特許第6043695号(P6043695)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043695
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】食材混合機
(51)【国際特許分類】
   A23L 5/00 20160101AFI20161206BHJP
   A47J 43/04 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   A23L5/00 Z
   A47J43/04
【請求項の数】4
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2013-179725(P2013-179725)
(22)【出願日】2013年8月30日
(65)【公開番号】特開2015-47098(P2015-47098A)
(43)【公開日】2015年3月16日
【審査請求日】2015年9月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
(74)【代理人】
【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】松本 好央
(72)【発明者】
【氏名】浜吉 紘敏
【審査官】 伊達 利奈
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−313913(JP,A)
【文献】 特開2002−195710(JP,A)
【文献】 米国特許第04173925(US,A)
【文献】 特開2003−210122(JP,A)
【文献】 特開平11−332487(JP,A)
【文献】 特開2001−232168(JP,A)
【文献】 特開2002−095947(JP,A)
【文献】 特開2002−095945(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備え、前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備え、前記ドラム本体をドラム回転軸芯回りに回転駆動することにより混合ドラム内部で複数の食材を混合する食材混合機であって、
前記ドラム蓋はその後部がドラム本体にヒンジ結合されて開閉自在とされ、ドラム蓋の前部の左右両側に、ドラム本体に設けたロック係止部材に係合してドラム蓋を開放不能にロックするロック部材を設け
前記ロック部材は、
枢支ピンによってドラム蓋に枢支される枢支ボスと、
当該ロック部材を前記枢支ピン回りにドラム本体に近づく方向に回転させることによりドラム本体に設けられたロック係止部材に係合するロック係合部と、
セルフロック係合面とを有し、
前記ロック係合部がロック係止部材から外れた状態であるロック解除状態のままドラム本体が前記回転方向に回転した際に前記セルフロック係合面に接当することによりロック係合部がロック係止部材に係合する方向にロック部材を回転させて該ロック部材をロック状態にするセルフロック部材を機械フレームに設け、
前記ロック部材は、該ロック部材がロック状態であると、ドラム回転軸芯を中心とし且つセルフロック部材に接する円弧より内側に位置することを特徴とする食材混合機。
【請求項2】
記セルフロック部材は、ローラによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の食材混合機。
【請求項3】
前記混合ドラムがホーム位置に位置しているときに前記ロック部材がロック解除状態であることを検出するロック解除検出器を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の食材混合機。
【請求項4】
前記ロック解除検出器は左右一方のロック部材のロック解除状態を検出するものであり、前記セルフロック部材は、左右他方のロック部材がロック解除状態のままドラム本体が前記回転方向に回転した際に該ロック部材に係合して該ロック部材をロック状態にすることを特徴とする請求項3に記載の食材混合機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の食材を混合する食材混合機に関するものであり、例えば、ご飯に酢(合わせ酢)を混ぜ合わせて酢飯を作る酢合わせ機などの食材混合機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の食材を混合する食材混合機として、ご飯に酢を混ぜ合わせて酢飯を作る酢合わせ機が特許文献1に記載されている。
この酢合わせ機は、機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備えている。
前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備えている。前記ドラム本体は、機械フレームにドラム回転軸芯回りに回転自在に支持されている。ドラム蓋はドラム本体の上端部にロック部材を介して着脱自在に取り付けられている。このドラム蓋をロックするロック部材は混合ドラムの正面側及び背面側に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2003−210122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の酢合わせ機にあっては、ドラム蓋をロックするロック部材は混合ドラムの正面側及び背面側に設けられていることから、ロック部材をロック操作したり、ロック解除操作したりする場合、例えば、混合ドラムの正面側のロック部材を操作した後、混合ドラムの背面側に移動して該背面側のロック部材を操作しなければならず、ロック部材の操作が面倒である。また、従来の酢合わせ機にあっては、ドラム本体にご飯を投入する場合、ドラム蓋をドラム本体から取り外さなければならず、ドラム蓋の開閉作業が面倒である。
【0005】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、ロック部材の操作及びドラム蓋の開閉作業の容易な食材混合機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
