(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
「例示的な」という言葉は、「一例、実例または例として」を意味するために本明細書で使用される。「例示的な」ものとして本明細書で説明する態様は、必ずしも他の態様よりも好ましい、または有利であると解釈されるわけではない。
【0012】
本明細書では、「アプリケーション」という用語は、オブジェクトコード、スクリプト、バイトコード、マークアップ言語ファイルおよびパッチなど、実行可能コンテンツを有するファイルを含むこともある。加えて、本明細書で言及する「アプリケーション」は、オープンされる必要があり得るドキュメント、またはアクセスされる必要がある他のデータファイルなど、本質的に実行可能ではないファイルを含むこともある。
【0013】
この説明では、用語「通信デバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「ワイヤレス電話」、「ワイヤレス通信デバイス」および「ワイヤレスハンドセット」は交換可能に用いられる。第3世代(「3G」)ワイヤレス技術の出現により、より広い帯域が利用できるようになり、より広範なワイヤレス機能を備えたより多くの電子デバイスが可能になった。したがって、ワイヤレスデバイスは、携帯電話、ページャ、PDA、スマートフォン、ナビゲーションデバイス、またはワイヤレス接続を有するコンピュータであってよい。
【0014】
図1を参照すると、この図は、クライアントデバイス102と関連付けられ得るプリペイド口座142と関連付けられる、仮想的な代用通貨のための適切な決済表示画面を決定するための、システム100の第1の態様の図である。本明細書では、プリペイド口座142は、様々な業者120から利用可能なギフトカード口座を含み得る。プリペイド口座142は、限定はされないが、ペイロールカード、政府ベネフィットカード、プリペイドデビットカード、テレホンカードを包含し、含み得る。
【0015】
通常、プリペイド口座142には、(a)単一目的の口座または「クローズループ」口座と、(b)「オープンループ」口座という2つの主要なカテゴリーがある。特定の小売店における品物の購入のみに使用できるギフトカードや、電話の発信のみに使用できるプリペイド式テレホンカードは、単一目的のプリペイド口座142の例である。
【0016】
口座142の第2の種類は、複数目的または「オープンループ」プリペイド口座142であり、様々な売り場で(単一の小売店に限定されず)即時決済の取引を行うために、さらには、直接的な資金の受け取り、およびATMからの現金の引き出しのような他の目的で、使用され得る。一部の複数目的の口座は、VISA(商標)またはMASTERCARD(商標)ブランドネットワークのような、クレジットカードブランドのネットワークであってよく、そうしたブランドが受け入れられるところではどこでも使用できる。本開示のプリペイド口座142は、オープンループのタイプとクローズループのタイプの両方を包含する。
【0017】
システム100は、クライアントデバイス管理サーバ106、プリペイド口座処理者サーバ108A、プリペイド口座発行者サーバ108B、業者取得者116B、クライアントデバイス管理(「CDM」)取得者116A、送信者資金調達源118、クライアントデバイス102、および業者120を含み得る。
【0018】
図1に示されるシステム要素の多くは、通信リンク103A〜Jを介して、コンピュータまたは通信ネットワーク105に結合される。
図1に示されるリンク103は、有線リンクでもワイヤレスリンクでもよい。ワイヤレスリンクは、限定はされないが、高周波(「RF」)リンク、赤外線リンク、音響リンク、および他のワイヤレス媒体を含む。通信ネットワーク105は、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、インターネット、公衆交換電話網(「PSTN」)、ページングネットワーク、またはこれらの組合せを含み得る。
【0019】
図1に示されるシステム要素の多くは、点線で示される仮想リンク107A〜Hにより結合されるようにも示される。実際には、実際の通信が、通信ネットワーク105にそれぞれの要素を結合する通信リンク103によりサポートされる場合には、仮想リンク107は、要素間の直接の通信を示す。仮想リンク107は、例示のために、かつ、システム100内のそれぞれの要素の間の通信の流れの理解のために示される。
【0020】
クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aおよび受信者クライアントデバイス102Bによりメモリに記憶される、モバイルウォレット114を管理し維持する役割を果たす、モバイルウォレットシステム134をサポートすることができる。各クライアントデバイス102は、それぞれのクライアントデバイスが、通信ネットワーク105とのワイヤレス通信リンク103を確立できるように、アンテナ372を有するように示される。しかし、ラップトップコンピュータまたは持ち運び型コンピュータのような、通信ネットワーク105への有線リンクまたは物理的な回線によるリンク103を有するクライアントデバイス102が、本発明の範囲に含まれる。
【0021】
クライアントデバイス管理サーバ106は、作成され受信者クライアントデバイス102Bのモバイルウォレット114Bに送信され得る、プリペイド口座142を作成するために、送信者クライアントデバイス102Aと通信することができる。クライアントデバイス管理サーバ106はまた、プリペイド口座142に関連する取引を管理するために、プリペイド口座処理者サーバ108Aおよびプリペイド口座発行者サーバ108Bと協働する。プリペイド口座処理者サーバ108Aは、業者120とも協働する業者取得者116Bと直接協働することができる。いくつかの場合には、業者120は、業者取得者116Bを通じて通信を送信することなく、または業者取得者116Bから通信を受信することなく、プリペイド口座処理者サーバ108Aと直接協働してもよい。
【0022】
プリペイド口座142Aは、送信者クライアントデバイス102Aと関連付けられるものとして示されるが、送信者クライアントデバイス102Aのユーザは、受信者クライアントデバイス102Bのためにプリペイド口座を送信または作成するために、プリペイド口座142 Aを有する必要はないことが認識される。
したがって、本発明の範囲から逸脱することなく、送信者クライアントデバイス102Aと関連するプリペイド口座142Aは、削除されてもよく、作成されなくてもよい。
【0023】
プリペイド口座発行者サーバ108Bは、プリペイド口座データベース146で管理され保持される、プリペイド口座142を設立/作成する役割を果たし得る。具体的には、プリペイド口座発行者サーバ108Bは、以下でより詳細に論じられる
図2の、クライアント固有の識別子155、仮想カード識別番号167、代表口座番号(「PAN」)165、および業者の識別子170を、作成して管理する役割を果たす。プリペイド口座発行者サーバ108Bおよびプリペイド口座処理者サーバ108Aは、
図1では別々の要素として示されているが、単一のコンピュータサーバがこれら2つの要素の機能を実行してもよいことを、当業者は認識する。このことに留意して、残りの開示では、場合によっては、プリペイド口座処理者サーバ108Aとプリペイド口座発行者サーバ108Bに、単一のハードウェア/ソフトウェア要素として言及することがある。
【0024】
業者120は、品物およびサービスと引き換えに、プリペイド口座142を受け入れ処理することができる。クライアントデバイス管理サーバ106は、クライアントデバイス管理(「CDM」)取得者116Aと通信することができる。CDM取得者116Aは、送信者資金調達源118と通信する。送信者信金調達源118は、業者120またはクライアントデバイス管理サーバ106と契約関係を保持する、金融機関を含み得る。
【0025】
取得者116は、通常「仲介者」として動作する。取得者116は通常、業者120(またはクライアントデバイス管理システム106)からクレジットカード取引を受信し、そうした取引を、銀行などのカード発行金融機関と精算する。取得者116は、クライアントデバイス管理(「CDM」)エスクロー口座136または業者の要求払預金口座(「DDA」)121のような、銀行の預金口座に資金を預け、クレジットカード発行者または他のエンティティから、そうした資金を回収することができる。業者の要求払預金口座(「DDA」)121からの資金は、小切手、デビットカード、または当業者に知られている自動的な手形交換所により入手され得る。DDA121は、当座預金口座または他の手形勘定を含み得る。当業者により知られているように、通常、業者120またはクライアントデバイス管理サーバ106の運用者は、クレジットカード型の取引を処理するために、取得者116にある料金を支払わなければならない。
【0026】
送信者資金調達源118は、送信者クライアントデバイス102Aのユーザと関連する、銀行のような金融機関を含み得る。送信者資金調達源118は、受信者クライアントデバイス102Bのプリペイド口座142を購入するために、送信者クライアントデバイス102Aによりアクセスされ得る。プリペイド口座142は、クライアントデバイス管理サーバ106からクライアントデバイスの通信の全てを受信する、プリペイド口座処理者サーバ108Aおよびプリペイド口座発行者サーバ108Bにより、管理されサービスされ得る。
【0027】
プリペイド口座処理者サーバ108Aおよびプリペイド口座発行者サーバ108Bは、複数のクライアントデバイス102と関連付けられ得るプリペイド口座142のデータベース146を保持することができる。プリペイド口座処理者サーバ108Aはまた、point of sale (「POS」)端末において、またはコンピュータ/通信ネットワーク105に存在する仮想店舗環境で、プリペイド口座のある額を決済に使用するための、クライアントデバイス102から業者120へのあらゆる要求を処理するために、業者取得者116Bまたは業者120と直接通信することができる。
【0028】
例示的な実施形態によれば、送信者クライアントデバイス102Aは、クライアントデバイス管理サーバ106と対話して協働することによって、表示デバイスに表示される仮想的な通貨702(
図7)により表される、プリペイド口座142を、作成し、個人設定を行い、受信者クライアントデバイス102Bに送信することができる。クライアントデバイス管理サーバ106は、受信者クライアントデバイス102Bに贈られるプリペイド口座142を作成するための、要求および対応する支払を処理することができる。
【0029】
1つまたは複数のプリペイド口座142が、受信者クライアントデバイス102Bにより受信され、受信者クライアントデバイス102Bによりアクティブ化されると、受信者クライアントデバイス102Bは、たとえば現実の店舗の場所における、またはコンピュータ/通信ネットワーク105を介した仮想的なショッピングカートを通じた、業者120での品物および/またはサービスなどに対する額を、プリペイド口座142で決済することができる。
【0030】
業者120が、受信者クライアントデバイス102Bの地理的な座標とともに、クライアントデバイス102Bのユーザの身元を、クライアントデバイス管理サーバ106により提供され得るように、クライアントデバイス102が携帯電話のようなモバイルワイヤレスデバイスを含む場合、システム100は一定の利点を実現することができる。このようにして、受信者クライアントデバイス102Bの身元および受信者クライアントデバイス102Bの地理的な座標を知ることで、業者120は、受信者クライアントデバイス102に、提案または宣伝を送信できるようになり得る。こうして、特定の業者120に固有の提案または宣伝は、受信者102Bに特別に向けられ得る。
【0031】
図2Aを参照すると、この図は、
図1に示されるクライアントデバイス管理サーバ106により管理される、モバイルウォレットシステムデータベース134の第1のデータ構造201Aの図である。データ構造201Aは、バーコードリーダーのようなデバイスを含み得る、point-of-sale (「POS」)端末とともに用いる仮想的な代用通貨702の決済表示画面の、業者の選好を含み得る。具体的には、データ構造201Aは、英数字の業者の識別子170およびPOS端末の選好の一覧210Aを含み得る。業者の識別子170によって、モバイルウォレットシステム134は、特定の業者120により規定された選好に従って、POSの選好を編成し追跡することが可能になる。
【0032】
たとえば、第1の業者の識別子170Aを有する第1の業者120は、2次元バーコード804A、手動のキー入力804C、および1次元バーコード804Bを処理できるPOS端末のような、少なくとも3種類のPOS端末を有する店舗を有することを、クライアントデバイス管理サーバ106に示すことができる。一覧210Aは、一覧210Aは示された順序でアクセスされるべきであるということを意味する、所定の優先順位を有し得る。しかし、別の例示的な実施形態では、この一覧は順番にアクセスされなくてもよいことを、当業者は認識する。
【0033】
POS端末の選好の一覧210Aにより、モバイルウォレットシステム134は、クライアントデバイス102Bのユーザが、モバイルウォレットシステム134により追跡されるプリペイド口座を用いて購入することを望むときの、仮想的な通貨702の最も適切な決済表示画面を決定できるようになる。したがって、
図2Aに示された例示的な実施形態によれば、このことは、受信者クライアントデバイス102Bのユーザが、第1の業者の識別子170Aを有する第1の業者120により所有される店舗で購入を望むとき、モバイルウォレットシステム134が、データベース201Aにアクセスして、モバイルクライアントデバイス102Bに表示されるべき仮想的な代用通貨702の選好された決済表示フォーマットは何であるかを判定する、ということを意味する。
