(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0018】
(実施の形態1)
本実施の形態において、出力対象のデータに対して、表示すべき表示方向を判断し、判断結果に応じて、データの出力態様が異なる情報処理装置について説明する。
【0019】
また、本実施の形態において、縦表示すべきデータは強制的に縦方向で表示し、横表示すべきデータは強制的に横方向で表示する情報処理装置について説明する。
【0020】
また、本実施の形態において、出力対象データは表であり、表のレコード数に応じて、表示方向を判断する情報処理装置について説明する。
【0021】
また、本実施の形態において、出力対象のデータに対して、表示方向を判断し、判断結果を出力する情報処理装置について説明する。
【0022】
さらに、本実施の形態において、データの表示方向と異なる方向で、データを表示している場合のみ、データの表示方向を出力する情報処理装置について説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。情報処理装置1は、格納部11、受付部12、属性値取得部13、方向決定部14、現在方向取得部15、判断部16、および出力部17を備える。
【0024】
格納部11は、1以上のデータが格納され得る。ここで、データとは、表、画像、動画、文字列、ファイル等、何でも良い。つまり、データのタイプや種類等は問わない。また、データの内容は問わない。データは、例えば、領収書、伝票、レシートなどでも良い。また、格納部11は、データに対応付けて縦横表示フラグを保持していても良い。縦横表示フラグとは、データの表示方向を示す情報である。縦横表示フラグは、通常、縦表示することを意味する情報、横表示することを意味する情報のうちのいずれかである。また、縦横表示フラグは、データの属性値の一つである、と考えても良い。さらに、縦横表示フラグは、データの種類毎に保持されていても良い。かかる場合も、データと対に縦横表示フラグが保持されている、とする。
【0025】
格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納部11にデータが記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してデータが格納部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたデータが格納部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたデータが格納部11で記憶されるようになってもよい。
【0026】
受付部12は、データの出力を指示する出力指示等を受け付ける。ここで、出力指示とは、通常、データ識別子を含む。データ識別子とは、データを識別する情報であり、データ名、ID等である。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0027】
出力指示等の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部12は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0028】
属性値取得部13は、受付部12が受け付けた出力指示に対応するデータの1以上の属性値を取得する。1以上の属性値とは、表のレコード数、サイズ、データの縦横比、データの色等である。属性値取得部13が取得する属性値は、データの属性値であれば何でも良い。属性値は、データから直接取得できない情報でも良い。
【0029】
属性値取得部13は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。属性値取得部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0030】
方向決定部14は、属性値取得部13が取得した1以上の属性値を用いて、データを表示する向きである表示方向を決定する。ここで、表示方向とは、通常、縦方向、横方向などである。表示方向とは、ディスプレイに対する向きであるとも言える。
【0031】
方向決定部14は、データが表である場合、例えば、「表のレコード数>=閾値(閾値は、例えば、「10」)」の場合は、「表示方向=縦表示」と決定し、「表のレコード数<閾値(閾値は、例えば、「10」)」の場合は、「表示方向=横表示」と決定する。
【0032】
また、方向決定部14は、データが画像等である場合、例えば、データの縦横比(縦:横)が1より大きい場合は、「表示方向=縦表示」と決定し、縦横比(縦:横)が1以下である場合は、「表示方向=横表示」と決定する。
【0033】
また、方向決定部14は、データが画像である場合、例えば、画像データが有するドットの色の分布が、濃い色の多くが下側になるように、表示方向を縦表示、または横表示に決定する。
なお、方向決定部14は、データに付与されている縦横表示フラグに従って、表示方向を縦表示、または横表示に決定しても良い。
【0034】
方向決定部14は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。方向決定部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0035】
