(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面とともに本発明による端末装置及びオブジェクト選択方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
図1は、本発明の好適な一実施形態にかかる端末装置1の概略構成図である。
図1に示す端末装置1は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ等に代表される移動体通信ネットワーク或いは無線LAN(Local Area Network)に接続可能な情報処理端末装置である。
【0014】
この端末装置1は、情報を表示する出力デバイスとしていわゆるタッチパネルディスプレイ21を備える端末装置であり、機能的な構成要素として、入出力制御部22、座標検知部(座標検出手段)23、オブジェクト選択部(オブジェクト選択手段)24、アプリケーションプログラム25、オブジェクト格納部30、座標情報格納部31、及びデータ格納部32を備えている。以下、端末装置1の各構成要素の機能について詳細に説明する。
【0015】
この端末装置1が備えるタッチパネルディスプレイ21は、アイコン、写真、文書等のオブジェクトを画像として表示するとともに、操作子の接近或いは接触を検知することによる情報の入力操作を受け付ける入出力デバイスである。本実施形態では、このタッチパネルディスプレイ21は、操作子としてユーザの複数の指の接近或いは接触を同時に検知可能に構成されるが、操作子としてスタイラスペンの接近或いは接触を検知可能に構成されていてもよい。さらに、タッチパネルディスプレイ21は、ユーザの複数の指とタッチパネルディスプレイ21の画面との接近距離を同時に検知可能に構成されている。例えば、タッチパネルディスプレイ21は、静電容量式のタッチパネルディスプレイであり、指とタッチパネルディスプレイ内の回路との間の静電容量の変化量を検知することにより画面と指との距離(接近距離)を算出可能に構成される。これにより、タッチパネルディスプレイ21は、指が画面に接触したことと指が画面に接近したこととを区別して検知することができる。また、その他、タッチパネルディスプレイ21として、In−Cell型のような赤外線を利用した光学式の接近距離が算出可能な構成が採用されてもよい。
【0016】
入出力制御部22は、表示対象のオブジェクトのデータを格納するオブジェクト格納部30からオブジェクトを読み出して、タッチパネルディスプレイ21に引き渡すことにより、タッチパネルディスプレイ21におけるオブジェクトの表示を制御する。さらに、入出力制御部22は、座標検知部23を経由して、ユーザの指による接近或いは接触によるオブジェクトに対する情報の入力を受け付ける。例えば、入出力制御部22は、タッチパネルディスプレイ21上にアイコン画像を表示するように制御し、そのアイコン画像への接触を検出することにより当該アイコン画像に対応した所定コマンドの入力を受け付ける。また、入出力制御部22は、ユーザの指の接近或いは接触の座標情報をオブジェクト選択部24に引き渡すことも行う。また、入出力制御部22は、オブジェクト選択部24によってテキストイメージ又は画像を含むオブジェクトの範囲が選択されたときに、その範囲選択に対する表示制御も併せて行う(詳細は後述する)。
【0017】
なお、入出力制御部22が表示制御するオブジェクトとしては、電子書籍、電子メールデータ等のテキストイメージのほか、インターネット上のSNS(Social Networking Service)用Webサイトに投稿された日記データ等の写真画像を含むテキストイメージ等が挙げられる。また、これらのオブジェクトは、オブジェクト格納部30から読み出されてもよいし、端末装置1が移動体通信ネットワーク或いは無線LANを経由して外部から取得したものであってもよい。
【0018】
座標検知部23は、タッチパネルディスプレイ21から信号を受け取って、タッチパネルディスプレイ21によって検出された画面上の指の接近位置或いは接触位置を示す二次元座標値(以下、「座標情報」という。)、及びそのときにタッチパネルディスプレイ21によって検出された指の画面との距離(以下、「接近距離」という。)をその都度算出する。そして、座標検知部23は、算出した接近距離を基に、検出された座標情報が、接近した指に対して検出されたものか、或いは接触した指に対して検出されたものかを示す検出種別情報を生成する。ここで、座標検知部23は、検出種別情報の代わりに接近距離そのものを示す情報を生成してもよい。そして、座標検知部23は、座標情報としての二次元的な座標値“(X,Y)”と検出種別情報とを、対応付けて座標情報格納部31に格納する。このとき、座標検知部23は、タッチパネルディスプレイ21によって複数の指が同時に検出された際には、座標情報と検出種別情報との組み合わせを複数同時に生成して格納する。
【0019】
