。
【0476】
相補性
アンチセンス化合物の十分な数の核酸塩基が標的核酸の対応する核酸塩基と水素結合することができるとき、前記のアンチセンス化合物と標的核酸は互いに相補的であり、所望の効果(例えば、FGFR4核酸などの標的核酸のアンチセンス阻害)が生じる。
【0477】
アンチセンス化合物がFGFR4核酸の1つ以上のセグメントに、介在性セグメントまたは隣接セグメントがハイブリダイゼーション事象に関わらないように、ハイブリダイズすることができる(例えば、ループ構造、ミスマッチ構造またはヘアピン構造)。
【0478】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供されるアンチセンス化合物、またはそれらの特定の部分はFGFR4核酸、その標的領域、標的セグメントまたは特定の部分に対して70%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%相補的である、または少なくとも70%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%相補的である。日常的方法を用いてアンチセンス化合物の標的核酸とのパーセント相補性を決定することができる。
【0479】
例えば、アンチセンス化合物の20核酸塩基のうちの18核酸塩基が標的領域に相補的であり、それ故、特異的にハイブリダイズするだろうアンチセンス化合物なら90パーセントの相補性を表すだろう。この例では、残りの非相補的核酸塩基はクラスターを形成していても相補的な核酸塩基がそれらの間に点在していてもよく、互いに対して、または相補的な核酸塩基に対して連続していなくてよい。したがって、標的核酸と完全に相補的な2つの領域が隣接する4個の非相補的核酸塩基を有する18核酸塩基長のアンチセンス化合物なら標的核酸と全体で77.8%の相補性を有し、したがって、本発明の範囲内に収まるだろう。当技術分野において公知のBLAST(基本的局所アラインメント検索ツール(basic local alignment search tools))プログラムとPowerBLASTプログラムを使用して標的核酸の領域を有するアンチセンス化合物のパーセント相補性を日常的に決定することができる (Altschul et al., J. Mol. Biol., 1990, 215, 403 410; Zhang and Madden, Genome Res., 1997, 7, 649 656) 。例えば、初期設定を用いる、SmithとWatermanのアルゴリズム (Adv. Appl. Math., 1981, 2, 482 489)を使用するGapプログラム(Wisconsin Sequence Analysis Package, Version 8 for Unix, Genetics Computer Group, University Research Park, Madison Wis.)によりパーセント相同性、配列同一性または相補性を決定することができる。
【0480】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供されるアンチセンス化合物またはそれらの特定の部分は標的核酸またはその特定の部分に対して完全に相補的である(すなわち、100%相補的である)。例えば、アンチセンス化合物はFGFR4核酸、または標的領域、またはその標的セグメントもしくは標的配列に対して完全に相補的であり得る。本明細書で使用される場合、「完全に相補的な」は、アンチセンス化合物の各核酸塩基が標的核酸の対応する核酸塩基と正確に塩基対合することができることを意味する。例えば、20核酸塩基のアンチセンス化合物は、そのアンチセンス化合物に対して完全に相補的である対応する20核酸塩基部分が標的核酸に存在する限り、400核酸塩基長の標的配列に対して完全に相補的である。第1核酸および/または第2核酸の特定の部分への言及において「完全に相補的な」を使用することもできる。例えば、30核酸塩基のアンチセンス化合物の20核酸塩基部分が400核酸塩基長の標的配列に対して「完全に相補的」であり得る。前記標的配列が対応する20核酸塩基部分を有し、その各核酸塩基が前記のアンチセンス化合物の20核酸塩基部分に相補的である場合、前記の30核酸塩基のオリゴヌクレオチドの前記20核酸塩基部分は前記標的配列に対して完全に相補的である。同時に、前記アンチセンス化合物の残りの10核酸塩基も前記標的配列に相補的であるかどうかによって、前記の30核酸塩基のアンチセンス化合物の全体が前記標的配列に対して完全に相補的である場合もあれば、完全には相補的ではない場合もある。
【0481】
非相補的核酸塩基の位置はアンチセンス化合物の5’末端または3’末端であり得る。あるいは、非相補的核酸塩基または複数の非相補的核酸塩基はアンチセンス化合物の内部にあり得る。2つ以上の非相補的核酸塩基が存在するとき、それらは連続していても(すなわち、連結されている)、連続していなくてもよい。1つの実施形態では、ギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドのウイングセグメントに非相補的核酸塩基が位置する。
【0482】
ある特定の実施形態では、12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20核酸塩基長の、または最大で12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20核酸塩基長のアンチセンス化合物は、FGFR4核酸などの標的核酸またはその特定の部分に対して4個を超えない、3個を超えない、2個を超えない、または1を超えない非相補的核酸塩基を含む。
【0483】
ある特定の実施形態では、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、もしくは30核酸塩基長の、または最大で12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、もしくは30核酸塩基長のアンチセンス化合物は、FGFR4核酸などの標的核酸またはその特定の部分に対して6個以下、5個以下、4個を超えない、3個を超えない、2個を超えない、または1個を超えない非相補的核酸塩基を含む。
【0484】
本明細書で提供されるアンチセンス化合物は、標的核酸のある部分に相補的であるものも包含する。本明細書で使用される場合、「部分」は、標的核酸の領域またはセグメント内にある限定された数の連続する(すなわち、連結した)核酸塩基を指す。「部分」はアンチセンス化合物の限定された数の連続する核酸塩基も指すことができる。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも8核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも12核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも13核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも14核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも15核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも16核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも17核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも18核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも19核酸塩基からなる部分に相補的である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は標的セグメントの少なくとも20核酸塩基からなる部分に相補的である。標的セグメントの少なくとも9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、もしくはそれ以上の核酸塩基からなる部分、またはこれらの値のうちのいずれか2つによって限定される範囲の核酸塩基からなる部分に相補的であるアンチセンス化合物も企図されている。
【0485】
同一性
本明細書で提供されるアンチセンス化合物は、特定のヌクレオチド配列、配列番号、または特定のIsis番号で表される化合物、またはそれらの部分に対する限定されたパーセント同一性を有することもできる。本明細書で使用される場合、アンチセンス化合物は、それが同一の核酸塩基対合能力を有する場合、本明細書で開示される配列に対して同一である。例えば、開示されるDNA配列中にチミジンの代わりにウラシルを含有するRNAは、ウラシルとチミジンの両方がアデニンと対合するので、そのDNA配列に対して同一であるとみなされるだろう。本明細書に記載されるアンチセンス化合物の短縮型および延長型ならびに本明細書で提供されるアンチセンス化合物に対して同一ではない塩基を有する化合物もまた企図されている。同一ではない塩基は互いに隣接していてもアンチセンス化合物中に散在していてもよい。アンチセンス化合物のパーセント同一性は、それが比較される配列に対する同一の塩基対合を有する塩基の数にしたがって計算される。
【0486】
ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物またはその部分は、本明細書で開示されるアンチセンス化合物または配列番号またはそれらの部分のうちの1つ以上に少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一である。
【0487】
修飾
ヌクレオシドは塩基と糖の組合せである。ヌクレオシドの核酸塩基(塩基としても知られる)部分は通常は複素環塩基部分である。ヌクレオチドは、ヌクレオシドの糖部分に共有結合したリン酸基をさらに含むヌクレオシドである。ペントフラノシル糖を含むヌクレオシドでは、リン酸基は糖の2’、3’または5’ヒドロキシル部分に結合し得る。オリゴヌクレオチドは互いに隣接するヌクレオシドの、直鎖重合性オリゴヌクレオチドを形成するための共有結合により形成される。オリゴヌクレオチド構造内で、リン酸基がオリゴヌクレオチドのヌクレオシド間結合を形成すると一般に言われている。
【0488】
アンチセンス化合物に対する修飾はヌクレオシド間結合、糖部分または核酸塩基への置換または変更を包含する。修飾型アンチセンス化合物は、多くの場合、例えば、強化された細胞内取込、強化された核酸標的への親和性、核酸分解酵素存在下での上昇した安定性、または上昇した阻害活性などの望ましい特性のため、天然型よりも好まれる。
【0489】
短縮化または切断化アンチセンスオリゴヌクレオチドのその標的核酸への結合親和性を上昇させるために化学的に修飾されたヌクレオシドを使用することもできる。その結果、そのような化学的に修飾されたヌクレオシドを有するより短いアンチセンス化合物を使用して、多くの場合、同等の結果を得ることができる。
【0490】
修飾型ヌクレオシド間結合
RNAおよびDNAの天然のヌクレオシド間結合は3’‐5’ホスホジエステル結合である。1つ以上の修飾型の、すなわち、非天然型のヌクレオシド間結合を有するアンチセンス化合物が、強化された細胞内取込、強化された核酸標的への親和性、および核酸分解酵素存在下での上昇した安定性などの望ましい特性のため、天然のヌクレオシド間結合を有するアンチセンス化合物よりも頻繁に選択される。
【0491】
修飾型ヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチドは、リン原子を保持するヌクレオシド間結合ならびにリン原子を持たないヌクレオシド間結合を包含する。代表的なリン含有ヌクレオシド間結合にはホスホジエステル、ホスホトリエステル、メチルホスホナート、ホスホラミデートおよびホスホロチオエートが含まれるが、これらに限定されない。リン含有結合およびリン非含有結合の調製方法は周知である。
【0492】
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物は1つ以上の修飾型ヌクレオシド間結合を含む。ある特定の実施形態では、修飾型ヌクレオシド間結合はホスホロチオエート結合である。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物の各ヌクレオシド間結合はホスホロチオエートヌクレオシド間結合である。
【0493】
修飾型糖部分
本明細書で提供されるアンチセンス化合物は、糖基が修飾されている1つ以上のヌクレオシドを任意に含有することができる。そのような糖修飾型ヌクレオシドは強化された核酸分解酵素安定性、上昇した結合親和性、または他のいくつかの有益な生物学的特性をアンチセンス化合物に付与することができる。ある特定の実施形態では、ヌクレオシドは化学的に修飾されたリボフラノース環部分を含む。化学的に修飾されたリボフラノース環の例には置換基の付加(5’ 置換基および2’置換基を含む);二環式核酸(BNA)を形成するための非ジェミナル環原子の架橋;リボシル環酸素原子のS、N(R)、またはC(R1)(R)2(R=H、C〜C12アルキルまたは保護基)による置換;およびそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。化学的に修飾された糖の例には2’−F−5’−メチル置換ヌクレオシド(他の開示された5’,2’‐ビス置換ヌクレオシドについては2008年8月21日に公開されたPCT国際特許出願公開第2008/101157号を参照のこと)、2’位にさらなる置換を有するリボシル環酸素原子のSによる置換(2005年6月16日に公開された米国特許出願公開第2005/0130923号を参照のこと)、または代わりに、BNAの5’置換(2007年11月22日に公開されたPCT国際特許出願公開第2007/134181号を参照のこと。そこでは、例えば、5’‐メチル基または5’‐ビニル基でLNAが置換されている)が挙げられる。
【0494】
修飾型糖部分を有するヌクレオシドの例には、5’‐ビニル置換基、5’‐メチル置換基(RまたはS)、4’−S置換基、2’−F置換基、2’−OCH置換基および2’−O(CH)2OCH置換基を含むヌクレオシドが挙げられるが、これらに限定されない。2’位の置換基もアリル、アミノ、アジド、チオ、O−アリル、O−C〜C10アルキル、OCF、O(CH)2SCH、O(CH)2−O−N(Rm)(Rn)、およびO−CH−C(=O)−N(Rm)(Rn)から選択され得るが、式中、RmおよびRnはそれぞれ独立してHまたは置換型もしくは非置換型のC〜C10アルキルである。
【0495】
本明細書で使用される場合、「二環式ヌクレオシド」は二環式糖部分を含む修飾型ヌクレオシドを指す。二環式ヌクレオシドの例には、4’位と2’位のリボシル環原子間の架橋を含むヌクレオシドが挙げられるが、これに限定されない。ある特定の実施形態では、本明細書で提供されるアンチセンス化合物は、架橋が4’‐2’二環式ヌクレオシドを含む1個以上の二環式ヌクレオシドを包含する。そのような4’‐2’二環式ヌクレオシドの例には式:4’−(CH)−O−2’(LNA);4’−(CH)−S−2’;4’−(CH−O−2’(ENA);4’−CH(CH)-−O−2’および4’−C-H(CHOCH)-−O−2’のうちの1つ、およびその類似体(2008年7月15日に発行された米国特許第7,399,845号を参照のこと);4’−C(CH)(CH)-−O−2’およびその類似体(2009年1月8日に公開されたPCT国際特許出願公開第2009/006478号を参照のこと);4’−CH−N(OCH)−2’、およびその類似体(2008年12月11日に公開されたPCT国際特許出願公開第2008/150729号を参照のこと);4’−CH−O−N(CH)−2’(2004年9月2日に公開された米国特許出願公開第2004/0171570号を参照のこと);RがH、C〜C12アルキルまたは保護基である4’−CH−N(R)−O−2’(2008年9月23日に発行された米国特許第7,427,672号を参照のこと);4’−CH−C-(H)(CH)−2’(Chattopadhyaya, et al., J. Org. Chem.,2009, 74, 118-134を参照のこと); ならびに4’−CH−C-(=CH)−2’、およびその類似体(2008年12月8日に公開されたPCT国際特許出願公開第2008/154401号を参照のこと)が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、Singh et al., Chem. Commun., 1998, 4, 455-456; Koshkin et al., Tetrahedron, 1998, 54, 3607-3630; Wahlestedt et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 2000, 97, 5633-5638; Kumar et al., Bioorg. Med. Chem. Lett., 1998, 8, 2219-2222; Singh et al., J. Org. Chem., 1998, 63, 10035-10039; Srivastava et al., J. Am. Chem. Soc., 129(26) 8362-8379 (Jul. 4, 2007); Elayadi et al., Curr. Opinion Invens. Drugs,2001, 2, 558-561; Braasch et al., Chem. Biol., 2001, 8, 1-7; Orum et al., Curr. Opinion Mol. Ther., 2001, 3, 239-243; 米国特許第6,670,461号、同第7,053207号、同第6,268,490号、同第6,770,748号、同第6,794,499号、同第7,034,133号、同第6,525,191号、同第7,399,845号;PCT国際特許出願公開第2004/106356号、同第94/14226号、同第2005/021570号、および同第2007/134181号;米国特許出願公開第2004/0171570号、同第2007/0287831号、および同第2008/0039618号;および米国特許出願番号第12/129,154号、同第60/989,574号、同第61/026,995号、同第61/026,998号、同第61/056,564号、同第61/086,231号、同第61/097,787号、および同第61/099,844号;およびPCT国際特許出願第PCT/US2008/064591号、同第PCT/US2008/066154号、および同第PCT/US2008/068922号も参照のこと。前述の二環式ヌクレオシドのそれぞれは、例えば、α‐L‐リボフラノースおよびβ‐D‐リボフラノースを含む1つ以上の立体化学的糖配置を有するように調製され得る(国際公開第99/14226号として1999年3月25日に公開されたPCT国際特許出願第PCT/DK98/00393号を参照のこと)。
【0496】
ある特定の実施形態では、BNAヌクレオシドの二環式糖部分には、ペントフラノシル糖部分の4’位と2’位の間に少なくとも1つの架橋を有し、そのような架橋が−[C(R)(R)]−、−C(R)=C(R)−、−C(R)=N−、−C(=NR)−、−C(=O)−、−C(=S)−、−O−、−Si(R−、−S(=O)−、および−N(R)−から独立して選択される1つの、または2つから4つまでの結合した基を独立して含む化合物であって;式中、
xが0、1または2であり;
nが1、2、3または4であり;
とRがそれぞれ独立してH、保護基、ヒドロキシル、C〜C12アルキル、置換型C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換型C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換型C〜C12アルキニル、C〜C20アリール、置換型C〜C20アリール、複素環ラジカル、置換型複素環ラジカル、ヘテロアリール、置換型ヘテロアリール、C〜C脂環式ラジカル、置換型C〜C脂環式ラジカル、ハロゲン、OJ、NJ、SJ、N、COOJ、アシル(C(=O)−H)、置換型アシル、CN、スルホニル(S(=O)−J)、またはスルフオキシル(S(=O)−J)であり;そして
とJがそれぞれ独立してH、C〜C12アルキル、置換型C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換型C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換型C〜C12アルキニル、C〜C20アリール、置換型C〜C20アリール、アシル(C(=O)−H)、置換型アシル、複素環ラジカル、置換型複素環ラジカル、C〜C12アミノアルキル、置換型C〜C12アミノアルキル、または保護基である、
前記化合物が含まれるが、これらに限定されない。
【0497】
ある特定の実施形態では、二環式糖部分の架橋は−[C(R)(R)]−、−[C(R)(R)]−O−、−C(R)−N(R)−O−または−C(R)−O−N(R)−である。ある特定の実施形態では、前記架橋は4’−CH−2’、4’−(CH−2’、4’−(CH−2’、4’−CH−O−2’、4’−(CH−O−2’、4’−CH−O−N(R)−2’および4’−CH−N(R)−O−2’−であり、式中、各Rは独立してH、保護基またはC〜C12アルキルである。
【0498】
ある特定の実施形態では、異性体配置によって二環式ヌクレオシドをさらに限定する。例えば、4’−2’メチレンオキシ架橋を含むヌクレオシドはα‐L‐配置またはβ‐D‐配置であり得る。これまでに、α−L−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNAがアンチセンスオリゴヌクレオチドに組み込まれ、アンチセンス活性を示している(Frieden et al., Nucleic Acids Research, 2003, 21, 6365-6372)。
【0499】
ある特定の実施形態では、二環式ヌクレオシドには、以下に図示されるような(A)α−L−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNA、(B)β−D−メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNA、(C)エチレンオキシ(4’−(CH−O−2’)BNA、(D)アミノオキシ(4’−CH−O−N(R)−2’)BNA、(E)オキシアミノ(4’−CH−N(R)−O−2’)BNA、(F)メチル(メチレンオキシ)(4’−CH(CH)−O−2’)BNA、(G)メチレン‐チオ(4’−CH−S−2’)BNA、(H)メチレン‐アミノ(4’−CH2−N(R)−2’)BNA、(I)メチル炭素環式(4’−CH−CH(CH)−2’)BNA、および(J)プロピレン炭素環式(4’−(CH−2’)BNA
【化1】
【化2】
が含まれるが、これらに限定されず、式中、Bxは塩基部分であり、Rは独立してH、保護基またはC〜C12アルキルである。
【0500】
ある特定の実施形態では、二環式ヌクレオシドは式I:
【化3】
を有し、式中、
Bxは複素環式塩基部分であり;
−Q−Q−Q−は−CH−N(R)−CH−、−C(=O)−N(R)−CH−、−CH−O−N(R)−、−CH−N(R)−O−、または−N(R)−O−CHであり;
はC〜C12アルキルまたはアミノ保護基であり;そして
とTはそれぞれ独立してH、ヒドロキシル保護基、複合体基、反応性リン基、リン部分、または支持媒体への共有結合である。
