特許第6045058号(P6045058)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6045058ハンディモップ、ハンディモップの払拭体の保持方法及びハンディモップの柄
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6045058
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】ハンディモップ、ハンディモップの払拭体の保持方法及びハンディモップの柄
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/20 20060101AFI20161206BHJP
【FI】
   A47L13/20 B
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-73058(P2012-73058)
(22)【出願日】2012年3月28日
(65)【公開番号】特開2013-202155(P2013-202155A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2015年1月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】勝 又 靖
(72)【発明者】
【氏名】近 藤 伴
【審査官】 栗山 卓也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−284660(JP,A)
【文献】 実開昭61−177575(JP,U)
【文献】 実開平05−095457(JP,U)
【文献】 特開2009−178417(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3043196(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵や埃等の汚れを拭き取るための払拭体と、
手で握る握り部を有する本体と、
この本体に設けられる棒状の第1の棒状部材と、
この第1の棒状部材に間隔を有して沿うと共に、前記本体に設けられる棒状の第2の
棒状部材と、
前記払拭体に設けられ、前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の差し込みを受け
れる受入口を有する受入部と、
前記本体に回動自在に支持される回動部材と、
この回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第1の棒状部材の側に張り出す第1の
張り出し部材と、
前記回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第2の棒状部材の側に張り出す第2の
張り出し部材とを有し、
前記回動部材の前記本体の取付部位は、前記第1の棒状部材の前記本体の取付部位と前記第2の棒状部材の前記本体の取付部位との間に位置し、
前記受入口に前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材を入れた状態で、前記回動部
材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、前記第1の張り
出し部材と前記第2の張り出し部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部
材と前記第2の棒状部材の間を押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材
、前記第2の張り出し部材と前記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟
持させて、前記払拭体を前記第1の棒状部材及び第2の棒状部材に保持させる
ことを特徴とするハンディモップ。
【請求項2】
第1の棒状部材と第2の棒状部材が対向する面は、第1の棒状部材の第1の面と第2
の棒状部材の第1の面であり、
受入部の部材を介して前記第1の張り出し部材に接触する第1の棒状部材の部位は、
前記第1の棒状部材の第1の面より突出する第1の凸部であり、
受入部の部材を介して前記第2の張り出し部材に接触する第2の棒状部材の部位は、
前記第2の棒状部材の第1の面より突出する第2の凸部である
ことを特徴とする請求項1記載のハンディモップ。
【請求項3】
回動部材は、ヒンジ部により本体に接続され、
前記回動部材と前記ヒンジ部と前記本体は、同一の合成樹脂で形成され、
前記回動部材の前記ヒンジ部に近い側の端部に突起が設けられ、
受入部に第1の棒状部材と第2の棒状部材を入れた状態で、前記回動部材を第1の棒
状部材と第2の棒状部材の間に向かって回動させ、第1の張り出し部材と第2の張り出し
部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間を
押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材、前記第2の張り出し部材と前
記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟持させると共に、前記突起が払
拭体に食い込む
ことを特徴とする請求項1記載のハンディモップ。
【請求項4】
塵や埃等の汚れを拭き取るための払拭体と、
手で握る握り部を有する本体と、
この本体に設けられる棒状の第1の棒状部材と、
この第1の棒状部材に間隔を有して沿うと共に、前記本体に設けられる棒状の第2の
棒状部材と、
