(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カートリッジが前記所定の前後方向位置とは異なる前後方向位置で前記支持部に搭載された状態で、前記カートリッジの後方移動が前記支持部により規制されるとともに、前記支持部上において前記カートリッジが前方にスライド移動可能である請求項1に記載の商品陳列用什器。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0016】
図1は実施形態に係る商品陳列用什器100を前方から見た斜視図である。
図2は商品陳列用什器100を後方から見た斜視図である。
図3は商品陳列棚200の単位棚部250を示す図であり、このうち
図3(a)は正面図、
図3(b)は平面図である。
図4は商品陳列用什器100の商品陳列棚200の側板の側面図である。このうち
図4(a)は向かって左側に配置された側板(以下、左側側板10)の右側の側面を示し、
図4(b)は向かって右側に配置された側板(以下、右側側板20)の右側の側面を示す。
図5は商品陳列棚200の中間板30の向かって右側の側面を示す側面図である。
図6は商品陳列棚200の左側複合支持部材70の分解図であり、このうち
図6(a)は平面図、
図6(b)は
図6(a)のA−A矢視断面図である。
図7は商品陳列棚200の左側複合支持部材70を示す図であり、このうち
図7(a)は平面図、
図7(b)は
図7(a)のA−A矢視断面図である。
図8は商品陳列棚200の左側支持部材75を示す図であり、このうち
図8(a)は平面図、
図8(b)は
図8(a)のA−A矢視断面図である。
図9は商品陳列棚200の右側複合支持部材80を示す図であり、このうち
図9(a)は平面図、
図9(b)は
図9(a)のA−A矢視断面図である。
図10は商品陳列棚200の右側支持部材85を示す図であり、このうち
図10(a)は平面図、
図10(b)は
図10(a)のA−A矢視断面図である。
図11は商品陳列棚200の底板部50と、底板部50の上に配置された1段目の単位棚部250と、を示す平面図である。
図12は底板部50の裏面を示す底面図である。
図13は
図12のA−A矢視断面図である。
図14は商品陳列用什器100のカートリッジ300を示す図であり、このうち
図14(a)は側面図、
図14(b)は平面図である。
図15はカートリッジ300のスライダー340を示す図であり、このうち
図15(a)は側面図、
図15(b)は正面図である。
図16はカートリッジ300のカートリッジ本体310の後部の断面図である。
図16は
図14(b)のB−B線に沿った矢視断面図である。
図17はカートリッジ300の係合突起316が支持部の係合凹部74に対して係合した状態を示す側断面図であり、このうち
図17(a)は中間板30よりも左側での係合状態を示し、
図17(b)は中間板30よりも右側での係合状態を示す。
【0017】
本実施形態に係る商品陳列用什器100は、それぞれ複数の商品(例えばたばこ商品60)が搭載される複数のカートリッジ300と、複数のカートリッジ300が搭載される商品陳列棚200と、を有する。
商品陳列棚200は、カートリッジ300を支持する支持部を有する。
商品陳列用什器100は、カートリッジ300が商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置となっている状態で、カートリッジ300と支持部とを相互に係合させる係合構造を有する。係合構造は、例えば、支持部の上面に形成された係合凹部74(
図3(b))と、カートリッジ300の底面に形成された係合突起316(
図14(a))と、を有する。例えば、係合突起316が係合凹部74内に入り込むことによって、係合突起316と係合凹部74とが相互に係合する(
図17)。
商品陳列用什器100は、更に、カートリッジ300が商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置となっているか否かを目視により判別するためのインジケーター(例えば、突出片40)を有する(
図2)。
以下、詳細に説明する。
【0018】
図1に示すように、商品陳列用什器100の商品陳列棚200は、例えば、複数の単位棚部250を上下方向に相互に連結して多段に積み重ねることにより構成されている。
図1の例では、商品陳列棚200は、5段の単位棚部250を有している。
【0019】
単位棚部250の各々は、支持部を有しており、各段の単位棚部250の支持部上に複数のカートリッジ300を横並びに搭載できるようになっている。
【0020】
商品陳列棚200は、例えば、底板部50と天板部90とを更に有している。
底板部50は、商品陳列棚200が載置面5上に載置された状態で、載置面5と対向する。底板部50上には、最下段の単位棚部250が設けられている。
また、最上段の単位棚部250の上には、天板部90が設けられている。
【0021】
各単位棚部250はその幅方向寸法を調節可能に構成されている。より具体的には、底板部50上に複数段の単位棚部250を積み重ねるとともに、最上段の単位棚部250上に天板部90を設けて商品陳列棚200を組み立てた状態において、複数段の単位棚部250の幅方向寸法を一括して調節可能となっている。その際、単位棚部250の幅方向寸法の変化に同期して、底板部50及び天板部90の幅方向寸法も変化するように、底板部50及び天板部90はそれぞれ構成されている。
【0022】
単位棚部250の幅方向寸法は、例えば、2つのカートリッジ300を支持部上に横並びに搭載可能な寸法から、4つのカートリッジ300を支持部上に横並びに搭載可能な寸法(
図1、
図2参照)まで、変化させることができるようになっている。
【0023】
商品陳列用什器100は、例えば、レジカウンタ上などに設置することができる。その場合、商品陳列用什器100の前側が、来店者から見たレジカウンタの手前側となり、商品陳列用什器100の後側が、レジカウンタの奥側(レジ裏側)となるように、商品陳列用什器100を設置することを想定している。
【0024】
単位棚部250の各々は、前方及び後方にそれぞれ開放している。このため、たばこ商品60の購買者は、単位棚部250の支持部上のカートリッジ300に搭載されているたばこ商品60を、単位棚部250の前方から取り出して購入することができる。また、店員は、単位棚部250の後方すなわちレジ裏側から、支持部上のカートリッジ300に対して、たばこ商品60を補充することができる。更に、店員は、例えば、単位棚部250の後方から、カートリッジ300を支持部上に搭載したり、支持部上のカートリッジ300を単位棚部250の後方から取り出したりすることができる。
【0025】
以下、単位棚部250について、詳述する。
【0026】
図3に示すように、単位棚部250は、例えば、各々の板面が幅方向(左右方向)を向くように立設された複数の板状部を有している。この複数の板状部には、互いに対向する左側側板(第1の側板)10及び右側側板(第2の側板)20と、左側側板10と右側側板20との間に立設された中間板30と、が含まれる。
【0027】
単位棚部250の支持部は、左側側板10と中間板30との間に架け渡して配置された第1支持部と、中間板30と右側側板20との間に架け渡して配置された第2支持部と、を含む。
【0028】
図3(b)に示すように、第1支持部は、例えば、単位棚部250の前部及び後部にそれぞれ配置された左側支持部材75と、これら左側支持部材75の間に配置された左側複合支持部材70と、を含む。各左側支持部材75及び左側複合支持部材70は、それぞれ左側側板10と中間板30との間に架け渡して配置されている。より具体的には、各左側支持部材75及び左側複合支持部材70は、左側側板10と中間板30との対向間隔が一定間隔に維持されるように、左側側板10と中間板30とを相互に連結している。各左側支持部材75及び左側複合支持部材70の左端部は、左側側板10の下部に固定され、各左側支持部材75及び左側複合支持部材70の右端部は、中間板30の下部に固定されている。
