【文献】
米田 信之,RFID/GIS連携サーバ試作と環境情報UD化への適用検討,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2006年 3月17日,Vol.2006 No.27,第93-100ページ
【文献】
深田 秀実 ,RFIDとGISの連携による道路施設管理システムの提案 ,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2007年 3月14日,Vol.2007 No.25,第45-52ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
タグの識別情報を読み取る端末と、会員制のウェブサイトを構築するウェブサイトサーバとに、ネットワークを介して接続する情報管理サーバを用いて、前記ウェブサイトサーバに情報をアップロードする情報アップロードプログラムであって、
前記情報管理サーバを、
前記タグの識別情報および前記端末の識別情報のうち、
一方が第1識別情報として設定され、他方が第2識別情報として設定され、
前記ウェブサイトサーバが認証に用いる会員の認証情報と前記第1識別情報とが紐付けられた認証データと、前記ウェブサイトサーバへアップロードされるアップロード情報と前記第2識別情報とが紐付けられたアップロードデータとが記憶される記憶部と、
前記ウェブサイトサーバにアクセスし、前記端末から取得する前記第1識別情報および前記第2識別情報に基づいて、前記第1識別情報に紐付けられた前記認証情報を前記ウェブサイトサーバに送信して前記第2識別情報に紐付けられた前記アップロード情報を前記ウェブサイトサーバにアップロードする制御部として機能させる
ことを特徴とする情報アップロードプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記会員制ウェブサイトへの投稿の機会が増えることに伴って、例えば、ユーザは、展示会や音楽祭等の催事に参加している最中にも、会員制ウェブサイトへ情報を投稿することが少なくない。しかしながら、ユーザが情報を投稿するためには、少なくとも会員制ウェブサイトへのログイン処理や文章の作成等がその都度必要とされる。結果として、催事に参加している最中に上述の処理を行うことは、ユーザにとって煩雑なものとなっている。なお、こうした問題は、会員制ウェブサイトに情報を投稿することに限らず、会員制ウェブサイトでの投票等、会員制ウェブサイトサーバにサービスの提供を要求する際に共通するものである。
【0005】
本開示の技術は、会員制ウェブサイトサーバにサービスの提供を要求する際に必要とされるユーザの手間を軽減することの可能な情報管理サーバ、情報アップロードシステム、情報アップロード方法、及び、情報アップロードプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における情報管理サーバの一態様は、タグの識別情報を読み取る端末と、会員制のウェブサイトを構築するウェブサイトサーバとに、ネットワークを介して接続する情報管理サーバである。ここで、前記タグの識別情報および前記端末の識別情報のうち、一方が第1識別情報として設定され、他方が第2識別情報として設定される。そして、前記情報管理サーバは、記憶部と制御部とを備える。前記記憶部には、前記ウェブサイトサーバ
が認証に用いる会員の認証情報と前記第1識別情報とが紐付けられた認証データと、前記ウェブサイトサーバへアップロードされるアップロード情報と前記第2識別情報とが紐付けられたアップロードデータとが記憶される。前記制御部は、前記ウェブサイトサーバにアクセスし、前記端末から取得する前記第1識別情報および前記第2識別情報に基づいて、前記第1識別情報に紐付けられた前記認証情報を前記ウェブサイトサーバに送信して前記第2識別情報に紐付けられた前記アップロード情報を前記ウェブサイトサーバにアップロードする。
【0007】
本開示における情報アップロードシステムの一態様は、会員制のウェブサイトサーバに情報をアップロードする情報アップロードシステムであって、タグの識別情報を読み取る端末と、前記端末および前記会員制のウェブサイトを構築するウェブサイトサーバとネットワークを介して接続する情報管理サーバと、を備える。前記情報管理サーバでは、前記タグの識別情報および前記端末の識別情報のうち、一方が第1識別情報として設定され、他方が第2識別情報として設定される。前記情報管理サーバは、記憶部と制御部とを備える。前記記憶部には、前記ウェブサイトサーバ
が認証に用いる会員の認証情報と前記第1識別情報とが紐付けられた認証データと、前記ウェブサイトサーバへアップロードされるアップロード情報と前記第2識別情報とが紐付けられたアップロードデータとが記憶される。前記制御部は、前記ウェブサイトサーバにアクセスし、前記端末から取得する前記第1識別情報および前記第2識別情報に基づいて、前記第1識別情報に紐付けられた前記認証情報を前記ウェブサイトサーバに送信して前記第2識別情報に紐付けられた前記アップロード情報を前記ウェブサイトサーバにアップロードする。
【0008】
本開示における情報アップロード方法の一態様は、タグの識別情報を端末が読み取るステップと、前記端末にて読み取られた前記タグの識別情報と前記端末の識別情報とを、前記端末から該端末とネットワークを介して接続される情報管理サーバに送信するステップとを含む。また、前記情報アップロード方法は、前記端末から送信される前記タグの識別情報および前記端末の識別情報に基づいて、これらタグの識別情報および端末の識別情報と紐付けられた会員制のウェブサイトにおける会員の認証情報
であって前記会員制のウェブサイトを構築するウェブサイトサーバが認証に用いる認証情報と前記
ウェブサイトサーバへアップロードされるアップロード情報とを前記情報管理サーバの記憶部から取得するステップを含む。さらに、前記情報アップロード方法は、前記認証情報と前記アップロード情報とを、前記情報管理サーバから前
記ウェブサイトサーバに送信するステップを含む。
【0009】
