(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のビームの前記動的スイッチから前記目標位置までの光路と、前記第2のビームの前記動的スイッチから前記目標位置まで光路とは、同じである請求項1に記載の光学系。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様は、第1のビームを提供するための第1の光源と、第2のビームを提供するための第2の光源と、アレイ配列された、第1の傾斜角と第2の傾斜角を有する複数のリフレクターを含む動的スイッチと、を備え、第1のビームと第2のビームが、異なる方向から動的スイッチに入射し、リフレクターが第1の傾斜角にある場合、動的スイッチは、第1のビームを目標位置に反射し、リフレクターが第2の傾斜角にある場合、動的スイッチは、第2のビームを目標位置に反射する少なくとも1つの光学装置を具備する光学系を提供する。
【0004】
一つ又は複数の実施形態において、第1のビームの動的スイッチから目標位置までの光路と、第2のビームの動的スイッチから目標位置まで光路とは、同じである。
【0005】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、第1の光源からの第1のビームを動的スイッチに反射するための第1の反射素子と、第2の光源からの第2のビームを動的スイッチに反射するための第2の反射素子と、を更に備える。
【0006】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、第1の光源からの第1のビームを動的スイッチまでガイドし、第2の光源からの第2のビームを動的スイッチまでガイドし、また動的スイッチにより反射された第1のビームと第2のビームを目標位置までガイドするためのプリズム群を更に備える。
【0007】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、動的スイッチにより反射された第1のビームと第2のビームを異なる光路に沿ってそれぞれ目標位置までガイドするための光学モジュールを更に備える。
【0008】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、第3のビームを提供するための第3の光源と、第4のビームを提供するための第4の光源と、を更に備え、第3のビームと第4のビームが異なる方向から動的スイッチに入射し、光学モジュールが、動的スイッチにより反射された第3のビームと第4のビームを異なる光路に沿ってそれぞれ目標位置までガイドする。
【0009】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は複数であり、光学装置の第1のビームが異なる方向から目標位置に入射する。
【0010】
本発明の別の態様は、第1の画像感知装置と、第2の画像感知装置と、アレイ配列された、第1の傾斜角と第2の傾斜角を有する複数のリフレクターを含む動的スイッチと、を備え、リフレクターが第1の傾斜角にある場合、動的スイッチは目標位置における第1の画像を第1の画像感知装置に反射し、リフレクターが第2の傾斜角にある場合、動的スイッチは目標位置における第2の画像を第2の画像感知装置に反射する少なくとも1つの光学装置を具備する光学系を提供する。
【0011】
一つ又は複数の実施形態において、第1の画像の目標位置から動的スイッチまでの光路と、第2の画像の目標位置から動的スイッチまでの光路とは、同じである。
【0012】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、動的スイッチからの第1の画像を第1の画像感知装置に反射するための第1の反射素子と、動的スイッチからの第2の画像を第2の画像感知装置に反射するための第2の反射素子と、を更に備える。
【0013】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、目標位置からの第1の画像と第2の画像を動的スイッチまでガイドし、また動的スイッチからの第1の画像を第1の画像感知装置までガイドし、また動的スイッチからの第2の画像を第2の画像感知装置までガイドするためのプリズム群を更に備える。
【0014】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、目標位置における第1の画像と第2の画像を異なる光路に沿ってそれぞれ動的スイッチまでガイドするための光学モジュールを更に備える。
【0015】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、第3の画像感知装置と、第4の画像感知装置と、を更に備え、光学モジュールが、更に目標位置における第3の画像と第4の画像を異なる光路に沿ってそれぞれ動的スイッチまでガイドし、また動的スイッチが更に第3の画像と第4の画像をそれぞれ第3の画像感知装置及び第4の画像感知装置に反射する。
【0016】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は複数であり、光学装置の動的スイッチが異なる角度からそれぞれ目標位置における第1の画像を反射する。
【0017】
本発明のまた別の態様は、第1のビームを提供するための第1の光源と、第1の画像感知装置と、アレイ配列された、第1の傾斜角及び第2の傾斜角を有する複数のリフレクターを含む動的スイッチと、を備え、第1のビームが動的スイッチに入射してリフレクターが第1の傾斜角にある場合、動的スイッチは、第1のビームを目標位置に反射し、リフレクターが第2の傾斜角にある場合、動的スイッチは目標位置における第1の画像を第1の画像感知装置に反射する少なくとも1つの光学装置を具備する光学系を提供する。
【0018】
一つ又は複数の実施形態において、第1のビームの動的スイッチから目標位置までの光路と、第1の画像の目標位置から動的スイッチまでの光路とは、同じである。
