特許第6043868号(P6043868)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6043868
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20161206BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20161206BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   G02F1/1335
   G02F1/13357
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-509662(P2015-509662)
(86)(22)【出願日】2014年3月7日
(86)【国際出願番号】JP2014055891
(87)【国際公開番号】WO2015132943
(87)【国際公開日】20150911
【審査請求日】2015年2月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】512225287
【氏名又は名称】堺ディスプレイプロダクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】根来 和彦
【審査官】 右田 昌士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−118498(JP,A)
【文献】 特開2007−232809(JP,A)
【文献】 特開2009−020168(JP,A)
【文献】 特開2009−140829(JP,A)
【文献】 特開平10−096908(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1333
G02F 1/1335
G02F 1/13357
G09F 9/00 − 9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のガラス基板を対向させて該ガラス基板間に液晶を封入してある液晶パネルと、該液晶パネルに対向配置される透明板と、前記液晶パネル及び透明板間に設けられ、前記液晶パネルよりも小さい面を有する光学シートとを備える表示装置において、
前記透明板は、前記ガラス基板の広面と略同形の広面を有するガラス板であり、
前記光学シートの外周を所定間隔を有して囲繞する枠体を前記液晶パネル及び透明板の間に備え、
前記枠体は、前記透明板の周縁部及び前記ガラス基板の広面の周縁部の夫々に接着されており、前記光学シートのシート厚よりも厚い
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記ガラス基板は略矩形状である
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記枠体は、前記液晶パネル及び透明板を接着する接着材料からなる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記枠体は、前記ガラス基板及び透明板の外周縁の全周に亘って沿う形状を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項5】
前記枠体の外周は、前記ガラス基板又は透明板の外周と略等しい
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項6】
前記透明板の周面の一部、又は前記透明板の前記液晶パネルと反対側の面に対向するように配置されてある青色発光ダイオードを更に備え、
前記光学シートは、青色よりも長波長側の蛍光を発する蛍光体が添加されたシートを前記透明板側に含む複数の光学シート群からなる
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項7】
前記透明板の周面の一部、又は前記透明板の前記液晶パネルと反対側の面に対向するように配置されてある青色発光ダイオードを更に備え、
前記透明板の液晶パネル側の広面に、青色よりも長波長側の蛍光を発する蛍光体が塗布されてある
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項8】
前記枠体の内側の空間には、前記光学シートよりも低屈折率のゲル状又は液状の透光材料が充填されてある
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項9】
前記液晶パネル及び透明板は曲板である
