特許第6043903号(P6043903)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6043903マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6043903
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20161206BHJP
   A45C 11/00 20060101ALI20161206BHJP
   H01F 7/02 20060101ALI20161206BHJP
   A45C 13/10 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   H04M1/11 Z
   A45C11/00 E
   H01F7/02 G
   A45C13/10 A
【請求項の数】8
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-21388(P2016-21388)
(22)【出願日】2016年2月6日
【審査請求日】2016年2月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512299727
【氏名又は名称】株式会社PGA
(74)【代理人】
【識別番号】100104606
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 富徳
(72)【発明者】
【氏名】黒木 光
【審査官】 吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3199016(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3191406(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3104294(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3192547(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C1/00−15/08
A45F3/00
3/02
3/04
3/12
H01F7/02
H04B7/24−7/26
H04M1/02−1/23
H04W4/00−99/00
H05K5/00−5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部分Bと蓋部分Cとからなり、本体部分Bと蓋部分Cがヒンジ部hにおいて接合され、磁石体M1を内包する長方形板留め具K1が、その長方形面p1と本体部分Bの裏面と直交するように、本体部分Bの開閉部B0に一体接合されてなり、磁石体M2を内包する長方形板係止材K2が、蓋部分Cの開閉部C0に可撓的に取り付けてなるブック型携帯ケース100において、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が外側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することを特徴とするマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
ここに、磁石体M1のN極S極軸y1とは、磁石体M1のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいい、磁石体M2のN極S極軸y2とは、磁石体M2のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいう。磁石体M1のN極S極軸y1の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいい、磁石体M2のN極S極軸y2の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいう。
【請求項2】
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が内側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が内側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することを特徴とする請求項1に記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
【請求項3】
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近すると共に、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより磁石体M1の中心O1と磁石体M2の中心O2が自動的に重なることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
【請求項4】
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板留め具K1が垂直になるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
【請求項5】
ブック型携帯ケースを閉じる際には、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより、長方形板留め具K1と長方形板係止材K2が接触する際にカチッと音がしてロックされたことを知らせることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
【請求項6】
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板係止材K2が垂直になるように構成されている場合、長方形板留め具K1の面より、長方形板係止材K2が外側にあることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
【請求項7】
長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持して、ブック型携帯ケース100に収納された携帯端末が外から見えるようにしたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
【請求項8】