【0019】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、第1の光源からの第1のビームを動的スイッチに反射するための第1の反射素子と、動的スイッチからの第1の画像を第1の画像感知装置に反射するための第2の反射素子と、を更に備える。
【0020】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、第1の光源からの第1のビームを動的スイッチまでガイドし、動的スイッチからの第1のビームを目標位置までガイドし、目標位置からの第1の画像を動的スイッチまでガイドし、また動的スイッチからの第1の画像を第1の画像感知装置までガイドするためのプリズム群を更に備える。
【0021】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、動的スイッチにより反射された第1のビームを目標位置までガイドし、目標位置における第1の画像を異なる光路に沿って動的スイッチまでガイドするための光学モジュールを更に備える。
【0022】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は、第2のビームを提供するための第2の光源と、第2の画像感知装置と、を更に備え、光学モジュールが、更に動的スイッチにより反射された第2のビームを目標位置までガイドし、目標位置における第2の画像を別の光路に沿って動的スイッチまでガイドする。
【0023】
一つ又は複数の実施形態において、光学装置は複数であり、光学装置の第1のビームは、異なる方向から目標位置に入射する。
【0024】
上記配置によれば、光学系は、マルチタスク機能を提供するとともに、全体の寸法が縮小される。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面で本発明の複数の実施形態を開示し、明らかに説明するために、数多くの実際の細部を下記でまとめて説明する。しかしながら、理解すべきなのは、これらの実際の細部が、本発明を制限するためのものではない。つまり、本発明の実施形態の一部において、これらの実際の細部は、必須なものではない。また、図面を簡略化するために、ある従来慣用の構造及び素子は、図面において簡単で模式的に示される。
【0027】
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る光学系の第1のタイミングにおける様子を示す模式図である。
図1Bは、
図1Aに示す光学系の第2のタイミングにおける様子を示す模式図である。
図2は、
図1Aに示す動的スイッチを示す模式図である。図面に示すように、光学系は、少なくとも1つの光学装置100を具備する。例としては、
図1Aと
図1Bに示す光学系は、光学装置100を具備する。光学装置100は、第1の光源110と、第2の光源120と、動的スイッチ130と、を備える。第1の光源110は、第1のビーム112を提供することに用いる。第2の光源120は、第2のビーム122を提供することに用いる。動的スイッチ130は、アレイ配列された、第1の傾斜角θ1と第2の傾斜角θ2を有する複数のリフレクター132を含む。第1のビーム112と第2のビーム122は、異なる方向から動的スイッチ130に入射する。リフレクター132が第1の傾斜角θ1にある場合、動的スイッチ130は、第1のビーム112を目標位置Dに反射する。リフレクター132が第2の傾斜角θ2にある場合、動的スイッチ130は、第2のビーム122を目標位置Dに反射する。
【0028】
分かりやすくするために、
図2において、4つのリフレクター132のみが示されるが、その数は、実際の要求に応じて決定されてもよい。動的スイッチ130は、基板134を更に含み、リフレクター132の何れも基板134に置かれる。複数のリフレクター132の何れも反射面を有し、基板134がリフレクター132と接する搭載面を有する。ここで、第1の傾斜角θ1は、搭載面の法線N1とリフレクター132の反射面の法線N2との夾角として定義され、第2の傾斜角θ2は、搭載面の法線N1とN2’との夾角として定義される。
【0029】
具体的には、本実施形態において、光学装置100は、プロジェクターであってもよく、目標位置Dがプロジェクターの投影面である。第1のタイミングの場合、
図1Aに示すように、第1の光源110がオンにされ、第2の光源120がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132が第1の傾斜角θ1にある。従って、第1の光源110は、第1のビーム112を動的スイッチ130に与えてから、光路P1に沿って目標位置Dに反射される。第2のタイミングの場合、
図1Bに示すように、第2の光源120がオンにされ、第1の光源110がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132が第2の傾斜角θ2にある。従って、第2の光源120は、第2のビーム122を動的スイッチ130に与えてから、光路P2に沿って目標位置Dに反射される。
【0030】
このような配置により、
図1Aと
図1Bに示す光学装置100は、動的スイッチ130のリフレクター132の傾斜角を切り替えることによって、異なるビームを同一の目標位置Dに与えることができる。つまり、異なる光源が単一の装置に整合されて同一の出力光路を共有してもよいため、光学系は、マルチタスク機能を提供するとともに、全体の寸法が縮小される。
【0031】