本開示における情報アップロードプログラムの一態様は、タグの識別情報を読み取る端末と、会員制のウェブサイトを構築するウェブサイトサーバとに、ネットワークを介して接続する情報管理サーバを用いて、前記ウェブサイトサーバに情報をアップロードする情報アップロードプログラムであって、前記情報管理サーバを、前記タグの識別情報および前記端末の識別情報のうち、一方が第1識別情報として設定され、他方が第2識別情報として設定され、前記ウェブサイトサーバ
が認証に用いる会員の認証情報と前記第1識別情報とが紐付けられた認証データと、前記ウェブサイトサーバへアップロードされるアップロード情報と前記第2識別情報とが紐付けられたアップロードデータとが記憶される記憶部と、前記ウェブサイトサーバにアクセスし、前記端末から取得する前記第1識別情報および前記第2識別情報に基づいて、前記第1識別情報に紐付けられた前記認証情報を前記ウェブサイトサーバに送信して前記第2識別情報に紐付けられた前記アップロード情報を前記ウェブサイトサーバにアップロードする制御部として機能させる。
【0010】
上記各々の一態様であれば、ユーザの所有するタグの識別情報が端末で読み取られる、あるいは、ユーザの所有する端末がタグの識別情報を読み取ることによって、情報管理サーバでは、第1識別情報と第2識別情報とが取得可能になる。そして、ウェブサイトサーバでは、情報管理サーバから送信される認証情報とアップロード情報との受信によって、アップロード情報に基づくサービスが、認証情報に対応する会員のウェブサイトにて実行される。それゆえに、会員制ウェブサイトサーバにおける認証の処理やサービスの要求等が別途行われる場合に比べて、サービスの提供を要求する際に必要とされるユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0011】
本開示における情報提供サーバの他の態様にて、前記アップロード情報は、前記ウェブサイトサーバにコンテンツをアップロードするための情報である。
上記他の態様によれば、コンテンツの作成が別途行われる場合に比べて、コンテンツのアップロードに要するユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0012】
本開示における情報管理サーバの他の態様にて、前記第1識別情報は、前記タグの識別情報であり、前記第2識別情報は、前記端末の識別情報であり、前記アップロードデータは、前記アップロード情報と、前記端末の識別情報と、前記端末が出力するコンテンツの識別情報とが紐付けられたデータであ
り、前記制御部は、前記端末から取得した前記タグの識別情報に基づいて当該識別情報に前記認証データにて紐付けられた前記認証情報を特定し、前記端末から取得した前記端末が出力している前記コンテンツの識別情報と前記端末の識別情報とに基づいてこれらの識別情報に前記アップロードデータにて紐付けられた前記アップロード情報を特定し、前記ウェブサイトサーバに、特定した前記認証情報を送信して、特定した前記アップロード情報をアップロードする。
【0013】
本開示における情報管理サーバの他の態様にて、前記第1識別情報は、前記端末の識別情報であり、前記第2識別情報は、前記タグの識別情報であり、前記アップロードデータは、前記アップロード情報と、前記タグの識別情報と、前記端末が出力するコンテンツの識別情報とが紐付けられたデータであ
り、前記制御部は、前記端末から取得した前記端末の識別情報に基づいて当該識別情報に前記認証データにて紐付けられた前記認証情報を特定し、前記端末から取得した前記端末が出力している前記コンテンツの識別情報と前記タグの識別情報とに基づいてこれらの識別情報に前記アップロードデータにて紐付けられた前記アップロード情報を特定し、前記ウェブサイトサーバに、特定した前記認証情報を送信して、特定した前記アップロード情報をアップロードする。
【0014】
上記他の態様によれば、端末が出力するコンテンツの識別情報にアップロード情報が紐付けられるため、会員制ウェブサイトサーバに要求されるサービスは、端末の出力するコンテンツに応じたものとなる。それゆえに、端末が出力するコンテンツに応じたサービスを会員制ウェブサイトサーバに要求することが可能になる。
【0015】
本開示における情報アップロードシステムの他の態様にて、前記端末は、近距離無線通信機能を備え、近距離無線通信機能によってタグの識別情報を読み取る。
上記他の態様によれば、会員の認証情報が情報管理サーバに記憶され、こうした認証情報がタグや端末には登録されない。したがって、個人情報の不正な読み取り等に対するセキュリティを高めることができる。
【発明の効果】
【0016】
本開示の技術によれば、会員制ウェブサイトサーバにサービスの提供を要求する際に必要とされるユーザの手間を軽減することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1の実施形態)
本開示の技術における第1の実施形態について
図1から
図6を参照して説明する。なお、本実施形態の情報管理サーバ、情報アップロードシステム、情報アップロード方法、及び、情報アップロードプログラムは、ユーザが、展示会等の催事への参加中に会員制のウェブサイトへ情報をアップロードする際に用いられる。まず、本実施形態の情報アップロードシステムの全体構成について、
図1を参照して説明する。
【0019】
[情報アップロードシステムの構成]
図1に示されるように、情報アップロードシステムは、会員制ウェブサイトサーバ10と投稿用リーダライタ20と情報管理サーバ30とを含む。これら会員制ウェブサイトサーバ10と投稿用リーダライタ20と情報管理サーバ30とは、インターネット等のネットワークNWを介して相互にデータを送信及び受信する。
【0020】
会員制ウェブサイトサーバ10は、ミニブログやSNS等の会員制ウェブサイトを構築する。会員制ウェブサイトは、催事を開催する団体の催事用ページと、会員であるユーザの個人用ページとを備えている。そして、ユーザが会員制ウェブサイトの会員になる際に、会員制ウェブサイトサーバ10は、ユーザに会員IDを通知する。会員IDとは、会員が会員制ウェブサイトサーバ10を使用する際の会員の認証に用いられる識別コードやパスワード等の認証情報である。会員IDが会員制ウェブサイトサーバ10に入力されると、会員制ウェブサイトサーバ10は、ユーザを会員として認証する。会員は、会員制ウェブサイトサーバ10に対し、個人用ページへの文章や画像や動画等の投稿サービスを要求できる。また、会員は、会員制ウェブサイトサーバ10に対し、催事用ページの記事に対する投票サービスや文章の投稿サービスを要求できる。
