(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)
図1及び
図2に示すように2孔パンチ器(1)のベース(2)上面に一定の間隔で2個のパンチ孔(12)を設ける。
(ロ)
図1及び
図2に示すように2個のパンチ孔(12)の上にフレーム(3)をそれぞれ止着し、フレーム(3)の中に支点ピン(5)を取り付け、該支点ピン5)でフレーム(3)と繋がった回動可能なレバー(4)を該フレーム(3)の上部に設置する。レバー(4)は支点ピン(5)に装着したバネ(7)で常時上方に付勢している。それぞれのフレーム(3)に設置されたレバー(4)は後方で繋がり一体となっている。
(ハ)
図2に示すようにフレーム(3)内にはレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)を垂直に設け、更に二つあるパンチ軸刃(13)のうちの一つのパンチ軸刃(13)に押付刃(14)を水平に止着する。レバー(4)の圧下に連動して降下するパンチ軸刃(13)と共に押付刃(14)も降下し、
図6に示すようにパンチ軸刃(13)の最下点で押付刃(14)がフレーム(3)の底部に設置した押付台(15)に設けた溝(16)に収まるように設置する。
(ニ)
図1及び
図2に示すようにバネ(7)の付勢力で常時上方に保持されるレバー(4)に連動して、押付刃(14)も常時上方に引き上げられ押付台(15)との間に一定の間隔が開いている。該間隔と同位置にフレーム(3)の正面から側面の一部に至ってフレーム(3)を水平に切り欠き、用紙(17)がフレーム(3)の外から挿入できるよう基準痕用紙挿入部(8)を設ける。
(ホ)
図2に示すように切り欠いた基準痕用紙挿入部(8)の開口部の高さは、挿入した用紙(17)が押付刃(14)に当たって損傷しないよう押付刃(14)と押付台(15)の間隔よりも狭くする。
(ヘ)
図1に示すようにフレーム(3)を切り欠いて基準痕用紙挿入部(8)を設ける際、二つのフレーム(3)のうち押付刃(14)を中に設けていないフレーム(3)の外側の側壁を一か所切り欠かずに残し、突当たり部(11)とする。
(ト)
図1及び
図2に示すようにベース(2)とフレーム(3)の間の一部に用紙(17)を挿入する為の空間を設け穿孔用紙挿入部(9)とする。
(チ)
図2に示すようにレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)は、レバー(4)の圧下に連動して降下し、ベース(2)のパンチ孔(12)に垂直に嵌入するよう設置する。
(リ)
図8及び
図12に示すように、穿孔用紙挿入部(9)の最奥部のベース(2)上面で2個のパンチ軸刃(13)の中央に中心基準点(20)を表示し、該中心基準点(20)から該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に沿って横並びで突き当たり部(11)側に向かって短辺基準点(22)と長辺基準点(21)を表示する。
(ヌ)上記(リ)の長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格長辺寸法の2分の1の長さから
図5に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを長辺中心寸法(24)とする。
(ル)上記(リ)の短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格短辺寸法の2分の1の長さから
図5に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを短辺中心寸法(25)とする。
(オ)紙の寸法の規格はISO216、JIS規格のP0138の他にレターサイズがあり、紙の規格長辺寸法及び規格短辺寸法は該規格に基づくものとする。例としてA4用紙の長辺の近似値は297mm、短辺の近似値は210mm。B5用紙の長辺の近似値は257mm、短辺の近似値は182mmである。
本発明は以上のような構造である。
本発明を利用するときは、
図9に示すように用紙(17)の長辺(18)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合、
図3に示すように用紙(17)の長辺(18)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に該用紙(17)を挿入する。該用紙(17)の片方の短辺(19)は突当たり部(11)に押し当てて用紙(17)を揃える。次に
図4及び
図5に示すようにレバー(4)を圧下して連動するパンチ軸刃(13)に水平に止着した押付刃(14)を降下させ、用紙(17)に押しつけると押付刃(14)と押付台(15)に挟まれた用紙(17)が圧迫されて押付刃(14)に接触した最上部の用紙(17)に線状の圧迫痕が付く。
図7に示すように該用紙(17)の長辺(18)に付いた線状の圧迫痕を基準痕(10)とする。この際、用紙(17)を損傷しない程度に押付刃(14)の刃先は丸めておく。
図6に示すように基準痕用紙挿入部(8)に挿入する用紙(17)が1枚もしくは2枚で、用紙(17)に弾力が無く圧迫痕が付かない場合は、押付刃(14)を最下点まで降下させて押付台(15)に設けた溝(16)の中まで該押付刃(14)を降下させると該押付刃(14)と該溝(16)に挟まれた該用紙(17)に折り曲げによる線状の基準痕(10)を付けることができる。
図5に示すように突当たり部(11)と押付刃(14)との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の長辺(18)に基準痕(10)を付けた結果、
図7に示すように用紙(17)の長辺(18)に付いた該基準痕(10)は短辺(19)と平行に形成され、該基準痕(10)と該短辺(19)の間隔が基準寸法(23)となる。基準寸法(23)は2孔パンチ器(1)固有の寸法となり、以後の二つの孔(28)の位置決めにおいて基本の長さとして利用する。次に
図8に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた長辺(18)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の長辺(18)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させる。
図8に示すようにベース(2)に表示される該長辺基準点(21)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格長辺寸法の2分の1を算出し、該規格長辺寸法の2分の1から