図2には、座標検知部23によって座標情報格納部31に格納されたデータの構成例を示している。同図に示すように、タッチパネルディスプレイ21によって2つの指の接近が検出されているときには、データ格納部32に、座標情報と検出種別情報とが対応付けられた2つのデータレコードとして、“検出種別「近接」、座標値「(X1,Y1)」”と“検出種別「近接」、座標値「(X2,Y2)」”とが格納される。
【0020】
図1に戻って、オブジェクト選択部24は、タッチパネルディスプレイ21上に表示されたテキストイメージ及び画像を含むオブジェクトに対して選択範囲を設定し、該選択範囲に含まれるテキストデータ及び画像データを選択してデータ格納部32に格納する。具体的には、オブジェクト選択部24は、随時、座標検知部23によって検知されている複数の操作子に関する情報を座標情報格納部31から読み出す。さらに、オブジェクト選択部24は、読み出した情報に含まれる2つの選択子の座標情報の示す座標が、同時に予め設定された時間(例えば、1秒間)維持されており、かつ、2つの選択子に対応する検出種別情報が“接近”を示していること(以下、「範囲選択条件」と言う。)を満足しているかを判定する。このとき、オブジェクト選択部24は、座標情報が維持されているかを判定する際には、設定時間内の座標値の変位量が所定の誤差の範囲内であるか否かで判定する。そして、オブジェクト選択部24は、範囲選択条件が満たされたときに、2つの操作子の座標情報によって定められるタッチパネルディスプレイ21上の選択範囲を設定し、この選択範囲に含まれるオブジェクト内のテキストデータ及び画像データを選択する。その後、オブジェクト選択部24は、入出力制御部22を介したユーザからの所定の操作の受け付けによりオブジェクト内のデータの選択が確定されたタイミングで、選択されたデータをデータ格納部32に格納する。ここで、オブジェクト選択部24は、選択が確定されたデータをアプリケーションプログラム25に直接引き渡すこともできるし、データの引き渡し動作の種別を「コピー」、「カット」、「検索」、「共有」等のように多種類に設定してもよい。
【0021】
なお、オブジェクト選択部24は、上記のようにしてオブジェクトの選択範囲を設定した後に、次のようにしてそのオブジェクトの選択を確定させる。すなわち、オブジェクト選択部24は、範囲選択条件が満たされたと判定した後に、2つの操作子の座標が互いに近づくように変化しており(いわゆる、ピンチインの操作であり)、かつ、2つの選択子に対応する検出種別情報が“接近”を維持していること(以下、「範囲選択確定条件」と言う。)を満足しているかを判定する。そして、オブジェクト選択部24は、範囲選択確定条件を満たしたと判定した際に選択されたデータを確定させる。この際、範囲選択確定条件は、2つの選択子の座標が両方変化したことを条件としてもよいし、2つの選択子のうち一方の座標が他方に近づくように変化したことを条件としてもよい。
【0022】
また、オブジェクト選択部24は、オブジェクトの選択範囲の設定を実行する際に、次のようにして、入出力制御部22を介して、オブジェクトの省略表示を制御することも可能である。詳細には、オブジェクト選択部24は、2つの操作子の座標値を検出した状態において、一方の操作子の検出種別情報が“接触”であり、他方の操作子の検出種別情報が“接近”であり、その一方の操作子の座標値が維持されており、その他方の操作子の座標値の示す位置が一方の操作子の座標値の示す位置に近づくように変化していること(いわゆる、ピンチインの操作であること)の全て(以下、「省略表示条件」と言う。)を満足しているかを判定する。そして、オブジェクト選択部24は、省略表示条件を満たしていると判定した際には、表示されているオブジェクトの2つの操作子の座標値の示す位置に挟まれる範囲の表示を省略し、そのオブジェクトにおける“接近”が検知された操作子側の一部分を、省略された範囲に折り返して(繰り上げて)表示するように、入出力制御部22を制御する。
【0023】
アプリケーションプログラム25は、オブジェクト選択部24から引き渡されたデータを処理する各種のプログラムである。例えば、アプリケーションプログラム25は、文書作成用プログラム、電子メール作成プログラム、Webサイトに接続するためのブラウザ、電子書籍閲覧用プログラム等である。このアプリケーションプログラム25は、オブジェクト選択部24によって選択されたデータとともにデータ引き渡し動作の種別を引き渡された場合には、それに応じた処理を実行する。例えば、動作種別「コピー」を引き渡された際にはそのデータを文書データ或いは電子メール文書にコピーし、動作種別「検索」を引き渡された際にはそのデータを検索キーとしてインターネット上における検索処理を起動し、動作種別「共有」を引き渡された際にはそのデータをWebサイトに投稿するために送信する。
【0024】
以下、
図3及び
図4を参照して、端末装置1の動作について説明するとともに、併せて端末装置1におけるオブジェクト選択方法について詳述する。
図3は、端末装置1によるオブジェクト選択時の動作を示すフローチャート、
図4は、端末装置1によるオブジェクト省略表示の動作、及びオブジェクト選択時の動作を示すフローチャートである。また、
