(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、マンションやアパート、ビル等の建築物においては、セキュリティのためにエントランス入口に設けられた自動ドアを外側から自動で開くことが出来ないことがある。このようなマンションやアパート、ビル等の建築物内の一室を一時利用する場合、内部の管理者に自動ドアを開けてもらうように頼むなど、非常に不便であるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、マンションやアパート、ビル等の建築物のエントランス入口に設けられた自動ドアを遠隔操作により開くことができる自動ドアの開錠装置、自動ドアの開錠システム及びこれら自動ドアの開錠装置、自動ドアの開錠システムを利用した一時利用管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る自動ドアの開錠装置は、検知エリア内に物体の存在を検知すると自動ドアを開くための作動信号を送信する検知センサを起動させる(反応させる)自動ドアの開錠装置であって、前記検知センサの検知エリア内まで移動する遮蔽板と、前記遮蔽板を支持し、前記遮蔽板を移動するための駆動機構を有する本体部と、前記自動ドアの開錠を指示する開錠指示信号を受信すると、前記駆動機構に前記遮蔽板を移動するよう指示する制御部とを備えることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、検知エリア内に物体の存在を検知すると自動ドアを開くための作動信号を送信する検知センサの検知エリア内まで移動する遮蔽板を備え、自動ドアの開錠を指示する開錠指示信号を受信すると、駆動機構により遮蔽板を移動するように構成したので、マンションやアパート、ビル等の建築物のエントランス入口に設けられ、セキュリティのために外側から開くことのできない自動ドアを外側から開くことができる。このため、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する際にユーザの利便性が非常に高い。また、マンションやアパート、ビル等の建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の際に業者が建築物内に入る際にも利用することができるため利便性が高い。
【0011】
また、本発明に係る自動ドアの開錠装置は、無線通信機能を有し、前記開錠指示信号は無線により送信されることを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、無線により自動ドアを開くことができるので、LANケーブル等を接続する必要がなく、自動ドアの開錠装置を自動ドアの検知センサの近くに両面テープによる接着やネジ止めにより設置するだけでよい。このため、施工性に優れる。また、バッテリ駆動とすれば、さらに電源用ケーブルが不要となるため、さらに施工性が向上する。
【0013】
また、本発明に係る自動ドアの開錠システムは、上記記載の自動ドアの開錠装置と、認証情報及び前記自動ドアの開錠装置の開錠指示信号を送信するユーザ端末と、前記自動ドアの開錠装置を操作可能なユーザの認証情報が登録されているデータベースと、前記ユーザ端末から送信される認証情報が前記データベースに登録されているかを認証する認証部と、前記認証部で認証された場合に、前記ユーザ端末に対し、前記自動ドアの開錠装置の操作を許可する操作許可部とを有する管理装置とを備えることを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、自動ドアの開錠装置100を操作できるユーザUを認証し、認証されたユーザUにのみ自動ドアの開錠装置100の操作を許可するので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋の一時利用者(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)や、建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)業者にのみ自動ドアの開錠装置100の操作を許可することができセキュリティ性が向上する。
【0015】
また、本発明に係る自動ドアの開錠システムの前記データベースには、前記自動ドアの開錠装置を操作可能な時間帯が前記認証情報に関連づけて登録され、前記認証部は、前記認証情報を受信した受信日時に操作可能な前記自動ドアの開錠装置があるかを認証することを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、自動ドアの開錠装置を操作できるユーザを認証することに加え、自動ドアの開錠装置を操作できる時間帯についても認証するようにしたので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する時間帯や、建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の時間帯にのみ自動ドアの開錠装置の操作を許可することでセキュリティ性がさらに向上する。
【0017】
また、本発明に係る自動ドアの開錠システムは、前記自動ドアの操作予約を受付ける予約受付部と、前記予約受付部で受付けられた前記自動ドアを操作する時間帯を、前記自動ドアの開錠装置を操作可能な時間帯として前記認証情報に関連付けて、前記データベースに登録するデータベース更新部とを備えることを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、自動ドアの開錠装置を操作できる時間帯を予約できるようにしたので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する時間帯や建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の時間帯を予約しておき、実際に使用する際に自動ドアの開錠装置を操作することができるのでユーザの利便性がさらに向上する。