図2Aに示される例示的な実施形態では、第1の業者の識別子170Aを有する第1の業者120は、一覧210Aの最初のエントリーで示されるように、2次元バーコード804Aという選好を有する。この2次元バーコード804Aへの選好により、モバイルウォレットシステム134は、モバイルクライアントデバイス102BがバーコードリーダーのようなPOS端末に提示されるときに、モバイルクライアントデバイス102Bに、決済のための2次元バーコード804Aを表示するように命令する。2次元バーコード804Aは
図8Aに示され、以下でさらに詳細に論じられる。
【0034】
2次元バーコード804A、1次元バーコード804B、および手動のキー入力フォーマット804Cのような、決済表示画面の選好が3つだけ説明され示されてきたが、様々なPOS端末とのインターフェースをとる仮想的なカード702のための他の決済表示画面が存在する可能性があり、本発明の範囲にあることを、当業者は認識する。さらに、
図2A〜2Cと関連して説明されるデータ構造201A〜B、および179は、例示されたものには限定されない。これらのデータ構造201A〜Bおよび179への修正が、本発明の範囲から逸脱することなく行われ得ることを、当業者は認識する。
【0035】
データ構造201Aはさらに、オンライン取引と関連付けられる決済表示画面の選好の一覧215を含み得る。一覧215は、クライアントデバイス102がオンライン取引を行おうとしていることを、モバイルウォレットシステム134が検知した場合に、モバイルウォレットシステム134によりアクセスされる。特定の業者のオンラインの選好の一覧215は、限定はされないが、プリペイド口座142と関連付けられた名前情報、住所情報、郵便番号情報、州情報、およびプリペイド口座142と関連付けられた個人口座番号(「PAN」)165を含み得る。
【0036】
図2Bは、
図1に示されるクライアントデバイス管理サーバにより管理される、モバイルウォレットシステムデータベースの第2のデータ構造201Bの図である。
図2Bに示される第2のデータ構造201Bは、
図2Aに示される第1のデータ構造201Aの要素と同様の、いくつかの要素を共有する。したがって、2つの図面の違いのみが論じられ、以下でより詳細に説明される。
【0037】
データ構造201Aのように、モバイルウォレットシステムデータベース134の第2のデータ構造201Bは、
図1に示されたクライアントデバイス管理サーバ106により管理される。第2のデータ構造201Bは、バーコードリーダーのようなデバイスを含み得る、point-of-sale (「POS」)端末とともに用いる仮想的な代用通貨702の決済表示画面の、業者の選好を含み得る。具体的には、データ構造201Aは、英数字の業者の識別子170、英数字の店舗の識別子207、およびPOS端末の選好の一覧210Aを含み得る。
【0038】
第1のデータ構造201Aと第2のデータ構造201Bの1つの主な違いは、第2のデータ構造201Bは、英数字の店舗の識別子207を含む追加の要素を含むということである。英数字の店舗の識別子207により、モバイルウォレットシステム134は、特定の業者120に対して店舗のレベルで、仮想的な代用通貨702の選好された決済表示画面を、監視して追跡できるようになる。このようにして、業者120は、同じ業者120が所有する様々な店舗の間に存在し得る、POS端末の違いを識別することができる。業者120により所有され得る各々の特定の店舗のPOS端末の選好を受信することに加えて、モバイルウォレットシステム134はまた、第1データ構造201Aおよび第2のデータ構造201Bの中に含まれる、選好された決済表示画面のデータを、
図27に示され以下でより詳細に論じられるアルゴリズムに従って、監視し、収集し、改良する能力を有する。
【0039】
図2Bに示される例示的な実施形態では、第1の店舗の識別子207Aを有する第1の店舗は、2次元バーコード804Aおよび手動のキー入力フォーマット804Cを含む、仮想的な代用通貨702のための選好された決済表示画面を2つ有し得る。第1の業者の識別子205Aと関連付けられ、第2の店舗の識別子207Bを有する第2の店舗は、手動のキー入力フォーマット804Cを含み得る、仮想的な代用通貨702のための選好された決済表示画面を1つしか有さない。決済表示画面の様々な他の組合せとともに、他の種類の決済表示画面が、本発明の範囲に完全に含まれることを、当業者は認識する。
【0040】
図2Cを参照すると、この図は、
図1に示されるプリペイド口座処理者サーバ108Aおよびプリペイド口座発行者サーバ108Bにより管理される、プリペイド口座データベース146のデータ構造179の図である。データ構造179は、クライアント固有の識別子155、1つまたは複数の代表口座番号(「PAN」)165、および1つまたは複数の仮想カード識別番号(「VCARD ID#」)167を含み得る。PAN165およびVCARD ID167は、それぞれのクライアントデバイス102と関連付けられた各プリペイド口座142に対して作成され得る。クライアントデバイス管理サーバ106は、クライアント固有の識別子155を作成し、および、この固有の識別子155をプリペイド口座発行者サーバ108Bに渡す役割を果たし得る。あるいは、プリペイド口座発行者サーバ108Bが、クライアント固有の識別子155を作成してもよい。
【0041】
クライアント固有の識別子155は、所定の長さの英数字の文字列を含み得る。たとえば、英数字の文字列は、10桁の文字列を含み得る。しかし、10桁よりも長いまたは短い英数字の文字列が、本発明の範囲内にある。
【0042】
送信者クライアントデバイス102Aが、プリペイド口座142の資金のセットと関連付けられるものとして特定の業者120を指定しない場合、クライアント固有の識別子155は、仮想カード識別番号(「VCARD ID#」)167およびノーブランド口座160と関連付けられ得る。言い換えると、クライアント固有の識別子155を有するユーザのプリペイド口座142に割り当てられたが、TARGET(商標)またはK-MART(商標)というブランドの店舗のような特定の業者120とは何ら関連付けられていない資金を、ノーブランド口座160は追跡し続けることができる。ノーブランド口座160は、口座と関連付けられた業者名を全く有さないが、ノーブランド口座160と関連付けられた仮想カード識別番号(「VCARD ID#」)167を有する。VCARD ID# 167は、クライアント固有の識別子155と関連付けられる。
【0043】
送信者クライアントデバイス102Aを用いて購入され、特定の業者120に対して指定された資金または額について、そのような資金は、特定の業者120と関連付けられる固有の代表口座番号(「PAN」)165に割り当てられ得る。固有のPAN165はまた、業界ではクレジットカード番号とも呼ばれることがあり、大半のクレジットカードおよび銀行のカードで見出される代表口座番号である。PAN165は、国際標準化機構(「ISO」)/国際電気標準会議(「IEC」)により作成されるような、業界標準により準拠し得る。PAN165は、ある量の内部構造を有してもよく、プリペイド口座発行者サーバ108Bにより発行される全てのPAN165の間で、共通の番号付けの方式を共有してもよい。
【0044】
本明細書では、PAN165の1つの具体的な規格は、ISO/IEC7812規格を含み得る。ISO/IEC7812規格は、1桁の主要産業識別子(「MII」)、6桁の発行者識別番号(「IIN」)、口座番号、およびLuhnアルゴリズムを用いて計算された1桁のチェックサムを含む。PAN165のプレフィックスは、番号が属するクレジットカードネットワークを判定する、番号の始めにある桁の列であり得る。PAN165の最初の6桁は、発行者識別番号(「IIN」)と呼ばれ得る。これらは、カード所有者にカードを発行した機関を識別する。番号の残りは、プリペイド口座発行者サーバ108Bのような発行者により割り当てられてもよく、またはそのような発行者により決定されてもよい。PAN165は、16桁の番号を含み得るが、他の複数桁の番号ならびに英数字の識別子も、本発明の範囲内にある。
【0045】
複数のPAN165は、クライアント固有の識別子155と関連付けられ得る。言い換えると、単一のクライアント固有の識別子155は複数の異なるPAN165を参照することができ、複数の異なるPAN165において、各PAN165は特定の業者120に対応する。このことは、クライアント固有の識別子155を割り当てられた単一のクライアントデバイス102は、それぞれ異なるPAN165を有する数十または数百の業者120へのアクセスを有し得る、ということを意味する。
【0046】
図2Cに示される例示的な実施形態では、第1のプリペイド口座142Bは、仮想カード識別番号(「VCARD ID#」)167Dおよび167Eをそれぞれ割り当てられた、2つのノーブランド口座160Aおよび160Bと関連付けられた、「クライアント固有の識別子#1」というクライアント固有の識別子155Aを有する。第1のノーブランド口座160Aは、10.00ドルの残高を有する。第2のノーブランド口座160Bは、15.00ドルの残高を有する。別々のノーブランド口座160Aおよび160Bにより、送信者クライアントデバイス102Aの異なるユーザにより作成された可能性のある別々のギフト、または、単一の送信者クライアントデバイス102Aの単一のユーザにより作成された別々のギフトの、追跡が可能になる。
【0047】
クライアント固有の識別子155Aは、「業者ID#1」という業者の識別子170Aを有する第1の業者および「業者ID#2」という業者の識別子170Bを有する第2の業者に割り当てられた、3つの代表口座番号(「PAN」)165A、165B、165Cと関連付けられている。第1のPAN165Aと関連付けられた仮想カードは、25.00ドルの残高を有し、第2のPAN165Bと関連付けられた仮想カードは、30.00ドルの残高を有する。第3のPAN165Cと関連付けられた仮想カードは、35.00ドルの残高を有する。PAN#2およびPAN#3を有し、第2の業者の識別子170Bとしか関連付けられない第2および第3の仮想カードは、受信者クライアントデバイス102Bのユーザが、異なる額または同じ額だが同じ業者120と関連付けられた、2つの別々のギフトを受け取り得るということを示す。米国の通貨がこれらの例で用いられてきたが、任意の種類の通貨が用いられてもよく、本発明の範囲内にあることを、当業者は認識する。
【0048】
VCARD ID#4 167Dと関連付けられた第1のノーブランド口座160Aは10.00ドルの残高を有するが、本発明のある例示的な実施形態によれば、受信者クライアントデバイス102Bのユーザは、第1のノーブランド口座160Aの残高で決済できるようになる前に、第1のノーブランド口座160Aの資金を、特定の業者120と関連付ける必要があり得る。この特定の例では、クライアントデバイス102のユーザは、ノーブランド口座160Aから、第1のPAN165Aと関連付けられた第1の仮想カードと第2のPAN165Bと関連付けられた第2の仮想カードのいずれかに、資金を移すことができる。あるいは、ユーザは、(口座142Bにおいて業者の識別子170A、170Bにより表される業者120に対して)新たな業者120、または、このプリペイド口座142Aについて第4のPAN165(図示せず)を有する既存の業者120と関連付けられた、新たな仮想カードを作成してもよい。
【0049】
図2Cの第1のプリペイド口座142Bのクライアント固有の識別子#1 155Aと関連付けられたNFC PAN #1A 165A1、および、
図2Cの第2のプリペイド口座142Cのクライアント固有の識別子#2 155Bと関連付けられたNFC PAN #1B 165A2のような、1つまたは複数の近距離通信(「NFC」)PAN165も、各クライアント固有の識別子155と関連付けられ得る。これらのNFC PAN165は、当業者により知られているように、クライアントデバイス102に付属させることができ近距離通信を利用してpoint-of-sale (「POS」)端末と情報を交換する、物理的な代用通貨に対応する。
【0050】
図3は、
図1のシステム100の例示的なコンピュータアーキテクチャ101の図である。例示的なアーキテクチャ101は、クライアントデバイス102を含み得る。クライアントデバイスサーバ106は、モバイルクライアントデバイス102に接続され得る。クライアントデバイス管理サーバ106は、携帯電話ネットワークのような、有線通信リンクまたはワイヤレス通信リンク103を介して、モバイルデバイス102に接続され得る。さらに、クライアントデバイス管理サーバ106は、WANによるもののような、直接的な通信リンク109A、Cを介して、プリペイド口座処理者/発行者サーバ108A、Bに接続され得る。前に述べたように、プリペイド口座処理者サーバ108Aおよびプリペイド口座発行者サーバ108Bは、
図1に示されたように2つの物理的に別々のデバイスまたはソフトウェアであってよく、または、これら2つの要素108A、Bの機能は、
図3に示されるように単一のデバイスまたはソフトウェアモジュールにより実行されてもよい。本発明の範囲から逸脱することなく、コンピュータアーキテクチャの設計制約に応じて、どちらのオプションも選択され得ることが、当業者には理解されよう。
【0051】
図3に示されるように、クライアントデバイス102は、プロセッサ110およびプロセッサ110に結合されたメモリ112を含み得る。メモリ112は、本明細書で説明される方法のステップの1つまたは複数を実行するための、命令を含み得る。さらに、プロセッサ110およびメモリ112は、本明細書で説明された方法のステップの1つまたは複数を実行するための手段として動作し得る。示されたように、メモリ112はモバイルウォレット114も含み得る。モバイルウォレット114は、クライアントデバイス管理サーバ106によって、モバイルデバイス102に提供され得る。モバイルウォレット114は、口座情報を含むことができるとともに、ユーザがクライアントデバイス管理サーバ106から金銭またはクレジットを入手することを可能にしてユーザがそのような口座情報を持ち運ぶことを可能にする、仮想的な代用通貨702を提供できるという点で、従来の財布と同様の機能を実現する。
