特許第6044790号(P6044790)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6044790トレーニングパンツの製造方法、及びトレーニングパンツ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6044790
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】トレーニングパンツの製造方法、及びトレーニングパンツ
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20161206BHJP
   A61F 13/56 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   A61F13/15 310
   A61F13/15 390
   A61F13/15 356
   A61F13/15 360
   A61F13/15 210
   A61F13/56 213
【請求項の数】13
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2013-548901(P2013-548901)
(86)(22)【出願日】2012年1月13日
(65)【公表番号】特表2014-502554(P2014-502554A)
(43)【公表日】2014年2月3日
(86)【国際出願番号】IB2012000046
(87)【国際公開番号】WO2012095739
(87)【国際公開日】20120719
【審査請求日】2014年11月26日
(31)【優先権主張番号】13/006,159
(32)【優先日】2011年1月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/299,145
(32)【優先日】2011年11月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508053108
【氏名又は名称】ファメッカニカ.データ エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】サブロネ、ガブリエル
(72)【発明者】
【氏名】パスクアロニ、パオロ
【審査官】 北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−519742(JP,A)
【文献】 特表2005−500868(JP,A)
【文献】 特開2010−042241(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/092935(WO,A1)
【文献】 特表2003−528695(JP,A)
【文献】 特表平09−511426(JP,A)
【文献】 特開平10−151153(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02008627(EP,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0123730(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0118693(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0114248(US,A1)
【文献】 特開2010−022486(JP,A)
【文献】 特開2008−012115(JP,A)
【文献】 特開2006−150068(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 − 13/84
A61L 15/16 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの製造方法であって、
前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、前方エッジ、後方エッジ、ならびに、前記前方エッジと前記後方エッジとの間に長手方向に延在する第1の側方エッジおよび第2の側方エッジを持つ胴体部と、前記胴体部の前記前方エッジおよび前記後方エッジのうち一方の近傍において前記胴体部に取り付けられる一対の第1のサイドパネルと、前記胴体部の前記前方エッジおよび前記後方エッジのうち他方の近傍において前記胴体部に取り付けられる一対の第2のサイドパネルとを有し、
前記一対の第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を含み、前記一対の第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を含み、
前記製造方法は、
前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれの第1の折り曲げ部分および前記第1の取付け部を、前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置させるように、前記胴体部の上方に内向きに前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と、
前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれの前記第1の折り曲げ部分の少なくとも一部分を、前記胴体部の前記第1の側方エッジおよび前記第2の側方エッジのそれぞれに隣接しているポケットに挿入する段階と、
前記第2の取付け部を前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置するように、前記一対の第2のサイドパネルを前記胴体部の上方に内向きに前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と、
前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを機械方向に移送して折り曲げ装置を通過させて、前記折り曲げ装置において横方向折り曲げラインに沿って前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを折り曲げて、前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間において、前記一対の第1のサイドパネルの前記第1の取付け部と、前記一対の第2のサイドパネルの前記第2の取付け部とが向かい合うようにする段階と
を備える製造方法。
【請求項2】
前記ポケットは、脚回り境界部とトップシートとの間に形成される請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階は、
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの第2の折り曲げ部分が前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置するように前記胴体部の上方に内向きに前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と、
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの第3の折り曲げ部分が前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置するように前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの前記第2の折り曲げ部分の上方に外向きに前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と
含む請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの前記第2の折り曲げ部分および前記第3の折り曲げ部分の少なくとも一部分を、前記胴体部の前記第1の側方エッジおよび前記第2の側方エッジのそれぞれに隣接しているポケットに挿入する段階をさらに備える請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの製造方法であって、
前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、前方エッジ、後方エッジ、ならびに、前記前方エッジと前記後方エッジとの間に長手方向に延在する第1の側方エッジおよび第2の側方エッジを持つ胴体部と、前記胴体部の前記前方エッジおよび前記後方エッジのうち一方の近傍において前記胴体部に取り付けられる一対の第1のサイドパネルと、前記胴体部の前記前方エッジおよび前記後方エッジのうち他方の近傍において前記胴体部に取り付けられる一対の第2のサイドパネルとを有し、
前記一対の第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を含み、前記一対の第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を含み、
前記製造方法は、
前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれの第1の折り曲げ部分および前記第1の取付け部を、前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置させるように、前記胴体部の上方に内向きに前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と、
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの第2の折り曲げ部分が前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置するように前記胴体部の上方に内向きに前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と、
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの第3の折り曲げ部分が前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置するように前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの前記第2の折り曲げ部分の上方に外向きに前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と、
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの前記第2の折り曲げ部分および前記第3の折り曲げ部分の少なくとも一部分を、前記胴体部の前記第1の側方エッジおよび前記第2の側方エッジのそれぞれに隣接しているポケットに挿入する段階と、
前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを機械方向に移送して折り曲げ装置を通過させて、前記折り曲げ装置において横方向折り曲げラインに沿って前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを折り曲げて、前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間において、前記一対の第1のサイドパネルの前記第1の取付け部と、前記一対の第2のサイドパネルの前記第2の取付け部とが向かい合うようにする段階と
を備える製造方法。
【請求項6】
繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの製造方法であって、
前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、
前方エッジ、後方エッジ、ならびに、前記前方エッジと前記後方エッジとの間に長手方向に延在する第1の側方エッジおよび第2の側方エッジを持つ胴体部と、前記胴体部の前記前方エッジおよび前記後方エッジのうち一方の近傍において前記胴体部に取り付けられる一対の第1のサイドパネルと、前記胴体部の前記前方エッジおよび前記後方エッジのうち他方の近傍において前記胴体部に取り付けられる一対の第2のサイドパネルとを有し、
前記一対の第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を含み、前記一対の第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を含み、
前記製造方法は、
前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれの第1の折り曲げ部分および前記第1の取付け部を、前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置させるように、前記胴体部の上方に内向きに前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と、
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの第2の折り曲げ部分が前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置するように前記胴体部の上方に内向きに前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げる段階と、
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの第3の折り曲げ部分が前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置するように前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの前記第2の折り曲げ部分の上方に外向きに前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げて、前記胴体部と前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの前記第3の折り曲げ部分の第1の突起部分との間に少なくとも第1の断絶可能な結合を形成し、前記胴体部と前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれの前記第3の折り曲げ部分の第2の突起部分との間に少なくとも第2の断絶可能な結合を形成する段階と、
前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを機械方向に移送して折り曲げ装置を通過させて、前記折り曲げ装置において横方向折り曲げラインに沿って前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを折り曲げて、前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間において、前記一対の第1のサイドパネルの前記第1の取付け部と、前記一対の第2のサイドパネルの前記第2の取付け部とが向かい合うようにする段階と
を備え、
前記第1の突起部分および前記第2の突起部分は、前記第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジおよび前方エッジの一方から延在しており、前記第2の突起部分は、前記第3の折り曲げ部分の前記遠位領域の前記前方エッジおよび前記後方エッジの他方から延在している、製造方法。
【請求項7】
繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの製造方法であって、
パンツ胴体部の一部分を形成するトップシートを用意する段階と、
それぞれが第1の繰り返し締めることが可能な取付け部を持つ一対の第1のサイドパネルを前記トップシートに取り付ける段階と、
前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれを折り曲げて第1の折り曲げ部分を形成する段階と、
前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれの前記第1の折り曲げ部分を前記パンツ胴体部に取り外し可能に固定する段階と、
それぞれが第2の繰り返し締めることが可能な取付け部を持つ一対の第2のサイドパネルを前記トップシートに取り付ける段階と、
前記パンツ胴体部の上方に内向きに前記一対の第2のサイドパネルを折り曲げて第2の折り曲げ部分を形成する段階と、
前記パンツ胴体部の上方に外向きに前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれを折り曲げて第3の折り曲げ部分を形成する段階と
を備え
前記取り外し可能に固定する段階は、前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれの前記第1の折り曲げ部分の少なくとも1つの少なくとも一部分を対応するポケットに挿入する段階を有する、製造方法。
【請求項8】
前記ポケットは、脚回り境界部と前記トップシートとの間に形成されている
請求項に記載の製造方法。
【請求項9】
前方エッジ、後方エッジ、および、前記前方エッジと前記後方エッジとの間に長手方向に延在する第1の側方エッジおよび第2の側方エッジを持つ胴体部を備える繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツであって、
前記胴体部は、
少なくとも一部分が流体透過性であるトップシートと、
流体非透過性のバックシートと、
前記トップシートと前記バックシートとの間に挟持されている吸収性コアと
を有し、
前記トップシートおよび前記バックシートは互いに接合されており、
前記胴体部は、前記第1の側方エッジおよび前記第2の側方エッジに直交する横方向の折り曲げラインに沿って折り曲げられ、
前記繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、
前記胴体部の前記前方エッジおよび前記後方エッジの一方の近傍において前記胴体部に取り付けられている一対の第1のサイドパネルと、
前記胴体部の前記前方エッジおよび前記後方エッジの他方の近傍において前記胴体部に取り付けられている一対の第2のサイドパネルと
を備え、
前記一対の第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を有し、
前記一対の第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を有し、
前記一対の第1のサイドパネルはそれぞれ、前記胴体部の上方に内向きに折り曲げられ、前記一対の第1のサイドパネルのそれぞれの第1の折り曲げ部分が前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置しており、
前記一対の第2のサイドパネルのそれぞれは、略S字形状に折り曲げられており、第2の折り曲げラインに沿って前記胴体部の上方に外周に対して内向きに折り曲げられている第2の折り曲げ部分と、前記第2の折り曲げ部分の上方に第3の折り曲げラインに沿って折り曲げられている第3の折り曲げ部分とを持ち、
折り曲げられている前記一対の第2のサイドパネルはそれぞれ、前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間に位置しており、
前記一対の第1のサイドパネルはそれぞれ、前記一対の第1のサイドパネルの少なくとも一部分を対応するポケットに挿入することによって前記胴体部に取り外し可能に固定されており、前記第1の取付け部および前記第2の取付け部は、前記胴体部の前記第1の側方エッジと前記第2の側方エッジとの間において繰り返し締めることが可能なように係合される、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツ。
【請求項10】