図5にはオブジェクト選択時のタッチパネルディスプレイ21の出力例を示し、
図6にはタッチパネルディスプレイ21におけるオブジェクト省略表示の出力例を示す。
【0025】
まず、
図3を参照して、タッチパネルディスプレイ21上でオブジェクトが表示された状態で、座標検知部23によりユーザの指の接近が2点で検知される(ステップS101、
図5(a),
図5(b))。その後、オブジェクト選択部24により範囲選択条件が満たされているか否かが判定される(ステップS102)。判定の結果、範囲選択条件が満たされていないと判定された場合(ステップS102;NO)、さらに、入出力制御部22により、ユーザの指の接触が2点で検知されており、その2点の座標が互いに近づいているか、或いは遠ざかっているか(いわゆる、ピンチイン/ピンチアウトのピンチ操作がされているか)が判定される(S103)。ピンチ操作がされていると判定された際には(ステップS103;YES)、入出力制御部22により、表示されているオブジェクトの拡大/縮小処理が実行される(ステップS104)。これに対して、ピンチ操作がされていないと判定された際には(ステップS103;NO)、処理がステップS101に戻されて、再度オブジェクトの範囲選択の処理に戻される。
【0026】
一方、範囲選択条件が満たされていると判定された場合(ステップS102;YES)、オブジェクト選択部24により、選択されたオブジェクトの範囲G1が、ハイライト(強調)表示されたり、枠で囲んで表示されることにより、タッチパネルディスプレイ21上に表示されると同時に、データ引き渡しの動作条件をユーザに選択させるためのボタン画像G2がタッチパネルディスプレイ21上に表示される(ステップS105、
図5(c))。このとき、オブジェクト選択部24により、選択された範囲の始点位置及び終点位置に、カーソルG3,G4がオブジェクトに重ねて表示されるように制御される。次に、オブジェクト選択部24により、範囲選択確定条件が満たされているか否かが判定される(ステップS106)。判定の結果、範囲選択確定条件が満たされたと判定された際には(ステップS106;YES)、オブジェクト選択部24により選択されたデータが確定されて、動作種別を「コピー」として、そのデータがデータ格納部32に格納される(ステップS107)。
【0027】
一方、範囲選択確定条件が満たされていないと判定された際には(ステップS106;NO)、オブジェクト選択部24により、2つの指の接近或いは接触が検出されなくなったか(指を離す操作が検出されたか)否かが判定される(ステップS108)。引き続き2つの指が検出されている場合には(ステップS108;NO)、処理をステップS105に戻して、オブジェクトの選択範囲の表示が継続される。これに対して、指を離す操作が検出された場合(ステップS108;YES)、オブジェクト選択部24により、ユーザのカーソルG3に対する接触操作(スライド操作)を検出することにより始点位置の変更処理が受け付けられたか否かが判定される(ステップS109)。始点位置変更処理が受け付けられた場合には(ステップS109;YES)、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の始点位置が変更され(ステップS110)、始点位置変更処理が受け付けられていない場合には(ステップS109;NO)、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の始点位置が変更されずに維持される。同様に、オブジェクト選択部24により、ユーザのカーソルG4に対する接触操作(スライド操作)を検出することにより終点位置の変更処理が受け付けられたか否かが判定される(ステップS111)。終点位置変更処理が受け付けられた場合には(ステップS111;YES)、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の終点位置が変更され(ステップS112)、終点位置変更処理が受け付けられていない場合には(ステップS111;NO)、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の終点位置が変更されずに維持される。
【0028】
さらに、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の表示された状態において、ユーザのボタン画像G2への接触を検知することによりデータ引き渡しの動作種別が選択されたか否かが判定される(ステップS113)。動作種別の選択が受け付けられた場合には(ステップS113;YES)、その動作種別の情報と共に選択範囲のオブジェクトのデータがオブジェクト選択部24からアプリケーションプログラム25に引き渡される(ステップS114)。その結果、アプリケーションプログラム25により引き渡されたデータを用いた動作種別に応じた処理が起動される。
【0029】
次に、
図4を参照して、オブジェクト選択範囲の設定時にオブジェクト省略表示を実行させる際の端末装置1の動作について説明する。