図5に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを長辺中心寸法(24)として長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図8に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から長辺(18)の中心に向かって長辺中心寸法(24)の長さの位置が用紙(17)の長辺(18)の2分の1の位置であり且つ長辺(18)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された長辺基準点(21)から長辺中心寸法(24)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の長辺(18)の中心位置が一致することになる。更に
図5に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図9に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の長辺(18)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
図13に示すように用紙(17)の短辺(19)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合も長辺(18)に穿孔する場合と同様に
図10に示すように用紙(17)の短辺(19)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に該用紙(17)を挿入する。該用紙(17)の片方の長辺(18)は突当たり部(11)に押し当てて揃える。次に
図4及び
図5に示すようにレバー(4)を圧下して連動するパンチ軸刃(13)に水平に止着した押付刃(14)を降下させ、用紙(17)に押しつけると押付刃(14)と押付台(15)に挟まれた用紙(17)が圧迫されて押付刃(14)に接触した最上部の用紙(17)に線状の圧迫痕が付く。
図11に示すように該用紙(17)の短辺(19)に付いた線状の圧迫痕を基準痕(10)とする。
図5に示すように突当たり部(11)と押付刃(14)の刃との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の短辺(19)に基準痕(10)を付けた結果、
図11に示すように用紙(17)の短辺(19)に付いた該基準痕(10)は長辺(18)と平行に形成され、該基準痕(10)と該長辺(18)の間隔が基準寸法(23)となる。次に
図12に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた短辺(19)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の短辺(19)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させる。
図12に示すようにベース(2)に表示される該短辺基準点(22)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格短辺寸法の2分の1を算出し、該規格短辺寸法の2分の1から
図5に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを短辺中心寸法(25)として短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図12に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から短辺(19)の中心に向かって短辺中心寸法(25)の長さの位置が用紙(17)の短辺(19)の2分の1の位置であり且つ短辺(19)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された短辺基準点(22)から短辺中心寸法(25)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の短辺(19)の中心位置が一致することになる。更に
図5に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図13に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の短辺(19)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
【実施例2】
【0009】
以下、本発明の第2実施の形態について説明する。
(イ)
図14及び
図15に示すように2孔パンチ器(1)のベース(2)上面に一定の間隔で2個のパンチ孔(12)を設ける。
(ロ)
図14及び
図15に示すように2個のパンチ孔(12)の上にフレーム(3)をそれぞれ止着し、フレーム(3)の中に支点ピン(5)を取り付け、該支点ピン(5)でフレーム(3)と繋がった回動可能なレバー(4)を該フレーム(3)の上部に設置する。それぞれのフレーム(3)に設置されたレバー(4)は後方で繋がり一体となっている。(ハ)
図15に示すようにフレーム(3)内にはレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)を垂直に設ける。レバー(4)は該パンチ軸刃(13)に装着したバネ(7)で常時上方に付勢し、同時にパンチ軸刃(13)も上方に保持されている。
(ニ)
図14、
図15及び
図18に示すように二つあるレバー(4)の前部のうちのひとつのレバー(4)の前部の裏面に刃先を下向きにした押付刃(14)を止着する。レバー(4)の先端正面から側面の一部に至ってレバー(4)上面と平行に切り欠き、用紙(17)が外から挿入できるように基準痕用紙挿入部(8)を設ける。基準痕用紙挿入部(8)の開口部は該開口部の上端が押付刃(14)の刃先と同位置になるよう設定する。該基準痕用紙挿入部(8)の開口部の高さは2孔パンチ器(1)が穿孔可能な用紙(17)の最多枚数の厚みが収容できる高さとする。
(ホ)
図14に示すようにレバー(4)を切り欠き基準痕用紙挿入部(8)を設ける際、押付刃(14)を設置していないレバー(4)の外側の側壁を一か所切り欠かずに残し、突当たり部(11)とする。
(ヘ)
図15に示すように押付刃(14)の直下のフレーム(3)上部に押受ピン(30)を取り付け、フレーム(3)と該押受ピン(30)で繋がった回動可能な押付台受(29)を設置する。該押受台受(29)の上面には軟質樹脂又はゴム材の押付台(15)を貼り付ける。
(ト)
図15に示すように押付台受(29)を貫通する押受ピン(30)は該押付台受(29)の中心より奥の位置に取り付けている為、該押付台受(29)と押付台(15)は正面の基準痕用紙挿入部(8)の入り口に向かって挿入される用紙(17)を受ける形に傾斜している。
(チ)
図17に示すようにレバー(4)を圧下すると支点ピン(5)を中心にして回動したレバー(4)に連動した押付刃(14)が降下し、フレーム(3)上部に取り付けた押付台(15)に接近する。レバー(4)を最下点まで圧下させたとき押付刃(14)が軟質樹脂又はゴム材で形成された押付台(15)を押しつけた状態で停止するよう該押付台(15)を設置する。この時押付ピン(30)を中心に回動する押付台(15)と押付台受(29)は押付刃(14)と平行に接触する。
(リ)
図14及び