【0029】
第2支持部は、例えば、単位棚部250の前部に配置された右側支持部材85と、単位棚部250の後部に配置された右側複合支持部材80と、を含む。右側支持部材85及び右側複合支持部材80は、それぞれ中間板30と右側側板20との間に架け渡して配置されている。より具体的には、右側支持部材85及び右側複合支持部材80の右端部は、右側側板20の下部に固定されている。
一方、右側支持部材85及び右側複合支持部材80の左端部は、中間板30の下部に挿通され、右側支持部材85及び右側複合支持部材80が中間板30に対して幅方向に相対移動可能となっている。すなわち、中間板30と右側側板20との対向間隔が可変となるよう、右側支持部材85及び右側複合支持部材80が中間板30に対して幅方向に相対移動可能に中間板30に挿通されている。
【0030】
図4(a)に示すように、左側側板10は、板状の本体部10aを有している。
本体部10aの下部には、前側の左側支持部材75の左端部が固定される固定穴11と、左側複合支持部材70の左端部が固定される固定穴12と、後側の左側支持部材75の左端部が固定される固定穴13と、が形成されている。
本体部10aは、固定穴11の周面から固定穴11の内部に向けて突出する固定突起14と、固定穴12の周面から固定穴12の内部に向けて突出する固定突起15と、固定穴13の周面から固定穴13の内部に向けて突出する固定突起14と、を有している。
【0031】
左側側板10は、更に、本体部10aより上方に突出している複数の(例えば2つの)上下連結突起43を有している。これら上下連結突起43は互いに前後に離間している。本体部10aには、更に、その下面において開口する複数の(例えば2つの)上下連結凹部45が形成されている。これら上下連結凹部45は上下連結突起43と同じ間隔で互いに前後に離間している。上下連結突起43は、上下連結凹部45に対して係合可能な形状に形成されている。上下連結突起43は、例えば、側面視においてL字状などのフック形状に形成されている。左側側板10は、例えば、上下連結突起43と上下連結凹部45とをそれぞれ前後一対ずつ有している。
【0032】
図4(b)に示すように、右側側板20は、板状の本体部20aを有している。
本体部20aの下部には、右側支持部材85の右端部が固定される固定穴21と、右側複合支持部材80の右端部が固定される固定穴22と、が形成されている。
本体部20aは、固定穴21の周面から固定穴21の内部に向けて突出する固定突起24と、固定穴22の周面から固定穴22の内部に向けて突出する固定突起25と、を有している。
【0033】
右側側板20は、左側側板10と同様に、本体部20aより上方に突出している複数の上下連結突起43を有している。更に、右側側板20には、左側側板10と同様に、本体部20aの下面において開口する複数の上下連結凹部45が形成されている。
【0034】
図5に示すように、中間板30は、板状の本体部30aを有している。
本体部30aの下部には、前側の左側支持部材75の右端部が固定される固定穴11と、左側複合支持部材70の右端部が固定される固定穴12と、後側の左側支持部材75の右端部が固定される固定穴13と、が形成されている。
本体部30aは、その固定穴11の周面から固定穴11の内部に向けて突出する固定突起14と、その固定穴12の周面から固定穴12の内部に向けて突出する固定突起15と、その固定穴13の周面から固定穴13の内部に向けて突出する固定突起14と、を有している。
中間板30の固定穴11は左側側板10の固定穴11と対向する位置に形成され、中間板30の固定穴12は左側側板10の固定穴12と対向する位置に形成され、中間板30の固定穴13は左側側板10の固定穴13と対向する位置に形成されている。
【0035】
更に、本体部30aの下部には、右側支持部材85が挿通される遊挿孔31と、右側複合支持部材80が挿通される遊挿孔32と、が本体部30aを左右に貫通して形成されている。
遊挿孔31の天面31a及び遊挿孔32の天面32aはそれぞれアーチ状に形成されており、遊挿孔31及び遊挿孔32の上下寸法がそれぞれの前後方向における中央部で最も大きくなっている。これにより、遊挿孔31に挿通された右側支持部材85の上面に対して天面31aが非接触となるとともに、遊挿孔32に挿通された右側複合支持部材80の上面に対して天面32aが非接触となるようになっている。
遊挿孔31は右側側板20の固定穴21と対向する位置に形成され、遊挿孔32は右側側板20の固定穴22と対向する位置に形成されている。
【0036】
中間板30は、更に、左側側板10及び右側側板20と同様に、本体部30aより上方に突出している複数の上下連結突起43を有している。更に、中間板30には、左側側板10及び右側側板20と同様に、本体部30aの下面において開口する複数の上下連結凹部45が形成されている。
【0037】
本体部10a、本体部20a及び本体部30aの側面は、例えば、互いに同一形状であり且つ互いに同一寸法となっている。また、単位棚部250を側方から見たときに本体部10a、本体部20a及び本体部30aが互いに重なるようになっている。したがって、左側側板10の後端辺16、右側側板20の後端辺26、及び、中間板30の後端辺36の前後方向位置は、互いに等しい。
【0038】
本体部10a、本体部20a及び本体部30aは、例えば、側面視において、それらの上部ほど後方に位置するように後傾している。このため、後端辺16、後端辺26及び後端辺36は、それらの上部ほど後方に位置するように傾斜している。より具体的には、例えば、本体部10a、20a、30aの側面形状は、平行四辺形であることが挙げられる。
【0039】
図4(a)に示すように、左側側板10には、突出片40が一体的に設けられている。この突出片40は、後端辺16の下部より後方に突出している。
同様に、
図4(b)に示すように、右側側板20には、突出片40が一体的に設けられている。この突出片40は、後端辺26の下部より後方に突出している。
同様に、
図5に示すように、中間板30には、突出片40が一体的に設けられている。この突出片40は、後端辺36の下部より後方に突出している。
突出片40は、その板面が左右方向を向く平板状に形成されている。
【0040】
左側側板10に設けられた突出片40と、右側側板20に設けられた突出片40と、中間板30に設けられた突出片40とは、例えば、互いに側面形状が同一で且つ側面が同一寸法となっている。例えば、単位棚部250を側方から見たときにこれら突出片40が互いに重なる。なお、これら突出片40の幅(左右方向寸法)は、それぞれ異なっていても良いし、互いに同一であっても良い。
【0041】
突出片40の後端辺41は、例えば、鉛直方向に延在している。突出片40の側面形状は、例えば、台形となっていることが挙げられる。
【0042】
突出片40の上下寸法は、左側側板10、中間板30及び右側側板20の各々の上下寸法よりも小さく、しかも、突出片40は、左側側板10、中間板30及び右側側板20の各々の後端の下部に設けられている。このため、後方からカートリッジ300に対して何らかのオペレーションが必要な場合に、突出片40がそのオペレーションを妨げてしまうことを抑制することができる。
【0043】
図6及び
図7に示すように、左側複合支持部材70は、前側に位置する前側部材71と、後側に位置する後側部材72と、の2つの部材を相互に組み付けることによって構成されている。
【0044】
図6に示すように、後側部材72は、左右方向に長尺な板状の本体部72aと、本体部72aの前端面より前方に突出している複数の(例えば3つの)連結突起72eと、を有している。
本体部72aは、本体部72aの後部に位置する後側平坦部72cと、本体部72aの前部に位置する前側平坦部72dと、前後方向において前側平坦部72dと後側平坦部72cとに挟まれた位置に配置された溝部72bと、を有する。
