(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
携帯端末装置と電波による無線通信を行う第1の画像処理装置及び第2の画像処理装置を備え、前記第1の画像処理装置と前記第2の画像処理装置とが相互に通信可能な画像処理システムであって、
前記第1の画像処理装置は、
前記携帯端末装置と通信を行う無線通信手段と、
自機の負荷状態の変化を検知する状態検知手段と、
前記状態検知手段により前記負荷状態の変化が検知された場合に、前記第2の画像処理装置の負荷状態に関する情報を取得する状態取得手段と、
前記状態取得手段により取得された前記第2の画像処理装置の負荷状態に関する情報を解析して、自機が前記携帯端末装置と通信を行うか否かを決定する通信決定手段と、
前記通信決定手段により自機が前記携帯端末装置と通信を行わないと決定された場合に自機の電波強度を前記第2の画像処理装置の電波強度より相対的に下げるよう調整する電波調整手段と、
を備え、
前記第2の画像処理装置は、
前記状態取得手段の要求に応じて自機の負荷状態に関する情報を前記第1の画像処理装置に通知する状態通知手段、
を備えることを特徴とする画像処理システム。
前記電波調整手段は、前記状態検知手段により自機の負荷状態の変化が検知された際に自機が前記携帯端末装置と通信を行っている場合に、当該通信が終了するまでの間、当該通信を維持可能な電波強度を維持し、前記第2の画像処理装置の電波強度を自機よりも相対的に上げることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム。
前記電波調整手段は、前記通信決定手段により自機が前記携帯端末装置と通信を行うと判断された場合に前記第1の画像処理装置の電波強度を前記第2の画像処理装置の電波強度より相対的に高くなるよう調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理システム。
前記状態検知手段は、前記携帯端末装置と通信を行いジョブを受信することにより自機の負荷が増加したことを検知することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理システム。
前記電波調整手段は、前記他の画像処理装置の電波強度が相対的に高くなる電波強度を決定して前記他の画像処理装置に通知し、前記他の画像処理装置の電波強度を変化させることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
前記電波調整手段は、前記状態検知手段により負荷状態の変化が検知された際に前記携帯端末装置と通信を行っている場合に、当該通信が終了するまでの間、当該通信を維持可能な電波強度を維持し、前記他の画像処理装置の電波強度を自機よりも相対的に上げることを特徴とする請求項10又は11に記載の画像処理装置。
前記電波調整手段は、前記通信決定手段により前記携帯端末装置と通信を行うと決定された場合に自機の電波強度を前記他の画像処理装置の電波強度より相対的に高くなるよう調整することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の画像処理装置。
前記状態検知手段は、前記携帯端末装置と通信を行いジョブを受信することにより負荷が増加したことを検知することを特徴とする請求項10乃至15のいずれかに記載の画像処理装置。
携帯端末装置と電波による無線通信を行うと共に、前記携帯端末装置と電波による無線通信を行う他の画像処理装置と相互に通信可能な画像処理装置において実行されるプログラムであって、
前記画像処理装置を
前記携帯端末装置と通信を行う無線通信手段、
自機の負荷状態の変化を検知する状態検知手段、
前記状態検知手段により前記負荷状態の変化が検知された場合に、前記他の画像処理装置の負荷状態に関する情報を取得する状態取得手段、
前記状態取得手段により取得された前記他の画像処理装置の負荷状態に関する情報を解析して、前記携帯端末装置と通信を行うか否かを決定する通信決定手段、及び
前記通信決定手段により前記携帯端末装置と通信を行わないと決定された場合に電波強度を前記他の画像処理装置の電波強度より相対的に下げるよう調整する電波調整手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、上記のような従来の問題点を解決課題としており、携帯端末装置が画像処理装置と自動接続するときに効率的な画像処理を行うことができる画像処理装置と自動接続することができるようにした画像処理システム、画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、携帯端末装置と電波による無線通信を行う第1の画像処理装置及び第2の画像処理装置を備え、前記第1の画像処理装置と前記第2の画像処理装置とが相互に通信可能な画像処理システムであって、前記第1の画像処理装置は、前記携帯端末装置と通信を行う無線通信手段と、自機の負荷状態の変化を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段により前記負荷状態の変化が検知された場合に、前記第2の画像処理装置の負荷状態に関する情報を取得する状態取得手段と、前記状態取得手段により取得された前記第2の画像処理装置の負荷状態に関する情報を解析して、自機が前記携帯端末装置と通信を行うか否かを決定する通信決定手段と、前記通信決定手段により自機が前記携帯端末装置と通信を行わないと決定された場合に自機の電波強度を前記第2の画像処理装置の電波強度より相対的に下げるよう調整する電波調整手段と、を備え、前記第2の画像処理装置は、前記状態取得手段の要求に応じて自機の負荷状態に関する情報を前記第1の画像処理装置に通知する状態通知手段、を備えることを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像処理システムにおいて、前記電波調整手段は、自機よりも前記第2の画像処理装置の電波強度が相対的に高くなる電波強度を決定して前記第2の画像処理装置に通知し、前記第2の画像処理装置は、前記電波調整手段による通知に応じて自機の電波強度を変化させる電波設定手段を更に備えることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の画像処理システムにおいて、前記電波調整手段は、前記状態検知手段により負荷状態の変化が検知された際に自機が前記携帯端末装置と通信を行っている場合に、当該通信が終了するまでの間、当該通信を維持可能な電波強度を維持し、前記第2の画像処理装置の電波強度を自機よりも相対的に上げることを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3に記載の画像処理システムにおいて、前記第1の画像処理装置は、前記携帯端末装置との通信を維持するため必要な自機の電波強度に関する必要強度情報を記憶する記憶手段を更に備え、前記電波調整手段は、前記必要強度情報を参照して自機の電波強度が当該通信を維持するため必要な電波強度を下回らないようにすることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、前記電波調整手段は、前記通信決定手段により自機が前記携帯端末装置と通信を行うと判断された場合に前記第1の画像処理装置の電波強度を前記第2の画像処理装置の電波強度より相対的に高くなるよう調整することを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、前記通信決定手段は、自機と前記第2の画像処理装置の負荷状態を比較して負荷が軽いいずれか一方が前記携帯端末装置と通信を行うと決定し、前記電波調整手段は、当該一方の画像処理装置の電波強度を他方の電波強度より相対的に上げることを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、前記状態検知手段は、前記携帯端末装置と通信を行いジョブを受信することにより自機の負荷が増加したことを検知することを特徴としている。
【0014】
請求項8の発明は、請求項7に記載の画像処理システムにおいて、前記第1の画像処理装置は、前記無線通信手段が前記ジョブを解析して実行可能か否かを判定する実行判定手段、を更に備え、前記通信決定手段は、前記実行判定手段により当該ジョブを実行できないと判定された場合に自機の負荷にかかわらず前記第2の画像処理装置が前記携帯端末装置と通信を行うと決定し、前記電波調整手段は、前記第2の画像処理装置の電波強度を自機の電波強度より相対的に上げるよう調整することを特徴としている。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、複数の前記第2の画像処理装置を備え、前記通信決定手段は、前記第2の画像処理装置の負荷状態を比較して負荷が最も軽い一の画像処理装置が前記携帯端末装置と通信を行うと決定し、前記電波調整手段は、当該一の画像処理装置の電波強度を他の前記第2の画像処理装置の電波強度より相対的に上げることを特徴としている。
【0016】
請求項10の発明は、携帯端末装置と電波による無線通信を行うと共に、前記携帯端末装置と電波による無線通信を行う他の画像処理装置と相互に通信可能な画像処理装置であって、前記携帯端末装置と通信を行う無線通信手段と、自機の負荷状態の変化を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段により前記負荷状態の変化が検知された場合に、前記他の画像処理装置の負荷状態に関する情報を取得する状態取得手段と、前記状態取得手段により取得された前記他の画像処理装置の負荷状態に関する情報を解析して、前記携帯端末装置と通信を行うか否かを決定する通信決定手段と、前記通信決定手段により前記携帯端末装置と通信を行わないと決定された場合に電波強度を前記他の画像処理装置の電波強度より相対的に下げるよう調整する電波調整手段を備えることを特徴としている。
【0017】
請求項11の発明は、請求項10に記載の画像処理装置において、前記電波調整手段は、前記他の画像処理装置の電波強度が相対的に高くなる電波強度を決定して前記他の画像処理装置に通知し、前記他の画像処理装置の電波強度を変化させることを特徴としている。
【0018】
請求項12の発明は、請求項11又は12に記載の画像処理装置において、前記電波調整手段は、前記状態検知手段により負荷状態の変化が検知された際に前記携帯端末装置と通信を行っている場合に、当該通信が終了するまでの間、当該通信を維持可能な電波強度を維持し、前記他の画像処理装置の電波強度を自機よりも相対的に上げることを特徴としている。
【0019】
請求項13の発明は、請求項10乃至12のいずれかに記載の画像処理装置において、前記携帯端末装置との通信を維持するため必要な電波強度に関する必要強度情報を記憶する記憶手段、を更に備え、前記電波調整手段は、前記必要強度情報を参照して自機の電波強度が当該通信を維持するために必要な電波強度を下回らない要にすることを特徴としている。
