(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施形態に係る高周波信号伝送線路及び電子機器について図面を参照しながら説明する。
【0013】
(高周波信号伝送線路の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る高周波信号伝送線路10の外観斜視図である。
図2は、
図1の高周波信号伝送線路10の分解図である。
図3は、
図1の高周波信号伝送線路10の信号線路20及び補助グランド導体24を透視した図である。
図4は、
図3のA−Aにおける断面構造図である。
図5は、
図3のB−Bにおける断面構造図である。以下では、高周波信号伝送線路10の積層方向をz軸方向と定義する。また、高周波信号伝送線路10の長手方向をx軸方向と定義し、x軸方向及びz軸方向に直交する方向をy軸方向と定義する。
【0014】
高周波信号伝送線路10は、例えば、携帯電話等の電子機器内において、2つの高周波回路を接続するために用いられる。高周波信号伝送線路10は、
図1及び
図2に示すように、誘電体素体12、外部端子16a,16b、信号線路20、基準グランド導体(第1のグランド導体)22、補助グランド導体(第2のグランド導体)24、ビアホール導体(層間接続部)b1,b2,B1〜B4及びコネクタ100a,100bを備えている。
【0015】
誘電体素体12は、
図1に示すように、z軸方向から平面視したときに、x軸方向に延在する可撓性を有する板状部材であり、線路部12a、接続部12b,12cを含んでいる。誘電体素体12は、
図2に示すように、保護層14、誘電体シート18a〜18cがz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積層されて構成されている積層体である。以下では、誘電体素体12のz軸方向の正方向側の主面を表面と称し、誘電体素体12のz軸方向の負方向側の主面を裏面と称す。
【0016】
線路部12aは、
図1に示すように、x軸方向に延在している。接続部12b,12cはそれぞれ、線路部12aのx軸方向の負方向側の端部及びx軸方向の正方向側の端部に接続されており、矩形状をなしている。接続部12b,12cのy軸方向の幅は、線路部12aのy軸方向の幅よりも大きい。
【0017】
誘電体シート18a〜18cは、
図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、x軸方向に延在しており、誘電体素体12と同じ形状をなしている。誘電体シート18a〜18cは、ポリイミドや液晶ポリマー等の可撓性を有する熱可塑性樹脂により構成されている。以下では、誘電体シート18a〜18cのz軸方向の正方向側の主面を表面と称し、誘電体シート18a〜18cのz軸方向の負方向側の主面を裏面と称す。
【0018】
誘電体シート18aの厚さT1は、
図4及び
図5に示すように、誘電体シート18bの厚さT2よりも大きい。誘電体シート18a〜18cの積層後において、厚さT1は、例えば、50〜300μmである。本実施形態では、厚さT1は100μmである。また、厚さT2は、例えば、10〜100μmである。本実施形態では、厚さT2は50μmである。
【0019】
また、誘電体シート18aは、
図1及び
図2に示すように、線路部18a−a及び接続部18a−b,18a−cにより構成されている。誘電体シート18bは、線路部18b−a及び接続部18b−b,18b−cにより構成されている。誘電体シート18cは、線路部18c−a及び接続部18c−b,18c−cにより構成されている。線路部18a−a,18b−a,18c−aは、線路部12aを構成している。接続部18a−b,18b−b,18c−bは、接続部12bを構成している。接続部18a−c,18b−c,18c−cは、接続部12cを構成している。
【0020】
信号線路20は、
図2に示すように、高周波信号が伝送され、誘電体素体12に設けられている線状の導体である。本実施形態では、信号線路20は、誘電体シート18bの表面上に形成されている。信号線路20は、線路部18b−aにおいてx軸方向に沿って延在している。信号線路20のx軸方向の負方向側の端部は、
図2に示すように、接続部18b−bの中央に位置している。信号線路20のx軸方向の正方向側の端部は、
図2に示すように、接続部18b−cの中央に位置している。信号線路20は、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。ここで、信号線路20が誘電体シート18bの表面に形成されているとは、誘電体シート18bの表面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて信号線路20が形成されていることや、誘電体シート18bの表面に張り付けられた金属箔がパターニングされて信号線路20が形成されていることを指す。また、信号線路20の表面には平滑化が施されるので、信号線路20が誘電体シート18bに接している面の表面粗さは信号線路20が誘電体シート18bに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
【0021】
基準グランド導体22は、
図2に示すように、信号線路20よりもz軸方向の正方向側に設けられているベタ状の導体層である。より詳細には、基準グランド導体22は、誘電体シート18aの表面に形成され、誘電体シート18aを介して信号線路20と対向している。基準グランド導体22には、信号線路20と重なる位置には開口が設けられていない。基準グランド導体22は、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。ここで、基準グランド導体22が誘電体シート18aの表面に形成されているとは、誘電体シート18aの表面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて基準グランド導体22が形成されていることや、誘電体シート18aの表面に張り付けられた金属箔がパターニングされて基準グランド導体22が形成されていることを指す。また、基準グランド導体22の表面には平滑化が施されるので、基準グランド導体22が誘電体シート18aに接している面の表面粗さは基準グランド導体22が誘電体シート18aに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
【0022】
また、基準グランド導体22は、
図2に示すように、線路部22a及び端子部22b,22cにより構成されている。線路部22aは、線路部18a−aの表面に設けられ、x軸方向に沿って延在している。端子部22bは、線路部18a−bの表面に設けられ、矩形状の環をなしている。端子部22bは、線路部22aのx軸方向の負方向側の端部に接続されている。端子部22cは、線路部18a−cの表面に設けられ、矩形状の環をなしている。端子部22cは、線路部22aのx軸方向の正方向側の端部に接続されている。
【0023】
補助グランド導体24は、
図2に示すように、信号線路20よりもz軸方向の負方向側に設けられている。補助グランド導体24には、信号線路20に沿って並ぶ複数の開口30,32が設けられている。より詳細には、補助グランド導体24は、誘電体シート18cの表面に形成され、誘電体シート18bを介して信号線路20と対向している。補助グランド導体24は、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。ここで、補助グランド導体24が誘電体シート18cの表面に形成されているとは、誘電体シート18cの表面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて補助グランド導体24が形成されていることや、誘電体シート18cの表面に張り付けられた金属箔がパターニングされて補助グランド導体24が形成されていることを指す。また、補助グランド導体24の表面には平滑化が施されるので、補助グランド導体24が誘電体シート18cに接している面の表面粗さは補助グランド導体24が誘電体シート18cに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
