特許第6044027号(P6044027)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6044027訪問通知システムおよび訪問通知プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6044027
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】訪問通知システムおよび訪問通知プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20120101AFI20161206BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20161206BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20161206BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   G06Q10/10 344
   G06Q50/00 300
【請求項の数】9
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-21506(P2016-21506)
(22)【出願日】2016年2月8日
【審査請求日】2016年6月28日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715011241
【氏名又は名称】Dr.JOY株式会社
(72)【発明者】
【氏名】石松 宏章
【審査官】 塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−069544(JP,A)
【文献】 特開2005−018790(JP,A)
【文献】 特開2010−086152(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3095642(JP,U)
【文献】 特開2010−231492(JP,A)
【文献】 特表2013−503407(JP,A)
【文献】 特開2008−123119(JP,A)
【文献】 特開2012−238286(JP,A)
【文献】 「医療現場のIT化を今度こそ実現」Dr.JOYなど、KDDI∞Labo7期チームが決定 三井物産、セブン&アイら大手企業がスタートアップを支援,[online],株式会社インプレス ,2014年 9月24日,[2016年9月23日検索],インターネット,URL,http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/668181.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の事業所に所属する医療者についての医療者情報を格納する医療者情報テーブルと、
前記所定の事業所を訪問する訪問者についての訪問者情報を格納する訪問者情報テーブルと、
前記訪問者情報テーブルに格納されている訪問者情報で特定される訪問者が1人以上前記所定の事業所を訪問しているとき、当該所定の事業所を訪問中である訪問者の一覧を前記医療者情報テーブルに格納されている医療者情報によって特定される医療者であって当該各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示するチェックイン提示部と、
を備えることを特徴とする訪問通知システム。
【請求項2】
前記チェックイン提示部が、前記各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示する画面の一部に前記訪問者の一覧を表示することを特徴とする請求項1に記載の訪問通知システム。
【請求項3】
前記医療者情報テーブルに格納されている医療者情報によって特定される医療者による検索要求に応答して、前記訪問者情報テーブルに格納されている訪問者情報で特定される訪問者を検索し、検索された訪問者の一覧を当該医療者に提示する訪問者検索部を備え、
前記チェックイン提示部が、前記訪問者検索部によって提示される訪問者の一覧に含まれる前記所定の事業所を訪問中である各訪問者について、当該各訪問者が訪問中であることを提示する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の訪問通知システム。
【請求項4】
前記チェックイン提示部が、前記所定の事業所を訪問中である各訪問者が前記所定の事業所を離れる予定の時刻を前記各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示することを特徴とする請求項2に記載の訪問通知システム。
【請求項5】
前記所定の事業所を訪問中である訪問者が前記所定の事業所を訪問した時刻と当該訪問者が前記所定の事業所を離れる予定の時刻との時刻の組を含むチェックイン情報を格納するチェックイン情報テーブルを備え、
前記チェックイン提示部が、前記チェックイン情報テーブルに格納されているチェックイン情報に含まれる時刻の組に基づいて、前記所定の事業所を訪問中である各訪問者が前記所定の事業所を訪問した時刻と前記所定の事業所を離れる予定の時刻とを提示する、
ことを特徴とする請求項4に記載の訪問通知システム。
【請求項6】
前記所定の事業所を訪問中である訪問者が医療者との新たな面会予定を設定することができる面会設定可能時間を含む面会情報を格納する面会情報テーブルと、
前記各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者による面会設定可能時間提示要求であって前記所定の事業所を訪問中である訪問者の面会設定可能時間の提示を要求する面会設定可能時間提示要求に応答して、前記面会情報テーブルに格納されている面会情報に含まれる当該訪問者の面会設定可能時間を当該面会設定可能時間提示要求を行った医療者に提示する面会管理部と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の訪問通知システム。
【請求項7】
前記面会管理部が、前記医療者に提示された面会設定可能時間に含まれる面会時間であって前記医療者によって指定された面会時間を含む面会要求に応答して、前記提示された面会設定可能時間に面会することができる当該面会要求の対象である訪問者に当該面会時間を提示することを特徴とする請求項6に記載の訪問通知システム。
【請求項8】
前記チェックイン提示部が、前記所定の事業所を訪問した訪問者が当該所定の事業所に所属する医療者によって予め指定されたフォロー訪問者であることを検知すると、当該訪問者の訪問を当該医療者に知らせる電子メールを送信することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の訪問通知システム。
【請求項9】
所定の事業所に所属する医療者についての医療者情報を格納する医療者情報テーブルと、前記所定の事業所を訪問する訪問者についての訪問者情報を格納する訪問者情報テーブルとを記憶装置に記憶しているコンピュータを、
前記訪問者情報テーブルに格納されている訪問者情報で特定される訪問者が1人以上前記所定の事業所を訪問しているとき、当該所定の事業所を訪問中である訪問者の一覧を前記医療者情報テーブルに格納されている医療者情報によって特定される医療者であって当該各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示するチェックイン提示手段として機能させるための訪問通知プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬情報担当者(MR:Medical Representative)やメディカル・サイエンス・リエゾン(MSL:Medical Sience Liaison)が医療施設を訪問中であることをその医療施設に勤務している医療者に知らせる訪問通知システムおよび訪問通知プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
大中規模の病院では、製薬メーカ等に所属するMRが頻繁に出入りし、医師や薬剤師等の医療者と面会して製品情報等を提供したり、情報を収集したりしている。各病院では、受付簿を用意してMRに入退室の記帳を義務づけているが、記帳は煩雑で面倒な作業であるため、いい加減なものとなりやすい。