長方形板留め具K1の先端K11が、長方形板留め具K1の固着部K12より、断面が大きいことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100に関する。
【背景技術】
【0002】
本体部分と蓋部分とからなり、本体部分と蓋部分がヒンジ部において結合されたブック型携帯ケースのロック機構の従来技術は、ボタン式の留め具や、ベルト差し込み式の留め具で、携帯電話を本体部分に収納した後、蓋部部分を固定していた。
【発明の開示】
【0003】
しかし、ボタン式の留め具は、ボタンを留める動作が面倒であり、ベルト差し込み式の留め具も、ベルトを差し込むのは面倒であるという欠点があり、
さらに、ボタン式の留め具ベルト差し込み式の留め具も、共に出っ張って嵩張るという欠点があるので、蓋部分を閉じるだけで、簡単に、かつ、自動的に嵩張ることなく固定できるマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケースの出現が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
本願発明に係るマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100について、FI、キーワード検索を行ったところ、本件発明(請求項1〜8に記載の発明)に近い発明等記載文献は、発見されませんでしたので、特許文献の記載は省略する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
○本発明が解決しようとする第1課題
本発明が解決しようとする第1課題は、
蓋部分を閉じるだけで、目で見て操作しなくても、磁石の力だけで所定位置に自動的に固定できるマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第2課題
本発明が解決しようとする第2課題は、
磁石体の種類と個数が少なくて、蓋部分を閉じるだけで、目で見て操作しなくても、磁石の力だけで所定位置に固定できるマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第3課題
本発明が解決しようとする第3課題は、
蓋部分を閉じるだけで、目で見て操作しなくても、磁石の力だけで、繰り返し操作をしても、同じ所定位置に確実に自動的に固定できるマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第4課題
本発明が解決しようとする第4課題は、
蓋部分を閉じた場合、収納した携帯端末が、目で外から見えるマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための手段は、本願の[特許請求の範囲]の各請求項に記載の発明である。
特許請求の範囲、明細書、図面等の用語の解釈上の疑義を解消すべく、以下用語の説明を行うこととする。
<用語の説明>
○本体部分Bは、ブック型携帯ケースの構成要素の一つであって、携帯電話Phを収納するものである。本体部分Bは、携帯電話Phを収納して動かないようにホールドするための1対の側壁W1、側壁W2を有しており、携帯電話Phの表示部を見るための開口部Wを有している。
○蓋部分Cは、ブック型携帯ケースの構成要素の一つであって、携帯電話を収納したり、取り出したりするために開閉するためのものである。
○ヒンジ部分hは、本体部分Bと蓋部分Cをヒンジ構造でフレクシブルに結合するものであり、本に例えれば、背表紙に相当するものである。
○ブック型携帯ケース100は、携帯電話Phを収納するためのケースである。ブック型携帯ケース100には、水平方向に開く横開きブック型携帯ケースと垂直方向に開く縦開き携帯ケースがある。
ここに、ブック型携帯ケース100の大きさを、横長さL×縦長さHで表示することにする(横長さLの寸法より、縦長さHの寸法の方が長い)。
横開きブック型携帯ケースは、蓋部分Cと本体部分Bの縦長さHの方をヒンジhで結合されてなり、水平方向に開閉するものであるが、
縦開きブック型携帯ケースは、蓋部分Cと本体部分Bの横長さLの方をヒンジhで結合されてなり、垂直方向に開閉するものである。
本願発明におけるブック型携帯ケース100は、横開きブック型携帯ケースと縦開き携帯ケースの両方を含む。
○本体部分Bの開閉部B0とは、本体部分Bのヒンジ部hの反対部をいう。携帯電話Phを本体部分Bに収納した後に、蓋部分Cを閉じて、マグネットロックさせるための構成要素である。
○磁石体M1とは、長方形板係止材K1に内包しているN極とS極の対から構成される長方形板永久磁石である。ただし、磁石体M1は、長方形板係止材K1から一部露出していてもよい。
○磁石体M2とは、長方形板係止材K2に内包しているN極とS極の対から構成される長方形板永久磁石である。ただし、磁石体M2は、長方形板係止材K2から一部露出していてもよい。
○長方形板係止材K1は、本体部分Bと蓋部分Cをマグネットロックするための他方の部材であって、蓋部分Cの開閉部COに取り付けられている。
○長方形板係止材K2は、本体部分Bと蓋部分Cをマグネットロックするための一方の部材であって、本体部分Bの開閉部B0に一体構造により取り付けてなる。
○ブック型携帯ケース100とは、本体部分Bと蓋部分Cと、本体部分Bと蓋部分Cがヒンジ部h、本体部分Bの開閉部B2に磁石体M2を内包する長方形板係止材K2が取り付けてなり、蓋部分Cの開閉部COに磁石体M1を内包する長方形板係止材K1が取り付けてなるものである。
○長方形板係止材K1の先端側K11とは、長方形板係止材K1が蓋部分Cに取り付けられている側の反対側をいう(図1図2図7図8)。
○長方形板係止材K1の係止側K12とは、長方形板係止材K1が蓋部分Cに取り付けられている側をいう(図1図2図7図8)。
○長方形板係止材K2の先端側K21とは、長方形板係止材K2が本体部分Bに取り付けられている側の反対側をいう(図1図2図7図8)。
○長方形板係止材K2の係止側K22とは、長方形板係止材K2が本体部分Bに取り付けられている側をいう図1図2図7図8)。
○マグネットロック機構とは、携帯電話Phを本体部分Bに収納した後に、蓋部分Cを閉じて、マグネットロックさせるための機構をいう。
○長方形面p1とは、長方形板係止材K1の長方形面をいう(図11)。
○長方形面p2とは、長方形板係止材K2の長方形面をいう(図11)。
○N極Nとは、磁石体M(磁石体M1又は磁石体M2をいう。)のN極をいう。
○S極Sとは、磁石体M(磁石体M1又は磁石体M2をいう。)のS極をいう。
○ストッパーStとは、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0に、当接する部分をいう(図1)。