現在方向取得部15は、データの現在の表示方向を取得する。
【0036】
現在方向取得部15は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。現在方向取得部15の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0037】
判断部16は、現在の表示方向と、方向決定部14が決定した表示方向とが同じか否かを判断する。
【0038】
判断部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0039】
出力部17は、方向決定部14が決定した表示方向に応じて、データを出力する。また、例えば、出力部17は、方向決定部14が決定した表示方向が縦方向である場合は、長方形のディスプレイの短手方向の辺が上になるように、データをディスプレイに出力する。
【0040】
また、出力部17は、方向決定部14が決定した表示方向に関する情報を、データとともに出力しても良い。表示方向に関する情報とは、表示方向そのものでも良いし、現在の表示方向と方向決定部14が決定した表示方向とが異なっている旨でも良い。
【0041】
出力部17は、現在の表示方向と方向決定部14が決定した表示方向とが異なると、判断部16が判断した場合のみ、方向決定部14が決定した表示方向に関する情報を、データとともに出力することは好適である。
【0042】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0043】
出力部17は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部17は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0044】
次に、情報処理装置1の第一の動作について、
図2のフローチャートを用いて説明する。
【0045】
(ステップS201)受付部12は、データの出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS202に行き、出力指示を受け付けない場合はステップS201に戻る。
【0046】
(ステップS202)出力部17は、ステップS201で受け付けた出力指示に対応するデータを、格納部11から読み出す。
【0047】
(ステップS203)属性値取得部13は、出力指示に対応するデータの1以上の属性値を取得する。
【0048】
(ステップS204)方向決定部14は、属性値取得部13が取得した1以上の属性値を用いて、データを表示する向きである表示方向を決定する。
【0049】
(ステップS205)出力部17は、ステップS204で決定された表示方向に応じて、データを、ディスプレイに出力する。ステップS201に戻る。
【0050】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0051】
次に、情報処理装置1の第二の動作について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
図3のフローチャートにおいて、
図2のフローチャートと同様のステップについて、説明を省略する。
【0052】
(ステップS301)出力部17は、ステップS202で読み出したデータを、ディスプレイに出力する。
【0053】
(ステップS302)現在方向取得部15は、データの現在の表示方向を取得する。
【0054】
(ステップS303)判断部16は、現在の表示方向と、方向決定部14が決定した表示方向とが同じか否かを判断する。同じであればステップS201に戻り、異なればステップS304に行く。
【0055】
(ステップS304)出力部17は、方向決定部14が決定した表示方向に関する情報を出力する。ステップS201に戻る。
【0056】
なお、
図3のフローチャートにおいて、現在の表示方向と方向決定部14が決定した表示方向とが異なっている場合のみ、出力部17は表示方向に関する情報を出力した。しかし、出力部17は、常に、表示方向に関する情報を出力しても良い。
【0057】
また、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0058】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作について説明する。以下、3つの具体例を用いて、情報処理装置1の具体的な動作について説明する。今、情報処理装置1は、例えば、タブレット端末である、とする。また、このタブレット端末は、例えば、縦横比が16:9である、とする。
【0059】
また、方向決定部14は、
