(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043594
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】コマ玩具セット
(51)【国際特許分類】
A63H 1/04 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
A63H1/04
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-244221(P2012-244221)
(22)【出願日】2012年11月6日
(65)【公開番号】特開2014-90952(P2014-90952A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2015年9月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】591056846
【氏名又は名称】株式会社東京ユニーク
(74)【代理人】
【識別番号】100074918
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬川 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100157912
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 健
(72)【発明者】
【氏名】前田 竹明
【審査官】
彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3160658(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0264351(US,A1)
【文献】
特開2012−223542(JP,A)
【文献】
実開昭52−122200(JP,U)
【文献】
実開昭60−69184(JP,U)
【文献】
実開平5−56193(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3071765(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コマ玩具と、前記コマ玩具を回転させて発射するためのコマ玩具発射装置と、を備えたコマ玩具セットであって、
前記コマ玩具は、回転軸を備えたコマ本体と、前記回転軸に回転可能に取り付けられた円板部と、を備え、
前記コマ玩具発射装置は、前記コマ本体に回転力を付与する回転力付与手段と、前記円板部を保持するための円板保持手段と、前記円板保持手段に保持された前記円板部を押し出して前記円板保持手段から離脱させる円板部押出手段と、を備えることを特徴とする、コマ玩具セット。
【請求項2】
前記円板部保持手段は、前記円板部の外周を保持するC字状部と、前記C字状部の両端部から前記円板部の離脱方向に延設されたガイド部と、を備えていることを特徴とする、請求項1記載のコマ玩具セット。
【請求項3】
前記C字状部には、前記円板部を上下から挟持するための上部フランジと下部フランジとが設けられていることを特徴とする、請求項2記載のコマ玩具セット。
【請求項4】
前記コマ本体は、前記回転軸を中心とするピニオンギアを備えるとともに、
前記コマ玩具発射装置は、前記回転力付与手段としてのラックギアを備えており、
前記ラックギアが前記ピニオンギアに噛合することで前記コマ本体に回転力を付与可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のコマ玩具セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コマ発射装置によってコマを回転させて発射することができるコマ玩具セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のコマ玩具セットとして、コマ発射装置にコマ玩具をセットした上でコマ玩具を回転させ、その回転力によってコマ玩具をコマ発射装置から発射させるようにしたものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、発射装置本体の装着部にコマ玩具を装着した後、発射装置本体にベルト体を差し込み、勢い良くベルト体を引き抜くと、発射装置本体の内部の駆動装置が作動して装着部が回転し、回転力を与えられたコマ玩具が発射されるコマ玩具発射装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3160658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した従来のコマ玩具発射装置では、コマ玩具に回転力が付与されると同時に、付与された回転力によってコマ玩具が発射装置から離脱して発射されるものであったため、コマ玩具を意図した位置及び方向に発射することが困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、コマ玩具を意図した位置及び方向に発射することを可能とするコマ玩具セットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
