(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を説明する。
図1は、薬剤包装装置5と錠剤供給装置10を示す図である。
錠剤供給装置10及び錠剤供給装置10から供給された錠剤を包装する薬剤包装装置5とで構成されている薬剤包装システムである。
【0016】
錠剤供給システムは、複数の錠剤をそれぞれ錠剤収容部52に封入した錠剤シート51から錠剤50を取り出して、取り出された錠剤を包装する薬剤包装装置5に供給する。
1は錠剤取出ユニットであり、錠剤シートから錠剤を取り出すユニットである。
【0017】
錠剤供給装置には複数の錠剤取出ユニット1が収納されている。錠剤取出ユニットは、幅方向(左右方向)に6つが並べられ、この6つの錠剤取出ユニットからなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット1は、左右6列、上下3段に配列されている。
錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えているが、錠剤取出ユニット1の数は1でもよい。
5は薬剤包装装置であり、錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1から供給された錠剤を包装する装置である。
【0018】
また薬剤包装装置5は、手撒きの錠剤50の収容部が複数配列されている錠剤マス103を備え、予め設定された分包数まで、錠剤マス103に投入される錠剤50を錠剤マス毎に順次分包するように動作する。
【0019】
10は錠剤供給装置であり、錠剤取出ユニット1により錠剤シートから錠剤を取り出して供給する。錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えている。
錠剤供給装置10は、複数の錠剤をそれぞれ錠剤収容部に封入した錠剤シートから錠剤を取り出して供給する。
錠剤供給装置10は、1または複数の錠剤取出しユニット1と、錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を供給する供給ユニットとを備えている。
【0020】
103は錠剤供給装置10を使用せずに薬剤包装装置5側で錠剤を包装したい場合に人の手によって錠剤が錠剤をセットされる錠剤マスである。錠剤供給装置10からの錠剤と手撒き錠剤部からの錠剤を混合して1包にまとめることができる。手撒きの錠剤50を1包毎に投入するためのものである。
錠剤マス103のみを錠剤供給装置にして錠剤シート51から錠剤50を手で取り出してから錠剤マス103に投入した手撒きの錠剤を、1包毎に包装する薬剤包装装置5に供給してもよい。
104はLCD操作パネルである。作業者による包装数等の入力や、スタートボタンにより包装動作の開始指示を受け付ける部分である。
LCD操作パネル104は、錠剤マス103に手撒きの錠剤50を投入すべきマス配列1912を案内するための錠剤マス画面1908を表示する。
2は、薬剤包装装置5及び錠剤供給装置10と制御コンピュータ3とが通信する為の通信ケーブルである。
3は、薬剤包装装置5及び錠剤供給装置10と通信する制御コンピュータである。
4は、制御コンピュータと通信する外部機器(調剤コントローラ)である。
図2を説明する。
図2は、錠剤供給装置10を示す図である。
尚、錠剤供給装置10を前面側から見た図である。
203は半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートの投入口である。
図3を説明する。
図3は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す図である。
尚、錠剤取出ユニット1を前面側から見た図である。
【0021】
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シートが載置される載置台と、載置台上の錠剤シートの錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。
51は半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートである。
【0022】
錠剤シートは、錠剤を収容する錠剤収容部を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤を錠剤収容部に密封したものである。錠剤シートは、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シートの長さ方向に沿って並んでいる。
【0023】
なお、錠剤シートとしては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シートの長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能である。
図4を説明する。
図4は、錠剤取出ユニット1の内部構造(断面)を示す図である。
錠剤シート投入口へシートをセットし、PTPシートを除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送を行った際の図である。
【0024】
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構(搬送機構)と、錠剤シートが載置される載置台18と、半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構(押出し機構)とを備えている。
39は下部ローラである。
【0025】
錠剤シート搬送機構は、錠剤シートを進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた下部ローラと、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。
【0026】
搬送機構39は、錠剤収容部の押圧を継続するまえに載置台上の押圧される位置から所定の距離だけ錠剤シートをさらに搬送し、押出し機構が、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
下部ローラは駆動源により回転駆動可能であり、シート部の下面に当接して錠剤シートに進行方法への力を加えることができる。
上部ローラは、駆動源により回転駆動可能であり、シート部の上面に当接して錠剤シートに進行方向への力を加えることができる。
上部ローラの幅方向の位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部52に当接することはない。
【0027】
下部ローラと上部ローラはシート部を上下から挟み込んで錠剤シートを進行方向に搬送できる。さらに下部ローラと上部ローラはシート部を上下から挟み込んで錠剤シート51を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。
24は導入シュートである。
導入シュート24により半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートから押出し機構により取り出された錠剤が供給される(シート錠剤供給機構)。
導出シュート24は、排出口30に落とし込まれた錠剤を導くものであって、排出口30を含む大きさの上部開口を有し、載置台の下面側に設けられている。
錠剤取出しユニットは、載置台上の錠剤シートの錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。
押出し機構は、より高速に変更された速度で錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
押出し機構は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体83と、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体84とを含んでいる。
内側押圧体と外側押圧体とが独立して動作することで錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す。
押出し機構は、内側押圧体よりも先に外側押圧体により錠剤収容部を押圧させる。
【0028】
83は内側押圧体である。内側押圧体の先端は、ほとんどの錠剤シートの錠剤収容部よりも面積が狭いので、内側押圧体は錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出る。
【0029】
84は外側押圧体である。外側押圧体の先端は、ほとんどの錠剤シートの錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出ない。つまり錠剤シートの錠剤収容部を押し潰すためのものである。
錠剤取出機構(押出し機構)は、外側押圧体を昇降させる第1昇降機構と、内側押圧体を昇降させる第2昇降機構とを有する。
【0030】