【0019】
また、本発明に係る一時利用管理システムは、エントランス入口に自動ドアが設けられた建築物の部屋の一時利用を管理する一時利用管理システムであって、上記記載の自動ドアの開錠装置と、前記建築物の部屋の扉に設けられ、開錠指示信号を受信すると前記扉を開錠する電子錠と、認証情報と、前記自動ドアの開錠装置及び前記電子錠の開錠指示信号を送信するユーザ端末と、前記自動ドアの開錠装置及び前記電子錠を操作可能なユーザの認証情報が登録されているデータベースと、前記ユーザ端末から送信される認証情報が前記データベースに登録されているかを認証する認証部と、前記認証部で認証された場合に、前記ユーザ端末に対し、前記自動ドアの開錠装置及び前記電子錠の操作を許可する操作許可部とを有する管理装置とを備えることを特徴とする。
【0020】
上記構成によれば、エントランス入口に自動ドアが設けられた建築物の部屋を一時利用する際に、エントランス入口の自動ドア及び一時利用する部屋の扉をユーザ端末から開錠することができるので利便性が高い。また、認証されたユーザにのみ自動ドアの開錠装置及び電子錠の操作を許可しているのでセキュリティ性が高い。さらに、鍵を受け渡しする必要性がないためユーザの利便性がさらに向上するとともに、鍵を複製される虞もないためセキュリティ性がさらに向上する。
【0021】
また、本発明に係る一時利用管理システムの前記データベースには、前記自動ドアの開錠装置及び前記電子錠を操作可能な時間帯が前記認証情報に関連づけて登録され、前記認証部は、前記認証情報を受信した受信日時に操作可能な前記自動ドアの開錠装置及び前記電子錠があるかを認証することを特徴とする。
【0022】
上記構成によれば、自動ドアの開錠装置及び電子錠を操作できるユーザを認証することに加え、自動ドアの開錠装置及び電子錠を操作できる時間帯についても認証するようにしたので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する時間帯や、建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の時間帯にのみ自動ドアの開錠装置及び電子錠の操作を許可することでセキュリティ性がさらに向上する。
【0023】
また、本発明に係る一時利用管理システムは、前記部屋の一時利用の予約を受付ける予約受付部と、前記予約受付部で受付けられた前記部屋を一時利用する時間帯を、前記自動ドアの開錠装置及び前記電子錠を操作可能な時間帯として、前記認証情報に関連付けて前記データベースに登録するデータベース更新部とを備えることを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、自動ドアの開錠装置及び電子錠を操作できる時間帯を予約できるようにしたので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する時間帯や建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の時間帯を予約しておき、実際に使用する際に自動ドアの開錠装置及び電子錠を操作することができるのでユーザの利便性がさらに向上する。また、部屋の一時利用の予約を行うと、受付けた利用時間帯において自動ドアの開錠装置に対しても操作を許可する。このため、部屋の一時利用を行うだけで、エントランス入口の自動ドアの開錠装置及び電子錠の両方を操作することができるようになり、エントランス入口の自動ドアの開錠装置と、電子錠との予約を別々に行う必要がないためユーザの利便性がさらに向上する。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明によれば、マンションやアパート、ビル等の建築物のエントランス入口に設けられた自動ドアを遠隔操作により開くことができる自動ドアの開錠装置、自動ドアの開錠システム及び一時利用管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0028】
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る一時利用管理システムの構成図である。本実施形態に係る一時利用管理システムは、エントランス入口に自動ドアが設けられた建築物内の部屋の一時利用を管理するためのシステムである。
図1に示すように、本実施形態に係る一時利用管理システムは、エントランス入口の自動ドア1の近くに設置された自動ドアの開錠装置100と、建築物内の部屋の扉D(の室内側)に設けられた電子錠200と、管理装置(サーバ)300と、ユーザ端末400とを備えている。自動ドアの開錠装置100、電子錠200、管理装置(サーバ)300及びユーザ端末400は、WifiやBluetooth(登録商標)等の無線LANや有線LAN及び公衆回線等のネットワーク500により互いに接続され、データ通信が可能となっている。
【0029】
図2に示すように、自動ドアの開錠装置100は、マンションやアパート、ビル等の建築物(以下、建築物と記載する)のエントランス入口に設けられた自動ドア1の検知センサ12の近傍に設置される。ここで、本実施形態に係る建築物は、セキュリティのために自動ドア1の内側にのみ自動ドア1を開くための検知センサ12が設けられ、自動ドア1の外側には、呼出機2(インターホン等)が設置されており、通常、外来者は、該呼出機2を使って建築物の住人や管理人等を呼び出して自動ドア1を開けてもらう仕組みとなっている。
【0030】
これに対して、本実施形態に係る一時利用管理システムでは、自動ドアの開錠装置100をエントランス入口の検知センサ12の近くに設置し、自動ドア1の開錠を指示する開錠指示信号を無線受信すると、遮蔽板110を自動ドア1の検知センサ12の検知エリアA内にまで移動させて検知センサ12を反応させ、自動ドア1を開錠する。つまりマンションやアパート、ビル等の建築物のエントランス入口に設けられ、セキュリティのために外側から開くことのできない自動ドア1を外側から開くことができるシステムである。