そこで、特許文献1は、MRの記帳の負担を軽減し、MRの院内活動を正確に記録することができるMRの院内活動記録装置を開示する。この院内活動記録装置はMRの入退室日時や面会先等を記録する。
【0003】
また、最近、製薬会社はメディカル・アフェアーズ(MA:Medical Affairs)またはメディカル・サイエンティフィック・アフェアーズ(MSA:Medical Scientific Affairs)と呼ばれる部門を設けるようになった。MA(MSA)は、臨床研究の企画・遂行、開発戦略への提言や学術資材の審査および治験データの学会発表、KOL(Key Opinion Leader)のマネジメントや医師の研究対応、論文投稿や臨床研究支援等のさまざまな業務を行う。MSLは、MA(MSA)に所属し、医療施設を訪問して医療者と面会することもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−102679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医療者は、自分が知りたい情報を持つ等の理由により特定のMRやMSLと面会したい場合がある。
しかし、その特定のMRやMSLがその医療者の勤務する医療施設を訪問しているときであっても、MRやMSLが電話や電子メール等で知らせない限り、訪問中であることを医療者が知ることはできない。
なお、特許文献1に記載の院内活動記録装置は、面会したいMRやMSLが医療施設を訪問中であることを医療者に知らせる機能を有していない。
【0006】
本発明の目的は、医療施設を訪問中であるMRやMSL等の訪問者の一覧をその医療施設に勤務している医療者に提示することができる訪問通知システムおよび訪問通知プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の訪問通知システムは、
所定の事業所に所属する医療者についての医療者情報を格納する医療者情報テーブルと、
前記所定の事業所を訪問する訪問者についての訪問者情報を格納する訪問者情報テーブルと、
前記訪問者情報テーブルに格納されている訪問者情報で特定される訪問者が1人以上前記所定の事業所を訪問しているとき、当該所定の事業所を訪問中である訪問者の一覧を前記医療者情報テーブルに格納されている医療者情報によって特定される医療者であって当該各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示するチェックイン提示部と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、本発明の訪問通知システムは、
前記チェックイン提示部が、前記各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示する画面の一部に前記訪問者の一覧を表示することを特徴とする。
【0009】
好ましくは、本発明の訪問通知システムは、
前記医療者情報テーブルに格納されている医療者情報によって特定される医療者による検索要求に応答して、前記訪問者情報テーブルに格納されている訪問者情報で特定される訪問者を検索し、検索された訪問者の一覧を当該医療者に提示する訪問者検索部を備え、
前記チェックイン提示部が、前記訪問者検索部によって提示される訪問者の一覧に含まれる前記所定の事業所を訪問中である各訪問者について、当該各訪問者が訪問中であることを提示する、
ことを特徴とする。
【0010】
好ましくは、本発明の訪問通知システムは、
前記チェックイン提示部が、前記所定の事業所を訪問中である各訪問者が前記所定の事業所を離れる予定の時刻を前記各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示することを特徴とする。
【0011】
好ましくは、本発明の訪問通知システムは、
前記所定の事業所を訪問中である訪問者が前記所定の事業所を訪問した時刻と当該訪問者が前記所定の事業所を離れる予定の時刻との時刻の組を含むチェックイン情報を格納するチェックイン情報テーブルを備え、
前記チェックイン提示部が、前記チェックイン情報テーブルに格納されているチェックイン情報に含まれる時刻の組に基づいて、前記所定の事業所を訪問中である各訪問者が前記所定の事業所を訪問した時刻と前記所定の事業所を離れる予定の時刻とを提示する、
ことを特徴とする。
【0012】
好ましくは、本発明の訪問通知システムは、
前記所定の事業所を訪問中である訪問者が医療者との新たな面会予定を設定することができる面会設定可能時間を含む面会情報を格納する面会情報テーブルと、
前記各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者による面会設定可能時間提示要求であって前記所定の事業所を訪問中である訪問者の面会設定可能時間の提示を要求する面会設定可能時間提示要求に応答して、前記面会情報テーブルに格納されている面会情報に含まれる当該訪問者の面会設定可能時間を当該面会設定可能時間提示要求を行った医療者に提示する面会管理部と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
好ましくは、本発明の訪問通知システムは、

前記面会管理部が、前記医療者に提示された面会設定可能時間に含まれる面会時間であって前記医療者によって指定された面会時間を含む面会要求に応答して、前記提示された面会設定可能時間に面会することができる当該面会要求の対象である訪問者に当該面会時間を提示することを特徴とする。
【0014】
好ましくは、本発明の訪問通知システムは、
前記チェックイン提示部が、前記所定の事業所を訪問した訪問者が当該所定の事業所に所属する医療者によって予め指定されたフォロー訪問者であることを検知すると、当該訪問者の訪問を当該医療者に知らせる電子メールを送信することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の訪問通知プログラムは、
所定の事業所に所属する医療者についての医療者情報を格納する医療者情報テーブルと、前記所定の事業所を訪問する訪問者についての訪問者情報を格納する訪問者情報テーブルとを記憶装置に記憶しているコンピュータを、
前記訪問者情報テーブルに格納されている訪問者情報で特定される訪問者が1人以上前記所定の事業所を訪問しているとき、当該所定の事業所を訪問中である訪問者の一覧を前記医療者情報テーブルに格納されている医療者情報によって特定される医療者であって当該各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示するチェックイン提示手段として機能させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、医療施設を訪問中であるMRやMSL等の訪問者の一覧をその医療施設に勤務している医療者に提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係る訪問通知システムの構成の一例を示す図である。
図2】地域情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図3】会社情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図4】事業所情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図5】医療者情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図6】薬品情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図7】領域情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図8】訪問者情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図9】チェックイン情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図10】面会情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図11】スケジュール登録モードのカスタムカレンダーの表示の一例を示す図である。
