特許第6043764号(P6043764)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043764
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】通信端末
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   H04M1/00 U
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-170720(P2014-170720)
(22)【出願日】2014年8月25日
(65)【公開番号】特開2016-46722(P2016-46722A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2016年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100153017
【弁理士】
【氏名又は名称】大倉 昭人
(72)【発明者】
【氏名】河野 健治
【審査官】 山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−086068(JP,A)
【文献】 特表2010−541101(JP,A)
【文献】 特開2008−204209(JP,A)
【文献】 特開2012−157076(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/02− 1/04
1/38− 1/58
7/24− 7/26
H04M 1/00
1/24− 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
99/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信システムに対応したメイン通信デバイスと、
前記第1の通信システムより通信速度が速い第2の通信システムに対応し、前記メイン通信デバイスの指示により通信処理を行うサブ通信デバイスであって、外部機器とのインターフェースを有するサブ通信デバイスと、を備える通信端末であって、
前記サブ通信デバイスは、前記外部機器からの接続指示を前記メイン通信デバイスに転送し、
前記メイン通信デバイスは、前記接続指示に基づき、前記サブ通信デバイスに発信指示を行う、通信端末。
【請求項2】
前記メイン通信デバイスは、前記発信指示後、前記サブ通信デバイスが前記外部機器からのデータを前記メイン通信デバイスを経由せず通信できるように、前記サブ通信デバイスに対しデータパスの切替指示を行う、請求項1に記載の通信端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の通信デバイスを備える通信端末に関し、特に、外部機器と接続して外部機器からの接続指示により通信可能な通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信システムや通信デバイスの多様化に伴い、通信だけでなくユーザインタフェースや表示部とのインターフェースを持ち多種多様な処理ができる通信デバイスや、通信のみしか行わない通信デバイスもリリースされてきた。また、通信システムに関しても、古くはアナログ電話システムから始まり、第3世代や3.9世代までの通信システムがリリースされてきている。
【0003】
従来から複数の通信デバイスを内蔵した通信端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。これらの通信端末においては、通常、どの通信デバイスを用いて通信を行うかの判断や外部機器又は自身のユーザインタフェース及び表示部とのインターフェースを一括して引き受けるメイン通信デバイスと、通信のみを行うサブ通信デバイスとが区別された構成になっている。これは、複数の通信デバイスがそれぞれ判断を行う構成に比べ、通信デバイス間の制御などに係る構成を削減できるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−101474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多種多様な処理が可能であるが通信速度が比較的遅い通信システムを搭載している通信デバイスと、通信のみしか行わないが通信速度の速さに特化した通信システムを搭載している通信デバイスとの2種類の通信デバイスを実装した通信端末を想定する。当該通信端末にユーザインタフェースや表示部を持たせた場合、各機能部を制御するため、多種多様な処理機能を持つ比較的通信速度が遅い通信デバイスをメイン通信デバイスとして使用せざるをえない。この場合、図10の通り、PCなどの外部機器とのインターフェースも、呼制御コマンド等の処理のため、比較的通信速度が遅いメイン通信デバイスに持たせる必要がある。このため、サブ通信デバイスによる高速通信が可能な場合でも、メイン通信デバイスとサブ通信デバイスとの間の内部インターフェースがボトルネックになって、速度が落ちる場合がある。
【0006】
内部インターフェースのボトルネックを解消するためには、外部機器とのインターフェースを通信速度の速いサブ通信デバイスに持たせる必要がある。しかし、この場合、サブ通信デバイスはメイン通信デバイスへの接続指示などの呼制御コマンドなどが出せないため、自身の通信システムによる発信は出来るが、メイン通信デバイスへの発信指示を行うことはできない。