【0031】
(自動ドア1の構成)
図3は、本実施形態に係る自動ドアの構成図である。
図3に示すように、一般的に、自動ドア1は、ドアオペレータ11、検知センサ12、ランマ13、無目14、ドア15、フィックス16、ガイドレール17等で構成される。
【0032】
ドアオペレータ11は、ドアを開閉動作させる駆動装置、制御装置一式のことであり、ドアエンジン、コントローラ、従動プーリ、ドアハンガー、ストッパー、ベルトなどで構成され無目14内に収容される。検知センサ12は、検知エリアA内(破線内)に物体(例えば、人物)の存在を検知すると、自動ドア1を開くための作動信号を送信する。なお、検知センサ12が物体を検知する方式として、例えば、赤外線の反射により物体を検知する光線反射方式、マイクロ波の反射により物体を検知する電磁方式、超音波の反射により物体を検知する超音波方式等があるが、これら方式は一例であり、他の方式により物体(人物)を検知するようにしても構わない。本実施形態では、
図3に示すように、検知センサ12は、ドア15近傍の天井に設けられているが無目14に設けられる場合もある。
【0033】
ランマ13は、建築物の天井と無目14の間にガラスなどをはめ込んで構成され、天井と無目14との隙間を埋める。無目14は、ドアオペレータ11などを納めるための筐体である。ドア15は、強化ガラス等で構成されることが一般的である。なお、本実施形態では、ドア15は、引き戸となっているが、他にも観音開き、回転ドア等種々の開閉方式があり、本実施形態に適用することができる。
【0034】
フィックス16は、開閉しない固定された建具である。ガイドレール17は、ドア15の軌道を構成する部材であり、ドア15は、このガイドレール17に沿って開閉する。また、
図3に示すように、本実施形態に係る自動ドアの開錠装置100は、自動ドア1の検知センサ12の検知エリアAに隣接した位置に設置される。
【0035】
(自動ドアの開錠装置100)
図4は、本実施形態に係る自動ドアの開錠装置の外観図及び機能構成図である。
図4(a)は、自動ドアの開錠装置100の外観図である。
図4(b)は、自動ドアの開錠装置100の機能構成図である。自動ドアの開錠装置100は、遮蔽板110と、駆動機構120と、送受信部130と、制御部140と、本体部150とを備える。また、自動ドアの開錠装置100は、図示しないバッテリを内蔵し、バッテリ駆動となっている。
【0036】
遮蔽板110は、駆動機構130により位置P1から位置P2まで回転駆動され(
図4(a)参照)、検知センサ12の検知エリアA内まで移動する。遮蔽板110が検知センサ12の検知エリアA内まで移動することで、検知センサ12が反応(検知エリアA内に物体(例えば、人物)の存在を検知)して、自動ドア1を開くための作動信号が送信され、ドアオペレータ11により自動ドア1のドア15が開かれる。なお、遮蔽板110は、位置P1から位置P2まで回転駆動された後、逆向きに回転駆動され位置P1まで戻る。
【0037】
駆動機構120は、モータ等を備え、制御部140からの指示により、遮蔽板110を回転駆動し、検知センサ12の検知エリアA内まで移動させる。送受信部130は、無線通信用アンテナを含み管理装置300から送信される開錠指示信号を受信する。制御部140は、送受信部130が受信する開錠指示信号に基づいて駆動機構120に遮蔽板110を移動するよう指示する。本体部150は、駆動機構120、送受信部130、制御部140等を収容し、遮蔽板110を回転駆動(移動)可能に支持する。また、本体部150内には、図示しないバッテリが収容されており、駆動機構120に電力を供給しているが、電力を外部供給としてもよい。
【0038】
図5は、本実施形態に係る自動ドアの開錠装置の動作を示す図である。自動ドアの開錠装置100は、自動ドア1の検知エリアA内に物体の存在を検知すると自動ドアを開くための作動信号を送信する検知センサ12を起動させる(反応させる)ための装置であり、自動ドア1の検知センサ12の近傍に両面テープやネジ止めにより設置される。
【0039】
そして、
図5(b)に示すように、制御部140は、開錠指示信号を受信すると駆動機構120に遮蔽板110を移動するよう指示し、駆動機構120が遮蔽板110を回転駆動することで、遮蔽板110が検知センサ12の検知エリアA内まで移動して検知センサ12を反応させることで自動ドア1を開錠する。
【0040】
なお、
図4及び
図5の説明では、遮蔽板110を回転駆動することで、遮蔽板110を検知センサ12の検知エリアA内まで移動させているが、
図4及び
図5を参照して説明した遮蔽板110の駆動方式は一例であり、遮蔽板110を検知センサ12の検知エリアA内まで移動させて検知センサ12を反応させることができれば、他の駆動方式でも構わない。例えば、
図6に示すように、遮蔽板110を平行移動させることで、遮蔽板110を検知センサ12の検知エリアA内まで移動するようにしてもよい。
【0041】
(電子錠200)
図7は、電子錠200の使用状態を示す図である。
図7に示すように、電子錠200は、部屋の扉Dの室内側に両面テープDST等により取り付けられる。電子錠200は、扉DのサムターンSを回転させることにより扉DのデットボルトDBを動作させて扉Dを施錠又は開錠する。電子錠200は、サムターンSのツマミTを挟持する挟持機構210を備えており、この挟持機構210を回転動作させることでサムターンSを回転動作させる。電子錠200は、無線通信用のアンテナを備え、管理装置300からの開錠指示信号又は施錠指示信号を無線信号により受信し、この無線受信した開錠指示信号又は施錠指示信号に基づいて扉DのサムターンSを回転させ扉Dを開錠又は施錠する。なお、扉Dの開錠後にドアノブDNを回すとラッチボルトLBが扉D側に収容されて扉Dを開くことができる。