【0501】
ある特定の実施形態では、二環式ヌクレオシドは式II:
【化4】
を有し、式中、
Bxは複素環式塩基部分であり;
とTはそれぞれ独立してH、ヒドロキシル保護基、複合体基、反応性リン基、リン部分、または支持媒体への共有結合であり;
はC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、置換型C〜Cアルキル、置換型C〜Cアルケニル、置換型C〜Cアルキニル、アシル、置換型アシル、置換型アミド、チオール、または置換型チオである。
【0502】
1つの実施形態では、置換された基のそれぞれは、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシル、OJ、NJ、SJ、N、OC(=X)JおよびNJC(=X)NJから独立して選択される置換基で独立して単一置換または多重置換されており、式中、J、JおよびJはそれぞれ独立してH、C〜Cアルキル、または置換型C〜Cアルキルであり、XはOまたはNJである。
【0503】
ある特定の実施形態では、二環式ヌクレオシドは式III:
【化5】
を有し、式中、
Bxは複素環式塩基部分であり;
とTはそれぞれ独立してH、ヒドロキシル保護基、複合体基、反応性リン基、リン部分、または支持媒体への共有結合であり;
はC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、置換型C〜Cアルキル、置換型C〜Cアルケニル、置換型C〜Cアルキニル、または置換型アシル(C(=O)−)である。
【0504】
ある特定の実施形態では、二環式ヌクレオシドは式IV:
【化6】
を有し、式中、
Bxは複素環式塩基部分であり;
とTはそれぞれ独立してH、ヒドロキシル保護基、複合体基、反応性リン基、リン部分、または支持媒体への共有結合であり;
はC〜Cアルキル、置換型C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換型C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは置換型C〜Cアルキニルであり;
、q、qおよびqはそれぞれ独立してH、ハロゲン、C〜Cアルキル、置換型C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換型C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、または置換型C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシル、置換型C〜Cアルコキシル、アシル、置換型アシル、C〜Cアミノアルキル、または置換型C〜Cアミノアルキルである。
【0505】
ある特定の実施形態では、二環式ヌクレオシドは式V:
【化7】
を有し、式中、
Bxは複素環式塩基部分であり;
とTはそれぞれ独立してH、ヒドロキシル保護基、複合体基、反応性リン基、リン部分、または支持媒体への共有結合であり;
、qb、およびqはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、C〜C12アルキル、置換型C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換型C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換型C〜C12アルキニル、C〜C12アルコキシ、置換型C〜C12アルコキシ、OJ、SJ、SOJ、SO、NJ、N、CN、C(=O)OJ、C(=O)NJ、C(=O)J、O−C(=O)-NJ、N(H)C(=NH)NJ、N(H)C(=O)-NJまたはN(H)C(=S)NJであり;または
とqは一緒になって=C(q)(q)であり;
とqはそれぞれ独立してH、ハロゲン、C〜C12アルキル、または置換型C〜C12アルキルである。
【0506】
メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNA単量体アデニン、シトシン、グアニン、5‐メチルシトシン、チミン、およびウラシルの合成および調製と共にそれらのオリゴマー化および核酸認識特性について記述されている(例えば、 Koshkin et al., Tetrahedron, 1998, 54, 3607-3630を参照のこと)。BNAとその調製も国際公開第98/39352号および同第99/14226号に記載されている。
【0507】
メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNA、メチレンオキシ(4’−CH−O−2’)BNAおよび2’‐チオ‐BNAの類似体も調製されている(例えば、 Kumar et al., Bioorg. Med. Chem. Lett., 1998, 8, 2219-2222を参照のこと)。核酸ポリメラーゼの基質としてのオリゴデオキシリボヌクレオチド二重鎖を含むロックドヌクレオシド類似体の調製も記述されている(例えば、 Wengel et al., WO 99/14226を参照のこと)。さらに、新規の立体構造的に限定された高親和性オリゴヌクレオチド類似体である2’‐アミノ‐BNAの合成が当技術分野において記述されている(例えば、 Singh et al., J. Org. Chem., 1998, 63, 10035-10039を参照のこと)。さらに、2’‐アミノ‐BNAおよび2’‐メチルアミノ‐BNAが調製されており、相補的なRNA鎖およびDNA鎖とのそれらの二重鎖の熱安定性がこれまでに報告されている。
【0508】
ある特定の実施形態では、二環式ヌクレオシドは式VI:
【化8】
を有し、式中、
Bxは複素環式塩基部分であり;
とTはそれぞれ独立してH、ヒドロキシル保護基、複合体基、反応性リン基、リン部分、または支持媒体への共有結合であり;
、q、qおよびqはそれぞれ独立してH、ハロゲン、C〜C12アルキル、置換型C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、置換型C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、置換型C〜C12アルキニル、C〜C12アルコキシル、置換型C〜C12アルコキシル、OJ、SJ、SOJ、SO、NJ、N、CN、C(=O)OJ、C(=O)NJ、C(=O)J、O−C(=O)-NJ、N(H)C(=NH)NJ、N(H)C(=O)-NJ、またはN(H)C(=S)NJであり;そして
とq、またはqとqは一緒になって=C(q)(q)であり、式中、qとqはそれぞれ独立してH、ハロゲン、C〜C12アルキル、または置換型C〜C12アルキルである。
【0509】
4’−(CH−2’架橋を有する1つの炭素環二環式ヌクレオチドとアルケニル類似体である架橋4’−CH=CH−CH−2’について記述されている(例えば、 Freier et al., Nucleic Acids Research, 1997, 25(22), 4429-4443 and Albaek et al., J. Org. Chem., 2006, 71, 7731-7740を参照のこと)。炭素環二環式ヌクレオシドの合成および調製と共にそれらのオリゴマー化および生化学的試験についても記述されている(例えば、 Srivastava et al., J. Am. Chem. Soc. 2007, 129(26), 8362-8379を参照のこと)。
【0510】
本明細書で使用される場合、「4’‐2’二環式ヌクレオシド」または「4’‐2’二環式ヌクレオシド」は、2’炭素原子と4’炭素原子を連結する架橋を含むフラノース環を含む二環式ヌクレオシドを指す。
【0511】
本明細書で使用される場合、「単環式ヌクレオシド」は、二環式糖部分ではない修飾型糖部分を含むヌクレオシドを指す。ある特定の実施形態では、ヌクレオシドの糖部分または糖部分類似体は任意の位置で修飾または置換されていてよい。
【0512】
本明細書で使用される場合、「2’‐修飾型糖」は2’位を修飾されたフラノシル糖を意味する。ある特定の実施形態では、そのような修飾は、ハライド、置換型および非置換型アルコキシ、置換型および非置換型チオアルキル、置換型および非置換型アミノアルキル、置換型および非置換型アルキル、置換型および非置換型アリル、ならびに置換型および非置換型アルキニルを含むが、これらに限定されない置換基から選択される置換基を包含する。ある特定の実施形態では、2’修飾は、nとmが1から約10である、O[(CHO]CH、O(CHNH、O(CHCH、O(CHONH、OCHC(=O)N(H)CHおよびO(CHON[(CHCHを含むが、これらに限定されない置換基から選択される。他の2’‐置換基もC〜C12アルキル;置換型アルキル;アルケニル;アルキニル;アルカリール;アラルキル;O−アルカリールまたはO−アラルキル;SH;SCH;OCN;Cl;Br;CN;CF;OCF;SOCH;SOCH;ONO;NO;N;NH;複素環アルキル;複素環アルカリール;アミノアルキルアミノ;ポリ-アルキルアミノ;置換型シリル;RNA切断基;レポーター基;インターカレーター;アンチセンス化合物の薬物動態特性を改善する基;およびアンチセンス化合物の薬力学特性を改善する基、および類似の特性を有する他の置換基から選択され得る。ある特定の実施形態では、修飾型ヌクレオシドは2’−MOE側鎖を含む(例えば、 Baker et al., J. Biol. Chem., 1997, 272, 11944-12000を参照のこと)。そのような2’−MOE置換が、非修飾型ヌクレオシドならびに2’−O−メチル、O−プロピルおよびO−アミノプロピルなどの他の修飾型ヌクレオシドと比較して結合親和性を向上させたと記載されている。2’−MOE置換基を有するオリゴヌクレオチドはインビボでの使用に有望な特徴を有する、遺伝子発現のアンチセンス阻害剤であることが示されてもいる(例えば、 Martin, P., Helv. Chim. Acta, 1995, 78, 486-504; Altmann et al., Chimia, 1996, 50, 168-176; Altmann et al., Biochem. Soc. Trans., 1996, 24, 630-637; and Altmann et al., Nucleosides Nucleotides, 1997, 16, 917-926を参照のこと)。
【0513】
本明細書で使用される場合、「修飾型テトラヒドロピランヌクレオシド」または「修飾型THPヌクレオシド」は、通常のヌクレオシドのペントフラノシル残基が置換された6員のテトラヒドロピラン「糖」(糖代用物)を有するヌクレオシドを意味する。修飾型THPヌクレオシドには当技術分野においてヘキシトール核酸(HNA)、アニトール核酸(ANA)、マニトール核酸(MNA) ( Leumann, CJ. Bioorg. & Med. Chem. (2002) 10:841-854を参照のこと)、フルオロHNA(F‐HNA)と称されるもの、または式X:
【化9】
を有する化合物が含まれるが、これらに限定されず、
式中、式Xを有する前記の少なくとも1つのテトラヒドロピランヌクレオシド類似体のそれぞれについて独立して、
Bxは複素環式塩基部分であり;
とTはそれぞれ独立して、テトラヒドロピランヌクレオシド類似体をアンチセンス化合物に結合するヌクレオシド間結合基であり、または、TとTのうちの一方がテトラヒドロピランヌクレオシド類似体をアンチセンス化合物に結合するヌクレオシド間結合基であり、TとTのうちの他方がH、ヒドロキシル保護基、連結した複合体基、または5’末端基もしくは3’末端基であり;
、q、q、q、q、qおよびqはそれぞれ独立してH、C〜Cアルキル、置換型C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換型C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、または置換型C〜Cアルキニルであり;そして
とRの一方が水素であり、他方がハロゲン、置換型または非置換型アルコキシ、NJ、SJ、N、OC(=X)J、OC(=X)NJ、NJC(=X)NJ、およびCNから選択され、式中、XはO、SまたはNJであり、J、JおよびJはそれぞれ独立してHまたはC〜Cアルキルである。
【0514】
ある特定の実施形態では、q、q、q、q、q、qt、およびqがそれぞれHである式Xの修飾型THPヌクレオシドが提供される。ある特定の実施形態では、q、q、q、q、q、qt、およびqのうちの少なくとも1つがH以外である。ある特定の実施形態では、q、q、q、q、q、qおよびqのうちの少なくとも1つがメチルである。ある特定の実施形態では、RとRの一方がFである式XのTHPヌクレオシドが提供される。ある特定の実施形態では、RはフルオロでRはHであり、RはメトキシでRはHであり、RはメトキシエトキシでRはHである。
【0515】
本明細書で使用される場合、「2’‐修飾型」または「2’‐置換型」は、2’位にHまたはOH以外の置換基を含む糖を含むヌクレオシドを指す。2’‐修飾型ヌクレオシドには、糖環の2つの炭素原子を連結する架橋が、アリル、アミノ、アジド、チオ、O‐アリル、O−C〜C10アルキル、−OCF、O−(CH−O−CH、2’−O(CHSCH、式中のRとRがそれぞれ独立してH、または置換型もしくは非置換型のC〜C10アルキルであるO−(CH−O−N(R)(R)またはO−CH−C(=O)−N(R)(R)などの非架橋2’置換基を有するヌクレオシドおよび糖環の2’炭素および別の炭素を連結している二環式ヌクレオチドが含まれるが、これらに限定されない。2’‐修飾型ヌクレオシドは、例えば、糖の他の位置に、および/または核酸塩基に他の修飾をさらに含むことができる。
【0516】
本明細書で使用される場合、「2’−F」は2’位にフルオロ基を含む糖を指す。
【0517】
本明細書で使用される場合、「2’−OMe」または「2’−OCH」または「2’−O−メチル」はそれぞれ糖環の2’位に−OCH基を含む糖を指す。
【0518】
本明細書で使用される場合、「オリゴヌクレオチド」は複数の連結したヌクレオシドを含む化合物を指す。ある特定の実施形態では、複数のヌクレオシドのうちの1個以上が修飾されている。ある特定の実施形態では、オリゴヌクレオチドは1個以上のリボヌクレオシド(RNA)および/またはデオキシリボヌクレオシド(DNA)を含む。
【0519】
アンチセンス化合物への組み込み用にヌクレオシドを修飾するために使用され得る他の多くの二環式および三環式の糖環代用物系もまた当技術分野において公知である(例えば、総説: Leumann, J. C, Bioorganic & Medicinal Chemistry, 2002, 10, 841-854を参照のこと)。そのような環系は様々な追加の置換を受けて活性を増強させることができる。
【0520】
修飾型糖の調製方法は当業者に周知である。
【0521】
修飾型糖部分を有するヌクレオチドでは、適切な核酸標的とのハイブリダイゼーションのために核酸塩基部分(天然型、修飾型、またはそれらの組合せ)が維持される。
【0522】
ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は、修飾型糖部分を有する1個以上のヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、その修飾型糖部分は2’−MOEである。ある特定の実施形態では、その2’−MOE修飾型ヌクレオチドはギャップマーモチーフ内に配置される。ある特定の実施形態では、その修飾型糖部分はcEtである。ある特定の実施形態では、そのcEt修飾型ヌクレオチドはギャップマーモチーフのウイング中に配置される。
【0523】
修飾型核酸塩基
核酸塩基(または塩基)修飾または置換は天然または合成の非修飾型核酸塩基と構造的に区別可能であるが、機能的には互換性がある。天然型核酸塩基と修飾型核酸塩基の両方が水素結合に関与することができる。そのような核酸塩基修飾はアンチセンス化合物に核酸分解酵素への安定性、結合親和性または他のいくつかの有益な生物学的特性を付与することができる。修飾型核酸塩基には、例えば、5‐メチルシトシン(5‐me‐C)などの合成核酸塩基および天然核酸塩基が含まれる。5‐メチルシトシン置換を含む特定の核酸塩基置換はアンチセンス化合物の標的核酸への結合親和性の向上に特に有用である。例えば、5‐メチルシトシン置換は0.6〜1.2℃まで核酸二重鎖の安定性を上昇させることが示されている(Sanghvi, Y.S., Crooke, S.T. and Lebleu, B., eds., Antisense Research and Applications, CRC Press, Boca Raton, 1993, pp. 276-278)。
【0524】
さらなる非修飾型核酸塩基には5‐ヒドロキシメチルシトシン、キサンチン、ヒポキサンチン、2‐アミノアデニン、アデニンおよびグアニンの6‐メチル誘導体および他のアルキル誘導体、アデニンおよびグアニンの2‐プロピル誘導体および他のアルキル誘導体、2‐チオウラシル、2‐チオチミンおよび2‐チオシトシン、5‐ハロウラシルおよび5‐ハロシトシン、5‐プロピニル(−CoC−CH)ウラシルおよび5‐プロピニルシトシンならびにピリミジン塩基の他のアルキニル誘導体、6‐アゾウラシル、6‐アゾシトシンおよび6‐アゾチミン、5‐ウラシル(シュードウラシル)、4‐チオウラシル、8‐ハロ、8‐アミノ、8‐チオール、8‐チオアルキル、8‐ヒドロキシルおよび他の8‐置換型アデニンおよびグアニン、5‐ハロ特に5‐ブロモ、5‐トリフルオロメチルおよび他の5‐置換型ウラシルおよびシトシン、7‐メチルグアニンおよび7‐メチルアデニン、2‐F‐アデニン、2‐アミノ‐アデニン、8‐アザグアニンおよび8‐アザアデニン、7‐デアザグアニンおよび7‐デアザアデニンおよび3‐デアザグアニンおよび3‐デアザアデニンが含まれる。
【0525】
複素環塩基部分は、プリン塩基またはピリミジン塩基が他の複素環、例えば、7‐デアザ‐アデニン、7‐デアザグアノシン、2‐アミノピリジンおよび2‐ピリドンで置換されているものも包含することができる。アンチセンス化合物の結合親和性の増強に特に有用な核酸塩基は5‐置換型ピリミジン、6‐アザピリミジンならびに2アミノプロピルアデニン、5‐プロピニルウラシルおよび5‐プロピニルシトシンを含むN‐2、N‐6およびO‐6置換型プリンを包含する。
【0526】
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物は1個以上の修飾型核酸塩基を含む。ある特定の実施形態では、FGFR4核酸を標的とするギャップ拡張型アンチセンスオリゴヌクレオチドは1個以上の修飾型核酸塩基を含む。ある特定の実施形態では、前記修飾型核酸塩基は5‐メチルシトシンである。ある特定の実施形態では、各シトシンは5‐メチルシトシンである。
【0527】
組成物および医薬組成物の製剤方法
医薬組成物の調製または製剤のためにアンチセンスオリゴヌクレオチドを薬学的に許容可能な活性物質または不活性物質と混合することができる。組成物および医薬組成物の製剤方法は、投与経路、疾患の程度または投与される用量を含むが、これらに限定されない多数の基準に依存する。
【0528】
FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物は、そのアンチセンス化合物を適切な薬学的に許容可能な希釈剤または担体と組み合わせることにより医薬組成物として利用され得る。薬学的に許容可能な希釈剤にはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)が含まれる。PBSは非経口的に送達される組成物での使用に適切な希釈剤である。したがって、1つの実施形態では、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物と薬学的に許容可能な希釈剤を含む医薬組成物が本明細書に記載される方法に使用される。ある特定の実施形態では、薬学的に許容可能な希釈剤はPBSである。ある特定の実施形態では、前記アンチセンス化合物はアンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0529】
アンチセンス化合物を含む医薬組成物は任意の薬学的に許容可能な塩、エステル、またはそのようなエステルの塩、またはヒトを含む動物に投与されると、生物学的に活性がある代謝物もしくはその残基を(直接的または間接的に)提供することができる他の任意のオリゴヌクレオチドを包含する。したがって、例えば、本開示はまたアンチセンス化合物の薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、そのようなプロドラッグの薬学的に許容可能な塩、および他の生物学的等価物を対象とする。適切な薬学的に許容可能な塩にはナトリウム塩およびカリウム塩が含まれるが、これらに限定されない。
【0530】
当技術分野において周知の方法によって本明細書に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩を調製することができる。薬学的に許容可能な塩の概説については、 Stahl and Wermuth, Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use (Wiley-VCH, Weinheim, Germany, 2002)を参照のこと。アンチセンスオリゴヌクレオチドのナトリウム塩はヒトへの治療用投与に有用であり、十分に許容される。したがって、1つの実施形態では、本明細書に記載される化合物はナトリウム塩の形態である。
【0531】
プロドラッグは、身体内の内在性核酸分解酵素によって切断されて活性型アンチセンス化合物を形成する、前記アンチセンス化合物の一端または両端での追加のヌクレオシドの組み込みを包含し得る。
【0532】
複合体化アンチセンス化合物
アンチセンス化合物は、結果生じるアンチセンスオリゴヌクレオチドの活性、細胞内分布または細胞取込を増強する1つ以上の部分または複合体に共有結合することができる。典型的な複合体基にはコレステロール部分および脂質部分が含まれる。その他の複合体基には炭水化物、リン脂質、ビオチン、フェナジン、葉酸、フェナントリジン、アントラキノン、アクリジン、フルオレセイン、ローダミン、クマリン、および色素が含まれる。
【0533】
アンチセンス化合物は、例えば、核酸分解酵素への安定性などの特性を強化するために一般にアンチセンス化合物の一端または両端に結合する1つ以上の安定化基を有するように修飾されることもできる。安定化基に含まれるものはキャップ構造である。これらの末端修飾はアンチセンス化合物をエクソヌクレアーゼによる末端核酸の分解から保護し、細胞内への送達および/または局在化を助けることができる。キャップは5’末端(5’キャップ)もしくは3’末端(3’キャップ)に存在し得る、または、両端に存在し得る。キャップ構造は当技術分野において周知であり、そして、例えば、逆方向デオキシ脱塩基キャップを包含する。核酸分解酵素への安定性を付与するためにアンチセンス化合物の一端または両端をキャップするために使用され得るさらなる3’安定化基および5’安定化基には、2003年1月16日に公開された国際公開第03/004602号に開示されるものが含まれる。
【0534】
細胞培養およびアンチセンス化合物処理