食材混合機は、機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備え、前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備え、前記ドラム本体をドラム回転軸芯回りに回転駆動することにより混合ドラム内部で複数の食材を混合する食材混合機であって、
前記ドラム蓋はその後部がドラム本体にヒンジ結合されて開閉自在とされ、ドラム蓋の前部の左右両側に、ドラム本体に設けたロック係止部材に係合してドラム蓋を開放不能にロックするロック部材を設け、前記ロック部材は、枢支ピンによってドラム蓋に枢支される枢支ボスと、当該ロック部材を前記枢支ピン回りにドラム本体に近づく方向に回転させることによりドラム本体に設けられたロック係止部材に係合するロック係合部と、セルフロック係合面とを有し、
前記ロック係合部がロック係止部材から外れた状態であるロック解除状態のままドラム本体が前記回転方向に回転した際に前記セルフロック係合面に接当することによりロック係合部がロック係止部材に係合する方向にロック部材を回転させて該ロック部材をロック状態にするセルフロック部材を機械フレームに設け、
前記ロック部材は、該ロック部材がロック状態であると、ドラム回転軸芯を中心とし且つセルフロック部材に接する円弧より内側に位置することを特徴とする。
【0007】
また、前記セルフロック部材は、ローラによって構成されているのがよい
また、前記混合ドラムがホーム位置に位置しているときに前記ロック部材がロック解除状態であることを検出するロック解除検出器を設けるのがよい
【0008】
また、前記ロック解除検出器は左右一方のロック部材のロック解除状態を検出するものであり、前記セルフロック部材は、左右他方のロック部材がロック解除状態のままドラム本体が前記回転方向に回転した際に該ロック部材に係合して該ロック部材をロック状態にするのがよい
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
ラム蓋の後部をドラム本体にヒンジ結合し、ドラム蓋の前部の左右両側をロック部材でロックするようにしたので、混合ドラムの正面側でロック部材の操作を行うことができ、ロック部材の操作が容易である。また、ドラム蓋の前部の左右両側にロック部材を設けたので、ロック部材をドラム蓋の開閉時の取っ手として利用することが可能である。
【0010】
また、ドラム蓋の後部をドラム本体にヒンジ結合しているので、ドラム蓋をドラム本体から取り外さずに該ドラム蓋を開閉することができ、ドラム蓋の開閉作業が容易である。
また、混合ドラムを回転駆動して食材を混合する際において、ロック部材がロック解除状態のままでドラム本体を回転させても、セルフロック部材によりロック部材を自動的にロック状態にすることができる。
【0011】
また、混合ドラムがホーム位置に位置しているときにロック部材がロック解除状態であると、このロック解除状態をロック解除検出器が検出するので、ロック部材のロックし忘れを防止することができる。
また、両方のロック部材又は一方のロック部材がロック解除状態であるときは、ロック解除検出器が一方のロック部材がロック解除状態であることを検出し、一方のロック部材がロック状態で他方のロック部材がロック解除状態のときは、他方のロック部材をセルフロック部材がロック状態にする。これによって、食材混合時にロック部材をロックし忘れてドラム蓋が開いてしまうのを防止することができると共に、2つのロック部材に対してロック解除検出器は1つ設けるだけでよい。
また、一方のロック部材のロック解除状態をロック解除検出器で検出し、他方のロック部材をセルフロック部材でロックするようにしている。これにより、他方のロック部材がロック解除状態で混合ドラムが回転する場合は、一方のロック部材がロック状態であるので、混合ドラムがホーム位置から、ある程度回転した位置でセルフロック部材がロック部材に係合するようにしてもよく、セルフロック部材を邪魔にならない場所に配置でき、セルフロック部材の配置場所の自由度が大きい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】酢合わせ機を右斜め正面からみた斜視図である。
図2】機械フレームの斜視図である。
図3】右側のサイドフレームの内部を示す側面図である。
図4】(a)は右側のサイドフレームの斜視図、(b)は左側のサイドフレームの斜視図である。
図5】混合ドラムの正面図である。
図6】混合ドラムの平面図である。
図7】混合ドラムの側面図である。
図8】混合ドラムの側面断面図である。
図9】混合ドラム正面断面図である。
図10】(a)はドラム蓋のヒンジ結合部の斜視図、(b)は分解斜視図である。
図11】(a)ドラム蓋を閉じた状態でのヒンジ結合部の側面断面図、(b)はドラム蓋を開いた状態でのヒンジ結合部の側面断面図である。
図12】(a)はロック部材の側面図、(b)はロック部材及びその取付部分の斜視図である。
図13】ロック部材の自動ロック動作を示す動作図である。
図14】(a)はロック解除部材及びドラム蓋規制部材の配置部分の側面図、(b)はロック解除部材及びドラム蓋規制部材の配置部分の正面図である。
図15】ロック解除部材及びドラム蓋規制部材の配置部分の平面図である。
図16】(a)はロック部材の自動ロック解除前の状態の側面図、(b)ロック部材の自動ロッ解除後の状態の側面図である。
図17】酢飯排出時におけるドラム蓋の開き始めの側面図である。
図18】ドラム本体が酢飯排出姿勢となった時の側面図である。
図19】他の実施形態に係る側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、複数の食材を混合する食材混合機として、ご飯に酢(合わせ酢)を自動的に混ぜ合わせて酢飯を作る酢合わせ機1を例示している。図1は酢合わせ機1を右斜め正面から見た斜視図で示している。
なお、以下の説明において、左右方向内方とは、酢合わせ機1の左右方向の端部から左右方向中央に向かう方向をいい、左右方向外方とは、酢合わせ機1の左右方向中央から左右方向の端部に向かう方向をいう。
【0014】