【0042】
(管理装置(サーバ)300)
図8は、本実施形態に係る管理装置(サーバ)の構成図である。
図8に示すように、管理装置300は、送受信部310と、データベース320と、認証部330と、操作許可部340と、予約受付部350と、データベース更新部360と、制御部370とを備える。以下、簡単に各構成について説明するが、各構成の詳細動作については
図10〜
図13を参照して後述する。
【0043】
送受信部310は、ネットワーク500を介して、自動ドアの開錠装置100、電子錠200及びユーザ端末400とデータを送受信する。具体的には、送受信部310は、ユーザ端末400から送信される開錠指示信号及び認証情報を受信する。また、送受信部310は、認証部330で認証された場合に、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200に対し、自動ドア1及び扉Sの開錠を指示する開錠指示信号を送信する。
【0044】
データベース320には、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作可能なユーザUの認証情報と、ユーザUが自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作可能な時間帯(利用時間帯)とが関連づけて登録されている。また、データベース320には、物件データ及びアカウントデータが記憶されている。
【0045】
具体的には、以下の表1に示すように、データベース320には、建築物のID(B−ID)に、該建築物に設置された自動ドアの開錠装置100のID(W−ID)、テキストデータ(例えば、建築物名(例:○○レジデンス)、建築物の住所、最寄り駅、最寄り駅からの距離等の案内文)、画像データ(建築物の外観、内装等の写真、地図等)等が関連付けて登録されている。
【0047】
また、以下の表2に示すように、各建築物のID(B−ID)には、該建築物の部屋のID(R−ID)、部屋の扉に取り付けられている電子錠200のID(N−ID)、テキストデータ(例えば、部屋名(例:201号室)、部屋の広さ、階数、収容人数、利用料金、ディスクレーム等の案内文)、画像データ(部屋の内装等の写真)等が関連付けて登録されている。
【0049】
また、以下の表3に示すように、各部屋のID(R−ID)には、該部屋の予約状況(ユーザID(U−ID)、利用時間帯(利用日、開始時間、終了時間)、設備使用の有無、利用料金)等が関連付けて登録されている。
【0051】
なお、設備には、一時利用する部屋が民泊や社宅等の宿泊施設である場合には、寝具、アメニティ(シャンプー類・石けん・歯ブラシ・かみそり・くし・シャワーキャップ・化粧品などの備品)等が該当し、一時利用する部屋が貸会議室である場合には、テーブル、椅子、プロジェクタ等が該当する。
【0052】
また、表4に示すように、ユーザID(U−ID)には、アカウントデータ、例えば、アカウントID(A−ID)、パスワード(PW)、携帯電話番号、住所、氏名、会社名、メールアドレス、証明書(例えば、免許証、保険証など)の画像データ等のユーザ情報が関連づけて登録されている。なお、個人で登録している場合には、会社名は入力しなくともよい仕様としてもよい。ここで、ユーザ情報は、認証情報として利用される。本実施形態では、アカウントIDとパスワード又は携帯電話番号が認証情報として利用される。
【0054】
認証部330は、ユーザ端末400から送信される認証情報(ユーザ情報)がデータベース320に登録されているかを認証する。また、認証部330は、開錠指示信号を受信した受信日時に、認証したユーザが操作可能な(予約している)自動ドアの開錠装置100及び電子錠200があるか(存在するか)を認証する。
【0055】
例えば、ユーザID(U−ID)がU001のユーザの場合、表4にユーザ情報が登録されていることから、認証部330は、ユーザ端末400から送信される認証情報(ユーザ情報)がデータベース320に登録されていることを認証する。そして、ユーザID(U−ID)がU001のユーザのユーザ端末400から開錠指示信号を受信した受信日時に操作可能な電子錠200が存在するかを表3を参照して認証する。また、認証部330は、操作可能な電子錠200が存在する建築物の自動ドアの開錠装置100を表2及び表1を参照して認証する。
【0056】
具体的には、認証部330は、表2を参照して、表3の部屋に関連付けれた建築物のID(B−ID)を認識し、さらに表1を参照して、ID(B−ID)に関連付けられた自動ドアの開錠装置100の自動ドアの開錠装置100のID(W−ID)を認識することで、認証したユーザが操作可能な(予約している)自動ドアの開錠装置100及び電子錠200があるか(存在するか)を認証する。
【0057】
操作許可部340は、ユーザ端末400送信される認証情報がデータベース320に登録されており、操作可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200があることが認証部320で認証された場合に、認証情報を送信したユーザ端末400に対し、操作可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の操作を許可する。
【0058】
予約受付部350は、部屋の一時利用の予約を受付ける。なおこの予約には、利用する部屋及び一時利用の時間帯(利用時間帯)の情報が含まれている。
【0059】
データベース更新部360は、予約受付部350で受付けられた部屋を一時利用する時間帯(利用時間帯)を、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作可能な時間帯として、ユーザ情報(認証情報)に関連付けてデータベース320に登録する。また、制御部370は、管理装置(サーバ)300全体を制御する。