図6(b)に示すように、後側平坦部72cと前側平坦部72dは、それぞれ上面が平坦且つ水平に形成されている。溝部72bは、後側平坦部72c及び前側平坦部72dよりも低段に形成されている。後側平坦部72c、前側平坦部72d及び溝部72bは、後側部材72の左右両端間に亘って延在している。
本体部72aの左右両端部には、それぞれ固定穴73が形成されている。
連結突起72eは、例えば、平面視においてL字状などのフック形状をなしている。
【0045】
図6に示すように、前側部材71は、前側部材71の上部に位置する上側板状部71aと、前側部材71の下部に位置する下側板状部71bと、上下連結部71cと、を有する。上下連結部71cは、上下方向において上側板状部71aと下側板状部71bとの間に配置され、上側板状部71aと下側板状部71bとを相互に連結している。
上側板状部71a、下側板状部71b及び上下連結部71cは、左右方向に長尺に形成されている。上側板状部71aは、その上面が平坦且つ水平に形成されている。
上下連結部71cには、複数の(例えば3つの)連結孔71dが形成されている。各連結孔71dに対して、それぞれ対応する連結突起72eが係合することによって、
図7に示すように、前側部材71と後側部材72とが相互に組み付けられて、左側複合支持部材70が構成されている。
具体的には、連結突起72eがL字状のフック形状をなしている場合、前側部材71と後側部材72とを前後方向において相対的に近づけることによって連結突起72eを連結孔71d内に入り込ませた後、前側部材71と後側部材72とを左右方向に相対移動させることによって、連結突起72eを連結孔71dに対して係合させることができる。
【0046】
前側部材71と後側部材72とを相互に組み付けた状態で、上側板状部71aは、前側平坦部72dの上に重なっている。ここで、前側平坦部72dの上面は、後側平坦部72cの上面よりも、上側板状部71aの厚み分だけ低段に配置されている。このため、上側板状部71aの上面と後側平坦部72cの上面とが同じ高さとなっている。
また、上側板状部71aは、前側平坦部72dよりも後方へ突出し、溝部72bの一部分の上方を覆っている。
このように前側部材71と後側部材72とを組み付けることにより、溝部72bと、上側板状部71aにおいて溝部72bを覆う部分と、によって、係合凹部74が構成されている。係合凹部74は、左側複合支持部材70の左右両端間に亘って延在している。
【0047】
図8に示すように、左側支持部材75は、単一の部材からなる。左側支持部材75は、左右方向に長尺な本体部76を有している。本体部76の上面は、平坦且つ水平に形成されている。本体部76の左右両端部には、それぞれ固定穴77が形成されている。
【0048】
図9に示すように、右側複合支持部材80は、前側に位置する前側部材81と、後側に位置する後側部材82と、の2つの部材を相互に組み付けることによって構成されている。前側部材81と後側部材82との連結構造は、左側複合支持部材70の前側部材71と後側部材72との連結構造と同様であるため、その説明を省略する。
前側部材81と後側部材82とを相互に連結することによって、右側複合支持部材80には、左側複合支持部材70における係合凹部74と同様の、係合凹部74が構成されている。
右側複合支持部材80の右端部には、固定穴83が形成されている。
右側複合支持部材80の上面の左端部には、右側複合支持部材80を中間板30の遊挿孔32に対して差し込みやすくするための面取り形状部84が形成されている。
【0049】
図10に示すように、右側支持部材85は、単一の部材からなる。右側支持部材85は、左右方向に長尺な本体部86を有している。本体部86の上面は、平坦且つ水平に形成されている。本体部86の右端部には、固定穴87が形成されている。
本体部86の上面の左端部には、右側支持部材85を中間板30の遊挿孔31に対して差し込みやすくするための面取り形状部89が形成されている。
更に、右側支持部材85は、本体部86の左端部の下面より下方に突出した抜け止め用爪部88を有している。
【0050】
単位棚部250の各部材は、以下のようにして相互に組み付けられている。
【0051】
前側の左側支持部材75の左端部は、左側側板10の前部に形成された固定穴11に差し込まれている。そして、前側の左側支持部材75の左端部の固定穴77内に、左側側板10の固定穴11内の固定突起14が嵌ることによって、前側の左側支持部材75の左端部が左側側板10の固定穴11に固定されている。
同様に、前側の左側支持部材75の右端部は、中間板30の前部に形成された固定穴11に固定されている。
【0052】
後側の左側支持部材75の左端部は、左側側板10の後部に形成された固定穴13に差し込まれている。そして、後側の左側支持部材75の左端部の固定穴77内に、左側側板10の固定穴13内の固定突起14が嵌ることによって、後側の左側支持部材75の左端部が左側側板10の固定穴13に固定されている。
同様に、後側の左側支持部材75の右端部は、中間板30の後部に形成された固定穴13に固定されている。
【0053】
左側複合支持部材70の左端部は、左側側板10の固定穴12に差し込まれている。そして、左側複合支持部材70の左端部の固定穴73内に、左側側板10の固定穴12内の固定突起15が嵌ることによって、左側複合支持部材70の左端部が左側側板10の固定穴12に固定されている。
同様に、左側複合支持部材70の右端部は、中間板30の固定穴12に固定されている。
【0054】
以上により、前後一対の左側支持部材75と左側複合支持部材70とがそれぞれ左側側板10と中間板30との間に架け渡して配置されている。前後一対の左側支持部材75と左側複合支持部材70は、それぞれ左右方向へ延在し、且つ、水平となっている。この状態で、左側側板10と中間板30とは、前後一対の左側支持部材75と左側複合支持部材70とによって相互に連結され、互いの対向間隔が一定に維持されている。
【0055】
右側支持部材85の右端部は、右側側板20の前部に形成された固定穴21に差し込まれている。そして、右側支持部材85の固定穴87内に、右側側板20の固定穴21内の固定突起24が嵌ることによって、右側支持部材85の右端部が右側側板20の固定穴21に固定されている。
更に、右側支持部材85は、その左端側から中間板30の遊挿孔31に挿入されている。右側支持部材85の左端部は中間板30よりも左側に突出可能である。なお、右側支持部材85は、その抜け止め用爪部88により、右側支持部材85の左端部が中間板30よりも右側に抜けてしまうことが抑制されている。
【0056】
右側複合支持部材80の右端部は、右側側板20の後部に形成された固定穴22に差し込まれている。そして、右側複合支持部材80の固定穴83内に、右側側板20の固定穴22内の固定突起25が嵌ることによって、右側複合支持部材80の右端部が右側側板20の固定穴22に固定されている。
更に、右側複合支持部材80は、その左端側から中間板30の遊挿孔32に挿入されている。右側複合支持部材80の左端部は中間板30よりも左側に突出可能である。
【0057】
以上により、右側支持部材85と右側複合支持部材80とがそれぞれ中間板30と右側側板20との間に架け渡して配置されている。右側支持部材85と右側複合支持部材80は、それぞれ左右方向へ延在し、且つ、水平となっている。
この状態で、中間板30と右側側板20とは、右側支持部材85と右側複合支持部材80とによって相互に連結されている。
ただし、右側支持部材85が遊挿孔31に、右側複合支持部材80が遊挿孔32に、それぞれ挿通されている。このため、右側支持部材85及び右側複合支持部材80を中間板30に対して左右方向に相対移動させることにより、中間板30と右側側板20との対向間隔が可変となっている。
【0058】