図12図11のカスタムカレンダーの1日分の表示を拡大して示す図である。
図13】チェックイン登録画面の一例を示す図である。
図14】予定登録画面の一例を示す図である。
図15】医療者端末に表示されるトップページの一例を示す図である。
図16】医療者端末に表示される検索ページの一例を示す図である。
図17】検索ページに含まれる検索条件エリアの一例を示す図である。
図18】検索ページに含まれる訪問者表示エリアの一例を示す図である。
図19】医療者端末に表示されるスケジュール画面の一例を示す図である。
図20】医療者端末に表示される予定入力画面の一例を示す図である。
図21】医療者端末に表示される面会確認ページの一例を示す図である。
図22】訪問者端末に表示される面会確認ページの一例を示す図である。
図23】訪問通知処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る訪問通知システムおよび訪問通知プログラムについて、図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係る訪問通知システム1の構成の一例を示す図である。
訪問通知システム1は、訪問通知装置100を有する。訪問通知装置100はネットワーク600に接続されている。また、ネットワーク600には、医療者端末300と、訪問者端末400と、会社端末500とが接続されている。医療者端末300と訪問者端末400と会社端末500とは、ネットワーク600を介して訪問通知装置100と通信することができる。
【0020】
訪問通知装置100は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)等で構成される主メモリと、ハードディスク等で構成される記憶装置200と、キーボードやマウス、タッチパネル等で構成される入力装置と、ディスプレイ等で構成される出力装置とを有する。
記憶装置200には、訪問通知プログラムと、地域情報テーブル210と、会社情報テーブル220と、事業所情報テーブル230と、医療者情報テーブル240と、薬品情報テーブル250と、領域情報テーブル255と、訪問者情報テーブル260と、チェックイン情報テーブル280と、面会情報テーブル290とが格納されている。
訪問通知装置100のCPUが、記憶装置200から訪問通知プログラムを主メモリに読み出して実行することで、情報登録部110と、スケジュール登録部120と、訪問者検索部130と、チェックイン提示部140と、面会管理部150と、チャット部160との各部の機能が実現される。
【0021】
医療者端末300と会社端末500は、たとえば、パーソナルコンピュータ(PC)やタブレットPC、スマートフォン等である。医療者端末300は、病院の診療科に所属する医師や薬剤師等の医療者によって使用される。会社端末500は、会社の本社や営業所に所属する管理責任者によって使用される。
訪問者端末400は、たとえば、ノートPCやタブレットPC、スマートフォン等の携帯可能なものである。訪問者端末400は、MRやMSL等の医療施設を訪問する訪問者によって使用される。
訪問通知装置100は、Webサーバの機能を有しており、医療者端末300と訪問者端末400と会社端末500とはそれぞれWebブラウザを有している。医療者端末300と訪問者端末400と会社端末500は、Webブラウザに訪問通知装置100から送信される画面を表示し、使用者によってWebブラウザに入力される情報を訪問通知装置100に送信する。
なお、訪問通知装置100と医療者端末300と訪問者端末400と会社端末500は、WebサーバとWebブラウザではなく、それぞれデータを送受信するための専用アプリケーションを有していてもよい。
【0022】
図2は、地域情報テーブル210の構成の一例を示す。
地域情報テーブル210は、地域情報を格納する。地域情報は、地域ID211と、地域名212とを含む。
地域ID(Identifier)211は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID211=000000は日本全体を示す。
地域名212は、地域ID211で識別される地域の名称である。
【0023】
図3は、会社情報テーブル220の構成の一例を示す。
会社情報テーブル220は、会社情報を格納する。会社情報は、会社ID221と、営業所ID222と、地域ID223と、パスワード224と、会社名225と、営業所名226とを含む。
会社ID221は、会社を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。なお、会社には、MRやMSL等の訪問者が所属する。また、会社には製薬会社とMR派遣会社がある。そして、MRには、製薬会社に所属するMRと、複数の製薬会社と契約したMR派遣会社に所属するコントラクトMRとが存在する。
営業所ID222は、各会社の営業所を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。なお、営業所ID222は、会社ID221と個々の会社内でその会社の営業所を一意に識別する識別情報とが結合したものであってもよい。
地域ID223は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID223は、図2の地域ID211に対応する。
パスワード224は、会社や営業所の管理責任者が会社端末500から訪問通知システム1にログインするときに入力するパスワードである。
会社名225は、会社の名称である。
営業所名226は、本社または各会社に所属する営業所の名称である。
【0024】
図4は、事業所情報テーブル230の構成の一例を示す。
事業所情報テーブル230は、事業所情報を格納する。事業所情報は、地域ID231と、事業所ID232と、座標233と、病院名234と、診療科名235とを含む。
地域ID231は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID231は、図2の地域ID211に対応する。
事業所ID232は、個々の事業所を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。なお、事業所とは、例えば、病院の診療科または病院を意味する。事業所ID232は、規模の大きな病院ではその病院の診療科毎に付与され、規模の小さな病院ではその病院自体に付与される。事業所ID232は、地域ID211と個々の地域内でその地域に所属する事業所を一意に識別する識別情報とが結合したものであってもよい。
座標233は、事業所の位置を示す。座標233は、例えば、経度と緯度を含む。
病院名234は、病院の名称である。
診療科名235は、内科、外科、小児科等の診療科の名称である。
【0025】
図5は、医療者情報テーブル240の構成の一例を示す。
医療者情報テーブル240は、各事業所に所属する医療者についての医療者情報を格納する。医療者情報は、事業所ID241と、医療者ID242と、パスワード243と、氏名244と、職名245と、専門246と、メールアドレス247と、フォロー訪問者ID248とを含む。
事業所ID241は、事業所を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。事業所ID241は、図4の事業所ID232に対応する。
医療者ID242は、個々の医療者を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。なお、医療者ID242は、事業所ID241と個々の事業所内でその事業所に所属する医療者を一意に識別する識別情報とが結合したものであってもよい。
パスワード243は、医療者が医療者端末300から訪問通知システム1にログインするときに入力するパスワードである。
氏名244と職名245と専門246とメールアドレス247は、それぞれ医療者の氏名と職名と専門分野とメールアドレスである。専門246には、例えば、医師の場合、外科、内科、呼吸器外科、循環器内科、皮膚科等の専門分野の名称が格納される。
フォロー訪問者ID248には、医療者によってフォロー訪問者と指定された訪問者の訪問者IDが登録される。フォロー訪問者ID248は後述する図8の訪問者ID262に対応する。