記一対の第2のサイドパネルのそれぞれは、前記一対の第2のサイドパネルの少なくとも一部分を対応するポケットに挿入することによって、前記胴体部に取り外し可能に固定されている請求項に記載の繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツ。
【請求項11】
前記ポケットは、脚回り境界部と前記トップシートとの間に形成されている請求項10に記載の繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツ。
【請求項12】
前記一対の第1のサイドパネルは、着用者の脚に人体構造的に合う形状の下側エッジを持つ請求項から11のいずれか一項に記載の繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツ。
【請求項13】
前記第1の取付け部および前記第2の取付け部の一方は、前記一対の第1のサイドパネルおよび前記一対の第2のサイドパネルのうち対応する一方を構成する材料の表面ループによって形成されるループ部を含む請求項から12のいずれか一項に記載の繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願>
本特許出願は、同時係属中の米国特許出願第13/006,159号(出願日:2011年1月13日)の一部継続出願である、同時係属中の米国特許出願第13/299,145号(出願日:2011年11月17日)の一部継続出願である。両出願の内容は全て、参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、吸収性衛生製品に関する。本開示は特に、パンツと同様に着用可能な繰り返し締めることが可能な吸収性衛生製品に関する。
【背景技術】
【0003】
最近数年間において、「トレーニングパンツ」と一般的に呼ばれる種類のオムツに対する関心が高くなっている。トレーニングパンツは、パックから取り出すと、パンツによく似た形状を既に持っている。トレーニングパンツは、パンツを着用する際と基本的に同様の手順で、ユーザの脚に沿わせて着用される。
【0004】
トレーニングパンツは通常、着用者から排出される体液を吸収する吸収性コアを含む中央部または胴体部を有する。胴体部から複数のサイドパネルが横方向に延在して、トレーンングパンツが持つパンツ状の構造が実現されている。サイドパネルは、対応する遠位エッジを互いに接続する(予め締める)と側方閉鎖領域を形成する。最新型の製品では、予め締めた閉鎖領域は繰り返し締めることが可能であるので、事前に締められた閉じたパンツ状態で販売されるこのようなトレーニングパンツは、片側で選択的に開いて、例えば、トレーニングパンツが汚れているか否かを確認することが可能になる。
【0005】
米国特許第6,761,711号、第6,849,067号、第6,645,190号または第7,534,237号等の文献は、繰り返し締めることが可能な側方閉鎖部の構成例を示している。
【0006】
米国特許第6,514,187号、第7,322,925号、第7,335,150号、第7,387,148号または欧州特許文献第A−1 289 465号、第A−2 289 466号または第A−1 284 700号等のさまざまな特許文献は、繰り返し締めることが可能な側方閉鎖部を持つ製品の製造に適用され得る方法および装置の例を開示している。
【0007】
上記の文献で考慮されているさまざまな構成は、得られる結果の有効性に関わらず、製造方法および製造装置が複雑で、高価であり、信頼性の点で重大な問題点があることは避けられないという欠点が本質的にある。
【0008】
このため、上記の問題点の一部または全てを解決しつつ、上述した利点を維持する製品構造を得る解決策を提供することが望まれている。特許請求の範囲は、本明細書で開示しているように本発明の開示の一部として不可欠である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
一の側面によると、繰り返し締めることが可能な物品を用意する方法を提供する。当該方法は、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを用意する段階を備え、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、前方エッジ、後方エッジ、ならびに、前方エッジと後方エッジとの間に長手方向に延在する第1の側方エッジおよび第2の側方エッジを持つ胴体部を有し、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、胴体部の前方エッジおよび後方エッジのうち一方の近傍において胴体部に一対の第1のサイドパネルが取り付けられており、胴体部の前方エッジおよび後方エッジのうち他方の近傍において胴体部に一対の第2のサイドパネルが取り付けられており、第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を含み、第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を含み、第1のサイドパネルは、胴体部の上方に内向きに折り曲げられており、第1の取付け部が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置し、第2のサイドパネルは、胴体部の上方に内向きに折り曲げられており、第2の取付け部が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置する。当該方法はさらに、第1の取付け部および第2の取付け部を胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置させつつ、第1の取付け部の少なくとも一部分と第2の取付け部の少なくとも一部分とを、繰り返し締めることが可能な方法で係合させる段階を備える。
【0010】
別の側面によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを用意する方法を提供する。当該方法は、パンツ胴体部の一部分を形成するべくトップシートを用意する段階と、それぞれが繰り返し締めることが可能な取付け部を持つ一対の第1のサイドパネルをトップシートに取り付ける段階と、第1のサイドパネルのそれぞれを折り曲げて第1の折り曲げ部分を形成する段階と、第1のサイドパネルのそれぞれの第1の折り曲げ部分をパンツ胴体部に取り外し可能に固定する段階とを備える。
【0011】
他の側面によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを提供する。当該繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、前方エッジ、後方エッジ、および、前方エッジと後方エッジとの間に長手方向に延在する第1の側方エッジおよび第2の側方エッジを持つ胴体部を備える。胴体部は、第1の側方エッジおよび第2の側方エッジに直交する横方向の折り曲げラインに沿って折り曲げられている。当該繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の前方エッジおよび後方エッジの一方の近傍において胴体部に取り付けられている一対の第1のサイドパネルを備える。第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を有する。当該繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の前方エッジおよび後方エッジの他方の近傍において胴体部に取り付けられている一対の第2のサイドパネルを備える。第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を有する。第1のサイドパネルはそれぞれ、胴体部に取り外し可能に固定されている。第1の取付け部および第2の取付け部は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、繰り返し締めることが可能なように係合されている。
【0012】
さらに別の側面によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを用意する装置を提供する。当該装置は、第1の繰り返し締めることが可能な取付け部を持つ第1のサイドパネルをパンツ胴体部に取り付ける第1のサイドパネル取付け装置を備える。パンツ胴体部には、第1の側方エッジおよび第2の側方エッジがある。サイドパネル取付け装置は、パンツ胴体部の第1の側方エッジに隣接するようにパンツ胴体部に第1のサイドパネルを取り付ける。当該装置はさらに、第1のサイドパネルを受け取って、パンツ胴体部の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジを略横断する方向において、第1のサイドパネルを折り曲げて、第1の折り曲げ部分を形成する第1のサイドパネル折り曲げ装置を備える。第1の折り曲げ部分は、パンツ胴体部に取り付けられると、パンツ胴体部の上方に内向きに折り曲げられ、パンツ胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において延在する。当該装置はさらに、第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分をパンツ胴体部に取り外し可能な方法で固定する固定装置を備える。
【0013】
別の側面によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを用意する装置を提供する。当該パンツ組み立てシステムは、前方エッジ、後方エッジ、ならびに、前方エッジと後方エッジとの間に長手方向に延在する第1の側方エッジおよび第2の側方エッジを持つ胴体部を有する繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを用意する。繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、胴体部の前方エッジおよび後方エッジのうち一方の近傍において胴体部に一対の第1のサイドパネルが取り付けられており、胴体部の前方エッジおよび後方エッジのうち他方の近傍において胴体部に一対の第2のサイドパネルが取り付けられている。第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を含み、第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を含む。第1のサイドパネルは、胴体部の上方に内向きに折り曲げられており、第1の取付け部が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置し、第2のサイドパネルは、胴体部の上方に内向きに折り曲げられており、第2の取付け部が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置する。当該装置は、第1および第2の取付け部を、取り付けていない状態で、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置させつつ、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを機械方向に移送するパンツ移送装置を備える。当該装置はさらに、第1および第2の取付け部を、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置させつつ、第1の取付け部の少なくとも一部分および第2の取付け部の少なくとも一部分を、取り外し可能な方法で係合させる取付けステーションを備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明は、例示に過ぎないが、添付図面を参照しつつ以下で説明する。図面は以下の通りである。
図1】本開示の1以上の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を示す展開斜視図である。
図2】本開示の1以上の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を平坦にした状態を示す平面図である。
図3】本開示の1以上の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を示す一部概略断面図である。
図4】本開示の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を平坦にした状態を示す一部平面図であり、第2の折り曲げ部分と第2のサイドパネルとの間の第2の断絶可能な結合の詳細を示す図である。
図5】本開示の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を平坦にした状態を示す一部平面図であり、それぞれ第1の突起部分または第2の突起部分と、胴体部との間に位置する第3および第4の断絶可能な結合の詳細を示す図である。
図6】本開示の1以上の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を示す展開斜視図である。
図7】本開示の1以上の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を平坦にした状態を示す平面図である。
図8】本開示の1以上の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を平坦にした状態を示す一部平面図であり、後方サイドパネルの折り曲げの詳細を示す図である。
図9】本開示の1以上の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を示す一部概略断面図である。
図10】本開示の1以上の実施形態に応じた、図1、2、6および7に図示する繰り返し締めることが可能な物品の利用状態を示す斜視図である。
図11】本開示の1以上の実施形態に応じた、図10の矢印Vで示す部分の詳細を示す拡大図である。
図12】本開示の1以上の実施形態に応じた、繰り返し締めることが可能な物品を製造する方法を説明する概略図である。
図13】本開示の1以上の実施形態に応じた後方サイドパネルを製造する方法の一例を示す概略図である。
図14A】本開示の1以上の実施形態に応じた後方サイドパネルの製造を説明するための平面図である。
図14B】本開示の1以上の実施形態に応じた後方サイドパネルの製造を説明するための平面図である。
図14C】本開示の1以上の実施形態に応じた後方サイドパネルの製造を説明するための平面図である。
図14D】本開示の1以上の実施形態に応じた後方サイドパネルの製造を説明するための平面図である。
図15】本開示の1以上の実施形態に応じた繰り返し締めることが可能な物品を製造する方法を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の説明では、実施形態を深く理解できるように具体的且つ詳細な記載を多数挙げる。実施形態は、以下の具体的且つ詳細な内容のうち一部を採用することなく実施することが可能であり、または、他の方法、構成要素、材料等を採用して実施することも可能である。また、公知の構造、材料または処理は、実施形態の側面をあいまいにしないよう、詳細な図示または説明を省略している。
【0016】
本明細書において、「一実施形態」または「実施形態」といった記載がある場合、当該実施形態に関連付けて説明している特定の特徴、構造または特性は少なくとも一の実施形態に含まれることを意味している。このように、「一実施形態において」または「実施形態では」といった表現は本明細書で繰り返し見られるが、必ずしも全てが同じ実施形態を意味しているものではない。さらに、特定の特徴、構造または特性は、1以上の実施形態において、適宜組み合わせるとしてよい。
【0017】
「第1」、「第2」、「第3」および「第4」といった用語は、サイドパネル、断絶可能な結合、取付け部、エッジ等に関して本明細書で用いられる場合、当該構成要素が製造工程でパンツ胴体部に対して形成または追加される特定の順序を意味するものではなく、請求項を本明細書で図示または説明した特定の実施形態に限定するものでもない。上記の用語は逆に、対応する構成要素が類似の既出の構成要素とは異なるものであることを明確にすることを目的としているのみである。
【0018】
<繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツ>
繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、予め締めて折り曲げた状態で提供される。繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、前方エッジ、後方エッジ、および、前方エッジと後方エッジとの間を長手方向に延在している第1および第2の側方エッジを有する胴体部を備える。胴体部は、第1および第2の側方エッジに直交する横方向折り曲げラインに沿って折り曲げられている。繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の前方エッジおよび後方エッジのうち一方の近傍で、胴体部に取り付けられている一対の第1のサイドパネルを備える。繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の前方エッジおよび後方エッジのうち他方の近傍で、胴体部に取り付けられている一対の第2のサイドパネルを備える。第1および第2のサイドパネルはそれぞれ、取付け部を有する。第1および第2のサイドパネルの取付け部は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間を、繰り返し締めることが可能な方法で組み合わせる。一部の実施形態において、取付け部は、例えば、マジックテープ(登録商標)を含むとしてよい。
【0019】
繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、取り外し可能に固定されている第1のサイドパネルを備える。「取り外し可能に固定」という表現は、本明細書で用いられる場合、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツに一時的に固定および/または取り付けることを意味する。このため、取り外しても、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの構成要素を損傷させるものではなく、または、繰り返し締めることが可能な取付け部が外れることもない。一部の実施形態によると、構成要素同士は、断絶可能な結合で取り外し可能に固定され得る。例えば、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、それぞれの第1のサイドパネルと、胴体部との間に第1の断絶可能な結合を持つとしてよい。他の実施形態では、第1のサイドパネルはそれぞれ、トップシートと脚回り境界部との間に形成されている対応するポケット内に取り外し可能に固定されているとしてよい。
【0020】
「断絶可能な結合」という用語は、本明細書で用いられる場合、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの構成要素同士の間での一時的な接続を意味する。これは、繰り返し締めることが可能な物品を開いて断絶可能な結合が断絶される際に、サイドパネルが損傷せず、繰り返し締めることが可能な取付け部が外れないように、サイドパネルを胴体部に取り付ける際に利用される結合よりも弱い。断絶可能な結合は、例えば、接着結合、超音波結合、または、熱結合であるとしてよい。
【0021】
実施形態例によると、それぞれの第1のサイドパネルは、第1の折り曲げ部分が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置するように、胴体部内に内向きに折り曲げるとしてよい。このような実施形態によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分と、胴体部との間において、第1の断絶可能な結合を含むとしてよい。例えば、第1の断絶可能な結合はそれぞれ、対応する第1のサイドパネルと胴体部との間に位置しているとしてよい。第1の断絶可能な結合は、トレーニングパンツを開いて着用する場合には断絶されるように、結合強度が十分に弱いとしてよい。