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶パネルを用いる表示装置に関し、特に、更なる薄型化及び狭額縁化を実現することが可能な構造を有する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶パネルを用いた表示装置は光源を備え、光源と液晶パネルとの間に、光源からの光を拡散又は集光させるための光学シートを備える。昨今の表示装置における光源は、表示装置の薄型化及び輝度ムラの抑制のために、導光板と呼ばれる透明板の端面に発光ダイオードを対向させて複数配置し、端面から入射した光を広面から均一に出射させるエッジライト方式が多用されている。
【0003】
導光板は、液晶パネルの素材と同一のガラス製のものが用いられることもあるが(特許文献1等)、多くの場合、PMMA(Poly(methyl methacrylate ))、MS等、ガラスよりも比較的剛性が低い樹脂製のものが用いられる。また光学シートは、PET(Polyethylene terephthalate)等の可撓性のフィルムである。したがって、導光板及び光学シートを液晶パネルと共に位置決めするために、夫々の素材よりも硬い樹脂製の保持部材、又は金属製の保持部材を必要とする。
【0004】
また導光板及び光学シートは熱膨張係数が比較的高く、特に光学シートはフィルムであるから皺又は撓みが生じやすい。光学シートの皺又は撓みは、表示装置の輝度ムラ、輝度低下等の不具合を発生させる。導光板及び光学シートの保持部材は、熱膨張を鑑みて膨張分のゆとりを持たせて光学シートを位置決めして保持する保持構造を必要とする。
【0005】
このような保持構造を有する従来の表示装置について説明する。
図8は、従来の表示装置90の要部を示す断面図である。表示装置90は、液晶パネル91、光源装置92、及び光学シート93、並びにこれらの保持部材94,95を備える。
【0006】
液晶パネル91は、表示パネルであり矩形の平板状をなす。液晶パネル91は、所定の間隔を設けて対向配置された2つのガラス基板911,912の間に液晶913が注入され、シール材914及び封止材915により封止されて構成される。ガラス基板911及び912には、液晶913を駆動するための電極を含む各素子が形成されている(図示せず)。液晶パネル91は一方のガラス基板912の一長辺側の端部に、各素子が接続される駆動回路(ドライバ)916及び駆動回路916へ信号を供給する基板917を備える。
【0007】
光源装置92は、発光ダイオード921を用いるエッジライト方式の光源である。光源装置92は、アクリル等の透明度が高い樹脂製で矩形平板状をなす導光板922の長辺側の端面に、該端面に沿った長細の基板923上に複数の発光ダイオード921を対向させて配置して構成される。基板923は複数の発光ダイオード921が発する熱を放熱する放熱板924に接続されてある。放熱板924の断面形状は、縦線が導光板922の一広面に沿い、横線が導光板922の前記長辺側の端面に沿うL字状である。また、導光板922の放熱板924の一部が沿う側の一広面には、導光板922内を進行して該一広面側に達した光を乱反射及び屈折させて他広面側へ導く散乱ドット925が印刷又はレーザ加工により形成されている。
【0008】
光源装置92の各構成部は、保持部材94により位置決めされる。保持部材94は例えば金属製であり、一面が開放された矩形の箱体の一長辺側の側板が更に開放された形状をなす。保持部材94の底面は導光板922の広面の大きさよりも少し大きく、側板の高さは導光板922の厚みよりも少し高い。導光板922のドットパターン925が形成されてある一広面に反射シート926の反射面が粘着される。導光板922は、反射シート926側が保持部材94の底面と対向するように、保持部材94に設置される。発光ダイオード921、基板923及び放射板924が、保持部材94の側板が開放されている一長辺側に設置される。このとき放射板924は、導光板922の広面に沿う一部と、導光板922との間に反射シート926及び保持部材94の底板が挟まれるように設置される。これにより、光源装置92が構成され、該光源装置92において、発光ダイオード921からの光は、導光板922の側面から導光板922の内部へ進入し、各面における部分反射、又は反射シート926による全反射により内部を進行し、散乱ドット925における散乱によって、反射シート926の反対側の広面から出射される。これにより、導光板922の前記広面から均一な面状の光が液晶パネル91側へ出射される。
【0009】
光学シート93は矩形状であり、例えばレンズシート931、プリズムシート932、及び拡散シート933からなる3枚の光学シート群である。