【0060】
(ユーザ端末400)
図9は、本実施形態に係るユーザ端末の構成図である。ユーザ端末400は、例えば、ユーザUが携帯するスマートフォンや携帯電話(いわゆるガラケー)である。ユーザUは、ユーザ端末400を用いて、
図1を参照して説明した建築物内の部屋の一時利用を予約する。また、ユーザは、ユーザ端末400を用いて、予約した建築物のエントランス入口に設けられている自動ドアの開錠装置100及び予約した建築物内の部屋の扉に設けられている電子錠200を操作して部屋の一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)、掃除、設備の補修等)を行う。
【0061】
図9に示すように、ユーザ端末400は、送受信部410と、記憶部420と、表示装置430と、入力装置440と、制御部450と、バッテリ460とを備えている。以下、簡単に各構成について説明するが、各構成の詳細動作については
図10〜
図13を参照して後述する。
【0062】
送受信部410は、無線アンテナを有しネットワーク500を介して、自動ドアの開錠装置100、電子錠200及び管理装置(サーバ)300とデータを送受信する。記憶部420には、ユーザ端末400の固有の識別子である携帯電話番号が記憶されている。ユーザ端末400が携帯電話(いわゆるガラケー)である場合、この携帯電話番号は、ユーザが、ユーザ端末400を用いて、
図1を参照して説明した建築物内の部屋の一時利用を予約したり、予約した建築物のエントランス入口に設けられている自動ドアの開錠装置100及び予約した建築物内の部屋の扉Dに設けられている電子錠200を操作する際の認証情報として利用される。
【0063】
表示装置430は、例えば、液晶パネルや有機LEDパネルであり、ユーザUが建築物内の部屋の一時利用を予約したり、予約した建築物のエントランス入口に設けられている自動ドアの開錠装置100及び予約した建築物内の部屋の扉Dに設けられている電子錠200を操作する際に必要な画面が表示されるほか、アカウントの作成や一時利用の予約をする際に必要な画面が表示される。
【0064】
入力装置440は、例えば、タッチパネルや入力キーであり、ユーザUがアカウントの作成や一時利用の予約をする際に利用されるほか、予約した建築物のエントランス入口に設けられている自動ドアの開錠装置100及び予約した建築物内の部屋の扉Dに設けられている電子錠200を操作する際に利用される。
【0065】
制御部450は、ユーザ端末400全体を制御する。バッテリ460は、ユーザ端末400に電力を供給する。
【0066】
(一時利用管理システムの動作)
図10は、本実施形態に係る一時利用管理システムのアカウント作成の手順を示すフローチャートである。
図11は、本実施形態に係る一時利用管理システムの予約時の動作を示すフローチャートである。
図12は、本実施形態に係る一時利用管理システムの開錠時の動作を示すフローチャートである。以下、
図1〜
図12を参照して、本実施形態に係る一時利用管理システムの動作について説明する。
【0067】
(アカウント作成)
初めに、
図10を参照してアカウント作成の手順について説明する。ユーザUは、ユーザ端末400の入力装置440を操作して、一時利用管理システムのアカウント作成のWEBサイトへアクセスする(S101)。ユーザ端末400の表示装置430にアカウント作成のページが表示される(S102)。次に、ユーザUは、ユーザ端末400の入力装置440を操作してアカウント作成に必要なユーザ情報(例えば、住所、氏名、連絡先、携帯電話番号、メールアドレス)を登録する(S103)。なお、ここで登録するユーザ情報は、認証情報として利用される。
【0068】
また、ユーザUは、ユーザ端末400の入力装置440を操作して自身を証明する証明書(例えば、免許証、保険証)の画像をアップロードして登録する(S104)。全ての事項の登録が完了すると、一時利用管理システムの運用者により証明書の確認(本人確認)が行われ、確認が取れるとアカウントIDとPW(Password)が発行される(S105)。発行されたアカウントIDとPWは、S103で登録した連絡先に送信される。なお、このアカウント作成は、ユーザ端末400以外(例えば、PC(Personal Computer)やタブレット端末)からも行うことができる。なお、アカウントIDとPWをユーザが設定できるようにしてもよい。
【0069】
(一時利用の予約)
次に、
図11を参照して、一時利用管理システムの予約時の動作を説明する。ユーザは、ユーザ端末400を利用して管理装置300にアクセスし、ユーザID及びパスワードを入力してログインする(S201)。ログイン後、管理装置300の制御部370は、データベース320に記憶されている部屋の一覧データを端末装置400に送信するよう送受信部310へ指示する。
【0070】
管理装置300から送信される部屋の一覧データは、ユーザ端末400で受信され、表示装置430に表示される(S202)。次に、ユーザが入力装置440を利用して、部屋の一覧から一時利用する部屋を選択すると(S203)、該選択が送受信部410から管理装置300へと送信される。
【0071】
管理装置300の制御部370は、部屋が選択されると、選択された部屋の予約状況を示すデータを送信するよう送受信部310に指示する。管理装置300から送信された予約状況は、ユーザ端末400で受信され、表示装置430に表示される(S204)。次に、ユーザが予約状況を確認して、空いている時間帯に一時利用の予約を行うと、送受信部410により、部屋を一時利用する時間帯(利用時間帯(利用の日付、開始時間及び終了時間))が管理装置300へと送信される。
【0072】