【0026】
図6は、薬品情報テーブル250の構成の一例を示す。
薬品情報テーブル250は、各会社が販売する薬品についての薬品情報を格納する。薬品情報は、会社ID251と、薬品ID252と、薬品名253とを含む。
会社ID251は、個々の会社を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。会社ID251は、図2の会社ID221に対応する。
薬品ID252は、個々の薬品を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。なお、薬品ID252は、会社ID251と個々の会社内でその会社の販売する薬品を一意に識別する識別情報とが結合したものであってもよい。
薬品名253は、薬品の名前である。
【0027】
図7は、領域情報テーブル255の構成の一例を示す。
領域情報テーブル255は、医療領域を示す領域情報を格納する。領域情報は、領域ID256と、領域名257とを含む。
領域ID256は、個々の医療領域を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。
領域名257は、各医療領域の名称である。領域名257には、例えば、呼吸器領域、循環器領域、血液領域、皮膚領域、肝臓領域等が格納される。
【0028】
図8は、訪問者情報テーブル260の構成の一例を示す。
訪問者情報テーブル260は、各事業所に所属する医療者を訪問するMRやMSLについての訪問者情報を格納する。訪問者情報により、MRやMSLが担当する事業所を知ることができる。訪問者情報は、営業所ID261と、訪問者ID262と、パスワード263と、氏名264と、メールアドレス265と、事業所ID266と、薬品ID267と、領域ID268と、職業269と、経験年数270と、性別271とを含む。
営業所ID261は、個々の営業所を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。営業所ID261は、図3の営業所ID222に対応する。
訪問者ID262は、MRやMSL等の訪問者を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。
パスワード263は、訪問者が訪問者端末400から訪問通知システム1にログインするときに入力するパスワードである。
氏名264とメールアドレス265は、それぞれ訪問者の氏名とメールアドレスである。
事業所ID266は、個々の事業所を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。事業所ID266は、図4の事業所ID232に対応する。事業所ID266は、各訪問者が担当する1つ以上の事業所を示す。なお、同一の事業所を同じ会社に所属する2人以上の訪問者が担当する場合もある。
薬品ID267は、個々の薬品を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。薬品ID267は、図6の薬品ID252に対応する。薬品ID267は、各訪問者が担当する1つ以上の薬品を示す。
領域ID268は、個々の医療領域を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。領域ID268は、図7の領域ID256に対応する。領域ID268は、各訪問者が担当する1つ以上の医療領域を示す。
職業269は、各訪問者の職業を示す。職業269は、MRとMA/MSLのいずれかである。
経験年数270は、各訪問者がその職業を経験した年数である。
性別271は、男女の別を示す。
【0029】
図9は、チェックイン情報テーブル280の構成の一例を示す。
チェックイン情報テーブル280は、個々の訪問者が事業所を訪問する予定の時間または訪問した時間を示すチェックイン情報を格納する。チェックイン情報は、訪問者ID281と、事業所ID282と、日付283と、チェックイン時刻284と、チェックアウト時刻285と、訪問者の伝言286とを含む。
訪問者ID281は、個々の訪問者を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。訪問者ID281は、図8の訪問者ID262に対応する。
事業所ID282は、個々の事業所を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。事業所ID282は、図4の事業所ID232に対応する。
日付283は、各訪問者が事業所を訪問する予定の日または訪問した日を示す。
チェックイン時刻284は、各訪問者が事業所を訪問する予定の時刻または訪問した時刻(すなわち、各訪問者が事業所に入る予定の時刻または入った時刻)を示す。
チェックアウト時刻285は、各訪問者が事業所を離れる予定の時刻または離れた時刻を示す。なお、チェックイン時刻284からチェックアウト時刻285までの時間が、個々の訪問者が事業所を訪問する予定の時間または訪問した時間である。
訪問者の伝言286には、訪問者から医療者へのメッセージが格納される。
【0030】
図10は、面会情報テーブル290の構成の一例を示す。
面会情報テーブル290は、個々の訪問者が医療者と面会する予定の時間または面会した時間を示す面会情報を格納する。面会情報は、訪問者ID291と、日付292と、面会時間293と、ステータス294と、医療者ID295と、領域ID296と、場所297と、医療者の伝言298とを含む。
訪問者ID291は、個々の訪問者を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。訪問者ID291は、図8の訪問者ID262に対応する。
日付292は、訪問者が各医療者との面会を受け付けることができる日、および訪問者が各医療者と面会する予定の日または面会した日を示す。
面会時間293は、各訪問者が各医療者と面会する予定の時間または面会した時間を示す。面会時間293は、「開始時刻−終了時刻」の形式で示される。未来の時間であって面会する予定が確定している時間以外の時間は面会設定可能時間である。面会設定可能時間には、新たな面会予定を設定することができる。従って、面会情報は、各訪問者が新たな面会予定を設定することができる面会設定可能時間を含むとみなすこともできる。
ステータス294には、「予定あり」と「確定」と「未確定」のいずれかが設定される。「予定あり」は、面会時間293に格納された時間には訪問者に何らかの予定があり、この時間に面会を設定することができないことを意味する。「確定」は、面会時間293に格納された時間が訪問者と医療者によって合意された面会時間であることを意味する。「未確定」は、面会時間293に格納された時間は訪問者と医療者によって合意されていない仮の面会時間であることを意味する。例えば、図10の例では、「14:20−15:00」と「14:10−14:30」の面会時間293は「未確定」であり、重複している。このような場合、後で訪問者は各医療者とチャットや電話で話し合っていずれかの医療者との面会を選択する必要がある。
ここで、ステータス294が「確定」と「予定あり」である面会時間293を除く時間が面会設定可能時間である。図10の例では、面会設定可能時間は、「8:00以前」、「12:00−12:30」、「13:30−15:15」、および「15:40以降」である。
医療者ID295は、個々の医療者を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。なお、医療者ID294は、図5の医療者ID242に対応する。
領域ID296は、個々の医療領域を訪問通知システム1全体で一意に識別する識別情報である。領域ID295は、図7の領域ID256に対応する。
場所297は、訪問者と医療者が面会する予定の場所または面会した場所を示す。
医療者の伝言298には、医療者から訪問者へのメッセージが格納される。
【0031】
次に、図1に示す各部の機能について説明する。
情報登録部110は、チェクイン情報テーブル280と面会情報テーブル290を除く各テーブルに情報を登録する。
具体的には、情報登録部110は、例えば、訪問通知装置100の入力装置から入力された訪問通知システム1の管理者による指示に応答して、地域情報テーブル210の地域情報と領域情報テーブル255の領域情報を登録する。