【0021】
投稿用リーダライタ20は、近距離無線通信機能を備える端末であり、催事会場内の展示物の付近に設置される。例えば、投稿用リーダライタ20は、会員による投稿の期待される展示物の付近や、催事用ページにて投票対象となる展示物の付近に設置される。投稿用リーダライタ20は、例えば、ニア・フィールド・コミュニケーション(NFC)に対応したスマートフォンから構成され、オペレーティング・システム(OS)としてAndroid(登録商標)が搭載されている。
【0022】
投稿用リーダライタ20は、当該端末の識別に用いられる識別情報として端末IDを割り当てられている。ネットワークNWには、1つまたは複数の投稿用リーダライタ20が接続されている。投稿用リーダライタ20には、投稿用アプリケーションが予めインストールされ、投稿用アプリケーションは、会員制ウェブサイトサーバ10に情報がアップロードされる際に用いられる。
【0023】
ICタグ40の備えるICチップは、ICタグ40の識別に用いられるタグの識別情報としてタグIDを割り当てられている。ICタグ40は、例えば、ICチップが埋め込まれたリストバンドやキーホルダー等の装具、あるいは、カード等の携帯品である。ICタグ40は、例えば、催事会場にてユーザに配布される。そして、投稿用リーダライタ20は、ICタグ40に割り当てられたタグIDをICタグ40から非接触で読み取り、読み取られたタグIDと投稿用リーダライタ20の端末IDとを情報管理サーバ30へ送信する。
【0024】
情報管理サーバ30は、情報アップロードプログラムに従い、投稿用リーダライタ20から送信される情報に基づき、会員制ウェブサイトサーバ10へ情報をアップロードする。情報管理サーバ30には、会員制ウェブサイトの会員IDに対応する会員認証キー、会員制ウェブサイトへアップロードされるアップロード情報、ICタグ40のタグID、投稿用リーダライタ20の端末ID等が記憶されている。
【0025】
ネットワークNWには、ユーザが催事への参加登録等を行う際に使用されるユーザ端末50や、ICタグ40のタグIDを情報管理サーバ30に登録する際に使用される登録用リーダライタ60が接続されている。ユーザ端末50は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォン等の携帯情報端末等である。登録用リーダライタ60は、投稿用リーダライタ20と同様に、ICタグ40に対して非接触にて情報の読み取りおよび書き込みを行うことの可能な端末であって、本実施形態では、NFCに対応したAndroid(登録商標)搭載のスマートフォンが用いられる。登録用リーダライタ60は、催事会場の入口等に設置される。
【0026】
[情報管理サーバ30の構成]
次に、上記情報管理サーバ30の構成について
図2から
図4を参照して説明する。
図2に示されるように、情報管理サーバ30は、通信部31と記憶部32と制御部33とを備えている。
【0027】
通信部31は、会員制ウェブサイトサーバ10との接続処理や投稿用リーダライタ20との接続処理を実行する。また、通信部31は、接続先となる装置と通信部31との間で情報の送信及び受信を行う。例えば、通信部31は、タグIDと端末IDとを投稿用リーダライタ20から受信し、アップロード情報を会員制ウェブサイトサーバ10へ送信する。
【0028】
記憶部32は、認証データベース32aとアップロードデータベース32bとを格納している。
図3に示されるように、認証データベース32aは、催事に参加するユーザの受付番号と、基本情報と、複数の会員認証キーと、複数のタグIDとから構成されている。ユーザの受付番号とは、例えば、催事の受付処理にて受け付けられた順に割り当てられる番号であって、催事に参加するユーザの固有の番号である。基本情報は、会員の氏名やユーザの生年月日等の催事の参加に必要とされる情報である。会員認証キーとは、情報管理サーバ30が会員制ウェブサイトサーバ10へ会員に成り代わってアクセスする際に用いられる認証情報であり、会員がこうした情報管理サーバ30による会員制ウェブサイトサーバ10へのアクセスを承認することにより、情報管理サーバ30に対して発行される。認証データベース32aでは、これら受付番号と基本情報と会員認証キーとタグIDとが紐付けられている。例えば、「000001」の受付番号には、基本情報として会員の氏名である「山田太郎」が紐付けられ、また、会員認証キーとして「076225077」が紐付けされている。また、これらの情報には、タグIDとして「28b48drf」が紐付けられている。
【0029】
図4に示されるように、アップロードデータベース32bは、複数の端末IDと、アップロード情報とから構成されている。アップロード情報とは、例えば、催事用ページの特定の記事への投票や催事用ページの特定の記事への文章の投稿等のサービスを会員制ウェブサイトサーバ10に要求するための情報である。また、アップロード情報とは、例えば、個人用ページへの文章の投稿や個人用ページへの画像の投稿や個人用ページへの動画の投稿等のサービスを会員制ウェブサイトサーバ10に要求する情報である。なお、投稿される文章や画像や動画は、アップロード情報ごとに予め設定されている。
【0030】
アップロードデータベース32bでは、これら端末IDとアップロード情報とが紐付けられている。例えば、「viobeet01」の端末IDには、催事用ページの記事aに投票する旨のサービスの要求がアップロード情報として紐付けられている。また、「dovgfta23」の端末IDには、個人用ページにコンテンツとして写真bを投稿する旨のサービスの要求がアップロード情報として紐付けられている。なお、本実施形態では、1つの端末IDに対して1つのアップロード情報が紐付けられているが、1つの端末IDに複数のアップロード情報が紐付けられてもよいし、複数の端末IDに共通するアップロード情報が紐付けられてもよい。そして、投稿用リーダライタ20では、上記投稿用アプリケーションが起動されることによって、当該投稿用リーダライタ20の端末IDに紐付けられたアップロード情報に関し、会員制ウェブサイトサーバ10でのサービスの進捗等が適宜表示される。