【0010】
液晶パネル91及び光学シート93は、保持部材94に嵌合する保持部材95により光源装置92に対して位置決めされる。保持部材95は、例えば樹脂製の枠体であり、一方の面には外周縁部に周方向の溝が設けられ、保持部材94の側板が該溝に嵌合するようにしてある。また保持部材95の他方の面の内周縁部には、光学シート93を位置決めする受け部が設けられている。該受け部の深さは、光学シート93のシート厚よりも少し深い。更に保持部材95の該他方の面の前記溝の反対側に対応する外周縁部は、前記光学シート93の受け部に対して周設される凸部を構成する。このような保持部材95の前記溝に、保持部材94の三方の側板及び放熱板924の一部が嵌合する。このとき保持部材95の一方の面の内周縁部が導光板922の周縁部を、スペーサ951を介して押止するようにしてある。保持部材95の他方の面には、受け部に光学シート93の周縁部が当接するように光学シート93が設置される。次に、保持部材95の前記他方の面の前記凸部に、液晶パネル91のガラス基板912の外周縁部が対応するように、スペーサ952を介して保持部材95上に液晶パネル91が設置される。このとき、液晶パネル91は、駆動回路916及び基板917側が、光源装置92の発光ダイオード921側と対応するように設置される。これにより、液晶パネル91及び光学シート93が光源装置92に対して位置決めされ、表示装置90が構成される。
【0011】
このようにして、従来の表示装置90では、保持部材94,95の肉厚分により薄型化が不十分であり、保持部材94,95は液晶パネル91及び導光板922よりも面方向に大きくなるために狭額縁化が不十分であった。これに対し、特許文献2には、携帯電話機等の小型の表示パネルを有する装置の薄型化を実現するための構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2003−131221号公報
【特許文献2】特許4575486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
特許文献2に開示されている表示装置は、液晶パネルの表示面側に設けられる透明の保護板及び導光板を液晶パネルよりも大きく構成し、液晶パネルに対する余剰部分を接着剤で接着固定している。特許文献2に開示されている表示装置では、保持部材が不要であり薄型化が可能である。しかしながら、保護板及び導光板を液晶パネルよりも大きくする構成であるため狭額縁化が不十分である。また保護板を強化ガラス製として導光板をPMMA等のアクリル樹脂製とした場合、ガラスとアクリル樹脂とでは膨張係数が異なるから、光源からの熱によって大きさにずれが生じる。小型の表示装置では問題にならないが、大型の表示装置ではずれが大きくなるために、保護板と導光板とが剥離するか、又は接着強度が高いときには導光板が撓む可能性があり、装置が破損する虞が懸念される。
【0014】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、保持部材を不要として薄型化及び狭額縁化を実現することが可能な構造を有する表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る表示装置は、一対のガラス基板を対向させて該ガラス基板間に液晶を封入してある液晶パネルと、該液晶パネルに対向配置される透明板と、前記液晶パネル及び透明板間に設けられ、前記液晶パネルよりも小さい面を有する光学シートとを備える表示装置において、前記透明板は、前記ガラス基板の広面と略同形の広面を有するガラス板であり、前記光学シートの外周を所定間隔を有して囲繞する枠体を前記液晶パネル及び透明板の間に備え、前記枠体は、前記光学シートのシート厚よりも厚いことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る表示装置は、前記ガラス基板は略矩形状であることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る表示装置は、前記枠体は、前記液晶パネル及び透明板を接着する接着材料からなることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る表示装置は、前記枠体は、前記ガラス基板及び透明板の外周縁の全周に亘って沿う形状を有することを特徴とする。
【0019】
本発明に係る表示装置は、前記枠体の外周は、前記ガラス基板又は透明板の外周と略等しいことを特徴とする。
【0020】