【0024】
また、補助グランド導体24は、
図2に示すように、線路部24a及び端子部24b,24cにより構成されている。線路部24aは、線路部18c−aの表面に設けられ、x軸方向に沿って延在している。端子部24bは、線路部18c−bの表面に設けられ、矩形状の環をなしている。端子部24bは、線路部24aのx軸方向の負方向側の端部に接続されている。端子部24cは、線路部18c−cの表面に設けられ、矩形状の環をなしている。端子部24cは、線路部24aのx軸方向の正方向側の端部に接続されている。
【0025】
また、線路部24aには、
図2に示すように、x軸方向に延在する平行四辺形状をなす複数の開口30,32が設けられている。より詳細には、線路部24aは、複数の接続部70,72、辺74,76及び複数のブリッジ部78,80,86,88を有している。辺74は、線路部24aのy軸方向の負方向側の辺を構成している線状導体であり、x軸方向に延在している。辺76は、線路部24aのy軸方向の正方向側の辺を構成している線状導体であり、x軸方向に延在している。複数の接続部70は、辺74からy軸方向の正方向側に突出しており、半円状をなしている。複数の接続部70は、x軸方向に等間隔に一列に並んでいる。複数の接続部72は、辺76からy軸方向の負方向側に突出しており、半円状をなしている。複数の接続部72は、x軸方向に等間隔に一列に並んでいる。接続部70と接続部72とはx軸方向において異なる位置に設けられている。本実施形態では、接続部70と接続部72とは、x軸方向に交互に並んでいる。そして、接続部72は、x軸方向において、x軸方向に隣り合う2つの接続部70の中間に位置している。接続部70は、x軸方向において、x軸方向に隣り合う2つの接続部72の中間に位置している。
【0026】
ブリッジ部78は、接続部70からy軸方向の正方向側に進行しながらx軸方向の正方向側に進行するように傾斜している線状導体であり、辺76に接続されている。ブリッジ部80は、接続部72からy軸方向の負方向側に進行しながらx軸方向の負方向側に進行するように傾斜している線状導体であり、辺74に接続されている。ブリッジ部78とブリッジ部80とは平行である。これにより、辺74,76及びブリッジ部78,80に囲まれた領域に開口30が形成されている。
【0027】
ブリッジ部86は、接続部72からy軸方向の負方向側に進行しながらx軸方向の正方向側に進行するように傾斜している線状導体であり、辺74に接続されている。ブリッジ部88は、接続部70からy軸方向の正方向側に進行しながらx軸方向の負方向側に進行するように傾斜している線状導体であり、辺76に接続されている。ブリッジ部86とブリッジ部88とは平行である。これにより、辺74,76及びブリッジ部86,88に囲まれた領域に開口32が形成されている。
【0028】
ここで、線路部24aの辺74には切り欠きC1が設けられている。切り欠きC1は、線路部24aにおいて接続部72よりもy軸方向の負方向側に設けられている。これにより、切り欠きC1において、辺74が分離されている。
【0029】
また、線路部24aの辺76には切り欠きC2が設けられている。切り欠きC2は、線路部24aにおいて接続部70よりもy軸方向の正方向側に設けられている。これにより、切り欠きC2において、辺76が分離されている。
【0030】
外部端子16aは、
図2に示すように、接続部18a−bの表面上の実質的に中央に形成されている矩形状の導体である。よって、外部端子16aは、z軸方向から平面視したときに、信号線路20のx軸方向の負方向側の端部と重なっている。外部端子16bは、
図2に示すように、接続部18a−cの表面上の実質的に中央に形成されている矩形状の導体である。よって、外部端子16bは、z軸方向から平面視したときに、信号線路20のx軸方向の正方向側の端部と重なっている。外部端子16a,16bは、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。また、外部端子16a,16bの表面には、Ni/Auめっきが施されている。ここで、外部端子16a,16bが誘電体シート18aの表面に形成されているとは、誘電体シート18aの表面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて外部端子16a,16bが形成されていることや、誘電体シート18aの表面に張り付けられた金属箔がパターニングされて外部端子16a,16bが形成されていることを指す。また、外部端子16a,16bの表面には平滑化が施されるので、外部端子16a,16bが誘電体シート18aに接している面の表面粗さは外部端子16a,16bが誘電体シート18aに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
【0031】
以上のように、信号線路20は、基準グランド導体22及び補助グランド導体24によってz軸方向から挟まれている。すなわち、信号線路20、基準グランド導体22及び補助グランド導体24は、トリプレート型のストリップライン構造をなしている。また、信号線路20と基準グランド導体22との間隔(z軸方向における距離)は、
図4に示すように誘電体シート18aの厚さT1と略等しく、例えば、50μm〜300μmである。本実施形態では、信号線路20と基準グランド導体22との間隔は、100μmである。一方、信号線路20と補助グランド導体24との間隔(z軸方向における距離)は、
図4に示すように誘電体シート18bの厚さT2と略等しく、例えば、10μm〜100μmである。本実施形態では、信号線路20と補助グランド導体24との間隔は、50μmである。すなわち、補助グランド導体24と信号線路20とのz軸方向における距離は、基準グランド導体22と信号線路20とのz軸方向における距離よりも小さくなるように設計されている。
【0032】
ビアホール導体b1は、
図2に示すように、誘電体シート18aの接続部18a−bをz軸方向に貫通しており、外部端子16aと信号線路20のx軸方向の負方向側の端部とを接続している。ビアホール導体b2は、
図2に示すように、誘電体シート18aの接続部18a−cをz軸方向に貫通しており、外部端子16bと信号線路20のx軸方向の正方向側の端部とを接続している。これにより、信号線路20は、外部端子16a,16b間に接続されている。ビアホール導体b1,b2は、誘電体シート18aに形成された貫通孔内に金属材料が充填されることによって形成されている。
【0033】
複数のビアホール導体B1は、
図2及び
図3に示すように、信号線路20よりもy軸方向の負方向側において線路部18a−aをz軸方向に貫通しており、x軸方向に一列に並んでいる。複数のビアホール導体B2は、
図2及び
図3に示すように、信号線路20よりもy軸方向の負方向側において線路部18b−aをz軸方向に貫通しており、x軸方向に一列に並んでいる。本実施形態では、ビアホール導体B1,B2は、高周波信号伝送線路10のy軸方向(幅方向)の中心線Lよりもy軸方向の負方向側に設けられている。ビアホール導体B1とビアホール導体B2とは、互いに接続されることによって一本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体B1のz軸方向の正方向側の端部は、基準グランド導体22に接続されており、ビアホール導体B2のz軸方向の負方向側の端部は、接続部70に接続されている。これにより、ビアホール導体B1,B2は、基準グランド導体22と補助グランド導体24とを接続している。ビアホール導体B1,B2は、誘電体シート18a,18bに形成された貫通孔内に金属材料が充填されることによって形成されている。以下では、高周波信号伝送線路10において、ビアホール導体B1,B2が設けられている区間を区間A2と呼ぶ。高周波信号伝送線路10において、区間A2とは、ビアホール導体B1,B2とy軸方向に重なる領域を意味する。
