特許第6043911号(P6043911)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社サンセイアールアンドディの特許一覧

<>
  • 特許6043911-遊技機 図000002
  • 特許6043911-遊技機 図000003
  • 特許6043911-遊技機 図000004
  • 特許6043911-遊技機 図000005
  • 特許6043911-遊技機 図000006
  • 特許6043911-遊技機 図000007
  • 特許6043911-遊技機 図000008
  • 特許6043911-遊技機 図000009
  • 特許6043911-遊技機 図000010
  • 特許6043911-遊技機 図000011
  • 特許6043911-遊技機 図000012
  • 特許6043911-遊技機 図000013
  • 特許6043911-遊技機 図000014
  • 特許6043911-遊技機 図000015
  • 特許6043911-遊技機 図000016
  • 特許6043911-遊技機 図000017
  • 特許6043911-遊技機 図000018
  • 特許6043911-遊技機 図000019
  • 特許6043911-遊技機 図000020
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6043911
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-141115(P2015-141115)
(22)【出願日】2015年7月15日
【審査請求日】2015年10月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100188226
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 俊達
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】宮永 真
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 忠
【審査官】 山本 一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−284206(JP,A)
【文献】 特開2015−019733(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前方から見て前記表示部の外側に配置された固定ベースと、
前記固定ベースから片持ち梁状に張り出して前記表示部の前方領域を前記表示部の前面に沿って移動する可動演出部材と、を備えた遊技機において、
前記可動演出部材の移動方向と交差する第1方向に延び、前記可動演出部材に後側から重ねられて前記可動演出部材の後側への移動を規制する規制部材と、
前記第1方向と交差する第2方向に前記規制部材を移動可能に支持する移動支持部と、
前記規制部材を前記第2方向に移動させて、常に前記可動演出部材の後側に配置する移動制御機構と、を備えて、
前記可動演出部材が任意の位置に配置されたときに、前記可動演出部材の前記表示部への接近を前記規制部材にて規制するように構成され
前記可動演出部材は、少なくとも前記表示部の前記第1方向における一端寄り位置と他端寄り位置との間を移動するように構成され、
前記移動支持部は、前方から見て前記表示部を前記第1方向に挟む部分に対をなして設けられ、
前記規制部材は、1対の前記移動支持部に差し渡されたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記移動制御機構は、
前記規制部材に設けられて、前記第1方向に延びた係合溝と、
前記可動演出部材に設けられて、前記係合溝と係合して前記係合溝内を移動する係合突部と、を備えて、
前記可動演出部材の移動に伴って前記規制部材を前記第2方向へ移動させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記可動演出部材は、前記規制部材の前面に重ねられる本体部と、前記本体部に支持されて前記規制部材の後面に重ねられる後面重ね片と、を備えて、それら本体部と後面重ね片との間に前記規制部材を挟むように構成され、
前記係合溝を、前記規制部材の後面に形成すると共に、
前記係合突部を、前記後面重ね片の前面から突出させたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記規制部材は、前記第1方向に延びた帯板部と、前記帯板部から側方に張り出した側方張出部と、を備え、
前記帯板部及び前記側方張出部の両方の前面に前記本体部を重ねると共に、前記側方張出部の後面に前記後面重ね片を重ねて、それら本体部と後面重ね片との間で前記側方張出部を挟むように構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
前記帯板部の前面は、幅方向の両端部が面取りされた形状であることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
【請求項6】