更に、動的スイッチ130は、第1のビーム112と第2のビーム122との光強度又はパターンを調整するようにリフレクター132の傾斜角を個別に制御するデジタル・マイクロミラー・デバイス(Digital Micromirror Device)であってもよい。光強度の調整を例として、第1のタイミングの場合、目標位置Dに当たる第1のビーム112の光強度を原強度の70%まで削減しようとすれば、動的スイッチ130のリフレクター132の70%を第1の傾斜角θ1にし、リフレクター132の別の30%を第2の傾斜角θ2にしてもよい。このように、前記70%の第1の傾斜角θ1にあるリフレクター132は、第1のビーム112の70%を目標位置Dに反射し、前記別の30%の第2の傾斜角θ2にあるリフレクター132は、第1のビーム112の30%を別所に反射する。同様に、第2のタイミングの場合、動的スイッチ130は、第2の傾斜角θ2にあるリフレクター132の数を制御することによって第2のビーム122の光強度を調整することができる。要するに、動的スイッチ130は、実際的な状況に応じて第1のビーム112と第2のビーム122との光強度を調整できるため、光学装置100には、第1のビーム112と第2のビーム122との光強度を調整するためのフィルター素子を更に加えなくてもよい。
【0032】
また、パターンの調整を例として、第1のタイミングの場合、ストライプのパターンのビームを目標位置Dまで投影しようとすれば、動的スイッチ130は、例えば、奇数行のリフレクター132を第1の傾斜角θ1に変え、偶数行のリフレクター132を第2の傾斜角θ2に変えるように、リフレクター132を制御してもよいため、奇数行に当たる一部の第1のビーム112のみが目標位置Dに反射されることで、第1のビーム112がストライプパターンを有するビームとなるように調整される。同様に、動的スイッチ130は、第2のタイミングの場合、リフレクター132を別々に制御することによって第2のビーム122のパターンを調整してもよい。
【0033】
本実施形態において、第1のビーム112の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P1と第2のビーム122の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P2とは、同じである。つまり、第1のビーム112と第2のビーム122とは、同軸である。本実施形態に係る動的スイッチ130は、第1のビーム112と第2のビーム122との光強度とパターンを調整できる以外、第1のビーム112と第2のビーム122とを同一の光路に位置合わせすることもできる。
【0034】
本実施形態において、光学装置100は、第1の反射素子140と、第2の反射素子145と、を更に備える。第1の反射素子140は、第1の光源110からの第1のビーム112を動的スイッチ130に反射することに用いる。第2の反射素子145は、第2の光源120からの第2のビーム122を動的スイッチ130に反射することに用いる。第1の反射素子140と第2の反射素子145とは、それぞれ動的スイッチ130に当たる前の第1のビーム112と第2のビーム122との光路を曲げるため、光学装置100全体の寸法が縮小される。更に、第1の反射素子140と第2の反射素子145との傾斜角に対する微調整によって、光路P1と光路P2が容易に校正される。
【0035】
他の方法によって第1のビーム112と第2のビーム122との光路を曲げてもよい。
図3Aと
図3Bを合わせて参照されたい。
図3Aは、本発明の第2の実施形態に係る光学系の第1のタイミングにおける様子を示す模式図である。
図3Bは、
図3Aに示す光学系の第2のタイミングにおける様子を示す模式図である。本実施形態において、光学装置100は、
図1Aと
図1Bに示す第1の反射素子140と第2の反射素子145の代わりに、プリズム群150を備える。プリズム群150は、第1の光源110からの第1のビーム112を動的スイッチ130までガイドし、第2の光源120からの第2のビーム122を動的スイッチ130までガイドし、また動的スイッチ130により反射された第1のビーム112と第2のビーム122とを目標位置Dまでガイドすることに用いる。
【0036】
詳しく言えば、プリズム群150は、第1のプリズム152と、第2のプリズム154と、を含む。第2のプリズム154は、第1のプリズム152に隣接する。第1のタイミングの場合、第1のビーム112は、順次に第1のプリズム152と第2のプリズム154を貫通して動的スイッチ130に当たる。第1のビーム112は、動的スイッチ130に反射されてから、第2のプリズム154に戻り、第2のプリズム154の側辺155によって目標位置Dに反射される。第2のタイミングの場合、第2のビーム122は、第2のプリズム154を貫通して動的スイッチ130に当たる。第2のビーム122は、動的スイッチ130に反射されてから、第2のプリズム154に戻り、第2のプリズム154の側辺155によって目標位置Dに反射される。第2の実施形態の他の細部については、第1の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0037】
図4は、本発明の第3の実施形態に係る光学系を示す模式図である。
図2と
図4を合わせて参照されたい。本実施形態において、光学装置100は、第1の画像感知装置160と、第2の画像感知装置170と、上記動的スイッチ130と、を備える。リフレクター132が第1の傾斜角θ1にある場合、動的スイッチ130は、目標位置Dにおける第1の画像162を第1の画像感知装置160に反射する。リフレクター132が第2の傾斜角θ2にある場合、動的スイッチ130は、目標位置Dにおける第2の画像172を第2の画像感知装置170に反射する。
【0038】
具体的には、本実施形態において、光学装置100はカメラであってもよく、目標位置Dはカメラの対物面である。第1のタイミングの場合、第1の画像感知装置160がオンにされ、第2の画像感知装置170がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第1の傾斜角θ1にある。従って、目標位置Dにおける第1の画像162は、動的スイッチ130までガイドされ、また第1の画像感知装置160により検出される。第2のタイミングの場合、第2の画像感知装置170がオンにされ、第1の画像感知装置160がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第2の傾斜角θ2にある。従って、目標位置Dにおける第2の画像172は、動的スイッチ130までガイドされ、また第2の画像感知装置170により検出される。