【0007】
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、内部での速度を落とさずにデータ通信を行う通信端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した諸課題を解決すべく、本発明にかかる通信端末は、第1の通信システムに対応したメイン通信デバイスと、前記第1の通信システムより通信速度が速い第2の通信システムに対応し、前記メイン通信デバイスの指示により通信処理を行うサブ通信デバイスであって、外部機器とのインターフェースを有するサブ通信デバイスと、を備える通信端末であって、前記サブ通信デバイスは、前記外部機器からの接続指示を前記メイン通信デバイスに転送し、前記メイン通信デバイスは、前記接続指示に基づき、前記サブ通信デバイスに発信指示を行うものである。
【0009】
また、前記メイン通信デバイスは、前記発信指示後、前記サブ通信デバイスが前記外部機器からのデータを前記メイン通信デバイスを経由せず通信できるように、前記サブ通信デバイスに対しデータパスの切替指示を行う、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る通信端末によれば、内部での速度を落とさずにデータ通信を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る通信端末の構成を示す図である。
図2】メイン通信デバイスの接続処理のフローチャートである。
図3】サブ通信デバイスの接続処理のフローチャートである。
図4】外部機器からの接続指示によりサブ通信デバイスが発信を行う際の信号の流れを示す図である。
図5】通信端末内(入力部)からの接続指示によりサブ通信デバイスが発信を行う際の信号の流れを示す図である。
図6】外部機器からの接続指示によりメイン通信デバイスが発信を行う際の信号の流れを示す図である。
図7】メイン通信デバイスの切断処理のフローチャートである。
図8】サブ通信デバイスの切断処理のフローチャートである。
図9】メイン通信デバイスの切替処理のフローチャートである。
図10】従来の通信端末の外部機器との接続を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る通信端末の構成を示す図である。通信端末1は、第1の通信システムに対応したメイン通信デバイス10と、第2の通信システムに対応したサブ通信デバイス20と、表示部30と、入力部40とを備え、サブ通信デバイス20により外部機器50と接続可能である。メイン通信デバイス10は、RF部11と、制御部12と、記憶部13とを備え、サブ通信デバイス20は、RF部21と、制御部22と、外部IF23とを備える。メイン通信デバイス10及びサブ通信デバイス20は例えばSDIO(通信速度50Mbps)などのインターフェースにより接続されている。
【0014】
メイン通信デバイス10のRF部11及びサブ通信デバイス20のRF部21は、それぞれ所定の通信システムに対応した無線インターフェースである。本実施形態において、サブ通信デバイス20のRF部21は、メイン通信デバイス10のRF部11よりも通信速度が速い通信システムに対応する。
【0015】
メイン通信デバイス10の制御部12及びサブ通信デバイス20の制御部22は、CPUやDSPなどの好適なプロセッサにより構成される。本実施形態において、メイン通信デバイス10の制御部12は、通信だけではなく、サブ通信デバイス20、表示部30、及び入力部40など通信端末1全体を制御するものである。一方、サブ通信デバイス20の制御部22は、呼制御コマンドの判断などの呼制御機能はなく、メイン通信デバイス10の制御部12からの指示に従い通信処理(発信、切断など)を実行する。また、サブ通信デバイス20の制御部22は、メイン通信デバイス10の制御部12からの指示に従い、外部機器50、メイン通信デバイス10、及びサブ通信デバイス20の間のデータパスを切り替える。なお、ここでいうデータパスとは、実装形態に応じて、ハードウェア的(物理的)パス及びソフト的(論理的)パスの双方を含むものである。
【0016】
メイン通信デバイス10の記憶部13は、メモリなどの好適な記憶媒体により構成され、サブ通信デバイス20のデータパスの状態を記憶している。
【0017】
サブ通信デバイス20の外部IF23は、外部機器50と接続して通信可能なインターフェースである。
【0018】
表示部30は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。
【0019】
入力部40は、キーボード及びタッチパネルなどユーザからの操作入力を受け付けたり、マイクなどユーザからの音声入力を受け付けたりするインターフェースである。
【0020】
外部機器50はPC等の外部デバイスであって、サブ通信デバイス20の外部IF23により通信端末1に接続し、通信端末1の通信機能によりデータ通信を行うものである。
【0021】
通信端末1の基本動作を説明する。外部機器50が通信の発信元となる場合、通信端末1のサブ通信デバイス20は、外部IF23経由で取得した接続指示などの呼制御コマンドをメイン通信デバイス10にそのまま転送(パススルー)する。これは、サブ通信デバイス20の制御部22は、呼制御コマンドの判断といった処理に対応していないためである。メイン通信デバイス10の制御部12は、外部機器50からの呼制御コマンドを受信し、受信感度等により通信速度の速いサブ通信デバイス20で通信可能であると判断した場合、サブ通信デバイス20に対して発信指示を出す。サブ通信デバイス20は、メイン通信デバイス10からの発信指示を受信すると、自身の通信システムによる発信を行う。