【0020】
請求項14の発明は、請求項10乃至13のいずれかに記載の画像処理装置において、前記電波調整手段は、前記通信決定手段により前記携帯端末装置と通信を行うと決定された場合に自機の電波強度を前記他の画像処理装置の電波強度より相対的に高くなるよう調整することを特徴としている。
【0021】
請求項15の発明は、請求項10乃至14のいずれかに記載の画像処理装置において、前記通信決定手段は、自機と前記他の画像処理装置の負荷状態を比較して負荷が軽いいずれか一方が前記携帯端末装置と通信を行うと決定し、前記電波調整手段は、当該一方の画像処理装置の電波強度を他方の電波強度より相対的に上げることを特徴としている。
【0022】
請求項16の発明は、請求項10乃至15のいずれかに記載の画像処理装置において、前記状態検知手段は、前記携帯端末装置と通信を行いジョブを受信することにより負荷が増加したことを検知することを特徴としている。
【0023】
請求項17の発明は、前記ジョブを解析して実行可能か否かを判定する実行判定手段、を更に備え、前記通信決定手段は、前記実行判定手段により当該ジョブを実行できないと判定された場合に自機の負荷にかかわらず前記他の画像処理装置の電波強度を自機の電波強度より相対的に上げるよう調整することを特徴としている。
【0024】
請求項18の発明は、前記通信決定手段は、複数の前記他の画像処理装置の負荷状態を比較してこのうち負荷が最も軽い一の画像処理装置が前記携帯端末装置と通信を行うと決定し、前記電波調整手段は、当該一の画像処理装置の電波強度を当該一の画像処理装置以外の前記他の画像処理装置及び自機の電波強度より相対的に上げることを特徴としている。
【0025】
請求項19の発明は、携帯端末装置と電波による無線通信を行うと共に、前記携帯端末装置と電波による無線通信を行う他の画像処理装置と相互に通信可能な画像処理装置において実行されるプログラムであって、前記画像処理装置を前記携帯端末装置と通信を行う無線通信手段、自機の負荷状態の変化を検知する状態検知手段、前記状態検知手段により前記負荷状態の変化が検知された場合に、前記他の画像処理装置の負荷状態に関する情報を取得する状態取得手段、前記状態取得手段により取得された前記他の画像処理装置の負荷状態に関する情報を解析して、前記携帯端末装置と通信を行うか否かを決定する通信決定手段、及び前記通信決定手段により前記携帯端末装置と通信を行わないと決定された場合に電波強度を前記他の画像処理装置の電波強度より相対的に下げるよう調整する電波調整手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、第1の画像処理装置が自機の負荷状態の変化を検知すると第2の画像処理装置の負荷状態に関する情報を取得してこれを解析し、第1の画像処理装置が携帯端末装置と通信しないと判定すると、第1の画像処理装置の電波強度を第2の画像処理装置の電波強度より相対的に下げることにより、ユーザーが指定する必要なくビジー状態でない画像処理装置と通信を行うことが可能となるため、効率的に画像処理を行うことが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
【0029】
(第1実施形態)
図1は、画像処理システム5の構成例を示すものである。本画像処理システム5は、第1画像処理装置1と、第2画像処理装置2と、第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2を通信可能に接続するLANなどにより構成されるネットワーク3を備える。第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2はそれぞれ、例えば印刷機能やスキャン機能などの画像処理機能を備えたMFP(Multi-Function Peripherals)によって構成され、ネットワーク3を介して受信するジョブを実行することが可能である。また第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2はそれぞれ例えばBluetooth(登録商標)やWiFiなどの電波を利用した無線通信機能を備えている。第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2は、その無線通信機能により周囲に電波を発しており、ユーザーが携帯している携帯端末装置4との間で電波による無線通信を行うことが可能である。そして第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2は、無線通信により携帯端末装置4からジョブを受信して実行することも可能である。このような第1画像処理装置1と第2画像処理装置2との相互通信は、例えばネットワーク3を介して行われる。ただし、これに限られず、無線通信により第1画像処理装置1と第2画像処理装置2とが相互に通信を行うものであっても良い。
【0030】
携帯端末装置4は、例えばスマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2と同様に、例えばBluetooth(登録商標)やWiFiなどの電波を利用した無線通信機能を備えている。携帯端末装置4は、画像処理装置1,2から出力される電波を受信することによりその画像処理装置1,2に自動的に接続することが可能である。例えば携帯端末装置4は、第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2のそれぞれから出力される複数の電波を受信した場合には、電波強度の最も大きい1つの画像処理装置と自動接続する。携帯端末装置4が画像処理装置1又は2と接続した状態になると、ユーザーは携帯端末装置4を操作することによりその画像処理装置に対してジョブを送信することが可能である。そして第1画像処理装置1又は第2画像処理装置2は、携帯端末装置4からのジョブを受信するとジョブを実行する。
【0031】
上記のように構成される画像処理システム5において、例えば
図1に示すように、第1画像処理装置1から出力される電波強度が第2画像処理装置2から出力される電波強度よりも強い場合、複数の携帯端末装置4が電波強度の強い第1画像処理装置1と自動接続する。本実施形態では、そのような状況において第1画像処理装置1にジョブが集中してしまうことを防止すべく、第1画像処理装置1と第2画像処理装置2とが相互に通信を行い、第1画像処理装置1が出力する電波強度と、第2画像処理装置2が出力する電波強度とのバランス調整を行うことによって効率的にジョブを実行することができるように構成される。以下、このような画像処理システム5について更に詳しく説明する。尚、以下においては、第1画像処理装置1が主導的に第2画像処理装置2との通信を行い、第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2の相対的な電波強度を調整する場合について例示する。
【0032】
第1画像処理装置1は、自機の負荷状態が変化するとそれを検知する。例えば、第1画像処理装置1は、ジョブを受信した場合、或いは、無線通信によって接続している情報端末装置4の数が増加した場合など自身の動作状態に変化があれば、それによって自機の負荷状態が変化したことを検知する。
【0033】
第1画像処理装置1は、自機の負荷状態の変化を検知すると、第2画像処理装置2から第2画像処理装置2の負荷状態に関する情報を取得する。具体的には、第1画像処理装置1は、ネットワーク3を経由して第2画像処理装置2に対し、例えば第2画像処理装置2における実行待ちのジョブ数、ジョブ受信から実行までに要する時間や携帯端末装置4との接続数などの負荷状態情報を要求する。また、第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2の現在の電波強度についても合わせて要求する。
【0034】
第1画像処理装置1から要求を受けた第2画像処理装置2は、例えば自機における実行待ちのジョブの数、ジョブ受信から実行までに要する時間や携帯端末装置4との接続数、及び現在の電波強度などを確認し、要求された負荷状態情報及び電波強度をネットワーク3経由で第1画像処理装置1に送信する。
【0035】
第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2の負荷状態情報を受信すると、これを解析し、その解析結果に基づいてこれより後に自機が携帯端末装置4との新たな通信を行うべきか否かを決定する。例えば第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2の負荷状態情報に基づいて第2画像処理装置2の負荷状態を特定する。そして第1画像処理装置1は、自機の負荷状態と第2画像処理装置2の負荷状態とを比較し、自機の負荷状態が第2画像処理装置2の負荷状態よりも軽いときにはこれより後に自機が携帯端末装置4との新たな通信を行うべきであると決定する。逆に、自機の負荷状態が第2画像処理装置2の負荷状態よりも重いときにはこれより後には自機が携帯端末装置4と新たな通信を行うべきでないと決定する。
【0036】
第1画像処理装置1は、自機が携帯端末装置4との新たな通信を行わないと決定した場合、自機の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に下げるよう調整する。電波強度の調整方法として、例えば自機の電波強度を第2画像処理装置2の現在の電波強度より低い電波強度に下げることにより自機の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度よりも小さくなるように下げてもよい。ただし、これに限らず、例えば第2画像処理装置2の電波強度が自機の電波強度よりも高くなるように第2画像処理装置2の電波強度を設定変更することで自機の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度よりも小さくなるようにしても良い。この場合、第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2に対し、目標となる電波強度を通知する。第2画像処理装置2は、当該通知を受けて電波強度を第1画像処理装置1から通知された目標値まで上昇させる。これにより、第2画像処理装置2の電波強度が第1画像処理装置1の電波強度よりも相対的に上がるため、第1画像処理装置1の電波強度は第2画像処理装置2の電波強度よりも相対的に低くなる。
【0037】