【0039】
このような配置により、
図4に示す光学装置100は、動的スイッチ130のリフレクター132の傾斜角を切り替えることによって、異なる画像を検出することができる。つまり、異なる画像感知装置は、単一の装置に整合されて同一の検出口を共有することができる。従って、光学系は、マルチタスク機能を提供するとともに、全体の寸法が縮小される。
【0040】
本実施形態において、第1の画像162の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P3と、第2の画像172の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P4とは、同じである。つまり、第1の画像162と第2の画像172とは同軸であり、同様に動的スイッチ130により修正される。
【0041】
本実施形態において、光学装置100は、上記第1の反射素子140と、第2の反射素子145と、を更に備える。本実施形態に係る第1の反射素子140は、動的スイッチ130からの第1の画像162を第1の画像感知装置160に反射することに用いる。第2の反射素子145は、動的スイッチ130からの第2の画像172を第2の画像感知装置170に反射することに用いる。第1の反射素子140と第2の反射素子145とは、それぞれ動的スイッチ130に当たった後の第1の画像162と第2の画像172との光路を曲げるため、光学装置100全体の寸法が縮小される。更に、第1の反射素子140と第2の反射素子145との傾斜角に対する微調整によって、光路P3及び光路P4が容易に校正される。
【0042】
他の方式によって第1の画像162と第2の画像172との光路を曲げてもよい。
図5を参照されたい。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る光学系を示す模式図である。本実施形態において、光学装置100は、
図4に示す第1の反射素子140と第2の反射素子145の代わりに、プリズム群150を更に備える。本実施形態に係るプリズム群150は、目標位置Dからの第1の画像162と第2の画像172を動的スイッチ130までガイドし、また動的スイッチ130からの第1の画像162を第1の画像感知装置160までガイドし、また動的スイッチ130からの第2の画像172を第2の画像感知装置170までガイドすることに用いる。
【0043】
詳しく言えば、第1のタイミングの場合、第1の画像162は、第2のプリズム154に入って第2のプリズム154の側辺155により動的スイッチ130に反射される。第1の画像162は、動的スイッチ130に反射されてから、順次に第2のプリズム154と第1のプリズム152を貫通して第1の画像感知装置160により検出される。第2のタイミングの場合、第2の画像172は、第2のプリズム154に入って第2のプリズム154の側辺155により動的スイッチ130に反射される。第2の画像172は、動的スイッチ130に反射されてから、第2のプリズム154を貫通して第2の画像感知装置170により検出される。第4の実施形態の他の細部については、第3の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0044】
図6は、本発明の第5の実施形態に係る光学系を示す模式図である。
図2と
図6を合わせて参照されたい。本実施形態において、光学系は、第1の光源180と、第1の画像感知装置190と、上記動的スイッチ130と、を備える光学装置100を具備する。第1の光源180は、第1のビーム182を提供することに用いる。リフレクター132が第1の傾斜角θ1にある場合、動的スイッチ130は、第1のビーム182を目標位置Dに反射する。リフレクター132が第2の傾斜角θ2にある場合、動的スイッチ130は、目標位置Dにおける第1の画像192を第1の画像感知装置190に反射する。
【0045】
具体的には、本実施形態において、光学装置100は、プロジェクター/カメラの組み合わせであってもよく、目標位置Dは同時にプロジェクターの投影面とカメラの対物面である。第1のタイミングの場合、第1の光源180がオンにされ、第1の画像感知装置190がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第1の傾斜角θ1にある。従って、第1の光源180は、第1のビーム182を動的スイッチ130に与えてから、光路P5に沿って目標位置Dに反射させる。第2のタイミングの場合、第1の画像感知装置190がオンにされ、第1の光源180がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第2の傾斜角θ2にある。従って、第1の画像192は、動的スイッチ130までガイドされ、また第1の画像感知装置190により検出される。
【0046】
このような配置により、
図6に示す光学装置100は、動的スイッチ130のリフレクター132の傾斜角を切り替えることによって投影機能と画像感知機能を提供することができる。つまり、プロジェクターとカメラが単一の装置に整合されて同一の光路を共有することができる。従って、光学系は、マルチタスク機能を提供するとともに、全体の寸法が縮小される。更に、動的スイッチ130は、第1のタイミングの場合に第1のビーム182の光強度又はパターンを調整するために、リフレクター132の傾斜角を個別に制御してもよく、その調整細部が上記のようである。
【0047】
本実施形態において、第1のビーム182の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P5と、第1の画像192の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P6とは、同じである。つまり、第1のビーム182と第1の画像192とは、同軸である。本実施形態に係る動的スイッチ130は、第1のビーム182の光強度とパターンを調整できる以外、第1のビーム182及び第1の画像192を同一の光路に位置合わせすることもできる。
