特許第6043503号(P6043503)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 盛岡 誠嗣の特許一覧

<>
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000002
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000003
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000004
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000005
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000006
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000007
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000008
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000009
  • 特許6043503-掘削バケットのエッジガード取付け構造 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043503
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】掘削バケットのエッジガード取付け構造
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/28 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   E02F9/28 B
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-96241(P2012-96241)
(22)【出願日】2012年4月20日
(65)【公開番号】特開2013-224523(P2013-224523A)
(43)【公開日】2013年10月31日
【審査請求日】2015年4月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】503267261
【氏名又は名称】盛岡 誠嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100091465
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 久夫
(72)【発明者】
【氏名】盛岡 誠嗣
【審査官】 大熊 靖夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−061195(JP,A)
【文献】 実開昭52−159003(JP,U)
【文献】 特開平05−321913(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/00−9/18,9/24−9/28
F16B 5/00−5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面略横向きU字形状のエッジガード(20)がバケット開口(11)の下端エッジ部(11A)に対して、エッジガード(20)の上辺部(20C)と下辺部(20D)とでバケット開口(11)の下端エッジ部(11A)を挟み込んだ状態の装着構造をなし、かつエッジガード(20)の上辺部(20C)下面の取付け凹溝(20E)とバケット開口(11)の下端エッジ部(11A)上面のロックベース(21)が遊嵌状態をなすとともに、エッジガード(20)上辺部(20C)の取付け凹溝(20E)を貫通する貫通口(20F)とロックプレート(22)とが遊嵌状態をなし、ロックプレート(22)とロックベース(21)とが締結ねじ(23)による固定構造をなすことによって、バケット開口(11)の下端エッジ部(11A)とエッジガード(20)とが取付け状態をなすようにした掘削バケットのエッジガード取付け構造において、
上記ロックベース(21)はその上面に締結ねじ(23)のねじ穴(21A)よりも大径の穿設形状の衝撃受け穴(21B)を有する一方、上記ロックプレート(22)はその下面に衝撃受けブロック(22B)一体的に有し、
上記衝撃受けブロック(22B)及び衝撃受け穴(22B)は、平面円形状、平面長円形状又は平面楕円形状のいずれかの平面形状であり、
上記ロックプレート(21)の貫通口(20F)への嵌め込み状態において上記衝撃受けブロック(22B)の上記衝撃受け穴(21B)への押し込み状態において上記衝撃受けブロック(22B)外側面と衝撃受け穴(21B)内面とが密着され、上記エッジガード(20)に加わる衝撃上記衝撃受けブロック(22B)外側面と衝撃受け穴(21B)内面とによって受けられるようになしたことを特徴とする掘削バケットのエッジガード取付け構造。