様々な細胞種でFGFR4核酸のレベル、活性または発現へのアンチセンス化合物の効果をインビトロで試験することができる。そのような分析に使用される細胞種は供給業者から入手可能であり(例えば、American Type Culture Collection、マナッサス、バージニア州;Zen‐Bio、Inc.、リサーチトライアングルパーク、ノースカロライナ州;Clonetics Corporation、ウォーカーズビル、メリーランド州)、供給業者の使用説明書に従って市販の試薬(例えば、Invitrogen Life Technologies、カールスバード、カリフォルニア州)を使用して細胞を培養する。例示的な細胞種にはHepG2細胞および初代培養肝細胞が含まれるが、これらに限定されない。
【0535】
アンチセンスオリゴヌクレオチドのインビトロ試験
アンチセンスオリゴヌクレオチドを使用する細胞の処理方法が本明細書に記載されるが、それは、他のアンチセンス化合物を用いる処理のために適切に改変され得る。
【0536】
一般に、培養中に細胞がおよそ60〜80%の集密に至ったときにアンチセンスオリゴヌクレオチドでその細胞が処理される。
【0537】
培養細胞にアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入するために一般的に使用される1つの試薬にはカチオン性脂質形質移入試薬リポフェクチン(登録商標)(Invitrogen、カールスバード、カリフォルニア州)が含まれる。アンチセンスオリゴヌクレオチドはOPTI‐MEM(登録商標)1(Invitrogen、カールスバード、カリフォルニア州)中のリポフェクチン(登録商標)と混合されて所望の最終濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと通常100nMのアンチセンスオリゴヌクレオチド当たり2〜12μg/mLの範囲の濃度のリポフェクチン(登録商標)になる。
【0538】
培養細胞にアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入するために使用される別の試薬にはリポフェクタミン2000(登録商標)(Invitrogen、カールスバード、カリフォルニア州)が含まれる。アンチセンスオリゴヌクレオチドは血清培地(Invitrogen、カールスバード、カリフォルニア州)で希釈されたOPTI‐MEM(登録商標)1中のリポフェクタミン2000(登録商標)と混合されて所望の濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと通常100nMのアンチセンスオリゴヌクレオチド当たり2〜12μg/mLの範囲の濃度のリポフェクタミン(登録商標)になる。
【0539】
培養細胞にアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入するために使用される別の試薬にはサイトフェクチン(登録商標)(Invitrogen、カールスバード、カリフォルニア州)が含まれる。アンチセンスオリゴヌクレオチドは血清培地(Invitrogen、カールスバード、カリフォルニア州)で希釈されたOPTI‐MEM(登録商標)1中のサイトフェクチン(登録商標)と混合されて所望の濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと通常100nMのアンチセンスオリゴヌクレオチド当たり2〜12μg/mLの範囲の濃度のサイトフェクチン(登録商標)になる。
【0540】
培養細胞にアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入するために使用される別の技術には電気穿孔法が含まれる。
【0541】
日常的方法によりアンチセンスオリゴヌクレオチドで細胞を処理する。通常、細胞はアンチセンスオリゴヌクレオチド処理後16〜24時間で回収され、その時点で標的核酸のRNAまたはタンパク質のレベルを当技術分野において公知の方法および本明細書に記載される方法により測定する。一般に、複数回繰り返して処理を実施するときは、その繰り返した処理の平均としてデータが提示される。
【0542】
使用されるアンチセンスオリゴヌクレオチドの濃度は細胞株毎に異なる。特定の細胞株に最適なアンチセンスオリゴヌクレオチド濃度を決定する方法は当技術分野において周知である。通常、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、リポフェクタミン2000(登録商標)、リポフェクチンまたはサイトフェクチンを使用して形質移入されるとき、1nM〜300nMの範囲の濃度で使用される。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、電気穿孔法を使用して形質移入されるとき、625〜20,000nMの範囲にある、より高い濃度で使用される。
【0543】
RNAの単離
全細胞性RNAまたはポリ(A)+ mRNAに対してRNA分析を実行することができる。RNA単離の方法は当技術分野において周知である。当技術分野において周知の方法を使用して、例えば、製造業者が勧めるプロトコルに従ってTRIZOL(登録商標)試薬(Invitrogen、カールスバード、カリフォルニア州)を使用してRNAが調製される。
【0544】
標的のレベルまたは発現の阻害の分析
当技術分野において公知の様々な方法でFGFR4核酸のレベルまたは発現の阻害を測定することができる。例えば、ノーザンブロット分析、競合的ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、または定量的リアルタイムPCRにより、例えば、標的核酸レベルを定量することができる。全細胞性RNAまたはポリ(A)+ mRNAに対してRNA分析を実施することができる。RNA単離の方法は当技術分野において周知である。ノーザンブロット分析も当技術分野においては日常的方法である。好都合なことに、カリフォルニア州、フォスターシティのPE‐Applied Biosystems社から入手可能な市販のABI PRISM(登録商標)7600、7700、または7900配列検出システムを使用し、製造業者の使用説明書に従って使用して定量的リアルタイムPCRを行うことができる。
【0545】
標的RNAレベルの定量的リアルタイムPCR分析
製造業者の使用説明書に従ってABIP RISM(登録商標)7600、7700、または7900配列検出システム(PE‐Applied Biosystems、フォスターシティ、カリフォルニア州)を使用して、定量的リアルタイムPCRによる標的RNAレベルの定量を達成することができる。定量的リアルタイムPCRの方法は当技術分野において周知である。
【0546】
リアルタイムPCRの前に、単離されたRNAに逆転写(RT)反応を行い、それが相補性DNA(cDNA)を作製し、その後、その相補性DNAがリアルタイムPCR増幅の基質として使用される。RTとリアルタイムPCR反応は同一の試料ウェル中で連続して実行される。RTとリアルタイムPCRの試薬はInvitrogen(カールスバード、カリフォルニア州)から得られる。RT反応、リアルタイムPCR反応は当業者に周知の方法により実施される。
【0547】
リアルタイムPCRで得られた遺伝子(またはRNA)標的の量を、シクロフィリンAなどの、その発現が一定である遺伝子の発現レベルを使用するか、リボグリーン(登録商標)(Invitrogen Inc.、カールスバード、カリフォルニア州)を使用して全RNAを定量することにより、正規化する。標的と同時に、試料を多重化して、または別々にリアルタイムPCRを行うことによりシクロフィリンAの発現を定量する。リボグリーン(登録商標)RNA定量試薬(Invitrogen Inc.、ユージーン、オレゴン州)を使用して全RNAを定量する。リボグリーン(登録商標)によるRNA定量の方法はJones, L.J.らにおいて教示される (Analytical Biochemistry, 1998, 265, 368-374) 。リボグリーン(登録商標)の蛍光を測定するためにCYTOFLUOR(登録商標)4000機器(PE Applied Biosystems)が使用される。
【0548】
プローブとプライマーはFGFR4核酸にハイブリダイズするように設計される。リアルタイムPCRプローブとプライマーを設計する方法は当技術分野において周知であり、PRIMER EXPRESS(登録商標)ソフトウェア(Applied Biosystems、フォスターシティ、カリフォルニア州)などのソフトウェアの使用がそれに含まれ得る。
【0549】
タンパク質レベルの分析
FGFR4のタンパク質レベルを測定することによりFGFR4核酸のアンチセンス阻害を検定することができる。FGFR4のタンパク質レベルを、免疫沈降、ウェスタンブロット分析(イムノブロッティング)、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、定量的タンパク質アッセイ、タンパク質活性アッセイ(例えば、カスパーゼ活性アッセイ)、免疫組織化学、免疫細胞化学または蛍光活性化細胞選別(FACS)など、当技術分野において周知の様々な方法で評価または定量することができる。標的に対する抗体を、抗体のMSRSカタログ(Aerie Corporation、バーミンガム、ミシシッピ州)などの様々な供給源で特定し、そこから入手することができる、または、当技術分野において周知の従来のモノクローナル抗体作製方法またはポリクローナル抗体作製方法により調製することができる。ヒトとラットのFGFR4の検出に有用な抗体は市販されている。
【0550】
アンチセンス化合物のインビボ試験
アンチセンス化合物、例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチドを動物で試験して、それらのFGFR4の発現を阻害する能力および表現型の変化をもたらす能力を評価する。正常な動物または実験用疾患モデルで試験を実行することができる。動物への投与のため、リン酸緩衝生理食塩水などの薬学的に許容可能な希釈剤にアンチセンスオリゴヌクレオチドを製剤する。投与には非経口投与経路が含まれる。アンチセンスオリゴヌクレオチドでの処置期間の後に組織からRNAを単離し、FGFR4核酸の発現の変化を測定する。FGFR4のタンパク質レベルの変化も測定される。
【0551】
ある特定の適応症
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるような1つ以上の医薬組成物を投与することを含む、個体を治療する方法が本明細書で提供される。ある特定の実施形態では、その個体は代謝性疾患を有する。
【0552】
下記の実施例で示されるように、本明細書に記載されるようなFGFR4を標的とする化合物は、肥満すなわち体脂肪蓄積、メタボリックシンドローム、真性糖尿病、インスリン抵抗性、糖尿病性脂質異常症、および高トリグリセリド血症を含む、代謝性疾患の生理的症状の重症度を軽減することが示されている。実験のいくつかでは、前記化合物により体重が減少し、例えば、動物は症状を有し続けたが、未処置の動物と比較すると症状は軽かった。実験のいくつかでは、前記化合物は体脂肪を減少させ、例えば、動物は症状を有し続けたが、未処置の動物と比較すると症状は軽かった。実験のいくつかでは、前記化合物は脂肪組織を減少させ、例えば、動物は症状を有し続けたが、未処置の動物と比較すると症状は軽かった。しかしながら、残りの実験では、前記化合物は肥満の症状を軽減するようである。例えば、長期間治療された動物は短期間化合物を投与された動物よりも症状が軽かった。しかしながら、残りの実験では、前記化合物は糖尿病の症状を軽減するようである。例えば、長期間治療された動物は短期間化合物を投与された動物よりも症状が軽かった。しかしながら、残りの実験では、前記化合物は体重増加を抑制するようである。例えば、長期間治療された動物は短期間化合物を投与された動物よりも症状が軽かった。しかしながら、残りの実験では、前記化合物はグルコースレベルを低下させるようである。例えば、長期間治療された動物は短期間化合物を投与された動物よりも症状が軽かった。しかしながら、残りの実験では、前記化合物は脂肪酸の酸化を上昇させるようである。例えば、長期間治療された動物は短期間化合物を投与された動物よりも症状が軽かった。以下に例示される化合物の機能を回復する能力は、したがって、本明細書に記載されるような化合物を用いる治療によって疾患の症状を逆転することができることを示す。
【0553】
肥満は多数の身体的症状および生理的症状を特徴とする。肥満に関係すると当業者に知られる任意の症状が、上述の方法において先に示されたように改善され得るか、そうでなければ調節され得る。ある特定の実施形態では、症状は、脂肪組織質量または重量の増加、体重増加量の上昇、脂肪パッド重量の増加、カロリー摂取とエネルギー消費の不均衡、体脂肪の増加、体重の増加、30以上の肥満指数(BMI)を有すること、ボディーフレームの拡大、発汗の増加、睡眠時無呼吸、睡眠困難、突発的身体活動性への対処不可能、活力の欠如、背中および関節の問題、息切れの増加、乳腺領域の体脂肪蓄積の上昇、腹部のサイズまたは脂肪の増加、過度の空腹または過度の疲労からなる群より選択される生理的症状である。
【0554】
ある特定の実施形態では、前記症状は、高血圧、高血圧症、高コレステロールレベル、2型糖尿病、卒中、心不全、心臓病、冠動脈の閉塞、女性での乳癌、胃食道逆流性疾患、臀部および膝部関節症および余命の減少からなる群より選択される生理的症状である。
【0555】
ある特定の実施形態では、前記の生理的症状は過剰な体重である。ある特定の実施形態では、前記症状は過剰な体脂肪量である。ある特定の実施形態では、前記症状は30以上の肥満指数である。ある特定の実施形態では、前記症状は息切れである。ある特定の実施形態では、前記症状は発汗の増加である。ある特定の実施形態では、前記症状は睡眠時無呼吸である。ある特定の実施形態では、前記症状は睡眠困難である。ある特定の実施形態では、前記症状は突発的身体活動への対処不可能である。ある特定の実施形態では、前記症状は活力の欠如である。ある特定の実施形態では、前記症状は背中および関節の問題である。
【0556】
ある特定の実施形態では、前記生理的症状は高血圧である。ある特定の実施形態では、前記症状は高血圧症である。ある特定の実施形態では、前記症状は高コレステロールレベルである。ある特定の実施形態では、前記症状は2型糖尿病である。ある特定の実施形態では、前記症状は卒中である。ある特定の実施形態では、前記症状は心不全である。ある特定の実施形態では、前記症状は心臓病である。ある特定の実施形態では、前記症状は冠動脈の閉塞である。ある特定の実施形態では、前記症状は女性での乳癌である。ある特定の実施形態では、前記症状は胃食道逆流性疾患である。ある特定の実施形態では、前記症状は臀部および膝部関節症である。ある特定の実施形態では、前記症状は余命の減少である。
【0557】
真性糖尿病は多数の身体的症状および生理的症状を特徴とする。2型糖尿病に関係すると当業者に知られる任意の症状が、上述の方法において先に示されたように改善され得るか、そうでなければ調節され得る。ある特定の実施形態では、前記症状は、グルコースレベルの上昇、体重増加量の上昇、頻尿、異常な口渇、過度の空腹、過度の疲労、霞視、頻繁な感染、四肢のピリピリ感または麻痺、皮膚の乾燥と痒み、体重減少、ヒリヒリ感のゆっくりとした治癒および歯肉の腫れからなる群より選択される身体的症状である。
【0558】
ある特定の実施形態では、前記症状は、インスリン抵抗性の上昇、グルコースレベルの上昇、体脂肪量の増加、代謝速度の低下、グルコースクリアランスの低下、グルコース忍容性の低下、インスリン感受性の低下、肝臓のインスリン感受性の低下、脂肪組織のサイズと重量の増加、体脂肪の増加、および体重の増加からなる群より選択される生理的症状である。
【0559】
ある特定の実施形態では、前記の生理的症状は体重増加量の上昇である。ある特定の実施形態では、前記症状は頻尿である。ある特定の実施形態では、前記症状は異常な口渇である。ある特定の実施形態では、前記症状は過度の空腹である。ある特定の実施形態では、前記症状は過度の疲労である。ある特定の実施形態では、前記症状は霞視である。ある特定の実施形態では、前記症状は頻繁な感染である。ある特定の実施形態では、前記症状は四肢のピリピリ感または麻痺である。ある特定の実施形態では、前記症状は皮膚の乾燥と痒みである。ある特定の実施形態では、前記症状は体重減少である。ある特定の実施形態では、前記症状は傷のゆっくりとした治癒である。ある特定の実施形態では、前記症状は歯肉の腫れである。ある特定の実施形態では、前記症状はインスリン抵抗性の上昇である。ある特定の実施形態では、前記症状は体脂肪量の増加である。ある特定の実施形態では、前記症状は代謝速度の低下である。ある特定の実施形態では、前記症状はグルコースクリアランスの低下である。ある特定の実施形態では、前記症状はグルコース忍容性の低下である。ある特定の実施形態では、前記症状はインスリン感受性の低下である。ある特定の実施形態では、前記症状は肝臓のインスリン感受性の低下である。ある特定の実施形態では、前記症状は脂肪組織のサイズと重量の増加である。ある特定の実施形態では、前記症状は体脂肪の増加である。ある特定の実施形態では、前記症状は体重の増加である。
【0560】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるような1つ以上の医薬組成物を投与することを含む、個体を治療する方法が提供される。ある特定の実施形態では、その個体は代謝関連疾患を有する。
【0561】
ある特定の実施形態では、FGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物の投与によりFGFR4発現が少なくとも約15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95もしくは99%、またはこれらの値のうちの任意の2つで限定される範囲だけ低下する。
【0562】
ある特定の実施形態では、代謝性疾患を患っている、または代謝性疾患に罹りやすい患者を治療するための医薬の調製にFGFR4を標的とするアンチセンス化合物を含む医薬組成物が使用される。
【0563】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法には、配列番号16に列挙される配列の本明細書に記載されるような連続核酸塩基部分を有する修飾型オリゴヌクレオチドを投与することが含まれる。
【0564】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法には、配列番号45に列挙される配列の本明細書に記載されるような連続核酸塩基部分を有する修飾型オリゴヌクレオチドを投与することが含まれる。
【0565】
投与
ある特定の実施形態では、局所的治療が望ましいか、全身的治療が望ましいかということ、および治療される領域に応じて多数の方法で本明細書に記載されるような化合物と組成物を投与することができる。投与は、局所投与;噴霧器によるものを含む、粉剤の吸入もしくは吹送による肺性投与;気管支内投与;鼻腔内投与;表皮投与および経皮投与;経口投与または非経口投与であり得る。本明細書に記載されるような化合物と組成物は組織または器官に直接投与され得る。
【0566】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるような化合物と組成物が非経口的に投与される。「非経口投与」は注射または点滴による投与を意味する。非経口投与には皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与、動脈内投与、腹腔内投与、または頭蓋内投与、例えば、脳内投与、髄腔内投与、脳室内投与、脳室性投与、側脳室内投与、大脳脳室内投与もしくは大脳脳室性投与が含まれる。投与は連続投与、または長期投与、または短期投与、または断続的投与であり得る。
【0567】
ある特定の実施形態では、非経口投与は注射による。注射は注射筒またはポンプを用いて行われ得る。ある特定の実施形態では、注射はボーラス注射である。ある特定の実施形態では、注射は組織または器官に直接投与される。
【0568】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるような化合物と組成物は非経口的に投与される。
【0569】
ある特定の実施形態では、非経口投与は皮下投与である。
【0570】
さらなる実施形態では、投与用の製剤は本明細書に記載される化合物と生理食塩水である。
【0571】
ある特定の実施形態では、1か月毎、2か月毎、90日毎、3か月毎、6か月毎、1年に2回、または1年に1回の注射または点滴によりアンチセンスオリゴヌクレオチドを送達する。
【0572】
特定の併用療法
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の医薬組成物は1つ以上の他の医薬と共投与される。ある特定の実施形態では、そのような1つ以上の他の医薬が、本明細書に記載される1つ以上の医薬組成物が治療するものと同じ疾患、傷害、または健康状態を治療するように企図される。ある特定の実施形態では、そのような1つ以上の他の医薬は、本明細書に記載される1つ以上の医薬組成物が治療するものと異なる疾患、傷害、または健康状態を治療するように企図される。ある特定の実施形態では、そのような1つ以上の他の医薬は本明細書に記載されるような1つ以上の医薬組成物の望まれない副作用を治療するように企図される。ある特定の実施形態では、1つ以上の医薬組成物は別の医薬と、前記の他の医薬の望まれない副作用を治療するために共投与される。ある特定の実施形態では、複合的効果をもたらすために1つ以上の医薬組成物が別の医薬と共投与される。ある特定の実施形態では、相乗的効果をもたらすために1つ以上の医薬組成物が別の医薬と共投与される。
【0573】
ある特定の実施形態では、第1薬剤と1つ以上の第2薬剤が同時点で投与される。ある特定の実施形態では、前記の第1薬剤と1つ以上の第2薬剤が異なる時点で投与される。ある特定の実施形態では、前記の第1薬剤と1つ以上の第2薬剤が単一の医薬製剤中に一緒に調製される。ある特定の実施形態では、前記の第1薬剤と1つ以上の第2薬剤が別々に調製される。
【0574】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物の投与の前に前記第2化合物が投与される。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物の投与の後に前記第2化合物が投与される。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物と同時に前記第2化合物が投与される。ある特定の実施形態では、共投与される第2化合物の用量は、前記第2化合物が単独で投与される場合に投与されるだろう用量と同一である。ある特定の実施形態では、共投与される第2化合物の用量は、前記第2化合物が単独で投与される場合に投与されるだろう用量よりも少ない。ある特定の実施形態では、共投与される第2化合物の用量は、前記第2化合物が単独で投与される場合に投与されるだろう用量よりも多い。
【0575】
ある特定の実施形態では、第1化合物と第2化合物の共投与が第1化合物の単独投与の効果よりも大きい効果をもたらすように、第2化合物の共投与が第1化合物の効果を増強する。ある特定の実施形態では、前記の共投与は、前記化合物が単独で投与されたときの効果の相加である効果をもたらす。ある特定の実施形態では、前記の共投与は、前記化合物が単独で投与されたときの効果の相加よりも高い効果をもたらす。ある特定の実施形態では、前記第1化合物はアンチセンス化合物である。ある特定の実施形態では、前記第2化合物はアンチセンス化合物である。
【0576】