また、各会社の管理責任者は、その会社が訪問通知システム1の使用を開始するとき、例えば、訪問通知システム1の管理者に会社の登録を申請する。情報登録部110は、例えば、訪問通知装置100の入力装置から入力された訪問通知システム1の管理者による指示に応答して、会社情報テーブル220に会社情報を登録する。
【0032】
会社情報テーブル220に会社情報が登録されると、会社の管理者は訪問通知システム1にログイン可能となる。情報登録部110は、例えば、会社端末500から入力された会社の管理者による指示に応答して、薬品情報テーブル250の薬品情報と訪問者情報テーブル260の訪問者情報を登録する。訪問者情報テーブル260に訪問者情報が登録されると、訪問者は訪問通知システム1にログイン可能となる。
また、各事業所(病院または診療科)の管理者は、例えば、訪問通知システム1の管理者に事業所およびその事業所の管理者の登録を申請する。情報登録部110は、例えば、訪問通知装置100の入力装置から入力された訪問通知システム1の管理者による指示に応答して、事業所情報テーブル230に事業所情報を登録し、医療者情報テーブル240に事業所の管理者の医療者情報を登録する。
医療者情報テーブル240に事業所の管理者の医療者情報が登録されると、事業所の管理者は訪問通知システム1にログイン可能となる。情報登録部110は、例えば、医療者端末300から入力された事業所の管理者による指示に応答して、医療者情報テーブル240に各事業所に勤務する医療者の医療者情報を登録する。ただし、情報登録部110は、フォロー訪問者ID248については個々の医療者によるフォロー訪問者の指定に応答して登録する。
【0033】
スケジュール登録部120は、チェクイン情報テーブル280のチェクイン情報と面会情報テーブル290の面会情報を登録する。
スケジュール登録部120は、これらの情報を2つの方法で登録する。1つは、訪問者端末400の有するカレンダー情報と同期を取る方法である。訪問者は、予め自分の訪問者端末400に市販のカレンダーソフトをインストールする。そして、訪問者は訪問者端末400のカレンダーに所定の書式でチェクイン情報と面会情報を書き込み、またそれらを削除する。
書き込まれるチェクイン情報は、例えば、訪問者が事業所を訪問する予定の日(チェックイン日)、事業所に入る予定の時刻(チェックイン時刻)、事業所を離れる予定の時刻(チェックアウト時刻)、および訪問者から医療者へのメッセージ(訪問者の伝言)である。また、書き込まれる面会情報は、訪問者に何らかの予定があり、医療者との面会を設定することができない時間(予定ありの時間)である。なお、その予定は医療者との面会予定であってもよいし、それ以外の予定であってもよい。
スケジュール登録部120は、所定のタイミングで訪問者端末400のカレンダーに書き込まれたチェクイン情報および面会情報とチェクイン情報テーブル280のチェクイン情報および面会情報テーブル290の面会情報との同期を取り、それらを一致させる。
【0034】
訪問通知システム1は独自のカスタムカレンダーを備えている。もう1つは、そのカスタムカレンダーをスケジュール登録モードとし、訪問者がそのカスタムカレンダー上でチェクイン情報と面会情報を登録する方法である。
図11はスケジュール登録モードのカスタムカレンダー410の表示の一例を示す。例えば、訪問者が訪問者端末400に表示されているWebページのスケジュール登録ボタンをタッチパネル上でタップしたり、マウスでクリックしたりすると、スケジュール登録部120はカスタムカレンダー410をスケジュール登録モードに変える。以下、各種のボタンをタッチパネル上でタップしたり、マウスでクリックしたりすることをそのボタンを押すという。
図11のカスタムカレンダー410は、1週間毎のスケジュールが表示された例であり、後退ボタン411を押すことにより、1週間前のスケジュールを表示させることができる。また、前進ボタン412を押すことにより1週間後のスケジュールを表示させることができる。
【0035】
図12に、カスタムカレンダー410の1日分(1月18日月曜日)の表示を拡大して示す。カスタムカレンダー410には、チェクイン情報テーブル280のチェクイン情報と面会情報テーブル290の面会情報とに基づいて、登録済みの訪問者の訪問予定および/または訪問結果と面会予定および/または面会結果が表示される。
表示される訪問予定および/または訪問結果は、例えば、訪問先の事業所名(病院名と診療科名)とチェックイン時刻とチェックアウト時刻である。図12には、12時23分にB病院の内科に入り、18時に離れる例が示されている。
表示される面会予定および/または面会結果は、例えば、面会時間と医療者の氏名である。図12には、12時30分から13時30分まで新垣裕一郎先生と面会し、15時15分から15時40分まで田中洋子先生と面会する例が示されている。また、訪問者に何らかの予定があり、医療者との面会を設定することができない時間(予定ありの時間)も面会情報に基づいて表示される。図11図12には、8時から12時まで予定がある例が示されている。
【0036】
訪問者がカスタムカレンダー410上で日付または日の表示枠内をタッチパネル上でタップ等すると、スケジュール登録部120は訪問者端末400に図13に示すチェックイン登録画面420を表示する。チェックイン登録画面420は、チェックイン時刻とチェックアウト時刻の入力欄421と、訪問先の事業所の入力欄422と、訪問者の伝言の入力欄423と、登録ボタン424と、閉じるボタン425とを有する。訪問者がチェックイン登録画面420の入力欄421〜423に入力して登録ボタン424を押すと、スケジュール登録部120は入力されたチェックイン情報をチェクイン情報テーブル280に登録する。図13には、2016年1月22日の12時30分から18時までB病院の外科を訪問する予定(チェックイン予定)を登録する例が示されている。
【0037】
また、例えば、訪問者がカスタムカレンダー410上で日付または日の表示枠内をタッチパネル上でダブルタップ等すると、スケジュール登録部120は訪問者端末400に図14に示す予定登録画面430を表示する。予定登録画面430は、時間の入力欄431と、登録ボタン432と、閉じるボタン433とを有する。訪問者が予定登録画面430の入力欄431に入力して登録ボタン432を押すと、スケジュール登録部120は「予定あり」の面会情報を面会情報テーブル290に登録する。図14には、2016年1月18日の8時から12時まで「予定あり」を登録する例が示されている。
なお、面会予定は、訪問(チェックイン)予定の有無を問わずに登録することができる。図11には、訪問予定が登録されていない1月18日月曜日8時〜12時に「予定あり」の面会情報が登録されている例を示したが、訪問予定が登録されている時間に面会予定を登録することもできる。
【0038】
また、訪問者は、カスタムカレンダー410上で表示されている訪問予定を選択して削除することにより、チェクイン情報テーブル280からそれに対応するチェックイン情報を削除することができる。例えば、訪問者が図11に示される1月18日(月)12時23分〜18時の訪問予定の枠内をタッチパネル上でロングタップする等の操作を行うと、スケジュール登録部120はその訪問予定の表示を削除するとともに、チェクイン情報テーブル280からその訪問予定に対応するチェックイン情報を削除する。
訪問者は、カスタムカレンダー410上で表示されている面会予定を選択して削除することにより、面会情報テーブル290からそれに対応する面会情報を削除することもできる。例えば、訪問者が図12に示される1月18日(月)12時30分〜13時30分の新垣裕一郎先生との面会予定の枠内をタッチパネル上でロングタップする等の操作を行うと、スケジュール登録部120はその面会予定の表示を削除するとともに、面会情報テーブル290からその面会予定に対応する面会情報を削除する。
【0039】
次に、チェックイン提示部140の機能について説明する。
チェックイン提示部140は、チェックイン情報テーブル280に格納されているチェックイン情報の日付283とチェックイン時刻284に基づいて訪問者が事業所に入った(チェックインした)ことを検知する。検知方法は、例えば以下の3通りの方法のいずれかである。
(1)チェックイン提示部140は、日付283の日かつチェックイン時刻284になったら自動的に訪問者が事業所にチェックインしていることを検知する。