【0034】
複数のビアホール導体B3は、
図2及び
図3に示すように、信号線路20よりもy軸方向の正方向側において線路部18a−aをz軸方向に貫通しており、x軸方向に一列に並んでいる。複数のビアホール導体B4は、
図2及び
図3に示すように、信号線路20よりもy軸方向の正方向側において線路部18b−aをz軸方向に貫通しており、x軸方向に一列に並んでいる。本実施形態では、ビアホール導体B3,B4は、高周波信号伝送線路10のy軸方向(幅方向)の中心線Lよりもy軸方向の正方向側に設けられている。ビアホール導体B3とビアホール導体B4とは、互いに接続されることによって一本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体B3のz軸方向の正方向側の端部は、基準グランド導体22に接続されており、ビアホール導体B4のz軸方向の負方向側の端部は、接続部72に接続されている。これにより、ビアホール導体B3,B4は、基準グランド導体22と補助グランド導体24とを接続している。ビアホール導体B3,B4は、誘電体シート18a,18bに形成された貫通孔内に金属材料が充填されることによって形成されている。以下では、高周波信号伝送線路10において、ビアホール導体B3,B4が設けられている区間を区間A3と呼ぶ。区間A3とは、ビアホール導体B3,B4とy軸方向に重なる領域を意味する。
【0035】
ここで、ビアホール導体B1,B2とビアホール導体B3,B4とはx軸方向において異なる位置に設けられている。本実施形態では、ビアホール導体B1,B2とビアホール導体B3,B4とは、x軸方向に交互に並んでいる。そして、ビアホール導体B1,B2は、x軸方向において、x軸方向に隣り合う2つのビアホール導体B3,B4の中間に位置している。ビアホール導体B3,B4は、x軸方向において、x軸方向に隣り合う2つのビアホール導体B1,B2の中間に位置している。
【0036】
また、高周波信号伝送線路10において、区間A2と区間A3とに挟まれた区間を区間A1と呼ぶ。区間A1は、ビアホール導体B1〜B4が設けられていない区間である。
【0037】
ここで、信号線路20は、
図2に示すように、蛇行している。より詳細には、区間A1における信号線路20は、区間A2における信号線路20よりもy軸方向の負方向側に位置している。更に、区間A1における信号線路20は、区間A3における信号線路20よりもy軸方向の正方向側に位置している。これにより、信号線路20は、ビアホール導体B1,B2及びビアホール導体B3,B4を迂回している。
【0038】
また、信号線路20は、太線部50,52,54及び細線部56,58,60,62を有している。太線部50,52,54の線幅は、線幅W1である。細線部56,58,60,62の線幅は、線幅W2である。線幅W1は、線幅W2よりも大きい。太線部50は、区間A1において、線路部18b−aのy軸方向の中心線L上をx軸方向に延在している。太線部50は、z軸方向から平面視したときに、開口30,32と重なっている。よって、太線部50は、z軸方向から平面視したときに、補助グランド導体24と重なっていない。
【0039】
太線部52は、区間A2において、線路部18b−aのy軸方向の中心線Lよりもy軸方向の正方向側をx軸方向に延在している。ただし、太線部52のx軸方向の両端は、区間A1にはみ出している。太線部52は、z軸方向から平面視したときに、切り欠きC2と重なっている。よって、太線部52は、z軸方向から平面視したときに、補助グランド導体24と重なっていない。
【0040】
太線部54は、区間A3において、線路部18b−aのy軸方向の中心線Lよりもy軸方向の負方向側をx軸方向に延在している。ただし、太線部52のx軸方向の両端は、区間A1にはみ出している。太線部54は、z軸方向から平面視したときに、切り欠きC1と重なっている。よって、太線部54は、z軸方向から平面視したときに、補助グランド導体24と重なっていない。以上のような太線部50,52,54の両端はテーパ形状をなしている。
【0041】
細線部56は、区間A1において、太線部52のx軸方向の正方向側の端部と太線部50のx軸方向の負方向側の端部とを接続している。細線部56は、y軸方向の負方向側に進行しながらx軸方向の正方向側に進行するように傾斜している。また、細線部56は、
図3に示すように、y軸方向から平面視したときに、ブリッジ部78と重なっている。
【0042】
細線部58は、区間A1において、太線部50のx軸方向の正方向側の端部と太線部54のx軸方向の負方向側の端部とを接続している。細線部58は、y軸方向の負方向側に進行しながらx軸方向の正方向側に進行するように傾斜している。また、細線部58は、
図3に示すように、y軸方向から平面視したときに、ブリッジ部80と重なっている。
【0043】
細線部60は、区間A1において、太線部50のx軸方向の正方向側の端部と太線部52のx軸方向の負方向側の端部とを接続している。細線部60は、y軸方向の正方向側に進行しながらx軸方向の正方向側に進行するように傾斜している。また、細線部60は、
図3に示すように、y軸方向から平面視したときに、ブリッジ部88と重なっている。
【0044】
細線部62は、区間A1において、太線部54のx軸方向の正方向側の端部と太線部50のx軸方向の負方向側の端部とを接続している。細線部62は、y軸方向の正方向側に進行しながらx軸方向の正方向側に進行するように傾斜している。また、細線部62は、
図3に示すように、y軸方向から平面視したときに、ブリッジ部86と重なっている。
【0045】
保護層14は、誘電体シート18aの表面の略全面を覆っている絶縁膜である。これにより、保護層14は、基準グランド導体22を覆っている。保護層14は、例えば、レジスト材等の可撓性樹脂からなる。
【0046】
また、保護層14は、
図2に示すように、線路部14a及び接続部14b,14cにより構成されている。線路部14aは、線路部18a−aの表面の全面を覆うことにより、線路部22aを覆っている。
【0047】
接続部14bは、線路部14aのx軸方向の負方向側の端部に接続されており、接続部18a−bの表面を覆っている。ただし、接続部14bには、開口Ha〜Hdが設けられている。開口Haは、接続部14bの中央に設けられている矩形状の開口である。外部端子16aは、開口Haを介して外部に露出している。また、開口Hbは、開口Haよりもy軸方向の正方向側に設けられている矩形状の開口である。開口Hcは、開口Haよりもx軸方向の負方向側に設けられている矩形状の開口である。開口Hdは、開口Haよりもy軸方向の負方向側に設けられている矩形状の開口である。端子部22bは、開口Hb〜Hdを介して外部に露出することにより、外部端子として機能する。
【0048】
接続部14cは、線路部14aのx軸方向の正方向側の端部に接続されており、接続部18a−cの表面を覆っている。ただし、接続部14cには、開口He〜Hhが設けられている。開口Heは、接続部14cの中央に設けられている矩形状の開口である。外部端子16bは、開口Heを介して外部に露出している。また、開口Hfは、開口Heよりもy軸方向の正方向側に設けられている矩形状の開口である。開口Hgは、開口Heよりもx軸方向の正方向側に設けられている矩形状の開口である。開口Hhは、開口Heよりもy軸方向の負方向側に設けられている矩形状の開口である。端子部22cは、開口Hf〜Hhを介して外部に露出することにより、外部端子として機能する。
【0049】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10では、信号線路20の特性インピーダンスは、インピーダンスZ1とインピーダンスZ2との間を周期的に変動する。より詳細には、信号線路20において開口30,32及び切り欠きC1,C2と重なっている部分では、信号線路20と補助グランド導体24との間に相対的に小さな容量が形成される。そのため、信号線路20において開口30,32及び切り欠きC1,C2と重なっている部分の特性インピーダンスは、相対的に高いインピーダンスZ1となる。