第1画像処理装置1の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度よりも相対的に下がると、携帯端末装置4が最も強い電波を受信して画像処理装置と自動接続するとき、第1画像処理装置1の電波強度よりも強い電波強度を発する第2画像処理装置2に自動接続する。そのため、携帯端末装置4から無線通信によって新たにジョブが送信されるときには、第1画像処理装置1ではなく、第1画像処理装置1よりも負荷状態の軽い第2画像処理装置2に送信されるようになる。これにより、ユーザーが携帯端末装置4を操作してジョブを送信するときには、第1画像処理装置1と第2画像処理装置2とのいずれに接続するべきかをユーザー自身が判断しなくとも、負荷状態の軽いビジー状態でない第2画像処理装置2に自動的に接続させることが可能となる。
【0038】
また第1画像処理装置1は、自機が携帯端末装置4との新たな通信を行うべきであると決定した場合、上記とは反対に、自機の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度よりも相対的に上がるように調整する。この場合の電波強度の調整方法として、例えば自機の電波強度を第2画像処理装置2の現在の電波強度よりも高い電波強度に上げることにより自機の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度よりも高くなるようにしても良い。ただし、これに限らず、例えば第2画像処理装置2の電波強度が自機の電波強度よりも低くなるように第2画像処理装置2の電波強度を設定変更することで自機の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度よりも相対的に高くなるようにしても良い。この場合、第1画像処理装置1は、上記と同様、第2画像処理装置2に対して目標となる電波強度を通知することにより、第2画像処理装置2の電波強度を変更する。
【0039】
第1画像処理装置1の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度よりも相対的に上がると、携帯端末装置4が最も強い電波を受信して画像処理装置と自動接続するとき、第2画像処理装置2の電波強度よりも強い電波強度を発する第1画像処理装置1に自動接続する。そのため、携帯端末装置4から無線通信によって新たにジョブが送信されるときには、第2画像処理装置2ではなく、第2画像処理装置2よりも負荷状態の軽い第1画像処理装置1に送信されるようになる。これにより、ユーザーが携帯端末装置4を操作してジョブを送信するときには、第1画像処理装置1と第2画像処理装置2とのいずれに接続するべきかをユーザー自身が判断しなくとも、負荷状態の軽いビジー状態でない第1画像処理装置1に自動的に接続させることが可能となる。
【0040】
次に、
図2に基づき第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2の具体的な構成について説明する。第1画像処理装置1は、CPUとメモリとにより構成される制御部10と、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成される記憶装置11と、ネットワーク3を介して第2画像処理装置2との通信を行うためのネットワークインタフェース12と、携帯端末装置4との無線通信を行うためのアンテナ13とを有している。制御部10は、CPUが所定のプログラムを実行することにより、無線通信部20、状態検知部21、状態取得部22、通信決定部23及び電波調整部24として機能する。
【0041】
第2画像処理装置2は、CPUとメモリとにより構成される制御部15と、ネットワーク3を介して第1画像処理装置1との通信を行うためのネットワークインタフェース16と、携帯端末装置4との無線通信を行うためのアンテナ17とを有している。制御部15は、CPUが所定のプログラムを実行することにより、無線通信部27、状態検知部28、及び電波設定部29として機能する。
【0042】
まず第1画像処理装置1について説明する。アンテナ13は周囲に所定周波数の電波を発すると共に、携帯端末装置4から発せられる電波を受信するものである。無線通信部20は、アンテナ13を駆動して携帯端末装置4と電波による無線通信を行う処理部である。無線通信部20は、アンテナ13が受信した携帯端末装置4からの電波を電気信号(ディジタルデータ)に変換する。また無線通信部20は、第1画像処理装置1から携帯端末装置4に対して送信するデータに基づいてアンテナ13を駆動し、アンテナ13から出力される電波により携帯端末装置4にデータを送信する。
【0043】
状態検知部21は、第1画像処理装置1の負荷状態の変化を検知する処理部である。この状態検知部21は、第1画像処理装置1の負荷状態を常時監視しており、第1画像処理装置1の負荷状態に変化が生じればそれを検知する。例えば第1画像処理装置1が新たなジョブを受信した場合、状態検知部21は、そのジョブの受信により第1画像処理装置1の負荷が増加したことを検知することが可能である。ただし、受信するジョブによっては、第1画像処理装置1における負荷がそれ程増加しないこともある。そのため、状態検知部21は、ジョブを受信した場合であっても第1画像処理装置1の負荷が所定値を超える程には増加しないときには、その程度の負荷の増加を負荷状態の変化として検知しない。例えば、状態検知部21は、新たなジョブを受信した場合、新たなジョブの受信によって実行待ちのジョブ数が所定数を超えた場合や、新たなジョブの受信によって今後新たに受信するジョブが第1画像処理装置1において実行されるまでに要する時間が所定時間を超えた場合に負荷状態が変化したと判断する。また状態検知部21は、アンテナ13を介して無線通信部20が接続している携帯端末装置4との接続数を監視しており、その接続数が所定数を超えた場合に負荷状態に変化が生じたと判断して検知フラグをオンにする。
【0044】
状態取得部22は、状態検知部21により第1画像処理装置1の負荷状態が変化したことが検知された場合に、第2画像処理装置2の負荷状態に関する情報を取得する処理部である。状態検知部21において検知フラグがオンになると、状態取得部22はネットワークインタフェース12を経由して第2画像処理装置2に対して第2画像処理装置2の負荷状態情報を要求する。そして、第2画像処理装置2から第2画像処理装置2の負荷状態情報を受信することにより第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得する。
【0045】
通信決定部23は、情報取得部22により取得された第2画像処理装置2の負荷状態情報を解析して、第1画像処理装置1が携帯端末装置4との新たな通信を行うべきであるか否かを決定する処理部である。通信決定部23は、第2画像処理装置2の負荷状態情報を解析し、第2画像処理装置2がビジー状態であるか否かを判定する。例えば、実行待ちジョブ数が所定数以下である等、第2画像処理装置2の負荷状態が所定の条件を満たす場合には、第2画像処理装置2の負荷状態が第1画像処理装置1の負荷状態よりも軽いと判断し、第1画像処理装置1が携帯端末装置4と通信を行うべきではないと決定する。他方、第2画像処理装置2の負荷状態情報を解析した結果、所定の条件を満たさない場合、第2画像処理装置2は、第1画像処理装置1と同程度の負荷状態にあることが判明する。この場合、通信決定部23は、第1画像処理装置1が携帯端末装置4と通信を行うと決定してもよい。或いは、通信決定部23は、第1画像処理装置1の負荷状態と第2画像処理装置2の負荷状態を比較し、負荷が軽いいずれか一方の画像処理装置が携帯端末装置4と通信を行うと決定してもよい。
【0046】
電波調整部24は、第1画像処理装置1のアンテナ13から出力される電波強度と第2画像処理装置2のアンテナ17から出力される電波強度とを調整する処理部である。例えば電波調整部24は、通信決定部23により第1画像処理装置1が携帯端末装置4との新たな通信を行わないと決定された場合、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に下げるように調整する。また電波調整部24は、通信決定部23により第1画像処理装置1が携帯端末装置4との新たな通信を行うべきであると決定された場合、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に上げるように調整する。
【0047】
第2画像処理装置2の現在の電波強度については、上記のとおり状態取得部22が第2画像処理装置2に要求することにより第2画像処理装置2から取得している。そして、通信決定部23の決定に基づき第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に下げる場合、電波調整部24は、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の現在の電波強度よりも相対的に低い値に設定することにより、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に下げることができる。例えば、第1画像処理装置1のアンテナ13から出力されている電波強度を下げることができる場合、電波調整部24は、アンテナ13から出力されている電波強度を第2画像処理装置2のアンテナ17が出力している電波強度よりも下げることにより、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の現在の電波強度よりも下げる。この場合、電波調整部24は、第1画像処理装置1の電波強度を決定すると、その決定した値を無線通信部20に通知し、無線通信部20を介してアンテナ13が出力する電波強度が下がるように変更する。これにより、第2画像処理装置2が携帯端末装置4との新たな通信を行うように調整することができる。このように第1画像処理装置1が出力する電波強度を変更することにより、第1画像処理装置1の電波強度を下げることにより、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度よりも相対的に低くすることができる場合には、第2画像処理装置2の電波強度を変更する必要がないため、効率的な処理が可能である。
【0048】
ただし、第1画像処理装置1の電波強度を下げることができない場合もある。そのような場合、電波調整部24は、第2画像処理装置2の電波強度を変更可能であれば、第2画像処理装置2の電波強度を相対的に上げるように調整してもよい。この場合、電波調整部24は、第2画像処理装置2の電波強度が第1画像処理装置1の電波強度よりも相対的に高くなるように決定し、第2画像処理装置2にその決定した電波強度を通知する。これにより、第2画像処理装置2は、第1画像処理装置1からの通知に基づいて第2画像処理装置2のアンテナ17から出力される電波強度を変更する。
【0049】