ここで、左側側板10と中間板30との対向間隔は、例えば、左側側板10と中間板30との間に2つのカートリッジ300を横並びに配置可能な間隔に設定されている。
一方、中間板30と右側側板20との対向間隔は、例えば、中間板30と右側側板20との間に2つのカートリッジ300を横並びに配置可能な間隔から、中間板30と右側側板20との間にカートリッジ300を1つも配置できない間隔まで調節可能である。
このため、中間板30と右側側板20との対向間隔を調節することによって、単位棚部250により横並びに支持可能なカートリッジ300の個数は、4個、3個又は2個に変更することができる。
なお、中間板30と右側側板20との対向間隔を調節することは、単位棚部250の幅寸法を調節することを意味する。
【0059】
単位棚部250は、中間板30よりも左側においては、前後一対の左側支持部材75と左側複合支持部材70とによりカートリッジ300を支持する(
図17(a))。また、単位棚部250は、中間板30よりも右側においては、右側支持部材85と右側複合支持部材80とによりカートリッジ300を支持する(
図17(b))。
同一の単位棚部250の各支持部材(前後一対の左側支持部材75、左側複合支持部材70、右側支持部材85及び右側複合支持部材80)の上面は、互いに同じ高さに位置している。このため、単位棚部250によりカートリッジ300を水平に支持することができる。
【0060】
なお、それぞれ単位棚部250の側面となる左側側板10の左側の側面、及び、右側側板20の右側の側面には、本体部10a、20aと同じ側面形状の広告パネル6(
図1)をそれぞれ装着可能となっていることが好ましい。これにより、広告パネル6によって所望の広告表示を行うことができる。
【0061】
単位棚部250は、以上のように構成されている。
【0062】
図1、
図2及び
図11に示すように、底板部50は、例えば、底板部50の左半部を構成する左側底板部材51と、底板部50の右半部を構成する右側底板部材57と、を有している。例えば、右側底板部材57を左側底板部材51の内側に収納する動作と、右側底板部材57を左側底板部材51から右側に引き出す動作とが可能となるように、左側底板部材51と右側底板部材57とが相互に連結されている。これにより、単位棚部250の幅方向寸法の変化に伴わせて、底板部50の幅方向寸法を調節することができるようになっている。
【0063】
左側底板部材51は、平板状のメイン板状部52と、メイン板状部52の左辺、後辺及び前辺の各々より載置面5に向けて垂下するスカート部53(
図13参照)と、を有している。
【0064】
同様に、右側底板部材57は、平板状のメイン板状部58と、メイン板状部58の右辺、後辺及び前辺の各々より載置面5に向けて垂下するスカート部53と、を有している。
【0065】
メイン板状部52とメイン板状部58とにより、底板部50の主部が構成されている。メイン板状部52の上面とメイン板状部58の上面との間には、メイン板状部52の厚みに相当する段差が存在するが、実質的にはメイン板状部52とメイン板状部58とにより1つの平板状の主部が構成されているとみなすことができる。
【0066】
左側底板部材51は、そのメイン板状部52の左端部の上面より上方に突出する複数の(例えば2つの)上下連結突起43と、メイン板状部52の右端部の上面より上方に突出する複数の(例えば2つの)上下連結突起43と、を有している。
また、右側底板部材57は、そのメイン板状部58の右端部の上面より上方に突出する複数の(例えば2つの)上下連結突起43を有している。
左側底板部材51及び右側底板部材57の上下連結突起43は、左側側板10、中間板30及び右側側板20の上下連結突起43と同様のものである。
【0067】
図1に示すように、天板部90は、例えば、天板部90の左半部を構成する左側天板部材91と、天板部90の右半部を構成する右側天板部材92と、を有している。例えば、右側天板部材92を左側天板部材91の内側に収納する動作と、右側天板部材92を左側天板部材91から右側に引き出す動作とが可能となるように、左側天板部材91と右側天板部材92とが相互に連結されている。これにより、単位棚部250の幅方向寸法の変化に伴わせて、天板部90の幅寸法を調節することができるようになっている。
【0068】
図示は省略するが、左側天板部材91の左端部の下面側には、複数の(例えば2つの)上下連結凹部45が形成されている。
同様に、左側天板部材91の右端部の下面側には、複数の(例えば2つの)上下連結凹部45が形成されている。
同様に、右側天板部材92の右端部の下面側には、複数の(例えば2つの)上下連結凹部45が形成されている。
左側天板部材91及び右側天板部材92の上下連結凹部45は、左側側板10、中間板30及び右側側板20の上下連結凹部45と同様のものである。
【0069】
左側底板部材51の左端部の上下連結突起43の各々は、一段目の単位棚部250の左側側板10の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
左側底板部材51の右端部の上下連結突起43の各々は、一段目の単位棚部250の中間板30の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
右側底板部材57の上下連結突起43の各々は、一段目の単位棚部250の右側側板20の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
こうして、底板部50と一段目の単位棚部250とが相互に連結されている。
【0070】
ここで、例えば、上下連結突起43がL字状のフック形状をなしている場合、底板部50と一段目の単位棚部250とを相対的に近づけて、各上下連結突起43を対応する上下連結凹部45内に入り込ませた後、底板部50と一段目の単位棚部250とを前後方向において相対移動させることにより、各上下連結突起43を上下連結凹部45に対して係合させることができる。これにより、各上下連結突起43と上下連結凹部45とが上下方向において相対的に抜け止めされた状態となる。
【0071】
一段目の単位棚部250の左側側板10の上下連結突起43の各々は、二段目の単位棚部250の左側側板10の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
一段目の単位棚部250の中間板30の上下連結突起43の各々は、二段目の単位棚部250の中間板30の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
一段目の単位棚部250の右側側板20の上下連結突起43の各々は、二段目の単位棚部250の右側側板20の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
こうして、一段目の単位棚部250の上に二段目の単位棚部250が積み重ねられ、且つ、一段目の単位棚部250と二段目の単位棚部250とが相互に連結されている。
【0072】
図1の構成の場合、以下同様に、二段目と三段目の単位棚部250どうし、三段目と四段目の単位棚部250どうし、並びに、四段目と五段目の単位棚部250どうしが順次に連結されている。
なお、各段の左側側板10の前端辺及び後端辺16がそれぞれ傾斜状態で一直線上に並び、各段の右側側板20の前端辺及び後端辺26がそれぞれ傾斜状態で一直線上に並び、各段の中間板30の前端辺及び後端辺36がそれぞれ傾斜状態で一直線上に並んでいる(
図1、
図2参照)。このように、商品陳列棚200は、例えば、後傾している。
【0073】
更に、最上段(例えば五段目)の単位棚部250の左側側板10の上下連結突起43の各々は、左側天板部材91の左端部の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
最上段の単位棚部250の中間板30の上下連結突起43の各々は、左側天板部材91の右端部の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
