【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の要旨
本発明は、治療剤、例えば、治療タンパク質(例えば、治療抗体)に対する免疫反応を特定、監視及び/又は評価するための方法及び組成物を提供する。患者が治療剤(例えば、治療タンパク質又は治療抗体)に対する任意の抗体を発達させるという事実は、その治療剤に対する臨床反応と相関する場合もあれば、相関しない場合もある。本発明の種々の態様は、治療剤に対する臨床的に有意な反応を検出するための閾値として使用できる抗体反応の予想外のレベルの発見に一部基づいている。幾つかの実施形態において、閾値レベルは、治療剤が投与されていない患者の統計的分析を使用して予測するよりも高い。臨床的に有意な閾値は一般的に、患者における免疫反応の検出可能な最低レベルよりも高い。例えば、臨床的に有意な閾値レベルは一般的に、陰性対照レベル(例えば、未処置患者集団の平均前処置レベル)を少なくとも2倍上回る標準偏差である。幾つかの実施形態において、本発明の方法で使用されるより高い閾値レベルは、その閾値レベルが、治療剤が投与されていない患者で測定される免疫反応の5%カットオフ(例えば、平均を1.645倍上回る標準偏差)に基づく場合に特定されるよりも、偽陽性者が少なくなる。本発明の種々の態様によれば、患者試料における検出可能な免疫反応の存在は、免疫反応が少なくとも所定の閾値レベルに達しない限り、臨床的に有意でない。本発明はとりわけ、治療剤(例えば、治療タンパク質(例えば、治療抗体))に対する抗体反応の臨床的に有意な閾値レベルを同定する方法、並びに治療剤に対する臨床的に有意な抗体反応を有する患者を同定する方法を提供する。本発明は又、被験体における臨床的に有意な抗体を特定するための閾値レベルも一部提供する。本発明の種々の態様によれば、治療剤(例えば、ナタリズマブ)に対する免疫反応は、その免疫反応の大きさが、(例えば、異なる患者群について得られた免疫反応に基づいて)事前に決定することができる閾値レベルに達しない限り、臨床的に有意でない場合がある(例えば、低下した臨床効果との有意な関連性を示さない場合がある)。驚いたことに、本明細書に記載の方法は、処置の前後に各患者から得る試料を比較することに依らず、治療剤に対する検出可能な免疫反応の単なる存在を特定することにも依らない。対照的に、本発明の種々の方法は、治療剤に対する免疫反応の少なくとも閾値レベルを検出することに関しており、この閾値レベルは、免疫反応の検出可能な最低レベルよりも高い場合があり、アッセイでは関連する臨床的有意性を有さない偽陽性者が回避されることもあり、このアッセイの陽性結果は臨床的に有意である。
【0006】
現在、治療タンパク質に対する臨床的に有意な抗体反応を検出するための一般的に適用される技法又は標準は存在しない。異なる治療タンパク質は異なる種類の抗体を誘導する場合があり、このような抗体の存在は、治療タンパク質の安全性、薬物動態及び/又は効果に影響を及ぼす場合もあれば、及ぼさない場合もある。治療抗体に対する患者の反応を監視する現在の方法は一般的に、各患者の処置の前後における血清抗体のレベルを比較する、検出可能な免疫反応の存在を特定する、並びにその検出可能な免疫反応が安全性、薬物動態及び/又は効果の何れかの問題と相関するかどうかを決定するために患者を評価することを伴う。対照的に、本発明の方法は、臨床的に有意な閾値レベルの反応を検出するためのスクリーニングアッセイを提供することによって、臨床的に有意な免疫反応を有する患者を同定するのに有用である。
【0007】
本発明によれば、治療剤に対する臨床的に有意な免疫反応は、患者における1つ以上の臨床パラメータ、並びに/或いは治療剤の薬物動態及び/又は効果に影響を及ぼす可能性がある抗体反応である。一般的に、臨床的に有意な免疫反応は、治療剤の効果の低下若しくは効果の喪失、又は治療剤に対する有害反応を示す。例えば、多発性硬化症の場合、治療タンパク質に対する臨床的に有意な免疫反応には、以下の1つ以上が含まれる:(a)患者における再発の回数、重篤度又は割合を低下させる治療剤の効果の喪失、或いはこのような効果の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%又はそれ以上の低下;(b)総合障害度評価尺度(EDSS)又は多発性硬化症機能複合(MSFC)尺度において身体障害の進行を遅らせる治療剤の効果の喪失、或いはこのような効果の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%又はそれ以上の低下;(c)脳MRIでの新しい若しくは新しく拡大したT2超強度病変部の数若しくは体積を減少させる、又は脳MRIでのT2超強度病変部体積の増加を減衰する効果の喪失、或いはこのような効果の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%又はそれ以上の低下;(e)視覚機能を改善する効果の喪失、或いはこのような効果の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%又はそれ以上の低下;(f)重篤な有害事象(例えば、過敏性反応(例えば、アナフィラキシー))の存在。(f)を除いて、このような反応は、薬剤投与後の所定期間内、例えば、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月又は少なくとも1年以内に評価される。
【0008】