例えば、電波調整部24は、状態検知部21により第1画像処理装置1の負荷状態の変化が検知された際に第1画像処理装置1が既に携帯端末装置4と通信を行っているという場合、当該通信が終了するまでの間、当該通信を維持可能な電波強度を維持する必要がある。そのような場合、電波調整部24は、第2画像処理装置2の電波強度を第1画像処理装置1の電波強度よりも相対的に上げるよう調整するようにしてもよい。第1画像処理装置1が携帯端末装置4と既に通信を行っている場合、第1画像処理装置1のアンテナ13が出力する電波強度を下げてしまうと、携帯端末装置4との接続状態を切断してしまう可能性がある。これを防止するため、電波調整部24は、第1画像処理装置1の電波強度を保持することによって携帯端末装置4との接続状態を維持しつつ、第2画像処理装置2の電波強度を上げることによって第1画像処理装置1の電波強度を相対的に下げることができる。
【0050】
このような電波強度の調整方法のために、例えば携帯端末装置4との間で既に行われている通信を維持するため必要な第1画像処理装置1の電波強度に関する必要強度情報25が記憶装置11に予め記憶されている。電波調整部24は、必要強度情報25を参照して第1画像処理装置1の電波強度が携帯端末装置4との通信を維持するため必要な電波強度を下回らないように調整するようにしてもよい。必要強度情報25の一例を
図3に示す。必要強度情報25は、アンテナ13が携帯端末装置4から受信する電波強度のレベルを示す受信強度25aと、受信強度25aに応じて第1画像処理装置1のアンテナ13から出力することが必要な電波強度のレベルを示す出力強度25bとが互いに対応付けられた情報である。図例によると、例えば携帯端末装置4と第1画像処理装置1とが互いに電波による無線通信中であり、第1画像処理装置1が携帯端末装置4から受信している受信強度25aが「3」である場合、携帯端末装置4との当該通信を維持するために第1画像処理装置1のアンテナ13から携帯端末装置4に対して出力することが必要となる出力強度25bは「5」である。そうすると、電波調整部24は、携帯端末装置4から受信している電波強度が「3」であることを確認すると、必要強度情報25を参照して受信強度25aに対応する出力強度25bに基づき第1画像処理装置1から出力することが必要な電波強度が「5」であることを確認する。そして、電波調整部24は、例えば第1画像処理装置1の電波強度が相対的に下がるように調整する場合に、第1画像処理装置1のアンテナ13から出力する電波強度が「5」を下回らないように保持しつつ、第2画像処理装置2の電波強度が第1画像処理装置1の電波強度より高くなるように調整する。これにより、第1画像処理装置1は、携帯端末装置4との間で現在行われている通信を維持しながら、別の携帯端末装置4が新たなジョブの実行のために通信を行う際には第2画像処理装置2に対して自動接続が行われるように電波強度を調整することが可能となる。
【0051】
また、この他にも、電波調整部24は、例えば第1画像処理装置1のアンテナ13が出力する電波強度と第2画像処理装置2のアンテナ17が出力する電波強度との双方を調整することにより、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に下がるような調整を行うようにしてもよい。
【0052】
また、電波調整部24は、通信決定部23により第1画像処理装置1が携帯端末装置4と新たな通信を行うべきであると判断された場合に、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に高くなるよう調整する。具体的な調整方法として、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の現在の電波強度を上回る値に設定してもよいし、第2画像処理装置2の電波強度を第1画像処理装置1の現在の電波強度を下回る値に決定し、その決定した値を第2画像処理装置2に通知するようにしてもよい。
【0053】
さらに、通信決定部23が、自機と第2画像処理装置2の負荷状態を比較した上で負荷が軽いいずれか一方の画像処理装置が携帯端末装置4との新たな通信を行うべきであると決定した場合に、電波調整部24は、通信を行うべきであると決定された一方の画像処理装置の電波強度を他方の電波強度より相対的に上げるよう調整する。これにより、第1画像処理装置1又は第2画像処理装置2のいずれか負荷の軽い画像処理装置の電波強度が他方より高く調整されるため、携帯端末装置4は電波強度の強い画像処理装置に自動接続して通信を行うことによりジョブが円滑に実行される。
【0054】
次に、第2画像処理装置2について説明する。アンテナ17は周囲に所定周波数の電波を発すると共に、例えば携帯端末装置4から出力される電波を受信する。また制御部15は、上述したとおり無線通信部27と、状態通知部28と、電波設定部29として機能する。無線通信部27は、第1画像処理装置1の無線通信部20と同様のものであり、アンテナ17を駆動して携帯端末装置4と電波による無線通信を行う処理部である。
【0055】
状態通知部28は、第1画像処理装置1の状態取得部22からの要求に応じて第2画像処理装置2の負荷状態に関する情報を第1画像処理装置1に通知する処理部である。ネットワーク3を経由して状態取得部22から要求を受信すると、状態通知部28は第2画像処理装置2の動作状態を確認し、例えば実行待ちのジョブの数や接続中の携帯端末装置4の数を確認したり、新たに受信するジョブが受信時から実行されるまでの待機時間を算出したりして負荷状態情報を生成する。状態通知部28は、生成した負荷状態情報をネットワーク3を経由して第1画像処理装置1に送信する。状態通知部28から送信された負荷状態情報を受信することにより、第1画像処理装置1において携帯端末装置4と通信を行う画像処理装置を決定し、当該決定に応じて電波強度の調整を行うことが可能となる。
【0056】
電波設定部29は、第1画像処理装置1の電波調整部24から送信される通知に基づいて第2画像処理装置2の電波強度を設定変更する処理部である。電波調整部24は、通信決定部23による決定に基づき第2画像処理装置2の電波強度を現在の電波強度から変更すると決定した場合、第2画像処理装置2に対して電波強度を通知する。電波設定部29は、通知された電波強度を確認し、第2画像処理装置2のアンテナ17から出力される電波強度を現在の電波強度から通知された電波強度に変更する。そして、変更された電波強度による電波がアンテナ17から第2画像処理装置2の周囲に位置する携帯端末装置4に対して出力される。
【0057】
図4は、第1画像処理装置1が負荷状態の変化を検知することにより第2画像処理装置2から負荷状態情報を取得し、第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2の電波強度を変更させる場合の各プロセスの流れの概要を示す図である。例えば第1画像処理装置1がジョブを受信することにより第1画像処理装置1の負荷状態に変化が生じると(プロセスP1)、第1画像処理装置1は第1画像処理装置1がビジー状態であるか否かを判断するため、例えば実行待ちジョブ数が所定数未満であるか否かなど、現在の負荷状態がビジー状態でないことを定義した少なくとも1つの条件に該当するか否かを判断する。その結果、現在の負荷状態がビジー状態でないことを定義した条件を満たさない場合(プロセスP2)、第1画像処理装置1から第2画像処理装置2に負荷状態情報を要求する(プロセスP3)。第2画像処理装置2は、当該要求を受信すると第2画像処理装置2の負荷状態を解析し(プロセスP4)、負荷状態情報を生成する。そして、第2画像処理装置2は生成した負荷状態情報を第1画像処理装置1に送信する(プロセスP5)。第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得すると(プロセスP6)当該負荷状態情報を解析する(プロセスP7)。具体的な解析方法としては、例えば第2画像処理装置2の負荷状態情報が所定の条件に該当するか否かを判断し、所定の条件を満たす場合には第2画像処理装置2が第1画像処理装置1よりビジー状態でないと判断したり、或いは第1画像処理装置1と第2画像処理装置2の負荷状態を比較していずれの負荷が軽いかを判断する。
【0058】
解析の結果、第1画像処理装置1が携帯端末装置4との新たな通信を行うべきでないと決定すると(プロセスP8)、第1画像処理装置1は第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度よりも相対的に下げる調整を行う。電波強度の調整方法としては、例えば自機の電波強度を第2画像処理装置2の現在の電波強度を下回る値に設定したり、第2画像処理装置2の電波強度を自機の現在の電波強度を上回る値に設定したり、或いは自機及び第2画像処理装置2の電波強度をそれぞれ現在の値から変更し、第2画像処理装置2の電波強度が自機の電波強度を上回るよう調整する。なお、電波強度を調整するための電波強度調整処理については後述する。図例の場合、第1画像処理装置1の電波強度及び第2画像処理装置2の電波強度をそれぞれ現在の値から変更した値に決定し(プロセスP9)、第1画像処理装置1から第2画像処理装置2に決定した値を通知する(プロセスP10)と共に、自機の電波強度を決定した値に変更する(プロセスP11)。最後に、通知を受けた第2画像処理装置2は、第1画像処理装置1にて決定された値に自機の電波強度を変更し(プロセスP12)、処理を終了する。
【0059】
次に、第1画像処理装置1における具体的な処理手順の一例につき、
図5により説明する。
図5に示すフローチャートは、第1画像処理装置1が自機の負荷状態の変化を検知してから第1画像処理装置1の電波強度又は第2画像処理装置2の電波強度を調整するまでの処理の一例を示すものである。まず、第1画像処理装置1は、自機の負荷状態の変化を検知する状態検知処理を行い(ステップS1)、所定の変化を検知した場合に検知フラグをONにする。状態検知処理の詳細については後ほど説明する。次に、検知フラグがONであるか否かを判定し(ステップS2)、検知フラグがONでないと判定された場合(ステップS2でNO)、状態検知処理(ステップS1)に戻り、検知フラグがONであると判定されるまでこの処理を繰り返す。他方、検知フラグがONであると判定された場合(ステップS2でYES)、第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2に負荷状態情報を要求する(ステップS3)。
【0060】