第1昇降機構は、外側押圧体が取り付けられた第1昇降体と、回転駆動して第1昇降体を昇降させるカムと、第1昇降体を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
【0031】
第1昇降体は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体が取り付けられている。カムは、外側押圧体の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、図示せぬ駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。カムは、第1昇降体の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第1昇降体を押圧することによって高さ位置を調整し、これによって外側押圧体の高さ位置を調整することができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
【0032】
第2昇降機構は、内側押圧体が取り付けられた第2昇降体と、回転駆動して第2昇降体を昇降させるカムと、第2昇降体を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
【0033】
第2昇降体は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体が取り付けられている。カムは、第2昇降体の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第2昇降体を押圧して高さ位置を調整し、これによって内側押圧体の高さ位置を調整することができる。第2昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
【0034】
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体と外側押圧体は、互いに独立に昇降動作させることができる。
【0035】
錠剤取出機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体と外側押圧体を動作させることができる。
錠剤取出ユニット1は、錠剤収容部の押圧をするまえに、押圧される錠剤収容部の長さを検出する検出機構17をさらに有している。
錠剤供給装置10は、検出した錠剤収容部の長さに基づいて所定の距離を算出する算出手段をさらに有している。
検出機構17は、押圧される錠剤収容部の長さを検出するとともに押圧される錠剤収容部の位置をさらに検知する。
錠剤供給装置10は、検知された錠剤収容部の位置に基づいて、押圧される位置までの搬送距離を算出する算出手段をさらに有する。
搬送機構39は、搬送距離により載置台上の錠剤収容部が押圧される位置まで錠剤シートを搬送する。
搬送機構39は、所定の距離だけ前方または後方に錠剤シートを搬送する。
図5を説明する。
図5は、錠剤供給装置10の内部構造を示す図である。
尚、錠剤供給装置10を背面側から見た図である。
【0036】
204は、光学センサ(ビームセンサ)であり、落下物を検知するものである。除包された錠剤が排出ホッパ(導入シュート)内を落下する際、除包された錠剤がビームセンサ上を通過し、ビームセンサを遮光する。このビームセンサが遮光された状態をON状態とし、遮光されていない状態をOFF状態とする。このON/OFF状態を用いて落下物の判定を行っている。
錠剤落下検知機構204は、光学センサと落下錠剤カウンタとを有する。
錠剤供給装置10は、押圧により錠剤収容部から錠剤が取り出されたかいなかを判定するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構204を有している。
錠剤供給装置10は、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数(カウント)するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構204を有している。
【0037】
錠剤供給装置10は、検知機構204が、所定の個数を超えた取り出された錠剤の個数を計数した場合には、薬剤包装装置5にエラー処理を実行させるべく要求するエラー処理要求手段を有する。
薬剤包装装置5にエラー処理を実行させるべく要求するエラー処理要求工程。
錠剤供給装置10は、押出し機構が押圧動作中であるかいなかを判断する判断手段をさらに有する。
【0038】
検知機構204は、判断手段により押圧動作中であると判断されている場合には、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数することで、押圧動作による異物の混入を検知する。
検知機構204は、判断手段により押圧動作中であると判断されている場合には、所定の個数を少なくとも1に設定する。
【0039】
検知機構204は、判断手段により押圧動作中ではないと判断されている場合には、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数することで、押圧動作によらない取出しミスを検知する。
検知機構204は、判断手段により押圧動作中ではないと判断されている場合には、所定の個数を0に設定することを特徴とする。
【0040】
押出し機構は、取り出された錠剤が検知されない場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)し、取り出された錠剤が検知された場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)しない。
401は、錠剤導入路である。錠剤シートから取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパに中継する。
図6を説明する。
図6は、錠剤供給ユニット400の内部構造を示す図である。
402は第1集積ホッパである。錠剤シートから取り出され落下した錠剤を集積する。
501は第2集積ホッパである。第1集積ホッパで集積された錠剤をさらに集積する。
502は第1の送り出し機構である。第2集積ホッパで集積された錠剤を第3の集積ホッパに移動させる。
503は第3集積ホッパである。送り出された錠剤を集積する。
504は第2の送り出し機構である。第3集積ホッパで集積された錠剤をメインホッパに移動させる。
505はメインホッパである。送り出された錠剤を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
図7を説明する。
図7は、薬剤包装ユニット701の内部構造を示す図である。
702は包装シートが連なるロール紙を包装機構に送り出すロール紙送出機構である。
703は加熱溶着により、包装シートの中に投入された錠剤を包装シートの中に封入する(包装機構)。
704は加熱溶着により、包装シートの中に投入された錠剤を包装シートの中に封入する(包装機構)。
【0041】
包装機構は、シート錠剤供給機構または手撒き錠剤供給機構901の少なくとも1つから供給された1包に包装される数の錠剤を1包毎の包装シートに包装する。
705は、連なるロール紙を1包毎の包装シートに分断するための分断用ミシン目を包装シートに形成する。(分断機構)
706はプリンタであり、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字する(印字機構)。
薬剤包装装置5は、要求を受け付ける受付手段を有している。
薬剤包装装置5は、取り出された錠剤を個別の包装シート毎に分けて包装する包装機構704を有している。
薬剤包装装置5は、個別の包装シート毎の情報を印字する印字機構706を有している。
印字機構706は、受付手段が要求を受け付けた場合に、所定の個数を超えた錠剤が包装されている個別の包装シートにエラー処理にかかる情報を印字する。
エラー処理にかかる情報とは、押圧動作による異物の混入を報知する情報である。
エラー処理にかかる情報とは、押圧動作によらない取出しミスを報知する情報である。
【0042】
薬剤包装装置5または錠剤供給装置10のいずれか1方は、取り出された錠剤が、包装機構704よりに包装されるタイミングを制御する制御手段を有している。
前記印字機構が、前記包装機構により前記取り出された錠剤が包装シートに包装されるまえに印字する錠剤供給システム。
図8を説明する。
図8は、薬剤包装ユニット701の内部構造を示す図である。
801は隣り合う一包化された包装シートの境界部分に形成された分断用ミシン目である。
802は一包化された包装シートである。エラー処理が発生した包装シートにはエラー情報の内容が印字(印刷)されている。
50は一包化された錠剤である。
図9を説明する。
図9は薬剤包装装置5を上方から見た図である。
薬剤包装装置5の上部にある手撒き錠剤部103とそれを構成する錠剤マスの拡大図である。
901は手撒きによる錠剤をセットする1個の錠剤マス(ここでは4番目のマス)である。
【0043】