【請求項2】
上記エッジガード(20)は、先端衝撃受け部(20A)、上側傾斜辺部(20B)、上辺部(20C)及び下辺部(20D)から構成される側面略横向きU字形状をなしている請求項1記載の掘削バケットのエッジガード取付け構造。
【請求項3】
上記エッジガード(20)は、上側傾斜辺部(20B)の内面(20H)が傾斜面形状をなしている請求項2記載の掘削バケットのエッジガード取付け構造。
【請求項4】
上記エッジガード(20)の先端衝撃受け部(20A)内面下端縁と下辺部(20D)内面先端縁との間が、幅方向全幅に延びる凹溝(20G)の形状をなしている請求項2記載の掘削バケットのエッジガード取付け構造。
【請求項5】
上記エッジガード(20)は、上辺部(20C)後端に盛り上がり部(20K)の形状部分を有する請求項1記載の掘削バケットのエッジガード取付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は掘削バケットのエッジガード取付け構造に関し、特に締結ねじによって固定する形式のエッジガードにおいて衝撃によって締結ねじが変形し損傷を受けないようにした取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、油圧ショベルでは操作アームの先端に掘削バケットを取付け、掘削バケットを操作することによって土砂を掘削し、あるいは土砂、砂利あるいは岩石(以下、単に土砂類という)をすくって運ぶことが行われる。通常、掘削バケットではバケット前面が開口した函状をなしており、バケット開口の下端エッジ部には複数の爪が取付けられており、爪を地盤に突きたてることによって掘削作業を行いやすくなっている。
【0003】
ところで、バケット開口の下端エッジ部の爪と爪の間の部分は土砂類をすくうときに土砂類と激しく衝突し擦れ合い、磨耗しやすいことから、その部分に耐磨耗材料を肉盛りすることが行われていたが、何度も肉盛りを行うと加熱と冷却が繰り返されてその部分の金属組織が変化しあるいは熱サイクルによる残留応力が発生するので、バケット開口の下端エッジ部自体が強度的に劣化してしまう。
【0004】
そこで、バケット開口の下端エッジ部の爪と爪の間の部分にエッジガードを下端エッジ部を挟み込むように取付けて下端エッジ部を保護することが行われている(特許文献1、特許文献2)。
【0005】
例えば、特許文献1記載の取付け構造では、側面略横向きU字形状のエッジガードの上辺部下面にT字形状の取付け溝を形成するとともに、取付け溝を貫通して貫通穴を形成する一方、バケット開口の下端エッジ部上面にはT字形状のロックベースを固定し、ロックプレートの外周面及び嵌込み穴の内周面に特殊な形状の嵌合部を形成し、エッジガードをバケット開口の下端エッジ部に装着して取付け溝にロックベースを遊嵌し、貫通穴にロックプレートを押し込み、貫通穴とロックプレートの嵌合部を相互に嵌合させてロックプレートを取付け、ロックプレートとロックベースを当接させてエッジガードを抜け止めするようになっている。
【0006】
しかし、特許文献1記載の取付け構造では、貫通穴とロックプレートの特殊な形状の嵌合部を相互に嵌合させる必要があるので、ロックプレートの取付け及び取外しに大きな力を必要とするばかりでなく、取付け取外し作業が複雑であり、エッジガードの交換作業が煩雑となり、作業時間が長くなる。
【0007】
これに対し、特許文献2記載の取付け構造では、締結ねじによってロックプレートをロックベースに固形するようにしているので、ロックプレートの取付け及び取外しが容易でエッジガードの交換作業が簡単であり、作業時間も短くて済むという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平09−328787号公報
【特許文献2】特開2005−061195号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記特許文献2記載の取付け構造では、エッジガードに衝撃が加わると、締結ねじが衝撃を受けることとなり、締結ねじのねじ山が潰れて締結ねじを取外すことができなくなるおそれがあった。