【0031】
制御部33は、データ更新部33aとデータ取得部33bとを備えている。データ更新部33aは、認証データベース32aの内容を更新し、また、アップロードデータベース32bの内容を更新する。データ取得部33bは、通信部31の受信するタグIDに基づき、当該タグIDに紐付けられた会員認証キーを認証データベース32aから取得し、また、通信部31の受信する端末IDに基づき、当該端末IDに紐付けられたアップロード情報を取得する。
【0032】
[情報アップロードシステムの作用]
次に、情報管理サーバ30を介して行われる会員制ウェブサイトサーバ10への情報のアップロードの手順について
図5と
図6とを参照して説明する。
図5は、会員制ウェブサイトサーバ10へ情報がアップロードされる手順を示すフローチャートである。会員制ウェブサイトサーバ10への情報のアップロード(ステップS3)は、催事への参加登録(ステップS1)と、ICタグ40のタグIDの情報管理サーバ30への登録(ステップS2)との後に行われる。
【0033】
まず、ステップS1で行われる催事への参加登録について説明する。
ネットワークNWに接続されたユーザ端末50では、催事への参加登録サイトからユーザの参加登録が行われる。参加登録サイトは、例えば、会員制ウェブサイトと連動して機能するアプリケーションとして用意されてもよいし、別のウェブサイトとして用意されてもよい。本実施形態では、参加登録サイトは、会員制ウェブサイトと連動して機能するアプリケーションである。参加登録では、基本情報と上記会員IDとが、ユーザ端末50から会員制ウェブサイトサーバ10に入力される。なお、参加登録サイトが会員制ウェブサイトと連動して機能するアプリケーションであれば、ユーザが会員制ウェブサイトにログインした状態で参加登録が行われるため、会員IDは自動取得される。したがって、この場合、会員IDの入力を省略することができる。
【0034】
また、こうした参加登録の過程において、情報管理サーバ30は、情報管理サーバ30がユーザに成り代わって会員制ウェブサイトサーバ10へ情報をアップロードすることに対し、ユーザから承認を得る。これにより、会員制ウェブサイトサーバ10から情報管理サーバ30に対して上記会員認証キーが発行される。
【0035】
会員制ウェブサイトサーバ10は、入力された基本情報と会員IDとに対し、固有の受付番号を割り当てる。また、会員制ウェブサイトサーバ10は、基本情報と会員IDに対応する会員認証キーと受付番号とを紐付けた状態で、これら基本情報と会員認証キーと受付番号とを情報管理サーバ30へ送信する。情報管理サーバ30の通信部31は、受付番号と基本情報と会員認証キーとを受信し、情報管理サーバ30の制御部33は、これらを紐付けた状態で、データ更新部33aにより認証データベース32aを更新させる。これにより、当該会員の催事への参加登録が完了する。参加登録が完了すると、会員制ウェブサイトサーバ10は、該当する受付番号を参加登録サイトのページ上に表示したり、ユーザ端末50へメールを送信したりすることによって、受付番号をユーザに通知する。
【0036】
次に、ステップ2で行われるタグIDの登録について説明する。
催事会場では、ICタグ40がユーザに配布され、登録用リーダライタ60によって、ICタグ40のタグIDが情報管理サーバ30へ登録される。なお、登録用リーダライタ60には、予めタグIDの登録処理を行う登録用アプリケーションがインストールされている。
【0037】
タグIDの登録処理では、まず、登録用リーダライタ60のタグID登録用画面にて、参加登録の際に通知された受付番号がユーザにより入力される。登録用リーダライタ60は、入力された受付番号を情報管理サーバ30へ送信する。送信された受付番号に基づいて、情報管理サーバ30のデータ取得部33bは、認証データベース32aから該当する受付番号と紐付けられた基本情報および会員認証キーを取得し、登録用リーダライタ60に送信する。登録用リーダライタ60は、受信した基本情報および会員認証キーに対応する会員IDを表示する。
【0038】
登録用リーダライタ60に表示された基本情報および会員IDに誤りがないことがユーザによって確認された後に、登録用リーダライタ60の読み取り部分にICタグがかざされる。これにより、ICタグのタグIDが登録用リーダライタ60に読み取られる。読み取られたタグIDは、受付番号、基本情報、会員認証キーと紐付けられて、情報管理サーバ30に送信される。送信された受付番号と基本情報と会員認証キーとタグIDとは、これらが紐付けられた状態で、情報管理サーバ30のデータ更新部33aによって認証データベース32aに保存される。これにより、タグIDの情報管理サーバ30への登録が完了する。
【0039】
次に、ステップS3で行われるアップロードの手順について、
図5に示されるシーケンス図を参照して説明する。
催事会場内において、ユーザは、例えば、展示物が気に入った場合等、会員制ウェブサイトへのアップロードを行いたい場合に、展示物の付近に設置された投稿用リーダライタ20の読み取り部分にICタグ40をかざす。これにより、ICタグ40のタグIDが、投稿用リーダライタ20に読み取られる(ステップS10)。
【0040】
タグIDを読み取ると、投稿用リーダライタ20は、読み取ったタグIDと当該投稿用リーダライタ20に登録されている端末IDとを情報管理サーバ30に送信する(ステップS11)。
【0041】
情報管理サーバ30のデータ取得部33bは、受信したタグIDに基づいて、認証データベース32aに登録されたデータから、該当するタグIDと紐付けられた会員認証キーを特定して取得する。また、データ取得部33bは、受信した端末IDに基づいて、アップロードデータベース32bから、該当する端末IDと紐付けられたアップロード情報を取得する(ステップS12)。
【0042】