本発明に係る表示装置は、前記透明板の周面の一部、又は前記透明板の前記液晶パネルと反対側の面に対向するように配置されてある青色発光ダイオードを更に備え、前記光学シートは、青色よりも長波長側の蛍光を発する蛍光体が添加されたシートを前記透明板側に含む複数の光学シート群からなることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る表示装置は、前記透明板の周面の一部、又は前記透明板の前記液晶パネルと反対側の面に対向するように配置されてある青色発光ダイオードを更に備え、前記透明板の液晶パネル側の広面に、青色よりも長波長側の蛍光を発する蛍光体が塗布されてあることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る表示装置は、前記枠体の内側の空間には、前記光学シートよりも低屈折率のゲル状又は液状の透光材料が充填されてあることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る表示装置は、前記液晶パネル及び透明板は曲板であることを特徴とする。
【0024】
本発明では、導光板として用いられる透明板をガラス製とし、液晶パネルのガラス基板と同素材且つ略同形の広面を有する構成とする。これにより、熱膨張、熱収縮又は剛性等の性質が同様であるために導光板及びガラス基板を一体的に扱うことができ、液晶パネルと導光板とで別個の保持部材を用いることなしに位置決めする構成が可能となる。またガラスは、PMMA、MS等の樹脂よりも剛性が高いために導光板の平坦度を維持でき、導光板用の保持部材が不要である。更に本発明では、液晶パネル及び導光板の間に備えられる枠体内に光学シートが封入される構成により、液晶パネル又は導光板よりも面方向に大きい保持部材が不要となる。枠内に適切な所定間隔及び厚み方向のゆとりを持たせることにより、光学シートは枠内で熱膨張が可能であり、光学シートの皺又は撓みの発生を防止することができる。
【0025】
本発明では、略矩形状のガラス基板で構成される液晶パネルを用い、これに伴い導光板として用いられる透明板、光学シート及び枠体も略矩形状とする。なお矩形状に限らず、他の多角形、又は楕円、長円等の形状であってもよい。
【0026】
本発明では、液晶パネルと透明板の間に備えられる枠体は、液晶パネルと透明板とを接着する接着材料からなる。液晶パネル及び透明板は、同一の素材のガラス製であるから接着して一体的に構成することが可能である。枠体は、接着材料と光学シートの収容体とを兼用できるから、従来のような保持部材を不要とする。
【0027】
本発明では、液晶パネルと透明板の間に備えられる枠体の外周は、ガラス基板及び透明板の略同形の広面の外周縁の全周に亘って沿う形状を有する。これにより、ガラス基板及び透明板を一体的に構成することが容易化されると共に、枠体の内側を広くして表示面を広くすることが可能である。
【0028】
本発明では、液晶パネルと透明板の間に備えられる枠体の外周は、ガラス基板及び導光板の略同形の広面の外周と略等しい。これにより、ガラス基板及び導光板を一体的に構成することが容易化されると共に、枠体の内側を広くして表示面を広くすることが可能である。
【0029】
本発明では、導光板にガラス製の透明板を用いることに応じて、導光板の周面の一部に対向配置される光源として、蛍光体が塗布されていない青色発光ダイオードを用い、青色よりも長波長側の蛍光を発する蛍光体が添加されたシートが光学シート群に含まれるか、又は前記蛍光体が導光板に塗布されている構成とする。ガラスは、可視光領域の光に対する透過率が全波長に亘って一定でなく、特に長波長領域の光に対する透過率が低い。したがって、蛍光体が添加されたシートを更に用いる構成又は蛍光体を塗布する構成により、導光板と液晶パネルとの間で長波長側の光が発せられ、均一な白色光を液晶パネルに照射させることが可能となる。
【0030】
本発明では、液晶パネルと透明板の間に備えられ、内部に光学シートを収容する枠体の内部には、光学シートよりも低屈折率のゲル状又は液状の透光材料が充填される。これにより、光学シートが表示装置内の空気から水分を吸収することによる膨張又は撓みを防ぐことが可能となる。
【0031】
本発明では、導光板として用いられる透明板を、剛性が比較的高く熱膨張の影響を受けにくいガラス製とする。これにより、表示装置において透明板を基準にして他の要部を位置決めすることが可能となり、透明板を液晶パネルと同様の曲板とする曲面ディスプレイを容易に実現することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明による場合、従来の表示装置で用いられてきたような導光板用及び光学シート用の保持部材が不要となり、薄型化を実現することができる。また、液晶パネルよりも大きな外形の保持部材が不要となり、狭額縁化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】実施の形態1における表示装置の要部を模式的に示す分解斜視図である。