1対の前記移動支持部のうち少なくとも一方の移動支持部は、前記第2方向に延びて前記規制部材を前後方向に挟む1対の対向支持壁を有し、
前記規制部材のうち前記1対の対向支持壁に挟まれる部分の前面と後面とには、前記第2方向に延び且つ前記対向支持壁と当接可能な突条が形成されたことを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1の請求項に記載の遊技機。
【請求項7】
前記規制部材が、無色透明をなしていることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1の請求項に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可動演出部材が表示部の前面に沿って移動する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の遊技機として、表示画面の外側に配置された固定ベースに回転可能に支持されて、表示画面の外側に全体が配置される待機位置と、表示画面の前方へ向けて片持ち梁状に張り出す作動位置と、の間を移動する可動演出部材を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−142277号公報(段落[0064]、図2及び図3
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の遊技機では、片持ち梁状の可動演出部材が前後に振れ易いため、可動演出部材が表示画面に接触するという問題が生じ得た。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、可動演出部材と表示部との接触を抑制可能な遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、表示部と、前方から見て前記表示部の外側に配置された固定ベースと、前記固定ベースから片持ち梁状に張り出して前記表示部の前方領域を前記表示部の前面に沿って移動する可動演出部材と、を備えた遊技機において、前記可動演出部材の移動方向と交差する第1方向に延び、前記可動演出部材に後側から重ねられて前記可動演出部材の後側への移動を規制する規制部材と、前記第1方向と交差する第2方向に前記規制部材を移動可能に支持する移動支持部と、前記規制部材を前記第2方向に移動させて、常に前記可動演出部材の後側に配置する移動制御機構と、を備えて、前記可動演出部材が任意の位置に配置されたときに、前記可動演出部材の前記表示部への接近を前記規制部材にて規制するように構成され、前記可動演出部材は、少なくとも前記表示部の前記第1方向における一端寄り位置と他端寄り位置との間を移動するように構成され、前記移動支持部は、前方から見て前記表示部を前記第1方向に挟む部分に対をなして設けられ、前記規制部材は、1対の前記移動支持部に差し渡されたことを特徴とする遊技機である。
【0007】
請求項2の発明は、前記移動制御機構は、前記規制部材に設けられて、前記第1方向に延びた係合溝と、前記可動演出部材に設けられて、前記係合溝と係合して前記係合溝内を移動する係合突部と、を備えて、前記可動演出部材の移動に伴って前記規制部材を前記第2方向へ移動させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
【0008】
請求項3の発明は、前記可動演出部材は、前記規制部材の前面に重ねられる本体部と、前記本体部に支持されて前記規制部材の後面に重ねられる後面重ね片と、を備えて、それら本体部と後面重ね片との間に前記規制部材を挟むように構成され、前記係合溝を、前記規制部材の後面に形成すると共に、前記係合突部を、前記後面重ね片の前面から突出させたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機である。
【0009】
請求項4の発明は、前記規制部材は、前記第1方向に延びた帯板部と、前記帯板部から側方に張り出した側方張出部と、を備え、前記帯板部及び前記側方張出部の両方の前面に前記本体部を重ねると共に、前記側方張出部の後面に前記後面重ね片を重ねて、それら本体部と後面重ね片との間で前記側方張出部を挟むように構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
【0010】
請求項5の発明は、前記帯板部の前面は、幅方向の両端部が面取りされた形状であることを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
【0012】
請求項の発明は、1対の前記移動支持部のうち少なくとも一方の移動支持部は、前記第2方向に延びて前記規制部材を前後方向に挟む1対の対向支持壁を有し、前記規制部材のうち前記1対の対向支持壁に挟まれる部分の前面と後面とには、前記第2方向に延び且つ前記対向支持壁と当接可能な突条が形成されたことを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1の請求項に記載の遊技機である。
【0013】
請求項の発明は、前記規制部材が、無色透明をなしていることを特徴とする請求項1乃至のうち何れか1の請求項に記載の遊技機である。
【発明の効果】
【0014】
[請求項1の発明]