管理装置300の予約受付部350は、ユーザ端末400から送信される予約指示を受付け(S205)、データベース更新部360は、予約受付部350で受付けられた部屋を一時利用する時間帯(利用時間帯)を、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作可能な時間帯として、S201でユーザID及びパスワードを入力してログインしたユーザのユーザ情報(認証情報)に関連付けてデータベース320に登録し、予約内容の登録を完了する(S206)。
【0073】
なお、この部屋の一時利用の予約は、ユーザ端末400以外の端末(例えば、PC(Personal Computer)やタブレット端末)からも行うことができる。
【0074】
(自動ドア1の開錠)
次に、
図12を参照して、本実施形態に係る一時利用管理システムの開錠時の動作を説明する。ユーザ端末400がスマートフォン等のブラウザの閲覧機能を備えている場合、ユーザUは、予約した部屋の建築物まで来場すると、ユーザ端末400を操作して、ログイン用のWEBサイトにアクセスして、アカウントID及びパスワードを入力する。入力したアカウントID及びパスワード(認証情報)は、ユーザ端末400の送受信部410により管理装置300に送信される(S301)。
【0075】
また、ユーザ端末400が携帯電話(いわゆるガラケー)である場合、ユーザUは、予約した部屋の建築物まで来場すると、ユーザ端末400を操作して、専用ダイヤルに電話することで、ユーザ端末400の送受信部410により認証情報(携帯電話番号)が管理装置300に送信される(S301)。
【0076】
管理装置300の認証部330では、ユーザ端末400から送信される認証情報がデータベースに記憶されているかを認証する(S302)。次に、認証部330は、認証情報を受信した日時に操作可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200がデータベース320に登録されているか(存在するか)を認証する(S303)。
【0077】
認証部330で、認証情報及び操作可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の登録(存在)が認証された場合(S302及びS303のYes)、操作許可部340は、認証したユーザUのユーザ端末400に対し、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の操作を許可する(S304)。また、管理装置300の送受信部310は、S302で認証したユーザが予約している自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の情報(予約一覧)を認証したユーザ端末400へ送信する。
【0078】
ユーザ端末400では、管理装置300から送信される操作可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の情報が表示装置430に表示される(S305)。この際、操作許可部340により操作が許可されている自動ドアの開錠装置100及び電子錠200だけが開錠操作可能な状態で表示装置430に表示され、操作許可部340により操作が許可されていないその他の予約されている自動ドアの開錠装置100及び電子錠200については、操作できない状態で表示、例えば「この鍵はまだ利用できません」と表示装置430に表示される。
【0079】
ユーザUは、表示された自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を確認してユーザ端末400の入力装置440を操作し、操作可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200のうち、開錠したい自動ドア1又は扉Dの開錠を指示する。すると、管理装置300の送受信部310は、自動ドア1又は扉Dの開錠を指示する開錠指示信号を自動ドアの開錠装置100又は電子錠200へ送信する(S306)。
【0080】
自動ドアの開錠装置100又は電子錠200は、管理装置300からの開錠指示信号を受信すると、自動ドア1又は扉Dを開錠する(S307)。また、認証部330で認証されない場合(S302又はS303のNo)、エラーが表示される(S308)。
【0081】
つまり、スマートフォン等、ブラウザ表示が可能なユーザ端末400を携帯したユーザUは、一時利用を予約した部屋の建築物のエントランスまで来るとログインを行う。ログインを行うことでユーザUの認証が行われ、予約した部屋を利用する為に必要な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の情報が管理装置300からユーザ端末400に送信される。ユーザUは、ユーザ端末400に表示された自動ドアの開錠装置100を指定して開錠操作を指示し、エントランスの自動ドア1が開錠される。
【0082】
次に、ユーザUは、一時利用する部屋の前まで行き、電子錠200を指定して開錠操作を指示することで、一時利用を予約した部屋の扉Dを開錠して、部屋を一時利用することができる。なお、エントランスの自動ドア1が開錠された後、一度、ログオフをし、一時利用する部屋の前まで行った後、再度、ログインを行い、電子錠200を指定して開錠操作を指示することで、一時利用を予約した部屋の扉Dを開錠するようにしてもよい。
【0083】
また、携帯電話(いわゆるガラケー)のユーザ端末400を携帯したユーザUは、予約した部屋の建築物まで来場すると、専用ダイヤルに電話することで、携帯電話番号による認証が行われる。該認証後、利用可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の情報が音声により通知されるので、ユーザUは、ユーザ端末400を操作して自動ドアの開錠装置100を指定して開錠操作を指示し、エントランスの自動ドア1が開錠される。
【0084】