錠剤マスは手撒きの錠剤をセットして、包装することが出来る。一番左上のマスが1包目に包装されるマスであり、その1つ下のマスが2包目、その下が3包目、1つ右の列に移動してその一番上のマスが4包目・・・と、左上から順に包装動作を行う。包装動作時に、同時に薬剤や錠剤供給装置10を組み合わせて包装して1包化する事が出来る。
予め半端な数の錠剤が残っている錠剤シートから取り出されている錠剤を供給する。
50は錠剤(3錠)である。
図10を説明する。
【0044】
図10は薬剤包装装置5を上面から見た図である。散薬を薬剤包装装置5にて包装する場合、散薬のホッパ投入口へ散薬をセットする。散薬のホッパ投入口は3つある。それぞれの投入口を便宜上A、B、Cと呼ぶ。
1001は散薬のホッパ投入口Aである。
1002は散薬のホッパ投入口Bである。
1003は散薬のホッパ投入口Cである。
【0045】
これらの投入口は、散薬をセットして、包装することが出来る。包装動作時に、同時に錠剤マスや錠剤供給装置10を組み合わせて包装して1包化する事も出来る。
図11を説明する。
図11は、プログラムの機能ブロック構成を示す図である。
4は調剤薬局に設置されている調剤コントローラ等の外部機器である。
911は外部機器で入力された処方箋データの内容を、出力フォーマットに沿った内容で処方箋データ保存部912へファイル出力する機能である。
912は外部機器と通信可能に接続されている制御コンピュータ3から参照可能な共有フォルダである。
3は錠剤供給装置10および薬剤包装装置5を制御するための制御コンピュータである。
【0046】
921は処方箋データ保存部912で処方箋データファイルが作成される事を監視している。処方箋データファイルが作成されたことを感知すると、処方箋データ解析部922の処理を開始する。
【0047】
922は処方箋データ監視部で取得した処方箋データファイルの内容を、設定データ保存部926やユニットマスタ保存部927、および薬剤マスタ保存部928等のデータを元に解析して、患者情報や処方箋内容、薬剤の種別判定後の錠剤取出ユニットへの動作設定割り当てを処理する処方箋データ解析部である。
処方箋データファイルの内容が解析されたら、一時的に処方箋データ保存部に解析された処方箋データを保存する。
【0048】
923は処方箋データ解析部で解析された処方箋データの内容を一時的に保存する処方箋データ保存部である。また、解析された処方箋データは追加で保存可能である。
【0049】
924は受信データ画面の患者リスト2102で選択された処方箋データを、予約登録ボタン2104が押されることにより、選択した処方箋データを予約登録する予約登録データ作成部である。
【0050】
受信データ画面の患者リスト2102で選択された処方箋データの内容を処方箋データ保存部923より取得して、通信コマンド処理部930で処理が可能なデータに作成し、予約登録データ保存部925へ保存する。
【0051】
925は予約登録データ作成部924で作成された処方箋データの内容を一時的に保存する場所である。また、作成された処方箋データは追加で保存可能である。
【0052】
926は、処方箋データ解析部922実行時において、処方箋データ監視部921で取得した処方箋データ内の薬剤の服用単位より薬剤の種類を判別するための設定データである。
例えば、薬剤の服用単位がgである場合は散薬として判別する。また、薬剤の服用単位がCapである場合は、錠剤として判別する。
927は、錠剤取出ユニットを固定して錠剤データを指定したい場合に設定されるデータベースのユニットマスタを保存している。
【0053】
入力はユニットマスタ画面で行う。これは、調剤時において普段から同じ錠剤を多く使用する場合に、事前に頻繁に使用する錠剤データをユニットマスタ設定として登録しておくことにより、入力作業の手間を省く事が可能となる。
928は薬剤情報のデータベースである薬剤マスタを保存している。
マスタへの入力は、薬剤マスタ画面で行う。
929は受信データ画面が表示されている際に、薬剤のバーコードをスキャンすると実行される処理である。
【0054】
930は錠剤供給装置10および薬剤包装装置5の通信コマンド処理部951より遅くても最大200mSecごとに、状態問い合わせ等のコマンドが、制御コンピュータ920の通信コマンド処理部930へ送信され、常に互いの情報がやり取りされている。
また、メイン画面のスタート開始ボタン2204を押すことにより、スタート開始コマンドを通信コマンド処理部951へ送信する。
通信コマンド処理部951で受信したスタート開始コマンドを解析して、包装動作部953を動作させることにより、包装動作が開始される。
【0055】
931は処方箋データ解析部922の中で、薬剤の種類が錠剤である薬剤に関して。錠剤取出ユニットへの割り当て設定が終了した後の割り当てた薬剤情報の保存部である。処方箋データ解析部922が実行される度に割り当ての履歴情報が書き換えられる。
【0056】
951は錠剤供給装置10および薬剤包装装置5の電源がONされることによりアクティブ状態となり、通信コマンド処理部930に対して通信コマンドの入出力を行う。通信コマンド処理部930より取得した通信コマンドを解析して、状況によりLEDランプ部952の点灯または消灯動作、または包装動作部953の動作を制御する。
952は錠剤供給装置10の各錠剤取出ユニットに搭載されているLEDランプである。通信コマンド処理部951によって制御される。
953は薬剤包装装置機に搭載されている包装動作部である。通信コマンド処理部951によって制御される。
【0057】
929は受信データ画面の患者リスト2102で処方箋データが選択されている状態において、バーコードスキャナ等でスキャンを行ったときに処理される機能である。取得したバーコード情報を元に、処方箋データ保存部923で割り当てられている錠剤取出ユニットのLEDランプ部952を点灯する。
図12を説明する。
図12は、プログラムの機能ブロックを示す図である。
923は処方箋データ保存部である。制御コンピュータ3に入力された処方箋データを保存する場所である。
【0058】
1102は処方箋データ編集表示部である。制御コンピュータで処方箋データを入力する表示部である。薬剤を入力する際、設定データ保存部より散剤または錠剤の判定情報を利用する。メイン表示部より呼び出される画面である。
【0059】
1103は手撒き錠剤計算部である。処方箋データ編集表示部内で実行される処理である。計算の際、薬品(薬剤)マスタ保存部より薬品(薬剤)情報を使用する。
1104はメイン画面表示部である。制御コンピュータ3が起動すると始めに表示されるメイン画面である。
1105は薬剤セット画面表示部である。メイン表示部で入力された処方箋データによる包装動作開始を行うと、呼び出される画面である。
930は通信処理部である。錠剤供給装置10及び薬剤包装装置5との通信をする処理である。
928は薬品(薬剤)マスタ保存部である。薬剤の情報がデータベースのファイルとして保存されている。
929はバーコード処理部である。薬剤セット表示部でバーコードをスキャンすると呼び出される処理である。処理の結果は薬剤表示部に戻される。
926は設定データ保存部である。薬剤と錠剤の判定情報がファイルに保存されている。
951は通信処理部である。制御コンピュータより送られた制御コマンドを解析して錠剤供給装置10及び薬剤包装装置5の動作部を動作させる。
953は包装動作部である。通信処理部1111より制御されて動作する。
図13は、プログラムの機能ブロック構成を示す図である。
1104はメイン画面表示部である。制御コンピュータが起動すると初めに表示されるメイン画面である。
1105はガイダンス表示部である。
930は通信処理部である。薬剤分包機または錠剤供給装置付き薬剤分包機より送られる制御コマンドを解析する。
1107は状態変数部である。通信処理部930でそれぞれの値が随時更新される。
1106は監視タイマー部である。状態変数部1107を一定間隔で監視して処理を実行している。
951は通信処理部である。制御コンピュータより送られる制御コマンドを解析する。解析後、錠剤供給装置及び薬剤包装装置の動作部を動作させる。
953は包装動作部である。散薬ホッパまたは錠剤マスまたは除包ユニットより薬剤が搬送されて包装紙へ包装する。
1113はLCD操作パネル104の表示部である。
1114は通信処理部である。通信処理部951より送られる制御コマンドを解析する。
1115は状態変数部である。通信処理部1114でそれぞれの値が随時更新される。
1116は監視タイマー部である。状態変数部1115を一定間隔で監視して処理を実行している。
図14は制御コンピュータ3のハードウエア構成図を示す図である。
【0060】
2501はCPUで、システムバス2504に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM2502あるいは外部メモリ2511には、CPU2501の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0061】