【0008】
(請求項1)
請求項1に記載のコマ玩具セットは、コマ玩具と、前記コマ玩具を回転させて発射するためのコマ玩具発射装置と、を備えたコマ玩具セットであって、前記コマ玩具は、回転軸を備えたコマ本体と、前記回転軸に回転可能に取り付けられた円板部と、を備え、前記コマ玩具発射装置は、前記コマ本体に回転力を付与する回転力付与手段と、前記円板部を保持するための円板保持手段と、前記円板保持手段に保持された前記円板部を押し出して前記円板保持手段から離脱させる円板部押出手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0010】
すなわち、前記円板部保持手段は、前記円板部の外周を保持するC字状部と、前記C字状部の両端部から前記円板部の離脱方向に延設されたガイド部と、を備えていることを特徴とする。
【0011】
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0012】
すなわち、前記C字状部には、前記円板部を上下から挟持するための上部フランジと下部フランジとが設けられていることを特徴とする。
【0013】
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0014】
すなわち、前記コマ本体は、前記回転軸を中心とするピニオンギアを備えるとともに、前記コマ玩具発射装置は、前記回転力付与手段としてのラックギアを備えており、前記ラックギアが前記ピニオンギアに噛合することで前記コマ本体に回転力を付与可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、コマ玩具発射装置は、コマ本体に回転力を付与する回転力付与手段と、円板部を保持するための円板保持手段と、円板保持手段に保持された円板部を押し出して円板保持手段から離脱させる円板部押出手段と、を備えている。このため、円板保持手段により円板部を保持した状態で回転力付与手段で回転力を付与し、その後に円板部押出手段により円板部を押し出して円板保持手段から離脱させることで、回転力の付与後にコマ玩具を発射することができるので、コマ玩具を意図した位置及び方向に狙い澄まして発射することができる。
【0016】
また、円板部はコマ本体とは別体で回転可能に設けられているため、円板保持手段により円板部を保持した状態であってもコマ本体の回転を妨げることがないように形成されている。しかも、円板部押出手段は円板部を押し出すようになっており、言い換えるとコマ本体に接触しないので、コマ本体の回転力を弱めることなくコマ玩具を発射することができる。
【0017】
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記円板部保持手段は、前記円板部の外周を保持するC字状部と、前記C字状部の両端部から前記円板部の離脱方向に延設されたガイド部と、を備えている。このため、ガイド部によってコマ玩具が発射方向に誘導されるので、コマ玩具をまっすぐに意図した方向に発射することができる。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記C字状部には、前記円板部を上下から挟持するための上部フランジと下部フランジとが設けられている。このため、円板部を上部フランジと下部フランジとで確実に保持することができる。
【0019】
なお、ガイド部に上部フランジを設けるようにすれば、C字状部から外れたコマ玩具が上方向に抜けようとする力を抑え込むことができるので、コマ玩具をまっすぐに前方向に発射することができる。
【0020】
また、上部フランジは、C字状部の全周に渡って設けるのではなく、内周の一部に設けるようにしてもよい。このように形成すれば、コマ玩具を上から装着する際に嵌め込み易くすることができる。また、上部フランジと下部フランジとが上下に重ならないように配置すれば、射出成型によって成形した挟持部材を金型から抜く際にフランジ部が問題とならないようにすることができる。
【0021】
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、コマ玩具発射装置のラックギアがコマ本体のピニオンギアに噛合した状態で操作されることで前記コマ本体に回転力を付与可能であるため、シンプルな構成で上記したような構成を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図2】コマ玩具をコマ玩具発射装置に装着した状態の斜視図である。
【
図3】コマ玩具の(a)正面図(b)底面図である。
【
図7】挟持部材の(a)平面図(b)正面図(c)底面図である。
【
図8】コマ玩具を発射台に装着した状態の正面図である。
【
図9】スライドバーの作動を説明する図であって、(a)操作前の平面図(b)操作後の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
【0024】
本実施形態に係るコマ玩具セット10は、
図1及び
図2に示すように、コマ玩具11と、このコマ玩具11を回転させて発射するためのコマ玩具発射装置20と、を備えている。
【0025】