【0052】
図3は、クライアントデバイス管理サーバ106が、プロセッサ130およびプロセッサ130に結合されたメモリ132を含み得るということを、示す。メモリ132は、本明細書で説明される方法のステップの1つまたは複数を実行するための、命令を含み得る。さらに、プロセッサ130およびメモリ132は、本明細書で説明された方法のステップの1つまたは複数を実行するための手段として動作し得る。示されるように、メモリ132は、1つまたは複数のプリペイド口座142、さらには限定はされないが、クレジットカード口座および銀行口座のような別の種類の口座の情報を提供する、モバイルウォレットシステム134を含み得る。
【0053】
クライアントデバイス管理サーバ106の中のモバイルウォレットシステム134は、モバイルデバイス102に記憶されたモバイルウォレット114と同様であってよい。さらに、クライアントデバイス管理サーバ106の中のモバイルウォレットシステム134は、モバイルクライアントデバイス102に記憶されたモバイルウォレット114と実質的に同じ情報を含んでもよい。CDMエスクローデータベース136も、クライアントデバイス管理サーバ106に接続され得る。
【0054】
図3に示されるように、プリペイド口座処理者/発行者サーバ108A、Bは、プロセッサ140およびプロセッサ140に結合されたメモリ142を含み得る。メモリ142は、本明細書で説明される方法のステップの1つまたは複数のための、命令を含み得る。さらに、プロセッサ140およびメモリ142は、本明細書で説明された方法のステップの1つまたは複数を実行するための手段として動作し得る。示されるように、メモリ144は、モバイルデバイス102のユーザと関連付けられたプリペイド口座142を含み得る。データベース146も、プリペイド口座処理者サーバ/発行者サーバ108A、Bに接続され得る。データベース146は、プリペイド口座142と関連付けられた口座情報、および、他のモバイルデバイスと関連付けられた他のユーザの口座と関連付けられた口座情報を含み得る。
【0055】
図4を参照すると、この図は、
図1と合うワイヤレス電話を含む、クライアントデバイス102の例示的かつ非限定的な態様の図である。示されるように、クライアントデバイス102は、互いに結合される、デジタルシグナルプロセッサ324およびアナログシグナルプロセッサ326を含む、オンチップシステム322を含む。
図4に示されるように、ディスプレイコントローラ328およびタッチスクリーンコントローラ330が、デジタルシグナルプロセッサ324に結合される。オンチップシステム322の外部にあるタッチスクリーンディスプレイ332が、ディスプレイコントローラ328およびタッチスクリーンコントローラ330に結合される。
【0056】
図4は、ビデオエンコーダ334、たとえば位相反転線(「PAL」)エンコーダ、順次式カラーメモリ(「SECAM」)エンコーダまたは全国テレビジョン方式委員会(「NTSC」)エンコーダ、または任意の他のビデオエンコーダが、デジタルシグナルプロセッサ324に結合されることをさらに示している。さらに、ビデオ増幅器336は、ビデオエンコーダ334およびタッチスクリーンディスプレイ332に結合される。ビデオポート338がビデオ増幅器336に結合される。
図4に示されるように、ユニバーサルシリアルバス(「USB」)コントローラ340がデジタルシグナルプロセッサ324に結合される。また、USBポート342がUSBコントローラ340に結合される。メモリ112および加入者識別モジュール(「SIM」)カード346も、デジタルシグナルプロセッサ324に結合され得る。さらに、
図4に示されるように、デジタルカメラ348がデジタルシグナルプロセッサ324に結合され得る。例示的な態様では、デジタルカメラ348は、電荷結合デバイス(「CCD」)カメラまたは相補型金属酸化膜半導体(「CMOS」)カメラである。
【0057】
図4にさらに示されるように、ステレオオーディオコーデック350がアナログシグナルプロセッサ326に結合され得る。さらに、オーディオ増幅器352がステレオオーディオコーデック350に結合され得る。例示的な態様では、第1のステレオスピーカー354および第2のステレオスピーカー356がオーディオ増幅器352に結合される。
図4は、マイクロフォン増幅器358もステレオオーディオコーデック350に結合され得ることを示している。加えて、マイクロフォン360がマイクロフォン増幅器358に結合され得る。特定の態様では、周波数変調(「FM」)ラジオチューナー362がステレオオーディオコーデック350に結合され得る。また、FMアンテナ364がFMラジオチューナー362に結合される。さらに、ステレオヘッドフォン366がステレオオーディオコーデック350に結合され得る。
【0058】
図4は、高周波(「RF」)トランシーバ368がアナログシグナルプロセッサ326に結合され得ることをさらに示している。RFスイッチ370がRFトランシーバ368およびRFアンテナ372に結合され得る。RFトランシーバ368は、従来の通信ネットワークと通信するとともに、地理的な座標についてGPS信号を取得するために、全地球測位システム(「GPS」)衛星とも通信することができる。
【0059】
図4に示されるように、キーパッド374がアナログシグナルプロセッサ326に結合され得る。また、マイクロフォンを備えたモノヘッドセット376がアナログシグナルプロセッサ326に結合され得る。さらに、バイブレータデバイス378がアナログシグナルプロセッサ326に結合され得る。
図4は、電源380がオンチップシステム322に結合され得ることも示している。特定の態様では、電源380は、電力を必要とするクライアントデバイス102の様々な構成要素に電力を供給する直流(「DC」)電源である。さらに、特定の態様において、電源装置は、AC電源に接続された交流(「AC」)-DC変換器から導かれたDC電源または充電式DCバッテリである。
【0060】
図4は、クライアントデバイス102がウォレットモジュール114を含み得ることも示している。ウォレットモジュール114は、クライアントデバイス管理サーバ106と通信して、クライアントデバイス102に記憶されたウォレット情報を更新することができる。
図4に示されるように、タッチスクリーンディスプレイ332、ビデオポート338、USBポート342、カメラ348、第1のステレオスピーカー354、第2のステレオスピーカー356、マイクロフォン360、FMアンテナ364、ステレオヘッドフォン366、RFスイッチ370、RFアンテナ372、キーパッド374、モノヘッドセット376、バイブレータ378および電源380は、オンチップシステム322の外部にある。
【0061】
特定の態様において、本明細書で説明する方法ステップのうちの1つまたは複数は、コンピュータプログラム命令としてメモリ112に記憶され得る。これらの命令は、デジタルシグナルプロセッサ324、アナログシグナルプロセッサ326、または他のプロセッサにより実行され、本明細書で説明される方法を実行することができる。さらに、プロセッサ324、326、メモリ112、メモリ112に記憶される命令、またはこれらの組合せは、本明細書で説明された方法のステップの1つまたは複数を実行するための手段として動作し得る。
【0062】
図5は、クライアントデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ332の図である。示されるように、モバイルクライアントデバイス102は、プログラムアイコン505のメニューまたは一覧510を含み得る。モバイルクライアントデバイス102はまた、携帯電話での会話を聞き取るために、ユーザの耳の横に配置され得る、ヘッドセットまたはスピーカー376を含む。
【0063】
ここで
図6を参照すると、この図は、メッセージ画面600の図である。メッセージ画面600には、
図5に示されるようなプログラムアイコン505の1つのような、メッセージオプションまたはメッセージアイコンを選択することによって、アクセスすることができる。メッセージ画面600は、クライアントデバイス102の中に記憶されるモバイルウォレット114に関連して受信または監視され得る、様々な種類のメッセージの一覧を含み得る。
図6に示される例示的なメッセージは、プリペイド口座通知602、残高警告、請求書支払の警告、銀行取引明細書のハイパーテキストリンクを含む。ユーザが、プリペイド口座通知602のような、一覧のメッセージのうちの1つを選択すると、
図7の画面700のようなメッセージの詳細画面が生成され得る。メッセージ画面600はまた、ドル記号、財布のアイコン、感嘆符のアイコン、または、クライアントデバイス102で他のソフトウェアアプリケーションを起動させ得る他のアイコンのような、画面の底部の1つまたは複数のアイコンをサポートすることができる。
【0064】
図7は、
図6に示されるようなプリペイド口座通知602の詳細を強調する、詳細なメッセージ画面700の図である。詳細なメッセージ画面700は、プリペイド口座通知602が選択されたことに応じて生成され、仮想的な代用通貨702、個人設定されたメッセージ704、文字による額の一覧706、プリペイド口座による決済方法に関する指示708を含み得る。
【0065】
上で論じられたように、例示的な態様によれば、送信者クライアントデバイス102Aは、プリペイド口座142A(仮想ギフトカードと呼ばれ得る)を購入し、プリペイド口座142Bを受信者クライアントデバイス102Bに送信することができる。ユーザは、送信者クライアントデバイス102Aにおいてプリペイド口座142Aを選択し、プリペイド口座142Aを受信者クライアントデバイス102Bに送信し、このとき受信された口座は142Bと呼ばれる。
【0066】
送信者クライアントデバイス102Aは、受信者クライアントデバイス102Bに送信される、個人設定された代用通貨702および個人設定されたメッセージ704Aを生成することができる。プリペイド式の仮想的な代用通貨702と関連付けられたプリペイド口座142をアクティブ化または使用するために、受信者クライアントデバイス102Bは、ウォレット起動ボタン710をアクティブ化またはタッチすることによって、モバイルウォレット114を開始させることができる。メッセージ画面600のような詳細なメッセージ画面700は、戻るボタン、進むボタン、拡大/縮小アイコン、およびヘルプボタンのような、様々な機能および/または異なるアプリケーションをアクティブ化するための、追加のアイコンを画面の底部に含み得る。
【0067】
図8Aを参照すると、この図は、プリペイド口座142を管理するためのオプションを一覧にする画面800Aの図である。クライアントデバイス102のユーザが、仮想的な代用通貨702の可能な使用法を認識するように、オプション画面800Aは、業者の名前「業者#1」、複数桁のPAN165の最後の4桁、現在の残高、および、磁気ストライプのグラフィカルな表示のような、プリペイド口座142と関連付けられた口座情報802の一覧を有する、仮想的な代用通貨702を含み得る。
【0068】
オプション画面800Aは、プリペイド口座142を管理するための、様々なオプションと関連付けられたアイコンをさらに含み得る。そのようなアイコンは、意図された機能を示唆するように、記号により示され得る。そのようなアイコンは、限定はされないが、再読込815、共有機能806、分割機能817、残高追加操作821、交換操作819、および再贈答操作823のような機能/操作と関連付けられ得る。
【0069】
共有カードアイコン806がユーザにより選択されると、受信者クライアントデバイス102Bのユーザは、プリペイド口座142と関連付けられた額の一部または全てを、別の受信者クライアントデバイス102Bに送信することができる。このアイコンまたはボタン806をアクティブ化することで、プリペイド口座142と関連付けられた額が、他の受信者クライアントデバイス102Bとどのように共有され得るかをユーザに指示する、別のユーザインターフェースを起動することができる。共有プリペイド口座142の受信者は、共有プリペイド口座142に関してより少ない機能を有し得る。共有プリペイド口座の受信者の動作は、プリペイド口座142の現在利用可能な残高の確認、および業者のpoint-of-sale (「POS」)デバイスにおける共有プリペイド口座142の提示に限定され得る。
【0070】
一般に、共有プリペイド口座142の受信者は、共有プリペイド口座142を他者に分配できず、共有プリペイド口座142を他のブランドに換えることができず、または、プリペイド口座142に残高を追加できない。プリペイド口座142の所有者が、口座142と関連付けられたブランドを換えると、クライアントデバイス管理サーバ106は、その所有者と現在プリペイド口座142を共有している参加者に通知して、共有の特典を取り消すことができる。
【0071】
クライアントデバイス管理サーバ106は、共有のプリペイド口座142でプリペイド口座の受信者により行われた購入についての通知を、プリペイド口座の所有者に送信することができる。この通知は、購入の時間、購入の日付、業者がある市および州、ならびに購入額を含み得る。所有者による購入は、一般に、共有口座の受信者のいずれにも通知されない。さらに、共有口座の受信者による購入は、通常、プリペイド口座142の他の共有口座の受信者には通知されない。さらに、プリペイド口座142と関連付けられた任意の個人設定は、一般に、意図された受信者クライアントデバイス102Bにのみ提供される。個人設定は、通常、プリペイド口座142のいずれの共有口座の受信者にも提供されない。代わりに、共有口座の受信者は、個人設定がされた要素を何ら有さない、一般的な仮想的な代用通貨702を受け取ることができる。
