(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記判定手段は、前記蓄電池に流れる電流が所定時間、一定電流のまま保持され、その後増加側の変化、又は減少側の変化が生じた場合に、前記蓄電池に流れる電流に前記所定の変化が生じたと判定することを特徴とする請求項1に記載の電池特性学習装置。
前記判定手段は、前記蓄電池に流れる電流が変化した後に一定電流となり、その状態のまま、前記蓄電池の端子間電圧が一定値となる定常状態になったとみなされる場合に、前記蓄電池に流れる電流に前記所定の変化が生じたと判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の電池特性学習装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態における蓄電池10及び電池特性学習装置としての制御部50を備える電気回路図を
図1に示す。
【0011】
蓄電池10及び制御部50は、車両に搭載されている。蓄電池10は、電気負荷20に接続され、電気負荷20に対し電力を供給する。また、蓄電池10は、交流−直流変換を行うインバータ21を介して発電機22に接続されており、発電機22から電力供給されることで充電を行う。なお、蓄電池10は、リチウムイオン蓄電池である。
【0012】
蓄電池10と電気負荷20及びインバータ21とを接続する経路上には電流センサ30が設けられており、蓄電池10の両端子には、その両端子間の電圧を検出するための電圧センサ40が設けられている。これら電流センサ30及び電圧センサ40はそれぞれ蓄電池10に流れる電流及び蓄電池10の端子間電圧に応じた検出信号を出力し、その検出信号は制御部50に入力される。制御部50は、電流センサ30及び電圧センサ40により検出される検出値を取得し、その取得した蓄電池10に流れる電流の検出値I及び端子間電圧の検出値Vに基づいて蓄電池10の特性を学習する。
【0013】
蓄電池10の等価回路を
図2に示す。蓄電池10の等価回路は、内部抵抗11と、内部抵抗11を除く電圧源12とから構成される。
【0014】
電圧源12の出力電圧は、定常状態において蓄電池10に電流が流れていない場合の蓄電池10の端子間電圧、即ち、開放端電圧と等しい。また、内部抵抗11は、直流抵抗(Rs)、正極及び負極における反応抵抗を表す第1反応抵抗(R1,C1)、及び、第1反応抵抗とは異なる反応抵抗を表す第2反応抵抗(R2,C2)という3組の回路定数の直列接続体として構成される。
【0015】
蓄電池10の内部抵抗の値Rtは、上記の回路定数Rs,R1,R2及び第1反応抵抗の時定数τ1及び第2反応抵抗の時定数τ2を用いて算出できる。具体的には、蓄電池10に流れる電流の検出値Iが所定の一定電流I0(例えば、0A)から別の一定電流I1(例えば、10A)に増減変化する場合、その電流変化の開始時点から時間tが経過した時の内部抵抗値Rtは、
Rt=Rs+R1(1−exp(−t/τ1))+R2(1−exp(−t/τ2))
…(1)
として算出することができる。
【0016】
ここで、時定数τ1及びτ2は、τ1=R1・C1,τ2=R2・C2であり、その値は、例えば、τ1は約0.01sec、τ2は約10secである。なお、直流抵抗は容量成分を持たないため、直流抵抗の時定数τsは0secである。
【0017】
内部抵抗11に対して流れる電流が変化することで、内部抵抗において電圧変化Vtが生じる。電流変化に伴い蓄電池10の内部抵抗において生じる時刻tにおける電圧変化Vt(t)は、上記内部抵抗の値Rt及び電流の変化量ΔI(ΔI=I1−I0)を用いて、
Vt(t)
=ΔI・Rt
=ΔI(Rs+R1(1−exp(−t/τ1))+R2(1−exp(−t/τ2)))
=Vs+V1(1−exp(−t/τ1))+V2(1−exp(−t/τ2))
…(2)
として表すことができる。
【0018】
上記(2)式中のVsは直流抵抗によって生じる電圧変化(Vs=ΔI・Rs)、V1は定常状態で第1反応抵抗によって生じる電圧変化(V1=ΔI・R1)、V2は定常状態で第2反応抵抗によって生じる電圧変化である(V2=ΔI・R2)。