ある特定の実施形態では、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドは前記第2薬剤の送達と同時に送達される。あるいは、送達は同じ製剤によるものであることができ、または、別々に行われることができる。ある特定の実施形態では、前記第2薬剤での治療の前にFGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドが投与される。ある特定の実施形態では、肥満誘導薬または薬剤での治療を止めた後にFGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドが投与される。
【0577】
ある特定の実施形態では、第2薬剤にはグルコース低下薬剤が含まれるが、これに限定されない。グルコース低下薬剤には治療のための生活習慣の変更、PPARアゴニスト、ジペプチジルペプチダーゼ(IV)阻害剤、GLP‐1類似体、インスリンもしくはインスリン類似体、インスリン分泌促進物質、SGLT2阻害剤、ヒトアミリン類似体、ビグアニド、α‐グルコシダーゼ阻害剤、またはそれらの組合せが含まれ得るが、これらに限定されない。グルコース低下薬剤にはメトホルミン、スルホニル尿素、ロシグリタゾン、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α‐グルコシダーゼ阻害剤、またはそれらの組合せが含まれ得るが、これらに限定されない。スルホニル尿素はアセトヘキサミド、クロルプロパミド、トルブタミド、トラザミド、グリメピリド、グリピジド、グリブリドまたはグリクラジドであり得る。メグリチニドはナテグリニドまたはレパグリニドであり得る。チアゾリジンジオンはピオグリタゾンまたはロシグリタゾンであり得る。α‐グルコシダーゼはアカルボースまたはミグリトールであり得る。
【0578】
いくつかの実施形態では、グルコース低下治療薬はGLP‐1類似体である。いくつかの実施形態では、GLP‐1類似体はエキセンジン‐4またはリラグルチドである。
【0579】
他の実施形態では、グルコース低下治療薬はスルホニル尿素である。いくつかの実施形態では、スルホニル尿素はアセトヘキサミド、クロルプロパミド、トルブタミド、トラザミド、グリメピリド、グリピジド、グリブリドまたはグリクラジドである。
【0580】
いくつかの実施形態では、グルコース低下薬はビグアニドである。いくつかの実施形態では、ビグアニドはメトホルミンであり、そして、いくつかの実施形態では、メトホルミン単独で治療した後に観察される乳酸アシドーシスと比較して、乳酸アシドーシスが上昇することなく血中グルコースレベルが低下する。
【0581】
いくつかの実施形態では、グルコース低下薬はメグリチニドである。いくつかの実施形態では、メグリチニドはナテグリニドまたはレパグリニドである。
【0582】
いくつかの実施形態では、グルコース低下薬はチアゾリジンジオンである。いくつかの実施形態では、チアゾリジンジオンはピオグリタゾン、ロシグリタゾンまたはトログリタゾンである。いくつかの実施形態では、ロシグリタゾン治療単独で観察されるものより大きな体重増加を経ることなく、血中グルコースレベルが低下する。
【0583】
いくつかの実施形態では、グルコース低下薬はα‐グルコシダーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、α‐グルコシダーゼ阻害剤はアカルボースまたはミグリトールである。
【0584】
ある特定の実施形態では、共投与されるグルコース低下薬剤はISIS113715である。
【0585】
ある特定の実施形態では、グルコース低下治療は治療のための生活習慣の変更である。
【0586】
ある特定の実施形態では、第2薬剤には脂質低下薬剤が含まれるが、これらに限定されない。脂質低下薬剤にはアトルバスタチン、シンバスタチン、ロスバスタチンおよびエゼチミブが含まれ得るが、これらに限定されない。特定のそのような実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物の投与前に脂質低下薬剤が投与される。特定のそのような実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物の投与の後に脂質低下薬剤が投与される。特定のそのような実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物と同時に脂質低下薬剤が投与される。特定のそのような実施形態では、共投与される脂質低下薬剤の用量は、前記脂質低下薬剤が単独で投与される場合に投与されるだろう用量と同一である。特定のそのような実施形態では、共投与される脂質低下薬剤の用量は、前記脂質低下薬剤が単独で投与される場合に投与されるだろう用量よりも少ない。特定のそのような実施形態では、共投与される脂質低下薬剤の用量は、前記脂質低下薬剤が単独で投与される場合に投与されるだろう用量よりも多い。
【0587】
ある特定の実施形態では、共投与される脂質低下薬剤はHMG‐CoAレダクターゼ阻害剤である。特定のそのような実施形態では、HMG‐CoAレダクターゼ阻害剤はスタチンである。特定のそのような実施形態では、スタチンはアトルバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチンおよびロスバスタチンから選択される。
【0588】
ある特定の実施形態では、共投与される脂質低下薬剤はコレステロール吸収阻害剤である。特定のそのような実施形態では、コレステロール吸収阻害剤はエゼチミブである。
【0589】
ある特定の実施形態では、共投与される脂質低下薬剤は、共製剤されたHMG‐CoAレダクターゼ阻害剤とコレステロール吸収阻害剤である。特定のそのような実施形態では、共製剤された脂質低下薬剤はエゼチミブ/シンバスタチンである。
【0590】
ある特定の実施形態では、共投与される脂質低下薬剤はミクロソーム・トリグリセリド転移タンパク質阻害剤(MTP阻害剤)である。
【0591】
ある特定の実施形態では、共投与される脂質低下薬剤は、ApoBを標的とするオリゴヌクレオチドである。
【0592】
ある特定の実施形態では、第2薬剤には抗肥満薬または薬剤が含まれるが、これらに限定されない。そのような抗肥満薬剤にはオルリスタット、シブトラミンまたはリモナバンが含まれるが、これらに限定されず、そして、それらは体脂肪蓄積または体重低下薬剤として上述のように投与され得る。ある特定の実施形態では、アンチセンス化合物は食欲抑制剤と共投与され得る。そのような食欲抑制剤にはジエチルプロピオン・テニュエート、マジンドール、オルリスタット、フェンジメトラジン、フェンテルミン、およびシブトラミンが含まれるが、これらに限定されず、そして、それらは本明細書に記載されるように投与され得る。ある特定の実施形態では、抗肥満薬剤は、シブトラミンまたは、これに限定されないが、リラグルチドなどのGLP‐1系薬剤などの、しかし、これらに限定されないCNS系薬剤である。
【0593】
ある特定の実施形態では、第2薬剤には抗精神病薬または薬剤が含まれるが、これらに限定されない。そのような抗精神病薬剤治療薬は、抗精神病薬剤を用いる治療と関係する代謝異常を軽減するために上述のように投与され得る。ある特定の実施形態では、FGFR4アンチセンス化合物の投与により、前記精神病治療薬のCNS効果に影響することなく、代謝速度の上昇、または体脂肪蓄積の低下、または体重の減少、またはそれらの3つ全てがもたらされる。
【0594】
代謝速度とインスリン感受性を上昇させ、体脂肪蓄積と体重増加を低下させるFGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドの能力のため、抗精神病薬剤を使用する治療に関係する代謝異常を軽減するためにこれらの化合物を投与することができる。ある特定の実施形態では、精神病治療薬の治療上の使用に関係する代謝異常を軽減する方法でFGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドが送達される。そのような体重誘導性抗精神病薬剤にはクロザピン、オランザピン、アリピプラゾール、リスペリドンおよびジプラシドンが含まれるが、これらに限定されない。
【0595】
注射によりFGFR4核酸を標的とするアンチセンス化合物を投与し、その注射部位にステロイドを局所的に投与することをさらに含む方法がさらに提供される。
【0596】
本発明の医薬組成物と共投与され得る医薬のさらなる例には、プレドニゾンを含むが、これに限定されないコルチコステロイド;免疫グロブリン静注(IVIg)を含むが、これに限定されない免疫グロブリン;鎮痛剤(例えば、アセトアミノフェン);非ステロイド性抗炎症薬(例えば、イブプロフェン、COX‐1阻害剤およびCOX‐2、阻害剤)を含むが、これに限定されない抗炎症薬剤;サリチル酸類;抗生物質;抗ウイルス剤;抗真菌薬剤;抗糖尿病薬剤(例えば、ビグアニド、グルコシダーゼ阻害剤、インスリン、スルホニル尿素、およびチアゾリジンジオン(thiazolidenedione));アドレナリン作用調節剤;利尿薬;ホルモン(例えば、タンパク同化ステロイド、アンドロゲン、エストロゲン、カルシトニン、プロゲスチン、ソマトスタン(somatostan)、および甲状腺ホルモン);免疫修飾因子;筋弛緩剤;抗ヒスタミン剤;骨粗鬆症薬剤(例えば、ビホスホネート、カルシトニン、およびエストロゲン);プロスタグランジン、抗新生物薬剤;精神病治療薬;鎮静剤;アメリカツタウルシまたは毒ウルシの産物;抗体;およびワクチンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0597】
ある特定の実施形態では、本発明の医薬組成物は脂質低下治療と併せて投与され得る。特定のそのような実施形態では、脂質低下治療は治療のための生活習慣の変更である。特定のそのような実施形態では、脂質低下治療はLDLアフェレーシスである。
【0598】
製剤
本明細書で提供される化合物はまた、例えば、取込、分布および/または吸収を補助するためのリポソーム、受容体標的化分子または他の製剤のような他の分子、分子構造または化合物の混合物と混合、複合体化、そうでなければ結合され得る。そのような取込、分布および/または吸収補助製剤の調製を教示する代表的な米国特許には米国特許第5,108,921号;第5,354,844号;第5,416,016号;第5,459,127号;第5,521,291号;第5,543,158号;第5,547,932号;第5,583,020号;第5,591,721号;第4,426,330号;第4,534,899号;第5,013,556号;第5,108,921号;第5,213,804号;第5,227,170号;第5,264,221号;第5,356,633号;第5,395,619号;第5,416,016号;第5,417,978号;第5,462,854号;第5,469,854号;第5,512,295号;第5,527,528号;第5,534,259号;第5,543,152号;第5,556,948号;第5,580,575号;および第5,595,756号が含まれるが、これらに限定されず、これらの各々が参照により本明細書に組み込まれる。
【0599】
本明細書で提供されるアンチセンス化合物は、任意の薬学的に許容可能な塩、エステル、またはそのようなエステルの塩、またはヒトを含む動物に投与されると、生物学的に活性がある代謝物またはその残基を(直接的または間接的に)提供することができる他の任意の化合物を包含する。
【0600】
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、本明細書で提供される化合物の生理的および薬学的に許容可能な塩:すなわち、親化合物の所望の生物活性を保持し、それに望ましくない毒性を加えない塩を指す。「薬学的に許容可能な塩」という用語には、無機または有機の酸および塩基を包含する薬学的に許容可能な毒性が無い酸または塩基から調製された塩が含まれる。オリゴヌクレオチドについて、薬学的に許容可能な塩の好ましい例とそれらの使用法は米国特許第6,287,860号にさらに記載され、その全体が参照により組み込まれる。ナトリウム塩はオリゴヌクレオチド薬品の適切な形態であることが示されている。
【0601】
「薬学的に許容可能な誘導体」という用語は、本明細書に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、水和物、エステル、プロドラッグ、多形体、異性体、同位体により標識された異型体を包含するが、これらに限定されない。
【0602】
本発明は、本明細書で提供されるアンチセンス化合物を包含する、医薬組成物および製剤も包含する。本明細書に記載される医薬組成物は、局所的治療が望ましいか、全身的治療が望ましいかということ、および治療される領域に応じて多数の方法で投与され得る。投与は非経口投与であり得る。非経口投与には静脈内、動脈内、皮下、腹腔内もしくは筋肉内の注射もしくは点滴;または頭蓋内投与、例えば、脳内投与、髄腔内投与、脳室内投与、脳室性投与、側脳室内投与、大脳脳室内投与もしくは大脳脳室性投与が含まれる。
【0603】
非経口投与が肝臓および血漿中のFGFR4発現を標的とするために好ましい。少なくとも1つの2’−O−メトキシエチル修飾を有するオリゴヌクレオチドは経口投与に特に有用であると考えられている。局所投与用の医薬組成物と製剤には経皮パッチ、軟膏、外用水薬、クリーム剤、ゲル剤、滴剤、坐剤、スプレー剤、液剤および粉剤が含まれ得る。従来の医薬担体、水性、粉体または油系の基剤、増粘剤などが必要または望ましい場合がある。被覆されたコンドーム、グローブなども有用であり得る。
【0604】
単位剤形で都合よくも提供され得る本明細書に記載される医薬製剤は製薬業界に周知の従来の技術に従って調製され得る。そのような技術は活性成分を医薬担体または添加剤と会合させるステップを包含する。一般に、活性成分を液体担体または細分した固形担体または両方と均一に密に会合させ、その後、必要であれば、産物を成形することにより製剤が調製される。
【0605】
本明細書に記載される組成物は、錠剤、カプセル剤、ゲルカプセル剤、液体シロップ剤、軟質ゲル剤、坐剤、および直腸投与剤などの、しかし、これらに限定されない多数の可能な剤形のうちのいずれかに製剤され得る。本明細書に記載される組成物は水性媒体、非水性媒体、または混合媒体中の懸濁液としても製剤され得る。水性懸濁液は、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールおよび/またはデキストランを含む、前記の懸濁液の粘度を上昇させる物質をさらに含有することができる。前記懸濁液は安定化剤を含有することもできる。
【0606】
本明細書に記載される医薬組成物には水剤、乳剤、泡剤およびリポソーム含有製剤が含まれるが、これらに限定されない。本明細書に記載される医薬組成物および製剤は1つ以上の浸透増強剤、担体、添加剤または他の活性成分もしくは非活性成分を含み得る。
【0607】
乳剤は、直径が通常0.1μmを超える液滴の形状の、1つの液体が別の液体に分散した通常は非均質的な系である。乳剤は、分散相、および水相、油相または分離した相としてのそれ自体の形態の溶液として存在し得る活性薬品に加えて追加成分を含有し得る。本明細書に記載される実施形態としてミクロエマルジョンが含まれる。乳剤とそれらの使用法は当技術分野において周知であり、そして、それらは米国特許第6,287,860号にさらに記載され、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0608】
製剤にはリポソーム製剤が含まれる。本発明で使用される場合、「リポソーム」という用語は、球状の二層または複数の二層に配置された脂肪族脂質から構成される小胞を意味する。リポソームは、送達される組成物を含有する水性内部と親油性物質から形成される膜を有する単層または多重層の小胞である。カチオン性リポソームは、負に帯電したDNA分子と相互作用して安定な複合体を形成すると考えられている、正に帯電したリポソームである。pH感受性である、または負に帯電したリポソームはDNAと複合体を形成するよりもむしろDNAを封入すると考えられている。カチオン性リポソームと非カチオン性リポソームの両方がDNAを細胞に送達するために使用されている。
【0609】
リポソームには「静電気的に安定化された」リポソームも含まれ、その用語は、本明細書で使用される場合、1つ以上の特殊な脂質を含むリポソームであって、リポソームに組み込まれると、そのような特殊な脂質を欠くリポソームに対して循環存続期間を向上することになる脂質を含む前記リポソームを指す。リポソームとそれらの使用法は米国特許第6,287,860号にさらに記載され、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0610】
別の実施形態では、製剤には生理食塩水製剤が含まれる。ある特定の実施形態では、製剤は本明細書に記載される化合物と生理食塩水からなる。ある特定の実施形態では、製剤は本明細書に記載される化合物と生理食塩水から基本的になる。ある特定の実施形態では、前記生理食塩水は薬学的に許容可能な等級の生理食塩水である。ある特定の実施形態では、前記生理食塩水は緩衝生理食塩水である。ある特定の実施形態では、前記生理食塩水はリン酸緩衝生理食塩水(PBS)である。
【0611】
ある特定の実施形態では、製剤はリポソームを除外する。ある特定の実施形態では、前記製剤は静電気的に安定化されたリポソームを除外する。ある特定の実施形態では、製剤はリン脂質を除外する。ある特定の実施形態では、前記製剤は本明細書に記載される化合物と生理食塩水から基本的になり、そして、リポソームを除外する。
【0612】
前記の医薬製剤と組成物は界面活性剤を含むこともできる。界面活性剤とそれらの使用法は米国特許第6,287,860号にさらに記載され、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0613】
1つの実施形態では、本発明は、核酸、特に、オリゴヌクレオチドの効率的な送達に影響する様々な浸透増強剤を使用する。浸透増強剤とそれらの使用法は米国特許第6,287,860号にさらに記載され、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0614】
当業者は、製剤がそれらの意図された使用法、すなわち、投与経路に従って日常的にデザインされることを理解する。
【0615】
局所投与用の製剤には、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドが脂質、リポソーム、脂肪酸、脂肪酸エステル、ステロイド類、キレート剤および界面活性剤などの局所送達薬剤と混合されている製剤が含まれる。好ましい脂質とリポソームには中性のもの(例えば、ジオレオイルホスファチジルDOPEエタノールアミン、ジミリストイルホスファチジルコリンDMPC、ジステアロイルホスファチジルコリン)、陰性のもの(例えば、ジミリストイルホスファチジルグリセロールDMPG)および陽性のもの(例えば、ジオレオイルテトラメチルアミノプロピルDOTAPおよびジオレオイルホスファチジルエタノールアミンDOTMA)が含まれる。
【0616】
静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、筋肉内の注射もしくは点滴、または頭蓋内投与を含む非経口投与用の組成物および製剤は、緩衝剤、希釈剤、ならびに、これらに限定されないが、浸透増強剤、担体化合物および他の薬学的に許容可能な担体または添加剤などの他の適切な添加物を含有することもできる無菌水溶液を包含し得る。
【0617】
本明細書で提供されるある特定の実施形態は、1つ以上のオリゴマー性化合物、および非アンチセンス機序により機能する1つ以上の他の化学療法剤を含有する医薬組成物を提供する。そのような化学療法剤の例には、ダウノルビシン、ダウノマイシン、ダクチノマイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、エソルビシン、ブレオマイシン、マホスファミド、イホスファミド、シトシンアラビノシド、bis‐クロロエチルニトロソウレア、ブスルファン、マイトマイシンC、アクチノマイシンD、ミトラマイシン、プレドニゾン、ヒドロキシプロゲステロン、テストステロン、タモキシフェン、ダカルバジン、プロカルバジン、ヘキサメチルメラミン、ペンタメチルメラミン、ミトキサントロン、アムサクリン、クロラムブチル、メチルシクロヘキシルニトロソウレア、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、シクロホスファミド、6‐メルカプトプリン、6‐チオグアニン、シタラビン、5‐アザシチジン、ヒドロキシウレア、デオキシコホルマイシン、4‐ヒドロキシペルオキシシクロホスホルアミド、5‐フルオロウラシル(5‐FU)、5‐フルオロデオキシウリジン(5‐FUdR)、メトトレキサート(MTX)、コルヒチン、タキソール、ビンクリスチン、ビンブラスチン、エトポシド(VP‐16)、トリメトレキサート、イリノテカン、トポテカン、ゲムシタビン、テニポシド、シスプラチンおよびジエチルスチルベストロール(DES)などの癌化学療法薬が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で提供される化合物と共に使用されるとき、そのような化学療法剤は個々に(例えば、5‐FUとオリゴヌクレオチド)、連続的に(例えば、ある期間に5‐FUとオリゴヌクレオチドとそれらに続いてMTXとオリゴヌクレオチド)、または1つ以上の他のそのような化学療法剤と組み合わせて(例えば、5‐FU、MTXとオリゴヌクレオチド、または5‐FU、放射線治療とオリゴヌクレオチド)使用され得る。非ステロイド性抗炎症薬とコルチコステロイドを含むが、これらに限定されない抗炎症薬、ならびにリビビリン(ribivirin)、ビダラビン、アシクロビルおよびガンシクロビルを含むが、これらに限定されない抗ウイルス薬も本明細書で提供される組成物に組み合わせることができる。アンチセンス化合物と他の非アンチセンス薬の組合せもこの発明の範囲内である。2つ以上の組み合わせた化合物を一緒に、または連続的に使用することができる。
【0618】
別の関連の実施形態では、本明細書で提供される組成物は、第1核酸を標的とする1つ以上のアンチセンス化合物、特にオリゴヌクレオチドと第2核酸標的を標的とする1つ以上の追加のアンチセンス化合物を含有することができる。あるいは、本明細書で提供される組成物は、同一の核酸標的の異なる領域を標的とする2つ以上のアンチセンス化合物を含有することができる。アンチセンス化合物の多数の例が当技術分野において公知である。2つ以上の組み合わせた化合物を一緒に、または逐次的に使用することができる。
【0619】
投薬
投薬は、治療される疾患状態の重症度および反応性に依存し、治療期間は数日から数か月、または治癒がもたらされるまで、または疾患状態の消失が達成されるまで続く。患者の身体での薬品蓄積の測定から最適な投薬計画を見積もることができる。個々のオリゴヌクレオチドの相対的な力価に応じて最適な投薬量は変化し得るが、インビトロとインビボの動物モデルで有効であることが分かっているEC50に基づいて一般に推定され得る。一般に、投薬量は体重1kg当たり0.01μgから100gまでであり、一日、一週間、一か月または一年に1回以上、または所望の間隔で与えられ得る。治療が成功した後に疾患状態の再発を防ぐために、体重1kg当たり0.01μgから100gの範囲の維持用量のオリゴヌクレオチドが1日に1回以上投与される維持療法を患者に受けさせることが望ましい場合がある。
【0620】
本発明は、その好ましい実施形態に従い具体的に記述されているが、以下の実施例は本発明の例示のためのみに役立ち、それが本発明を限定することは意図されていない。本願で引用される参照文献、GENBANK受託番号などの各々の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0621】
ある特定の化合物