【0050】
一方、信号線路20においてブリッジ部78,80,86,88と重なっている部分では、信号線路20と補助グランド導体24との間に相対的に大きな容量が形成される。そのため、信号線路20においてブリッジ部78,80,86,88と重なっている部分の特性インピーダンスは、相対的に低いインピーダンスZ2となる。そして、ブリッジ部78、開口30、ブリッジ部80、切り欠きC1、ブリッジ部86、開口32、ブリッジ部88、切り欠きC2の順にx軸方向に並んでいる。よって、信号線路20の特性インピーダンスは、インピーダンスZ1とインピーダンスZ2との間を周期的に変動する。インピーダンスZ1は、例えば、55Ωであり、インピーダンスZ2は、例えば、45Ωである。そして、信号線路20全体の平均の特性インピーダンスは、例えば、50Ωである。
【0051】
コネクタ100a,100bはそれぞれ、
図1に示すように、接続部12b,12cの表面上に実装される。コネクタ100a,100bの構成は同じであるので、以下にコネクタ100bの構成を例に挙げて説明する。
図6(a)は、高周波信号伝送線路10のコネクタ100bの外観斜視図である。
図6(b)は、高周波信号伝送線路10のコネクタ100bの断面構造図である。
【0052】
コネクタ100bは、
図1、
図6(a)及び
図6(b)に示すように、コネクタ本体102、外部端子104,106、中心導体108及び外部導体110により構成されている。コネクタ本体102は、矩形状の板部材に円筒部材が連結された形状をなしており、樹脂等の絶縁材料により作製されている。
【0053】
外部端子104は、コネクタ本体102の板部材のz軸方向の負方向側の面において、外部端子16bと対向する位置に設けられている。外部端子106は、コネクタ本体102の板部材のz軸方向の負方向側の面において、開口Hf〜Hhを介して露出している端子部22cに対応する位置に設けられている。
【0054】
中心導体108は、コネクタ本体102の円筒部材の中心に設けられており、外部端子104と接続されている。中心導体108は、高周波信号が入力又は出力する信号端子である。外部導体110は、コネクタ本体102の円筒部材の内周面に設けられており、外部端子106と接続されている。外部導体110は、接地電位に保たれるグランド端子である。
【0055】
以上のように構成されたコネクタ100bは、
図6(a)及び
図6(b)に示すように、外部端子104が外部端子16bと接続され、外部端子106が端子部22cと接続されるように、接続部12cの表面上に実装される。これにより、信号線路20は、中心導体108に電気的に接続されている。また、基準グランド導体22及び補助グランド導体24は、外部導体110に電気的に接続されている。
【0056】
高周波信号伝送線路10は、以下に説明するように用いられる。
図7(a)は、高周波信号伝送線路10が用いられた電子機器200をy軸方向から平面視した図である。
図7(b)は、高周波信号伝送線路10が用いられた電子機器200をz軸方向から平面視した図である。
【0057】
電子機器200は、高周波信号伝送線路10、回路基板202a,202b、レセプタクル204a,204b、バッテリーパック(金属体)206及び筐体210を備えている。
【0058】
筐体210は、高周波信号伝送線路10、回路基板202a,202b、レセプタクル204a,204b及びバッテリーパック206を収容している。回路基板202aには、例えば、アンテナを含む送信回路又は受信回路が設けられている。回路基板202bには、例えば、給電回路が設けられている。バッテリーパック206は、例えば、リチウムイオン2次電池であり、その表面が金属カバーにより覆われた構造を有している。回路基板202a、バッテリーパック206及び回路基板202bは、x軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並んでいる。
【0059】
レセプタクル204a,204bはそれぞれ、回路基板202a,202bのz軸方向の負方向側の主面上に設けられている。レセプタクル204a,204bにはそれぞれ、コネクタ100a,100bが接続される。これにより、コネクタ100a,100bの中心導体108には、回路基板202a,202b間を伝送される例えば2GHzの周波数を有する高周波信号がレセプタクル204a,204bを介して印加される。また、コネクタ100a,100bの外部導体110には、回路基板202a,202b及びレセプタクル204a,204bを介して、グランド電位に保たれる。これにより、高周波信号伝送線路10は、回路基板202a,202b間を接続している。
【0060】
ここで、誘電体素体12の表面(より正確には、保護層14)は、バッテリーパック206に対して接触している。そして、誘電体素体12とバッテリーパック206とは、接着剤等により固定されている。誘電体素体12の表面は、信号線路20に関して基準グランド導体22側に位置する主面である。よって、信号線路20とバッテリーパック206との間には、ベタ状の基準グランド導体22が位置している。
【0061】
(高周波信号伝送線路の製造方法)
以下に、高周波信号伝送線路10の製造方法について
図2を参照しながら説明する。以下では、一つの高周波信号伝送線路10が作製される場合を例にとって説明するが、実際には、大判の誘電体シートが積層及びカットされることにより、同時に複数の高周波信号伝送線路10が作製される。
【0062】
まず、表面上の全面に銅箔(金属膜)が形成された熱可塑性樹脂からなる誘電体シート18a〜18cを準備する。具体的には、誘電体シート18a〜18cの表面に銅箔を張り付ける。また、更に、誘電体シート18a〜18cの銅箔の表面に、例えば、防錆のための亜鉛鍍金を施して、平滑化する。誘電体シート18a〜18cは、液晶ポリマーである。また、銅箔の厚さは、10μm〜20μmである。
【0063】
次に、誘電体シート18aの表面上に形成された銅箔をパターニングすることにより、
図2に示す外部端子16a,16b及び基準グランド導体22を誘電体シート18aの表面上に形成する。具体的には、誘電体シート18aの表面の銅箔上に、
図2に示す外部端子16a,16b及び基準グランド導体22と同じ形状のレジストを印刷する。そして、銅箔に対してエッチング処理を施すことにより、レジストにより覆われていない部分の銅箔を除去する。その後、レジスト液を吹き付けてレジストを除去する。これにより、
図2に示すような、外部端子16a,16b及び基準グランド導体22が誘電体シート18aの表面上にフォトリソグラフィ工程により形成される。
【0064】
次に、
図2に示す信号線路20を誘電体シート18bの表面上に形成する。更に、
図2に示す補助グランド導体24を誘電体シート18cの表面に形成する。なお、信号線路20及び補助グランド導体24の形成工程は、外部端子16a,16b及び基準グランド導体22の形成工程と同じであるので説明を省略する。
【0065】
次に、誘電体シート18a,18bのビアホール導体b1,b2,B1〜B4が形成される位置にレーザービームを照射することによって貫通孔を形成する。そして、貫通孔に導電性ペーストを充填し、ビアホール導体b1,b2,B1〜B4を形成する。
【0066】
次に、誘電体シート18a〜18cをz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積み重ねて誘電体素体12を形成する。そして、誘電体シート18a〜18cに対してz軸方向の正方向側及び負方向側から熱及び圧力を加えることにより、誘電体シート18a〜18cを一体化する。
【0067】
次に、樹脂(レジスト)ペーストをスクリーン印刷により塗布することにより、誘電体シート18aの表面上に基準グランド導体22を覆う保護層14を形成する。
【0068】
最後に、接続部12b,12c上の外部端子16a,16b及び端子部22b,22c上にはんだを用いてコネクタ100a,100bを実装する。これにより、
図1に示す高周波信号伝送線路10が得られる。
【0069】