コマ玩具11は、
図3に示すように、回転軸12bを備えたコマ本体12と、回転軸12bに回転可能に取り付けられた円板部13と、を備えている。
【0026】
コマ本体12は、通常のコマ形状とほぼ同様であり、円盤状の頭部12aの下面中心から下方に一体的に回転軸12bを設けたものである。なお、回転軸12bの下部周面には、回転軸12bを中心とするピニオンギア12cが一体的に形成されている。
【0027】
円板部13は、中心に貫通孔を形成した円形部材であり、中心の貫通孔にコマ本体12の回転軸12bを貫通させることで、コマ本体12に回転可能に取り付けられている。この円板部13は、
図3(a)に示すように、コマ本体12の頭部12aとピニオンギア12cとの間に配置されている。
【0028】
コマ玩具発射装置20は、コマ玩具11を装着可能に形成された発射台21と、発射台21に対して挿抜操作されるベルト体30と、を備えている。
【0029】
ベルト体30は、
図2に示すように、ラックギア31を形成したベルトの一端にリング状の取っ手32を設けたものである。このラックギア31はコマ本体12に回転力を付与する回転力付与手段として設けられている。このラックギア31は、発射台21にコマ玩具11を装着した状態で、先端部33を発射台21のラック挿入部22b(
図6参照)から挿入することで、コマ玩具11のピニオンギア12cに噛合するように形成されている。そして、このようにラックギア31とピニオンギア12cとが噛合した状態で取っ手32に指を引っ掛けてベルト体30を勢いよく引き抜くことで、コマ本体12に回転力を付与することができるように形成されている。
【0030】
発射台21は、
図4に示すように、コマ玩具11を装着するための設置開口部21cを備えたコマ玩具保持部21bと、コマ玩具保持部21bの側方から突出して設けられたハンドル部21aと、を連設して形成したものである。設置開口部21cは、上方及び前方を開放した形状となっており、上方からコマ玩具11を押し込んで嵌合固定できるように形成されている(
図1及び
図2参照)。また、コマ玩具保持部21bの後方には、スライドバー25が進退可能に突出しており、スライドバー25を押し込み操作することでコマ玩具11を押し出して発射できるように形成されている。
【0031】
この発射台21は、
図6に示すように、上カバー部材22と、下カバー部材23と、挟持部材24と、スライドバー25と、付勢部材26と、固定用部材27と、が組み合わされて形成されている。
【0032】
上カバー部材22及び下カバー部材23は、
図6に示すように、上下に接合固定されることで発射台21の外殻形状をなすものであり、内部に他の部材を収容可能となっている。なお、上カバー部材22には、設置開口部21cを形成するために切欠部22aが形成されている。
【0033】
挟持部材24は、コマ玩具11の円板部13を保持するための円板保持手段として設けられるものであり、
図7に示すように、平面視C字形のC字状部24aと、C字状部24aの両端部から前方に平行に延設されたガイド部24dと、C字状部24aの後方に設けられた固定部24eと、を備えている。
【0034】
C字状部24aは、コマ玩具11の円板部13の外周を保持するためのものであり、このC字状部24aの内周側には、円板部13を上下から挟持するための上部フランジ24bと下部フランジ24cとが設けられている。
【0035】
なお、上部フランジ24bの上面には内周方向に行くに従って下方に傾斜する傾斜面24fが形成されており、コマ玩具11を上から押し込んだときに、この傾斜面24fにコマ玩具11の円板部13が当接して上部フランジ24bを押し広げるように作用する。このため、コマ玩具11を上から押し込んだときにC字状部24aが拡開方向に弾性変形し、円板部13を嵌め込むことができるように形成されている。
【0036】
また、
図5に示すように、上部フランジ24bは、C字状部24aの全周に渡って設けられるのではなく、内周の一部に設けられ、特に前方に偏って設けられている。このため、上部フランジ24bをC字状部24aの全周に渡って設けた場合と比較して、C字状部24aを押し広げる幅が小さくても円板部13を嵌め込み可能となっており、コマ玩具11を容易に装着できるようになっている。また、上部フランジ24bと下部フランジ24cとが上下に重ならないような位置に設けられており、挟持部材24を射出成型によって成形して金型から抜く際に、フランジ部が問題とならないように形成されている。
【0037】
ガイド部24dは、C字状部24aから離脱する円板部13がまっすぐ前方に押し出されるようにガイドするための部位である。このガイド部24dは、
図7に示すように、C字状部24aの開口両端部から略平行に前方(すなわち円板部13の離脱方向)に突出して設けられている。なお、このガイド部24dには、円板部13の上面に沿うように上部フランジ24bが設けられている。このため、C字状部24aから離脱した円板部13が上方向に抜けようとする力を抑え込むことができるようになっており、コマ玩具11をまっすぐに前方向に発射することができるようになっている。
【0038】
固定部24eは、挟持部材24を発射台21に固定するための部位である。この固定部24eは、後述する固定用部材27の挟持部材固定溝27aに嵌合するように形成されている。
