特許第6043437号(P6043437)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043437
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】自動安全爪ヤスリ
(51)【国際特許分類】
   A45D 29/12 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   A45D29/12
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-543257(P2015-543257)
(86)(22)【出願日】2013年7月31日
(65)【公表番号】特表2015-535446(P2015-535446A)
(43)【公表日】2015年12月14日
(86)【国際出願番号】CN2013080469
(87)【国際公開番号】WO2014173030
(87)【国際公開日】20141030
【審査請求日】2015年5月20日
(31)【優先権主張番号】201310139710.8
(32)【優先日】2013年4月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515134287
【氏名又は名称】上海奈楽電器科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】戴万岳
【審査官】 伊藤 秀行
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−502626(JP,A)
【文献】 特開平10−313935(JP,A)
【文献】 実開平04−025607(JP,U)
【文献】 国際公開第2010/064380(WO,A1)
【文献】 韓国公開特許第2001−0077409(KR,A)
【文献】 実開平04−044808(JP,U)
【文献】 実開昭63−192904(JP,U)
【文献】 実開昭57−118001(JP,U)
【文献】 実開平06−079413(JP,U)
【文献】 実開昭49−078180(JP,U)
【文献】 特開平11−225820(JP,A)
【文献】 米国特許第05161552(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 8/00−8/40
24/00−31/00
42/00−97/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円盤状ヤスリ、ヤスリ駆動装置、及びヤスリキャップを含み、前記ヤスリ駆動装置が円盤状ヤスリに連結され、前記ヤスリキャップに爪挿入口が設置され、前記爪挿入口が前記円盤状ヤスリに対応する自動安全爪ヤスリにおいて、
前記ヤスリキャップの周囲に、前記ヤスリキャップに対して着脱することができる複数の可動式の可動キャップが設置され、前記複数の可動キャップにはサイズの異なる前記爪挿入口がそれぞれ設置され、前記爪挿入口に突出するアーチ状の薄シートを有する、ことを特徴とする自動安全爪ヤスリ。
【請求項2】
前記爪挿入口のエリアに、指とマッチするアーチ状の凹みが設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の自動安全爪ヤスリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は日用品に関し、特に爪ヤスリ道具に関し、中でも特に便利且つ迅速に、安全に爪を整える爪ヤスリに関する。
【背景技術】
【0002】
爪を整える場合に、爪切りまたはハサミがよく使われていた。科学技術の進歩により、電動式爪ヤスリを使用する人が多くなってきている。このような電動式爪ヤスリのヤスリは研削盤式を採用しており、研磨の方式によって爪を整える。研削盤は通常小さい砥石車または研磨金属シートによって製造され、研磨する際に、研削盤が高速回転することにより、爪の削り屑が飛び散り、及び指が焼けてしまう現象を生じやすく、また異臭を生じることがある。そして研磨による高温によって、使い心地が悪くなり、仕上がりの効果も理想的ではなく、且つ使用者の熟練度に依存し、使いこなしていないと誤操作で指や足指を傷付けてしまうことがある。よって、爪ヤスリに対して色々改良する必要がある。中国の特許データベースを調べると、例えば公開番号CN102217830A、発明名称「自動爪ヤスリ」の特許文献において、以下の内容が開示された。自動爪ヤスリにおいて、爪ヤスリを含み、爪ヤスリは円盤状ヤスリを採用し、且つヤスリ歯、ヤスリ本体を含み、ヤスリ歯がヤスリ本体の周囲に設置され、自動爪ヤスリはさらにヤスリキャップを含み、ヤスリキャップの側面にアーチ状の爪挿入口が設置される。このような構造の自動爪ヤスリは、爪挿入口が1つしか設置されていないため、この爪挿入口は比較的に折中したサイズになっており、しかし様々なユーザにとって、例えば赤ん坊や体格のいい人はそれぞれ指のサイズが異なっており、赤ん坊の指は完全に爪挿入口に入ってしまい、指を傷付けることがあるが、指のサイズが大きい人は、爪挿入口に入れることができず、爪を切ることもできない。そして同一人物でも、指のサイズもそれぞれ異なり、例えば親指は小指より大きいため、親指の爪を切ることができない場合がある。よって、その応用範囲が限られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