○長方形板留め具K1の先端K11が、長方形板留め具K1の固着部K12より、断面が大きくなるようにしたのは、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、当該先端K11が受ける応力を小さくして、耐久性を持たせたためである。
<記号の説明>
○N極S極軸y1とは、磁石体M1のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいう。図3図10において、中心On、中心Osの表示は省略して、磁石体M1のN極S極軸y1の表示を矢線で表示している。
○N極S極軸y2とは、磁石体M2のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいう。図3図10において、中心On、中心Osの表示は省略して、磁石体M2のN極S極軸y2の表示を矢線で表示している。
○磁石体M1のN極S極軸y1の方向とは、磁石体M1のN極Nの中心Onから磁石体M2のS極Sの中心Osへ向かう方向をいう。
○磁石体M2のN極S極軸y2の方向とは、磁石体M2のN極Nの中心Onから磁石体M2のS極Sの中心Osへ向かう方向をいう
○中心Onとは、磁石体MのN極Nの中心をいう。図10において、磁石体MのN極Nの中心Onは、外から見えないので、表示は省略する。
○中心Osとは。磁石体MのS極Nの中心をいう。図10において、磁石体MのN極Nの中心Osは、外から見えないので、表示は省略する。
○外側方向とは、ブック型携帯ケース100の内側から外側へ向かう方向をいう。
ここに、外側とは、ブック型携帯ケース100の外側をいい(図11)、内側とは、ブック型携帯ケース100の内側をいう(図11)。
○内側方向とは、ブック型携帯ケース100の外側から内側へ向かう方向をいう。
ここに、外側とは、ブック型携帯ケース100の外側をいい(図11)、内側とは、ブック型携帯ケース100の内側をいう(図11)。
○反発力Frとは、磁石体M1と磁石体M2が反発して共に遠ざかるように作用する力をいう。
○吸引力Faとは、磁石体M1と磁石体M2が吸引し合って共に近づくように作用する力をいう。
***********************************
発明者は、本発明を完成させるにあたり、以下のような模擬実験を行った。
<模擬実験1>
●模擬実験装置
図3は、模擬実験装置を表す図である。図3(A)図は、模擬実験装置の平面図である。図3(B)図は、模擬実験装置の正面図である。
磁石体M1、磁石体M2は、本発明の磁石体M1、磁石体M2に相当する、正方形の角磁石を用いた。すなわち、磁石体M1、磁石体M2とも、上側がN極で下側がS極Sの角型磁石を用いた。
実験台の上に、磁石体M1を接着剤で動かないように固定した。支持台の上に支持板を接着剤で固定し、その先端に磁石体M2を接着剤で取付けた。
●はじめに、
発明者は、図4(A)図、(B)図、(C)図のような位置に、2つの磁石体M1、磁石体M2がある場合について、2つの磁石体M1、M2が相互に受ける力Fはどうなるかを推測した。
図4(A)図の場合は、磁石体M1、の真上に磁石体M2が有る場合であるが、かかる場合、磁石体M2の上のN極Nと磁石体M1下のS極Sが引っ張り合うことが容易に推測され、頭の中で考えても磁石体M1、M2が相互に受ける力Fは引っ張り力であることが容易に推測された(模擬実験によっても推測が正しいことが確認された。)。
図4(B)図の場合は、磁石体M1の右横に磁石体M2が有る場合であるが、かかる場合、磁石体M2とM2の上のN極N同士、磁石体M2とM2の下のS極S同士Sが反発し合うことが容易に推測され、頭の中で考えても磁石体M1、M2が相互に受ける力Fは反発力(引っ張り力とは反対の力)であることが容易に推測された(模擬実験によっても推測が正しいことが確認された。)。
しかしながら、図4(C)の場合は、磁石体M2が磁石体M1に右横方向から近付き、磁石体M2が磁石体M1に対して斜め右上の位置にある場合であるが、かかる場合、磁石体M2の下のN極Nと磁石体M1の上のS極Sに作用する引っ張り力の方が上回って、2つの磁石体M1、M2が相互に受ける力Fは引っ張り力ではないかと推測されたが、頭の中で考えても容易に確信にまでは至らなかったので、模擬実験を行ってみることにした(しかしながら、結論を先に言えば、驚くべきことに、模擬実験によっては、かかる推測が間違いであることが確認された。)。
●模擬実験の結果
そこで、上記のケースについて模擬実験を行って実験的に把握することとした(図4(C)図、図6を参照)。
そして、磁石体M1よりも、紙面視、磁石体M2の位置が上側に位置するように設定し磁石体M2を、磁石体M1に交叉させるように近付けたところ、驚くべきことに、磁石体M2が、磁石体M2の右上側に位置した場合、磁石体M2は反発力(引っ張り力とは反対の磁力)を受けて、浮き上がって上方に変位した。
さらに、磁石M2を磁石体M1に近づけると、磁石体M2の端が磁石体M1の端の上を通過すると磁石体M2は磁石体M1に引っ張られて接触した。
磁石体M2は、磁石体M1に接触したまま、磁石体M2のN極S極軸と磁石体M1のN極S極軸が一致するまで、滑動しながら移動した。
最終的に、磁石体M2は、磁石体M1に接触したまま滑動しながら移動し、磁石体M2のN極S極軸と磁石体M1のN極S極軸が一致することを確認した。
再現性を確かめるべく、何回も何回も模擬実験を行ったが、
磁石体M1より、磁石体M2が、紙面視、上側に位置するように設定し、磁石体M2を、磁石体M1に交叉させるように近づけたところ、あるところに近づくと、磁石体M2は上側に磁石力を受けて、浮き上がるように上方に変位し、磁石体M2を磁石体M1に近づけると、磁石体M2の端が磁石体M1の端の上を通過すると磁石体M2は磁石体M1引っ張られて接触し、
磁石体M2は、磁石体M1に接触したまま、滑動しながら移動し、磁石体M2のN極S極軸と磁石体M1のN極S極軸が一致したところで停止することを確認した。
<模擬実験2>
●模擬実験装置
また、発明者は、磁石体M1の横方向から、磁石体M2を近づけた場合、どのような挙動をとるかを観察するために模擬実験装置を作製した(図5)。
実験台の中心部に磁石体M1を接着剤で接着させて動かないように固定した。磁石体M1の横方向に、実験台に接触した磁石体M2を置いた(図5)。
この場合、磁石体M2は磁石体M1から反発力を受けて、磁石体M2は磁石体M1から遠ざかろうとする(図5)。
指で押しながら、磁石体M2は磁石体M1に近づけると、磁石体M2の先端部が浮き上がった状態になった(図6(1)図)。