図1に示すように、前記酢合わせ機1は、主として、機械フレーム2と、ご飯に酢を混ぜ合わせる混合ドラム3とを有する。図2に示すように、前記機械フレーム2は、床面等に載置されるベースフレーム4と、このベースフレーム4の左右両側に立設されたサイドフレーム5L,5Rと、左右のサイドフレーム5L,5Rの後端側の上部同士を連結する後部連結板6とを有する。混合ドラム3は左右のサイドフレーム5L,5R間の上部側に配置されて、左右のサイドフレーム5L,5Rに左右軸回りに回転自在に支持されている。左右のサイドフレーム5L,5Rは、板材によって中空状に形成され、左右方向で対向配置されている。
【0015】
右側のサイドフレーム5L,5R内には、図3に示すように、混合ドラム3を回転駆動する駆動モータ7と、混合ドラム3内に冷却空気を供給する送風装置8と、これら駆動モータ7及び送風装置8を制御する制御装置9とが設けられている。
前記駆動モータ7は正逆転自在な電動モータで構成され、この駆動モータ7は本実施形態ではブラシレスDCモータで構成されていて制御装置9によって回転速度制御が可能とされている。
【0016】
送風装置8は、冷却風を生起するブロワ等からなる送風機10と、この送風機10の吹出口に一端側が接続された送風ダクト11と、この送風ダクト11の他端側に接続されて混合ドラム3内に冷却空気を送る給気部材12とを有する。前記送風機10は制御装置9によって回転速度制御が可能とされている。
図1図2に示すように、右側のサイドフレーム5Rの上面側前部には、スタートスイッチ17、停止スイッチ18、排出スイッチ19等を有する操作パネル20が設けられ、該右側のサイドフレーム5Rの上面側後部には、必要に応じて混合ドラム3の内面にスプレーされて塗布される植物系油脂等からなる離型剤のスプレー缶21等を保持する缶ホルダ22が設けられている。
【0017】
図4(a)に示すように、右側のサイドフレーム5Rの左右方向内方側の側面を構成する内側壁13に、混合ドラム3の右側を回転自在に支持する軸受け部材15Rと、前記駆動モータ7で回転駆動される駆動ギヤ16とが設けられている。前記軸受け部材15Rは、右側のサイドフレーム5Rの内側壁13の前後方向中途部の上部に形成された凹み部14の上部に設けられている。駆動ギヤ16は軸受け部材15Rの下方側(凹み部14の下部)に設けられている。
【0018】
図4(b)に示すように、左側のサイドフレーム5Lの左右方向内方側の側面を構成する内側壁23に、混合ドラム3の左側を回転自在に支持する軸受け部材15Lが設けられている。この軸受け部材15Lは左側のサイドフレーム5Lの内側壁23の前後方向中途部の上部に設けられている。
左右の軸受け部材15L,15Rは、左右方向で対向状に配置され、それぞれ側面視U字形に形成されていてU字形溝24を有する。
【0019】
左右の軸受け部材15L,15RのU字形溝24の底部は後述する円筒状のドラム支軸25L,25Rを回転自在に受持する円弧状の軸受部26とされている。左右の軸受け部材15L,15RのU字形溝24の上部はドラム支軸25L,25Rを上方側から軸受部26内に導入する軸案内部27とされている。この軸案内部27は前斜め上方に向けて傾斜状とされていると共に、前斜め上方に向けて開放状とされている。
【0020】
右側のサイドフレーム5Rの内側壁13には円形状の給気穴28が形成されている。こ
の給気穴28は右側の軸受け部材15Rの軸受部26に対応する位置に形成されている。この給気穴28に送風装置8の給気部材12が接続されていて、該給気穴28から混合ドラム3内に冷却空気が供給可能とされている。
左側のサイドフレーム5Lの内側壁23には円形状の排気穴29が形成されている。この排気穴29は左側の軸受け部材15Lの軸受部26に対応する位置に形成されている。この排気穴29から混合ドラム3内の空気が排気可能とされている。
【0021】
図1に示すように、左右サイドフレーム5L,5R間の下部で且つ混合ドラム3の下方が、混合ドラム3で作られた酢飯を入れる酢飯収容箱39(食材収容箱)の配置空間とされている。酢飯収容箱39は上端開口状のコンテナからなり、前方側から酢飯収容箱39の配置空間に挿入され、ベースフレーム4上に載置される。
図2に示すように、ベースフレーム4上の後部には、混合ドラム3の下方の適正位置に酢飯収容箱39が配置されていることを検出する箱検出装置40が設けられている。
【0022】
前記混合ドラム3は、図5図8に示すように、下部のドラム本体46と、このドラム本体46を開閉自在に閉塞する上部のドラム蓋47とから構成されている。これらドラム本体46とドラム蓋47とは樹脂によって成型されている。
ドラム本体46の本体部分は、図8に示すように、上縁116aが側面視直線状とされた左右の側壁116と、この左右側壁116の上縁116a以外の縁部同士を連結する周壁117とを有してなり、上部開口状とされている。ドラム本体46の周壁117の底部には、平面視矩形状の底部開口118が形成されている。
【0023】
ドラム蓋47の本体部分は、下縁120aが側面視直線状とされた左右の側壁120と、この左右側壁120の上縁120a以外の縁部同士を連結する周壁121とを有してなり、下部開口状とされている。
ドラム本体46及びドラム蓋47の開口周縁側には、それぞれ開口周縁から外方に張り出すフランジ部48,49が設けられ、これらフランジ部48,49を重ね合わすことにより、ドラム本体46がドラム蓋47で開閉自在に塞がれる。
【0024】
図6に示すように、ドラム蓋47のフランジ部49の側部の前側には、左右方向外方に張り出す張出し係合部50が形成されている。
図5図6及び図7に示すように、ドラム本体46の上部の左右両側には、左右方向の軸芯を有する円筒状のドラム支軸25L,25Rが設けられ、このドラム支軸25L,25Rの軸芯が混合ドラム3の回転軸芯(ドラム回転軸芯X)とされている。左右のドラム支軸25L,25Rは、左右方向で同じ側にある前記軸受け部材15L,15Rの軸受部26に軸案内部27を介して導入され、軸受部26で受持されて回転自在に支持される。右側のドラム支軸25Rにはギヤ装着部51が設けられ、このギヤ装着部51には、被駆動ギヤ52がドラム回転軸芯X回りに相対回転不能に嵌合装着されている。
【0025】
なお、被駆動ギヤ52をドラム支軸25Rに同じ部材で一体形成してもよい。