(2)チェックイン提示部140は、日付283の日かつチェックイン時刻284になったら警告音を出し、チェックインボタンを表示する。そして、チェックイン提示部140は、訪問者がチェックインボタンを押した時に訪問者が事業所にチェックインしたことを検知する。
(3)訪問者端末400がGPS(Global Positioning System)等の位置取得機能を有する場合、チェックイン提示部140は、日付283の日かつチェックイン時刻284に事業所情報テーブル230の事業所情報の座標233の近くに訪問者がいる時、訪問者が事業所にチェックインしたことを検知する。
なお、上記(2)と(3)の方法でチェックインを検知する場合には、チェックイン提示部140は、日付283の日かつチェックイン時刻284になっても訪問者が事業所にチェックインしたことを検知しなかったとき、チェックイン情報テーブル280からそのチェックイン(事業所への訪問)に対応するチェックイン情報を削除することとしてもよい。
また、上記(3)の方法でチェックインを検知する場合には、チェックイン提示部140はチェックインを検知したことを示す情報を記憶装置200等に保存することとしてもよい。
【0040】
チェックイン提示部140は、事業所を訪問した訪問者がその事業所に所属する医療者によって予め指定されたフォロー訪問者であることを検知すると、その訪問者の訪問をその医療者に知らせる電子メールを送信する。すなわち、チェックイン提示部140は、事業所を訪問した訪問者が医療者情報テーブル240のフォロー訪問者ID248によって特定されるフォロー訪問者であることを検知した時に、その訪問者の訪問を知らせる電子メールを医療者情報テーブル240のメールアドレス247宛に送信する。
【0041】
そして、チェックイン提示部140は、事業所を訪問中である訪問者の一覧をその事業所に所属する医療者に次の2つの方法で提示する。
(1)チェックイン提示部140は、各訪問者によって訪問されている事業所に所属する医療者に提示する画面の一部に訪問者の一覧を表示する。例えば、チェックイン提示部140は、医療者端末300に表示されるWebページのトップページ310の一部に訪問者の一覧を表示する。
(2)チェックイン提示部140は、医療者端末300に表示されるWebページの検索ページにおいて、訪問者検索部130により検索された訪問者の一覧に含まれる訪問中の各訪問者について、それらの訪問者が訪問中であることを表示する。
【0042】
上述した2つの方法について以下に詳細に説明する。
トップページ310は、図15に示すように、ログイン医療者表示エリア311と、メニュー表示エリア312と、チェックイン訪問者表示エリア315と、メッセージ表示エリア317とを有する。
ログイン医療者表示エリア311には、医療者情報テーブル240に格納されている医療者情報に基づいて、訪問通知システム1にログインしている医療者の氏名と事業所名と職名が表示される。
メニュー表示エリア312には、各種のメニューが表示される。メニューは、訪問者検索ボタン313と面会確認ボタン314を含む。訪問者が訪問者検索ボタン313を押すと、後述するように、検索ページ320が表示される。また、訪問者が面会確認ボタン314を押すと、後述するように、訪問者面会確認ページ370が表示される。
チェックイン提示部140は、チェックイン訪問者表示エリア315に、チェックイン情報テーブル280に格納されているチェックイン情報の日付283とチェックイン時刻284に基づいて、医療者が所属する事業所を訪問中の訪問者の一覧をチェックイン時刻の新しい順に表示する。
このとき、チェックイン提示部140は、チェックイン情報テーブル280に格納されているチェックイン情報のチェックイン時刻284とチェックアウト時刻285と訪問者の伝言286とに基づいて、チェックイン訪問者表示エリア315の各訪問者の表示欄にチェックイン時間(チェックイン時刻とチェックアウト時刻)と医療者へのメッセージを表示する。同時に、「野村 千佳子、X製薬」および「鏡 圭介、Y製薬」の欄に示すように、チェックイン提示部140は、チェックイン中の訪問者について「説明希望!」ボタン316を表示する。一方、「宮本 さやか、Z製薬」の欄に示すように、チェックイン提示部140は、チェックアウト時刻285が経過してチェックアウトした(既に事業所を離れた)訪問者については「説明希望!」ボタン316を表示しない。後述するように、医療者は、「説明希望!」ボタン316を押すことにより、面会を予約することができる。
また、本発明の範囲外であるため、詳細な説明は省略するが、メッセージ表示エリア317には、訪問者や医療者等のメッセージが表示される。
【0043】
次に、訪問者検索部130の機能について説明する。
訪問者検索部130は、医療者による検索要求に応答して、その医療者の所属する事業所を訪問する(すなわち、その事業所を担当する)訪問者を検索し、検索された訪問者の一覧を医療者に提示する。
具体的には、医療者がメニュー表示エリア312の訪問者検索ボタン313を押すと、訪問者検索部130は、図16に示すWebページの検索ページ320を医療者端末300に表示する。
検索ページ320は、ログイン医療者表示エリア311と、メニュー表示エリア312と、検索条件エリア330と、訪問者表示エリア340とを有する。
検索条件エリア330は、図17に示すように、検索条件設定エリア331と、検索ボタン332と、クリアボタン333とを有する。
【0044】
検索条件設定エリア331においてチェックボックスにチェックマークを付けることにより、医療者は、訪問者の検索条件として、訪問者の職業(MR,MA/MSL)と、性別(男/女)と、フォロー訪問者と、訪問中と、氏名/薬品名とを選択することができる。氏名/薬品名を選択した場合、医療者は氏名/薬品名の入力欄に氏名または薬品名を入力する。なお、訪問中は、訪問者が医療者の所属する事業所を訪問中であること、すなわち訪問者がチェクイン中であることを意味する。
検索条件設定エリア331は、更に、薬品選択ボックスと、担当領域選択ボックスと、会社選択ボックスと、訪問予定日選択ボックスとを含む。医療者は、薬品選択ボックスで検索対象の薬品を選択することができる。医療者は、担当領域選択ボックスで検索対象の訪問者の担当領域を選択することができる。医療者は、会社選択ボックスで検索対象の訪問者の所属する会社を選択することができる。
そして、医療者は、訪問予定日選択ボックスで検索対象の訪問予定日を選択することができる。訪問予定日は、訪問者が医療者の所属する事業所を訪問する予定のチェックイン日である。訪問予定日は、例えば、今日、明日、明後日、3日後、4日後、5日後、それ以降(6日後以降)、予定なし(訪問予定なし)を選択することができる。
医療者は、薬品選択ボックスと、担当領域選択ボックスと、会社選択ボックスと、訪問予定日選択ボックスに含まれる各項目をShiftキーを押しながら選択することにより、それぞれ複数の項目を選択することができる。例えば、医療者は、訪問予定日選択ボックスにおいて、今日と明日と3日後とを同時に選択することができる。
なお、上述した検索条件は、例えばandで検索されるが、orで検索されることとしてもよい。
【0045】
医療者が検索条件設定エリア331で検索条件を設定し、検索ボタン332を押すと、医療者端末300は訪問通知装置100に検索要求を送信する。訪問者検索部130は、検索要求を受信する。訪問者検索部130は、検索要求に含まれる検索条件に応じて医療者情報テーブル240と訪問者情報テーブル260とチェックイン情報テーブル280とを検索し、検索された訪問者の一覧を訪問者表示エリア340に表示する。
ここで、検索条件としてフォロー訪問者が選択された場合、訪問者検索部130は、フォロー訪問者を指定する検索要求に応答して、医療者がフォローしている訪問者を医療者情報テーブル240から検索する。そして、訪問者検索部130は、検索された医療者情報テーブル240のフォロー訪問者ID248によって特定される訪問者の一覧を訪問者表示エリア340に表示する。
【0046】
また、検索条件として訪問中が選択された場合、訪問者検索部130は、訪問中を指定する検索要求に応答して、その検索要求を受け付けた時刻において既に経過したチェックイン時刻284とまだ経過していないチェックアウト時刻285との時刻の組を含むチェックイン情報をチェックイン情報テーブル280から検索する。そして、訪問者検索部130は、検索されたチェックイン情報によって特定される訪問者の一覧を訪問者表示エリア340に表示する。