そして、一瞬にして、磁石体M2は、磁石体M1の上面の一部に載った状態になるや、磁石体M2と磁石体M1の相互間に働く引っ張り力(磁力)により、水平方向に滑動して、磁石体M2のN極S極軸y2と磁石体M1のN極S極軸y1が一致した状態で停止した(図6(2)、図6(3)図)。
●発明者の着想からの発明の完成
発明者は、上記のような模擬実験からも、「本発明の蓋Cに導電性パーツK1〜K4をはめ込んで、蓋Cを閉じたままで、ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近することを特徴とするマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100」を着想し、本発明を完成させた(図9(A)、図9(B)、図9(C)図)。
***********************************
<マグネットロック機構>
本発明の特徴的構成要件は、マグネットロック機構にある。
マグネットロック機構の構成要件は、以下の通りである。
マグネットロック機構は、「本体部分Bと蓋部分Cとからなり、本体部分Bと蓋部分Cがヒンジ部hにおいて接合され、磁石体M1を内包する長方形板留め具K1が、その長方形面p1と本体部分Bの裏面と直交するように、本体部分Bの開閉部B0に一体接合されてなり、磁石体M2を内包する長方形板係止材K2が、蓋部分Cの開閉部C0に可撓的に取り付けてなるブック型携帯ケース100」に用いられるものである(図1図2図7図8図11)。
マグネットロック機構の特徴は、「磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が外側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなり(図1図2図7図8図11)、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり(図3〜6、図9)、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近することを特徴とすることである(図3〜6、図9)。
***********************************
<第1の発明(請求項1に記載の発明)と第2の発明(請求項2に記載の発明)との相違点>

第1の発明と第2の発明とは、
前者が、「磁石体M1のN極S極軸y1の方向、及び、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなる」に対して、後者が、「磁石体M1のN極S極軸y1の方向、及び、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなる」のに対して、
後者が、「磁石体M1のN極S極軸y1の方向、及び、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなる」に対して、後者が、「磁石体M1のN極S極軸y1の方向、及び、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が内側方向になるように構成されてなる」点のみが相違し、他は相違しない(図7図8図9)。
「磁石体M1のN極S極軸y1の方向、及び、磁石体M2のN極S極軸y2の方向は、肉眼では見えないので、両発明の作用効果は全く同じであることから、人間の目では観察によって両発明を区別することはできない。
図9は、第1発明についての図であるが、第2発明について、「磁石体M1のN極S極軸y1の方向、及び、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が内側方向になるようにすれば、同じである。
**************************************************
課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
本体部分Bと蓋部分Cとからなり、本体部分Bと蓋部分Cがヒンジ部hにおいて接合され、磁石体M1を内包する長方形板留め具K1が、その長方形面p1と本体部分Bの裏面と直交するように、本体部分Bの開閉部B0に一体接合されてなり、磁石体M2を内包する長方形板係止材K2が、蓋部分Cの開閉部C0に可撓的に取り付けてなるブック型携帯ケース100において、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が外側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することを特徴とするマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
ここに、磁石体M1のN極S極軸y1とは、磁石体M1のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいい、磁石体M2のN極S極軸y2とは、磁石体M2のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいう。磁石体M1のN極S極軸y1の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいい、磁石体M2のN極S極軸y2の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいう。
を特徴とするマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100である。
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が内側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が内側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することを特徴とする請求項1に記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100である。
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近すると共に、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより磁石体M1の中心O1と磁石体M2の中心O2が自動的に重なることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100である。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板留め具K1が垂直になるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100である。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、