この被駆動ギヤ52は、ドラム支軸25L,25Rを軸受部26に導入する際に、駆動ギヤ16に上方側から噛合し、該被駆動ギヤ52に駆動ギヤから動力伝達可能とされる。駆動ギヤ16から被駆動ギヤ52に回転動力が伝達されることで混合ドラム3がドラム回転軸芯X回りに回転駆動可能とされる。
【0026】
前記駆動モータ7を正転させると、該駆動モータ7の回転動力が駆動ギヤ16から被駆動ギヤ52に伝達され、混合ドラム3が図7の矢視R方向で示す後転方向(一方向)に回転駆動される。また、駆動モータ7を逆転させると、該駆動モータ7の回転動力が駆動ギヤ16から被駆動ギヤ52に伝達され、混合ドラム3が図9の矢視F方向で示す前転方向(他方向)に回転駆動される。
【0027】
ご飯に酢を混ぜ合わせる際(食材混合時)には、混合ドラム3が後転方向Rに回転駆動され、出来上がった酢飯を排出する際(食材排出時)には、混合ドラム3が前転方向Fに回転駆動される。
また、被駆動ギヤ52には、マグネットからなる被検出部材が収容された被検出部材収容部53が設けられ、右側の軸受け部材15Rには、この被検出部材収容部53内のマグネットを検出することで混合ドラム3の回転位置を検出する位置検出センサ54,55が
設けられている。
【0028】
この位置検出センサ54,55は2つ設けられており、該2つの位置検出センサ54,55はドラム回転軸芯Xを中心とする円周方向に間隔をおいて配置されている。
第1の位置検出センサ54は右側の軸受け部材15Rの前上部に設けられていて、混合ドラム3が図7に示すホーム位置(初期位置)に位置しているときに被検出部材収容部53内のマグネットを検出する。第2の位置検出センサ55は右側の軸受け部材15Rの下部に設けられていて、混合ドラム3がホーム位置から前転方向Fに回転駆動されて、ドラム本体46が、後述する酢飯排出姿勢(食材排出姿勢)となったときに被検出部材収容部53内のマグネットを検出する。
【0029】
なお、右側の軸受け部材15Rの上方には、ドラム支軸25Rが軸受け部材15Rの軸受部26から離脱するのを規制する軸規制装置(図示省略)が設けられている。
図5及び図6に示すように、ドラム蓋47の外面上部には取っ手69が設けられている。また、ドラム蓋47の後部はヒンジ結合部70によってドラム本体46に左右軸回りに揺動自在にヒンジ結合されており、これによってドラム蓋47が開閉自在とされている。また、ドラム蓋47の前部にはロック部材71が設けられ、このロック部材71によってドラム蓋47がドラム本体46を塞ぐ閉状態にロックされる。
【0030】
前記取っ手69は、ドラム蓋47の外面上部の前部側に設けられ、図1及び図3に示すように、機械フレーム2の後部には、この取っ手69を保持することによりドラム蓋47を開状態に保持する蓋ホルダ72が設けられている。この蓋ホルダ72は、サポートフレーム73と、サポートフレーム73に固定された取っ手保持部材76とを有する。
サポートフレーム73は、パイプ材等によって形成され、上下方向に配置された左右一対の縦杆部73aと、左右縦杆部73aの上端同士を連結する横杆部73bとから正面視コ字形に形成されている。
【0031】
取っ手保持部材76は、サポートフレーム73の横杆部73bの左右方向中央部に固定された取付ステー75に固定されている。この取っ手保持部材76はバネ板材で形成されていて、ドラム蓋47を開いた状態で取っ手69を着脱自在に保持可能である。
前記ヒンジ結合部70は、図10に示すように、ドラム蓋47に設けられたヒンジ軸79と、ドラム本体46に設けられていてヒンジ軸79が取り付けられる軸取付金具80とを有する。
【0032】
ヒンジ軸79はドラム蓋47のフランジ部49の後部に設けられた複数の軸保持部81に取り付けられている。軸保持部81は、左右方向の軸芯を有する筒状に形成され、本実施形態では左右方向に間隔をおいて3つ配置され、ドラム蓋47のフランジ部49の後部から突出するブラケット壁82に固着されている。ヒンジ軸79は軸保持部81を左右方向に挿通して、該軸保持部81にピン等を介して着脱自在に取り付けられている。
【0033】
また、ドラム蓋47のフランジ部49の後部には、ヒンジ軸79の軸取付金具80からの離脱を規制する軸離脱規制部83が設けられている。この軸離脱規制部83は、ドラム蓋47のフランジ部49の後部とヒンジ軸79との間で且つ左右方向で隣接する軸保持部81の間に設けられている。
軸取付金具80は、金属の板材からなり、下壁80aと、この下壁80aの後端から上方側に延出された延出壁80bと、この延出壁80bの上端部に設けられた左右一対のフック部80cと、延出壁80bの右端に設けられた第1軸規制部80dと、延出壁80bの左端に設けられた第2軸規制部80eと、下壁80aの右端に設けられた第3軸規制部80fとを有する。
【0034】
軸取付金具80の下壁80aには複数のスリット84が形成されている。また、軸取付金具80の下壁80aはドラム本体46のフランジ部48の後部下面側に接当し、軸取付金具80の延出壁80bはドラム本体46のフランジ部48の後部背面に接当している。ドラム本体46のフランジ部48の後部下面側には、軸取付金具80の下壁80aのスリット84を挿通するピン保持部85が複数設けられ、このピン保持部85を貫通する取付ピン86によって軸取付金具80がドラム本体46のフランジ部48の後部に取り付けられている。
【0035】
前記取付ピン86の右端が第3軸規制部80fに接当することで取付ピン86の右方移動が規制され、取付ピン86の左端に設けられたレバー部86aが第2規制部80eの下部に接当することにより取付ピン86の左方移動が規制される。これによって、取付ピン86が抜止めされている。また、第2軸規制部80eの下部には、前記レバー部86aの取付ピン86回りの下方揺動を規制する係止部80gが設けられている。
【0036】
前記ヒンジ軸79は軸取付金具80のフック部80cに軸芯回りに回転自在に嵌合しており、これによって、ドラム蓋47がヒンジ軸79回りに上下揺動自在とされている。
また、右側の軸保持部81は第1軸規制部80dと右側のフック部80cの間に位置し、中央の軸保持部81は左右フック部80c間に位置し、左側の軸保持部81は第2軸規制部の上部と左側フック部80cの間に位置する。これにより、ドラム本体46に対するドラム蓋47の左右移動が規制されている。
【0037】