請求項1の発明では、規制部材が、表示部の前方で可動演出部材の移動経路と交差する第1方向に延び、可動演出部材に後側から重ねられて可動演出部材の後側への移動を規制する。この規制部材は、可動演出部材が移動すると、第1方向と交差する第2方向に移動し、常に、可動演出部材の後側に配置される。そして、可動演出部材が任意の位置で表示部への接近を規制される。このように、本発明では、可動演出部材が任意の位置に配置されても、規制部材によって表示部への接近が規制されるので、可動演出部材と表示部との接触を抑制可能となる。また、本発明によれば、規制部材の両端部を移動可能に支持して、規制部材の移動の安定化を図ることが可能となる。
【0015】
[請求項2の発明]
請求項2の発明では、規制部材の係合溝と可動演出部材の係合突部とが係合することで、可動演出部材の移動に伴って規制部材を移動させることが可能となるので、可動演出部材の位置に応じて規制部材を駆動制御する駆動制御部を設ける場合と比較して、規制部材の位置制御を容易に行うことが可能となる。
【0016】
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、可動演出部材の本体部と後面重ね片との間に規制部材が挟まれるので、係合突部が係合溝から外れることを抑制可能となる。
【0017】
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、表示部に前側から重ねられる規制部材の係合溝を目立たなくすることが可能となる。
【0018】
[請求項5の発明]
請求項5の発明では、可動演出部材の後側に重なる帯板部の前面の形状が、幅方向の両端部が面取りされた形状となっているので、帯板部の幅方向で帯板部と可動演出部材の干渉が抑制され、規制部材を第2方向へスムーズに移動させることが可能となる。
【0020】
[請求項の発明]
請求項の発明によれば、1対の移動支持部のうち少なくとも一方の移動支持部を簡易に構成することが可能となる。また、規制部材のうち1対の対向支持壁で挟まれる部分には、第2方向に延びて対向支持壁と当接可能な突条が形成されているので、規制部材と対向支持壁との摩擦抵抗を小さくして、規制部材の移動をスムーズに行うことが可能となる。
【0021】
[請求項の発明]
請求項の発明では、規制部材が無色透明をなしているので、規制部材を通して表示部を視認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態に係る遊技機の正面図
図2】遊技盤の正面図
図3】各種装置を取り付けた状態の機構枠の正面図
図4】可動部材が退避位置に配置されたときの可動演出役物装置の正面図
図5】可動部材が演出位置に配置されたときの可動演出役物装置の正面図
図6】(A)可動部材が退避位置に配置されたときの可動演出役物装置の背面図、(B)可動部材が演出位置へ向かう途中の可動演出役物装置の背面図
図7】収縮状態の可動部材の(A)正面図、(B)A−A断面図
図8】拡張状態の可動部材の(A)正面図、(B)B−B断面図
図9】収縮状態の可動部材を模式的に示す図
図10】拡張状態の可動部材を模式的に示す図
図11】可動演出役物装置及びスライドバーの後方斜視図
図12】スライドバーと機構枠の前方斜視図
図13図12におけるガイド溝周辺の拡大図
図14】(A)スライドバーの正面図、(B)屈曲端部の側面図、(C)スライドバーのC−C断面図
図15】可動部材が退避位置に配置されたときの可動演出役物装置及びスライドバーの背面図
図16】可動部材が退避位置に配置されたときの可動演出役物装置及びスライドバーの後方斜視図
図17】可動部材が演出位置に配置されたときの可動演出役物装置及びスライドバーの背面図
図18】可動部材が退避位置に配置されたときの可動演出役物装置及びスライドバーの後方斜視図
図19】(A)図16における重なり突片周辺の拡大図、(B)図18における重なり突片周辺の拡大図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明をパチンコ遊技機に適用した一実施形態を、図1図19に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の遊技機10は、前面枠10Zを前面に備え、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して、図2に示す遊技盤11の前面に形成された遊技領域R1が視認可能になっている。遊技盤11の後側には、図3に示す機構枠17が取り付けられ、その機構枠17には種々の装置が取り付けられている。
【0024】
図1に示すように、前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には、操作ハンドル28が備えられている。そして、操作ハンドル28を回動操作すると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
【0025】
図2に示すように、遊技盤11の前面からは、遊技領域R1を包囲するガイドレール12が突出している。ガイドレール12は、遊技盤11の外縁部を周回するように配置され、ガイドレール12の下端部には、下方に膨むように湾曲し、流下する遊技球を受け止めて遊技領域R1の中央へと案内可能な湾曲ガイド部12Gが備えられている。