一態様において、本発明は、治療剤(例えば、治療タンパク質(例えば、治療抗体))に対する抗体反応の臨床的に有意な閾値レベルを同定する方法を提供する。この方法には、(a)障害を有する患者の対照集団における抗薬剤抗体のレベルを評価する(例えば、障害を有するが、少なくとも3ヶ月、6ヶ月又はそれ以上の期間にわたって被験体治療剤により処置されていない、少なくとも2名、3名、5名、10名、20名、30名、50名、100名又はそれ以上の患者の集団における抗薬剤抗体の平均又は中央レベルを求めること);及び(b)対照集団における抗薬剤抗体のレベルを少なくとも2倍(例えば、2.5倍、3倍、4倍、5倍又は6倍)上回る標準偏差の閾値レベルを選択することが含まれる。治療剤が投与されている患者(処置患者)における抗薬剤抗体の少なくとも閾値レベルの存在は、処置患者における臨床的に有意な反応と相関する。好ましくは、対照集団における抗薬剤抗体のレベルの特定に使用されるのと同じ検出試薬(例えば、標識抗薬剤抗体)が、処置患者の評価に使用される。一実施形態において、治療剤は、治療抗体、例えば、ヒト化21.6抗VLA−4抗体(例えば、ナタリズマブ)である。一実施形態において、障害は多発性硬化症である。幾つかの実施形態において、障害は、中枢神経系の炎症(例えば、多発性硬化症に加えて又はこれの代わりに、髄膜炎、視神経脊髄炎、神経サルコイドーシス、CNS脈管炎、脳炎又は横断脊髄炎)、組織若しくは臓器の移植片拒絶又は移植片対宿主病、急性CNS傷害(例えば、脳卒中又は脊髄傷害);慢性腎臓疾患;アレルギー(例えば、アレルギー性喘息);1型糖尿病;炎症性腸障害(例えば、クローン病又は潰瘍性大腸炎);重症筋無力症;線維筋痛;関節炎障害(例えば、関節リウマチ又は乾癬性関節炎);炎症性/免疫性皮膚障害(例えば、乾癬、白斑、皮膚炎又は扁平苔癬);全身性エリテマトーデス;シェーグレン症候群;血液癌(例えば、多発性骨髄腫、白血病又はリンパ腫);固形癌、例えば、(例えば、肺、乳房、前立腺又は脳の)肉腫又は癌腫;又は線維性障害(例えば、肺線維症、骨髄線維症、肝硬変、メサンギウム増殖性糸球体腎炎、半月体形成性糸球体腎炎、糖尿病性腎症又は腎臓間質性線維症)である。幾つかの実施形態において、障害は、α4β1及び/又はα4β7サブユニットの調節を伴う疾患である。
【0009】
別の態様において、本発明は、治療タンパク質(例えば、治療抗体)に対する臨床的に有意な抗体反応を有する患者を同定する方法を提供する。この方法には、疾患を有し、治療タンパク質が投与されている被験体から得た生物学的試料において、治療タンパク質に特異的に結合する1つ以上の抗体の閾値レベルの存在を特定することが含まれ、この閾値レベルは、対照集団(例えば、障害を有するが、直前の3ヶ月、6ヶ月又はそれ以上の期間内に治療タンパク質が投与されていない患者の集団)における、治療タンパク質に特異的に結合する抗体のレベルを少なくとも2倍(例えば、2.5倍、3倍、4倍、5倍又は6倍)上回る標準偏差である。一実施形態において、治療タンパク質は、治療抗体、例えば、ヒト化21.6(AN100226とも称する)抗VLA−4抗体(例えば、ナタリズマブ)である。一実施形態において、障害は多発性硬化症である。幾つかの実施形態において、障害は関節リウマチである。特定の実施形態において、障害はクローン病である。一実施形態において、この方法には更に、治療タンパク質に対する臨床的に有意な抗体反応を有するものとしてこのように特定される患者の処置レジメンを変更することが含まれる。
【0010】
一態様において、本発明は、被験体から得る生物学的試料において、被験体に投与されたVLA−4結合治療抗体に特異的に結合する1つ以上の抗体の臨床的に有意なレベルの存在を特定するための方法及び組成物を提供する。本発明の種々の態様には、VLA−4結合治療抗体の投与に対する被験体の臨床的に有意な免疫反応を示す、誘導抗体のレベルの検出にELISAアッセイを使用することが含まれる。一実施形態において、本発明は、ナタリズマブを少なくとも1回服用している被験体のナタリズマブに対する免疫反応を示す、抗ナタリズマブ抗体の臨床的に有意なレベルを特定するための方法及びキットを提供する。
【0011】
一態様において、本発明は、VLA−4結合抗体に対する被験体の免疫反応に基づいて治療レジメンを評価及び/又は変更するための方法を提供する。
【0012】
本発明の一態様によれば、VLA−4結合抗体に対する被験体の臨床的に有意な免疫反応を検出する方法が提供される。これらの方法には、VLA−4結合抗体が投与されている被験体の生物学的試料が、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の臨床的に有意な閾値レベルを含むかどうかを決定することが含まれ、この場合、可溶性抗体の少なくとも閾値レベルの存在により、VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応が示される。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応は、異なる時点に被験体から採取される少なくとも2つの生物学的試料における、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の少なくとも閾値レベルの存在によって示される。特定の実施形態において、このような時点は、少なくとも1ヶ月の間隔が空いている。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の少なくとも閾値レベルは、2つの連続する時点に被験体から採取する2つの生物学的試料に存在する。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルは、VLA−4結合抗体に対する可溶性結合活性のレベルを生物学的試料の第1アリコートで決定する;及び可溶性結合活性がVLA−4結合抗体に対して特異的であるかどうかを決定することによって求められる。