最上段の単位棚部250の右側側板20の上下連結突起43の各々は、右側天板部材92の対応する上下連結凹部45に対してそれぞれ係合している。
こうして、最上段の単位棚部250と天板部90とが相互に連結されている。
【0074】
複数段の単位棚部250と、底板部50及び天板部90と、を有する商品陳列棚200の幅方向寸法の変更は、左側側板10と右側側板20とを互いに近づける操作や、左側側板10と右側側板20とを互いに遠ざける操作などにより行うことができる。
【0075】
底板部50は、更に、底板部50の周縁部の複数箇所の各々において、メイン板状部52及びメイン板状部58よりも低段に形成された平板状の低段部55を有している。
【0076】
例えば、左側底板部材51の左端部における前端部及び後端部の各々には、メイン板状部52よりも下に窪んだ凹部54が形成されている。同様に、右側底板部材57の右端部における前端部及び後端部の各々には、メイン板状部58よりも下に窪んだ凹部54が形成されている。そして、これら凹部54の底面部により、それぞれ低段部55が構成されている。すなわち、例えば、底板部50は、その4隅にそれぞれ低段部55を有している。低段部55の下面は、例えば、スカート部53の下端部よりも上に位置している。
【0077】
図12及び
図13に示すように、低段部55の各々の下面には、底板部50よりも摩擦係数が大きい材質により構成された滑り止め部材59がそれぞれ設けられている。滑り止め部材59は、例えば、平板状に形成されている。
【0078】
底板部50は、例えば、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)樹脂などの硬質の合成樹脂からなる。滑り止め部材59は、例えば、ウレタンエラストマーなどの軟質の合成樹脂からなる。
【0079】
例えば、底板部50は、低段部55の周縁部より垂下する矩形枠状の保持壁56を有している。この保持壁56によって滑り止め部材59の側周面が包囲され且つ保持されているとともに、滑り止め部材59が水平方向において位置決めされている。
【0080】
なお、滑り止め部材59は、例えば、平面視において矩形状に形成されている。同様に、低段部55及び保持壁56も、例えば、平面視において矩形状に形成されている。
【0081】
図13に示すように、保持壁56の下端と、スカート部53の下端は、互いに同じ高さとなっている。また、滑り止め部材59は、少なくとも滑り止め部材59の下面を宙に浮かした状態では、保持壁56の下端よりも下方に突出している。このため、商品陳列棚200を載置面5に載置した状態において、滑り止め部材59は載置面5に接触する。よって、商品陳列棚200が載置面5に対して水平方向に滑って位置ずれしてしまうことを抑制できる。
【0082】
滑り止め部材59のうちの少なくとも何れか1つは、右側複合支持部材80又は右側支持部材85の直下、或いは、右側複合支持部材80又は右側支持部材85の延長線の直下に配置されている。
これにより、商品陳列棚200の幅方向寸法の変更操作(以下、幅変更操作という)を行う際に、商品陳列棚200が載置面5に対して水平方向に位置ずれしてしまうことを抑制できるとともに、幅変更操作時における力の伝達効率を高めることができる。以下、その理由を説明する。
幅変更操作時には、右側複合支持部材80及び右側支持部材85が、それらの長手方向に沿って、中間板30に対して面直に、該中間板30に対して相対的に移動する。このため、右側複合支持部材80又は右側支持部材85の直下、或いは、右側複合支持部材80又は右側支持部材85の延長線の直下において、滑り止め部材59によって商品陳列棚200を載置面5に対して摩擦的に位置固定することにより、幅変更操作時における商品陳列棚200の位置ずれを効果的に抑制できるとともに、幅変更操作時における力の伝達効率を高めることができる。
【0083】
具体的には、例えば、向かって右側手前の滑り止め部材59は、右側支持部材85の右端部の直下に配置されている。この場合、左側側板10を右側側板20の方に向けて押し込んで幅変更操作を行うことによって、幅変更操作時における商品陳列棚200の位置ずれを抑制できる。
【0084】
次に、カートリッジ300について詳述する。
【0085】
図14に示すように、カートリッジ300は、例えば、複数のたばこ商品60が搭載されるカートリッジ本体310と、フラップ部材320と、揺動部材330と、スライダー340と、線材リール(付勢部)370と、を有している。
【0086】
カートリッジ本体310は、上方及び前方に開放した箱形形状に形成されている。カートリッジ本体310は、カートリッジ本体310の下部において水平に配置された底板311と、カートリッジ本体310の左端、右端、及び後端においてそれぞれ立設された壁部(左右の側壁部及び後壁部)と、を有する。
【0087】
カートリッジ本体310の前端部には、板状のフラップ部材320が設けられている。フラップ部材320は、その板面が前後方向を向くように配置されている。これにより、カートリッジ本体310とフラップ部材320とによって、上方に向けて開放した箱形のトレイが構成されている。なお、カートリッジ本体310及びフラップ部材320は、例えば透明樹脂により構成されている。
【0088】
フラップ部材320は、前傾が可能なように、当該フラップ部材320の下部においてカートリッジ本体310に対して軸支されている。カートリッジ本体310の最前部に搭載されているたばこ商品60を前方に取り出す際には、フラップ部材320が前傾することによって、その取り出し動作が容易になる。その取り出し動作後、フラップ部材320はその板面が前後方向を向く状態に復帰するようになっている。
【0089】
カートリッジ本体310の左右の側壁部の下端部は、底板311よりも下方に突出した下方突出部315を構成している。カートリッジ本体310は、更に、下方突出部315より下方に突出した係合突起316を有している。すなわち、カートリッジ300は、その下端部に形成された係合突起316を有している。
例えば、カートリッジ本体310の左端部には、互いに前後方向に離間した2つの係合突起316が形成されている。同様に、カートリッジ本体310の右端部には、互いに前後方向に離間した2つの係合突起316が形成されている。
係合突起316が左側複合支持部材70又は右側複合支持部材80の係合凹部74に入り込むことによって、係合突起316と係合凹部74とが係合する。
【0090】
係合突起316は、その下部ほど前方に位置する形状に形成されている。例えば、
図14(a)に示すように、係合突起316は、側面視において、斜辺が前側となる台形状に形成されている。
一方、係合凹部74は、
図17に示すように、係合凹部74と係合突起316とが係合した状態において係合突起316の少なくとも上方への移動を規制する形状に形成されている。より具体的には、例えば、係合凹部74は、係合凹部74と係合突起316とが係合した状態において係合突起316の上方及び前方への移動を規制する形状に形成されている。
【0091】
具体的には、係合凹部74と係合突起316とが係合した状態において、係合突起316の前部の上側には上側板状部71a(
図7(b)参照)が存在し、係合突起316の前側には前側平坦部72d(
図7(b)参照)が存在する。
このため、係合突起316の上方への移動は上側板状部71aにより規制され、係合突起316の前方への移動は、前側平坦部72dにより規制される。
【0092】
係合突起316は、カートリッジ300が単位棚部250に対して、ひいては商品陳列棚200に対して、所定の前後方向位置となっている状態(
図2)において、係合凹部74に対して係合する。そして、その状態において、カートリッジ300の後端は、
図2に示すように、後端辺16、26及び36よりも後方に位置している。