【0048】
本実施形態において、光学装置100は、上記した第1の反射素子140と、第2の反射素子145と、を更に備える。本実施形態に係る第1の反射素子140は、第1の光源180からの第1のビーム182を動的スイッチ130に反射することに用いる。第2の反射素子145は、動的スイッチ130からの第1の画像192を第1の画像感知装置190に反射することに用いる。第1の反射素子140と第2の反射素子145は、それぞれ第1のビーム182と第1の画像192との光路を曲げるため、光学装置100全体の寸法が縮小される。更に、第1の反射素子140と第2の反射素子145との傾斜角に対する微調整によって、光路P5及び光路P6は容易に修正される。
【0049】
他の方法により第1のビーム182と第1の画像192との光路を曲げてもよい。
図7は、本発明の第6の実施形態に係る光学系を示す模式図である。本実施形態において、光学装置100は、
図6に示す第1の反射素子140と第2の反射素子145の代わりに、上記プリズム群150を備える。本実施形態に係るプリズム群150は、第1の光源180からの第1のビーム182を動的スイッチ130までガイドし、動的スイッチ130からの第1のビーム182を目標位置Dまでガイドし、目標位置Dからの第1の画像192を動的スイッチ130までガイドし、また動的スイッチ130からの第1の画像192を第1の画像感知装置190までガイドすることに用いる。
【0050】
詳しく言えば、第1のタイミングの場合、第1のビーム182は、順次に第1のプリズム152と第2のプリズム154を貫通して動的スイッチ130に当たる。動的スイッチ130に反射されてから、第1のビーム182は、第2のプリズム154に戻り、第2のプリズム154の側辺155によって目標位置Dに反射される。第2のタイミングの場合、第1の画像192は、第2のプリズム154に入って第2のプリズム154の側辺155により動的スイッチ130に反射される。第1の画像192は、動的スイッチ130に反射されてから、第2のプリズム154を貫通して第1の画像感知装置190により検出される。第6の実施形態の他の細部については、第5の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0051】
図8は、本発明の第7の実施形態に係る光学系、平面900及び三次元被測定物Sを示す模式図である。本実施形態において、光学系は、2つの
図1A又は
図3Aに示す光学装置100を具備し、光学装置100の第1のビーム112と第2のビーム122の何れも異なる方向に沿って目標位置Dに当たる。例としては、目標位置Dが平面900に位置し、この2つの光学装置100が平面900の法線Nを軸にして対称である。本実施形態に係る光学系は、2つのタイミングにおいて、4種類の異なるビームを目標位置Dに与える。更に、光学装置100の第1のビーム112と第2のビーム122の何れも異なる方向に沿って目標位置Dに当たるため、本実施形態に係る光学系は、目標位置Dに置かれる三次元被測定物Sをよりはっきりと照射することができる。
【0052】
本実施形態において、光学系は、2つの光学装置100の間に置かれる画像取込装置300を更に具備してもよい。画像取込装置300は、目標位置Dに置かれる三次元被測定物Sの画像を検出することができる。例としては、第1のタイミングの場合、2つの光学装置100の何れも第1のビーム112(即ち、2つの光学装置100の第1の光源110をオンにして2つの光学装置100の第2の光源120をオフにする)を三次元被測定物Sまで提供し、画像取込装置300が同時に三次元被測定物Sの画像を検出することができる。第2のタイミングの場合、2つの光学装置100の何れも第2のビーム122(即ち、2つの光学装置100の第2の光源120をオンにして2つの光学装置100の第1の光源110をオフにする)を三次元被測定物Sまで提供し、画像取込装置300が同時に三次元被測定物Sの画像を検出することができる。このように、あまり時間やスペースを取り過ぎずに、光学系は、三次元被測定物Sのより多くの情報を取得することができる。第7の実施形態の他の細部については、第1の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0053】
図9は、本発明の第8の実施形態に係る光学系、平面900及び三次元被測定物Sを示す模式図である。本実施形態において、光学系は、
図6又は
図7に示す光学装置100と同一の機構を有する光学装置100aと光学装置100bを具備する。光学装置100aと光学装置100bとの第1のビーム182a及び第1のビーム182bは、異なる方向に沿って目標位置Dに当たる。例としては、目標位置Dが平面900に位置し、光学装置100aと光学装置100bが平面900の法線Nを軸にして対称である。
【0054】
本実施形態において、第1のタイミングの場合、光学装置100aの第1の光源180aと光学装置100bの第1の画像感知装置190bとの何れもオンにされ、光学装置100bの第1の光源180bと光学装置100aの第1の画像感知装置190aとの何れもオフにされる。従って、第1のタイミングの場合、光学装置100aは、第1のビーム182aを提供して目標位置Dに置かれる三次元被測定物Sの左側を照射し、光学装置100bは、三次元被測定物Sの右側から画像を検出する。第2のタイミングの場合、光学装置100bの第1の光源180bと光学装置100aの第1の画像感知装置190aとの何れもオンにされ、光学装置100aの第1の光源180aと光学装置100bの第1の画像感知装置190bとの何れもオフにされる。従って、第2のタイミングの場合、光学装置100bは、第1のビーム182bを提供して三次元被測定物Sの右側を照射し、光学装置100aは、三次元被測定物Sの左側から画像を検出する。このように、あまり時間やスペースを取り過ぎずに、光学系は、三次元被測定物Sのより多くの情報を取得することができ、照射光路及び検出光路が遮られることはない。第8の実施形態の他の細部については、第5の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0055】
