特許6044677IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

導電性結着層用組成物に関し、さらに詳述すると、側鎖にオキサゾリン環を有するポリマーからなる導電性炭素材料分散剤およびこの分散剤と導電性炭素材料と溶媒を含む導電性結着層用組成物

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、カーボンナノチューブに代表される導電性炭素材料の分散能に優れるとともに、導電性炭素材料とともに薄膜化した場合に、集電基板に対する密着性に優れた薄膜を与え得る導電性炭素材料分散剤と導電性炭素材料と溶媒とを含む導電性結着層用組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、側鎖にオキサゾリン基を有するポリマーがカーボンナノチューブに代表される導電性炭素材料の分散能に優れるとともに、このポリマーを分散剤として調製した導電性炭素材料分散液から得られた薄膜が、エネルギー貯蔵デバイスの電極の集電基板に対して優れた密着性を有し、導電性結着層として好適であることを見出し、本発明を完成させた。
【発明の効果】
本発明の導電性炭素材料分散剤は、カーボンナノチューブ、カーボンブラックやグラフェンといった導電性炭素材料の分散能に優れるだけでなく、リチウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタ等のエネルギー貯蔵デバイスの電極に用いられる金属製の集電基板に対して高い密着性をも有している。
本発明の導電性炭素材料分散剤を用いて調製された導電性炭素材料分散液は、エネルギー貯蔵デバイスの電極を構成する集電基板と活物質等とを接合する導電性結着層を形成するための導電性薄膜用組成物として好適である。
すなわち、本発明の導電性炭素材料分散剤を用いれば、その他の接着性ポリマーを用いなくとも集電基板に対する接着性に優れた導電性薄膜を形成することができるため、カーボンナノチューブを高濃度で含有する、集電基板に対する接着性に優れた導電性薄膜を形成できる。このことは、導電性結着層の電気抵抗を低くできることを意味し、特に電気自動車用途など瞬間的に大電流が必要な用途において、電圧降下を起こすことなく電流を取り出すことが可能になると同時に、サイクル寿命が長いエネルギー貯蔵デバイスを作製することが可能になることを意味する。
本発明の導電性炭素材料分散液は、基材に塗布するだけで容易に薄膜形成が可能であるうえに、得られた薄膜が高導電性を示すことから、導電性薄膜の製造に適しており、かつ、上述のとおり基材に対する密着性に優れている薄膜を与えるのみならず、湿式法によって再現性よく効率的に大面積の薄膜を形成することができるから、エネルギー貯蔵デバイス用途だけでなく、各種半導体材料、電導体材料等として幅広い用途に好適に用いることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】実施例5−1、5−2および比較例5−1で作製した電気二重層キャパシタのインピーダンス測定結果を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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