【0026】
遊技盤11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成されており、その表示開口11Hに遊技盤11の裏面側から表示装置13が対向している。表示装置13は、例えば、液晶モジュールで構成され、その前面が遊技に関する演出を行う表示画面13G(本発明の「表示部」に相当する。)となっている。なお、詳細には、表示画面13Gは、機構枠17(図3参照)の開口部17Kと遊技盤11の表示開口11Hを通して遊技者に視認可能となっている。
【0027】
遊技盤11の前面中央には、表示画面13Gを囲むように表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23は、遊技盤11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれて、表示開口11Hの内側に張り出すと共に、遊技盤11の前面から突出している。そして、遊技領域R1を流下する遊技球が、表示装飾枠23の前側を通過して表示装飾枠23の内側に進入しないように構成されている。
【0028】
表示装飾枠23の右側には、始動ゲート18が設けられている。また、表示装飾枠23の右下には、大入賞口15と複数のサイド入賞口21が設けられている。なお、複数のサイド入賞口21は、始動ゲート18の下方且つ大入賞口15の右側に配置されている。
【0029】
表示装飾枠23の横方向中央の下方には、第1の始動入賞口14Aと第2の始動入賞口14Bとが上下2段に並べて配置され、それら始動入賞口14A,14Bの左側には、ガイドレール12の湾曲ガイド部12Gに沿って一般入賞口20が複数設けられている。
【0030】
遊技領域R1には、各入賞口14A,14B,15,20,21とは別に、特典(賞球)を付与することなく遊技領域R1の外側に排出するためのアウト口16が設けられている。また、遊技領域R1には、遊技球の流下方向をランダムに変更するための障害釘が多数植設されている。なお、詳細には、本実施形態では、アウト口16として、遊技領域R1の下端部中央に配置された中央アウト口16Aと、左側一般入賞口20の左側に配置されたサイドアウト口16Bの2種類が設けられている。
【0031】
次に、遊技領域R1の各部位についてさらに詳説する。一般入賞口20及びサイド入賞口21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が1つずつ入ることが可能な大きさで上方に開口している。一般入賞口20又はサイド入賞口21へ入球(入賞)すると、その遊技球は遊技盤11の裏側に取り込まれ、例えば、1個の入球につき10個の賞球が上皿26に払い出される。
【0032】
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄の当否判定が行われる。
【0033】
第1の始動入賞口14Aは、ポケット構造をなして遊技球が1つずつ入球可能な大きさで上方に開口している。第2の始動入賞口14Bは、遊技球が1つずつ入球可能な大きさで前方に開口し、回動扉14Tによって開閉される。回動扉14Tは、通常は、閉状態となっていて、上述した普通図柄の当否判定が当りになると、開状態となる。第1と第2の始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球(入賞)すると、例えば、1個の入球につき4個の賞球が上皿26に払い出されると共に、特別図柄の当否判定が行われる。そして、特別図柄の当否判定が当りになると、通常の遊技状態から大当り遊技状態へ移行し、大当り遊技が実行される。
【0034】
大入賞口15は、横長矩形状をなし、通常の遊技状態では、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、遊技状態が大当り遊技状態となって大当り遊技が実行されると、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒される。すると、大入賞口15が前方に開放し、可動扉15Tを案内にして大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。大入賞口15に遊技球が入賞すると、例えば、1個の入賞につき15個の遊技球が上皿26に払い出される。
【0035】
なお、各入賞口14A,14B,15,20,21及びアウト口16に取り込まれた遊技球は、球排出ダクト80(図3参照)を介して遊技機10の外部に排出され、図示しない球回収装置に回収される。
【0036】
図3に示すように、本実施形態の遊技機10は、上述した入賞口14A,14B,15・・や表示装置13等のほかに、可動部材210の動作により遊技に関する演出を行う可動演出役物装置210Sを機構枠17に固定して備えている。この可動部材210は、表示画面13Gの外側に配置された退避位置(図4参照)と、表示画面13Gの中央寄り部分の前方に配置される演出位置(図5参照)との間を移動する。以下、可動演出役物装置210について詳説する。
【0037】