約1454種の様々な長さ、モチーフおよび骨格組成の新規に設計されたアンチセンス化合物と以前に開示されたアンチセンス化合物をそれらのインビトロでのヒトFGFR4 mRNAに対する効果についていくつかの細胞種で試験した。最も効力があるアンチセンス化合物うちのいくつかであるとインビトロで判断されているISIS299005、ISIS299010、ISIS299018、ISIS299022、ISIS299024、ISIS299025、ISIS299028、ISIS299029およびISIS299030(例えば、米国特許出願公開第2010/0292140号を参照のこと)を含む、9種の以前に設計された化合物と新規の化合物を比較した。前記の1454種の新規に設計されたアンチセンス化合物と9種の以前に設計されたアンチセンス化合物のうち53種の化合物がインビトロでの効力に基づきさらなる試験のために選択された。選択された化合物を用量依存的阻害についてHepG2で試験した(実施例8および9)。
【0622】
次に、特定のオリゴヌクレオチドを忍容性についてCD1マウスモデルならびにSprague‐Dawleyラットモデルで試験した。忍容性について試験したオリゴヌクレオチドにはオリゴヌクレオチドISIS299005(配列番号7)、ISIS463588(配列番号16)、ISIS463589(配列番号17)、ISIS463628(配列番号28)、ISIS463690(配列番号45)、ISIS463691(配列番号46)、ISIS463835(配列番号70)、ISIS463837(配列番号72)、ISIS464222(配列番号135)、ISIS464225(配列番号138)、ISIS464228(配列番号141)、ISIS464286(配列番号154)、ISIS464308(配列番号163)、ISIS464449(配列番号174)、ISIS464587(配列番号186)、ISIS464588(配列番号187)、ISIS464589(配列番号188)、ISIS464718(配列番号221)、ISIS479533(配列番号241)、ISIS479551(配列番号259)、ISIS479691(配列番号299)、ISIS479692(配列番号300)、ISIS479698(配列番号305)、ISIS479699(配列番号306)、ISIS479703(配列番号307)、ISIS479704(配列番号308)、ISIS479706(配列番号310)、およびISIS479736(配列番号317)が含まれる。それらの相補的な配列のため、前記化合物は配列番号1の領域192〜211、191〜210、193〜212、291〜310、369〜388、370〜389、788〜807、790〜809、2951〜2970、2954〜2973、および2981〜3000;配列番号2の領域11621〜11640、11624〜11643、11651〜11670、1463〜1482、3325〜3344、7802〜7821、2110〜2129、2112〜2131、2114〜2133、3575〜3594、2111〜2130、3570〜3589、11623〜11639、11624〜11640、11652〜11668、11653〜11669、2113〜2129、2114〜2130、2116〜2132、および3571〜3587;ならびに配列番号3の領域103〜122、1569〜1588、5122〜5138、5123〜5139、5151〜5167、5152〜5168、105〜121、106〜122、108〜124、および1570〜1586に相補的である。
【0623】
インビボモデルでは、アラニンアミノ基転移酵素、アスパラギン酸アミノ基転移酵素およびビリルビンなどの肝機能マーカー、ならびにBUNおよびクレアチニンなどの腎機能マーカーを測定した(実施例11)。
【0624】
配列番号7(ISIS299005)、16(ISIS463588)、17(ISIS463589)、45(ISIS463690)、46(ISIS463691)、70(ISIS463835)、72(ISIS463837)および138(ISIS464225)に列挙される配列の核酸塩基配列を有する8種のオリゴヌクレオチドを試験した。それらの相補的な配列のため、前記化合物は配列番号1の領域192〜211、191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、788〜807、790〜809、および2954〜2973に相補的である。ある特定の実施形態では、本明細書にさらに記載されるように記載された領域を標的とする前記化合物は、本明細書にさらに記載されるように前記配列番号で列挙される配列のいくつかの核酸塩基部分を有する修飾型オリゴヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態では、記載された領域を標的とする化合物、すなわち記載した配列番号で列挙される配列の核酸塩基部分を有する化合物は、本明細書にさらに記載されるように、長さが様々であり得るし、本明細書にさらに記載されるように、様々なモチーフのうちの1つを有し得る。ある特定の実施形態では、ある領域を標的とする化合物、すなわち記載した配列番号で列挙される配列の核酸塩基部分を有する化合物は、ISIS番号299005、463588、463589、463690、463691、463835、463837、および464225により表されるように、特定の長さとモチーフを有する。
【0625】
忍容性に対する長期の効果について8種の化合物、ISIS299005(配列番号7)、ISIS463588(配列番号16)、ISIS463589(配列番号17)、ISIS463690(配列番号45)、ISIS463691(配列番号46)、ISIS463835(配列番号70)、ISIS463837(配列番号72)、およびISIS464225(配列番号138)をCD/1GSラットモデルで13週間検定した(実施例12)。体重と器官重量、アラニンアミノ基転移酵素、アスパラギン酸アミノ基転移酵素およびビリルビンなどの肝機能マーカー、ならびにBUNおよびクレアチニンなどの腎機能マーカーを測定した。8種の化合物をそれらの粘度についても試験した(実施例14)。
【0626】
3種のインビボモデル全てで非常によい忍容性を示したISIS463588、ISIS463589、およびISIS463690をそれらの半減期についてCD1マウスの肝臓で試験した(実施例13)。
【0627】
これらの8種の化合物、ISIS299005(配列番号7)、ISIS463588(配列番号16)、ISIS463589(配列番号17)、ISIS463690(配列番号45)、ISIS463691(配列番号46)、ISIS463835(配列番号70)、ISIS463837(配列番号72)、およびISIS464225(配列番号138)を効力、薬物動態プロファイルおよび忍容性についてカニクイザルで試験した(実施例15)。これらのサルでの阻害試験が、これらの化合物のうちのいくつかを用いる処置によりFGFR4 mRNAの減少が肝臓組織で引き起こされることを示した。具体的には、ISIS463588での処置が、以前に開示された化合物であるISIS299005での処置と比較して、肝臓組織および腎臓組織でそれぞれFGFR4 mRNAの著しく大きい減少を引き起こした。使用したプライマープローブセットと無関係にISIS463588がPBS対照と比較してFGFR4 mRNAの最大の減少を引き起こすことが認められた。したがって、効力に関して、ISIS463588での処置はサルの試験で最も有効であった。ISIS463690での処置も、以前に開示された化合物、ISIS299005での処置と比較して、肝臓組織および腎臓組織でそれぞれFGFR4 mRNAの大きい減少を引き起こした。
【0628】
FGF19は遺伝子導入マウスで体脂肪蓄積を低下させ、インスリン感受性を改善することが知られている (Fu, L. et al., Endocrinology. 145: 2594-2603, 2004)。FGF19は高い親和性を持つFGFR4のリガンドとしても特徴づけられている (Xie, M.-H. et al., Cytokine. 11: 729-735, 1999) 。しかしながら、FGF19タンパク質でのマウスの処置は、FGF19遺伝子導入マウスで観察される肝細胞増殖の上昇および肝臓腫瘍形成と一貫する肝細胞の増殖を誘導する(Wu, X. et al., JBC 285(8): 5165-5170, 2010)。レプチンは、正常体重の個体と比較して非常に高いレベルで肥満の個体に存在することが分かっているホルモンである(Considine, R.V. et al., N. Engl. J. Med. 334: 292-295, 1996) 。FGF19 mRNAレベルと血漿中レベルの評価により、全ての処置群でのFGF19のmRNAとタンパク質のレベルの著しい上昇が示された。具体的には、ISIS463588で処置したサルでFGF19レベルが最も著しく上昇した。血漿中レプチンレベルの評価により、ISIS463588またはISIS463690で処置されたサルで著しい低下が示された。カニクイザルでの忍容性試験(実施例15)は前記ISISオリゴヌクレオチドでの処置後に実施された。これには、肝臓代謝物、腎臓代謝物、C反応性タンパク質、補体C3およびサイトカインなどの前炎症性因子の血漿中レベルの測定が含まれる。その結果は、実施例15のISISオリゴヌクレオチドでの処置ではアンチセンスオリゴヌクレオチドは許容可能なレベルに留まっており、それ故、その処置は前記のサルに対して忍容的であることを示した。特に、ISIS463588での処置はこのモデルでは非常によく忍容された。
【0629】
3種の最もよく忍容されたISISオリゴヌクレオチドであるISIS463588、ISIS463589およびISIS463690の薬物動態試験もまた前記サルで実行され、3種全ての薬物動態が最適であることが示された。
【0630】
したがって、インビボ試験、特にカニクイザルでの試験は、ISIS463588、ISIS463589、およびISIS463690がISIS299005と比較してより強力なオリゴヌクレオチドであり、またそれよりも大いに忍容可能であったことを示している。
【0631】
したがって、改善された特性のうちのいずれか1つ以上を有するアンチセンス化合物が本明細書で提供される。ある特定の実施形態では、本明細書にさらに記載されるような、配列番号1のヌクレオチドの領域を標的とする、またはそれと特異的にハイブリダイズ可能である修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物が本明細書で提供される。
【0632】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるような化合物は、実施例8に記載されるように電気穿孔法を用いてHepG2細胞株に送達されると、1.5μM未満、1.4μM未満、1.3μM未満、1.2μM未満、1.1μM未満、1.0μM未満、0.9μM未満、0.8μM未満、0.7μM未満、0.6μM未満のインビトロIC50のうちの少なくとも1つを有するため、有効である。ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるような化合物は、FGFR4 mRNAのレベルが60%、65%、70%、75%または80%低下することにより示されるように、インビボで有効である。さらなる実施形態では、前記化合物は、FGF15およびFGF19のmRNAおよびタンパク質のレベルを100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、または1000%上昇させることにより示されるように、インビボで有効である。他の実施形態では、前記化合物は、レプチンの血漿中レベルを30%、35%、または40%低下させることにより示されるように、インビボで有効である。
【0633】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるような化合物は、生理食塩水で処置した動物に対して4倍を超えない、3倍を超えない、もしくは2倍を超えないALT値またはAST値の上昇;または30%を超えない、20%を超えない、15%を超えない、12%を超えない、10%を超えない、5%を超えない、もしくは2%を超えない肝臓、脾臓または腎臓の重量の増加のうちの少なくとも1つを有することにより示されるように、大いに忍容可能である。
ある態様において、本発明は以下であってもよい。
[態様1]12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記の連結したヌクレオシドが、配列番号16、17、45、46、70、72または138で列挙される配列の少なくとも8個の連続する核酸塩基を含む、前記化合物。
[態様2]前記修飾型オリゴヌクレオチドが15〜25個の連結したヌクレオシドからなる、態様1に記載の化合物。
[態様3]前記修飾型オリゴヌクレオチドが18〜21個の連結したヌクレオシドからなる、態様1に記載の化合物。
[態様4]12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記の連結したヌクレオシドが配列番号1のヌクレオチド191〜210、193〜212、369〜388、370〜389、788〜807、790〜809、2954〜2973内の等しい長さの核酸塩基部分に相補的である、少なくとも8個の連続する核酸塩基からなる部分を含む、前記化合物。
[態様5]12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、前記の連結したヌクレオシドが配列番号2のヌクレオチド3196〜3215、3198〜3217、4070〜4089、4071〜4090、5272〜5291、5274〜5293、および11624〜11643内の等しい長さの核酸塩基部分に相補的である、少なくとも8個の連続する核酸塩基からなる部分を含む、前記化合物。
[態様6]前記核酸塩基配列が、配列番号16、17、45、46、70、72または138で列挙される配列の少なくとも15個の連続する核酸塩基を含む、態様2に記載の化合物。
[態様7]前記核酸塩基配列が、配列番号16、17、45、46、70、72または138で列挙される配列の少なくとも18個の連続する核酸塩基を含む、態様3に記載の化合物。
[態様8]前記修飾型オリゴヌクレオチドが一本鎖オリゴヌクレオチドである、態様1〜7のいずれか1に記載の化合物。
[態様9]前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号1または2に少なくとも90%相補的である、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様10]前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号1または2に少なくとも95%相補的である、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様11]前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号1または2に100%相補的である、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様12]少なくとも1つのヌクレオシド間結合が修飾型ヌクレオシド間結合である、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様13]各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、態様12に記載の化合物。
[態様14]前記修飾型オリゴヌクレオチドの少なくとも1つのヌクレオシドが修飾糖を含む、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様15]前記の少なくとも1つの修飾糖が二環式糖である、態様14に記載の化合物。
[態様16]前記の少なくとも1つの二環式糖のそれぞれが、Rが独立してH、C〜C12アルキルまたは保護基である、4’−CH−N(R)−O−2’架橋を含む、態様15に記載の化合物。
[態様17]前記の少なくとも1つの二環式糖が4’−CH(CH)−O−2’架橋を含む、態様15に記載の化合物。
[態様18]少なくとも1つの修飾糖が2’−O−メトキシエチル基を含む、態様14に記載の化合物。
[態様19]テトラヒドロピラン環がフラノース環に置き換わっている少なくとも1つのテトラヒドロピラン修飾型ヌクレオシドを含む、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様20]前記の少なくとも1つのテトラヒドロピラン修飾型ヌクレオシドのそれぞれが、構造:
【化10】

を有し、
Bxが任意に保護された複素環式塩基部分である、態様19に記載の化合物。
[態様21]少なくとも1つのヌクレオシドが修飾型核酸塩基を含む、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様22]前記修飾型核酸塩基が5‐メチルシトシンである、態様21に記載の化合物。
[態様23]前記修飾型オリゴヌクレオチドが:
連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;および
連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメント;
を含み、前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、そして、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様24]前記修飾型オリゴヌクレオチドが:
10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;および
5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメント;
を含み、前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み;そして、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、態様23に記載の化合物。
[態様25]前記修飾型オリゴヌクレオチドが12〜30個の連結したヌクレオシドからなり、前記の連結したヌクレオシドが、配列番号16、17、45、46、70、72または138で列挙される配列の少なくとも8個の連続する核酸塩基を含み、そして、
10個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
5個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;および
5個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメント;
を含み、前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み;そして、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、態様23に記載の化合物。
[態様26]前記修飾型オリゴヌクレオチドが:
8個の連結したデオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
6個の連結したヌクレオシドからなる5’ウイングセグメント;および
6個の連結したヌクレオシドからなる3’ウイングセグメント;
を含み、前記ギャップセグメントが前記5’ウイングセグメントと前記3’ウイングセグメントの間に位置し、各ウイングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み;そして、各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、態様23に記載の化合物。
[態様27]前記修飾型オリゴヌクレオチドが20個の連結したヌクレオシドからなる、態様1〜8のいずれか1に記載の化合物。
[態様28]態様1〜27のいずれか1に記載の化合物またはその塩、および薬学的に許容可能な担体または希釈剤のうちの少なくとも1つを含む組成物。
[態様29]態様1〜26のいずれか1に記載の化合物または組成物を動物に投与することを含む方法。
[態様30]前記動物がヒトである、態様29に記載の方法。
[態様31]前記化合物の投与が代謝性疾患を予防、治療、改善する、またはその進行を遅らせる、態様29に記載の方法。
[態様32]前記代謝性疾患が肥満である、態様31に記載の方法。
[態様33]前記の化合物または組成物、および第2の薬剤を共投与することを含む、態様29に記載の方法。
[態様34]前記の化合物または組成物、および前記の第2薬剤を同時投与する、態様33に記載の方法。
[態様35]動物においてFGFR4のmRNAまたはタンパク質の発現を低減させる方法であって、態様1〜27のいずれか1に記載の化合物または組成物を前記動物に投与し、それによってFGFR4 mRNAまたはタンパク質の発現を前記動物で低減させることを含む方法。
[態様36]前記動物がヒトである、態様35に記載の方法。
[態様37]FGFR4のmRNAまたはタンパク質の発現の低下が代謝性疾患を予防、治療、改善する、またはその進行を遅らせる、態様35に記載の方法。
[態様38]FGFR4のmRNAまたはタンパク質の発現の低下が肥満を予防、治療、改善する、またはその進行を遅らせる、態様35に記載の方法。
[態様39]前記の化合物または組成物、および第2の薬剤を共投与することを含む、態様35に記載の方法。
[態様40]前記の化合物または組成物、および前記の第2薬剤を同時投与する、態様38に記載の方法。
[態様41]代謝性疾患を有するヒトを治療する方法であって、代謝性疾患を有するヒトを特定し、そして、治療上有効量の態様1〜27のいずれか1に記載の化合物または組成物を前記ヒトに投与し、それによって前記代謝性疾患を治療することを含む方法。
[態様42]前記代謝性疾患が肥満である、態様41に記載の方法。
[態様43]前記の治療が、インスリン抵抗性、グルコースレベル、体脂肪量、脂肪パッド重量、脂肪組織のサイズと重量、体脂肪、体重またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを低減させる、態様41に記載の方法。
[態様44]前記の治療が代謝速度を増加させる、態様41に記載の方法。
[態様45]前記の化合物または組成物、および第2の薬剤を共投与することを含む、態様41に記載の方法。
[態様46]前記の化合物または組成物、および前記の第2薬剤を同時投与する、態様45に記載の方法。
[態様47]治療上有効量の態様1に記載の化合物をヒトに投与し、それにより代謝性疾患を低減または予防することを含む、代謝性疾患を低減または予防する方法。
[態様48]前記代謝性疾患が肥満である、態様47に記載の方法。
[態様49]前記の化合物または組成物、および第2の薬剤を共投与することを含む、態様47に記載の方法。
[態様50]前記の化合物または組成物、および前記の第2薬剤を同時投与する、態様49に記載の方法。
[態様51]代謝性疾患の症状を改善するための方法であって、それを必要とするヒトに態様1に記載の化合物を投与し、それによって前記ヒトにおける代謝性疾患の症状を改善することを含む、前記方法。
[態様52]代謝性疾患に関連する症状の進行速度を低下させるための方法であって、それを必要とするヒトに態様1に記載の化合物を投与し、それによって前記ヒトにおける代謝性疾患の症状の進行速度を低下させることを含む、前記方法。