図4に示す表示方向決定管理表を保持している。表示方向決定管理表は、表示方向を決定するための条件を管理する表である。表示方向決定管理表は、「ID」「データ」「表示方向決定条件」を有するレコードを1以上格納している。「ID」は、レコードを識別する情報である。「データ」は、出力対象のデータのタイプまたは種類を示す情報である。「表示方向決定条件」は、表示方向を決定するための条件であり、「縦方向」「横方向」を有する。「縦方向」は、表示方向を縦方向とする場合の条件であり、「横方向」は、表示方向を横方向とする場合の条件である。なお、表示方向決定管理表の「ID=1」のレコードは、レコード数が15より多い表については、表示方向を縦方向と決定し、レコード数が15以下の表については、表示方向を縦方向と決定することを示す。また、表示方向決定管理表の「ID=2」のレコードは、画像データの縦横比が0.8より小さい、または1.2より大きい場合は、表示方向を縦方向と決定し、それ以外の縦横比の場合は表示方向を横方向と決定することを示す。さらに、表示方向決定管理表の「ID=3」のレコードは、文字列の集合である文章において、1行の最大文字数が40文字以下である場合は縦表示、41文字以上である場合は横表示とすることを示す。
【0060】
(具体例1)
具体例1は、データが表であり、属性値は表のレコード数である場合である。また、具体例1では、データは、表示方向に従って、表示される、とする。
【0061】
今、格納部11には、レコード数が5の表A、およびレコード数が110の表Bが、格納されている、とする。
【0062】
かかる場合、ユーザは、情報処理装置1に、表Aを出力する出力指示を入力した、とする。すると、受付部12は、表Aの出力指示を受け付ける。
【0063】
次に、出力部17は、格納部11から表Aを読み出す。そして、属性値取得部13は、表Aのレコード数「5」を取得する。
【0064】
次に、方向決定部14は、属性値取得部13が取得した属性値(レコード数「5」)を用いて、
図4の表示方向決定管理表を参照し、「表示方向=横方向」を取得する。
【0065】
次に、出力部17は、決定された表示方向「横方向」に応じて、表Aを、ディスプレイに出力する。かかる出力例を、
図5に示す。
【0066】
次に、ユーザは、情報処理装置1に、表Bを出力する出力指示を入力した、とする。すると、受付部12は、表Bの出力指示を受け付ける。
【0067】
次に、出力部17は、格納部11から表Bを読み出す。そして、属性値取得部13は、表Bのレコード数「110」を取得する。
【0068】
次に、方向決定部14は、属性値取得部13が取得した属性値(レコード数「110」)を用いて、
図4の表示方向決定管理表を参照し、「表示方向=縦方向」を取得する。
【0069】
次に、出力部17は、決定された表示方向「縦方向」に応じて、表Bを、ディスプレイに出力する。かかる出力例を、
図6に示す。
【0070】
(具体例2)
具体例2は、データが画像であり、属性値は画像の縦横比である、とする。また、具体例2では、データは、表示方向に従って、表示される、とする。
【0071】
今、格納部11には、「幅=50」「高さ=50」の画像A、および「幅=50」「高さ=100」の画像Bが、格納されている、とする。
【0072】
かかる場合、ユーザは、情報処理装置1に、画像Aを出力する出力指示を入力した、とする。すると、受付部12は、画像Aの出力指示を受け付ける。
【0073】
次に、出力部17は、格納部11から画像Aを読み出す。そして、属性値取得部13は、画像Aの「幅=50」「高さ=50」を取得する。そして、属性値取得部13は、画像Aの縦横比「50/50=1」を算出する。
【0074】
次に、方向決定部14は、属性値取得部13が取得した属性値(縦横比「1」)を用いて、
図4の表示方向決定管理表を参照し、「表示方向=横方向」を取得する。
【0075】
次に、出力部17は、決定された表示方向「横方向」に応じて、画像Aを、ディスプレイに出力する。かかる出力例を、
図7に示す。
【0076】
次に、ユーザは、情報処理装置1に、画像Bを出力する出力指示を入力した、とする。すると、受付部12は、画像Bの出力指示を受け付ける。
【0077】
次に、出力部17は、格納部11から画像Bを読み出す。そして、属性値取得部13は、画像Aの「幅=50」「高さ=100」を取得する。そして、属性値取得部13は、画像Aの縦横比「50/100=0.5」を算出する。
【0078】
次に、方向決定部14は、属性値取得部13が取得した属性値(縦横比「0.5」)を用いて、
図4の表示方向決定管理表を参照し、「表示方向=縦方向」を取得する。
【0079】
次に、出力部17は、決定された表示方向「縦方向」に応じて、画像Bを、ディスプレイに出力する。かかる出力例を、
図8に示す。
【0080】
(具体例3)
具体例3は、データが表であり、属性値は表のレコード数である場合である。また、具体例3では、データに加えて、表示方向に関する情報が出力される。なお、具体例3では、表示方向に関する情報は、現在の表示方向と方向決定部14が決定した表示方向とが異なると、判断部16が判断した場合のみ、出力される、とする。
【0081】
今、格納部11には、レコード数が5の表A、およびレコード数が110の表Bが、格納されている、とする。
【0082】
かかる場合、ユーザは、情報処理装置1に、表Bを出力する出力指示を入力した、とする。すると、受付部12は、表Bの出力指示を受け付ける。
【0083】
次に、出力部17は、格納部11から表Bを読み出す。そして、属性値取得部13は、表Bのレコード数「110」を取得する。
【0084】
次に、方向決定部14は、属性値取得部13が取得した属性値(レコード数「110」)を用いて、
図4の表示方向決定管理表を参照し、「表示方向=縦方向」を取得する。