【0019】
図3に、蓄電池10に流れる電流の検出値I(t)がI0からI1に増加する場合における端子間電圧の検出値V(t)の時間変化を示す。電圧変化Vt(t)は、電流変化の開始時点(t=0)における端子間電圧の電流変化前の検出値V0aを基準電圧として、その基準電圧に対する端子間電圧の検出値V(t)の変化量として算出することができる(Vt(t)=V(t)−V0a)。
【0020】
図3のように蓄電池10に流れる電流の検出値I(t)がI0からI1に増加する場合において、電圧変化Vt(t)に基づいて、蓄電池10の等価回路の回路定数(Rs,R1,C1,R2,C2)の学習値を算出することが可能である。その算出方法を以下に記載する。
【0021】
まず、回路定数Rs,R1,C1,R2,C2のうち、Rs,R1,C1の算出方法を示す。電流の増減変化の開始時点t=0から時定数τ1に相当する時間が経過した時刻t1近傍において、t≪τ2である。このため、時刻t1近傍における電圧変化Vt(t)は、
Vt(t)=Vs+V1(1−exp(−t/τ1)) …(3)
と近似することができる。
【0022】
ここで、電流変化の開始時点t=0を始点、電流変化の開始時点t=0から時定数τ1に相当する時間が経過した時点t=t1を終点とする時間範囲(0〜t1)をサンプリング期間として設定する。そしてサンプリング期間中の各時点において取得された端子間電圧の検出値V(t)から、各時点における電圧変化Vt(t)を算出する。算出された電圧変化Vt(t)を上記(3)式にあてはめ、フィッティングすることで、Vs,V1を算出することができる。
【0023】
算出されたVsを用いて、回路定数Rsの学習値を、Rs=Vs/ΔIとして算出することができる。また、算出されたV1を用いて、第1反応抵抗における抵抗成分R1の学習値を、R1=V1/ΔIとして算出することができ、第1反応抵抗の容量成分C1の学習値を、C1=τ1/R1として算出することができる。
【0024】
次に、回路定数R2及びC2の算出方法を示す。電流の増減変化の開始時点t=0から時定数τ2に相当する時間が経過した時刻t2近傍において、t≫τ1である。このため、時刻t2近傍における電圧変化Vt(t)は、
Vt(t)=Vs+V1+V2(1−exp(−t/τ2)) …(4)
と近似することができる。
【0025】
ここで、電流変化の開始時点t=0から時定数τ2に相当する時間が経過した時間t2近傍の所定の時間範囲t3〜t4(例えば、t3=τ2/2,t4=3・τ2/2)をサンプリング期間として設定する。そしてサンプリング期間において取得された蓄電池10の端子間電圧の検出値V(t)から、各時点における電圧変化Vt(t)を算出する。そして、その電圧変化Vt(t)を上記式(3)にあてはめ、フィッティングすることで、V2を算出することができる。
【0026】
算出されたV2を用いて、第2反応抵抗の抵抗成分R2の学習値を、R2=V2/ΔIとして算出することができ、第2反応抵抗の容量成分C2の学習値を、C2=τ2/R2として算出することができる。
【0027】
なお、電圧変化Vt(t)のフィッティングを行う際、微分補正法のような非線形最小二乗法を用いるとよい。
【0028】
図5に本実施形態における回路定数の学習値の算出処理を表すフローチャートを示す。この学習値算出処理は、制御部50によって所定周期ごとに実施される。
【0029】
ステップS11において、蓄電池10の端子間電圧の検出値及び蓄電池10に流れる電流の検出値を取得し、その取得値を時系列で記憶する。次に、ステップS12〜S14において、学習条件が成立しているか否かを判定する。ステップS12において、蓄電池10に流れる電流の検出値I、蓄電池10の端子間電圧の検出値Vに基づいて、現在の蓄電池10が定常状態であるか否かを判定する。定常状態であると判定されると(S12:YES)、ステップS13において、過去に取得された蓄電池10に流れる電流の検出値Iに基づき、今現在の定常状態の直前に蓄電池10に流れる電流が上昇又は下降変化し、一定電流へと推移する電流変化が生じたか否かを判定する。
【0030】