可動演出役物装置210Sは、機構枠17に固定された固定ベース211と、固定ベース211に回動可能に支持された基端アーム212と、基端アーム212に回動可能に支持された先端アーム213と、を備え、先端アーム213に上述の可動部材210が支持されている。
【0038】
図5及び図11に示すように、固定ベース211は、L字状をなして機構枠17の上辺部と左辺部とに重ねて固定されている。固定ベース211には、次述する基端アーム212を駆動するための駆動源211Kが備えられている。
【0039】
基端アーム212は、固定ベース211の下端部から側方へ片持ち梁状に張り出し、固定ベース211の下端部を前後方向に貫通する回転中心軸212Jを中心に回動する(図6(A)及び図6(B)参照)。具体的には、基端アーム212は、固定ベース211から下方に直線状に延びて昇降ガイド部材132の後側に重ねられた基端アーム初期位置(図4参照)と、固定ベース211の下端部から右斜め下方に延びて表示画面13Gの前方に露出した基端アーム作動位置(図5参照)と、の間を回動する。
【0040】
先端アーム213は、基端アーム212の先端部から側方へ片持ち梁状に張り出し、基端アーム212の先端部を前後方向に貫通する回転中心軸213Jを中心に回動する(図6(A)及び図6(B)参照)。詳細には、先端アーム213は、基端アーム212が基端アーム初期位置付近に配置されているときにのみ回動する。
【0041】
なお、先端アーム213の回動機構は以下のようになっている。即ち、先端アーム213の基端部には、図6(A)に示すように、基端アーム212の長手方向に沿って延びた棒状リンク214が回動可能に取り付けられていて、この棒状リンク214が固定ベース211に連結している。棒状リンク214は、基端アーム212に対して基端アーム212の回動半径方向に移動可能となっていて、通常は、基端アーム212の回動中心軸212Jの近傍に配置されている。そして、図6(B)に示すように、棒状リンク214は、基端アーム212が基端アーム初期位置から回動すると、固定ベース211に備えた棒状リンクガイド部214Gに案内されて回動中心軸212Jから離れる側に移動する。棒状リンク214が回動中心軸212Jから離れる側へ移動すると、その移動に伴って先端アーム213が基端アーム212に対して回動する。
【0042】
図4に示すように、可動部材210は、先端アーム213の先端部に回転可能に支持されている。具体的には、図4及び図6(A)に示すように、先端アーム213の先端部には、前方から見て円形状をなす円盤部213Aが設けられていて、可動部材210は、円盤部213Aに前側から重ねられて円盤部213Aの中心軸213C回りに回転する。
【0043】
また、図7(A)及び図8(A)に示すように、可動部材210は、外形が縮小された収縮状態(図7(A)参照)と、外形が拡大された拡張状態(図8(A)参照)とに変化する。詳細には、可動部材210は、先端アーム213の円盤部213Aに重ねられるベース盤221と、ベース盤221の前方に配置された可動演出部222と、を備えていて、可動演出部222の外形が縮小されたときに収縮状態となり、可動演出部222の外形が拡大されたときに拡張状態となる(図7(B)及び図8(B)参照)。以下、可動部材210の拡縮について説明する。
【0044】
図9及び図10には、可動部材210の主要部が模式的に示されている。図9に示されるように、可動部材210の可動演出部222には、ベース盤221の中央部に重ねられた中央進退部223と、中央進退部223の四方を取り囲むように配置された複数の拡縮変形部230と、が設けられている。
【0045】
中央進退部223は、ベース盤221に対して前後方向(図9及び図10の上下方向)に移動して、図9に示す前進位置と、図10に示す後退位置とに配置される。具体的には、ベース盤221の中央部には、中央進退部223から後方に突出した後方シャフト223Sを直動可能に支持する直動支持筒224が形成されていて、後方シャフト223Sが駆動されて直動支持筒224の直動支持孔224A内を前進、後退することで、中央進退部223が前後方向に移動するようになっている。なお、図示はしないが、後方シャフト223Sの駆動源は先端アーム213に備えられている。
【0046】
拡縮変形部230は、内側回動部材231と外側回動部材232とを回動可能に連結した構造になっている。内側回動部材231は、直動支持筒224の外側でベース盤221に回動可能に連結され、その連結部位から直動支持孔224Aの径方向外側に張り出している。そして、内側回動部材231は、中央進退部223からの動力を受けて回動中心軸231Jの回りを回動し、ベース盤221と略平行になった内側倒伏位置(図10参照)と、回動中心軸231Jから離れた側の端部がベース盤221から前方に持ち上げられた内側起立位置(図9参照)とに配置される。
【0047】
ここで、中央進退部223から内側回動部材231への動力伝達は、内側回動部材231と中央進退部223の両方に回動可能に連結された中継部材235によって行われる。具体的には、中継部材235は、中央進退部223の外縁部から後側に突出した連結突部223Tに一端部が連結され、内側回動部材231の張出方向における先端部(即ち、回動中心軸231Jから離れた側の端部)に他端部が連結されている。そして、中央進退部223が前進位置に配置されると、中継部材235は、中央進退部223の後側に位置して内側回動部材231の張出方向の先端部を中央進退部223側に引き寄せ、内側回動部材231を起立させる(図9参照)。一方、中央進退部223が後端位置に配置されると、中継部材235は、中央進退部223から側方に突出し、内側回動部材231の張出方向の先端部を直動支持孔224Aの径方向外側に押して、内側回動部材231を倒伏させる(図10参照)。