次に、ユーザUは、一時利用する部屋の前まで行き、再度、専用ダイヤルに電話することで、携帯電話番号による認証が行われ、利用可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の情報が音声により通知されるので、ユーザUは、ユーザ端末400を操作して電子錠200を指定して開錠操作を指示することで、一時利用を予約した部屋の扉Dを開錠して、部屋を一時利用することができる。なお、エントランスの自動ドア1が開錠された後、通話状態を維持したまま、一時利用する部屋の前まで行った後、電子錠200を指定して開錠操作を指示することで、一時利用を予約した部屋の扉Dを開錠するようにしてもよい。
【0085】
なお、上記説明では、建築物の部屋の一時利用の予約を行うと、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の操作が可能となる形態について説明しているが、部屋には入らずに建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)だけを行う場合には、建築物の予約を行うと自動ドアの開錠装置100だけが操作可能となり、電子錠200については操作できない形態としてもよい。
【0086】
この場合、管理装置(サーバ)300のデータベース320には、以下の表5に示すように、各建築物のID(B−ID)に、予約状況(ユーザID(U−ID)、利用時間帯(利用日、開始時間、終了時間))が関連付けて登録され、該情報に基づいて認証部330にて認証が行われる。
【0088】
また、上記説明では、建築物のエントランス入口で認証を行い、自動ドアの開錠装置100を操作して自動ドアを開錠した後、一時利用する部屋まで行き、再度認証を行い、電子錠200を操作して扉Dを開錠しているが、建築物のエントランス入口で認証を行った際に、操作可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を表示し、再度の認証を行うことなく、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作できるようにしてもよい。
【0089】
以上のように、上記実施形態に係る自動ドアの開錠装置100は、検知エリアA内に物体の存在を検知すると自動ドア1を開くための作動信号を送信する検知センサ12を起動させる(反応させる)自動ドアの開錠装置100であって、検知センサ12の検知エリアA内まで移動する遮蔽板110と、遮蔽板110を支持し、遮蔽板110を移動するための駆動機構120を有する本体部150と、自動ドア1の開錠を指示する開錠指示信号を受信すると、駆動機構12に遮蔽板110を移動するよう指示する制御部140とを備えている。
【0090】
すなわち、検知エリアA内に物体の存在を検知すると自動ドア1を開くための作動信号を送信する検知センサ12の検知エリアA内まで移動する遮蔽板110を備え、自動ドア1の開錠を指示する開錠指示信号を受信すると、駆動機構120により遮蔽板110を移動するように構成したので、マンションやアパート、ビル等の建築物のエントランス入口に設けられ、セキュリティのために外側から開くことのできない自動ドア1を外側から開くことができる。このため、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する際にユーザUの利便性が非常に高い。また、マンションやアパート、ビル等の建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の際に業者が建築物内に入る際にも利用することができるため利便性が高い。
【0091】
また、上記実施形態に係る自動ドアの開錠装置100は、無線通信機能を有し、開錠指示信号は無線により送信される。すなわち、本実施形態では、無線により自動ドアを開くことができるので、LANケーブル等を接続する必要がなく、自動ドアの開錠装置を自動ドアの検知センサの近くに両面テープによる接着やネジ止めにより設置するだけでよい。このため、施工性に優れる。また、バッテリ駆動としたので電源用ケーブルを接続する必要がなく、さらに施工性に優れる。
【0092】
また、上記実施形態に係る自動ドアの開錠システムは、自動ドアの開錠装置100と、認証情報及び自動ドアの開錠装置100の開錠指示信号を送信するユーザ端末400と、自動ドアの開錠装置100を操作可能なユーザの認証情報が登録されているデータベース320と、ユーザ端末400から送信される認証情報がデータベースに320登録されているかを認証する認証部330と、認証部330で認証された場合に、認証したユーザ端末400に対し、自動ドアの開錠装置100の操作を許可する操作許可部340とを有する管理装置300とを備えることを特徴とする。
【0093】
すなわち、自動ドアの開錠装置100を操作できるユーザUを認証し、認証されたユーザUにのみ自動ドアの開錠装置100の操作を許可するので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋の一時利用者(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)や、建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)業者にのみ自動ドアの開錠装置100の操作を許可することができセキュリティ性が向上する。
【0094】
また、上記実施形態に係る自動ドアの開錠システムのデータベース320には、自動ドアの開錠装置100を操作可能な時間帯が認証情報に関連づけて登録され、認証部330は、認証情報を受信した受信日時に操作可能な自動ドアの開錠装置100があるかを認証する。
【0095】
すなわち、自動ドアの開錠装置100を操作できるユーザUを認証することに加え、自動ドアの開錠装置100を操作できる時間帯についても認証するようにしたので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する時間帯や、建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の時間帯にのみ自動ドアの開錠装置の操作を許可することでセキュリティ性がさらに向上する。