前記払拭体に設けられ、前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の差し込みを受け
れる受入口を有する受入部と、
前記本体に回動自在に支持される回動部材と、
この回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第1の棒状部材の側に張り出す第1の
張り出し部材と、
前記回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第2の棒状部材の側に張り出す第2の
張り出し部材とを有し、
前記回動部材の前記本体の取付部位は、前記第1の棒状部材の前記本体の取付部位と前記第2の棒状部材の前記本体の取付部位との間に位置したハンディモップであって、
前記受入口に前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材を入れた状態で、前記回動部
材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、前記第1の張り
出し部材と前記第2の張り出し部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部
材と前記第2の棒状部材の間を押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材
、前記第2の張り出し部材と前記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟
持させて、前記払拭体を前記第1の棒状部材及び第2の棒状部材に保持させる
ことを特徴とするハンディモップの払拭体の保持方法。
【請求項5】
手で握る握り部を有する本体と、
この本体に設けられ、払拭体の受入口に差し込む棒状の第1の棒状部材と、
この第1の棒状部材に間隔を有して沿うと共に、前記本体に設けられ、前記払拭体の
受入口に差し込む棒状の第2の棒状部材と、
前記本体に回動自在に支持された回動部材と、
この回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第1の棒状部材の側に張り出す第1の
張り出し部材と、
前記回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第2の棒状部材の側に張り出す第2の
張り出し部材とを有し、
前記回動部材の前記本体の取付部位は、前記第1の棒状部材の前記本体の取付部位と前記第2の棒状部材の前記本体の取付部位との間に位置し、
前記回動部材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、
前記第1の張り出し部材と前記第2の張り出し部材により、前記第1の棒状部材と前記第
2の棒状部材の間を押し広げるものである
ことを特徴とするハンディモップの柄。
【請求項6】
回動部材は、ヒンジ部により本体に接続され、
前記回動部材と前記ヒンジ部と前記本体は、同一の合成樹脂で形成され、
前記回動部材の前記ヒンジ部に近い側の端部に突起が設けられている
ことを特徴とする請求項5記載のハンディモップの柄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンディモップ、ハンディモップの払拭体の保持方法及びハンディモップの柄に係り、特に、払拭体を握り部から使用中離脱しにくくして使用勝手を向上させたハンディモップ、ハンディモップの払拭体の保持方法及びハンディモップの柄に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のハンディモップは、例えば、ゴミや埃を付着させるためのモップ本体と、このモップ本体を取り付けるための把手とを備えたものであって、前記モップ本体は2本の平行な取付け用の隙間を有し、前記把手は偏平で水平な2本の差込板を根元から二股状に有する取付け部と、その取付け部の根元から後上方へ延びる把持部と、取付け部の根元から2本の差込板の間に突き出る押さえ板と、押さえ板の先端を上向きに傾斜するとともに、裏面に引っ掛け部分とで構成され、モップ本体の取付け用の隙間に把手の取付け部における差込板を挿入し、モップ本体を二股状に有する取付け部と押さえ板とで挟持し、押さえ板の裏面の引っ掛け部分によりモップ本体を把手に保持させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−230576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記ハンディモップにあっては、モップ本体を二股状に有する取付け部と押さえ板とで挟持し、押さえ板の裏面の引っ掛け部分によりモップ本体を保持していても、使用中、把手かモップ本体が離脱し使用勝手が良好でないという問題点が生じた。
【0005】
本発明は、前記問題点を考慮したなされたハンディモップ、ハンディモップの払拭体の保持方法及びハンディモップの柄を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のハンディモップは、塵や埃等の汚れを拭き取るための払拭体と、手で握る握り部を有する本体と、この本体に設けられる棒状の第1の棒状部材と、この第1の棒状部材に間隔を有して沿うと共に、前記本体に設けられる棒状の第2の棒状部材と、前記払拭体に設けられ、前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の差し込みを受けれる受入口を有する受入部と、前記本体に回動自在に支持される回動部材と、この回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第1の棒状部材の側に張り出す第1の張り出し部