【0048】
図9に示すように、外側回動部材232は、内側回動部材231の張出方向における先端部(即ち、内側回動部材231における回動中心231Jから離れた側の端部)に回動可能に連結され、その連結部位から直動支持孔224の径方向外側に張り出している。なお、本実施形態では、内側回動部材231における外側回動部材232との連結部位は、上述の中継部材235との連結部位よりも先端側に配置されている。
【0049】
図9及び図10に示すように、外側回動部材232は、内側回動部材231の回動に伴って回動中心軸232Jの回りを回動する。そして、内側回動部材231が内側倒伏位置に配置されたときに、外側回動部材232は、ベース盤221と略平行になった外側倒伏位置に配置され(図10参照)、内側回動部材231が内側起立位置に配置されたときに、外側回動部材232は、内側回動部材231との連結部位がベース盤221に対して前方に持ち上げられた外側起立位置に配置される(図9参照)。そして、内側回動部材231と外側回動部材232が内側倒伏位置と外側倒伏位置に配置されたときに、拡縮変形部230は、ベース盤221と略平行になって中央進退部223から側方に張り出す拡張姿勢となり、可動演出部222の外形が拡大される(図8(A)参照)。また、内側回動部材231と外側回動部材232が内側起立位置と外側起立位置に配置されたときに、拡縮変形部230は、張出方向(直動支持孔224の径方向)の中間部が前側へ突出するように山状に折れ曲がって中央進退部223側へ引き寄せられた収縮姿勢となり、可動演出部222の外形が縮小される(図7(A)参照)。
【0050】
ここで、本実施形態では、外側回動部材232の張出方向の先端部は、直動ガイド225によって、ベース盤221に沿って直動支持孔224の径方向に案内されるようになっていて、これにより、外側回動部材232の回動の安定化が図られている。直動ガイド225は、ベース盤221に形成され、直動支持筒224から直動支持孔224の径方向外側に延びたガイド溝226と、ガイド溝226に沿って直動するスライダ227と、を備えていて、このスライダ227に、外側回動部材232の先端部が回動可能に連結されている。
【0051】
可動部材210の拡縮に関する説明は以上である。このように、可動演出役物装置210Sは、可動部材210を、図4に示す退避位置と図5に示す演出位置との間で移動させると共に、可動部材210を先端アーム213に対して回転させ、さらに、可動部材210を、外形が拡大した拡張状態と外形が縮小した収縮状態とに変化させることが可能となっている。
【0052】
ところで、本実施形態の遊技機10では、基端アーム212及び先端アーム213が片持ちになっていて、その先端アーム213の先端部に支持された可動部材210が回転又は拡縮変形するので、可動演出役物装置210Sのうち基端アーム212、先端アーム213及び可動部材210で構成される可動演出部210Kが振動し易くなっている。このため、遊技機10では、可動演出部210Kが表示画面13Gと接触するという問題が生じ得る。この問題を解決すべく、遊技機10では、図11に示すように、可動演出部210Kの後側への移動を規制するスライドバー250が設けられている。以下、スライドバー250について説明する。
【0053】
スライドバー250は、無色透明をなして上下方向に直線状に延在し、スライドバー250の下端部には、横方向に延びた可動側レール261が固定されている。可動側レール261は、図12に示すように、機構枠17の下辺部に取り付けられた固定側レール262と係合してスライドレール機構260を構成し、固定側レール262に対して横方向に移動する。これにより、スライドバー250は、左右方向に直動可能となっている。
【0054】
また、図11及び図13に示すように、スライドバー250の上端部には、上端が後側に配置されるように折れ曲がった屈曲端部252が設けられている。図13に示すように、屈曲端部252は、固定ベース211の上辺部211Jと機構枠17との間に形成されたガイド溝252Mにより左右方向に直動可能となっている。
【0055】
なお、詳細には、ガイド溝252Mは以下のようにして形成されている。即ち、図11に示すように、固定ベース211の上辺部211Jにおける下縁部後面には、左右方向に延びた受容凹部211JAが形成されている。また、図12に示すように、機構枠17は、枠状プレート17Aの外周部から包囲壁17Hが起立した構造になっていて、枠状プレート17Aの上辺部と左辺部とに固定ベース211の上辺部211Jと左辺部211Lとが前側から重ねた固定される構成となっている。そして、固定ベース211の上辺部211Jに形成された受容凹部211JAが枠状プレート17Aにて後側から閉塞されることで、ガイド溝252Mが形成されている。このように、本実施形態では、固定ベース211を機構枠17に取り付けるだけでガイド溝252Mが形成されるので(図12及び図13参照)、スライドバー250の直動支持機構を簡易に構成することが可能となる。なお、本実施形態では、固定ベース211の上辺部211Jと枠状プレート17Aとによって、本発明に係る1対の対向支持壁253,253が構成されている。