ブック型携帯ケースを閉じる際には、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより、長方形板留め具K1と長方形板係止材K2が接触する際にカチッと音がしてロックされたことを知らせることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100である。
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板係止材K2が垂直になるように構成されている場合、長方形板留め具K1の面より、長方形板係止材K2が外側にあることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100である。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持して、ブック型携帯ケース100に収納された携帯端末が外から見えるようにしたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100である。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
長方形板留め具K1の先端K11が、長方形板留め具K1の固着部K12より、断面が大きいことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100は、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100によれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
本体部分Bと蓋部分Cとからなり、本体部分Bと蓋部分Cがヒンジ部hにおいて接合され、磁石体M1を内包する長方形板留め具K1が、その長方形面p1と本体部分Bの裏面と直交するように、本体部分Bの開閉部B0に一体接合されてなり、磁石体M2を内包する長方形板係止材K2が、蓋部分Cの開閉部C0に可撓的に取り付けてなるブック型携帯ケース100において、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が外側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することを特徴とするマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
ここに、磁石体M1のN極S極軸y1とは、磁石体M1のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいい、磁石体M2のN極S極軸y2とは、磁石体M2のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいう。磁石体M1のN極S極軸y1の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいい、磁石体M2のN極S極軸y2の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいう。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が内側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が内側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近すると共に、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより磁石体M1の中心O1と磁石体M2の中心O2が自動的に重なることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板留め具K1が垂直になるように構成されていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
ブック型携帯ケースを閉じる際には、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより、長方形板留め具K1と長方形板係止材K2が接触する際にカチッと音がしてロックされたことを知らせることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板係止材K2が垂直になるように構成されている場合、長方形板留め具K1の面より、長方形板係止材K2が外側にあることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持して、ブック型携帯ケース100に収納された携帯端末が外から見えるようにしたことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
長方形板留め具K1の先端K11が、長方形板留め具K1の固着部K12より、断面が大きいことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100に関する最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100の斜視図である。
図2は、本考案に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開いた状態から閉じる状態へ移行する状態を示す図(正面図)である。
図3は、模擬実験装置を表す図である。
図3(A)図は、模擬実験装置の平面図である。
図3(B)図は、模擬実験装置の正面図である。
図4は、磁石体M1と磁石体M2の位置関係によって、相互に受ける力を想定する図である。
図4(A)図は、磁石体M1の真上に磁石体M2が有る場合、相互に引っ張り力が働くことを示す図である。
図4(B)図は、磁石体M1の横方向に磁石体M2が有る場合、相互に反発力が働くことを示す図である。
図4(C)図は、磁石体M1の右上に磁石体M2が有る場合、どのような力が働くか予想できないことを示す図である。
図5は、模擬実験装置を表す図である。
図5(A)図は、模擬実験装置の平面図である。
図5(B)図は、模擬実験装置の正面図である。