【0039】
スライドバー25は、挟持部材24に保持された円板部13を押し出して挟持部材24から離脱させる円板部押出手段を構成するものであり、
図6に示すような板状部材である。このスライドバー25は、上カバー部材22及び下カバー部材23の内部において前後に摺動可能に配置される。
【0040】
付勢部材26は、スライドバー25を付勢するための圧縮バネである。この付勢部材26は、後述する固定用部材27の付勢部材配置溝27bにおいて伸縮自在に配置される。
【0041】
この付勢部材26によって、スライドバー25は常時後方へと付勢されている。このように後方へと付勢されたスライドバー25は、
図9(a)に示すように、基端部25aがコマ玩具保持部21bの後方において突出した状態となっている。このとき、スライドバー25は挟持部材24が保持する円板部13を押圧していない。この状態でスライドバー25の基端部25aを前方に押し込み操作すると、
図9(b)に示すように、スライドバー25の突端部25bが設置開口部21cの内部に進入し、挟持部材24が保持する円板部13を前方に押し出すようになっている。なお、円板部13に接触するスライドバー25の突端部25bは、円板部13の形状に沿うように円弧状に形成されている。
【0042】
固定用部材27は、上カバー部材22と下カバー部材23との間で固定される部材であり、挟持部材固定溝27aや付勢部材配置溝27bを備えている。挟持部材固定溝27aは、ケース内部において挟持部材24を固定するためのものであり、付勢部材配置溝27bは、ケース内部において付勢部材26を配置させるためのものである。
【0043】
上記した構成により、本実施形態に係るコマ玩具セット10は、以下の手順でコマ玩具11を発射できるように形成されている。
【0044】
すなわち、まず、発射台21の設置開口部21cの上方からコマ玩具11を押し込んでセットする。これにより、挟持部材24がコマ玩具11の円板部13を保持する。このとき、
図8に示すように、コマ玩具11の円板部13以外の部分(コマ本体12)は発射台21に接触していない。
【0045】
そして、発射台21のラック挿入部22bからベルト体30のラックギア31を挿入する。ラックギア31を挿入したら、ベルト体30を発射台21から勢いよく引き抜き、コマ本体12に回転力を付与する。
【0046】
その後、スライドバー25を押し込み操作すれば、スライドバー25が円板部13を前方に押し出すことで円板部13が挟持部材24から離脱し、コマ玩具11が前方へと発射される。
【0047】
以上説明したように、本実施形態によれば、コマ玩具発射装置20が、コマ本体12に回転力を付与するラックギア31と、円板部13を保持するための挟持部材24と、挟持部材24に保持された円板部13を押し出して挟持部材24から離脱させるスライドバー25と、を備えているため、挟持部材24により円板部13を保持した状態でラックギア31によって回転力を付与し、その後にスライドバー25により円板部13を押し出して挟持部材24から離脱させることで、回転力の付与後にコマ玩具11を発射することができるので、コマ玩具11を意図した位置及び方向に狙い澄まして発射することができる。
【0048】
また、円板部13はコマ本体12とは別体で回転可能に設けられているため、挟持部材24により円板部13を保持した状態であってもコマ本体12の回転を妨げることがないように形成されている。しかも、スライドバー25は円板部13を押し出すようになっており、言い換えるとコマ本体12に接触しないので、コマ本体12の回転力を弱めることなくコマ玩具11を発射することができる。
【0049】
また、挟持部材24は、円板部13の外周を保持するC字状部24aと、C字状部24aの両端部から円板部13の離脱方向に延設されたガイド部24dと、を備えている。このため、ガイド部24dによってコマ玩具11が発射方向に誘導されるので、コマ玩具11をまっすぐに意図した方向に発射することができる。
【0050】
また、C字状部24aには、円板部13を上下から挟持するための上部フランジ24bと下部フランジ24cとが設けられている。このため、円板部13を上部フランジ24bと下部フランジ24cとで確実に保持することができる。
【0051】
また、コマ玩具発射装置20のラックギア31がコマ本体12のピニオンギア12cに噛合した状態で操作されることでコマ本体12に回転力を付与可能であるため、シンプルな構成で上記したような構成を実現することができる。
【符号の説明】
【0052】
10 コマ玩具セット
11 コマ玩具
12 コマ本体
12a 頭部
12b 回転軸
12c ピニオンギア
13 円板部
20 コマ玩具発射装置
21 発射台
21a ハンドル部
21b コマ玩具保持部
21c 設置開口部
22 上カバー部材
22a 切欠部
22b ラック挿入部
23 下カバー部材
24 挟持部材(円板保持手段)
24a C字状部
24b 上部フランジ
24c 下部フランジ
24d ガイド部
24e 固定部
24f 傾斜面
25 スライドバー(円板部押出手段)
25a 基端部
25b 突端部
26 付勢部材
27 固定用部材
27a 挟持部材固定溝
27b 付勢部材配置溝
30 ベルト体
31 ラックギア(回転力付与手段)
32 取っ手
33 先端部