すなわち、カートリッジ300が商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置となっている状態で、カートリッジ300が板状部(左側側板10、右側側板20及び中間板30)よりも後方に突出している。これにより、商品陳列棚200にカートリッジ300が搭載されているかどうかを目視により容易に判別できるようになっているとともに、カートリッジ300に対するオペレーションが容易となっている。
【0093】
ところで、店員が商品陳列棚200の後方からカートリッジ300を支持部上に載せる際に、係合突起316はたばこ商品60に隠れて見えない。また、カートリッジ300が商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置となっている状態で、カートリッジ300が板状部よりも後方に突出する。
これらのことから、カートリッジ300の前後の位置決めが難しく、係合突起316を係合凹部74に対して適切に係合させることができない場合もある。
仮に、
図17(a)において、係合突起316が左側複合支持部材70よりも僅かに前側に位置していたとしても、カートリッジ300は左側複合支持部材70及び左側支持部材75によって水平に支持されるため、カートリッジ300の搭載状態に不具合があることに気付きにくい。また、その状態で、店員がカートリッジ300の搭載状態の確認のためにカートリッジ300を後方に軽く引っぱった場合、係合突起316の後端が左側複合支持部材70の前端面に引っ掛かってカートリッジ300が後方に移動規制されるので、搭載状態に問題が無いと誤認しやすい。
しかし、その状態で、カートリッジ300は前方には容易に移動(支持部上でスライド移動)できる。このため、商品陳列棚200の前方から購買者がたばこ商品60を取り出す際に、カートリッジ300の位置が更に前方にずれてしまう可能性がある。
図17(b)において、係合突起316が右側複合支持部材80よりも僅かに前側に位置している場合にも、同様のことが言える。
すなわち、カートリッジ300が所定の前後方向位置とは異なる前後方向位置で支持部に搭載された状態で、カートリッジ300の後方移動が支持部により規制されるとともに、支持部上においてカートリッジ300が前方にスライド移動可能である。
【0094】
そこで、本実施形態では、突出片40を左側側板10、中間板30及び右側側板20の各々に設けている。これら突出片40は、カートリッジ300が商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置となっているか否かを目視により判別するためのインジケーターとして機能する。
【0095】
図2に示すように、係合突起316が係合凹部74に対して係合するように、カートリッジ300を支持部上に載置した状態では、カートリッジ300の後端の前後方向位置は、突出片40の後端辺41の前後方向位置と一致している。すなわち、この状態で商品陳列用什器100を側方又は斜め後方などの方向から見たときに、突出片40の後端とカートリッジ300の後端との位置が揃って見える。
このため、カートリッジ300を商品陳列棚200に搭載する際には、突出片40の後端辺41の位置を基準として前後方向におけるカートリッジ300の位置を調節することにより、カートリッジ300を商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置とし、係合突起316を確実に係合凹部74に対して係合させることができる。
【0096】
以下、カートリッジ300の構成について更に説明する。
底板311には、前後方向に延在するスリット312が形成されている。底板311におけるスリット312の右側及び左側の縁部は、スライダー340が前後移動する際にスライダー340をガイドするガイド部を構成する。これらガイド部の上面には、前後方向に延在する突条であるガイドレール313が形成されている。
【0097】
底板311の上面において、ガイド部よりも左右方向における外側の位置には、たばこ商品60を支持する左右一対の支持レール314が形成されている。これら支持レール314は、前後方向に延在する突条である。支持レール314の頂部の高さは、ガイドレール313の頂部の高さよりも高い。
【0098】
スライダー340は、カートリッジ本体310の底板311に対して前後にスライド可能となるように、底板311に連結されている。スライダー340は、線材リール370によって前方に付勢される。スライダー340は、線材リール370による付勢に従って、カートリッジ本体310上のたばこ商品60を前方に押す。
【0099】
図15に示すように、スライダー340は、スライダー340を底板311に対して連結するための連結部350と、たばこ商品60を前方に押す押板部360と、左右一対の補強板341と、天板343と、を有している。
【0100】
連結部350は、底板311の上面に沿ってスライド移動する(具体的にはガイドレール313にガイドされてスライド移動する)第1スライド部351と、底板311の下面に沿ってスライド移動する第2スライド部352と、第1スライド部351と第2スライド部352とを相互に連結している上下連結部353と、を有する。
【0101】
連結部350は、第1スライド部351と第2スライド部352とによりガイド部を上下から挟み込んで保持するようにして、カートリッジ本体310に対して組み付けられることにより、底板311に対して連結されている。この状態で、上下連結部353は、スリット312を上下に貫通している。
【0102】
押板部360は、平板状に形成されており、当該押板部360の板面が前後方向を向くように、スライダー340の前端部において立設されている。
左右一対の補強板341は、それぞれの板面が左右方向を向く状態で、互いに対向している。これら補強板341の各々は、押板部360の背面より後方に向けて起立しているとともに、第1スライド部351の上面より上方に向けて起立している。
天板343は、第1スライド部351の上方において、押板部360の背面より後方に向けて突出しているとともに、一対の補強板341間に亘って水平に架設されている。
天板343、左右の補強板341及び押板部360により囲まれた空間は、線材リール370のリール本体371(後述)を保持する保持部342を構成しており、リール本体371は保持部342に保持されている。
なお、連結部350には、保持部342の内部からスライダー340の前方へと線材372(後述)を導くための貫通孔345が形成されている。
【0103】
線材リール370は、例えば、ケース状のリール本体371と、リール本体371内において回転可能に設けられた円筒状の巻ドラム(図示略)と、リール本体371内における巻ドラムの内側の領域に配置されたゼンマイバネ(図示略)と、線材372と、を有する。
【0104】
線材372の一端は、巻ドラムに連結されている。線材372の他端は、リール本体371に形成された引き出し孔(図示略)を介して、リール本体371の外部に導出されている。更に、線材372の他端は、連結部350の貫通孔345を通して、スライダー340の前方へ導かれている。
【0105】
線材リール370のゼンマイバネは、巻ドラムが当該巻ドラムの周囲に線材372を巻き取る方向へと回転するように、巻ドラムを付勢している。つまり、ゼンマイバネは、線材372をリール本体371の内部に引き込む方向へと、線材372を間接的に付勢している。線材372の他端(前端)は、例えば、フラップ部材320の下部に固定されている。このため、ゼンマイバネの付勢により、リール本体371及びスライダー340が前方に付勢されている。
【0106】
揺動部材330は、
図14(b)に示すように、平面視においてくの字に屈曲した形状をなした平板状のものである。揺動部材330は、カートリッジ本体310の底板311よりも下側、且つ、下方突出部315の下端よりも上側に配置されている。揺動部材330は、その屈曲部の近傍の揺動支点331にて、水平面内において(鉛直方向の軸を中心として)揺動可能に底板311に軸支されている。