図6は、磁石体M1と磁石体M2の位置関係によって、どのような状態になるかを示す図である。
図6(A)図は、指で押しながら、磁石体M2は磁石体M1に近づけると、磁石体M2の先端部が浮き上がった状態になったことを示す図である。
図6(B)図は、磁石体M2は、磁石体M1の上面の一部に載った状態になったことを示す図である。
図6(C)図、磁石体M2と磁石体M1の相互間に働く引っ張り力(磁力)により、水平方向に滑動して、磁石体M2のN極S極軸y2と磁石体M1のN極S極軸y1が一致した状態で停止したことを示す図である。
図7は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大平面図と拡大正面図である。
図7(A)図は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大平面図であり、
図7(B)図は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大正面図である。
図8は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項2記載発明)の拡大平面図と拡大正面図である。
図8(A)図は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項2記載発明)の拡大平面図であり、
図8(B)図は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項2記載発明)の拡大正面図である。
図9は、本考案に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開いた状態から閉じる状態へ移行する状態を示す図(正面図)である。
図9(A)図は、磁石体M2、M1が近接する場合、磁石体M2は磁石体M1より反発力を受け、外側に変位する状態を示す。
図9(B)図は、磁石体M2、M1がさらに近接する場合、磁石体M2は磁石体M1より引っ張り力を受け、図に示す状態になる。
図9(C)図は、図9(B)図になったならば、磁石体M2は磁石体M1より引っ張り力を受け、2つのN極S極軸が一致するまで、瞬間的に移動して図に示す状態になる。
図10は、磁性体Mの斜視図である。
図11は、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大平面図と拡大正面図である。
図11(A)図は、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大平面図であり、
図11(B)図は、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大正面図である。

以下、本発明に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100について、図面を参照しながら説明する。
11111**************************************************
上記のマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100において、
本体部分Bと蓋部分Cとからなり、本体部分Bと蓋部分Cがヒンジ部hにおいて接合され、磁石体M1を内包する長方形板留め具K1が、本体部分Bの裏面と直交するように、本体部分Bの開閉部B0に一体接合されてなり、磁石体M2を内包する長方形板係止材K2が、蓋部分Cの開閉部C0に可撓的に取り付けてなるブック型携帯ケース100において、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が外側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することを特徴とするマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
ここに、磁石体M1のN極S極軸y1とは、磁石体M1のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいい、磁石体M2のN極S極軸y2とは、磁石体M2のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいう。磁石体M1のN極S極軸y1の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいい、磁石体M2のN極S極軸y2の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいう。
を特徴とするマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開示されている。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
本体部分Bと蓋部分Cとからなり、本体部分Bと蓋部分Cがヒンジ部hにおいて接合され、磁石体M1を内包する長方形板留め具K1が、その長方形面p1と本体部分Bの裏面と直交するように、本体部分Bの開閉部B0に一体接合されてなり、磁石体M2を内包する長方形板係止材K2が、蓋部分Cの開閉部C0に可撓的に取り付けてなるブック型携帯ケース100において、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が外側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が外側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することを特徴とするマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100。
ここに、磁石体M1のN極S極軸y1とは、磁石体M1のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいい、磁石体M2のN極S極軸y2とは、磁石体M2のN極Nの中心OnとS極Sの中心Osを通る軸をいう。磁石体M1のN極S極軸y1の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいい、磁石体M2のN極S極軸y2の方向とは、N極Nの中心OnからS極Sの中心Osへ向かう方向をいう。
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
22222**************************************************