(効果)
以上のように構成された高周波信号伝送線路10によれば、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。より詳細には、高周波信号伝送線路10では、ビアホール導体B1,B2は、誘電体素体12において、y軸方向の中心線Lよりもy軸方向の負方向側に設けられている。更に、ビアホール導体B1,B2が設けられている区間A2における信号線路20は、ビアホール導体B1,B2が設けられていない区間A1における信号線路20よりも、y軸方向の正方向側に位置している。すなわち、信号線路20は、z軸方向から平面視したときに、ビアホール導体B1,B2を迂回している。これにより、ビアホール導体B1,B2を中心線Lに近づけることが可能となる。
【0070】
また、ビアホール導体B3,B4は、誘電体素体12において、y軸方向の中心線Lよりもy軸方向の正方向側に設けられている。更に、ビアホール導体B3,B4が設けられている区間A3における信号線路20は、ビアホール導体B3,B4が設けられていない区間A1における信号線路20よりも、y軸方向の負方向側に位置している。これにより、信号線路20は、z軸方向から平面視したときに、ビアホール導体B3,B4を迂回している。これにより、ビアホール導体B3,B4を中心線Lに近づけることが可能となる。
【0071】
更に、ビアホール導体B1,B2とビアホール導体B3,B4とは、x軸方向において異なる位置に設けられている。これにより、ビアホール導体B1,B2と信号線路20とビアホール導体B3,B4とがy軸方向において一列に並ぶことがない。よって、線路部12aのy軸方向の正方向側の辺を中心線Lに近づけることができると共に、線路部12aのy軸方向の負方向側の辺を中心線Lに近づけることができる。その結果、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくできる。
【0072】
また、高周波信号伝送線路10によれば、薄型化を図ることができる。より詳細には、高周波信号伝送線路10では、補助グランド導体24には開口30,32及び切り欠きC1,C2が設けられている。これにより、信号線路20と補助グランド導体24との間に容量が形成されにくくなる。したがって、信号線路20と補助グランド導体24とのz軸方向における距離を小さくしても、信号線路20と補助グランド導体24との間に形成される容量が大きくなり過ぎない。よって、信号線路20の特性インピーダンスが所定の特性インピーダンス(例えば、50Ω)からずれにくい。その結果、高周波信号伝送線路10によれば、信号線路20の特性インピーダンスを所定の特性インピーダンスに維持しつつ、薄型化を図ることが可能である。
【0073】
また、高周波信号伝送線路10では、挿入損失の低減を図ることができる。より詳細には、補助グランド導体24には、開口30,32及び切り欠きC1,C2が設けられている。よって、信号線路20において、開口30,32及び切り欠きC1,C2と重なっている部分と補助グランド導体24との間には、容量が形成されにくい。そこで、信号線路20の太線部50,52は、開口30,32及び切り欠きC1,C2と重なるように配置されている。これにより、信号線路20の抵抗値が低減され、高周波信号伝送線路10の挿入損失の低減が図られる。
【0074】
また、高周波信号伝送線路10によれば、高周波信号伝送線路10がバッテリーパック206のような金属体に貼り付けられた場合に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。より詳細には、高周波信号伝送線路10は、信号線路20とバッテリーパック206との間にベタ状の基準グランド導体22が位置するように、バッテリーパック206に貼り付けられる。これにより、信号線路20とバッテリーパック206とが開口を介して対向しなくなり、信号線路20とバッテリーパック206との間に容量が形成されることが抑制される。その結果、高周波信号伝送線路10がバッテリーパック206に貼り付けられることによって、信号線路20の特性インピーダンスが低下することが抑制される。
【0075】
また、高周波信号伝送線路10によれば、ビアホール導体B1,B2は、信号線路20よりもy軸方向の負方向側に設けられている。また、ビアホール導体B3,B4は、信号線路20よりもy軸方向の正方向側に設けられている。これにより、信号線路20のy軸方向の両側に不要輻射が放射されることが抑制される。更に、高周波信号伝送線路10のy軸方向の正方向側又は負方向側にバッテリーパック206等の金属体が設けられたとしても、信号線路20とバッテリーパック206との間には、ビアホール導体B1,B2又はビアホール導体B3,B4が存在するようになる。その結果、信号線路20とバッテリーパック206との間において容量が形成されにくくなり、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0076】
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図8は、第1の変形例に係る高周波信号伝送線路10aの分解図である。高周波信号伝送線路10aの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0077】
高周波信号伝送線路10aは、基準グランド導体22が補助グランド導体24と同じ構造をなしている点において高周波信号伝送線路10と相違する。より詳細には、基準グランド導体22の線路部22aには、
図8に示すように、x軸方向に延在する平行四辺形状をなす複数の開口130,132が設けられている。開口130,132は、信号線路20に沿って並んでいる。
【0078】
線路部22aは、複数の接続部170,172、辺174,176及び複数のブリッジ部178,180,186,188を有している。辺174は、線路部22aのy軸方向の負方向側の辺を構成している線状導体であり、x軸方向に延在している。辺176は、線路部22aのy軸方向の正方向側の辺を構成している線状導体であり、x軸方向に延在している。複数の接続部170は、辺174からy軸方向の正方向側に突出しており、半円状をなしている。複数の接続部170は、x軸方向に等間隔に一列に並んでいる。複数の接続部172は、辺176からy軸方向の負方向側に突出しており、半円状をなしている。複数の接続部172は、x軸方向に等間隔に一列に並んでいる。接続部170と接続部172とはx軸方向において異なる位置に設けられている。本実施形態では、接続部170と接続部172とは、x軸方向に交互に並んでいる。そして、接続部172は、x軸方向において、x軸方向に隣り合う2つの接続部170の中間に位置している。接続部170は、x軸方向において、x軸方向に隣り合う2つの接続部172の中間に位置している。
【0079】
ブリッジ部178は、接続部170からy軸方向の正方向側に進行しながらx軸方向の正方向側に進行するように傾斜している線状導体であり、辺176に接続されている。ブリッジ部180は、接続部172からy軸方向の負方向側に進行しながらx軸方向の負方向側に進行するように傾斜している線状導体であり、辺176に接続されている。ブリッジ部178とブリッジ部180とは平行である。これにより、辺174,176及びブリッジ部178,180に囲まれた領域に開口130が形成されている。開口130は、z軸方向から平面視したときに、開口30と一致した状態で重なっている。
【0080】
ブリッジ部186は、接続部172からy軸方向の負方向側に進行しながらx軸方向の正方向側に進行するように傾斜している線状導体であり、辺174に接続されている。ブリッジ部188は、接続部170からy軸方向の正方向側に進行しながらx軸方向の負方向側に進行するように傾斜している線状導体であり、辺176に接続されている。ブリッジ部186とブリッジ部188とは平行である。これにより、辺174,176及びブリッジ部186,188に囲まれた領域に開口132が形成されている。開口132は、z軸方向から平面視したときに、開口32と一致した状態で重なっている。