図10は、本発明の第9の実施形態に係る光学系、平面900及び三次元被測定物Sを示す模式図である。本実施形態において、光学系は、2つの
図4又は
図5に示す光学装置100を具備し、目標位置Dにおける第1の画像162と第2の画像172がそれぞれ異なる方向に沿って検出される。例としては、目標位置Dが平面900に位置し、この2つの光学装置100が平面900の法線Nを軸にして対称である。例えば、複数の光学装置100のそれぞれの第1の画像感知装置160と第2の画像感知装置170が異なる感光波帯を有してもよいため、光学系は、光源(図示せず)を利用して異なるタイミングにおいて異なる波長範囲のビームを提供することができる。対応するビームを提供する場合、第1の画像感知装置160と第2の画像感知装置170がオンにされてもよい。あまり時間やスペースを取り過ぎず、このような設置によって、光学系は、三次元被測定物Sのより多くの情報を取得でき、検出光路が遮られることはない。第9の実施形態の他の細部については、第3の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0056】
図2と
図11を合わせて参照されたい。
図11は、本発明の第10の実施形態に係る光学系を示す模式図である。本実施形態において、光学系は、光学装置100を具備し、上記第1の光源110と、上記第2の光源120と、第3の光源110’と、第4の光源120’と、上記動的スイッチ130と、光学モジュール210と、を備える。第3の光源110’は第3のビーム112’を提供し、第4の光源120’は第4のビーム122’を提供する。光学モジュール210は、動的スイッチ130により反射された第1のビーム112と第2のビーム122とを異なる光路に沿ってそれぞれ目標位置Dまでガイドし、また動的スイッチ130により反射された第3のビーム112’及び第4のビーム122’を異なる光路に沿ってそれぞれ目標位置Dまでガイドすることに用いる。更に、第1のビーム112の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P1と第3のビーム112’の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P1’とは同じであり、第2のビーム122の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P2と、第4のビーム122’の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P2’とは、同じである。
【0057】
本実施形態において、光学モジュール210は、反射素子222と、反射素子226と、反射素子212と、反射素子216と、プリズム224と、プリズム214と、を含む。反射素子212は、動的スイッチ130からの第1のビーム112と第3のビーム112’をプリズム214に反射することに用いる。プリズム214は、反射素子212からの第1のビーム112と第3のビーム112’を反射素子216へ偏向して第1のビーム112と第3のビーム112’の光路長を調整することに用いる。反射素子216は、プリズム214からの第1のビーム112と第3のビーム112’を目標位置Dに反射することに用いる。また、反射素子222は、動的スイッチ130からの第2のビーム122と第4のビーム122’をプリズム224に反射することに用いる。プリズム224は、反射素子222からの第2のビーム122と第4のビーム122’を反射素子226へ偏向して第2のビーム122及び第4のビーム122’の光路長を調整することに用いる。反射素子226は、プリズム224からの第2のビーム122と第4のビーム122’を目標位置Dに反射することに用いる。
【0058】
具体的には、本実施形態において、光学装置100は、プロジェクターであってもよく、目標位置Dがプロジェクターの投影面である。第1のタイミングにおいて、第1の光源110と第4の光源120’がオンにされ、第2の光源120と第3の光源110’がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第1の傾斜角θ1にある。従って、第1の光源110は、第1のビーム112を動的スイッチ130まで提供し、順次に反射素子212、プリズム214及び反射素子216により目標位置Dまでガイドされる。第4の光源120’は、第4のビーム122’を動的スイッチ130まで提供し、順次に反射素子222、プリズム224及び反射素子226により目標位置Dまでガイドされる。第2のタイミングにおいて、第2の光源120と第3の光源110’がオンにされ、第1の光源110と第4の光源120’がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第2の傾斜角θ2にある。従って、第2の光源120は、第2のビーム122を動的スイッチ130まで提供し、順次に反射素子222、プリズム224及び反射素子226により目標位置Dまでガイドされる。第3の光源110’は、第3のビーム112’を動的スイッチ130まで提供し、順次に反射素子212、プリズム214及び反射素子216により目標位置Dまでガイドされる。
【0059】