特定の実施形態において、可溶性結合活性の特異性は、生物学的試料の第2アリコートで求められる。幾つかの実施形態において、生物学的試料における、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルは、2種類以上の異なる量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性のレベルを比較することによって求められる(例えば、非標識VLA−4結合抗体の非存在下で測定したレベルは、競合量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定したレベルと比較される場合がある)。特定の実施形態において、生物学的試料における、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルは、2種類以上の異なる量の可溶性VLA−4結合抗体の存在下で測定した固定化VLA−4結合抗体に対する結合活性のレベルを比較することによって求められる(例えば、可溶性VLA−4結合抗体の非存在下で測定したレベルは、競合量の可溶性VLA−4結合抗体の存在下で測定したレベルと比較される場合がある)。幾つかの実施形態において、第1の量の非標識VLA−4の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性の第1レベルは、第2の量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性の第2レベルと比較される。幾つかの実施形態において、結合活性の第1及び第2レベルは、生物学的試料の第1及び第2アリコートで求められる。特定の実施形態において、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の量は、架橋ELISAアッセイを使用して求められる。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に対する結合活性の第1レベルは、生物学的試料の第1アリコートの第1イムノアッセイで決定され、VLA−4結合抗体に対する結合活性の第2レベルは、生物学的試料の第2アリコートの第2イムノアッセイで決定され、この場合、第2イムノアッセイには、第1イムノアッセイよりも多い量の可溶性非標識VLA−4結合抗体が加えられ、生物学的試料における、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の少なくとも閾値レベルの存在は、結合活性の第1レベルが基準レベルよりも高く、結合活性の第2レベルが結合活性の第1レベルの所定の割合よりも低い場合に示される。特定の実施形態において、基準レベルは、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の基準量について測定した結合活性のレベルである。幾つかの実施形態において、基準量は、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の(例えば、血清試料における)約500ng/mlである。例えば、基準量は、約400ng/ml〜約600ng/ml(例えば、約400ng/ml、約425ng/ml、約450ng/ml、約475ng/ml、約500ng/ml、約525ng/ml、約550ng/ml、約575ng/ml、又は約600ng/ml)である場合がある。基準量に対応する結合活性の基準レベルは、希釈試料(例えば、10倍希釈に対応し、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の約40ng/ml〜約60ng/ml(例えば、約50ng/ml)を含有する試料)で測定される場合があることを理解するはずである。アッセイにおける結合活性の基準レベルは、基準量の適切な希釈に対応する、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の所定量により提供される場合がある。特定の実施形態において、VLA−4結合抗体は、VLA−4に対するヒト化マウスモノクローナル抗体である。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体は、マウス抗体mAb 21.6(例えば、AN100226)のヒト化形態である。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体はナタリズマブである。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体は、ナタリズマブに高親和的に結合する基準抗体である。幾つかの実施形態において、基準抗体は、ナタリズマブとVLA−4の間の相互作用を遮断する。特定の実施形態において、第1及び第2イムノアッセイは架橋ELISAアッセイである。幾つかの実施形態において、第1及び第2アッセイは、固定化した非標識VLA−4結合抗体、及び可溶性標識VLA−4結合抗体を含み、この場合、この可溶性標識VLA−4結合抗体は、酵素、蛍光マーカー、ビオチンマーカー(例えば、VLA−4結合抗体はビオチン化される場合がある)、又は放射性マーカーにより標識される。幾つかの実施形態において、第1及び第2イムノアッセイは、単一の反応基質における並列反応体積部で行われる。幾つかの実施形態において、生物学的試料は血清試料である。特定の実施形態において、被験体はヒト患者である。幾つかの実施形態において、患者は多発性硬化症を有する。幾つかの実施形態において、患者は関節リウマチを有する。