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑み、締結ねじによって固定するタイプのエッジガードにおいて、衝撃によって締結ねじが変形し損傷しないようにした掘削バケットのエッジガード取付け構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで、本発明に係る掘削バケットのエッジガード取付け構造は、側面略横向きU字形状のエッジガードの上辺部と下辺部とでバケット開口の下端エッジ部を挟み込むようにエッジガードをバケット開口の下端エッジ部に装着し、かつエッジガードの上辺部下面の取付け凹溝にバケット開口の下端エッジ部上面のロックベースを遊嵌し、エッジガード上辺部の取付け凹溝を貫通する貫通穴にロックプレートを遊嵌し、締結ねじによってロックプレートをロックベースに固定することにより、バケット開口の下端エッジ部にエッジガードを取付けるようにした掘削バケットのエッジガード取付け構造において、上記ロックベース上面には締結ねじのねじ穴よりも大径の衝撃受け穴が穿設される一方、上記ロックプレートの下面には衝撃受けブロックが一体的に形成されており、上記ロックプレートが貫通穴に嵌め込まれたときに上記衝撃受けブロックが上記衝撃受け穴に押し込まれて上記衝撃受けブロック外側面と衝撃受け穴内面とが密着され、上記エッジガードに加わる衝撃を上記衝撃受けブロック外側面と衝撃受け穴内面とによって受けるようになしたことを特徴とする。
【0012】
本発明の特徴の1つはロックベース上面に衝撃受け穴を穿設し、ロックプレートの下面に衝撃受けブロックを一体的に形成し、衝撃受けブロックを衝撃受け穴に押し込んで衝撃受けブロック外側面と衝撃受け穴内面とを密着させるようにした点にある。
【0013】
これにより、エッジガードに加わる衝撃は衝撃受けブロックと衝撃受け穴とによって受けられるので、締結ねじに大きな衝撃が加わることはなく、締結ねじのねじ山が潰れ損傷を受けることがなく、締結ねじの取外し・取付け性を保証でき、エッジガードの交換作業を容易に、かつ確実に行うことができる。
【0014】
土砂類の掘削作業やすくい作業中にはエッジガードにあらゆる方向から衝撃が加わる。他方、衝撃受けブロック及び衝撃受け穴はエッジガードに加わる衝撃を受けるという重要な役目があり、あらゆる方向からの衝撃を確実に受ける必要がある。そこで、衝撃受けブロック及び衝撃受け穴は、平面円形状、平面長円形状又は平面楕円形状のいずれかの平面形状とし、あらゆる方向からの衝撃を安定に受けられるようにするのがよい。
【0015】
エッジガードは側面略横向きU字形状であればよく、例えば先端衝撃受け部、上側傾斜辺部、上辺部及び下辺部から構成される側面略横向きU字形状とすることができる。
【0016】
また、エッジガードの先端衝撃受け部の下端縁と下辺部の先端縁との間には凹溝を幅方向全幅に延びて形成するようにする、つまりエッジガードの先端衝撃受け部の内側面を後方に突き出させるようにすると、先端衝撃受け部内側面とバケット開口の下端エッジ先端面とを確実に当接させることができる。
【0017】
さらに、エッジガードの上側傾斜辺部の外表面は土砂類と擦れ合って磨耗しやすい。そこで、エッジガードの上側傾斜辺部内面を傾斜面に形成すると、上側傾斜辺部の外表面が多少磨耗してもエッジガードの厚みが残るので、エッジガードの寿命を向上できる。
【0018】
また、土砂類をバケットから排出するとき、土砂類がロックプレートに直接的に衝突すると、ロックプレートの締結ねじが損傷を受けて取り外せなくなるおそれがある。そこで、エッジガードの上辺部後端に盛り上がり部を形成するのがよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係るエッジガード取付け構造を有する掘削バケットの好ましい実施形態を示す概略正面図である。
図2】上記掘削バケットの側面図である。
図3】上記エッジガード取付け構造を示す分解斜視図である。
図4】上記実施形態におけるエッジガードを示す平面図である。
図5】上記エッジガードを示す側面図である。
図6】上記実施形態におけるロックプレートの断面正面(a)、平面(b)及び側面(c)を示す図である。
図7】上記実施形態におけるロックベースの平面(a)、側面(b)及び正面(c)を示す図である。
図8】上記実施形態におけるエッジガードの取付け構造を示す側面図である。
図9】上記実施形態における取付け構造を示す要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図9は本発明に係る掘削バケットのエッジガード取付け構造の好ましい実施形態を示す。図において、バケット10は前面を開口した函状をなし、バケット10の開口11の上端縁部分には左右の取付けブラケット12が相互に平行に配置されて溶接等によって固定され、両取付けブラケット12には2つのブッシュが取付けられている。
【0021】
これらの取付けブラケット12には油圧ショベル等の操作アーム(図示せず)の先端取付け部が位置合わせされ、先端取付け部の取付け穴とブッシュとには連結ピン13を圧入されることによって掘削バケットは操作アームに取付けられるようになっている。
【0022】
バケット10の開口11の下端エッジ部11Aには複数のアダプタ16が相互に間隔をあけて配置され、溶接等によってバケット10に固定されている。これらのアダプタ16には爪14が嵌め合わされ、両者の取付け穴に取付けピン15を差し込むことによってバケット10の開口11の下端エッジ部11Aに交換可能に取付けられている。
【0023】
