(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、本発明の毛髪用組成物について詳述する。
本発明に使用される(A)成分のカチオン界面活性剤としては、上記一般式(1)においてR
1が炭素数12〜30、好ましくは炭素数16〜24の−O−、−COO−、−OCO−で表される官能基で分断又は−OHで置換された、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を示し、R
2〜R
6が炭素数1〜5、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、更に好ましくはメチル基を示し、X
-がハロゲン化物イオン、硫酸イオン等、特に塩化物イオンであるものが好ましい。
【0008】
一般式(1)で表されるカチオン界面活性剤は、例えば、下記一般式(2)
【化2】
(式中、R
1〜R
3は前記一般式(1)のものと同じ。)で表される3級アミン化合物を用いて、以下の反応式1或いは反応式2に従って製造することができる。
【0009】
<反応式1>
<反応式2>
(式中のR
1〜R
6、X
−は前記一般式(1)のものと同じ。)
【0010】
上記一般式(1)、(2)のR
1のうち、−O−で表される官能基で分断された直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基としては、下記一般式(3)で表される基が挙げられる。
【化4】
(式中、R
7は直鎖又は分岐した炭素数12〜24のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、mは1〜5の整数を表す。)
【0011】
一般式(2)のR
1が、一般式(3)で表される基であるエーテルアミンとしては、R
7が炭素数12〜24のアルキル基、特に炭素数18〜22のアルキル基で、R
2、R
3が炭素数1〜3のアルキル基、mが1〜3、特に3であるものが好ましい。具体的には、ラウロキシプロピルジメチルアミン、ミリスチロキシプロピルジメチルアミン、セチロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ベヘニロキシプロピルジメチルアミン等が挙げられる。
【0012】
上記一般式(1)、(2)のR
1のうち、−COO−で表される官能基で分断された直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基としては、下記一般式(4)で表される基が挙げられる。
【化5】
(式中、R
8は直鎖又は分岐した炭素数11〜23のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、nは1〜5の整数を表す。)
【0013】
一般式(2)のR
1が、一般式(4)で表される基であるエステルアミンとしては、R
8が炭素数11〜23のアルキル基、特に炭素数17〜21のアルキル基で、R
2、R
3が炭素数1〜3のアルキル基、nが1〜3、特に2であるものが好ましい。具体的には、ラウロイルエチルジメチルアミン、ミリスチロイルエチルジメチルアミン、セチロイルエチルジメチルアミン、ステアロイルエチルジメチルアミン、ベヘニロイルエチルジメチルアミン等が挙げられる。
【0014】
また、上記一般式(1)、(2)のR
1が−O−で表される官能基で分断又は−OHで置換された、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基としては、下記一般式(5)で表される基が挙げられる。
【化6】
(式中、R
9は直鎖又は分岐した炭素数12〜24のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、pは1〜5の整数を表す。)
【0015】
一般式(2)のR
1が、一般式(5)で表される基であるヒドロキシエーテルアミンとしては、R
9が炭素数12〜24のアルキル基、特に炭素数18〜22のアルキル基で、R
2、R
3が炭素数1〜3のアルキル基、pが1〜3、特に1であるものが好ましい。具体的には、ラウリルPGジメチルアミン、ミリスチルPGジメチルアミン、パルミチルPGジメチルアミン、セチルPGジメチルアミン、セトステアリルPGジメチルアミン、ステアリルPGジメチルアミン、アラキルPGジメチルアミン、ベヘニルPGジメチルアミン、カルナービルPGジメチルアミン、オレイルPGジメチルアミン、エライジルPGジメチルアミン、リノレイルPGジメチルアミン、リノレニルPGジメチルアミンが挙げられ、製造方法としては、例えば特開2004−323495号公報に記載されている方法で製造することもできるが、その他公知の方法を用いても良い。
【0016】
次に、目的のカチオン界面活性剤を得るため、反応式1或いは反応式2のカチオン界面活性剤の具体的合成方法としては、カチオン界面活性剤の有効成分が10〜90%となるように水/低級アルコール又は多価アルコール=10〜90/90〜10の混合溶媒中に、(反応式1)或いは3級アミン(反応式2)1モルを30〜95℃で溶解し、1〜2モルのエピハロヒドリン誘導体を滴下するなどの方法で添加し、反応が終了するまで同温で熟成し、目的のカチオン界面活性剤を得ることができる。ここでエピハロヒドリン誘導体の配合量は3級アミン中和塩(反応式1)或いは3級アミン(反応式2)1モルに対して1〜1.2モル、滴下・熟成温度50〜85℃、熟成時間5〜20時間がより好ましい。
【0017】
また、反応式1或いは反応式2において、R
4〜R