情報管理サーバ30は、会員制ウェブサイトサーバ10にアクセスし、取得した会員認証キーによる認証を受け、アップロード情報に応じたサービスの要求を会員制ウェブサイトサーバ10に送信する(ステップS13)。
【0043】
会員制ウェブサイトサーバ10は、受信した会員認証キーの認証処理を行った後に(ステップS14)、受信したアップロード情報に応じたサービスを実行する(ステップS15)。アップロード情報に応じたサービスが会員制ウェブサイトサーバ10で実行されると、その処理の結果が、会員制ウェブサイトサーバ10から情報管理サーバ30を経由して投稿用リーダライタ20に送信される(ステップS16)。
【0044】
投稿用リーダライタ20は、会員制ウェブサイトサーバ10での処理結果を受信すると、処理結果の内容を表示し、会員制ウェブサイトへの情報のアップロードが正常に行われたか否かをユーザに通知する(ステップS17)。
【0045】
このように、情報管理サーバ30には、ICタグ40のタグIDと会員制ウェブサイトの会員認証キーとが紐付けられたデータ、および、投稿用リーダライタ20の端末IDと会員制ウェブサイトへのアップロード情報とが紐付けられたデータが記憶されている。そして、投稿用リーダライタ20から送信されるタグIDと端末IDとに基づいて、情報管理サーバ30は、会員制ウェブサイトサーバ10へ情報をアップロードする。
【0046】
したがって、ユーザの携帯しているICタグ40が投稿用リーダライタ20にかざされるという簡易な操作によって、会員制ウェブサイトサーバ10へ情報がアップロードされる。また、基本情報や会員認証キーといったユーザの個人情報は、情報管理サーバ30に記憶されており、ICタグ40や投稿用リーダライタ20には登録されていない。したがって、個人情報の不正な読み取り等に対するセキュリティを高めることができる。
【0047】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)投稿用リーダライタ20から送信されるICタグ40のタグIDと投稿用リーダライタ20の端末IDとに基づいて、情報管理サーバ30は、会員制ウェブサイトサーバ10へ情報をアップロードする。したがって、ICタグ40のタグIDが投稿用リーダライタに20に読み取られるという簡易な操作によって、会員制ウェブサイトサーバ10への情報のアップロードが行われる。
【0048】
(2)会員制ウェブサイトの会員認証キーが、情報管理サーバ30に記憶されて、ICタグ40や投稿用リーダライタ20には登録されない。したがって、個人情報の不正な読み取り等に対するセキュリティを高めることができる。
【0049】
(第2の実施形態)
本開示の技術における第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に、
図7から
図9を参照して説明する。本実施形態は、情報管理サーバ30に記憶される情報のデータ構成が、第1の実施形態と異なり、その他の基本的な構成は第1の実施形態と同様である。そのため、第1の実施形態と実質的に同一の構成要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
【0050】
本実施形態では、投稿用リーダライタ20がユーザによって携帯され、ICタグ40が催事会場に設置される。投稿用リーダライタ20としては、NFCに対応したAndroid(登録商標)搭載のスマートフォンが用いられる。投稿用リーダライタ20には、投稿用アプリケーションが予めインストールされ、投稿用アプリケーションは、会員制ウェブサイトサーバ10に情報がアップロードされる際に用いられる。また、投稿用リーダライタ20には、端末固有の端末IDが割り当てられている。ICタグ40としては、タグIDが記憶されたICチップを備えるスマートポスター等が用いられる。ICタグ40は、催事会場内の展示物の付近に設置される。
【0051】
図7に示されるように、認証データベース32aは、催事に参加するユーザの受付番号と、基本情報と、複数の会員認証キーと、複数の端末IDとから構成されている。認証データベース32aでは、これら受付番号と基本情報と会員認証キーと端末IDとが紐付けられている。例えば、「000001」の受付番号には、基本情報として会員の氏名である「山田太郎」が紐付けられ、また、会員認証キーとして「076225077」が紐付けされている。また、これらの情報には、端末IDとして「viobeet01」が紐付けられている。
【0052】
図8に示されるように、アップロードデータベース32bは、複数のタグIDと、アップロード情報とから構成されている。アップロードデータベース32bでは、これらタグIDとアップロード情報とが紐付けられている。例えば、「28b48drf」のタグIDには、催事用ページの記事aに投票する旨のサービスの要求がアップロード情報として紐付けられている。また、「41o26zka」のタグIDには、個人用ページにコンテンツとして写真bを投稿する旨のサービスの要求がアップロード情報として紐付けられている。
【0053】
[情報アップロードシステムの作用]
次に、上記情報管理サーバ30を介して行われる会員制ウェブサイトへの情報のアップロードの手順について
図9を参照して説明する。
図9は、会員制ウェブサイトサーバ10へ情報がアップロードされる手順を示すフローチャートである。会員制ウェブサイトサーバ10への情報のアップロード(ステップS5)は、催事への参加登録と、投稿用リーダライタ20の端末IDの登録(ステップS4)とを経た後に行われる。
【0054】
まず、ステップS4にて行われる催事への参加登録および端末IDの情報管理サーバ30への登録について説明する。
ネットワークNWに接続された投稿用リーダライタ20では、催事への参加登録サイトから参加登録が行われる。参加登録では、上記基本情報と上記会員IDとが、投稿用リーダライタ20の端末IDと共に、投稿用リーダライタ20から会員制ウェブサイトサーバ10に入力される。
【0055】