電流変化が生じていると判定されると(S13:YES)、ステップS14において、その電流変化が生じる直前に一定電流を維持した期間が所定時間Ta以上であるか否かを判定する。そして、電流変化が生じる前に一定電流を維持した期間が所定時間Ta以上であると判定された場合(S14:YES)、ステップS15に進む。上記のステップS12〜S14において、電流安定状態→電流の増減変化→電流安定状態といった一連となる所定の電流変化が生じた場合に学習条件が成立したとみなされる。
【0031】
また、ステップS14の判定に用いる所定時間Taとして、等価回路を構成する回路定数の時定数τ1,τ2のうち最も大きいもの(τ2)より充分に大きい値を用いている(Ta≫τ2)。所定時間Taとしてτ2より充分に大きい値を用いることで、電流変化が生じる前の蓄電池10が定常状態である場合に回路定数の算出を実施することとなる。なお、ステップS12〜S14のいずれかで否定的な判断が行われたときは、学習値の算出を実施せずに処理を終了する。
【0032】
ステップS15において、等価回路を構成する各回路定数の算出を実施して処理を終了する。具体的には、上述したように、ステップS11において時系列で記憶された端子間電圧の検出値V(t)から電圧変化Vt(t)を算出する。時系列で算出される電圧変化Vt(t)を式(3)にフィッティングすることでVs,V1を算出し、その算出値を用いて回路定数Rs,R1,C1の学習値を算出する。また、時系列で算出される電圧変化Vt(t)を式(4)にフィッティングすることでV2を算出し、その算出値を用いて回路定数R2,C2の学習値を算出する。
【0033】
更に、本実施形態では蓄電池10のSOCに応じて第2反応抵抗の抵抗成分R2が変化することを加味して、抵抗成分R2の補正を実施する。以下、その補正の方法を示す。
【0034】
蓄電池10が劣化すると、その劣化に応じて第2反応抵抗の抵抗成分R2の値が増加する。この抵抗成分R2の増加の割合を示す値として抵抗増加率αを用いる。蓄電池10が劣化する前、即ち、未使用状態での第2反応抵抗の抵抗成分R2の値を抵抗成分R2の初期値とし、その抵抗成分R2の初期値に対する抵抗成分R2の増加率として抵抗増加率αを定義する。この抵抗増加率αは蓄電池10のSOCによって変化する。
【0035】
図4に抵抗増加率αのSOC依存性を示す。抵抗増加率αは蓄電池10のSOCが増加すると、SOCに比例して増加する。そこで、本実施形態では、蓄電池10のSOC(充電率)を時系列で記憶する。そして、抵抗成分R2の学習値と、その学習値の算出に用いた電圧値及び電流値のサンプリング期間における蓄電池10のSOCとに基づいて、そのSOCにおける抵抗成分R2の抵抗増加率αを算出する。具体的には、所定のSOCにおける抵抗成分R2の初期値をR2a、抵抗成分R2の学習値をR2bとすると、抵抗増加率αは、α=(R2a−R2b)/R2aとして算出できる。
【0036】
そして、SOCに対する抵抗増加率αの傾きβを算出する(β=α/SOC)。そして、その傾きβに基づいて、各SOCにおける抵抗増加率αを算出し、その算出された抵抗増加率αに基づいて、各SOCにおける抵抗成分R2の値を補正することができる。
【0037】
以下、本実施形態の奏する効果を述べる。
【0038】
本実施形態では、時系列で記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、電流変化が生じたことを判定する。そして、所定の電流変化が生じたと判定された場合に、その電流変化の開始時点(t=0)から、各回路定数の時定数に相当する時間が経過した時点(t=0,t1,t2)の近傍の時間範囲t=0〜t1及びt=t3〜t4をサンプリング期間とする。そして、そのサンプリング期間において取得された電圧値及び電流値に基づいて、各回路定数の学習値の算出を実施する。これにより、各回路定数について、その回路定数に適した検出値を用いて学習値を算出することが可能となり、各回路定数について学習値を精度よく算出することが可能になる。
【0039】