6がすべてメチル基の場合、反応溶媒中で3級アミン中和塩(反応式1)或いは3級アミン(反応式2)1モルに市販のグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド(GTA/四日市合成社製「カチオンマスターG」、阪本薬品社製「SY−GTA80」等)或いは3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド(CTA/四日市合成社製「カチオンマスターC」等)1〜2モルを30〜95℃で滴下するなどの方法でも目的のカチオン界面活性剤を得ることもでき、GTA或いはCTAは3級アミン塩或いは3級アミンに対して1〜1.2モル、滴下・熟成温度50〜85℃、熟成時間5〜20時間がより好ましい。
【0018】
また、反応溶媒として用いる低級アルコール又は多価アルコールとしては、エタノール、2−プロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどが挙げられ、これらの中でもエタノール、2−プロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールが特に好適に用いられる。反応系中のカチオン界面活性剤の有効成分は40〜60%、水/反応溶媒の混合比は、水/反応溶媒=20〜80/80〜20がより好ましい。
【0019】
それぞれの方法で得られたカチオン界面活性剤はそのまま本発明品の配合成分として用いることもできるが、シリカゲル等を用いたカラム精製など通常の精製方法により精製し用いることもできる。本発明のカチオン界面活性剤は他の方法でも製造でき、製造方法としては特に限定はない。
【0020】
(A)成分の毛髪化粧料中の配合量は、0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましく、0.1〜5質量%が特に好ましい。(A)成分の配合量が少な過ぎると十分な塗布時及び湿潤時の使用性が得られず、多すぎても毛髪にべとつきや重さがでる場合があり好ましくない。
【0021】
本発明に使用される(B)油性成分としては、高級アルコール、シリコーン及び/又はシリコーン誘導体、エステル油等が挙げられ、これらから好適なものを適宜選択すればよい。
【0022】
高級アルコールとしては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール類で、好ましくは炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコールで、具体的にはミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、イソステアリルアルコール等が挙げられ、これらの中でもセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベへニルアルコールが特に好適に用いられる。本発明では、これらの高級アルコールの中から1種又は2種以上を任意に用いることができる。
【0023】
高級アルコールの毛髪化粧料中の配合量は、0.1〜10質量%、特に0.5〜8質量%が好ましい。配合量が少な過ぎると期待される効果が不十分となり、多すぎても使用後の感触が悪くなり好ましくない。
【0024】
シリコーン及び/又はシリコーン誘導体としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテルシリコーン、脂肪酸変性ポリシロキサン、脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーンなどを含み、例えば以下の(a)〜(g)等が挙げられる。
【0025】
(a)ジメチルポリシロキサン:メチルシロキサン構造を持ち、25℃における粘度が6〜100,000mPa・sである重合度ものが挙げられる。
(b)環状シリコーン:環状のメチルポリシロキサン構造を持つシリコーン油であり、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、環状シリコン樹脂等が挙げられる。
(c)高重合ジメチルポリシロキサン:メチルシロキサン構造を持ち、25℃における粘度が50,000〜20,000,000mPa・sであるものが挙げられ、高重合ジメチルポリシロキサンを本発明の毛髪化粧料中に配合する場合、液状油に溶解して配合するか、更にカチオン性界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤水溶液中で調製した水性乳濁液を配合することが好ましい。液状油としてはジメチルポリシロキサンや、環状シリコーン又はイソパラフィン系炭化水素等を挙げることができる。
(d)アミノ変性シリコーン:N−(2−アミノエチル)アミノプロピル基又はN−(2−アミノエチル)アミノイソブチル基を持つシリコーン油であり、アミノ変性シリコーンを本発明の毛髪化粧料中に配合する場合、液状油に溶解して配合するか、更にカチオン性界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤水溶液中で調製した水性乳濁液を配合することが好ましい。また水性乳濁液として用いる場合、該水性乳濁液中に含まれるアミノ変性シリコーンの量は20〜60%が好ましく、30〜50%が更に好ましい。また液状油としてはジメチルポリシロキサンや、環状シリコーン又はイソパラフィン系炭化水素等を挙げることができる。
(e)ポリエーテル変性シリコーン:ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキプロピレン)シロキサン共重合体等が挙げられる。
(f)アルコール変性シリコーン:ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部をアルコキシ基に置き換えた構造を有し、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン等が挙げられる。
(g)アルキル変性シリコーン: ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部を長鎖アルキル基に置き換えた構造を有し、アルキル基の置換率及び大きさにより、液体からワックス状の性状を有するものが挙げられる。