図2】実施の形態1における表示装置の要部を模式的に示す断面図である。
図3】実施の形態1における本発明に係る表示装置と、従来の表示装置とを比較する比較図である。
図4】実施の形態1における本発明に係る表示装置と、従来の表示装置とを比較する比較図である。
図5】実施の形態2における表示装置の要部を模式的に示す断面図である。
図6】実施の形態3における表示装置の要部を模式的に示す断面図である。
図7】実施の形態4の表示装置における液晶パネル及び導光板を模式的に示す斜視図である。
図8】従来の表示装置の要部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、以下に示す実施の形態は例示であって、本発明は以下の構成に限られないことは勿論である。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における表示装置100の要部を模式的に示す分解斜視図であり、図2は、表示装置100の要部を模式的に示す断面図である。表示装置100は、液晶パネル1及び光源装置4を備える。
【0036】
液晶パネル1は表示パネルであり、矩形の平板状をなす。液晶パネル1は、アクティブマトリクス方式を採用している。液晶パネル1は、所定の間隔を設けて対向配置された2つのガラス基板11,12の間に液晶13が注入され、シール材14及び封止材15により封止されて構成される。ガラス基板11,12の中央部の画素領域には、液晶13を駆動するための電極を含む各素子が形成されている(図示せず)。液晶パネル1は、一方のガラス基板12の一長辺側の端部に、各素子へ駆動信号を与える駆動回路(ドライバ)16、及び、該駆動回路16に接続されており、駆動回路16へ信号を供給する基板17を備える。
【0037】
光源装置4は、発光ダイオード41を用いるエッジライト方式の光源である。光源装置4は、液晶パネル1のガラス基板11と略同形の広面を有する矩形平板ガラスの導光板42の長辺側の端面に、該端面に沿った長細の基板43に複数配置された発光ダイオード41を対向配置させて構成される。なお、発光ダイオード41は、青色又は紫外光を発光するダイオードの表面に蛍光体が塗布されることで白色光を発する光源である。発光ダイオード41が配置される基板43は、複数の発光ダイオード41が発する熱を放熱する放熱板44に接続されてある。放熱板44の断面形状は、縦線が導光板42の一広面に沿い、横線が導光板42の前記一長辺側の端面に沿うL字状である。また、導光板42の前記一広面には、散乱ドット45が印刷又はレーザ加工により形成されている。更に、導光板42の前記一広面側には、反射シート46が粘着されてある。このように構成される光源装置4においては、発光ダイオード41からの光が導光板42の長辺側の端面から内部へ進入し、各面における部分反射、又は反射シート46による全反射により内部を進行し、散乱ドット45における散乱によって、反射シート46の反対側の広面から出射される。これにより、導光板42の前記広面から均一な面状の光が液晶パネル1側へ出射される。
【0038】
液晶パネル1及び光源装置4は、光学シート2及び枠体3と共に、導光板42を基準として以下のように組み立てられ、表示装置100を構成する。
【0039】
導光板42の散乱ドット45が形成されていない側の他広面上に、枠体3が設置される。枠体3は例えば、PET、PC(ポリカーボネート、好ましくはガラス入りポリカーボネート(PC+GF))、ABS等の樹脂製である。枠体3の材料は、ガラスと同等又はガラスに近い熱膨張率の材料であることが望ましい。導光板42の他広面と、枠体3の外形とは略等しいか、又は枠体3の外形の方が少し小さい。枠体3の両面にはガラスと接着するための両面テープ、OCA(Optically Clear Adhesive)テープ、UV硬化性樹脂等の接着剤が接着される。枠体3は、一方の環状面が導光板42の前記他広面の周縁部に当接するように設置され、前記接着剤により接着される。なお、枠体3自体が接着材料であってもよい。次に、光学シート2が、拡散シート23が導光板42側となるように枠体3の内部に収容される(図1の矢印)。光学シート2はPETを基材とした矩形フィルム状であり、例えばレンズシート21、プリズムシート22、及び拡散シート23からなる3枚の光学シート群である。