第2画像処理装置2より負荷状態情報を取得すると(ステップS4)、第1画像処理装置1は取得した負荷状態情報の解析を行う状態解析処理を行う(ステップS5)。状態解析処理の結果、第2画像処理装置2がビジー状態であると判定される場合に、画像処理装置1は通信フラグをONに設定する。なお、状態解析処理の詳細については後ほど説明する。次に通信フラグがONであるか否かを判定し(ステップS6)、通信フラグがONであると判定された場合(ステップS6でYES)、第1画像処理装置1は、自機が携帯端末装置4と通信を行うと決定し(ステップS7)、ジョブの処理につき時間を要する旨を携帯端末装置4に対して通知するためのメッセージを生成する(ステップS8)。最後に、第1画像処理装置1は、検知フラグをOFFにして(ステップS9)状態検知処理(ステップS1)に戻り、前述の処理を繰り返す。すなわち、状態検知処理(ステップS1)において自機がビジー状態であると判定し、また、状態解析処理(ステップS5)において第2画像処理装置2もビジー状態であると判定した場合に、敢えて第2画像処理装置2に携帯端末装置4を接続させる必要性は低い。そこで、第1画像処理装置1は、自機が携帯端末装置4と通信を行うと決定し、自機においてジョブの実行に時間がかかることを報知するメッセージを生成して自機と通信を行う携帯端末装置4に対して報知する。これにより、第1画像処理装置1に接続した携帯端末装置4に当該メッセージが表示され、ユーザーはジョブ実行に時間がかかることを認識可能となる。
【0061】
これに対して、ステップS6において通信フラグがONでないと判定された場合(ステップS6でNO)、第1画像処理装置1は、携帯端末装置4と通信を行わないと決定する(ステップS10)。すなわち、状態解析処理(ステップS5)において第2画像処理装置2はビジー状態でないと判定されたことから通信フラグがONに設定されなかった。そこで、第1画像処理装置1が携帯端末装置4と通信を行わないと決定することにより、携帯端末装置4はビジー状態でない第2画像処理装置2に接続され得るため、ジョブが円滑に実行され得るのである。
【0062】
そして、第1画像処理装置1は、自機の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度より大きいか否かを判定し(ステップS11)、自機の電波強度の方が大きいと判定した場合(ステップS11でYES)、電波強度調整処理(ステップS12)を行い、自機の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に下げるよう調整する。電波強度調整処理の詳細については後ほど説明する。他方、自機の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度より大きくないと判定した場合(ステップS11でNO)、携帯端末装置4は自機と第2画像処理装置2のうち第2画像処理装置2に接続することから、電波強度調整処理をスキップし、検知フラグをOFFに設定して(ステップS9)状態検知処理(ステップS1)に戻る。
【0063】
図6は、状態検知処理(
図5のステップS1)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。第1画像処理装置1は、自機の負荷状態を検知するため、新たなジョブが受信されてから実行されるまでの時間(実行待ち時間)が所定時間(t1)未満か否かを判定する(ステップS21)。実行待ち時間は、例えば現在の実行待ちの各ジョブの処理に要する時間を概算し、それら概算された時間を合計することにより算出することが考えられる。そして、ジョブの実行待ち時間が所定時間(t1)未満であると判定された場合(ステップS21でYES)、実行待ちのジョブ数が所定数(n1)未満か否かを判定する(ステップS22)。実行待ちのジョブ数が所定数(n1)未満であると判定された場合(ステップS22でYES)、第1画像処理装置1は、自機と現在接続されている携帯端末装置4の数が所定数(n2)未満か否かを判定する(ステップS23)。そして、第1画像処理装置1に現在接続している携帯端末装置4の数が所定数(n2)未満であると判定された場合(ステップS23でYES)、そのまま状態検知処理を終了する。他方、ステップS21、S22及びS23のいずれかの条件を満たさないと判定された場合(NOの場合)、第1画像処理装置1は検知フラグをONにして(ステップS24)状態検知処理を終了する。状態検知処理により、第1画像処理装置1は自機がビジー状態であるか否かを判定可能であり、ビジー状態である場合(ステップS21、S22及びS23のいずれかの条件を満たさない場合)には、検知フラグをONにし、続く処理で第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得し、自機が携帯端末装置4と通信を行うか否かの決定を行う。
【0064】
次に、状態解析処理(
図5のステップS5)の詳細な処理手順について、
図7のフローチャートにより説明する。第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得すると(
図5のステップS4)、第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2において新たなジョブが受信されてから実行されるまでの時間(実行待ち時間)が所定時間(t1)未満か否かを判定する(ステップS31)。そして、ジョブの実行待ち時間が所定時間(t1)未満であると判定された場合(ステップS31でYES)、次に第2画像処理装置2の現在の実行待ちのジョブ数が所定数(n1)未満か否かを判定する(ステップS32)。実行待ちのジョブ数が所定数(n1)未満である場合(ステップS32でYES)、第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2と接続する携帯端末装置4の数が所定数(n2)未満か否かを判定する(ステップS33)。そして、第2画像処理装置2と接続する携帯端末装置4の数が所定数(n2)未満であると判定された場合(ステップS33でYES)、第1画像処理装置1は状態解析処理をそのまま終了する。これに対して、ステップS31、S32及びS33のいずれかの条件を満たさないと判定された場合(NOの場合)、第1画像処理装置1は通信フラグをONにして状態解析処理を終了する。すなわち、第2画像処理装置2がステップS31、S32及びS33のいずれの条件も満たす場合には、第2画像処理装置2はビジー状態ではないと考えられる。そこで、第1画像処理装置1は通信フラグをONにせず、自機が携帯端末装置4と新たな通信を行わないと決定する(
図5のステップS10)ことにより、携帯端末装置4が新たなジョブを実行する際に第1画像処理装置1よりビジーでない第2画像処理装置2に接続し得る。他方、第2画像処理装置2がステップS31、S32又はS33のいずれかにおいてNOである場合には、第2画像処理装置2もビジー状態であると考えられ、自機が携帯端末装置4と通信を行わないとする必要性が低いことから、第1画像処理装置1は通信フラグをONにすることにより、自機が携帯端末装置4と新たな通信を行うと決定する(
図5のステップS7)。
【0065】
図8は、電波強度調整処理(
図5のステップS12)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、第1画像処理装置1は、通信を行わない画像処理装置に携帯端末装置4が現在接続しているか否かを判断する(ステップS41)。この場合、自機が携帯端末装置4との間で新たな通信を行わない画像処理装置に該当することから、自機に携帯端末装置4が接続していると判定した場合(ステップS41でYES)、携帯端末装置4から自機が受信している電波強度、すなわち受信強度25aを確認する(ステップS42)。そして、記憶装置11に記憶する必要強度情報25を参照し(ステップS43)、当該通信を維持するため自機から出力する出力強度25bを確認する。次に、出力強度が電波強度の最大出力値(Dmax)と同値か否かを判定し(ステップS44)、Dmaxと同値である場合(ステップS44でYES)、携帯端末装置4との接続中は自機の電波強度を現在値から下げることができないため、自機と携帯端末装置4との接続が終了したか否かを判定する(ステップS45)。接続が終了したと判定した場合(ステップS45でYES)、第1画像処理装置1は、携帯端末装置4と新たな通信を行わないと決定した自機の電波強度をDmaxではない所定値に決定する(ステップS47)。これに対して携帯端末装置4との接続が終了していないと判定した場合(ステップS45でNO)、終了するまで待機状態となる。なお、本実施形態においては示していないが、ステップS45において携帯端末装置4との現在の接続が終了するまで待機する間、第2画像処理装置2の電波強度を最大出力値に変更することにより、当該接続が終了するまでの間に新たなジョブを実行する場合に、第1画像処理装置1だけでなく第2画像処理装置2にも携帯端末装置4が接続し得るようにすることで、携帯端末装置4との接続が第1画像処理装置1に集中することを防止してもよい。
【0066】
他方、ステップS41において、第1画像処理装置1は、自機に携帯端末装置4が接続していないと判定した場合(ステップS41でNO)、自機の電波強度がDmaxか否かを判定し(ステップS46)、Dmaxであると判定した場合に(ステップS46でYES)自機の電波強度をDmaxではない所定値に決定する(ステップS47)。なお、出力強度25bがDmaxと同値ではないと判定した場合(ステップS44でNO)、第1画像処理装置1は、自機の電波強度を出力強度25bと同値に決定する(ステップS48)。
【0067】
上記ステップS41乃至S48の処理により自機の電波強度を決定した上で、第1画像処理装置1は、携帯端末装置4と通信を行う第2画像処理装置2の電波強度の目標値を自機の電波強度に所定値を加えた値に決定する(ステップS49)。そして、第1画像処理装置1は自機の電波強度を決定した値に変更し(ステップS50)、第2画像処理装置2に決定した目標値を通知して(ステップS51)処理を終了する。これにより、自機の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度より相対的に下げるよう調整されるため、携帯端末装置4が新たなジョブを実行する際、ビジー状態にある第1画像処理装置1には接続されないため、ジョブが円滑に実行可能となる。なお、
図8の処理手順では第2画像処理装置2に対して、決定した第2画像処理装置2の電波強度の目標値を通知する(ステップS51)例を示したが、決定した第2画像処理装置2の電波強度が、第1画像処理装置1からの要求に応じて第2画像処理装置2が送信した自機の電波強度と同値である場合、第2画像処理装置2の電波強度は変更されないことから、第1画像処理装置1は、決定した電波強度の値を第2画像処理装置2に通知することは不要である。
【0068】
上記においては、主に、例えば第1画像処理装置1の負荷状態が所定条件を満たす状態にまで増加した場合に、第1画像処理装置1の電波強度と第2画像処理装置2の電波強度とを調整する点について説明した。第1画像処理装置1の負荷状態が所定条件を満たす状態にまで増加した場合には、上述したように第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度よりも相対的に下げる調整が行われる。そのような調整が行われた後、第1画像処理装置1は、自機の負荷状態を常時監視し、負荷状態が所定条件を満たさない状態にまで低下した場合には、再度、第1画像処理装置1の電波強度と第2画像処理装置2の電波強度とを調整し、第1画像処理装置1の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度に対して相対的に上がる調整を行うことが好ましい。