特定の実施形態において、患者はクローン病を有する。幾つかの実施形態において、被験体から少なくとも2つ以上の生物学的試料を得る時点は、少なくとも15日、30日、45日、60日、90日又はそれ以上の間隔が空いている。特定の実施形態において、この方法には又、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の臨床的に有意な閾値レベルが、被験体から得る少なくとも2つの生物学的試料に検出される場合に、被験体の治療レジメンを選択することが含まれる。幾つかの実施形態において、治療レジメンを選択することには、被験体の現在の治療を評価する、被験体のための新しい治療を決定する、被験体の現在の治療を変更する、又は被験体の現在の治療を中断することが含まれる。幾つかの実施形態において、現在の治療には、VLA−4結合抗体を被験体に投与することが含まれる。
【0013】
本発明の別の態様によれば、被験体のための治療レジメンを選択する方法が提供される。これらの方法には、第1及び第2の時点に、VLA−4結合抗体に対する陽性免疫反応の存在について、VLA−4結合抗体が投与されている被験体をアッセイし、第1及び第2の時点におけるアッセイ結果に基づいて被験体のための治療レジメンを選択することが含まれ、この場合、ある時点における陽性免疫反応の存在は、その時点に被験体から得る生物学的試料における少なくとも臨床的に有意な閾値量の結合活性の存在によって示される。幾つかの実施形態において、第1及び第2の時点は、臨床的に有意な期間が空いている。特定の実施形態において、臨床的に有意な期間は少なくとも30日である。幾つかの実施形態において、第2の時点で陰性免疫反応が検出される場合は、VLA−4結合抗体治療が継続される。幾つかの実施形態において、第1及び第2の両方の時点で陽性免疫反応が検出される場合は、VLA−4結合抗体治療以外の治療が選択される。幾つかの実施形態において、被験体は多発性硬化症を有する。特定の実施形態において、被験体はクローン病を有する。幾つかの実施形態において、被験体は関節リウマチを有する。
【0014】
本発明の更に別の態様によれば、被験体のための治療レジメンを選択する方法が提供される。これらの方法には、被験体から得る少なくとも2つの生物学的試料における、VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応の存在を検出し(この場合、被験体にはVLA−4結合抗体が投与されており、少なくとも2つの生物学的試料は、少なくとも臨床的に有意な時間を空けた時点に被験体から採取される)、少なくとも2つの生物学的試料が被験体から得られる各時点に行われた、被験体におけるVLA−4抗体に対する臨床的に有意な免疫反応の検出に基づいて、治療レジメンを選択することが含まれる。幾つかの実施形態において、試料を被験体から得る時点の間に空ける臨床的に有意な間隔は、少なくとも15日、30日、45日、60日、90日又はそれ以上である。特定の実施形態において、治療レジメンを選択することには、被験体の現在の治療を評価する、被験体のための新しい治療を決定する、被験体の現在の治療を変更する、又は被験体の現在の治療を中断することが含まれる。幾つかの実施形態において、現在の治療には、被験体にVLA−4抗体を投与することが含まれる。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応を検出することは、VLA−4結合抗体が投与されている被験体から得る生物学的試料が、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の閾値レベルを含むかどうかを決定することを含み、この場合、可溶性抗体の少なくとも閾値レベルの存在により、VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応が示される。特定の実施形態において、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の少なくとも閾値レベルは、2つの連続する時点に被験体から採取される2つの生物学的試料に存在する。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルは、VLA−4結合抗体に対する可溶性結合活性のレベルを生物学的試料の第1アリコートで決定する;及び可溶性結合活性がVLA−4結合抗体に対して特異的であるかどうかを決定することによって求められる。幾つかの実施形態において、可溶性結合活性の特異性は、同じ生物学的試料の第2アリコートで求められる。特定の実施形態において、生物学的試料における、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルは、2種類以上の異なる量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性のレベルを比較することによって求められる(例えば、非標識VLA−4結合抗体の非存在下で測定したレベルは、競合量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定したレベルと比較される場合がある)。幾つかの実施形態において、生物学的試料における、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルは、2種類以上の異なる量の可溶性VLA−4結合抗体の存在下で測定した固定化VLA−4結合抗体に対する結合活性のレベルを比較することによって求められる(例えば、可溶性VLA−4結合抗体の非存在下で測定したレベルは、競合量の可溶性VLA−4結合抗体の存在下で測定したレベルと比較される場合がある)。