2503はRAMで、CPU2501の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2501は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2502あるいは外部メモリ2511からRAM2503にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0062】
2505は入力コントローラで、キーボード(KB)2509や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。2506はビデオコントローラで、表示部2510への表示を制御する。なお、表示部2510はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
表示部2501は、錠剤マス103に手撒きの錠剤50を投入すべきマス配列1912を案内するための錠剤マス画面1908を表示する。
【0063】
2507はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ2511へのアクセスを制御する。
【0064】
2508は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信貝回線)2を介して外部装置と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0065】
なお、CPU2501は、例えばRAM2503内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU2501は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0066】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ2511に記録されており、必要に応じてRAM2503にロードされることによりCPU2501によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ2511または記憶部に格納されている。
【0067】
また、本発明におけるプログラムは、フローチャートの処理を制御コンピュータ3が実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はフローチャートの処理方法を実行可能なプログラムとして記憶している。
【0068】
前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0069】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0070】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0071】
また、読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0073】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0074】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
図15を説明する。
図15は、制御用CPUの構成図である。
【0075】
2501は制御コンピュータ3を制御するためのCPUである。作業者が入力した包装数等の処方箋データから動作指示データを作成する機能や制御用CPU2402との通信を行う機能を備えたアプリケーションソフトウエアがインストールされている。通信を介して、制御用CPU2402,2403へ動作の開始命令や動作指示データの送信を行う。
2402は薬剤包装装置5を制御するためのCPUである。制御用CPU2401との通信に加え、薬剤包装装置の動作指示を行う。
2403は錠剤供給装置10を制御するためのCPUである。制御用CPU2402との通信に加え、錠剤供給装置(各錠剤取出ユニット)の動作指示を行う。
図16を説明する。
図16は、外部機器4の処方箋データ保存部912に保存される処方箋データファイルの内容である。
処方箋データファイル内の1行ごとに、錠剤データまたは散薬データが記述されている。
11101は、処方箋データファイルである。
【0076】
11102は、識別子の値である。値が1の時、患者情報の内容であることを示す。値が3の時、用法の内容であることを示す。値が4の時、1つの薬剤の内容であることを示す。なお出力される順番は先頭行より1→2→3→4である。
11103は、患者コードの内容である。
11104は、患者カナ氏名の内容である。
11105は、患者漢字氏名の内容である。
11106は、処方箋データファイルの各行である。錠剤データまたは散薬データの内容は行単位で書き込まれる。
11107は、用法コードの内容である。
11108は、日回数の内容である。
11109は、薬剤のYJコードの内容である。
11110は、薬剤の名前の内容である。
【0077】
11111は、薬剤の服用量の内容である。内容は服用時をカンマ区切りで区切られている。左から起床時、朝食後、昼食後、夕食後、寝る前、予備の順に各服用量を表す内容である。
11112は、薬剤の服用単位の内容である。
11113は、日回区分の内容である。値が1の時、日数の内容である。値が2の時、回数の内容である。
図17を説明する。
図17は、薬剤マスタのデータベースファイルの内容である。
薬剤マスタのデータベースファイル内の1行ごとに錠剤データまたは散薬データが記述されている。
【0078】
1つの薬剤と対応づけて一意に対応する各種関連情報を持つことが出来き、各薬剤に対して各種関連情報設定を登録することが出来る。登録は、薬剤マスタ画面で行う。
11401は薬剤(錠剤)Noである。登録されている薬剤を1つ1つ管理するための番号である。値は重複しない。値は1以上の値を設定する。
11402は薬剤(錠剤)の販売名である。
【0079】
11403は薬剤(錠剤)の調剤包装単位コード(バーコード情報)である。PTPシート等に印字されているバーコード情報である。コード情報が存在しない薬剤の場合は空白を設定する。
【0080】
11404は薬剤(錠剤)の販売包装単位コードである。販売される最小の包装箱等に印字されているバーコード情報である。コード情報が存在しない薬剤の場合は空白を設定する。
【0081】
11405は薬剤(錠剤)の元梱包装単位コードである。販売包装単位を複数梱包した段ボール等に印字されているバーコード情報である。コード情報が存在しない薬剤の場合は空白を設定する。
【0082】
11406は薬剤(錠剤)の物流JANコードである。販売される包装箱等に印字されているバーコード情報である。コード情報が存在しない薬剤の場合は空白を設定する。
11407は薬剤(錠剤)のYJコードである。12桁の管理コードである。
11408は錠剤の手撒きフラグである。値はONまたはOFFが設定される。
この設定は、錠剤が落下の衝撃等で割れ易い場合、割れないように通常は薬剤包装装置機の錠剤マス901で、錠剤を手撒きして包装させるための設定である。
これらは、作業者である薬剤師が経験則的に知りえる情報である。
11409は錠剤データ配置エリア(領域)設定情報として登録されている錠剤取出ユニットの番号である。
【0083】
この設定は、質量が軽い(軽量の)錠剤のPTPシートを錠剤取出ユニットで除包させた場合に、錠剤を落下させて薬剤包装装置に供給させるため、錠剤供給装置10の内部を取り出された錠剤が通る経路(401や402)の距離が長くなったり、または錠剤が転がりにくい等の原因で、包装機構701による時間内の包装動作に錠剤の供給が間に合わず、供給された錠剤が別の(間違った)包装シートに入ってしまい、包装シートに包装される錠剤の数量が違ってしまう問題が発生してしまう。
これらは、薬剤の情報が掲載されている製薬メーカー発行の添付文書、または作業者の薬剤師が経験則的に知りえる情報である。
値は錠剤取出ユニットの番号が優先順位で設定される。
配置エリア設定をしない場合は空白、
【0084】
配置エリア設定の錠剤取出ユニットの番号が複数設定されている場合は、カンマ区切りで設定保存される。図では、錠剤取出ユニットの番号1から優先順位が高く順に2、3が設定されている値である。
11708は包装単位数である。PTPシートなどで、薬剤が包装されている最小単位の中で、梱包されている薬剤数である。
11709は薬剤単位である。薬剤の数量単位である。
図18を説明する。
【0085】
図18は、ユニットマスタのデータベースファイルの内容である。1つの錠剤取出ユニットに対して、1行の情報を持つことが出来き、複数の錠剤取出ユニットの設定を登録することが出来る。登録は、ユニットマスタ画面で行う。
11501は錠剤取出ユニットの番号である。錠剤取出ユニットの番号1〜18の番号が登録されている。
【0086】
11502は錠剤取出ユニットの番号1501に設定されている、薬剤の管理番号11401の値が設定される。錠剤が設定されている場合は1以上の値が設定される。また、錠剤が設定されていない場合は、0の値が設定される。
図19を説明する。