【0107】
揺動部材330は、カートリッジ本体310に搭載されているたばこ商品60の個数(以下、残個数という)を報知するためのものである。揺動部材330は、スライダー340の前後移動に連動して揺動する。その揺動により、揺動部材330の前端部332は、カートリッジ300の前端部の下部において左右方向に移動する。
【0108】
残個数が所定の個数以下(例えば5個以下)となっている状態では、揺動部材330における揺動支点331よりも前側の部位がスライダー340の第2スライド部352により横に押し退けられることによって、前端部332が一方向(例えば向かって右方向:
図14(b)では下方向)に移動する。このように前端部332が横方向に移動することによって、残個数が所定の個数以下となったことの報知がなされる。
【0109】
その後、カートリッジ本体310上にたばこ商品60が補充されることによって、残個数が所定の個数を上回ると、揺動部材330における揺動支点331よりも後側の部位が第2スライド部352により横に押し退けられるとともに、前端部332が上記一方向に対する反対方向(例えば向かって左方向:
図14(b)では上方向)に移動する。これにより、残個数が所定の個数を上回っている(所定の個数以下とはなっていない)ことの報知がなされる。
【0110】
図16に示すように、底板311の後部には、第1スライド部351を係止させることによってスライダー340をロック状態とするロック部317が形成されている。ロック状態は、スライダー340の前方移動が規制された状態である。
より具体的には、ロック部317は、ガイドレール313を含むガイド部の後端面により構成されている。
線材リール370の付勢に抗してスライダー340を後方に移動させて、第1スライド部351の前面355(
図15)をロック部317に対して係合させることにより、スライダー340をロック状態とすることができる。
【0111】
ここで、
図15に示すように、前面355は、前方に向けて下り傾斜した第1傾斜面となっている。一方、
図16に示すように、ロック部317は、その上部ほど後方に位置するようにオーバーハングした第2傾斜面となっている。従って、前面355とロック部317との強固な係合状態を実現し、スライダー340の前方移動を好適に規制することができる。例えば、ロック状態において第1傾斜面と第2傾斜面とが互いに平行となって当接するように、第1傾斜面と第2傾斜面の傾斜角度は互いに等しく設定されている。
【0112】
以上のような実施形態によれば、インジケーターを有しているので、カートリッジ300が商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置となっているか否かを目視により判別することができる。換言すれば、カートリッジ300と支持部とが相互に係合しているか否かの判別を、インジケーター等を目視することによって容易に行うことができる。よって、容易且つ確実に、カートリッジ300と支持部とを係合状態にすることができる。
【0113】
また、カートリッジ300が所定の前後方向位置とは異なる前後方向位置で支持部に搭載された状態で、カートリッジ300の後方移動が支持部により規制されるとともに、支持部上においてカートリッジ300が前方にスライド移動可能となる場合がある。つまり、カートリッジ300が支持部上に正常に載置できていなくても、カートリッジの搭載状態に問題が無いと誤認しやすい状況が発生し得る。このような構成において、カートリッジ300の搭載状態に問題が無いかどうかを、インジケーター等を目視することによって容易に判別することができる。
【0114】
また、カートリッジ300が商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置となっている状態で、カートリッジ300が左側側板10、右側側板20及び中間板30よりも後方に突出している。つまり、左側側板10、右側側板20及び中間板30を基準にしてカートリッジ300の前後方向位置を調節することが困難である。このような構成において、カートリッジ300の搭載状態に問題が無いかどうかを、インジケーター等を目視することによって容易に判別することができる。
【0115】
また、インジケーターは、左側側板10、中間板30及び右側側板20の各々の後端より後方に突出している突出片40であり、突出片40の後端の前後方向位置は、カートリッジ300が商品陳列棚200に対して所定の前後方向位置となっているときのカートリッジ300の後端の前後方向位置と一致する。このため、商品陳列棚200の後方からカートリッジ300を商品陳列棚200に搭載する際に、突出片40とカートリッジ300の後端とを同時に目視して、突出片40の後端と左側側板10、中間板30及び右側側板20の後端との前後方向位置を揃えることによって、カートリッジ300の前後方向位置を適切に調節することができる。
【0116】
ここで、店員が商品陳列棚200の後方からカートリッジ300を取り出す場合よりも、購買者がたばこ商品60を取り出す場合のほうが頻度が高く、購買者がたばこ商品60を取り出す度にカートリッジ300の上方への移動、或いは上方及び前方への移動が起こり得る。カートリッジ300が上方、或いは上方及び前方へ移動してしまうと、例えば、カートリッジ300が浮く、がたつく、音が発生するなどの原因となり、最悪の場合たばこ商品60ごとカートリッジ300が落下してしまうなど、購買者に不快感を与える要因となってしまう。そのため、カートリッジ300の少なくとも上方への移動(好ましくは上方及び前方への移動)を規制し、購買者に不快感を与えないようにする必要性がある。
このような事情に対し、本実施形態では、係合突起316は、その下部ほど前方に位置する形状に形成されている。一方、係合凹部74は、係合凹部74と係合突起316とが係合した状態において係合突起316の少なくとも上方への移動(具体的には、例えば、上方及び前方への移動)を規制する形状に形成されている。よって、商品陳列用什器100の前方から購買者がたばこ商品60を取り出す際に、カートリッジ300の少なくとも上方への移動(具体的には、例えば、上方及び前方への移動)を規制し、購買者に不快感を与えないようにすることができる。
【0117】
また、載置面5に対する商品陳列棚200の位置ずれを抑制するための滑り止め部材59は、底板部50の低段部55の下面に設けられている。このため、滑り止め部材59の厚みがさほど厚くなくても、滑り止め部材59を確実に載置面5に接触させることができる。
なお、底板部50の内側(スカート部53により周囲を囲まれた領域)には、例えばたばこ商品60の取り出し時などに報知音を出力するためのセンサ機器や音声機器が格納される場合がある。この場合、底板部50には、ある程度の高さ寸法が必要となる。この場合に、低段部55を設けることなく滑り止め部材59を取り付けるならば、滑り止め部材59を厚くする必要があるのに対し、本実施形態では、滑り止め部材59をさほど厚くする必要がない。
【0118】
また、滑り止め部材59のうちの少なくとも何れか1つは、第2支持部の直下、又は、第2支持部の延長線の直下に配置されている。これにより、商品陳列棚200の幅変更操作の際に、商品陳列棚200が載置面5に対して水平方向に位置ずれしてしまうことを効果的に抑制することができるとともに、幅変更操作時における力の伝達効率を高めることができる。
【0119】
また、スライダー340の第1スライド部351の前面355は、前方に向けて下り傾斜した第1傾斜面となっており、ロック部317は、その上部ほど後方に位置するようにオーバーハングした第2傾斜面となっている。これにより、前面355とロック部317との強固な係合状態を実現し、スライダー340の前方移動を好適に規制することができる。