【0022】
実施形態例によると、第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の折り曲げ部分が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置するように、胴体部内に内向きに折り曲げられるとしてよい。このような実施形態では、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分と胴体部との間において、第2の断絶可能な結合を含むとしてよい。それぞれの第2のサイドパネルは、第3の折り曲げ部分が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置するように、各サイドパネルの第2の折り曲げ部分の上方に外向きに折り曲げるとしてよい。このような実施形態において、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分と胴体部との間において、第3の断絶可能な結合を含むとしてよい。
【0023】
一部の実施形態において、第3の断絶可能な結合は、胴体部と第3の折り曲げ部分のうち少なくとも第1の突起部分との間に形成されるとしてよい。少なくとも第1の突起部分は、第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジまたは前方エッジから延在する。さらに別の実施形態において、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分と胴体部との間において、第4の断絶可能な結合を含むとしてよい。一部の実施形態において、第4の断絶可能な結合は、胴体部と第3の折り曲げ部分のうち第2の突起部分との間に形成されるとしてよい。第2の突起部分は、第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジまたは前方エッジのうち他方から延在している。
【0024】
さらに別の実施形態では、第3の断絶可能な結合は、第3の折り曲げ部分と、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分との間に形成されるとしてよい。
【0025】
一部の実施形態によると、各第2のサイドパネルは、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置するように、胴体部内に内向きに折り曲げられているとしてよい。各第2のサイドパネルはこの後、各サイドパネルの第2の折り曲げ部分の上方に外向きに折り曲げるとしてよい。この結果、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置する。本実施形態では、第2の折り曲げ部分は、第3の折り曲げ部分に結合されないとしてよい。このような実施形態では、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分と胴体部との間において、第3の断絶可能な結合を含むとしてよい。一部の実施形態によると、第3の断絶可能な結合は、胴体部と第3の折り曲げ部分のうち少なくとも第1の突起部分との間に形成されるとしてよい。少なくとも第1の突起部分は、第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジまたは前方エッジから延在している。さらに別の実施形態では、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分と胴体部との間において、第4の断絶可能な結合を持つとしてよい。一部の実施形態において、第4の断絶可能な結合は、胴体部と第3の折り曲げ部分の第2の突起部分との間に形成されるとしてよい。第2の突起部分は、第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジまたは前方エッジのうち他方から延在している。
【0026】
他の実施形態によると、第2の折り曲げ部分は、第3の折り曲げ部分に結合されているとしてよい。さらに別の実施形態によると、第3の断絶可能な結合は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分と、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分との間に形成されているとしてよい。
【0027】
さらに別の実施形態では、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、断絶可能な結合を持たないとしてもよい。例えば、各第1のサイドパネルは、折り曲げた後、少なくとも一部分を、胴体部の第1および第2の側方エッジのそれぞれに隣接して設けられているポケットのうち対応する方に挿入するとしてよい。ポケットは、第1のサイドパネルの折り曲げ部分を胴体部に対して取り外し可能に取り付けるので、トレーニングパンツを開いて着用する場合、第1のサイドパネルの折り曲げ部分はポケットから取り出されるとしてよい。
【0028】
実施形態例では、各第1のサイドパネルは、胴体部の上方に内向きに折り曲げられるとしてよく、各第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分は胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置する。このような実施形態によると、第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分はそれぞれ、折り曲げた後、少なくとも一部分を、胴体部の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジのそれぞれに隣接しているポケットのうち対応する方に挿入するとしてよい。
【0029】
実施形態例によると、第2のサイドパネルはそれぞれ、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置するように、胴体部の上方に内向きに折り曲げるとしてよい。各第2のサイドパネルは、各サイドパネルの第2の折り曲げ部分の上方に外向きに折り曲げるとしてよい。この結果、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置する。このような実施形態では、第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分および第2の折り曲げ部分はそれぞれ、折り曲げた後、胴体部の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジのそれぞれに隣接しているポケットのうち対応する方に少なくとも一部分が挿入されるとしてよい。
【0030】
実施形態例において、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、フック材料を含む取付け部を含む第1のサイドパネルを備えるとしてよい。一部の実施形態によると、フック材料を含む取付け部は、第1のサイドパネルの非体側に設けられているとしてよい。一部の実施形態によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、ループ材料を含む取付け部を含む第2のサイドパネルを備えるとしてよい。一部の実施形態によると、ループ材料を含む取付け部は、第2のサイドパネルの体側に配置されているとしてよい。さらに別の実施形態では、第2のサイドパネルは、第2のサイドパネル自体が取付け部として機能できるように、ループ材料を含むとしてよい。
【0031】
サイドパネルの「非体側」という表現は、本明細書で用いる場合、サイドパネルのうち、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを着用する人間の体には向いていない部分を意味する。言い換えると、体から見て外側を意味する。サイドパネルの「体側」という表現は、本明細書で用いる場合、サイドパネルのうち、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを着用している人間の体に向いている部分を意味する。言い換えると、着用者の体に向けて内側を向いている側だ。
【0032】
トレーニングパンツの胴体部は、少なくとも部分的に流体透過性であるトップシート、流体非透過性であるバックシート、および、トップシートとバックシートとの間に挟まれている吸収性コアを有するとしてよい。トップシートおよびバックシートは、外周に沿って結合されているとしてよい。このような実施形態では、各第1のサイドパネルは、胴体部の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジのうち一方に離れないように取着されているとしてよく、第1の折り曲げ部分は、トップシートの上方に外周に対して内向きに折り曲げて、第1のサイドパネルのそれぞれの折り曲げ部分が胴体部に取り外し可能に固定されるようにするとしてよい。一部の実施形態によると、第1のサイドパネルの折り曲げ部分はそれぞれ、第1の断絶可能な結合によって胴体部に取り外し可能に固定されるとしてよい。別の実施形態によると、第1のサイドパネルの折り曲げ部分はそれぞれ、折り曲げ部分のうち少なくとも一部分を対応するポケットに挿入することによって、胴体部に取り外し可能に固定するとしてよい。
【0033】
一部の実施形態によると、各第2のサイドパネルは、胴体部の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジの一方に外れないように取着されているとしてよく、各第2のサイドパネルは、トップシートの上方で、第2の折り曲げラインに沿って、略S字形状に沿って折り曲げられており、胴体部の外周に対して内向きに折り曲げられている第2の折り曲げ部分を持つ。第3の折り曲げ部分は、第2の折り曲げ部分の上方において、第3の折り曲げラインに沿って折り曲げられている。
【0034】
さらに、第2のサイドパネルの折り曲げ部分はそれぞれ、胴体部に取り外し可能に固定されているとしてよい。第2の折り曲げ部分はそれぞれ任意で、第2の断絶可能な結合によってトップシートに接続されているとしてよく、第3の折り曲げ部分はそれぞれ、少なくとも第3の断絶可能な接合によって、胴体部および/またはトップシートに接続されているとしてよい。さらに別の実施形態によると、上記に代えて、第3の折り曲げ部分はそれぞれ、第3の断絶可能な結合で第2の折り曲げ部分に接続されているとしてよい。さらに別の実施形態によると、第2のサイドパネルの折り曲げ部分はそれぞれ、折り曲げ部分の少なくとも一部分をポケットに挿入することによって、胴体部に取り外し可能に固定されるとしてよい。
【0035】
第1および/または第2のサイドパネルは、下側エッジの形状が、着用者の脚に人体の構造的に適合するとしてよい。一部の実施形態によると、第1および第2のサイドパネルは共に、弾性材料で形成されているとしてよい。他の実施形態では、第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネルの一方のみが弾性材料で形成されているとしてよい。したがって、一部の実施形態によると、第1または第2のサイドパネルは、非弾性材料で形成されているとしてよい。一部の実施形態によると、第1の取付け部および第2の取付け部の一方は、対応するサイドパネルを構成する材料で形成される表面ループで形成されるループ部を含むとしてよい。一部の実施形態によると、第1のサイドパネルは、第1および第2の側方エッジを横切る方向における長さが、第2のサイドパネルよりも大幅に大きいとしてよい。別の実施形態によると、第2のサイドパネルは、第1および第2の側方エッジを横切る方向における長さが、第1のサイドパネルよりも大幅に大きいとしてよい。さらに別の実施形態によると、第1および第2のサイドパネルは、第1および第2の側方エッジを横切る方向において、長さが略同じであるとしてよい。
【0036】
繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの実施形態例を図1から図5に示す。図1から図5において、参照番号10は、パンツ型の衣類と同様に着用が可能な繰り返し締めることが可能な物品10を指す。繰り返し締めることが可能な物品10は、胴体部12を備える。胴体部は、2つの互いに対向する側方エッジ14と、前方ウェストエッジ41と、後方ウェストエッジ43とによって画定されている。
【0037】
図1を参照すると、胴体部12は、少なくとも一部分が流体透過性材料で形成されるトップシート16を有する。トップシート116の内面18は、利用時には、着用者の皮膚と接触する。
【0038】
トップシートは、ポリオレフィン繊維のメルトブローンウェブまたはスパンボンドウェブで形成されるとしてよい。トップシートはさらに、天然繊維および/または合成繊維で形成されるボンデッド・カーデッド・ウェブであってもよい。トップシートは、略疎水性の材料で形成されるとしてよく、この疎水性材料は任意で、表面活性剤で処理されるか、または、所望のレベルの湿潤性および親水性を与えるべく処理されるとしてよい。例えば、この疎水性材料は、アクティブ比3:1でホッジソン・テキスタイル・ケミカルズ(Hodgson Textile Chemicals、米国ノースカロライナ州マウントホリー)社製のAhcovel N−62およびヘンケル・コーポレーション(Henkel Corporation、米国ペンシルバニア州アンブラー)社製のGlucopan220UPを含む約0.45重量パーセントの表面活性剤混合物で表面処理するとしてよい。表面活性剤は、任意の従来の手段で塗布されるとしてよい。例えば、噴射、印刷、ブラシコーティング等によって塗布するとしてよい。表面活性剤は、トップシート16全体に塗布されるとしてよく、または、トップシートのう特定部分、例えば、長手中央線に沿う中央部分のみに選択的に塗布されるとしてもよい。
【0039】
適切な液体透過性を持つトップシート16は、坪量が約27gsm(1平方メートル当たりのグラム)である二成分不織布である。二成分不織布は、スパンボンド二成分ウェブまたはボンデッド・カーデッド二成分ウェブであるとしてよい。適切な二成分ステープル繊維は、チッソ株式会社(日本、大阪)製のポリエチレン/ポリプロピレン二成分繊維を含む。この特定の二成分繊維では、ポリプロピレンがコアを形成し、ポリエチレンが繊維のシースを形成している。
【0040】
トップシート16は、内面18に設けられている脚回り境界部分21を含むとしてよい。脚回り境界部分21は、体外排出物が横方向に流れる場合に閉じ込めるように構成されている。フラップ型弾性部材(図2)は、関連技術分野で公知であるように、適切な方法で各脚回り境界部分21に動作可能に結合されるとしてよい。脚回り境界部分21は、一対のエッジを画定しており、各エッジは、繰り返し締めることが可能な物品10の少なくとも股領域29において直立構造を取り、着用者の体に対して封止部を形成する。弾性を持つ脚回り境界部分21は、横方向に互いに対向する側方エッジ、つまり、胴体部12の側方エッジ14に沿って配置するとしてよく、吸収性を持つ胴体部の全長にわたって長手方向に延在するか、または、胴体部12の長さの一部分のみに沿って長手方向に延在するとしてよい。弾性を持つ脚回り境界部21について適切な構造および配置は、当業者には概して公知であり、米国特許第4,704,116号(発明者:エンロー(Enloe)、発行日:1987年11月3日)に記載されている。
【0041】
胴体部12は、液体非透過性バックシート20を有するとしてよい。バックシート20は、液体非透過性材料から成る一の層であるとしてよいが、多層積層体構造を持ち、複数の層のうち少なくとも一の層が液体非透過性であることが望ましい。例えば、バックシート20は、液体透過性外側層および液体非透過性内側層を含むとしてよく、外側層および内側層は、積層接着剤、超音波結合、熱結合等で適宜組み合わせるとしてよい。適切な積層接着剤は、ビーズ、スプレー、平行な渦巻き等として断続的または継続的に塗布されているとしてよいが、フィンドレー・アドヒーシブズ・インコーポレーテッド(Findley Adhesives, Inc.、米国ウィスコンシン州ウォーワトサ)社製のもの、または、ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニー(National Starch and Chemical Company、米国ニュージャージー州ブリッジウォーター)社製のものを利用することができる。
【0042】
液体透過性外側層は、任意の適切な材料で形成することができ、概して布のような手触りが得られるものを利用することが望ましい。このような材料の一例としては、20gsm(1平方メートル当たりのグラム)のスパンボンドポリプロピレン不織布が挙げられる。外側層はさらに、液体透過性バックシート20を形成可能な材料で形成するとしてもよい。外側層に液体透過性を持たせる必要はないが、比較的布に近い感触を着用者が得ることが望ましい
【0043】
バックシート20の内側層は、液体および気体をいずれも透過しない性質を持つとしてよく、または、液体は透過させないが気体は透過させるとしてもよい。内側層は、薄いプラスチック膜で製造されているとしてよいが、可撓性を持つ他の液体非透過性材料も利用可能であるとしてよい。内側層、または、一層構造の場合には液体非透過性バックシート20は、汚物によって、寝具および衣服等の物品、および、着用者および介護者が濡れないようにする。液体非透過性内側層として利用するのに適切な液体非透過性膜、または、一層構造の場合には、液体非透過性バックシート20は、ハンツマン・パッケージング(Huntsman Packaging、米国バージニア州ニューポートニューズ)社から市販されている0.02ミリメートルのポリエチレン膜である。バックシート20は、一の層である場合、より布に近い外見が得られるようにエンボス加工および/またはマット仕上げが施されているとしてよい。上述したように、液体非透過性材料は、使い捨ての吸収性物品の内部から気体を逃がしつつも、液体はバックシート20を透過しないようにするとしてよい。適切な「通気性」材料は、所望のレベルの液体非透過性を与えるべくコーティングまたは他の処理を行った微孔性ポリマー膜または不織布で形成されるとしてよい。適切な微孔性膜は、三井東圧化学株式会社(日本、東京)から市販されているPMP−1膜材料、または、3Mカンパニー(米国ミネソタ州ミネアポリス)社から市販されているXKO8044ポリオレフィン膜である。
【0044】
胴体部12はさらに、吸収性コア22を有するとしてよい。吸収性コア22は、バックシート20とトップシート16との間に配置されるとしてよく、バックシート20およびトップシート16は、接着剤、超音波接合、熱接合等の任意の適切な手段を用いて結合されているとしてよい。吸収性コア22は、一般的に圧縮可能で、フィット感があり、着用者の皮膚を刺激せず、液体および特定の体外排出物を吸収して保持することが可能な任意の構造であってよい。吸収性コア22は、多岐にわたるサイズおよび形状で製造されているとしてよく、関連技術分野で一般的に利用されている多岐にわたる液体吸収性材料から製造するとしてよい。例えば、吸収性コア22は、セルロース繊維ウェブ等の親水性繊維マトリクスと、超吸収性材料として一般的に知られている高吸収性材料の粒子とを混合させたものを含むことが適切であるとしてよい。特定の実施形態によると、吸収性コア22は、セルロース繊維、例えば、木材パルプ繊維のマトリクスと、超吸収性のヒドロゲル形成粒子を含むとしてよい。木材パルプ繊維の代わりに、合成繊維、ポリマー繊維、メルトブローン繊維またはショートカットホモフィル二成分合成繊維および天然繊維を利用するとしてよい。超吸収性粒子は、親水性繊維と略均一に混合させるとしてもよいし、または、非均一に混合させることもできる。繊維および超吸収性粒子はさらに、体外排出物の吸収および保持の効率を高めるために、吸収性コア22のうち所望のゾーンに選択的に配置するとしてよい。超吸収性粒子の濃度は、吸収性コア22の厚み方向に変化するとしてもよい。これに代えて、吸収性コア22は、繊維ウェブおよび超吸収性材料の積層体、または、局所的に超吸収性材料を維持する他の適切な手段を含むとしてよい。