前記構成のヒンジ結合部70にあっては、図11(a)に示すように、取付ピン86のレバー部86aを強制的に下方揺動(矢視K方向に揺動)させることで、該レバー部86aが前記係止部80gを乗り越えて下方揺動する。これにより、取付ピン86がピン保持部85から抜脱可能とされ、取付ピン86をピン保持部85から抜脱することで、軸取付金具80がドラム本体46から取り外し可能となる。
【0038】
また、ドラム蓋47を所定範囲で上下揺動させても、ヒンジ軸79は、軸離脱規制部83がフック部80cに接当することにより、フック部80cの開放部分を介して該フック部80cから離脱するのが規制される。また、図11(b)に示すように、ドラム蓋47を開き方向に所定角度揺動させることにより、軸離脱規制部83の前記規制が外れ、ヒンジ軸79がフック部80cから矢視M方向に離脱可能とされ、これによって、ドラム蓋47がドラム本体46から取り外すことができる。
【0039】
このドラム蓋47をドラム本体46から取り外すことができるドラム蓋47の開き角度Sは、ドラム蓋47を略直立姿勢で開いた状態のドラム蓋47の開き角度より大とされている。
前記ロック部材71は、樹脂によって成型され、ドラム蓋47のフランジ部49の前部に左右一対設けられている。このロック部材71は、図12に示すように、ロック部材本体87と、このロック部材本体87の下部から左右方向外方に突出するように形成された案内ガイド88とを備えている。
【0040】
図12は、ロック部材71及び該ロック部材71の取付け部分の右側を示している。
ロック部材本体87は上部に左右方向の軸芯を有するピン孔89が形成された枢支ボス部90を有する。ロック部材本体87の上下中途部の背面側に後方側から凹設された凹部91が形成され、この凹部91の下部にロック係合部92が形成されている。また、ロック部材本体87の前面87aは前方に凸となる緩やかな湾曲状に形成されており、このロック部材本体87の前面87aが、後述するセルフロック部材154が係合するセルフロック係合面とされている。
【0041】
案内ガイド88の背面88a側は平坦状に形成され、この平坦部分がロック解除ガイド面とされている。案内ガイド88の上面88bと前面88cとの間のコーナー部分88dは円弧状に形成されている。
右側のロック部材71の下端部には、マグネット等からなる被検出部材152が設けられている。
【0042】
ドラム蓋47のフランジ部49の前部の左右両側にはロック部材取付部95が設けられている。各ロック部材取付部95には、左右方向の軸芯を有するピン孔96が形成された左右一対のピンボス97が左右方向に間隔をおいて設けられている。このピンボス97間にロック部材71の枢支ボス90が配置され、該枢支ボス90及び左右のピンボス97のピン孔89,96を貫通する枢支ピン98によってロック部材71が左右軸回りに回転自在に枢支されている。
【0043】
また、ドラム本体46のフランジ部48の前部の左右両側には、ロック部材71のロック係合部92が係脱自在に係合するロック係止部材99が設けられている。このロック係止部材99は、左右方向の軸芯を有する円筒部材によって構成されている。ドラム本体4
6のフランジ部48の前部の左右両側には、ロック係止部材取付部100が設けられ、このロック係止部材取付部100には、左右方向の軸芯を有するピン孔101が形成された左右一対のピンボス102が左右方向に間隔をおいて設けられている。この左右のピンボス102間に前記ロック係止部材99が配置され、これら左右ピンボス102のピン孔101及びロック係止部材99を貫通する取付ピン103によって、ロック係止部材99が軸芯回りに回転自在に支持されている。
【0044】
前記ロック部材71のロック係合部92をロック係止部材99に前方側から係合することにより、ロック部材71がロック状態とされ、ドラム蓋47がドラム本体46の上部開口を塞ぐ閉状態にロックされる。また、ロック部材71を強制的に枢支ピン98回りに前方側に揺動させることにより、ロック部材71が弾性変形して、ロック係合部92がロック係止部材99から離脱し、ロック解除状態となる。また、逆に、ロック部材71をロックする場合は、ロック部材71を強制的に枢支ピン98回りに後方側に揺動させることにより、ロック部材71が弾性変形して、ロック係合部92がロック係止部材99に係合し、ロック部材71がロック状態となる。
【0045】
図2図4(a)に示すように、機械フレーム2には、右側のロック部材71に設けられた被検出部材152を検出するロック解除検出器153が設けられている。このロック解除検出器153は、右側のサイドフレーム5Rの内側面の前端側上部に設けられている。また、このロック解除検出器153は、混合ドラム3がホーム位置に位置しているときにおいて、右側のロック部材71がロック解除状態であるときに、被検出部材152を検出する。これによって、混合ドラム3がホーム位置に位置しているときに、右側のロック部材71がロック解除状態であれば、該右側のロック部材71がロック解除状態であることが検出され、ロック部材71のロックし忘れを防止することができる。
【0046】
また、機械フレーム2には、図2に示すように、セルフロック部材154が設けられている。このセルフロック部材154は、機械フレーム2の後部連結板6の前面左側の上部に設けられており、左側のロック部材71がロック解除状態で混合ドラム3がホーム位置から後転方向Rに回転したときに、該ロック部材71に係合(接当)して該ロック部材71をロック状態にする。
【0047】
このセルフロック部材154は、図13に示すように、ローラからなり、後部連結板6に固定された支持ブラケット155に支軸156を介して左右方向の軸芯回りに回転自在に支持されている。
左側のロック部材71がロック状態であると、図13に仮想線で示すように、該ロック部材71はドラム回転軸芯Xを中心とし且つセルフロック部材154に接する円弧Eより内側に位置するが、左側のロック部材71がロック解除状態であると、図13に実線で示すように、該ロック部材71の下部は、前記円弧Eより外側にはみ出す(図13では、混合ドラム3がホーム位置から後転方向Rに回転してロック部材71が機械フレーム2の後部に位置している状態を示しているので、ロック部材71は上下逆さまとなった状態が示されている)。
【0048】