検索条件として訪問予定日選択ボックスにおいて予定なし(訪問予定日なし)が選択された場合、訪問者検索部130は、予定なしを指定する検索要求に応答して、その検索要求を受け付けた日以降に検索要求を行った医療者の所属する事業所を訪問するチェックイン日を日付283に含まないチェックイン情報をチェックイン情報テーブル280から検索する。そして、訪問者検索部130は、検索された各チェックイン情報によって特定される訪問者の一覧を訪問者表示エリア340に表示する。
検索条件として訪問予定日選択ボックスにおいて1日以上の訪問予定日が選択された場合、訪問者検索部130は、訪問予定日を1日以上指定する検索要求に応答して、その検索要求を行った医療者の所属する事業所を訪問するチェックイン日を1日以上含み、かつそれらのチェックイン日の中に検索要求で指定された訪問予定日のいずれかが含まれるチェックイン情報をチェックイン情報テーブル280から検索する。そして、訪問者検索部130は、検索された各チェックイン情報によって特定される訪問者の一覧を訪問者表示エリア340に表示する。
【0047】
検索条件として上記4つ以外が選択された場合、訪問者検索部130は、検索要求に含まれる検索条件に応じて、訪問者情報を訪問者情報テーブル260から検索する。そして、訪問者検索部130は、検索された訪問者情報によって特定される訪問者の一覧を訪問者表示エリア340に表示する。
また、医療者がクリアボタン333を押すと、訪問者検索部130は検索条件設定エリア331の検索条件をクリアして初期設定に戻す。
【0048】
図18は、医療者が検索条件設定エリア331の訪問予定日選択ボックスにおいて今日と明日と3日後とを同時に選択して検索ボタン332を押した場合に表示される訪問者表示エリア340の一例を示す。
訪問者検索部130は、訪問者表示エリア340に、検索された各訪問者について、訪問予定日341と、名前/製薬会社名342と、職業343と、経験年数344と、担当薬345と、領域346と、訪問者の伝言347とを表示する。
訪問予定日341には、日付と、チェックイン時間(チェックイン時刻とチェックアウト時刻)と、チェックイン中とが表示される。ここで、日付は、例えば、「今日1月18日(月)」や「3日後1月21日(木)」のように表示される。チェックイン時刻は、各訪問者が事業所を訪問した時刻または事業所を訪問する予定の時刻である。また、チェックアウト時刻は、各訪問者が事業所を離れた時刻または各訪問者が事業所を離れる予定の時刻である。チェックイン時刻とチェックアウト時刻はチェックイン情報テーブル280に格納されているチェックイン情報のチェックイン時刻284とチェックアウト時刻285とに基づいて表示される。
訪問者表示エリア340の各表示の中で「チェックイン中」以外は訪問者検索部130によって表示される。「チェックイン中」は、チェックイン提示部140によって、検索された各訪問者が事業所を訪問中であるときに表示される。チェックイン提示部140は、チェックイン中の表示を常時更新する。すなわち、チェックイン提示部140は、各訪問者が事業所に入った(チェックインした)ことを検知すると、チェックイン中を表示する。また、チェックイン提示部140は、チェックイン情報テーブル280に格納されている各訪問者のチェックアウト時刻285を過ぎると、その訪問者についてチェックイン中の表示を消す。医療者は、訪問予定日341のチェックイン中の表示を見ることにより、事業所を訪問中の訪問者であるか否かを知ることができる。なお、訪問中(チェックイン中)の各訪問者について、チェックイン時刻は事業所を訪問した時刻であり、チェックアウト時刻はその事業所を離れる予定の時刻である。
【0049】
名前/製薬会社名342には、検索された各訪問者の名前および会社名と、フォロー中または未フォローとが表示される。ここで、フォロー中は医療者がフォローしている訪問者であることを示す。また、未フォローは医療者がフォローしていない訪問者であることを示す。
職業343には、検索された各訪問者がMRとMA/MSLのいずれであるかが表示される。
経験年数344には、各訪問者が職業343を経験した年数が表示される。
担当薬345には、各訪問者が担当する1つ以上の薬品が表示される。
領域346には、各訪問者が担当する1つ以上の医療領域が表示される。
訪問者の伝言347には、訪問者から医療者へのメッセージが表示される。
【0050】
次に、面会管理部150とチャット部160の機能について説明する。
図15に示したように、チェックイン提示部140は、チェックイン中の各訪問者について「説明希望!」ボタン316を表示する。医療者がある訪問者の「説明希望!」ボタン316を押すと、医療者端末300は訪問通知装置100に面会設定可能時間提示要求を送信する。
また、医療者が、図18に示した訪問者表示エリア340に表示された訪問者の一覧に含まれる訪問者の一人の表示枠を例えばタッチパネル上でタッチしたり、マウスでクリックしたりした場合にも、医療者端末300は訪問通知装置100に面会設定可能時間提示要求を送信する。
【0051】
面会管理部150は、面会設定可能時間提示要求に応答して、面会情報テーブル290に格納されている面会情報に含まれる訪問者の面会設定可能時間を医療者に提示する。
例えば、面会管理部150は、面会設定可能時間提示要求に応答して、図19に示すように、その訪問者のスケジュール画面350を医療者端末300に表示する。スケジュール画面350は訪問者の氏名と、日付と、後退ボタン351と、前進ボタン352と、スケジュール表示エリア353とを有する。
医療者は、後退ボタン351を押すことにより、前日のスケジュールを表示させることができる。また、前進ボタン352を押すことにより次の日のスケジュールを表示させることができる。また、医療者は、例えば1月分の日付を持つカレンダーを面会管理部150に表示させてスケジュールを表示させる日を選択することもできる。
面会管理部150は、スケジュール表示エリア353に予定ありの時間と予定なしの時間を表示する。予定ありの時間は、面会情報テーブル290のステータス294が「確定」および「予定あり」の面会時間293である。予定なしの時間は、面会情報テーブル290のステータス294が「確定」と「予定あり」以外の面会時間293である。なお、ステータス294が「未確定」の面会時間293は「予定なし」の時間である。図10に示した面会情報テーブル290の例では、図19に示すように、2016年1月18日の予定なしの時間は、「8:00以前」、「12:00−12:30」、「13:30−15:15」、および「15:40以降」である。
【0052】
医療者が、スケジュール表示エリア353において現在の時刻以降(すなわち、未来)の予定なしの時間を例えばタッチパネル上でタップしたりマウスでクリックしたりすると、面会管理部150は、図20に示す予定入力画面360を医療者端末300に表示する。予定入力画面360は、面会時間指定欄361と、領域指定欄362と、場所指定欄363と、医療者の伝言入力欄364と、リクエストボタン365とを有する。
医療者は、面会時間指定欄361に、予定なしの時間内に限り面会時間を入力することができる。医療者は、面会時間指定欄361に面会時間を入力し、領域指定欄362で聞きたい領域を選択し、場所指定欄363に説明を受けたい場所を入力し、医療者の伝言入力欄364に医療者から訪問者へのメッセージを入力して、リクエストボタン365を押す。リクエストボタン365が押されると、医療者端末300は入力または選択された各情報を含む面会要求を訪問通知装置100に送信する。
【0053】
面会管理部150は、面会要求に応答して、面会要求の対象である訪問者の訪問者端末400に医療者の氏名および事業所名と面会時間とを含む面会承認要求を送信する。このように、面会管理部150は、面会承認要求により、提示された面会設定可能時間に面会することができる面会要求の対象である訪問者に面会時間を提示することができる。
なお、面会要求の対象である訪問者は、スケジュール画面350に氏名が表示されており、スケジュール表示エリア353に表示されている予定なしの時間に面会することができる訪問者である。
同時に、チャット部160は、面会要求を行った医療者と、面会要求の対象である訪問者とがチャットを行うことを可能とする。
【0054】