【0085】
そして、出力部17は、表Bを、ディスプレイに出力する。なお、ここでは、表Bは横方向で表示されている、とする。例えば、ユーザは、ディスプレイが横になるように、情報処理装置1を保持している、とする。そして、この情報処理装置1には、ジャイロセンサが付属しており、情報処理装置1の向きに応じて、データがユーザに見やすくなるような向きで、データが表示される、とする。
【0086】
次に、現在方向取得部15は、データの現在の表示方向「横方向」を取得する。
【0087】
次に、判断部16は、現在の表示方向「横方向」と、方向決定部14が決定した表示方向「縦方向」とが異なる、と判断する。
【0088】
次に、出力部17は、方向決定部14が決定した表示方向に関する情報を出力する。かかる出力例を
図9に示す。
図9において、表Bの背景色の網掛け、および
図9の91のアイコンが表示方向に関する情報の例である。なお、背景色の網掛けは、表示されているデータにとって、適切ではない向きで表示されていることを示す。また、
図9の91のアイコンも、同様に、表示されているデータにとって、適切ではない向きで表示されていることを示す。
【0089】
以上、本実施の形態によれば、データの属性値に応じた表示方向を検知し、当該表示方向に応じて、データを出力できる。
【0090】
また、本実施の形態によれば、データの適切な表示方向を示すことができる。また、本実施の形態によれば、適切な条件の下、データの適切な表示方向を示すことができる。
【0091】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、記憶媒体に格納されているデータの出力を指示する出力指示を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた出力指示に対応するデータの1以上の属性値を取得する属性値取得部と、前記属性値取得部が取得した1以上の属性値を用いて、前記データを表示する向きである表示方向を決定する方向決定部と、前記方向決定部が決定した表示方向に応じて、前記データを出力する出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0092】
また、上記プログラムにおいて、前記出力部は、前記方向決定部が決定した表示方向が縦方向である場合は、長方形のディスプレイの短手方向の辺が上になるように、前記データを前記ディスプレイに出力し、前記方向決定部が決定した表示方向が横方向である場合は、長方形のディスプレイの長手方向の辺が上になるように、前記データを前記ディスプレイに出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0093】
また、上記プログラムにおいて、前記データは表であり、前記属性値取得部が取得した1以上の属性値は、表のレコード数を含むことは好適である。
【0094】
また、上記プログラムにおいて、前記出力部は、前記方向決定部が決定した表示方向に関する情報を、前記データとともに出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0095】
また、上記プログラムにおいて、前記データの現在の表示方向を取得する現在方向取得部と、前記現在の表示方向と、前記方向決定部が決定した表示方向とが同じか否かを判断する判断部とをさらに具備し、前記出力部は、前記現在の表示方向と前記方向決定部が決定した表示方向とが異なると、前記判断部が判断した場合のみ、前記方向決定部が決定した表示方向に関する情報を、前記データとともに出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0096】
また、
図10は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図10は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図11は、システム300のブロック図である。
【0097】
図10において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0098】
図11において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、MPU3013、CD−ROMドライブ3012に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0099】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0100】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0101】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0102】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0103】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0104】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。