【0022】
ここで、外部機器50からの呼制御コマンドに続く送信データについても、サブ通信デバイス20からメイン通信デバイス10にパススルーし、メイン通信デバイス10を経由してサブ通信デバイス20が通信を行うことは可能である。しかし、例えば、メイン通信デバイス10及びサブ通信デバイス20間の内部インターフェースの通信速度が、サブ通信デバイス20(外部IF23)と外部機器50との間のインターフェースの通信速度より遅い場合、内部インターフェースがボトルネックとなってしまう。そのため、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20に発信指示を行った後、サブ通信デバイス20が外部機器50からのデータをメイン通信デバイス10を経由せず通信できるように、サブ通信デバイス20に対して「サブ通信デバイス20と外部機器50とをデータパスで結ぶ」ためのデータパス切替指示を送信することが好ましい。
【0023】
これ以降、通信端末1の動作をフローチャートにより詳述する。なお、簡潔のため、メイン通信デバイス10の各構成部(RF部11、制御部12、記憶部13)の動作を包括的にメイン通信デバイス10の動作として表し、サブ通信デバイス20の各構成部(RF部21、制御部22、外部IF23)の動作を包括的にサブ通信デバイス20の動作として表すものとする。
【0024】
図2は、メイン通信デバイス10の接続処理のフローチャートである。メイン通信デバイス10は、入力部40又はサブ通信デバイス20経由の外部機器50より接続指示がある場合(ステップS101のYes)、受信感度等を基に発信先システム(メイン通信デバイス10又はサブ通信デバイス20)を判定する(ステップS102)。サブ通信デバイス20で発信できる場合(ステップS103のYes)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20に対し発信指示を出す(ステップS104)。ここで、接続指示が外部機器50からの場合(ステップS105のYes)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20が外部機器50からのデータをメイン通信デバイス10を経由せず通信できるように、サブ通信デバイス20に対して「サブ通信デバイス20と外部機器50とをデータパスで結ぶ」ためのデータパス切替指示を送信する(ステップS107)。接続指示が通信端末内(入力部40)からの場合(ステップS105のNo)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20がメイン通信デバイス10経由でデータを通信できるように、サブ通信デバイス20に対して「サブ通信デバイス20とメイン通信デバイス10とをデータパスで結ぶ」ためのデータパス切替指示を送信する(ステップS106)。ステップS103において、サブ通信デバイス20で発信できない場合(ステップS103のNo)、メイン通信デバイス10は、自身の通信システムで発信を行う(ステップS108)。ここで、接続指示が外部機器50からの場合(ステップS109のYes)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20経由で外部機器50からのデータを通信できるように、サブ通信デバイス20に対して「外部機器50とメイン通信デバイス10とをデータパスで結ぶ」ためのデータパス切替指示を送信する(ステップS110)。
【0025】
図3は、サブ通信デバイス20の接続処理のフローチャートである。サブ通信デバイス20は、メイン通信デバイス10から発信指示があると(ステップS401のYes)、自身の通信システムで発信を行う(ステップS402)。また、メイン通信デバイス10からデータパス切替指示があった場合(ステップS403のYes)、サブ通信デバイス20は指示通りにデータパスを切り替える(ステップS404)。
【0026】
図4は、外部機器50からの接続指示によりサブ通信デバイス20が発信を行う際の信号の流れを示す図である。ステップS101において外部機器50からの接続指示があり、サブ通信デバイス20で発信可能な場合、サブ通信デバイス20は、メイン通信デバイス10からの発信指示に従い自身の通信システムで発信を行う(ステップS104、S402)。また、サブ通信デバイス20は、外部機器50からのデータをメイン通信デバイス10を経由せず通信できるように、メイン通信デバイス10からの指示通りに「サブ通信デバイス20と外部機器50とをデータパスで結ぶ」ようにデータパスを切り替える(ステップS107、S404)。
【0027】
図5は、通信端末内(入力部)からの接続指示によりサブ通信デバイス20が発信を行う際の信号の流れを示す図である。ステップS101において入力部40からの接続指示があり、サブ通信デバイス20で発信可能な場合、サブ通信デバイス20は、メイン通信デバイス10からの発信指示に従い自身の通信システムで発信を行う(ステップS104、S402)。また、サブ通信デバイス20は、メイン通信デバイス10経由で入力部40からのデータを通信できるように、メイン通信デバイス10からの指示通りに「サブ通信デバイス20とメイン通信デバイス10とをデータパスで結ぶ」ようにデータパスを切り替える(ステップS106、S404)。