会員制ウェブサイトサーバ10は、入力された基本情報と会員IDに対し、固有の受付番号を割り当てる。また、会員制ウェブサイトサーバ10は、投稿用リーダライタ20の端末IDと受付番号と基本情報と会員IDに対応する会員認証キーとを紐付けた状態で、これら端末IDと受付番号と基本情報と会員認証キーとを情報管理サーバ30へ送信する。情報管理サーバ30の通信部31は、受付番号と基本情報と会員認証キーと端末IDとを受信し、情報管理サーバ30の制御部33は、これらを紐付けた状態で、データ更新部33aにより認証データベース32aを更新させる。これにより、当該会員の催事への参加登録が完了する。参加登録が完了すると、会員制ウェブサイトサーバ10は、該当する受付番号を参加登録サイトのページ上に表示したり、ユーザ端末50へメールを送信したりすることによって、受付番号をユーザに通知する。
【0056】
なお、こうした参加登録は、基本情報と会員認証キーと受付番号と端末IDとが紐付けられた上述の認証データベース32aが構築される手順であればよい。例えば、投稿用リーダライタ20とは異なるユーザ端末50が用いられ、第1の実施形態と同様に、参加登録が行われる。そして、情報管理サーバ30では、基本情報と会員認証キーと受付番号とが紐付けられる。次いで、投稿用リーダライタ20が用いられ、受付番号と端末IDとが会員制ウェブサイトサーバ10に送信される。これによって、情報管理サーバ30では、基本情報と会員認証キーと受付番号と端末IDとが紐付けられてもよい。
【0057】
次に、ステップS5で行われるアップロードの手順について説明する。
催事会場内では、展示物の付近に設置されたICタグ40に投稿用リーダライタ20の読み取り部分がかざされる。これにより、ICタグ40のタグIDが、投稿用リーダライタ20に読み取られる。以後、先の
図6のシーケンス図に示されるように、第1の実施形態と同様の手順で会員制ウェブサイトへの情報のアップロードが行われる。すなわち、投稿用リーダライタ20は、タグIDを読み取ると、読み取ったタグIDと当該投稿用リーダライタ20に登録されている端末IDとを情報管理サーバ30に送信する。
【0058】
情報管理サーバ30のデータ取得部33bは、受信した端末IDに基づいて、認証データベース32aに登録されたデータから、該当する端末IDと紐付けられた会員認証キーを特定して取得する。また、データ取得部33bは、受信したタグIDに基づいて、アップロードデータベース32bから、該当するタグIDと紐付けられたアップロード情報を取得する。情報管理サーバ30は、取得した会員認証キーとアップロード情報に応じたサービスの要求を会員制ウェブサイトサーバ10に送信する。
【0059】
会員制ウェブサイトサーバ10は、受信した会員認証キーの認証処理を行った後に、受信したアップロード情報に応じたサービスを実行する。アップロード情報に応じたサービスが会員制ウェブサイトサーバ10で実行されると、その処理の結果が、会員制ウェブサイトサーバ10から情報管理サーバ30を経由して投稿用リーダライタ20に送信される。投稿用リーダライタ20は、処理結果を受信すると、処理結果の内容を表示し、会員制ウェブサイトへの情報のアップロードが正常に行われたか否かをユーザに通知する。
【0060】
このように、ユーザの携帯している投稿用リーダライタ20がICタグ40にかざされるという簡易な操作によって、会員制ウェブサイトサーバ10へ情報がアップロードされる。また、本実施形態においても、基本情報や会員認証キーといったユーザの個人情報は、情報管理サーバ30に記憶されており、ICタグ40や投稿用リーダライタ20には登録されていない。したがって、個人情報の不正な読み取り等に対するセキュリティを高めることができる。
【0061】
以上説明したように、第2の実施形態によれば、上記(1)(2)に準じた効果に加えて以下の効果が得られる。
(3)催事の会場等では、ユーザへのICタグ40の配布や配布されたICタグ40のタグIDの登録が必要とされないため、会員制ウェブサイトサーバにサービスの提供を要求するその際に、こうした煩わしさを抑えることが可能にもなる。
【0062】
(第3の実施形態)
本開示の技術における第3の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に、
図10から
図13を参照して説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と実質的に同一の構成要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。まず、第3の実施形態における情報アップロードシステムの全体構成について、第1の実施形態との相違点を中心に、
図10を参照して説明する。
【0063】
[情報アップロードシステムの構成]
図10に示されるように、ICタグ40はユーザに携帯され、投稿用リーダライタ20は催事会場に設置される。ICタグ40としては、例えば、ICチップが埋め込まれたリストバンドやキーホルダー、カード等が用いられる。投稿用リーダライタ20としては、NFCに対応したスマートフォンや、ICタグの読み取り装置を備えたデジタルサイネージ等が用いられる。
【0064】
投稿用リーダライタ20には、OSとしてAndroid(登録商標)が搭載されており、投稿用アプリケーションとコンテンツ管理用アプリケーションとが予めインストールされている。投稿用アプリケーションは、会員制ウェブサイトサーバ10に情報がアップロードされる際に用いられる。コンテンツ管理用アプリケーションは、投稿用リーダライタ20に出力されるコンテンツを予め設定される設定時間ごとに切り替える。また、投稿用リーダライタ20には、端末固有の端末IDが登録されている。
【0065】
ネットワークNWには、コンテンツ配信クラウドを構築するコンテンツ配信クラウドサーバ70が接続されている。コンテンツ配信クラウドサーバ70は、ネットワークNWに接続される投稿用リーダライタ20に対し、相互に異なるコンテンツを定期的に送信する。投稿用リーダライタ20は、コンテンツ管理用アプリケーションの起動に伴い、コンテンツ配信クラウドの送信するコンテンツを受信し、相互に異なるコンテンツを定期的に表示する。例えば、音楽祭等のように時間帯によって異なる催しが行われる会場では、その時間帯に行われている催しに対応したコンテンツが投稿用リーダライタ20に表示される。投稿用リーダライタ20の表示する各々のコンテンツには、コンテンツの識別に用いられる識別情報であるプログラムIDが設定されている。