材と、前記回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第2の棒状部材の側に張り出す第2の張り出し部材とを有し、前記回動部材の前記本体の取付部位は、前記第1の棒状部材の前記本体の取付部位と前記第2の棒状部材の前記本体の取付部位との間に位置し、前記受入口に前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材を入れた状態で、前記回動部材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、前記第1の張り出し部材と前記第2の張り出し部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間を押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材、前記第2の張り出し部材と前記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟持させて、前記払拭体を前記第1の棒状部材及び第2の棒状部材に保持させるものである。
【0007】
また、請求項2記載のハンディモップは、請求項1記載のハンディモップにおいて、第1の棒状部材と第2の棒状部材が対向する面は、第1の棒状部材の第1の面と第2の棒状部材の第1の面であり、受入部の部材を介して前記第1の張り出し部材に接触する第1の棒状部材の部位は、前記第1の棒状部材の第1の面より突出する第1の凸部であり、受入部の部材を介して前記第2の張り出し部材に接触する第2の棒状部材の部位は、前記第2の棒状部材の第1の面より突出する第2の凸部である。
【0008】
また、請求項3記載のハンディモップは、請求項1記載のハンディモップにおいて、回動部材は、ヒンジ部により本体に接続され、前記回動部材と前記ヒンジ部と前記本体は、同一の合成樹脂で形成され、前記回動部材の前記ヒンジ部に近い側の端部に突起が設けられ、受入部に第1の棒状部材と第2の棒状部材を入れた状態で、前記回動部材を第1の棒状部材と第2の棒状部材の間に向かって回動させ、第1の張り出し部材と第2の張り出し部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間を押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材、前記第2の張り出し部材と前記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟持させると共に、前記突起が払拭体に食い込むものである。
【0009】
また、請求項4記載のハンディモップの払拭体の保持方法は、塵や埃等の汚れを拭き取るための払拭体と、手で握る握り部を有する本体と、この本体に設けられる棒状の第1の棒状部材と、この第1の棒状部材に間隔を有して沿うと共に、前記本体に設けられる棒状の第2の棒状部材と、前記払拭体に設けられ、前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の差し込みを受けれる受入口を有する受入部と、前記本体に回動自在に支持される回動部材と、この回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第1の棒状部材の側に張り出す第1の張り出し部材と、前記回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第2の棒状部材の側に張り出す第2の張り出し部材とを有し、前記回動部材の前記本体の取付部位は、前記第1の棒状部材の前記本体の取付部位と前記第2の棒状部材の前記本体の取付部位との間に位置したハンディモップであって、前記受入口に前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材を入れた状態で、前記回動部材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、前記第1の張り出し部材と前記第2の張り出し部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間を押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材、前記第2の張り出し部材と前記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟持させて、前記払拭体を前記第1の棒状部材及び第2の棒状部材に保持させるものである。
【0010】
また、請求項5記載のハンディモップの柄は、手で握る握り部を有する本体と、この本体に設けられ、払拭体の受入口に差し込む棒状の第1の棒状部材と、この第1の棒状部材に間隔を有して沿うと共に、前記本体に設けられ、前記払拭体の受入口に差し込む棒状の第2の棒状部材と、前記本体に回動自在に支持された回動部材と、この回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第1の棒状部材の側に張り出す第1の張り出し部材と、前記回動部材に設けられ、前記回動部材の前記第2の棒状部材の側に張り出す第2の張り出し部材とを有し、前記回動部材の前記本体の取付部位は、前記第1の棒状部材の前記本体の取付部位と前記第2の棒状部材の前記本体の取付部位との間に位置し、前記回動部材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、前記第1の張り出し部材と前記第2の張り出し部材により、前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間を押し広げるものである。