【0030】
まず、タッチパネルディスプレイ21上でオブジェクトが表示された状態で、座標検知部23によりユーザの指の接近が2点で検知される(ステップS201)。その後、オブジェクト選択部24により省略表示条件が満たされているか否かが判定される(ステップS202、S203)。判定の結果、省略表示条件が満たされていると判定された場合(ステップS202;YES、かつ、ステップS203;YES)オブジェクト選択部24により、2つの指の位置に挟まれたオブジェクトの範囲G5を折り畳むように表示されると同時に、“接近”が検出された指側のオブジェクトの一部分の範囲G6を範囲G5側に折り返して表示される(ステップS204、
図6(a))。この状態で、
図3のステップS101〜S114の動作と同様にして、オブジェクトの選択範囲が設定及び確定される(ステップS205〜S218、
図6(b))。
【0031】
なお、オブジェクトの省略表示を実行する際に、一度の操作ではオブジェクトの繰り上げ動作が不十分である場合には、オブジェクト選択部24により、省略表示条件が繰り返し判定されることにより、オブジェクトの繰り上げ表示動作を繰り返してもよい。この際、繰り上げ表示動作は、“接近”が検知されていたユーザの一方の指がいったんタッチパネルディスプレイ21上で検知されなくなったことを契機に繰り返される。
【0032】
以上説明した端末装置1によれば、タッチパネルディスプレイ21によってオブジェクトが表示された状態で、タッチパネルディスプレイ21上における複数の指の接近の位置が座標値で検出され、複数の指の座標値が所定時間維持されたことが判定されると、それらの座標値で囲まれる選択範囲に含まれるオブジェクトが選択される。これにより、選択範囲の広さによって操作時間が左右されなくなり、操作時間を短く設定した場合に選択範囲を設定しづらいという問題も生じなくなり、一定時間の操作によって所望範囲のオブジェクトが正確に選択される。その結果、直観的な操作によって正確に選択範囲を定めてオブジェクトを選択することが可能になる。さらに、一定時間複数の指の座標値が維持されたか否かで選択範囲を設定することにより、従来の複数の指を用いた入力操作との競合を防ぐことができる。具体的には、2つの指の“接近”座標が一定時間維持されたときに選択範囲を設定するので、従来の2つの指で操作するピンチイン、ピンチアウトの操作と明確に区別できるので、誤動作を防止できる。さらには、選択操作によってオブジェクトが隠れにくいので、選択範囲をユーザが目で確認しながら設定することができ、操作性がより向上する。
【0033】
また、オブジェクト選択部24は、範囲選択確定条件としてピンチインの操作が検出された場合に選択されたデータを確定するので、オブジェクトの範囲選択操作に連続した円滑な操作により選択されたオブジェクトの選択範囲を確定させることができる。
【0034】
また、オブジェクト選択部24は、オブジェクトの省略表示を実行できるので、オブジェクトの広い範囲を選択したい場合に、複数の指を用いた選択範囲の設定をより容易にすることができる。また、省略表示の操作を直観的な操作で実現することができる。
【0035】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、オブジェクト選択部24は、範囲選択条件、範囲選択確定条件、省略表示条件を、ユーザの4つの指の検出結果を用いて判定してもよい。
【0036】
すなわち、オブジェクト選択部24は、
図7に示すような座標情報格納部31に格納されているデータから、4つの指に関する検出情報、“検出種別「近接」、座標値「(X1,Y1)」”、“検出種別「近接」、座標値「(X2,Y2)」”、“検出種別「近接」、座標値「(X3,Y3)」”、“検出種別「近接」、座標値「(X4,Y4)」”を読み出す。そして、オブジェクト選択部24は、範囲選択条件として、読み出した情報に含まれる4つの選択子の座標情報の示す座標が、同時に予め設定された時間維持されており、かつ、4つの選択子に対応する検出種別情報が“接近”を示していることを満足しているかを判定する。また、オブジェクト選択部24は、範囲選択確定条件として、両手の2つの指を用いたピンチインの操作が行われているかを判定する。具体的には、4つの指のうちの1組の指の座標が互いに近づくように変化しており、さらに他の一組の指の座標も互いに近づくように変化しており(いわゆる、両手でのピンチインの操作であり)、かつ、4つの指に対応する検出種別情報が“接近”を維持しているか否かを判定する。さらに、オブジェクト選択部24は、省略表示条件を判断する際には、2組の指のそれぞれにおいて省略表示条件が満足された場合に、オブジェクトの省略表示を実行する。
【0037】
図8は、端末装置1による4つの指の検出結果を用いたオブジェクト選択時の動作を示すフローチャートであり、
図9は、オブジェクト選択時のタッチパネルディスプレイ21の出力例を示す図である。
【0038】
まず、タッチパネルディスプレイ21上でオブジェクトが表示された状態で、座標検知部23によりユーザの指の接近が4点で検知される(ステップS301、