図19は、設定データファイルの内容である。制御コンピュータ上に保存されているファイルである。
12101は散薬であることの判定データである。値はカンマ区切りであり、個々の値が単位である。
12102は錠剤であることの判定データである。値はカンマ区切りであり、個々の値が単位である。
図20を説明する。
図20は、メイン画面である。
【0087】
1301はスタートボタンである。ユーザに押下されると予約リスト1307に登録されている処方データの内容を、スタート時表示モードでガイダンス画面に移行する。
1302は処方編集ボタンである。ユーザに押下されると処方リスト1305で選択れている処方データの内容で処方画面に移行する。
【0088】
1303はガイダンス画面の表示ボタンである。ユーザに押下されると処方リスト1305で選択されている処方データの内容を確認表示モードでガイダンス画面に移行する。
1304は予約ボタンである。ユーザに押下されると処方リスト1305で選択されている処方データを予約リスト1307へ登録する。
1305は処方リストである。各処方データは個別に処方編集ボタン1302より変更することが出来る。
1306は患者情報エリアである。患者名などの基本情報を設定するエリアである。
1307は予約リストである。分包動作させたい処方データを事前に登録することが出来る。
図21を説明する。
図21は散薬ガイダンス画面であり、分包する散薬を正しくホッパ(1001〜1003)にセットするための案内画面である。
4301は次へボタンである。
4302は散薬リストである。処方データ内の薬剤データのセット方法が散薬の薬剤が表示される。
4303は散薬ホッパ選択表示エリアである。処方データで設定された散薬ホッパを表示するエリアである。図の例ではホッパAに散薬を投入する設定である。
図22を説明する。
図22は手撒き錠剤ガイダンス画面(繰り返し分包設定時)であり、分包する錠剤を正しく手撒きの錠剤マス103にセットするための案内画面である。
1901は処方データの分包パターンが繰り返しの場合に表示される画面である。
1902は次へボタンである。ユーザに押下されると、ユニット画面へ遷移する。
1903はXボタンである。ガイダンス画面を閉じてメイン画面(
図20)へ遷移する。
【0089】
1904は錠剤マス色の説明エリアである。服用時の錠剤マス色を1403の設定に従って表示する。また、服用の開始時点は強調して表示する。画面では昼食後を太文字で強調表示している。
【0090】
1905は>ボタン(次へ進むボタン)である。ユーザに押下されると、1回のセットで分包処理が完了しない時に次回の手撒き錠剤のセット内容を錠剤マスエリア1908へ表示するためのものである。
【0091】
1906は薬剤の服用パターン列である。1−0−1は朝食後(1錠)―昼食後(なし)―夕食後(1錠)を意味する。2−2−2は朝食後(2錠)―昼食後(2錠)―夕食後(2錠)を意味する。用法に従ったそれぞれの薬剤の服用時毎の服用量を表示している。また、服用の開始時点は強調して表示される。画面では昼食後から服用開始するために昼食後の服用量を太文字で強調表示している例である。
1907は錠剤リスト(錠剤名画面)である。処方データの薬剤内容で手撒き錠剤の薬剤のみを表示する。
1908は錠剤マスエリア(錠剤マス画面)である。表示No1910に従って手撒き錠剤のセット内容を表示する。
1910のNo1(1回目)は1〜45包目を表している。
【0092】
表示がNo2(2回目)の場合は、続きである46〜90包目のセット内容を表している。錠剤マスエリア内には錠剤マスがそれぞれ表示されており、錠剤マスエリアは実際の分包機の錠剤マスと同一のレイアウトであり、錠剤マスを配列上に表示する。錠剤マスは、錠剤リストと連動した錠剤アイコンおよび錠剤マス色を表示している。
【0093】
画面では錠剤リスト1907に登録されているティーエスワン配合カプセルT20の錠剤アイコンは赤色で定義されており、錠剤マスエリア1908内のそれぞれ手撒きする位置を示した錠剤マス位置に錠剤アイコンを表示する。
【0094】
また、1907に登録されているセルベックスカプセル50mgについては、錠剤アイコンの色は黄色で定義されているため、1908上において黄色の錠剤アイコンで表示する。
【0095】
1909は<ボタン(前に戻るボタン)である。ユーザに押下されると、前回に分包処理が完了した手撒き錠剤のセット内容を錠剤マスエリア1908へ履歴表示することができる。
1910は錠剤マスNoエリアである。表示は分包機5の錠剤マス103と同一のレイアウトである。
1911はメッセージ表示エリアである。
【0096】
1914はガイダンス画面表示の切り替えエリアである。1ボタンがユーザに押下されると、ガイダンス画面の散薬画面を表示する。2ボタンがユーザに押下されると、錠剤画面を表示する。3ボタンがユーザに押下されると、ユニット画面を表示する。
図23を説明する。
図23は手撒き錠剤ガイダンス画面(繰り返し分包設定時)であり、分包する錠剤を正しく手撒きの錠剤マス103にセットするための案内画面である。
【0097】
1931は分包途中で表示されるガイダンス画面である。例えば包装数が63包の場合、錠剤マス103は物理的に45包分のマスしかないため、実際の手撒き作業は1回目45包、2回目18包に分けて作業することになる。2回目の包装動作を行う際に、分包機5は自動的に一時停止する。
【0098】
これは作業者に2回目の手撒き作業を錠剤マス103へセットしてもらう為である。本画面は分包機5が自動的に一時停止した際、2回目の手撒き位置を示したガイダンス画面を自動で表示させます。この表示内容は前記>ボタン(次へ進むボタン)1905を押した際の次回(2回目)の表示内容と同一であります。
1932はスタートボタンである。ユーザに押下されると、分包動作が再開される。
1933はメッセージ表示エリアである。2回目以降の内容を表示する。
図24を説明する。
図24は手撒き錠剤ガイダンス画面(連続分包設定時)であり、分包する錠剤を正しく手撒きの錠剤マス103にセットするための案内画面である。
1941は処方データの分包パターンが連続の場合の画面である。
図25を説明する。
図25は手撒き錠剤ガイダンス画面(繰り返し分包設定時)であり、分包する錠剤を正しく手撒きの錠剤マス103にセットするための案内画面である。
【0099】
1921は錠剤アイコンの強調表示された場合の錠剤画面である。錠剤リスト1907で薬剤(セルベックスカプセル50mg)がユーザに選択されると、強調表示が実行され選択された錠剤に対応するアイコンのみを強調表示する。また、キャンセル動作を行うと強調表示が実行され全ての錠剤アイコンを表示する。
【0100】
1922は錠剤アイコンである。図の場合、1907内のセルベックスカプセル50mgを選択した状態であり、錠剤アイコンは強調表示された状態である。強調表示された錠剤アイコン内には薬剤の服用時に従った服用量(錠剤マスにセットすべき錠剤数)を表示する。また、選択されていない他の薬剤(ティーエスワン配合カプセルT20)に対応する錠剤アイコンは逆に非強調される。さらに、錠剤マス色は非強調される。
【0101】
さらに、錠剤マス103にセットする錠剤に使用するPTPシートに表記されているバーコード等をスキャンして、処方データの内容と照らし合わせて使用するPTPシートである場合、自動で前記の強調表示することもできる。スキャンの処理内容はバーコード処理で示す。特に手撒きにセットする錠剤を、ユーザが目で見て正しい錠剤かを判別することは非常に困難であるため、間違った錠剤を錠剤マス103にセットすることを防止する機能である。
図26を説明する。
図26はPTPシートガイダンス画面であり、分包するPTPシートを正しく錠剤取出しユニット1にセットするための案内画面である。
2001は分包開始前のガイダンス画面である。
2002はスタートボタンである。選択すると処方データの内容で分包機5が分包動作を開始する。
【0102】
2003は錠剤取出しユニットエリアである。エリア内には錠剤取出しユニットボタンがあり、処方データの内容に従って錠剤取出しユニットボタンの状態が変化する。
【0103】
表示直後の錠剤取出しユニットボタンは未選択状態となっており、処方データ内で設定された全ての錠剤取出しユニットを選択した状態でないと、スタートボタンが有効にならない。こうすることにより、作業者がPTPシートのセット忘れを防止する目的がある。
【0104】
また、錠剤取出しユニットにセットするPTPシートに表記されているバーコード等をスキャンして、処方データの内容と照らし合わせて使用するPTPシートである場合、自動で前記のユニットボタンの状態を選択状態にすることもできる。スキャンの処理内容はバーコード処理で示す。これらの機能を簡易監査機能と呼ぶ。間違ったPTPシートを錠剤取り出しユニットへセットしてしまうことを防止する機能である。
2011は確認表示のガイダンス画面である。メイン画面にて、処方リスト1305で選択されている処方データを1303より呼び出される画面表示である。
2012は閉じるボタンである。選択するとメイン画面へ遷移する。
図27を説明する。