【0056】
図14(A)に示すように、スライドバー250は、上下方向(図14(A)では左右方向)に延びた帯板部251と、帯板部251の下側部分から側方に張り出した張出片255と、で構成され、帯板部251の上端部が上述の屈曲端部252となっている。
【0057】
図14(A)及び図14(B)に示すように、屈曲端部252の前面と後面とには、帯板部251の幅方向に延びた突条252T,252Tが形成されている。突条252T,252Tは、ガイド溝(図13参照)を構成する対向支持壁253,253と前後方向で当接可能となっている。本構成によれば、スライドバー250と対向支持壁253との摩擦抵抗を小さくして、スライドバー250の移動をスムーズに行うことが可能となる。
【0058】
図14(C)に示すように、帯板部251の前面は、幅方向の両端が面取りされた形状となっている。詳細には、帯板部251の前面は、前方に膨出した円弧面の一側部が角面取りされた形状となっている。なお、張出片255は、円弧面の頂点部よりも後側に配置されている。
【0059】
図14(A)及び図14(C)に示すように、スライドバー250には、スライドバー250の長手方向に延びた係合溝256が形成されている。係合溝256は、張出片255の後面に形成されて、後側に開放している。詳細には、張出片255は、帯板部251より幅狭な帯状片255Aと、帯状片255Aの下端部から側方に先細り状に突出した三角突片255Bと、で構成され、係合溝256は、帯状片255Aの全体に亘って形成されている。即ち、本実施形態では、係合溝256は、スライドバー250−の下側部分に配置されている。なお、図19(A)に示すように、張出片255の下縁部には、後方に突出し且つ帯板部251に連絡する補強リブ255Hが備えられている。
【0060】
図16及び図19(A)に示すように、スライドバー250の張出片255は、可動演出部210Kにおける先端アーム213の基端部の後側に重ねられる。また、基端アーム212の先端部からはスライドバー250の後面に重ねられる後面重ね片272が張り出している。そして、スライドバー250は、先端アーム213と後面重ね片272とに前後方向で挟まれる。
【0061】
図19(A)に示すように、後面重ね片272は、張出片255の帯状片255Aに重ねられ、後面重ね片272から前方に突出した係合突部273が係合溝256に受容される。図16図18図19(A)及び図19(B)に示すように、係合突部273は、基端アーム212の回動に伴って係合溝256内を移動する。
【0062】
図15図18には、可動部材210が退避位置から演出位置へ移動したときの可動演出部210K(即ち、基端アーム212、先端アーム213及び可動部材210)とスライドバー250との関係が示されている。図15には、可動部材210が退避位置に配置された状態では、基端アーム212が固定ベース211の左辺部211Lから略鉛直下方に延び、スライドバー250が固定ベース211の左辺部211Lの右側(図15では、左側)に近接配置されている。この状態で、可動演出部210Kの係合突部273は、スライドバー250の係合溝256の下端部に配置されている(図16参照)。
【0063】
図15から図17への変化に示すように、基端アーム212が回転中心軸212J回りに回動して可動部材210が演出位置へと移動すると、基端アーム212の先端部は、固定ベース211の左辺部211Lに対して右斜め下方(図17では、左斜め下方)に配置される。このとき、図16から図18への変化に示すように、係合突部272が係合溝256内を上方に移動しながらスライドバー250を右側に押し、スライドバー250が右側へ移動する。その結果、スライドバー250は、可動部材210の移動に伴って左右方向に移動し、常に、先端ベース213の後側に配置される。
【0064】
ここで、本実施形態では、スライドバー250が先端アーム213と後面重ね片272との間に挟まれるので、係合突部273が係合溝256から外れることを抑制可能となる。しかも、係合溝256をスライドバー250の後面に形成したので、係合溝256を目立たなくすることが可能となる。また、スライドバー250の帯板部251の前面の形状は、幅方向の両端部が面取りされた形状となっているので、スライドバー250が先端アーム213に対して左右方向に相対移動しても、帯板部251と可動演出部210Kの干渉が抑制され、スライドバー250をに移動させることが可能となる。
【0065】
スライドバー250に関する説明は以上である。なお、本実施形態では、可動演出部210Kが本発明の「可動演出部材」に、スライドバー250が本発明の「規制部材」に、先端アーム213が本発明の「本体部」に、それぞれ相当する。また、スライドレール機構260(図12参照)とガイド溝252M(図13参照)とが、それぞれ本発明の「移動支持部」に相当する。
【0066】
本実施形態の遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、遊技機10の作用効果について説明する。