【0069】
また第1画像処理装置1は、自機の負荷状態が所定条件(第1条件)を満たす状態にまで増加したことを検知するだけでなく、自機の負荷状態が所定条件(第2条件)を満たす状態にまで低下したことを検知した場合にも、第1画像処理装置1の電波強度と第2画像処理装置2の電波強度とを調整することが好ましい。すなわち、第1画像処理装置1にはそれほど負荷がかかっていない状態であっても第2画像処理装置2では過大な負荷がかかっていることもある。そのような場合、第1画像処理装置1は、自機の負荷状態が所定条件(第2条件)を満たす状態にまで低下したときに第2画像処理総理2との間で電波強度の調整を行うことにより、第1画像処理装置1の電波強度を第2画像処理装置2の電波強度よりも上げることができる。これにより、第2画像処理装置2に対して更なる負荷がかかることを防止することができるようになる。
【0070】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、第2画像処理装置2の負荷状態情報を解析する状態解析処理(
図5のステップS5)において、第2画像処理装置2の負荷状態が所定の条件のいずれかを満たさない場合、第1画像処理装置1は自機が携帯端末装置4と新たな通信を行うと決定する場合を示した。これに対して第2実施形態では、第1画像処理装置1の負荷状態と第2画像処理装置2の負荷状態を比較し、所定の優先条件を基準として負荷が軽いと判定されるいずれか一方の画像処理装置が携帯端末装置4と新たな通信を行う例を示す。
【0071】
図9は、第2実施形態における第1画像処理装置1にて行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9のステップS71乃至S74は、第1実施形態における
図5のステップS1乃至S4とそれぞれ同じ処理である。第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2より負荷状態情報を取得すると、状態解析処理を行い(ステップS75)、携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置を決定する。状態解析処理(ステップS75)の詳細は後ほど説明する。次に、新たな通信を行うと決定された画像処理装置の電波強度が他方より高いか否かを判定し(ステップS76)、新たな通信を行う画像処理装置の電波強度が他方より高いと判定された場合(ステップS76でYES)、検知フラグをOFFに設定して最初の状態検知処理(ステップS71)に戻る。他方、新たな通信を行う画像処理装置の電波強度が他方より低いと判定された場合(ステップS76でNO)、第1画像処理装置1は電波強度調整処理を行う(ステップS78)。電波強度調整処理における処理手順は、第1実施形態における電波強度調整処理の処理手順(
図8のフローチャート)と同じである。そして電波強度調整処理を行った後、検知フラグをOFFに設定して最初の状態検知処理(ステップS71)に戻る。
【0072】
図10は、第2実施形態における状態解析処理(
図9のステップS75)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。第1画像処理装置1は、取得した第2画像処理装置2の負荷状態情報を解析し、新たなジョブの実行待ち時間が所定時間(t1)未満か否か判定し(ステップS101)、実行待ち時間が所定時間(t1)未満であると判定した場合(ステップS101でYES)、第2画像処理装置2における実行待ちジョブ数が所定数(n1)未満か否か判定する(ステップS102)。そして、実行待ちジョブ数が所定数(n1)未満であると判定した場合(ステップS102でYES)、第2画像処理装置2と携帯端末装置4との現在の接続数は所定数(n2)未満か否かを判定する(ステップS103)。第2画像処理装置2と携帯端末装置4との現在の接続数が所定数(n2)未満であると判定した場合(ステップS103でYES)、第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2を抽出し(ステップS104)、新たな通信を行う画像処理装置として決定する(ステップS105)。すなわち、ステップS101乃至S103における条件を全て満たす場合(YESの場合)、第1画像処理装置1と比較して第2画像処理装置2の方がビジー状態でないと考えられるため、第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2を携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置に決定するのである。
【0073】
他方、ステップS101乃至S103のいずれかの条件を満たさないと判定された場合(NOの場合)、第1画像処理装置1と第2画像処理装置2の負荷状態情報を参照する(ステップS106)。そして、例えば記憶装置11にて記憶される優先条件テーブル50を参照し(ステップS107)、優先条件テーブル50のうち所定の優先条件に基づきいずれか一方の画像処理装置を抽出する(ステップS108)。
図11は優先条件テーブル50の一例を示す図である。優先条件テーブル50は、優先条件50aと、具体的な処理を示す条件内容50bと、いずれの優先条件を適用するか設定する設定情報50cを有する。例えば優先条件50aとしてジョブ実行待ち時間を選択すると、ジョブ実行待ち時間が最も短い画像処理装置を抽出する。また、優先条件50aとして実行待ちのジョブ数を選択すると、実行待ちのジョブ数が最も少ない画像処理装置を抽出する。また、優先条件50aとして携帯端末装置の接続数を選択すると、携帯端末装置4の接続数が最も少ない画像処理装置を抽出する。優先条件50aは上記の内容に限られるものではなく、所望の条件を設定可能としてよい。また、図例では、いずれか1つの優先条件50aを適用する設定する例を示したが、複数の優先条件50aについて重みに差をつけて適用するとしてもよい。例えば、ジョブ実行待ち時間を第1順位、実行待ちのジョブ数を第2順位、携帯端末装置4の接続数を第3順位として重みに差を設け、各優先条件に基づいて画像処理装置を抽出した上で、第1順位、第2順位、第3順位の優先条件のそれぞれに対して所定の計数r1、r2、r3(r1>r2>r3)をそれぞれ乗じた値を算出し、最も高い数値となる画像処理装置を通信を行う画像処理装置に決定するとしてもよい。
【0074】
図10に戻り、優先順位に基づきいずれか一方の画像処理装置を抽出すると(ステップS108)、第1画像処理装置1は、抽出された画像処理装置を携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置に決定して(ステップS105)処理を終了する。
【0075】
第2実施形態によると、第1画像処理装置1と第2画像処理装置2の負荷状態を比較した上で、負荷状態が軽いと考えられる一方の画像処理装置をして携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置に決定することから、携帯端末装置4からの新たなジョブを効率的に処理可能な画像処理装置を的確に決定することが可能となる。
【0076】
なお、本実施形態において、例えば第1画像処理装置1の負荷状態が所定条件を満たす状態にまで増加した場合に、第1画像処理装置1と第2画像処理装置2の負荷状態を比較した上で、第1画像処理装置1の電波強度と第2画像処理装置2の電波強度とを調整する点について説明した。更に本実施形態において、そのような調整処理の結果、第1画像処理装置1の電波強度が第2画像処理装置2の電波強度より低く設定された場合、第1画像処理装置1は、自機の負荷状態を常時監視し、負荷状態が所定条件を満たさない状態にまで低下した場合には、再度第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得し、第1画像処理装置1と第2画像処理装置2の負荷状態を比較し、より負荷状態が軽いと考えられる一方の画像処理装置をして携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置に決定し、当該決定に基づき新たな通信を行う画像処理装置の電波強度を他方より相対的に上げる調整を行うことが好ましい。
【0077】
また、本実施形態において、第1画像処理装置1は、自機の負荷状態が所定条件(第1条件)を満たす状態にまで増加したことを検知するだけでなく、自機の負荷状態が所定条件(第2条件)を満たす状態にまで低下したことを検知した場合にも、第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得してこれと第1画像処理装置1の負荷状態と比較し、負荷状態が軽いと考えられる一方の画像処理装置をして携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置に決定し、当該決定に基づき新たな通信を行う画像処理装置の電波強度を他方より相対的に上げる調整を行うことが好ましい。すなわち、第1画像処理装置1にはそれほど負荷がかかっていない状態であっても第2画像処理装置2では過大な負荷がかかっていることもある。そこで、第1画像処理装置1は、自機の負荷状態が所定条件(第2条件)を満たす状態にまで低下したときに、第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得して、より負荷が軽い画像処理装置を新たな通信を行う画像処理装置として決定して電波強度の調整を行うことにより、負荷が軽い画像処理装置をして携帯端末装置4と新たに通信を行わせ、より効率的なジョブ実行が可能となる。
【0078】
(第3実施形態)
第3実施形態において、第2画像処理装置2が複数である場合について説明する。第3実施形態の画像処理システム5は、複数の第2画像処理装置を備え、第1画像処理装置1における通信決定部23は、第2画像処理装置の負荷状態を比較して負荷が最も軽い一の画像処理装置が携帯端末装置4と新たな通信を行うと決定し、電波調整部24は、当該一の画像処理装置の電波強度を他の第2画像処理装置2の電波強度より相対的に上げることを特徴とするものである。これにより、複数の第2画像処理装置2のうち最も負荷が軽い画像処理装置の電波強度が相対的に高くなるため、携帯端末装置4が新たなジョブを実行する際、最も電波強度が高く設定される当該画像処理装置に接続する。よって、ユーザーが携帯端末装置4を操作してジョブを送信するときには、複数の第2画像処理装置2のいずれに接続するべきかユーザー自身が判断しなくとも、最も負荷状態の軽い一の第2画像処理装置2に自動的に接続させることが可能となる。