[態様53]代謝性疾患に関連する症状により示される変性を逆転させるための方法であって、それを必要とするヒトに態様1に記載の化合物を投与し、それによって前記ヒトにおける代謝性疾患の症状により示される変性を逆転させることを含む、前記方法。
[態様54]前記代謝性疾患が肥満である、態様51、52または53のいずれか1に記載の方法。
[態様55]前記修飾型オリゴヌクレオチドが一本鎖オリゴヌクレオチドである、態様51、52または53のいずれか1に記載の方法。
[態様56]前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号1または2に少なくとも90%相補的である、態様51、52または53のいずれか1に記載の方法。
[態様57]前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号1または2に少なくとも95%相補的である、態様51、52または53のいずれか1に記載の方法。
[態様58]前記修飾型オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号1または2に100%相補的である、態様51、52または53のいずれか1に記載の方法。
[態様59]前記修飾型オリゴヌクレオチドが20個の連結したヌクレオシドからなる、態様51、52または53のいずれか1に記載の方法。
[態様60]前記化合物が、12〜30個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記の連結したヌクレオシドが配列番号16、17、45、46、70、72または138で列挙される配列の少なくとも12個の連続する核酸塩基を含む、態様50〜59のいずれか1に記載の方法。
[態様61]前記化合物が、20個の連結したヌクレオシドからなる修飾型オリゴヌクレオチドを含み、前記の連結したヌクレオシドが配列番号16、17、45、46、70、72または138で列挙される配列の少なくとも19個の連続する核酸塩基を含む、態様50〜59のいずれか1に記載の方法。
[態様62]動物でFGFR4阻害剤の抗肥満作用を検出する方法であって、
(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15遺伝子の発現を測定すること
(b)FGFR4阻害剤を投与すること
(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15遺伝子の発現を測定すること
(d)FGF15遺伝子の発現上昇を検出すること
を含む、前記方法。
[態様63]前記FGFR4阻害剤がFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである、態様62に記載の方法。
[態様64]動物でFGFR4阻害剤の抗肥満作用を検出する方法であって、
(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19遺伝子の発現を測定すること
(b)FGFR4阻害剤を投与すること
(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19遺伝子の発現を測定すること
(d)FGF19遺伝子の発現上昇を検出すること
を含む、前記方法。
[態様65]前記FGFR4阻害剤がFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである、態様64に記載の方法。
[態様66]FGFR4阻害剤に対する動物の反応性を予測する方法であって、
(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15遺伝子の発現を測定すること
(b)FGFR4阻害剤を投与すること
(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15遺伝子の発現を測定すること
(d)FGF15遺伝子の発現上昇を検出すること
を含む、前記方法。
[態様67]前記FGFR4阻害剤がFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである、態様66に記載の方法。
[態様68]FGFR4阻害剤に対する動物の反応性を予測する方法であって、
(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19遺伝子の発現を測定すること
(b)FGFR4阻害剤を投与すること
(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19遺伝子の発現を測定すること
(d)FGF19遺伝子の発現上昇を検出すること
を含む、前記方法。
[態様69]前記FGFR4阻害剤がFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである、態様68に記載の方法。
[態様70]動物でFGFR4阻害剤の抗肥満作用を検出する方法であって、
(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15タンパク質レベルを測定すること
(b)FGFR4阻害剤を投与すること
(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15タンパク質レベルを測定すること
(d)FGF15タンパク質レベルの上昇を検出すること
を含む、前記方法。
[態様71]前記FGFR4阻害剤がFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである、態様70に記載の方法。
[態様72]動物でFGFR4阻害剤の抗肥満作用を検出する方法であって、
(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19タンパク質レベルを測定すること
(b)FGFR4阻害剤を投与すること
(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19タンパク質レベルを測定すること
(d)FGF19タンパク質レベルの上昇を検出すること
を含む、前記方法。
[態様73]前記FGFR4阻害剤がFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである、態様72に記載の方法。
[態様74]FGFR4阻害剤に対する動物の反応性を予測する方法であって、
(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF15タンパク質レベルを測定すること
(b)FGFR4阻害剤を投与すること
(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF15タンパク質レベルを測定すること
(d)FGF15タンパク質レベルの上昇を検出すること
を含む、前記方法。
[態様75]前記FGFR4阻害剤がFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである、態様74に記載の方法。
[態様76]FGFR4阻害剤に対する動物の反応性を予測する方法であって、
(a)FGFR4阻害剤の投与前に個体におけるFGF19タンパク質レベルを測定すること
(b)FGFR4阻害剤を投与すること
(c)FGFR4阻害剤の投与後にFGF19タンパク質レベルを測定すること
(d)FGF19タンパク質レベルの上昇を検出すること
を含む、前記方法。
[態様77]前記FGFR4阻害剤がFGFR4を標的とする修飾型アンチセンスオリゴヌクレオチドである、態様76に記載の方法。
[態様78]FGF15レベルまたはFGF19レベルを測定することを含む、FGFR4レベルを推定する方法。
[態様79]肥満を治療する方法であって、
(a)血中に基準値レベルのFGF19を有する対象に初回用量のFGFR4阻害剤を投与すること;および
(b)少なくとも8週間、前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから上昇しなくなるまで追加用量のFGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与することを含む、前記方法。
[態様80]前記対象の血中のFGF19レベルが少なくとも10週間前記基準値レベルから上昇することがない、態様79に記載の方法。
[態様81]前記対象の血中のFGF19レベルが少なくとも12週間前記基準値レベルから上昇することがない、態様79に記載の方法。
[態様82]前記対象の血中のFGF19レベルが少なくとも14週間前記基準値レベルから上昇することがない、態様79に記載の方法。
[態様83]前記対象の血中のFGF19レベルが少なくとも16週間前記基準値レベルから上昇することがない、態様79に記載の方法。
[態様84]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから1〜1,000%より高く上昇することが無い、態様79〜83に記載の方法。
[態様85]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから1〜500%より高く上昇することが無い、態様79〜83に記載の方法。
[態様86]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから1〜100%より高く上昇することが無い、態様79〜83に記載の方法。
[態様87]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから1〜50%より高く上昇することが無い、態様79〜83に記載の方法。
[態様88]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから1〜10%より高く上昇することが無い、態様79〜83に記載の方法。
[態様89]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから約1〜2,000pg/mLを超えて上昇することがない、態様79〜83に記載の方法。
[態様90]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから約1〜500pg/mLを超えて上昇することがない、態様89に記載の方法。
[態様91]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから約1〜100pg/mLを超えて上昇することがない、態様89に記載の方法。
[態様92]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから約1〜50pg/mLを超えて上昇することがない、態様89に記載の方法。
[態様93]前記対象の血中のFGF19レベルが前記基準値レベルから約1〜10pg/mLを超えて上昇することがない、態様89に記載の方法。
[態様94]肥満を治療する方法であって、
(a)血中に基準値レベルのFGF19を有する対象に初回用量のFGFR4阻害剤を投与すること;および
(b)前記FGF19レベルが前記基準値レベルから上昇するまで、より高い追加用量の前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与すること
を含む、前記方法。
[態様95]前記の上昇したFGF19のレベルを維持するために有効な量の前記FGFR4阻害剤の後投与を1回以上施すステップ(c)をさらに含む、態様94に記載の方法。
[態様96]FGF19レベルが前記基準値レベルから少なくとも約1〜1,000%上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様94または95に記載の方法。
[態様97]FGF19レベルが前記基準値レベルから少なくとも約1〜500%上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様96に記載の方法。
[態様98]FGF19レベルが前記基準値レベルから少なくとも約1〜100%上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様96に記載の方法。
[態様99]FGF19レベルが前記基準値レベルから少なくとも約1〜50%上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様96に記載の方法。
[態様100]FGF19レベルが前記基準値レベルから少なくとも約1〜10%上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様96に記載の方法。
[態様101]FGF19レベルが少なくとも約1〜2,000pg/mL上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様94または95に記載の方法。
[態様102]FGF19レベルが少なくとも約1〜500pg/mL上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様101に記載の方法。
[態様103]FGF19レベルが少なくとも約1〜100pg/mL上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様101に記載の方法。
[態様104]FGF19レベルが少なくとも約1〜50pg/mL上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様101に記載の方法。
[態様105]FGF19レベルが少なくとも約1〜10pg/mL上昇するまでより高い追加用量のステップ(b)における前記FGFR4阻害剤を前記対象に1投薬以上投与する、態様101に記載の方法。
[態様106]前記FGFR4阻害剤が態様1〜27のいずれか1に記載の化合物または態様28に記載の組成物である、態様79〜105のいずれか1に記載の方法。
[態様107]前記の化合物または組成物の各用量が約50〜2000mg、約50〜400mg、約50〜200mg、約50〜100mg、または約100〜200mgである、態様106に記載の方法。
[態様108]前記対象が動物である、態様79〜107のいずれか1に記載の方法。
[態様109]前記動物がヒトである、態様108に記載の方法。
【実施例】
【0634】
非限定的な開示および参照による組み込み
本明細書に記載される特定の化合物、組成物および方法はある特定の実施形態に従って特異的に記述されているが、以下の実施例は本明細書に記載される化合物の例示のみのために用いられ、それらがその化合物を限定することは意図されていない。本願で引用される参照文献の各々の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0635】
実施例1:HepG2細胞におけるヒト線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR4)のアンチセンス阻害
FGFR4核酸を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドを設計し、そして、FGFR4 mRNAに対するそれらの効果をインビトロで試験した。4,500nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてウェル当たり20,000細胞の密度の培養HepG2細胞を形質移入した。およそ24時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するために、ヒトプライマープローブセットRTS3232(フォワード配列TCATCAACGGCAGCAGCTT、本明細書では配列番号327と指定される;リバース配列AGCTATTGATGTCTGCAGTCTTTAGG、本明細書では配列番号328と指定される;プローブ配列AGCCGACGGTTTCCCCTATGTGCA、本明細書では配列番号329と指定される)を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した場合、全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。総計で458オリゴヌクレオチドを試験した。表1は、インビトロで65%よりも高い阻害を示した、または、以降の検定で使用されたオリゴヌクレオチドのみを示す。
【0636】
アンチセンスオリゴヌクレオチドのいくつかも、追加のプライマープローブセットRTS1325(フォワード配列TTGCTGTGCCGTGTCCAA、本明細書では配列番号330と指定される;リバース配列TCCAAGAAGCCGAGCAGAAC、本明細書では配列番号331と指定される;プローブ配列AGCTGCCGTGCCTGTGTCCTGAT、本明細書では配列番号332と指定される)を使用して試験した。「未適用」は、RTS1325を使用して特定のアンチセンスオリゴヌクレオチドが試験されなかったことを表す。
【0637】
表1中の新規に設計されたキメラアンチセンスオリゴヌクレオチドは5−10−5MOEギャップマーとして設計された。そのギャップマーは20ヌクレオシド長であり、中央のギャップセグメントは10個の2’‐デオキシヌクレオシドを含み、5’方向および3’方向にそれぞれ5個のヌクレオシドを含むウイングセグメントが隣接する。5’ウイングセグメントの各ヌクレオチドと3’ウイングセグメントの各ヌクレオチドは2’−MOE修飾を有する。各ギャップマーのヌクレオシド間結合はホスホロチオエート(P=S)結合である。各ギャップマーの全てのシトシン残基は5‐メチルシトシンである。「開始部位」は、前記ギャップマーが標的とする、前記ヒト遺伝子配列中の最も5’側のヌクレオシドを表す。「終止部位」は、前記ギャップマーが標的とする、前記ヒト遺伝子配列中の最も3’側のヌクレオシドを表す。表1中に記載される各ギャップマーは、本明細書では配列番号1と指定されるヒトFGFR4 mRNA(GENBANK受託番号NM_002011.3)を標的とする。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【0638】
実施例2:HepG2細胞におけるヒトFGFR4の用量依存的アンチセンス阻害
ヒトFGFR4の著しいインビトロ阻害を示す実施例1のギャップマーをHepG2細胞において様々な用量で試験した。ウェル当たり20,000細胞の密度で細胞を蒔き、そして、表2に指定されているように、0.6nM、1.3nM、2.5nM、5.0nM、および10.0μMの濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてその細胞を形質移入した。およそ16時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するためにヒトFGFR4プライマープローブセットRTS3232を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した場合、全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。
【0639】
各オリゴヌクレオチドの半数最大阻害濃度(IC50)も表2に提示されるが、それは使用したオリゴヌクレオチドの濃度を各濃度で達成されたFGFR4 mRNA発現のパーセント阻害に対してプロットすることにより計算されたものであり、対照と比較したFGFR4 mRNA発現の50%阻害が達成されたオリゴヌクレオチドの濃度を記述するものである。表2に示されるように、アンチセンスオリゴヌクレオチド処理細胞ではFGFR4 mRNAレベルは用量依存的に著しく低下した。
【表2】
【0640】
実施例3:HepG2細胞におけるヒト線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR4)のアンチセンス阻害
FGFR4核酸を標的とする追加のアンチセンスオリゴヌクレオチドを設計し、そして、FGFR4 mRNAに対するそれらの効果についてインビトロで試験した。比較のために、実施例1に記載されるアンチセンスオリゴヌクレオチドのいくつかも前記の検定に含めた。4,500nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてウェル当たり20,000細胞の密度の培養HepG2細胞を形質移入した。およそ24時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するためにヒトプライマープローブセットRTS3232を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した場合、全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。総計で772オリゴヌクレオチドを試験した。表3および4は、65%よりも高い阻害を示したオリゴヌクレオチドのみを示す。
【0641】
表3中の新規に設計されたキメラアンチセンスオリゴヌクレオチドは5−10−5MOEギャップマーとして設計された。そのギャップマーは20ヌクレオシド長であり、中央のギャップセグメントは10個の2’‐デオキシヌクレオシドを含み、5’方向および3’方向にそれぞれ5個のヌクレオシドを含むウイングセグメントが隣接する。5’ウイングセグメントの各ヌクレオチドと3’ウイングセグメントの各ヌクレオチドは2’−MOE修飾を有する。各ギャップマーのヌクレオシド間結合はホスホロチオエート(P=S)結合である。各ギャップマーの全てのシトシン残基は5‐メチルシトシンである。「開始部位」は、前記ギャップマーが標的とする、前記ヒト遺伝子配列中の最も5’側のヌクレオシドを表す。「終止部位」は、前記ギャップマーが標的とする、前記ヒト遺伝子配列中の最も3’側のヌクレオシドを表す。
【0642】
表3に記載される各ギャップマーは、本明細書では配列番号1と指定されるヒトFGFR4 mRNA(GENBANK受託番号NM_002011.3)か、本明細書では配列番号2と指定されるヒトFGFR4ゲノム配列(GENBANK受託番号NT_023133.11から切り出したヌクレオシド21323018から21335213まで)のどちらか、または両方を標的とする。アンチセンスオリゴヌクレオチドのいくつかは異型遺伝子配列を標的とするように設計されたが、それらは表4に記載されている。表4中の各ギャップマーが配列番号3(GENBANK受託番号AB209631.1)に対して記載されている。
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【表3-5】
【表4】
【0643】
実施例4:HepG2細胞におけるヒトFGFR4の用量依存的アンチセンス阻害
FGFR4 mRNAの著しい阻害を引き起こした実施例3のギャップマーをHepG2細胞において様々な用量でさらに試験した。ウェル当たり20,000細胞の密度で細胞を蒔き、そして、表5に指定されているように、0.6μM、1.3μM、2.5μM、5.0μM、および10.0μMの濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてその細胞を形質移入した。およそ16時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するためにヒトFGFR4プライマープローブセットRTS3232を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した場合、全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。
【0644】