【0066】
図11に示されるように、認証データベース32aは、第1の実施形態と同様、催事に参加するユーザの受付番号と基本情報と会員認証キーとタグIDとから構成されている。これら受付番号と基本情報と会員認証キーとタグIDとは紐付けられている。例えば、「000001」の受付番号には、基本情報として会員の氏名である「山田太郎」が紐付けられ、また、会員認証キーとして「076225077」が紐付けされている。また、これらの情報には、タグIDとして「28b48drf」が紐付けられている。
【0067】
図12に示されるように、アップロードデータベース32bは、投稿用リーダライタ20の端末IDと、投稿用リーダライタ20で出力されるコンテンツのプログラムIDと、会員制ウェブサイトにアップロードされる情報とから構成されている。これら端末IDとプログラムIDとアップロード情報とは紐付けられている。例えば、「viobeet01」の端末IDには、ある団体の演奏が行われる予定の時間帯に実行されるコンテンツのプログラムIDである「A263805」が紐付けられ、その団体の写真dを個人用ページへ投稿する旨のサービスの要求がアップロード情報として紐付けられている。
【0068】
[情報アップロードシステムの作用]
次に、情報管理サーバ30を介して行われる会員制ウェブサイトサーバ10への情報のアップロードの手順について
図13を参照して説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様の手順で、催事への参加登録とICタグ40のタグIDの情報管理サーバ30への登録とが行われる。この参加登録とタグID登録とが完了した時点で上記認証データベース32aと上記アップロードデータベース32bとが構築される。
【0069】
図13に示されるように、催事会場内にて、投稿用リーダライタ20の読み取り部分にICタグ40がかざされる。これにより、ICタグ40のタグIDが、投稿用リーダライタ20に読み取られる(ステップS20)。
【0070】
投稿用リーダライタ20は、タグIDを読み取ると、読み取ったタグIDと、当該投稿用リーダライタ20に登録されている端末IDと、タグIDの読み取り時に当該投稿用リーダライタ20にて表示されたコンテンツのプログラムIDとを情報管理サーバ30に送信する(ステップS21)。
【0071】
情報管理サーバ30のデータ取得部33bは、受信したタグIDに基づいて、認証データベース32aに登録されたデータから、該当するタグIDと紐付けられた会員認証キーを特定して取得する。また、データ取得部33bは、受信した端末IDとプログラムIDとに基づいて、アップロードデータベース32bから、該当する端末IDとプログラムIDと紐付けられたアップロード情報を特定して取得する(ステップS22)。
【0072】
情報管理サーバ30は、取得した会員認証キーとアップロード情報に応じた信号とを会員制ウェブサイトサーバ10に送信する(ステップS23)。
会員制ウェブサイトサーバ10は、受信した会員認証キーの認証処理を行った後(ステップS24)、受信したアップロード情報に応じた信号に対応した処理を実行する(ステップS25)。
【0073】
処理が実行されると、処理結果が、会員制ウェブサイトサーバ10から情報管理サーバ30を経由して投稿用リーダライタ20に送信される(ステップS26)。
処理結果を受信すると、投稿用リーダライタ20は、処理結果に応じた表示を行って、ユーザに会員制ウェブサイトへの情報のアップロードが正常に行われたか否かを通知する(ステップS27)。
【0074】
このように、投稿用リーダライタ20から送信されるタグIDと端末IDとプログラムIDとに基づいて、情報管理サーバ30は、会員制ウェブサイトへ情報をアップロードする。この際に、投稿用リーダライタ20で表示されているコンテンツに応じ、そのコンテンツに対応するアップロード情報に応じたサービスの要求が、会員制ウェブサイトサーバ10に送信される。
【0075】
したがって、携帯しているICタグ40が投稿用リーダライタ20にかざされるという簡易な操作によって、会員制ウェブサイトサーバ10への情報のアップロードが行われる。また、設定時間ごとに相互に異なる情報が、会員制ウェブサイトサーバ10にアップロードされる。そのため、会員制ウェブサイトサーバ10へアップロードされる情報の多様化を図ることが可能となる。また、投稿用リーダライタ20の表示するコンテンツは、ネットワークNWを介してダウンロードされるため、投稿用リーダライタ20ごとに異なる実行ファイルを保存しておく等の事前準備にかかる負担を低減することができる。
【0076】
また、本実施形態においても、基本情報や会員認証キーといったユーザの個人情報は、情報管理サーバ30に記憶されており、ICタグ40や投稿用リーダライタ20には登録されていない。したがって、個人情報の不正な読み取り等に対するセキュリティを高めることができる。
【0077】
なお、第3の実施形態において、情報管理サーバ30に記憶される情報の紐付けを変更し、第2の実施形態と同様に、投稿用リーダライタ20がユーザによって携帯され、ICタグ40が催事会場に設置されるようにしてもよい。例えば、アップロードデータベース32bは、ICタグ40のタグIDと、投稿用リーダライタ20で出力されるコンテンツのプログラムIDと、会員制ウェブサイトにアップロードされる情報とから構成され、これらタグIDとプログラムIDとアップロード情報とが紐付けられる。この場合、例えば、投稿用リーダライタ20には画像等のコンテンツが切り替わり表示され、ユーザはアップロードしたい情報に関連するコンテンツが表示されているときに、ICタグ40に投稿用リーダライタ20をかざす。これによれば、ユーザがアップロードしたい情報を選択する自由度も向上される。
【0078】
以上説明したように、第3の実施形態によれば、上記(1)(2)(3)の効果に加えて、以下に列挙する効果が得られる。