【0011】
また、請求項6記載のハンディモップの柄は、請求項5記載のハンディモップの柄において、回動部材は、ヒンジ部により本体に接続され、前記回動部材と前記ヒンジ部と前記本体は、同一の合成樹脂で形成され、前記回動部材の前記ヒンジ部に近い側の端部に突起が設けられているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載のハンディモップによれば、払拭体の受入口に第1の棒状部材と第2の棒状部材を入れた状態で、回動部材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、第1の張り出し部材と第2の張り出し部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間を押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材、前記第2の張り出し部材と前記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟持させて、前記払拭体を前記第1の棒状部材及び第2の棒状部材に保持させるため、第1の棒状部材と第2の棒状部材が元に戻ろうとする弾性力を利用して、払拭体が使用中第1の棒状部材及び第2の棒状部材から離脱しにくく、使用勝手を向上させることができる。
【0013】
また、請求項2記載のハンディモップによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、受入部の部材を介して第1の張り出し部材に接触する第1の棒状部材の部位は、前記第1の棒状部材の第1の面より突出する第1の凸部であり、受入部の部材を介して第2の張り出し部材に接触する第2の棒状部材の部位は、前記第2の棒状部材の第1の面より突出する第2の凸部であるため、突出する凸部の分、第1の棒状部材及び第2の棒状部材の材料費を安く抑えることができる。
【0014】
また、請求項3記載のハンディモップによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、回動部材を介して払拭体を本体に装着した場合、回動部材の突起が払拭体の受入部の部材に食い込むため、払拭体が使用中本体からより離脱しにくく、使用勝手を向上させることができる。
【0015】
また、請求項4記載のハンディモップの払拭体の保持方法によれば、払拭体の受入口に第1の棒状部材と第2の棒状部材を入れた状態で、回動部材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、第1の張り出し部材と第2の張り出し部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間を押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材、前記第2の張り出し部材と前記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟持させて、前記払拭体を前記第1の棒状部材及び第2の棒状部材に保持させるため、第1の棒状部材と第2の棒状部材が元に戻ろうとする弾性力を利用して、払拭体が使用中第1の棒状部材及び第2の棒状部材から離脱しにくく、使用勝手を向上させることができる。
【0016】
また、請求項5記載のハンディモップの柄によれば、払拭体の受入口に第1の棒状部材と第2の棒状部材を入れた状態で、回動部材を前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間に向かって回動させ、第1の張り出し部材と第2の張り出し部材により、前記受入部の部材を介して前記第1の棒状部材と前記第2の棒状部材の間を押し広げ、前記第1の張り出し部材と前記第1の棒状部材、前記第2の張り出し部材と前記第2の棒状部材により、それぞれ前記受入部の部材を挟持させて、前記払拭体を前記第1の棒状部材及び第2の棒状部材に保持させるため、第1の棒状部材と第2の棒状部材が元に戻ろうとする弾性力を利用して、払拭体が使用中第1の棒状部材及び第2の棒状部材から離脱しにくく、使用勝手を向上させることができる。
【0017】
また、請求項6記載のハンディモップの柄によれば、上述した請求項5記載の発明の効果に加え、回動部材を介して払拭体を本体に装着した場合、回動部材の突起が払拭体の受入部の部材に食い込むため、払拭体が使用中本体からより離脱しにくく、使用勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の一実施例のハンディモップの概略的平面図である。
図2図2は、図1の概略的正面図である。
図3図3は、図1のハンディモップの柄の概略的一部平面図である。
図4図4は、図3のハンディモップの柄の概略的一部正断面図である。
図5図5は、図3の回動部材を第1の棒状部材と第2の棒状部材との間に回動させ、第1の張り出し部材を第1の棒状部材の対向面より突出する凸部に、第2の張り出し部材を第2の棒状部材の対向面より突出する凸部に、それぞれ係合させた状態の概略的平面図である。
図6図6は、図1の払拭体の概略的平面図である。
図7図7は、図6の7−7線による概略的断面図である。
図8図8は、図6の8−8線による概略的断面図である。
図9図9は、図3のハンディモップの柄を図6の払拭体に差し込む状態の概略的斜視図である。
図10図10は、図9のハンディモップの柄を払拭体に差し込んだ状態の概略的一部正断面図である。
図11図11は、図10の概略的平面図である。