(h)アミノフェニル変性シリコーン:N−(2−アミノエチル)アミノプロピル基又はN−(2−アミノエチル)アミノイソブチル基とフェニル基を持つシリコーン油であり、アミノフェニル変性シリコーンを本発明の毛髪化粧料中に配合する場合、液状油に溶解して配合するか、更にカチオン性界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤水溶液中で調製した水性乳濁液を配合することが好ましい。また液状油としてはジメチルポリシロキサンや、環状シリコーン又はイソパラフィン系炭化水素等を挙げることができる。
これらシリコーン誘導体の中では、(a)ジメチルポリシロキサン、(c)高重合ジメチルポリシロキサン、(d)アミノ変性シリコーン及び(h)アミノフェニル変性シリコーンが特に好ましい。これらのシリコーン誘導体は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0026】
シリコーン及び/又はシリコーン誘導体の毛髪化粧料中の配合量は、0.01〜25質量%、0.05〜3質量%が好ましい。配合量が少な過ぎると期待される効果が不十分となり、また多すぎても、安定性が悪くなり好ましくない。
【0027】
エステル油としては、総炭素数8〜48のエステル油、具体的には、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソパルミチン酸オクチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オレイル、テトラ2−エチルへキサン酸ペンタエリスリット、コハク酸2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル等が挙げられ、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルが特に好適に用いられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0028】
エステル油の毛髪化粧料中の配合量は、0.01〜10質量%、0.1〜3質量%が好ましい。配合量が少な過ぎると期待される効果が不十分となり、また多すぎても、べとつくなど感触が悪くなり好ましくない。
【0029】
本発明に使用される(C)成分の一般式(1)で表される化合物以外のカチオン界面活性剤及び/又は3級アミンとしては、下記一般式(6)で表される4級アンモニウム塩及び/又は一般式(7)で表される3級アミンからなる群より選ばれる化合物が好適に用いられる。
【化7】
(式中、R
10は、炭素数8〜36の−O−、−COO−、−OCO−、もしくは−CONH−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基、R
11、R
12、R
13は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はベンジル基、Y
−はハロゲンイオン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオン等の一価のアニオンを表す。)
【0030】
【化8】
(式中、R
14は、炭素数8〜36の−O−又は−CONH−で表される官能基で分断もしくは−OHで置換されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基、R
15、R
16は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基を表す。)
【0031】
上記一般式(6)で表される4級アンモニウム塩のR
10が直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する4級アンモニウム塩としては、R
10が炭素数12〜24の直鎖のアルキル基、R
11、R
12、R
13は炭素数1〜3のアルキル基、Y
−はハロゲンイオン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンが好ましく、具体的には、ラウリルトリモニウムクロリド、ミリスチルトリモニウムクロリド、セチルトリモニウムクロリド、ステアリルトリモニウムクロリド、ベヘニルトリモニウムクロリド、ラウリルトリモニウムブロミド、ミリスチルトリモニウムブロミド、セチルトリモニウムブロミド、ステアリルトリモニウムブロミド、ベヘニルトリモニウムブロミド、ラウリルトリモニウムメトサルフェート、ミリスチルトリモニウムメトサルフェート、セチルトリモニウムメトサルフェート、ステアリルトリモニウムメトサルフェート、ベヘニルトリモニウムメトサルフェート、ラウリルトリモニウムエトサルフェート、ミリスチルトリモニウムエトサルフェート、セチルトリモニウムエトサルフェート、ステアリルトリモニウムエトサルフェート、ベヘニルトリモニウムエトサルフェート等が挙げられ、特にステアリルトリモニウムクロリド、ベヘニルトリモニウムクロリドが好ましい。
【0032】
また、上記一般式(6)で表される4級アンモニウム塩のR