電流変化が生じるまで電流が所定時間Ta以上一定電流となっていれば、電流変化が生じた時点(t=0)において、蓄電池10は定常状態となっていると言える。そこで、電流変化が生じるまで電流が所定時間Ta以上一定電流となっている場合に回路定数の算出を実施する構成とすることで、t=0における分極の影響を抑制することができ、より正確に回路定数の学習値を算出することが可能になる。
【0040】
電流変化が生じると、その電流変化に応じて電圧変化Vt(t)が生じ、その後、蓄電池10の回路定数のうち最も大きいものより長い時間が経過すると、端子間電圧の検出値V(t)が一定となる定常状態となる(t≫τ2)。つまり、電流変化後に定常状態となったと判定される場合、回路定数の算出に用いる電圧値は全て取得済みである。そこで、電流変化後に定常状態となったと判定される場合に、回路定数の学習値の算出を実施することで、全ての回路定数について好適に学習値の算出を実施することができる。
【0041】
回路定数Rsの学習値を算出するために検出値を取得するサンプリング期間として、時間範囲0〜t1を用い、回路定数R1,C1の学習値を算出するために検出値を取得するサンプリング期間として、同じく時間範囲0〜t1を用いる構成とした。このように時定数の近い(τs=0,τ1=0,01sec)回路定数について、同一のサンプリング期間に取得された端子間電圧の検出値V(t)を用いることで、算出処理の簡略化を図ることができる。
【0042】
抵抗成分R2の学習値を算出した後、学習値とその学習値の算出に用いた電圧値及び電流値のサンプリング期間における蓄電池10のSOCとに基づいて、抵抗増加率αの傾きβを算出し、その傾きβを用いてSOCにおける抵抗成分R2の値を補正する。また、このSOCによる補正を、蓄電池10において異なるSOCで各々実施するようにした。これにより、各SOCにおける抵抗成分R2の値を精度よく学習することができる。
【0043】
(他の実施形態)
・蓄電池は充電時と放電時とでその第1反応抵抗や第2反応抵抗の値が異なる。そこで、充電時と放電時とで回路定数を独立して学習することで、より蓄電池の特性に応じた回路要素の学習を行うことが可能になる。
【0044】
具体的には、
図6に示すフローチャートのような回路定数の学習値の算出処理を実施してもよい。
図6に示すフローチャートでは、
図5に示すフローチャートのS14の後に、ステップS21において、蓄電池10に現在流れている電流の検出値Iに基づいて、蓄電池10が現在充電状態であるか放電状態であるかの判定を行う。蓄電池10が充電状態にあると判定された場合(S21:YES)、ステップS22において、充電時における回路定数の算出を実施し、処理を終了する。蓄電池10が放電状態にあると判定された場合(S21:YES)、ステップS23において、放電時における回路定数の算出を実施し、処理を終了する。
【0045】
・蓄電池10において電流変化が生じた後に端子間電圧の検出値Vが一定値となる定常状態となっていると判定される場合に、回路定数の学習値の算出を実施する構成としたがこれを変更してもよい。つまり、端子間電圧の検出値Vが一定値となる定常状態となる前に、回路定数の学習値の算出を実施する構成としてもよい。具体的には、
図7に示すような回路定数の学習値の算出処理を実施してもよい。
【0046】
図7に示す回路定数の学習値の算出処理では、ステップS31において、蓄電池10の端子間電圧の検出値及び蓄電池10に流れる電流の検出値を取得し、その取得値を時系列で記憶する。次に、ステップS32において、蓄電池10に流れる電流の検出値Iに基づいて、蓄電池10に一定電流が現在流れているか否かを判定する。蓄電池10に一定電流が流れていると判定される場合(S32:YES)、ステップS33において、直前に電流変化が生じてから現在まで一定電流が維持されている期間がt4以上であるか否かを判定する。
【0047】
一定電流が維持されている期間がt4以上であると判定された場合(S33:YES)、ステップS34において、時間範囲0〜t1の期間に取得された端子間電圧の検出値V(t)を用いて回路定数Rs,R1,C1の算出を実施する。また、時間範囲t3〜t4の期間に取得された端子間電圧の検出値V(t)を用いて回路定数R2,C2の算出を実施して処理を終了する。