幾つかの実施形態において、第1の量の非標識VLA−4の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性の第1レベルは、第2の量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性の第2レベルと比較される。特定の実施形態において、結合活性の第1及び第2レベルは、同じ生物学的試料の第1及び第2アリコートで求められる。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の量は、架橋ELISAアッセイを使用して求められる。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体に対する結合活性の第1レベルは、生物学的試料の第1アリコートの第1イムノアッセイで決定され、VLA−4結合抗体に対する結合活性の第2レベルは、生物学的試料の第2アリコートの第2イムノアッセイで決定され、この場合、第2イムノアッセイには、第1イムノアッセイよりも多い量の可溶性非標識VLA−4結合抗体が加えられ、生物学的試料における、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の少なくとも閾値レベルの存在は、結合活性の第1レベルが基準レベルよりも高く、結合活性の第2レベルが結合活性の第1レベルの所定の割合よりも低い場合に示される。幾つかの実施形態において、基準レベルは、VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の基準量のための測定した結合活性のレベルである。特定の実施形態において、基準量は約500ngである。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体は、VLA−4に対するヒト化マウスモノクローナル抗体である。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体はマウス抗体mAb 21.6のヒト化形態である。幾つかの実施形態において、VLA−4結合抗体はナタリズマブである。特定の実施形態において、第1及び第2イムノアッセイは架橋ELISAアッセイである。幾つかの実施形態において、第1及び第2のアッセイは、固定化した非標識VLA−4結合抗体及び可溶性標識VLA−4結合抗体を含み、この場合、この可溶性標識VLA−4結合抗体は、酵素、蛍光マーカー、ビオチンマーカー(例えば、VLA−4結合抗体はビオチン化される場合がある)、又は放射性マーカーにより標識される。幾つかの実施形態において、第1及び第2イムノアッセイは、単一の反応基質における並列反応体積部で(例えば、マルチウェルプレートの個別のウェルにて)行われる。特定の実施形態において、生物学的試料は血清試料である。幾つかの実施形態において、被験体はヒト患者である。幾つかの実施形態において、患者は多発性硬化症を有する。幾つかの実施形態において、患者は関節リウマチを有する。特定の実施形態において、患者はクローン病を有する。
【0015】
本発明の別の態様によれば、障害を有する患者についてタンパク質治療剤に対する抗体反応の臨床的に有意な閾値レベルを同定する方法が提供される。これらの方法には、(a)障害を有するが、薬剤により処置されていない患者の対照集団における抗薬剤抗体のレベルを評価する、及び(b)対照集団における、抗薬剤抗体のレベルを少なくとも2倍上回る標準偏差のレベルを、障害を有し、薬剤により処置されている患者の抗体反応の臨床的に有意な閾値レベルとして選択することが含まれる。幾つかの実施形態において、タンパク質治療剤は、治療抗体又はその抗原結合フラグメントである。
【0016】
本発明の更に別の態様によれば、治療タンパク質に対する臨床的に有意な抗体反応を有する患者を同定する方法が提供される。これらの方法は、障害を有し、治療タンパク質が投与されている患者から得る生物学的試料における、治療タンパク質に特異的に結合する抗体の閾値レベルの存在をアッセイすることが含まれ、この場合、この閾値レベルは、障害を有する患者の対照非処置集団における、治療タンパク質に特異的に結合する抗体のレベルを少なくとも2倍上回る標準偏差である。幾つかの実施形態において、治療タンパク質は、治療抗体又はその抗原結合フラグメントである。従って、本発明の態様は、VLA−4結合抗体が投与されている被験体の生物学的試料が、VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の閾値レベルを含むかどうかを決定することによって、被験体におけるVLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応を検出する方法を提供し、この場合、可溶性抗体の少なくとも閾値レベルの存在により、VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応が示される。
本発明の各制限事項は本発明の種々の実施形態を包含する可能性がある。従って、何れか1つの要素又は要素の組み合わせを伴う本発明の各制限事項が本発明の各態様に含まれる可能性があることが予想される。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