各オリゴヌクレオチドの半数最大阻害濃度(IC50)も表5に提示される。表5に示されるように、アンチセンスオリゴヌクレオチド処理細胞ではFGFR4 mRNAレベルは用量依存的に著しく低下した。
【表5-1】
【表5-2】
【0645】
実施例5:HepG2細胞におけるヒトFGFR4の用量依存的アンチセンス阻害
FGFR4 mRNAの著しい阻害を引き起こした上述の試験のギャップマーをHepG2細胞において様々な用量でさらに試験した。ウェル当たり20,000細胞の密度で細胞を蒔き、そして、表6に指定されているように、0.3μM、0.6μM、1.3μM、2.5μμM、5.0μMおよび10.0μMの濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてその細胞を形質移入した。およそ16時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するためにヒトFGFR4プライマープローブセットRTS3232を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した場合、全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。
【0646】
各オリゴヌクレオチドの半数最大阻害濃度(IC50)も表6に提示される。表6に示されるように、アンチセンスオリゴヌクレオチド処理細胞ではFGFR4 mRNAレベルは用量依存的に著しく低下した。
【表6】
【0647】
実施例6:HepG2細胞におけるヒトFGFR4の用量依存的アンチセンス阻害
FGFR4 mRNAの著しいインビトロ阻害を示す、実施例4に記載される試験のギャップマーを選択し、そして、HepG2細胞において様々な用量でそれらを試験した。ウェル当たり20,000細胞の密度で細胞を蒔き、そして、表7に指定されているように、0.6μM、1.3μM、2.5μM、5.0μMおよび10.0μMの濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてその細胞を形質移入した。およそ16時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するためにヒトFGFR4プライマープローブセットRTS3232を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。
【0648】
各オリゴヌクレオチドの半数最大阻害濃度(IC50)も表7に提示される。表7に示されるように、アンチセンスオリゴヌクレオチド処理細胞ではFGFR4 mRNAレベルは用量依存的に著しく低下した。
【表7】
【0649】
実施例7:HepG2細胞におけるヒト線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR4)のアンチセンス阻害
FGFR4核酸を標的とする追加のアンチセンスオリゴヌクレオチドを設計し、そして、FGFR4 mRNAに対するそれらの効果についてインビトロで試験した。比較のためにISIS463629およびISIS463762も前記の検定に含めた。4,500nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてウェル当たり20,000細胞の密度の培養HepG2細胞を形質移入した。およそ24時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するためにヒトプライマープローブセットRTS3232を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。総計で230オリゴヌクレオチドを試験した。表8は65%よりも高い阻害を示したオリゴヌクレオチドのみを示す。
【0650】
表8中の新規に設計されたキメラアンチセンスオリゴヌクレオチドは5−10−5MOEギャップマーまたは3−10−4MOEギャップマーとして設計された。前記5−10−5ギャップマーは20ヌクレオシド長であり、中央のギャップセグメントは10個の2’‐デオキシヌクレオシドを含み、5’方向および3’方向にそれぞれ5個のヌクレオシドを含むウイングセグメントが隣接する。前記3−10−4ギャップマーは17ヌクレオシド長であり、中央のギャップセグメントは10個の2’‐デオキシヌクレオシドを含み、5’方向に3個のヌクレオシドを含むウイングセグメント、および3’方向に4個のヌクレオシドを含むウイングセグメントが隣接する。5’ウイングセグメントの各ヌクレオチドと3’ウイングセグメントの各ヌクレオチドは2’−MOE修飾を有する。各ギャップマーのヌクレオシド間結合はホスホロチオエート(P=S)結合である。各ギャップマーの全てのシトシン残基は5‐メチルシトシンである。「開始部位」は、前記ギャップマーが標的とする、前記ヒト遺伝子配列中の最も5’側のヌクレオシドを表す。「終止部位」は、前記ギャップマーが標的とする、前記ヒト遺伝子配列中の最も3’側のヌクレオシドを表す。
【0651】
表8に記載される各ギャップマーは、本明細書では配列番号1と指定されるヒトFGFR4 mRNA(GENBANK受託番号NM_002011.3)、または本明細書では配列番号2と指定されるヒトFGFR4ゲノム配列(GENBANK受託番号NT_023133.11から切り出したヌクレオシド21323018から21335213まで)、または配列番号3(GENBANK受託番号AB209631.1)、またはその3つの全てを標的とする。
【表8-1】
【表8-2】
【表8-3】
【表8-4】
【0652】
実施例8:HepG2細胞におけるヒトFGFR4の用量依存的アンチセンス阻害
FGFR4 mRNAの著しいインビトロ阻害を示す実施例5、6および7のギャップマーをさらに選択し、そして、HepG2細胞において様々な用量でそれらを試験した。ウェル当たり20,000細胞の密度で細胞を蒔き、そして、表9に指定されているように、0.6μM、1.3μM、2.5μM、5.0μM、および10.0μMの濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてその細胞を形質移入した。およそ16時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するためにヒトFGFR4プライマープローブセットRTS3232を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した場合、全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。
【0653】
各オリゴヌクレオチドの半数最大阻害濃度(IC50)も表9に提示される。表9に示されるように、アンチセンスオリゴヌクレオチド処理細胞ではFGFR4 mRNAレベルは用量依存的に著しく低下した。
【表9-1】
【表9-2】
【0654】
実施例9:HepG2細胞におけるヒトFGFR4の用量依存的アンチセンス阻害
FGFR4 mRNAの著しいインビトロ阻害を示す実施例7および8のギャップマーをさらに選択し、そして、HepG2細胞において様々な用量でそれらを試験した。ウェル当たり20,000細胞の密度で細胞を蒔き、そして、表10に指定されているように、0156μM、0.31μM、0.63μM、1.25μM、2.50μMおよび5.00μMの濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドと電気穿孔法を用いてその細胞を形質移入した。およそ16時間の処理期間の後に、RNAを細胞から単離し、そして、定量的リアルタイムPCRによりFGFR4 mRNAレベルを測定した。mRNAレベルを測定するためにヒトFGFR4プライマープローブセットRTS3232を使用した。リボグリーン(登録商標)により測定した場合、全RNA含量に従ってFGFR4 mRNAレベルを調節した。FGFR4阻害の未処理対照細胞に対するパーセントとして結果を提示する。
【0655】
各オリゴヌクレオチドの半数最大阻害濃度(IC50)も表10に提示される。表10に示されるように、アンチセンスオリゴヌクレオチド処理細胞ではFGFR4 mRNAレベルは用量依存的に著しく低下した。
【表10】
【0656】
実施例10:CD1マウスでヒトFGFR4を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドの忍容性
CD1(登録商標)マウス(Charles River、マサチューセッツ州)は、しばしば安全性試験および有効性試験に利用される多目的用マウスモデルである。上述の試験から選択されたISISアンチセンスオリゴヌクレオチドで前記マウスを処置し、様々なマーカーのレベルの変化についてそれらを評価した。
【0657】
処置
5匹のオスCD1マウスからなる群に50mg/kgのISIS299005、ISIS463588、ISIS463589、ISIS463628、ISIS463690、ISIS463691、ISIS463835、ISIS463837、ISIS464222、ISIS464225、ISIS464228、ISIS464286、ISIS464308、ISIS464449、ISIS464587、ISIS464588、ISIS464589、ISIS464718、ISIS479533、ISIS479551、ISIS479691、ISIS479692、ISIS479698、ISIS479699、ISIS479703、ISIS479704、ISIS479706、またはISIS479736を週2回6週間皮下注射した。1群のオスCD1マウスにはPBSを週2回6週間皮下注射した。最後の投与から48時間後にマウスを安楽死させ、さらなる分析のために血漿を回収した。ISIS479691を用いた処置によりマウスの死が引き起こされ、それ故、そのISISオリゴヌクレオチドはさらなる試験から取り除かれた。
【0658】
血漿化学マーカー
代謝機能に対するISISオリゴヌクレオチドの効果を評価するため、自動化臨床化学分析機(Hitachi Olympus AU400e、メルビル、ニューヨーク州)を使用してアミノ基転移酵素、ビリルビン、アルブミン、クレアチニンおよびBUNの血漿中濃度を測定した。アミノ基転移酵素レベルはIU/Lとして表され;ビリルビン、クレアチニン、およびBUNレベルはmg/dLとして表され;そして、アルブミンはg/dLで表される。表11に結果が提示されている。血漿化学マーカーのうちのいずれかのレベルに不利益な変化を引き起こしたISISオリゴヌクレオチドをさらなる試験から排除した。
【表11-1】
【表11-2】
【0659】
実施例11:Sprague‐DawleyラットにおけるヒトFGFR4を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドの忍容性
Sprague‐Dawleyラットは安全性評価および有効性評価に使用される多目的用モデルである。実施例10に記載される試験のISISアンチセンスオリゴヌクレオチドで前記ラットを処置し、様々な血漿化学マーカーのレベルの変化についてそれらを評価した。
【0660】
処置
7週齢のオスSprague‐Dawleyラットを12時間明暗周期で飼育し、Purina社のラット用通常飼料である食餌5001を自由に食べさせた。4匹ずつからなるSprague‐Dawleyラットの群に50mg/kgのISIS299005、ISIS463588、ISIS463589、ISIS463628、ISIS463690、ISIS463691、ISIS463835、ISIS463837、ISIS464222、ISIS464225、ISIS464228、ISIS464286、ISIS464308、ISIS464449、ISIS464587、ISIS464718、ISIS479533、ISIS479551、ISIS479691、ISIS479692、ISIS479698、ISIS479699、ISIS479703、ISIS479704、ISIS479706またはISIS479736を週2回4週間皮下注射した。1群のラットにはPBSを週2回4週間皮下注射した。最後の投与から48時間後にラットを安楽死させ、さらなる分析のために血漿を回収した。
【0661】
肝機能
肝機能に対するISISオリゴヌクレオチドの効果を評価するため、自動化臨床化学分析機(Hitachi Olympus AU400e、メルビル、ニューヨーク州)を使用してアミノ基転移酵素の血漿中濃度を測定した。ALT(アラニンアミノ基転移酵素)とAST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)の血漿中濃度を測定したが、表12に結果が提示されており、IU/Lで結果が表される。同じ臨床化学分析機を使用してビリルビン血漿中レベルも測定したが、表12にその結果も提示されており、mg/dLとして結果が表される。不利益な変化を引き起こしたISISオリゴヌクレオチドをさらなる試験から排除した。
【表12-1】
【表12-2】
【0662】
腎機能
腎機能に対するISISオリゴヌクレオチドの効果を評価するため、自動化臨床化学分析機(Hitachi Olympus AU400e、メルビル、ニューヨーク州)を使用して血中尿素窒素(BUN)およびクレアチニン血漿中濃度を測定した。表13に結果が提示され、mg/dLで結果が表される。
【表13-1】
【表13-2】
【0663】
実施例12:CD/IGSラットにおけるヒトFGFR4を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドの忍容性
CD/IGSラットは安全性評価および有効性評価に使用される多目的用モデルである。実施例10および11に記載される試験から選択されたISISアンチセンスオリゴヌクレオチドで前記ラットを処置し、様々なマーカーのレベルの変化についてそれらを評価した。
【0664】
処置
10〜12週齢のオスCD/IGSラットを12時間明暗周期で飼育し、Purina社のラット用通常飼料である食餌5001を自由に食べさせた。4匹ずつからなるCD/IGSラットの群に30mg/kgのISIS299005、ISIS463588、ISIS463589、ISIS463690、ISIS463691、ISIS463835、ISIS463837またはISIS464225を週2回12週間皮下注射した。6匹のラットからなる1群にPBSを週2回12週間皮下注射し、対照群として用いた。様々な時点で尿試料と血液試料を採取した。最後の投与から48時間後に体重を量り、ラットを安楽死させ、さらなる分析のために器官と血漿を回収した。
【0665】
肝機能
肝機能に対するISISオリゴヌクレオチドの効果を評価するため、自動臨床化学分析機(Hitachi Olympus AU400e、メルビル、ニューヨーク州)を使用して第8週と第12週に様々な肝機能マーカーの血漿中濃度を測定した。ALT(アラニンアミノ基転移酵素)とAST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)の血漿中濃度を測定したが、表14および15に結果が提示されており、IU/Lで結果が表される。同じ臨床化学分析機を使用してビリルビンおよびBUNの血漿中レベルも測定したが、表14および15にその結果も提示されており、mg/dLとして結果が表される。肝機能マーカーのいずれかのレベルに不利益な変化を引き起こしたISISオリゴヌクレオチドをさらなる試験から排除した。
【表14】
【表15】
【0666】
実施例13:CD1マウスの肝臓におけるアンチセンスオリゴヌクレオチドの薬物動態測定
ISIS463588、ISIS463589およびISIS463690でCD1マウスを処置し、オリゴヌクレオチド半減期ならびにオリゴヌクレオチド分解と肝臓からの排除の経過時間を評価した。
【0667】
処置
10匹ずつからなるCD1マウスの群に50mg/kgのISIS463588、ISIS463589またはISIS463690を週2回2週間皮下注射した(4用量)。最後の投与から3日後と56日後に各群から5匹ずつからなるマウスの群を殺処理した。分析のために肝臓を回収した。
【0668】
オリゴヌクレオチド濃度の測定
全長型オリゴヌクレオチドの濃度ならびに(分解型を含む)全オリゴヌクレオチドの濃度を測定した。使用した方法は、フェノール‐クロロホルム(液体‐液体)抽出とその後の固相抽出からなる以前に公開された方法(Leeds et al., 1996; Geary et al., 1999)の変法である。抽出前に内部標準(ISIS355868、27塩基長の2’−O−メトキシエチル修飾型ホスホロチオエートオリゴヌクレオチド、GCGTTTGCTCTTCTTCTTGCGTTTTTT、本明細書では配列番号323と指定される)を添加した。およそ1.14μg/gの定量下限(LLOQ)を有する校正曲線を使用して組織試料濃度を計算した。その後、WinNonlinソフトウェア(PHARSIGHT)を使用して半減期を計算した。
【0669】
その結果は表16に提示されており、μg/g肝臓組織として表される。これらの値から前記ISISオリゴヌクレオチドの半減期を計算したが、それらは表17に提示されてもいる。各オリゴヌクレオチドの半減期は最適とみなされた。
【表16】
【表17】
【0670】
実施例14:ヒトFGFR4を標的とするISISアンチセンスオリゴヌクレオチドの粘度の測定
165〜185mg/mLの濃度で40cPよりも高い粘度を有するアンチセンスオリゴヌクレオチドを排除することを目的に、上述のインビボ試験から選択されるアンチセンスオリゴヌクレオチドの粘度を測定した。40cPよりも高い粘度を有するオリゴヌクレオチドはどのような対象に投与されるにも粘性がありすぎるだろう。
【0671】
ガラスバイアル瓶中にISISオリゴヌクレオチド(32〜35mg)を量りとり、120μLの水を添加し、前記のバイアル瓶を50℃で加熱して前記アンチセンスオリゴヌクレオチドを溶液に溶解した。前記の予熱した試料の一部(75μL)をピペットでマイクロ粘度計(Cambridge)に移した。マイクロ粘度計の温度を25℃に設定し、前記試料の粘度を測定した。85℃、260nMでのUV測定(Cary UV instrument)のために、前記の予熱した試料の別の一部(20μL)をピペットで10mLの水に加えた。その結果は表18に提示され、そして、上述の基準では前記アンチセンスオリゴヌクレオチド溶液の大半でそれらの粘度が最適であること示している。
【表18】
【0672】
実施例15:カニクイザルにおけるヒトFGFR4を標的とするISISアンチセンスオリゴヌクレオチドの効果
実施例11〜14に記載された試験から選択されたISISアンチセンスオリゴヌクレオチドでカニクイザルを処置した。アンチセンスオリゴヌクレオチドの効力および忍容性、ならびに肝臓および腎臓におけるそれらの薬物動態プロファイルを評価した。試験したヒトアンチセンスオリゴヌクレオチドはアカゲザルのゲノム配列GENBANK受託番号NW_001121000.1から切り出したヌクレオシド3094000から3109000まで(配列番号5)とも交差反応する。前記ヒトオリゴヌクレオチドと前記アカゲザル配列の間の相補性が高いほど、前記ヒトオリゴヌクレオチドは前記アカゲザル配列と交差反応することができる。配列番号5に対する各オリゴヌクレオチドの開始部位が表19に提示されている。「標的開始部位」は、前記アカゲザル遺伝子配列中の前記ギャップマーが標的とする最も5’側のヌクレオチドを表す。
【表19】
【0673】
処置
この試験はネバダ州のCharles River Laboratoriesで実施された。試験前に、前記のサルを投薬開始前の少なくとも13日間、それらの指定された飼育施設に慣れさせた。前記動物は、サルレトロウイルス(SRV)ならびに他の関連のウイルスに対する血清抗体検査で少なくとも1つに陰性であることが確認された。結核検査も行われた。米国農務省動物福祉法(連邦規則集第9巻パート1、2および3)に定められるように、ステンレス鋼の檻に前記動物を個体ごとに収容した。前記のサルは2.5〜8歳で体重が2.5kgと4.0kgの間であった。5匹ずつ無作為に選択したオスカニクイザルの8群に、適切なサイズのステンレス鋼の注射針と注射筒を6か所の投与部位のいずれかに使用してISISオリゴヌクレオチドを皮下注射したが、これらの投与部位は交替で使用された。これらの部位は、各大腿の側部に1か所ずつと背部に離れた4か所であった。前記サルにISIS299005、ISIS463588、ISIS463589、ISIS463690、ISIS463691、ISIS463835、ISIS463837またはISIS464225を、負荷量として第1週には40mg/kgの用量で1日おき(第1日、第3日および第5日)に投薬し、その後、第2週〜第13週の間には20mg/kgの維持用量で週2回(40mg/kg/週)投薬した。8匹のカニクイザルからなる対照群にPBSを、第1週では1日おき(第1日、第3日および第5日)に、その後、第2週〜第13週の間では週2回皮下注射した。
【0674】
試験期間中に1日に2回は病気または苦痛の徴候があるか前記サルを観察した。試験期間を通じて獣医医療が利用可能であり、臨床的徴候または他の変化についての保証として獣医スタッフが動物を検査した。試験期間の最後にケタミンとビュータナシアD(Beuthanasia‐D)(登録商標)により引き起こされた深麻酔とそれに続く瀉血で前記動物を安楽死させた。瀉血の10分以内に全ての器官を採取した。
【0675】
RNA分析
リアルタイムPCR分析のために肝臓と腎臓組織から全RNAを抽出し、ヒトプライマープローブセットRTS3232とアカゲザルプライマープローブセットrhFGFR4_LTS00467(フォワード配列TCATCAACGGCAGCAGCTT、本明細書では配列番号333と指定される;リバース配列TGAGCTATTGATGTCTGCAGTCTTC、本明細書では配列番号334と指定される;プローブ配列CCGACGGCTTCCCCTATGTGCA、本明細書では配列番号335と指定される)を使用してFGFR4 mRNAレベルを測定した。結果は、シクロフィリンの発現レベルに対して正規化して、および/または、リボグリーン(登録商標)直接使用して、FGFR4阻害のPBS対照に対するパーセントとして提示される。表20および21に示されるように、ISISアンチセンスオリゴヌクレオチドでの処置により、PBS対照と比較して、FGFR4 mRNAの著しい減少が引き起こされた。
【表20】
【表21】
【0676】
FGF19とレプチンのレベル
FGF19は遺伝子導入マウスで体脂肪蓄積を低下させ、インスリン感受性を改善することが知られている (Fu, L. et al., Endocrinology. 145: 2594-2603, 2004) 。FGF19は高い親和性を持つFGFR4のリガンドとしても特徴づけられている (Xie, M.-H. et al., Cytokine. 11: 729-735, 1999) 。レプチンは、正常体重の個体と比較して肥満の個体に非常に高レベルで存在することが分かっているホルモンである (Considine, R.V. et al., N. Engl. J. Med. 334: 292-295, 1996) 。
【0677】
プライマープローブセットrhFGF19_LTS00681(フォワード配列CCCCATGTGGGAATTGATCT、本明細書では配列番号336と指定される;リバース配列CATGCCTGCTTCAGTCAGTTCT、本明細書では配列番号337と指定される;プローブ配列TTTGCCCTTCCCAAACCCCTCCA、本明細書では配列番号338と指定される)を使用して、RT‐PCR分析によりFGF19 mRNAレベルを回腸の組織試料で測定した。結果が表22に提示され、PBS対照に対する発現のパーセントとして表される。そのデータは、前記ISISオリゴヌクレオチドのうちのどのオリゴヌクレオチドを用いる処置でもFGF19の発現を上昇させたことを示す。