【0081】
ここで、線路部22aの辺174には切り欠きC3が設けられている。切り欠きC3は、線路部22aにおいて接続部172よりもy軸方向の負方向側に設けられている。これにより、切り欠きC3において、辺174が分離されている。
【0082】
また、線路部22aの辺176には切り欠きC4が設けられている。切り欠きC4は、線路部22aにおいて接続部170よりもy軸方向の正方向側に設けられている。これにより、切り欠きC4において、辺176が分離されている。
【0083】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10aによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0084】
また、高周波信号伝送線路10aによれば、薄型化を更に図ることができる。より詳細には、高周波信号伝送線路10aでは、基準グランド導体22にも開口130,132及び切り欠きC3,C4が設けられている。これにより、信号線路20と基準グランド導体22との間に容量が形成されにくくなる。したがって、信号線路20と基準グランド導体22とのz軸方向における距離を小さくしても、信号線路20と基準グランド導体22との間に形成される容量が大きくなり過ぎない。よって、信号線路20の特性インピーダンスが所定の特性インピーダンス(例えば、50Ω)からずれにくい。その結果、高周波信号伝送線路10によれば、信号線路20の特性インピーダンスを所定の特性インピーダンスに維持しつつ、薄型化を図ることが可能である。
【0085】
また、高周波信号伝送線路10aでは、高周波信号伝送線路10と同様に、挿入損失の低減を図ることができる。
【0086】
また、高周波信号伝送線路10aによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0087】
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図9は、第2の変形例に係る高周波信号伝送線路10bの分解図である。高周波信号伝送線路10bの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0088】
高周波信号伝送線路10bは、信号線路20の構造において高周波信号伝送線路10と相違する。より詳細には、高周波信号伝送線路10bでは、信号線路20の線幅は、均一である。
【0089】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10bによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0090】
また、高周波信号伝送線路10bによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、薄型化を更に図ることができる。
【0091】
また、高周波信号伝送線路10bによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0092】
(第3の変形例)
以下に、第3の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図10は、第3の変形例に係る高周波信号伝送線路10cの分解図である。高周波信号伝送線路10cの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0093】
高周波信号伝送線路10cは、開口130,132の大きさにおいて高周波信号伝送線路10aと相違する。より詳細には、開口130のサイズは、開口30のサイズよりも小さい。開口130は、z軸方向から平面視したときに開口30と相似形をなし、かつ、開口30内に収まっている。また、開口132のサイズは、開口32のサイズよりも小さい。開口132は、z軸方向から平面視したときに開口32と相似形をなし、かつ、開口32内に収まっている。
【0094】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10cによれば、高周波信号伝送線路10aと同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0095】
また、高周波信号伝送線路10cによれば、高周波信号伝送線路10aと同様に、薄型化を更に図ることができる。
【0096】
また、高周波信号伝送線路10cによれば、以下の理由によっても、挿入損失の低減を図ることができる。高周波信号伝送線路10cでは、信号線路20に電流i1が流れると基準グランド導体22に帰還電流(反電流)i2が流れ、補助グランド導体24に帰還電流(反電流)i3が流れる。高周波信号伝送線路10cでは、開口30の外縁と開口130の外縁とが重なっていない。また、開口32の外縁と開口132の外縁とが重なっていない。これにより、帰還電流i2が流れる位置と帰還電流i3が流れる位置とが離れるようになる。その結果、帰還電流i2と帰還電流i3との結合を弱めることができ、電流i1が流れやすくなる。よって、高周波信号伝送線路10cの挿入損失の低減が図られる。
【0097】
また、高周波信号伝送線路10cによれば、高周波信号伝送線路10aと同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0098】
(第4の変形例)
以下に、第4の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図11は、第4の変形例に係る高周波信号伝送線路10dの分解図である。高周波信号伝送線路10dの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0099】
高周波信号伝送線路10dは、補助グランド導体24の構造、及び、信号線路20の構造において、高周波信号伝送線路10と相違する。より詳細には、高周波信号伝送線路10dの補助グランド導体24には、切り欠きC1,C2が設けられていない。すなわち、辺74,76は、切断されておらず、1本の線状導体により構成されている。そのため、辺74とブリッジ部80,86により囲まれた開口150が形成されている。また、辺76とブリッジ部78,88により囲まれた開口152が形成されている。
【0100】
また、信号線路20において、開口150,152と重なっている部分の線幅は、開口30,32と重なっている部分の線幅よりも小さい。これは、区間A2,A3において、信号線路20と辺74,76とが重ならないようにするためである。
【0101】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10dによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0102】
また、高周波信号伝送線路10dによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、薄型化を更に図ることができる。
【0103】
また、高周波信号伝送線路10dでは、高周波信号伝送線路10と同様に、挿入損失の低減を図ることができる。
【0104】
また、高周波信号伝送線路10dによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0105】
また、高周波信号伝送線路10dによれば、辺74,76に切り欠きC1,C2が設けられていないので、信号線路20から不要輻射が放射されることが抑制される。
【0106】
(第5の変形例)
以下に、第5の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図12は、第5の変形例に係る高周波信号伝送線路10eの分解図である。高周波信号伝送線路10eの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0107】