また、バケット10の開口11の下端エッジ部11Aには隣接する爪14の間にエッジガード20が取付けられている。このエッジガード20図4及び図5に示されるように、先端衝撃受け部20A、上側傾斜辺部20B、長尺の上辺部20C及び短尺の下辺部20Dから構成される側面略横向きU字形状に形成されている。
【0024】
エッジガード20の上辺部20Cの下面には取付け凹溝20Eが上辺部20Aの後端から前方に向けて延びかつ後端を上辺部20Cの後端縁に開放して形成されるとともに、四角形状の貫通口20Fが取付け凹溝20Eを貫通して形成され、又エッジガード20の上辺部20Cの後端には排土時に土砂類がロックプレートに直接的に衝突するのを防止するための盛り上がり部20Kが形成されている。
【0025】
他方、バケット10の開口11の下端エッジ部11Aには図3に示されるように土砂避けブロック11Bの前方にロックベース21が載置され、ロックベース21の前端縁の開先及び後部の円形穴21Dの下端縁を下端エッジ部11Aに溶接等をすることによって固定されている。
【0026】
このロックベース21はエッジガード20の取付け凹溝20E内にスライド可能に、つまり隙間をあけて嵌合(遊嵌)され得る横幅及び厚みを有し、ロックベース21の上面には締結ねじのねじ穴21Aが前後方向に間隔をあけて形成されるとともに、ねじ穴21Aの間にはねじ穴21Aよりも大径の長円形状の衝撃受け穴21Bが穿設されている。
【0027】
また、ロックベース21に固定されるロックプレート22はエッジガード20の上辺部20Cの貫通口20Fに所定の隙間をあけて嵌合(遊嵌)され得る四角形状に形成され、ロックプレート22には締結ねじ23が挿通される挿通穴22Aが形成されるとともに、ロックプレート22の下面にはロックベース21の衝撃受け穴21Bに押し込まれ得る長円形状の衝撃受けブロック22Bが挿通穴22Aの間に位置して形成されている。
【0028】
エッジガード20の先端衝撃受け部22Aの内面22Jの下端及び上端には凹溝20Gが幅方向全幅に延びて形成され、エッジガード20の先端衝撃受け部22Aの内面22Jが突出した状態となってバケット10の下端エッジ部10Aの先端面と確実に面当たりするようになっている。
【0029】
また、エッジガード20の上側傾斜辺部20Bの内面は上側傾斜辺部20Bに対応した角度の傾斜面20Hに形成され、上側・傾斜辺部20Bが土砂類と擦れあって磨耗が進行して一定の肉厚が残るようになっており、エッジガード20の長寿命を保証するようにしている。
【0030】
エッジガード20をバケット10に取付ける場合、エッジガード20の取付け凹溝20Eとロックベース21とを位置合わせし、その状態でエッジガード20の上辺部20Cと下辺部20Dとの間にバケット10の開口11の下端エッジ部10Aを挟み込ませるようにエッジガード20を下端エッジ部10Aに押し込む。
【0031】
すると、エッジガード20の取付け凹溝20E内をロックベース21が相対的にスライドし、バケット10の開口11の下端エッジ部11Aの先端がエッジガード30の先端衝撃受け部20Aの内面20Jに面当たりさせると、エッジガード20の上辺部20Cと下辺部20Dとの間にバケット10の開口11の下端エッジ部11Aが確実に挟持されることとなる。
【0032】
次に、エッジガード20の貫通口20にロックプレート22を遊嵌させ、ロックプレート22の衝撃受けブロック22Bを押し込み、挿通穴22Aに締結ねじ23を挿通してロックベース21のねじ穴21Aに螺合させ、六角レンチ等の工具を用いて締結ねじ23を締付けると、エッジガード20を確実にバケット10の開口11の下端エッジ部11Aに確実に固定することができる。
【0033】
エッジガード20を交換する場合には上記と逆の操作を行ってエッジガード20のロックを外し、エッジガード20をバケット10から取外した後、新しいエッジガード20を上記と同様にして取付け、ロックすればよい。
【0034】
例えば、土砂類をすくったり排土したりするときに、エッジガード20に前方から衝撃が加わったり、斜め方向から衝撃が加わったり、上方から衝撃が加わったりした場合、いずれの場合にも相互に密着した衝撃受けブロック22Bと衝撃受け穴21Bとによって衝撃が受けられ、締結ねじ23やねじ穴21Aに大きな衝撃が加わることはほとんどなく、締結ねじ23やねじ穴21のねじ山が変形し損傷を受けることはないので、締結ねじ23の取付け取外し性能を保証できる。その結果、エッジガード20の取付け取外し作業を容易にかつ確実に、しかも短時間で行うことができる。
【符号の説明】
【0035】
10 バケット
11 開口
11A 下端エッジ部
20 エッジガード
20A 先端衝撃受け部
20B 上側傾斜辺部
20C 上辺部
20D 下辺部
20E 取付け凹溝
20F 貫通口
20G 凹溝
20H 上側傾斜辺部内面
20J 先端衝撃受け部内面
21 ロックベース
21A ねじ穴
21B 衝撃受け穴
22 ロックプレート
22A 挿通穴
22B 衝撃受けブロック
23 締結ねじ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9