【0678】
FGF19レベルについて、ISIS299005、ISIS463588、ISIS463589およびISIS463690で処置されたサルの血漿試料を評価した。レプチンレベルについて、ISIS463588およびISIS463690で処置されたサルの血漿試料を評価した。ELISAアッセイキット(R&D Systems)を使用して、投薬前および第23日、第65日および第89日にFGF19を測定した。ELISAアッセイキット(Alpco)使用して、投薬前および第58日および第93日にレプチンの血漿中レベルを測定した。表23および24に結果が提示されている。そのデータは、前記ISISオリゴヌクレオチドのうちのどのオリゴヌクレオチドを用いる処置でもFGF19の血漿中レベルを上昇させ、レプチンレベルを低下させたことを示す。特に、ISIS463588での処置により、PBS対照ならびに他の実験での血漿試料と比較したFGF19の血漿中レベルの最も高い上昇が引き起こされた。ISIS463588での処置により、PBS対照と比較したレプチンレベルの最も著しい低下が引き起こされた。
【表22】
【表23】
【表24】
【0679】
忍容性試験
肝機能
肝機能に対するISISオリゴヌクレオチドの効果を評価するため、全ての試験群から血液試料を採取した。大腿静脈穿刺により第58日、投薬後48時間に血液試料を採取し、血清に処理した。自動化臨床化学分析機(Hitachi Olympus AU400e、メルビル、ニューヨーク州)を使用して様々な代謝物の濃度を測定した。ALTとASTの血漿中濃度を測定したが、その結果が表25に提示されており、IU/Lで表される。ビリルビンも肝機能マーカーであり、それも同様に測定され、表25に提示されており、mg/dLで表される。その結果は、ISIS463588ならびに他のいくつかのISISオリゴヌクレオチドでの処置が前記サルの肝機能に関して十分に忍容されたことを示している。
【表25】
【0680】
腎機能
ISISオリゴヌクレオチドの腎臓機能に対する効果を評価するため、全ての試験群から血液試料を採取した。大腿静脈穿刺により第58日、投薬後48時間に血液試料を採取し、血清に処理した。自動化臨床化学分析機(Hitachi Olympus AU400e、メルビル、ニューヨーク州)を使用してBUNおよびクレアチニンの濃度を測定した。表26に結果が提示されており、mg/dLで表される。
【0681】
その結果は、前記ISISオリゴヌクレオチドの大半が腎臓機能に対してどのような有害作用も持たなかったことを示す。具体的には、ISIS463588での処置は前記サルの腎臓機能に関して十分に忍容された。
【表26】
【0682】
炎症マーカーの分析
炎症に関与する因子に対するISISオリゴヌクレオチドの効果を評価するため、C反応性タンパク質(CRP)および補体C3の分析ならびにサイトカインとケモカインのレベルの測定のために、利用可能な全ての動物から血液を採取した。大腿静脈穿刺により第93日、投薬後48時間に血液試料を採取し、血清と血漿に別々に処理した。自動臨床化学分析機(Hitachi Olympus AU400e、メルビル、ニューヨーク州)を使用して血清中CRPおよび血漿中補体C3を測定した。そのデータは表27および28に提示されており、mg/dLで表される。
【0683】
サイトカインレベル分析については、血液(1mLずつ)を採取し、その後、2〜8℃で10分間3,000rpmで遠心分離した。ケモカインおよびサイトカインのレベルの測定のために、ISIS463588、ISIS463589およびISIS463690で処置したマウスの血漿試料をAushon Biosystems Inc.(ビレリカ、マサチューセッツ州)に送付した。IL‐6、MIP‐1α、IL‐8、MIP‐1β、MCP‐1、IL‐1βおよびRANTESのレベルを、それぞれの交差反応性ヒト抗体を使用して測定し、ならびに、IFN‐γおよびIL‐1βを、それぞれの霊長類抗体を使用して測定した。投薬前および第93日に測定を行った。表29〜36に結果が提示されている。
【0684】
そのデータは、前記ISISオリゴヌクレオチドの大半が炎症促進性ではなかったことを示している。具体的には、ISIS463588での処置は、炎症マーカーであるCRPに何の変化もなかったので、前記サルにおいて非炎症促進性であることに関して十分に忍容された。
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【0685】
血液学的試験
血液学的パラメータに対するISISオリゴヌクレオチドのカニクイザルでの効果を評価するため、第93日に利用可能な試験動物の各々からおよそ1.3mLの血液を、K‐EDTAを含有するチューブに採取した。ADVIA120血液分析機(Bayer、米国)を使用して、赤血球(RBC)数、白血球(WBC)数、単球の数、好中球の数、リンパ球の数などの個々の白血球の数について、ならびに血小板数、ヘモグロビン含量およびヘマトクリット値について試料を分析した。そのデータは表37および38に提示されている。
【0686】
そのデータは、前記ISISオリゴヌクレオチドの大半が任意の血液学的パラメータに対してどのような有害効果も持たなかったことを示している。具体的には、ISIS463588での処置は前記サルの前記血液学的パラメータに関して十分に忍容された。
【表37】
【表38】
【0687】
薬物動態試験
オリゴヌクレオチド濃度の測定
全長型オリゴヌクレオチドの濃度ならびに全オリゴヌクレオチド濃度(分解型を含む)を測定した。使用した方法は、フェノール‐クロロホルム(液体‐液体)抽出とその後の固相抽出からなる以前に公開された方法(Leeds et al., 1996; Geary et al., 1999)の変法である。抽出前に内部標準(ISIS355868、27塩基長の2’−O−メトキシエチル修飾型ホスホロチオエートオリゴヌクレオチド、GCGTTTGCTCTTCTTCTTGCGTTTTTT、本明細書では配列番号323と指定される)を添加した。およそ1.14μg/gの定量下限(LLOQ)を有する校正曲線を使用して組織試料濃度を計算した。結果が表39に提示され、μg/g組織として表される。肝臓での濃度に対する腎臓での濃度の比が計算されたが、それは表39に提示されている。ISISオリゴヌクレオチドでの処置は前記の比にどのような異常も引き起こさなかった。
【表39】
【0688】
全体として、前記の試験の結果は、ISIS463588は糖尿病、肥満、インスリン抵抗性、およびインスリン欠乏症などの代謝性疾患の治療にとって強力で忍容できるアンチセンスオリゴヌクレオチドであることを示す。
【0689】
実施例16:カロリー制限をかけた食餌誘導性肥満(DIO)マウスにおけるマウスFGFR4のアンチセンス阻害のインビボ効果
DIOマウスは、6週齢から高脂肪食の給餌を開始したC57BL/6マウスであり、体脂肪蓄積の低下とインスリン感受性の改善に対する治療薬の効果の研究に関係する検定のために使用される標準モデルである。アンチセンスオリゴヌクレオチドであるISIS393250は5−10−5MOEギャップマーであり、マウスFGFR4 mRNA(GENBANK受託番号BC033313.1(配列番号6))の位置337に標的開始部位を有する5’−GCCACATTTCCTTCCAGCTG-3(配列番号324)の配列を有するが、そのアンチセンスオリゴヌクレオチドをこの検定で使用した。カロリー制限下にあるDIOモデルに対するISIS393250の効果を評価した。
【0690】
処置
オスの6週齢のC57BL/6マウス(Jackson Laboratories)に58kcal%の高脂肪食(実験用飼料D12330)を4か月間自由に食べさせて肥満を誘導した。前記マウスを体重と体脂肪含量に基づいて4群に分けた。25mg/kgのISIS393250を週2回6週間皮下投与して第1群のマウスを処置した。25mg/kgの対照オリゴヌクレオチドであるISIS141923(CCTTCCCTGAAGGTTCCTCC(配列番号325)、公知のマウス標的を持たない5−10−5MOEギャップマー)を週2回6週間皮下投与して第2群のマウスを処置した。PBSを週2回6週間皮下投与して2つの対照群のマウスを処置した。処置の2週間後に前記のオリゴヌクレオチド処置マウスと前記PBS対照群マウスのうちの1群を、処置の最初の2週間に前記FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)処置マウスにより1日に消費された食物量の95%を提供することによるカロリー制限の対象とした。第2のPBS対照群には処置の最初の2週間と同じ食事量を自由に食べさせ続けた。
【0691】
週毎に体重を測定し、エコーMRI体構成分析機を用いて様々な時点で体構成をモニターした。処置の6週間後に前記マウスを安楽死させた。
【0692】
RNA分析
マウスFGFR4発現のRT‐PCR分析のためにRNAを肝臓から抽出した。プライマープローブセットmFGFR4_LTS00702(フォワード配列CCCTGAGGCCAGATACACAGATAT、本明細書では配列番号339と指定される;リバース配列ACGGATGACTTGCCGATGATA、本明細書では配列番号340と指定される;プローブ配列CTCACTGGTTCTGCTTGTGCTCCTGCT、本明細書では配列番号341と指定される)を分析のために使用した。その結果は、ISIS393250での処置によりマウスFGFR4レベルが76%減少したことを示した。
【0693】
体重と体構成の分析
週毎に体重を測定したが、表40に体重が提示される。体脂肪含量のデータは表41に提示されており、それは対応する体重のパーセントとして表される。除脂肪体重は表42に提示されており、それはグラムで表される。前記マウスの安楽死の後に白色脂肪組織の重量を測定したが、それは表43に提示されており、グラムで表される。そのデータは、カロリー制限が体重と全体脂肪含量を著しく減少させたことを示す。ISIS393250での処置により体重と脂肪含量の両方がさらに減少したが、除脂肪体重には何の効果も無かった。ISIS141923での処置は効果が無かった。したがって、FGFR4発現のアンチセンス阻害は、肥満を患う対象の体重および体脂肪含量に対して有益な効果を有する。
【表40】
【表41】
【表42】
【表43】
【0694】
代謝速度と自発運動活性の分析
マウスの酸素消費量と熱発生量を測定することにより代謝速度を評価した。間接熱量測定システム(Oxymax system、Columbus Instruments)を使用して両方のパラメータを測定した。同じ機器を使用して自発運動活性も評価した。通常マウスがより活動的である暗期、および明期の両方で代謝速度と自発運動活性を評価した。表44〜46に結果が提示されている。その結果は、カロリー制限が身体全体の酸素消費量を減少させたことを示す。ISIS393250での処置は自発運動活性に影響することなくこの酸素消費量の減少を妨げた。したがって、カロリー制限食を与えられた肥満対象におけるFGFR4発現のアンチセンス阻害ならその対象における代謝速度のどのような低下も妨げるので有益であるだろう。
【表44】
【表45】
【表46】
【0695】
実施例17:カロリー制限をかけた食餌誘導性肥満(DIO)マウスにおけるマウスFGFR4のアンチセンス阻害のインビボ効果
【0696】
カロリー制限下にあるDIOマウスに対するISIS446259(GENBANK受託番号BC033313.1(配列番号6))の位置407に標的開始部位を有する5−10−5MOEギャップマーであるTCCATTTCCTCAGAGGCCTC(配列番号326))の効果を評価した。
【0697】
処置
オスの6週齢のC57BL/6マウス(Jackson Laboratories)に58kcal%の高脂肪食(実験用飼料D12330)を3.5か月間自由に食べさせて肥満を誘導した。前記マウスを体重と体脂肪含量に基づいて4群に分けた。25mg/kgのISIS446259を週2回8週間皮下投与して第1群のマウスを処置した。25mg/kgの対照オリゴヌクレオチドであるISIS141923を週2回8週間皮下投与して第2群のマウスを処置した。PBSを週2回8週間皮下投与して2つの対照群のマウスを処置した。処置の2週間後に前記のオリゴヌクレオチド処置マウスと前記PBS対照群マウスのうちの1群を、処置の最初の2週間に前記FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)処置マウスにより1日に消費された食物量の90%を提供することによるカロリー制限の対象とした。第2のPBS対照群には処置の最初の2週間と同じ食事量を自由に食べさせ続けた。
【0698】
週毎に体重を測定し、エコーMRI体構成分析機を用いて様々な時点で体構成をモニターした。処置の8週間後に前記マウスを安楽死させた。
【0699】
RNA分析
マウスFGFR4発現のRT‐PCR分析のためにRNAを肝臓から抽出した。プライマープローブセットmFGFR4_LTS00702をmRNAレベルの分析のために使用した。その結果は、ISIS446259での処置によりマウスFGFR4レベルが83%減少したことを示した。
【0700】
体重と体構成の分析
週毎に体重を測定したが、表47に体重が提示される。体脂肪含量のデータは表48に提示されており、それは対応する体重のパーセントとして表される。除脂肪体重は表49に提示されており、それはグラムで表される。そのデータは、カロリー制限が体重と全体脂肪含量を著しく減少させたことを示す。ISIS446259での処置により体重と脂肪含量の両方がさらに減少したが、除脂肪体重には何の効果も無かった。ISIS141923での処置はさらなる効果が無かった。したがって、FGFR4発現のアンチセンス阻害は、カロリー制限のみで見られる硬化に加えて、肥満を患う対象の体重および体脂肪含量に対して有益な効果を有する。
【表47】
【表48】
【表49】
【0701】
血漿脂質分析
コレステロール代謝およびトリグリセリド代謝に対するISISオリゴヌクレオチドの効果を評価するため、それぞれの血漿中レベルを処置期間の最後に測定した。前記マウスを安楽死させ、心臓穿刺により血液を採取した。自動化臨床化学分析機(Hitachi Olympus AU400e、メルビル、ニューヨーク州)を使用して脂質レベルを測定した。結果は表50に提示されており、mg/dLとして表される。その結果は、ISIS446259での処置が前記マウスでのコレステロールレベルとトリグリセリドレベルの両方を低減させたことを示す。したがって、FGFR4のアンチセンス阻害は脂質プロファイルに対して有益な効果を有したし、肥満対象における体脂肪蓄積を低下させるために使用されることができる。
【表50】
【0702】
実施例18:DIOマウスにおけるマウスFGFR4のアンチセンス阻害のFGF15レベルに対するインビボ効果
【0703】
DIOマウスにおけるISIS393250とISIS446259のFGF15レベルに対する効果が評価された。
【0704】
処置
オスの6週齢のC57BL/6マウス(Jackson Laboratories)に58kcal%高脂肪食(実験用飼料D12330)を3.5か月間自由に食べさせて肥満を誘導した。1群のC57BL/6マウスにはPurina社のマウス用通常飼料を食べさせ、これを未処置対照として役立てた。前記DIOマウスを体重と体脂肪含量に基づいて複数の群に分けた。25mg/kgのISIS393250を週2回4週間皮下投与して第1群のDIOマウスを処置した。25mg/kgのISIS446259を週2回4週間皮下投与して第2群のDIOマウスを処置した。25mg/kgの対照オリゴヌクレオチドであるISIS141923を週2回4週間皮下投与して第3群のDIOマウスを処置した。PBSを週2回4週間皮下投与して対照群のDIOマウスを処置した。処置の4週間後にマウスを安楽死させた。
【0705】
FGF15レベル
FGF15はFGF19のげっ歯類の相当物であり (Wright, T.J. et al., Dev. Biol. 269: 264-275, 2004) 、したがって、マウスにおける体脂肪蓄積の低下とインスリン感受性の改善にとって重要である。
【0706】
肝臓と回腸からRNAを抽出した。プライマープローブセットmFGFR4_LTS00702を使用するFGFR4 mRNAレベルのRT‐PCR分析により肝臓RNAを分析した。プライマープローブセットmFgf15_LTS00635(フォワード配列GACCAAAACGAACGAAATTTGTT、本明細書では配列番号342と指定される;リバース配列ACGTCCTTGATGGCAATCG、本明細書では配列番号343と指定される;プローブ配列AATTCCGCGCGGTCGCTCTG、本明細書では配列番号344と指定される)を使用するFGF15レベルのRT‐PCR分析により回腸RNAを分析した。その結果は表51に提示され、そして、どちらのアンチセンスオリゴヌクレオチドでの処置もFGFR4 mRNAレベルを著しく減少させ、また、FGF15発現レベルを著しく上昇させることを示す。
【0707】
また、抗FGF15抗体(Santa Cruz Biotechnology Inc)を使用するELISAを用いて、FGF15タンパク質レベルについて前記マウス群の血漿試料を第2週と第4週の時点で分析した。その結果が表52に提示され、そして、FGFR4のアンチセンス阻害によりFGF15の血漿中レベルが上昇することになることを示す。
【表51】
【表52】
【0708】
実施例19:C57BL/6マウスにおけるマウスFGFR4のアンチセンス阻害のFGF15レベルに対するインビボ効果
【0709】
C57BL/6マウスにおけるISIS393250のFGF15レベルに対する効果が評価された。
【0710】
処置
オスの6週齢のC57BL/6マウス(Jackson Laboratories)にPurina社のマウス用通常飼料を食べさせた。前記マウスを無作為に3群に分けた。50mg/kgのISIS393250を週2回5.5週間皮下投与して第1群のマウスを処置した。50mg/kgの対照オリゴヌクレオチドであるISIS141923を週2回5.5週間皮下投与して第2群のマウスを処置した。PBSを週2回5.5週間皮下投与して対照群のマウスを処置した。
【0711】
FGFR4レベル
肝臓からRNAを抽出し、プライマープローブセットmFGFR4_LTS00702を使用するFGFR4 mRNAレベルのRT‐PCR分析によりRNAを分析した。その結果が表53に提示され、そして、ISIS393250での処置がFGFR4 mRNAレベルを著しく減少させることを示す。
【表53】
【0712】
FGF15レベル
抗FGF15抗体(Santa Cruz Biotechnology Inc)を使用するELISAを用いて、FGF15タンパク質レベルについて前記マウス群の血漿試料を分析した。その結果が表54に提示され、そして、FGFR4のアンチセンス阻害によりFGF15の血漿中レベルが上昇することになることを示す。
【表54】
【0713】
実施例20:ob/obマウスにおけるマウスFGFR4のアンチセンス阻害のFGF15レベルに対するインビボ効果
レプチンは食欲を調節する、脂肪により産生されるホルモンである。ヒトと非ヒト動物の両方でのこのホルモンの欠損は肥満を引き起こす。ob/obマウスは、肥満と高血糖症を引き起こすレプチン遺伝子の突然変異を有する。したがって、これらのマウスは肥満および糖尿病および本明細書で提供される関連の健康状態の研究に有用なモデルである。これらのマウスモデルはまたそのような健康状態の治療、予防または改善のために企図された化合物、組成物および方法の試験にも有用である。
【0714】
本発明に従って、肥満のob/obマウスモデルにおいてFGFR4のアンチセンス阻害の効果を研究した。オスの12週齢のob/ob(C57Bl/6J‐Lepob/Lepob)マウスをJackson Laboratories(バー・ハーバー、メイン州)から購入し、本試験に使用した。
【0715】
処置
前記マウスを体重と体脂肪含量に基づいて複数の群に分けた。25mg/kgのISIS393250を週2回14週間皮下投与して第1群のマウスを処置した。25mg/kgの対照オリゴヌクレオチドであるISIS141923を週2回14週間皮下投与して第2群のマウスを処置した。PBSを週2回14週間皮下投与して対照群のマウスを処置した。
【0716】
FGFR4レベル
肝臓からRNAを抽出し、プライマープローブセットmFGFR4_LTS00702を使用するFGFR4 mRNAレベルのRT‐PCR分析によりRNAを分析した。その結果が表55に提示され、そして、ISIS393250での処置がFGFR4 mRNAレベルを著しく減少させることを示す。
【表55】
【0717】
FGF15レベル
抗FGF15抗体(Santa Cruz Biotechnology Inc)を使用するELISAを用いて、FGF15タンパク質レベルについて前記マウス群の血漿試料を分析した。その結果が表56に提示され、そして、FGFR4のアンチセンス阻害によりFGF15の血漿中レベルが上昇することになることを示す。
【表56】
【0718】
実施例21:サル初代培養肝細胞におけるマウスFGFR4のアンチセンス阻害の効果
サル肝細胞においてISIS299004を使用するFGFR4のアンチセンス阻害の脂肪酸酸化に対する効果を評価した。AICAR(参照文献?)を正の対照として使用した。
【0719】
処理
初代培養肝細胞をAPL/Lovelace In Vitro Enterprisesから購入し、William E培地で培養した。25mlフラスコ当たり100万細胞の密度で前記細胞を蒔いた。培養から4〜5時間後に前記細胞を30nMのISIS299004または1000μMのAICARで18時間処理した。PBSで対照セットの細胞を処理した。プライマープローブセットcynoFGFR4_MGB_LTS00689(フォワード配列GCACCAGGGATGAGCTTGAC、本明細書では配列番号348と指定される;リバース配列CCAAGTCTCCCACTTTCCAGTT、本明細書では配列番号349と指定される;プローブ配列AAGAGCCTGACTCCAGT、本明細書では配列番号350と指定される)を使用してFGFR4レベルを測定した。ISIS299004での処理はFGFR4レベルを83%低下させた。
【0720】
脂肪酸酸化の評価のため、[1‐14C]オレイン酸とBSAを含有する低グルコース培地に前記細胞を配置し、そして、前記培養フラスコに懸架式貯蔵槽を含むゴム栓で蓋をした。その後、5%二酸化炭素、37℃で前記細胞を1.5時間培養した。培養後に200μlの1Mハイアミンヒドロキシド(hyamine hydroxide)(14CO捕捉剤)を貯蔵槽に添加し、1mlの10%過塩素酸溶液を前記細胞に添加した。フラスコを37℃の振盪培養器に40分間移した。培養を終了すると、ハイアミンヒドロキシドを含有する懸架式貯蔵槽をフラスコから取り外し、シンチレーション液中に一晩置き、翌日にシンチレーションカウンターでカウントを読み取った。DC(商標)Bioradタンパク質測定キットを使用することにより同数の初代培養サル肝細胞に対してブラッドフォード系のタンパク質測定を行った(Bearden, J. Biochem. Biophys. Acta. 533: 525. 1978) 。シンチレーションカウンターによってカウントされた二酸化炭素産生量の正規化のために、タンパク質の読み取りから得られた値を使用した。その結果は表57に提示され、そして、FGFR4のアンチセンス阻害が初代培養肝細胞における脂肪酸酸化を上昇させたことを示す。5回の独立した脂肪酸酸化実験を行ったが、それらは結果について類似した傾向を示した。
【表57】
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]