【0048】
また、一定電流が維持されている期間がt4未満であると判定された場合(S33:NO)、ステップS35において、一定電流が維持されている期間がt1以上であるか否かを判定する。一定電流が維持されている期間がt1以上t4未満の場合(S35:YES)、ステップS36において、時間範囲0〜t1の期間に取得された端子間電圧の検出値V(t)を用いて回路定数Rs,R1,C1の算出を実施して処理を終了する。なお、ステップS32,S35のいずれかで否定的な判断が行われたときは、学習値の算出を実施せずに処理を終了する。このような回路定数の学習値の算出処理を行えば、回路定数の算出機会を多く確保することが可能になる。
【0049】
・上記実施形態では、所定のサンプリング期間(時間範囲t=0〜t1及びt=t3〜t4)において取得された端子間電圧の検出値V(t)を用いて回路定数を算出する構成としたが、これを変更してもよい。例えば、各回路定数の時定数に相当する時間が経過したサンプリング時点(t=0,t=t1,t=t2)において取得された端子間電圧の検出値V(t)から、各サンプリング時点における電圧変化Vt(t)を算出する。そして、その各サンプリング時点における電圧変化Vt(t)を用いて回路定数を算出する構成としてもよい。
【0050】
具体的には、直流抵抗における電圧変化Vsは、時刻t=0における電圧変化Vt(t)と等しく、Vs=Vt(0)として算出することができる。また、式(3)を変換することで、定常状態で第1反応抵抗に生じる電圧変化V1を、V1=(Vt(t)−Vs)/(1−exp(−t/τ1))として算出することができる。また、式(4)を変換することで、定常状態で第2反応抵抗に生じる電圧変化V2を、V2=(Vt(t)−(Vs+V1))/(1−exp(−t/τ2))として算出することができる。そして、このVs,V1,V2を用いて回路定数Rs,R1,C1,R2,C2を算出することができる。
【0051】
・上記実施形態では、蓄電池10の内部抵抗が3組の回路定数を有するというモデルを用い、各回路定数を算出する構成とした。このモデルを変更してもよい。異なる時定数を有する回路定数が2組以上あればよく、例えば、内部抵抗を第1反応抵抗及び第2反応抵抗のみで表すモデルを用いてもよい。
【0052】
・上記実施形態では、電流変化が生じる前に所定の期間Ta以上、一定電流が流れていることを条件として回路定数の算出を実施する構成としたが、これを省略し、電流変化が生じる前に一定電流の流れていた期間が短く、定常状態になってない状態で電流の増減変化が生じた場合において、回路定数の算出を実施する構成としてもよい。
【0053】
・上記実施形態では、蓄電池10のSOCに応じて第2反応抵抗の抵抗成分R2の補正を実施する構成としたが、これに代えて、蓄電池10の温度に応じて第2反応抵抗の抵抗成分R2の補正を実施する構成としてもよい。この場合、蓄電池10の温度を検出する温度センサを蓄電池10に設け、その温度センサによって検出される蓄電池10の温度、その温度における抵抗増加率α、及び、抵抗増加率αの温度依存性に基づいて、各々異なる温度における抵抗増加率αを算出するとよい。そして、その算出された各温度における抵抗増加率αに基づいて、各温度における抵抗成分R2の値を算出する構成とするとよい。
【0054】
また、蓄電池10に流れる電流に応じて第2反応抵抗の抵抗成分R2の補正を実施する構成としてもよい。この場合、蓄電池10を流れる電流の検出値Iと、その電流が検出された時点における抵抗増加率α、及び、抵抗増加率αの電流依存性に基づいて、各々異なる電流が流れた場合における抵抗増加率αを算出するとよい。そして、その算出された各電流における抵抗増加率αに基づいて、各電流における抵抗成分R2の値を算出する構成とするとよい。
【0055】
また、SOCに基づく抵抗成分R2の補正、温度に基づく抵抗成分R2の補正、及び、電流に基づく抵抗成分R2の補正のうち複数の補正を重ねて実施する構成としてもよい。
【0056】
・蓄電池は、リチウムイオン蓄電池でなくてもよい。例えば、鉛蓄電池やニッケル水素蓄電池であってもよい。