図15に示すようにベース(2)とフレーム(3)の間の一部に用紙(17)を挿入する為の空間を設け穿孔用紙挿入部(9)とする。
(ヌ)
図15に示すようにレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)は、レバー(4)の圧下に連動して降下し、ベース(2)のパンチ孔(12)に垂直に嵌入するよう設置する。
(ル)
図19及び
図21に示すように穿孔用紙挿入部(9)の最奥部のベース(2)上面で2個のパンチ軸刃(13)の中央に中心基準点(20)を表示し、該中心基準点(20)から該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に沿って横並びで突き当たり部(11)側に向かって短辺基準点(22)と長辺基準点(21)を表示する。
(オ)上記(ル)の長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格長辺寸法の2分の1の長さから
図18に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを長辺中心寸法(24)とする。
(ワ)上記(ル)の短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格短辺寸法の2分の1の長さから
図18に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを短辺中心寸法(25)とする。
本発明は以上のような構造である。
本発明を利用するときは、
図9に示すように用紙(17)の長辺(18)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合、
図16に示すように用紙(17)の長辺(18)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に該用紙(17)を挿入する。該用紙(17)の片方の短辺(19)は突当たり部(11)に押し当てて用紙(17)を揃える。次に
図17及び
図18に示すようにレバー(4)を圧下して連動する押付刃(14)を降下させ、該押付刃(14)と押付台(15)の間にある用紙(17)に押しつけると該用紙(17)が圧迫されて押付刃(14)に接触した最上部の用紙(17)に線状の圧迫痕が付く。
図7に示すように該用紙(17)の長辺(18)に付いた線状の圧迫痕を基準痕(10)とする。この際、用紙(17)を損傷しない程度に押付刃(14)の刃先は丸めておく。基準痕用紙挿入部(8)に挿入された用紙(17)が1枚もしくは2枚で用紙(17)に弾力が無く圧迫痕が付きにくい場合でも押付台(15)が軟質樹脂又はゴム材で形成されていて弾力がある為、押付刃(14)が用紙(17)を押しつけてそのまま押付台(15)に食い込むと容易に該用紙(17)に基準痕(10)をつけることができる。
図18に示すように2孔パンチ器(1)の突当たり部(11)と押付刃(14)の刃との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の長辺(18)に基準痕(10)を付けた結果、
図7に示すように用紙(17)の長辺(18)に付いた該基準痕(10)は短辺(19)と平行に形成され、該基準痕(10)と該短辺(19)の間隔が基準寸法(23)となる。基準寸法(23)は2孔パンチ器(1)固有の寸法となり、以後の二つの孔の位置決めにおいて基本の長さとして利用する。次に
図19に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた長辺(18)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の長辺(18)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させる。
図19に示すようにベース(2)に表示される該長辺基準点(21)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格長辺寸法の2分の1を算出し、該規格長辺寸法の2分の1から
図18に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを長辺中心寸法(24)として長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図19に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から長辺(18)の中心に向かって長辺中心寸法(24)の長さの位置が用紙(17)の長辺(18)の2分の1の位置であり且つ長辺(18)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された長辺基準点(21)から長辺中心寸法(24)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の長辺(18)の中心位置が一致することになる。更に
図18に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図9に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の長辺(18)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
図13に示すように用紙(17)の短辺(19)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合も長辺(18)に穿孔する場合と同様に
図20に示すように用紙(17)の短辺(19)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に該用紙(17)を挿入する。該用紙(17)の片方の長辺(18)は突当たり部(11)に押し当てて揃える。次に
図16図17に示すようにレバー(4)を圧下して連動する押付刃(14)を降下させ、該押付刃(14)と押付台(15)の間にある用紙(17)に押しつけると該用紙(17)が圧迫されて押付刃(14)に接触した最上部の用紙(17)に線状の圧迫痕が付く。
図11に示すように該用紙(17)の短辺(19)に付いた線状の圧迫痕を基準痕(10)とする。
図18に示すように2孔パンチ器(1)の突当たり部(11)と押付刃(14)刃との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の短辺(19)に基準痕(10)を付けた結果、
図11に示すように用紙(17)の短辺(19)に付いた該基準痕(10)は長辺(18)と平行に形成され、該基準痕(10)と該長辺(18)の間隔が基準寸法(23)となる。次に
図21に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた短辺(19)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の短辺(19)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させる。