【0045】
適切な超吸収性材料は、天然ポリマー、合成ポリマーおよび改良天然ポリマー、および、天然材料、合成材料および改良天然材料から選択されるとしてよい。超吸収性材料は、シリカゲル等の無機材料、または、架橋ポリマー等の有機化合物、例えば、ナトリウムで中和されたポリアクリル酸であってよい。適切な超吸収性材料は、ダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company、米国ミシガン州ミッドランド)およびシュトックハウゼン・ゲー・エム・ベー・ハー・アンド・シー・ケイジー、D−47805(Stockhausen GmbH & Co. KG, D−47805、ドイツ連邦共和国、クレーフェルト)等、さまざまな民間企業から入手可能である。超吸収性材料は通常、自身の水中重量の少なくとも約15倍を吸収することが可能であり、自身の水中重量の約25倍以上を吸収可能であることが望ましい。
【0046】
一実施形態によると、形状が矩形または任意のその他の所望の形状であってよい吸収性コア22は、木材パルプ繊維および超吸収性材料の混合物を含むとしてよい。パルプとして好ましい種類の一例は、U.S.アライアンス(U.S. Alliance、米国アラバマ州チルダーズバーグ)のCR1654という商品名を持つもので、主要成分として柔らかい木質繊維を含み、約16%の割合で固い木質繊維を含む、漂白済みの高吸収性硫酸塩木材パルプである。超吸収性材料は、吸収性コア22に含まれる量が、吸収アセンブリの総重量に対して、0重量パーセントから約90重量パーセントであるとしてよい。吸収性コア22の密度は、約0.10グラム/立法センチメートルから約0.35グラム/立法センチメートルの範囲内の密度であることが適切である。吸収性コア22は、吸収アセンブリの一体性および/または形状を維持できるよう適切な薄い包装材で包装または周囲を取り囲む構成としてもよいし、当該構成を採用しないとしてもよい。
【0047】
胴体部12はさらに、吸収性コア22と共に、主要目的として液体を受け入れ、互いに対向する面に沿って吸収性コア22で当該液体を一時的に貯蔵および/または移送する他の材料を含むとしてもよい。これによって、吸収アセンブリの吸収機能を最大限まで高める。一の適切な材料として、サージ層(不図示)と呼ばれ、坪量が約50gsm(1平方メートル当たりのグラム)から約120gsmを持つ材料を含むものがある。サージ層は、ポリエステルコア/ポリエチレンシースを含む3デニールのT256二成分繊維を60パーセント、そして、6デニールのT295のポリエステル繊維を40%の割合で均質に混合させている通気性ボンデッド・カーデッド・ウェブを含む。これら2つの材料は共に、コサ・コーポレーション(Kosa Corporation、米国ノースカロライナ州ソールズベリ)社から市販されている。
【0048】
トップシート16およびバックシート20は、胴体部12の外周に沿って接合されているとしてよい。
【0049】
一部の実施形態によると、繰り返し締めることが可能な物品10は、製造時および販売時に、胴体部12が、中央横方向折り曲げラインに沿って折り曲げられた状態であるとしてよい。中央横方向折り曲げラインは、図2にAと示しており、胴体部の側方エッジ14を横断するラインである。
【0050】
図3に示すように、繰り返し締めることが可能な物品10の製造時および販売時の状態の例では、胴体部12が2つの折り曲げ部分12a、12bに分かれ、それぞれの部分のトップシート16の内面18が互いに対向した状態となる。
【0051】
繰り返し締めることが可能な物品10は、胴体部12のそれぞれの側方エッジ14に2つの前方サイドパネル24および2つの後方サイドパネル26が取り付けられているとしてよい。「前方」および「後方」といった単語は、繰り返し締めることが可能な物品10をユーザが着用した状態を意味している。尚、前方サイドパネル24および後方サイドパネル26の向きは、一部の実施形態において反対にして、後方サイドパネル26が着用時に前方になり、前方サイドパネル24が着用時に後方になるとしてもよい。
【0052】
このように横方向において対向するように配置されている前方サイドパネル24および後方サイドパネル26は、前方ウェスト領域および後方ウェスト領域の取付けライン66に沿って外れないように胴体部12に接合させることができる。より具体的には、図2および図3に示すように、前方サイドパネル24は、前方ウェスト領域において、胴体部12の側方エッジ14に外れないように接合されており、胴体部12の側方エッジ14を超えて横方向に延在しているとしてよい。後方サイドパネル26は、後方ウェスト領域において、胴体部12の側方エッジに外れないように接合されており、胴体部12の側方エッジを超えて横方向に延在しているとしてよい。サイドパネル24および26は、接着剤接合、熱接合または超音波接合等、当業者に公知の取付け手段を用いて取り付けるとしてよい。前方サイドパネル24および後方サイドパネル26は、取付けシステム40で図示しているように、互いに対して取り外し可能に取り付けるとしてよい。
【0053】
図示したサイドパネル24および26はそれぞれ、取付けライン66から離れた遠位エッジ68および69、トレーニングパンツ10の長手方向中央に向かって設けられている脚側端部エッジ46、および、胴体部の長手方向端部に向かって設けられているウェスト側端部エッジ72を画定している。脚側端部エッジ46およびウェスト側端部エッジ72は、胴体部12の側方エッジ14から遠位エッジ68および69の間に延在している。後方ウェスト領域において、脚側端部エッジ46は、パンツの前方に比べてパンツの後方に向けて覆う範囲が広くなるように、横軸Aに対して曲線状および/または斜めに構成されているとしてよい。ウェスト側端部エッジ72は、この横軸Aに対して平行であるとしてよい。前方サイドパネル24のウェスト側端部エッジ72は、吸収性の繰り返し締めることが可能な物品10の前方ウェストエッジ41の一部を形成しており、後方サイドパネル26のウェスト側端部エッジ72は、繰り返し締めることが可能な物品10の後方ウェストエッジ43の一部を形成している。
【0054】
サイドパネル24および26はそれぞれ、1以上の独立した部分を含むとしてよい。特定の実施形態では、例えば、サイドパネル24および26はそれぞれ、シームで結合している第1および第2のサイドパネル部分を含むか、または、一の部品として構成されているとしてよい。
【0055】
サイドパネル24および26は、トレーニングパンツ10の横軸Aに概して平行な方向に延伸可能な弾性材料を含むとしてよい。適切な弾性材料は、欧州特許文献第1 982 823 B1号および国際公開広報2009/133508 A1号といった文献に記載されている。
【0056】
図3を参照しつつ、繰り返し締めることが可能な物品10の製造時および販売時の状態において、前方サイドパネル24は、第1の折り曲げ部分24aが、第1の折り曲げライン28に沿って、胴体部12の外周に対して内向きに、トップシート16の内面18の上方にくるように折り曲げられている。第1の折り曲げ部分24aは、トップシート16の内面18に対して、例えば、第1の断絶可能な結合30で、取り外し可能に固定されているとしてよい。前方サイドパネル24は、トップシート16およびバックシート20の側方エッジの間で、例えば、接合により固定されている固定部分24bを持つとしてよい。
【0057】
後方サイドパネル26は、略S字形状に折り曲げるとしてよく、トップシート16の内面18の上方に来るように、胴体部12の外周に対して内向きに、第2の折り曲げライン32に沿って折り曲げられている第2の折り曲げ部分26aを持つとしてよい。後方サイドパネル26はさらに、第2の折り曲げ部分26aの上方に第3の折り曲げライン34に沿って折り曲げられている第3の折り曲げ部分26bを持つとしてよい。後方サイドパネル26は、トップシート16およびバックシート20の側方エッジの間において、例えば、接合によって固定されている固定部分26cを持つとしてよい。
【0058】
図4は、第2の折り曲げ部分26aとトップシート16との間に形成される第2の断絶可能な結合36の詳細を示す図である。図示しているように、後方サイドパネル26の第2の折り曲げ部分26aは、内面18の上方に来るように、胴体部12の外周に対して内向きに折り曲げられているとしてよい。第2の折り曲げ部分26aとトップシート16との間に、第2の断絶可能な結合36がその後形成されるとしてよい。
【0059】
図5は、第3の断絶可能な結合38および第4の断絶可能な結合39の詳細な内容を示す図である。図示されているように、後方サイドパネル26の第3の折り曲げ部分26bは、内面18の上方に来るように、胴体部12の外周に対して外向きに折り曲げるとしてよい。第2の折り曲げ部分26bとトップシート16との間に、第3および第4の断絶可能な結合38、39をこの後形成するとしてよい。第3および第4の断絶可能な結合38、39は、トップシート16および後方サイドパネル26の遠位領域の前方エッジおよび後方エッジから延在している第1の突起部分74と第2の突起部分74との間に形成されるとしてよい。
【0060】
一部の実施形態によると、第2の断絶可能な結合36は形成されないとしてよい。このような実施形態では、各第2のサイドパネルは、各サイドパネルの第2の折り曲げ部分26aの上方において外向きに折り曲げられて、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分26bが胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置するようになるとしてよい。このような実施形態では、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、胴体部と各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分26bとの間において、第3の断絶可能な結合38を備えるとしてよい。一部の実施形態において、第3の断絶可能な結合38は、胴体部と第3の折り曲げ部分の少なくとも第1の突起部分74との間に形成されるとしてよい。少なくとも第1の突起部分74は、第3の折り曲げ部分26bの遠位領域の後方エッジまたは前方エッジから延在している。さらに別の実施形態によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、胴体部と各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分26bとの間において、第4の断絶可能な結合39を備えるとしてよい。一部の実施形態によると、第4の断絶可能な結合39は、胴体部と第3の折り曲げ部分26bの第2の突起部分74との間に形成されているとしてよい。第2の突起部分74は、第3の折り曲げ部分26bの遠位領域の後方エッジまたは前方エッジの他方から延在している。
【0061】
一部の実施形態によると、第3の断絶可能な結合38は、トップシート16と各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分26bの第1の突起部分74との間において形成されているとしてよく、第4の断絶可能な結合39は、トップシート16と各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分26bの第2の突起部分74との間において形成されているとしてよい。一部の実施形態において、第1の突起部分74は、第3の折り曲げ部分26bの遠位領域の前方エッジまたは後方エッジの一方から延在しており、第2の突起部分74は、第3の折り曲げ部分26bの遠位領域の前方エッジおよび後方エッジの他方から延在している。後方サイドパネル26は、トップシート16およびバックシート20の側方エッジの間において、例えば、接合によって固定されている固定部分26cを持つ。
【0062】
さらに別の実施形態において、第3の断絶可能な結合38は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分26bと、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分26aとの間において、形成されるとしてよい。
【0063】
前方サイドパネル24の第1の折り曲げ部分24aおよび後方サイドパネル26の第3の折り曲げ部分26bは、表面が互いに向かい合わせになっている。繰り返し締めることが可能な物品10は、繰り返し締めることが可能な閉鎖部40を形成する2つの取付け部を含むとしてよい。取付け部はそれぞれ、一または複数の取付け部で構成されるとしてよい。取付け部は、吸収性物品に適切となる、繰り返し締めることが可能な取付け部であれば任意のものを含むとしてよい。例えば、接着性取付け部、粘着性取付け部、機械的取付け部等が挙げられる。一部の実施形態によると、サイドパネルの材料自体が取付け部を構成しているとしてもよい。
【0064】
特定の実施形態によると、取付け部は、より使いやすくなるように、機械的取付け部を構成するとしてよい。適切な機械的取付け部は、フック形状、ループ形状、球状、キノコ形状、矢じり形状、棒の上にボールが乗った形状、オス型およびメス型の係合部、バックル形状、スナップ形状等の、互いに係合する形状の部材によって提供されるとしてよい。特定の実施形態によると、取付け部および係合取付け部は、フック形状およびループ形状(マジックテープ(登録商標))の取付け部を含む。当業者であれば、フックおよびループの形状、密度およびポリマー組成は、所望の固定レベルを達成できるように取付け部および係合取付け部から選択されるものと認めるであろう。より強度の高いフック材料は、フックの平均高さがより高く、方向がそろったフックの割合が高く、または、より強度の高いフック形状の材料を含むとしてよい。
【0065】
一実施形態において、繰り返し締めることが可能な物品10は、2つの繰り返し締めることが可能な閉鎖部、例えば、取り外し可能に係合している、互いに補完的なフック型取付け部42およびループ型取付け部44を含む、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40を含むとしてよい。フック型およびループ型の取付け部42、44は、第1の折り曲げ部分24aおよび第3の折り曲げ部分26bの、互いに向い合せになっている表面に固定されているとしてよい。取付けシステム40のフック型取付け部は、前方サイドパネル24または後方サイドパネル26の一方に設けられているとしてよい。一実施形態によると、取付けシステム40のループ型取付け部は、対応するサイドパネル24または26の材料の表面ループによって形成されるとしてよい。
【0066】
各部分および各構成要素の相対的な寸法は、理解しやすいように、特に図3で故意に変更しているものと考えられたい。また、図3において、フック型取付け部42およびループ型取付け部44は、互いに別箇の(つまり、離間している)ものとして図示されている。これは上述したように理解しやすいように考慮しているためであり、繰り返し締めることが可能な物品10において、最終的に製品として完成した時点、包装が完了した時点、および、販売している時点において、取付けシステム40のフック型取付け部42およびループ型取付け部44は、繰り返し締めることが可能な物品を閉じた状態とするべく、互いに係合しているものと理解されたい。
【0067】
第1、第2、第3および第4の断絶可能な結合30、36、38および39は、いわゆる「テクニカル」または「グリーン」な接着剤の層によって、または、熱結合または超音波結合等の緩い結合によって、形成されているとしてよい。適切な積層型接着部材は、ビーズ、スプレー、平行な渦巻き等として継続的または断続的に塗布されるとしてよく、Savare I.C.(イタリア共和国、ミラノ)社製のAL11であってよい。一時的で断絶可能な結合30、36、38および39は、折り曲げ部分24a、26a、26bが、製造中に、胴体部12に対して外向きに「折り返される」という望ましくない事態を回避するべく、トップシート16の内面18に、折り曲げ部分24a、26a、26bを、取り外し可能に固定した状態を維持するという目的を持つ。第1、第2、第3および第4の断絶可能な結合30、36、38および39は、繰り返し締めることが可能な物品10を着用のために開く際に断絶するように構成されている。一部の実施形態によると、一時的で断絶可能な結合30、36、38および39は、開く際に断絶に対する抵抗が少なくとも25Nとピークになるとしてよい。
【0068】
図10は、繰り返し締めることが可能な物品10を開いて断絶可能な結合30、36、38、39を断絶した状態を示す図である。この状態では、折り曲げ部分24a、26a、26bは、取り外し可能に固定していたものを外した後においては、互いに対向するエッジ14のそれぞれにおいて胴体部12から外向きに横方向に延在しており、繰り返し締めることが可能な物品10のウェストラインのそれぞれの部分を画定しているとしてよい。図11の詳細図は、一の前方サイドパネル24と対応する後方サイドパネル26との間の接続部分を示す図である。
【0069】
図1および図2を参照すると、ある実施形態において、後方サイドパネル26は、着用者の脚に人体の構造的に合う形状の脚側端部エッジ46を持つとしてよい。一部の実施形態において、後方サイドパネル26は、第1の突起部分74を持つとしてよい。第1の突起部分74は、後方サイドパネル26の遠位領域の後方エッジおよび前方エッジの一方から延在しているとしてよい。一部の実施形態によると、後方サイドパネル26は、2つの突起部分74を持つとしてよく、第1の突起部分74は、後方サイドパネル26の遠位領域の後方エッジおよび前方エッジのうち一方から延在しており、第2の突起部分74は、後方サイドパネル26の遠位領域の後方エッジおよび前方エッジのうち他方から延在している。
【0070】
ある実施形態において、前方サイドパネル24または後方サイドパネル26の一方は、弾性材料で形成されているとしてよい。前方サイドパネル24および後方サイドパネル26は共に、弾性材料で形成されているとしてよい。
【0071】
ある実施形態において、繰り返し締めることが可能な物品10は、2つの前方サイドパネル24の間において、そして、2つの後方サイドパネル26の間において、胴体部12の2つの互いに対向するウェスト部分において延在する、2つの弾性ウェスト部材48を含むとしてよい。他の実施形態において、2つの弾性ウェスト部材48は、2つの前方サイドパネル24の間、および、2つの後方サイドパネル26の間の全距離にわたって延在しているわけではないとしてもよい。さらに別の実施形態によると、繰り返し締めることが可能な物品10は、2以上の弾性ウェスト部材48が、2つの前方サイドパネル24の間において、そして、2つの後方サイドパネル26の間において、延在しているとしてもよい。
【0072】
ある実施形態において、胴体部12はさらに、2つの弾性脚部材50を備えるとしてよい。弾性脚部材50は、互いに対向する側方エッジ14に平行に延在しており、繰り返し締めることが可能な物品10を着用者の脚の回りで密着させるための部材である。他の実施形態によると、胴体部12は、繰り返し締めることが可能な物品10を着用者の脚の回りで密着させるべく、2つ以上の弾性脚部材50を含むとしてよい。
【0073】
弾性ウェスト部材48および弾性脚部材50は、任意の適切な弾性材料で形成されるとしてよい。当業者には公知であるが、適切な弾性材料には、天然ゴム、合成ゴムまたは熱可塑性弾性重合体をシート状、糸状または帯状にしたものが含まれる。弾性材料は、延伸して基板に接着させるとしてよく、蛇腹状に変形させた基板に接着させるとしてよく、または、基板に接着させた後で、例えば、熱を加えることで、弾性化または収縮させるとしてよい。これによって、基板は弾性収縮力を持つようになる。一の特定の実施形態によると、例えば、弾性脚部材50は、INVISTA社(INVISTAビル、4123イースト37番ストリートノース、ウィチタ、KS67220、米国)のLYCRAという商品名で販売されている複数の乾燥紡糸させて融合させたマルチフィラメントスパンデックスエラストマー糸を含む。