図9(a))。その後、オブジェクト選択部24により範囲選択条件が満たされているか否かが判定される(ステップS302)。判定の結果、範囲選択条件が満たされていないと判定された場合(ステップS302;NO)、さらに、入出力制御部22により、ユーザの指の接触が2点で検知されており、その2点の座標が互いに近づいているか、或いは遠ざかっているか(いわゆる、ピンチイン/ピンチアウトのピンチ操作がされているか)が判定される(S303)。ピンチ操作がされていると判定された際には(ステップS303;YES)、入出力制御部22により、表示されているオブジェクトの拡大/縮小処理が実行される(ステップS304)。これに対して、ピンチ操作がされていないと判定された際には(ステップS303;NO)、処理がステップS301に戻されて、再度オブジェクトの範囲選択の処理に戻される。
【0039】
一方、範囲選択条件が満たされていると判定された場合(ステップS302;YES)、オブジェクト選択部24により、選択されたオブジェクトの範囲G7が、ハイライト(強調)表示されたり、枠で囲んで表示されることにより、タッチパネルディスプレイ21上に表示されると同時に、データ引き渡しの動作条件をユーザに選択させるためのボタン画像G8,G9がタッチパネルディスプレイ21上に表示される(ステップS305、
図9(b))。次に、オブジェクト選択部24により、範囲選択確定条件が満たされているか否かが判定される(ステップS306)。判定の結果、範囲選択確定条件が満たされたと判定された際には(ステップS306;YES)、オブジェクト選択部24により選択されたデータが確定されて、動作種別を「キャプチャ」として、選択範囲に含まれる画像及びテキストを含むフレーム画像データがデータ格納部32に格納される(ステップS307)。
【0040】
一方、範囲選択確定条件が満たされていないと判定された際には(ステップS306;NO)、オブジェクト選択部24により、4つの指の接近或いは接触が検出されなくなったか(指を離す操作が検出されたか)否かが判定される(ステップS308)。引き続き4つの指が検出されている場合には(ステップS308;NO)、処理をステップS305に戻して、オブジェクトの選択範囲の表示が継続される。これに対して、指を離す操作が検出された場合(ステップS308;YES)、オブジェクト選択部24により、ユーザの選択範囲G7に対する接触操作(スライド操作)を検出することにより始点位置の変更処理が受け付けられたか否かが判定される(ステップS309)。始点位置変更処理が受け付けられた場合には(ステップS309;YES)、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の始点位置が変更され(ステップS310)、始点位置変更処理が受け付けられていない場合には(ステップS309;NO)、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の始点位置が変更されずに維持される。同様に、オブジェクト選択部24により、ユーザの選択範囲G7に対する接触操作(スライド操作)を検出することにより終点位置の変更処理が受け付けられたか否かが判定される(ステップS311)。終点位置変更処理が受け付けられた場合には(ステップS311;YES)、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の終点位置が変更され(ステップS312)、終点位置変更処理が受け付けられていない場合には(ステップS311;NO)、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の終点位置が変更されずに維持される。ここで、選択範囲の始点位置及び終点位置の変更は、選択範囲G7の枠における左上、右上、右下、左下、上辺、右辺、下辺、又は、左辺に対する接触操作を検出することにより実行される。
【0041】
さらに、オブジェクト選択部24により、オブジェクトの選択範囲の表示された状態において、ユーザのボタン画像G8,G9への接触を検知することによりデータ引き渡しの動作種別が選択されたか否かが判定される(ステップS313)。動作種別の選択が受け付けられた場合には(ステップS313;YES)、その動作種別の情報と共に選択範囲のオブジェクトのデータがオブジェクト選択部24からアプリケーションプログラム25に引き渡される(ステップS314)。その結果、アプリケーションプログラム25により引き渡されたデータを用いた動作種別に応じた処理が起動される。
【0042】
また、上述した実施形態では、タッチパネルディスプレイ上での2点又は4点の操作子の同時検出を契機にオブジェクトの範囲選択条件の判定を開始していたが、2点の座標が時間的にずれて検出されたこと、又は4点の座標が時間的にずれて検出されたことを契機に、オブジェクトの範囲選択条件の判断を開始してもよい。
【0043】