図21に示すようにベース(2)に表示される該短辺基準点(22)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格短辺寸法の2分の1を算出し、該規格短辺寸法の2分の1から
図18に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを短辺中心寸法(25)として短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図21に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から短辺(19)の中心に向かって短辺中心寸法(25)の長さの位置が用紙(17)の短辺(19)の2分の1の位置であり且つ短辺(19)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された短辺基準点(22)から短辺中心寸法(25)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の短辺(19)の中心位置が一致することになる。更に
図18に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図13に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の短辺(19)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
【実施例3】
【0010】
以下、本発明の第3実施の形態について説明する。
(イ)
図22及び
図23に示すように2孔パンチ器(1)のベース(2)上面に一定の間隔で2個のパンチ孔(12)を設ける。
(ロ)
図24及び
図25に示すように2個のパンチ孔(12)の上にフレーム(3)をそれぞれ止着し、フレーム(3)の中に支点ピン(5)を取り付け、該支点ピン(5)でフレーム(3)と繋がった回動可能なレバー(4)を該フレーム(3)の上部に設置する。レバー(4)は支点ピン(5)に装着したバネ(7)で常時上方に付勢している。それぞれのフレーム(3)に設置されたレバー(4)は後方で繋がり一体となっている。
(ハ)
図25に示すようにフレーム(3)内にはレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)を垂直に設ける。
図23に示すようにパンチ軸刃(13)はレバー(4)の圧下に連動して降下し、ベース(2)のパンチ孔(12)に垂直に嵌入するよう設置する。
(ニ)
図22及び
図23に示すようにレバー(4)を圧下させると支点ピン(5)を中心に該レバー(4)が回動し、該レバー(4)の先端が上方に持ち上げられてフレーム(3)との間に空間が生じる。該空間を基準痕用紙挿入部(8)とする。該基準痕用紙挿入部(8)の底面には押付台(15)を設置する。該押付台(15)は二つのフレーム(3)の上部に橋渡しして設置し、一方の縁端は上方に垂直に折り曲げ突当たり部(11)とする。
図26に示すように他方の縁端はフレーム(3)の側面の外側と同じ位置に切り揃える。フレーム(3)外側と位置を揃えた該縁端の上部にあるレバー(4)の内側側面に押付刃(14)を止着する。
(ヘ)
図24及び
図25に示すようにレバー(4)の圧下を解放してバネ(7)の付勢力で該レバー(4)が上方に保持された状態になると該レバー(4)の先端に設けた基準痕用紙挿入部(8)が閉じ、押付刃(14)も連動して降下する。該押付刃(14)はフレーム(3)の外側面と位置を揃えた押付台(15)の縁端をかすめて降下するよう設置する。
(ト)
図24及び
図25に示すようにベース(2)とフレーム(3)の間の一部に用紙(17)を挿入する為の空間を設け穿孔用紙挿入部(9)とする。
(チ)
図27及び
図29に示すように穿孔用紙挿入部(9)の最奥部のベース(2)上面の2個のパンチ軸刃(13)の中央に中心基準点(20)を表示し、該中心基準点(20)から該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に沿って横並びで突き当たり部(11)側に向かって短辺基準点(22)と長辺基準点(21)を表示する。
(リ)上記(チ)の長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格長辺寸法の2分の1の長さから
図26に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを長辺中心寸法(24)とする。
(ヌ)上記(チ)の短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格短辺寸法の2分の1の長さから
図26に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを短辺中心寸法(25)とする。
本発明は以上のような構造である。
本発明を利用するときは、
図9に示すように用紙(17)の長辺(18)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合、
図22及び
図23に示すようにレバー(4)を圧下させて支点ピン(5)を中心に該レバー(4)を回動し該レバー(4)の先端を持ち上げてフレーム(3)との間に用紙(17)を挿入できる基準痕用紙挿入部(8)を生じさせる。用紙(17)の長辺(18)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に用紙(17)を挿入し、該用紙(17)の片方の短辺(19)は突当たり部(11)に押し当てて用紙(17)を揃える。用紙(17)は二つのフレーム(3)にまたがる押付台(15)の上に置かれる。次に
図24及び
図25に示すようにレバー(4)の圧下を解放してバネ(7)の付勢力で該レバー(4)が上方に保持された状態になると該レバー(4)の先端に設けた該基準痕用紙挿入部(8)が閉じ、押付刃(14)も連動して降下する。
図25及び
図26に示すように押付台(15)の上に置かれた用紙(17)は、該押付台(15)の縁端をかすめるように降下する押付刃(14)に挟まれて剪断力が発生し押付刃(14)に接した最上部の用紙(17)に線状の圧迫痕が付く。
図7に示すように該用紙(17)の長辺(18)に付いた線状の圧迫痕を基準痕(10)とする。この際、用紙(17)を損傷しないよう押付刃(14)の刃先は少し丸めておく。
図26に示すように突当たり部(11)と押付刃(14)の刃との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の長辺(18)に基準痕(10)を付けた結果、
図7に示すように用紙(17)の長辺(18)に付いた該基準痕(10)は短辺(19)と平行に形成され、該基準痕(10)と該短辺(19)の間隔が基準寸法(23)となる。次に