したがって、左側のロック部材71がロック解除状態で後転方向Rに回転してくると、図13に実線で示すように、ロック部材71のセルフロック係合面87aがセルフロック部材154に接当し、ロック部材71がセルフロック部材154を通過する際に、該ロック部材71がセルフロック部材154によって押圧されて該左側のロック部材71が、図13に仮想線で示すロック状態となる。
【0049】
図1及び図4に示すように、機械フレーム2には、ロック部材71のロックを自動解除するロック解除部材104と、酢飯の排出時にドラム蓋47がドラム本体46側に揺動するのを規制するドラム蓋規制部材105とが設けられている。これらロック解除部材104とドラム蓋規制部材105とは、機械フレーム2の左右各サイドフレーム5L,5Rの対向面の前部の上下方向中途部に配置されている。
【0050】
図14及び図15に示すように、これらロック解除部材104とドラム蓋規制部材105とは、それぞれ筒状に形成され、各サイドフレーム5L,5Rに、ロック解除部材104は1つ設けられ、ドラム蓋規制部材105は上下2つ設けられている。
図14及び図15は、ロック解除部材104及びドラム蓋規制部材105の配置部分の右側を示している。
【0051】
また、これらロック解除部材104とドラム蓋規制部材105とは、各サイドフレーム5L,5Rの内側壁23,13の外面(左右サイドフレーム5L,5Rの対向側の面)に近接配置された揺動部材106に設けられている。この揺動部材106は、上方に行くに従って前後幅が拡開する三角形状のプレートからなる。
この揺動部材106の上部に前後一対の取付軸107F,107Rが左右方向内方に突出状に設けられ、揺動部材106の下部に該揺動部材106を左右方向に貫通する揺動支軸108が固定されている。前側の取付軸107Fにロック解除部材104が軸心回りに回転自在に外嵌支持され、後側の取付軸107Rに上側のドラム蓋規制部材105が軸心回りに回転自在に外嵌支持されている。前記揺動支軸108の左右方向内方側に下側のドラム蓋規制部材105が軸心回りに回転自在に外嵌支持されている。
【0052】
また、ロック解除部材104は、上下のドラム蓋規制部材105よりも左右方向内方寄りに位置している。このロック解除部材104は混合ドラム3が前転方向Fに回転した時に、ロック部材71のロック解除ガイド面88aに接当可能とされている。また、上下のドラム蓋規制部材105は、混合ドラム3が前転方向Fに回転した時に、ドラム蓋47のフランジ部の前記張出し係合部50の下面側に接当可能とされている。
【0053】
揺動支軸108は、サイドフレーム5L,5Rの内側壁23,13を貫通しており、該サイドフレーム5L,5Rの内側壁23,13と、サイドフレーム5L,5Rの内部に配置されていてサイドフレーム5L,5Rの内側壁23,13に固定された支持ステー109とに、軸受け110を介して左右方向の軸心回りに回転自在に支持されている。これによって、揺動部材106が揺動支軸108回りに前後揺動自在に支持されている。
【0054】
前記揺動部材106の上部には、揺動支軸108の軸心を中心とする円弧状のガイド溝111が前後方向に形成され、このガイド溝111には、サイドフレーム5L,5Rの内側壁23,13に固定された規制ピン112が挿通されている。規制ピン112はガイド溝111内を相対的に移動可能であり、ガイド溝111の端部が規制ピン112に接当することで、揺動部材106の揺動が規制される。
【0055】
揺動支軸108の前記軸受け110間にはバネ掛け部材113が立設され、このバネ掛け部材113の上部に引張りバネ114の前端側が掛止されている。引張りバネ114の後端側はサイドフレーム5L,5Rの内側壁23,13に固定されたバネ掛け部材115に掛止されている。この引張りバネ114の付勢力によって揺動部材106が後方に引っ張られている。前記ガイド溝111の前端が規制ピン112に接当することにより、揺動部材106の後方揺動が規制される。
【0056】
図8及び図9に示すように、ドラム本体46及びドラム蓋47の内部には、攪拌部材128が設けられている。この攪拌部材128は、混合ドラム3の内部を左右に横断する攪拌棒129と、この攪拌棒129の左右両側に配置されていて攪拌棒129が固定される左右の棒支持部材130とからなる。これら攪拌棒129及び棒支持部材130は金属製である。
【0057】
攪拌部材128は、ドラム本体46に装着される攪拌部材128Aと、ドラム蓋47に装着される攪拌部材128Bとを有し、それぞれ前後一対設けられている。左右の棒支持部材130は上下方向に長い部材からなり、ドラム本体46に設けられる攪拌部材128Aの攪拌棒129は上下方向に間隔をおいて4本設けられ、ドラム蓋47に設けられる攪拌部材128Bの攪拌棒129は上下方向に間隔をおいて2本設けられている。
【0058】
攪拌部材128A,128Bの棒支持部材130は、ドラム本体46及びドラム蓋47の側壁116,120に形成された装着溝132に装着されている。
また、図8及び図9に示すように、ドラム本体46の周壁117の底部側には、該底部から下方に突出していて酢が収容可能であり且つドラム本体46内のご飯に対して酢を供給可能な酢収容部136が設けられている。
【0059】
この酢収容部136は、ドラム本体46の周壁117の底部から下方に向けて凹設形成された容器収納部137と、この容器収納部137内に収納される酢貯留容器138とか
ら構成されている。
前記酢貯留容器138の上壁138aには、該上壁138aを貫通する多数の小孔によって形成された酢排出部139が形成されている。この酢排出部139は、混合ドラム3の後転方向Rの先行側に形成され、酢貯留容器138の上壁138aの後転方向Rの後行側は、酢貯留容器138内部の酢が漏れ出ないように、通水性のない閉塞壁状とされている。
【0060】
この酢貯留容器138内に酢を貯留するには、ドラム本体46の上部開口から酢貯留容器138の上壁138a上へと酢を投入する。投入された酢は、主として酢排出部139から酢貯留容器138内に侵入し、酢貯留容器138内に貯留される。
前記構成の酢合わせ機1でご飯に酢を混ぜ合わせて酢飯を作るには、先ず、混合ドラム3が図7に示すホーム位置にある状態で、ドラム蓋47を開いて該ドラム蓋47を蓋ホルダ72で保持し、この状態で、酢収容部136に酢を供給した後、ドラム本体46にご飯を投入する。