背景技術に存在する問題点によって、本発明の解決しようとする技術問題は、様々なサイズの指に適合し、安全に使用できる自動安全爪ヤスリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このために、本発明は以下の技術的解決手段によって実現される。円盤状ヤスリ、ヤスリ駆動装置、及びヤスリキャップを含み、前記ヤスリ駆動装置が円盤状ヤスリに連結され、前記ヤスリキャップに爪挿入口が設置され、前記爪挿入口が前記円盤状ヤスリに対応する自動安全爪ヤスリにおいて、前記ヤスリキャップの円周に、複数の前記爪挿入口が設置され、前記爪挿入口のサイズが異なり、前記爪挿入口に突出するアーチ状の薄シートを有する、ことを特徴とする。
【0005】
本発明のもう1つの技術的解決手段は、円盤状ヤスリ、ヤスリ駆動装置、及びヤスリキャップを含み、前記ヤスリ駆動装置が円盤状ヤスリに連結され、前記ヤスリキャップに爪挿入口が設置され、前記爪挿入口が前記円盤状ヤスリに対応する自動安全爪ヤスリにおいて、前記ヤスリキャップに、可動式の可動キャップが設置され、前記爪挿入口が前記可動キャップに設置され、前記爪挿入口に突出するアーチ状の薄シートを有し、前記ヤスリキャップに、可動式の可動キャップが設置され、前記爪挿入口が前記可動キャップに設置される、ことを特徴とする。
【0006】
前記ヤスリキャップの周囲に、複数の可動式の可動キャップが設置される。
【0007】
前記爪挿入口のエリアに、指とマッチするアーチ状の凹みが設けられる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のこのような構造において、ヤスリキャップの周囲に複数の爪挿入口を設置することで、使用者は指のサイズによって違う爪挿入口を選んで爪を整えることができ、爪挿入口に突出するアーチ状の薄シートを設置することで、指の筋肉を爪挿入口の外にガードすることができるため、爪を整える時に、指を傷付けることはなく、安全で信頼性が高く、使い勝手がよく、よい使用効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施例の構造図である。
図2】本発明のヤスリキャップの構造図である。
図3】本発明の図2のA−Aに沿う断面図である。
図4】本発明の第2実施例の構造図である。
図5】本発明の第3実施例の構造分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1図2図3を参照し、このような自動安全爪ヤスリは、円盤状ヤスリ5、ヤスリ駆動装置、及びヤスリキャップ4を含み、前記ヤスリ駆動装置が円盤状ヤスリ5に連結され、前記ヤスリキャップ4に爪挿入口1が設置され、前記爪挿入口1が前記円盤状ヤスリ5に対応し、前記ヤスリキャップ4の円周に、複数の前記爪挿入口1が設置され、前記爪挿入口1のサイズが異なるため、一人の使用者にとって、使用する際に、自分の指のサイズによって適合の爪挿入口1を選んで爪を整えることができ、前記爪挿入口に突出するアーチ状の薄シート2を有し、該突出するアーチ状の薄シート2において、そのアーチの丸みが指先の丸みとマッチしており、よって、爪を整える時に、指を爪挿入口1に入れると、突出するアーチ状の薄シート2によって指先の筋肉と爪が隔てられ、筋肉を爪挿入口の外にガードし、爪が爪挿入口1内に入れられ、ヤスリ駆動装置が円盤状ヤスリ5を駆動すると、爪を削り整えることができるため、安全で信頼性が高く、指を傷付けることはない。前記爪挿入口1のエリアに、指とマッチするアーチ状の凹み3が設けられ、該アーチ状の凹み3が指先の肉部分とマッチし、爪を整える時に、指を爪挿入口1に入れると、アーチ状の凹み3が指先の肉部分にフィットし、快適に爪を整えることができ、そして洗練された外観を有している。
【0011】
図4を参照し、該実施例の構造と上記の実施例との違いは、ヤスリキャップ4に、可動式の可動キャップ8が設置され、前記爪挿入口1及びアーチ状の凹み3が全部可動キャップ8に設置されることにあり、その他の構造は上記の実施例と同じである。可動キャップ8をヤスリキャップ4に設置する時に、スライド溝式によって設置することが可能であり、例えばヤスリキャップ4にスライド溝6を設け、可動キャップ8に左右羽根板7を設置し、左右羽根板7によってスライド溝6と係合することで着脱することができ、可動キャップ8の交換が便利になる。上記の実施例の爪挿入口1が設置されると、そのサイズが固定しているため、指のサイズが特に大きいまたは特に小さい人にとって、適用できないかもしれないが、可動キャップ8における爪挿入口1を、様々なサイズを有する色んな仕様に設置すれば、可動キャップ8を交換することで様々なユーザに適することができる。よって、ヤスリキャップ4に備えた爪挿入口1から適合のものを見つけられない場合は、ヤスリキャップ4の可動キャップ8を交換すればよい。上記のヤスリキャップ4と可動キャップ8との係合方式はスライド溝であり、無論係止式を採用してもよい。例えば、可動キャップに弾性フックを設置し、ヤスリキャップに弾性フックとマッチする凹みを設置するなど、様々な係合方式があり、それらは周知の常識であり、本実施例では詳しい例示を省ける。
【0012】
図5を参照し、本実施例は上記の第2実施例に基づいて改良したものであり、ヤスリキャップ4の周囲に、複数の可動キャップ8が設置される。このような設計の目的は、可動キャップ8の上面面積を効果的に利用し、第1実施例と同様に、複数の選択可能な爪挿入口1を提供することで、可動キャップ8の交換頻度を減らすことであり、その他の構造は第2実施例と同じである。
【0013】
本発明のこの構造は、使い勝手がよく、安全性が高く、仕上がり効果がよく、様々なユーザに適しているため、非常によい使用効果を有する。
図1
図2
図3
図4
図5