図27に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた長辺(18)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の長辺(18)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させる。
図27に示すようにベース(2)に表示される該長辺基準点(21)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を事前に想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格長辺寸法の2分の1を算出し、該規格長辺寸法の2分の1から
図26に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを長辺中心寸法(24)として長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図27に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から長辺(18)の中心に向かって長辺中心寸法(24)の長さの位置が用紙(17)の長辺(18)の2分の1の位置であり且つ長辺(18)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された長辺基準点(21)から長辺中心寸法(24)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の長辺(18)の中心位置が一致することになる。更に
図26に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図9に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の長辺(18)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
図13に示すように用紙(17)の短辺(19)の中央に二つの孔(28)を穿孔せる場合も長辺(18)に穿孔する場合と同様に
図22及び
図23に示すようにレバー(4)を圧下させて支点ピン(5)を中心に該レバー(4)を回動し該レバー(4)の先端を持ち上げてフレーム(3)との間に用紙(17)を挿入できる基準痕用紙挿入部(8)を生じさせる。用紙(17)の短辺(19)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に用紙(17)を挿入し、該用紙(17)の片方の長辺(18)は突当たり部(11)に押し当てて用紙(17)を揃える。用紙(17)は二つのフレーム(3)にまたがる押付台(15)の上に置かれる。次に
図24及び
図25に示すようにレバー(4)の圧下を解放してバネ(7)の付勢力で該レバー(4)が上方に保持された状態になると該レバー(4)の先端に設けた該基準痕用紙挿入部(8)が閉じ、押付刃(14)も連動して降下する。
図25及び
図26に示すように押付台(15)の上に置かれた用紙(17)は、該押付台(15)の縁端をかすめるように降下する押付刃(14)に挟まれて剪断力が発生し押付刃(14)に接した最上部の用紙(17)に線状の圧迫痕が付く。
図11に示すように該用紙(17)の短辺(19)に付いた線状の圧迫痕を基準痕(10)とする。この際、用紙(17)を損傷しない程度に押付刃(14)の刃先は丸めておく。
図26に示すように突当たり部(11)と押付刃(14)の刃との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の短辺(19)に基準痕(10)を付けた結果、
図11に示すように用紙(17)の短辺(19)に付いた該基準痕(10)は長辺(18)と平行に形成され、該基準痕(10)と該長辺(18)の間隔が基準寸法(23)となる。次に
図29に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた短辺(19)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の短辺(19)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させる。
図29に示すようにベース(2)に表示される該短辺基準点(22)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を事前に想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格短辺寸法の2分の1を算出し、該規格短辺寸法の2分の1から
図26に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを短辺中心寸法(25)として短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図30に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から短辺(19)の中心に向かって短辺中心寸法(25)の長さの位置が用紙(17)の短辺(19)の2分の1の位置であり且つ短辺(19)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された短辺基準点(22)から短辺中心寸法(25)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の短辺(19)の中心位置が一致することになる。更に
図26に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図13に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の短辺(19)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
【実施例4】
【0011】
以下、本発明の第4実施の形態について説明する。
(イ)
図31及び
図32に示すように2孔パンチ器(1)のベース(2)上面に一定の間隔で2個のパンチ孔(12)を設ける。
(ロ)
図31及び
図32に示すように2個のパンチ孔(12)の上にフレーム(3)をそれぞれ止着し、フレーム(3)の中に支点ピン(5)を取り付け、フレーム(3)と該支点ピン(5)で繋がった回動可能なレバー(4)を該フレーム(3)の上部に設置する。それぞれのフレーム(3)に設置された二つのレバー(4)は後方で繋がり一体となっている。
(ハ)
図32に示すようにフレーム(3)内にはレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)を垂直に設置する。レバー(4)は該パンチ軸刃(13)に装着したバネ(7)で常時上方に付勢し、同時にパンチ軸刃(13)も上方に保持されている。
(ニ)