【0067】
本実施形態の遊技機10では、可動演出役物装置210Sの可動演出部210Kにおける可動部材210が、表示画面13Gの前面に沿って図4に示す退避位置と図5に示す演出位置との間を移動する。具体的には、固定ベース211から片持ち梁状に張り出した基端アーム212が回動すると共に、基端アーム212の先端部に片持ち状に支持された先端アーム213も回動して、先端アーム213の先端部に支持された可動部材210が移動する。可動部材210は、演出内容に応じて先端アーム213に対して回動したり拡縮変形する。このように、本実施形態では、可動演出部210Kの基端アーム212及び先端アーム213は片持ちになっていて、その先端アーム213の先端部に支持された可動部材210が回転又は拡縮変形するので、可動演出部210Kが振動し易くなっている。
【0068】
ここで、本実施形態の遊技機10では、無色透明なスライドバー250が可動演出部210K(詳細には、先端アーム213)に後側から重ねられることで、表示画面13Gの表示を視認可能にしつつ、可動演出部210Kが表示画面13G側へ移動することを規制する(図11参照)。このスライドバー250は、可動部材210が移動すると、常に、可動演出部210K(先端アーム213)の後側に配置される。
【0069】
このように、遊技機10では、可動部材210が任意の位置に配置されても、スライドバー250によって表示画面13Gへの接近が規制される。これにより、遊技機10では、可動演出部210Kと表示画面13Gとの接触を抑制可能となる
【0070】
また、本実施形態では、スライドバー250の係合溝256と可動演出部210Kの係合突部273とが係合する(図19(A)参照)ことで、可動部材210の移動に伴ってスライドバー250を左右方向に移動させることが可能となるので、可動演出部210の位置に応じてスライドバー250を駆動制御する駆動制御部を設ける場合と比較して、スライドバー250の位置制御を容易に行うことが可能となる。
【0071】
さらに、本実施形態では、スライドバー250の上下の両端部がスライドレール機構260とガイド溝252Mとに直動可能に支持されているので(図12参照)、スライドバー250の直動の安定化を図ることが可能となる。
【0072】
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0073】
(1)上記実施形態において、係合溝256と係合突部273を備える代わりに、スライドバー250を直動させる駆動源を備えて、スライドバー250の移動を可動部材210の移動に同期させてもよい。
【0074】
(2)上記(1)の構成において、スライドバー250が張出片255を備えず、基端アーム212が後面重ね片272を備えない構成としてもよい。なお、上記(1)の構成では、スライドバー250が先端アーム213と後面重ね片272とに挟まれるので、スライドバー250の前後方向のがたつきを抑えて、スライドバー250の移動の安定化が図られる。
【0075】
(3)上記実施形態において、係合溝256をスライドバー250の前面に形成し、可動演出部210Kの後面から係合突部273を突出させた構成としてもよい。この場合、後面重ね片272を備えてもよいし、備えなくてもよい。前者の構成によれば、スライドバー250の前後方向のがたつきを抑えて、スライドバー250の移動の安定化が図られる。また、係合溝256から係合突部273が外れることを抑制可能となる。
【0076】
(4)上記実施形態では、スライドバー250が左右方向に移動する構成であったが、スライドバー250は、可動演出部210K(特に、可動演出部210Kの先端部、即ち、可動部材210)の移動方向と交差する方向に移動すればよく、例えば、可動演出部210Kが左右方向に移動する場合には、上下方向に移動する構成であってもよい。
【0077】
(5)上記実施形態では、本発明に係る「規制部材」が、直線状であったが、前方視略円形状や前方視略多角形状(例えば、三角形状や四角形状)であってもよい。
【符号の説明】
【0078】
10 遊技機
11 遊技盤
13G 表示画面(表示部)
210S 可動演出役物装置
210K 可動演出部(可動演出部材)
250 スライドバー(規制部材)
252M ガイド溝(移動支持部)
256 係合溝
260 スライドレール機構(移動支持部)
273 係合突部
【要約】      (修正有)
【課題】可動演出部材と表示部との接触を抑制可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機では、可動演出部210Kが、表示画面の外側に配置された固定ベース211から片持ち梁状に張り出して表示画面の前方を上下に横切るように移動し、スライドバー250によって後側への移動が規制される。スライドバー250は、無色透明をなして上下方向に延び、スライドレール及びガイド溝によって左右方向に直動可能に支持される。スライドレール250には、可動演出部210Kに形成された係合突部と係合する係合溝256が設けられていて、係合突部と係合溝256の係合により、スライドレール250が常に可動演出部210Kの後側に配置される。
【選択図】図17
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19