【0028】
図6は、外部機器50からの接続指示によりメイン通信デバイス10が発信を行う際の信号の流れを示す図である。ステップS101において外部機器50からの接続指示があり、メイン通信デバイス10で発信する場合、メイン通信デバイス10は、自身の通信システムで発信を行う(ステップS108)。また、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20経由で外部機器50からのデータを通信できるように、サブ通信デバイス20に対して「外部機器50とメイン通信デバイス10とをデータパスで結ぶ」ためのデータパス切替指示を送信する(ステップS110)。
【0029】
図7は、メイン通信デバイス10の切断処理のフローチャートである。メイン通信デバイス10は、入力部40又はサブ通信デバイス20経由の外部機器50より切断指示がある場合(ステップS201のYes)、サブ通信デバイス20で通信中かどうか判定する(ステップS202)。サブ通信デバイス20で通信中の場合(ステップS202のYes)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20に切断指示を送信する(ステップS203)。サブ通信デバイス20ではなくメイン通信デバイス10で通信中の場合(ステップS202のNo)、メイン通信デバイス10は、自身の通信デバイスの切断を行う(ステップS204)。
【0030】
図8は、サブ通信デバイス20の切断処理のフローチャートである。サブ通信デバイス20は、メイン通信デバイス10から切断指示があると(ステップS501のYes)、自身の通信システムの切断を行う(ステップS502)。また、メイン通信デバイス10からデータパス切替指示があった場合(ステップS503のYes)、サブ通信デバイス20は指示通りにデータパスを切り替える(ステップS504)。
【0031】
図9は、メイン通信デバイス10の切替処理のフローチャートである。なお、ステップS301〜S312に示す切替処理は、通信中、常に行われるものである。メイン通信デバイス10は、受信感度等を基に通信先システムを切り替えるかどうかを判定する(ステップS301)。切替が必要であり(ステップS302のYes)、サブ通信デバイス20で通信中の場合(ステップS303のYes)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20に対し切断指示を出し(ステップS304)、自身の通信システムで発信を行う(ステップS305)。ここで、発信元が外部機器50である場合(ステップS306のYes)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20経由で外部機器50からのデータを通信できるように、サブ通信デバイス20に対して「外部機器50とメイン通信デバイス10とをデータパスで結ぶ」ためのデータパス切替指示を送信する(ステップS307)。ステップS302において切替が必要であり、サブ通信デバイス20ではなくメイン通信デバイス10で通信中の場合(ステップS303のNo)、メイン通信デバイス10は、自身の通信システムを切断し(ステップS308)、サブ通信デバイス20に対し発信指示を出す(ステップS309)。ここで、発信元が外部機器50である場合(ステップS310のYes)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20が外部機器50からのデータをメイン通信デバイス10を経由せず通信できるように、サブ通信デバイス20に対して「サブ通信デバイス20と外部機器50とをデータパスで結ぶ」ためのデータパス切替指示を送信する(ステップS311)。接続指示が通信端末内(入力部40)である場合(ステップS310のNo)、メイン通信デバイス10は、サブ通信デバイス20がメイン通信デバイス10経由で入力部40からのデータを通信できるように、サブ通信デバイス20に対して「サブ通信デバイス20とメイン通信デバイス10とをデータパスで結ぶ」ためのデータパス切替指示を送信する(ステップS312)。
【0032】
このように、本実施形態によれば、サブ通信デバイス20は、外部機器50からの接続指示をメイン通信デバイス10に転送し、メイン通信デバイス10は、接続指示に基づき、サブ通信デバイス20に発信指示を行う。これにより、外部機器50とのインターフェースを呼制御機能のないサブ通信デバイス20に持たせつつ、外部機器50からの接続指示に基づきサブ通信デバイス20による発信を行うことが可能となる。
【0033】
また、メイン通信デバイス10は、発信指示後、サブ通信デバイス20が外部機器50からのデータをメイン通信デバイス10を経由せず通信できるように、サブ通信デバイス20に対しデータパスの切替指示を行う。これにより、サブ通信デバイス20が外部機器50からのデータを直接通信することが可能になり、サブ通信デバイス20及びメイン通信デバイス10間の内部インターフェースがボトルネックになることを防止できる。
【0034】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 通信端末
10 メイン通信デバイス
20 サブ通信デバイス
11、21 RF部
12、22 制御部
13 記憶部
23 外部IF
30 表示部
40 入力部
50 外部機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10