また、上述した実施形態では、オブジェクト選択部24が、範囲選択条件及び範囲選択確定条件として、2点或いは4点の接近が検知されたか否かを判定していたが、2点或いは4点の接触が検知された場合も範囲選択条件及び範囲選択確定条件が満たされたと判定してもよい。また、範囲選択確定条件が満たされた場合に選択するデータ引き渡しの動作種別は、「コピー」、「キャプチャ」には限定されず、「カット」、「メール本文にペースト」等の他の様々な動作種別に設定されてもよい。
【0044】
(選択対象のオブジェクトの変形例)
また、上述した実施形態では、選択対象のオブジェクトとしてテキストイメージを説明しているが、その他の様々なオブジェクトを対象としうる。例えば、端末装置1のオブジェクト選択部24は、
図10に示すように、電子メール用アプリケーションによってタッチパネルディスプレイ21上に受信メール一覧画面が表示された状態において、範囲選択条件が満たされた際に、選択範囲G10の内側に表示されている受信メールを選択するように動作する。この選択範囲G10は、2つの操作子の座標を基準にして一方向に(タッチパネルディスプレイ21の短辺方向に沿って)2辺を有する矩形領域が設定される。この際、オブジェクト選択部24は、受信メールの引き渡し動作の種別を「削除」、「別フォルダに移動」等に設定し、引き渡し対象のデータを電子メールのヘッダ等を含む本文とする。
【0045】
また、オブジェクト選択部24は、
図11に示すように、Webブラウザアプリケーション等によってタッチパネルディスプレイ21上にブックマーク一覧画面が表示された状態において、範囲選択条件が満たされた際に、選択範囲G11の内側に表示されているブックマークを選択するように動作する。この選択範囲G11は、2つの操作子の座標を内側に含むような矩形領域に設定される。この際、オブジェクト選択部24は、引き渡し対象のデータを、選択されたブックマークに対応してダウンロードされるテキストデータ及び画像データを含むデータ、或いは、選択されたブックマークに対応するURL(Uniform Resource Locator)等のダウンロード先のアドレス情報とする。また、オブジェクト選択部24は、選択されたオブジェクトにブックマークが複数格納されたフォルダG12が含まれている場合には、そのフォルダG12に含まれる全てのブックマークを選択対象とする。
【0046】
また、オブジェクト選択部24は、
図12に示すように、オペレーティングシステム等によってタッチパネルディスプレイ21上にアプリケーション一覧画面が表示された状態において、範囲選択条件が満たされた際に、選択範囲G13の内側に表示されているアプリケーションプログラムを選択するように動作する。この選択範囲G13は、2つの操作子の座標を四隅の内側に含むような矩形領域に設定される。この際、オブジェクト選択部24は、アプリケーションプログラムの引き渡し動作の種別を「インストール」、「アンインストール」、「共有」、「コピー」等に設定する。そして、オブジェクト選択部24は、引き渡し対象のデータを、選択されたアプリケーションプログラムに対応する実行プログラムの格納先情報(ショートカット)、当該実行プログラムに関連する画像データを含むテキストデータ、或いは、選択されたアプリケーションプログラムに対応するインストール用アドレス、アンインストール用アドレス等のアドレス情報とする。また、オブジェクト選択部24は、選択されたオブジェクトにアプリケーションプログラムが複数格納されたフォルダが含まれている場合には、そのフォルダに含まれる全てのアプリケーションプログラムを選択対象とする。
【0047】
また、オブジェクト選択部24は、
図13に示すように、写真編集用アプリケーションプログラム等によってタッチパネルディスプレイ21上に写真一覧画面が表示された状態において、範囲選択条件が満たされた際に、選択範囲G14の内側に表示されている画像データを選択するように動作する。この選択範囲G14は、2つの操作子の座標を四隅の内側に含むような矩形領域に設定される。この際、オブジェクト選択部24は、選択されたオブジェクトに画像データが複数格納されたフォルダが含まれている場合には、そのフォルダに含まれる全ての画像データを選択対象とする。
【0048】
さらに、オブジェクト選択部24は、
図14に示すように、地図検索用アプリケーションプログラム等によってタッチパネルディスプレイ21上に地図画像が表示された状態において、範囲選択条件が満たされた際に、選択範囲G15の内側に表示されている地図画像を選択するように動作する。この選択範囲G14は、2つの操作子の座標を四隅の内側に含むような矩形領域に設定される。この際、オブジェクト選択部24は、引き渡し対象のデータを、選択された地図画像に対応する画像データの他、当該地図画像の示す位置に対応するURL等のアドレス情報を含めることができる。
【0049】
(選択範囲の除外の変形例)
上述した実施形態の端末装置1のオブジェクト選択部24は、いったん選択範囲を設定した後に、一部の範囲を選択から除外するように動作してもよい。
図15は、オブジェクト選択部24による選択範囲の除外処理によって除外されたタッチパネルディスプレイ21上の範囲を示す概念図、