【0074】
繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの別の実施形態例を図6から図9に図示する。図6から図9において、参照番号100は、パンツのような衣類として着用可能な、繰り返し締めることが可能な物品100を示す。繰り返し締めることが可能な物品100は、胴体部112を含む。胴体部112は、2つの互いに対向する側方エッジ114、前方ウェストエッジ141および後方ウェストエッジ143によって画定される。
【0075】
図6を参照すると、胴体部112は、少なくとも一部分が流体透過性を持つ材料で形成されているトップシート116を含むとしてよい。トップシート116の内面118は、使用時に、着用者の皮膚と接触する。
【0076】
トップシートは、ポリオレフィン繊維のメルトブローンウェブまたはスパンボンデッドウェブで形成されるとしてよい。トップシートはさらに、天然繊維および/または合成繊維のボンデッド・カーデッド・ウェブであってもよい。トップシートは、略疎水性の材料で形成されるとしてよく、この疎水性材料は任意で、所望レベルの湿潤性および親水性を与えるように表面活性剤で処理するか、または、他の方法で処理するとしてよい。表面活性剤は、トップシート116全体に塗布されるとしてもよいし、または、長手中央線に沿った中央部分等、トップシートの特定部分に選択的に塗布されるとしてもよい。
【0077】
トップシート116は、内面118に脚回り境界部121が設けられているとしてよい。脚回り境界部121は、体外排出物の横方向の流れをせき止める機能を持つ。脚回り境界部121は、一対のエッジ領域を画定しており、各エッジ領域は、繰り返し締めることが可能な物品110の少なくとも股領域129において直立構造を持つことにより着用者の体に対して封止を形成する。弾性を持つ脚回り境界部121は、互いに横方向において対向する側方エッジ、つまり、胴体部112の側方エッジ114に沿って配置されているとしてよく、胴体部112の長さに沿って延在するとしてよい。図7に図示されているように、脚回り境界部121は、胴体部112の隅において4つのポケット180を形成するように構成されているとしてよい。ポケット180は、トップシート116の内面118と、脚回り境界部121との間に形成されているとしてよい。
【0078】
胴体部112は、流体非透過性のバックシート120を含むとしてよい。バックシート120は、液体非透過性材料で形成される一の層であるとしてよいが、多層積層構造を含むとしてもよく、複数の層のうち少なくとも一の層が液体非透過性であるとしてよい。
【0079】
バックシート120の内側層は、液体および気体の両方に対して非透過性であるとしてよく、または、液体は透過させないが気体は透過させるとしてもよい。内側層は、薄いプラスチック膜で製造されているとしてよいが、可撓性を持つ他の液体非透過性材料も利用可能であるとしてよい。内側層、または、一層構造の場合には液体非透過性バックシート120は、汚物によって、寝具および衣服等の物品、および、着用者および介護者が濡れないようにする。
【0080】
胴体部112はさらに、吸収性コア122を有するとしてよい。吸収性コア122は、バックシート120とトップシート116との間に配置されるとしてよく、バックシート120およびトップシート116は、接着剤、超音波接合、熱接合等の任意の適切な手段を用いて結合されているとしてよい。吸収性コア122は、一般的に圧縮可能で、フィット感があり、着用者の皮膚を刺激せず、液体および特定の体外排出物を吸収して保持することが可能な任意の構造であってよい。吸収性コア122は、多岐にわたるサイズおよび形状で製造されているとしてよく、関連技術分野で一般的に利用されている多岐にわたる液体吸収性材料から製造するとしてよい。
【0081】
胴体部112はさらに、吸収性コア122と共に、主要目的として液体を受け入れ、互いに対向する面に沿って吸収性コア122で当該液体を一時的に貯蔵および/または移送する他の材料を含むとしてもよい。これによって、吸収アセンブリの吸収機能を最大限まで高める。
【0082】
トップシート116およびバックシート120は、胴体部112の外周に沿って接合されているとしてよい。
【0083】
このように横方向において対向するように配置されている前方サイドパネル124および後方サイドパネル126は、前方ウェスト領域および後方ウェスト領域の取付けライン166に沿って外れないように胴体部112に接合させることができる。より具体的には、図6および図7に示すように、前方サイドパネル124は、前方ウェスト領域において、胴体部112の側方エッジ114に外れないように接合されており、胴体部112の側方エッジ114を超えて横方向に延在しているとしてよい。後方サイドパネル126は、後方ウェスト領域において、胴体部112の側方エッジに外れないように接合されており、胴体部112の側方エッジを超えて横方向に延在しているとしてよい。サイドパネル124および126は、接着剤接合、熱接合または超音波接合等、当業者に公知の取付け手段を用いて取り付けるとしてよい。前方サイドパネル124および後方サイドパネル126は、取付けシステム140で図示しているように、互いに対して取り外し可能に取り付けるとしてよい。
【0084】
図示したサイドパネル124および126はそれぞれ、取付けライン166から離れた遠位エッジ168および169、トレーニングパンツ100の長手方向中央に向かって設けられている脚側端部エッジ146、および、胴体部の長手方向端部に向かって設けられているウェスト側端部エッジ172を画定している。脚側端部エッジ146およびウェスト側端部エッジ172は、胴体部112の側方エッジ114から遠位エッジ168および169の間に延在している。後方ウェスト領域において、脚側端部エッジ146は、パンツの前方に比べてパンツの後方に向けて覆う範囲が広くなるように、横軸Aに対して曲線状および/または斜めに構成されているとしてよい。ウェスト側端部エッジ172は、この横軸Aに対して平行であるとしてよい。前方サイドパネル124のウェスト側端部エッジ172は、繰り返し締めることが可能な物品100の前方ウェストエッジ141の一部を形成しており、後方サイドパネル126のウェスト側端部エッジ172は、繰り返し締めることが可能な物品100の後方ウェストエッジ143の一部を形成している。
【0085】
サイドパネル124および126はそれぞれ、1以上の独立した部分を含むとしてよい。特定の実施形態では、例えば、サイドパネル124および126はそれぞれ、シームで結合している第1および第2のサイドパネル部分を含むか、または、一の部品として構成されているとしてよい。
【0086】
サイドパネル124および126は、トレーニングパンツ100の横軸Aに概して平行な方向に延伸可能な弾性材料を含むとしてよい。一部の実施形態によると、サイドパネル124および126はどちらも、弾性材料を含むとしてよい。他の実施形態では、サイドパネル124のみが弾性材料を含むとしてよい。さらに別の実施形態によると、サイドパネル126のみが弾性材料を含むとしてよい。
【0087】
実施形態によっては、繰り返し締めることが可能な物品100は、側方エッジ114を横切る、図7に示した中央横断折り曲げラインAに沿って胴体部112を折り曲げた状態で、製造および販売を行うとしてよい。
【0088】
図9に示すような、繰り返し締めることが可能な物品100の製造時および販売時の状態の例において、胴体部112の2つの折り曲げ部分112a、112bは、トップシート116の内面118が互いに向かい合うようになっているとしてよい。
【0089】
繰り返し締めることが可能な物品100は、胴体部112の側方エッジ114のそれぞれに取り付けられている、2つの前方サイドパネル124および2つの後方サイドパネル126を備えるとしてよい。このように横方向において対向するように配置されている前方サイドパネル124および後方サイドパネル126は、前方ウェスト領域および後方ウェスト領域の取付けライン166に沿って外れないように胴体部112に接合させることができる。より具体的には、図7に示すように、前方サイドパネル124は、前方ウェスト領域において、胴体部112の側方エッジ114に外れないように接合されており、胴体部112の側方エッジ114を超えて横方向に延在しているとしてよい。後方サイドパネル126は、後方ウェスト領域において、胴体部112の側方エッジに外れないように接合されており、胴体部112の側方エッジを超えて横方向に延在しているとしてよい。前方サイドパネル124は、トップシート116およびバックシート120の側方エッジの間において、例えば、接合によって、取り付けられている取付け部分124bをそれぞれ持つとしてよい。サイドパネル124および126は、接着剤接合、熱接合または超音波接合等、当業者に公知の取付け手段を用いて取り付けるとしてよい。前方サイドパネル124および後方サイドパネル126は、取付けシステム140で図示しているように、互いに対して取り外し可能に取り付けるとしてよい。
【0090】
図9を参照しつつ、繰り返し締めることが可能な物品100の製造時および販売時の状態において、前方サイドパネル124は、第1の折り曲げ部分124aが、第1の折り曲げライン128に沿って、胴体部112の外周に対して内向きに、トップシート116の内面118の上方にくるように折り曲げられている。第1の折り曲げ部分124aは、前方サイドパネル124のうち第1の折り曲げ部分124aの少なくとも一部分を、トップシート116の内面118と脚回り境界部121との間に形成されているポケット180に挿入することによって、トップシート116の内面118に取り外し可能に固定するとしてよい。
【0091】
後方サイドパネル126は、略S字形状に折り曲げるとしてよく、トップシート116の内面118の上方に来るように、胴体部112の外周に対して内向きに、第2の折り曲げライン132に沿って折り曲げられている第2の折り曲げ部分126aを持つとしてよい。後方サイドパネル126はさらに、第2の折り曲げ部分126aの上方に第3の折り曲げライン134に沿って折り曲げられている第3の折り曲げ部分126bを持つとしてよい。後方サイドパネル126は、トップシート116およびバックシート120の側方エッジの間において、例えば、接合によって固定されている固定部分126cを持つとしてよい。
【0092】
図8は、後方サイドパネル126を折り曲げた様子を示す詳細図である。図示しているように、後方サイドパネル126の第2の折り曲げ部分126aは、内面118の上方に来るように、胴体部112の外周に対して内向きに折り曲げられているとしてよい。図示されているように、後方サイドパネル126の第3の折り曲げ部分126bは、内面118の上方に来るように、胴体部112の外周に対して外向きに折り曲げるとしてよい。図8に示すように、脚回り境界部121は、折り曲げた後方サイドパネル126を収容するように構成されており、折り曲げた後方サイドパネル126は、トップシート116の内面118と脚回り境界部121との間に形成されているポケット180内に取り外し可能に固定されているとしてよい。
【0093】
前方サイドパネル124の第1の折り曲げ部分124aおよび後方サイドパネル126の第3の折り曲げ部分126bは、表面同士が互いに向かい合っているとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品100は、繰り返し締めることが可能な閉鎖部140を形成する2つの取付け部を含むとしてよい。取付け部はそれぞれ、一または複数の取付け部で構成されるとしてよい。取付け部は、吸収性物品に適切となる、繰り返し締めることが可能な取付け部であれば任意のものを含むとしてよい。例えば、接着性取付け部、粘着性取付け部、機械的取付け部等が挙げられる。一部の実施形態によると、サイドパネルの材料自体が取付け部を構成しているとしてもよい。
【0094】
繰り返し締めることが可能な物品100を開くと、ポケット180からサイドパネル124および126が取り出されるとしてよい。この状態では、折り曲げ部分124a、126aおよび126bは、取り外し可能に固定していたものを外した後においては、互いに対向するエッジ114のそれぞれにおいて胴体部12から外向きに横方向に延在しており、繰り返し締めることが可能な物品110のウェストラインのそれぞれの部分を画定しているとしてよい。図10の詳細図は、本図で示した繰り返し締めることが可能な物品100と同様の繰り返し締めることが可能な物品10を開いて、同様のトレーニングパンツ製品となっている状態を示す図である。図11の詳細図は、一例として、繰り返し締めることが可能な物品10を示している図であり、繰り返し締めることが可能な物品100の詳細な様子を示し、ポケット180から取り出した後の一の前方サイドパネル124と対応する後方サイドパネル126との間の接続の様子を示している。
【0095】
<繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの製造方法>
繰り返し締めることが可能な物品を用意する方法を開示する。一部の実施形態によると、当該方法は、前方エッジ、後方エッジ、および、当該前方エッジと当該後方エッジとの間において長手方向に延在している第1および第2の側方エッジを有する胴体部を備える、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを提供する段階を備える。繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、胴体部の前方エッジおよび後方エッジの一方の近傍で胴体部に取り付けられている一対の第1のサイドパネルと、胴体部の前方エッジおよび後方エッジのうち他方の近傍で胴体部に取り付けられている一対の第2のサイドパネルとを備えるとしてよい。一対の第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を有し、一対の第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を有する。第1のサイドパネルは、胴体部の上方に位置するように内向きに折り曲げられており、第1の取付け部が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置している。第2のサイドパネルは、胴体部の上方に位置するように内向きに折り曲げられており、第2の取付け部は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置している。当該方法はさらに、第1の取付け部および第2の取付け部が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置するようにしつつ、繰り返し締めることが可能となる方法で、第1の取付け部および第2の取付け部を係合させることを備える。
【0096】
一部の実施形態によると、当該方法はさらに、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを機械方向において折り曲げデバイスへと移送することを備える。繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、折り曲げデバイスに移送されるとしてよい。第1のサイドパネルが胴体部の上方に位置するように内向きに折り曲げられるので、第1の取付け部は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に配置され、第2のサイドパネルは、胴体部の上方に来るように内向きに折り曲げられるので、第2の取付け部は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に配置されるようにする。特定の実施形態によると、当該方法はさらに、折り曲げデバイスによって、横方向の折り曲げラインに沿って、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを折り曲げて、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、第1のサイドパネルの第1の取付け部が第2のサイドパネルの第2の取付け部に向かい合うようにすることを備える。
【0097】
一部の実施形態によると、当該方法はさらに、各第1のサイドパネルを内向きに胴体部の上方に来るように折り曲げて、各第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分および第1の取付け部が、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に配置されるようにする段階を備えるとしてよい。一部の実施形態によると、当該方法は、各第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分を、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、胴体部に取り外し可能に固定する段階を備えるとしてよい。特定の実施形態によると、当該方法は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、胴体部と第1のサイドパネルのそれぞれの第1の折り曲げ部分との間において、第1の断絶可能な結合を形成する段階を備えるとしてよい。他の実施形態では、当該方法は、胴体部112と脚回り境界部121との間において形成されているポケット180を用いて、胴体部に第1の折り曲げ部分を取り外し可能に取り付ける段階を備えるとしてよい。
【0098】
特定の実施形態において、当該方法はさらに、各第2のサイドパネルを胴体部の上方に来るように内向きに折り曲げて、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に配置されるようにする段階を備えるとしてよい。このような実施形態において、第2の断絶可能な結合は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、胴体部と各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分との間に形成されるとしてよい。特定の実施形態によると、当該方法はさらに、各第2のサイドパネルを当該サイドパネルの第2の折り曲げ部分の上方に来るように外向きに折り曲げて、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分が胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に配置されるようにする段階を備えるとしてよい。このような実施形態によると、少なくとも第3の断絶可能な結合は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、胴体部と各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分との間において形成されるとしてよい。一部の実施形態によると、第4の断絶可能な結合が、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、胴体部と各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分との間において形成されるとしてよい。
【0099】
さらに別の実施形態によると、第3の断絶可能な結合は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分と、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分との間において、形成されるとしてよい。
【0100】
一部の実施形態によると、当該方法は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第2および第3の折り曲げ部分を胴体部に取り外し可能に固定する段階を備えるとしてよい。実施形態によっては、当該方法は、トップシート116と脚回り境界部121との間において形成されるポケット180を用いて、第2および第3の折り曲げ部分を胴体部に取り外し可能に固定する段階を備えるとしてよい。