図32に示すようにレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)は、レバー(4)の圧下に連動して降下しベース(2)のパンチ孔(12)に垂直に嵌入するよう設置する。
(ホ)
図30に示すように2孔パンチ器(1)本体の最下部に設置されている樹脂製の屑受カバー(31)の底の裏面の正面側の片方の隅に押付刃(14)を下向きに設け、他方の正面の隅には用紙(17)を差し込む空間を設ける。
(ヘ)
図30及び
図33に示すように上記(ホ)の押付刃(14)と向かい合わせに該押付刃(14)と同じ幅の突当たり部(11)を設け、該突当たり部(11)の奥に屑受カバー(31)の正面縁端と平行に正面突当たり部(33)を一定の長さで設け、該突当たり部(11)と該正面突当たり部(33)の底面に用紙(17)を乗せる用紙受台(32)を水平に設ける。上記(ホ)の空間は、該突当たり部(11)と該正面突当たり部(33)と該用紙受台(32)の間にできたコの字型の空間で基準痕用紙挿入部(8)とする。
(ト)
図30及び
図31に示すように基準痕用紙挿入部(8)の空間の高さは2孔パンチ器(1)が穿孔可能な用紙(17)の最多枚数の厚みが収納できる高さとする。
(チ)
図30及び
図32に示すように屑受カバー(31)の底の裏面から下に突き出た押付刃(14)の高さと基準痕用紙挿入部(8)の構成部分の高さを一致させる。又2孔パンチ器(2)の水平を保つ為屑受カバー(31)の底の裏面奥の二つの隅にも該高さと同じ高さの脚部(34)を設ける。
(リ)
図32に示すようにベース(2)とフレーム(3)の間の一部に用紙(17)を挿入する為の空間を設け、穿孔用紙挿入部(9)とする。
(ヌ)
図35及び
図37に示すように、穿孔用紙挿入部(9)の最奥部のベース(2)上面で2個のパンチ軸刃(13)の中央に中心基準点(20)を表示し、該中心基準点(20)から該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に沿って横並びで突き当たり部(11)側に向かって短辺基準点(22)と長辺基準点(21)を表示する。
(ル)上記(ヌ)の長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格長辺寸法の2分の1の長さから
図31に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを長辺中心寸法(24)とする。
(オ)上記(ヌ)の短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格短辺寸法の2分の1の長さから
図31に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを短辺中心寸法(25)とする。
本発明は以上のような構造である。
本発明を利用するときは、
図9に示すように用紙(17)の長辺(18)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合、
図31及び34に示すように用紙(17)の長辺(18)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に用紙を挿入する。該用紙(17)の長辺(18)は正面突当たり部(33)に押し当てて屑受カバー(31)の縁端と平行に揃え、片方の短辺(19)は突当たり部(11)に押し当てて用紙(17)を揃える。2孔パンチ器(1)を机上に置いた場合、
図31及び
図34に示すように用紙(17)を基準痕用紙挿入部(8)に挿入すると同時に該用紙(17)は押付刃(14)の下になり、押付刃(14)と机に挟まれた状態になる。この時2孔パンチ器(1)全体を人が体重をかけて上から圧迫すると押付刃(14)が用紙(17)の長辺(18)に線状の圧迫痕を付ける。この際押付刃(14)が用紙(17)を損傷しないよう押付刃(14)の刃先は丸めておく。
図31に示すように突当たり部(11)と押付刃(14)との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の長辺(18)に基準痕(10)を付けた結果、
図7に示すように用紙(17)の長辺(18)に付いた該基準痕(10)は短辺(19)と平行に形成され、該基準痕(10)と該短辺(19)の間隔が基準寸法(23)となる。基準寸法(23)は2孔パンチ器(1)固有の寸法となり、以後の二つの孔(28)の位置決めにおいて基本の長さとして利用する。次に
図35に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた長辺(18)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の長辺(18)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させる。
図35に示すようにベース(2)に表示される該長辺基準点(21)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格長辺寸法の2分の1を算出し、該規格長辺寸法の2分の1から
図31に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを長辺中心寸法(24)として長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図35に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から長辺(18)の中心に向かって長辺中心寸法(24)の長さの位置が用紙(17)の長辺(18)の2分の1の位置であり且つ長辺(18)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された長辺基準点(21)から長辺中心寸法(24)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の長辺(18)の中心位置が一致することになる。更に
図35に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図9に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の長辺(18)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
図13に示すように用紙(17)の短辺(19)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合も長辺(18)に穿孔する場合と同様に、
図31及び
図36に示すように用紙(17)の短辺(19)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に用紙を挿入する。該用紙(17)の短辺(19)は正面突当たり部(33)に押し当てて屑受カバー(31)の縁端と平行に揃え、片方の長辺(18)は突当たり部(11)に押し当てて用紙(17)を揃える。2孔パンチ器(1)を机上に置いた場合、
図31及び