図16は、オブジェクト選択部24による選択範囲の除外処理を経て選択されたオブジェクトのイメージを示す図である。
【0050】
図15に示すように、オブジェクト選択部24は、2つの選択子の座標情報の示す位置L1,L2を基に範囲選択条件が満たされたことを契機に選択範囲G16を設定した後に、さらに、オブジェクトの選択が確定される前に、別の2つの選択子の座標情報に関して範囲選択条件が満たされたか否かを判定する。そして、オブジェクト選択部24は、範囲選択条件が満たされた際に、別の2つの選択子の座標情報の示す位置L3,L4によって定められる選択範囲G17を設定する。さらに、オブジェクト選択部24は、最初に設定した選択範囲G16に次に設定した選択範囲G17が包含されているか否かを認識し、包含されていると認識されたときには、オブジェクトを選択するための選択範囲G16から選択範囲G17を除外する。その結果、ユーザの4つの操作子を用いた簡易な操作で(
図16(a))、タッチパネルディスプレイ21上に表示されたテキストデータ等のオブジェクトのうちから2つの分離された領域G18のデータを選択可能にする(
図16(b))。これにより、いったん選択されたオブジェクトの一部を除外する際の操作も効率化することができる。
【0051】
(選択範囲の付加の変形例)
上述した実施形態の端末装置1のオブジェクト選択部24は、いったん選択範囲を設定した後に、一部の範囲を付加するように動作してもよい。
図17は、オブジェクト選択部24による選択範囲の付加処理によって付加されたタッチパネルディスプレイ21上の範囲を示す概念図、
図18は、オブジェクト選択部24による選択範囲の付加処理を経て選択されたオブジェクトのイメージを示す図である。
【0052】
図17(a)に示すように、オブジェクト選択部24は、2つの選択子の座標情報の示す位置L5,L6を基に範囲選択条件が満たされたことを契機に選択範囲G19を設定した後に、さらに、オブジェクトの選択が確定される前に、別の2つの選択子の座標情報に関して範囲選択条件が満たされたか否かを判定する。そして、オブジェクト選択部24は、範囲選択条件が満たされた際に、別の2つの選択子の座標情報の示す位置L7,L8によって定められる選択範囲G20を設定する。さらに、オブジェクト選択部24は、最初に設定した選択範囲G19の外側に次に設定した選択範囲G20が存在するか否かを認識し、外側に存在すると認識されたときには、オブジェクトを選択するための選択範囲G19に対して選択範囲G20を付加する。
【0053】
また、
図17(b)に示すように、オブジェクト選択部24は、最初に設定された選択範囲G21に対して、次に設定された選択範囲G22の一部が重なり合っているか否かを認識する。そして、オブジェクト選択部24は、選択範囲G21に対して選択範囲G22の一部が重なり合っていると認識されたときには、オブジェクトを選択するための選択範囲G21に対して重なり合っていない選択範囲G21の外側の範囲の選択範囲G22を付加する。
【0054】
上記の処理の結果、ユーザの4つの操作子を用いた簡易な操作で(
図18(a))、タッチパネルディスプレイ21上に表示されたテキストデータ等のオブジェクトのうちから2つの分離された領域G23のデータを選択可能にする(
図18(b))。これにより、オブジェクトの選択を追加する際の操作を効率化することができる。
【0055】
(オブジェクト種別に応じた選択範囲の設定方法制御)
上述した実施形態の端末装置1のオブジェクト選択部24は、選択対象のオブジェクトの種別を認識し、その種別に応じて選択子の座標情報に対する選択範囲の設定方法を変更するように動作してもよい。例えば、
図19(a)に示すように、オブジェクト選択部24は、タッチパネルディスプレイ21上に表示された横書きのテキストデータを認識した際には、選択範囲の境界の範囲として、2つの操作子の座標情報に対応する2つのテキストT1,T2との間に記載されるテキストを含むような八角形の選択範囲G24を設定する。同様に、
図19(b)に示すように、オブジェクト選択部24は、タッチパネルディスプレイ21上に表示された縦書きのテキストデータを認識した際には、選択範囲の境界の範囲として、2つの操作子の座標情報に対応する2つのテキストT3,T4との間に記載されるテキストを含むような八角形の選択範囲G25を設定する。これにより、オブジェクトの種類に応じた選択範囲を適切に設定することができるので、オブジェクト選択時の操作をより一層効率化することができる。
【0056】
また、
図20(a)に示すように、オブジェクト選択部24は、タッチパネルディスプレイ21上に表示された写真データ一覧又はアプリケーション一覧等の一覧情報を認識した際には、
図20(b)に示すように、選択範囲の境界の範囲として、2つの操作子の座標情報に対応する六角形の選択範囲G26を設定してもよい。すなわち、オブジェクト選択部24は、オブジェクトの表示方向及び個々のオブジェクトの表示領域に応じて選択範囲の設定方法を変更することができる。
【0057】
(オブジェクトの自動選択制御)