図27は、メイン画面で選択された処方データを編集する為の処方データ編集画面の処方データタブである。
1501は処方データタブである。選択すると処方データタブへ遷移する。
1502は錠剤取出しユニットタブである。選択すると錠剤取出しユニットタブへ遷移する。
1503は薬剤詳細タブである。選択すると薬剤詳細タブへ遷移する。
1504は設定ボタンである。選択するとその他の設定画面へ遷移する。
1505は日回数エリアである。分包機が包装する為の包数を設定する。
1506は服用パターンエリアである。分包モードエリア1508の内容を元に散薬および手撒き錠剤の服用時の包装タイミングを設定する。
1507は用法エリアである。用法の内容を設定する。服用時や服用の開始時点を設定することが出来る。用法マスタで登録されている内容を表示する。
1508は分包モードエリアである。分包機の動作設定である。
散薬のみまたは散薬とユニットからの錠剤を包装する場合、散薬ボタンを選択する。
【0105】
また手撒き錠剤または手撒き錠剤とユニットからの錠剤を包装する場合、錠剤ボタンを選択する。散薬と錠剤を混合した薬剤または混合した薬剤とユニットからの錠剤を包装したい場合、同時または交互ボタンを選択する。ユニットのみで動作させたい場合ユニットボタンを選択する。
図28を説明する。
図28は、メイン画面で選択された処方データを編集する為の処方データ編集画面の錠剤取出しユニットタブである。
【0106】
1701は端数の手撒き錠剤数設定である。ユニット選択エリア1704で選択されたユニットの端数の手撒き錠剤数を設定する。また設定を変更するとユニット選択エリア1704のユニット上に端数の手撒き錠剤数を表示する。
端数の手撒き錠剤数設定とは、選択されたユニットと手撒き錠剤を組み合わせて包装動作させる設定である。
【0107】
具体的に順で説明すると分包数を63包とした場合、作業者はまずピッキング作業を行うので、セルベックスカプセル50mgを新品のPTPシート6枚(合計60カプセル)と端数シートに残っている3カプセルをピッキング(手で押し出し)する。
【0108】
セルベックスカプセル50mgは1シートに10カプセル包装されているPTPシートでる。この場合、除包ユニットへ6シートをセットして手で押し出すための端数のPTPシートの3カプセルは手撒き錠剤としてセットします。
【0109】
上記のような指示をすると
図28となる。
図28ではセルベックスカプセル50mgをユニット1で毎食後2カプセルずつ、端数の手撒き錠剤数3カプセルを設定している状態を示している。
【0110】
端数のPTPシートの3カプセルの手撒き錠剤は錠剤マス103へユーザが手で押し出してからセットする。この場合のガイダンス画面は、
図25となり、1マス目に2カプセル、2マス目に1カプセルをセットする。
【0111】
包装動作を開始すると、1マス目の2カプセルを1包目、2マス目の1カプセルを2包目、残りの1カプセルは錠剤取出しユニット1より1カプセル除包して包装し、3包目以降は錠剤取出しユニット1より全て2カプセルずつ除包動作させます。
【0112】
この作業(端数の手撒き錠剤数設定機能)により、端数シートを効率的に作業することが可能となる。端数のPTPシートは除包ユニットにセットできない制限がある為である。
【0113】
1702は服用パターンエリアである。錠剤取出しユニット選択エリア1704で選択されたユニットの服用パターンを設定する。服用時は用法エリア1507の用法と連動している。設定を変更するとユニット選択エリア1704のユニット上に内容を表示する。
【0114】
1703は薬品の選択ボタンである。ユニット選択エリア1704で選択されたユニットの薬剤を設定する。設定を変更するとユニット選択エリア1704のユニット上に内容を表示する。
【0115】
1704は錠剤取出しユニット選択エリアである。このエリアの中にはユニット番号が表示されたユニットボタンが配列上に複数存在する。また、実際の錠剤供給装置の並び方と対応したボタン配置である。ユニットボタンを選択した場合、端数の手撒き錠剤数1701や服用パターンエリア1702や薬品の選択ボタン1703で設定された内容は、選択したユニットボタンの内容を表示する。
【0116】
さらに内容は薬剤詳細画面の薬剤詳細リスト1802へ追加する。また、選択を解除した場合は表示を無効にする。さらに薬剤詳細リスト1802でユニットに対応した薬剤情報は削除される。
図29を説明する。
図29は、メイン画面で選択された処方データを編集する為の処方データ編集画面の薬剤詳細タブである。
【0117】
1801はOKボタンである。設定した内容を確定して画面を閉じる。また確定した内容は処方リスト1305の処方データへ上書きされる。メイン画面(
図13)へ遷移する。
1802は薬剤詳細リストである。追加ボタン1803等により薬剤情報を追加する。この薬剤情報は分包紙への印字等で使用する。
1803は追加ボタンである。選択すると薬剤を選択することができる。選択された薬剤は薬剤詳細リスト1802へ登録する。
図30を説明する。
図30は、その他の設定画面である。
1601は分包パターンである。薬剤の包装パターン(繰り返しまたは連続のいずれか)を設定する。
1602はOKボタンである。設定した内容を確定して画面を閉じ処方データ編集画面へ遷移する。
図31を説明する。
図31は、オプション画面である。
1401は表示タブである。表示関連の設定をする。
1402はOKボタンである。設定した内容を確定して画面を閉じる。次にメイン画面へ遷移する。
【0118】
1403はマス配列の色設定エリアである。ガイダンス画面の錠剤画面のマス配列1912の配色を設定する。起床時、朝、昼・・・等の各ボタンを選択すると、配色群の設定画面(図示しない)を表示して、色の設定をする。
【0119】
このオプション画面において制御コンピュータ3は服用時配色データに記憶させる服用時ごとに固有な配色を、ユーザ所望の配色群から指定する(配色指定手段)。
【0120】
このオプション画面において制御コンピュータ3は指定されたユーザ所望の配色を、表示要求を受け付けた錠剤マス画面において前記服用時配色データが記憶する固有な配色ごとのマス配列に区分して表示するべく、複数の服用時と当該服用時ごとに固有な配色として登録する(配色登録手段)。例えば起床時ボタンの色を黄色に設定すると、起床時に設定されたマス配列1912の内容が起床時の場合に黄色で表示する。これは薬局ごとに色ルールが異なる場合がある為、変更が可能となっている。例えばA薬局では朝を青色と決めているが、B薬局では朝を黒色と決めている場合がある為である。
【0121】
1404はガイダンス画面の表示設定エリアである。薬剤画面とは選択した処方データ内の薬剤に散薬が存在した場合に表示される画面である。また、錠剤画面とは選択した処方データ内の薬剤に錠剤またはユニットの端数の手撒き錠剤が存在した場合に表示される画面である。また、ユニット画面とは選択した処方データ内の薬剤にユニットの錠剤が存在した場合に表示される画面である。例えば錠剤画面をOFFにした場合、処方データ内の薬剤に錠剤がある場合でガイダンス画面を表示した際、錠剤画面を表示しない。
【0122】
1405はガイダンス画面の表示有無設定である。包装前のガイダンスまたは包装途中のガイダンス画面の表示有無を設定する。なお包装途中とは、次回の手撒き錠剤セット時に分包機が一時停止した時の状態である。
1406は全般画面ボタンである。選択すると全般画面1421へ遷移する。
図32を説明する。
図32は、オプション画面である。
1421は全般タブである。プログラムの基本的な設定をする。
【0123】
1422はガイダンス画面を表示している際の音設定である。包装開始後、2回目以降のガイダンス画面(包装途中のガイダンス)を表示した時に音を鳴らすかの有無設定である。なお包装途中とは、次回の手撒き錠剤セット時に分包機が一時停止した時の状態である。
1423は表示画面ボタンである。選択すると表示画面1401へ遷移する。
図33を説明する。
図33は、各画面の遷移をまとめたものである。
1201はガイダンス画面の散薬ガイダンス画面である。
1202はメイン画面である。制御コンピュータが起動すると初めに表示されるメイン画面である。
1203は処方データ編集画面の処方データタブである。
1204はその他の設定画面である。
1205は処方データ編集画面の錠剤取出しユニットタブである。
1206は処方データ編集画面の薬剤詳細タブである。
1207はオプション画面の全般タブである。
1208はオプション画面の表示タブである。
1209はガイダンス画面の手撒き錠剤ガイダンス画面である。
1210はガイダンス画面のPTPシートガイダンス画面である。
図34を説明する。
図34はタッチパネルLCD104が表示する画面である。
1321はタッチパネルLCD104が表示するメイン画面である。
1322はスタートボタンである。選択すると、即時画面上の処方内容で包装動作を開始する。
1323は分包パターンエリアである。
4601は処方データの分包パターンが繰り返しの場合の手撒き錠剤ガイダンス画面である。
4602はメッセージ表示エリアである。
4603はスタートボタンである。選択すると包装動作を開始する。