このような配置により、光学装置100は、動的スイッチ130のリフレクター132の傾斜角を切り替えることによって、異なるビームを同一の目標位置Dに与えることができる。つまり、異なる光源は、単一の装置に整合されることができる。更に、第1のビーム112と第2のビーム122が異なる光路に沿って目標位置Dに入射し、第3のビーム112’と第4のビーム122’も異なる光路に沿って目標位置Dに入射するため、光学装置100は、あまりスペースを取り過ぎず且つ他の素子を増加せずに、広い照射方位を提供することができる。従って、光学系は、マルチタスク機能を提供するとともに、全体の寸法が縮小される。そして、上記のように、動的スイッチ130は、それぞれリフレクター132の傾斜角を制御して、第1のビーム112、第2のビーム122、第3のビーム112’及び第4のビーム122’の強度又はパターンを調整することができる。第10の実施形態の他の細部については、第1の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0060】
図11には、4つの光源を例とするが、光源の数はこれに制限されない。他の実施形態において、光学装置は2つの光源(例えば、第1の光源110と第2の光源120、又は第3の光源110’と第4の光源120’)又は4つより多くの光源を備えてもよい。基本的に、少なくとも2つのビームが異なる方向から動的スイッチ130に入射して何れも同一の目標位置Dまでガイドされれば、何れも本発明の範囲に含まれる。
【0061】
図2と
図12を合わせて参照されたい。
図12は、本発明の第11の実施形態に係る光学系を示す模式図である。本実施形態において、光学系は、上記第1の画像感知装置160と、上記第2の画像感知装置170と、第3の画像感知装置160’と、第4の画像感知装置170’と、上記動的スイッチ130と、上記光学モジュール210と、を備える光学装置100を具備する。本実施形態に係る光学モジュール210は、目標位置Dにおける第1の画像162と第2の画像172を異なる光路に沿ってそれぞれ動的スイッチ130までガイドし、目標位置Dにおける第3の画像162’と第4の画像172’を異なる光路に沿ってそれぞれ動的スイッチ130までガイドする。更に、第1の画像162の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P3と第3の画像162’の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P3’とは同じであり、第2の画像172の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P4と、第4の画像172’の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P4’とは、同じである。
【0062】
本実施形態において、反射素子216は、目標位置Dにおける第1の画像162と第3の画像162’をプリズム214に反射することに用いる。プリズム214は、反射素子216からの第1の画像162と第3の画像162’を反射素子212へ偏向して第1の画像162及び第3の画像162’の光路長を調整することに用いる。反射素子212は、プリズム214からの第1の画像162及び第3の画像162’を動的スイッチ130に反射することに用いる。また、反射素子226は、目標位置Dにおける第2の画像172と第4の画像172’をプリズム224に反射することに用いる。プリズム224は、反射素子226からの第2の画像172と第4の画像172’を反射素子222へ偏向して第2の画像172及び第4の画像172’の光路長を調整することに用いる。反射素子222は、プリズム224からの第2の画像172と第4の画像172’を動的スイッチ130に反射することに用いる。
【0063】
具体的には、本実施形態において、光学装置100はカメラであってもよく、目標位置Dがカメラの対物面である。第1のタイミングにおいて、第1の画像感知装置160と第4の画像感知装置170’がオンにされ、第2の画像感知装置170と第3の画像感知装置160’がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第1の傾斜角θ1にある。従って、第1の画像162は、順次に反射素子216、プリズム214及び反射素子212により動的スイッチ130までガイドされてから、動的スイッチ130が第1の画像162を第1の画像感知装置160に反射する。第4の画像172’は、順次に反射素子226、プリズム224及び反射素子222により動的スイッチ130までガイドされてから、動的スイッチ130が第4の画像172’を第4の画像感知装置170’に反射する。第2のタイミングにおいて、第2の画像感知装置170と第3の画像感知装置160’がオンにされ、第1の画像感知装置160と第4の画像感知装置170’がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第2の傾斜角θ2にある。従って、第2の画像172は、順次に反射素子226、プリズム224及び反射素子222により動的スイッチ130までガイドされてから、動的スイッチ130が第2の画像172を第2の画像感知装置170に反射する。第3の画像162’は、順次に反射素子216、プリズム214及び反射素子212により動的スイッチ130までガイドされ、動的スイッチ130が第3の画像162’を第3の画像感知装置160’に反射する。
【0064】
このような配置により、
図12に示す光学装置100は、動的スイッチ130のリフレクター132の傾斜角を切り替えることによって、異なるタイミングにおいて異なる画像を検出することができる。つまり、異なる画像感知装置は、単一の装置に整合されることができる。更に、第1の画像感知装置160と第2の画像感知装置170がそれぞれ異なる方向から目標位置Dにおける第1の画像162及び第2の画像172を検出し、第3の画像感知装置160’と第4の画像感知装置170’がそれぞれ異なる方向から目標位置Dにおける第3の画像162’と第4の画像172’を検出し、光学装置100は、他の素子を増加せず且つあまりスペースを取り過ぎずに、異なる方向から画像を検出することができる。従って、光学系は、マルチタスク機能を提供するとともに、全体の寸法が縮小される。第11の実施形態の他の細部については、第10の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0065】
