特許第6044886号(P6044886)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6044886-洗浄具 図000002
  • 特許6044886-洗浄具 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6044886
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】洗浄具
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/16 20060101AFI20161206BHJP
   A47L 17/08 20060101ALI20161206BHJP
   A47L 25/00 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   A47L13/16 C
   A47L17/08
   A47L25/00 D
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2012-176454(P2012-176454)
(22)【出願日】2012年7月23日
(65)【公開番号】特開2014-18643(P2014-18643A)
(43)【公開日】2014年2月3日
【審査請求日】2015年7月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】301019529
【氏名又は名称】サンベルム株式会社
(72)【発明者】
【氏名】角谷 昌哉
【審査官】 伊藤 秀行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−028098(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3027273(JP,U)
【文献】 特開2000−287907(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3109418(JP,U)
【文献】 特開2001−212064(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 7/00−7/08
A47L 13/00−21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄化成分を浸透しない熱可塑性繊維を用いた第一網シートと洗浄化成分を浸透しない熱可塑性繊維の第三網シートの中に第二網シートを挟み込み、第二網シートは浄化成分を浸透しない熱可塑性繊維で作られたハニカム組織であり、メッシュ生地を複数枚積層した構造であって表面と他面の間に空間を形成しており、第三網シートに縫着している網フリルは複数枚の洗浄化成分を浸透しない熱可塑性繊維の長帯状布を螺旋状に縫着したことを特徴とした洗浄具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば食器、台所回り、浴槽回りなどの擦り洗いに使用される洗浄具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の洗浄具としては、スポンジ、アクリルタワシ、ブラシなどが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、スポンジにおいては、洗浄化成分分量を比較的多く使用する必要があり、家庭内汚水として排出され、環境問題となっている場合がある、又、スポンジは構造上気泡部分に多量の水分を吸収する為、乾燥に時間を要し、衛生面での問題が懸念されている、又、素材の特性上、洗浄対象物の細かい部分の洗浄が難しい点も問題となっていて、改善が要望されていた。
又、アクリルタワシにおいても紡績繊維の為、水分を多量に吸収し乾燥に時間を要し、改善が要望されていた。
【0004】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、洗浄化成分の浸透性を有しない素材を用い、多重構造にする事により少量使用の洗浄化成分で泡立ちを提供する事が出来、又、浸透性を有しない素材を用いた多重構造である為、水切れも早く、乾燥に要す時間を短縮する事、又、素材が柔軟性を有する為、洗浄対象物の細部まで洗浄出来る事を提供する事を目的とした。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下添付図面により、本発明の説明をする。
本洗浄具は、第一網シート1、第二網シート2、第三網シート3及び網フリル4で構成されます。第一網シート1と第三網シート3の間に、第二網シート2が介在され、各々の網シートの周縁部を縫着により結合されている。また、この網シートの上に、網フリル4を2枚合わせた帯状のものを螺旋状に縫製し、周縁部を縫着により結合されている。
【0006】
第一網シート1は、洗浄化成分を浸透しないナイロン等の熱可塑性繊維を使用し、若干の硬質のもので網目に形成されている、これにより洗浄対象物の汚れを取る事を目的とする。
【0007】
第二網シート2は、洗浄化成分を浸透しない熱可塑性繊維を使用したハニカム組織のシートでありメッシュ生地を複数枚積層した構造であって、表面と他面の間に空間を形成している事で洗浄化成分を保つという役目を持ち、洗浄化成分を保つことによりある程度食器等の洗浄の際、洗浄化成分を追加する必要が無く、空間を形成している為クッション性を有する事を目的とする
【0008】
第三網シート3は、熱可塑性繊維を使用し、網フリルで発生させた、洗浄化成分の泡を保つ役目を目的とする。
【0009】
網フリル4は、熱可塑性繊維を複数枚の長帯状布とし、洗浄化成分を泡立てる事を目的とし、螺旋状に縫着する事により、視覚的美観を保つと共に泡立てを容易にする事を目的とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第二網シートにて洗浄化成分を少量にて保つことが出来、第1網シート、第三網シート、網フリルにより泡立ちを高める事が出来て、洗浄化成分を節約出来る、又、柔軟性のある熱可塑性繊維を使用している為に、洗浄対象物の細部を洗浄する事が出来、全ての素材が浸透性の無い繊維であり、メッシュ構造となっている為、乾燥が早く衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る洗浄具上面外観図である。
図2】本発明に係る洗浄具A−A断面拡大図である。
【符号の説明】
【0012】
1 第一網シート
2 第二網シート
3 第三網シート
4 網フリル
図1
図2