4604は>ボタンである。選択すると次回手撒き錠剤時の内容を錠剤マスエリア1908へ表示する。
4605は<ボタンである。選択すると前回手撒き錠剤時の内容を錠剤マスエリア1908へ表示する。
4606は錠剤マスエリアである。
4607は錠剤マスNo表示エリアである。
図35を説明する。
図35は分包パターンの包装結果の説明内容である。図では用法が分3毎食後の63包の内容を包装した場合を説明している。
【0124】
2401は分包パターンが繰り返しの場合である。繰り返しとは、1包目から朝食後、昼食後、夕食後、朝食後・・・の順で63包まで繰り返し包装されるパターンである。
【0125】
2411は分包パターンが連続の場合である。連続とは、1包目から21包目までを朝食後で包装し、22包目から42包目までを昼食後で包装し、43包目から63包目まで夕食後で包装するパターンである。
図36と
図37と
図38を説明する。
ここではユーザの操作手順と
図36のメイン処理、
図37のガイダンス表示処理、
図38の錠剤選択処理のフローチャートを組み合わせて説明する。
【0126】
ユーザは制御コンピュータ3に処方箋の内容を入力するためにメイン画面(
図20)の患者情報エリア1306に、患者ID、患者名(漢)、患者名(カナ)を入力する。
制御コンピュータ3は、処方データを編集する処方編集ボタン1302が選択されると処方タブ(
図27)を表示する。
ユーザは分包モードエリア1508では散薬と錠剤の同時を選択する。
ユーザは用法エリア1507で分3毎食後(朝、昼、夕)と昼食後に開始(服用開始)を選択する。
【0127】
ユーザは日回数エリア1505で21日分を入力する。この場合、実際の包装動作で作成される薬包数は、1日3回の3と21日分の21を掛けた値が、合計の薬包数の63包となる。
【0128】
ユーザは服用パターンエリア1506で、散薬(FK配合散)の服用パターンを昼食後と夕食後に設定し、手撒き錠剤(あとで薬剤詳細リストに登録するティーエスワン配合カプセルT20)の服用パターンを朝食後と夕食後に設定する。
制御コンピュータ3は設定ボタン1504が選択されると、その他の設定画面(
図30)を表示する。
ユーザは分包パターン1601を繰り返しに設定する。
制御コンピュータ3はOKボタン1602が選択されると、処方タブ(
図27)を表示する。
制御コンピュータ3はユニットボタン1502が選択されると、ユニットタブ(
図28)を表示する。
ユーザはユニット選択エリア1704内のユニット番号1の錠剤供給装置(=ユニット1)を選択して、選択ON状態にする。
ユーザは薬品の選択ボタン1703を選択して、セルベックスカプセル50mgの薬剤を設定する。
ユーザは服用パターンエリア1702に、セルベックスカプセル50mgの各服用時(朝食後、昼食後、夕食後)に全て2錠を設定する。
ユーザはセルベックスカプセル50mgの端数の手撒き錠剤数設定1701に3錠を設定する。
【0129】
制御コンピュータ3は薬剤詳細タブ1503が選択されると、薬剤詳細タブ(
図29)を表示する。セルベックスカプセル50mgの薬剤が薬剤詳細リスト1802へ自動で追加されている。
ユーザは追加ボタン1803を選択して、FK配合散を薬剤詳細リスト1802へ追加登録する。
ユーザは追加ボタン1803を選択して、ティーエスワン配合カプセルT20を薬剤詳細リスト1802へ追加登録する。
制御コンピュータ3はOKボタン1801を選択されると、メイン画面(
図20)を表示する(S101)。
【0130】
ユーザは予約リスト1307に設定した処方データ(分包データ)を登録する為に、ここまでに編集した処方データを処方リスト1305より選択して、予約ボタン1304を選択する。
制御コンピュータ3は予約ボタン1304が押下されると、選択された処方データを予約リスト1307へ登録する。
【0131】
制御コンピュータ3はスタートボタン1301(あるいはガイダンス画面の表示ボタン1303)が押下されたと判断する(S102)と、まずガイダンス画面の中の散薬セット画面(
図21)を表示する。(散薬ガイダンス画面)
【0132】
散薬ガイダンス画面では処方データ内の散薬の情報を表示する。散薬リスト4302にFK配合散の服用パターンが昼食後と夕食後に各1gずつ服用され、さらに散薬の一覧リスト4302には服用の開始時点としての昼食後の服用量(1g)が強調して表示される。
散薬の一覧リスト4302には1日2包×21日分の合計の42gが表示される。
さらに、ホッパー選択表示エリア4303にはホッパーAが自動で選択されている。
ユーザはここで散薬であるFK配合散をホッパーAに投入する。
制御コンピュータ3は次へボタン4301が選択されると、手撒き錠剤ガイダンス画面の表示処理(S103)を実行する。
(手撒き錠剤ガイダンス画面)
S102で制御コンピュータ3は、複数の服用時に応じた錠剤マス画面の表示要求を受け付ける(画面表示要求受付手段)。
【0133】
制御コンピュータ3は手撒き錠剤ガイダンス画面1901で服用の開始時点であるの昼食後を強調して表示する。さらに手撒き錠剤の一覧リスト1907の服用パターン1906では服用の開始(分包の開始)時点である昼食後のティーエスワン配合カプセルT20の服用量(0錠)を強調して表示する(S201)。
【0134】
S201で制御コンピュータ3の表示部2510あるいはタッチパネルLCD104に、錠剤マス103に手撒きの錠剤を投入すべき錠剤名の一覧を案内するための錠剤名画面1907を表示する(錠剤名表示手段)。
【0135】
制御コンピュータ3は手撒き錠剤ガイダンス画面の、手撒き錠剤の錠剤マス103の配列を再現した錠剤マス欄1908には服用時別に錠剤マス色を分けて表示する(S202)。
【0136】
S202で制御コンピュータ3は、錠剤マス画面1908において複数の服用時を識別可能なように、表示要求を受け付けた錠剤マス画面を服用時配色データが記憶する固有な配色ごとのマス配列1912に区分しての表示部2510あるいはタッチパネルLCD104に表示する(区分表示制御手段)。
【0137】
なお、昼食後(赤色)に区分さる4包目、7包目、、、、40包目、43包目のマスには、錠剤取出しユニットから錠剤(セルベックスカプセル50mg)が供給されるため、手撒きが不要であるので、昼食後に固有な赤色マス配列1912には区分されて表示されない(
図22)。
【0138】
さらに、制御コンピュータ3は、服用が開始される時点を含んだ複数の服用時に応じた錠剤マス画面の表示要求を受け付けた場合には、区分表示制御手段が固有な配色別に区分して表示するともに、服用が開始される時点に対応する服用時に関連づけされている配色がはじめに包装されるマス配列になるように区分して表示するマス配列の配色の並びを替えている(配色並替手段)。つまり服用が開始される時点である赤色(昼食時)のマス配列が、錠剤マス103において1包目としてはじめに包装される位置(上段または左側)に配置されるように並び替えをすることで、固有な配色ごとのマス配列を種々のパターンがある服用が開始される時点にも自動で対応して並び替えている。
【0139】
さらに制御コンピュータ3は、表示される錠剤マス画面1908のマス内に、錠剤名画面1907において案内されている錠剤名を、当該錠剤名毎にそれぞれ対応する錠剤アイコン1913で色分けして表示する(錠剤アイコン表示手段)。
【0140】
さらに、制御コンピュータ3は手撒き錠剤ガイダンス画面で、各色(青、赤、緑)とそれぞれ対応づけされているそれぞれの服用時の説明(朝食後、昼食後、夕食後
1904も錠剤マス欄1908の近傍に表示する(S203)。
【0141】
S203で制御コンピュータ3は、ここで表示される錠剤マス画面において、服用時配色データにより固有な配色にそれぞれ対応づけられている服用時の名称(説明)1904を区分表示制御手段が固有な配色別に区分して表示するマス配列の近傍に表示する(服用時名称表示手段)。
【0142】
制御コンピュータ3は手撒き錠剤ガイダンス画面の錠剤マス番号エリア1910に、3包毎の各列のマス番号が画面からわかるように、錠剤マス103の番号と対応するように1包目から4包目、7包目、、、43包目までを錠剤マス欄の上部に表示する(S204)。
【0143】
制御コンピュータ3はメッセージ欄1911には、現在表示されているガイダンス画面が、1回目(始め)の分包処理の1包目〜45包目までの手撒き錠剤ガイダンス画面であることがわかるような、メッセージを表示する。
制御コンピュータ3は設定された分包パターンが繰り返しであるかいなかを判断する(S205)。
【0144】
制御コンピュータ3はS205で繰り返しであると判断された場合には、繰り返しの手撒き錠剤ガイダンス画面(
図22)を表示する(S206)。S202に従って
図22の場合、例えば昼食後(上段)としてセットするマス配列は赤色に表示され、同様に夕食後(中段)は緑色に表示され、朝食後(下段)は青色に表示される。
【0145】
制御コンピュータ3はS205で繰り返しではなく連続であると判断された場合には、連続の手撒き錠剤ガイダンス画面(
図24)を表示する(S207)。S202に従って