【0072】
再読込アイコン815がユーザにより選択されると、このアイコンをアクティブ化することで、仮想的な代用通貨702の現在の残高が口座情報802に表示されるように、画面800Aを再読込することが可能になり得る。前に述べられたように、仮想的な代用通貨702と関連付けられたプリペイド口座142が共有されている場合、他のユーザが、プリペイド口座142に対して購入または引き出しを行っている可能性がある。同じプリペイド口座142を同時に使用するそのような状況では、現在の口座の残高は、仮想的な代用通貨702および対応するプリペイド口座142を用いて品物またはサービスを購入しようとしているユーザと、非常に関連性をもつようになる。
【0073】
分割アイコン817は、選択されると、受信者クライアントデバイスのユーザが、単一のPAN165と関連付けられた資金を分割して、資金の総額の2つのセットが2つのPAN165と関連付けられるようにすることを可能にするような動作を、引き起こすことができる。つまり、この分割機能は、受信者クライアントデバイス102Bのユーザが、元の値を有していた単一の仮想的な代用通貨702に基づいて、2つの値を有する2つの仮想的な代用通貨702を作成できるようにする。
【0074】
交換アイコン819は、クライアントデバイス102のユーザが、ある業者と関連付けられた額を、別の業者と関連付けられた額と交換できるようにする。再贈答アイコン823は、クライアントデバイス102のユーザが、プリペイド口座を別の受信者クライアントデバイス102Bに送信できるようにする。つまり、再贈答アイコン823は、
図16Aに関して以下で説明されるステップ1607〜1621と非常に類似した処理を開始する。当業者により理解されるように、プリペイド口座142を管理するための他のオプションも、具体的に示されてはいないが、本発明の範囲にある。
【0075】
図8Bは、プリペイド取引のための第1の詳細な購入/決済表示画面800Bの図である。この画面800Bは、クライアントデバイス102のユーザが、
図8Aの仮想的な代用通貨702に示される「カードを使用」ボタンを選択したことに応じて、生成され得る。業者は、スキャナを用いて、1次元バーコード804Aを読み込むことができる。例示的な1次元バーコードは、限定はされないが、U.P.C.、Codabar、Code 25 - Non-interleaved 2 of 5、Code 25 - Interleaved 2 of 5、Code39、Code93、Code128、Code128A、Code128B、Code128C、Code11、CPC Binary、DUN 14、EAN 2、EAN 5、EAN 8、EAN 13、Facing Identification Mark、GS1-128(以前はUCC/EAN-128として知られた)、GS1 DataBar formerly Reduced Space Symbology (「RSS」)、HIBC(HIBCC Bar Code Standard)、ITF-14、Latent image bar code、Pharmacode、Plessy、PLANET、POSTNET、Intelligent Mail Bar code、MSI、PostBar、RM4SCC/KIX、JAN、およびTelepenを含み得る。
【0076】
プリペイド口座142の現在の残高は、販売の時点でできるだけ正確にするために、口座情報およびバーコード804Aを表示する前に直ちにクライアントデバイス102により取り出されてもよい。クライアントデバイス102がプリペイド口座142の現在の残高を取り出すのにかかる時間は、ネットワークの利用可能性または他の要因に応じて、約5秒未満であり得る。10秒を超えるオーダーのように、遅延が発生した場合、「〜時点で」という日付のスタンプとともに、最後にキャッシュされた残高がクライアントデバイス102により表示され得る。
【0077】
画面800Bは、受信者クライアントデバイス102Bのユーザが、店舗内のpoint of sale (「POS」)端末で品物またはサービスを購入するために、プリペイド口座142の使用を望む場合、または、ユーザが、電話ネットワークを通じて品物および/もしくはサービスの購入を望む場合に、表示され得る。画面800Bはまた、2次元バーコード804の後ろまたは近くに表示される、「透かし」の背景808も含み得る。この「透かし」の背景808は、複製が難しくてもよく、かつ、人が読むことができてもよい、たとえば、認証のために詳細な購入画面800を確認することがある店員が読むことができてもよい、ある模様を有する画像を含み得る。画面800Bは、同じ業者と関連付けられた複数の仮想的な代用通貨を提示する能力を含み得る。これらの代用通貨702は、ロイヤルティ、会員口座もしくはポイント口座、業者のプリペイド口座、または商品割引証明書を含む、他のプリペイド口座142、外部の口座情報と関連付けられてもよい。これらの仮想的な代用通貨702の各々は、ユーザの選択により別々に表示され得る。
【0078】
詳細な購入画面800B上の情報は、通常、標準的な距離、たとえば約36インチの距離で、店員が簡単に読めるように明瞭かつ高コントラストに、好ましくは、クレジットカード番号のような従来の物理的な代用通貨が普通に店員に見せられるのと同じような方式で、提示される。
【0079】
図8Cは、プリペイド取引のための第2の詳細な購入/決済表示画面800Cの図である。この詳細な購入画面800Bは通常、人が読むことができるプリペイド口座情報の表示であり、この表示は、POS端末に手動で入力して認証情報を提出するために店員により用いられてもよく、または、インターネットを通じてオンラインで購入する際に、ウェブサイトに入力するためにユーザにより用いられてもよい。業者は、PAN165のような口座情報を、キー入力することができる。
【0080】
図8Dは、プリペイド取引における第3の詳細な購入/決済表示画面800Dの図である。この図は
図8Bと類似するが、1次元バーコードが表示されるのではなく、2次元バーコード804Bが、バーコード804BをスキャンできるPOS端末のために表示される。2次元バーコードは、限定はされないが、Aztec Code、3-DI、ArrayTag、Small Aztec Code、Chromatic Alphabet、Chromocode、Codablock、Code 1、Code 16K、Code 49、ColorCode、Compact Matrix Code、CP Code、CyberCode、d-touch、DataGlyphs、Datamatrix、Datastrip Code、Dot Code A、EZcode、Grid Matrix Code、High Capacity Color Bar code、HueCode、INTACTA.CODE、InterCode、MaxiCode、mCode、MiniCode、Micro PDF417、MMCC、Nintendo e-Reader#Dot code、Optar、PaperDisk、PDF417、PDMark、QR Code、QuickMark Code、Semacode、SmartCode、Snowflake Code、ShotCode、SuperCode、Trillcode、UltraCode、UnisCode、VeriCode、VSCode、WaterCodeのような符号を含み得る。
【0081】
受信者クライアントデバイス102Bがデスクトップまたはラップトップコンピュータである場合、または、受信者クライアントデバイス102Bが電子商取引に対して用いられている場合、16桁のPAN165が、電子商取引ウェブサイトへの16桁のPAN165のコピーおよび貼り付けを可能にするような方法で、コンピュータ画面のような表示デバイスに提示され得る。受信者クライアントデバイス102Bは、電子商取引ウェブサイトへの16桁のPAN165の入力方法についての、文字による指示を提供され得る。例示的な文字による指示は、16桁のPAN165に関連する有効期限をどこで見出すべきか、および、card verification value (「CVV」)またはカード識別(「CID」)番号が業者120により要求される場合に、何を入力すべきかということを含み得る。
【0082】
図8Eは、プリペイド取引における際の第4の詳細な決済表示画面800Eの図である。
図8Eに示される決済表示画面800Eは、
図8Bに示される第1の詳細な決済表示画面800Bの要素と同様の、いくつかの要素を共有する。したがって、2つの図面の違いのみが論じられ、以下でより詳細に説明される。
【0083】
この例示的な実施形態では、16桁のPAN165に加えて、手動のMOTOフォーマット804Cが、電子商取引ウェブサイトへのこの情報のコピーおよび貼り付けを可能にするような方法で、携帯電話のような表示デバイス上に表示され得る。受信者クライアントデバイス102Bは、提示された情報の電子商取引ウェブサイトへの入力方法についての、文字による指示を提供され得る。例示的な文字による指示は、16桁のPAN165に関連する有効期限をどこで見出すべきか、および、card verification value (「CVV」)またはカード識別(「CID」)番号が業者120により要求される場合に、何を入力すべきかということを含み得る。
【0084】
図8Fは、クライアントデバイス102Bが、オンライン取引または電子商取引を行おうとするデスクトップもしくはラップトップコンピュータまたはワイヤレスモバイルデバイスを含む場合の、プリペイド取引のための第5の詳細な決済表示画面800Fの図である。この例示的な実施形態では、モバイルウォレットシステム134は、ユーザがオンライン取引または電子商取引を実行していることを検出することができ、次いで、モバイルウォレットシステム134に記憶されたmail-order/telephone-order (「MOTO」)テンプレートを用いて、ウェブサイトのフィールド815をプリペイド口座情報で事前に埋めることができる。
【0085】
図9は、プリペイド口座購入のオプションを紹介するための画面900の図である。クライアントデバイス102のユーザは、
図5のアイコン505の1つを選択することによって、プリペイド口座購入のオプションをアクティブにすることができる。画面900は、限定はされないが、ワイヤレス状態アイコン912、時刻アイコン914、電池レベルインジケータ916、「ギフトカードの贈答」状態インジケータ918、「受信者」状態インジケータ902、および「選択されたギフトカード」状態インジケータ904を含む、いくつかの異なる要素を有し得る。画面900はまた、「カードの額面の選択」オプション906、「メッセージの追加」オプション908、および支払方法メニュー910を有し得る。
【0086】
ワイヤレス状態アイコン912は、クライアントデバイス102のワイヤレス通信リンク103の相対的な強さを示すことができる。電池レベルインジケータ916は、電源380の現在のエネルギーレベルの状態を知らせることができる。時刻インジケータ914は、時間と分の方式で、現在時刻を表示することができる。
【0087】
「ギフトカードの贈答」状態インジケータ918は、ギフトモードがアクティブ化されたことをクライアントデバイス102のユーザに知らせる。このギフトモードにおいて、ユーザは、購入されたプリペイド口座142を受信する、受信者を選択することができる。具体的には、ユーザは、購入されたプリペイド口座142を受信すべき特定の人物を識別するために、「受信者」インジケータ902をアクティブ化することができる。「ギフトカードの選択」インジケータ904は、プリペイド口座142のための特定の業者120が、業者120の一覧から選択され得るように、ユーザによりアクティブ化され得る。「カードの額面の選択」オプション906は、ユーザが、作成されたプリペイド口座142と関連付けられるべき額を選択できるようにする。
【0088】
「メッセージの追加」オプション908は、ユーザが、作成されたプリペイド口座142の受信者に送信され得るメッセージの一覧704から、選択できるようにする。「支払方法」オプション910は、ユーザが、プリペイド口座142に入金するための利用可能なオプションの一覧から、選択できるようにする。そのようなオプションは、限定はされないが、クレジットカード、デビットカード、当座預金口座、および、送信クライアントデバイス102Aのユーザと関連付けられ得る他のプリペイド口座142を含み得る。
【0089】
図10を参照すると、この図は、プリペイド口座142の受信者を選択するために用いられ得る、利用可能なデータベース1002A、1002B、1002Cを表示するための画面1000の図である。画面1000は、
図9の受信者インジケータ902をユーザが選択したことに応じて、生成され得る。
【0090】
第1のデータベース1002Aは、送信クライアントデバイス102Aのユーザに関連する家族を一覧にするデータベースを含み得る。モバイルウォレットシステム134は、送信クライアントデバイス102Aのユーザに関連する人々を追跡することができ、様々なデータベース1002を管理および更新することができる。第2のデータベース1002Bは、送信クライアントデバイス102Aのユーザが、送信クライアントデバイス102Aのユーザに関連する友人である人々を、モバイルウォレットシステム134に対して特定した、友人データベースを含み得る。送信クライアントデバイス102Aのユーザが自身の友人をモバイルウォレットシステム134に対して特定する代わりに、またはそれに加えて、モバイルウォレットシステム134はまた、送信クライアントデバイス102Aのユーザが加入者であるソーシャルネットワークにアクセスしてもよい。たとえば、本明細書では、ソーシャルネットワークは、限定はされないが、FACEBOOK(商標)というブランドのソーシャルネットワーク、さらにMYSPACE(商標)というブランドのソーシャルネットワークを含む。