【0120】
<変形例>
図18は変形例に係る商品陳列用什器のカートリッジ300のカートリッジ本体310の後部の断面図である。
図18も
図14(b)のB−B線に沿った矢視断面図である。
【0121】
この変形例では、カートリッジ本体310は、底板311の下面より下方に突出した突起380を有している。この突起380は、例えば、左右方向に延在する突条である。
【0122】
上述したように、スライダー340を後退させて第1スライド部351をロック部317に係止させることによって、スライダー340をロック状態とすることができる。
ロック状態においては、突起380が第2スライド部352の上方移動を規制することにより、スライダー340の前傾が規制されるようになっている。これにより、第1スライド部351の前面355がロック部317から脱落してしまう(前面355とロック部317とが係合解除してしまう)ことを抑制することができる。
【0123】
ここで、ロック状態にできるようにスライダー340を後退させたときの、第2スライド部352の後端の位置を、特定後退位置と称する。特定後退位置は、突起380の近傍且つ突起380の後方である。
【0124】
そして、第2スライド部352を特定後退位置へ後退させる過程で、第2スライド部352の後端が突起380に接触するように、突起380の形状及び寸法等の、カートリッジ300の形状因子が設定されている。より具体的には、第2スライド部352の後端が突起380に接触した後、第2スライド部352の後端は突起380を乗り越えるようにして突起380の後方に移動するようになっている。
【0125】
したがって、第2スライド部352を特定後退位置に後退させる際に、第2スライド部352の後端が突起380に接触することによって、例えばカチッという音が生じるとともに、その接触が生じた触感が操作者(店員)の手指に伝わる。換言すれば、スライダー340の操作者に対して、クリック感のような感覚(音感及び触感)を与えることができる。
【0126】
これにより、操作者は、第2スライド部352が特定後退位置の近傍まで後退したことを音感や触感により容易に認識することができる。よって、ロック状態とさせる操作の容易性及び確実性を向上することができる。
【0127】
上記においては、インジケーターが突出片40である例を説明したが、インジケーターはこの例に限らない。
例えば、カートリッジ300のカートリッジ本体310の側面に、インジケーターとなるラインを付しておくことが挙げられる。この場合、例えば、そのラインと左側側板10、中間板30及び右側側板20の後端との前後方向位置が一致するように、カートリッジ300の前後方向位置を合わせてカートリッジ300を支持部に搭載することにより、確実に係合突起316を係合凹部74に対して係合させることができる。
このように、インジケーターは、商品陳列棚200とカートリッジ300とのうちの少なくとも何れか一方に形成されていれば良い。
【0128】
なお、上記の各形態における各構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていても良いし、一つの構成要素が複数の部材で形成されていても良いし、ある構成要素が他の構成要素の一部であっても良いし、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していても良い。
以下、参考形態の例を付記する。
1.それぞれ複数の商品が搭載される複数のカートリッジと、
前記複数のカートリッジが搭載される商品陳列棚と、
を有し、
前記商品陳列棚は、前記カートリッジを支持する支持部を有する商品陳列用什器において、
当該商品陳列用什器は、
前記カートリッジが前記商品陳列棚に対して所定の前後方向位置となっている状態で、前記カートリッジと前記支持部とを相互に係合させる係合構造と、
前記カートリッジが前記商品陳列棚に対して前記所定の前後方向位置となっているか否かを目視により判別するためのインジケーターと、
を有する商品陳列用什器。
2.前記カートリッジが前記所定の前後方向位置とは異なる前後方向位置で前記支持部に搭載された状態で、前記カートリッジの後方移動が前記支持部により規制されるとともに、前記支持部上において前記カートリッジが前方にスライド移動可能である1.に記載の商品陳列用什器。
3.前記商品陳列棚は、
各々の板面が幅方向を向くように立設された複数の板状部を有し、
前記複数の板状部には、少なくとも、互いに対向する第1の側板及び第2の側板が含まれ、
前記カートリッジが前記商品陳列棚に対して前記所定の前後方向位置となっている状態で、前記カートリッジが前記板状部よりも後方に突出している1.又は2.に記載の商品陳列用什器。
4.前記インジケーターは、前記板状部の後端より後方に突出している突出片であり、
前記突出片の後端の前後方向位置は、前記カートリッジが前記商品陳列棚に対して前記所定の前後方向位置となっているときの前記カートリッジの後端の前後方向位置と一致している3.に記載の商品陳列用什器。
5.前記係合構造は、
前記支持部の上面に形成された係合凹部と、
前記カートリッジの下端部に形成され、前記係合凹部内に入り込んで前記係合凹部と係合する係合突起と、
を有し、
前記係合突起は、その下部ほど前方に位置する形状に形成され、
前記係合凹部は、当該係合凹部と前記係合突起とが係合した状態において前記係合突起の少なくとも上方への移動を規制する形状に形成されている1.乃至4.の何れか一つに記載の商品陳列用什器。
6.前記商品陳列棚は、当該商品陳列棚が載置面に載置された状態で前記載置面と対向する底板部を有し、
前記底板部は、
平板状の主部と、
前記底板部の周縁部の複数箇所の各々において、前記主部よりも低段に配置された平板状の低段部と、
を有し、
前記低段部の各々の下面には、前記底板部よりも摩擦係数が大きい材質により構成され、前記商品陳列棚が前記載置面に載置された状態で前記載置面に接触する滑り止め部材がそれぞれ設けられている1.乃至5.の何れか一つに記載の商品陳列用什器。
7.前記商品陳列棚は、
互いに対向するようにそれぞれ立設された第1及び第2の側板と、
前記第1の側板と前記第2の側板との間に立設された中間板と、
を有し、
前記支持部は、
前記第1の側板と前記中間板との間に架け渡して配置された第1支持部と、
前記中間板と前記第2の側板との間に架け渡して配置された第2支持部と、
を含み、
前記中間板と前記第2の側板との対向間隔が可変となるよう、前記第2支持部が前記中間板に対して幅方向に相対移動可能に前記中間板に挿通され、
前記滑り止め部材のうちの少なくとも何れか1つは、前記第2支持部の直下、又は、前記第2支持部の延長線の直下に配置されている6.に記載の商品陳列用什器。
8.前記カートリッジは、
前記複数の商品が搭載されるカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体の底板に対して前後にスライド可能に連結され、前記商品を前方に押すスライダーと、
前記スライダーを前方に付勢する付勢部と、
を有し、
前記スライダーは、
前記底板の上面に沿ってスライド移動する第1スライド部を有し、
前記底板の後部には、前記第1スライド部の前面を係止させることによって、前記スライダーを前方移動が規制されたロック状態とするロック部が形成され、
前記第1スライド部の前記前面は、前方に向けて下り傾斜した第1傾斜面となっており、
前記ロック部は、その上部ほど後方に位置するようにオーバーハングした第2傾斜面となっている1.乃至6.の何れか一つに記載の商品陳列用什器。
9.前記スライダーは、前記底板の下面に沿ってスライド移動する第2スライド部を更に有し、
前記カートリッジは、前記カートリッジ本体の前記底板の下面よりも下方に突出した突起を更に有し、
前記ロック状態において、前記突起が前記第2スライド部の上方移動を規制することにより前記スライダーの前傾が規制される8.に記載の商品陳列用什器。