【0101】
一部の実施形態によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツは、パンツ胴体部の一部分を形成するべくトップシートを用意する段階と、繰り返し締めることが可能な取付け部を持つ第1のサイドパネルの一対をトップシートに取り付ける段階と、各第1のサイドパネルを折り曲げて(例えば、第1の折り曲げ部分をトップシートの上方に折り曲げることによって)第1の折り曲げ部分を形成する段階と、各第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分をパンツ胴体部に取り外し可能に取り付ける段階とを備える方法によって形成するとしてよい。「胴体部」および「パンツ胴体部」という用語は、本明細書で用いる場合、同じものを意味する。
【0102】
ある実施形態例によると、トップシートは、一続きのウェブとして用意されるとしてもよく、第1のサイドパネルは、トップシートに取り付けられて、折り曲げられるとしてよく、第1の断絶可能な結合は、トップシートが一続きのウェブとして存在している間に形成されるとしてよい。トップシートは、第1および第2の側方エッジを有し、第1の断絶可能な結合は、トップシートの第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に形成されるとしてよい。
【0103】
別の実施形態例によると、トップシートは、一続きのウェブとして用意されるとしてよく、第1のサイドパネルは、トップシートに取り付けられて折り曲げられ、少なくとも一部分が、胴体部と脚回り境界部121との間に形成されるポケット180に挿入されるとしてよい。
【0104】
一部の実施形態によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを形成する方法はさらに、一対の第2のサイドパネルをトップシートに取り付ける段階を備えるとしてよい。第2のサイドパネルは、折り曲げられて、第3の折り曲げ部分を形成するとしてよい。第2のサイドパネルは、トップシートの上方に来るように折り曲げられるとしてよく、第2の折り曲げ部分を形成するとしてよい。第2の断絶可能な結合は、第2の折り曲げ部分とトップシートとの間において、形成されるとしてよい。第3および第4の断絶可能な結合は、第3の折り曲げ部分とトップシートとの間において形成されるとしてよい。一部の実施形態によると、第3の断絶可能な結合は、これに代えて、第2の折り曲げ部分と第3の折り曲げ部分との間において形成されるとしてよい。
【0105】
他の実施形態によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを形成する方法は、一対の第2のサイドパネルをトップシートに取り付ける段階をさらに備えるとしてよい。第2のサイドパネルは、第3の折り曲げ部分を形成するべく折り曲げられるとしてよい。第2のサイドパネルは、トップシートの上方に来るように折り曲げられるとしてよく、第2の折り曲げ部分を形成するとしてよい。第2のサイドパネルの第2および第3の折り曲げ部分はそれぞれ、少なくとも一部分が、胴体部と脚回り境界部121との間に形成されるポケット180に挿入されるとしてよい。
【0106】
一部の実施形態によると、当該方法はさらに、トップシートならびに第1および第2のサイドパネルに重ねられ固定されているバックシートを形成する一続きのウェブ材料を用意する段階を備えるとしてよい。
【0107】
図12は、図1から図5で例示しているトレーニングパンツを製造するプロセスの一例を概略的に示す図である。本例では、第1のサイドパネルは、第2のサイドパネルを胴体部に取り付ける前に、胴体部に取り付けられているとしてよい。しかし、第1のサイドパネルを胴体部に取り付けるのは、第2のサイドパネルを胴体部に取り付ける前でも後でもよいことに留意されたい。
【0108】
図12の図示内容では、参照番号300は、トップシート16を形成する一続きのウェブ材料のソースを表している。参照番号302は、前方サイドパネル24を形成する一続きのウェブ材料のソースを示す。前方サイドパネル24は、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40の取付け部44を含むとしてよい。第1のサイドパネル取付けデバイス304において、前方サイドパネル24は、切断された後にトップシート16に取り付けられるとしてよい。例えば、前方サイドパネル24は、熱接合または超音波接合等で、トップシート16に接合されるとしてよい。
【0109】
第1のサイドパネル折り曲げデバイス306において、前方サイドパネル24は、トップシート16の上方に来るように折り曲げられ、第1の折り曲げ部分24aを形成するとしてよい。「折り曲げユニット」、「サイドパネル折り曲げデバイス」および「折り曲げデバイス」等の用語は、本明細書で用いられる場合、同じものを意味する。第1の固定デバイス308において、第1の断絶可能な結合30を形成するとしてよい。一部の実施形態によると、第1の固定デバイス308は、断絶可能な結合形成デバイスであってよい。断絶可能な結合が熱結合または超音波結合で形成される実施形態において、熱結合デバイスまたは超音波結合デバイスは、第1の断絶可能な結合30を形成するために熱結合または超音波結合を形成するべく利用されているとしてよい。これに代えて、断絶可能な接続部は、接着剤で形成されるとしてもよい。接着剤を利用する場合、当該接着剤は、前方サイドパネル24を折り曲げる前に塗布されるとしてよい。
【0110】
参照番号310は、後方サイドパネル26を形成する少なくとも1つの一続きのウェブ材料のソースを示す。後方サイドパネル26は、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40の取付け部42を含むとしてよい。第2のサイドパネル取付けデバイス312において、後方サイドパネル26は、切断された後でトップシート16に取り付けられるとしてよい。第2のサイドパネル折り曲げデバイス314において、後方サイドパネル26は、トップシート16の上方に来るように折り曲げられて、第2の折り曲げ部分26aを形成するとしてよい。第2の固定デバイス316において、第2の断絶可能な結合36が形成されるとしてよい。断絶可能な接続が熱結合または超音波結合により形成される実施形態において、熱結合デバイスまたは超音波結合デバイスは、第2の断絶可能な結合36を形成するべく、熱結合または超音波結合を形成するべく利用されるとしてよい。これに代えて、断絶可能な接続は接着剤を用いて形成されるとしてよい。接着剤を利用する場合、当該接着剤は、後方サイドパネル26を折り曲げる前に塗布されるとしてよい。
【0111】
第3のサイドパネル折り曲げデバイス318において、後方サイドパネルは、第3の折り曲げラインに沿って折り曲げられ、第3の折り曲げ部分26bを形成するとしてよい。第3の固定デバイス320において、第3および第4の断絶可能な結合38、39が形成されるとしてよい。断絶可能な接続が熱結合または超音波結合によって形成される実施形態において、熱結合デバイスまたは超音波結合デバイスは、第3および第4の断絶可能な結合38、39を形成するべく熱結合または超音波結合を形成するために利用されるとしてよい。これに代えて、断絶可能な接続は、接着剤で形成されるとしてもよい。接着剤を用いる場合、当該接着剤は、後方サイドパネル26を折り曲げる前に塗布されるとしてよい。さらに別の実施形態において、第3の固定デバイス320は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分と、各第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分との間において、第3の断絶可能な結合を形成するために用いられるとしてよい。
【0112】
弾性ウェブバンド取付けユニット322は、弾性ウェストバンド48をトップシート16に取り付けるとしてよい。
【0113】
参照番号324は、バックシート20を形成する一続きのウェブ材料のソースを表す。弾性脚部材50は、バックシート20に取り付けられるとしてよい。そして、ソース326から供給される吸収性コア22は、バックシート20に取り付けられるとしてよい。
【0114】
前方サイドパネル24および後方サイドパネル26、ならびに、弾性ウェストバンド48を備えるトップシート16はこの後、弾性脚部材50および吸収性コア22を備えるバックシート20に重ねられて取り付けられるとしてよい。
【0115】
切断ステーション328は、一続きのウェブを横方向に切断して、ローラ330の外面上に真空を利用して維持される、繰り返し締めることが可能な物品10の中間製品を形成するとしてよい。
【0116】
折り曲げ装置332は、横方向の折り曲げラインAに沿って繰り返し締めることが可能な物品10を折り曲げる。一部の実施形態によると、折り曲げ装置332は、折り曲げ処理中は、真空を用いて所定位置に繰り返し締めることが可能な物品10を維持するとしてよい。例えば、折り曲げ装置332は、真空ニップローラおよび/または真空コンベヤを含むとしてよい。他の実施形態では、折り曲げ装置332は、真空を利用することなく、繰り返し締めることが可能な物品10に対して折り曲げ処理を実行するとしてよい。サイドパネルに対する断絶可能な結合が形成されていること、および、胴体部12の外周に対して内向きにサイドパネル24および26の折り曲げ部分24a、26aおよび26bを位置決めすることによって得られる安定性によって、商業的製造速度が真空を利用することなく実現されるという利点があることが分かっている。
【0117】
繰り返し締めることが可能な物品10を折り曲げ装置332で折り曲げる場合、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40の取付け部材42、44と前方サイドパネル24および後方サイドパネル26とは、断絶可能な結合によって、側方エッジ14と折り曲げ部分24a、26aおよび26bとの間において胴体部の内側に維持されるとしてよい。
【0118】
一部の実施形態によると、折り曲げ装置332で実行される横方向折り曲げ処理によって、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40のフック型取付け部42およびループ型取付け部44を互いに接触させるとしてよい。他の実施形態では、折り曲げ装置332で実行される横方向折り曲げ処理は、例えば、真空を利用して、フック型取付け部42とループ型取付け部44との間を分離させた状態を維持しつつ、実行されるとしてもよい。フック型取付け部42およびループ型取付け部44は、押圧ローラ334によって互いに接続されて、繰り返し締めることが可能な物品10の最終製品を形成するとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品10はこのように、閉じて「予め締めた」状態にするとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品10は、この状態で包装され販売されるとしてよい。
【0119】
一部の実施形態によると、後方サイドパネル26を形成する方法を提供する。図13は、後方サイドパネル26を製造する方法の一例を概略的に示す図である。
【0120】
図13の図示内容によると、参照番号240は、後方サイドパネル26を形成する一続きのウェブ材料241のソースを表している。サイドパネル用の一続きのウェブ材料241は、2つの長手方向の側方エッジ262の間に延在しており、長さは長手方向のエッジに略平行であるとしてよい。切断ユニット243において、後方サイドパネル26を形成するウェブ材料241の少なくとも一部分245を、繰り返し所定間隔で、一続きのウェブから切断するとしてよい。一部の実施形態によると、この所定間隔は、後方サイドパネル26の所望のサイズに応じて決まるとしてよい。一部の実施形態によると、ウェブ材料241の少なくとも一部分245は、2つの側方エッジ262の間の中央領域から切断されるとしてよい。「中央領域」という用語は、本明細書で用いられる場合、2つの側方エッジ262の間の中央に位置している領域を意味する。
【0121】
参照番号248は、ループ材料250を形成する一続きのウェブ材料のソースを示す。ループ材料250は、後方サイドパネル用の一続きのウェブ材料の長手方向エッジ262の間において、2つの長手方向のエッジの間における中央領域で、後方サイドパネル用の一続きのウェブ材料241の長手方向に沿って取り付けられるとしてよい。連結ローラ246は、サイドパネル用の一続きのウェブ材料241と、ループ材料250の一続きのウェブ材料とを組み合わせるために用いられるとしてよく、両ウェブ材料は、接合ユニット254を用いて接合されるとしてよい。この接合は、当業者に公知の手段を用いて行うとしてよい。例えば、これらに限定されないが、超音波接合を利用するとしてよい。最後に、組み合わせた両ウェブ材料に切断ユニット256を通過させるとしてよい。切断ユニット256は、組み合わせた両ウェブ材料を、サイドパネル用の一続きのウェブ材料241の長手方向に沿って、ループ材料250用の一続きのウェブおよびサイドパネル用の一続きのウェブ材料241の組み合わせの中央の近傍において、2つの側方エッジ262の間において、切断する。一部の実施形態によると、組み合わせた両ウェブ材料はさらに、サイドパネル用の一続きのウェブ材料241およびループ材料250用の一続きのウェブの組み合わせを、サイドパネル用の一続きのウェブ材料241の長手方向を横断するように、後方サイドパネルを形成するウェブ材料の少なくとも一部分245が一続きのウェブから切断された領域において、切断することによって、一対の後方サイドパネル26毎に切断されるとしてよい。
【0122】
図14Aに図示されているように、後方サイドパネルを形成するウェブ材料の少なくとも一部分を、繰り返し所定間隔で、一続きのウェブから切断するとしてよい。一部の実施形態によると、切断部分245は、台形形状を持つとしてよい。他の実施形態によると、切断部分245は、矩形形状または正方形形状を持つとしてよい。
【0123】
図14Bの図示内容によると、帯状ループ材料250は、後方サイドパネル26を形成するウェブ材料241に取り付けられるものとして図示されている。図14Bに図示されている実施形態では、帯状ループ材料250は、2つの側方エッジ262の間において取り付けられるとしてよい。一部の実施形態によると、帯状ループ部材250は、2つの側方エッジ262の間の中央に取り付けられるとしてよい。
【0124】
図14Cの図示内容において、そして、一部の実施形態によると、組み合わせた両ウェブ材料は、2つの側方エッジ262の間の中央で切断されるものとして図示されている。一部の実施形態によると、組み合わせた両ウェブ材料はさらに、後方サイドパネルを形成するウェブ材料の少なくとも一部分が後方サイドパネル用の一続きのウェブ材料241から切断された領域において、切断部分245を分離することによって、一対の後方サイドパネル26毎に切断されるとしてよい。
【0125】
図14Dに示すように、切断した後方サイドパネル26は、上述したように突起部分74を持つとしてよい。一部の実施形態によると、このような突起部分はループ材料250の一続きのウェブによって形成されているとしてよい。
【0126】
一部の実施形態によると、図13および図14Aから図14Dに示す一連のステップは、オフライン処理で実行されるとしてよい。他の実施形態によると、図14Cに図示したサイドパネル用の一続きのウェブ材料241およびループ材料250用の一続きのウェブの組み合わせは、上述したように切断ユニット256で長手方向に分断された後に、一対毎に切断されてトップシート16に取り付けられる後方サイドパネル26を形成する一続きのウェブ材料102のソースとして、繰り返し締めることが可能な物品の製造プロセスに供給されるとしてよい。このようなトレーニングパンツ製造プロセスは、図12に図示されている。
【0127】
図15は、図6から図9に例示されているトレーニングパンツを製造するプロセスの一例を示す概略図である。
【0128】
図15の図示内容において、参照番号400は、トップシート116を形成する一続きのウェブ材料のソースを示している。参照番号402は、前方サイドパネル124を形成する一続きのウェブ材料のソースを示している。前方サイドパネル124は、繰り返し締めることが可能な取付けシステム140の取付け部144を含むとしてよい。第1のサイドパネル取付け装置404において、前方サイドパネル124を切断した後でトップシート116に取り付けるとしてよい。例えば、前方サイドパネル124は、熱結合または超音波結合等でトップシート116に結合されるとしてよい。
【0129】
脚回り境界部取付けユニット405は、脚回り境界部121をトップシート116に取り付けるために設けられているとしてよい。脚回り境界部取付けユニット405は、脚回り境界部121を、接着剤で、または、熱結合または超音波結合によって、トップシート116に取り付けるとしてよい。脚回り境界部121は、トップシート116の隅に隣接してポケット180を形成するように構成されるとしてよい。ポケット180は、折り曲げた前方サイドパネル124および後方サイドパネル126の少なくとも一部分を固定して、折り曲げ装置432で実行される横方向折り曲げ処理によって繰り返し締めることが可能な取付けシステム140のフック型取付け部142およびループ型取付け部144を互いに接触させるべく、用いられるとしてよい。
【0130】
第1のサイドパネル折り曲げデバイス406において、前方サイドパネル124をトップシート116の上方に来るように折り曲げて、第1の折り曲げ部分124aを形成するとしてよい。第1の固定デバイス416において、折り曲げた前方サイドパネル124は、胴体部の第1および第2の側方エッジの一方に隣接して配置されているポケット180に少なくとも一部分が挿入されるとしてよい(つまり、入れ込まれるとしてよい)。一部の実施形態によると、第1の固定デバイス416は、入れ込みデバイスを含むとしてよい。一部の実施形態によると、第1の固定デバイス416は、胴体部112のトップシート118と脚回り境界部121との間に形成されているポケット180に、折り曲げた前方サイドパネル124の少なくとも一部分を挿入するとしてよい。
【0131】
参照番号410は、後方サイドパネル126を形成する少なくとも1つの一続きのウェブ材料のソースを示している。後方サイドパネル126は、繰り返し締めることが可能な取付けシステム140の取付け部材142を含むとしてよい。第2のサイドパネル取付けデバイス412において、後方サイドパネル126は切断された後トップシート116に取り付けられるとしてよい。第2のサイドパネル折り曲げデバイス414において、後方サイドパネル126は、トップシート116の上方に折り曲げられて、第2の折り曲げ部分126aを形成するとしてよい。第3のサイドパネル折り曲げデバイス418において、後方サイドパネル126を再度折り曲げて、第2の折り曲げ部分126bを形成するとしてよい。
【0132】
第2の固定デバイス420において、折り曲げた後方サイドパネル126は、胴体部112の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジの一方に隣接して配置されているポケット180の内部に少なくとも一部分が挿入される(つまり、入れ込む)としてよい。一部の実施形態によると、第2の固定デバイス420は、胴体部112の脚回り境界部121とトップシート118との間に形成されるポケット180に、折り曲げた後方サイドパネル126の少なくとも一部分を挿入するとしてよい。
【0133】
弾性帯状ウェブ取付けユニット422は、弾性帯状ウェブ148をトップシート116に取り付けるとしてよい。
【0134】
参照番号424は、バックシート120を形成する一続きのウェブ材料のソースを示す。弾性脚部材150をバックシート120に取り付けるとしてよい。そして、ソース426から供給される吸収性コア122をバックシート120に取り付けるとしてよい。