【0079】
第3実施形態の第1画像処理装置1にて行われる処理手順は、第2実施形態における第1画像処理装置1の処理手順(
図9のフローチャート)と原則として同じである。すなわち、
図9のステップS71乃至S74、ステップS76及びS77と同じ処理を行う。もっとも、以下に説明するように状態解析処理(ステップS75)及び電波強度調整処理(ステップS78)においては第2実施形態と異なる処理が行われる。
【0080】
図12は、第3実施形態における状態解析処理(ステップS75)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。第1画像処理装置1は、複数の第2画像処理装置2のそれぞれから取得した負荷状態情報を解析する。まず、ジョブ実行の待ち時間は所定時間(t1)未満か否かを判定し(ステップS131)、所定時間(t1)未満である場合(ステップS131でYES)、実行待ちのジョブ数が所定数(n1)未満か否かを判定する(ステップS132)。実行待ちのジョブ数が所定数未満である場合(ステップS132でYES)、それぞれの第2画像処理装置2に接続する携帯端末装置4の接続数は所定数(n2)未満か否かを判定し(ステップS133)、所定数(n2)未満である場合(ステップS133でYES)に当該第2画像処理装置2につき接続フラグをONに設定する(ステップS134)。他方、ステップS131乃至S133のいずれかにおいて条件を満たさない場合(NOの場合)、ステップS134をスキップする。そして、上記S131乃至S134までの各処理を全ての第2画像処理装置について行う(ステップS135)。
【0081】
全ての第2画像処理装置2についてステップS131乃至S134までの処理が終了した場合(ステップS135でYES)、第1画像処理装置1は全ての第2画像処理装置2について接続フラグがOFFか否かを判定する(ステップS136)。全ての画像処理装置2について接続フラグがOFFの場合(ステップS136でYES)、いずれの第2画像処理装置2も第1画像処理装置1と比較して明らかに負荷が軽いとは一概に言えないことから、第1画像処理装置1の負荷情報についても参照し(ステップS137)、記憶装置11に記憶される優先条件テーブル50を参照して(ステップS138)第1画像処理装置1及び全ての第2画像処理装置2の負荷状態を比較し、所定の優先条件に基づき一の画像処理装置を抽出する(ステップS139)。優先条件テーブル50及び優先条件の適用については、第2実施形態において説明したとおりである。最後に、抽出された画像処理装置をして携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置に決定して(ステップS142)処理を終了する。
【0082】
他方、ステップS136において、全ての第2画像処理装置2について接続フラグがOFFというわけではない場合(ステップS136でNO)、接続フラグがONに設定された第2画像処理装置2が複数あるか否かを判定する(ステップS140)。そして、接続フラグがONに設定された第2画像処理装置2が単数である場合(ステップS140でNO)、接続フラグがONに設定された第2画像処理装置2が最も負荷が軽い画像処理装置であると考えられるため、第1画像処理装置1は、接続フラグがONに設定された当該第2画像処理装置2を抽出し(ステップS141)、当該第2画像処理装置2をして携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置に決定する(ステップS142)。これに対して、接続フラグがONに設定された第2画像処理装置2が複数である場合(ステップS140でYES)、第1画像処理装置1は、接続フラグがONに設定された第2画像処理装置2のうちいずれが最も負荷が軽いか判定するため、優先条件テーブル50を参照し(ステップS138)、所定の優先条件に基づき一の第2画像処理装置2を抽出する(ステップS139)。最後に、抽出された第2画像処理装置2をして携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置に決定し(ステップS142)、処理を終了する。本実施形態における状態解析処理により、複数の第2画像処理装置2のうち最も負荷が軽い一の画像処理装置を抽出可能であり、これにより携帯端末装置4にて新たなジョブを実行する際に効率的に行うことが可能な画像処理装置を抽出できる。
【0083】
図13は、第3実施形態における電波強度調整処理(
図9のステップS78)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。第1画像処理装置1は、携帯端末装置4と新たな通信を行う画像処理装置を決定し、当該画像処理装置の電波強度が他の画像処理装置と比較して最も高い状態になっていない場合、電波強度調整処理を行うことにより当該画像処理装置の電波強度を他の画像処理装置より相対的に上げる。まず、新たな通信を行わない画像処理装置に携帯端末装置4が既に接続しているか否かを判定し(ステップS151)、既に接続している場合(ステップS151でYES)、新たな通信を行わない画像処理装置が携帯端末装置4から受信している電波強度を確認する(ステップS152)。この電波強度は、各第2画像処理装置2から負荷状態情報を取得する際に合わせて取得してもよいし、負荷状態情報の解析により携帯端末装置4が既に接続していることが判明してから当該第2画像処理装置2に要求して取得してもよい。
【0084】
携帯端末装置4から受信している電波強度を確認した後に、第1画像処理装置1は記憶装置11に記憶される必要強度情報を参照する(ステップS153)。そして、第1画像処理装置1は、新たな通信を行わない画像処理装置の電波強度を、携帯端末装置4との現在の接続状態を維持するために必要な出力強度25bと同じ値に決定する(ステップS154)。他方、新たな通信を行わない画像処理装置に携帯端末装置4が接続していない場合(ステップS151でNO)、新たな通信を行わない画像処理装置の電波強度を現在の値に決定し(ステップS155)、ステップS152乃至S154の処理をスキップする。なお、ステップS155において、新たな通信を行わない画像処理装置の電波強度を所定値まで下げるとしてもよい。第1画像処理装置1は、上記S151乃至S155の処理を携帯端末装置4と新たな通信を行わない全ての画像処理装置について行う(ステップS156)ことにより、新たな通信を行わない画像処理装置全てにつき電波強度を決定する。
【0085】
携帯端末装置4と新たな通信を行わない全ての画像処理装置につきステップS151乃至S155の処理が行われて(ステップS156でYES)電波強度が決定されると、次に、新たな通信を行わない画像処理装置の電波強度の値が最大出力値(Dmax)のものがあるか否かを判定する(ステップS157)。そして、電波強度の値がDmaxのものがないと判定した場合(ステップS157でNO)、第1画像処理装置1は新たな通信を行わない画像処理装置の電波強度のうち最高値のものを抽出し(ステップS161)、新たな通信を行うと決定した画像処理装置の電波強度の目標値を、ステップS161で抽出した値に所定値を加えた値に決定する(ステップS162)。そして、自機の電波強度が決定した電波強度と異なる場合に自機の電波強度を変更し(ステップS163)、また、全ての第2画像処理装置2に対して決定した目標値を通知して処理を終了する(ステップS164)。なお、図例では全ての第2画像処理装置2に対して決定した目標値を通知する場合の例を示したが、第2画像処理装置2の決定された目標値が従前の電波強度と同値の場合には、第1画像処理装置1はこのような第2画像処理装置2に対して目標値の通知を行わないとしてもよい。
【0086】
他方、新たな通信を行わない画像処理装置のうち電波強度がDmaxのものがある場合(ステップS157でYES)、当該画像処理装置に携帯端末装置4が既に接続中か否か判定する(ステップS158)。当該画像処理装置に携帯端末装置4が既に接続中であると判定した場合(ステップS158でYES)、第1画像処理装置1は、当該画像処理装置と携帯端末装置4との接続が終了したか否かを判定し(ステップS159)、接続が終了した後に(ステップS159でYES)当該画像処理装置の電波強度を所定値に下げて変更する(ステップS160)。すなわち、当該画像処理装置に携帯端末装置4が既に接続している場合、当該接続維持に必要な出力強度25bはDmaxと同じ値であると考えられることから、携帯端末装置4との接続中は当該画像処理装置の電波強度を変更できないため、携帯端末装置4との接続終了を待って電波強度を変更するのである。他方、電波強度の値がDmaxである画像処理装置に携帯端末装置4が接続中でない場合(ステップS158でNO)、第1画像処理装置1は当該画像処理装置の電波強度を所定値に下げて変更する(ステップS160)。そして、ステップS158乃至S160の処理を行った後に、上記ステップS161乃至S164の処理を行って処理を終了する。なお、図例ではステップS159において画像処理装置と携帯端末装置4との接続が終了するまで待機する例を示したが、携帯端末装置4と新たな通信を行うと決定された画像処理装置の電波強度をDmaxに変更するとしてもよい。すなわち、新たな通信を行うと決定された画像処理装置の電波強度が最大出力値でない状態で、新たな通信を行わない画像処理装置において携帯端末装置4との現在の接続が終了するのを待つとすると、接続終了までの間、ユーザーが新たなジョブを実行しようと携帯端末装置4を操作すると、電波強度が最大出力値のまま維持されている新たな通信を行わない画像処理装置に接続されてしまうこととなる。そこで、新たな通信を行うと決定された画像処理装置の電波強度もこれと同じく最大出力値に変更することにより、新たなジョブを実行しようとする携帯端末装置4と当該画像処理装置とが接続し得る状況にするのがより好ましいのである。電波強度調整処理の結果、携帯端末装置4と新たな通信を行うと決定された画像処理装置の電波強度がそれ以外の画像処理装置の電波強度より高くなるよう調整されるため、携帯端末装置4が新たなジョブを実行する際、いずれの画像処理装置に接続するべきかをユーザー自身が判断しなくとも、最も負荷状態が軽いビジー状態でない画像処理装置に接続できるため、効率的にジョブを実行できる。
【0087】