枠体3の内周は、収容する光学シート2よりも少し大きく、枠体3の厚みは、光学シート2のシート厚よりも少し厚い。枠体3は、光学シート2を収容したときに面方向及び厚み方向に夫々、光学シート2の熱膨張率を考慮した所定間隔を有する。次に、液晶パネル1が設置される。液晶パネル1は、ガラス基板12側の広面の周縁部が枠体3に当接するように枠体3上に設置される。ガラス基板12と枠体3との間も、接着剤によって接着されてもよいし、枠体3自体が接着材料であってもよい。これにより、光学シート2が枠体3内に封入され、液晶パネル1及び導光板42が一体的に構成される。このとき、枠体3の外周が、液晶パネル1のガラス基板11の外周縁の全周に亘って沿う形とすることにより、枠体3の内側をより広く、即ち表示面を広くすることが可能である。また、枠体3の外周をガラス基板及び導光板と略一致させることにより、液晶パネル1、枠体3及び導光板42の外周が連続した周面となり、夫々位置決めが容易化される。そして、導光板42の散乱ドット45が形成されている側の広面に反射シート46が設置される。反射シート46は、導光板42に粘着又は接着されてよい。更に、導光板42の一長辺側の端面に発光ダイオード41、基板43及び放熱板44が設置される。
【0040】
このように表示装置100では、従来の表示装置で用いられていた保持部材が用いられない。導光板42はガラス製であって、PMMA、又はMS等の樹脂製の透明板よりも剛性が高く、上述したように各要部の組み立ての基準とすることができる。したがって、導光板42を保持する保持部材(所謂バックライトシャーシ)を不要とする。また、光学シート2は、導光板42とガラス基板12との間に枠体3内部に封入されている。導光板42とガラス基板12とは同様のガラス製であり、熱膨張又は収縮の影響を同様に受ける。したがって、導光板42とガラス基板12とが枠体3を介して接着される一体的な構成が可能となり、液晶パネル1よりも大きな外形を有する光学シート2用の保持部材が不要となる。なお、光学シート2は熱膨張した場合にも面方向及び厚み方向で枠体3の内側に収まるから、光学シート2の皺又は撓みの発生を防止することができる。
【0041】
図3及び図4は、実施の形態1における本発明に係る表示装置100と、従来の表示装置90とを比較する比較図である。図3では、上部に実施の形態1における表示装置100を、下部に従来の表示装置90を示している。図4では、左部に実施の形態1における表示装置100を、右部に従来の表示装置90を示している。なお、表示装置100及び表示装置90のいずれについても、発光ダイオード41又は921側とは反対側の一長辺側の端部の断面を示している。
【0042】
図3に示すように、実施の形態1における表示装置100は、従来の表示装置90と比して、図3中にXとして示す寸法分だけ小さくすることができ、従来の表示装置90よりも狭額縁化を実現することが可能である。なお、寸法Xは、従来の表示装置90における導光体922を保持する保持部材94の側板の厚みと、該側板と嵌合し液晶パネル91及び光学シート93を保持する保持部材95の矩形平板の周縁部の幅及び周板の厚みとの分に相当する。
【0043】
図4に示すように、実施の形態1における表示装置100は、従来の表示装置90と比して、図4中にYとして示す寸法分だけ薄くすることができ、従来の表示装置90よりも薄型化を実現することが可能である。なお、寸法Yは、従来の表示装置90における導光体922を保持する保持部材94の底板の厚みと、液晶パネル91及び光学シート93を保持する保持部材95の矩形平板の厚みとの分に相当する。
【0044】
また、図4に示すように、実施の形態1における表示装置100では、液晶パネル1は枠体3と、導光板42は枠体3と直接的に接着される構成としている。つまり、従来の表示装置90のように、液晶パネル91が保持部材95に対してスペーサ952を介して設置され、保持部材95がスペーサ951を介して導光板92に設置される構成とは異なる。そのため、液晶パネル1、光学シート2及び導光板42間の相互の距離が、従来の表示装置90と比較して厚み方向に短くなる。これにより、厚み方向に対し、液晶パネル1の画素領域の縁辺部と光学シート2又は導光板42の縁辺部とを結ぶ線の角度が大きくなるため、光学シート2及び導光板42の縁辺部が見えづらくなり、狭額縁化を更に高めることができる。
【0045】
このようにして、液晶パネル1と同材料であって剛性が高い透明材料であるガラスを導光板42の材料として採用することにより、薄型化及び狭額縁化を実現することができる。
【0046】