【0135】
前方サイドパネル124および後方サイドパネル126、ならびに、弾性ウェストバンド148を備えるトップシート116を、弾性脚部材150および吸収性コア122を備えるバックシート120に重ねて固定するとしてよい。
【0136】
切断ステーション428は、一続きのウェブを横方向に切断して、ローラ430の外面上に真空を利用して維持される、繰り返し締めることが可能な物品100の中間製品を形成するとしてよい。
【0137】
折り曲げ装置432は、横方向の折り曲げラインAに沿って繰り返し締めることが可能な物品100を折り曲げるとしてよい。一部の実施形態によると、折り曲げ装置432は、折り曲げ処理中は、真空を用いて所定位置に繰り返し締めることが可能な物品100を維持するとしてよい。例えば、折り曲げ装置432は、真空ニップローラおよび/または真空コンベヤを含むとしてよい。他の実施形態では、折り曲げ装置432は、真空を利用することなく、繰り返し締めることが可能な物品100に対して折り曲げ処理を実行するとしてよい。
【0138】
繰り返し締めることが可能な物品100を折り曲げ装置432で折り曲げる場合、繰り返し締めることが可能な取付けシステム140の取付け部材142、144ならびに前方サイドパネル124および後方サイドパネル126は、取り外し可能な接続部、例えば、ポケット180によって、側方エッジ114と折り曲げ部分124a、126aおよび126bとの間に維持されるとしてよい。
【0139】
一部の実施形態によると、折り曲げ装置432で実行される横方向折り曲げ処理によって、繰り返し締めることが可能な取付けシステム140のフック型取付け部142およびループ型取付け部144を互いに接触させるとしてよい。他の実施形態では、折り曲げ装置432で実行される横方向折り曲げ処理は、例えば、真空を利用して、フック型取付け部142とループ型取付け部144との間を分離させた状態を維持しつつ、実行されるとしてもよい。フック型取付け部142およびループ型取付け部144は、押圧ローラ434によって互いに接続されて、繰り返し締めることが可能な物品100の最終製品を形成するとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品100はこのように、閉じて「予め締めた」状態にするとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品100は、この状態で包装され販売されるとしてよい。
【0140】
<繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツの製造装置>
繰り返し締めることが可能な物品の製造装置をさらに開示する。一の側面によると、当該装置は、第1の繰り返し締めることが可能な取付け部材を持つ第1のサイドパネルを、パンツ胴体部の第1の側方エッジに取り付ける第1のサイドパネル取付けデバイスを備える。当該装置は、第1のサイドパネルを受け取って、パンツ胴体部の側方エッジを略横断する方向に第1のサイドパネルを折り曲げて、第1の折り曲げ部分を形成する第1のサイドパネル折り曲げデバイスを備える。第1の折り曲げ部分は、パンツ胴体部に取り付けられると、パンツ胴体部の上方に来るように内向きに折り曲げられて、パンツ胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に延在する。当該装置はさらに、第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分をパンツ胴体部に取り付ける固定デバイスを備える。
【0141】
一部の実施形態によると、当該装置は、パンツ胴体部を第1のサイドパネル取付けデバイスに移送する第1の移送デバイスを備えるとしてよい。第1の移送デバイスは、一続きのトップシート材料用ウェブとして、パンツ胴体部を移送するとしてよい。
【0142】
一部の実施形態によると、当該装置は、第2の繰り返し締めることが可能な取付け部を持つ第2のサイドパネルを、パンツ胴体部の第1の側方エッジに隣接するようにパンツ胴体部に取り付ける第2のサイドパネル取付けデバイスを備えるとしてよい。当該装置はさらに、第2のサイドパネルを受け取り、パンツ胴体部の第2の側方エッジを略横断する第2の方向に第2のサイドパネルを折り曲げて、第2の折り曲げ部分を形成する第2のサイドパネル折り曲げデバイスを備えるとしてよい。第2の折り曲げ部分は、パンツ胴体部に取付けられると、パンツ胴体部の上方に来るように内向きに折り曲げられ、パンツ胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に延在するとしてよい。特定の実施形態によると、当該装置はさらに、パンツ胴体部と第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分との間に第2の断絶可能な結合36を形成する第2の断絶可能な結合形成デバイスを備えるとしてよい。
【0143】
一部の実施形態によると、当該装置は、第2のサイドパネルを受け取って、第2のウェストエッジを略横断する第3の方向に当該サイドパネルを折り曲げて、第3の折り曲げ部分を形成する第3のサイドパネル折り曲げデバイスを備えるとしてよい。第3の折り曲げ部分は、第2の折り曲げ部分の上方に来るように外向きに折り曲げるとしてよい。
【0144】
一部の実施形態によると、当該装置はさらに、パンツ胴体部と第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分との間に、第3の断絶可能な結合38を形成する第3の断絶可能な結合形成デバイスを備えるとしてよい。一部の実施形態によると、当該装置はさらに、パンツ胴体部と第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分との間に第4の断絶可能な結合39を形成する第4の断絶可能な結合形成デバイスを備えるとしてよい。一部の実施形態によると、第3の断絶可能な結合38は、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分の第1の突起部分74と、パンツ胴体部との間に形成されるとしてよい。第1の突起部分74は、第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジまたは前方エッジの一方から延在している。一部の実施形態において、第4の断絶可能な結合39は、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分の第2の突起部分74とパンツ胴体部との間に形成されるとしてよい。第2の突起部分74は、第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジまたは前方エッジの他方から延在している。
【0145】
さらに別の実施形態によると、第3の断絶可能な結合形成デバイスは、パンツ胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分と、各第2のサイドパネルの大2の折り曲げ部分との間に、第3の断絶可能な結合を形成するとしてよい。
【0146】
一部の実施形態によると、当該装置はさらに、トップシート材料の一続きのウェブに第1および第2のサイドパネルが取付けられた後に、バックシート材料となる一続きのウェブを移送してトップシート材料となる一続きのウェブと連結させる第2の移送デバイスを備えるとしてよい。当該装置はさらに、バックシート材料の一続きのウェブをトップシート材料の一続きのウェブに取り付ける取付けデバイスを備えるとしてよい。
【0147】
当該装置は、パンツ胴体部、第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネルを、第1および第2のウェストエッジに略平行な中央折り曲げラインに沿って、折り曲げて、第1の繰り返し締めることが可能な取付け部および第2の繰り返し締めることが可能な取付け部が、パンツ胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、互いに向き合うようにする二重折り曲げ装置を備えるとしてよい。特定の実施形態によると、当該装置はさらに、第1および第2の繰り返し締めることが可能な取付け部をパンツ胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に配置させつつ、パンツ胴体部を押圧することで第1および第2の繰り返し締めることが可能な取付け部を繰り返し締めることが可能な方法で係合させる取付けステーションを備えるとしてよい。
【0148】
別の側面によると、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを包装できるように用意する装置を提供する。当該装置は、前方エッジ、後方エッジ、ならびに、前方エッジおよび後方エッジの間に長手方向に延在する第1および第2の側方エッジを有する胴体部を備える繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを用意するパンツ組み立てシステムを備えるとしてよい。繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツはさらに、胴体部の前方エッジおよび後方エッジのうち一方の近傍で胴体部に取り付けられている一対の第1のサイドパネルと、胴体部の前方エッジおよび後方エッジの他方の近傍で胴体部に取り付けられている一対の第2のサイドパネルとを備えるとしてよい。第1のサイドパネルはそれぞれ、第1の取付け部を有し、第2のサイドパネルはそれぞれ、第2の取付け部を有するとしてよい。第1のサイドパネルは、胴体部の上方に来るように内向きに折り曲げられ、第1の取付け部を胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置させ、第2のサイドパネルも、胴体部の上方に来るように内向きに折り曲げられ、第2の取付け部を胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置させるとしてよい。当該装置はさらに、締めていない状態において第1および第2の取付け部を胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置させたまま、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを機械方向に移送するパンツ移送装置を備えるとしてよい。当該装置はさらに、第1および第2の取付け部を胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に位置させたまま、第1の取付け部と第2の取付け部とを繰り返し締めることが可能なように係合させる取付けステーションを備えるとしてよい。
【0149】
一部の実施形態によると、当該装置はさらに、繰り返し締めることが可能なトレーニングパンツを横方向の折り曲げラインに沿って折り曲げて、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、第1のサイドパネルの第1の取付け部が、第2のサイドパネルの第2の取付け部と向かい合うようにする折り曲げ装置を備えるとしてよい。
【0150】
当該装置はさらに、第1のサイドパネルを胴体部の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジに取り付ける第1のサイドパネル取付け装置を備えるとしてよい。特定の実施形態によると、当該装置はさらに、第1のサイドパネルを受け取って、胴体部の側方エッジを略横切るように各第1のサイドパネルを折り曲げて第1の折り曲げ部分を形成する第1のサイドパネル折り曲げ装置を備えるとしてよい。第1の折り曲げ部分は、胴体部に取付けられると、胴体部の上方に来るように内向きに折り曲げられ、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間で延在するとしてよい。当該装置はさらに、胴体部と第1のサイドパネルの第1の折り曲げ部分との間に断絶可能な結合を形成する断絶可能な結合形成デバイスを備えるとしてよい。
【0151】
一部の実施形態によると、当該装置はさらに、胴体部を第2のサイドパネル取付け装置に移送する第2の移送装置を備えるとしてよい。例えば、第2の移送装置は、トップシート材料の一続きのウェブとして、胴体部を移送するとしてよい。当該装置はさらに、第2のサイドパネルを胴体部の第1および第2の側方エッジに取り付ける第2のサイドパネル取付け装置を備えるとしてよい。当該装置はさらに、第2のサイドパネルを受け取って、第2のウェストエッジを略横切るように各第2のサイドパネルを折り曲げて第2の折り曲げ部分を形成する第2のサイドパネル折り曲げ装置を備えるとしてよい。第2の折り曲げ部分は、胴体部に取り付けられると、胴体部の上方に来るように内向きに折り曲げられており、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間に延在している。特定の実施形態によると、当該装置はさらに、第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分と胴体部との間に第2の断絶可能な結合36を形成する第2の断絶可能な結合形成装置を備えるとしてよい。
【0152】
一部の実施形態によると、当該装置はさらに、第2のサイドパネルを受け取って、第2のウェストエッジを略横切るように各第2のサイドパネルを折り曲げて第3の折り曲げ部分を形成する第3のサイドパネル折り曲げ装置を備えるとしてよい。第3の折り曲げ部分は、胴体部に取り付けられると、第2の折り曲げ部分の上方に来るように外向きに折り曲げるとしてよい。当該装置はさらに、胴体部と各第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分との間に、第3の断絶可能な結合38を形成する第3の断絶可能な結合形成装置を備えるとしてよい。一部の実施形態によると、当該装置はさらに、胴体部と第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分との間に第4の断絶可能な結合39を形成する第4の断絶可能な結合形成装置を備えるとしてよい。一部の実施形態によると、第3の断絶可能な結合38は、胴体部と第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分の第1の突起部分74との間に形成されるとしてよい。第1の突起部分74は、第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジまたは前方エッジのうち一方から延在している。一部の実施形態によると、第4の断絶可能な結合39は、胴体部と第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分の第2の突起部分74との間に形成されるとしてよく、第2の突起部分74は、第3の折り曲げ部分の遠位領域の後方エッジまたは前方エッジの他方から延在している。
【0153】
さらに別の実施形態によると、第3の断絶可能な結合は、胴体部の第1の側方エッジと第2の側方エッジとの間において、第2のサイドパネルの第3の折り曲げ部分と、第2のサイドパネルの第2の折り曲げ部分との間に形成されるとしてよい。
【0154】
特定の実施形態によると、当該装置は、トップシート材料の一続きのウェブに第1および第2のサイドパネルが取り付けられた後に、バックシート材料の一続きのウェブを移送して、トップシート材料の一続きのウェブと結合させる第3の移送装置を備えるとしてよい。このような実施形態では、当該装置はさらに、バックシート材料の一続きのウェブをトップシート材料の一続きのウェブに取り付ける取付け装置を備えるとしてよい。
【0155】
図12は、図3に例示したトレーニングパンツを製造する装置を示す概略図である。本例では、前方サイドパネルは、後方サイドパネルが胴体部に取り付けられる前に、胴体部に取り付けられている。しかし、後方サイドパネルが胴体部に取り付けられるのは、前方サイドパネルが胴体部に取り付けられる前または後のいずれであってもよいことに留意されたい。
【0156】
第1のサイドパネル取付け装置304は、パンツ胴体部に前方サイドパネル24を取り付けるべく用意される。前方サイドパネル24は、一続きのウェブ材料302として第1のサイドパネル取付け装置304に供給されるとしてよい。(サイドパネル26を製造する装置の実施形態は、上記で詳述した図13に図示されている。)一続きのウェブ材料302は、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40の取付け部44を含むとしてよい。この後、一続きのウェブ材料302から前方サイドパネル24を切断して、トップシート16に取り付けるとしてよい。トップシート16は、一続きのウェブ材料300として、第1のサイドパネル取付け装置304に供給されるとしてよい。第1のサイドパネル取付け装置304は、前方サイドパネル24をトップシート16に外れないように結合する機能を持つとしてよい。例えば、第1のサイドパネル取付け装置304は、外れないように接着する接着剤をトップシート16および/または前方サイドパネル24に塗布する接着剤塗布装置を有するとしてよい。または、前方サイドパネル24をトップシート16に熱接合または超音波接合する装置を備えるとしてよい。
【0157】
第1のサイドパネル折り曲げ装置306は、トップシート16の上方に来るように前方サイドパネル24を折り曲げて第1の折り曲げ部分24aを形成するべく設けられているとしてよい。第1のサイドパネル折り曲げ装置306は、例えば、折り曲げボードまたは折り曲げコンベヤを含むとしてよい。第1のサイドパネル折り曲げ装置306は、第2のサイドパネル取付け装置312に対して上流または下流に配置されているとしてよく、または、第1のサイドパネル折り曲げ装置306は、第1のサイドパネル取付け装置304に組み込まれているとしてもよい。
【0158】
第1の固定装置308は、第1の断絶可能な結合30を形成するべく設けられているとしてよい。一部の実施形態によると、第1の固定装置308は、断絶可能な結合形成装置であってよい。断絶可能な結合が熱結合または超音波結合によって形成される実施形態において、熱結合装置または超音波結合装置を用いて、熱結合または超音波結合を形成して第1の断絶可能な結合30を形成するとしてよい。接着剤を用いて第1の断絶可能な結合30を形成する実施形態では、第1の固定装置308は、第1のサイドパネル折り曲げ装置306の上流に配置されるとしてよい。
【0159】
第2のサイドパネル取付け装置312は、後方サイドパネル26をパンツ胴体部に取り付けるべく設けられているとしてよい。後方サイドパネル26は、2つの一続きのウェブ材料310として、第2のサイドパネル取付け装置312に供給されるとしてよい。一続きのウェブ材料310は、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40の取付け部42を含むとしてよい。この後、一続きのウェブ材料310から後方サイドパネル26を切断して、トップシート16に取り付けるとしてよい。トップシート16は、一続きのウェブ材料310として、第2のサイドパネル取付け装置312に供給されるとしてよい。第2のサイドパネル取付け装置312は、後方サイドパネル26をトップシート16に外れないように結合する装置を含むとしてよい。例えば、サイドパネル取付け装置312は、外れないように接着する接着剤をトップシート16および/または後方サイドパネル26に塗布する接着剤塗布装置を含むとしてよく、または、後方サイドパネル26をトップシート16に熱結合または超音波結合する装置を含むとしてよい。
【0160】
第2のサイドパネル折り曲げ装置314は、トップシート16の上方に来るように後方サイドパネル24を折り曲げて、第2の折り曲げ部分26aを形成するべく設けられているとしてよい。第2のサイドパネル折り曲げ装置314は、例えば、折り曲げボードまたは折り曲げコンベヤを含むとしてよい。第2のサイドパネル折り曲げ装置314は、第1のサイドパネル取付け装置304に対して上流または下流に配置されているとしてよく、または、第1のサイドパネル折り曲げ装置306は、第1のサイドパネル取付け装置304に組み込まれているとしてよい。