高周波信号伝送線路10eは、補助グランド導体24の構造において高周波信号伝送線路10dと相違する。高周波信号伝送線路10eでは、補助グランド導体24の線路部24aに、x軸方向に延在する長方形状の開口230が信号線路20に沿って並ぶように設けられている。以下では、補助グランド導体24において、隣り合う開口230の間の部分をブリッジ部260と呼ぶ。ブリッジ部260は、辺74,76を繋ぐようにy軸方向に延在する線状の導体である。これにより、補助グランド導体24は、梯子型をなしている。
【0108】
また、信号線路20においてブリッジ部260と重なっている部分の線幅は、信号線路20において開口230と重なっている部分の線幅よりも小さい。
【0109】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10eによれば、高周波信号伝送線路10dと同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0110】
また、高周波信号伝送線路10eによれば、高周波信号伝送線路10dと同様に、薄型化を更に図ることができる。
【0111】
また、高周波信号伝送線路10eでは、高周波信号伝送線路10dと同様に、挿入損失の低減を図ることができる。
【0112】
また、高周波信号伝送線路10eによれば、高周波信号伝送線路10dと同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0113】
また、高周波信号伝送線路10eによれば、辺74,76に切り欠きC1,C2が設けられていないので、信号線路20から不要輻射が放射されることが抑制される。
【0114】
(第6の変形例)
以下に、第6の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図13は、第6の変形例に係る高周波信号伝送線路10fの分解図である。
図14は、第6の変形例に係る高周波信号伝送線路10fの信号線路20及び線路部124a,124bを透視した図である。
図15は、
図14のA−Aにおける断面構造図である。
図16は、
図14のB−Bにおける断面構造図である。高周波信号伝送線路10fの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0115】
高周波信号伝送線路10fは、信号線路20の形状が異なっている点、及び、線路部24aの代わりに線路部124a,124bが設けられている点において高周波信号伝送線路10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に高周波信号伝送線路10fについて説明する。
【0116】
高周波信号伝送線路10fの信号線路20の線幅は、高周波信号伝送線路10の線幅よりも太い。ただし、高周波信号伝送線路10fの信号線路20は、高周波信号伝送線路10の信号線路20のように蛇行していない。そのため、高周波信号伝送線路10fでは、信号線路20とビアホール導体B2,B4とが接触しないように、信号線路20には切り欠きE1,E2が設けられている。
【0117】
切り欠きE1は、区間A2に設けられており、信号線路20のy軸方向の負方向側の辺が円弧状にy軸方向の正方向側に向かって窪んでいる。これにより、区間A2における信号線路20は、区間A1における信号線路20よりもy軸方向の正方向側に設けられている。
【0118】
切り欠きE2は、区間A3に設けられており、信号線路20のy軸方向の正方向側の辺が円弧状にy軸方向の負方向側に向かって窪んでいる。これにより、区間A3における信号線路20は、区間A1における信号線路20よりもy軸方向の負方向側に設けられている。
【0119】
また、線路部124aは、誘電体シート18cの表面上に設けられており、区間A2においてy軸方向に延在する帯状の導体である。線路部124aは、z軸方向から平面視したときに、信号線路20と重なっていると共に、ビアホール導体B1,B2を介して基準グランド導体22に接続されている。
【0120】
また、線路部124bは、誘電体シート18cの表面上に設けられており、区間A3においてy軸方向に延在する帯状の導体である。線路部124bは、z軸方向から平面視したときに、信号線路20と重なっていると共に、ビアホール導体B3,B4を介して基準グランド導体22に接続されている。
【0121】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10fによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0122】
また、高周波信号伝送線路10fによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、薄型化を更に図ることができる。
【0123】
また、高周波信号伝送線路10fでは、高周波信号伝送線路10と同様に、挿入損失の低減を図ることができる。
【0124】
また、高周波信号伝送線路10fによれば、高周波信号伝送線路10と同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0125】
また、高周波信号伝送線路10fの線路部124a,124bの面積は、高周波信号伝送線路10の線路部24aの面積よりも小さい。そのため、高周波信号伝送線路10fを高周波信号線路10よりも容易に曲げることが可能である。
【0126】
(第7の変形例)
以下に、第7の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図17は、第7の変形例に係る高周波信号伝送線路10gの分解図である。高周波信号伝送線路10gの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0127】
高周波信号伝送線路10gは、区間A2が設けられている位置に区間A3が設けられている点において高周波信号伝送線路10fと相違する。以下に、かかる相違点を中心に高周波信号伝送線路10gについて説明する。
【0128】
高周波信号伝送線路10gでは、区間A1と区間A3とが交互にx軸方向に並んでいる。そのため、信号線路20のy軸方向の正方向側にビアホール導体B3,B4が設けられており、信号線路20のy軸方向の負方向側にはビアホール導体が設けられていない。更に、区間A3において、信号線路20のy軸方向の正方向側の辺には切り欠きE2が設けられている。ただし、区間A2が存在しないので、切り欠きE1は信号線路20に設けられていない。
【0129】
また、高周波信号伝送線路10gは、線路部124bを備えているが、線路部124aを備えていない。
【0130】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10gによれば、高周波信号伝送線路10fと同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0131】
また、高周波信号伝送線路10gによれば、高周波信号伝送線路10fと同様に、薄型化を更に図ることができる。
【0132】
また、高周波信号伝送線路10gでは、高周波信号伝送線路10fと同様に、挿入損失の低減を図ることができる。
【0133】
また、高周波信号伝送線路10gによれば、高周波信号伝送線路10fと同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0134】
また、高周波信号伝送線路10gの線路部124bの面積は、高周波信号伝送線路10の線路部24aの面積よりも小さい。そのため、高周波信号伝送線路10gを高周波信号線路10よりも容易に曲げることが可能である。
【0135】
また、高周波信号伝送線路10gでは、ビアホール導体B1,B2の代わりにビアホール導体B3,B4が設けられている。これにより、高周波信号伝送線路10gのy軸方向の正方向側からノイズが放射されることがより効果的に抑制されるようになる。このような高周波信号伝送線路10gは、y軸方向の負方向側からのノイズの放射が大きな問題とならず、y軸方向の正方向側からのノイズの放射が大きな問題となる電子機器に適用されることが好ましい。