図24の場合は、例えば昼食後(左列)としてセットするマス配列は赤色に表示され、同様に夕食後(中列)は緑色に表示され、朝食後(右列)は青色に表示される。
【0146】
制御コンピュータ3は手撒き錠剤ガイダンス画面(
図22あるいは
図24)を表示している間に、手撒き錠剤の一覧リスト(錠剤名画面)1907から特定の錠剤(例えばセルベックスカプセル50mg)がユーザにより選択されたかいなかを判断する(S301)。
【0147】
S301で制御コンピュータ3は、表示される錠剤名画面1907の錠剤名の一覧から、ユーザ所望の錠剤名を選択させる(錠剤名選択手段)。ここで特定の錠剤が選択されたと判断した場合にはS302に進む。選択されない(または選択がキャンセルされた)場合には、S306に進む。
【0148】
ユーザが錠剤50を錠剤マス103に錠剤をセットする。ユーザが錠剤50毎の手撒きセット位置を分かり易いように、制御コンピュータ3はセルベックスカプセル50mgが選択されたと判断された場合には、制御コンピュータ3は手撒き錠剤ガイダンス画面の錠剤マス欄1908では、セルベックスカプセル50mgの錠剤アイコン(黄色)だけを強調するためにそのまま表示し(S302)、選択されていないティーエスワン配合カプセルT20の錠剤アイコン(赤色)を錠剤マス欄1908から減色(薄い色に変更や灰色に変更等)または完全消去する(S304)ことで目立たないようにする。
【0149】
ここではさらに、セルベックスカプセル50mgに対応する錠剤アイコン(黄色)の中だけ.錠剤マス103毎に投入すべき錠剤数(服用数)1922を表示する(S303)。
【0150】
ここではさらに錠剤マス欄1908では、S202の服用時別に分けたマス配列1912の配色の表示をすべて消去(S305)することで、セルベックスカプセル50mgの錠剤アイコン(黄色)だけを更に強調することができる。
【0151】
S305で制御コンピュータ3は、錠剤名選択手段により、ユーザ所望の錠剤名が選択された場合には、錠剤マス画面1808のマス中に錠剤名毎に色分けされた錠剤アイコンを表示したままで、S202での錠剤マス画面において複数の服用時を識別可能なようにマス配列に区分して表示している固有な配色が消去されるように、区分表示制御手段が表示制御している。
【0152】
制御コンピュータ3は手撒き錠剤ガイダンス画面(
図22あるいは
図24)を表示している間に、PTPシートからバーコードの読み取りスキャン処理が実行されたかいなかを判断する(S306)。ここで実行されたと判断した場合には、S307に進む。実行されないと判断された場合には、S104に進む。
【0153】
制御コンピュータ3は読み取ったPTPシートのバーコードが、手撒き錠剤の一覧リスト(錠剤名画面)1907にある錠剤のいずれかと一致するかいなかを判断する(S307)。ここで一致(照合OK)すると判断した場合には、S308に進む。一致しない(照合NG)と判断された場合には、S312に進む。
【0154】
ユーザが錠剤50毎に錠剤マス103に錠剤をセットする時にユーザセットする錠剤が正しいのかを照合できるように、制御コンピュータ3はセルベックスカプセル50mgが照合されたと判断された場合には、制御コンピュータ3は手撒き錠剤ガイダンス画面の錠剤マス欄1908では、照合されたセルベックスカプセル50mgの錠剤アイコン(黄色)だけを強調するためにそのまま表示し(S302)、バーコートにより照合された錠剤以外のティーエスワン配合カプセルT20の錠剤アイコン(赤色)は錠剤マス欄1908から減色(薄い色に変更や灰色に変更等)または完全消去する(S304)ことで目立たないようにする。
【0155】
ここではさらに、バーコートにより照合されたセルベックスカプセル50mgの錠剤アイコン(黄色)だけに錠剤アイコン(黄色)の中に錠剤マス103毎に投入すべき錠剤数(服用数)1922を表示する(S303)。
【0156】
ここではさらに錠剤マス欄1908では、S202の服用時別に分けたマス配列1912の配色の表示をすべて一旦消去(S305)することで、照合されたセルベックスカプセル50mgの錠剤アイコン(黄色)だけを更に強調することができる。
【0157】
錠剤マス103に錠剤であるティーエスワン配合カプセルT20(42錠)とセルベックスカプセル50mg(3錠)を錠剤マス103にユーザによる手撒き投入が完了する
ユーザは次へボタン1902を選択する。
(PTPシートガイダンス画面)
制御コンピュータ3はPTPシートガイダンス画面のユニット画面(
図26)の2001を表示する。
【0158】
PTPシートガイダンス画面のユニットエリア2003では、ユニット1にセルベックスカプセル50mgの服用パターンが毎食後に2カプセルずつ服用され、服用の開始時点である昼の服用量が強調表示され、錠剤取出しユニット1からは取り出されて供給されない端数の手撒き錠剤数の3が表示されている。
PTPシートのままのセルベックスカプセル50mgが錠剤取出しユニットの1番にユーザによる投入が完了する
ユニットエリア2003のユニット1を選択することにより、スタートボタン(分包開始ボタン)2002の押下が有効になる。
また、セルベックスカプセル50mgのバーコードをスキャナで読み取り、照合されると、スタートボタン2002の押下が有効になる。
制御コンピュータ3はスタートボタン2002が押下されたかを判断する(S104)。
(分包スタート)
【0159】
制御コンピュータ3はスタートボタン2002が押下されたと判断すると、通信処理部1104へ分包動作開始コマンドと処方データを登録して、通信処理部1104は通信処理部1111へ分包動作開始指示と処方データを送信する(S105)。
【0160】
通信処理部1111は受け取った分包開始コマンドと処方データを解析して、散薬ホッパー、錠剤マス103、錠剤取出しユニット1などの包装動作部1112を動作させ、実際に薬剤が包装紙へ包装される。
【0161】
また、包装動作が開始されると通信処理部1111より通信処理部1104へ分包機状態2501の値、包装動作状態2502の値、手撒き錠剤セットカウント2503の値が送られる。
制御コンピュータ3はトータルの分包数(63包等)に基づいて、46包目以降に残っている2回目の分包動作が必要かいなかを判断する(S106)。
S106で制御コンピュータ3は予め設定された分包数が、錠剤マス103に一回に手撒きで投入できる許容数を超過しているかいなかを判断する。
【0162】
2回目の分包動作が必要であると判断した場合には、通信処理部1104は受け取った値を、状態変数部1105内の分包機の状態2501を分包中(分包動作を一旦停止)に設定し、包装動作の状態2502を待機中に設定する。
手撒き錠剤セットカウント2503へ1を設定する。さらに、監視タイマー部1106で、状態変数部1105を監視している。
よって包装装置5は2回目の錠剤マスへユーザが錠剤をセットする為に、包装動作を一時停止する(S107)。
【0163】
制御コンピュータ3はS106により超過していると判断された場合には、分包数まで継続して順次分包する動作が、錠剤マスの許容数を超過して分包する前に包装動作を途中で停止させる。
【0164】
包装動作状態2502が手撒き錠剤一時停止中へ変化したことを監視タイマー部1106が検知すると、制御コンピュータ3は2回目以降の手撒き錠剤ガイダンス画面(
図23)を自動で表示する(S108)。尚ここでの画面表示処理は、1回目の手撒き錠剤ガイダンス画面(
図22)と同じである。
【0165】
S108で制御コンピュータ3は、錠剤マス画面において複数の服用時を識別可能なように、自動で錠剤マス画面を起動し、服用時配色データが記憶する固有な配色ごとのマス配列に区分して表示する(区分表示制御手段)。
制御コンピュータ3はスタートボタン(再開指示)1932が押下されたかを判断する(S109)。
【0166】
制御コンピュータ3は分包数まで許容数を超過する以降に残る手撒き錠剤を錠剤マスに投入して順次分包するために、途中停止している分包数まで継続して順次分包する動作の再開を指示する。
【0167】
制御コンピュータ3はスタートボタン1932が押下されたと判断すると、通信処理部1104へ分包再開コマンドを登録して、通信処理部1104は通信処理部1111へ分包再開指示を送信する。
【0168】
通信処理部1111は受け取った分包再開コマンドを解析して、散薬ホッパー、錠剤マス103、錠剤取出しユニット1などの包装動作部1112を再開動作させ、薬剤が包装紙へ包装される動作が再開される。
制御コンピュータ3はによりS106でないと判断されると、包装動作が終了し包装動作部1112は停止して作業終了となる。
図39を説明する。
【0169】
図39の上図は服用時配色データである。制御コンピュータ3は、ROM2502またはHDD2511に複数の服用時と当該服用時ごとに固有な配色とをそれぞれ対応づけた服用時配色データを記憶している(服用時配色記憶手段)。
【0170】
図39の下図は服用開始時点データである。制御コンピュータ3には、ROMまたはHDDに複数の服用時に応じた錠剤マス画面の表示要求をする複数の服用時の中の1つの服用時と、服用が開始される時点とが関連づけた服用開始時点データを処方箋データ毎に管理して記憶している。