【0091】
第3のデータベース1002Cは、送信クライアントデバイス102Aのユーザに関連する同僚または専門家を一覧にするデータベースを含み得る。友人を含む第2のデータベース1002Bと同様に、モバイルウォレットシステム134は、送信クライアントデバイス102Aのユーザが加入者である、職業上のネットワークにアクセスすることができる。たとえば、本明細書では、職業上のネットワークは、限定はされないが、Linked-In(商標)というブランドの職業上のネットワーク、さらにNAYMZ(商標)というブランドの職業上のネットワークを含む。モバイルウォレットシステム134は、上で論じられた様々なソーシャルネットワークおよび職業上のネットワークにアクセスすることによって、3つのデータベース1002を定期的に更新することができる。
【0092】
図10に示された例示的な実施形態では、点線の丸により示されるように、送信クライアントデバイス102Aのユーザに関連する友人を含む第2のデータベース1002Bが選択されている。第2のデータベース1002Bを選択したことに応答して、モバイルウォレットシステム134は、限定はされないが、送信クライアントデバイス102Aのユーザに関連する友人の写真のアイコン1004および文字による名前を含み得る、友人のデータを送信することができる。送信クライアントデバイス102Aのユーザは、ユーザに関連する友人の1人を表すアイコン1004を選択することができる。
図10に示される例示的な実施形態では、アイコン1004Bを囲む点線の丸で示されるように、アイコン1004Bを有する第2の友人がユーザにより選択されている。
【0093】
図11は、
図10の画面で選択された受信者の確認を表示するための画面1100の図である。具体的には、画面1100は、
図10においてユーザに選択された受信者のアイコン1004Bを表示する。受信者のアイコン1004Bは、送信クライアントデバイス102Aのユーザが、選択されたプリペイド口座142の受信者を視覚的に確認するように、以前は
図9の「受信者」状態インジケータ902が占めていた位置に、配置される。
図11では、ユーザは、図中で点線の丸により強調されている「ギフトカードの選択」状態インジケータ904を、選択またはアクティブ化している。
【0094】
図12は、プリペイド口座142に対して選択され得る業者120の種類のオプションを表示するための画面1200の図である。
図12は、
図11の「ギフトカードの選択」状態インジケータ904のアクティブ化に応じて生成され得る。モバイルウォレットシステム134は、特定の業者120により販売され得る品物および/またはサービスに従って、利用可能な業者120を編成することができる。
図12に示される例示的な実施形態では、買物カテゴリー1202A、飲食カテゴリー1202B、および娯楽カテゴリー1202Cという、3つのカテゴリーの業者120が、送信クライアントデバイス102Aのユーザにより選択できるようになっている。
図12に示される例示的な実施形態では、点線の丸により示されるように、買物カテゴリー1202Aが選択されている。
【0095】
この買物カテゴリー1202Aの選択に応答して、モバイルウォレットシステム134は、プリペイド口座142と関連付けるための、利用可能な業者120の2つの別々の一覧1204A、1204Bを提供することができる。第1の一覧1204Aは、モバイルウォレットシステム134が、プリペイド口座142の指定された受信者による以前の使用を検出した、業者120を含み得る。第2の業者120の一覧1204Bは、モバイルウォレットシステム134が、プリペイド口座142の指定された受信者による履歴または使用を全く検出しなかった、業者120を含み得る。
【0096】
図13は、
図12の画面1200で選択された業者120の確認を表示するための画面1300の図である。この図では、以前は「ギフトカードの選択」状態インジケータ904が占めていた空間を、
図12の画面1200で選択された第1の業者120Aのアイコンが占めている。
図13では、点線の丸1302で示されるように、ユーザは「カードの額面の選択」オプション906を選択している。
【0097】
図14は、プリペイド口座142に対してクライアントデバイス102Aのユーザが選択できる、例示的な利用可能な額面1402を表示するための画面1400の図である。画面1400は、画面1300において、
図13の「カードの額面の選択」オプション906をユーザがアクティブ化したことに応じて、生成され得る。例示的な額面1402は、米ドルまたはユーロのような特定の通貨の、一定の額面を含み得る。しかし、他の種類の額面が本発明の範囲にある。たとえば、業者120は、通貨の代わりにポイントで表される額面を有してもよい。また、画面1300のユーザインターフェースは、作成されているプリペイド口座142の具体的な額をユーザが入力できる、領域も含み得る。
図14に示される例示的な実施形態では、点線の丸により示されるように、50.00ドルの額面1402Aが選択されている。
【0098】
図15は、送信クライアントデバイス102Aのユーザにより選択されたプリペイド口座142の額面1402Aの確認を表示するための画面1500の図である。額面1402Aは、
図14の画面1400のユーザインターフェースで選択された、50.00ドルを含む。
図15のこの例示的な実施形態では、点線の丸1502により示されるように、「メッセージの追加」オプション908が選択されている。
【0099】
図16は、送信クライアントデバイス102Aのユーザによりプリペイド口座142について選択され得る例示的なメッセージ704を表示するための、画面1600の図である。例示的なメッセージ704は、贈答の状況にふさわしいメッセージを含み得る。しかし、本発明によれば、任意の種類のメッセージ704が提示され得る。さらに、示されてはいないが、画面1600のユーザインターフェースにより、ユーザは、自身の固有のメッセージおよび/または個人設定されたメッセージ704を、記入または入力できるようになり得る。
図16の例示的な実施形態では、ユーザは、「誕生日おめでとうございます」というメッセージを含むメッセージ704Aを選択している。
【0100】
図17は、クライアントデバイス102Aのユーザにより
図16の画面1600で選択されたメッセージ704Aの確認を表示するための、画面1700の図である。この図では、「メッセージの追加」オプション908の隣に、ユーザにより画面1600で選択された「誕生日おめでとうございます」というメッセージ704Aがある。
図17の例示的な実施形態では、点線の丸により示されるように、支払オプション910Bの1つがユーザにより選択されている。
【0101】
図18は、送信クライアントデバイス102Aのユーザにより
図17の画面1700で選択された支払方法910Bの確認を表示するための、画面1800の図である。この図では、選択された支払方法910Bは実線の長方形で強調され、購入ボタン1802が、選択された支払方法910Bに応答して表示される。
【0102】
図19は、送信クライアントデバイス102Aのユーザにより選択された、購入されたプリペイド口座142の受信1902を表示するための画面1900の図である。受信者1902は、限定はされないが、業者120の名前、プリペイド口座142の購入の日付、承認番号、プリペイド口座142の選択された額面1402A、あらゆる処理料金、必要な支払総額、選択された支払方法910B、および購入承認メッセージのような情報を含み得る。
【0103】
図20は、受信クライアントデバイス102Bのユーザにより受信された、ギフトカードの代用通貨を表示するための画面2000の図である。画面2000は、限定はされないが、プリペイド口座142の指定された受信者の名前、プリペイド口座142の指定された受信者の携帯電話番号、送信クライアントデバイス102Aのユーザにより選択されたメッセージ704A、送信クライアントデバイス102Aのユーザにより選択された額面1402A、および、プリペイド口座142と関連付けられた業者120Aを表すアイコンを含み得る、詳細なプリペイド口座情報2002を提供することができる。
【0104】
図21は、クライアントデバイス102のユーザが利用可能な、プリペイド口座142の残高の一覧2002Aを表示するための画面2100の図である。画面2100は、銀行口座およびロイヤルティカードのような、他の種類の口座の口座残高を表示することができる。
図21に示される例示的な実施形態では、ギフトカードまたはプリペイド口座の残高オプション2002が、クライアントデバイス120のユーザにより選択されている。この選択に応答して、クライアントデバイス102は、クライアントデバイス102と関連付けられ得るプリペイド口座142の一覧2002Aを表示することができる。プリペイド口座142の一覧2002Aは、プリペイド口座142と関連付けられた異なる業者120を表す、様々なアイコンを含み得る。
【0105】
図22は、受信クライアントデバイス102Bのユーザに、例示的な決済表示を表示するための画面2200の図である。画面2200は、業者120Cを表すアイコンと、2次元バーコード804Aのようなバーコードとを表示することができる。画面2200は、限定はされないが、プリペイド口座142の利用可能な残高、プリペイド口座142と関連付けられたカード番号、および、プリペイド口座142と関連付けられた個人識別番号(「PIN」)を含み得る、人が読むことのできる他のカード情報2202も表示することができる。
【0106】
図23Aを参照すると、この図は、クライアントデバイス102と関連付けられたプリペイド口座142を作成および管理するための方法1600を示す、第1の流れ
図1600Aである。ブロック1603は、処理1600の第1のステップであり、このステップにおいて、クライアント管理サーバ106が、送信者クライアントデバイス102Aからログイン識別子を受信して、モバイルウォレットシステム114にアクセスすることができる。ブロック1605において、送信者クライアントデバイス102Aは、送信者クライアントデバイス102Aの操作者により購入され得るプリペイド口座142の受信者を特定することができる。たとえば、受信者を特定するのに用いることができる、
図10ならびに3つのデータベース1002A、1002B、および1002Cを提供する画面1000を参照されたい。あるいは、送信者クライアントデバイス102Aは、プリペイド口座142の受信者の連絡情報を提供するように促される。受信者がモバイルウォレットシステム134により提供されるデータベースの1つにない場合には、送信者クライアントデバイス102Aは通常、最低でも、プリペイド口座142の受信者の電子メールアドレスまたは携帯電話番号を提供する必要がある。
【0107】
ブロック1605において、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aに対して、送信者クライアントデバイス102Aと関連付けられたユーザの名前の入力を促すこともできる。送信者クライアントデバイス102Aと関連付けられたこの名前は、受信者クライアントデバイス102Bに送達され得る通知において用いられる。送信者クライアントデバイス102Aのこの名前フィールドは、クライアントデバイス管理サーバ106により事前に埋められていてもよい。
【0108】
次に、ブロック1607において、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aでの購入で利用可能な業者120と関連付けられた、プリペイド口座142を提示または表示することができる。
図12のプリペイド口座142の一覧1204Bのようなタイプの業者により編成された、プリペイド口座の一覧が、送信者クライアントデバイス102Aの表示デバイス332上で提示され得る。このブロック1607において、ノーブランドのプリペイド口座142が、送信者クライアントデバイス102Aにより選択するためのオプションの1つとして、示され得る。また、送信者クライアントデバイス102Aのユーザは、プリペイド口座142と関連付けるために、購入を望む額面を選択する能力を与えられ得る。たとえば、ユーザにより選択され得る額面の一覧1402を有する、
図14および画面1400を参照されたい。各プリペイド口座142のために購入され得る額は、プリペイド口座142と関連付けられた業者120により選択された選好に基づき得る。このことは、業者120が、送信者クライアントデバイス102Aが利用可能な額面金額のセットを事前に設定することができるということを意味する。
【0109】
ブロック1609に移ると、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aから、プリペイド口座142の選択を受信することができる。たとえば、第1の業者120Aがユーザにより選択された、
図12〜13を参照されたい。また、クライアントデバイス管理サーバ106は、プリペイド口座142と関連付けられる送信者クライアントデバイス102Aから、選択された購入額も受信することができる。たとえば、50.00ドルという額1402Aがユーザにより選択された、
図13〜14を参照されたい。
【0110】
選択されたプリペイド口座142は、英数字のコードのような、特定の業者120に固有の業者の識別子を有し得る。この段階において、送信者クライアントデバイス102Aは、特定の業者120とは全く関連付けられず、業者の識別子を何ら有さない、ノーブランドのプリペイド口座142も選択することができる。
【0111】