【0136】
(第8の変形例)
以下に、第8の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図18は、第8の変形例に係る高周波信号伝送線路10hの分解図である。高周波信号伝送線路10hの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0137】
高周波信号伝送線路10hは、信号線路20の線幅が異なっている点、及び、基準グランド導体22に開口160が設けられている点において高周波信号伝送線路10fと相違する。以下に、かかる相違点を中心に高周波信号伝送線路10hについて説明する。
【0138】
高周波信号伝送線路10hの信号線路20の線幅は、高周波信号伝送線路10fの信号線路20の線幅よりも太い。そのため、高周波信号伝送線路10hの切り欠きE1,E2は、高周波信号伝送線路10fの切り欠きE1,E2よりも大きい。
【0139】
また、開口160は、基準グランド導体22に設けられている。開口160は、区間A1において、z軸方向から平面視したときに信号線路20と重なるように基準グランド導体22に設けられている。開口160は、x軸方向に延在する長軸を有する楕円形状をなしている。
【0140】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10hによれば、高周波信号伝送線路10fと同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0141】
また、高周波信号伝送線路10hによれば、高周波信号伝送線路10fと同様に、薄型化を更に図ることができる。
【0142】
また、高周波信号伝送線路10hでは、高周波信号伝送線路10fと同様に、挿入損失の低減を図ることができる。
【0143】
また、高周波信号伝送線路10hによれば、高周波信号伝送線路10fと同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0144】
また、高周波信号伝送線路10hの線路部124a,124bの面積は、高周波信号伝送線路10の線路部24aの面積よりも小さい。そのため、高周波信号伝送線路10hを高周波信号線路10よりも容易に曲げることが可能である。
【0145】
また、高周波信号伝送線路10hによれば、信号線路20の線幅が太いので、信号線路20の直流抵抗値が低減される。
【0146】
また、高周波信号伝送線路10hによれば、信号線路20の線幅が太いので、切り欠きE1,E2が大きくなっている。そのため、区間A2,A3における信号線路20の線幅と区間A1における信号線路20の線幅との差が大きくなり過ぎる。その結果、区間A2,A3における信号線路20と基準グランド導体22及び線路部124a,124bとの間に形成される容量の大きさと、区間A1における信号線路20と基準グランド導体22との間に形成される容量の大きさとの間に大きな差が生じる。そこで、区間A1において、基準グランド導体22に開口160が設けられている。これにより、区間A1における信号線路20と基準グランド導体22との間に形成される容量が大きくなり過ぎることが抑制される。これにより、高周波信号伝送線路10hの特性インピーダンスの調整が行いやすくなる。
【0147】
(第9の変形例)
以下に、第9の変形例に係る高周波信号伝送線路の構成について図面を参照しながら説明する。
図19は、第9の変形例に係る高周波信号伝送線路10iの分解図である。高周波信号伝送線路10iの外観斜視図については、
図1を援用する。
【0148】
高周波信号伝送線路10iは、信号線路20の線幅が異なっている点、及び、開口160が設けられている位置が異なっている点において高周波信号伝送線路10hと相違する。以下に、かかる相違点を中心に高周波信号伝送線路10iについて説明する。
【0149】
高周波信号伝送線路10iの信号線路20の線幅は、高周波信号伝送線路10hの信号線路20の線幅よりも太い。そのため、高周波信号伝送線路10iの切り欠きE1,E2は、高周波信号伝送線路10hの切り欠きE1,E2よりも小さい。
【0150】
また、開口160は、基準グランド導体22に設けられている。開口160は、区間A2,A3において、z軸方向から平面視したときに信号線路20と重なるように基準グランド導体22に設けられている。開口160は、x軸方向に延在する長軸を有する楕円形状をなしている。
【0151】
以上のように構成された高周波信号伝送線路10iによれば、高周波信号伝送線路10hと同様に、誘電体素体12のy軸方向の幅を小さくすることができる。
【0152】
また、高周波信号伝送線路10iによれば、高周波信号伝送線路10hと同様に、薄型化を更に図ることができる。
【0153】
また、高周波信号伝送線路10iでは、高周波信号伝送線路10hと同様に、挿入損失の低減を図ることができる。
【0154】
また、高周波信号伝送線路10iによれば、高周波信号伝送線路10hと同様に、信号線路20の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
【0155】
また、高周波信号伝送線路10iの線路部124a,124bの面積は、高周波信号伝送線路10の線路部24aの面積よりも小さい。そのため、高周波信号伝送線路10iを高周波信号線路10よりも容易に曲げることが可能である。
【0156】
また、高周波信号伝送線路10iによれば、信号線路20の線幅が細いので、切り欠きE1,E2が小さくなっている。そのため、区間A2,A3における信号線路20と基準グランド導体22及び線路部124a,124bとの間に形成される容量の大きさと、区間A1における信号線路20と基準グランド導体22との間に形成される容量の大きさとの間に大きな差が生じる。そこで、区間A2,A3において、基準グランド導体22に開口160が設けられている。これにより、区間A2,A3における信号線路20と基準グランド導体22との間に形成される容量が大きくなり過ぎることが抑制される。これにより、高周波信号伝送線路10iの特性インピーダンスの調整が行いやすくなる。
【0157】
(その他の実施形態)
本発明に係る高周波信号伝送線路は、高周波信号伝送線路10,10a〜10iに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
【0158】
なお、高周波信号伝送線路10,10a〜10iの構成を組み合わせてもよい。
【0159】
保護層14は、スクリーン印刷によって形成されているが、フォトリソグラフィ工程によって形成されてもよい。
【0160】
なお、高周波信号伝送線路10,10a〜10iにおいて、コネクタ100a,100bが実装されていなくてもよい。この場合、高周波信号伝送線路10,10a〜10iの端部と回路基板とがはんだによって接続される。なお、高周波信号伝送線路10,10a〜10iの一方の端部のみにコネクタ100aが実装されてもよい。
【0161】
なお、ビアホール導体の代わりに、スルーホール導体が用いられてもよい。スルーホール導体とは、誘電体素体12に設けられた貫通孔の内周面にめっきにより導体を形成した層間接続部である。
【0162】
なお、ビアホール導体B1,B2及び接続部70と、ビアホール導体B3,B4及び接続部72とはいずれか一方のみが設けられていてもよい。すなわち、ビアホール導体B1,B2が高周波信号伝送線路10,10a〜10eのy軸方向の負方向側に並ぶように配置されていてもよいし、ビアホール導体B3,B4が高周波信号伝送線路10,10a〜10eのy軸方向の正方向側に並ぶように配置されていてもよい。ただし、不要輻射を抑制するために、ビアホール導体B1,B2及び接続部70と、ビアホール導体B3,B4及び接続部72とはいずれも設けられていることが好ましい。
【0163】
なお、回路基板10,10a〜10iは、アンテナフロントエンドモジュールなどRF回路基板における高周波信号線路として用いられてもよい。