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2における表示装置100の要部を模式的に示す断面図である。実施の形態2における表示装置100の構成は以下に説明する一部を除き、実施の形態1の表示装置100の構成と同様である。したがって、共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0047】
実施の形態2における光学シート2は、レンズシート21、プリズムシート23及び拡散シート23に加え、拡散シート23側に青色よりも長波長側、即ち緑色から赤色に亘る波長の蛍光を発する複数種の蛍光体が添加された蛍光体添加シート24を含む。
【0048】
また、実施の形態2における光源装置4は、発光ダイオード41に替えて、表面に蛍光体が塗布されていない青色発光ダイオード47が用いられる。
【0049】
導光板42の素材であるガラスは、可視光領域の光に対する透過率が全波長に亘って一定でない性質を有する。特に、長波長側の光の透過率が短波長側よりも低い。実施の形態2では、青色光を導光板42の一長辺側の端面から入射させるため、該端面からの距離に関係なく均一な輝度の青色光が広面から出射される。導光板42から出射した青色光は、蛍光体添加シート24の一面へ入射し、一部はそのまま出射するが、他は添加されてある蛍光体を励起させる。そして蛍光体添加シート24内で、緑色から赤色に亘る異なる波長の蛍光が発せられる。これにより、蛍光体添加シート24の他面から、青色光、緑色光及び赤色光が夫々出射される。したがって、ガラス製の導光板42を用いる構成としても、高輝度且つ均一な白色平面光を液晶パネル1へ照射させることが可能である。
【0050】
なお、蛍光体添加シート24に替えて、導光板42の光の出射面に青色よりも長波長側の蛍光を発する蛍光体を塗布する構成としてもよい。また、実施の形態2に示した例のみならず、導光板42の組成、又は導光板42に形成される散乱ドット45等の設計により、より高輝且つ均一な白色平面光を出射させるようにしてもよい。
【0051】
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3における表示装置100の要部を模式的に示す断面図である。実施の形態3における表示装置100の構成は以下に説明する一部を除き、実施の形態1の表示装置100の構成と同様である。したがって、共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0052】
実施の形態3における表示装置100では、光学シート2が封入される枠体3の内側に、光学シート2の材料よりも低屈折率のゲル状又は液体状の透光材料31が充填される。
【0053】
実施の形態3においては、組み立て時に導光板42上に枠体3を設置し、光学シート2を収容させた後、透光材料31を枠体3内側に充填し、枠体3を覆うように液晶パネル1が設置される。
【0054】
光学シート2を構成する光学シート群の多くはPETを基材としているから、温度変化による膨張又は収縮のみならず、空気中の水分の吸収による撓みが、表示ムラの要因となりうる。実施の形態3では、光学シート2の周囲に透光材料31が充填され、光学シート2の空気中の水分と接触しないので、撓みの発生を抑制することができる。透光材料31は光学シート2よりも低屈折率であるから、導光板42から出射した光を光学シート2内へ進行させるようにすることができ、枠体3内での光の損失を低減することができる。
【0055】
(実施の形態4)
図7は、実施の形態4の表示装置100における液晶パネル1及び導光板42を模式的に示す斜視図である。実施の形態4の表示装置100は、曲面ディスプレイである。実施の形態4では、液晶パネル1を構成するガラス基板11,12と、導光板42とを、図7に示すように、予め曲板状に形成しておく。そして実施の形態1同様に、各要部を組み立てることで曲面ディスプレイが構成される。このとき、枠体3も曲板状のガラス基板12及び導光板42に沿うようにする。
【0056】
ガラスの場合、剛性がPMMA等の樹脂よりも高いから、曲板状の導光板42には特別な保持部材を必要とせず、樹脂製の導光板を用いる場合よりも曲面ディスプレイの製造が容易である。
【0057】
なお、上述のように開示された本実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0058】
100 表示装置
1 液晶パネル
11,12 ガラス基板
13 液晶
2 光学シート
24 蛍光体添加シート
3 枠体
42 導光板(透明板)
47 青色発光ダイオード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8