10が−O−で表される官能基で分断された、直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する4級アンモニウム塩の具体例としては、ラウロキシプロピルトリモニウムクロリド、ミリスチロキシプロピルトリモニウムクロリド、セチロキシプロピルトリモニウムクロリド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ベヘニロキシプロピルトリモニウムクロリド、ラウロキシプロピルトリモニウムブロミド、ミリスチロキシプロピルトリモニウムブロミド、セチロキシプロピルトリモニウムブロミド、ステアロキシプロピルトリモニウムブロミド、ベヘニロキシプロピルトリモニウムブロミド、ラウロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、ミリスチロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、セチロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、ステアロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、ベヘニロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、ラウロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート、ミリスチロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート、セチロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート、ステアロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート、ベヘニロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート等が挙げられる。
【0033】
上記一般式(6)で表される4級アンモニウム塩のR
10が−CONH−で表される官能基で分断された、直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する4級アンモニウム塩の具体例としては、ラウラミドプロピルトリモニウムクロリド、ミリスタミドプロピルトリモニウムクロリド、セタミドプロピルトリモニウムクロリド、ステアラミドプロピルトリモニウムクロリド、ベヘナミドプロピルトリモニウムクロリド、ラウラミドプロピルトリモニウムブロミド、ミリスタミドプロピルトリモニウムブロミド、セタミドプロピルトリモニウムブロミド、ステアラミドプロピルトリモニウムブロミド、ベヘナミドプロピルトリモニウムブロミド、ラウラミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ミリスタミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、セタミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ベヘナミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ラウラミドプロピルトリモニウムエトサルフェート、ミリスタミドプロピルトリモニウムエトサルフェート、セタミドプロピルトリモニウムエトサルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムエトサルフェート、ベヘナミドプロピルトリモニウムエトサルフェート等が挙げられる。
【0034】
上記一般式(6)で表される4級アンモニウム塩のR
10が−COO−で表される官能基で分断された、直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する4級アンモニウム塩の具体例としては、ラウロイルエチルトリモニウムクロリド、ミリスチロイルエチルトリモニウムクロリド、セチロイルエチルトリモニウムクロリド、ステアロイルエチルトリモニウムクロリド、ベヘニロイルエチルトリモニウムクロリド、ラウロイルエチルトリモニウムブロミド、ミリスチロイルエチルトリモニウムブロミド、セチロイルエチルトリモニウムブロミド、ステアロイルエチルトリモニウムブロミド、ベヘニロイルエチルトリモニウムブロミド、ラウロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ミリスチロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、セチロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ステアロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ベヘニロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ラウロイルエチルトリモニウムエトサルフェート、ミリスチロイルエチルトリモニウムエトサルフェート、セチロイルエチルトリモニウムエトサルフェート、ステアロイルエチルトリモニウムエトサルフェート、ベヘニロイルエチルトリモニウムエトサルフェート等が挙げられる。
【0035】
上記一般式(6)で表される4級アンモニウム塩のR
10が−O−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する4級アンモニウム塩の具体例としては、R
10が、下記一般式(8)で表されるヒドロキシエーテルカチオンが挙げられる。
【化4】
(式中、R
17は直鎖又は分岐した炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、nは1〜5の整数を表す。)
【0036】
一般式(6)のR
10が、一般式(8)で表される基であるヒドロキシエーテルカチオンとしては、R
17が炭素数12〜24のアルキル基、特に炭素数18〜22のアルキル基、R
11、R
12、R
13が炭素数1〜3のアルキル基、nが1〜3、特に1、Y