ブロック1611において、クライアントデバイス管理サーバ106は、選択されたプリペイド口座142と関連付けられた仮想的な代用通貨702について利用可能な、アートワークを表示することができる。クライアントデバイス管理サーバ106は、
図12の一覧1204と同様に、仮想的な代用通貨702の利用可能なアートワークの一覧を生成することができる。送信者クライアントデバイス102Aは、仮想的な代用通貨702に用いられ得る、各々のデザインまたはアートワークをプレビューすることができる。仮想的な代用通貨702のデザインまたはアートワークのオプションが、選択されたプリペイド口座142と関連付けられた業者120により提供され得る。ノーブランド口座142について、クライアントデバイス管理サーバ106は、クライアントデバイス管理サーバ106により保持される選好に基づいて、そのような口座142に対して利用可能なアートワークを表示することもできる。
【0112】
次に、ブロック1615に移ると、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aでの入力により行われた、アートワークの選択を受信することができる。ブロック1617において、クライアントデバイス管理サーバ106は、プリペイド口座142の個人設定の複数のオプションを表示することができる。個人設定には、受信者クライアントデバイス102Bに送信されるプリペイド口座142と関連付けられた、文字によるメモ704、音声記録、画像、または映像記録という要素の1つまたは複数を、贈られたプリペイド口座142の一部として、送信者クライアントデバイス102Aが含めることができることを、含み得る。クライアントデバイス管理サーバ106は、各種類の個人設定に対して課され得る料金も表示することができる。
【0113】
文字によるメモの形の個人設定は、送信者クライアントデバイス102Aによるプリペイド口座142の「贈答」と関連付けられた、デフォルトの個人設定であってよい。この文字によるメモは、受信者クライアントデバイス102Bに送信されるプリペイド口座142の通知の一部であってよい。文字によるメモは、贈られたプリペイド口座142にアクセスするためにユーザにより選択された、受信者クライアントデバイス102Bの形態に応じて、携帯電話またはウェブサイト上で見ることができる。たとえば、「誕生日おめでとうございます」を含む文字によるメモ704Aが選択された、
図15〜16を参照されたい。文字によるメモは、300文字のような、所定の長さの文字数に制限され得る。しかし、文字によるメモの他の長さが本発明の範囲に含まれることを、当業者は認識する。
【0114】
プリペイド口座142と関連付けられる音声記録の個人設定、および、対応する仮想的な代用通貨702は、送信者クライアントデバイス102Aからの追加の料金を必要としてもよい。音声記録もまた、所定の長さに制限され得る。ある例示的な長さは60秒であるが、音声記録の他の記録時間の長さが、本発明の範囲の中にある。音声記録の記録時間の他の長さが、さらなる追加料金により提供され得る。送信者クライアントデバイス102Aは、プリペイド口座142の購入を確認する前の任意の時点で、音声記録をプレビューし、再記録し、または除去する能力を与えられ得る。音声記録の間、送信者クライアントデバイス102Aは、特定の音声記録を完了するのに必要な残りの時間を表示する、ユーザインターフェースを提示することができる。
【0115】
画像取込の個人設定が、送信者クライアントデバイス102Aの現在のカメラの設定により定義され得る。標準的な追加料金が、プリペイド口座142および対応する仮想的な代用通貨702と関連付けられた任意の画像について、送信者クライアントデバイス102Aに課され得る。音声記録と同様に、送信者クライアントデバイス102Aは、プリペイド口座142の購入を確認する前の任意の時点で、取り込まれた画像をプレビューし、再撮影し、または見直す能力を与えられ得る。
【0116】
映像記録の個人設定のオプションに関して、このオプションを選択したことに対しても、標準的な追加料金が、送信者クライアントデバイス102Aに課され得る。映像記録の記録時間の長さも、あらかじめ決定または規定されていてよい。映像記録時間の例示的な最大の長さは、60秒に制限されたものを含み得るが、他の記録時間の長さが本発明の範囲の中にある。映像記録の記録時間の他の長さが、さらなる追加料金により提供され得る。
【0117】
ある例示的な実施形態によれば、単一の個人設定のみが、送信者クライアントデバイス102Aにより選択され得る。言い換えると、画像の個人設定が送信者クライアントデバイス102Aにより選択されると、文字によるメモ、音声記録、および映像記録のオプションを含む全ての残りの個人設定は、無効にされ得る。しかし、代替的かつ例示的な実施形態によれば、送信者クライアントデバイス102Aが、各個人設定と関連付けられたさらなる追加料金を支払う限り、複数の個人設定が提供され許可され得る。さらなる代替的かつ例示的な実施形態によれば、送信者クライアントデバイス102Aが、贈られるプリペイド口座142と関連付けられ得る複数の個人設定を購入するためのインセンティブとして、複数の個人設定がセットにされて割り引かれてもよい。
【0118】
図23Aのブロック1618に戻って参照すると、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aにより購入され得るプリペイド口座142の個人設定の、1つまたは複数の選択を受信することができる。
【0119】
ブロック1619において、クライアントデバイス管理サーバ106は、プリペイド口座142とともに送信され得るミニギフトの複数のオプションを表示することができる。ミニギフトには、受信者クライアントデバイス102Bに送信されるプリペイド口座142と関連付けられた、電子ゲーム、リングトーン、画像、着信音、映像、音楽、および他の同様のデジタル要素というデジタル要素の1つまたは複数を、贈られたプリペイド口座142の一部として、送信者クライアントデバイス102Aが含めることができることを、含み得る。ミニギフトは、通常送信者クライアントデバイス102Aのユーザにより作成されない、事前に記録されたデジタル要素を含む。
【0120】
次に、ブロック1620において、送信者クライアントデバイス102Aのユーザにより選択され得るミニギフトの選択が受信され得る。1つまたは複数のミニギフトが、クライアントデバイス102のユーザにより選択され得る。
【0121】
ブロック1621において、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aの操作者に、選択されたプリペイド口座142および対応する仮想的な代用通貨702の購入の確認、ならびに送信者クライアントデバイス102Aを用いて選択された任意の個人設定の確認を促す、ユーザインターフェースを表示することができる。ブロック1621においても、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aから、プリペイド口座142の購入の確認を受信することができる。たとえば、ユーザにより選択可能な購入ボタン1802を有する
図18および画面1800を参照されたい。次いで、処理1600は、
図23Aから
図23Bという続きの流れ図に進む。
【0122】
図23Bは、クライアントデバイス102によりプリペイド口座142を作成し管理するための方法1600を示す、第1の流れ
図1600Aの続きの第2の流れ
図1600Bである。ブロック1623において、クライアントデバイス管理サーバ106が、送信者資金調達源118に、プリペイド口座購入の要求を発するための、手順または副次的な方法が提供される。ブロック1623における手順または副次的な方法は、送信者クライアントデバイス102Aと関連付けられた資金調達口座と、クライアントデバイス管理サーバ106との間で、資金がどのように移されるかということについての詳細情報を提供する。ブロック1623の手順または副次的な方法は、
図24と関連して以下でさらに詳細に論じられる。プリペイド口座142は、クレジットカード、当座預金口座、PAYPAL(商標)ブランドの電子支払、AMAZON(商標)ブランドの電子支払、GOOGLE(商標) Checkoutブランドの支払、GREEN DOT(商標)電子支払、REVOLUTION CARD(商標)ブランドの電子支払、および他の同様の支払形態を用いることで、送信者クライアントデバイス102Aにより購入され得る。
【0123】
ブロック1623の後、判定ブロック1627において、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aにより提供される資金が、自身の資金調達源118により承認されたかどうかを判定する。資金調達源118が、送信者クライアントデバイス102Aによるプリペイド口座142の購入を承認しない場合、処理1600は楕円形の移行段階1625(形の上でブロックではなく、楕円形の移行段階)に進み、ここで方法は
図23Aのブロック1621に戻る。
【0124】
資金調達源118が、クライアントデバイス管理サーバ106へのメッセージを承認した場合、処理1600はブロック1629に進み、ここで、クライアントデバイス管理サーバ106は、
図2に示されるような、プリペイド口座142Bを関連付けるためのクライアント固有の識別子155を作成する。このプリペイド口座142Bは、受信者クライアントデバイス102Bに対応する。ブロック1631に進み、クライアント固有の識別子155は、
図3に示されるような、クライアントデバイス管理サーバ106のメモリ132のようなメモリに記憶される。
【0125】
次に、ブロック1633において、クライアントデバイス管理サーバ106は、クライアント固有の識別子155、プリペイド口座142のために購入された額、およびプリペイド口座142と関連付けられた業者の識別子の各々を、プリペイド口座発行者サーバ108Bに送信する。業者の識別子は、英数字の文字列を含んでもよい。
【0126】
ブロック1635において、プリペイド口座発行者サーバ108Bは、
図2に示されるように、クライアントデバイス管理サーバ106から受信されたプリペイド口座および他のデータと関連付けられた、代表口座番号(「PAN」) 165を作成する。プリペイド口座142がノーブランドである場合、プリペイド口座142はノーブランド口座160に割り当てられる。ノーブランドの場合、プリペイド口座発行者サーバ108Bは、PAN165を作成せず、ノーブランド口座160を、
図2に示されるような、クライアント固有の識別子155および送信者クライアントデバイス102Aにより購入された対応する額と関連付けるだけである。
【0127】
ブロック1637に進み、クライアントデバイス管理サーバ106は、受信者クライアントデバイス102Bに通知を送信する。この通知は、送信者クライアントデバイス102Aが受信者クライアントデバイス102Bの携帯電話番号しか与えなかった場合に、テキストメッセージで送達され得る。あるいは、この通知は、送信者クライアントデバイス102Aが受信者クライアントデバイス102Bと関連付けられた電子メールアドレスを与えた場合、クライアントデバイス管理サーバ106から電子メールメッセージで送達され得る。この通知は、
図6の画面600で示されるようなフォーマットを採用し得る。
【0128】
通知が電子メールメッセージで送達される場合、この電子メールメッセージは、受信者クライアントデバイス102Bのユーザにプリペイド口座142とアクティブ化を促すウェブサイトにブラウザを案内する、universal resource locater (「URL」)を含むハイパーテキストリンクを含み得る。同様に、通知がモバイル受信者クライアントデバイス102Bにテキストメッセージで送達される場合、通知は、仮想ギフトカード口座142の送信者、どの業者120が仮想ギフト口座142と関連付けられているか、および、ユーザをアクティブ化のウェブサイトに誘導し得るURLハイパーテキストリンクを、特定することができる。
【0129】
贈られたプリペイド口座142をアクティブ化するためのウェブサイトは、送信者クライアントデバイス102Aと関連付けられたユーザの名前、送信者クライアントデバイス102Aにより選択された業者120の名前、贈られたプリペイド口座142の額、携帯電話のようなモバイルクライアントデバイス102向けのソフトウェアをダウンロードすることのような、プリペイド口座142をアクティブ化するための指示、および、よくある質問(「FAQ」)という、要素を含み得る。FAQは、受信者がプリペイド口座142の信頼性および/またはプリペイド口座142による決済方法に関して有し得る、一般的な疑問に対処することができる。
【0130】
アクティブ化ウェブサイトは、送信者クライアントデバイス102Aにより選択された、個人設定のいずれをも含み得る。たとえば、アクティブ化ウェブサイトは、送信者クライアントデバイス102Aにより選択された、音声記録または映像記録へのハイパーテキストリンクを含み得る。アクティブ化ウェブサイトは、送信者クライアントデバイス102Aにより選択された、テキストメッセージを表示することもできる。
【0131】
ブロック1639において、クライアントデバイス管理サーバ106のエスクロー口座136で資金を受信するための、かつ、受信者クライアントデバイス102B向けの購入されたプリペイド口座142と関連付けられる、手順または副次的な方法が実行され得る。この手順は、クレジットカード購入モデルでは、営業日の終わりに起こり得る。しかし、この手順は、資金調達源118がクライアントデバイス102Bの個人識別番号(「PIN」)デビットの発行者である即時決済モデルのような、他の資金調達モデルでは、処理1600のより早い段階で実行され得る。ブロック1639におけるこの手順のさらなる詳細が、
図25に関連して以下で説明される。
【0132】