【0096】
また、上記実施形態に係る自動ドアの開錠システムは、自動ドアの操作予約を受付ける予約受付部350と、予約受付部350で受付けられた自動ドアを操作する時間帯を、自動ドアの開錠装置100を操作可能な時間帯として認証情報に関連付けて、データベース320に登録するデータベース更新部360とを備えている。
【0097】
すなわち、自動ドアの開錠装置100を操作できる時間帯を予約できるようにしたので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する時間帯や建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の時間帯を予約しておき、実際に使用する際に自動ドアの開錠装置100を操作することができるのでユーザUの利便性がさらに向上する。
【0098】
また、上記実施形態に係る一時利用管理システムは、エントランス入口に自動ドアが設けられた建築物の部屋の一時利用を管理する一時利用管理システムであり、自動ドアの開錠装置100と、建築物の部屋の扉Dに設けられ、開錠指示信号を受信すると扉Dを開錠する電子錠200と、認証情報と、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の開錠指示信号を送信するユーザ端末400と、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作可能なユーザUの認証情報が登録されているデータベース320と、ユーザ端末400から送信される認証情報がデータベース320に登録されているかを認証する認証部330と、認証部330で認証された場合に、認証したユーザ端末400に対し、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の操作を許可する操作許可部340とを有する管理装置300とを備えている。
【0099】
すなわち、エントランス入口に自動ドア1が設けられた建築物の部屋を一時利用する際に、エントランス入口の自動ドア1及び一時利用する部屋の扉Dをユーザ端末400から開錠することができるので利便性が高い。また、認証されたユーザUにのみ自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の操作を許可しているのでセキュリティ性が高い。さらに、鍵を受け渡しする必要性がないためユーザUの利便性がさらに向上するとともに、鍵を複製される虞もないためセキュリティ性がさらに向上する。
【0100】
また、上記実施形態に係る一時利用管理システムのデータベース320には、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作可能な時間帯が認証情報に関連づけて登録され、認証部330は、認証情報を受信した受信日時に操作可能な自動ドアの開錠装置100及び電子錠200があるかを認証する。
【0101】
すなわち、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作できるユーザUを認証することに加え、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作できる時間帯についても認証するようにしたので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する時間帯や、建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の時間帯にのみ自動ドアの開錠装置及び電子錠の操作を許可することでセキュリティ性がさらに向上する。
【0102】
また、上記実施形態に係る一時利用管理システムは、部屋の一時利用の予約を受付ける予約受付部350と、予約受付部350で受付けられた部屋を一時利用する時間帯を、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作可能な時間帯として、認証情報に関連付けてデータベース320に登録するデータベース更新部360とを備えている。
【0103】
すなわち、自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作できる時間帯を予約できるようにしたので、マンションやアパート、ビル等の建築物内の部屋を一時利用(例えば、会議室、社宅、民泊、内覧(内見)等による一時利用)する時間帯や建築物のメンテナンス(例えば、掃除、設備の補修等)の時間帯を予約しておき、実際に使用する際に自動ドアの開錠装置100及び電子錠200を操作することができるのでユーザUの利便性がさらに向上する。また、部屋の一時利用の予約を行うと、受付けた利用時間帯において自動ドアの開錠装置100に対しても操作を許可する。このため、部屋の一時利用を行うだけで、エントランス入口の自動ドアの開錠装置100及び電子錠200の両方を操作することができるようになり、エントランス入口の自動ドアの開錠装置100と、電子錠200との予約を別々に行う必要がないためユーザUの利便性がさらに向上する。
【課題】マンションやアパート、ビル等の建築物のエントランス入口に設けられた自動ドアを遠隔操作により開くことができる自動ドアの開錠装置、自動ドアの開錠システム及び一時利用管理システムを提供すること。
【解決手段】検知エリア内に物体の存在を検知すると自動ドアを開くための作動信号を送信する検知センサを起動させる自動ドアの開錠装置であって、前記検知センサの検知エリア内まで移動する遮蔽板と、前記遮蔽板を支持し、前記遮蔽板を移動するための駆動機構を有する本体部と、前記自動ドアの開錠を指示する開錠指示信号を受信すると、前記駆動機構に前記遮蔽板を移動するよう指示する制御部とを備えることを特徴とする自動ドアの開錠装置。