被験体におけるVLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応を検出する方法であって、VLA−4結合抗体が投与されている被験体の生物学的試料が、前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の臨床的に有意な閾値レベルを含むかどうかを決定することを含み、前記可溶性抗体の少なくとも前記閾値レベルの存在により、前記VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応が示される、方法。
(項目2)
前記VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応が、異なる時点に前記被験体から採取される少なくとも2つの生物学的試料における前記VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の少なくとも前記閾値レベルの存在によって示される、項目1に記載の方法。(項目3)
前記時点が、少なくとも1ヶ月の間隔が空いている、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の少なくとも前記閾値レベルが、2つの連続する時点に前記被験体から採取される2つの生物学的試料に存在する、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルが、
前記VLA−4結合抗体に対する可溶性結合活性のレベルを前記生物学的試料の第1アリコートで決定すること;及び
前記可溶性結合活性が前記VLA−4結合抗体に対して特異的であるかどうかを決定すること
によって決定される、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記可溶性結合活性の特異性が前記生物学的試料の第2アリコートで決定される、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記生物学的試料における、前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルが、2種類以上の異なる量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性のレベルを比較することによって決定される、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記生物学的試料における、前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルが、2種類以上の異なる量の可溶性VLA−4結合抗体の存在下で測定した固定化VLA−4結合抗体に対する結合活性のレベルを比較することによって決定される、項目1に記載の方法。
(項目9)
第1の量の非標識VLA−4の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性の第1レベルが、第2の量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性の第2レベルと比較される、項目7に記載の方法。
(項目10)
結合活性の前記第1及び第2レベルが、前記生物学的試料の第1及び第2アリコートで決定される、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の量が、架橋ELISAアッセイを使用して決定される、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記VLA−4結合抗体に対する結合活性の第1レベルが、前記生物学的試料の第1アリコートの第1イムノアッセイで決定され、前記VLA−4結合抗体に対する結合活性の第2レベルが、前記生物学的試料の第2アリコートの第2イムノアッセイで決定され、ここで前記第2イムノアッセイには、前記第1イムノアッセイよりも多い量の可溶性非標識VLA−4結合抗体が加えられ、前記結合活性の第1レベルが基準レベルよりも高く、結合活性の前記第2レベルが前記結合活性の第1レベルの所定の割合よりも低い場合に、前記VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の少なくとも閾値レベルが前記生物学的試料に存在することが示される、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記基準レベルが、前記VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の基準量について測定した結合活性のレベルである、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記基準量が約500ng/mlである、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記VLA−4結合抗体が、VLA−4に対するヒト化マウスモノクローナル抗体である、項目1又は12に記載の方法。
(項目16)
前記VLA−4結合抗体が、マウス抗体mAb 21.6のヒト化形態である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記VLA−4結合抗体がナタリズマブである、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記第1及び第2イムノアッセイが架橋ELISAアッセイである、項目12に記載の方法。
(項目19)
前記第1及び第2アッセイが、固定化した非標識VLA−4結合抗体及び可溶性標識VLA−4結合抗体を含み、前記可溶性標識VLA−4結合抗体が酵素、蛍光マーカー又は放射性マーカーにより標識される、項目12に記載の方法。
(項目20)