訪問者端末400は、面会承認要求を受信すると、面会承認要求に含まれる医療者の氏名および事業所名と面会時間を画面に表示する。それらを見た訪問者は、医療者によって要求された面会を承認できる場合には、訪問者端末400に承認通知を入力する。訪問者端末400は承認通知を訪問通知装置100に送信する。面会管理部150は、承認通知に応答して、ステータス294を「確定」として面会情報を面会情報テーブル290に登録する。面会管理部150は、承認通知を所定の期間受信しない場合、ステータス294を「未確定」として面会情報を面会情報テーブル290に登録する。
面会承認要求を見た訪問者は、医療者によって要求された面会を承認できない場合、訪問者端末400に非承認通知を入力する。訪問者端末400は非承認通知を訪問通知装置100に送信する。この場合、訪問者は、例えば、チャットで医療者との間で面会予定について議論することができる。そして、面会予定について合意が取れたら、例えば、医療者は再度予定入力画面360を用いて面会要求を行う。
【0055】
図21は、医療者端末300に表示される面会確認ページ370の一例を示す。
面会確認ページ370は、ログイン医療者表示エリア311と、メニュー表示エリア312と、確定面会表示エリア371と、未確定面会表示エリア372とを有する。医療者がメニュー表示エリア312の面会確認ボタン314を押すと、面会管理部150は面会確認ページ370を表示する。
面会管理部150は、面会情報テーブル290に格納されている面会情報に基づいて、確定面会表示エリア371にステータス294が確定である面会予定の一覧を表示する。また、面会管理部150は、未確定面会表示エリア372にステータス294が未確定である面会予定の一覧を表示する。医療者は、確定面会表示エリア371と未確定面会表示エリア372を見ることにより、確定した面会と申請中の面会を確認することができる、
また、医療者は、確定面会表示エリア371と未確定面会表示エリア372に表示されている個々の面会予定を所定の操作(例えば、タッチパネル上で選択してロングタッチする等の操作)により選択して削除することができる。面会管理部150は、医療者が面会予定の削除操作を行うと、その削除操作に対応する面会情報を面会情報テーブル290から削除する。
【0056】
また、図22は、訪問者端末400に表示される面会確認ページ440の一例を示す。
面会確認ページ440は、ログイン訪問者表示エリア441と、メニュー表示エリア442と、確定面会表示エリア443と、未確定面会表示エリア444とを有する。ログイン訪問者表示エリア441とメニュー表示エリア442は、トップページ等の他のページにも表示される。訪問者がメニュー表示エリア442に含まれる面会確認ボタン413を押すと、面会管理部150は面会確認ページ440を表示する。
面会管理部150は、面会情報テーブル290に格納されている面会情報に基づいて、確定面会表示エリア443にステータス294が確定である面会予定の一覧を表示する。また、面会管理部150は、未確定面会表示エリア444にステータス294が未確定である面会予定の一覧を表示する。訪問者は、確定面会表示エリア443と未確定面会表示エリア444を見ることにより、確定した面会と申請中の面会を確認することができる。
また、訪問者は、確定面会表示エリア443と未確定面会表示エリア444に表示されている個々の面会予定を所定の操作(例えば、タッチパネル上で選択してロングタッチする等の操作)により選択して削除することができる。面会管理部150は、訪問者が面会予定の削除操作を行うと、その削除操作に対応する面会情報を面会情報テーブル290から削除する。
【0057】
図23は、訪問通知処理の流れの一例を示す。
チェックイン提示部140は、チェックイン情報テーブル280に格納されているチェックイン情報の日付283とチェックイン時刻284に基づいて訪問者が事業所に入った(チェックインした)ことを検知する(S101)。チェックイン提示部140は、事業所を訪問した訪問者がその事業所に所属する医療者によって予め指定されたフォロー訪問者であることを検知する(S102:Yes)と、その訪問者の訪問をその医療者に知らせる電子メールを送信する(S103)。
【0058】
チェックイン提示部140は、医療者端末300に表示されているWebページがトップページ310であることを検知する(S104:Yes)と、チェックイン情報テーブル280に格納されているその訪問者のチェックイン情報のチェックイン時刻284とチェックアウト時刻285と訪問者の伝言286とに基づいて、医療者端末300に表示されるWebページのトップページ310の一部にその訪問者のチェックイン時間(チェックイン時刻とチェックアウト時刻)と医療者へのメッセージを表示する(S105)。
【0059】
訪問者検索部130は、医療者によって医療者端末300に表示されているWebページに含まれるメニュー表示エリア312の訪問者検索ボタン313が押されたことを検知する(S106:Yes)と、医療者端末300に検索ページ320を表示する(S107)。医療者が検索条件設定エリア331で検索条件を設定し、検索ボタン332を押すと、医療者端末300は訪問通知装置100に検索要求を送信する。訪問者検索部130は、検索要求を受信する。訪問者検索部130は、医療者による検索要求に応答して訪問者を検索し、検索された訪問者の一覧を検索ページ320に表示する(S108)。チェックイン提示部140は、検索ページ320に表示される訪問者の一覧において、事業所を訪問中である各訪問者について訪問中であることを表示し、訪問中の表示を常時更新する(S109)。
【0060】
なお、訪問者に面会予定がない時間であれば、医療者は、訪問者の訪問(チェックイン)に関係なく、予定入力画面360により面会予約を行うことができる。例えば、B病院内科にチェックイン予定の時間であってもA病院の医療者も面会予約を行うことができる。面会を承認するか否かの判断は訪問者しだいであり、訪問者はB病院とA病院が近くであればA病院の医療者の面会を承認してもよい。
【0061】
また、上述した実施形態では、チェックイン提示部140は事業所を訪問中である全ての訪問者の一覧をその事業所に所属する医療者に提示するとしたが、訪問中であることを知らせる医療者を訪問者が選択することができるようにしてもよい。例えば、チェックイン提示部140は、医療者毎に、事業所を訪問中であり、かつその医療者を選択している訪問者の一覧をその医療者に提示することとしてもよい。
【0062】
以上説明したように、本発明によれば、医療施設を訪問中であるMRやMSL等の訪問者の一覧をその医療施設に勤務している医療者に提示することができる。
また、医療者は、訪問者が医療施設を訪問しているとき、その訪問者との面会を予約することができる。
【0063】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0064】
1…訪問通知システム、100…訪問通知装置、110…情報登録部、120…スケジュール登録部、130…訪問者検索部、140…チェックイン提示部、150…面会管理部、160…チャット部、200…記憶装置、210…地域情報テーブル、220…会社情報テーブル、230…事業所情報テーブル、240…医療者情報テーブル、250…薬品情報テーブル、255…領域情報テーブル、260…訪問者情報テーブル、280…チェックイン情報テーブル、290…面会情報テーブル、300…医療者端末、400…訪問者端末、500…会社端末、600…ネットワーク
【要約】
【課題】医療施設を訪問中であるMRやMSL等の訪問者の一覧をその医療施設に勤務している医療者に提示する。
【解決手段】医療者情報テーブル240は、所定の事業所に所属する医療者についての医療者情報を格納する。訪問者情報テーブル260は、所定の事業所を訪問する訪問者についての訪問者情報を格納する。チェックイン提示部140は、訪問者情報テーブル260に格納されている訪問者情報で特定される訪問者が1人以上所定の事業所を訪問しているとき、その所定の事業所を訪問中である訪問者の一覧を医療者情報テーブル240に格納されている医療者情報によって特定される医療者であって各訪問者によって訪問されている所定の事業所に所属する医療者に提示する。
【選択図】図1
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