−はハロゲンイオン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンであるものが好ましい。具体的には、ラウリルPGトリモニウムクロリド、ミリスチルPGトリモニウムクロリド、パルミチルPGトリモニウムクロリド、セチルPGトリモニウムクロリド、セトステアリルPGトリモニウムクロリド、ステアリルPGトリモニウムクロリド、アラキルPGトリモニウムクロリド、ベヘニルPGトリモニウムクロリド、カルナービルPGトリモニウムクロリド、オレイルPGトリモニウムクロリド、エライジルPGトリモニウムクロリド、リノレイルPGトリモニウムクロリド、リノレニルPGトリモニウムクロリド、ラウリルPGトリモニウムエトサルフェート、ミリスチルPGトリモニウムエトサルフェート、パルミチルPGトリモニウムエトサルフェート、セチルPGトリモニウムエトサルフェート、セトステアリルPGトリモニウムエトサルフェート、ステアリルPGトリモニウムエトサルフェート、アラキルPGトリモニウムエトサルフェート、ベヘニルPGトリモニウムエトサルフェート、カルナービルPGトリモニウムエトサルフェート、オレイルPGトリモニウムエトサルフェート、エライジルPGトリモニウムエトサルフェート、リノレイルPGトリモニウムエトサルフェート、リノレニルPGトリモニウムエトサルフェート、ラウリルPGトリモニウムメトサルフェート、ミリスチルPGトリモニウムメトサルフェート、パルミチルPGトリモニウムメトサルフェート、セチルPGトリモニウムメトサルフェート、セトステアリルPGトリモニウムメトサルフェート、ステアリルPGトリモニウムメトサルフェート、アラキルPGトリモニウムメトサルフェート、ベヘニルPGトリモニウムメトサルフェート、カルナービルPGトリモニウムメトサルフェート、オレイルPGトリモニウムメトサルフェート、エライジルPGトリモニウムメトサルフェート、リノレイルPGトリモニウムメトサルフェート、リノレニルPGトリモニウムメトサルフェート等のヒドロキシエーテル型カチオンが挙げられる。
【0037】
製造方法としては、例えば特開2004−323496号公報に記載されている方法で製造することもできるが、その他公知の方法を用いても良い。本発明では、上記一般式(6)で表される4級アンモニウム塩の1種又は2種以上を任意に用いることができる。
【0038】
上記一般式(7)で表される3級アミンのR
14が直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する3級アミンの具体例としては、例えばラウリルジメチルアミン、ミリスチルジメチルアミン、セチルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、オレイルジメチルアミン、イソステアリルジメチルアミン、アラキルジメチルアミン、ベヘニルジメチルアミン等が挙げられる。
【0039】
また、上記一般式(7)で表される3級アミンのR
14が−O−で表される官能基で分断されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する3級アミンの具体例としては、ラウロキシプロピルジメチルアミン、ミリスチロキシプロピルジメチルアミン、セチロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ベヘニロキシプロピルジメチルアミン等が挙げられる。
【0040】
また、上記一般式(7)で表される3級アミンのR
14が−CONH−で表される官能基で分断されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する3級アミンの具体例としては、下記一般式(9)で表されるアミドアミンが挙げられる。
【化5】
(式中、R
18COは炭素数8〜24の脂肪酸残基、mは1〜5の整数を表す。)
【0041】
一般式(7)のR
14が、一般式(9)で表されるアミドアミンとしては、R
18はが炭素数11〜21の直鎖のアルキル基、R
15、R
16が炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、具体例としては、例えばラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリスタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、オレアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、アラキナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ヤシ脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン、パーム脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン、牛脂脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、アラキナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン等が挙げられ、特にステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミンが好ましい。
【0042】
また、上記一般式(7)で表される3級アミンのR
14が−O−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する3級アミンの具体例としては、R
14が、下記一般式(6)で表されるヒドロキシエーテルアミンが挙げられる。
【化6】
(式中、R
19は直鎖又は分岐した炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、nは1〜5の整数を表す。)
【0043】
一般式(7)のR
14が、一般式(10)で表される基であるヒドロキシエーテルアミンとしては、R
19が炭素数12〜24のアルキル基、特に炭素数18〜22のアルキル基で、R
15、R