【0061】
酢とご飯をドラム本体46に供給した後、ドラム蓋47を閉め、ロック部材71をロック状態とし、操作パネル20に設けられたスタートスイッチ17を押すと、混合ドラム3が後転方向Rに回転する。
混合ドラム3がホーム位置に位置しているときに、両方のロック部材71又は右側のロック部材71がロック解除状態であるときはロック解除検出器153が右側のロック部材71がロック解除状態であることを検出する。
【0062】
ロック解除検出器153がロック解除状態であることを検出すると、例えば、スタートスイッチ17を押しても混合ドラム3が回転しないようにする。また、このとき、同時に、警告音を発したり、警告灯を点灯させるようにしてもよい。また、スタートスイッチ17を押した後、直ぐに混合ドラム3を自動停止させるようにしてもよい。
一方、右側のロック部材71がロック状態で左側のロック部材71がロック解除状態のときは、スタートスイッチ17を押すと、混合ドラム3が後転方向Rに回転するが、この場合は、左側のロック部材71をセルフロック部材154がロック状態にする。
【0063】
前記ロック解除検出器153及びセルフロック部材154によって、ご飯に酢を混ぜ合わせる際に、左右のロック部材71がロック解除状態のまま、混合ドラム3が後転方向Rに回転するのを防止することができ、ご飯に酢を混ぜ合わせる際にドラム蓋47が開いてしまうのを防止することができる。
一方、ロック部材71がロック状態で混合ドラム3が後転方向Rに回転すると、該混合ドラム3の後転方向Rの回転に伴って、酢収容部136がドラム支軸25L,25Rの前側を通ってドラム支軸25L,25Rの上方へと移動すると共に、ドラム支軸25L,25Rの上方を通り過ぎてドラム支軸25L,25Rの後方側へと移動する。
【0064】
酢貯留容器138内部の酢152は、酢貯留容器138がドラム支軸25L,25Rの真上位置の後転方向R後方位置からドラム支軸25L,25Rの真上位置の後転方向R前方位置に移動する間に、ご飯に対してシャワー状に落下供給され、酢がご飯に自動的に均一に撒かれる。これによって、ご飯に酢を均一に混ぜ合わせることができる。
また、混合ドラム3を最初に一回転させる際に、酢貯留容器138内に貯留した酢152が全て落下排出されるように、混合ドラム3の回転速度が制御される。すなわち、この酢152をご飯に対してシャワー状に落下供給する際には、ホーム位置から混合ドラム3が回転する際の始動時の回転速度よりも遅い速度(例えば始動時の回転速度の30%の速度)で混合ドラム3が回転するように制御される。
【0065】
酢収容部136がドラム支軸25L,25Rの真上位置を通り過ぎて所定量移動すると(酢収容部136がドラム支軸25L,25Rの真上に位置する状態から混合ドラム3が所定角度回転すると)、混合ドラム3は酢供給時よりも速い回転速度で回転する。この酢供給後の混合ドラム3の回転速度は、始動時の回転速度よりもやや遅い速度(例えば、始動時の回転速度の90%)であってもよいし、始動時の回転速度と同じ速度であってもよい。
【0066】
ご飯は、混合ドラム3が回転することにより、所定高さ持ち上げられて落下する動作が
繰り返し行われ、ご飯は落下する際に攪拌棒129に当たってほぐされて(シャリ切りされて)攪拌され、これによって、ご飯に酢が混ぜ合わされる。
このとき、混合ドラム3が後転方向Rに回転しながら混合ドラム3内に冷却空気は供給され、ご飯が冷却される。その後、所定時間が経過すると、時間経過とともにご飯(酢飯)の粘りが強くなってくるので、経過時間に応じて段階的に又は無段階に回転速度を落としながら混合ドラム3が後転方向Rに回転する。
【0067】
一方、混合ドラム3が後転方向Rに回転している際において、下側のドラム蓋規制部材105はドラム蓋47のフランジ部49の張出し係合部50とは干渉しないが、上側のドラム蓋規制部材105はドラム蓋47のフランジ部49の張出し係合部50と干渉する。混合ドラム3が後転方向Rに回転して張出し係合部50が上側のドラム蓋規制部材105に接当すると、ドラム蓋規制部材105が張出し係合部50に押圧され、揺動部材106の上部が揺動支軸108回りに前方側に揺動する。これによって、上側のドラム蓋規制部材105がドラム蓋47の張出し係合部50から自動的に逃げる(上側のドラム蓋規制部材105がドラム蓋47の張出し係合部50との干渉領域から退避する)。
【0068】
また、混合ドラム3が後転方向Rに回転している際において、ロック解除部材104がロック部材71の案内ガイド88と干渉するが、混合ドラム3が後転方向Rに回転してロック部材71がロック解除部材104に接当すると、ロック解除部材104がロック部材71に押圧され、揺動部材106の上部が揺動支軸108回りに前方側に揺動する。これによって、ロック解除部材104がロック部材71から自動的に逃げる(ロック解除部材104がロック部材71との干渉領域から退避する)。
【0069】
張出し係合部50が上側のドラム蓋規制部材105から外れ、ロック部材71がロック解除部材104から外れると、揺動部材106(ドラム蓋規制部材105及びロック解除部材104)が元の位置に復帰する。
一方、混合ドラム3が後転方向Rに何回か回転して、ご飯がほどよく攪拌されると、次に、むらし工程(送風機10を停止した状態で、設定された時間、設定された回転速度で混合ドラム3が後転方向Rに間欠回転する)、冷却工程(送風機10を作動した状態で、設定された時間、設定された回転速度で混合ドラム3が後転方向Rに間欠回転又は連続回転する)を経て、混合ドラム3がホーム位置に戻って停止する。以上で、ご飯に酢が均一に混ぜ合わされた酢飯が出来上がる。
【0070】
混合ドラム3がホーム位置に戻った後は、自動的に、或いは、操作パネル20に設けられた排出スイッチ19を押すことにより、出来上がった酢飯を自動で排出する酢飯(食材)の自動排出動作が行われる。
この排出動作は、ホーム位置から混合ドラム3が前転方向Fに回転することにより行われる。
【0071】
先ず、図16(a)に示すホーム位置から混合ドラム3が前転方向Fに回転すると、ロック部材71がロック解除部材104に係合して、図16(b)に示すように、ロック部材71のロックが解除される。