図36に示すように用紙(17)を基準痕用紙挿入部(8)に挿入すると同時に該用紙(17)は押付刃(14)の下になり、押付刃(14)と机に挟まれた状態になる。この時2孔パンチ器(1)全体を人が体重をかけて上から圧迫すると押付刃(14)が用紙(17)の短辺(19)に線状の圧迫痕を付ける。この際押付刃(14)が用紙(17)を損傷しないよう押付刃(14)の刃先は丸めておく。
図31に示すように突当たり部(11)と押付刃(14)との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の短辺(19)に基準痕(10)を付けた結果、
図11に示すように用紙(17)の短辺(19)に付いた該基準痕(10)は長辺(18)と平行に形成され、該基準痕(10)と該長辺(18)の間隔が基準寸法(23)となる。基準寸法(23)は2孔パンチ器(1)固有の寸法となり、以後の二つの孔(28)の位置決めにおいて基本の長さとして利用する。次に
図37に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた短辺(19)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の短辺(19)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させる。
図37に示すようにベース(2)に表示される該短辺基準点(22)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格長辺寸法の2分の1を算出し、該規格長辺寸法の2分の1から
図31に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを短辺中心寸法(25)として短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図37に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から短辺(19)の中心に向かって短辺中心寸法(25)の長さの位置が用紙(17)の短辺(19)の2分の1の位置であり且つ短辺(19)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された短辺基準点(22)から短辺中心寸法(25)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の短辺(19)の中心位置が一致することになる。更に
図37に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図13に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の短辺(19)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
【実施例5】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)
図38及び
図39に示すように2孔パンチ器(1)のベース(2)上面に一定の間隔で2個のパンチ孔(12)を設ける。
(ロ)
図38及び
図39に示すように2個のパンチ孔(12)の上にフレーム(3)をそれぞれ止着し、フレーム(3)の中に支点ピン(5)を取り付け、該支点ピン(5)でフレーム(3)と繋がった回動可能なレバー(4)を該フレーム(3)の上部に設置する。レバー(4)は支点ピン(5)に装着したバネ(7)で常時上方に付勢している。それぞれのフレーム(3)に設置されたレバー(4)は後方で繋がり一体となっている。
(ハ)
図39に示すようにフレーム(3)内にはレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)を垂直に設け、更に二つあるパンチ軸刃(13)のうちの一つのパンチ軸刃(13)に押付刃(14)を水平に止着する。レバー(4)の圧下に連動して降下するパンチ軸刃(13)と共に押付刃(14)も降下し、
図43に示すようにパンチ軸刃(13)の最下点で押付刃(14)がフレーム(3)の底部に設置した押付台(15)に設けた溝(16)に収まるように設置する。
(ニ)
図38及び
図39に示すようにバネ(7)の付勢力で常時上方に保持されるレバー(4)に連動して、押付刃(14)も常時上方に引き上げられ押付台(15)との間に一定の間隔が開いている。該間隔と同位置にフレーム(3)の正面から側面の一部に至ってフレーム(3)を水平に切り欠き、用紙(17)がフレーム(3)の外から挿入できるよう基準痕用紙挿入部(8)を設ける。
(ホ)
図39に示すように切り欠いた基準痕用紙挿入部(8)の開口部の高さは、挿入した用紙(17)が押付刃(14)に当たって損傷しないよう押付刃(14)と押付台(15)の間隔よりも狭くする。
(ヘ)上記(ハ)の押付台(15)は
図38に示すように二つのフレーム(3)の底部に橋渡しして設置し、二つの基準痕用紙挿入部(8)の底面を形成する。該押付台(15)の一方の縁端は上方に折り曲げて突当たり部(11)とし、該突当たり部(11)は二つのフレーム(3)のうち押付刃(14)を中に設けていないフレーム(3)の外側の側壁の外に張り出して設置する。他方の縁端はフレーム(3)の側面の外側と同じ位置に切りそろえる。
(ト)
図38及び
図39に示すようにベース(2)とフレーム(3)の間の一部に用紙(17)を挿入する為の空間を設け穿孔用紙挿入部(9)とする。
(チ)
図39に示すようにレバー(4)と軸ピン(6)で繋がったパンチ軸刃(13)は、レバー(4)の圧下に連動して降下し、ベース(2)のパンチ孔(12)に垂直に嵌入するよう設置する。
(リ)
図44及び
図46に示すように、穿孔用紙挿入部(9)の最奥部のベース(2)上面で2個のパンチ軸刃(13)の中央に中心基準点(20)を表示し、該中心基準点(20)から該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に沿って横並びで突き当たり部(11)側に向かって短辺基準点(22)と長辺基準点(21)を表示する。
(ヌ)上記(リ)の長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格長辺寸法の2分の1の長さから
図42に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを長辺中心寸法(24)とする。
(ル)上記(リ)の短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔は、2孔パンチ器(1)で扱う紙の寸法の規格であるISO216やJIS規格P0138に基づいた紙の規格短辺寸法の2分の1の長さから
図42に示すように押付刃(14)の刃から突き当たり部(11)までの基準寸法(23)を差し引いた長さとし、該長さを短辺中心寸法(25)とする。
本発明は以上のような構造である。
本発明を利用するときは、
図9に示すように用紙(17)の長辺(18)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合、