上記のマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100において、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が内側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が内側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することを特徴とする請求項1に記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開示されている。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
磁石体M1と長方形板留め具K1が、磁石体M1のN極S極軸y1が、長方形板留め具K1の長方形面p1と直交し、磁石体M1のN極S極軸y1の方向が内側方向になるように構成されてなり、
磁石体M2と長方形板留め具K2が、磁石体M2のN極S極軸y2が、長方形板留め具K2の長方形面p2と直交し、磁石体M2のN極S極軸y2の方向が内側方向になるように構成されてなり、
ブック型携帯ケースを閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体M1と磁石体M2の反発力Frにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近し、長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
33333**************************************************
上記のマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100において、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近すると共に、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより磁石体M1の中心O1と磁石体M2の中心O2が自動的に重なることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開示されている。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近すると共に、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより磁石体M1の中心O1と磁石体M2の中心O2が自動的に重なることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
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上記のマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100において、
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板留め具K1が垂直になるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開示されている。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板留め具K1が垂直になるように構成されていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
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上記のマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100において、
ブック型携帯ケースを閉じる際には、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより、長方形板留め具K1と長方形板係止材K2が接触する際にカチッと音がしてロックされたことを知らせることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開示されている。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
ブック型携帯ケースを閉じる際には、磁石体M1と磁石体M2の吸引力Faにより、長方形板留め具K1と長方形板係止材K2が接触する際にカチッと音がしてロックされたことを知らせることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
66666**************************************************
上記のマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100において、
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板係止材K2が垂直になるように構成されている場合、長方形板留め具K1の面より、長方形板係止材K2が外側にあることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開示されている。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
本体部分Bの面と長方形板留め具K1の面が垂直になるように構成され、蓋Cの面に長方形板係止材K2が垂直になるように構成されている場合、長方形板留め具K1の面より、長方形板係止材K2が外側にあることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
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上記のマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100において、
長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持して、ブック型携帯ケース100に収納された携帯端末が外から見えるようにしたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開示されている。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