前記第1及び第2イムノアッセイが単一の反応基質における並列反応体積部で行われる、項目18又は19に記載の方法。
(項目21)
前記生物学的試料が血清試料である、項目1又は12に記載の方法。
(項目22)
前記被験体がヒト患者である、項目1又は12に記載の方法。
(項目23)
前記患者が多発性硬化症を有する、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記患者が関節リウマチを有する、項目22に記載の方法。
(項目25)
前記患者がクローン病を有する、項目22に記載の方法。
(項目26)
少なくとも2つ以上の生物学的試料を前記被験体から得る時点が、少なくとも15日、30日、45日又は60日の間隔が空いている、項目2に記載の方法。
(項目27)
前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の閾値レベルが前記被験体の少なくとも2つの前記生物学的試料で決定される場合に、前記被験体のための治療レジメンを選択することを更に含む、項目2に記載の方法。
(項目28)
治療レジメンを選択することが、前記被験体の現在の治療を評価すること、前記被験体のための新しい治療を決定すること、前記被験体の現在の治療を変更すること、又は前記被験体の現在の治療を中断することを含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
現在の治療が、前記VLA−4結合抗体を前記患者に投与することを含む、項目28に記載の方法。
(項目30)
被験体のための治療レジメンを選択する方法であって、
第1及び第2の時点に、前記VLA−4結合抗体に対する陽性免疫反応の存在について、VLA−4結合抗体が投与されている患者をアッセイし、前記第1及び第2の時点におけるアッセイ結果に基づいて前記患者のための治療レジメンを選択することを含み、
ある時点における陽性免疫反応の存在が、前記時点に前記被験体から得る生物学的試料における少なくとも臨床的に有意な閾値量の結合活性の存在によって示される、
方法。
(項目31)
前記第1及び第2の時点が、臨床的に有意な期間が空いている、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記臨床的に有意な期間が少なくとも30日である、項目31に記載の方法。
(項目33)
陰性免疫反応が前記第2の時点で検出される場合に、VLA−4結合抗体治療が継続される、項目30に記載の方法。
(項目34)
陽性免疫反応が前記第1及び第2の両方の時点で検出される場合に、VLA−4結合抗体治療以外の治療が選択される、項目30に記載の方法。
(項目35)
前記被験体が多発性硬化症を有する、項目30に記載の方法。
(項目36)
前記被験体がクローン病を有する、項目30に記載の方法。
(項目37)
前記被験体が関節リウマチを有する、項目30に記載の方法。
(項目38)
被験体のための治療レジメンを選択する方法であって、被験体から得た少なくとも2つの生物学的試料における、VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応の存在を検出する工程であって、ここで、前記被験体にはVLA−4結合抗体が投与されており、少なくとも2つの前記生物学的試料は、少なくとも臨床的に有意な時間を空けた時点に前記被験体から得られる、工程、および少なくとも2つの前記生物学的試料の前記時点に行われた、前記被験体における前記VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応の検出に基づいて、治療レジメンを選択することを含む、方法。
(項目39)
前記試料を前記被験体から得る前記時点の間に空ける前記臨床的に有意な間隔が、少なくとも15日、30日、45日又は60日である、項目38に記載の方法。
(項目40)
治療レジメンを選択することが、前記被験体の現在の治療を評価すること、前記被験体のための新しい治療を決定すること、前記被験体の現在の治療を変更すること、又は前記被験体の現在の治療を中断することを含む、項目38に記載の方法。
(項目41)
現在の治療が、前記VLA−4結合抗体を前記患者に投与することを含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応の存在を検出することが、
VLA−4結合抗体が投与されている被験体の生物学的試料が、前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の閾値レベルを含むかどうかを決定することを含み、前記可溶性抗体の少なくとも前記閾値レベルの存在により、前記VLA−4結合抗体に対する臨床的に有意な免疫反応が示される、
項目38に記載の方法。
(項目43)
前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体の少なくとも前記閾値レベルが、2つの連続する時点に前記被験体から採取される2つの生物学的試料に存在する、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルが、
前記VLA−4結合抗体に対する可溶性結合活性のレベルを前記生物学的試料の第1アリコートで決定すること;及び
前記可溶性結合活性が前記VLA−4結合抗体に対して特異的であるかどうかを決定すること
によって決定される、項目43に記載の方法。
(項目45)