上述した実施形態の端末装置1のオブジェクト選択部24は、選択対象のオブジェクトの種別を認識し、所定の判断基準で選択範囲に含まれるオブジェクトの中から特定種類のオブジェクトを自動選択するように動作してもよい。例えば、オブジェクト選択部24は、選択範囲に含まれるオブジェクトの種別が、「ファイル」であるか「フォルダ」であるかを判別し、オブジェクトの種別が「ファイル」であるものを自動で選択するように動作する。また、オブジェクト選択部24は、選択範囲に含まれるオブジェクトの最も数の多い種別を認識し、最も数の多い種別のオブジェクトを自動で選択するように動作する。
【0058】
例えば、
図21及び
図22(a)に示すように、オブジェクト選択部24は、選択範囲G27に含まれるオブジェクトの種別が、「フォルダ」、「DOCファイル」、「JPEGファイル」、及び「PPTファイル」である時に、タッチパネルディスプレイ上にオブジェクトの選択基準をユーザに選択させるためのボタン画像G28を表示させる。このとき、ユーザにより「ファイルのみ選択」の選択基準が入力された場合には、オブジェクト選択部24は、選択範囲G27に含まれるオブジェクトの中から種別「DOCファイル」、「JPEGファイル」、及び「PPTファイル」のオブジェクトを選択する。一方、ユーザにより「JPEGのみ選択」の選択基準が入力された場合には、オブジェクト選択部24は、選択範囲G27に含まれるオブジェクトの中から最も数の多い種別「JPEGファイル」のオブジェクトを選択する(
図22(b))。このような動作により、ユーザの望むオブジェクトを効率的に選択することができる。
【0059】
ここで、上記実施形態におけるオブジェクト選択手段は、複数の座標値が所定の時間の間維持されたときに第1の選択範囲を設定し、その後、複数の座標値が所定の時間の間維持されたときに第2の選択範囲を設定し、さらに、第1の選択範囲に対して第2の選択範囲を除外或いは付加することでオブジェクトを選択するための選択範囲を設定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、複数の操作子を用いた連続操作によるオブジェクトの選択の自由度を向上させることができる。その結果、オブジェクト選択時の操作を効率化することができる。
【0060】
また、オブジェクト選択手段は、第1の選択範囲に第2の選択範囲が包含されていると認識されたときには、第1の選択範囲に対して第2の選択範囲を除外する、ことも好ましい。こうすれば、いったん選択されたオブジェクトを除外する際の操作を効率化することができる。
【0061】
さらに、オブジェクト選択手段は、第2の選択範囲が第1の選択範囲外に存在すると認識されたときには、第1の選択範囲に対して第2の選択範囲を付加する、ことも好ましい。この場合、オブジェクトの選択を追加する際の操作を効率化することができる。
【0062】
またさらに、オブジェクト選択手段は、選択対象のオブジェクトの種類を認識し、複数の座標値に対して設定する選択範囲の境界の範囲を、種類に応じて変更する、ことも好ましい。このようなオブジェクト選択手段を備えれば、オブジェクトの種類に応じた選択範囲を適切に設定することができる。その結果、オブジェクト選択時の操作をより一層効率化することができる。
【0063】
さらにまた、オブジェクト選択手段は、選択範囲に含まれるオブジェクトの種類を認識し、所定の判断基準で選択範囲に含まれるオブジェクトの中から特定の種類のオブジェクトを選択する、ことも好ましい。かかる構成を採れば、ユーザの望むオブジェクトを効率的に選択することができる。
【0064】
また、オブジェクト選択手段は、選択範囲に含まれるオブジェクトを基に最も数の多いオブジェクトの種類を認識し、選択範囲に含まれるオブジェクトの中から当該種類のオブジェクトを選択する、ことも好ましい。こうすれば、ユーザの望むオブジェクトを効率的に選択することができる。
【0065】
また、オブジェクト選択手段は、選択範囲を設定後、複数の操作子のうちの少なくとも1つの操作子の座標値の変化を検出したときに、選択範囲に含まれるオブジェクトの選択を確定させる、ことが好ましい。また、オブジェクト選択手段は、選択範囲を設定後、複数の操作子のうちの2つ以上の操作子の座標値の変化を検出したときに、選択範囲に含まれるオブジェクトの選択を確定させる、ことも好ましい。こうすれば、連続した円滑な操作により選択されたオブジェクトの選択範囲を確定させることができる。
【0066】
また、オブジェクト選択手段は、座標検出手段によって検出された一方の操作子の座標値が維持されており、かつ、座標検出手段によって検出された他方の操作子の座標値の示す位置が一方の操作子の座標値の示す位置に近づくように変化しているときは、一方の操作子の座標値と他方の操作子の座標値の間の範囲においてオブジェクトの一部を繰り上げるように表示させる、ことも好ましい。かかる構成を採れば、オブジェクトの広い範囲を選択したい場合に、複数の操作子を用いた選択範囲の設定をより容易にすることができる。また、その際の操作を直観的な操作で実現することができる。