決定ブロック1641に進み、クライアントデバイス管理サーバ106は、受信者クライアントデバイス102Bが、プリペイド口座142をアクティブ化したかどうかを決定する。プリペイド口座142のアクティブ化は、一般に、受信者クライアントデバイス102Bの操作者が、クライアントデバイス管理サーバ106により保持されるモバイルウォレットシステム114の加入者となり、受信者クライアントデバイス102Bが、モバイルウォレットシステム114を通じてプリペイド口座142を見たということを意味する。受信者クライアントデバイス102Bが、既にモバイルウォレットシステム114の加入者の加入者である場合、アクティブ化は、受信者クライアントデバイス102Bのユーザが、モバイルウォレットシステム114を通じてプリペイド口座142を見ることを含み得る。
【0133】
プリペイド口座142が決定ブロック1641でアクティブ化されると、処理1600は楕円形の移行段階であるブロック1643に進み、ここで、方法は
図23Cのステップ1657に移る。プリペイド口座142が決定ブロック1641でアクティブ化されない場合、処理1600はブロック1645に移り、ここで、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Aに通知を送信し、プリペイド口座142が受信者クライアントデバイス102Bによりアクティブ化されていないことを示す。送信者クライアントデバイス102Aへのこの通知は、送信者クライアントデバイス102Aが、電子メールメッセージまたは携帯電話のテキストメッセージのような別の通信手段を通じて、贈られたプリペイド口座142についての通知を再送信するための、オプションを提示することもできる。
【0134】
送信者クライアントデバイス102Aが、受信者クライアントデバイス102Bに別の通知を再送信することを決定すると、クライアントデバイス管理サーバ106は、その間に受信者クライアントデバイス102Bが次の通知に応答しなければならない、所定の期間を設定することができる。ある例示的な実施形態によれば、クライアントデバイス管理サーバ106により設定されるこの所定の期間は、72時間であってよい。しかし、他の期間の長さが本発明の範囲にある。所定の期間が満了すると、受信者クライアントデバイス102Bが贈られたプリペイド口座142をアクティブ化していないということを示すために、追加の通知が送信者クライアントデバイス102Aに送信され得る。
【0135】
ブロック1645の後で、処理1600は
図23Cのブロック1647に進む。
図23Cは、クライアントデバイスによりプリペイド口座を作成し管理するための方法1600を示す、第2の流れ
図1600Bの続きの第3の流れ
図1600Cである。ブロック1647において、クライアントデバイス管理サーバ106は、受信者クライアントデバイス102Bに追加の通知を送信することができる。決定ブロック1651において、所定の数の通知が受信者クライアントデバイス102Bに送信され、受信者クライアントデバイス102Bが贈られたプリペイド口座142をアクティブ化していない場合、処理1600はブロック1653に進み得る。決定ブロック1651において、所定の数の通知が受信者クライアントデバイス102Bに送信されていない場合、処理1600はブロック1649に進むことができ、ここで、方法は
図23Bの決定ブロック1641に戻る。
【0136】
クライアントデバイス管理サーバ106は、贈られるプリペイド口座142の処理に関するさらなるオプションを送信者クライアントデバイス102Aに対して実現する前に、決定ブロック1651において、受信者クライアントデバイス102Bに送信されるべき所定の数の通知を確立することができる。この所定の数は、3または4または任意の数のような、任意の大きさであってよい。ブロック1653において、送信者クライアントデバイス102Aは、自分のために、購入されたプリペイド口座142を保持するオプションを提示される。ブロック1653の後で、方法1600はブロック1655に進み、ここで方法は
図23Cのブロック1661に進む。
【0137】
ブロック1659において、クライアントデバイス管理サーバ106は、受信者クライアントデバイス102Bが贈られたプリペイド口座142をアクティブ化したというアクティブ化メッセージを、送信者クライアントデバイス102Aに送信することができる。送信者クライアントデバイス102Aに送信されたこのアクティブ化メッセージは、時間と日付のスタンプ、プリペイド口座142と関連付けられた業者120、受信者の名前、受信者の電子メールアドレス、プリペイド口座142の購入額、プリペイド口座142の購入のための取引額、および、プリペイド口座発行者サーバ108Bにより生成された認証コードという要素を、含み得る。
【0138】
ブロック1661に進むと、クライアントデバイス管理サーバ106は、プリペイド口座142がブロック1641でアクティブ化された後、プリペイド口座142を受信者クライアントデバイス102Bに表示することができる。たとえば、アクティブ化されたプリペイド口座142を示す
図20および画面2000を参照されたい。決定ブロック1663において、クライアントデバイス管理サーバ106は、ノーブランドのプリペイド口座142のための、受信者クライアントデバイス102Bに対するオプションを表示することができる。
【0139】
贈られたプリペイド口座142がブランドである場合、すなわちある業者120が口座142と既に関連付けられている場合、処理1600は決定ブロック1665に進むことができ、ここで方法は
図23Dの決定ブロック1669に進む。贈られたプリペイド口座142がノーブランドである場合、すなわち、送信者クライアントデバイス102Aが、贈られたプリペイド口座142と関連付けられる業者120を選択しなかった場合、処理1600は以下で説明される
図23Dのブロック1667に進むことができる。
【0140】
図23Dは、クライアントデバイス102によりプリペイド口座142を作成し管理するための方法1600を示す、第3の流れ
図1600Cの続きの第4の流れ
図1600Dである。ブロック1667において、クライアントデバイス管理サーバ106は、ノーブランドのプリペイド口座142のために、受信者クライアントデバイス102Bが選択できる業者120と関連付けられた複数のブランドを、表示することができる。クライアントデバイス管理サーバ106は、ブロック1667において、
図12の画面1200と同様の画面を生成することができる。ブロック1667においても、クライアントデバイス管理サーバ106は、受信者クライアントデバイス102Bによるブランドの選択を受信することができる。
【0141】
ブロック1671に進むと、クライアントデバイス管理サーバ106は、品物またはサービスを購入するために、プリペイド口座142と関連付けられた残高で決済するための要求を、受信者クライアントデバイス102Bから受信することができる。受信者クライアントデバイス102Bは、point-of-sale (「POS」)端末で、ウェブサイトにおいてオンラインで、または電話システムを用いて、プリペイド口座142の残高により決済することができる。
【0142】
ブロック1673において、仮想的な代用通貨のための最適な決済表示画面を決定するための、手順または副次的な方法が実行され得る。手順1673の詳細が、以下で説明される
図26に関連して論じられる。この手順1673では、モバイルウォレットシステム134は、クライアントデバイス102がオンライン取引または電子商取引のために用いられているデバイスかどうか、または、クライアントデバイス102が業者120の場所にあるPOS端末で用いられているかどうかを判定する。モバイルウォレットシステム134は、プリペイド口座142が取引で用いられているときに、仮想的な代用通貨702の選好された決済表示画面を提供することができる。
【0143】
ブロック1675において、クライアントデバイス管理サーバ106は、ブロック1673で決定された最適な決済表示画面を含み得るプリペイド口座情報を、通信ネットワーク105を通じて、受信者クライアントデバイス102Bに送信することができる。受信者クライアントデバイス102Bが携帯電話である場合、クライアントデバイス管理サーバ106は、
図8の画面800と関連するデータを送信することができる。受信者クライアントデバイス102Bがラップトップまたはデスクトップコンピュータである場合、クライアントデバイス管理サーバ106は、プリペイド口座142を電子商取引サイトに入力するための指示、たとえば、電子商取引サイトでどの種類のカードを選択すべきか、さらには、物理的なカードまたは物理的な代用通貨と通常関連付けられる任意の照合コードについて何を入力すべきかという指示を、送信することができる。
【0144】
次に、ブロック1677において、クライアントデバイス管理サーバ106は、送信者クライアントデバイス102Bにより要求された、決済のためのプリペイド口座142の提示の日付および時刻を、記録することができる。ブロック1679において、業者120は、自身のpoint-of-sale (POS)端末を用いて、または自身のウェブサイトを通じて、
図1に示されるような業者取得者116Bに、プリペイド口座142に対応する決済要求を発行することができる。あるいは、業者取得者116Bを用いない業者120のある状況では、決済要求は、DISCOVER(商標)ブランドのクレジットカード通信ネットワークのようなサブネットワークを中に含み得る、通信ネットワーク105を通じて送信され得る。この状況では、ブロック1677は、業者120がプリペイド口座処理者サーバ108Aと直接通信する場合には、飛ばされ得る。この決済要求は、16桁のPAN165、プリペイド口座142の有効期限、および照合番号を含み得る。
【0145】
ブロック1681に進むと、業者取得者116Bは、通信ネットワーク105を介して、決済要求をプリペイド口座処理者サーバ108Aに送信することができる。前に述べられたように、業者取得者116は、通信ネットワーク105の中の、VISA(商標)クレジットカードネットワーク、MASTERCARD(商標)カードネットワーク、DISCOVER(商標)クレジットカードネットワーク、AMERICAN EXPRESS(商標)クレジットカードネットワーク、および他の同様のクレジットカードの専用ネットワークのような、特定の専用サブネットワークへのアクセスを有し得る。
【0146】
次に、ブロック1683において、決済要求が、通信ネットワーク105からプリペイド口座処理者サーバ108Aにより受信される。同様にブロック1683において、プリペイド口座処理者サーバ108Aは、送信者クライアントデバイス102Bに対応するPAN165と関連付けられた、プリペイド口座142の残高を確認する。この段階において、プリペイド口座処理者サーバ108Aは、プリペイド口座142に関連する残高が決済要求以上であるかどうかを判定している。ブロック1683の後で、処理1600は
図23Eのブロック1685に進む。
【0147】
図23Eは、クライアントデバイス102によりプリペイド口座142を作成し管理するための方法1600を示す、第4の流れ
図1600Dの続きの第5の流れ
図1600Eである。
図23Dのブロック1683において、プリペイド口座処理者サーバ108Aが、プリペイド口座142と関連する残高が決済要求以上であると判定すると、ブロック1685において、プリペイド口座処理者サーバ108Aは、認証メッセージを生成して、通信ネットワーク105を通じて業者取得者116Bに送信する。しかし、ブロック1683において、プリペイド口座処理者サーバ108Aが、プリペイド口座と関連する残高が決済要求未満であると判定すると、ブロック1685において、プリペイド口座処理者サーバ108Aは、拒否メッセージを生成して、通信ネットワーク105を通じて業者取得者116Bに送信する。
【0148】
ブロック1687に進むと、POS端末、電子商取引ウェブサイト、または電話システムが、通信ネットワーク105から、認証コードまたは拒否メッセージを受信する。次に、ブロック1689において、認証コードが受信されると、POS端末、電子商取引ウェブサイト、または電話システムが、決済要求に基づく品物および/またはサービスの購入を可能にする。POS端末、電子商取引ウェブサイト、または電話システムが、業者取得者116Bから拒否メッセージを受信すると、受信者クライアントデバイス102Bのユーザは、品物および/またはサービスの購入を許可されない。
【0149】
ブロック1691において、通常は夕刻などの営業日の終わりに、業者120はその日の購入を精算し、精算要求を業者取得者116Bに送信する。業者取得者116Bは、一般に、この精算要求を、通信ネットワーク105を通じて、プリペイド口座処理者サーバ108Aに伝える。
【0150】
次にブロック1693において、プリペイド口座処理者サーバ108Aは、クライアントデバイス管理サーバエスクロー口座136から、業者の要求払預金口座121に、あらゆるプリペイド口座と関連付けられた資金を移す。ブロック1695において、各クライアントデバイス102による特定の業者120の使用法に基づいて、仮想的な代用通貨702の決済表示画面を最適にするための、手順または副次的な方法が実行され得る。
図27に関連してさらに詳細に説明されるこの手順では、モバイルウォレットシステム134は、特定の業者120に提供された決済表示画面のデータを、収集して改良することができる。そして、処理1600は終了する。
【0151】
図24は、プリペイド口座購入の要求を処理するための、
図23の手順または副次的な方法1623を示す流れ図である。ブロック2405において開始し、クライアントデバイス管理サーバ106は、選択されたプリペイド口座142を購入するための購入要求を、送信者クライアントデバイス102Aから受信する。ブロック2405において、クライアントデバイス管理サーバ106は、