【0161】
第2の固定装置316は、第2の断絶可能な結合36を形成するべく設けられるとしてよい。断絶可能な結合が熱結合または超音波結合で形成される実施形態では、熱結合装置または超音波結合装置を用いて熱結合または超音波結合を行うことにより第2の断絶可能な結合36を形成するとしてよい。接着剤を用いて第2の断絶可能な結合36を形成する実施形態では、第2の固定装置316は、第2のサイドパネル折り曲げ装置314の上流に配置するとしてよい。
【0162】
第3のサイドパネル折り曲げ装置318は、第3の折り曲げライン34に沿って後方サイドパネル26を折り曲げて第3の折り曲げ部分26bを形成するべく設けられるとしてよい。第3のサイドパネル折り曲げ装置318は、例えば、折り曲げボードまたは折り曲げコンベヤを含むとしてよい。第3のサイドパネル折り曲げ装置318は、第1のサイドパネル取付け装置304に対して上流または下流に配置されているとしてよく、または、第3のサイドパネル折り曲げ装置318は、第1のサイドパネル取付け装置304に組み込まれているとしてよい。
【0163】
第3の固定装置320は、第3および第4の断絶可能な結合38、39を形成するべく設けられるとしてよい。一部の実施形態によると、第3の断絶可能な結合38および第4の断絶可能な結合39のそれぞれを形成するために、別箇の固定装置を設けるとしてよい。断絶可能な結合が熱結合または超音波結合によって形成される実施形態では、熱結合装置または超音波結合装置を用いて、熱結合または超音波結合を形成して、第3および第4の断絶可能な結合38、39を形成するとしてよい。接着剤を用いて第3および/または第4の断絶可能な結合38、39を形成する実施形態では、第3の固定装置320は、第3のサイドパネル折り曲げ装置318の上流に配置するとしてよい。
【0164】
弾性帯状ウェブ取付けユニット322は、弾性帯状ウェブ48をトップシート16に取り付けるべく設けられるとしてよい。弾性帯状ウェブ取付けユニット322は、接着剤で、または、熱結合または超音波結合で、弾性帯状ウェブ48をトップシートに取り付けるとしてよい。
【0165】
別の供給ラインにおいて、弾性脚部材50をバックシート20に結合させるとしてよい。バックシート20は、一続きのウェブ材料324として供給されるとしてよい。バックシート20にはこの後、ソース326から供給される吸収性コア22を取り付けるとしてよい。この後、トップシート16(前方サイドパネル24および後方サイドパネル26ならびに弾性ウェストバンド48を備える)は、バックシート20(弾性脚部材50および吸収性コア22を備える)に重ねて固定するとしてよい。トップシート16およびバックシート20は、接着剤結合、超音波結合または熱結合を含む、関連技術分野で公知の任意の処理で固定するとしてよい。
【0166】
一部の実施形態によると、脚回り境界部取付けユニットは、脚回り境界部21をトップシート16に取り付けるべく設けられるとしてよい。脚回り境界部取付けユニットは、脚回り境界部21をトップシート16に、接着剤で、または、熱結合あるいは超音波結合で取り付けるとしてよい。
【0167】
切断ステーション328は、一続きのウェブを横方向に切断して、繰り返し締めることが可能な物品10の中間製品を形成するべく設けられるとしてよい。切断処理によって得られた繰り返し締めることが可能な物品10は、ローラ330に供給されるとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品10は、真空を用いて、ローラ330の外面に維持されるとしてよい。
【0168】
折り曲げ装置332は、二重折り曲げ装置と呼ばれるが、繰り返し締めることが可能な物品10の股領域29が、一対のニップローラを含む折り曲げニップに供給されると、繰り返し締めることが可能な物品10を横方向の折り曲げラインAに沿って折り曲げる。ローラ330は、繰り返し締めることが可能な物品10を折り曲げ装置から取り出して折り曲げニップに入れる押出部を備えるとしてよい。
【0169】
当該折り曲げ装置は、一対のコンベヤ、例えば、上側コンベヤおよび下側コンベヤを含むものとして現在の図には図示しているとしてよい。当該折り曲げ装置は、折り曲げニップを通過させて繰り返し締めることが可能な物品10を引き出して、繰り返し締めることが可能な物品10を折り曲げニップの下流に移送する。一部の実施形態によると、折り曲げ装置332は、折り曲げ処理中、コンベヤに対して所定位置に、真空を用いて、繰り返し締めることが可能な物品10を維持するとしてよい。例えば、折り曲げ装置332は、折り曲げニップおよび/または真空コンベヤにおいて、真空ニップローラを含むとしてよい。一部の実施形態によると、コンベヤはそれぞれ、繰り返し締めることが可能な物品10を保持する領域を持つベルトを有するとしてよい。この保持領域は、ベルトの外面に対して凹に形成されている複数の座部によって形成されるとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品10を取り上げるためのこの保持領域は、真空吸着によって繰り返し締めることが可能な物品10を取り上げるための穴が設けられている。穴の配置は、繰り返し締めることが可能な物品10の前半分および後半分の形状を再現できるような配置になっているとしてよい。上側ベルトおよび下側ベルトの表面は、間でサイドパネル24、26を押圧するように、十分に近接させているとしてよい。この方法によって、折り曲げ処理中に同時に、繰り返し締めることが可能な物品10を締めることが可能になる。コンベヤに関するさらなる詳細については、米国仮特許出願第61/453,677号(出願日:2011年3月17日)に記載されているとしてよい。当該文献の内容は全て、参照により本願に組み込まれる。
【0170】
他の実施形態によると、折り曲げ装置332は、真空を利用することなく、繰り返し締めることが可能な物品10を折り曲げるとしてよい。サイドパネルに対して断絶可能な結合が設けられていることによって得られる安定性のおかげで、真空を利用しなくても、商業生産速度が実現され得るという利点があることが分かっている。
【0171】
折り曲げ装置332において繰り返し締めることが可能な物品10を折り曲げる場合、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40の繰り返し締めることが可能な取付け部42、44、ならびに、前方サイドパネル24および後方サイドパネル26は、折り曲げ部分24a、26aおよび26bと側方エッジ14との間において、取り外し可能な結合によって、胴体部の内側に維持されるとしてよい。この結果、サイドパネル24および26の折り曲げ部分24a、26aおよび26bは、胴体部12の外周に対して内向きに配置される。
【0172】
一部の実施形態によると、折り曲げ装置332で実行される横方向折り曲げ処理によって、繰り返し締めることが可能な取付けシステム40のフック型取付け部42およびループ型取付け部44が互いに接触するとしてよい。他の実施形態では、折り曲げ装置332によって実行される横方向折り曲げ処理は、例えば、真空を用いて、フック型取付け部42とループ型取付け部44との間を分離させたまま実行するとしてよい。フック型取付け部42およびループ型取付け部44は、圧力ローラ334によって互いに接続されて、最終製品となる繰り返し締めることが可能な物品10を形成するとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品10はこのため、「予め締めた」状態に閉じられているとしてよい。この状態で、繰り返し締めることが可能な物品10は包装および販売される。
【0173】
図15は、図6から図9で例示しているトレーニングパンツを製造する装置を図示している概略図である。本例では、第1のサイドパネルは、第2のサイドパネルが胴体部の取付けられる前に、胴体部に取り付けられている。しかし、第1のサイドパネルを胴体部に取り付けるのは、第2のサイドパネルを胴体部に取り付ける前でも後でもよいことに留意されたい。
【0174】
第1のサイドパネル取付け装置404は、パンツ胴体部に前方サイドパネル124を取り付けるべく用意される。前方サイドパネル124は、一続きのウェブ材料402として第1のサイドパネル取付け装置404に供給されるとしてよい。一続きのウェブ材料402は、繰り返し締めることが可能な取付けシステム140の取付け部144を含むとしてよい。この後、一続きのウェブ材料402から前方サイドパネル124を切断して、トップシート116に取り付けるとしてよい。トップシート116は、一続きのウェブ材料400として、第1のサイドパネル取付け装置404に供給されるとしてよい。第1のサイドパネル取付け装置404は、前方サイドパネル124をトップシート116に外れないように結合する装置を含むとしてよい。例えば、第1のサイドパネル取付け装置404は、外れないように接着する接着剤をトップシート116および/または前方サイドパネル124に塗布する接着剤塗布装置を有するとしてよい。または、前方サイドパネル124をトップシート116に熱接合または超音波接合する装置を備えるとしてよい。
【0175】
脚回り境界部取付けユニット405は、脚回り境界部121をトップシート116に取り付けるために設けられているとしてよい。脚回り境界部取付けユニット405は、脚回り境界部121を、接着剤で、または、熱結合または超音波結合によって、トップシート116に取り付けるとしてよい。脚回り境界部121は、トップシート116の隅に隣接してポケット180を形成するように構成されるとしてよい。ポケット180は、折り曲げた前方サイドパネル124および後方サイドパネル126の少なくとも一部分を固定して、折り曲げ装置432で実行される横方向折り曲げ処理によって繰り返し締めることが可能な取付けシステム140のフック型取付け部142およびループ型取付け部144を互いに接触させるべく、用いられるとしてよい。
【0176】
第1のサイドパネル折り曲げ装置406は、トップシート116の上方に来るように前方サイドパネル124を折り曲げて第1の折り曲げ部分124aを形成するべく設けられているとしてよい。第1のサイドパネル折り曲げ装置406は、例えば、折り曲げボードまたは折り曲げコンベヤを含むとしてよい。第1のサイドパネル折り曲げ装置406は、第1のサイドパネル取付け装置404に組み込まれているとしてもよい。
【0177】
第1の固定装置416は、折り曲げた前方サイドパネル124の少なくとも一部分を、胴体部の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジのそれぞれに隣接して設けられているポケット180に挿入する(つまり、入れ込む)べく設けられているとしてよい。一部の実施形態によると、第1の固定装置416は、入れ込み装置を含むとしてよい。一部の実施形態によると、第1の固定装置416は、脚回り境界部121とトップシート116との間に形成されているポケット180に、折り曲げた前方サイドパネル124の少なくとも一部分を挿入するとしてよい。
【0178】
さらに別の実施形態によると、第1のサイドパネル折り曲げ装置406は、トップシート116の上方に来るように前方サイドパネル124を折り曲げて、第1の折り曲げ部分124aを形成するとしてよい。脚回り境界部取付けユニット405はこの後、脚回り境界部121をトップシート116に取り付けるとしてよい。脚回り境界部121は、トップシート116の隅に隣接してポケット180を形成するとしてよい。ポケット180は、折り曲げられた前方サイドパネル124の少なくとも一部分を固定するために用いられるとしてよい。
【0179】
第2のサイドパネル取付け装置412は、後方サイドパネル126をパンツ胴体部に取り付けるべく設けられているとしてよい。後方サイドパネル126は、2つの一続きのウェブ材料410として、第2のサイドパネル取付け装置412に供給されるとしてよい。一続きのウェブ材料410は、繰り返し締めることが可能な取付けシステム140の取付け部142を含むとしてよい。この後、一続きのウェブ材料410から後方サイドパネル126を切断して、トップシート116に取り付けるとしてよい。トップシート116は、一続きのウェブ材料410として、第2のサイドパネル取付け装置412に供給されるとしてよい。
【0180】
第2のサイドパネル折り曲げ装置414は、トップシート116の上方に来るように後方サイドパネル126を折り曲げて、第2の折り曲げ部分126aを形成するべく設けられているとしてよい。第2のサイドパネル折り曲げ装置414は、例えば、折り曲げボードまたは折り曲げコンベヤを含むとしてよい。第2のサイドパネル折り曲げ装置414は、第1のサイドパネル取付け装置404に対して上流または下流に配置されているとしてよく、または、第2のサイドパネル折り曲げ装置414は、第1のサイドパネル取付け装置404に組み込まれているとしてよい。
【0181】
第3のサイドパネル折り曲げ装置418は、第3の折り曲げライン134に沿って後方サイドパネル126を折り曲げて第3の折り曲げ部分126bを形成するべく設けられるとしてよい。第3のサイドパネル折り曲げ装置418は、例えば、折り曲げボードまたは折り曲げコンベヤを含むとしてよい。第3のサイドパネル折り曲げ装置418は、第1のサイドパネル取付け装置404に対して上流または下流に配置されているとしてよく、または、第3のサイドパネル折り曲げ装置418は、第1のサイドパネル取付け装置404に組み込まれているとしてよい。
【0182】
第2の固定装置420は、折り曲げた後方サイドパネル126の少なくとも一部分を、胴体部の第1の側方エッジおよび第2の側方エッジのそれぞれに隣接して設けられているポケット180に挿入する(つまり、入れ込む)べく設けられているとしてよい。一部の実施形態によると、第2の固定装置420は、脚回り境界部121とトップシート116との間に形成されているポケット180に、折り曲げた後方サイドパネル126の少なくとも一部分を挿入するとしてよい。
【0183】
さらに別の実施形態によると、第1のサイドパネル折り曲げ装置406は、トップシート116の上方に来るように前方サイドパネル124を折り曲げて、第1の折り曲げ部分124aを形成するとしてよい。第2のサイドパネル折り曲げ装置414は、トップシート116の上方に来るように後方サイドパネル126を折り曲げて、第2の折り曲げ部分126aを形成するべく設けられているとしてよい。第3のサイドパネル折り曲げ装置418は、第3の折り曲げライン134に沿って後方サイドパネル126を折り曲げて第3の折り曲げ部分126bを形成するべく設けられるとしてよい。脚回り境界部取付けユニット405は、脚回り境界部121をトップシート116に取り付けるとしてよい。脚回り境界部121は、トップシート116の隅に隣接してポケット180を形成するように構成されるとしてよい。ポケット180は、折り曲げた前方サイドパネル124および後方サイドパネル126の少なくとも一部分を固定するために用いられるとしてよい。
【0184】
弾性帯状ウェブ取付けユニット422は、弾性帯状ウェブ148をトップシート116に取り付けるべく設けられているとしてよい。弾性帯状ウェブ取付けユニット422は、接着剤で、または、熱結合または超音波結合で、弾性帯状ウェブ148をトップシート116に取り付けるとしてよい。
【0185】
別の供給ラインにおいて、弾性脚部材150をバックシート120に結合させるとしてよい。バックシート120は、一続きのウェブ材料424として供給されるとしてよい。バックシート120にはこの後、ソース426から供給される吸収性コア122を取り付けるとしてよい。この後、トップシート116(前方サイドパネル124および後方サイドパネル126ならびに弾性ウェストバンド148を備える)は、バックシート120(弾性脚部材150および吸収性コア122を備える)に重ねて固定するとしてよい。トップシート116およびバックシート120は、接着剤結合、超音波結合または熱結合を含む、関連技術分野で公知の任意の処理で固定するとしてよい。
【0186】
切断ステーション428は、一続きのウェブを横方向に切断して、繰り返し締めることが可能な物品100の中間製品を形成するべく設けられるとしてよい。切断処理によって得られた繰り返し締めることが可能な物品100は、ローラ430に供給されるとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品100は、真空を用いて、ローラ430の外面に維持されるとしてよい。
【0187】
折り曲げ装置432は、二重折り曲げ装置と呼ばれるが、繰り返し締めることが可能な物品100の股領域129が、一対のニップローラを含む折り曲げニップに供給されると、繰り返し締めることが可能な物品100を横方向の折り曲げラインAに沿って折り曲げるとしてよい。ローラ430は、繰り返し締めることが可能な物品100を折り曲げ装置から取り出して折り曲げニップに入れる押出部を備えるとしてよい。当該折り曲げ装置は、一対のコンベヤ、例えば、上側コンベヤおよび下側コンベヤを含むものとして現在の図には図示しているとしてよい。当該折り曲げ装置は、折り曲げニップを通過させて繰り返し締めることが可能な物品100を引き出して、繰り返し締めることが可能な物品100を折り曲げニップの下流に移送するとしてよい。一部の実施形態によると、折り曲げ装置432は、折り曲げ処理中、コンベヤに対して所定位置に、真空を用いて、繰り返し締めることが可能な物品100を維持するとしてよい。二重折り曲げ装置のさらなる詳細については、上記と同じである。例えば、折り曲げ装置432は、折り曲げニップおよび/または真空コンベヤにおいて、真空ニップローラを含むとしてよい。他の実施形態によると、折り曲げ装置432は、真空を利用することなく、繰り返し締めることが可能な物品100を折り曲げるとしてよい。
【0188】
折り曲げ装置432において繰り返し締めることが可能な物品100を折り曲げる場合、繰り返し締めることが可能な取付けシステム140の繰り返し締めることが可能な取付け部142、144、ならびに、前方サイドパネル124および後方サイドパネル126は、折り曲げ部分124a、126aおよび126bと側方エッジ114との間において、ポケット180によって、胴体部の内側に維持されるとしてよい。この結果、サイドパネル124および126の折り曲げ部分124a、126aおよび126bは、胴体部112の外周に対して内向きに配置される。
【0189】
一部の実施形態によると、折り曲げ装置432で実行される横方向折り曲げ処理によって、繰り返し締めることが可能な取付けシステム140のフック型取付け部142およびループ型取付け部144が互いに接触するとしてよい。他の実施形態では、横方向折り曲げ処理は、折り曲げ装置432によって実行され、例えば、真空を用いて、フック型取付け部142とループ型取付け部144との間を分離させたまま実行するとしてよい。フック型取付け部142およびループ型取付け部144は、圧力ローラ434によって互いに接続されて、最終製品となる繰り返し締めることが可能な物品100を形成するとしてよい。繰り返し締めることが可能な物品100はこのため、「予め締めた」状態に閉じられているとしてよい。この状態で、繰り返し締めることが可能な物品100であるトレーニングパンツは包装および販売されるとしてよい。
【0190】
接着剤によって接続された構成要素を一例として考慮しているが、さまざまな実施形態では、熱結合、超音波結合、接合またはさまざまな方法の組み合わせを利用して接続するとしてよい。
【0191】
当業者であれば問題なく、図12および図15の図示内容は本質的に概略図であると考えるであろう。図12および図15の装置およびシステムの特徴のうち特に本明細書で考慮されていないものは、関連技術分野では従来技術であるので、詳細な説明は本明細書では不要である。
【0192】
言うまでもなく、本発明の基礎となる原理に相反することなく、特許請求の範囲で定義する本発明の範囲から逸脱することなく、詳細な内容および実施形態は、本明細書で一例として説明および図示したものとは、場合によっては大きく、異なるとしてよい。
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