すなわち、混合ドラム3がホーム位置に位置する状態ではロック部材71の案内ガイド88はロック解除部材104の上方に位置しており、このとき、案内ガイド88のロック解除ガイド面88aは前斜め下方に向けて傾斜状である。
【0072】
このホーム位置から混合ドラム3が前転方向Fに回転すると、ロック部材71が下方移動してロック解除ガイド面88aの下端側がロック解除部材104に上方から接当する。さらに、混合ドラム3が前転方向Fに回転すると、ロック解除部材104に対してロック部材71が下方移動することにより、ロック部材71がロック解除部材104によって強制的に前方側に押動される。これによって、ロック部材71が枢支ピン98回りに揺動してロック係合部92がロック係止部材99から離脱し、ロック部材71のロックが解除される。このとき、ロック解除部材104は、ロック解除ガイド面88aを上方に向けて相対的に転動する。その後、混合ドラム3が前転方向Fに回転することによりロック解除部材104がロック部材71のロック解除ガイド面88a(案内ガイド88)から外れる。
【0073】
ロック部材71のロックが解除されてロック解除部材104がロック解除ガイド面88
aから外れた後、混合ドラム3がさらに前転方向Fに回転すると、図17に示すように、ドラム蓋47のフランジ部49の張出し係合部50の下面前端側が上側のドラム蓋規制部材105に上方から接当し、ドラム蓋47のドラム本体46側への揺動動作が規制される。
【0074】
この状態からドラム本体46がさらに前転方向Fに回転すると、図18に示すように、張出し係合部50が下側のドラム蓋規制部材105に接当してドラム蓋47のドラム本体46側への揺動が規制されると共に、ドラム本体46は、その上部開口面124が下側を向き且つ該上部開口面124が下方に向かうに従って後方に移行する傾斜状とされた酢飯排出姿勢(食材排出姿勢)となり、この酢飯排出姿勢でドラム本体46が一旦停止する。
【0075】
一方、ドラム本体46内の酢飯は、ドラム本体46の上部開口面124が下側を向き始めてからドラム本体46が酢飯排出姿勢となるまでに、徐々に酢飯収容箱39へと自然落下により落下排出し、ドラム本体46が酢飯排出姿勢となると、略全部酢飯収容箱39へと落下排出する。
ドラム本体46は、酢飯排出姿勢で所定時間停止した後(酢飯が排出されると)、後転方向Rに回転してホーム位置に復帰する。
【0076】
前記構成の酢合わせ機1にあっては、前記ドラム蓋47の後部がドラム本体46にヒンジ結合され、ドラム蓋47の前部の左右両側をロック部材71でロックするようにしているので、混合ドラム3の正面側でロック部材71の操作を行うことができ、ロック部材71の操作が容易である。また、ドラム蓋47の前部の左右両側にロック部材71を設けたので、ロック部材71をドラム蓋47の開閉時の取っ手として利用することが可能である。
【0077】
また、ドラム蓋47の後部をドラム本体46にヒンジ結合しているので、ドラム蓋47をドラム本体46から取り外さずに該ドラム蓋47を開閉することができ、ドラム蓋47の開閉作業が容易である。
また、左側のロック部材71をセルフロック部材154によってロックするようにしているので、2つのロック部材71に対してロック解除検出器153は1つ設けるだけでよい。また、左側のロック部材71がロック解除状態で混合ドラム3が後転方向Rに回転する場合は、右側のロック部材71はロック状態である。したがって、混合ドラムがホーム位置から、ある程度回転した位置でセルフロック部材154が左側のロック部材71に係合するようにしてもよい。これによって、セルフロック部材154を邪魔にならない場所に配置でき、セルフロック部材154の配置場所の自由度が大きい。
【0078】
なお、前記実施形態において、ロック解除検出器153又はセルフロック部材154の一方のみを設けるようにしてもよい。
ロック解除検出器153のみを設ける場合は、左右のロック部材71に被検出部材152を設け、左側のサイドフレーム5Lに左側のロック部材71の被検出部材152を検出するロック解除検出器153を設け、右側のサイドフレーム5Rに右側のロック部材71の被検出部材152を検出するロック解除検出器153を設ける。
【0079】
また、セルフロック部材154のみを設ける場合は、図19に示すように、ロック部材71がロック解除状態のまま、混合ドラム3がホーム位置から後転方向Rに回転すると、比較的早い段階でセルフロック部材154がロック部材71に係合するように、混合ドラム3がホーム位置に位置する状態におけるロック部材71の後転方向R近傍位置にセルフロック部材154を配置する。
【0080】
また、このセルフロック部材154は、ホーム位置にて、ドラム蓋47を開いたときに、ドラム蓋47と干渉しないように、ヒンジ軸79の軸芯を中心とし且つホーム位置におけるドラム蓋47の前端に接する円弧Nの外側に配置する。
なお、ドラム蓋47を開けるときには、ロック部材71のロック係合部92はロック係止部材99から外れているので、ロック部材71は枢支ピン98回りに揺動自在であり、該ロック部材71を前記円弧Nの内側に位置させるように枢支ピン98回りに揺動させることが可能である。したがって、ホーム位置でドラム蓋47を開けるときには、ロック部材71をセルフロック部材154とロック係合部92との間を通過させながらロック部材
71を前記円弧Nの内側に揺動させることにより、ドラム蓋47を開くことができる。
【0081】
また、セルフロック部材154のみを設ける場合、セルフロック部材154は、左右のロック部材71に対応して左右一対設けてもよいし、左右のロック部材71に対して共通のセルフロック部材154を設けてもよい。セルフロック部材154を左右一対設ける場合は、両方のセルフロック部材154をロック部材71の近傍位置に配置するようにしてもよいし、一方のセルフロック部材154をロック部材71の近傍位置に配置し、他方のセルフロック部材154を前記と同じように、機械フレーム2の後部連結板6に取り付けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
2 機械フレーム
3 混合ドラム
46 ドラム本体
47 ドラム蓋
71 ロック部材
153 ロック解除検出器
154 セルフロック部材
X ドラム回転軸芯
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19