図40に示すように用紙(17)の長辺(18)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に該用紙(17)を挿入する。該用紙(17)の片方の短辺(19)は突当たり部(11)に押し当てて用紙(17)を揃える。次に
図41及び
図42に示すようにレバー(4)を圧下して連動するパンチ軸刃(13)に水平に止着した押付刃(14)を降下させ、用紙(17)に押しつけると押付刃(14)と押付台(15)に挟まれた用紙(17)が圧迫されて押付刃(14)に接触した最上部の用紙(17)に線状の圧迫痕が付く。
図7に示すように該用紙(17)の長辺(18)に付いた線状の圧迫痕を基準痕(10)とする。この際、用紙(17)を損傷しない程度に押付刃(14)の刃先は丸めておく。
図43に示すように基準痕用紙挿入部(8)に挿入する用紙(17)が1枚もしくは2枚で、用紙(17)に弾力が無く圧迫痕が付かない場合は、押付刃(14)を最下点まで降下させて押付台(15)に設けた溝(16)の中まで該押付刃(14)を降下させると該押付刃(14)と該溝(16)に挟まれた該用紙(17)に折り曲げによる線状の基準痕(10)を付けることができる。
図42に示すように突当たり部(11)と押付刃(14)との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の長辺(18)に基準痕(10)を付けた結果、
図7に示すように用紙(17)の長辺(18)に付いた該基準痕(10)は短辺(19)と平行に形成され、該基準痕(10)と該短辺(19)の間隔が基準寸法(23)となる。基準寸法(23)は2孔パンチ器(1)固有の寸法となり、以後の二つの孔(28)の位置決めにおいて基本の長さとして利用する。次に
図44に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた長辺(18)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の長辺(18)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させる。
図44に示すようにベース(2)に表示される該長辺基準点(21)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格長辺寸法の2分の1を算出し、該規格長辺寸法の2分の1から
図42に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを長辺中心寸法(24)として長辺基準点(21)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図44に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から長辺(18)の中心に向かって長辺中心寸法(24)の長さの位置が用紙(17)の長辺(18)の2分の1の位置であり且つ長辺(18)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された長辺基準点(21)から長辺中心寸法(24)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の長辺(18)の中心位置が一致することになる。更に
図42に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の長辺(18)の基準痕(10)とベース(2)に表示された長辺基準点(21)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図9に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の長辺(18)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。
図13に示すように用紙(17)の短辺(19)の中央に二つの孔(28)を穿孔する場合も長辺(18)に穿孔する場合と同様に
図45に示すように用紙(17)の短辺(19)を奥にして基準痕用紙挿入部(8)に該用紙(17)を挿入する。該用紙(17)の片方の長辺(18)は突当たり部(11)に押し当てて揃える。次に
図41及び
図42に示すようにレバー(4)を圧下して連動するパンチ軸刃(13)に水平に止着した押付刃(14)を降下させ、用紙(17)に押しつけると押付刃(14)と押付台(15)に挟まれた用紙(17)が圧迫されて押付刃(14)に接触した最上部の用紙(17)に線状の圧迫痕が付く。
図11に示すように該用紙(17)の短辺(19)に付いた線状の圧迫痕を基準痕(10)とする。
図42に示すように突当たり部(11)と押付刃(14)の刃との間の長さを基準寸法(23)とするので押付刃(14)が用紙(17)の短辺(19)に基準痕(10)を付けた結果、
図11に示すように用紙(17)の短辺(19)に付いた該基準痕(10)は長辺(18)と平行に形成され、該基準痕(10)と該長辺(18)の間隔が基準寸法(23)となる。次に
図46に示すように用紙(17)を穿孔する為に該用紙(17)を穿孔用紙挿入部(9)に挿入する際は、基準痕(10)の付いた短辺(19)を奥にして挿入する。その際該用紙(17)の短辺(19)に付いた基準痕(10)と該穿孔用紙挿入部(9)の最奥部に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させる。
図46に示すようにベース(2)に表示される該短辺基準点(22)と中心基準点(20)との位置関係は、2孔パンチ器(1)で扱う用紙(17)を想定して該当する紙の寸法規格であるISO216やJIS規格P0138の寸法に基づき、紙の規格短辺寸法の2分の1を算出し、該規格短辺寸法の2分の1から
図42に示す基準寸法(23)を差し引いた残りの長さを短辺中心寸法(25)として短辺基準点(22)と中心基準点(20)の間隔とする。したがって
図46に示すように上記の想定に該当した用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させると、用紙(17)の基準痕(10)から短辺(19)の中心に向かって短辺中心寸法(25)の長さの位置が用紙(17)の短辺(19)の2分の1の位置であり且つ短辺(19)の中心位置となる。故にベース(2)に表示された短辺基準点(22)から短辺中心寸法(25)の間隔の位置に表示された中心基準点(20)と用紙の短辺(19)の中心位置が一致することになる。更に
図42に示すようにベース(2)の中心基準点(20)は二つのパンチ軸刃(13)の中心に位置するので、用紙(17)の短辺(19)の基準痕(10)とベース(2)に表示された短辺基準点(22)の位置を一致させて、レバー(4)を圧下し、二つのパンチ軸刃(13)を降下させると、
図13に示すように二つの孔(28)が用紙(17)の短辺(19)の中央
から等距離の位置に自動的に穿孔することができる。