図1に示されるようなクライアントデバイス管理(「CDM」)取得者116Aに、認証要求を送信することができる。次に、ブロック2410において、クライアントデバイス管理(「CDM」)取得者116Aは、送信者資金調達源118に、通信ネットワーク105を通じて認証要求を転送することができる。上で述べられた業者取得者116Bのように、CDM取得者116Bは、通信ネットワーク105の中の、VISA(商標)クレジットカードネットワーク、MASTERCARD(商標)カードネットワーク、DISCOVER(商標)クレジットカードネットワーク、AMERICAN EXPRESS(商標)クレジットカードネットワーク、および他の同様のクレジットカードの専用ネットワークのような、特定の専用サブネットワークへのアクセスを有し得る。
【0152】
ブロック2415において、送信者資金調達源118は、CDM取得者116Aから、認証要求または購入要求を受信することができる。十分な資金調達源がある場合には、すなわち、送信者クライアントデバイス116Aと関連付けられた口座に、購入要求で示される額以上の利用可能な資金がある場合には、送信者資金調達源118は、認証要求またはプリペイド口座の購入要求を向上させることができる。
【0153】
送信者資金調達源118は、複数の種類の金融機関のうちの任意の1つを含み得る。たとえば、送信者資金調達源118は、限定はされないが、クレジットカード発行者(VISA(商標)クレジットカードネットワーク、MASTERCARD(商標)カードネットワーク、DISCOVER(商標)クレジットカードネットワーク、AMERICAN EXPRESS(商標)クレジットカードネットワーク、および他の同様のクレジットカードの専用ネットワークのような、専用のクレジットカードネットワークをサポートし得る)、署名デビットの発行者、およびpinデビットの発行者を含み得る。発行者およびサポートされる対応するネットワークに応じて、CDM取得者116Aのような取得者は必要であることもあり必要ではないこともあることを、当業者は認識する。同様に、即時決済モデルでは、資金調達源118からの資金の精算または移転はほとんど直ちに起き、これはクレジットカードタイプの取引で一般に起きる、日の終わりにおける精算処理とは対照的であることを、当業者は認識する。
【0154】
ブロック2420において、十分な資金が資金調達源118で利用可能であると仮定すると、資金調達源118は、通信ネットワーク105を通じて、購入要求の認証または認証要求をCDM取得者116Aに送信することができる。十分な資金が資金調達源118において利用可能ではない場合、資金調達源118は、通信ネットワーク105を通じて拒否メッセージを送信することができる。
【0155】
ブロック2425において、十分な資金が資金調達源118において利用可能であった場合には、クライアントデバイス管理サーバ106は、CDM取得者116Aから承認メッセージを受信することができる。あるいは、ブロック2425において、クライアントデバイス管理サーバ106は、CDM取得者116Aから、拒否メッセージを受信することもある。そして、処理1600は、
図23Bの決定ブロック1627に戻る。
【0156】
ここで
図25を参照すると、この図は、クライアントデバイス管理サーバ106のエスクロー口座136において資金を処理して受信するための、
図23の手順または副次的な方法1639を示す流れ図である。前に述べられたように、資金調達源118とクライアントデバイス管理サーバ106のエスクロー口座136との間での資金の精算は、送信者クライアントデバイス102Aに関連するまたはそれにより用いられている、資金調達源118の種類に依存する。
【0157】
当業者により理解されるように、資金調達源118が何らかの形の即時決済システムを含む場合、
図25に示されるこれらのステップの多くが、変更または削除され得る。
図25と関連して説明される例示的な実施形態では、資金調達源118は、通信ネットワーク105の中の専用ネットワークを用い、かつクライアントデバイス管理取得者116Aを必要とし得る、何らかの形のクレジットカードモデルを含むと仮定される。
【0158】
ブロック2505において、クライアントデバイス管理サーバ106は、定期的に、通常は毎晩、バッチトランザクション要求をCDM取得者116Aに送信する。ブロック2510において、CDM取得者116Aは、通信ネットワーク105を通じたバッチトランザクション要求を中継する。ブロック2515において、クレジットカード発行者を含み得る送信者資金調達源118は、資金を送ることができ、たとえば、CDM取得者116Aへのバッチ要求に対応する業者の口座に、通信ネットワーク105を通じてクレジットを通信することができる。
【0159】
ブロック2520において、送信者資金調達源118はまた、CDM取得者116Aが、CDM取得者116Aからクライアントデバイス管理サーバ106のエスクロー口座136に資金を移動させることを許可する認証を、通信ネットワークを通じてCDM取得者116Aに送信することもできる。ブロック2525において、エスクロー口座136は、CDM取得者116Aから資金を受け取ることができる。前に述べられたように、CDM取得者116Aとエスクロー口座136との間のこの資金の移転は、通常、クレジットカードモデルでは営業日の終わりに起きる。このことは、この副次的な手順または副次的な方法1639が、実際には、上で説明されたよりも、全体の処理1600の中のはるかに後の段階で起き得ることを意味する。一方、副次的な手順または副次的な方法1639が即時決済のモデルで行われる場合、資金は口座間で即座に移動され得る。そして、処理1600は、
図23Bの決定ブロック1641に戻る。
【0160】
ここで
図26を参照すると、この図は、仮想的な代用通貨の最適な決済表示画面を決定するための、
図23の手順または副次的な方法1673を示す流れ図である。手順1673の最初のステップは、ブロック2605で開始する。ブロック2605において、クライアントデバイス管理サーバ106のモバイルウォレットシステム134は、取引を完了させるために決済表示画面で選択された、仮想的な代用通貨702と関連付けられた業者の識別子170を判定する。次に、ブロック2610において、モバイルウォレットシステム134は、決済表示画面の要求を送信するクライアントデバイス102の種類を判定する。このステップにおいて、モバイルウォレットシステム134は、クライアントデバイス102がモバイルの持ち運び型デバイスであるかどうか、または、クライアントデバイス102がデスクトップもしくはラップトップコンピュータであるかどうかを判定する。
【0161】
決定ブロック2615において、モバイルウォレットシステム134は、クライアントデバイス102がオンライン取引を実行しているかどうかを判定する。モバイルウォレットシステム134が、クライアントデバイス102がオンライン取引を実行していると判定すると、処理はブロック2620に進む。モバイルウォレットシステム134が、クライアントデバイス102がオンライン取引を実行していないと判定すると、処理は任意選択のブロック2630に進む。
【0162】
ブロック2620において、モバイルウォレットシステム134は、業者の識別子170を用いて、
図2Aに示されるような業者データベース201Aにアクセスし、オンライン取引について業者120により選好された決済表示画面215を特定することができる。次に、ブロック2625において、業者120により選好されたこれらの決済表示画面がメモリに記憶され得る。そして、処理は
図23Dのステップ1675に戻る。
【0163】
任意選択のブロック2630において、モバイルウォレットシステム134は、GPS信号を通じてクライアントデバイス102に提供される地理的な座標にアクセスすることによって、クライアントデバイス102の位置を求めることができる。このブロック2630のステップは、通常は、業者120の個々の店舗が店舗の識別子207により追跡される、
図2Bで示されるデータベース201Bの例示的な実施形態とともに用いられるのみであるので、ブロック2630は任意選択であり得る。
図2Bの例示的なデータベース201Bがモバイルウォレットシステム134により用いられない場合、ブロック2630は省略され得る。
【0164】
次に、ブロック2635において、モバイルウォレットシステム134は、業者の識別子172を用いて業者データベース201Aまたは201Bにアクセスすることができ、クライアントデバイス102が持ち運び型のユニットである場合には、POS取引において業者120が選好する決済表示画面を特定する。第2の業者データベース201Bがモバイルウォレットシステム134により用いられている場合、モバイルウォレットシステム134は、クライアントデバイス102の地理的な座標を用いて、
図2Bに示されるような適切な店舗の識別子207と照合することができる。
【0165】
次に、ブロック2640において、選好された決済表示画面がメモリに記憶される。そして、処理は
図23Dのステップ1675に戻る。
【0166】
図27は、仮想的な代用通貨の決済表示画面の業者120による選好を最適化するための、
図23の手順または副次的な方法1695を示す流れ図である。ブロック2705が、手順1695の最初のステップである。ブロック2705において、モバイルウォレットシステム134は、特定の業者120のための、クライアントデバイスにより要求される仮想的な代用通貨702の決済表示画面と関連付けられた、業者の識別子170とともに、日付および時刻のスタンプを確認することができる。次に、ブロック2710において、クライアントデバイス管理サーバ106のモバイルウォレットシステム134が、クライアントデバイス102の仮想的な代用通貨702の決済表示画面を、特定の業者120について完了した全ての取引と比較することができる。
【0167】
次に、ブロック2715において、モバイルウォレットシステム134は、特定の業者120との取引を完了するために用いられてきた、仮想的な代用通貨702の決済表示画面を含むデータセットを、作成することができる。ブロック2720において、モバイルウォレットシステム134は、ブロック2715でカバーされていないデータの傾向に基づいて、仮想的な代用通貨702のための業者の決済表示画面データベース201A、201Bを構成することができる。次に、ブロック2725において、構成されたデータベース201A、201Bがメモリに記憶され得る。そして、処理は
図23Eのステップ1695に戻る。
【0168】
本明細書で説明された処理または処理の流れの特定のステップは、当然、説明されたように機能するように、本発明の他のステップよりも前に来る。しかし、ステップの順番または順序が本発明の機能を変えない場合、本発明は説明されたステップの順序に限定されない。つまり、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、一部のステップが、他のステップよりも前に、後に、または並行して(実質的に同時に)実行され得ることが、認識される。いくつかの場合には、特定のステップが、本発明から逸脱することなく、省略されてもよく、または実行されなくてもよい。さらに、「その後」、「次いで」、「次に」などの語は、ステップの順序を限定することを意図していない。これらの語は、単に例示的な方法の説明を通じて読者を導くために使用されている。
【0169】
加えて、プログラミングの当業者は、たとえば、本明細書の流れ図および関連する説明に基づいて、簡単に、開示された発明を実施するためのコンピュータコードを書くことができ、または、そのための適切なハードウェアおよび/もしくは回路を特定することができる。
【0170】
したがって、プログラムコード命令または詳細なハードウェアデバイスの具体的なセットの開示は、本発明をどのように実現し使用すべきかということの適切な理解に必要であるとは考えられない。特許請求されるコンピュータで実施される処理の発明性のある機能は、上の説明において、かつ、様々な処理の流れを示し得る図面とともに、より詳細に説明される。
【0171】
1つまたは複数の例示的な態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装することができる。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上で送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の使用可能な媒体とすることができる。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを運ぶまたは記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。
【0172】
また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、またはワイヤレス技術、たとえば赤外線、無線、およびマイクロ波を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義内に含まれる。
【0173】
本明細書で使用する場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フレキシブルディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザで光学的にデータを再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0174】
選択された態様について詳細に説明し、詳述してきたが、以下の請求項によって定められた本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な置換および改変を実施できることが理解されよう。