(4)ICタグ40のタグIDと投稿用リーダライタ20の端末IDと投稿用リーダライタ20で実行されているコンテンツのプログラムIDとに基づいて、情報管理サーバ30は、会員制ウェブサイトサーバ10へ情報をアップロードする。したがって、投稿用リーダライタ20の表示する相互に異なるコンテンツに応じて異なる情報を会員制ウェブサイトサーバ10にアップロードすることができる。それゆえに、会員制ウェブサイトサーバ10へアップロードされる情報の多様化を図ることが可能となる。
【0079】
(5)投稿用リーダライタ20で出力されるコンテンツは、予め設定される設定時間ごとに切り替えられる。したがって、時間帯ごとに相互に異なる情報が、単一の投稿用リーダライタ20によって、会員制ウェブサイトサーバ10にアップロードされる。特に、音楽祭等、単一の投稿用リーダライタ20に対応する催事内容が時間帯ごとに変わる催事にこうしたシステムが用いられると、当該システムの有用性が高められる。
【0080】
(6)投稿用リーダライタ20で出力されるコンテンツは、ネットワークNWを介して投稿用リーダライタ20に配信されるため、投稿用リーダライタ20の事前の設定に必要とされる負担を低減することができる。
【0081】
(他の実施形態)
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
・第1および第3の実施形態において、受付番号は、予めICタグ40のタグIDと紐付けられた番号であってもよい。この場合に、ICタグ40には、当該ICタグ40のタグIDと紐付けられた受付番号が印字等により表示されている。そして、ICタグ40は、参加登録よりも前にユーザに配布される。ユーザは、参加登録の際に、配布されたICタグ40の受付番号と基本情報と会員IDを入力する。これにより、受付番号に紐付けられたタグIDに、基本情報と会員認証キーとが紐付けられて、情報管理サーバ30に記憶される。こうして、参加登録およびタグIDと会員認証キーとの紐付けが完了する。
【0082】
・上記実施形態では、情報管理サーバ30に記憶される会員制ウェブサイトサーバ10における会員の認証情報として、会員認証キーを用いたが、ユーザが使用する会員ID(識別コードやパスワード)がタグIDや端末IDと紐付けられて情報管理サーバ30に記憶されるようにしてもよい。
【0083】
・上記実施形態では、1つの端末ID(もしくはタグID、プログラムID)に対して、1つのアップロード情報を紐付けたが、複数のアップロード情報を紐付けてもよい。例えば、ある展示物の付近に設置された投稿用リーダライタ20の端末IDに、その展示物を紹介する文章の個人用ページへの投稿というアップロード情報と催事用ページにおけるその展示物の記事に投稿というアップロード情報との2つアップロード情報を紐付ける。この場合、投稿用リーダライタ20によるICタグ40のタグIDの読み取りに伴って、ユーザの個人用ページに展示物を紹介する文章が投稿されるとともに、催事用ページの展示物の記事に投票が行われる。
【0084】
・会員制ウェブサイトは、催事用ページと個人用ページとのいずれか一方のみを有するものであってもよいし、こうした区分けを有さないものであってもよい。また、会員制ウェブサイトはクラウドであって、例えば、投稿用リーダライタ20によるICタグ40のタグIDの読み取りに伴って催事に関する資料がクラウドに保存されるようにしてもよい。
【0085】
・上記実施形態では、アップロード情報と紐付ける情報として、端末ID,タグID,プログラムIDを挙げたが、これに加えて、例えば、投稿用リーダライタ20がタッチパネルを備えたスマートフォンである場合には、タッチパネルのどの部分がタッチされたか等のユーザの動作情報をアップロード情報と紐付けるようにしてもよい。この場合、ユーザの動作によって、会員制ウェブサイトにアップロードされる情報が異なる。
【0086】
・上記実施形態では、会員制ウェブサイトサーバ10にアップロードされる文章や画像、動画は予め設定されているものとしたが、例えば、催事会場内にカメラ機能を備えたスマートフォン等が設置され、投稿用リーダライタ20によるICタグ40のタグIDの読み取りに伴って、こうしたカメラで撮影された画像が会員制ウェブサイトに投稿されるようにしてもよい。
【0087】
・第3の実施形態において、投稿用リーダライタ20の出力する各コンテンツは一括してダウンロードされてもよい。また、予め投稿用リーダライタ20に保存されていてもよい。
【0088】
・第3の実施形態において、投稿用リーダライタ20に出力されるコンテンツは、HTML5のプログラムファイル形式で配信されてもよい。
・第3の実施形態において、投稿用リーダライタ20に出力されるコンテンツは、予め設定された設定時間ごとではなく、例えば、投稿用リーダライタ20の利用者数やICタグ40の種別等、予め設定された何らかのフラグによって切り替えられてもよい。
【0089】
・ICタグ40は、例えば、タグIDが割り当てられた専用のアプリケーションをダウンロードしたスマートフォン等、近距離無線通信機能を有する端末であってもよい。
・投稿用リーダライタ20としては、Android(登録商標)以外のOSが搭載された端末でもよく、アプリケーション等のダウンロードが必要ない場合には、ネットワークに接続されたICタグのリーダライタとして機能する端末であればよい。
【0090】
・催事の内容は、展示会や音楽祭の他、スポーツイベントや、スタンプラリー、抽選会であってもよい。例えば、投稿用リーダライタ20によるICタグ40のタグIDの読み取りに伴って、スタンプラリーでのスタンプの取得や抽選会での抽選が行われ、その結果が会員制ウェブサイトにアップロードされてもよい。
【0091】
・催事以外にも、店舗や商品に対して投稿用リーダライタ20もしくはICタグ40が設けられ、これらの利用により会員制ウェブサイトに情報がアップロードされるようにしてもよい。
【0092】
・上記実施形態では、ICチップを備えたICタグと、非接触でICタグのタグIDを読み取るリーダライタとを用いたが、これに代えて、例えば二次元バーコード等、端末によって読み取り可能な識別情報を保持する記憶媒体と、対応する読み取り端末とを用いてもよい。