図12には、4つの画像感知装置を例とするが、画像感知装置の数はこれに制限されない。他の実施形態において、光学装置は、2つの画像感知装置(例えば、第1の画像感知装置160と第2の画像感知装置170、又は第3の画像感知装置160’と第4の画像感知装置170’)又は4つより多くの画像感知装置を備えてもよい。基本的に、同一の目標位置における少なくとも2つの画像が異なる方向から動的スイッチ130まで伝送されてそれぞれ異なる画像感知装置にガイドされれば、何れも本発明の範囲に含まれる。
【0066】
図2と
図13を合わせて参照されたい。
図13は、本発明の第12の実施形態に係る光学系を示す模式図である。本実施形態において、光学系は、上記第1の光源180と、上記第1の画像感知装置190と、第2の光源180’と、第2の画像感知装置190’と、上記動的スイッチ130と、上記光学モジュール210と、を備える光学装置100を具備する。第1の光源180は第1のビーム182を提供し、第2の光源180’は第2のビーム182’を提供する。本実施形態に係る光学モジュール210は、動的スイッチ130により反射された第1のビーム182を目標位置Dまでガイドして目標位置Dにおける第1の画像192を異なる光路に沿って動的スイッチ130までガイドし、更に動的スイッチ130により反射された第2のビーム182’を目標位置Dまでガイドして目標位置Dにおける第2の画像192’を異なる光路に沿って動的スイッチ130までガイドすることに用いる。更に、第1のビーム182の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P5と第2のビーム182’の動的スイッチ130から目標位置Dまでの光路P5’とは同じであり、第1の画像192の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P6と、第2の画像192’の目標位置Dから動的スイッチ130までの光路P6’とは、同じである。
【0067】
本実施形態において、反射素子212は、動的スイッチ130からの第1のビーム182と第2のビーム182’をプリズム214に反射することに用いる。プリズム214は、反射素子212からの第1のビーム182と第2のビーム182’を反射素子216へ偏向して第1のビーム182と第2のビーム182’の光路長を調整することに用いる。反射素子216は、プリズム214からの第1のビーム182と第2のビーム182’を目標位置Dに反射することに用いる。また、反射素子226は、目標位置Dにおける第1の画像192と第2の画像192’をプリズム224に反射することに用いる。プリズム224は、反射素子226からの第1の画像192と第2の画像192’を反射素子222へ偏向して第1の画像192と第2の画像192’の光路長を調整することに用いる。反射素子222は、プリズム224からの第1の画像192と第2の画像192’を動的スイッチ130に反射することに用いる。
【0068】
具体的には、本実施形態において、光学装置100は、プロジェクター/カメラの組み合わせであってもよく、目標位置Dが合わせてプロジェクターの投影面及びカメラの対物面である。第1のタイミングの場合、第1の光源180と第2の画像感知装置190’がオンにされ、第1の画像感知装置190と第2の光源180’がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第1の傾斜角θ1にある。従って、第1の光源180は、第1のビーム182を動的スイッチ130まで提供し、順次に反射素子212、プリズム214及び反射素子216により目標位置Dまでガイドされる。第2の画像192’は、順次に反射素子226、プリズム224及び反射素子222により動的スイッチ130までガイドされてから、動的スイッチ130により第2の画像感知装置190’に反射される。第2のタイミングの場合、第1の画像感知装置190と第2の光源180’がオンにされ、第1の光源180と第2の画像感知装置190’がオフにされる。同時に、動的スイッチ130のリフレクター132は、第2の傾斜角θ2にある。従って、第2の光源180’は、第2のビーム182’を動的スイッチ130まで提供し、順次に反射素子212、プリズム214及び反射素子216により目標位置Dまでガイドされる。第1の画像192は、順次に反射素子226、プリズム224及び反射素子222により動的スイッチ130までガイドされてから、動的スイッチ130により第1の画像感知装置190に反射される。
【0069】
このような配置により、
図13に示す光学装置100は、動的スイッチ130のリフレクター132の傾斜角を切り替えることによって投影と画像検出機能を合わせて提供することができる。つまり、他の素子を増加せず且つあまりスペースを取り過ぎずに、プロジェクターとカメラが単一の装置に整合されることができるため、光学系は、マルチタスク機能を提供するとともに、全体の寸法が縮小される。そして、動的スイッチ130は、それぞれリフレクター132の傾斜角を制御して、第1のビーム182と第2のビーム182’の強度又はパターンを調整してもよく、調整の細部が上記のようである。第12の実施形態の他の細部については、第10の実施形態と同じであるため、別に詳しく説明しない。
【0070】
図13には、2つの光源と2つの画像感知装置を例とするが、光源と画像感知装置の数はこれに制限されない。他の実施形態において、光学装置は、単一の光源と単一の画像感知装置(例えば、第1の光源180と第1の画像感知装置190、又は第2の光源180’と第2の画像感知装置190’)又は2つより多くの光源と2つより多くの画像感知装置を備えてもよい。基本的に、動的スイッチ130は、目標位置における画像を画像感知装置までガイドして光源のビームを異なる経路に沿って同一の目標位置までガイドすれば、何れも本発明の範囲に含まれる。
【0071】
本発明を実施形態で前述の通り開示したが、これは本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。