本実施形態においては、例えば第1画像処理装置1の負荷状態が所定条件を満たす状態にまで増加した場合に、第1画像処理装置1の電波強度と複数の第2画像処理装置2の電波強度とを調整する点について説明した。更に本実施形態において、このような電波強度調整処理の結果、第1画像処理装置1の電波強度が第2画像処理装置2より低く設定された場合に、第1画像処理装置1は自機の負荷状態を常時監視し、負荷状態が上記所定条件を満たさない状態にまで低下した場合には、再び各第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得し、最も負荷が軽い画像処理装置をして新たな通信を行う画像処理装置に決定し、この決定に基づき第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2の電波強度を調整することが好ましい。これにより、最も負荷が軽い画像処理装置が携帯端末装置4と新たな通信を行うこととなるため、効率的なジョブの実行が可能となる。
【0088】
さらに、第1画像処理装置1は、自機の負荷状態が所定条件(第1条件)を満たす状態にまで増加したことを検知するだけでなく、自機の負荷状態が所定条件(第2条件)を満たす状態にまで低下したことを検知した場合にも、各第2画像処理装置2の負荷状態情報を取得し、最も負荷が軽い画像処理装置をして新たな通信を行う画像処理装置に決定し、この決定に基づき第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2の電波強度を調整することが好ましい。すなわち、第1画像処理装置1にはそれほどの負荷がかかっていない状態であっても複数の第2画像処理装置2のうちいずれかの画像処理装置には過大な負荷がかかっていることもある。そこで、第1画像処理装置1は、自機の負荷状態が所定条件(第2条件)を満たす状態にまで低下したときに第2画像処理装置2との間で電波強度の調整処理を行うことにより、第2画像処理装置2のいずれかに過大な負荷がかかることを防止することができる。
【0089】
(第4実施形態)
次に本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態の画像処理システム5において、第1画像処理装置1における状態検知部21は携帯端末装置4と通信を行いジョブを受信することにより自機の負荷が増加したことを検知するものであり、第1画像処理装置1はさらにジョブを解析して実行可能か否かを判定する実行判定部70を備え、第1画像処理装置1の通信決定部23は、実行判定部70により当該ジョブを実行できないと判定された場合に自機の負荷にかかわらず第2画像処理装置2が携帯端末装置4と新たな通信を行うと決定し、電波調整部24は、第2画像処理装置2の電波強度を自機の電波強度より相対的に上げるよう調整することを特徴とするものである。これにより、第1画像処理装置1はジョブの受信による負荷の増加を検知し、さらに当該ジョブを解析してこれを第1画像処理装置1で実行可能か否かを判定することにより、自機にて実行可能でないと判定した場合、自機の負荷にかかわらず第2画像処理装置2にて携帯端末装置4と通信を行うよう電波強度を調整可能となる。よって、携帯端末装置4はジョブの実行が可能な画像処理装置との間で新たな通信を行うことによりジョブを円滑に実行できる。
【0090】
図14は、第4実施形態における第1画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。第1画像処理装置1は、第1実施形態(
図2)における第1画像処理装置1と同じ機能のネットワークインタフェース12、アンテナ13を有し、また、制御部10における無線通信部20、状態検知部21、状態取得部22、通信決定部23及び電波調整部24の機能についても、第1実施形態における第1画像処理装置1と同じである。実行判定部70は、受信したジョブを解析して自機において実行可能か否かを判定する処理部である。例えば第1画像処理装置1がカラー印刷不可能な構成であるにもかかわらず受信したジョブの内容にカラー印刷設定が含まれている場合、実行判定部70が受信したジョブを解析した結果、カラー印刷設定が含まれるため自機にて実行不可能であると判定する。実行判定部70は、受信したジョブを自機にて実行不可能であると判定すると、通信決定部23に当該判定結果を通知する。通信決定部23は、実行判定部70により当該ジョブを実行できないと判定された場合、自機の負荷にかかわらず第1画像処理装置1は当該ジョブ実行のため携帯端末装置4との通信を継続すべきでなく、第2画像処理装置2が携帯端末装置4と新たな通信を行い、当該ジョブを実行するべきであると決定する。自機にて当該ジョブの実行は不可能である以上、自機の負荷状態にかかわらず自機と携帯端末装置4との通信を継続することは無意味であるからである。なお、通信決定部23は、第2画像処理装置2が新たな携帯端末装置4と通信を行うと決定するに際し、記憶装置11に記憶される第2画像処理装置2に関するデバイス情報71を参照して決定してもよい。デバイス情報71は第2画像処理装置2における実行可能な処理の内容・処理速度等の機能に関する情報を含むものである。通信決定部23はこのようなデバイス情報71を参照することにより、当該ジョブを第2画像処理装置2において実行可能かを判定することができるため、通信決定部23は、当該ジョブを実行可能な画像処理装置と通信を行うよう的確に決定可能となる。通信決定部23により第2画像処理装置2が携帯端末装置4と新たな通信を行うと決定されると、電波調整部24は、第2画像処理装置2の電波強度を自機の電波強度より相対的に上げるよう調整する。
【0091】
図15は、第4実施形態において第1画像処理装置1で行う処理手順の一例を示すフローチャートである。第1画像処理装置1が携帯端末装置4と通信を行い(ステップS201)、ジョブを受信した場合(ステップS202)、第1画像処理装置1は当該ジョブを解析する(ステップS203)。そして、当該ジョブにより自機の負荷状態が重くなったか否かを判定し(ステップS204)、自機の負荷状態が重くなっていないと判定した場合(ステップS204でNO)、自機で当該ジョブが実行可能か否かを判定する(ステップS205)。この点、自機で当該ジョブが実行可能と判定した場合(ステップS205でYES)、第1画像処理装置1は自機で当該ジョブを実行した後(ステップS206)、処理を終了する。他方、ステップS204で自機の負荷状態は重くなったと判定した場合(ステップS204でYES)、デバイス情報71を参照して(ステップS207)第2画像処理装置2にて当該ジョブが実行可能か否かを判定する(ステップS208)。また、ステップS205にて自機でジョブ実行が不可能であると判定した場合(ステップS205でNO)、自機で当該ジョブを実行できないため自機の負荷状態にかかわらず携帯端末装置4と通信を行わないと決定した上で、デバイス情報71を参照して(ステップS207)第2画像処理装置2で当該ジョブが実行可能か否かを判定する(ステップS208)。なお、図例ではデバイス情報71を参照して第2画像処理装置2における当該ジョブの実行の可否を判断する例を示したが、第1画像処理装置1から第2画像処理装置2に対して当該ジョブの実行の可否を問い合わせ、第2画像処理装置2からの回答を受けた上で判断してもよい。
【0092】
そして、第1画像処理装置1は、第2画像処理装置2にて当該ジョブが実行可能であると判定した場合(ステップS208でYES)、第2画像処理装置2に負荷状態情報を要求して(ステップS210)第2画像処理装置2より負荷状態情報を取得する(ステップS211)。そして、状態解析処理を行う(ステップS212)ことにより、複数の第2画像処理装置2が存在する場合にいずれの第2画像処理装置2が最も負荷が軽いかを特定することが可能である。状態解析処理(ステップS212)は第3実施形態における状態解析処理(
図12のフローチャート)と原則として同じ処理である。もっとも、本実施形態の場合、
図12のステップS137の処理を行わない。状態解析処理(ステップS212)により携帯端末装置4と新たな通信を行う第2画像処理装置2を決定すると、次に電波強度調整処理(ステップS213)を行い、新たな通信を行う第2画像処理装置2の電波強度を他の第2画像処理装置2より相対的に上げるよう調整した後、処理を終了する。電波強度調整処理(ステップS213)の処理手順は、第3実施形態における電波強度調整処理(
図13のフローチャート)と同じ処理である。
【0093】
なお、ステップS208で第2画像処理装置2において当該ジョブが実行不可能であると判定した場合(ステップS208でNO)、第1画像処理装置1は携帯端末装置4との通信を切断して処理を終了する(ステップS209)。この場合、当該ジョブを第1画像処理装置1において実行するのに時間がかかるか或いは実行自体不可能であり、また、第2画像処理装置2においても実行することは不可能であるため、これ以上携帯端末装置4との通信を継続することは無意味だからである。なお、第1画像処理装置1において時間がかかるが当該ジョブの実行自体は可能である場合、上記の処理とは異なり第1画像処理装置1は携帯端末装置4との通信を切断することなく、自機にて当該ジョブを実行してもよい。
【0094】
本実施形態の画像処理システム1では、実行判定部70が携帯端末装置4から受信したジョブを解析して自機において実行可能かを判定し、当該ジョブを実行できないと判定した場合には、通信決定部23は、自機の負荷にかかわらず第2画像処理装置2にて携帯端末装置4と通信を行うと決定し、電波調整部24が第2画像処理装置2の電波強度を自機より相対的に上げるよう調整することにより、携帯端末装置4はジョブを実行可能な画像処理装置と通信を行うことによりジョブを円滑に実行できる。
【0095】
以上、本発明に関するいくつかの実施形態につき説明したが、本発明は、上記実施形態において説明した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
【0096】
例えば、上記実施形態において、第1画像処理装置1が第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2の電波強度を調整する処理を行う場合を例示した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、第2画像処理装置2が第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2の電波強度を調整する処理を行ってもよく、或いは、第1画像処理装置1及び第2画像処理装置2のいずれも電波強度を調整する処理を行ってもよい。
【0097】
また、上記実施形態では、第1画像処理装置1が自機の負荷状態の変化を検知した場合に状態検知処理を行う例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば第1画像処理装置1が自機における紙詰まりなどジョブ実行の妨げとなるようなエラーが発生した場合に状態検知処理を行ってもよい。さらに、第2画像処理装置2が自機における負荷状態の変化やエラーを検知した場合に、第2画像処理装置2から第1画像処理装置1にその旨の通知がなされ、第1画像処理装置1にて状態検知処理以降の処理を行ってもよいし、第2画像処理装置2において状態検知処理以降の処理を行ってもよい。