前記可溶性結合活性の特異性が前記生物学的試料の第2アリコートで決定される、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記生物学的試料における、前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルが、2種類以上の異なる量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性のレベルを比較することによって決定される、項目42に記載の方法。
(項目47)
前記生物学的試料における、前記VLA−4結合抗体に結合する可溶性抗体のレベルが、2種類以上の異なる量の可溶性VLA−4結合抗体の存在下で測定した固定化VLA−4結合抗体に対する結合活性のレベルを比較することによって決定される、項目42に記載の方法。
(項目48)
第1の量の非標識VLA−4の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性の第1レベルが、第2の量の非標識VLA−4結合抗体の存在下で測定した標識VLA−4結合抗体に対する結合活性の第2レベルと比較される、項目47に記載の方法。
(項目49)
結合活性の前記第1及び第2レベルが、前記生物学的試料の前記第1及び第2アリコートで決定される、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の量が、架橋ELISAアッセイを使用して決定される、項目42に記載の方法。
(項目51)
前記VLA−4結合抗体に対する結合活性の第1レベルが、前記生物学的試料の第1アリコートの第1イムノアッセイで決定され、前記VLA−4結合抗体に対する結合活性の第2レベルが、前記生物学的試料の第2アリコートの第2イムノアッセイで決定され、ここで前記第2イムノアッセイには、前記第1イムノアッセイよりも多い量の可溶性非標識VLA−4結合抗体が加えられ、結合活性の前記第1レベルが基準レベルよりも高く、結合活性の前記第2レベルが結合活性の前記第1レベルの所定の割合よりも低い場合に、前記VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の少なくとも閾値レベルが前記生物学的試料に存在することが示される、項目42に記載の方法。
(項目52)
前記基準レベルが、前記VLA−4結合抗体に対する可溶性抗体の基準量について測定した結合活性のレベルである、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記基準量が約500ngである、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記VLA−4結合抗体が、VLA−4に対するヒト化マウスモノクローナル抗体である、項目38に記載の方法。
(項目55)
前記VLA−4結合抗体が、マウス抗体mAb 21.6のヒト化形態である、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記VLA−4結合抗体がナタリズマブである、項目55に記載の方法。
(項目57)
前記第1及び第2イムノアッセイが架橋ELISAアッセイである、項目51に記載の方法。
(項目58)
前記第1及び第2アッセイが、固定化した未標識VLA−4結合抗体及び可溶性標識VLA−4結合抗体を含み、前記可溶性標識VLA−4結合抗体が酵素、蛍光マーカー又は放射性マーカーにより標識される、項目51に記載の方法。
(項目59)
前記第1及び第2イムノアッセイが単一の反応基質における並列反応体積部で行われる、項目57又は58に記載の方法。
(項目60)
前記生物学的試料が血清試料である、項目38に記載の方法。
(項目61)
前記被験体がヒト患者である、項目38に記載の方法。
(項目62)
前記患者が多発性硬化症を有する、項目61に記載の方法。
(項目63)
前記患者が関節リウマチを有する、項目61に記載の方法。
(項目64)
前記患者がクローン病を有する、項目61に記載の方法。
(項目65)
障害を有する患者についてタンパク質治療剤に対する抗体反応の臨床的に有意な閾値レベルを同定する方法であって、
前記障害を有するが、前記薬剤により処置されていない患者の対照集団における抗薬剤抗体のレベルを評価すること;及び
前記対照集団における、抗薬剤抗体の前記レベルを少なくとも2倍上回る標準偏差のレベルを、前記障害を有し、前記薬剤により処置されている患者の抗体反応の臨床的に有意な閾値レベルとして選択すること
を含む、方法。
(項目66)
前記タンパク質治療剤が、治療抗体又はその抗原結合フラグメントである、項目65に記載の方法。
(項目67)
治療タンパク質に対する臨床的に有意な抗体反応を有する患者を同定する方法であって、障害を有し、前記治療タンパク質が投与されている患者から得る生物学的試料における、前記治療タンパク質に特異的に結合する抗体の閾値レベルの存在をアッセイすることを含み、前記閾値レベルは、前記障害を有する患者の対照非処置集団における、前記治療タンパク質に特異的に結合する抗体のレベルを少なくとも2倍上回る標準偏差である、方法。
(項目68)
前記タンパク質治療剤が、治療抗体又はその抗原結合フラグメントである、項目67に記載の方法。
(項目69)
アッセイウェルをナタリズマブにより被覆する工程;
対照試料、スクリーニング試料及び競合試料を個別のアッセイウェルでインキュベートする工程;
ビオチン化されたナタリズマブを前記アッセイウェル内の前記試料に加える工程;及び
前記ビオチン化されたナタリズマブを、西洋ワサビペルオキシダーゼアッセイを使用して検出する工程
を含む、項目1に記載の方法。
(項目70)
0.25μg/mlの濃度のナタリズマブが、前記アッセイウェルを被覆するために使用される、項目69に記載の方法。
(項目71)
前記競合試料が、可溶性非標識ナタリズマブを約100μg/mlの最終濃度で含有する、項目69に記載の方法。