16が炭素数1〜3のアルキル基、nが1〜3、特に1であるものが好ましい。具体的には、ラウリルPGジメチルアミン、ミリスチルPGジメチルアミン、パルミチルPGジメチルアミン、セチルPGジメチルアミン、セトステアリルPGジメチルアミン、ステアリルPGジメチルアミン、アラキルPGジメチルアミン、ベヘニルPGジメチルアミン、カルナービルPGジメチルアミン、オレイルPGジメチルアミン、エライジルPGジメチルアミン、リノレイルPGジメチルアミン、リノレニルPGジメチルアミンが挙げられる
【0044】
製造方法としては、例えば特開2004−323495号公報に記載されている方法で製造することもできるが、その他公知の方法を用いても良い。本発明では、3級アミンの1種又は2種以上を任意に用いることができる。
【0045】
3級アミンは無機酸及び/又は有機酸で中和され塩として用いられるが、無機酸及び/又は有機酸の具体例としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、グルタミン酸、リンゴ酸、コハク酸等が挙げられ、これらの中から1種又は2種を任意に用いることができる。
【0046】
(C)成分の毛髪化粧料中の配合量は、0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜8質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。(C)成分の配合量が少な過ぎると毛髪に十分なコンディショニング効果が得られず、多すぎても効果が向上せず好ましくない。
【0047】
更に、本発明の毛髪化粧料には(D)成分の芳香族アルコールを配合することができる。具体的にはフェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、クレゾール、p-クロロ−m−キシレノール、フェネチルアルコール、フェネチルプロピルアルコール、p−tert−ブチルフェノール、カテコール、ヒドロキシキノン、フェニルエチルアルコール、レゾルシノール、フェノールなどが挙げられ、これらの中で、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールが特に好適に用いられる。本発明ではこれらの芳香族アルコールの中から1種または2種以上を任意に用いることができる。
【0048】
(D)成分の毛髪化粧料中の配合量は、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましく、0.1〜2質量%が特に好ましい。(D)成分の配合量が少なすぎると、毛髪に十分なコンディショニング効果、配合品の防腐効果が十分に得られず、多すぎても効果が向上せず好ましくない。
【0049】
本発明の毛髪化粧料は、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、酢酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、グルタミン酸、リンゴ酸、コハク酸等の有機酸を用い、使用性を考慮し、pH2〜8、特にpH3〜6に調整されるのが好ましい。本発明ではこれらの無機酸/有機酸の中から1種または2種以上を任意に用いることができる。
【0050】
本発明は、以上の各成分を特定の配合組成で混合することによって製造される。その配合組成は、開発担当者が通常行っている配合試験によって決定することができる。
【0051】
本発明の毛髪用組成物には、更に化粧料、医薬品などに通常使用される界面活性剤、高級脂肪酸、炭化水素油、エステル油、液体油脂、グリセリン、ポリエチレングリコール等の保湿剤、カチオン化セルロース等のカチオン性高分子等のコンディショニング剤、トリクロロカルバニリド、イオウ、ジンクピリチオン、イソプロピルメチルフェノール等の抗フケ用薬剤、水溶性高分子、増粘剤、加水分解タンパク、常温にて固体ないし半固体の油分、ヒドロキシアルキル尿素、粘度調整剤、乳濁剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、粉末成分、血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、抗男性ホルモン剤、抗脂漏剤、角質溶解剤、殺菌剤、消炎剤、アミノ酸、ビタミン類、生薬エキス類等の育毛薬剤、低級アルコール、多価アルコール、芳香族環骨格を有する有機酸、pH調整剤、色素、香料等を必要に応じて配合することができる。
【0052】
具体的には、化粧料などで通常使用されるものでよく、使用目的や要求機能などにより適宜選択され、高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等;炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、プリスタン等;保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物等;水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、セルロース系高分子(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等)、アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等)、ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等)、アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等)、ポリエチレンイミン、カチオン性ポリマー等;増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等;ノニオン性高分子としては、例えば、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートのテロマー、酢酸ビニル/モノブチルマレイン酸/イソボルニルアクリレートのテロマー、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノメタクリルアミドのテロマー等;カチオン性高分子としては、例えば、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液、ビニルピロリドン/塩化メチルビニルイミダゾリニウム共重合体、アルキルメタクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾール共重合体/ビニルカプロラクタム共重合体、セチルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムジヒドロ燐酸塩、ラウリル/ミリスチルトリメチルアンモニウム硫酸塩、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/t−アクリル酸ブチル燐酸塩等;アニオン性高分子としては、例えば、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体モノアルキルエステル、メチルビニルエーテル/マレイン酸エチルエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、アクリル酸エチル/アクリル酸アミド/アクリル酸共重合体、アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸ネオデカン酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、オクチルアクリルアミドアクリル樹脂等;両性高分子としては、例えば、N−メタクリロイルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体液等;加水分解タンパクとしては、例えば、加水分解コンキオリン、加水分解カゼイン、加水分解オーツタンパク、加水分解コラーゲン等;常温にて固体ないし半固体の油分としては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、モンタンロウ、ラノリン、モクロウ、オゾケライト、酢酸ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、脂肪酸グリセリド、硬化ヒマシ油、ヤシ油、パーム油、ワセリン、セラックロウ、ビースワックス等;ヒドロキシアルキル尿素としては、例えば、N−(2−ヒドロキシエチル)尿素、N−(3−ヒドロキシプロピル)尿素、N−(2−ヒドロキシプロピル)尿素、N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)尿素、N−(4−ヒドロキシブチル)尿素、N−(3−ヒドロキシブチル)尿素、N−(2−ヒドロキシブチル)尿素、N−(2,3−ジヒドロキシブチル)尿素等のモノ(ヒドロキシアルキル)尿素;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)尿素、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)尿素、N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロピル)尿素、N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロピル)尿素等のビス(ヒドロキシアルキル)尿素等;低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブタノール、t−ブタノール、n−ブタノール等;多価アルコール及びそのエチレングリコール付加体、プロピレンオキシド付加体としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビタン、ソルビトール、グルコース、マルチトール、サッカロース、トレハロース、フルクトース、スクロースなど、及びそれらのエチレンオキシド付加体、プロピレンオキシド付加体等の誘導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等;芳香族環骨格を有する有機酸としては、例えば、サリチル酸類(例えば、サリチル酸、3−メチルサリチル酸、4−メチルサリチル酸、5−メチルサリチル酸等)、トルエンスルホン酸類(例えば、p−トルエンスルホン酸、o−トルエンスルホン酸、m−トルエンスルホン酸)、安息香酸類(安息香酸、2−メチル安息香酸、3−メチル安息香酸、4−メチル安息香酸等)又はナフタレンスルホン酸の塩(2−ナフタレンスルホン酸塩等)等;pH調整剤としては、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、クエン酸ナトリウム、アンモニア水、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム、塩基性アミノ酸等;上述したカチオン界面活性剤以外の界面活性剤等などが挙げられ、必要に応じて敵宜配合してもよい。
【0053】
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に使用する任意の組成物に適用可能であり、シャンプー等の毛髪洗浄剤、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアスプレー、スタイリング剤等の毛髪処理剤等が挙げられ、使用形態も毛髪に塗布し全体になじませた後すすぎ流すものや、洗い流さないもの等いずれも含まれるが、本発明の毛髪化粧料は塗布後すすぎ流して使用するヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメントに特に好適である。