長方形板留め具K1の先端K11が、蓋部分Cの開閉部C0のストッパーStに当接することにより、本体部分Bと蓋部分Cの間の間隔を保持して、ブック型携帯ケース100に収納された携帯端末が外から見えるようにしたことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
88888**************************************************
上記のマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100において、
長方形板留め具K1の先端K11が、長方形板留め具K1の固着部K12より、断面が大きいことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開示されている。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
長方形板留め具K1の先端K11が、長方形板留め具K1の固着部K12より、断面が大きいことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第5課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本考案に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100の斜視図である。
図2図2は、本考案に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開いた状態から閉じる状態へ移行する状態を示す図(正面図)である。
図3図3は、模擬実験装置を表す図である。 図3(A)図は、模擬実験装置の平面図である。 図3(B)図は、模擬実験装置の正面図である。
図4図4は、磁石体M1と磁石体M2の位置関係によって、相互に受ける力を想定する図である。 図4(A)図は、磁石体M1の真上に磁石体M2が有る場合、相互に引っ張り力が働くことを示す図である。 図4(B)図は、磁石体M1の横方向に磁石体M2が有る場合、相互に反発力が働くことを示す図である。 図4(C)図は、磁石体M1の右上に磁石体M2が有る場合、どのような力が働くか予想できないことを示す図である。
図5図5は、模擬実験装置を表す図である。 図5(A)図は、模擬実験装置の平面図である。 図5(B)図は、模擬実験装置の正面図である。
図6図6は、磁石体M1と磁石体M2の位置関係によって、どのような状態になるかを示す図である。 図6(A)図は、指で押しながら、磁石体M2は磁石体M1に近づけると、磁石体M2の先端部が浮き上がった状態になったことを示す図である。 図6(B)図は、磁石体M2は、磁石体M1の上面の一部に載った状態になったことを示す図である。 図6(C)図、磁石体M2と磁石体M1の相互間に働く引っ張り力(磁力)により、水平方向に滑動して、磁石体M2のN極S極軸y2と磁石体M1のN極S極軸y1が一致した状態で停止したことを示す図である。
図7図7は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大平面図と拡大正面図である。 図7(A)図は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大平面図であり、 図7(B)図は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大正面図である。
図8図8は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項2記載発明)の拡大平面図と拡大正面図である。 図8(A)図は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項2記載発明)の拡大平面図であり、 図8(B)図は、磁石体M2、M1、及び、長方形板係止材K2、K1(請求項2記載発明)の拡大正面図である。
図9図9は、本考案に係る、マグネットロック機構を備えたブック型携帯ケース100が開いた状態から閉じる状態へ移行する状態を示す図(正面図)である。 図9(A)図は、磁石体M2、M1が近接する場合、磁石体M2は磁石体M1より反発力を受け、外側に変位する状態を示す。 図9(B)図は、磁石体M2、M1がさらに近接する場合、磁石体M2は磁石体M1より引っ張り力を受け、図に示す状態になる。 図9(C)図は、図9(B)図になったならば、磁石体M2は磁石体M1より引っ張り力を受け、2つのN極S極軸が一致するまで、瞬間的に移動して図に示す状態になる。
図10図10は、磁性体Mの斜視図である。
図11図11は、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大平面図と拡大正面図である。 図11(A)図は、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大平面図であり、 図11(B)図は、長方形板係止材K2、K1(請求項1記載発明)の拡大正面図である。
【符号の説明】
【0010】
B……本体部分
C……蓋部分
h……ヒンジ部
BO……本体部分Bの開閉部
CO……蓋部分Bの開閉部
M2、M1……磁石体
K2、K1……長方形板係止材
100……ブック型携帯ケース
K21……長方形板係止材K2の先端側
K22……長方形板係止材K2の係止側
K11……長方形板係止材K1の先端側
K12……長方形板係止材K1の係止側

Ph……携帯電話
W1、W2……側壁
W……窓
【要約】      (修正有)
【課題】蓋部分を閉じるだけで、目で見て操作しなくても、磁石の力だけで所定位置に自動的に固定できるマグネットロック機構を備えたブック型携帯ケースを提供することである。
【解決手段】磁石体を内包する長方形板係止材K2が、蓋部分Cの開閉部C0に可撓的に取り付けてなるブック型携帯ケース100において、ブック型携帯ケース100を閉じていく際には、長方形板係止材K2の先端K21が磁石体を内包する長方形板留め具K1の先端部K11に外側から近づくと磁石体と磁石体の反発力により長方形板係止材K2は長方形板留め具K1から外側へ遠ざかり、長方形板係止材K2の先端K21が長方形板留め具K1の先端部K11を外側から越えて通過すると磁石体と磁石体の吸引力により長方形板係止材K2は長方形板留め具K1へ接近する。
【選択図】図1
図1
図2
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図10
図11