図12図12は、図10の回動部材を第1の棒状部材と第2の棒状部材との間に回動させ、第1の張り出し部材を第1の棒状部材の対向面より突出する凸部に、第2の張り出し部材を第2の棒状部材の対向面より突出する凸部に、それぞれ係合させた状態の概略的一部正断面図である。
図13図13は、図12の概略的平面図である。
図14図14は、図13の14−14線による概略的断面図である。
図15図15は、図13の15−15線による概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施例のハンディモップ、ハンディモップの払拭体の保持方法及びハンディモップの柄を図面(図1乃至図15)を参照して説明する。
図1及び図2に示すHはハンディモップで、ハンディモップHは、払拭体1と、この払拭体1を支持するハンディモップの柄10とから、概略的に構成されている。
【0020】
払拭体1は、塵や埃等の汚れを拭き取るためのもので、後述する第1の棒状部材12と第2の棒状部材13の差し込みを受けれる受入口1aを有する受入部の部材1a1に、例えば、短繊維を撚って形成した細い紡績糸を複数本撚り合わせて得られる太いモップ糸を複数本房状に取り付けたもの、又は、毛羽立った合成樹脂製の不織布を束ねられたもの等を取り付けて形成する。
なお、受入部の部材1a1は、袋状に形成され、表側部材と裏側部材とを略中央の長手方向に沿って溶着等して結合している。溶着等により結合されている部位は、図6及び図8に示すXである。
【0021】
ハンディモップの柄10は、例えば、ABS樹脂、PP樹脂などの合成樹脂で後述する第1の棒状部材12、第2の棒状部材13及び回動部材14等と共に、一体成形され、手で握る握り部を有する本体11と、この本体11に設けられ(例えば、本体11に一体的に設けられ)、払拭体1の受入部1aに差し込む長手方向に長い棒状の第1の棒状部材12と、この第1の棒状部材12に間隔を有して沿うと共に、本体11に設けられ(例えば、本体11に一体的に設けられ)、払拭体1の受入部1aに差し込む長手方向に長い棒状の第2の棒状部材13と、本体11に回動自在に支持された回動部材14と、この回動部材14に設けられ、回動部材14の第1の棒状部材12の側に張り出す第1の張り出し部材15と、回動部材14に設けられ、回動部材14の第2の棒状部材13の側に張り出す第2の張り出し部材16とを有している。
そして、図3に示すように、回動部材14の本体11の取付部位Aは、第1の棒状部材12の本体11の取付部位Bと第2の棒状部材13の本体11の取付部位Cとの間に位置している。
また、図4に示すように、回動部材14のヒンジ部hに近い側の端部に突起14Aが設けられている。
なお、第1の棒状部材12と第2の棒状部材13が対向する面は、図3及び図13に示すように、第1の棒状部材12の第1の面12Aと第2の棒状部材13の第1の面13Aであり、また、図14に示すように、受入部の部材1a1を介して第1の張り出し部材15に接触する第1の棒状部材12の部位は、第1の棒状部材12の第1の面12Aより突出する第1の凸12A1であり、また、受入部の部材1a1を介して第2の張り出し部材16に接触する第2の棒状部材13の部位は、第2の棒状部材13の第1の面13Aより突出する第2の凸部13A1である。突出する第1の凸12A1、第2の凸部13A1の分、第1の棒状部材12及び第2の棒状部材13の材料費を安く抑えることができる。
なお、場合により、第1の凸部12A1を第1の張り出し部材12の第1の面12Aと同面、第2の凸部13A1を第2の張り出し部材13の第1の面13Aと同面、としても良い。
【0022】
従って、図9に示すように、払拭体1の受入部1aに第1の棒状部材12と第2の棒状部材13を入れ、払拭体1に第1の棒状部材12と第2の棒状部材13を入れた状態(図10及び図11参照)で、回動部材14を第1の棒状部材12と第2の棒状部材13の間に向かって回動させ(図10に示す矢印方向に回動)、第1の張り出し部材15と第2の張り出し部材16により、受入部の部材1a1を介して第1の棒状部材12と第2の棒状部材13の間を押し広げ、第1の張り出し部材15と第1の棒状部材12、第2の張り出し部材16と第2の棒状部材13により、それぞれ受入部の部材1a1を挟持させて、払拭体1を第1の棒状部材12及び第2の棒状部材13に保持させることができる(図12乃至図14参照)。
また、図12及び図15に示すように、回動部材14の突起14Aが払拭体1の受入部の部材1a1に食い込むため、払拭体1が使用中本体11からより離脱しにくく、使用勝手を向上させることができる。
【0023】
その結果、上述のハンディモップH(ハンディモップの払拭体の保持方法)によれば、払拭体1の受入口1aに第1の棒状部材12と第2の棒状部材13を入れた状態で、回動部材14を第1の棒状部材12と第2の棒状部材13の間に向かって回動させ、第1の張り出し部材15と第2の張り出し部材16により、受入部の部材1a1を介して第1の棒状部材12と第2の棒状部材13の間を押し広げ、第1の張り出し部材15と第1の棒状部材12、第2の張り出し部材16と第2の棒状部材13により、それぞれ受入部の部材1a1を挟持させて、払拭体1を第1の棒状部材12及び第2の棒状部材13に保持させるため、第1の棒状部材12と第2の棒状部材13が元に戻ろうとする弾性力を利用して、払拭体1が使用中第1の棒状部材12及び第2の棒状部材13から離脱しにくく、使用勝手を向上させることができる。
【符号の説明】
【0024】
H ハンディモップ
1 払拭体
1a 受入口
1a1 受入部の部材
11 本体
12 第1の棒状部材
13 第2の棒状部材
14 回動部材
15 第1の張り出し部材
16 第2の張り出し部材
A 取付部位
B 取付部位
C 取付部位
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15